JP2002126853A - クリップ形継手リンク用の作業工具 - Google Patents

クリップ形継手リンク用の作業工具

Info

Publication number
JP2002126853A
JP2002126853A JP2000326337A JP2000326337A JP2002126853A JP 2002126853 A JP2002126853 A JP 2002126853A JP 2000326337 A JP2000326337 A JP 2000326337A JP 2000326337 A JP2000326337 A JP 2000326337A JP 2002126853 A JP2002126853 A JP 2002126853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clip
rod
type joint
joint link
pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000326337A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Yoshimura
一雄 吉村
Takeshi Horinouchi
武志 堀之内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seibu Electric and Machinery Co Ltd
Original Assignee
Seibu Electric and Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seibu Electric and Machinery Co Ltd filed Critical Seibu Electric and Machinery Co Ltd
Priority to JP2000326337A priority Critical patent/JP2002126853A/ja
Publication of JP2002126853A publication Critical patent/JP2002126853A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 このクリップ形継手リンク用の作業工具は,
クリップ形継手リンクをローラチエーンの内リンクに装
着してローラチエーンを連結したり,又はクリップ形継
手リンクを内リンクから離脱させてローラチエーンを分
断するものであり,その作業を容易に,安全にしかも確
実に達成させる。 【解決手段】 一対の棒状体15は,一端側に作動片
4,6,他端側に把持部2及び中間に設けた枢支軸3で
枢支されて互いに摺接する摺接部34から構成され,互
いに揺動可能に構成されている。作動片4にはクリップ
形継手リンクにおけるピンのいずれかに嵌合する穴35
が形成され,また,作動片6には前記ピンに跨がって嵌
合して前記ピンに装着されるクリップの端面に作用する
曲面に形成された押圧面36が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,動力伝達用のロ
ーラチエーンを連結するためのクリップ形継手リンクに
おける内外リンクとクリップとを互いに連結したり,分
断する作業の時に使用されるクリップ形継手リンク用の
作業工具に関する。
【0002】
【従来の技術】汎用チエーンのなかに位置するローラチ
エーンは,そこに使用されるスプロケットがJIS規格
で定められており,また広範囲な分野でいろいろな用途
に適応するために強度による分類や仕様によって分類さ
れている。
【0003】ローラチエーンの使用方法としては,有限
の一本ものを使用して,ラックとピニオンの組み合わせ
に相当する機構と同様に機能させる方法,或いはエンド
レスに連結したローラチエーンを複数のスプロケットに
かけることによって連続して動力伝達をする方法が広く
採用されている。ローラチエーンを,ラックとピニオン
の組み合わせに相当する機構に構成するには,例えば,
ローラチエーンの両端を二本の支持体にそれぞれ固定
し,ローラチエーンを張設状態にし,次いで,張設状態
のローラチエーンにスプロケットを噛み合わせれば,ス
プロケットにローラチエーンをセットすることができ
る。ローラチエーンにラックと同様な機能を持たせるに
は,ローラチエーンの両端を支持体に固定する必要があ
