JP2002129765A - ワークスペースシステムの制御方法及び制御装置、並びにその運用プログラムの記録媒体 - Google Patents

ワークスペースシステムの制御方法及び制御装置、並びにその運用プログラムの記録媒体

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JP2002129765A
JP2002129765A JP2000324021A JP2000324021A JP2002129765A JP 2002129765 A JP2002129765 A JP 2002129765A JP 2000324021 A JP2000324021 A JP 2000324021A JP 2000324021 A JP2000324021 A JP 2000324021A JP 2002129765 A JP2002129765 A JP 2002129765A
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Kenji Nose
憲治 野瀬
Takao Ueda
孝男 植田
Kimitoki Mori
公勅 毛利
Kyoko Akiyama
京子 秋山
Yoichi Ando
四一 安藤
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Itoki Crebio Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 右脳的作業、左脳的作業及び中間作業のため
の個人別の環境条件を設定する。 【解決手段】 非検者がコントローラ40に個人識別番
号を入力した(S1)後、照明環境条件を設定し(S
2)、次に当該個人の利き手を自己申告して香り環境条
件を設定し(S3)、次いで、個人の好みの音楽のCD
を選択入力して音環境条件を設定し(S4)、次に、簡
易テストを実施して右脳的作業、左脳的作業時の最適な
音圧を設定する(S5)。これらのテストが終了する
と、コントローラ40の記憶手段に、個人識別番号と共
に設定された作業環境の条件である適正値を記憶し、非
検者にモニタで前記適正値を表示する(S6)。その後
は、当該個人が個室を使用するとき、個人識別番号を入
力すると、作業の種別に応じて、その個人に最適な条件
の作業環境を発生(再生)することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、個人の知的活動や
能力を促進できるように環境を整備したオフィススペー
スや個人住宅内のワークスペース等のワークスペースシ
ステムの制御方法、その制御装置並びにその運用プログ
ラムの記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、オフィスオートメーション(O
A)化の発達に伴い、オフィス環境を向上させることが
重要視され、独立環境性や照明効果等の人間工学的観点
から、例えば、特公平6−36772号公報では、オフ
ィスの大きい室を低い間仕切で仕切ったワークスペース
からなるワークスペースシステムが開示されている。
【0003】しかしながら、前記ワークスペースでは、
作業者が一定の机天板の方向を向いて種々の作業を実行
している。即ち、左脳的作業である計算業務を実行した
り、右脳的作業であるデザイン創作をしたり、その途中
で他の部署や外部の人とと連絡する等の情報の交換作業
を実行しているにも拘らず、作業者の取り巻く環境が一
定のままであるため、作業者の頭脳に対する刺激が低下
し、作業能率が低下するという問題があった。
【0004】そこで、本出願人等は、先に、特開平11
−324364号公報において、作業の種類によって、
処理される脳半球が異なること、及びある脳半球側で処
理される環境中の視聴覚刺激が、その同じ脳半球で実行
される作業の能率に大きな影響を及ぼすことを明らかに
すると共に、右脳的作業(例えば図面作成作業)を実行
中に、所定のリズムの音楽を作業者に聞かせ、左脳的作
業(例えば計算作業)を実行中に、所定の音圧レベルの
ホワイトノイズ等の音を作業者に聞かせることで、それ
ぞれの作業効率を向上させることを提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
研究によれば、単に右脳的作業時と左脳的作業時とで、
視覚及び/又は聴覚的な情報の種類等を変えて作業者に
与えるだけでは、作業効率が向上できないということが
判明した。即ち、作業効率を向上させるための視聴覚情
報は、前記作業別に異なると共に個人の特性によっても
差異があるので、単に作業別に一律な音(音楽)情報や
画像情報を作業者に与えることは、かえって作業効率を
低下させかねないし、リラックスもできないから、個人
差も考慮すべきであることが判明した。
【0006】本発明は、前記各作業毎及び個人毎に最適
な環境を付与できるようにしたワークスペースシステム
を提供することを第1の目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明のワークスペースシステムの
制御方法は、電子式情報処理装置を利用して、個室内等
の作業領域内で作業する個人のための少なくとも右脳的
作業環境と左脳的作業環境とを創るワークスペースシス
テムの制御方法であって、個人情報の入力により、当該
個人別の前記各作業環境の適正値を決定し、該適正値に
基づいて、環境情報発生装置を作動させることを特徴と
するものである。
【0008】そして、請求項2に記載の発明のワークス
ペースシステムの制御装置は、個室内等の作業領域内で
作業する個人のための少なくとも右脳的作業環境と左脳
