JP2002123823A - 指紋撮像装置 - Google Patents
指紋撮像装置Info
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Abstract
時間に関する指の動きの情報を判断できる単一チップの
センサーチップを実現する。 【解決手段】 物体を撮像する方法及びシステムであっ
て、まず、ナビゲーションセンサアレイ(410)をも
ちいてこの物体の動きの情報を判断し、撮像センサアレ
イを制御するために、選択的にアサートする。撮像セン
サストローブ信号に応じて、撮像センサアレイ(20
4)がこの物体のサブイメージをキャプチャーする。こ
の撮像センサアレイは一度に物体のある部分を撮像でき
るように複数の画素を有している。複数のサブイメージ
は、この撮像センサアレイによって、物体がこの撮像セ
ンサアレイに対して動くにつれて、順次、キャプチャー
される。そして、この複合像に基づいて、物体の複合像
が生成される。
Description
に関し、さらに詳しくは、指紋撮像方法およびシステム
に関する。
物だと名乗っていることを識別するための方法として、
個人的および物理的な固有の特性を用いる科学である。
最も古いバイオメトリクスの一つに含まれているものと
して、個人の識別のために指紋を採用することがある。
指紋は胎児の発育中に形成されるので、病気あるいは傷
跡により指紋が変化することがあるというまれな場合を
除いて、生涯変化しないものと考えられている。
一の紋様の指は存在しないということが広く知られてい
る。指紋の系統的な分類は1800年代に始まってお
り、それ以来、警察と法医学による指紋の広範囲な使用
を通じて発達してきた。
(すなわち、指紋パターン内の個々の特徴)に基づいて
いる。例えば、これらの微細点は、指紋における稜線末
端および分岐を含むことができる。微細点の相対的な位
置が比較のために用いられ、経験学的な研究によれば、
二人の個人は、通常、8箇所以上の微細点が共通になる
ことはない。指紋を精査すると、典型的には、30〜4
0の微細点を含んでいる。
紋バイオメトリクスはそれ自身の高い精度を有し、誤っ
た受け入れ率(バイオメトリクスシステムが人の同一性
を間違って認識したとき)を低くし、しかも、誤った拒
絶率(バイオメトリクスシステムが人の正しく申し立て
られた同一性を認識できなかったとき)を低くすること
が可能となる。
発は、非常に大きな関心を集めている。例えば、幾つか
の市販の指紋システムがある。その一つが、Santa Clar
a、CaliforniaのVeridicomからのものである。もう一つ
は、Heggedal、NorwayのIDEX ASからのものである。
要なのは、指紋像の正確なキャプチャーである。正確な
キャプチャーを保証するために、Veridicomのような企
業によって採用されている手法は、指紋全体をカバーす
るセンサのアレイを使うことである。このような指紋撮
像装置のフルアレイ型の不利な点の一つは、このような
撮像装置が像キャプチャーを行なうために大きなセンサ
アレイを必要とすることにある。この従来周知の指紋撮
像装置は、通常、指紋全体の面積に比例した面積を持っ
たセンサアレイを使う。大きなセンサアレイでは、指紋
のそれぞれの点に対してセンサを必要とする。例えば、
標準のセンサアレイは、500画素×800画素に配列
される400,000センサが、指紋の全像を1回でキ
ャプチャーするために必要である。
関数であることが良く知られている。指紋の全面積をカ
バーするのに必要な数のセンサではなくて、より少ない
数のセンサアレイを使って指紋を撮像できるメカニズム
が望ましいといえる。指紋像を正確にキャプチャーする
のに必要なセンサの数を減らすことによって、ICの面
積を減らすことができ、これによりコストの低減ができ
ることになる。不運にも、従来技術によるアプローチ
は、このメカニズムに到達していない。
よって実行された二番目のアプローチは、指の全体の高
さをはるかに下回るセンサアレイを横切るように指を移
動させることが、使用者に求められる走査アプローチで
ある。このアプローチは、"Fingerprint Sensor"という
名称で出願されたPCT特許出願国際公開番号WO99