るが,ローラチエーンを途中で連結して長くする作業を
することは稀であり,ほとんどの場合は一本物のローラ
チエーンが使用されている。
【0004】また,ローラチエーンをエンドレスに連結
し,該ローラチエーンをスプロケットにかけて回転運動
等を伝達するのに使用する場合には,ローラチエーンを
エンドレスに構成しなければならず,その場合には,例
えば,ローラチエーンをスプロケットにかけた状態で,
ローラチエーンの両端に配した内リンク同士をクリップ
形継手リンクを用いて連結することによって,ローラチ
エーンをスプロケットにセットできる。
【0005】ローラチエーンの連結方法としては,連結
部材として種々の継手リンクが知られている。継手リン
クは,ローラチエーンの連結部を受け持つ箇所であり,
継手リンクの機械的強度や耐摩耗性は,ローラチエーン
と同等以上の性能が要求されている。継手リンクの種類
としては,クリップ形継手リンクの他に,例えば,割ピ
ン形継手リンク又はスプリング形継手リンク(図示せ
ず)が知られている。
【0006】割ピン形継手リンク又はスプリング形継手
リンクを用いてローラチエーンを連結する場合は,ロー
ラチエーンを構成する内リンクの外側から,継手リンク
を構成する外プレートに固着されたピンを挿通し,反挿
通側に配した継手プレートから突出したピンに穿設した
抜け止め孔に割ピン又はスプリングピンを挿通すること
によって継手プレートとピンとを固着した外プレートが
組み立てられ,ローラチエーンが連結される。
【0007】上記の割ピン形継手リンク又はスプリング
形継手リンクは,ピンを製作する過程において端部近傍
に抜け止め孔を穿設するという設備と工程を必要とし,
また連結したり,分解するのに2ケの部品を取り扱う必
要がある。これに対して,クリップ形継手リンクは,ピ
ンを製作する過程において抜け止め孔を穿設する必要が
なく,組立作業や分解作業でも1ケの部品,即ち,クリ
ップで済むという利点がある。
【0008】以下,ローラチエーンを連結するクリップ
形継手リンクについて,図5と図6を参照して説明す
る。図5はクリップ形継手リンクを構成する各部品を示
す説明図,及び図6はローラチエーンを構成する内リン
ク,外リンク及び内リンク同士を連結するクリップ形継
手リンクを示す平面図である。図5の(a)はクリップ
形継手リンクを構成する各部品の平面図であり,図5の
(b)は(a)の側面図である。
【0009】図5の(A)には,外プレート11と外プ
レート11に立設した一対のピン14が示されている。
外プレート11は,ローラチエーン1を構成する1ピッ
チ即ち内リンク9と外リンク19のサイズに等しく形成
され,外プレート11に固定された2本のピン14の間
隔は,内リンク9と外リンク19とに設けた一対のピン
25の間隔に等しく設定され,従って,ピン14とピン
25との間隔は,全ての領域で同一間隔に設定されてい
る。内リンク9と外リンク19とのピン25及びクリッ
プ形継手リンク5のピン14には,それぞれ中空のロー
ラ31が回転自在に被せられている。隣接するローラ3
1間にはスプロケットの爪が噛み合うように構成されて
いる。また,外プレート11に固定されたピン14の端
部近傍には,クリップ13が係止する係止溝23が形成
されている。
【0010】図5の(B)には,外プレート11の一対
のピン14が挿通する孔18が形成された継手プレート
12が示されている。また,図5の(C)には,外プレ
ート11の一対のピン14に跨がって係止されるクリッ
プ13が示されている。クリップ13は,ピン14の係
止溝23に嵌め込まれる係止部24を隔置して形成した
フォーク部40,及びフォーク部40で形成されたU字
状溝22を備えている。クリップ13のフォーク部40
は,開き方向にばね力を有しており,クリップ13の厚
さは,ピン14に形成された係止溝23の溝幅よりも少
なくとも薄く形成されている。また,クリップ13の開
口部26は,その先端近傍がテーパ面27で内側に延び
て対向突出する突起部28が形成され,二つの突起部2
8が作る間隔は,ピン14に形成した係止溝23の直径
よりも小さく形成されている。クリップ13のU字状溝
22は,クリップ13の一端側の湾曲部41に隣接して
一方の係止部24に形成され,クリップ13の開口部2
6に形成された突起部28に隣接して他方の係止部24
に形成され,中央部ではピン14が挿通できるサイズに
形成されている。
【0011】図6には,クリップ形継手リンク5を用い
てローラチエーンの内リンク9同士を連結した状態が示
されている。図6では,クリップ形継手リンク5が実線