的作業環境とを創るワークスペースシステムの制御装置
であって、電子式情報処理装置を利用して、個人情報の
入力により、当該個人別の前記各作業環境の適正値を決
定し、該適正値に基づいて、環境情報発生装置を作動さ
せることを特徴とするものである。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載のワークスペースシステムの制御装置において、
環境情報発生装置は、少なくとも音情報の種類と音圧レ
ベル、香り情報、照明の照度を各々切替えもしくは可変
にする制御装置を備えたものである。
【0010】他方、請求項4に記載の発明は、ワークス
ペースシステムの運用のためのプログラムを記録させた
記録媒体であって、個人別の前記各作業環境の適正値を
決定するための環境条件設定用制御プログラムは、個人
情報の入力により、当該個人別の前記各作業環境の適正
値を決定し、該決定された適正値を個人識別情報と対に
して記録手段に対して記憶するものであり、環境情報発
生用制御プログラムは、前記個人識別情報の入力にて対
応する作業環境の適正値を前記記録手段から呼出して、
該適正値に基づいて、環境情報発生装置を作動させるこ
とを特徴とするものである。
【0011】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、電子式
情報処理装置を利用して、個人情報を入力して、それに
基づいた個人別の各作業環境の適正値を決定でき、且つ
その適正値に基づいて、個室等の作業領域の音や照明等
の環境情報を、個人の特性に合うように、個別的に且つ
きめ細かく発生させることができるから、各個人別にて
作業の種類毎にその作業能率が促進できるという効果を
奏する。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、個室等の
作業領域の音や照明等の環境情報を発生させるための環
境情報発生装置を作動させるに際して、電子式情報処理
装置を利用して、個人情報を入力して、それに基づいた
個人別の各作業環境の適正値を決定でき、且つその適正
値に基づいて前記装置を作動させるのであるから、単な
る自動化と異なり、個別的に且つきめ細かく発生させる
ことができるので、前記環境情報発生装置装置によって
選択的に与える最適な環境情報によって、各個人別にて
作業の種類毎に右脳半球もしくは左脳半球への選択的刺
激も効率良く行えるという効果を奏する。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、環境情報
発生装置が、少なくとも音情報の種類と音圧レベル、香
り情報、照明の照度を各々切替えもしくは可変にする制
御装置を備えたものであるから、請求項2に記載の発明
による効果に加えて、各作業及び非作業中(休息中)の
脳の働きを促進し、また脳の疲れを回復させる効率が一
層高まるという効果を奏する。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、ワークス
ペースシステムの運用のためのプログラムを記録させた
記録媒体であって、個人別の前記各作業環境の適正値を
決定するための環境条件設定用制御プログラムは、個人
情報の入力により、当該個人別の前記各作業環境の適正
値を決定し、該決定された適正値を個人識別情報と対に
して記録手段に対して記憶するものであり、環境情報発
生用制御プログラムは、前記個人識別情報の入力にて対
応する作業環境の適正値を前記記録手段から呼出して、
該適正値に基づいて、環境情報発生装置を作動させるも
のであり、この記録媒体を、汎用性のある電子式情報処
理装置に任意に格納できると共に、この電子式情報処理
装置を介して環境情報発生装置を作動制御させることが
至極簡単にできるという効果を奏する。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係
るワークスペースシステムの個室の斜視図、図2(a)
は平断面図、図2(b)は図2(a)のIIb −IIb 線矢
視側断面図、図3は図2(a)の III−III 線矢視側断
面図、図4は作業環境発生装置の機能ブロック図、図5
(a)は第2実施形態に係る間仕切パネルで仕切られた
作業領域の平面図、図2(b)は図5(a)のVb−Vb線
矢視側面図である。
【0016】本出願人が先に提案した特開平11−32
4,364号公報に開示したように、作業者の脳波の測
定結果によれば、作業中の左右側頭部から検出して計測
されたα波帯脳波(8〜13Hz)の自己相関関数の有
効継続時間(τe)の変化から、任意の作業が左右どち
らの脳半球で主として処理されているかが判別できる、
ということが明らかにされている。
【0017】そして、右脳的作業(例えば図面作成作
業)を実行中に、所定のリズムの音楽を作業者に聞かせ
ると、例えば、交通騒音等のノイズ(阻害音)が聞こえ
ず、外部からの右脳で処理される聴覚的刺激を排除でき
ることがわかっており、さらに、右脳的作業後には、そ
の作業者に所定の映像(例えば、木の葉が風に揺れてい
る映像)を見せると、右脳がリラックスすることがわか
っている。
【0018】同様に、左脳的作業(例えば計算作業)を
実行中に、所定の大きさのホワイトノイズを作業者に聞
かせることで他人の話声等が聞こえず、外部からの左脳
で処理される聴覚的刺激を排除できることがわかってい
る。また、左脳的作業後には、その作業者に所定のリズ
ムの音楽を聞かせると、当該作業者がリラックスするの
である。
【0019】さらに、最近の研究によれば、左脳的作業
中に、右脳的な音(例えば川の流れの音や海の波の音の
ような自然界の音)作業者に聞かせ、また、右脳的作業
