JP2002124839A - 電圧電流変換回路及び位相同期回路 - Google Patents

電圧電流変換回路及び位相同期回路

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JP2002124839A
JP2002124839A JP2000315584A JP2000315584A JP2002124839A JP 2002124839 A JP2002124839 A JP 2002124839A JP 2000315584 A JP2000315584 A JP 2000315584A JP 2000315584 A JP2000315584 A JP 2000315584A JP 2002124839 A JP2002124839 A JP 2002124839A
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Akira Horikawa
晃 堀川
Shuichi Matsumoto
修一 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力電圧−出力電流特性の線形性の範囲が広
い電圧電流変換回路を提供する。内蔵する電圧電流変換
回路からの周波数制御電流が制限電流付近であっても位
相同期動作を良好に行うことができる位相同期回路を提
供する。 【解決手段】 本発明の電圧電流変換回路は、制御端に
入力電圧が与えられる第1のトランジスタと、制御端に
バイアス電圧が与えられる第2のトランジスタとの差動
対を含み、第1及び第2のトランジスタのサイズが異な
ることを特徴とする。本発明の位相同期回路は、電圧電
流変換回路と電流制御発振器とが縦続接続された電圧制
御発振器を含むものであって、電圧電流変換回路とし
て、本発明の電圧電流変換回路を適用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電圧電流変換回路及
び位相同期回路に関し、特には、電流制御発振器を使っ
た位相同期回路、及び、その位相同期回路に好適な電圧
電流変換回路にに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電流制御発振器を用いた位相同期
回路(PLL回路)は、図2のブロック図に示すような
ものであった。
【0003】図2において、入力信号(例えば基準クロ
ック信号)REFCLK及び分周回路(1/N)5の出
力信号は、位相比較器1に入力され、位相比較器1によ
って位相差が捉えられ、チャージポンプ回路2によって
位相比較結果(位相差情報)に応じた電流をループフィ
ルタ(LPF)3に充電あるいは放電させ、制御電圧を
変化させる(平滑化させる)。ループフィルタ3で平滑
化された制御電圧に応じた周波数を有する発振信号を、
電圧制御発振器(VCO)4が形成する。この発振信号
が分周回路5によってN分周されて位相比較器1にフィ
ードバックされる。
【0004】なお、電圧制御発振器4からの出力信号
(発振信号)や、分周回路5からの出力信号(分周信
号)が、当該位相同期回路への入力信号に同期した当該
位相同期回路からの出力信号として外部に送出される。
【0005】電流制御発振器7は、電圧電流変換回路
(V−I変換器)6と共に、電圧制御発振器4を構成す
るものとして設けられている。
【0006】すなわち、ループフィルタ3で平滑化され
た制御電圧を電圧電流変換回路6が制御電流に変換し、
電流制御発振器7がこの制御電流に応じた周波数を有す
る発振信号を形成するようになされている。
【0007】なお、位相同期回路としては、分周回路を
備えないものもある。また、位相比較器1やループフィ
ルタ3の構成によってはチャージポンプ回路2が不要な
もののあり、チャージポンプ回路2が必要な場合であっ
ても、位相比較器1やループフィルタ3内の構成要素と
してブロック図上、チャージポンプ回路2を記載しない
ことも多くなされている。
【0008】なお、電圧制御発振器4において、温度条
件、プロセス条件、電源供給電圧等の変化により、同一
の発振周波数の発振信号を出力させる場合であっても、
電圧電流変換回路6からの周波数制御電流は異なってく
る。
【0009】また、電流制御発振器7において、ロック
時間を速めるためには周波数可変範囲を設定し、期待の
周波数から大きく外れた周波数での発振を避けることが
望まれる。この場合、電圧電流変換回路6において、電
流制限を設けた回路構成が使用される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、満足できる電流制限を設けた電圧電流変換回
路は少なかった。
【0011】すなわち、従来の電流制限を設けた電圧電