で示され,また,ローラチエーンの内リンク9と外リン
ク19とが二点鎖線で示している。外リンク19は,一
対の外プレート30と外プレート30を所定の間隔に隔
置させる一対のピン25から構成されている。内リンク
9は,外リンク19のピン25が貫通するブシュ32を
固定した内プレート29,ブシュ32が貫通するローラ
31,及び外リンク19のピン25が貫通する孔33が
形成された内プレート42から構成されている。
【0012】ローラチエーン1の各部品の機能は,次の
通りである。ピン14,25は,内リンク9の内プレー
ト29,42,外リンク19の外プレート30と共に,
ローラチエーン1に掛かる全荷重を支え,スプロケット
と噛み合う時にローラ31及びブシュ32と共に,軸受
として摺動を行うことができるように,剪断及び曲げ強
さの他に,耐摩耗性が要求される。ブシュ32は,ロー
ラチエーン1とスプロケットの噛み合いによってローラ
31を介して受ける衝撃をピン14,25に直接与えな
い働きと,ピン14,25と共に軸受としての働きをす
るため,衝撃疲れ強さと耐摩耗性が要求される。ローラ
31は,スプロケットの衝撃からローラチエーン1を保
護し,ローラチエーン1がスプロケットと噛み合う際に
円滑に屈曲をさせる働きをするため,衝撃疲れ強さと圧
壊強さおよび耐摩耗性が要求される。内プレート29,
42,外プレート11,30及び継手プレート12は,
ローラチエーン1の張力を繰り返し受け,時には大きな
衝撃が掛かるため,高い引っ張り強さのほかに耐衝撃性
と疲れ強さが要求される。
【0013】クリップ形継手リンク5を使用してローラ
チエーン1の内リンク9同士を連結するには,ローラチ
エーン1の一端に位置する2枚の内プレート29,4
2,ブシュ32及びローラ31から成る内リンク9の内
プレート29の外側からブシュ32に,クリップ形継手
リンク5の外プレート11に固着された一方のピン14
を挿通し,次いで,ローラチエーン1の他端に位置する
内リンク9の内プレート29の外側からブシュ32に,
外プレート11に固着された他方のピン14を挿通し,
ピン14の先端部を内プレート42の孔33から突出さ
せる。次に,隣接する内リンク9の内プレート42の孔
33から突出した2個のピン14を,継手プレート12
の孔18に貫通させ,2個のピン14に形成した係止溝
23にクリップ13をローラチエーン1の走行方向から
圧入し,カチット音がすれば,クリップ13の係止部2
4が係止溝23に係止してローラチエーン1の隣接する
内リンク9がクリップ形継手リンク5によって連結され
る。
【0014】
【発明が解決しょうとする課題】ところで,クリップ1
3を,2個のピン14に形成した係止溝23に確実に係
止させるには,まず,クリップ13の先端の開口部26
を開き気味にして1個のピン14の係止溝23に係合さ
せる。次いで,クリップ13の長手方向がローラチエー
ン1の走行方向と平行になるように配置し,更にクリッ
プ13の先端に設ける突起部28をピン14に形成した
係止溝23に係合させ,次いで,クリップ13の反突起
側から押し込まねばならない。このような作業を確実に
実施するにためには,ラジオペンチのような先端部が細
く形成された作業工具を片手に握りクリップ13を保持
し,片手にはクリップ13を開口部26を開き気味にす
るためにドライバ等を必要とする両手作業を余儀なくさ
れる。また,その作業中には,クリップ13の先端側が
浮き気味になりがちであり,突起部28を係止溝23に
係合させるにはクリップ13を継手プレート12に押し
つけるようにしなければならず,極めて困難な熟練を有
する作業になっていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は,上記
の課題を解決するものであり,ローラチエーンの隣接す
る内リンクを連結するため,一対の棒状体に設けた作動
片でクリップの先端側が浮き気味になりがちな状態を押
さえ付けながら,クリップの突起部をピンの係止溝に係
合させ,片手等で両棒状体の把持部を挟み持つことによ
って,てこの原理を利用して操作し,ローラチエーンの
内リンクを容易に確実に互いに連結することができるク
リップ形継手リンク用の作業工具を提供することにあ
る。
【0016】この発明は,一端側に作動片,他端側に把
持部及び中間に設けた枢支軸で枢支されて互いに摺接す
る摺接部から構成された互いに揺動可能な一対の棒状体
を有し,一方の前記棒状体の前記作動片にはクリップ形
継手リンクにおけるピンの端部に嵌合する穴が形成さ