中に、左脳的な音(音楽)を聞かせると、作業能率が向
上する作業者(被検者)が多く、いわゆる作業促進効果
があることも判明している。また、前記の阻害音の音圧
レベル(騒音レベル)を30デシベル以下に抑えると、
効果的であることも判明している。さらに、作業者が触
る机天板の触感や机天板の形状、色等目から入る刺激に
よっても脳に与える刺激が異なることや、適正な香りを
与えると、前記右脳的作業及び左脳的作業が共に促進さ
れ、前記の両作業共に、その作業中に積極的に休息時間
を挟み、その休憩時間中にも所定の音刺激を付与し、照
明の明るさを低くすると、作業能率の低下が少ない(回
復し易い)ことも判明している。このような、所定の音
(音楽)、映像、香り、照明の明るさ等を最適(もしく
は適正)環境情報という。
【0020】上記のような実験結果を踏まえて、図1、
図2〜図3に示すような第1実施形態の個室型のワーク
スペースシステムを採用したものである。即ち、本ワー
クスペースシステムおける作業領域は個室(密閉室)1
0内に設けられる。個室10は、外部の環境音(阻害
音)が侵入しないように、各々遮音材乃至吸音材を用い
て囲まれている。床材としてはカーペットを敷きつめ、
壁パネル材11及び天井パネル材12は、その厚さの中
間に、芯材または介挿材として、グラスウール等の吸音
材を挟み込んだ単位面積当たりの重量の大きい鋼板や合
成樹脂材を使用して遮音性を向上させる。この個室10
の一側の出入り口13を引き戸式のドア14にて開閉自
在とする。ドア14は吊支式であり、閉じた状態で、ド
ア14の上下位置の昇降可能な密閉部材を相手部材に押
しつけ、また、縦方向の側面も相手部材に押し当ててて
密閉性(遮音性)を向上させている。
【0021】個室10の一側(前記出入り口13に隣接
する戸袋部14aを隠す側)には、回動式の作業用ドア
15が配置され、また、個室10の他側(前記出入り口
13から遠い側、図2(a)で左側)は外壁との間に床
部から天井部までの高い内部壁16を配置して二重壁構
造とし、その間を空気流通のためのダクト18とする。
なお、実施形態では、図2(a)に示すごとく、個室1
0内部空間のうち平面視での全てのコーナ部19a,1
9b,19cは直交せず、鈍角の角部(コーナ部)に形
成されている。前記個室10の内壁面やコーナ部を直線
状でなく曲面に形成しても良い。また、作業領域におけ
る出入り口と机天板との配置関係を図2(a)と左右対
称状等に設計変更しても良い。
【0022】前記作業用ドア15に近い内側には図示し
ない換気用送風機等からなる換気装置45(図4参照)
を床面近くに配置し、内部壁16の適宜箇所に開口させ
た一方の送風口17bから個室10内に換気用の空気を
前記ダクト18を介して供給する。実施形態では、第2
コーナ部19bに送風口17bが開口され、第1コーナ
部19aに開口された排気口17aから図示しない排気
ダクトを介して天井部分等から外に排気される。これら
の排気口17a、送風口17bの表面にはルーバ、もし
くは多数の隙間のある表面材で覆っている。個室10を
オフィス内(大きい室内)に設置するときには、当該オ
フィス内に供給される空調済みの温度及び湿度が調整さ
れた空気を個室10内に取り込むことができるので、当
該ワークスペースシステムに空調設備を別途必要としな
い。しかし、本発明のワークスペースシステム(個室1
0)を屋外もしくは空調設備のない環境に設置するとき
には、オプションとして空調設備を設置することができ
る。
【0023】前記個室10内には、図2(a)に示すよ
うに、右脳的作業環境用の机天板22と、左脳的作業環
境用の机天板23と、それ以外の中間作業環境用の机天
板24とを、前記3つ作業環境毎に向きがそれぞれ異な
るように当該個室10の内周壁に沿わせて、且つ机天板
22、23、24が互いに高さを同じくして連設配置す
ることにより、3つの作業領域を隣接させて連続状もし
くは若干の隙間を開けて創る。
【0024】そして、前記各机天板22、23、24
を、前記3つ作業環境毎に、触感、材質、形状、色等の
質感を異ならせて構成するものである。実施形態におい
ては、個室10内のうち、前記出入口13に近い第3コ
ーナ部19cを挟んで、平面視略L字状の右脳的作業空
間(B)を創るべく、右脳的作業環境用の机天板22を
配置し、これに続いて 第2コーナ部19bを挟んで、
中間作業空間(C)を創るべく、平面視略C字状の中間
作業環境用の机天板24を配置し、さらにこれに続い
て、鈍角の第1コーナ部19aを挟んで前記戸袋部14
aに近い側に延びるようにして、左脳的作業空間(A)
を創るための平面視略五角形の左脳的作業環境用の机天
板23を配置する。
【0025】その場合、図面やイラスト画作成等の右脳
的作業を実行するための、右脳的作業環境用の机天板2
2は、例えば、天然木材であって、節目の多い板目が表
面に露出するようなやや手触りの荒い触知覚(触覚)
で、明度の大きい(明るい色彩)色彩等の質感のものを
使用する。
【0026】計算作業や文章作成作業を実行するための
左脳的作業環境用の机天板23は、木目調の表面材を貼
着した木質またはスチール板にて構成した暖色系の色彩
で表面の滑らかな感触の質感を有するものが好ましい。
【0027】中間作業環境用の机天板24では、各種情
報を他の部署等の外部に発信し、また外部からの情報を
受信する通信作業等の中間的作業を実行するので、LA
N、インターネット通信等のためのコンピュータ装置や
通信(電話)設備30が配置されており、机天板24の
表面が寒色系の表面材を貼着したスチール板等が好まし
い。
【0028】このように、各机天板22、23、24の
材質、触感、色彩、形状等の質感を異ならせることによ