/43258に記載されている。不運にも、この走査型
の撮像装置は、幾つかの欠点を有している。まず、ID
EXのアプローチは、大きさの異なる指に対応してガイ
ドするために湾曲したセンサと摺動するアセンブリ(図
2〜図5参照)を用いる。それらの溝、湾曲およびアセ
ンブリは、複雑さを高め、指紋センサを製造するのに付
随的なコストを増加させる。次に、U型の溝が、何人か
には不快であり、使うのに困難を感ずる人もいる。比較
的平面のセンサを使うとともに上述したようなアセンブ
リの不要な走査型の指紋撮像装置が好ましい。
ructures in a Fingerprint"という名称のPCT特許出
願国際公開番号WO98/58342は、走査型のセン
サが使えるシステムをさらに開示している。このシステ
ムは、2以上のセンサ列を持ったセンサアレイを用いる
もので、センサの間隔よりも小さな指紋の構造を測定す
る。このシステムは2列以上のセンサを用いて指紋の単
一列を撮像するので、システムは、異なる列のこれらの
測定結果を、その指紋における1列を表現している単一
の信号に結合させるという問題に取り組まなければなら
ない。
めに、この特許出願は、センサの異なる列から測定され
た信号を結合させるように使うことができる別の相関技
術を述べている。このシステムは、異なる列からの信号
間の時間遅延を補正する調節構成を用いる。不運にも、
これらの技術は、システムのコストを高めるとともに複
雑さも増加させる。この結果として、同等の解像度を有
するとともに複雑な信号相関技術を必要としない単一列
のセンサを用いるシステムであることが望ましいといえ
る。
テムでは遭遇しない走査型システムにおけるその他の問
題は、指の移動が決定されなければならないことであ
る。例えば、キャプチャーされる像の精度を高めるため
に、センサに対しての指の移動が決定されなければなら
ない。従来技術におけるシステムは、センサから離れて
いるホストコンピュータで実行されるソフトウェアを用
いてこの判断を行なっている。不運にも、使うときに極
度にコストがかかる高速度のバスが使えないとすると、
ホストコンピュータによる解決は、センサチップとホス
トコンピュータ間のデータ転送速度を処理するのには不
適当である。結果として、指の移動を判断するためのセ
ンサアレイとメカニズムを備えた単一チップでの解決が
可能なシステムが望ましい。
を用いる指紋の像をキャプチャーする装置と方法で、時
間に関する指の位置の変化を判断するための一体化され
たナビゲーションエンジンを備えたものに対するニーズ
が残っていることがわかる。
る方法およびシステムを提供しようとするものである。
まず、物体の動きの情報が、ナビゲーションセンサアレ
イとナビゲーションエンジンを用いて決定される。この
動きの情報に基づいて、撮像センサストローブ信号(st
robe signal)が選択的にアサート(assert)されて撮
像センサアレイを制御する。アサートされた撮像センサ
ストローブ信号に応答して、撮像センサアレイは、物体
のサブイメージをキャプチャーする。撮像センサアレイ
は、1回で物体の一部分を撮像する複数の画素を備えて
いる。複数のサブイメージが、撮像センサアレイに対し
て物体が移動する際に撮像センサアレイによって順次キ
ャプチャーされる。次いで、物体の複合像が、キャプチ
ャーされたサブイメージに基づいて発生される。本発明
を、実施例を用いて、これに限定されることなく説明す
る。添付の図面において、同じ参照番号は、同じ部材を
示すものである。
置について説明する。以下の説明において、説明の都合
上、多数の明確な詳細部分が本発明の完全な理解のため
に開示される。しかしながら、本発明がこれらの明確な
詳細部分によらなくても実行できるものであることは、
当該技術に通常の知識を備えた者には明らかなことであ
ろう。また、周知の構造および装置は、本発明を不必要
に混乱させないためにブロック図で示される。
物体(例えば、指紋)のサブイメージあるいは部分を一
度にキャプチャーする撮像アレイと、このキャプチャー
されたサブイメージを用いて物体(例えば、指紋)の複
合像を生成するメカニズムにある。
構成された撮像センサアレイ(ISA)204を用いた
指紋撮像装置の具体例が示されている。この実施例にお
