JP2002124373A - 有機発光素子 - Google Patents

有機発光素子

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JP2002124373A JP2000316099A JP2000316099A JP2002124373A JP 2002124373 A JP2002124373 A JP 2002124373A JP 2000316099 A JP2000316099 A JP 2000316099A JP 2000316099 A JP2000316099 A JP 2000316099A JP 2002124373 A JP2002124373 A JP 2002124373A
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organic
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Yoichi Osato
陽一 大里
Kazunori Ueno
和則 上野
Akihiro Senoo
章弘 妹尾
Shinichi Urakawa
伸一 浦川
Seiji Mashita
精二 真下
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/80Constructional details
    • H10K59/875Arrangements for extracting light from the devices
    • H10K59/876Arrangements for extracting light from the devices comprising a resonant cavity structure, e.g. Bragg reflector pair
    • HELECTRICITY
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    • H10K59/879Arrangements for extracting light from the devices comprising refractive means, e.g. lenses

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  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光の取り出し効率を向上させ、斜め方向か
ら観察しても発光色に違和感の少ない有機発光素子を提
供する。 【解決手段】 透明基板11の発光部となる部位に凸レ
ンズ形状を有し、この基板11上に半透明反射層12、
及び透明電極層13と金属電極層17の間に挟持した発
光機能を有する有機薄膜層14,15,16を形成し、
有機薄膜層14,15,16が半透明反射層12と金属
電極層17の間に配されて微小共振器として機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示素子、通信用
発光素子、光を利用した情報の書き込み/読み出し装
置、印刷装置などに利用される多色発光の有機発光素子
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の有機蛍光体発光素子(以下、「有
機EL発光素子」という。)は、それぞれの蛍光体の種
類に応じた1種類の発光スペクトルしか得られなかった
が、特開平6−275381号公報において、透明基板
上に新たに半透明反射層を設けた構成、すなわち透明基
板上に、半透明反射層、透明電極層、有機薄膜からなる
発光層、及び電極層が順次形成された構成の多色発光の
有機発光素子が提案された。
【0003】この発光素子は、半透明反射層と電極層の
間が微小共振器として作用する。このとき、上下反射鏡
間の光学的距離を変えることにより、それぞれの距離に
応じた異なる発光スペクトルの光を同一基体上の素子か
ら効率良く取り出すことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、同公報におい
て示唆されているように、素子の発光を斜め方向から観
察すると、正面に比べて短い波長の光が見え、カラー表
示装置として使用するには問題があった。また光源とし
て利用する場合、斜め方向へ発散する発光は有効に利用
するのが困難であった。
【0005】本発明の目的は、上記課題に鑑みて、上述
の微小共振器を有する有機EL発光素子を改良し、さら
に発光の取り出し効率を向上させ、斜め方向から観察し
ても発光色に違和感の少ない有機発光素子を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべ
く、本発明の有機発光素子は、透明基板の発光部となる