り、作業者がこれらの机天板を触った触知覚または/及
び、視覚に訴えられる視知覚から、右脳、または左脳に
異なる刺激を受けて、それぞれの作業環境が向上し、作
業促進するという効果を奏する。
【0029】なお、中間作業環境用の机天板24には、
パーソナルコンピュータの本体等の情報装置25やCR
Tもしくは液晶のモニタ26を載置することがあり、そ
の入力装置としてのキーボード27やマウス28の使用
のために、補助天板29を前記机天板24の前縁に一段
低くして配置することが好ましい。この補助天板29は
他の机天板22、23の前縁側に跨がって配置替えでき
るように構成することが一層好ましい。前記モニタ26
やキーボード27等を机天板22や机天板23側に移動
させることがあるからである。
【0030】前記個室10の出入り口13に連通して当
該個室10内の略中央部に作業者が椅子31に座り、且
つ移動できる着座領域を設ける。その場合、この着座領
域は図2(a)に示すごとく、前記出入り口13から個
室10の平面視対角線方向に延びるように形成され、こ
の着座領域を囲んで3方向に、前記3つの作業環境用の
机天板22、24、23を配置すると、前記鈍角状のコ
ーナ部19a,19b,19cの配置と相俟って、作業
者は個室10の内部空間を広く感じるのである。作業者
の座る椅子31は水平回転可能であると共に、キャスタ
を備えて床面を自由に移動可能に構成されていることが
好ましい。
【0031】個室10内の天井部の一部、好ましくは略
中央部で平面視で前記作業者の移動可能領域とほぼ平行
に、天井高さが高くなるドーム部32を備え、該ドーム
部32の左右両側に間接照明と直接照明とが可能であっ
て、照度を可変にできる照明装置33a,33bが配置
されている。
【0032】また、前記右脳的作業空間(B)で机天板
22の前に座った作業者に、その前方の空間が広く、且
つ開放された感覚(知覚)を与えるため、前記第3コー
ナ部19cとその左右両側に窓部34a,34b,34
cを嵌め殺し状に配置する。その場合、防音(遮音)性
を高めるために、二重ガラス板にすることが好ましく、
また、外部から個室10内を見られないようするため、
個室10内もしくは前記二重ガラス板の中間空間に、ベ
ネチァンブラインドやシャッタ(図示せず)を設けた
り、半透明もしくは不透明ガラス板を上下移動可能に設
けることが好ましい。
【0033】次に、最適(もしくは適正)な右脳的作業
環境と、左脳的作業環境と、それらの中間作業環境とを
時間的に異ならせて創るための環境情報発生装置の構成
について説明する。図4は環境情報発生装置20の機能
ブロック図であり、前記個室10内の床上等には、ワー
クスペースシステムのための制御設備としてのコンピュ
ータ等の電子式のコントローラ40が配置されている
(図3、図4参照)。
【0034】このコントローラ40には、各種演算等を
実行するためのCPUや、RAM、ROMのほか内部記
憶装置としてのハードディスクを備え、また、後述する
聴覚情報発生装置としての音響装置42、音の記録媒体
の一つとしてのCD等から音(音楽)を再生させるため
の聴覚情報再生機44の他、前記照明装置33a,33
bの調光装置35、換気装置45のための駆動回路46
が接続され、さらに、個人別にその個性に応じて最適
(もしくは適正)な、右脳的作業環境と、左脳的作業環
境と、それらの中間作業環境とを設定するための後述す
る環境条件設定用制御プログラムを実行すべく、後述す
るような、各個人が自己の識別番号(ID番号)、自己の
特性及びその特性検査テストのための応答等を入力する
ためのマウスやテンキー付き等の入力装置48と表示装
置である液晶のモニタ47が接続されている。環境情報
発生装置20は上記の装置を含む概念である。
【0035】また、前記コントローラ40は、前記環境
条件設定用制御プログラムに従って決定された個人別の
前記各作業環境の適正値を、その個人識別情報と対にし
て前記ハードディスク(記録手段)に対して記憶させ、
さらに、前記個人が個室10を使用して所定の右脳的作
業もしくは左脳的作業を実行するに際して、環境情報発
生用制御プログラムを起動させ、前記個人識別情報の入
力にて対応する作業環境の適正値を前記ハードディスク
から呼出して、該適正値に基づいて、環境情報発生装置
における聴覚情報再生機44、照明装置33a,33
b、換気装置45及び香り発生装置49を作動させるも
のである。
【0036】そして、前記個室10の内壁のうち、天井
寄り部位等には、聴覚情報発生装置としての音響装置4
2における4つのスピーカ41a,41b,41c,4
1dが配置されている。これらのスピーカの配置は、前
記右脳的作業空間(B)に対応する机天板22に向かう
ように座った作業者、中間作業空間(C)に対応する机
天板24に向かうように座った作業者及び左脳的作業空
間(A)に対応する机天板23に向かうように座った作
業者のそれぞれに対して当該各作業者の左右両耳に略等
しい音圧レベルの音が聞こえるように配置され、所定の
音や音楽を再生させる。
【0037】例えば、作業者が机天板22に向かう右脳
的作業環境の場合には、図2(a)に示すように、個室
10内の右側壁に配置したスピーカ41aと奥側壁に配
置したスピーカ41bとが作動し、机天板24に向かう
中間作業環境の場合には、前記奥側のスピーカ41bと
左側壁に配置したスピーカ41cとが作動し、机天板2
3に向かう左脳的作業環境を創る場合には、前記左側壁
に配置したスピーカ41cと前側壁に配置したスピーカ
41dとが作動するように、前記コントローラ40から
の指令信号に応じて出力位置切替え装置43が作動す
る。個室10の平面視略中央位置の作業者に対する、前
記対のスピーカ41a、41bの夾角、対のスピーカ4
