JP2002123700A - データ権利買取販売装置およびデータ権利買取販売プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

データ権利買取販売装置およびデータ権利買取販売プログラムを記録した記録媒体

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JP2002123700A
JP2002123700A JP2000317153A JP2000317153A JP2002123700A JP 2002123700 A JP2002123700 A JP 2002123700A JP 2000317153 A JP2000317153 A JP 2000317153A JP 2000317153 A JP2000317153 A JP 2000317153A JP 2002123700 A JP2002123700 A JP 2002123700A
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JP2000317153A
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English (en)
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Iwao Nozaki
岩夫 野崎
Yoshiya Marumoto
喜也 丸本
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費者が、自分が有しているデジタルデータ
に含まれる権利情報を売却することができるデータ権利
買取販売装置を提供する。 【解決手段】 キオスク端末が備えるデータ買取処理部
によって、消費者が持参してきた記録媒体に記録されて
いる、コンテンツデータおよび権利情報を含んだデジタ
ルデータが読み取られるとともに、読み取られたデジタ
ルデータにおける権利情報の一部あるいは全部を削除す
るように、該デジタルデータの書き換えが行われる。ま
た、キオスク端末が備える課金管理部によって、削除し
た権利情報に応じた料金が消費者に対して返金される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルデータを
記録媒体に記録するサービスを行うデータ権利買取販売
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、デジタル音楽データの圧縮技術の
進歩により、元のデジタル音楽データの音質をほとんど
低下させることなく、データのサイズを例えば1/10
程度に圧縮する技術が数多く提案されている。例えば、
CDと同程度の音質(16bit44.1kHz)から
なる5分程度の曲は、そのままのデジタルデータであれ
ば、およそ50MB程度のデータとなるが、上記のよう
な音声圧縮技術によってデータ形式を変換すると、およ
そ5MB程度のデータにすることが可能となっている。
この程度のデータサイズであれば、例えばインターネッ
トを介して、一般の家庭におけるPCにダウンロードす
ることが、さほど困難ではない程度となる。
【0003】しかしながら、このような圧縮技術を利用
して、市販のCDに記録されている音楽データを圧縮デ
ータに変換し、これを著作権者の許諾を得ずに、例えば
インターネットのWWW(World Wide Web)上のホームペ
ージで違法に配付するサイトが現れており、問題となっ
ている。
【0004】すなわち、デジタルデータは、その性質
上、コピーを繰り返してもデータが劣化することがない
ので、著作権を有するようなデジタルデータを、例えば
PC(Personal Computer) のような、コピープロテクト
機能がなく、かつ容易にコピー処理を行うことが可能な
装置で扱うことが可能なデータにしてしまうと、理論的
には無限に著作権データをコピーすることが容易に行え
てしまうことになる。これでは、著作権者の権利を十全
に保護することができなくなる。
【0005】そこで、インターネットを利用した音楽配
信において、著作権を保護することが可能なデータ配信
システムが提案されている。ここで、このようなデータ
配信システムの一例について説明する。
【0006】このデータ配信システムにおいては、何ら
かの手法、例えばクレジットカードによる精算などによ
って料金を支払うことによって、配信用音楽データを、
例えばPCにダウンロードすることが可能となってい
る。この配信用音楽データは暗号化されたデータであ
り、特定のアプリケーションソフトウェアでのみ再生が
可能となっている。
【0007】また、このダウンロードした配信用音楽デ
ータは、PC内のハードディスクに保存されることにな
るが、この保存状態の情報が配信用音楽データ内に書き
込まれる。そして、該配信用音楽データを再生する場合
には、アプリケーションソフトウェアが、該配信用音楽
データ内の保存状態の情報と、実際の該配信用音楽デー
タの保存状態とを比較し、両者が一致した時にのみ再生
を行うようになっている。したがって、ダウンロードし
た配信用音楽データは、ダウンロードを行ったPCでし
か再生できないような仕組みとなっている。
【0008】さらに、上記配信用音楽データは、特定の
記録媒体に対して、回数を制限してコピーすることが可
能となっている。詳しく説明すると、まず、配信用音楽
データに、コピー可能回数情報が含まれており、最初に
ダウンロードした際には、このコピー可能回数が3回に
設定されている。また、記録媒体としては、ID認証機
能が備えられた記録媒体が用いられる。
【0009】そして、PCから配信用音楽データを記録
媒体にコピーする際には、PC内のアプリケーションソ
フトウェアによって、コピー先の記録媒体のID認証を
行い、その記録媒体の情報を含んだデータを該記録媒体
に転送する。また、記録媒体にコピーを行った際には、
PC内の配信用音楽データにおけるコピー可能回数情報
を1回減らす処理を行う。すなわち、ダウンロードした
配信用音楽データは、3つの記録媒体に対してコピーを
行った場合には、それ以上他の記録媒体にコピーするこ
とが不可能となる。また、データをコピーした記録媒体
から、さらに他の記録媒体にコピーすることは不可能と
なっている。
【0010】さらに、データをコピーした記録媒体か
ら、PCにデータを戻すことも可能となっている。すな
わち、コピーされたデータを記録している記録媒体にお
いて、そのデータが不要となった場合には、該データを
該記録媒体から消去するとともに、PC内の配信用音楽
データにおけるコピー可能回数情報を1回増やす処理を
行うことが可能となっている。これにより、例えば、3
つの記録媒体に対してデータをコピーしてしまった後
に、さらに他の記録媒体にデータをコピーしたい場合に
は、コピーされたデータを有している1つの記録媒体か
ら該データを消去してPC内の配信用音楽データにおけ
るコピー可能回数情報を1回増やし、その後、所望の記
録媒体にデータをコピーする、という処理を行うことに
なる。
【0011】以上のようなデータ配信システムによれ
ば、一旦PC内にダウンロードされた配信用音楽データ
に、保存状態の情報、およびコピー可能回数情報が含ま
れており、これらの情報が有効でないと再生動作、およ
びコピー動作を行えないようになっているので、上記し
たような、デジタルデータに関わる著作権保護の問題を
かなりの程度解決することが可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】例えば、音楽CDに関
しては、購入したCDが不要になった場合には、中古C
D販売店などに売却することが可能となっている。しか
しながら、上記のデータ配信システムにおいて、1回料
金を支払ってダウンロードした配信用音楽データは、た
とえ不要となっても、これを売却することができるよう
なシステムは構築されていない。
【0013】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、消費者が、自分が有して
いるデジタルデータに含まれる権利情報を売却すること
ができるデータ権利買取販売装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載のデータ権利買取販売装置は、デジ
タルデータを記録媒体に記録するサービスを行うデータ