部位に凸レンズ形状を有し、該基板上に半透明反射層、
及び透明電極層と金属電極層の間に挟持した発光機能を
有する有機薄膜層を形成し、該有機薄膜層が半透明反射
層と金属電極層の間に配されて微小共振器として機能す
るものである。
【0007】上記有機発光素子において、上記透明基板
の凸レンズ形状が、有機薄膜層側に突設した半凸レンズ
形状であることが好ましい。
【0008】或いは、上記透明基板の凸レンズ形状が、
有機薄膜層側及び発光取り出し側に突設した両凸レンズ
形状であることが好ましい。
【0009】上記半透明反射層は、透明基板の有機薄膜
層側の面に形成されていても、また透明基板の発光取り
出し側の面に形成されていてもよい。
【0010】また、上記半透明反射層の反射率が50%
以上であることが好ましい。
【0011】さらに、上記金属電極層は、有機薄膜層に
対して凹面鏡形状に形成されていることが好ましい。
【0012】そして、上記有機薄膜層が、正孔注入層、
発光層、及び電子注入層から形成されていることが好ま
しい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて説明するが、本発明は本実施の形
態に限られない。
【0014】図1は、本発明の有機発光素子の一実施形
態を示す構成図である。本実施形態の有機発光素子は、
透明基板11の発光部となる部位に凸レンズ形状を形成
し、該基板11上に半透明反射層12、及び透明電極層
13と金属電極層17の間に挟持した発光機能を有する
有機薄膜層14,15,16を形成した有機EL発光素
子である。
【0015】具体的には、図1に示すように、発光部と
なる部位に凸レンズ形状を有する透明基板11上に半透
明反射層12が形成され、この上に透明電極層13が配
置され、さらに有機正孔注入層14、有機発光層15、
有機電子注入層16が順に設けられたもので、その上に
金属電極層17が形成された有機EL発光素子である。
【0016】半透明反射層12は発光層15での発光の
一部を透明基板側に透過するとともに、発光の一部を発
光層側に反射する反射機能を有する。
【0017】また、発光層15に対して凹面鏡形状に設
けられた金属電極層17は、発光層15からの発光を透
明基板側へ反射し、同時に凹面鏡形状の曲率に応じた焦
点距離に相当する位置で、発光を集める機能を有する。
発光素子をどのように利用するかで、この曲率は変える
必要がある。
【0018】すなわち、表示素子として用いる場合は、
透明基板11の発光面側付近で集光するように、曲率を
透明基板11の厚さ程度にすることが好ましい。
【0019】また、原稿読み取りのコンタクトセンサー
の光源、あるいは感光体へ書き込みを行う光書き込みヘ
ッドヘ応用する場合は、原稿面あるいは感光体面(多く
の場合は発光素子の透明基板11の発光面側から1〜1
0mm程離れている。)付近で集光するように、曲率を
透明基板11の厚さ程度から、さらに1〜10mmプラ
スした大きさにすることが好ましい。
【0020】さらに、セルフォックレンズのような導光
体を使って発光素子とセンサー、感光体を結合する場合
は、結合面に集光するように、透明基板11の厚さと透
明基板11と導光体の結合面までの距離を加えた大きさ
の曲率とすることが好ましい。
【0021】前記半透明反射層12は、透明ガラス基板
に半透明反射層12を設けて半透明反射層12側から測
定した反射率が50%以上の特性であることが好まし
い。
【0022】発光層15からの発光は、この半透明反射
層12と金属電極層17の間で繰り返し反射され微小光
共振器を形成する。この効果によって、半透明電極層1
2を透過する発光は金属電極層17に対して垂直方向に
強く放射される。
【0023】反射率が上記50%より小さくなると、半
透明反射層12を通して取り出される発光スペクトルが
シャープにならなくなる。
【0024】また取り出される発光色は、光路長(半透
明反射層12と金属電極層17の間の層の厚さと材料の
屈折率の積の総和)の1/2の値の整数倍の波長の色に
なる。
【0025】透明基板11の発光部となる部位の両面に
凸レンズ形状(両凸レンズ形状)の加工をした場合、光
の取り出し側から見て発光素子の上に凸レンズを置いた
構成になる。このとき、半透明反射層12のない通常の
有機EL発光素子の場合、発光面での指向性が無いため
凸レンズで集光する効果は期待できない。しかし、半透
明反射層12を設けた本発明の構成では、凸レンズに入
射する発光は指向性を有するので凸レンズによる集光が
可能になる。
【0026】また半透明反射層12は、透明基板11の
素子を設ける面と反対側である発光取り出し側の面(凸
レンズの反対面)に付ける場合も、発光は凸レンズの両
面で繰り返し反射され、指向性が向上して、集光効果は
大きくなる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を詳細に説明す