いて、撮像センサアレイ(ISA)204は、1列のセ
ンサを有している。指紋撮像装置は少ないセンサを用い
るので、指紋撮像装置ICを製造するコストは大幅に削
減されることは明らかである。
しても良い。例えば、単一列のセンサに代えて、所定数
(M)の列からなるセンサが使える。さらに、指紋撮像
装置が概ね左右方向の運動により走査されるとき指紋を
キャプチャーするように構成されているならば、一つあ
るいはそれ以上の行を備えたセンサが使える。センサの
数とそれらの向きは特定の用途の要求に適合するように
調節できることに留意すべきである。これらのその他の
配列は、図6および図7に関連してさらに詳細に説明さ
れる。
と、指紋に対するサブイメージあるいは部分308が本
発明による指紋撮像装置によって順次キャプチャーされ
る様子が明らかにされている。
像面に置いて指をある移動の方向にこの撮像面上で引く
か転がす。撮像面は、ガラス面のような物理的な面か、
光学的な画像化平面であることができる。本発明は、光
学型のセンサ、抵抗型のセンサ、および、容量型のセン
サのようなどのような型の撮像センサにも等しく適用で
きることを理解すべきである。
際の方向は、第1の方向における第1の成分(例えば、
x方向における変化)と第2の方向における第2の成分
(例えば、y方向における変化)に分解される移動のベ
クトルによって表現できる。
向の下方に移動される。サブイメージつまりストライプ
(1〜N)のそれぞれは、矢印で示すように指が上下方
向の下方に移動されると、順次、キャプチャーされる。
サブイメージは、そのあとで接続されて指紋の複合像を
形成する。
の一つの実施例に従って構成された指紋撮像装置400
のブロック図である。指紋撮像装置400は、以下に詳
細に説明されるセンサIC404(以後、センサチップ
と称する)と、これに接続されたホスト装置460(例
えば、ホストパーソナルコンピュータ(PC))を含ん
でいる。以下に詳細に説明されるように、このセンサチ
ップ404は、ホストPC460で実行する異なるソフ
トウェアアプリケーションを用いて、異なる用途を実現
するために構成することもできる。
(例えば、x方向における変化と、y方向における変
化)を決定するための一体化されたナビゲーションエン
ジン420を備えたセンサチップ404にある。ナビゲ
ーションエンジン420とセンサチップを一体化し、単
一チップの解決策を実現することによって、本発明は、
ホストにソフトウェアを用いて同じ計算を行う場合に比
較して、処理速度を高め、コストを削減し、ホスト46
0とセンサチップ404間に高速度のバスあるいは接続
を必要としない。
分を撮像する撮像センサアレイ(ISA)204と、ア
サートさせられたナビゲーションセンサアレイ(NS
A)ストローブ信号414に対応答して指紋のナビゲー
ション像をキャプチャーするナビゲーションセンサアレ
イ(NSA)410とを有している。NSAストローブ
信号414のレートは予め定めることができ、1500
〜2000フレーム/秒の範囲にあることが好ましい。
NSAストローブ信号414のレートは、アプリケーシ
ョン毎に適切に変化させてよい。
ンサアレイ(NSA)410は、正方形の領域に配置さ
れた複数の画素を有している(例えば、約20×約20
センサを備えた正方形の領域に配置されたセンサのアレ
イ)。NSA410内の画素は、ほぼ矩形の形状、ほぼ
円形の形状あるいはほぼ楕円の形状のようなその他の幾
何学的な形状を持つ領域に配置できることに注目すべき
である。NSA410内の画素の数と、NSA410内
における画素の特定の配置は、アプリケーションに合わ
せて変化させてよい。
また、ナビゲーションセンサアレイ(NSA)ストロー
ブ信号を選択的にアサートさせ、NSA410からナビ
ゲーション像を受け、および、これらに応答して動きの
情報を発生させるためのナビゲーションエンジン420
を含んでいる。ナビゲーションエンジン420は、撮像
されるべき物体(例えば、指紋)がNSA410に対し
て所定の単位距離だけ移動したときを決定する。この単
位距離は、アプリケーションに従って変化でき、1画
素、1/2画素、1/10画素のような解像度によって
表現される。ナビゲーションエンジン420は、ISA