権利買取販売装置において、消費者が持参してきた記録
媒体に記録されている、コンテンツデータおよび権利情
報を含んだデジタルデータを読み取るデータ読み取り手
段と、上記データ読み取り手段によって読み取られたデ
ジタルデータにおける権利情報の一部あるいは全部を削
除するように、該デジタルデータの書き換えを行う権利
情報書き換え手段と、削除した権利情報に応じた料金を
消費者に対して返金する返金手段とを備えていることを
特徴としている。
【0015】上記の構成によれば、消費者は、自分が有
している、コンテンツデータおよび権利情報を含んだデ
ジタルデータを記録媒体に記録し、該記録媒体を本デー
タ権利買取販売装置に持参することによって、該デジタ
ルデータの権利情報の一部あるいは全部を売却すること
ができる。よって、消費者側にとっては、例えばデータ
権利買取販売装置から、将来的に不要となる可能性が高
い権利までも含んだデジタルデータを購入することによ
るリスクを少なくすることができる。よって、例えばデ
ータ権利買取販売装置におけるデジタルデータの売上の
向上を図ることができる。また、デジタルデータの権利
に関する売買が自由に行えることになるので、デジタル
データの流通量が増大することにより、より活発な市場
にすることが可能となる。
【0016】請求項2記載のデータ権利買取販売装置
は、請求項1記載の構成において、上記デジタルデータ
が、通信ネットワークを介してダウンロードすることに
よって得られたデジタルデータであることを特徴として
いる。
【0017】上記の構成によれば、例えばインターネッ
トなどの通信ネットワークを介してダウンロードしたデ
ジタルデータに関しても、該デジタルデータを記録媒体
に記録し、該記録媒体を本データ権利買取販売装置に持
参することによって、該デジタルデータの権利情報の一
部あるいは全部を売却することができる。よって、本デ
ータ権利買取販売装置において売買することのできるデ
ータの多様化を図ることができる。
【0018】請求項3記載のデータ権利買取販売装置
は、請求項1または2記載の構成において、上記データ
読み取り手段によって読み取られたデジタルデータが、
当該データ権利買取販売装置内に蓄えられている商品と
してのデジタルデータと、実質的に同じものであるか否
かを判断するデータチェック手段をさらに備え、上記デ
ータチェック手段において、上記読み取られたデジタル
データと上記商品としてのデジタルデータとが実質的に
同じものであると判断された場合に、上記読み取られた
デジタルデータから削除した権利情報を、上記商品とし
てのデジタルデータの権利情報につけ加えることを特徴
としている。
【0019】上記の構成によれば、消費者が持参してき
た記録媒体に記録されている、データ読み取り手段によ
って読み取られたデジタルデータと実質的に同じである
商品としてのデジタルデータが、データ権利買取販売装
置内に蓄えられている場合には、読み取られたデジタル
データから削除した権利情報を、商品としてのデジタル
データに移動することが可能となる。すなわち、データ
権利買取販売装置側にとっては、買い取った権利を販売
することが可能となる。したがって、データ権利買取販
売装置は、デジタルデータにおける権利を安く買い取る
ことができるとともに、買い取った権利を安く売ること
も可能となる。よって、より自由で活発なデータの権利
の売買が行えるシステムを構築することが可能となる。
【0020】請求項4記載のデータ権利買取販売装置
は、請求項3記載の構成において、上記データチェック
手段において、上記読み取られたデジタルデータと実質
的に同じものであると判断される商品としてのデジタル
データが、当該キオスク端末装置内に蓄えられていない
と判断された場合に、上記読み取られたデジタルデータ
から削除した権利情報を保存することを特徴としてい
る。
【0021】上記の構成によれば、消費者が持参してき
た記録媒体に記録されている、データ読み取り手段によ
って読み取られたデジタルデータと実質的に同じである
商品としてのデジタルデータが、データ権利買取販売装
置内に蓄えられていない場合には、読み取られたデジタ
ルデータから削除した権利情報を保存することになる。
よって、将来、保存した権利情報に相当するデジタルデ
ータをデータ権利買取販売装置が原盤サーバなどから入
手した際に、この入手したデジタルデータの権利情報
に、保存しておいた権利情報を付加することが可能とな
る。したがって、消費者側にとっては、データ権利買取
販売装置内に、売却しようとしている権利情報を含むデ
ジタルデータと実質的に同じデジタルデータがない場合
でも、該権利の売却が可能となるとともに、データ権利
買取販売装置側にとっても、このような場合でも、将来
的には、買い取った権利を売却することが可能となる。
【0022】請求項5記載のデータ権利買取販売装置
は、請求項1ないし4のいずれかに記載の構成におい
て、上記権利情報が、当該デジタルデータのコピー可能
回数情報を含んでいることを特徴としている。
【0023】上記の構成によれば、権利情報として、デ
ジタルデータのコピー可能回数情報が、デジタルデータ
に含まれていることになる。ここで、コピー可能回数と
は、複製およびほぼ同等のデータ形式のデータへの変換
を行うことが可能な回数に相当するものとする。これに
より、データ権利買取販売装置などから一旦消費者にデ
ジタルデータが渡されてしまうと、該消費者が無制限に
該デジタルデータを複製することができるという状態を
防ぐことができる。これにより、例えばデジタルデータ
に含まれるコンテンツデータが著作権を有しているデー
タである場合にも、的確に著作権を保護することが可能
となる。また、コピー可能回数を、そのデータの数量と
して把握することができるので、データの売却および買
取に伴う料金設定を、このコピー可能回数を基準にして
設定することが可能となる。よって、データの取引を通
常の物の取引と同様の方法にて行うことが可能となる。
【0024】請求項6記載のデータ権利買取販売装置
は、請求項1ないし5のいずれかに記載の構成におい
て、消費者が、デジタルデータの権利情報の削除を行う
と同時に、他のデジタルデータの権利情報の購入を行っ
た場合に、上記返金手段が、返金の金額を上げることを
特徴としている。
【0025】上記の構成によれば、デジタルデータの権
利情報の売却と同時に購入が行われた場合には、返金額
が多くなるように設定されるので、消費者が売却と同時
に購入を行う割合が高くなることが見込まれる。よっ
て、データ権利買取販売装置側にとっては、新しいデー
タの販売が促進されることになるので、売上の向上を図
ることが可能となる。
【0026】請求項7記載のデータ権利買取販売プログ
ラムを記録した記録媒体は、請求項1ないし6のいずれ
かに記載のデータ権利買取販売装置が備える各手段をコ
ンピュータに実現させるためのデータ権利買取販売プロ
グラムを記録した記録媒体であることを特徴としてい
る。
【0027】上記の構成によれば、上記記録媒体から読
みだされたデータ権利買取販売プログラムをコンピュー
タで動作させることによって、上記データ権利買取販売
装置を実現することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図6に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0029】図2は、本発明の実施の形態に係る情報配
信システムの概略を示すブロック図である。同図に示す
ように、該情報配信システムは、原盤サーバ1、キオス
ク端末(データ権利買取販売装置)2、および、PC5
とを備えた構成となっている。
【0030】原盤サーバ1は、例えば図2に示すよう
に、レコード会社3、音楽プロダクション4などとの契
約によって、原盤としての音楽データを格納するサーバ
コンピュータおよびこれを管理する原盤サーバ管理業者
を示している。この原盤サーバ1には、デジタル化され
た元音楽データ、あるいはこの元音楽データに基づいて
配信に適したデータ形式に変換された配信用音楽データ
が格納されている。なお、本情報配信システムでは、原
盤サーバ1が複数設けられた構成となっていてもかまわ
ない。
【0031】キオスク端末2は、原盤サーバ1と通信回
線によって接続された端末装置である。該キオスク端末
2は、原盤サーバ管理業者との契約に基づいて、原盤サ
ーバ1に格納されている配信用音楽データを通信回線を
