JP2002119621A - ゴルフクラブセットの診断方法及びそれを用いたゴルフクラブセットの製造方法、ゴルフクラブセットの注文販売システム、並びにゴルフクラブセットの診断プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

ゴルフクラブセットの診断方法及びそれを用いたゴルフクラブセットの製造方法、ゴルフクラブセットの注文販売システム、並びにゴルフクラブセットの診断プログラムを記憶した記憶媒体

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JP2002119621A
JP2002119621A JP2000318530A JP2000318530A JP2002119621A JP 2002119621 A JP2002119621 A JP 2002119621A JP 2000318530 A JP2000318530 A JP 2000318530A JP 2000318530 A JP2000318530 A JP 2000318530A JP 2002119621 A JP2002119621 A JP 2002119621A
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club
golf
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JP2000318530A
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Seiichiro Teramoto
征一郎 寺本
Hideo Matsuyama
秀雄 松山
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ANIIJINGU SPORTS KK
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AI PROSHOP KK
ANIIJINGU SPORTS KK
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 科学的に分析・整理されたデータを利用し
て、ゴルフクラブ使用者の個性に基づいて、その人にあ
ったゴルフクラブセットの仕様を汎用的に診断する方法
を提供する。 【解決手段】 ゴルフクラブ使用者の体型、体力、技術
レベル及びスイング特性に関するデータをゴルフクラブ
セット診断・受注装置4に入力する。ゴルフクラブセッ
ト診断・受注装置4は、入力された当該データに基づい
て、ゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブシャフト及びグ
リップの各仕様データを特定することにより、使用者の
個性に相応する複数の番手のゴルフクラブからなるゴル
フクラブセットの仕様を診断し、結果を出力する。次い
で、当該診断結果に基づき、予め用意された所定のゴル
フクラブセットを構成する複数のモジュール(クラブヘ
ッド、クラブシャフト及びグリップそれぞれの標準部
品)の標準化データより、前記使用者の個性に相応する
所望のモジュールの組み合わせを選択し、特定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブセッ
トの診断方法及びそれを用いたゴルフクラブセットの製
造方法、ゴルフクラブセットの注文販売システム、並び
にゴルフクラブセットの診断方法をコンピュータに実行
させるためのプログラムを記憶した、コンピュータ読み
取り可能な記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在市販されているゴルフクラブセット
には、ウッドセット、アイアンセット、ウッドとアイア
ンのクラブヘッドを組み合わせたセットがあり、クラブ
シャフトについては、ウッド用とアイアン用とで要求さ
れる仕様が明確に区別されていた。すなわち、ウッド用
は打球の方向性と飛距離を重視した仕様、一方、アイア
ン用は打球の方向性を重視した仕様に設計するのが一般
的である。複数あるクラブシャフトの仕様に関し、シャ
フトの硬さ(フレックス)及びトルク角(ねじれ角とい
う場合もある)の特性が、ゴルフクラブ使用者の体力、
技術レベルによって向き不向きがあるのは知られてい
る。一般に、硬いシャフトのクラブは体力のある人に向
き、柔らかいシャフトのクラブは非力な人に向くとされ
る。また、トルク角の小さいクラブは上級者またはハー
ドヒッターに向き、トルク角の比較的大きいクラブは中
級者・初級者・女性に向くとされる。
【0003】一方、クラブヘッドの仕様については、ウ
ッドセットを例に取ると、使用者が番手によって打球の
飛距離を調整したプレイをできるよう、番手数が大きく
なるに従ってクラブヘッドのロフト角が大きくなるのが
普通である。この他、クラブヘッドの仕様には、ライ
角、重量、フェースアングル等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常ゴルフ
ァーがラウンド中に使用できるゴルフクラブの本数は、
ルール上14本以内と決められている。従って、1本の
パターを除けば、最大で13本のクラブセットを、ウッ
ドセット及びアイアンセットから構成することになる。
しかるに、プロゴルファーや経験豊富な上級者であれば
ともかく、これからゴルフを始めようと考えている人あ
るいは経験の浅い初心者が、その人の個性(その人固有
の体型、体力、技術レベル、スイング特性)にあったウ
ッドセット及びアイアンセットを選択することは、決し
て容易なことではない。すなわち、多数のゴルフクラブ
メーカーから数え切れないほどのブランドのゴルフクラ
ブセットが販売されている現状では、メーカー毎にバラ
バラの基準で仕様が決定されている何十種類、何百種類
ものゴルフクラブセットの中から、クラブヘッドのロフ
ト角、ライ角及び重量、シャフトのトルク角及び重量、
グリップの太さ及び重量等の馴染みのない仕様の各数値
を頼りにして、自分の個性に最適なゴルフクラブセット
を選択することは、初心者にとり不可能に近い。また、
上級者といえども、自分の個性を客観的に判断した上
で、真に自分の個性に最適なゴルフクラブセットを選ん
でプレイしているとは限らない。また、使用者のゴルフ
に取り組む基本姿勢を勘案して、使用者の経済事情と将
来の技術向上をみこしたクラブ選択を行うことはされて
こなかった。
【0005】ゴルフクラブのクラブシャフト及びクラブ
ヘッドの仕様に関しては、これまでメーカー等によって
膨大な量のデータが得られているにもかかわらず、科学
的に分析・整理されたデータを利用して、ゴルフクラブ
使用者の個性(体型、体力、技術レベル、スイング特
性)に基づいて、その人にあったゴルフクラブセットの
全体の仕様を汎用的に診断するシステムは、これまでな
かった。
【0006】いわゆるカスタムゴルフクラブと呼ばれる
オーダーメードのゴルフクラブを製作し、顧客に提供す
るメーカーが一部存在してはいる。しかしながら、属人
的な経験からのクラブ選択をしており、企業的なシステ
ムというものにはほど遠く、手作り的な要素が多く、価
格が高価になりやすかった。
【0007】一方、既存のゴルフクラブセットのメーカ
ー、販売店を通じて市場に供給されているゴルフクラブ
セットを見た場合、ゴルファー層の拡大、顧客ニーズの
多様化に対応するためと称して、上級者向けから女性、
初心者向けまで広範なバリエーションのウッドセット、
アイアンセットが用意されてはいる。しかしながら、こ
れらゴルフクラブセットは、上記したようにメーカーご
とにバラバラな基準で仕様が決定され、製品化されてい
るので、メーカーは、ゴルフクラブの部品在庫(クラブ
ヘッド、クラブシャフト、及びグリップの部品在庫)を
多数保有して、多品種少量生産に対応せざるを得ない。
また、販売店は売れ筋商品以外のゴルフクラブセットの
在庫を抱えやすい。このように、メーカー及び販売店
は、多くの部品及び完成品の在庫を抱えやすい状況にあ
る一方で、顧客の個性に合ったゴルフクラブセットを顧
客にわかり易い方法で提供することが困難な状況にあ
る。
【0008】そこで、本発明の主要な目的は、上記の問
題点を解消し、科学的に分析・整理されたデータを利用
して、ゴルフクラブ使用者の個性(体型、体力、技術レ
ベル、スイング特性、好ましくはゴルフに取り組む基本
姿勢も加えて)に基づいて、その人にあったゴルフクラ
ブセットの仕様を汎用的に診断するシンプルな方法を提
供することにある。
【0009】本発明の別の目的は、上記診断方法を利用
することにより、メーカーや販売店が大量の在庫を保有
することなしに、ゴルフクラブ使用者の個性に合ったオ
ーダーメードのゴルフクラブセットを安価に提供するこ
とを可能とした、ゴルフクラブセットの製造方法及び注
文販売システムを提供することにある。
【0010】更に、本発明の別の目的は、前記ゴルフク
ラブセットの診断方法を、コンピュータに実行させるた
めのプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能
な記憶媒体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る本発明のゴルフクラブセットの診
断方法は、少なくともゴルフクラブ使用者の体型、体
力、技術レベル及びスイング特性に関するデータを入力
する第1ステップと、入力された当該データに基づい