るが、本発明は本実施例に限られない。
【0028】〔実施例1〕 表示素子への応用 図1において、4mmの厚さのPMMA基板(透明基
板)11は、曲率5mm円形の凸レンズ形状部を発光画
素部分に対応させて基板成形時に予め設けてある。
【0029】次に、半透明反射層12を設ける。具体的
には、スパッタ成膜法によりSiO 2膜はとTiO2膜を
順次交互に積層する。層厚は、発光波長の1/4の光路
長になるようにする。例えば、550nmの波長を取り
出す場合は、SiO2膜は550nm×(1/4)÷
1.45(SiO2の屈折率)=95nmとし、TiO2
膜は550nm×(1/4)÷2.35(TiO2の屈
折率)=59nmとする。
【0030】ここでは半透明反射層12は、SiO2
TiO2/SiO2/TiO2の4層の積層膜とする。
【0031】このPMMA基板/半透明反射層を半透明
反射層側から反射率を測定すると、550nm波長付近
で約60%の反射率が得られた。
【0032】この上に、透明電極層13としてIn23
−ZnO膜を150nmの厚さで成膜した。In23
85wt%−ZnO:15wt%の焼結ターゲットをA
r:97%−O2:3%の割合で、ガス圧力が0.6P
aの条件でスパッタ法により成膜した。
【0033】基板加熱せずに付けられた膜は密着性も良
好で、シート抵抗値は20Ω/□であった。透明電極層
13はマスク成膜フォトリソ法などによって、各発光部
分を分離して繋げるように、ライン形状にパターン加工
される。
【0034】この上に正孔注入層14としてジアミン誘
導体(TAD)を70nm、電子注入層兼発光層15と
してアルミニュームキレート(Alq3)を70nmの
厚さに、真空蒸着法によって成膜した。蒸着チャンバー
は2×10のマイナス3乗Pa以下の高真空に排気さ
れ、成膜速度は10Å/秒以下になるよう蒸発源への投
入電力を調整した。
【0035】ここで半透明反射層12と金属電極17に
挟まれる共振部の光路長を計算すると、透明電極層13
は屈折率2.0、層厚150nmで光路長は2.0×1
50=300nmで、有機層14,15は屈折率1.
8、層厚合計140nmで光路長は1.8×140=2
52nmであり、光路長さ合計は552nmとなり、発
光層Alq3の発光波長550nmの取り出しに適す
る。
【0036】次にAl:99wt%−Li:1wt%合
金電極層17を150nmの厚さに設けた。
【0037】合金電極層17はマスク成膜法などによっ
て、各発光部分を透明電極層13にそれぞれ交差、分離
して繋げるように、ライン形状にパターン加工される。
透明電極層13と金属電極層17をこのようにパターン
加工すると、選択した発光部分(画素)だけに電圧を加
え表示(単純マトリックス駆動)が可能になる。ここで
それぞれのライン幅は2mmであった。
【0038】透明電極層13をプラス、金属電極層17
をマイナスとして、10〜15Vの電圧を加えると図2
に示すようなシャープな発光スペクトルを示す。また視
野角依存性も少なく、図2に示すように表示素子を垂直
方向より30度斜め方向から観察されるスペクトルも大
きな変化は無かった。
【0039】〔比較例1、2〕 表示素子への応用 上記実施例1に対して次のように構成を変化させた素子
を2種作製し、発光スペクトルを観察した。
【0040】比較例1:用いるPMMA基板11が発光
部分も平滑であること以外は実施例1と同様にして素子
を作製した。
【0041】比較例2:半透明反射層12を設けない以
外は実施例1と同様にして素子を作製した。
【0042】図3に示すように、比較例1の発光スペク
トルは実施例1と同様にシャープなものが得られるが、
表示素子を垂直方向より30度斜め方向から観察される
スペクトルは、発光ピークが短波長側へ移動し、やや青
味がかった緑色に見えた。
【0043】図4に示すように比較例2の発光スペクト
ルは、垂直方向、30度斜め方向とも大きな変化は見ら
れないが、450nmから620nmぐらいまでのブロ
ードな発光になった。全体にやや白っぽい緑色でカラー
表示の緑色としては色純度が不足する。発光画素を観察
すると、透明基板11の発光部を凸レンズ形状にした実
施例1と比較例2は面輝度が比較例1よりも10から2
0%ほど大きくなっていることが認められた。
【0044】〔実施例2〕 光源としての応用 図5において、4mm厚さのPMA基板(透明基板)5
1の両面には、曲率15mmのかまぼこ形(半円柱状)
の凸レンズ形状部を発光画素部分に対応させて基板成形
時にあらかじめ設けてある。次に、半透明反射層52を
設ける。
【0045】具体的には、スパッタ成膜法によりSiO
2膜とTiO2膜を順次交互に積層する。層厚は、発光波
長の1/4の光路長になるようにする。例えば、580
nmの波長を取り出す場合は、SiO2膜は580nm
×(1/4)÷1.45(SiO2の屈折率)=100
nmとし、TiO2膜は580nm×(1/4)÷2.
