JP2002130211A - リニア・ガイド - Google Patents

リニア・ガイド

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JP2002130211A
JP2002130211A JP2000319964A JP2000319964A JP2002130211A JP 2002130211 A JP2002130211 A JP 2002130211A JP 2000319964 A JP2000319964 A JP 2000319964A JP 2000319964 A JP2000319964 A JP 2000319964A JP 2002130211 A JP2002130211 A JP 2002130211A
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JP
Japan
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shaft
nut
piston
air
linear guide
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JP2000319964A
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English (en)
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Tetsuo Nakamura
哲郎 中村
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Noritake Co Ltd
Noritake Electronics Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
Noritake Electronics Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置の小型化を容易とし得るリニア・ガイドを
提供する。 【解決手段】センター・ピン38によりナット12に相
対位置固定に連結された円柱状のピストン32が有底円
筒状を成すシャフト14内に嵌め入れられることによ
り、それらの間にエア・ポート28を有する空気室36
が設けられることから、そのエア・ポート28を通して
空気室36内に空気が入出させられると、そのピストン
32がそのナット12と一体になってシャフト14の軸
心方向に移動させられる。そのため、それらシャフト1
4およびピストン32によって、そのシャフト14とナ
ット12とを相対的に移動させるためのアクチュエータ
が構成されることから、アクチュエータを別に設けてそ
の出力軸にシャフト14或いはナット12を接続する必
要がない。したがって、装置の小型化が容易なリニア・
ガイド10が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニア・ガイドの
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】円柱状のシャフトと、それに嵌め合わさ
れる円筒状のナットと、それらの間に介在させられる複
数個のボールとを備え、それらシャフトおよびナットを
相互に異なる部材に取り付け、それらをその軸心方向に
おいて相対移動させるリニア・ガイドが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記シャフトお
よびナットを相対移動させるための駆動は、例えば、そ
れらの軸心を通る直線上にエア・シリンダや油圧シリン
ダ等のアクチュエータを設けて、突き出しおよび引き込
み可能なその出力軸にリニア・ガイドのシャフト或いは
ナットを接続することで行われていた。しかしながら、
このような装置構成では、アクチュエータが必須である
ことから装置が大型化するため、機械設計の自由度が阻
害される問題があった。このことは、特にリニア・ガイ
ドに要求される移動ストロークが小さく小型のリニア・
ガイドを用い得る場合に大きな問題となる。
【0004】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、装置の小型化を容易とし
得るリニア・ガイドを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本発明の要旨とするところは、シャフトの外周面に
複数個のボールを介してその軸心方向の相対移動可能に
円筒状のナットが嵌め合わされて成るリニア・ガイドに
おいて、(a) 前記シャフトを両端部に底壁を備えた有底
円筒状に構成すると共に、(b) 円柱状を成して作動流体
が流体入出口から入出させられる流体室をその端面と前
記底壁との間に形成し、且つその流体室内圧に従ってそ