て、ゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブシャフト及びグ
リップの各仕様データを特定することにより、前記使用
者の個性に相応する複数の番手のゴルフクラブからなる
ゴルフクラブセットの仕様を診断し、結果を出力する第
2ステップと、当該診断結果に基づき、予め用意された
所定のゴルフクラブセットを構成する複数のモジュール
(クラブヘッド、クラブシャフト及びグリップそれぞれ
の標準部品)の標準化データより、前記使用者の個性に
相応する所望のモジュールの組み合わせを選択し、特定
する第3ステップとからなることを特徴とする。なお、
上記技術レベルには、上記使用者が現在到達している技
術レベルだけでなく、練習により短期間で到達し得る技
術レベルも含む。以下、同様である。
【0012】請求項2に係る本発明のゴルフクラブセッ
トの診断方法は、請求項1において、前記第1ステップ
は、前記使用者のゴルフに取り組む基本姿勢に関するデ
ータを入力するステップを含むことを特徴とする。
【0013】請求項3に係る本発明のゴルフクラブセッ
トの診断方法は、請求項2において、前記ゴルフに取り
組む基本姿勢に関するデータは、打球指向、現有技術力
または向上意欲により得られると予想される技術力、及
びクラブに対する価格指向についてのデータであること
を特徴とする。
【0014】請求項4に係る本発明のゴルフクラブセッ
トの診断方法は、請求項2または3において、前記クラ
ブヘッドの仕様データは、前記使用者のゴルフに取り組
む基本姿勢と関連付けられたユーティリティークラブヘ
ッドを含むウッドタイプ、アイアンタイプ、または、前
記ウッドタイプと前記アイアンタイプを混合した組み合
わせタイプのタイプ別データを含むことを特徴とする。
なお、アイアンタイプにおけるハーフキャビティーやフ
ルキャビティーなどの異なる特性を持つものは、主にス
イートエリアの広さと重心位置の異なるクラブとして、
識別すればよい。以下、同様である。
【0015】請求項5に係る本発明のゴルフクラブセッ
トの診断方法は、請求項1ないし4のいずれかにおい
て、前記クラブヘッドの仕様データは、前記使用者の体
力、技術レベル及びスイング特性と関連付けられたロフ
ト角のデータと、前記使用者の体型と関連付けられたラ
イ角のデータを含み、一方、前記クラブシャフトの仕様
データは、前記使用者の体型、体力、技術レベル及びス
イング特性と関連付けられたシャフトの長さのデータ
と、前記使用者の体力及び技術レベルと関連付けられた
シャフトの硬さのデータと、前記使用者の体力、技術レ
ベル及びスイング特性と関連付けられたシャフトのトル
ク角のデータと、前記使用者の体力及び技術レベルと関
連付けられたシャフトの重量のデータとを含み、また、
前記グリップの仕様データは、前記使用者の体型と関連
付けられたグリップの太さのデータを含むことを特徴と
する。ここで、シャフトのトルク角とは、特定の力をシ
ャフト外周部に、シャフトの軸に直角に掛けた際に、シ
ャフトがねじられることによる捩れの度合いであり、ね
じり角とも呼ばれる。トルク角は、スイング時にシャフ
トの軸に直角の方向にクラブヘッドを回転させる力(ト
ルクや捩れモーメントも同義)の大小に関連する物理単
位である。
【0016】請求項6に係る本発明のゴルフクラブセッ
トの診断方法は、請求項5において、前記クラブヘッド
の仕様データは、前記使用者のスイング特性と関連付け
られたクラブヘッドのフェースアングルのデータを更に
含み、一方、前記グリップの仕様データは、前記使用者
の体力及び技術レベルと関連付けられたグリップの重量
のデータを更に含むことを特徴とする。
【0017】請求項7に係る本発明のゴルフクラブセッ
トの診断方法は、請求項5または6において、前記モジ
ュールの標準化データは、少なくとも所定の番手数と前
記使用者の所定の技術レベル区分に相応する数の、異な
るロフト角の標準化データから構成され、当該異なるロ
フト角の標準化データは、クラブの番手が小さいものか
ら大きいものに向かうに従ってロフト角の値が小さいも
のから大きいものに順に変化するように、かつ同一の番
手におけるロフト角の値が、前記使用者の技術レベルの
上昇に従い小さくなるように、前記使用者の技術レベル
に応じて区分して配列されていることを特徴とする。
【0018】請求項8に係る本発明のゴルフクラブセッ
トの診断方法は、請求項7において、前記ロフト角の標
準化データの範囲は、8度から60度までの範囲であ
り、前記所定の番手数については、4以上の番手総数で
あることを特徴とする。
【0019】請求項9に係るゴルフクラブセットの診断
方法は、請求項7または8において、前記モジュールの
標準化データは、クラブシャフトの硬さの標準化データ
と、クラブシャフトのトルク角の標準化データを更に含
み、前記クラブシャフトの硬さの標準化データは、前記
使用者の技術レベルの上昇に従い軟らかいものから硬い
ものになるよう区分されており、一方、前記クラブシャ
フトのトルク角の標準化データが、前記使用者の技術レ
ベルの上昇に従い大きいものから小さいものになるよう
少なくとも3段階以上に区分されていることを特徴とす
る。なお、上記請求項1乃至請求項9に係るゴルフクラ
ブセットの診断方法においては、ゴルフクラブ使用者
が、クラブヘッド、クラブシャフト、グリップの各仕様
の一部を、当該使用者の好みにより予め特定できるよう
に構成しても良い。すなわち、請求項1の第1ステップ
において、クラブヘッド、クラブシャフト、グリップの
各仕様の一部を、当該使用者の好みにより予め特定する
ことのできる入力項目を、オプションとして設け、第2
ステップにおいて、当該オプションのデータ入力項目に
よって特定された当該仕様を優先させてゴルフクラブセ
ットの仕様を診断し、結果を出力すると共に、第3ステ
ップにおいてその診断結果に基づき、所望のモジュール
の組み合わせを選択し、特定するようにしても良い。
【0020】請求項10に係る本発明のゴルフクラブセ
ットの製造方法は、請求項1ないし9のいずれかの診断
方法により特定された所望のゴルフクラブセットを構成
するモジュールの組み合わせ結果に従い、モジュールを
番手毎に選択し、所望の調整をし、ゴルフクラブを組み
立てるステップと、組み立てたゴルフクラブの各々にユ
ーザーの好みによる番手表示を施すステップとからなる
ことを特徴とする。
【0021】請求項11に係る本発明のゴルフクラブセ
ットの注文販売システムは、少なくともゴルフクラブ使
用者の体型、体力、技術レベル及びスイング特性に関す
るデータを入力するユーザーの端末装置と、生産者端末
装置と、前記ユーザーの端末装置及び生産者端末装置が
ネットワークを介して接続されるゴルフクラブセット診
断・受注装置からなり、前記ゴルフクラブセット診断・
受注装置は、ユーザーの端末装置により入力される使用
者の体型、体力、技術レベル及びスイング特性に関する
データに基づいて、ゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブ
シャフト、及びグリップの各仕様データを特定すること
により、前記使用者の個性に相応する複数の番手のゴル
フクラブからなるゴルフクラブセットの仕様を診断し、
結果を出力するクラブセット仕様診断部と、当該クラブ
セット仕様診断部の診断結果出力に基づき、予め用意さ
れた所定のゴルフクラブセットを構成する複数のモジュ
ール(クラブヘッド、クラブシャフト及びグリップそれ
ぞれの標準部品)の標準化データより、前記使用者の個
性に相応する所望のモジュールの組み合わせを選択し、
特定する推奨クラブセット選定部と、ユーザーの端末装
置から入力される、当該推奨クラブセットの注文に応答
して生産者端末に対し生産発注を行う受注処理部とを備
えてなることを特徴とする。
【0022】請求項12に係る本発明のゴルフクラブセ
ットの注文販売システムは、請求項11において、前記
ユーザーの端末装置は、ゴルフに取り組む基本姿勢に関
するデータも入力され、前記ゴルフクラブセット診断・
受注装置の前記クラブセット仕様診断部は、前記ユーザ
ーの端末装置により入力される前記使用者のゴルフに取
り組む基本姿勢に関するデータに基づいて、ゴルフクラ
ブヘッドの仕様データを特定することを特徴とする。
【0023】請求項13に係る本発明のゴルフクラブセ
ットの注文販売システムは、請求項12において、前記
ゴルフに取り組む基本姿勢に関するデータは、打球指
向、現有技術力または向上意欲により得られると予想さ
れる技術力、及びクラブに対する価格指向についてのデ
ータであることを特徴とする。
【0024】請求項14に係る本発明のゴルフクラブセ
ットの注文販売システムは、請求項12または13にお
いて、前記ゴルフクラブセット診断・受注装置は、所定
のクラブヘッドの仕様データを予め格納したデータ格納
部を有し、前記クラブヘッドの仕様データは、前記使用
者のゴルフに取り組む基本姿勢と関連付けられたユーテ
ィリティークラブヘッドを含むウッドタイプ、アイアン
タイプ、または、前記ウッドタイプと前記アイアンタイ
プを混合した組み合わせタイプのタイプ別データを含む
ことを特徴とする。
【0025】請求項15に係る本発明のゴルフクラブセ
ットの注文販売システムは、請求項11ないし14のい
ずれかにおいて、前記クラブセット診断・受注装置は、
所定のクラブヘッドの仕様データと、所定のクラブシャ
フトの仕様データと、所定のグリップ仕様データとを予
め格納したデータ格納部を有し、前記クラブヘッドの仕
様データは、前記使用者の体力、技術レベル及びスイン