204が物体の像をキャプチャーする速度を撮像すべき
物体の移動速度に対応させる。
すものとする"Method and Device for Tracking Relati
ve Movement by Correlating Signals from an Array o
f Photoelements"という名称の米国特許第5,729,
008号は、ナビゲーションエンジン420とNSA4
10の作動と具体的な実現方法とを非常に詳しく述べて
いる。
うに、像キャプチャーが予め定められたレートに限定さ
れていて、得られた像に誤差を生じる確率が大きい。こ
れに対して、本発明は、移動する物体(例えば、指紋)
の速度に基づいて変化するレートで物体の像をキャプチ
ャーして均等な間隔を備えたサブイメージを提供する。
これらのサブイメージは、次いで、従来周知であるソフ
トウェアを用いて複合像に合成される。
れたナビゲーションセンサアレイ(NSA)ストローブ
信号444に応答して指紋の像の一部分をキャプチャー
する撮像センサアレイ(ISA)204を含んでいる。
一つの実施例において、撮像センサアレイ(ISA)4
40は、1×約350個センサを有している。使用され
る画素の数は、アプリケーションに対応して必要な解決
策を得るために変化させてよい。例えば、500ドット
/インチ(dpi)が必要であり、撮像物体が約0.7
5インチの幅の指紋であるときは、約350〜約400
のセンサーが、こういった解像度を与えるのに必要であ
る。ISA204に使うセンサのサイズは、NSA41
0に使われるセンサと同一であるか異なる画素からなる
ことができる。
4の第1の配列あるいは配置を示すものである。ISA
204は、好ましくは1×NであるM×Nアレイのセン
サであり、ここでNは、500dpiの解像度ためには
約350から約400が必要である。また、NSA41
0は、P×Qアレイのセンサであることができる。例え
ば、好ましい実施例において、NSA410は、20×
20センサアレイである。ISA204とNSA410
は、少なくとも一つの共通の画素あるいはセンサ(例え
ば、センサ610)を共有している。共通の画素あるい
は共用の画素は、ISA204のためにサブイメージを
キャプチャーするとともにNSA410のために像もキ
ャプチャーするように二重の機能を備えている。
1の実施例に従って構成されるときは、NSA410と
ISA204によって使われるセンサは、同一の寸法あ
るいはピッチ密度を備えている。例えば、すべてのセン
サは、50ミクロン×50ミクロンの寸法を有すること
ができる。センサを共有する構成を備えた第1の実施例
は、撮像装置を構成するのに必要なセンサの数を減らす
ことによって本発明の指紋撮像装置を製造するコストを
さらに削減できるという利点を有している。
4のその他の配列あるいは配置を示すものである。IS
A204がNSA410とは別個に配列され、両者間に
はセンサあるいは画素が共用されていないことに注目す
べきである。
2の実施例に従って構成されるときには、NSA410
とISA204によって使われるセンサの寸法は、異な
る寸法あるいはピッチ密度を備えることができる。特
に、ある種のアプリケーションにおいては、NSA41
0のセンサがISA204のセンサよりもサイズを小さ
くしてNSA410のがISA204よりも高い解像度
を有するようにすることができる。例えば、ISA20
4のセンサは、50ミクロン×50ミクロンの寸法を有
し、これに対してNSA410のセンサは、20ミクロ
ン×20ミクロンの寸法を持つようにすることができ
る。
ョンエンジン420からの動きの情報を受け、これに応
答してISAストローブ信号を選択的にアサートさせる
ISAコントローラ430を含んでいる。前に述べたよ
うに、アサートされるISAストローブ信号は、ISA
204に指紋の一部分を撮像させる(すなわち、指紋像
の一部分をキャプチャーする)。
は、走査像つまりサブイメージを受け取り、前のサブイ
メージに関してのそれぞれのサブイメージにおけるずれ
を受け取り、さらに、これらに基づいて指がISA20
4に関して移動する際の指の不均一な移動あるいは「ロ
ール」による斜めの動きが補正された指紋の複合像を生