のシャフトの円筒状の内壁面に摺接しつつその軸心方向
に相対移動させられるようにそのシャフト内に嵌め入れ
られたピストンと、(c) 前記シャフトを通して前記ナッ
トおよび前記ピストンを相対位置固定に相互に連結する
連結部材とを、設けたことにある。
【0006】
【発明の効果】このようにすれば、連結部材でナットに
相対位置固定に連結された円柱状のピストンが有底円筒
状を成すシャフト内に嵌め入れられることにより、それ
らの間に流体入出口を有する流体室が設けられることか
ら、その流体入出口を通して流体室内に作動流体が入出
させられると、そのピストンがそのナットと一体になっ
てシャフトの軸心方向に移動させられる。そのため、そ
れらシャフトおよびピストンによって、そのシャフトと
前記ナットとを相対的に移動させるためのアクチュエー
タが構成されることから、アクチュエータを別に設けて
その出力軸にシャフト或いはナットを接続する必要がな
い。したがって、装置の小型化が容易なリニア・ガイド
が得られる。
【0007】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記連結部材
は、前記ピストンをその軸心に垂直に交わるように貫通
してその両端部において前記ナットに嵌合固定された連
結ピンであり、前記シャフトの円筒状の周壁には、その
連結ピンが貫通させられ且つ前記軸心方向において所定
の長さ寸法を有する長穴が設けられる。このようにすれ
ば、連結ピンがシャフトの長穴内だけで移動可能となる
ため、シャフトとその連結ピンによってピストンに連結
されたナットとは、その長穴の長さ寸法の範囲内で相対
移動させられる。そのため、その長穴の長さ寸法を適宜
設定することにより、所望の移動ストロークを有するリ
ニア・ガイドを得ることができる。このとき、ピストン
の軸心に垂直を成す連結ピンは、ナットの周方向におい
て相互に反対となる2位置でその両端部が支持されるこ
とから、そのピストンからそのナットに作用する荷重は
連結ピンの両端で同様となるため、ピストンの軸心に対
して傾いた方向の力が実質的にナットに作用せず一層滑
らかな動きが確保される。しかも、連結ピンの両端部で
荷重が分担されることから、その太さを細くすると共に
ナットの肉厚も薄くできるため、リニア・ガイドを一層
小型化できる。
【0008】また、好適には、前記シャフトは、その外
周面にその軸心方向に沿って伸びる複数本の案内溝を、
その軸心に垂直な断面における形成位置分布の中心が軸
心に一致するように設けられたものであり、前記複数個
のボールは、その軸心方向に沿って配列され且つその案
内溝内に嵌め入れられて転動させられるものである。こ
のようにすれば、案内溝とボールとの嵌め合いによりシ
ャフトとナットとの軸心回りにおける相対回転が防止さ
れる。そのため、その相対回転を防止することが望まれ
る装置にリニア・ガイドを用いる場合にも、軸心方向に
おける相対移動の容易性を何ら阻害すること無く、回転
防止装置を別に設けることによる装置の大型化が好適に
抑制される。しかも、前記のような長穴がシャフトに設
けられる場合には、上記相対回転が防止されることによ
って長穴と連結ピンとの干渉を防止できるため、その干
渉に起因する前記軸心方向における相対移動性の低下
や、連結ピンの損傷に起因する寿命低下等が好適に抑制
される。
【0009】また、好適には、前記ナットは、その軸心
方向における端部においてその軸心上に位置するように
負荷が取り付けられるものである。このようにすれば、
負荷がその軸心上から外れて位置するようにリニア・ガ
イドが取り付けられる場合に比較して、その軸心方向に
おける移動物のその軸心に垂直な平面への投影面積が小
さくなることから、リニア・ガイドが設けられる装置の
一層の小型化が可能となる。一層好適には、ナットの端
部にフランジが備えられ、負荷はその端部に固定され
る。
【0010】また、好適には、前記流体室は前記ピスト
ンの一方の端部側に設けられ、他方の端部とシャフトの
底壁との間には圧縮コイル・スプリングが介挿される。
このようにすれば、上記他方の端部側にも流体入出口を
有する流体室を設けることが装置構成上困難な場合に
も、上記一方の端部側に備えられた流体室への作動流体
の供給および排出によりピストンを駆動し、延いてはナ
ットとシャフトとをその軸心方向に相対移動させること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明のアクチュエータを内蔵し
たリニア・ガイド10の全体を示す斜視図である。リニ
ア・ガイド10は、ナット12にシャフト14が同軸に
嵌め入れられて成る。ナット12は、耐磨耗性の高い軸
受鋼等から成り、両端が開放された一様な内径寸法の円
筒状を成すものであり、その一端に他の部分よりも大径
のフランジ16を有する。このフランジ16はナット1
2に負荷を取り付けるためのものであり、その外周部に
はナット12の軸心方向において貫通する取付穴18が