グ特性と関連付けられたロフト角のデータと、前記使用
者の体型と関連付けられたライ角のデータを含み、一
方、前記クラブシャフトの仕様データは、前記使用者の
体型、体力、技術レベル及びスイング特性と関連付けら
れたシャフトの長さのデータと、前記使用者の体力及び
技術レベルと関連付けられたシャフトの硬さのデータ
と、前記使用者の体力、技術レベル及びスイング特性と
関連付けられたシャフトのトルク角のデータと、前記使
用者の体力及び技術レベルと関連付けられたシャフトの
重量のデータとを含み、また、前記グリップの仕様デー
タは、前記使用者の体型と関連付けられたグリップの太
さのデータを含むことを特徴とする。
【0026】請求項16に係る本発明のゴルフクラブセ
ットの注文販売システムは、請求項15において、前記
クラブヘッドの仕様データは、前記使用者のスイング特
性と関連付けられたクラブヘッドのフェースアングルの
データを更に含み、一方、前記グリップの仕様データ
は、前記使用者の体力及び技術レベルと関連付けられた
グリップの重量のデータを更に含むことを特徴とする。
【0027】請求項17に係る本発明のゴルフクラブセ
ットの注文販売システムは、請求項15または16にお
いて、前記モジュールの標準化データは、前記データ格
納部に格納されており、当該モジュールのデータは、少
なくとも所定の番手数と前記使用者の所定の技術レベル
区分に相応する数の、異なるロフト角の標準化データか
ら構成され、当該異なる推奨ロフト角の標準化データ
は、クラブの番手が小さいものから大きいものに向かう
に従ってロフト角の値が小さいものから大きいものに順
に変化するように、かつ同一の番手におけるロフト角の
値が、前記使用者の技術レベルの上昇に従い小さくなる
ように、前記使用者の技術レベルに応じて区分して配列
されていることを特徴とする。
【0028】請求項18に係る本発明のゴルフクラブセ
ットの注文販売システムは、請求項17において、前記
ロフト角の標準化データの範囲は、8度から60度まで
の範囲であり、前記所定の番手数については、4以上の
番手総数であることを特徴とする。
【0029】請求項19に係る本発明のゴルフクラブセ
ットの注文販売システムは、請求項17または18にお
いて、前記データ格納部に格納されたモジュールの標準
化データは、クラブシャフトの硬さの標準化データと、
クラブシャフトのトルク角の標準化データを更に含み、
前記クラブシャフトの硬さの標準化データは、前記使用
者の技術レベルの上昇に従い軟らかいものから硬いもの
になるよう区分されており、かつ前記クラブシャフトの
トルク角の標準化データは、前記使用者の技術レベルの
上昇に従い大きいものから小さいものになるよう少なく
とも3段階以上に区分されていることを特徴とする。な
お、上記請求項11乃至請求項19に係るゴルフクラブ
セットの注文販売システムにおいては、ゴルフクラブ使
用者が、クラブヘッド、クラブシャフト、グリップの各
仕様の一部を、当該使用者の好みにより予め特定できる
ように構成しても良い。すなわち、ユーザーが端末装置
を操作して、クラブヘッド、クラブシャフト、グリップ
の各仕様の一部を、当該使用者の好みにより予め特定す
ることのできる入力項目を、オプションとして設け、ク
ラブセット仕様診断部において、当該オプションのデー
タ入力項目によって特定された当該仕様を優先させてゴ
ルフクラブセットの仕様を診断し、結果を出力すると共
に、推奨クラブセット選定部において、その診断結果に
基づき、所望のモジュールの組み合わせを選択し、特定
するようにしても良い。
【0030】請求項20ないし請求項28に係る本発明
のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、請求項1な
いし請求項9において特定されたゴルフクラブセットの
診断方法を、コンピュータに実行させるためのプログラ
ムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体で
ある。
【0031】表1は、本発明のゴルフクラブセットの診
断方法において、ゴルフクラブ使用者の個性(体型、体
力、技術レベル及びスイング特性)と、クラブヘッドの
仕様、クラブシャフトの仕様、グリップの仕様との相関
関係を説明する表である。
【0032】
【表1】
【0033】この表から明らかなように、使用者の個性
(体型、体力、技術レベル、及びスイング特性)は、ゴ
ルフクラブセットを構成するクラブヘッドの仕様、クラ
ブシャフトの仕様及びグリップの仕様に密接に関連して
おり、使用者の個性に基づいてこれらの仕様が適正に診
断され、特定されなければならない。本発明のゴルフク
ラブセットの診断方法によれば、これら体型、体力、技
術レベル、及びスイング特性に関する情報を入力するこ
とにより、後述するところにより、そのゴルフクラブ使
用者の個性に合ったゴルフクラブセットの仕様を総合的
に診断し、特定する。
【0034】なお、表1において、体型とは、ゴルフク
ラブ使用者の身長、体重、腕の長さ、指の長さ、脚の形
等の身体構造的特徴をいう。また、体力とは、ゴルフク
ラブ使用者の背筋力、腹筋力、腕力、握力、体の柔軟性
等の運動能力に関する特徴をいう。技術レベルとは、ス
イング時におけるクラブヘッドのヘッドスピード、及び
スイングの再現性に依存して定められるレベルをいう。
また、スイング特性とは、クラブヘッドの軌跡(アウト
サイドイン/インサイドアウト/インサイドイン)、イ
ンパクト時のクラブフェースの向き(スライス/スクウ
ェア/フック)、インパクト時のクラブフェースの入射
角度(ダウンブロー/フラット/アッパーブロー)の各
特性をいう。これら体型、体力、技術レベル、及びスイ
ング特性は、各情報を直接的にまたは間接的に数値化し
たデータあるいは予め用意された選択項目のデータとし
て特定することができる。
【0035】表2は、本発明のゴルフクラブセットの診
断方法において、ゴルフクラブ使用者の個性(ゴルフに
取り組む基本姿勢)と、クラブヘッドの仕様との相関関
係を説明する表である。
【0036】
【表2】
【0037】まず、ヘッドの決定アルゴリズムは、プレ
ーヤーのゴルフに取り組む基本姿勢から定める。基本姿
勢とは第一に、打球についての指向(できるだけ第一打
でグリーンまで近づき、ロフト角の大きいクラブでグリ
ーンを狙いたいという考えの飛距離重視か、左右のぶれ
こそがスコアーを悪くするので狙った方向や距離の再現
性を重視する方向安定性重視かどうか)であり、第二
に、技術向上指向(多少打ち方が難しいクラブでも練習
により打ちこなせるよう努力する時間と意思があるかど
うか、あるいは、既に技術レベルが上級に達している
か、または練習はしたくないがそこそこゲームを楽しめ
れば良いと考えるか?)である。ハンディキャップでい
うと、1−12の上級者、13−25の中級者、26以
上のアベレージという3つに分ける。第三に、クラブの
購入にあてる予算である。
【0038】この3つの項目をクラブ選択に用いる理由
は、次のとおりである。ゴルフクラブにてボールを打つ
技術の高低は、インパクト時(クラブとボールが接触す
る時点)に同じクラブヘッドの軌道に沿い(入射角)、一
定のクラブ速度で、同じクラブの打点を同じクラブフェ
ースの打点に、かつクラブの角度を一定に(クラブフェ
ースの縦軸と横軸の双方の角度を一定に、別の表現をす
れば、クラブが開いたり、閉じたり、かぶったり、すく
いあげたりせず)打てることである。
【0039】技術の低いプレーヤーとは、これらの技術
評価項目において打球ごとにばらつきが多いと定義でき
る。ゴルフクラブは技術レベルが低い場合には、これら
のばらつきを吸収する部品(ヘッド、シャフト)と機構で
作成され、代表的には球をとらえる面の広さ(スイート
エリアと呼ぶ)が広めで、かつボールを上げやすくする
ために重心位置は低めになる。当然、ばらつきは吸収さ
れるが、飛距離が落ちることや打感がにぶくなるといっ
た上級者の要求が一定量犠牲にされる。つまり、トレー
ドオフになる。
【0040】高い技術を持つプレーヤーは、ばらつきが
小さいので、シンプルな機構で良く、インパクト時のヘ
ッドスピードも速いために、重心位置が相対的に高いも
のが好まれる。
【0041】一方、クラブの価格面については、インパ
クト時のばらつきを吸収する部品と機構を実現するため
には、高価な金属素材や複雑な製造過程を要求するため
に一般には高価なクラブとなる。プレーヤーにばらつき
を吸収する高いクラブを買う必要がある場合は、選択さ
れるクラブヘッドを極力ウッドにし、原則ウッドシリー
ズを薦める。低価格志向や技術向上意欲の強いプレーヤ
ーには、アイアンヘッドのクラブを中心に選択して、ク
ラブ長さが長くばらつきが大きくなりがちな、長距離を
打つクラブについては、ウッドクラブを薦める。この
際、アイアンとウッドの中間的な構造を持つユーティリ
ティクラブは、本選択に置いては、ウッドクラブに分類
する。
【0042】ここで、ユーティリティクラブとは、アイ
アンとウッドの中間的な構造を持つクラブをいい、アイ
アンヘッドを中空にしたり、ウッドヘッドに高価な素材
(チタンやカーボン繊維)を用いたものなどが挙げられ
る。
【0043】また、アイアンヘッドにキャビティ構造を
付けたものは、中空構造までいかなくても広いスイート
エリアを実現できる。クラブの打撃面の裏側を薄くして
周辺部の肉厚を厚くした擬似的な中空構造を持つもの
は、キャビティの深さや広さで、ハーフキャビティー、
フルキャビティーと分類でき、キャビティ加工の少しの
ものは上級者に適している。