成する複合像生成プログラム464を含んでいる。ホス
ト460は、また、指紋像から微細点情報を抽出し、微
細点情報を予め記憶されている微細点情報と比較し、こ
れに従って、走査された指紋と予め記憶されている情報
との間に一致が見られたときはリソース(例えば、コン
ピュータシステムあるいはファイル)へのアクセスを容
認する認証アプリケーション470を備えることができ
る。
は、本発明による撮像装置がカーソル制御アプリケーシ
ョンを実現するように使われるその他の実施例を示して
いる。この実施例において、ISA204とISAスト
ローブ発生器430は必要ない。ホスト460は、IS
A204によって発生させられる走査像つまりサブイメ
ージを無視してカーソルを制御するためにナビゲーショ
ンエンジン420によって発生させられる動きの情報の
みを用いるカーソル制御アプリケーション480を含む
ことができる。このアプリケーションにおいて、NSA
410は、ミニタッチパッドとして機能するように働
き、ナビゲーションエンジン420は、カーソルの所望
の動きを決定するのに使われる。
行される過程を示すフローチャートである。この撮像装
置を使うために、使用者は指を面上に置き、第1の方向
に面に沿って指を移動させる。過程504において、物
体(例えば、指紋)が存在するかどうかの判断がなされ
る。この判断は、接点を使って皮膚の2点間の抵抗を検
出することにより行なわれる。あるいは、NSA410
あるいはISA420のセンサが容量型であるときは、
これらのNSA410あるいはISA420は、センサ
の面を連続的に走査するように駆動され、検出された信
号が所定の域値に達しているかどうかを判断する。同様
に、レンズあるいは光学系が、物体の存在を判断するた
めに使われる。
体が検出されるまで、過程504が繰り返される。撮像
すべき物体が検出されたときは、過程508において、
物体のナビゲーション像が、キャプチャーされる。ナビ
ゲーション像および予めキャプチャーされているナビゲ
ーション像に基づいて、物体の動きの情報が判断され
る。例えば、以下にさらに詳細に説明されるように、物
体のx位置およびy位置の変化は、ナビゲーション像に
より判断される。
変化が、予め定められている基準に関して第1の所定の
関係にあるかどうかが判断される。位置における変化
は、NSA410によって与えられた現在の像と予めキ
ャプチャーされている像(例えば、直前の像)とに関し
て判断できる。位置の移動あるいは変化が、予め定めら
れている基準に関して第1の所定の関係にあるとき、過
程518において、撮像センサアレイストローブ信号は
アサートされ、従って、物体のサブイメージがキャプチ
ャーされる(例えば、図4Bに示されるストリップの一
つ)。処理は、次いで、過程504および524におい
て同時に継続できる。
位置における変化が第1の方向における単位距離よりも
大きいかあるいは等しいかどうか(例えば、所定のデル
タx)、あるいは、y位置における変化が第2の方向に
おける単位距離よりも大きいかあるいは等しいかどうか
(例えば、所定のデルタy)を判断する。もしそうなら
ば、ISAストローブ信号が、物体のサブイメージをキ
ャプチャーするようにアサートされる。さもないと、サ
ブイメージは、キャプチャーされない。
が、第1の方向における移動の量および第2の方向にお
ける移動の量を使って指がいずれかの方向に所定の単位
距離だけ移動したかどうかを判断できる。指がいずれか
の方向に所定の距離移動したと判断されたとき、ISA
ストローブ発生器430は、指紋の一部分を撮像するた
めにISA204を選択的に制御するISAストローブ
444をアサートさせる。指がいずれかの方向に所定の
距離移動していないと判断されたとき、ISAストロー
ブ発生器430は、ISAストローブ信号444をアサ
ートさせず、従って、ISA204は、指紋の一部分を
撮像しない。
いる基準に関して第1の所定の関係にないとき、処理は
過程508にゆく。過程508および514は、位置の
移動あるいは変化が予め定められている基準に関して第
1の所定の関係になるまで繰り返される。過程524に
おいて、過程518においてキャプチャーされたサブイ
メージはパーソナルコンピュータ(PC)のようなホス
ト装置に供給される。