通じてダウンロードすることが可能となっている。この
通信回線は、データ通信可能な回線であればどのような
ものでもよく、例えば専用回線であってもよいし、イン
ターネット回線であってもよい。
【0032】また、キオスク端末2は、消費者に対して
音楽データを販売することが可能となっている。販売の
形態としては、例えば、コンビニエンスストアやゲーム
センターなどの店舗に該キオスク端末2を設置し、消費
者がそのキオスク端末2に足を運んで、記録媒体6に所
望とする音楽データを記録し、該記録媒体6を購入す
る、というシステムとなっている。
【0033】さらに、キオスク端末2は、消費者が持参
してきた記録媒体6に記録されている音楽データに含ま
れる再生可能回数などの権利を買い取る機能を有してい
る。すなわち、消費者は、自分が所有している音楽デー
タを記録した記録媒体6を持ってキオスク端末2まで足
を運ぶことによって、その音楽データにおける不要とな
った権利を売却することができるようになっている。こ
の機能の詳細については後述する。
【0034】なお、実際には、原盤サーバ1には複数の
キオスク端末が接続されているが、図2では、これら複
数のキオスク端末の中の1つのキオスク端末に関する接
続状態を示している。
【0035】PC5は、例えばOS(Operating System)
がハードディスク上にインストールされ、このOS上で
プログラムを動作させることによって各種処理を行う、
いわゆるパーソナルコンピュータに相当するものであ
る。このPC5は通信手段(図示せず)を備えており、
インターネットなどの通信ネットワークを介して原盤サ
ーバ1と接続されている。そして、PC5は、この通信
ネットワークを介して、原盤サーバ1から音楽データを
有料でダウンロードすることが可能となっている。
【0036】また、PC5は、記録媒体6に対してデー
タの読み書きを行うメディアドライブ(図示せず)を備
えている。これにより、原盤サーバ1から通信ネットワ
ークを介してダウンロードしてきた音楽データを記録媒
体6に記録したり、逆に、キオスク端末2において購入
した記録媒体6に記録されている音楽データを読み出す
ことが可能となっている。
【0037】また、実際には、インターネット上には多
数のPCが接続されているが、図2では、これら複数の
PCの中の1つのPCに関する接続状態を示している。
【0038】次に、キオスク端末2の構成について説明
する。図1は、キオスク端末2の概略構成を示すブロッ
ク図である。なお、図1に示す構成は、キオスク端末2
をPC(Personal Computer) ベースのサーバコンピュー
タで構成した例を示している。同図に示すように、キオ
スク端末2は、データ記憶部7、中央処理部8、認証チ
ェック部9、キャンセル制御部10、音声出力装置1
1、音声ガイド制御処理部12、発注処理部13、再生
完了処理部14、データ買取処理部(データ読み取り手
段・権利情報書き換え手段)15、データ入出力装置1
6、通信処理部17、表示部18、操作部19、発注デ
ータ管理部20、課金管理部21、再生処理部22、再
生データチェック部23、および再生データ保存処理部
24を備えた構成となっている。なお、図1は、上記の
各構成が全て同様に接続された図となっているが、実際
には、各種バスやインターフェースなどを介してハード
ウェア的に接続されている部分や、制御・処理プログラ
ム上での連係によってソフトウェア的に接続されている
部分などが混在している。
【0039】データ記憶部7は、例えばハードディスク
装置などの記憶手段によって構成されるものであり、原
盤サーバ1から受信した配信用音楽データを記憶した
り、キオスク端末2における様々な管理データを記憶す
るものである。なお、このハードディスク装置内、ある
いは別のハードディスク装置内には、キオスク端末2の
動作に必要なOSや各種プログラム、データなどが記憶
されている。
【0040】中央処理部8は、CPU(Central Process
ing Unit) などの演算処理装置によって構成されるもの
であり、キオスク端末2内で行われる各種演算処理を行
うものである。なお、図示はしていないが、各種演算処
理を行う上で作業領域として必要とされるRAM(Rando
m Access Memory)なども設けられている。
【0041】音声出力装置11は、アンプ部およびスピ
ーカーなどから構成されるものであり、様々な音声を出
力するためのブロックである。例えば、消費者が音楽デ
ータの購入や売却を行う際には、その音楽を試聴する際
の音声を出力したり、操作のガイドを行う音声を出力し
たり、BGMを出力したりすることになる。
【0042】データ入出力装置16は、消費者が音楽デ
ータの購入あるいは売却を行う際に、記録媒体6に対し
てデータの書き込みや読み込みを行う処理を行うブロッ
クである。記録媒体6の種類としては特に限定しない
が、例えばMD、CD−R、DVD、スマートメディア
(登録商標)、マルチメディアカード、コンパクトフラ
ッシュ(登録商標)、MO、フロッピー(登録商標)デ
ィスク、ZIPディスク、JAZ(登録商標)ディス
ク、PCカード、小型ハードディスクなどが挙げられ
る。
【0043】通信処理部17は、原盤サーバ1とのデー
タ通信を行う上でのインターフェースとなるものであ
り、キオスク端末2を構成するコンピュータの特定のC
OMポートが割り当てられる。
【0044】表示部18は、CRT(Cathode Ray Tube)
やLCD(Liquid Crystal Display)などの各種表示モニ
ターによって構成されるものである。また、操作部19
は、例えばジョイスティックなどのポインティングデバ
イスや各種ボタンなどの入力装置によって構成されるも
のである。消費者は、この表示部18における表示を見
て、操作部19によって入力動作を行うことによって、
所望とするデータの購入や売却などを行うことになる。
【0045】以上説明した、データ記憶部7、中央処理
部8、音声出力装置11、データ入出力装置16、通信
処理部17、表示部18、および操作部19は、キオス
ク端末2におけるハードウェア的な構成を示すブロック
である。そして、以下に示す認証チェック部9、キャン
セル制御部10、音声ガイド制御処理部12、発注処理
部13、再生完了処理部14、データ買取処理部15、
発注データ管理部20、課金管理部21、再生処理部2
2、再生データチェック部23、および再生データ保存
処理部24が、キオスク端末2におけるソフトウェア的
な構成を示すブロックとなる。
【0046】認証チェック部9は、原盤サーバ1に対し
て、特定の配信用音楽データの配信要求を送出し、デー
タ配信の認証を行うブロックである。配信要求を行う際
には、この認証チェック部9から当該キオスク端末2の
IDならびにパスワードが送出され、原盤サーバ1側で
これらの認証チェックが行われ、このチェックを通過し
た場合に、原盤サーバ1からキオスク端末2へ要求され
た配信用音楽データが配信されることになる。
【0047】キャンセル制御部10は、消費者によって
一旦データの再生要求がなされた後にキャンセルが行わ
れた場合に、該当データの再生を中止するとともに、課
金処理をキャンセルする処理を行うブロックである。な
お、ここでいう再生とは、消費者にデータが売却された
状態に相当するものである。すなわち、消費者によって
購買要求された音楽データが各種記録媒体に記録され、
該記録媒体が消費者の手に渡った時点で再生が1回行わ
れたとカウントすることになる。また、キャンセル制御
部10は、消費者によって音楽データの権利の売却要求
がなされた後にキャンセルが行われた場合に、該当デー
タの権利売却処理を中止するとともに、返金処理をキャ
ンセルする処理をも行う。
【0048】音声ガイド制御処理部12は、消費者に対
して、データの再生ならびに売却に関する様々な音声ガ
イドを制御するブロックである。
【0049】発注処理部13は、後述する発注データ管
理部20において発注が必要であると認識されたデータ
のIDを読み出し、該データを新たに原盤サーバ1から
配信する要求を行うブロックである。この際に、原盤サ
ーバ1が複数ある場合には、接続先の選定をも行われ
る。
【0050】再生完了処理部14は、消費者に対する再
生処理を完了した際に、該当データの再生完了を示すデ
ータを、原盤サーバ1あるいはデータ配信を管理してい
る管理サーバに送信するとともに、再生完了の履歴デー
タを保存する処理を行うブロックである。