【0044】表2では、打球指向、現有技術力又は向上
意欲により得られると予想される技術力、及び、クラブ
に対する価格指向での分類を行っている。そして、HDCP
はハンディキャップを表し、表2の例では、HDCP上は1
−12、中は13−25、並は26以上と設定してい
る。もっとも、これらは例示であって、ゴルフクラブセ
ットのセット構成に応じて、上記それぞれの区分におけ
るHDCPの範囲を適宜変更しても良く、また、上記H
DCPによる上、中、並の3段階の区分に代えてそれ以
外の数の区分に適宜変更しても良いのは勿論である。な
お、ウッドには、ユーティリティクラブが含まれてい
る。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を、図面に基づき説明する。
【0046】図1は、本発明のゴルフクラブセットの診
断方法を内包する、ゴルフクラブセット診断・注文販売
システムの一例を示すシステム構成図である。この例で
は、ゴルフクラブセットの診断を希望するユーザー(ゴ
ルフクラブ使用者)及び/またはゴルフクラブセットの
診断後に更に当該ゴルフクラブセットの注文を希望する
ユーザーの端末装置1A,1B,1Cと、後述するゴル
フクラブセット診断・受注装置4から所定の注文データ
を受信する生産者端末装置2と、ユーザーの端末装置か
ら入力される少なくともクラブ使用者の体型、体力、技
術レベル及びスイング特性に関するデータに基づき、好
ましくはさらにユーザーのゴルフに取り組む基本姿勢に
関するデータに基づき、所定の手順によりゴルフクラブ
セットの診断を行うと共に、ユーザーの端末装置から所
定の注文を受け付けて処理する、ゴルフクラブセット診
断・受注装置4とを備える。これら端末装置1A,1
B,1Cと、生産者端末装置2は、公衆回線、専用線、
あるいはインターネット等の情報通信ネットワーク3を
介してゴルフクラブセット診断・受注装置4に接続され
ており、これにより、端末装置1A,1B,1C及び生
産者端末装置2の各々は、ゴルフクラブセット診断・受
注装置4との間でデータの送受信を行う。
【0047】ゴルフクラブセット診断・受注装置4は、
図示の通り、送受信部5と、クラブセット仕様診断部6
と、データ格納部7と、推奨クラブセット選定部8と、
受注処理部9を備えている。
【0048】図2は、図1に示すゴルフクラブセット診
断・受注装置4の一構成例を示すブロック図である。ク
ラブセット仕様診断部6は、クラブシャフト仕様診断部
61と、クラブヘッド仕様診断部62と、グリップ仕様
診断部63と、診断結果生成部64を備えている。な
お、各部の詳しい動作については後述する。
【0049】一方、データ格納部7は、クラブシャフト
仕様データと、クラブヘッド仕様データと、グリップ仕
様データを格納する。これらのデータは、後述するクラ
ブセット仕様診断部6の動作において、ゴルフクラブセ
ットの仕様を診断し、特定するための基礎データを提供
する。データ格納部7は、また、ゴルフクラブセットを
構成する複数のモジュール(クラブヘッド、クラブシャ
フト及びグリップそれぞれの標準部品)のそれぞれに関
する標準化データ(以下、クラブセットモジュールデー
タという)と、後述する受発注データと、システムがユ
ーザーに推奨するゴルフクラブセットのデータ(以下、
推奨クラブセットデータという)とを格納する。
【0050】推奨クラブセット選定部8は、診断結果生
成部64より出力される診断結果データとデータ格納部
に格納されたクラブセットモジュールデータとを照合す
る照合部81と、照合部81の出力により、推奨ゴルフ
クラブセットデータを生成し出力する、推奨クラブセッ
トデータ生成部82とを備える。
【0051】なお、ユーザーの端末装置1A,1B,1
C及び生産者端末装置2は、キーボード及びマウス等の
入力手段とディスプレイを備えたパーソナルコンピュー
タであって情報通信ネットワークを介して所定のデータ
を送受信するための所定のインターフェースを備えたも
のであればよい。また、ゴルフクラブセット診断・受注
装置は、後述するゴルフクラブセットの診断処理、受注
処理に必要なプログラムを動作させることのできるサー
バーコンピュータにより構成することができる。
【0052】図3は、図1に示すゴルフクラブセット診
断・注文販売システムの基本動作フローを示す図であ
る。
【0053】ゴルフクラブ使用者の体型、体力、技術レ
ベル及びスイング特性に関するデータをゴルフクラブセ
ット診断・受注装置4に入力する(ステップS10
1)。ゴルフクラブセット診断・受注装置4は、入力さ
れた当該データに基づいて、ゴルフクラブシャフト、ゴ
ルフクラブヘッド及びグリップの各仕様データを特定す
ることにより、前記使用者の個性に相応する複数の番手
のゴルフクラブからなるゴルフクラブセットの仕様を診
断し、結果を出力する(ステップS102)。次いで、
ゴルフクラブセット診断・受注装置4は、当該診断結果
に基づき、予め用意された所定のゴルフクラブセットを
構成する複数のモジュール(クラブヘッド、クラブシャ
フト及びグリップそれぞれの標準部品)の標準化データ
より、前記使用者の個性に相応する所望のモジュールの
組み合わせを選択し、特定する(ステップS103)。
そして、当該選択し特定した所望のモジュールの組み合
わせに関する所定のデータを推奨クラブセットのデータ
として出力する(ステップS104)。次いで、ユーザ
ーの端末装置から入力される、当該推奨クラブセットの
注文を受け付け(ステップS105)、その注文に応答
して生産者端末に対し生産発注を行う(ステップS10
6)。以下、上記の基本動作フローの詳細を、図1、図
2、及び図4以下の複数の図面を引用して説明する。
【0054】まず、図1に示すユーザーの端末装置1
A,1B,1Cを当該ユーザーが操作して、自己の体
型、体力、技術レベル及びスイング特性に関するデータ
を入力する。
【0055】図4は、ユーザーが入力する入力情報の一
具体例を表形式で示している。この例では、体型に関す
る情報として、身長、体重、現在使用中のドライバーが
ある場合そのドライバーの長さ、グローブのサイズ、ス
イングのスタイル、アドレス時の脚の形、手の指、手首
から地面までの長さの各項目について、具体的数値を入
力するかあるいは予め用意された選択項目の中から1つ
を選択する。また、体力に関する情報として、性別、年
齢、平均飛距離(ドライバーによるキャリーの平均距
離)、使用クラブ(ドライバー及び5番アイアンそれぞ
れについて)の重量、体力(自信があるかどうかの自己
診断)、体の柔軟性の各項目について、同様に具体的数
値を入力するかあるいは予め用意された選択項目の中か
ら1つを選択する。また、技術レベルに関する情報とし
て、現在使用中のゴルフクラブセットがある場合そのシ
ャフトの硬さ、ハンディキャップ、ゴルフ歴、ボールの
弾道、ボールの球筋、スイングの軌道、マット診断(現
在の技術レベルを判定するための一つの手法として知ら
れている)、の各項目について、具体的数値を入力する
かあるいは予め用意された選択項目の中から1つを選択
する。また、スイング特性に関する情報として、スイン
グのテンポ、スイングの傾向、及びアドレス時の体の重
心位置、の各項目について、予め用意された選択項目の
中から1つを選択する。なお、図4において、「クラブ
の種類」の項目は、ユーザーが診断を希望するゴルフク
ラブセットの種類としてウッドセットまたはアイアンセ
ットのいずれかを選択するための項目である。また、
「好きなクラブ」、「希望1」、「希望2」及び「品
質」の項目は、ユーザーの好みに応じてオプションとし
て入力される項目である。
【0056】ここで、初心者あるいは未経験者において
は、図4に示す各項目の意味を正しく理解しその全てを
入力することは困難な場合が多い。そこで、所定の項目
については、ユーザーが選択ないし入力しなくともシス
テム側で自動処理(標準値を自動設定する処理)を行う
よう構成している。すなわち、図4に示す入力情報のう
ち、自動処理(標準値自動設定)の欄が「有り」とされ
る各項目については、各項目について表中に示された数
値または選択項目が自動で入力されるようになってい
る。
【0057】図5は、このようにしてユーザーによって
入力された情報の一例を示している。この例で、「[自
動処理]」とあるのは、前記した自動処理(標準値自動
設定)の結果、システムによって自動的に決定された数
値及び選択項目である。ユーザーは、端末装置の図示し
ないディスプレイ上でこの入力情報を確認し、その情報
で診断を希望する場合、確認OKボタンをクリックする
ことになるが、もし自動処理により自動的に決定された
数値または選択項目が被診断者にとり納得のいかないも
のである場合は手動により修正することにより、この入
力情報を確定しゴルフクラブセット診断・受注装置4に
送信する。
【0058】図2のブロック図及び図3のフローチャー
トに戻って、図5のようにして特定された、ゴルフクラ
ブ使用者の体型、体力、技術レベル、スイング特性に関
するデータを、ゴルフクラブセット診断・受注装置4が
備える送受信部5が受信し、受信したデータAをクラブ
セット仕様診断部6に入力する。
【0059】クラブシャフト仕様診断部61は、図6及
び図7に示す診断フローに従って、シャフト長さの決定
と、シャフトの硬さ、重量及びトルク角の決定を行う。
【0060】図6を参照して、クラブシャフトの仕様の
うちシャフト長さを決定するフローを説明する。まず、
基本身長$heightのデータを、身長の入力データより取