設けられている。また、上記のシャフト14は、同様に
耐磨耗性の高い軸受鋼等から成り、ナット12の内径寸
法よりも僅かに小さい外径寸法の円筒状を成し、その外
周面には軸心方向に沿い且つその全長に亘る例えば4本
の案内溝20を備えたものである。
【0013】図2は、リニア・ガイド10を前記のフラ
ンジ16側の端面から見た状態を示す図である。図2に
おいて、ナット12とシャフト14との間には、前記の
案内溝20に部分的に嵌め入れられた複数個の鋼球22
が介在させられている。これら複数個の鋼球22は、ナ
ット12の内周面のうちその両端部を除く範囲におい
て、4本の案内溝20の各々毎に相互に接触した状態で
その軸心方向に並ぶ。前記の図1に破線で示されるよう
に、ナット12の内周面にはその両端部を除いた軸心方
向における中間部において案内溝20に対向する位置に
長円形状の保持溝24が例えば4本設けられており、上
記の鋼球22は、その保持溝24の全長に亘ってそこに
部分的に嵌め入れられた状態で保持されている。なお、
図1には、手前側に設けられている2本の保持溝24の
みを示した。
【0014】このため、上記ナット12およびシャフト
14によってボール・スプラインが構成され、それらを
軸心方向において相対移動させる際には、案内溝20毎
に並ぶ鋼球22が相互に接触させられた状態で案内溝2
0および保持溝24内を転動させられることから、その
相対移動が容易且つ滑らかに行われる。このとき、保持
溝24内に保持されることによりナット12に対する周
方向における相対位置が固定された鋼球22が案内溝2
0に嵌め合わされているため、ナット12とシャフト1
4との相対回転はそれらの嵌め合いに基づいて防止され
る。また、図2に示されるように案内溝20は、シャフ
ト14の軸心を通る平面に関して対称であってその外周
面の周方向において互いに反対側となる2位置に設けら
れている。すなわち、シャフト14の軸心に垂直な断面
において、案内溝20はその形成位置分布の中心がその
軸心に一致する。なお、前記の取付穴18はフランジ1
6の周方向において一様な間隔で4箇所に設けられてい
る。
【0015】図1に戻って、シャフト14は、前述した
ように円筒状を成すものであるが、その両端は、円板状
のエンド・カバー26によりそれぞれ閉じられている。
但し、そのエンド・カバー26は、図2におけるIII −
III 視断面図を表した図3に示されるように、中央部に
厚み方向に貫通するエア・ポート28a、28bをそれ
ぞれ有しているため、シャフト14の両端は完全には閉
塞されていない。本実施例においては、このエンド・カ
バー26が底壁に、エア・ポート28が流体入出口にそ
れぞれ相当する。なお、図において、30は、エンド・
カバー26の抜け止めのための止め輪である。
【0016】上記のようにエンド・カバー26によって
閉じられたシャフト14の内側には、略円柱状を成すピ
ストン32が軸心方向に沿って相対移動可能なように同
軸に備えられている。ピストン32は、その両端部がシ
ャフト14の内径寸法よりも僅かに小さくその内面から
僅かに離隔する程度の大径寸法に形成されているが、そ
の中間部はシャフト14の内面との間隔が十分に大きく
相互に接触し得ない程度の小径寸法である。ピストン3
2のその大径部分の外周面には周溝が設けられており、
そこにはゴム、樹脂、或いは金属等から成る円環状のピ
ストン・シール34が嵌め入れられている。前記のエン
ド・カバー26およびピストン・シール34はシャフト
14の内周面に密接させられているため、それらシャフ
ト14内周面、エンド・カバー26、およびピストン3
2の端面の間には、エア・ポート28a、28bのみか
ら空気が入出可能な程度に気密な空気室36が形成され
る。
【0017】また、上記のピストン32の長手方向(す
なわち軸心方向)における中央部には、その軸心に垂直
に交わるようにセンター・ピン38が貫通して固定され
ている。このセンター・ピン38は、前記の図1に示さ
れるように、ナット12の小径部分に設けられた嵌合穴
にその両端面がそのナット12の外周面に露出するよう
にその両端部が填め入れられている。そのため、ピスト
ン32とナット12とは、軸心方向および径方向におい
て相対位置が固定されており、常に一体となって移動さ
せられる。
【0018】このとき、ナット12とピストン32との
間にはシャフト14が介在させられているが、そのシャ
フト14には、図4に示されるようにその軸心方向にお
ける中央部において、その軸心方向に沿って伸び且つ外
周面から内周面に貫通する長穴40、40が、周方向に
おいて互いに反対側となる2位置に設けられている。こ
の長穴40は、短径寸法が前記のセンター・ピン38の
直径寸法よりも僅かに大きいものであるため、そのセン
ター・ピン38は、この長穴40を通してその両端部が
シャフト14の外側まで突き出す。そのため、センター
・ピン38は長穴40内においてシャフト14の軸心方