【0051】データ買取処理部15は、以下に示すよう
な買取データ読込処理、買取可能データチェック処理、
買取再生回数登録処理、および該当データ書き換え処理
を行うブロックである。買取データ読込処理は、消費者
が権利の売却を行おうとしている音楽データが記録され
ている記録媒体から、該音楽データを読み込む処理であ
る。買取可能データチェック処理は、読み込んだ音楽デ
ータの権利が、本キオスク端末2において買取可能であ
るか否かをチェックする処理である。買取再生回数登録
処理は、読み込んだ音楽データにおける権利としての再
生可能回数のうち、どれだけの回数を売却するかが消費
者によって登録される処理である。該当データ書き換え
処理は、音楽データの権利の売却が行われた際に、権利
の変更に伴って該当音楽データの書き換えを行う処理で
ある。なお、このデータ買取処理部15における処理の
詳細については後述する。
【0052】発注データ管理部20は、キオスク端末2
内に蓄えられているデータを管理するとともに、全ての
データの再生回数情報をチェックし、該再生可能回数が
0または所定値以下となっていると認識されたデータ
を、発注要のデータとしてピックアップする処理を行う
ブロックである。
【0053】課金管理部21は、以下に示すような発注
データ課金処理、通常データ再生課金処理、買取データ
返金処理、データ買取販売価格登録処理を行うブロック
である。発注データ課金処理は、発注処理部13によっ
て原盤サーバ1から音楽データをダウンロードした際
に、該音楽データに対する料金を原盤サーバ1に対して
支払う処理である。通常データ再生課金処理は、消費者
による再生要求、すなわちデータ購入要求がなされた際
の課金を行う処理である。課金の形態としては、現金支
払い、クレジットカード、デビットカード、プリペイド
カードなどによる支払いなどが挙げられる。買取データ
返金処理は、消費者によるデータの権利の売却要求がな
された際の返金を行う処理である。よって、課金管理部
21は、現金の収受を行う装置、あるいは各種カードに
よる決済を行う装置などを備えるとともに、これらの装
置の制御を行うシステムを有していることになる。デー
タ買取販売価格登録処理は、データの買取価格および販
売価格を、データの種類、および権利の形態に応じて設
定、登録する処理である。
【0054】再生処理部22は、再生要求されたデータ
に対して、暗号化されている配信用音楽データをデコー
ドするとともに、該当配信用音楽データが圧縮されてい
る場合には、同時に解凍(伸張)処理を行うブロックで
ある。これにより、再生要求されたデータが、各種デー
タ形式に変換可能なデータ形式に変換されることにな
る。
【0055】再生データチェック部23は、消費者が再
生要求を行った特定のデータが当該キオスク端末2内に
蓄えられている場合、その蓄えられている特定のデータ
の再生回数情報をチェックし、再生が可能であるか否か
をチェックするブロックである。ここで再生が不可能で
あると判断された場合には、再生要求が行われた特定の
データを、原盤サーバ1に配信要求することになる。
【0056】再生データ保存処理部10は、消費者が音
楽データの購入を行う際に、該音楽データを何らかの記
録媒体に記録する処理を行うブロックである。また、記
録媒体に対して記録を行う際の形態としては、消費者が
自ら持参して記録を行う形態でもよいし、端末装置内で
予め記録媒体を用意しておき、販売する際に、データの
料金に記録媒体の料金を加えた額を請求する形態として
もよい。
【0057】次に、原盤サーバ1からキオスク端末2に
送信される配信用音楽データについて以下に説明する。
図3は、配信用音楽データの概略構成を示す説明図であ
る。同図に示すように、配信用音楽データは、ヘッダ部
およびデータ部からなる構成となっている。
【0058】ヘッダ部には、再生回数情報、データI
D、および認証コードが記録されている。再生回数情報
は、当該配信用音楽データが、何回までの再生が可能で
あるかを示す情報である。再生とは、上記したように、
消費者にデータが売却された状態に相当するものである
ので、この再生回数情報は、当該配信用音楽データが、
何回分の売却が可能であるかを示していることになる。
すなわち、この再生回数情報によって再生回数を制限す
ることによって、1回配信用音楽データを受け取ったら
無制限に何回でも売却が可能となってしまうという状態
を防止することが可能となる。
【0059】データIDは、当該配信用音楽データの固
有のIDを示すものであり、当該配信用音楽データに含
まれるデータの内容を示しているとともに、同じ内容の
データであっても、最初に原盤サーバ1から配信された
タイミングや配信経路に応じて異なるIDとなるもので
ある。また、認証コードは、本情報配信システムにおい
て用いられているデータであることを示すコードであ
る。
【0060】データ部は、コンテンツデータ、すなわち
音楽情報データによって構成されている。このコンテン
ツデータは、容易に内容が解析できないように、暗号化
された状態でコード化されたデータとなっていてもよ
い。また、一般に音楽情報データそのものはサイズの大
きいデータである場合が多いので、圧縮された状態でコ
ード化されていてもよい。
【0061】次に、再生処理を行う先の記録媒体の種類
について説明する。ここでは、記録媒体の種類を3種類
に分類する。まず、1つ目の記録媒体としては、例えば
MDなどの記録媒体に相当するものである。この記録媒
体では、それぞれ独自のデータ形式で音楽情報が記録さ
れているとともに、いわゆるシリアルコピーマネージメ
ントと呼ばれる著作権保護技術が施されている。このよ
うな記録媒体に対して音楽データを記録する場合には、
対応したデータ形式で記録されることになり、後述する
ようなコピー可能回数情報、再生可能環境情報、キオス
ク端末IDなどの記録は行われない。このような種類の
記録媒体をMD形式記録媒体と称することにする。
【0062】2つ目の記録媒体としては、例えばスマー
トメディアなどの、ID認証機能を有している記録媒体
に相当するものである。このような記録媒体は、ID認
証を行うことが可能なIC(Integrated Circuit)が備え
られている。このようなID認証機能が備えられた記録
媒体をID認証可能記録媒体と称することにする。
【0063】3つ目の記録媒体としては、例えばMO、
ZIPディスク、JAZディスクなど、任意のデジタル
データを記録可能な各種記録媒体に相当するものであ
る。このような記録媒体に対しては、任意のデータ形式
の音楽データを記録することが可能であり、該音楽デー
タを例えばPCなどによって読み出し、記録されている
データ形式に対応した音楽再生ソフトウェアなどによっ
て再生されることになる。このような記録媒体を汎用記
録媒体と称することにする。
【0064】次に、消費者から音楽データの再生(販
売)要求がなされた際のキオスク端末2における処理の
流れについて、図4に示すフローチャートを参照しなが
ら説明する。まず、S1において、キオスク端末2に対
して、消費者から特定のデータの再生要求がなされたか
否かが判断され、再生要求がなされたと判断された場合
(S1においてYES)に、S2以降のステップが実行
され、再生要求がなされていない場合(S1においてN
O)には、S1の処理が繰り返される。すなわち、この
ステップは、再生要求の待機状態を示していることにな
る。
【0065】次に、再生要求されたデータに対応する音
楽データが、再生可能な状態でキオスク端末2内に蓄え
られているか否かが判断される(S2)。ここで、音楽
データが再生可能な状態であるというのは、音楽データ
のヘッダ部に記録されている再生回数情報が、再生要求
された数以上となっていることを示している。このS2
においてNO、すなわち、再生可能な音楽データがキオ
スク端末2内にないと判断された場合、以降のS3から
の処理が行われ、S2においてYES、すなわち、再生
可能な音楽データがキオスク端末2内にあると判断され
た場合、後述するS7からの処理が行われる。
【0066】上記のS2においてNOと判断されると、
再生要求されたデータに対応する配信用音楽データを、
原盤サーバ1からダウンロードしてくることになる。そ
こで、S3において、発注処理部13によって配信要求
先の原盤サーバ1が選択される。ここで、原盤サーバ1
の選択方法としては、例えば、過去の配信履歴などに基