得して初期値を設定する(ステップS201)。次に、
その初期値をスイングのテンポにより修正を行う(ステ
ップS202)。具体的には、スイングのテンポが遅い
人の時は、「+2」の修正を、スイングのテンポが早い
人の時は、「−2」の修正を行う。続いて、アドレス時
の脚の形による修正を行う(ステップS203)。具体
的には、O脚の人の時は「−2」の修正、ややO脚の人
の時は「−1」の修正、ややX脚の人の時は「+1」の
修正、X脚の人の時は「+2」の修正をそれぞれ行う。
このようにして、修正身長$heightを求める(ステップ
S204)。次に、修正身長の数値に応じて、シャフト
パターン番号の選択を行う(ステップS205)。すな
わち、図示の通り5cm刻みで規定した10種類のシャフ
トパターンに修正身長の数値を割り当てる。これによ
り、1つのシャフトパターン番号$length_selectを選択
する(ステップS206)。次に、係数計算を行う(ス
テップS207)。この係数計算は、係数$alpha=修正
身長$height÷手首から地面までの長さ$hand_ground_di
stanceの式により求められる。なお、係数に関し、基準
値$alpha_std=2.0,上限値$alpha_std_upper=2.0+0.0
5,下限値$alpha_std_lower=2.0-0.05が設定されてい
る。この係数計算の結果に基づき、ステップS206に
より選択したシャフトパターン番号$length_selectを修
正する(ステップS208)。具体的には、腕が長い場
合、すなわち$alpha > $alpha_std_upperである場合、$
length_select=$length_select+1とすることによ
り、腕が短い場合、すなわち$alpha < $alpha_std_lowe
rである場合、$length_select=$length_select−1と
する。以上のステップを経ることで、修正したシャフト
パターン番号を得る(ステップS209)。なお、ユー
ザーの好みが飛距離重視のみか、または方向性重視もし
くは方向性と飛距離の両方重視かに応じて、この修正し
たシャフトパターン番号を適宜修正してもよい(ステッ
プS210,ステップS211)。こうして修正された
シャフトパターン番号をキーとして、別途用意されたシ
ャフト長さ診断表のデータベースを検索する(ステップ
S212)。表3は、シャフト長さ診断表の一例(ウッ
ドセットの場合)を示している。
【0061】
【表3】
【0062】なお、表3において、番手の「PS」は1
0番及び11番の両方の番手を含む。クラブシャフト仕
様診断部61は、表3に示すシャフト調整後のクラブ長
さ診断表のデータベースから、先に選択したシャフトパ
ターン番号に割り当てられているシャフト調整後のクラ
ブの長さに関するデータを番手番号と関連付けて出力
し、診断結果生成部64はこれらデータを取得する(ス
テップS213)。
【0063】次に、図7を参照して、クラブシャフトの
仕様のうちシャフト硬さ、重量及びトルク角を決定する
フローの一例を説明する。まず、基本硬さ点数$hardnes
s_point=8を初期値として設定する(ステップS30
1)。次に、スイングのテンポにより基本硬さ点数を修
正する(ステップS302)。具体的には、スイングの
テンポが遅い人の時は「+2」の修正を行い、スイング
テンポが早い人の時は「−2」の修正を行う。次に、体
重により修正を行う(ステップS303)。具体的に
は、71kg以上のときは「+8」の修正を行い、49kg
以下のときは「+4」の修正を行い、それ以外の時は
「普通」として「+6」の修正を行う。次に、飛距離に
より修正を行う(ステップS304)。具体的には、飛
距離(メートル)が180未満の場合「+20」、18
0以上200未満の場合「+26」、200以上230
未満の場合「+32」、230以上250未満の場合
「+38」、250以上の場合「+45」の修正をそれ
ぞれ行う。次に、性別により修正を行う(ステップS3
05)。すなわち、男性の場合「+1」の修正を、女性
の場合「−2」の修正をそれぞれ行う。次に、年齢によ
り修正を行う(ステップS306)。具体的には、18
歳未満の場合「−1」、18歳以上30歳未満の場合
「+1」、30歳以上45歳未満の場合「0」、45歳
以上60歳未満の場合「−1」、60歳以上71歳未満
の場合「−2」、71歳以上の場合「−3」の修正をそ
れぞれ行う。以上のステップを経ることで、修正した硬
さ点数$hardness_pointを得る(ステップS307)。
次いで、修正した硬さ点数に基づいて、硬さを計算する
(ステップS308)。すなわち、$hardness_pointが
45以上の場合、硬さは「S」、$hardness_pointが3
6から44までの場合、硬さは「R」、$hardness_poin
tが35以下の場合、硬さは「A」を割り当てる。割り
当てられたこれら硬さをクラブシャフトの硬さデータと
して設定する(ステップS309)。なお、このクラブ
シャフトの硬さデータは、ユーザーの好み(例えば、品
質、価格等)に応じて適宜変更しても良い(ステップS
310)。クラブシャフトの硬さが決定されると、次
に、クラブシャフトの重量及びトルク角を決定する(ス
テップS311)。クラブシャフト仕様診断部61は、
このようにして決定されたクラブシャフトの硬さ、重量
及びトルク角に関するデータを出力し、診断結果生成部
64はこれらのデータを取得する(ステップS31
2)。
【0064】次に、クラブヘッド仕様診断部62は、図
8に示す診断フローに従ってクラブヘッドの仕様を決定
する。以下、図8を参照して、クラブヘッドの仕様を決
定するフローの一例を説明する。
【0065】まず、ユーザーの入力情報に基づき、クラ
ブの種類(ウッドセット、アイアンセットの別)を選択
する(ステップS401)。続いて、右打ち左打ちのい
ずれか、また、ユーザーの好みが飛距離重視かどうか、
方向性重視かどうかをチェックする(ステップS40
2、S403)。また、ユーザーのハンディキャップを
チェックする(ステップS404)。以上のステップに
よりチェックした各項目をキーとして、別途用意された
ヘッド診断表のデータベースを検索する(ステップS4
05)。なお、ヘッドの基本デザインは、初級側と上級
側に分けた場合、初級の場合には、易しくゴルフが出来
るように全体のスイートエリアを大きくとり、弾道もで
きるだけ高くなるようにデザインされたヘッドとし、上
級の場合には、逆に、全体のスイートエリアを小さくと
り、弾道をできるだけ低くできるようにデザインされた
ヘッドとする。中級については、初級と上級の中間のデ
ザインとすればよい。
【0066】このようにして、クラブヘッド仕様診断部
62は、クラブヘッド仕様を番手毎に決定し出力する。
そして、診断結果生成部64はこれらのデータを取得す
る(ステップS406)。
【0067】なお、クラブセットには、アイアンセット
タイプ、ウッドセットタイプ、アイアンとウッドを混合
した組み合わせタイプがあり、ゴルフクラブセット診断
・受注装置4のデータ格納部7が、クラブヘッド仕様デ
ータとして、組み合わせタイプも含めたタイプ別のデー
タを格納していれば、図8のステップS401はウッド
セットタイプ、アイアンセットタイプ、さらに組み合わ
せタイプのタイプの決定が行われる。そして、クラブヘ
ッド仕様診断部62は、タイプ別のクラブヘッド仕様を
番手毎に決定し出力し、診断結果生成部64はこれらの
データを取得する(ステップS406)。
【0068】次に、グリップ仕様診断部63は、図9に
示す診断フローに従ってグリップの仕様を決定する。以
下、図9を参照して、グリップの仕様を決定するフロー
の一例を説明する。
【0069】まず、ユーザーの入力に基づき、グローブ
サイズのデータを入力する(ステップS501)。そし
て、入力されたデータに基づき、グリップサイズを選択
する(ステップS502)。具体的には、グローブサイ
ズが22cm以下の場合「細手」、23cm以上25cm以下
の場合「普通」、26cm以上の場合「太め」をそれぞれ
選択する。次に、このようにして選択されたグリップサ
イズをキーとして、別途用意されたグリップ診断表のデ
ータベースを検索する(ステップS503)。表4は、
グリップ診断表の一例を示している。
【0070】
【表4】
【0071】このようにして、グリップ仕様診断部63
は、グリップ仕様を決定し出力する。そして、診断結果
生成部64は、これらのデータを取得する(ステップS
504)。
【0072】診断結果生成部64は、クラブシャフト仕
様診断部61、クラブヘッド仕様診断部62及びグリッ
プ仕様診断部63からそれぞれ出力されるデータに基づ
き、1組のクラブセットに関する診断結果データXを生
成し出力する。この診断結果データXは、送受信部5及
び推奨クラブセット選定部8に入力される(図2参
照)。送受信部5に入力された診断結果データXは、所
定の表示形式で、ユーザーの端末装置1A,1B,1C
に送信される。
【0073】図10は、このようにしてユーザーの端末
装置において表示される診断結果の一例を示す図であ
る。この例においては、ウッドセットの診断結果に関
し、番手毎にクラブシャフトの長さ、トルク角及びロフ
ト角の具体的数値を表示した一覧表と、クラブシャフト
の重量、及び硬さ、グリップの太さ(内径を含んでもよ
い)、クラブヘッドのボリューム(容積)、ライ角の表
示を含んでいる。なお、図示した例では、クラブシャフ
トの長さ、トルク角及びロフト角の具体的数値を表示し