れ,他方の前記棒状体の前記作動片には隣接する前記ピ
ンに跨がって嵌合して前記ピンに装着されるクリップの
端面に作用する押圧面が形成されていることから成るク
リップ形継手リンク用の作業工具に関する。
【0017】前記クリップの前記端面に作用する前記作
動片の前記押圧面は,前記クリップの前記端面にフィッ
トする曲面に形成されている。
【0018】一方の前記作動片に形成された前記穴は,
前記棒状体の端面から長手方向に延び,また,他方の前
記作動片の前記押圧面の形成された前記曲面は,前記棒
状体の長手方向に沿って湾曲面に形成されている。
【0019】或いは,一方の前記作動片に形成された前
記穴は,前記棒状体の長手方向に直交する方向に延び,
また,他方の前記作動片の前記押圧面の形成された前記
曲面は,前記棒状体の長手方向に直交する方向に沿って
湾曲面に形成されている。
【0020】前記作動片は,前記棒状体に一体的に構成
されている。或いは,前記作動片は,前記棒状体に着脱
可能に取り付けられるアタッチメントから構成されてい
る。
【0021】前記棒状体の前記把持部間には,前記棒状
体が前記支点を中心に拡開状態になるように,ばねが介
在されている。また,前記棒状体の前記摺接部には,前
記把持部間の拡開度を規制するストッパがそれぞれ設け
られている。
【0022】このクリップ形継手リンク用の作業工具
は,上記のように構成されているので,ハサミやペンチ
の操作のように,枢支軸が支点となってテコの原理によ
って2本の棒状体を揺動可能に操作でき,内リンクにセ
ットされた隣接するピンに跨がってクリップを容易に装
着或いは脱離させることができ,ローラチエーンの隣接
する内リンクをクリップ形継手リンクによって容易に連
結し,ローラチエーンを例えば,エンドレスに形成する
ことができると共に,クリップ形継手リンクを内リンク
にセットされた隣接するピンから容易に脱離させてロー
ラチエーンを分断させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下,図面を参照して,この発明
によるクリップ形継手リンク用の作業工具の実施例を説
明する。まず,図1及び図2を参照して,この発明によ
るクリップ形継手リンク用の作業工具の一実施例を説明
する。図1はこの発明によるクリップ形継手リンク用の
作業工具の一実施例を示す平面図,及び図2は図1のク
リップ形継手リンク用の作業工具の先端から見た側面図
である。
【0024】図1に示すように,このクリップ形継手リ
ンク用の作業工具は,一端側に作動片4,6,他端側に
把持部2及び中間に設けた枢支軸3で枢支されて互いに
摺接する摺接部34から構成された互いに揺動可能な一
対の棒状体15を有する。棒状体15に設けた作動片
4,6は,焼き入れ等に高強度に形成されている。一方
の棒状体15の作動片4には,クリップ形継手リンク5
におけるピン14に嵌合する穴35が形成されている。
他方の棒状体15の作動片6には,隣接するピン14に
跨がって嵌合してピン14に装着されるクリップ13の
端面20,21に作用する押圧面36が形成されてい
る。棒状体15に設けられた作動片4,6は,支点とな
る枢支軸3よりも先に延びた延出部に形成されている。
一方の棒状体15の作動片4に形成された穴35は,棒
状体15の端面37から軸方向即ち長手方向に延びるよ
うに形成され,クリップ形継手リンク5におけるピン1
4の端部に遊嵌状態に嵌合するサイズに形成されてい
る。また,他方の棒状体15の作動片6に設けられた押
圧面36は,クリップ13の端面20,21にフィット
する湾曲面の形状を有する曲面に形成され,詳しくは,
曲面はクリップ形継手リンク5におけるピン14の曲率
よりも大きい半円に形成されている。また,作動片6の
押圧面36は,曲面に限らず,クリップ13の端面2
0,21の形状に対応するように種々の形状に形成する
とができる。
【0025】棒状体15に設けられた作動片4,6は,
一体構造に熔着したり,場合によっては,棒状体15の
先端に着脱可能に取り付けられるアタッチメントに構成
することができる。また,棒状体15の把持部2間に
は,棒状体15が枢支軸3の支点を中心に拡開状態にな
るように,ばね10が介在されている。棒状体15の摺
接部34には,把持部2間の拡開度を規制するストッパ
がそれぞれ設けられている。一方の棒状体15の摺接部
34に形成されたストッパは,摺接部34の外周面に形
成された規制溝17であり,また,他方の棒状体15の
摺接部34に形成されたストッパは,摺接部34の表面