づいて、再生要求されたデータに対応する配信用音楽デ
ータを所有している可能性が高いと思われる原盤サーバ
1から選択していく方法や、データ配信の際の転送速度
の速い原盤サーバ1から選択していく方法などが挙げら
れる。なお、このように原盤サーバ1を選択することが
できるのは、キオスク端末2が複数の原盤サーバ1と配
信契約を結んでいる場合であり、1つの原盤サーバ1と
の間でのみ配信が行われる場合には、このステップは省
略される。
【0067】そして、S3において選択された原盤サー
バ1に対して、該当配信用音楽データの配信要求を送出
する(S4)。この際に、キオスク端末2のIDおよび
パスワードを送出することによって認証が行われる。
【0068】配信要求が受理されると、原盤サーバ1か
らキオスク端末2に向けて該当配信用音楽データの送信
が行われる(S5)。これにより、キオスク端末2内
に、再生要求されたデータに対応する音楽データが蓄え
られる。
【0069】その後、ダウンロードした音楽データの再
生動作を行う前に、該音楽データにキオスク端末2のI
Dを付与する(S6)。また、同様に、上記のS2にお
いてYES、すなわち、再生可能な音楽データがキオス
ク端末2内にあると判断された場合、該当音楽データに
キオスク端末2のIDを付与する(S7)。これらのス
テップによって、音楽データに、再生処理を行ったキオ
スク端末の情報が記録されることになる。なお、このS
6およびS7のステップは、記録先の記録媒体が、上記
のMD形式記録媒体である場合には、省略されることに
なる。
【0070】このようにキオスク端末2のIDが付与さ
れた音楽データに対して、S8において確認のために該
当音楽データが再生可能であるかがチェックされる。こ
のチェックは、例えば、音楽データのヘッダ部に記録さ
れている再生環境条件に、当該キオスク端末2が適合し
ているか、などについてチェックを行うものであるが、
基本的には、正常に配信処理が行われているのであれ
ば、このチェックは通過することになる。ここで再生不
能であると判断された場合(S8においてNO)には、
エラーメッセージが表示部18上に表示され(S9)、
再生処理が中止される。
【0071】S8において、再生可能であると判断され
る(S8においてYES)と、再生データ保存処理部2
4によって、該当音楽データが、指定された記録媒体に
記録され、再生処理が行われる(S10)。ここで、音
楽データが記録される記録媒体としては、キオスク端末
2が用意している記録媒体でもよいし、消費者が自分で
持参してきた記録媒体であってもよい。また、再生処理
が完了すると、再生完了処理部14によって、該当音楽
データの再生完了を示すデータが、原盤サーバ1あるい
はデータ配信を管理している管理サーバに送信されると
ともに、再生完了の履歴データがキオスク端末2内に保
存される。このS10までのステップを行うことによっ
て再生(販売)処理が完了し、S1に戻って再生要求の
待機状態に戻る。
【0072】次に、上記の再生処理が行われることによ
って、記録媒体上に記録される音楽データの構成につい
て以下に説明する。図5は、上記音楽データの概略構成
を示す説明図である。同図に示すように、該音楽データ
は、ヘッダ部およびデータ部からなる構成となってい
る。なお、上記のMD形式記録媒体に対して記録される
音楽データのデータ形式は、該記録媒体に対応したデー
タ形式となるので、図5に示す音楽データの構成は、I
D認証可能記録媒体および汎用記録媒体に記録される音
楽データの構成となる。
【0073】ヘッダ部には、コピー可能回数情報、デー
タID、認証コード、再生可能環境情報、およびキオス
ク端末IDが記録されている。コピー可能回数情報は、
当該音楽データを、ID認証可能記録媒体あるいは汎用
記録媒体にコピーすることが、何回まで許可されるかを
示す情報である。すなわち、このコピー可能回数情報
は、コピー回数を制限することによって、1回音楽デー
タを受け取ったら無制限に何回でもコピーが可能となっ
てしまうという状態を防止するために付加されている。
また、このコピー可能回数情報は、1回のコピー処理が
行われる毎に1回分ずつ減数するように書き換えられ、
0になると、コピー処理を禁止する禁止情報として機能
する。
【0074】データIDは、当該音楽データの固有のI
Dを示すものであり、当該音楽データに含まれるデータ
の内容を示しているものである。また、このデータID
は、同じ内容のデータであっても、原盤サーバ1から配
信されたタイミング(時期)に応じて異なるIDとなっ
ていてもよい。また、認証コードは、特定の原盤サーバ
1から配信されたデータであることを示すコードであ
る。
【0075】再生可能環境情報は、当該音楽データを再
生する環境を定義する情報である。この再生可能環境情
報の設定の詳細については後述する。また、キオスク端
末IDは、当該音楽データがどのキオスク端末2で売却
(再生)されたものであるかを示す情報である。
【0076】データ部は、消費者にとって購入価値のあ
るコンテンツデータ、すなわち本実施形態においてはデ
ジタル音楽データによって構成されている。このデジタ
ル音楽データは、容易に内容が解析できないように、暗
号化された状態でコード化されたデータとなっていても
よい。また、一般にこのようなデジタル音楽データは、
データサイズが大きいことが多いので、必要に応じて圧
縮された状態でコード化されていてもよい。
【0077】次に、再生可能環境情報の設定について説
明する。再生可能環境情報は、音楽データが上記のID
認証可能記録媒体に記録される場合と、上記の汎用記録
媒体に記録される場合とで、その内容が異なっている。
ID認証可能記録媒体に音楽データを記録する場合に
は、再生可能環境情報に、該当ID認証可能記録媒体の
IDが記録される。ID認証可能記録媒体に記録されて
いる音楽データを音楽再生(通常の再生)する場合に
は、再生ソフトが、ID認証可能記録媒体のIDと、該
当音楽データのヘッダ部における再生可能環境情報に記
録されているIDとを照らし合わせて、両者が一致した
場合にのみ再生が許可される。これにより、ID認証可
能記録媒体に記録された音楽データを、例えば他の記録
媒体にコピーしたとしても、その記録媒体からは音楽再
生が行えないことになる。このような仕組みによって、
ID認証可能記録媒体に記録された音楽データの著作権
が保護されることになる。
【0078】一方、汎用記録媒体に音楽データを記録す
る場合には、次に示すような処理によって再生可能環境
情報が設定される。まず、キオスク端末2において、汎
用記録媒体に記録しようとしている音楽データを作成す
る際に、再生可能環境情報として、再生環境未設定の情
報が付加されるとともに、キオスク端末情報も付加され
る。このように設定されたヘッダ部を備えた音楽データ
を、キオスク端末2は汎用記録媒体に記録するととも
に、該音楽データに対応する管理コードを作成し、キオ
スク端末2内に保存する。
【0079】消費者は、上記のようにして音楽データが
記録された汎用記録媒体を持ち帰り、該音楽データを音
楽再生することのできる装置、例えば図2に示すPC5
にインストールされている再生ソフトなどを利用して、
音楽再生を行うことになる。この際に、再生ソフトが、
汎用記録媒体に記録されている音楽データを読みだし、
再生可能環境情報が再生環境未設定となっている場合に
は、「再生環境を設定します。よろしいですか?」とい
う旨のダイアログが表示される。すなわち、再生環境が
未設定となっている限りは該当音楽データの音楽再生は
行われない仕組みとなっている。
【0080】上記のダイアログが表示された際に、OK
の指示を与えると、PC5が備える通信手段を用いて、
原盤サーバ1と通信が行われる。原盤サーバ1側では、
再生環境設定要求を受信すると、該音楽データに記録さ
れているキオスク端末情報に基づいて、データが作成さ
れたキオスク端末2と通信が行われ、該音楽データに対
応する管理コードが照会される。管理コードを照会する
ことによって、該音楽データが再生環境未設定であると
確認されると、原盤サーバ1は、該当音楽データに対応
した再生環境設定処理用データを該当PC5に向けて送
信するとともに、キオスク端末2に向けて、該音楽デー
タに対応する管理コードを環境設定済に設定する指示を
行う。
【0081】PC5側において、再生環境設定処理用デ
ータを原盤サーバ1から受信すると、このデータに基づ
いて、該音楽データに対して該PC5を再生可能環境と