た一覧表中、ウッドセットの1番、3番、5番、7番、
9番及び11番以外の番手に関するロフト角の具体的数
値は省略した。
【0074】次に、推奨クラブセット選定部8により、
システムが推奨するゴルフクラブセットを選定する動作
を説明する。
【0075】まず、照合部81は、データ格納部7に格
納されているクラブセットモジュールデータを参照し、
診断結果データXとの照合を行う。クラブセットモジュ
ールデータは、生産者が保有するゴルフクラブセットを
構成する複数のモジュール(クラブヘッド、クラブシャ
フト及びグリップそれぞれの標準部品)に関する標準化
データと、モジュール毎の単価、商品名及びモジュール
から1本のゴルフクラブを組み立てたときの価格等のデ
ータを含んでいる。
【0076】表5は、ウッドセットクラブ番手数と技術
レベルに応じたクラブヘッドのロフト角の標準化データ
設定例を示している。
【0077】
【表5】
【0078】表6は、アイアンセットクラブ番手数と技
術レベルに応じたクラブヘッドのロフト角の標準化デー
タ設定例を示している。
【0079】
【表6】
【0080】なお、ウッドとアイアンとの組み合わせの
場合には、例えば、飛距離の観点のみから見て、ウッド
の5番とアイアンの1番とを同じものと捉え、表5と表
6とを組み合わせた表を用いればよい。
【0081】例えば表5より明らかなとおり、ウッドセ
ットにおいては、クラブヘッドのロフト角に関する標準
化データは、ゴルフクラブの番手数と使用者の技術レベ
ル区分(本例では、高い、中間、低いの3区分)に相応
する数(本例では、ロフト角が、8,12,16,2
0,24,28,32,36,40,44,48,52
及び60の13種類)の、異なるロフト角の標準化デー
タから構成されている。そして、これら異なるロフト角
の標準化データは、クラブの番手が小さいものから大き
いものに向かうに従ってロフト角の値が小さいものから
大きいものに順に変化するように、かつ同一の番手にお
けるロフト角の値が、前記使用者の技術レベルの上昇に
従い小さくなるように、前記使用者の技術レベルに応じ
て区分して配列されている。例えば、ウッドセットの1
番では、技術レベルの高い人は、ロフト角は8度と立っ
ているが、同じウッドセットの1番でも、技術レベルの
中間の人はロフト角が12度、技術レベルの低い人は1
6度と標準化されている。勿論、この表5は一例であっ
て、表中に記載した具体的数値データとは異なる標準化
されたデータを、別途規定しても良いのはいうまでもな
い。
【0082】表7に、クラブシャフトの硬さとトルク角
に関する標準化データの設定例を示す。
【0083】
【表7】
【0084】表7より明らかなように、ゴルフクラブの
シャフトの硬さ及びトルク角に関する標準化データは、
クラブ使用者の技術レベルに応じて複数に区分されてい
る。すなわち、表7に示すように、ユーザーの技術レベ
ルが高い→中間→低いの順に従って、クラブシャフトの
硬さが、硬い→中間→軟らかいの順にデータが選択され
るように、かつ、トルク角が、小さい→中間→大きいの
順にデータが選択されるように標準化されている。な
お、標準化された具体的なトルク角の値については記載
を省略する。
【0085】なお、標準化されたクラブヘッドのロフト
角と標準化されたクラブシャフトのトルク角とは、クラ
ブヘッドのロフト角が小さいものから大きいものに向か
うに従って、クラブシャフトのトルク角が大きいものか
ら小さいものに順に変化するよう関連付けられているこ
とが好ましいが、この場合トルク角の標準化データは、
使用者の技術レベルの上昇に従い大きいものから小さい
ものになるよう少なくとも3段階以上に区分されている
ことが好ましい。この設計理論については、本発明者に
よる特許第2533856号に詳しく述べられているの
で、詳細は省略するが、ゴルフクラブセット内の各番手
のクラブによる打球の飛距離と方向性の正確さ、及びス
イング時のフィーリングを、シャフトの特性面から調整
してシステム化し、初級者は初級者なりに、上級者は上
級者なりに、クラブの特性に応じた球を打つことが可能
なゴルフクラブセットを提供する上で有用な設計理論で
ある。
【0086】照合部81は、診断結果データXをキーと
してクラブセットモジュールデータを検索することによ
り、その診断結果データに適合する複数のモジュールを
選定し、その結果を推奨クラブセットデータ生成部82
に入力する。推奨クラブセットデータ生成部82は、ク
ラブセットモジュールデータより、選定されたモジュー
ルに対応する予め用意された商品名及び単価データを取
得して、推奨クラブセットデータYを生成し、送受信部
5に出力するとともに、データ格納部7に当該推奨クラ
ブセットデータを格納する。
【0087】図10を再び参照して、ユーザーの端末装
置に表示される診断結果には、この推奨クラブセットデ
ータYの一部が含まれている。すわなち、図10におい
て、「以上の結果により、当社推薦のクラブは:Wood i
-pro8」という推奨するクラブセットの商品名と、ウッ
ドクラブ番手名及び価格の表示がそれぞれ含まれてい
る。なお、同図において、ユーザーは、番手毎に「い
る」「いらない」のチェックをして、見積り書のボタン
をクリックすることにより、ゴルフクラブセット全体価
格の見積り書(図示せず)を端末装置上で表示させるこ
とができる。
【0088】ユーザーは、こうして表示させた見積り書
を検討し、更に、そのゴルフクラブセットの注文を行う
ことができる。すなわち、ユーザーは端末装置1A,1
B,1Cを操作して、ゴルフクラブセットの注文を行
う。ゴルフクラブセット診断・受注装置4の送受信部5
は、ユーザーから注文データBを受信して、受注処理部
9に入力する。
【0089】受注処理部9の注文受付部91は、注文デ
ータBに基づき、データ格納部7の推奨クラブセットデ
ータYを参照して、注文を行ったそのユーザーに前回推
奨したクラブセットのデータと関連付けをする。次い
で、受注データ生成部92は、関連付けられた推奨クラ
ブセットデータYに基づいて、正式受注データを生成す
る。なお、ユーザーから送信された注文データにおい
て、先の推奨クラブセットデータの一部の変更が指定さ
れている場合、正式受注データに対する当該変更を自動
でまたは手動で行っても良い。生産発注部93は、正式
受注データを入力し、納期その他の管理データを付加し
た生産発注データZを生成して送受信部5に出力する。
そして、生産者端末装置2は、これら生産発注データZ
を受信する。
【0090】生産者は、ゴルフクラブセットを構成する
複数のモジュール(クラブヘッド、クラブシャフト及び
グリップそれぞれの標準部品)を保有している。従っ
て、生産発注データZにより指定されている複数のモジ
ュールを、所定の作業手順に従い組み立てる。ここで、
クラブヘッドのフェースアングル及びクラブシャフトの
長さについては、組み立ての際、調整可能である。ま
た、クラブヘッドのライ角については、ウッドセットの
場合、ソールが曲面状の標準部品を用意することによ
り、またアイアンセットの場合、標準部品の素材を軟鉄
に選ぶことによって、調整可能である。
【0091】生産者は、最後に、組み立てた各ゴルフク
ラブに番手表示を付与する。この番手表示は、一般的に
は、ゴルファーの好みによりゴルフクラブヘッドのソー
ルに番手の番号を刻印の貼り付けや彫刻する等により行
う。また、番手の番号と共にロフト角を示す数字を付与
することも勿論可能である。
【0092】従来のゴルフクラブセットの生産工程で
は、予め番手表示がなされたクラブヘッド部品を用いて
ゴルフクラブを組み立てるので、同一のロフト角のクラ
ブヘッドは、同一の番手のゴルフクラブ用にのみ使用で
きるに過ぎなかった。このため、メーカーは、クラブヘ
ッドの部品在庫を多数保有する必要があった。これに対
し、本発明によれば、表5に示したウッドセットの標準
化データ設定例にあるように、同一のロフト角、例えば
16度のクラブヘッドを、技術レベルが低い人には1番
用、技術レベルが中間の人には3番用、技術レベルが高
い人には4番用として利用してゴルフクラブを組み立
て、その後にそれぞれのゴルフクラブに番手表示を施す
ことで、3種類の番手のゴルフクラブセットを生産し、
使用者に提供することができる。これにより、クラブヘ
ッドの部品の在庫保有量を大幅に削減することができ
る。
【0093】例えば、表5及び表7に示した標準化デー
タの設定例によれば、13種類の標準化されたロフト角
のクラブヘッドと3種類の標準化された硬さ及びトルク
角のクラブシャフトによって、3つの技術レベルを網羅
した33本のウッドクラブを、生産することができる。
【0094】なお、本発明者は、これまで、体力的にも
無理のない健全で楽しいゴルフを育てるために、大衆に
わかり易いシステム化したゴルフクラブセットの設計理
論を多数提案している。以下、その設計理論のいくつか
を挙げるが、これらの設計理論を本発明のゴルフクラブ
セットの診断方法に応用することも勿論可能である。
【0095】(1)クラブヘッドのフェース長さの調整
に関する設計理論(特許第2588878号)。それぞ
れのクラブヘッドのフェースの長さを、底面からの一定
の高さレベルにおいて、フェースのロフト角に応じて順
次短くし、フェースのスイートエリアの広さをそのロフ
ト角に応じて順次縮小せしめる。
【0096】(2)グリップの重さ及び直径(太さ)調
整に関する設計理論(特願平10−78107号)。
(i)クラブヘッドのフェース部分の水平面に対するロ
フト角が大きくなるにつれて、クリップを含むクラブシ