流変換回路の多くは、制限電流付近で入力電圧−出力電
流特性の線形性を保てず、電圧制御発振器(VCO)4
として見た場合に、電圧制御発振器の電圧周波数変換係
数が大きく異なって見え同じ定数のループフィルタ3を
用いたときでも、電源電圧変化、温度変化、プロセス変
動により周波数制御電流が制限電流付近に達すると、位
相同期回路がロック状態に入れないという課題を有する
ものであった。
【0012】そのため、入力電圧−出力電流特性の線形
性の範囲が広い電圧電流変換回路が望まれており、ま
た、内蔵する電圧電流変換回路からの周波数制御電流が
制限電流付近であっても位相同期動作を良好に行うこと
ができる位相同期回路が望まれている。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明の電圧電流変換回路は、制御端に入力
電圧が与えられる第1のトランジスタと、制御端にバイ
アス電圧が与えられる第2のトランジスタとの差動対を
含むものであって、上記第1及び第2のトランジスタの
サイズが異なることを特徴とする。
【0014】また、第2の本発明の位相同期回路は、電
圧電流変換回路と電流制御発振器とが縦続接続された電
圧制御発振器を含むものであって、電圧電流変換回路と
して、第1の本発明の電圧電流変換回路を適用している
ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】(A)実施形態 以下、本発明による電圧電流変換回路及び位相同期回路
の一実施形態を図面を参照しがら詳述する。
【0016】この実施形態の位相同期回路の全体構成
も、上述した図2で表すことができ、従来の位相同期回
路との相違は、適用されている電圧電流変換回路の詳細
構成である。そこで、以下では、実施形態の電圧電流変
換回路について説明する。
【0017】(A−1)実施形態の電圧電流変換回路の
構成 図1は、実施形態の電圧電流変換回路の構成を示すブロ
ック図であり、上述した図2との同一、対応部分には同
一符号を付して示している。
【0018】図1において、2個のNMOSトランジス
タMn1及びMn2のソースは互いに接続されて差動対
を構成しており、その共通ソースが定電流源I0を介し
て接地されている。差動対を構成している一方のNMO
SトランジスタMn1のゲートに、ループフィルタ3の
出力制御電圧Vinが印加されるようになされており、
他方のNMOSトランジスタMn2のゲートに、バイア
ス電圧biasAが印加されるようになされている。
【0019】PMOSトランジスタMp1は、NMOS
トランジスタMn1の負荷機能を担っており、ソースは
電源供給端子Vddに接続され、ゲート及びドレインは
NMOSトランジスタMn1のドレインに接続されてい
る。PMOSトランジスタMp3は、NMOSトランジ
スタMn2の負荷機能を担っており、ソースは電源供給
端子Vddに接続され、ゲート及びドレインはNMOS
トランジスタMn2のドレインに接続されている。
【0020】PMOSトランジスタMp2は出力機能を
担っており、ゲートはPMOSトランジスタMp1のゲ
ート及びドレインに接続され、ソースは電源供給端子V
ddに接続され、ドレインは電流制御発振器7の制御電
流入力端子に接続されている。
【0021】上述した接続から明らかなように、PMO
SトランジスタMp1及びMp2は、カレントミラー回
路を構成しており、PMOSトランジスタMp1を流れ
るドレイン−ソース間電流電流I1と同じ電流が、PM
OSトランジスタMp2から、電流制御発振器7に制御
電流Ioutとして流れ込むようになっている。
【0022】ここで、一般に、差動増幅回路(差動対)
を構成しているトランジスタのサイズは等しく(1:
1)になされているが、この実施形態の電圧電流変換回
路においては、差動増幅回路(差動対)を構成している
NMOSトランジスタMn1及びMn2のサイズが異な
るように選定されている。例えば、2:1に選定されて
いる。これは、入力電圧Vin及び出力電流Iout間
の制限電流付近での線形性を考慮したためである。
【0023】(A−2)実施形態の電圧電流変換回路の
動作 以下、実施形態の電圧電流変換回路6の動作を説明す
る。
【0024】基本的には、入力電圧Vin(及びバイア
ス電圧VbiasAの電位差)に応じて、定電流I0
が、PNMOSトランジスタMp1及びMp3を流れる
電流I1及びI2に分配され、PNMOSトランジスタ
Mp1を流れる電流I1が、PNMOSトランジスタM
p1及びMp2でなるカレントミラー構成により、出力
電流Ioutとなって電流制御発振器7に供給される。
【0025】ここで、入力電圧Vinと出力電流Iou
tとが線形であることが重要であり、以下、実施形態の
電圧電流変換回路6を制限電流付近においても、達成し
