JP2002130648A - 高発泡性スラグの製造方法及び該方法の実施に用いる灰溶融炉 - Google Patents

高発泡性スラグの製造方法及び該方法の実施に用いる灰溶融炉

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JP2002130648A
JP2002130648A JP2000330127A JP2000330127A JP2002130648A JP 2002130648 A JP2002130648 A JP 2002130648A JP 2000330127 A JP2000330127 A JP 2000330127A JP 2000330127 A JP2000330127 A JP 2000330127A JP 2002130648 A JP2002130648 A JP 2002130648A
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JP
Japan
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furnace
ash
molten slag
slag
melting furnace
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JP2000330127A
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English (en)
Inventor
Hideki Iwata
英樹 岩田
Kenichi Tawara
賢一 田原
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融スラグ内部を効果的に還元性にすること
ができるようにする。 【解決手段】 灰8に該灰8とほぼ同じ大きさの微粉炭
11を混合させてなる混合物12を、空気13の供給に
より酸化雰囲気を保持させてある灰溶融炉の炉体2内に
投入する。混合物12を高温で溶融させて溶融スラグ4
とし、炭素を溶融スラグ4の内部に効率よく供給する。
溶融スラグ4の生成時に発生したCOは酸化雰囲気を通
しCOとして排気させる。しかる後、生成された溶融
スラグ4を炉体2外へ排出し、冷却して発泡性スラグと
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は都市ごみの如き廃棄
物の焼却灰や飛灰等の灰を溶融スラグ化して建材等とし
て有効利用可能な発泡材料の原料として用いる高発泡性
スラグの製造方法及び該方法の実施に用いる灰溶融炉に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、廃棄物の焼却灰等に含まれるダイ
オキシン類の分解という観点から、灰溶融炉による灰溶
融が広く普及している。
【0003】この種灰溶融炉のうち、電気式(直流電気
抵抗式)のものは、図2にその一例の概略を示す如く、
炉蓋1の中心部に主電極5を昇降可能に貫通させて下端
部を炉体2内の溶融メタル層3上の溶融スラグ4内に挿
入するようにし、該主電極5と炉体2の底部に設けた炉
底電極6との間に溶融スラグ4を通して電流を流すこと
により、炉蓋1に連通設置された投入ホッパ7を通して
炉体2内に投入された灰8を順次ジュール熱により溶融
させるようにし、炉体2内で発生した排ガス9を排ガス
管10を通して外部へ取り出すようにしてある。
【0004】上記灰溶融炉で生成された後のスラグ(固
体)は加熱することにより発泡するものであり、色や発
泡性等の性状を整えることによって、たとえば、レン
ガ、吸音パネル、断熱材等の各種の建材として有効利用
可能な発泡材料の原料として用いることができる。
【0005】上記発泡材料の原料としてのスラグを製造
するために、従来では、上記灰溶融炉において、炉体2
内を密閉にし漏れ込み空気をなくすようにして、炉体内
に還元用の炭素としてコークスを投入することにより、
溶融スラグの還元性を制御する方法が提案されている。
すなわち、溶融スラグ中にはFeO等の金属が溶け込
んでいて、そのままでは発泡性の低いスラグが生成され
るため、炭素を供給して、Fe+COとしてFeが抜
け落ちるようにすることによって、発泡性の高いスラグ
が生成されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記提案さ
れている方法の場合、炭素として投入するコークスは表
面積が小さいため、短時間に溶融スラグ内部を効果的に
還元性にすることが困難である。
【0007】そこで、本発明は、溶融スラグ内部を効果
的に還元性にすることができるようにしようとするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、予め灰に微粉炭を混合させてなる混合物
を溶融炉内へ投入し、該溶融炉の空間部に空気を供給し
て炉体内を酸化雰囲気に保ちながら上記灰と微粉炭との
混合物を高温溶融させて溶融スラグを生成し、しかる
後、該溶融スラグを冷却して固化させることにより高発
泡性スラグを得るようにする高発泡性スラグの製造方法
とする。
【0009】灰に混合させた微粉炭は表面積が大きくて
短時間に溶融スラグ内部を効果的に強い還元性とするこ
とができ、又、発生したCOは上部空間部の酸化雰囲気
によりCOとなる。
【0010】又、炉体内で生成される溶融スラグ内に挿
入できるように炉蓋に貫通させて設けた主電極と炉底に
設けた炉底電極とを有する灰溶融炉における上記炉体の
上部側に、炉体内の空間部に空気を供給して該空間部を
酸化雰囲気とするための空気供給管を接続し、且つ灰と
微粉炭との混合物を投入ホッパを通して上記炉体内に投
入できるようにしてなる灰溶融炉とすることにより、炉
体内に空気供給管を通して空気を強制的に供給すること
により空間部を酸化雰囲気とすることができ、溶融スラ
グ内部で発生したCOをCOとすることが可能とな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0012】図1は本発明の高発泡性スラグの製造方法
の実施に用いる灰溶融炉の実施の一形態を示すもので、
図2に示した電気式灰溶融炉と同様な構成において、炉
蓋1に設置されている投入ホッパ7を通して、灰8と炭