ャフトのグリップ部分の重さを順次重くする。(ii)ク
ラブヘッドのフェース部分の水平面に対するロフト角が
大きくなるにつれて、クリップエンドの直径を順次大き
くする(太くする)。
【0097】なお、以上の実施形態において、ネットワ
ークを介して接続されたユーザーの端末装置とゴルフク
ラブセット診断・受注装置からなるシステムにより、本
発明のゴルフクラブセットの診断方法を実施する例を説
明したが、ネットワークに接続されていないスタンドア
ローンのパーソナルコンピュータにより、本発明の診断
方法を実施してもよい。その場合、本発明の診断方法を
コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体(例えばCD−R
OM)の提供を受けたユーザーが、当該CD−ROMか
ら所定のプログラムを(必要に応じデータを含めて)読
み出してパーソナルコンピュータにより実行する。そし
て、診断結果は、FAXやメール等を通して、自動的に
通知することもできる。なお、本発明のゴルフクラブセ
ットの注文販売システムにおけるユーザーの端末装置
は、ゴルファーが自ら所有するパーソナルコンピュータ
等の端末装置に限定されるものではなく、ゴルフ用品販
売店、代理店等の店頭に設置され、顧客の所定のデータ
を入力できる端末装置をも含むものである。また、生産
者端末装置は、専業メーカーに設置される場合のみなら
ず、ゴルフクラブセットの組み立てサービスを提供可能
なゴルフ用品販売店、代理店等に設置される場合も含む
ものである。
【0098】また、以上の実施の形態において、ユーザ
ーが入力する具体的データ項目、クラブシャフトの長さ
の決定フロー、クラブシャフトの硬さ、重量及びトルク
角の決定フロー、クラブヘッドの決定フロー及びグリッ
プの決定フローを詳細に説明したが、これらは一例であ
ってそれに限定されるものではなく、データ項目の一部
を適宜省略し、変更しあるいは追加し、及び、各決定フ
ローにおいて各種のパラメータを追加し、変更し、ある
いは削除しても良いのは勿論である。すなわち、本発明
は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、特
許請求の範囲に記載した技術思想の範囲内で種々の変更
が可能なのはいうまでもない。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
科学的に分析・整理されたデータを利用して、ゴルフク
ラブ使用者の個性(体型、体力、技術レベル、スイング
特性、好ましくはゴルフに取り組む基本姿勢を加えて)
に基づいて、その人にあったゴルフクラブセットの仕様
を汎用的にかつシンプルに診断することができる。ま
た、その診断方法を利用することにより、メーカーや販
売店が大量の在庫を保有することなしに、ゴルフクラブ
使用者の個性に合ったオーダーメードのゴルフクラブセ
ットを安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴルフクラブセットの診断方法を内包
するゴルフクラブセット診断・注文販売システムの一例
を示した構成図である。
【図2】図1に示すゴルフクラブセット診断・受注装置
4の一構成例を示すブロック図である。
【図3】図1に示すゴルフクラブセット診断・注文販売
システムの基本動作フローを示す図である。
【図4】ユーザーが入力する入力情報の一具体例を示す
図である。
【図5】ユーザーによって入力された情報の一例を示す
図である。
【図6】クラブシャフトの仕様のうちシャフト長さを決
定するフローの一例を示す図である。
【図7】クラブシャフトの仕様のうちシャフト硬さ、重
量及びトルク角を決定するフローの一例を示す図であ
る。
【図8】クラブヘッドの仕様を決定するフローの一例を
示す図である。
【図9】グリップの仕様を決定するフローの一例を示す
図である。
【図10】ユーザーの端末装置において表示される診断
結果の一例を示す図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C ユーザーの端末装置 2 生産者端末装置 3 ネットワーク 4 ゴルフクラブセット診断・受注装置 5 送受信部 6 クラブセット仕様診断部 7 データ格納部 8 推奨クラブセット選定部 9 受注処理部 61 クラブシャフト仕様診断部 62 クラブヘッド仕様診断部 63 グリップ仕様診断部 64 診断結果生成部 81 照合部 82 推奨クラブセットデータ生成部 91 注文受付部 92 受注データ生成部 93 生産発注部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 302 G06F 17/60 302A 318 318G (72)発明者 松山 秀雄 埼玉県和光市新倉2−4−65 アイ・プロ ショップ有限会社内 Fターム(参考) 2C002 AA09 PP05 SS05 5B049 BB07 BB11 BB63 CC02 CC08 DD01 EE01 FF03 FF04 GG04 GG07

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともゴルフクラブ使用者の体型、
    体力、技術レベル及びスイング特性に関するデータを入
    力する第1ステップと、 入力された当該データに基づいて、ゴルフクラブヘッ
    ド、ゴルフクラブシャフト及びグリップの各仕様データ
    を特定することにより、前記使用者の個性に相応する複
    数の番手のゴルフクラブからなるゴルフクラブセットの
    仕様を診断し、結果を出力する第2ステップと、 当該診断結果に基づき、予め用意された所定のゴルフク
    ラブセットを構成する複数のモジュール(クラブヘッ
    ド、クラブシャフト及びグリップそれぞれの標準部品)
    の標準化データより、前記使用者の個性に相応する所望
    のモジュールの組み合わせを選択し、特定する第3ステ
    ップとからなることを特徴とするゴルフクラブセットの
    診断方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1ステップ
    は、前記使用者のゴルフに取り組む基本姿勢に関するデ
    ータを入力するステップを含む、ゴルフクラブセットの
    診断方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記ゴルフに取り組
    む基本姿勢に関するデータは、打球指向、現有技術力ま
    たは向上意欲により得られると予想される技術力、及び
    クラブに対する価格指向についてのデータである、ゴル
    フクラブセットの診断方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、前記クラブ
    ヘッドの仕様データは、前記使用者のゴルフに取り組む
    基本姿勢と関連付けられたユーティリティークラブヘッ
    ドを含むウッドタイプ、アイアンタイプ、または、前記
    ウッドタイプと前記アイアンタイプを混合した組み合わ
    せタイプのタイプ別データを含む、グルフクラブセット
    の診断方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記クラブヘッドの仕様データは、前記使用者の体力、
    技術レベル及びスイング特性と関連付けられたロフト角
    のデータと、前記使用者の体型と関連付けられたライ角
    のデータを含み、一方、前記クラブシャフトの仕様デー
    タは、前記使用者の体型、体力、技術レベル及びスイン
    グ特性と関連付けられたシャフトの長さのデータと、前
    記使用者の体力及び技術レベルと関連付けられたシャフ
    トの硬さのデータと、前記使用者の体力、技術レベル及
    びスイング特性と関連付けられたシャフトのトルク角の
    データと、前記使用者の体力及び技術レベルと関連付け
    られたシャフトの重量のデータとを含み、また、前記グ
    リップの仕様データは、前記使用者の体型と関連付けら
    れたグリップの太さのデータを含むことを特徴とするゴ
    ルフクラブセットの診断方法。ここで、シャフトのトル
    ク角とは、特定の力をシャフト外周部に、シャフトの軸
    に直角に掛けた際に、シャフトがねじられることによる
    捩れの度合いをいう。以下、同様である。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記クラブヘッドの
    仕様データは、前記使用者のスイング特性と関連付けら
    れたクラブヘッドのフェースアングルのデータを更に含
    み、一方、前記グリップの仕様データは、前記使用者の
    体力及び技術レベルと関連付けられたグリップの重量の
    データを更に含むことを特徴とするゴルフクラブセット
    の診断方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または6において、前記モジュ
    ールの標準化データは、少なくとも所定の番手数と前記
    使用者の所定の技術レベル区分に相応する数の、異なる
    ロフト角の標準化データから構成され、当該異なるロフ
    ト角の標準化データは、クラブの番手が小さいものから
    大きいものに向かうに従ってロフト角の値が小さいもの
    から大きいものに順に変化するように、かつ同一の番手