ていることを説明する。なお、以下では、説明の簡単の
ため、NMOSトランジスタMn1及びMn2のサイズ
比を2:1として行う。また、NMOSトランジスタM
n1及びMn2のソースの電位をVaとして説明する。
【0026】なお、実施形態の動作と効果については、
NMOSトランジスタMn1及びMn2のサイズ比が
1:1の場合(比較例)と比較すると説明し易いため、
まず、比較例の回路動作を詳しく説明する。なお、比較
例回路は、NMOSトランジスタMn1及びMn2のサ
イズ比以外は、実施形態の電圧電流変換回路と同一とす
る。
【0027】図4は、比較例回路において、図1の点線
内の回路部分における入力電圧Vinを一定間隔ずつ増
加させていった場合のNMOSトランジスタMn1につ
いてのVDS−I1特性(I1はドレイン−ソース間電
流値、VDSはNMOSトランジスタMn1のドレイン
−ソース間電圧)を実線で示している。また、図4の破
線は、NMOSトランジスタMn1の飽和領域と非飽和
領域との境界線を示しており、境界線でのドレイン−ソ
ース間電圧VDS*はVDS*=Vin−Vt(Vtは
Vaの電圧とNMOSトランジスタMn1のしきい値電
圧を足した値)で表される。境界線より左側が非飽和領
域、右側が飽和領域となっている。また、図4の点線
は、PMOSトランジスタMp1のとるドレイン−ソー
ス間電圧からできる負荷線を示している。ドレイン−ソ
ース間電流値I1が定電流源I0での電流値I0に近づ
くと、NMOSトランジスタMn1のドレイン−ソース
間電圧VDSは急激に落ちる。
【0028】図4の負荷線(点線)とNMOSトランジ
スタMn1のVDS−I1特性(実線)のグラフの交点
が電圧電流変換回路6の入力電圧−出力電流特性とな
る。図4において、交点を取ってグラフを書き直すと図
3に示すようなVin−I1(Iout)特性となる。
図4及び図3より、NMOSトランジスタMn1が飽和
領域にいる間はほぼ電圧電流変換は線形に行われている
ことが分かる。すなわち、電流I1が十分小さい間は、
入力電圧Vinに対し、線形的に増加し、制限電流I0
付近に達すると増加率が低減し、緩やかな曲線に従って
増加することが分かる。
【0029】出力電流Ioutは、PMOSトランジス
タMp1及びMp2で構成されるカレントミラーによ
り、電流I1と同等の電流が出力される。
【0030】NMOSトランジスタMn1及びMn2が
飽和領域で動作しているときには、(1)式の関係式が
成り立つ。(1)式におけるβは、β=μ CoxW/
L(μは電子移動度、Coxはゲート容量、Wはトラン
ジスタのチャネル幅、Lはトランジスタのチャネル長を
示す)を意味する。
【0031】 Vin−VbiasA=√(2I1/β)−√(2I2/β) …(1) (1)式をI1で微分してI1=I0/2となる電流値
における傾きdI1/dVinを計算すると、(2)式
が得られる。
【0032】 dI1/dVin=√(βIo/2) …(2) しかし、非飽和領域に入ると入力電圧に対する出力電流
の増加率が下がり非線形になる。
【0033】ここで、電圧電流変換の線形性を伸ばすた
めには、飽和領域及び非飽和領域の境界線(破線)と回
路全体で見た場合の負荷線(点線)の交点における電流
値を高くすることが必要である。
【0034】この場合、通常、比較例回路における左右
のトランジスタの比率1:1を維持したままトランジス
タサイズを2倍にすることが考えられる。このようにし
た場合の特性は、図5に示すような特性になる。NMO
SトランジスタMn1及びMn2が飽和領域で動作して
いるときには、(3)式の関係式が成り立つ。
【0035】 Vin−VbiasA=√(2I1/2β)−√(2I2/2β) …(3) (3)式をI1で微分してI1=I0/2となる電流値
における傾きdI1/dVinを計算すると、(4)式
が得られる。
【0036】 dI1/dVin=√βI0/√2 …(4) (2)式及び(4)の比較により、差動増幅回路の電圧
電流変換係数は、元のサイズの場合の√2倍になること
が分かり、VDS−I1特性は、入力電圧の所定ずつの
変化に対し図5の実線に示されるような間隔になる。ま
た、飽和領域と非飽和領域との境界線の傾きは元のトラ
ンジスタサイズのときに比べて急峻になる。しかし、N
MOSトランジスタMn1がオフ時の電圧Vaは、トラ
ンジスタサイズが元の場合の値より上がるので、負荷線
(点線)は左方向にずれ、負荷線(点線)と、NMOS
トランジスタMn1の飽和傾域と非飽和領域の境界線と
の交点における電流値はほとんど変わらない。図5に関
し、交点を取ってグラフを書き直すと、図3の点線に示
すVin−I1特性になる。図3の点線から、全体的に
電圧電流変換係数は大きくなるが、I1の大きいとこ