から突出し,規制溝17の端面に当接する規制突起16
である。一対の棒状体15は,ばね10によって互いに
拡開されるが,ストッパによって片手で把持部2を持つ
ことができる最大の拡開度に規制される。即ち,一方の
棒状体15に設けた規制突起16が,他方の棒状体15
に設けた規制溝17の端面に当接し,棒状体15の拡開
を制限する。
【0026】このクリップ形継手リンク用の作業工具
は,上記のように構成されており,次の手順によってク
リップ形継手リンク5を隣接する内リンク9に装着し,
内リンク9を連結することができる。まず,隣接する内
リンク9に,クリップ形継手リンク5の外プレート11
にセットされた一対のピン14をそれぞれ挿通する。次
いで,継手プレート12をピン14に装着すると,継手
プレート12の孔18から一対のピン14がそれぞれ突
出してピン14に形成された係止溝23が現われる状態
になる。そこで,クリップ13を一対のピン14に対し
てローラチエーン1の走行方向に平行に配置し,いずれ
か一方のピン14をクリップ13のフォーク部22のU
字状溝に貫通させ,次いで,他方のピン14の係止溝2
3に,クリップ13の開口部26に設けた突起部28を
当接させてクリップ13をピン14の係止溝23に係合
させる。
【0027】上記のように,ピン14に対してクリップ
13を配置した状態で,本発明の作業工具を用いる。作
業工具における一方の棒状体15の作動片4に形成され
た穴35を,クリップ13のU字状溝22の中央部に挿
通させたピン14に嵌合させと共に,他方の棒状体15
の作動片6に形成された押圧面36を,クリップ13の
端面20にあてがい即ち当接させる。そこで,片手で持
った把持部2を握り込んで作動片4,6間の距離が縮小
させると,クリップ13の突起部28がピン14の係止
溝23を乗り越えてピン14がクリップ13の一方の係
止部24に係合すると共に,他方のピン13が他方の係
止部24に係合し,クリップ形継手リンク5へのクリッ
プ13の装着が完了し,隣接する内リンク9がクリップ
形継手リンク5によって連結される。
【0028】ローラチエーン1の分断するには,ローラ
チエーン1の内リンク9からクリップ形継手リンク5を
外すことによって達成できる。ローラチエーン1を分断
する作業は,上記とは逆にクリップ13をクリップ形継
手リンク5のピン14から外して移動させるものであ
り,作業工具を裏返しにし,一方の作動片6の曲面の押
圧面36を,クリップ13の開口部26の端部にあてが
い,他方の作動片4の穴35をクリップ13の反開口部
側のピン14にかぶせ即ち嵌合させ,作業工具をローラ
チエーン1側に押しつけるようにして把持部2を握れ
ば,てこの原理で各作動片4,6は間隔を狭め,その結
果,クリップ13は反開口部方向に移動して係止溝23
に係止していた突起部28はピン14の係止から解放さ
れ,クリップ13が離脱できるので,内リンク9からピ
ン14を引き抜いてクリップ形継手リンク5を離脱させ
ると,ローラチエーン1が分断されることになる。
【0029】次に,図3及び図4を参照して,この発明
によるクリップ形継手リンク用の作業工具の別の実施例
を説明する。図3はこの発明によるクリップ形継手リン
ク用の作業工具の別の実施例を示す平面図,及び図4は
図3のクリップ形継手リンク用の作業工具を先端から見
た側面図である。このクリップ形継手リンク用の作業工
具は,一方の棒状体15の作動片7に形成された穴38
は,棒状体15の長手方向に直交する方向に延び,他方
の棒状体15の作動片8の押圧面39に形成された曲面
は棒状体15の長手方向に直交する方向に沿って湾曲面
に形成されている。この実施例は,上記実施例と比較し
て,棒状体15の作動片7に形成された穴38と,棒状
体15の作動片8の押圧面39との形成方向が相違する
以外は,同一の機能を有するものであるので,同一の機
能についての説明は省略する。
【0030】
【発明の効果】この発明によるクリップ形継手リンク用
の作業工具は,上記にように構成されているので,一対
の作動片が面当たりで,ローラチエーンの側面を略直角
に押しつけるように簡単に操作することができる。これ
に対して,従来のクリップ形継手リンクによってローラ
チエーンを連結する作業は,ラジオペンチやドライバー
等を用いての両手作業を余儀なくされており,ローラチ
エーンが新品の時から最小限の防錆油が塗布されてお
り,ラジオペンチやドライバー等を当てがったとき滑る
こともあり,手元が滑り作業者の手先を傷つけるような
危険があった。しかしながら,本発明のクリップ形継手