1b、41cの夾角、及び対のスピーカ41c、41d
の夾角は、それぞれ前記対の(左右の)スピーカから出
る音が聴者に与える広がり感を向上させるためには、3
0度〜140度程度が好ましい。
【0038】聴覚情報再生機44にて、音や音楽を再生
させるための聴覚情報記録媒体は、例えば、音楽やホワ
イトノイズや滝や川や海の水音(波音)の等の聴覚情報
を記録する音記録媒体については、CD(コンパクトデ
ィスク)、MD(ミニディスク)、MOディスク(光磁
気ディスク)、DVD(デジタルビデオデイスク)、ア
ナログ磁気記録テープ、デジタル記録テープ等があり、
また、視聴覚情報(オーディオ・ビジュアル(AV情
報))については、マルチ情報を記録するための記録媒
体として、CDROM、MOディスク(光磁気ディス
ク)、フォトCD、DVD(デジタルビデオデイスク)
等がある。聴覚情報再生機44には予めこれらの記録媒
体が複数格納されており、オートチェンジャ機構にて所
定の記録媒体を選択して次々と再生できるように構成さ
れている。
【0039】なお、聴覚情報についての記録媒体に記録
可能な量が大きい場合には、第1〜第4の種類の聴覚情
報をすべて1枚(1つ)の記録媒体に収納し、記録プロ
グラムのデータに基づいて所定の種類の聴覚情報を選択
すれば良い。
【0040】これらの記録媒体には、左脳的作業中に左
脳半球で処理される外部視聴覚刺激を排除できるように
した第1の聴覚情報を記録した記録媒体、また、右脳的
作業中に右脳半球で処理される外部視聴覚刺激を排除で
きるようにした第2の視聴覚情報を記録した記録媒体、
そして、前記左脳的作業を中断させた休息中の左脳半球
のα波帯域脳波の自己相関関数の有効継続時間を長くす
る視聴覚環境を付与することのできる第3の聴覚情報を
記録した記録媒体、同じく右脳的作業を中断させた休息
中の右脳半球のα波帯域脳波の自己相関関数の有効継続
時間を長くする視聴覚環境を付与することのできる第4
の聴覚情報を記録した記録媒体、といううように、情報
の種別にて別々の記録媒体に収納することが、音再生の
迅速性確保の点から好ましい。
【0041】照明装置33a,33bは、作業者の視力
に応じた照度(625〜191×視力)(単位ルック
ス)を再現することて目に負担を与えにくい明るさを得
ようとするものである。
【0042】香り発生装置49は、詳述しないが、香り
の種類別の香水もしくは固形香料を収納した容器を備
え、香りを発生させるときには、前記所定の容器の蓋を
開いて又は逆さにした容器の下端側のコックを開き、も
しくは容器の蓋に付属させたノズルから液滴を噴出もし
くは滴下させ、それに風を送ることにより、木々や花等
の香りを間欠的に発生させて、右脳半球や左脳半球に適
度の刺激を与えることで作業を促進させたり、安らぎ
(鎮静)を与えるようにするものである。
【0043】次に、図5〜図24を参照して、前記個室
10を使用する個人別の最適(もしくは適正)な環境情
報(香り、音の種類、音圧、照明の明度)を設定するた
めの環境条件設定用制御プログラムについて説明する。
この環境条件設定用制御プログラムは、個人情報の入力
により当該個人別の前記各作業環境の適正値を決定し、
該決定された適正値を個人識別情報と対にして記録手段
に対して記憶するものである。そして、他方、環境情報
発生用制御プログラムは、前記個人識別情報の入力にて
対応する作業環境の適正値を前記記録手段から呼出し
て、該適正値に基づいて、環境情報発生装置を作動させ
るものである。この両プログラムは予めCDROM等に
記録させておき、前記環境情報発生装置を作動させるた
めのコンピュータ等の電子式のコントローラ40にイン
ストールして起動させる。
【0044】図5はそのメインフローチャートであり、
前記個室10を使用する個人が、当該個室10に入り、
その照明装置33a,33bを点灯した後、コントロー
ラ40を起動させて、前記環境条件設定用制御プログラ
ムをスタートさせると、図6に示す画面(画面No. 1)
が前記液晶のモニタ47に映し出される。以下で説明す
る画面中の吹出しの文字は、技術内容の説明のためであ
って、画面に表示される文字ではない。画面No. 1にお
いて、マウス等で「個人別環境設定をする」を選択する
と、画面No. 2に移る。なお、既に個人別環境設定の処
理を終えて、コントローラ40に個人の識別番号と共に
その作業環境の適正値が記録されている人は、「設定に
従って仕事をする」のボタンを押すと、画面No. 15に
移動し、後述する環境情報発生用制御プログラムをスタ
ートさせて所定の環境情報を発生させることになる。
【0045】また、個人別環境設定をしないで、個人の
好みによる環境のもとで仕事を実行するときには「すぐ
に仕事をする」を選択すると、環境情報発生用制御プロ
グラムが起動し、後述する画面No. 20に移動すること
になる。
【0046】「個人別環境設定をする」を選択した場
合、図7に示す画面No. 2において、前記個室10を使
用する個人の識別番号(暗唱番号)を入力する(S
1)。この識別番号は個人別を特定できれば良く、生年
月日の数字とか会社での社員番号等で所定の桁数(実施
形態では4桁)の数字を入力(マウスで画面上の数字の
部分をクリック)したり、英数字を前記テンキー、キー
ボード等の入力装置48にて入力する。
【0047】次いで、個人別の作業環境の適正値を決定
するため、S2,S3,S4,S5のステップを順次実
行する。まず、照明環境条件設定)S2では、作業中の
照明装置33a,33bによる照度を決定するため、そ
の個人(被検者)の視力(右視力と矯正後の左視力)の
数値(データ)を自己申告にて入力する。
【0048】次に、香り環境条件設定(S3)の画面