35(TiO2の屈折率)=62nmとする。
【0046】ここでは半透明反射層12は、SiO2
TiO2/SiO2/TiO2/SiO 2/TiO2の6層
の積層膜とする。
【0047】このPMMA基板/半透明反層を半透明反
射層側から反射率を測定すると、580nm波長付近で
約85%の反射率が得られた。
【0048】この上に、透明電極層53としてIn23
−ZnO膜を150nmの厚さで、成膜した。In
23:90wt%−SnO2:10wt%の焼結ターゲ
ットをAr:97%−O2:2%の害恰で、ガス圧力が
0.5Paの条件でスパッタ法により成膜した。基板加
熱せずに付けられた膜は密着性も良好で、シート抵抗値
は30Ω/□であった。
【0049】透明電極層53はマスク成膜するか、成膜
後にフォトリソ法によって、各発光部分を分離して繋げ
るように、ライン形状にパターン加工される。
【0050】この上に正孔注入層54としてテトラアリ
ールジアミン誘導体(TPD)を70nm、発光層55
としてクマリン6色素1wt%添加したアルミニューム
キレート(Alq3)を35nm、電子注入層56とし
てアルミニュームキレート(Alq3)を50nmの厚
さに、真空蒸着法によって成膜した。蒸着チャンバーは
2×10のマイナス3乗Pa以下の高真空に排気され、
成膜速度は10Å/秒以下になるよう蒸発源への投入電
力を調整した。
【0051】ここで半透明反射層52と金属電極57に
挟まれる共振部の光路長を計算すると、透明電極層53
は屈折率2.0、層厚150nmで光路長は2.0×1
50=300nm、有機層54、55、56は屈折率
1.8、層厚合計155nmで光路長は1.8×155
=279nm、光路長さ合計は579nmとなり、発光
層Alq3の発光波長580nmの取り出しに適する。
【0052】次に、Mg:90wt%−Ag:10wt
%合金電極層57を150nmの厚さに設けた。合金電
極層57はマスク成膜法などによって、各発光部分を透
明電極層53にそれぞれ交差、分離して繋げるように、
ライン形状にパターン加工される。透明電極層53と金
属電極層57をこのようにパターン加工すると、選択し
た発光部分だけに電圧を加えて発光させることが可能に
なる。ここでそれぞれのライン幅は10mm、発光部分
の長さは100mmであった。
【0053】例えばカラー原稿読み取り用コンタクトセ
ンサーの光源素子として使用する場合は、赤色と青色の
発光ラインを併設すれば良い。赤色に発光させるには、
発光層に例えば、ナイルレッド色素を1wt%程添加し
たアルミニュームキレート(Alq3)を用いれば良
い。
【0054】青色に発光させるには、発光層に例えばペ
リレン色素を1wt%程添加したアルミニュームキレー
ト(Alq3)を用いれば良い。
【0055】透明電極層53をプラス、金属電極層57
をマイナスとして、10〜15Vの電圧を加えると、図
6に示すようなシャープな発光スペクトルを示す。
【0056】図7に発光強度の指向性を示す。図7にお
いて、0度は基板に垂直方向、90度は基板に平行方向
を示す。基板に対向して光センサーを設置、発光素子を
回転ステージに固定して、ステージを回転させて発光強
度の方向依存性を測定した。基板に垂直方向に強度が大
きく、強度が1/2に減少する角度は約30度であった
(図7参照)。
【0057】〔比較例3〕 光源としての応用 半透明反射層52を設けない以外は、実施例2と同様に
して比較例3の発光素子を作製した。図4に示すよう
に、450nmから620nmぐらいまでのブロードな
発光になった。全体にやや白っぽい緑色でカラーセンサ
ー光源の緑色としては色純度が不足する。同様に発光強
度の方向依存性を測定した。基板に垂直方向に強度が大
きく、強度が1/2に減少する角度は約35度であった
(図7参照)。
【0058】〔実施例3〕 光源としての応用 半透明反射層52だけを他の素子構成材料層と反対側、
すなわち透明基板11の発光取り出し側の面(凸レンズ
形状部の反対面)に設けた以外は、実施例2と同様にし
て実施例3の発光素子を作製した。図4と同様のブロー
ドな発光になり共振器構成ではなくなっている(光路長
が光波長にくらべて大きくなりすぎたためである。)。
【0059】しかし、基板に垂直方向に発光強度が大き
く、強度が1/2に減少する角度は約20度でさらに指
向性が向上していた。これは、基板11の両方の凹面で
反射を繰り返し、取り出される光の多くが、集光される