して設定された再生可能環境情報が書き込まれる。これ
により、該PC5において該音楽データの音楽再生が可
能となる。
【0082】以上のような処理によれば、汎用記録媒体
に音楽データを記録する場合にも、再生可能環境情報に
記録されている内容と合致しない環境では、該音楽デー
タを音楽再生することができないので、不正コピーが行
われることを防止することができる。また、再生環境を
設定する際には、該音楽データを発行したキオスク端末
2にアクセスし、再生環境設定処理用データを受信する
とともに、キオスク端末2側では、該音楽データの管理
コードが、再生環境設定済として設定される。よって、
例えば、再生環境を設定する前のデータを不正コピー
し、このコピーデータを使って他の環境で再生環境を設
定しようとしても、以前に該当音楽データの再生環境設
定処理が行われていることが管理コードに設定されてい
る場合には、新たに再生環境設定処理用データは発行さ
れないことになるので、不正コピーによるデータは利用
不可能となる。したがって、汎用記録媒体に対して音楽
データを記録した場合にも、著作権を強固に保護するこ
とが可能となっている。
【0083】なお、上記では、汎用記録媒体に記録され
た音楽データに対する処理を説明したが、同様の処理に
よって、ID認証記録媒体に記録された音楽データに対
する処理を行ってもかまわない。すなわち、ID認証記
録媒体にキオスク端末2から音楽データを記録する際
に、ID認証機能を用いずに、汎用記録媒体に音楽デー
タを記録するのと同様の処理により、音楽データおよび
再生可能環境情報を記録するようにしてもよい。
【0084】また、上記では、再生環境設定処理を行う
際に、PC5から通信手段を介して原盤サーバ1にアク
セスし、該原盤サーバ1から再生環境設定処理用データ
を受信するようになっていたが、これに限定されるもの
ではない。例えば、PC5から通信手段を介して、該音
楽データを購入したキオスク端末2にアクセスし、該キ
オスク端末2から直接再生環境設定処理要データを受信
するようなシステムとしてもよい。また、例えば、音楽
配信システムを管理する管理者が提供しているメインの
公開サーバにおいて、一括して再生環境設定処理を行う
システムとしてもよい。また、音楽データの購入者側で
指定したアクセス先で再生環境設定処理を行えるように
してもよい。この場合、指定可能アクセス先一覧情報か
ら、ユーザがアクセス先を選択することになる。すなわ
ち、再生環境設定処理を行う際に、音楽配信システムを
管理する管理者の許可を得ることができるシステムであ
れば、どのようなシステムでもよい。
【0085】次に、PC5から通信手段を介して原盤サ
ーバ1にアクセスし、直接音楽データをダウンロードし
てデータの購入を行う場合について説明する。まず、P
C5から原盤サーバ1に対してアクセス動作が行われ、
PC5のユーザの認証チェックが原盤サーバ1において
行われる。認証が正常に完了すると、配信要求された音
楽データに相当するコンテンツデータがエンコードさ
れ、音楽データのデータ部が作成される。
【0086】そして、PC5から配信要求されたデータ
のコピー可能回数に応じて、音楽データにおけるコピー
可能回数情報が設定されるとともに、PC5から送信さ
れる再生環境情報に基づいて再生可能環境情報が設定さ
れ、これらの情報を含むヘッダ部が音楽データに付与さ
れる。そして、ヘッダ部およびデータ部によって構成さ
れる音楽データが、配信要求先PC5に送信される。ま
た、送信が行われたと同時に、原盤サーバ1内におい
て、データの種類、設定したコピー可能回数情報、送信
先PCなどの送信情報をログとして記録する。
【0087】次に、キオスク端末2において、音楽デー
タの権利の買取が行われる際の処理の流れを、図6に示
すフローチャートを参照しながら説明する。まず、S1
1において、ユーザは、キオスク端末2の表示画面を参
照しながら、音楽データの権利の売却を選択する。音楽
データの権利の売却が選択されると、キオスク端末2の
表示画面上には、売却する権利の種類の選択肢が表示さ
れる。ここで、権利の種類としては、コピー可能回数の
売却、音楽データそのものの売却などが挙げられる。こ
れらの選択肢の中から、ユーザは、売却を行う権利の選
択を行う(S12)。売却する権利の選択が行われる
と、選択された権利に対応する基本買取価格がキオスク
端末2の表示画面上に表示され、ユーザによってこの基
本買取価格が確認される(S13)。
【0088】その後、ユーザは、権利の売却を行う音楽
データが記録されている記録媒体を、キオスク端末2に
おける記録媒体挿入口にセットする(S14)。キオス
ク端末2は、セットされた記録媒体を読み取ることによ
って、該記録媒体に記録されているデータの情報を取り
込む(S15)。
【0089】そして、取り込んだ情報を解析することに
よって、セットされた記録媒体に記録されているデータ
のうち、該キオスク端末2において買取可能なデータを
チェックし(S16)、チェックされた買取可能なデー
タを表示画面上に表示させる(S17)。ここで、キオ
スク端末2において買取可能なデータとは、該キオスク
端末2におけるデータの売買が許可されているデータの
ことであり、例えば、該キオスク端末2および同じ系列
のキオスク端末において販売されたデータ、および、同
じ原盤サーバ1から配信されたデータなどが挙げられ
る。買取可能なデータであるか否かのチェックは、デー
タのヘッダを参照することによって行われる。
【0090】また、買取可能なデータとしてチェックさ
れたデータにおいて、該当データにおける売却可能な権
利、具体的には、該当データにおける残りコピー可能回
数情報が読み取られ、表示画面上に表示される。ここ
で、コピー可能回数が0であるデータの場合、該データ
を記録媒体から消去することによって、1回分のコピー
可能回数の売却を行うことが可能となっている。よっ
て、このようなデータに対しては、コピー可能回数を0
として表示することによって、該データが、消去を伴う
売却を行うことができるデータであることを示す。
【0091】次に、買取可能なデータとしてチェックさ
れたデータの中から、ユーザが、権利の売却を希望する
データを選択する(S18)。そして、この選択された
データが、本当にユーザが権利の売却を希望しているデ
ータかどうかを確認するために、該データの簡易再生が
行われ、該データの試聴が行われる(S19)。これ
は、キオスク端末2の表示画面には、該データのファイ
ル名などが表示されるのみとなる場合も考えられ、この
ようなファイル名だけでは売却を希望するデータである
のか否かの判断をユーザが誤る可能性があるからであ
る。ユーザが権利の売却を希望するデータが複数ある場
合には、S18およびS19の処理が繰り返し行われる
ことになる。
【0092】売却を希望するデータの選択が行われる
と、選択されたデータの一覧がキオスク端末2の表示画
面に表示されるとともに、各データにおける買取可能権
利の詳細が表示される(S20)。これらの情報を参照
しながら、ユーザは、各データに対して、売却を希望す
る権利、例えば売却を希望するコピー可能回数などを設
定する(S21)。そして、この設定が終了した時点
で、各データにおける買取価格の小計、およびこれらの
合計が表示画面上に表示され、ユーザによって確認され
る(S22)。
【0093】このように、データの権利の売却に関する
設定が終了した後に、他のデータの購入を希望するか否
かがユーザに問い合わされる(S23)。これは、デー
タの権利の売却を行う際に、同時に他のデータの購入を
行う場合には、買取価格を高めに設定するサービスを行
う場合に有効である。すなわち、このS23の処理は、
データの権利の売却に関わる実際の精算が行われる前に
行われることが好ましい。
【0094】なお、図6に示す例では、S22において
買取価格の合計が表示された後に、S23における他の
データの購入の問い合わせを行っているが、これらの処
理の順番を逆にしてもよい。この場合には、他のデータ
の購入を行う場合に、データの買取価格と購入価格との
収支を表示させることができる。また、この際に、他の
データの購入を行う場合の買取価格を高めに設定するサ
ービスを行った状態を反映させた収支を表示させること
ができる。
【0095】S23において、他のデータの購入が希望
された場合には、S24において、データ販売処理が行
われる。ここでのデータ販売処理では、上記において、