(図8に示す画面No. 3)において、個人(被検者)の
利き手(右手または左手)を自己申告する。次いで、図
9に示す画面No. 4に移り、個人の好みの香りを選択す
る。ここで、作業中と休憩中とで環境を変えるため、予
め提示された香りから2種類の香りを選択する。この選
択された香りが、作業中と休憩中にそれぞれ前記香り発
生装置49にて発生させることができる。
【0049】次いで、図10の画面No. 5に移って、音
環境条件条件設定(音の種類の選択)を実行する(S
4)。この場合、環境情報発生用制御プログラムも起動
する。前記聴覚情報発生装置(オートチェンジャ付き)
44には、予め、情報記録媒体としての3枚のCDRO
M(またはCD)が標準装備として格納されている。C
DROMドライブNo. 1には例えば「3分間リラック
ス」という題名のCDROM(またはCD)が格納さ
れ、CDROMドライブNo. 2には例えば「波〜慶良間
・久米島」という題名のCDROM(またはCD)が格
納され、CDROMドライブNo. 3には例えば「頭の良
くなるCD」という題名のCDROM(またはCD)が
格納されている。もし、各CDROMドライブに上記の
ものが入っていないときには警報音を鳴動させて注意を
促す。次いで、図11の画面No. 6に移って、前記標準
装備以外の音(音楽)を発生させたいときには、CDR
OMドライブNo. 4(自然音用)とCDROMドライブ
No. 5(音楽用)とに、各々好みの記録媒体としてのC
DROM(またはCD)を格納(セット)する。その場
合、タイトル名を入力して登録する。
【0050】次に、図12の画面No. 7に移って、個人
別及び作業の種類別(左脳的作業または右脳的作業)の
作業時に適した音圧レベルの設定をするために、ゲーム
式の簡単なテストを実行するための準備画面に移る。そ
れに先立ち、被検者の気分を落ち着かせるために、所定
時間(実施形態では略3分)のリラックスタイムを取る
(図13の画面No. 8)。この場合、CDROMドライ
ブNo. 1内の音楽(映像)がランダムに再生される。な
お、以下のテスト中、被検者は、左脳的作業空間Aの液
晶のモニタ47に向い、これに対応する2つのスピーカ
41c,41dから音が出力される。リラックスタイム
の時の音圧レベルは40デシベル(dB)、照度は20
0(単位lx)程度とする。リラックスタイム時にはモ
ニタ47に映像も写る。なお、前記画面No. 7でテスト
を実行しない場合のボタンを押すと、後述する画面No.
13に移動し、標準環境条件となる。
【0051】前記リラックスタイムが終わると、自動的
に図14の画面No. 9に移る。ここで、簡易テストの第
1部を実行するための説明文が表示され、スタートのボ
タンを押すと、図15の画面No. 10に移る。簡易テス
トの第1部は、CDROMドライブNo. 2またはCDR
OMドライブNo. 4の自然音を被検者に聞かせながら和
算の答えを出すテストを実行する。答えは画面No. 10
におけるテンキーの数字を、被検者がマウスでクリック
する。
【0052】そのときの音圧レベルを、例えば、40d
B、50dB、60dBというように異ならせて、4〜
9までの数字の2つの和算を実行し、正解の場合に次の
和算を実行するというようにして、和算テストを1つの
音圧レベルの状態に付き各々複数回実行する。そして、
各音圧レベルごとに、全問正解までの所要時間を計測
し、各音圧レベル毎の所要時間平均値を算出し、その平
均所要時間が最も短かったときに使用した音圧レベルを
採用する。即ち、その音圧レベルの音を聞かせた状態で
計算作業(左脳的作業)を実行すると正解率及び計算
(作業)速度が良いという推定に基づくものである。実
施形態では、このテストは各音圧レベル毎に2回ずつ試
行し、全部で6試行とし、1試行に付き8問である。
【0053】前記簡易テスト第1部が終了すると、自動
的に図16の画面No. 11に移る。ここでは簡易テスト
第2部の説明文が表示されている。簡易テスト第2部は
右脳的作業に関する環境条件の適正値を得るためであ
る。スタートのボタンを押すと、図17の画面No. 12
に移る。実施形態では、簡易テストの第2部は、CDR
OMドライブNo. 3またはCDROMドライブNo. 5の
音楽(但し抑揚の少ない曲)を、その音圧レベルを1試
行ごとに変えて、被検者に聞かせながら、図形の合致し
たものを選択するテストを実行する。例えば、画面No.
12における左上に表示された図形(白三角)を正解と
するとき、画面略中央部の画面の上端から種々の図形
(実施形態では50個の図形であり、そのうち10個は
正解図形とする)が現れ降りる。合致した図形をマウス
でクリックしたときを正解とし、その正解数と誤りの数
との差が最大となるときの音圧レベルを右脳的作業時の
最適(もしくは適正)な環境条件とする。実施形態で
は、40dB、50dB、60dBの三段階に分け、テ
ストは各音圧レベル毎に2回ずつ試行し、全部で6試行
とする。
【0054】なお、実施形態では前記画面の大きさを1
0センチメートル角とし、画面中に図形が降りてくる速
度は、2秒で10個の図形が通過し得る程度であって、
徐々に速くなるように設定されている。
【0055】上記の簡易テスト第2部が終了すると、コ
ントローラ40内の記憶手段(ハードディスク等)に被
検者のID番号(暗唱番号)と共に、前述した自己申告
のデータや作業環境条件の適正値(最適値)をデータと
して記憶し、図18の画面No. 13にデータ(最適環境
条件)の表示が現れる。
【0056】例えば、暗唱番号、視力(但し、大きい方
の視力のみ)、利き手、左脳的作業中に発生させるべき
音の種類としてのCDROMドライブNo. 4またはNo.