ためと考えられる(図7参照)。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の有機蛍光
体発光素子によれば、次のような優れた効果を奏する。
【0061】すなわち、半透明反射層と金属膜を有する
共振構成有機EL発光素子と、凸面形状を有する透明基
板を組み合わせることにより、発光スペクトルがシャー
プで、発光指向性の高い素子力が得られる。
【0062】また、両面に凸面形状を有する透明基板の
一方の面に半透明反射層、他方の面に金属膜を有する有
機EL発光素子を形成することで、発光指向性(集光機
能)の高い素子が得られる。
【0063】よって、簡単な構造で、高効率で視野角依
存性の小さい有機発光素子を提供することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の有機発光素子を示す構成図である。
【図2】実施例1の有機発光素子における発光スペクト
ルを示す説明図である。
【図3】比較例1の有機発光素子の発光スペクトルを示
す説明図である。
【図4】比較例2の有機発光素子の発光スペクトルを示
す説明図である。
【図5】実施例2の有機発光素子を示す構成図である
【図6】実施例2の有機発光素子における発光スペクト
ルを示す説明図である。
【図7】有機発光素子の発光指向性の例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
11、51 透明基板 12、52 半透明反射層 13、53 透明電極層 14、54 正孔注入層 15、55 発光層 16、56 電子注入層 17、57 金属電極層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 妹尾 章弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 浦川 伸一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 真下 精二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 3K007 AB00 AB03 AB04 CA00 CA05 CB01 DA00 DB03 EA04 EB00 FA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板の発光部となる部位に凸レンズ
    形状を有し、該基板上に半透明反射層、及び透明電極層
    と金属電極層の間に挟持した発光機能を有する有機薄膜
    層を形成し、該有機薄膜層が半透明反射層と金属電極層
    の間に配されて微小共振器として機能することを特徴と
    する有機発光素子。
  2. 【請求項2】 前記透明基板の凸レンズ形状が、有機薄
    膜層側に突設した半凸レンズ形状であることを特徴とす
    る請求項1に記載の有機発光素子。
  3. 【請求項3】 前記透明基板の凸レンズ形状が、有機薄
    膜層側及び発光取り出し側に突設した両凸レンズ形状で
    あることを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
  4. 【請求項4】 前記半透明反射層が、透明基板の有機薄
    膜層側の面に形成されていることを特徴とする請求項1
    から3のいずれかに記載の有機発光素子。
  5. 【請求項5】 前記半透明反射層が、透明基板の発光取
    り出し側の面に形成されていることを特徴とする請求項
    1から3のいずれかに記載の有機発光素子。
  6. 【請求項6】 前記半透明反射層の反射率が50%以上
    であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記
    載の有機発光素子。
  7. 【請求項7】 前記金属電極層は、有機薄膜層に対して
    凹面鏡形状に形成されていることを特徴とする請求項1
    から6のいずれかに記載の有機発光素子。
  8. 【請求項8】 前記有機薄膜層が、正孔注入層、発光
    層、及び電子注入層から形成されていることを特徴とす
    る請求項1から7のいずれかに記載の有機発光素子。
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Cited By (5)

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