図4を参照しながら説明したデータ販売(再生)処理と
同様の処理が行われるので、ここでは、その詳細な説明
を省略する。
【0096】S23において、他のデータの購入が希望
されなかった場合、および、S24におけるデータ販売
処理が行われた後に、S22において設定された、各デ
ータにおける売却希望権利に基づいて、各データの権利
情報の書き換え処理が行われる(S25)。すなわち、
売却を希望しているデータのコピー可能回数情報を減ず
る処理などが行われる。
【0097】その後、S26において、データの権利の
買取合計、および、他のデータの購入が行われた場合に
は、その購入合計に基づいて、入出金処理が行われ(S
26)、正常に入出金処理が完了すると、データの書き
換えが行われた記録媒体が取り出され(S27)、処理
が終了する。
【0098】以上のようにしてキオスク端末2が買い取
ったデータの権利は、該キオスク端末2内に蓄えられて
いる同じデータの権利に加えられることになる。例え
ば、コピー可能回数を買い取った場合には、該キオスク
端末2内に蓄えられている同じデータのコピー可能回数
を、買い取った分だけ増加させる処理を行う。
【0099】ここで、権利を買い取ったデータに相当す
るデータが、キオスク端末2内に蓄えられていない場合
には、買い取った権利の情報のみをキオスク端末2内に
保存しておき、将来、該当データの購買要求が出され、
原盤サーバ1から該当データがダウンロードされた際
に、該当データの権利の情報の書き換えが行われる。も
ちろん、権利を買い取ったデータに相当するデータが、
キオスク端末2内に蓄えられていない場合に、その場で
該当データを原盤サーバ1からダウンロードしてきても
かまわない。
【0100】以上のような構成によれば、消費者は、自
分が有しているデジタルデータを記録媒体に記録し、該
記録媒体をキオスク端末2に持参することによって、該
デジタルデータのコピー可能回数などの権利を売却する
ことができる。よって、消費者側にとっては、例えばキ
オスク端末2や原盤サーバ1から、将来的に不要となる
可能性が高いコピー可能回数に設定されたデジタルデー
タを購入することによるリスクを少なくすることができ
る。よって、例えばキオスク端末2や原盤サーバ1にお
けるデジタルデータの売上の向上を図ることができる。
また、デジタルデータの権利に関する売買が自由に行え
ることになるので、デジタルデータの流通量が増大する
ことにより、より活発な市場にすることが可能となる。
【0101】また、原盤サーバ1からインターネットを
介してダウンロードすることによって購入したデジタル
データに関しても、該デジタルデータを記録媒体に記録
し、該記録媒体をキオスク端末2に持参することによっ
て、該デジタルデータの権利情報の一部あるいは全部を
売却することが可能となっている。よって、キオスク端
末2において、様々な種類のデジタルデータの権利に関
する売買を行うことが可能となる。
【0102】なお、上記において、デジタルデータの権
利情報の一部あるいは全部を売却する際には、売却する
分の権利情報が削除されることになる。ここで言う削除
とは、売却によって権利情報が縮小される際に、権利範
囲が狭まった分の権利が削除されるという意味あいとな
っている。例えば、コピー可能回数が5から3に変更さ
れた場合には、2回分のコピー可能回数が削除されたと
いうことになる。
【0103】次に、データの権利の買取価格の設定方法
について説明する。まず、ある特定のデータの特定の権
利の買取価格は、同じデータの同じ権利の販売価格のN
%となるように設定する。また、他のデータの購入を同
時に行う場合には、買取価格を、販売価格の(N+α)
%となるように設定する。
【0104】買取価格の、販売価格に対する比率である
N(%)の値は、次のようにして決定する。基本的に
は、上記のNの値は、該当するデータの再販市場におけ
る位置づけと、該当するデータの仕入れ価格とに基づい
て決定されるランクに応じて設定される。以下に、具体
的な例を挙げて説明する。
【0105】まず、再販市場における位置づけを次の3
種類の区分A1〜A3に分類する。区分A1は、売上の
上位100位以内にあるデータ、区分A2は、売上の1
01〜500位にあるデータ、区分A3は、売上の50
1位以下にあるデータとする。また、仕入れ価格も次の
3種類の区分B1〜B3に分類する。区分B1は、仕入
れ時の価格が割増価格であるデータ、区分B2は、仕入
れ時の価格が標準価格であるデータ、区分B3は、仕入
れ時の価格が割引価格であるデータとする。
【0106】以上のような、再販市場における位置づけ
の区分、および仕入れ価格の区分の組み合わせに応じ
て、次に示すようなランク1〜ランク5に分類する。ラ
ンク1…区分A1かつ区分B1、または、区分A1かつ
区分B2ランク2…区分A1かつ区分B3、または、区
分A2かつ区分B1ランク3…区分A2かつ区分B2ラ
ンク4…区分A2かつ区分B3、または、区分A3かつ
区分B1ランク5…区分A3かつ区分B2、または、区
分A3かつ区分B3そして、データがランク1に含まれ
る場合には、N=60、ランク2に含まれる場合には、
N=50、ランク3に含まれる場合には、N=30、ラ
ンク4に含まれる場合には、N=20、ランク5に含ま
れる場合には、N=10と設定することにする。
【0107】また、他のデータの購入を同時に行う場合
のαの値は、他のデータの購入数量と、買取を行うデー
タの利益率とに応じて設定される。具体例としては、他
のデータの購入数量に応じて設定される値をC、買取を
行うデータの利益率に応じて設定される値をDとし、α
=C+Dによってαが決定されるものとする。Cの値の
設定方法としては、他のデータの購入数量が1〜4のと
きC=5、購入数量が5〜9のときC=7、購入数量が
10以上のときC=10とする。また、Dの値の設定方
法としては、利益率が良いデータである場合にはD=
2、利益率が普通のデータである場合にはD=1、利益
率が悪いデータである場合にはD=0とする。例えば、
他のデータの購入数量を6とし、利益率が良いと判断さ
れるデータを売却する場合には、α=7+2=9とな
る。
【0108】なお、上記の例では、音楽データの権利の
売買について説明したが、これに限定されるものではな
く、例えば画像情報を含む画像データ、映像情報を含む
映像データ、印刷物情報を含む印刷物データなどの売買
を行うことも可能である。このようなデータにおいて、
売買されるデータの権利としては、例えば表示のみを行
う権利、音声のみの再生を行う権利、データコピーを行
う権利、プリント出力を行う権利などが挙げられる。
【0109】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明に係るデ
ータ権利買取販売装置は、デジタルデータを記録媒体に
記録するサービスを行うデータ権利買取販売装置におい
て、消費者が持参してきた記録媒体に記録されている、
コンテンツデータおよび権利情報を含んだデジタルデー
タを読み取るデータ読み取り手段と、上記データ読み取
り手段によって読み取られたデジタルデータにおける権
利情報の一部あるいは全部を削除するように、該デジタ
ルデータの書き換えを行う権利情報書き換え手段と、削
除した権利情報に応じた料金を消費者に対して返金する
返金手段とを備えている構成である。
【0110】これにより、消費者側にとっては、例えば
データ権利買取販売装置から、将来的に不要となる可能
性が高い権利までも含んだデジタルデータを購入するこ
とによるリスクを少なくすることができるので、例えば
データ権利買取販売装置におけるデジタルデータの売上
の向上を図ることができるという効果を奏する。また、
デジタルデータの権利に関する売買が自由に行えること
になるので、デジタルデータの流通量が増大することに
より、より活発な市場にすることが可能となるという効
果を奏する。
【0111】請求項2の発明に係るデータ権利買取販売
装置は、上記デジタルデータが、通信ネットワークを介
してダウンロードすることによって得られたデジタルデ
ータである構成である。
【0112】これにより、請求項1の構成による効果に
加えて、例えばインターネットなどの通信ネットワーク
を介してダウンロードしたデジタルデータに関しても、
該デジタルデータの権利情報の一部あるいは全部を売却
することができるので、本データ権利買取販売装置にお
いて売買することのできるデータの多様化を図ることが
できるという効果を奏する。