向における相対移動が可能となり、これにより、シャフ
ト14とピストン32およびナット12とはその軸心方
向の相対移動が長穴40の長さ寸法の範囲内で許容され
ている。
【0019】図5(a) 、(b) は、前記図3に示された断
面において、リニア・ガイド10の作動を説明する図で
ある。上側に示される図5(a) は、図において左側に位
置するエア・ポート28aから空気室36a内に作動流
体として空気を供給した状態を表している。空気室36
a内の空気量が増加させられると、その内部気圧が増大
させられ、ピストン32を押圧する。このとき、前述し
たようにピストン32とシャフト14とは軸心方向にお
ける相対移動が可能になっていることから、その押圧力
に従って、図3に示される状態からシャフト14に対し
てピストン32がナット12と共に右方に相対移動させ
られる。そして、その相対移動はセンター・ピン38が
長穴40のエア・ポート28b側の端に到達したときに
終了させられることから、図5(a) に示される位置関係
となる。
【0020】反対に、図5(b) に示されるようにエア・
ポート28bから空気室36bに空気を供給した場合に
は、その空気室36b内の内部気圧が高められる。その
ため、その空気室36b内の空気によってピストン32
がエア・ポート28a側に押圧され、その押圧力に従っ
てシャフト14とピストン32延いてはナット12と
が、上記の場合とは反対方向に向かってその軸心方向に
相対移動させられる。このように、リニア・ガイド10
は、エア・ポート28a,28bに択一的に空気を供給
することにより、ナット12とシャフト14とを相対移
動させる複動型に構成されている。なお、空気が供給さ
れる側とは反対側の空気室36は、エア・ポート28を
通した空気の流通が自由にされても良いが、その空気入
出を禁止しても良い。空気入出を禁止する場合には、ナ
ット12とシャフト14との相対位置は空気室36a,
36b内に供給された空気量の差で定まるため、供給空
気量を調節することによってその相対位置を所望の位置
に保持することができる。
【0021】図6は、以上のように構成されたリニア・
ガイド10の使用状態を説明する図である。リニア・ガ
イド10は、例えばそのシャフト14の軸心方向が鉛直
方向となる向きで、装置に備えられた上側支持部材42
および下側支持部材44に図示しないボルト等によって
そのシャフト14の両端部において固定される。それら
上側支持部材42および下側支持部材44には、前記の
エア・ポート28a、28bにそれぞれ接続される空気
供給管46、48が取り付けられている。空気供給管4
6,48は、エア・ポート28a,28bを通して空気
室36a、36b(図3参照)内に択一的に空気を供給
するものである。ナット12のフランジ16には、その
軸心方向に垂直な水平方向に伸びる昇降部材50が、前
記取付穴18においてボルト等によって固定されてい
る。そのため、昇降部材50は、空気供給管46から空
気室36a内に空気が供給されたときには下降させら
れ、反対に空気供給管48から空気室36b内に空気が
供給されたときには上昇させられる。すなわち、図6の
例では、リニア・ガイド10が、昇降部材50に取り付
けられ或いは載せられた工具や部品等の昇降対象物52
を矢印に示すように図における上下方向に昇降させるリ
フターに用いられている。
【0022】このとき、本実施例では、上記のようにシ
ャフト14が支持部材42,44に固定されることによ
りリニア・ガイド10が装置に取り付けられているた
め、そのシャフト14がリニア・ガイド10を取り付け
るためのブラケット(構造材)を兼ねることになる。ま
た、昇降部材50は、リニア・ガイド10の軸心上に位
置するようにナット12に取り付けられている。そのた
め、リニア・ガイド10を装置に取り付けるに際して別
途ブラケットを用意する必要が無く、しかも、昇降部材
50全体がリニア・ガイド10の側方に取り付けられる
場合に比較して、その駆動方向に垂直な方向におけるリ
フターの寸法拡大も抑制されることから、リフターの設
置に要求される空間体積を著しく小さくできる。
【0023】以上説明したように、本実施例では、セン
ター・ピン38によりナット12に相対位置固定に連結
された円柱状のピストン32が有底円筒状を成すシャフ
ト14内に嵌め入れられることにより、それらの間にエ
ア・ポート28を有する空気室36が設けられることか
ら、そのエア・ポート28を通して空気室36内に空気
が入出させられると、そのピストン32がそのナット1
2と一体になってシャフト14の軸心方向に移動させら
れる。そのため、それらシャフト14およびピストン3
2によって、そのシャフト14とナット12とを相対的
に移動させるためのアクチュエータが構成されることか
ら、アクチュエータを別に設けてその出力軸にシャフト
14或いはナット12を接続する必要がない。したがっ