2とその音圧レベル、右脳的作業中に発生させるべき音
の種類としてのCDROMドライブNo. 5またはNo. 3
とその音圧レベル、左脳的作業後(休憩中)に発生させ
るべき音の種類としてのCDROMドライブNo. 5また
はNo. 3とその音圧レベル(常に一定で40dBとす
る)、右脳的作業後(休憩中)に発生させるべき音の種
類としてのCDROMドライブNo. 4またはNo. 2とそ
の音圧レベル(常に一定で40dBとする)、右脳的作
業中に発生させるべき香りの種類と、その休憩中に発生
させるべき香りの種類とする。
【0057】なお、別のCDを使用して再度最適条件の
設定を行うボタンを押せば、画面No. 6に戻り、テスト
を実行して、作業環境条件の適正値(最適値)が決まる
と、そのデータは履歴データとして記憶される。
【0058】終了のボタンを押せば、図6の画面No. 1
に戻るので、続いて、「作業(仕事)を実行する」また
は、「システム終了」等の選択をする。環境条件設定の
みで終了するときには、持ち込んだ記録媒体をドライブ
から抜き出して持ち帰る。
【0059】次に、所定の作業(仕事)を実行する運用
について説明する。作業者(個人)が前記個室10に入
ってメインスイッチ(図示せず)を押して、次にコント
ローラ40を立ち上げてから、モニタ47における図6
の画面No. 1において、「設定に従って仕事をする」の
ボタンを押すと、環境情報発生用制御プログラムが起動
し、図19の画面No. 15に移る。この画面にて、登録
番号の入力欄に、使用する個人のID番号(暗唱番号)
を画面上のテンキーの部分の数字をクリックして入力す
る。そして、次画面に進むのボタンを押すと、図20の
画面No. 16に移る。この画面において、CDROMド
ライブNo. 4及び/またはNo. 5に所定の記録媒体を入
れて、個人の好みの音(自然音)や音楽を発生させるこ
とができる。
【0060】次画面に進むのボタンを押すと、図21の
画面No. 17に移るので、作業者はこれから実行したい
作業の種類(カテゴリー)(右脳的作業または左脳的作
業)を入力する。この画面で、作業の種類の例示をあま
り多くすると、かえって選択に迷いが生じるから、なる
べく簡単な分類にすることが好ましい。
【0061】前記作業の種類を右脳的作業または左脳的
作業のいずれかに選択すると、自動的に画面が、図22
の画面No. 18に移るから、この画面で、作業予定時間
を入力する。この場合、画面上のテンキーの部分の数値
をマウスで選択してクリックすると、時間、分が入力さ
れる。次いで、次画面に進むのボタンを押すと、図23
の画面No. 19に移るので、作業者はリラックスタイム
を取るか否かを選択する。yes (リラックスタイムを取
る)のボタンを押すと、所定時間(実施形態では3分)
だけのリラックスタイムの環境情報が発生させられる。
即ち、コントローラ40は聴覚情報再生機44を作動さ
せて、前記記録媒体を選択し、音響装置42により最初
の数分間リラックスタイム用の音楽(音)を再生し、且
つ照明装置33a,33bの照度が低下し、作業者の気
分を落ち着かせる。
【0062】前記画面で、no(リラックスタイムを取ら
ない)のボタンを押したとき、または、前記リラックス
タイムが終了すると、モニタ47の画面は、図24の画
面No. 20に移る。ここで、前記CDROMドライブN
o. 4及び/またはNo. 5に個人が持ち込む記録媒体を
セットすることができる。このようにして、所定の作業
に適するように出力位置切替え装置43が作動し、所定
の音もしくは音楽が、所定の位置の一対のスピーカから
発せられる。同時に調光装置35に指令信号が出て、照
明装置33a,33bの照度は対応する作業に最適な値
に変更される。なお、作業時間60分に対して休息時間
15分を取るようにセットされており、休息時間経過時
にはアラーム音が鳴る。さらに予定の作業時間が経過す
れば、アラーム音が鳴り、さらに、作業の種類の選択、
作業継続するか、終了するかをモニタにて質問するの
で、作業者はそれに応えることにより、終了・継続・作
業変更のいずれかに移行できる。また、照明装置の照度
は、左脳的作業時のほうが右脳的作業時より一般的に明
るく設定することが好ましく、所定の計算式に基づい
て、照度は設定される。
【0063】前記右脳的作業または左脳的作業が長時間
にわたると頭脳の活躍が低下するので、作業効率を促進
すべく、コントローラ40は一定時間毎に作業者に休息
を取らせるべく、休息のための環境を実現するのであ
る。
【0064】また、上述のように、左脳的作業の場合と
右脳的作業の場合とで、椅子に座る作業者が机天板2
2、23のうち対応する方向に向きを変えることによ
り、積極的に気分転換を計って、左脳的作業、右脳的作
業の夫々を活性化させることができる。なお、中間作業
としての電話連絡等のためには、個室10内を静寂にす
ることが好ましい。
【0065】作業中は前記図24の画面No. 20が表示
されたままであるので、この表示画面中の所定のボタン
を押して、「環境変更」、「作業中断」、「作業変
更」、「作業復帰」、「休息時間変更」、「ユニット
(個室)外で休息」、「作業終了」等を実行できる。個
室10の使用を終わらせるは、前記環境情報発生用制御
プログラムを終わらせ、前記コントローラ40の電源O
FF、照明OFFとすれば良い。
【0066】なお、前記第1実施形態及び第2実施形態
において、最適環境情報の発生装置として、作業領域内
の壁面等にスクリーンを配置し、または壁紙をスクリー
ンの代用となして、プロジェクタ等の映写手段から視覚