【0113】請求項3の発明に係るデータ権利買取販売
装置は、上記データ読み取り手段によって読み取られた
デジタルデータが、当該データ権利買取販売装置内に蓄
えられている商品としてのデジタルデータと、実質的に
同じものであるか否かを判断するデータチェック手段を
さらに備え、上記データチェック手段において、上記読
み取られたデジタルデータと上記商品としてのデジタル
データとが実質的に同じものであると判断された場合
に、上記読み取られたデジタルデータから削除した権利
情報を、上記商品としてのデジタルデータの権利情報に
つけ加える構成である。
【0114】これにより、請求項1または2の構成によ
る効果に加えて、データ権利買取販売装置は、デジタル
データにおける権利を安く買い取ることができるととも
に、買い取った権利を安く売ることも可能となるので、
より自由で活発なデータの権利の売買が行えるシステム
を構築することが可能となるという効果を奏する。
【0115】請求項4の発明に係るデータ権利買取販売
装置は、上記データチェック手段において、上記読み取
られたデジタルデータと実質的に同じものであると判断
される商品としてのデジタルデータが、当該キオスク端
末装置内に蓄えられていないと判断された場合に、上記
読み取られたデジタルデータから削除した権利情報を保
存する構成である。
【0116】これにより、請求項3の構成による効果に
加えて、消費者側にとっては、データ権利買取販売装置
内に、売却しようとしている権利情報を含むデジタルデ
ータと実質的に同じデジタルデータがない場合でも、該
権利の売却が可能となるとともに、データ権利買取販売
装置側にとっても、このような場合でも、将来的には、
買い取った権利を売却することが可能となるという効果
を奏する。
【0117】請求項5の発明に係るデータ権利買取販売
装置は、上記権利情報が、当該デジタルデータのコピー
可能回数情報を含んでいる構成である。
【0118】これにより、請求項1ないし4のいずれか
の構成による効果に加えて、データ権利買取販売装置な
どから一旦消費者にデジタルデータが渡されてしまう
と、該消費者が無制限に該デジタルデータを複製するこ
とができるという状態を防ぐことができるので、例えば
デジタルデータに含まれるコンテンツデータが著作権を
有しているデータである場合にも、的確に著作権を保護
することが可能となるという効果を奏する。また、コピ
ー可能回数を、そのデータの数量として把握することが
できるので、データの売却および買取に伴う料金設定
を、このコピー可能回数を基準にして設定することが可
能となり、データの取引を通常の物の取引と同様の方法
にて行うことが可能となるという効果を奏する。
【0119】請求項6の発明に係るデータ権利買取販売
装置は、消費者が、デジタルデータの権利情報の削除を
行うと同時に、他のデジタルデータの権利情報の購入を
行った場合に、上記返金手段が、返金の金額を上げる構
成である。
【0120】これにより、請求項1ないし5のいずれか
の構成による効果に加えて、消費者が売却と同時に購入
を行う割合が高くなることが見込まれるので、データ権
利買取販売装置側にとっては、新しいデータの販売が促
進されることになり、売上の向上を図ることが可能とな
るという効果を奏する。
【0121】請求項7の発明に係るデータ権利買取販売
プログラムを記録した記録媒体は、請求項1ないし6の
いずれかに記載のデータ権利買取販売装置が備える各手
段をコンピュータに実現させるためのデータ権利買取販
売プログラムを記録した記録媒体である構成である。
【0122】これにより、上記記録媒体から読みだされ
たデータ権利買取販売プログラムをコンピュータで動作
させることによって、上記データ権利買取販売装置を実
現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る情報配信システム
が備えるキオスク端末の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】上記情報配信システムの概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】配信用音楽データの概略構成を示す説明図であ
る。
【図4】消費者から音楽データの再生(販売)要求がな
された際のキオスク端末における処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図5】記録媒体上に記録される音楽データの概略構成
を示す説明図である。
【図6】キオスク端末において、音楽データの権利の買
取が行われる際の処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 原盤サーバ 2 キオスク端末(データ権利買取販売装置) 5 PC 6 記録媒体 15 データ買取処理部(データ読み取り手段・権利
情報書き換え手段) 21 課金管理部(返金手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 AB05 BC01 BC04 CC04 DE50 EF05 FG18 HL02 HL08 HL11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタルデータを記録媒体に記録するサー
    ビスを行うデータ権利買取販売装置において、 消費者が持参してきた記録媒体に記録されている、コン
    テンツデータおよび権利情報を含んだデジタルデータを
    読み取るデータ読み取り手段と、 上記データ読み取り手段によって読み取られたデジタル
    データにおける権利情報の一部あるいは全部を削除する
    ように、該デジタルデータの書き換えを行う権利情報書
    き換え手段と、 削除した権利情報に応じた料金を消費者に対して返金す
    る返金手段とを備えていることを特徴とするデータ権利
    買取販売装置。
  2. 【請求項2】上記デジタルデータが、通信ネットワーク
    を介してダウンロードすることによって得られたデジタ
    ルデータであることを特徴とする請求項1記載のデータ
    権利買取販売装置。
  3. 【請求項3】上記データ読み取り手段によって読み取ら
    れたデジタルデータが、当該データ権利買取販売装置内
    に蓄えられている商品としてのデジタルデータと、実質
    的に同じものであるか否かを判断するデータチェック手
    段をさらに備え、上記データチェック手段において、上
    記読み取られたデジタルデータと上記商品としてのデジ
    タルデータとが実質的に同じものであると判断された場
    合に、上記読み取られたデジタルデータから削除した権
    利情報を、上記商品としてのデジタルデータの権利情報
    につけ加えることを特徴とする請求項1または2記載の
    データ権利買取販売装置。
  4. 【請求項4】上記データチェック手段において、上記読
    み取られたデジタルデータと実質的に同じものであると
    判断される商品としてのデジタルデータが、当該キオス
    ク端末装置内に蓄えられていないと判断された場合に、
    上記読み取られたデジタルデータから削除した権利情報
    を保存することを特徴とする請求項3記載のデータ権利
    買取販売装置。
  5. 【請求項5】上記権利情報が、当該デジタルデータのコ
    ピー可能回数情報を含んでいることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかに記載のデータ権利買取販売装
    置。
  6. 【請求項6】消費者が、デジタルデータの権利情報の削
    除を行うと同時に、他のデジタルデータの権利情報の購
    入を行った場合に、上記返金手段が、返金の金額を上げ
    ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載
    のデータ権利買取販売装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6のいずれかに記載のデー
    タ権利買取販売装置が備える各手段をコンピュータに実
    現させるためのデータ権利買取販売プログラムを記録し
    た記録媒体。
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