ろ、例えばI1が電流値Aの付近のときにはサイズを変
更する前の回路と同様に線形性がとれていないことが分
かる。すなわち、NMOSトランジスタMn1及びMn
2のサイズを等倍ずつ大きくしても、電圧電流変換回路
6としての線形性の延長には繋がっていない。
【0037】これに対し、実施形態のように、増幅対の
左右のトランジスタ比率を2:1にした場合には、その
特性は図6に示すようになる。図6においても、各曲線
は、図4や図5と同様に示している。
【0038】NMOSトランジスタMn1及びMn2が
飽和領域で動作しているときには、(5)式が成り立
ち、これをI1で微分し、I1=I0/2となる電流値
における傾きdI1/dVinを求めると、(6)式が
得られる。
【0039】 Vin−VbiasA=√(2I1/2β)−√(2I2/β) …(5) dI1/dVin=√2βIo/(1+√2) …(6) (2)式及び(6)式より、差動増幅回路の電圧電流変
換係数は最初に説明した比較例回路の約(4−2√2)
倍になり、VDS−I1特性は、入力電圧の所定ずつの
変化に対し図6の実線に示されるような間隔になる。ま
た、比較例回路に比べ、NMOSトランジスタMn1の
飽和領域及び非飽和領域の境界線の傾きが急峻であり、
かつ、NMOSトランジスタMn1がオフ時のVaの電
圧は最初に説明した比較例の電圧電流変換回路と同じ電
圧なので、負荷線が左方向にずれることなく、交点を見
ると高い電流値で非飽和領域に入ることが分かる。
【0040】すなわち、実施形態の電圧電流変換回路
は、入力電圧−出力電流の線形性を延長できたことにな
る。
【0041】以上を整理すると、図3から明らかなよう
に、NMOSトランジスタMn1及びMn2のサイズを
同じであれば、そのサイズを大きくしても、3つの電流
値A、B、C付近で同程度の電圧電流変換係数を得るこ
とはできず、これに対し、実施形態の電圧電流変換回路
では、3つの電流値A、B、C付近で同程度の電圧電流
変換係数を得ることができることが分かる。
【0042】上述したように、出力電流IoutはPM
OSトランジスタMp1及びMp2で構成されるカレン
トミラーにより、電流I1と同等の電流となる。すなわ
ち、入力電圧Vinと出力電流Ioutとの線形性が出
力電流Ioutが大きいときにも達成される。
【0043】この出力電流Ioutを電流制御発振回路
の7周波数制御電流としているので、実施形態の位相同
期回路では、上述した3つの電流値A、B、C付近で使
用しても、ロック状態に入ることができる。
【0044】(A−3)実施形態の効果 上記実施形態の電圧電流変換回路によれば、電流制限機
能を付加しても、左右のトランジスタサイズを異ならせ
た差動増幅回路を用いることにより、制限される電流値
を大きくすることなく、電圧電流変換機能の線形性を延
長することができる。
【0045】また、実施形態の位相同期回路によれば、
実施形態の電圧電流変換回路を適用しているので、温度
条件やプロセス変動に強く、同じ定数のループフィルタ
で位相同期ループがロック状態に入れるという効果を奏
する。
【0046】(B)他の実施形態 上記実施形態の電圧電流変換回路では、差動増幅器の左
右のトランジスタのサイズ比を2:1としたが、他の比
率にしても良い。例えば、電流制御発振器の特性に応じ
てトランジスタのサイズ比を決定すれば良い。他の比率
は、サイズが同じと見えない例えば、1.1:1以上で
あれば良い。
【0047】また、カレントミラー回路については、図
1に示した構成のものに限定されず、例えば、カスコー
ド型のカレントミラー回路でも適用可能である。
【0048】さらに、上記実施形態では、PMOSトラ
ンジスタMp1を流れる電流I1をカレントミラー回路
により出力電流Ioutとするものを示したが、PMO
SトランジスタMp3を流れる電流I2をカレントミラ
ー回路により出力電流Ioutとするようにしても良
い。例えば、電流制御発振器が、入力電流と発振周波数
とが逆比例するものであれば、電流I2を出力電流Io
utとすることが好ましい。
【0049】さらにまた、上記実施形態では、NMOS
トランジスタMn1のサイズがNMOSトランジスタM
n2のサイズより大きいものを示したが、逆に、NMO
SトランジスタMn2のサイズがNMOSトランジスタ
Mn1のサイズより大き櫛ても良い。このようにして
も、線形性の延長を達成することができる。
【0050】また、上記実施形態では、NMOSトラン
ジスタで差動対を構成しているものを示したが、PMO
Sトランジスタで差動対を構成しているものにも本発明
を適用できる。さらに、トランジスタの種類も、MOS
トランジスタに限定されず、他のユニポーラトランジス
タ(MISやMES等)であっても良く、バイポーラト
ランジスタでも良い。