に訴える視覚情報を、前記音(音楽)と同時に、または
単独にて発生させるように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の個室の斜視図である。
【図2】(a)は個室の平断面図、(b)は図2(a)
のIIb −IIb 線矢視側断面図である。
【図3】図2(a)の III−III 矢視側断面図である。
【図4】環境情報発生装置の機能ブロック図である。
【図5】環境条件発生設定制御のメインフローチャート
である。
【図6】モニタの画面No. 1を示す図である。
【図7】モニタの画面No. 2を示す図である。
【図8】モニタの画面No. 3を示す図である。
【図9】モニタの画面No. 4を示す図である。
【図10】モニタの画面No. 5を示す図である。
【図11】モニタの画面No. 6を示す図である。
【図12】モニタの画面No. 7を示す図である。
【図13】モニタの画面No. 8を示す図である。
【図14】モニタの画面No. 9を示す図である。
【図15】モニタの画面No. 10を示す図である。
【図16】モニタの画面No. 11を示す図である。
【図17】モニタの画面No. 12を示す図である。
【図18】モニタの画面No. 13を示す図である。
【図19】モニタの画面No. 15を示す図である。
【図20】モニタの画面No. 16を示す図である。
【図21】モニタの画面No. 17を示す図である。
【図22】モニタの画面No. 18を示す図である。
【図23】モニタの画面No. 19を示す図である。
【図24】モニタの画面No. 20を示す図である。
【符号の説明】
A 左脳的作業空間 B 右脳的作業空間 C 中間作業空間 10 個室 11 壁パネル 12 天井材 13 出入り口 14 ドア 22、23、24 机天板 31 椅子 40 コントローラ 41a,41b,41c,41d スピーカ 42 音響装置 44 聴覚情報再生機 47 モニタ
フロントページの続き (72)発明者 毛利 公勅 大阪市城東区今福東1丁目4番12号 株式 会社イトーキクレビオ内 (72)発明者 秋山 京子 大阪市城東区今福東1丁目4番12号 株式 会社イトーキクレビオ内 (72)発明者 安藤 四一 神戸市北区ひよどり台3丁目6番153号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子式情報処理装置を利用して、個室内
    等の作業領域内で作業する個人のための少なくとも右脳
    的作業環境と左脳的作業環境とを創るワークスペースシ
    ステムの制御方法であって、個人情報の入力により、当
    該個人別の前記各作業環境の適正値を決定し、該適正値
    に基づいて、環境情報発生装置を作動させることを特徴
    とするワークスペースシステムの制御方法。
  2. 【請求項2】 個室内等の作業領域内で作業する個人の
    ための少なくとも右脳的作業環境と左脳的作業環境とを
    創るワークスペースシステムの制御装置であって、電子
    式情報処理装置を利用して、個人情報の入力により、当
    該個人別の前記各作業環境の適正値を決定し、該適正値
    に基づいて、環境情報発生装置を作動させることを特徴
    とするワークスペースシステムの制御装置。
  3. 【請求項3】 環境情報発生装置は、少なくとも音情報
    の種類と音圧レベル、香り情報、照明の照度を各々切替
    えもしくは可変にする制御装置を備えたことを特徴とす
    る請求項2に記載のワークスペースシステムの制御装
    置。
  4. 【請求項4】 ワークスペースシステムの運用のための
    プログラムを記録させた記録媒体であって、個人別の前
    記各作業環境の適正値を決定するための環境条件設定用
    制御プログラムは、個人情報の入力により、当該個人別
    の前記各作業環境の適正値を決定し、該決定された適正
    値を個人識別情報と対にして記録手段に対して記憶する
    ものであり、 環境情報発生用制御プログラムは、前記個人識別情報の
    入力にて対応する作業環境の適正値を前記記録手段から
    呼出して、該適正値に基づいて、環境情報発生装置を作
    動させることを特徴とするワークスペースシステムの運
    用のためのプログラムを記録させた記録媒体。
JP2000324021A 2000-10-17 2000-10-24 ワークスペースシステムの制御方法及び制御装置、並びにその運用プログラムの記録媒体 Withdrawn JP2002129765A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9544979B2 (en) 2012-11-05 2017-01-10 Sony Corporation Audio illumination apparatus and storage medium
JP2020181539A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 国立大学法人茨城大学 知的生産性向上支援システム
JP2021059974A (ja) * 2021-01-13 2021-04-15 コクヨ株式会社 ブース
WO2021182251A1 (ja) * 2020-03-10 2021-09-16 浜松ホトニクス株式会社 レーザ加工装置、及び、レーザ加工方法

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