体の像をキャプチャーする方法を示すフローチャートで
ある。過程600において、ナビゲーションセンサアレ
イおよびナビゲーションエンジンは、撮像装置に関して
移動する物体の動きの情報を得るために使われる。過程
610において、撮像センサアレイストローブ信号は、
動きの情報に基づいて選択的にアサートされる。過程6
20において、撮像センサアレイは、アサートされたI
SAストローブ信号に応答して物体のサブイメージある
いは一部分を得るために使われる。過程630におい
て、サブイメージが、パーソナルコンピュータ(PC)
のようなホスト装置に供給される。過程640におい
て、物体の複合像が、キャプチャーされたサブイメージ
に基づいてホスト内に発生される。
き、微細点の特徴が物体から抽出される。過程660に
おいて、微細点の特徴が、予め記憶されている微細点の
特徴と比較される。過程670において過程660での
比較が使われて、装置、ファイル、ネットワークなどア
クセスする特権を容認すべきかどうか、あるいは、使用
者の同一性を認証するべきかどうかが判断される。
ャーされた指紋像および補正された指紋像をそれぞれ示
している。図4Aは、指が図示の方向708にほぼ移動
されたときの本発明の指紋撮像装置によってキャプチャ
ーされた第1の例示的な指紋像704を示している。移
動の好ましい方向は、ほぼ上下方向710であることに
注目すべきである。像704は、斜めの台形状形状を備
えていて、ホストコンピュータ460に搭載している補
正ソフトウェアによって補正される。
ジン420によって与えられた動きの情報(例えば、x
およびy情報)を用いて像の傾斜を補正してサブイメー
ジが均一に互いに積み重ねられる合成像を生じさせる。
例えば、それぞれの走査像つまりサブイメージの、直前
の走査像つまりサブイメージに対するx方向のずれおよ
びy方向のずれは、指の移動によって生じた斜めの変形
を補正するために用いられる。このようにして、それぞ
れの走査像つまりサブイメージは、直前の走査像つまり
サブイメージに重ねられてほぼ直立し、台形形状ではな
く矩形の形状を備えた像を発生させる。図4Bは、斜面
像704に対応する補正された指紋像714を示してい
る。
ャーされた指紋像および補正された指紋像をそれぞれ示
している。図5Aは、指がほぼ図示の方向808に移動
されたときの、本発明の指紋撮像装置によってキャプチ
ャーされた第1の例示的な指紋像804を示している。
移動の好ましい方向は、ほぼ上下方向810であること
に注目すべきである。像804は、ホストコンピュータ
460に搭載している補正ソフトウェアによって補正さ
れる斜めの台形状形状を備えている。図5Bは、斜面像
704に対応している補正された指紋像814を示して
いる。
本発明による指紋撮像装置が、本発明の一つの実施例に
従って指が第1の方向に所定の距離あるいは第2の方向
に所定の距離移動したかどうかを判断する様子を示して
いる。一つの実施例において、過程514は以下のサブ
過程を含んでいる。まず、第1の時間に対応する第1の
ナビゲーション像が、キャプチャーされる。次に、第2
の時間に対応する第2のナビゲーション像が、キャプチ
ャーされる。次に、第1および第2のナビゲーション像
が、動きの情報を取り出すために比較される。動きの情
報は、大きさと方向の両方を備えたベクトルによって表
現できる。
は、ほぼ南東方向を指している。移動ベクトルは、水平
あるいはx成分および垂直あるいはy成分に分解でき
る。x方向における変化(デルタx)は、所定のxユニ
ット値(例えば、1画素)と比較される。同様に、y方
向における変化(デルタy)は、所定のyユニット値
(例えば、1画素)と比較される。x方向における測定
された変化がx方向における所定値よりも大きいか等し
くあるいはy方向における測定された変化がy方向にお
ける所定値よりも大きいか等しくなるときは、ISAス
トローブ信号がアサートされる。
りも小さいが、y成分が所定のyユニット値よりも大き
いか等しい場合を示している。図8Bは、x成分が所定
のyユニット値よりも大きいか等しく、y成分が所定の
yユニット値よりも小さい場合を示している。図8C
は、x成分がxユニット値よりも大きいか等しく、y成
分が所定のyユニット値よりも大きいか等しい場合を示