【0051】また、差動対を構成する各トランジスタな
どは、ダーリントン接続されたものであっても良い。要
は、1個のトランジスタと見えるものであれば良く、1
個のトランジスタと見た場合のサイズが異なっていれば
良い。
【0052】上記実施形態では、電圧電流変換回路が位
相同期回路に適用されている場合を示したが、他の回路
に、本発明の電圧電流変換回路を適用することができ
る。
【0053】上記位相同期回路の構成は、図2に示した
ものに限定されるものではない。例えば、分周回路を含
まないものであっても良い。要は、電圧電流変換回路を
含むものであれば良い。
【0054】
【発明の効果】本発明の電圧電流変換回路によれば、差
動対を構成する、制御端に入力電圧が与えられる第1の
トランジスタと、制御端にバイアス電圧が与えられる第
2のトランジスタとのサイズが異なるので、入力電圧−
出力電流特性の線形性の範囲を広くできる。
【0055】本発明の位相同期回路によれば、電流制御
発振器と共に電圧制御発振器を構成している電圧電流変
換回路として、本発明の電圧電流変換回路を適用したの
で、電圧電流変換回路からの周波数制御電流が制限電流
付近であっても位相同期動作を良好に行うことができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の電圧電流変換回路の構成を示す回路
図である。
【図2】電流制御発振器を用いた位相同期回路を示すブ
ロック図である。
【図3】実施形態の電圧電流変換回路と比較例回路との
入力電圧−出力電流特性の相違を示す説明図である。
【図4】比較例回路(トランジスタサイズ比1:1)で
の差動対の一方のトランジスタの特性を示す説明図であ
る。
【図5】比較例回路(トランジスタサイズ比2:2)で
の差動対の一方のトランジスタの特性を示す説明図であ
る。
【図6】実施形態の電圧電流変換回路(トランジスタサ
イズ比2:1)での差動対の一方のトランジスタの特性
を示す説明図である。
【符号の説明】
1…位相比較器、 2…チャージポンプ回路、 3…ループフィルタ(LPF)、 4…電圧制御発振器(VCO)、 5…分周回路(1/N)、 6…電圧電流変換回路(V−I変換器)、 7…電流制御発振器、 Mn1、Mn2…NMOSトランジスタ、 Mp1、Mp2、Mp3…PMOSトランジスタ、 I0…定電流源。
フロントページの続き Fターム(参考) 5J066 AA01 AA12 CA21 FA09 FA16 HA10 HA16 HA17 HA25 HA29 KA00 KA05 KA32 KA41 MA11 MA21 ND01 ND12 ND22 ND23 PD01 TA01 TA02 5J090 AA01 CA21 FA09 FA16 GN01 HA10 HA16 HA17 HA25 HA29 KA00 KA02 KA05 KA09 KA32 KA41 MA11 MA21 TA01 TA02 5J091 AA01 CA21 FA09 FA16 HA10 HA16 HA17 HA25 HA29 KA00 KA02 KA05 KA09 KA32 KA41 MA11 MA21 TA01 TA02 5J106 AA04 CC00 CC01 CC24 CC41 CC52 DD32 JJ01 KK12 LL01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御端に入力電圧が与えられる第1のト
    ランジスタと、制御端にバイアス電圧が与えられる第2
    のトランジスタとの差動対を含む電圧電流変換回路にお
    いて、 上記第1及び第2のトランジスタのサイズが異なること
    を特徴とする電圧電流変換回路。
  2. 【請求項2】 上記第1のトランジスタのサイズが上記
    のトランジスタのサイズより大きいことを特徴とする電
    圧電流変換回路。
  3. 【請求項3】 電圧電流変換回路と電流制御発振器とが
    縦続接続された電圧制御発振器を含む位相同期回路にお
    いて、 上記電圧電流変換回路として、請求項1又は2に記載の
    電圧電流変換回路を適用していることを特徴とする位相
    同期回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100719987B1 (ko) 2005-02-07 2007-05-21 산요덴키가부시키가이샤 발진기

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100719987B1 (ko) 2005-02-07 2007-05-21 산요덴키가부시키가이샤 발진기

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