素としての微粉炭11との混合物12を炉体2内に投入
できるようにし、且つ上記炉体2の上部側所要位置とし
て、たとえば、炉蓋1の排ガス管10から離れた位置
に、炉体2内へ空気13を強制的に供給するための空気
供給管14を接続し、炉体2内の空間部を酸化雰囲気に
保ちながら、上記灰8と微粉炭11との混合物12をジ
ュール熱で高温溶融させられるようにした構成とする。
【0013】上記構成とした灰溶融炉を用いて発泡材料
の原料とする高発泡性スラグを製造する場合は、溶融し
ようとする灰8に、該灰8と同程度の大きさとした微粉
炭11を1%程度混合させてなる混合物12を用意し、
炉体2内に、空気供給管14を通し空気13を強制的に
供給して、該炉体2内の空間部を酸化雰囲気に保ちなが
ら、該炉体2内に上記混合物12を投入ホッパ7を通し
投入して、主電極5と炉底電極6との間に流す電流によ
り高温溶融させて溶融スラグ4とし、しかる後、生成さ
れた溶融スラグ4を炉体2外へ排出し、冷却して固化さ
せることにより高発泡性スラグを得るようにする。
【0014】上記において、灰8に混合されて炉体2内
に投入された微粉炭11は、灰8とほぼ同じ大きさのも
のであり、しかもコークスに比して表面積が大きいの
で、短時間に溶融スラグ4の内部を効果的に還元雰囲気
とすることができ、溶融スラグ4層内は強還元雰囲気と
なる。この場合、溶融スラグ4中にはFeO等の金属
が溶け込んでいるが、微粉炭11が供給されて強い還元
性が発揮されると、Fe+2COとなってFeが抜け落
ち、炉底の溶融メタル層3に溜ることになる。一方、上
記反応により生じたCOは溶融スラグ4層の上方の空間
部へ排ガス9として浮上することになるが、該空間部は
酸化雰囲気に保たれているので、酸化されることにより
COとなって排ガス管10を通り外部へ排気されるこ
とになる。
【0015】上記灰8に混合する微粉炭11の量を1%
程度としたのは、それよりも多すぎると、COの発生量
が多くなって安定操業上制限を受けることになり、又、
1%程度よりも少なすぎると、高発泡率が得られないか
らである。
【0016】なお、上記実施の形態では、空気供給管1
4を炉蓋1に1個所だけ接続した場合を示したが、炉蓋
1に限らず炉壁等に接続してもよく、複数個所接続して
複数個所より空気を導入するようにすればより有効であ
ること、又、灰8に微粉炭11を混合しておくようにす
るやり方としては、焼却炉のバグフィルターにダイオキ
シン吸着のために投入している活性炭の投入量を増やす
ことで実現するようにしてもよいこと、その他本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ
とは勿論である。
【0017】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、予め
灰に微粉炭を混合させてなる混合物を溶融炉内へ投入
し、該溶融炉の空間部に空気を供給して炉体内を酸化雰
囲気に保ちながら上記灰と微粉炭との混合物を高温溶融
させて溶融スラグを生成し、しかる後、該溶融スラグを
冷却して固化させることにより高発泡性スラグを得るよ
うにする高発泡性スラグの製造方法とし、又、炉体内で
生成される溶融スラグ内に挿入できるように炉蓋に貫通
させて設けた主電極と炉底に設けた炉底電極とを有する
灰溶融炉における上記炉体の上部側に、炉体内の空間部
に空気を供給して該空間部を酸化雰囲気とするための空
気供給管を接続し、且つ上記炉体内に、灰と微粉炭との
混合物を投入ホッパを通して投入できるようにしてなる
構成の灰溶融炉としてあるので、溶融スラグの還元化の
ための炭素としてコークスよりも表面積が大きい微粉炭
を採用したことにより、短時間に溶融スラグの内部を効
果的に還元性とすることができて溶融スラグ層内を強還
元雰囲気とすることができ、又、炉体内には空気供給管
を通して空気を強制的に供給することにより、空間部を
確実に酸化雰囲気とすることができる、という優れた効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に用いる灰溶融炉の概略図であ
る。
【図2】従来の灰溶融炉の一例を示す電気式灰溶融炉の
概略図である。
【符号の説明】
1 炉蓋 2 炉体 4 溶融スラグ 5 主電極 6 炉底電極 7 投入ホッパ 8 灰 11 微粉炭 12 混合物 13 空気 14 空気供給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K061 DA03 DB20 NB02 NB06 NC02 4D004 AA36 AA37 BA02 CA29 CA32 CB04 CB32 CC02 4K045 AA04 BA07 CA02 RB04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め灰に微粉炭を混合させてなる混合物
    を溶融炉内へ投入し、該溶融炉の空間部に空気を供給し
    て炉体内を酸化雰囲気に保ちながら上記灰と微粉炭との
    混合物を高温溶融させて溶融スラグを生成し、しかる
    後、該溶融スラグを冷却して固化させることにより高発
    泡性スラグを得るようにすることを特徴とする高発泡性
    スラグの製造方法。
  2. 【請求項2】 炉体内で生成される溶融スラグ内に挿入
    できるように炉蓋に貫通させて設けた主電極と炉底に設
    けた炉底電極とを有する灰溶融炉における上記炉体の上
    部側に、炉体内の空間部に空気を供給して該空間部を酸
    化雰囲気とするための空気供給管を接続し、且つ灰と微
    粉炭との混合物を投入ホッパを通して上記炉体内に投入
    できるようにしてなることを特徴とする灰溶融炉。
JP2000330127A 2000-10-30 2000-10-30 高発泡性スラグの製造方法及び該方法の実施に用いる灰溶融炉 Pending JP2002130648A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101092070B1 (ko) 2004-09-02 2011-12-12 주식회사 포스코 용탕슬래그의 교반장치

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