て、装置の小型化が容易なリニア・ガイド10が得られ
る。
【0024】また、本実施例においては、前記ピストン
32をその軸心に垂直に交わるように貫通してその両端
部において前記ナット12に嵌合固定された前記センタ
ー・ピン38によってナット12とピストン32とが連
結され、前記シャフト14の円筒状の周壁には、そのセ
ンター・ピン38が貫通させられ且つ前記軸心方向にお
いて所定の長さ寸法を有する長穴40が設けられる。そ
のため、センター・ピン38がシャフト14の長穴40
内だけで移動可能であることから、シャフト14とその
センター・ピン38によってピストン32に連結された
ナット12とは、その長穴40の長さ寸法の範囲内で相
対移動させられる。そのため、その長穴40の長さ寸法
を適宜設定することにより、所望の移動ストロークを有
するリニア・ガイド10を得ることができる。このと
き、ピストン32の軸心に垂直を成すセンター・ピン3
8は、ナット12の周方向において相互に反対となる2
位置でその両端部が支持されることから、そのピストン
32からそのナット12に作用する荷重はセンター・ピ
ン38の両端で同様となるため、ピストン32の軸心に
対して傾いた方向の力が実質的にナット12に作用せず
一層滑らかな動きが確保される。しかも、このように荷
重がセンター・ピン38の両端部で分担させられる結
果、そのセンター・ピン38の太さを比較的細くすると
共に、ナット12の肉厚も比較的薄くすることができる
ため、リニア・ガイド10を一層小型化できる利点があ
る。
【0025】また、本実施例においては、前記シャフト
14には、その外周面にその軸心方向に沿って伸びる複
数本の案内溝20が、その軸心に垂直な断面における形
成位置分布の中心が軸心に一致するように設けられ、前
記複数個の鋼球22は、その軸心方向に沿って配列され
且つその案内溝20内に嵌め入れられて転動させられ
る。そのため、案内溝20と鋼球22との嵌め合いによ
りシャフト14とナット12との軸心回りにおける相対
回転が防止される。したがって、その相対回転を防止す
ることが望まれる装置にリニア・ガイド10を用いる場
合にも、軸心方向における相対移動の容易性を何ら阻害
すること無く、回転防止装置を別に設けることによる装
置の大型化が好適に抑制される。しかも、その相対回転
が防止されることによって長穴40とセンター・ピン3
8との干渉も防止されているため、その干渉に起因する
前記軸心方向における相対移動性の低下や、センター・
ピン38の損傷に起因する寿命低下等も好適に抑制され
ている。
【0026】図7は、本発明の他の実施例のリニア・ガ
イド54を説明するための図3に対応する断面図であ
る。図において、シャフト14の一方の端部(図におけ
る左端部)には前記のリニア・ガイド10と同様なエア
・ポート28aを備えたエンド・カバー26が設けら
れ、シャフト14の内部に嵌め入れられたピストン32
との間に空気室36aが形成されている。しかしなが
ら、他方の端部(図における右端部)には、エア・ポー
ト28bよりも小さな貫通穴56を備えたエンド・カバ
ー58が設けられ、ピストン32との間には圧縮コイル
ばね60が嵌め入れられている。
【0027】そのため、エア・ポート28aから空気室
36aに空気を供給すると、ピストン32がその空気に
より押圧され、ナット12と共にシャフト14に対して
右方に相対移動させられる。このとき、圧縮コイルばね
60の備えられている空間は縮小されるため、その内部
に存在した空気は貫通穴56を通して排出される。ま
た、圧縮コイルばね60はピストン32とエンド・カバ
ー58との間で押し縮められるため、ピストン32は、
その圧縮コイルばね60の復元力に抗して移動させられ
ることになる。そして、このようにピストン32が右方
に押圧されている状態で、空気室36a内の空気をエア
・ポート28aから排出すると、ピストン32は、押し
縮められていた圧縮コイルばね60の復元力に従って、
ナット12と共にシャフト14に対して左方に移動させ
られる。すなわち、リニア・ガイド54は、ピストン3
2の右方への移動時には空気室36a内に空気が供給さ
れるが、左方への移動時には圧縮コイルばね60の復元
力だけでピストン32が復帰させられる単動型に構成さ
れている。なお、これらエンド・カバー58および圧縮
コイルばね60の他の部分の構成はリニア・ガイド10
と共通するため、同一の符号を付して説明を省略する。
【0028】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は、更に別の態様でも実施さ
れる。
【0029】例えば、実施例においては、ナット12と
スプライン・シャフト14とが嵌め合わされたボール・
スプラインに本発明が適用された場合について説明した
が、案内溝20を備えない円形断面のシャフトとボール
・ベアリングを内周面に備えたナットとが嵌め合わされ
たようなリニア・ガイドにも本発明は同様に適用され