リンク用の作業工具を用いれば,上記の問題は発生せ
ず,ローラチエーンの連結作業又は離脱作業が安全に,
容易に作業を行うことができる。また,棒状体の端部に
設けた各作動片は,把持部に対して直角,即ち,T字形
状に設けることもでき,狭い場所のローラチエーン,例
えば,図6に示すローラチエーンの真上から連結した
り,分断する作業も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるクリップ形継手リンク用の作業
工具の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1のクリップ形継手リンク用の作業工具の先
端から見た側面図である。
【図3】この発明によるクリップ形継手リンク用の作業
工具の別の実施例を示す平面図である。
【図4】図3のクリップ形継手リンク用の作業工具を先
端から見た側面図である。
【図5】クリップ形継手リンクを構成する各部品を示す
説明図である。
【図6】クリップ形継手リンクを用いてローラチエーン
を連結した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ローラチエーン 2 把持部 3 枢支軸 4,6,7,8 作動片 5 クリップ形継手リンク 9 内リンク 10 ばね 11 外プレート 12 継手プレート 13 クリップ 14,25 ピン 15 棒状体 16 規制突起(ストッパ) 17 規制溝(ストッパ) 18 孔 19 外リンク 20,21 クリップの端面 22 U字状溝 23 係止溝 24 係止部 26 クリップの開口部 27 クリップのテーパ面 28 クリップの突起部 29,42 内リンクの内プレート 30 外リンクの外プレート 31 ローラ 32 ブシュ 33 内プレートの孔 34 摺接部 35,38 作動片の穴 36,39 作動片の押圧面 37 端面 40 フォーク部 41 湾曲部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側に作動片,他端側に把持部及び中
    間に設けた枢支軸で枢支されて互いに摺接する摺接部か
    ら構成された互いに揺動可能な一対の棒状体を有し,一
    方の前記棒状体の前記作動片にはクリップ形継手リンク
    におけるピンの端部に嵌合する穴が形成され,他方の前
    記棒状体の前記作動片には隣接する前記ピンに跨がって
    嵌合して前記ピンに装着されるクリップの端面に作用す
    る押圧面が形成されていることから成るクリップ形継手
    リンク用の作業工具。
  2. 【請求項2】 前記クリップの前記端面に作用する前記
    作動片の前記押圧面は,前記クリップの前記端面にフィ
    ットする曲面に形成されていることから成る請求項1に
    記載のクリップ形継手リンク用の作業工具。
  3. 【請求項3】 一方の前記作動片に形成された前記穴は
    前記棒状体の端面から長手方向に延び,また,他方の前
    記作動片の前記押圧面の形成された前記曲面は前記棒状
    体の長手方向に沿って湾曲面に形成されていることから
    成る請求項2に記載のクリップ形継手リンク用の作業工
    具。
  4. 【請求項4】 一方の前記作動片に形成された前記穴は
    前記棒状体の長手方向に直交する方向に延び,また,他
    方の前記作動片の前記押圧面の形成された前記曲面は前
    記棒状体の長手方向に直交する方向に沿って湾曲面に形
    成されていることから成る請求項2に記載のクリップ形
    継手リンク用の作業工具。
  5. 【請求項5】 前記作動片は,前記棒状体に一体的に構
    成されていることから成る請求項1〜4のいずれか1項
    に記載のクリップ形継手リンク用の作業工具。
  6. 【請求項6】 前記作動片は,前記棒状体に着脱可能に
    取り付けられるアタッチメントから構成されていること
    から成る請求項1〜4のいずれか1項に記載のクリップ
    形継手リンク用の作業工具。
  7. 【請求項7】 前記棒状体の前記把持部間には,前記棒
    状体が前記支点を中心に拡開状態になるように,ばねが
    介在されていることから成る請求項1〜6のいずれか1
    項に記載のクリップ形継手リンク用の作業工具。
  8. 【請求項8】 前記棒状体の前記摺接部には,前記把持
    部間の拡開度を規制するストッパがそれぞれ設けられて