している。図8Dは、x成分とy成分の両方が、それぞ
れ、所定のxおよびyユニット値よりも小さい場合を示
している。図8A〜図8Cに示されている場合、ISA
ストローブ信号が、アサートされる。
定の実施例を参照して説明された。しかしながら、種々
の修正および変形が、本発明の広範な技術的な範囲から
逸脱することなく実行可能なことは明白であろう。明細
書および図面は、この技術的な範囲を定めるものではな
く、むしろ、説明するためのものであるとみなすべきも
のである。
明による一つの実施例に従って構成された指紋撮像装置
のブロック図である。図1Bは、カーソル制御アプリケ
ーションのために本発明によるその他の実施例に従って
構成された指紋撮像装置のブロック図である。
示すフローチャートである。
する方法を示すフローチャートである。
れ、補正された指紋像をそれぞれ示している。
れ、補正された指紋像をそれぞれ示している。
用するように構成された本発明による撮像装置の一つの
実施例を示している。
成された本発明による撮像装置のその他の実施例を示し
ている。
置が、本発明における一つの実施例に従って、指が第1
の方向に所定の距離移動したのかあるいは第2の方向に
所定の距離移動したのかを判断する様子を示している。
Claims (10)
- 【請求項1】 単一のセンサICを含んでなる指紋の像
をキャプチャーする指紋撮像装置であって、該単一のセ
ンサICが、 a)指紋の1サブイメージを一回にキャプチャーするた
めに第1の軸に沿って配置された複数のセンサを有する
撮像アレイであって、前記指紋は前記第1の軸にほぼ直
交する方向に前記撮像アレイに関して移動されるように
なっている撮像アレイと、 b)時間に関して前記指紋の位置変化を判断する機構と
を有する指紋撮像装置。 - 【請求項2】 時間に関して前記指紋の位置変化を判断
する前記機構が、 b1)ナビゲーションアレイであって、前記指紋が前記
ナビゲーションアレイに関して移動するとき前記指紋の
一部分のナビゲーション像をキャプチャーするための複
数のセンサを備えたナビゲーションアレイと、 b2)前記ナビゲーションアレイが前記ナビゲーション
像をキャプチャーする際の制御を行なうため、そして、
前記ナビゲーション像を受けて、それに基づいて、ほぼ
前記第1の軸に沿った向きの指紋の移動量と前記第1の
軸にほぼ直交する第2の軸に沿った向きの指紋の移動量
とを決定する前記ナビゲーション像を受けるための、前
記ナビゲーションアレイに接続されたナビゲーション回
路とを有する請求項1に記載の指紋撮像装置。 - 【請求項3】 前記撮像アレイおよび前記ナビゲーショ
ンアレイが、少なくとも一つのセンサを共用している請
求項1に記載の指紋撮像装置。 - 【請求項4】 前記撮像アレイが、前記ナビゲーション
アレイから分離されている請求項1に記載の指紋撮像装
置。 - 【請求項5】 前記複数のセンサが、抵抗型センサ、容
量型センサ、光学型センサのいずれかである請求項1に
記載の指紋撮像装置。 - 【請求項6】 前記指紋撮像装置が、指紋が移動される
面を含み、前記指紋撮像装置が、スタンドアローンユニ
ットとして構成され、 a)前記面上に光を焦点調節する光学系と、 b)前記光学系を収容する光学系アセンブリとを有する
請求項1に記載の指紋撮像装置。 - 【請求項7】 前記指紋撮像装置が、指紋が移動される
面を含み、前記指紋撮像装置が、パーソナルコンピュー
タの周辺機器として構成され、 a)前記面上に光を焦点調節する光学系と、 b)前記光学系を収容する光学系アセンブリとを有する
請求項1に記載の指紋撮像装置。 - 【請求項8】 前記PC周辺機器が、カーソルポインテ
ィング装置およびキーボードのいずれかである請求項7
に記載の指紋撮像装置。 - 【請求項9】 前記指紋撮像装置が、指紋が移動される
面を含み、前記面が、物理的な面および光学的な画像化
平面のいずれかである請求項1に記載の指紋撮像装置。 - 【請求項10】 前記撮像センサアレイのセンサにおけ
る画素サイズが、前記ナビゲーションアレイのセンサに
おける画素サイズとは異なる請求項1に記載の指紋撮像
装置。
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