る。ナット12とシャフト14との相対回転が望まれる
場合、或いは許容される場合には、このように構成する
こともできる。
【0030】また、実施例においては、ナット12の内
周面に鋼球22を保持する長円形状の保持溝24が備え
られていたが、長円形状の2本の溝がその両端部で接続
されて成る楕円軌道を鋼球22が転動させられるような
ボール・スプラインにも本発明は同様に適用される。す
なわち、ナット12とシャフト14とは、その相対回転
が許容され或いは禁止された状態でそれらの軸心方向に
容易に相対移動させられるように、ボールを介して嵌め
合わされたものであれば、そのボールの保持状態は適宜
変更することができる。なお、ボールは、実施例で示し
たような鋼球22の他に、他の金属材料、樹脂やセラミ
ックス等から成るものが適宜用いられる。
【0031】また、実施例においては、ナット12にそ
の軸心上に位置するように昇降部材50を取り付けるた
めのフランジ16が一方の端面に備えられたリニア・ガ
イド10、54に本発明が適用されていたが、ナット1
2の軸心方向の中間部に1乃至複数個のフランジが備え
られ、或いは、側面にワークの取付面が備えられるリニ
ア・ガイドにも本発明は同様に適用される。
【0032】また、実施例においては、ピストン32を
駆動するための作動流体として空気が用いられた場合に
ついて説明したが、作動流体としては、空気に代えて、
用途に応じて種々の気体或いは液体が用いられる。
【0033】また、実施例においては、空気を入出させ
るためのエア・ポート28は、シャフト14の端面に設
けられていたが、駆動の妨げとならなければシャフト1
4の外周面等の他の位置に設けることもできる。
【0034】また、ナット12とピストン32とを連結
するセンタ・ピン38は、その一方の端部だけがシャフ
ト14を貫通し且つナット12に固定されるものであっ
てもよい。また、ナット12とピストン32との連結部
材は、シャフト14に設け得る穴(実施例においては長
穴40)の大きさに応じてピン以外の適宜の形状のもの
を用いることもできる。
【0035】その他、一々例示はしないが、本発明は、
その主旨を逸脱しない範囲で、種々変更を加えた態様で
実施し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のリニア・ガイドの全体を示
す斜視図である。
【図2】図1のリニア・ガイドをフランジ側の端面から
見た状態で示す図である。
【図3】図2におけるIII −III 視断面図である。
【図4】シャフトの全体を示す斜視図である。
【図5】(a) 、(b) は、それぞれ図1のリニア・ガイド
の作動を説明する図である。
【図6】図1のリニア・ガイドの使用状態の一例を示す
図である。
【図7】本発明の他の実施例を説明するための図3に対
応する断面図である。
【符号の説明】
10:リニア・ガイド 12:ナット 14:シャフト 32:ピストン 36:空気室 38:センター・ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 哲郎 福岡県朝倉郡夜須町大字三並字八ツ並2160 番地 ノリタケ電子工業株式会社夜須工場 内 Fターム(参考) 3H081 AA05 BB01 BB03 CC23 DD12 DD18 HH10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトの外周面に複数個のボールを介
    してその軸心方向の相対移動可能に円筒状のナットが嵌
    め合わされて成るリニア・ガイドにおいて、 前記シャフトを両端部に底壁を備えた有底円筒状に構成
    すると共に、 円柱状を成して作動流体が流体入出口から入出させられ
    る流体室をその端面と前記底壁との間に形成し、且つそ
    の流体室内圧に従ってそのシャフトの円筒状の内壁面に
    摺接しつつその軸心方向に相対移動させられるようにそ
    のシャフト内に嵌め入れられたピストンと、 前記シャフトを通して前記ナットおよび前記ピストンを
    相対位置固定に相互に連結する連結部材とを、設けたこ
    とを特徴とするリニア・ガイド。
JP2000319964A 2000-10-19 2000-10-19 リニア・ガイド Pending JP2002130211A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101561353B1 (ko) * 2013-12-24 2015-10-26 박훈휘 직선 왕복 작동장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101561353B1 (ko) * 2013-12-24 2015-10-26 박훈휘 직선 왕복 작동장치

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