    いることから成る請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    クリップ形継手リンク用の作業工具。
JP2000326337A 2000-10-26 2000-10-26 クリップ形継手リンク用の作業工具 Pending JP2002126853A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000326337A JP2002126853A (ja) 2000-10-26 2000-10-26 クリップ形継手リンク用の作業工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000326337A JP2002126853A (ja) 2000-10-26 2000-10-26 クリップ形継手リンク用の作業工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002126853A true JP2002126853A (ja) 2002-05-08

Family

ID=18803544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000326337A Pending JP2002126853A (ja) 2000-10-26 2000-10-26 クリップ形継手リンク用の作業工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002126853A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205545A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Daido Kogyo Co Ltd シールチェーンの継手構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205545A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Daido Kogyo Co Ltd シールチェーンの継手構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2149428B1 (en) Locking pliers
TWI600484B (zh) 具有用以致動快拆鏈條緊固件之裝置的多功能工具
US9085024B2 (en) Pressing device
WO2005014962A3 (fr) Verrou destine a relier deux panneaux d’une strcuture d’aeroplane
US11607783B2 (en) Circlip pliers
TW201501882A (zh) 鉗子裝置
KR0136525B1 (ko) 자전거 공구
US6012362A (en) Utility pliers
US20060150786A1 (en) Plastic rivet puller pliers
US6131495A (en) Tool having replaceable tool heads
JPH0516986B2 (ja)
US4919017A (en) Hose clamp tool
JP2002126853A (ja) クリップ形継手リンク用の作業工具
JP4256358B2 (ja) チェーンクリップの着脱工具
US5359762A (en) Dual-usage riveters
US5077879A (en) Hand tool for aiding in the detachment of members
US7343728B1 (en) Chain tool
US5367755A (en) Expansion tool
TWI730250B (zh) 打鏈器結構
US20120118115A1 (en) Dual-purpose pliers for connecting and disconnecting a master link of a chain
JP6467302B2 (ja) 掴線器
US2063439A (en) Tensioning device for antiskid armor
JP4461065B2 (ja) ブッシング取外治具
JP6055146B1 (ja) チェーンの継手リンク用のクリップ
JP3241325U (ja) E形止め輪挿入工具