    におけるロフト角の値が、前記使用者の技術レベルの上
    昇に従い小さくなるように、前記使用者の技術レベルに
    応じて区分して配列されていることを特徴とするゴルフ
    クラブセットの診断方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、ロフト角の標準化デ
    ータの範囲は、8度から60度までの範囲であり、所定
    の番手数については、4以上の番手総数である、ゴルフ
    クラブセットの診断方法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8において、前記モジュ
    ールの標準化データは、クラブシャフトの硬さの標準化
    データと、クラブシャフトのトルク角の標準化データを
    更に含み、前記クラブシャフトの硬さの標準化データ
    は、前記使用者の技術レベルの上昇に従い軟らかいもの
    から硬いものになるよう区分されており、一方、前記ク
    ラブシャフトのトルク角の標準化データは、前記使用者
    の技術レベルの上昇に従い大きいものから小さいものに
    なるよう少なくとも3段階以上に区分されていることを
    特徴とするゴルフクラブセットの診断方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかの診断方
    法により特定された所望のゴルフクラブセットを構成す
    るモジュールの組み合わせ結果に従い、モジュールを番
    手毎に選択し、所望の調整をし、ゴルフクラブを組み立
    てるステップと、 組み立てたゴルフクラブの各々にユーザーの好みによる
    番手表示を施すステップとからなることを特徴とするゴ
    ルフクラブセットの製造方法。
  11. 【請求項11】 少なくともゴルフクラブ使用者の体
    型、体力、技術レベル及びスイング特性に関するデータ
    を入力するユーザーの端末装置と、生産者端末装置と、
    前記ユーザーの端末装置及び生産者端末装置がネットワ
    ークを介して接続されるゴルフクラブセット診断・受注
    装置からなり、 前記ゴルフクラブセット診断・受注装置は、ユーザーの
    端末装置により入力される使用者の体型、体力、技術レ
    ベル及びスイング特性に関するデータに基づいて、ゴル
    フクラブヘッド、ゴルフクラブシャフト、及びグリップ
    の各仕様データを特定することにより、前記使用者の個
    性に相応する複数の番手のゴルフクラブからなるゴルフ
    クラブセットの仕様を診断し、結果を出力するクラブセ
    ット仕様診断部と、 当該クラブセット仕様診断部の診断結果出力に基づき、
    予め用意された所定のゴルフクラブセットを構成する複
    数のモジュール(クラブヘッド、クラブシャフト及びグ
    リップそれぞれの標準部品)の標準化データより、前記
    使用者の個性に相応する所望のモジュールの組み合わせ
    を選択し、特定する推奨クラブセット選定部と、 ユーザーの端末装置から入力される、当該推奨クラブセ
    ットの注文に応答して生産者端末に対し生産発注を行う
    受注処理部と、を備えてなることを特徴とするゴルフク
    ラブセットの注文販売システム。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記ユーザーの
    端末装置は、ゴルフに取り組む基本姿勢に関するデータ
    も入力され、前記ゴルフクラブセット診断・受注装置の
    前記クラブセット仕様診断部は、前記ユーザーの端末装
    置により入力される前記使用者のゴルフに取り組む基本
    姿勢に関するデータに基づいて、ゴルフクラブヘッドの
    仕様データを特定する、ゴルフクラブセットの注文販売
    システム。
  13. 【請求項13】 請求項12において、前記ゴルフに取
    り組む基本姿勢に関するデータは、打球指向、現有技術
    力または向上意欲により得られると予想される技術力、
    及びクラブに対する価格指向についてのデータである、
    ゴルフクラブセットの注文販売システム。
  14. 【請求項14】 請求項12または13において、前記
    ゴルフクラブセット診断・受注装置は、所定のクラブヘ
    ッドの仕様データを予め格納したデータ格納部を有し、 前記クラブヘッドの仕様データは、前記使用者のゴルフ
    に取り組む基本姿勢と関連付けられたユーティリティー
    クラブヘッドを含むウッドタイプ、アイアンタイプ、ま
    たは、前記ウッドタイプと前記アイアンタイプを混合し
    た組み合わせタイプのタイプ別データを含む、ゴルフク
    ラブセットの注文販売システム。
  15. 【請求項15】 請求項11ないし14のいずれかにお
    いて、前記クラブセット診断・受注装置は、所定のクラ
    ブヘッドの仕様データと、所定のクラブシャフトの仕様
    データと、所定のグリップ仕様データとを予め格納した
    データ格納部を有し、 前記クラブヘッドの仕様データは、前記使用者の体力、
    技術レベル及びスイング特性と関連付けられたロフト角
    のデータと、前記使用者の体型と関連付けられたライ角
    のデータを含み、一方、前記クラブシャフトの仕様デー
    タは、前記使用者の体型、体力、技術レベル及びスイン
    グ特性と関連付けられたシャフトの長さのデータと、前
    記使用者の体力及び技術レベルと関連付けられたシャフ
    トの硬さのデータと、前記使用者の体力、技術レベル及
    びスイング特性と関連付けられたシャフトのトルク角の
    データと、前記使用者の体力及び技術レベルと関連付け
    られたシャフトの重量のデータとを含み、また、前記グ
    リップの仕様データは、前記使用者の体型と関連付けら
    れたグリップの太さのデータを含むことを特徴とするゴ
    ルフクラブセットの注文販売システム。
  16. 【請求項16】 請求項15において、前記クラブヘッ
    ドの仕様データは、前記使用者のスイング特性と関連付
    けられたクラブヘッドのフェースアングルのデータを更
    に含み、一方、前記グリップの仕様データは、前記使用
    者の体力及び技術レベルと関連付けられたグリップの重
    量のデータを更に含むことを特徴とするゴルフクラブセ
    ットの注文販売システム。
  17. 【請求項17】 請求項15または16において、前記
    モジュールの標準化データは、前記データ格納部に格納
    されており、当該モジュールのデータは、少なくとも所
    定の番手数と前記使用者の所定の技術レベル区分に相応
    する数の、異なるロフト角の標準化データから構成さ
    れ、当該異なる推奨ロフト角の標準化データは、クラブ
    の番手が小さいものから大きいものに向かうに従ってロ
    フト角の値が小さいものから大きいものに順に変化する
    ように、かつ同一の番手におけるロフト角の値が、前記
    使用者の技術レベルの上昇に従い小さくなるように、前
    記使用者の技術レベルに応じて区分して配列されている
    ことを特徴とするゴルフクラブセットの注文販売システ
    ム。
  18. 【請求項18】 請求項17において、前記ロフト角の
    標準化データの範囲は、8度から60度までの範囲であ
    り、前記所定の番手数については、4以上の番手総数で
    ある、ゴルフクラブセットの注文販売システム。
  19. 【請求項19】 請求項17または18において、前記
    データ格納部に格納されたモジュールの標準化データ
    は、クラブシャフトの硬さの標準化データと、クラブシ
    ャフトのトルク角の標準化データを更に含み、前記クラ
    ブシャフトの硬さの標準化データは、前記使用者の技術
    レベルの上昇に従い軟らかいものから硬いものになるよ
    う区分されており、かつ前記クラブシャフトのトルク角
    の標準化データは、前記使用者の技術レベルの上昇に従
    い大きいものから小さいものになるよう少なくとも3段
    階以上に区分されていることを特徴とするゴルフクラブ
    セットの注文販売システム。
  20. 【請求項20】 少なくともゴルフクラブ使用者の体
    型、体力、技術レベル及びスイング特性に関するデータ
    を入力する第1ステップと、 入力された当該データに基づいて、ゴルフクラブヘッ
    ド、ゴルフクラブシャフト、及びグリップの各仕様デー
    タを特定することにより、前記使用者の個性に相応する
    複数の番手のゴルフクラブからなるゴルフクラブセット
    の仕様を診断し、結果を出力する第2ステップと、 当該診断結果に基づき、予め用意された所定のゴルフク
    ラブセットを構成する複数のモジュール(クラブヘッ
    ド、クラブシャフト及びグリップそれぞれの標準部品)
    の標準化データより、前記使用者の個性に相応する所望
    のモジュールの組み合わせを選択し、特定する第3ステ
    ップとからなるゴルフクラブセットの診断方法を、コン
    ピュータに実行させるためのプログラムを記憶した、コ
    ンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  21. 【請求項21】 請求項20において、前記第1ステッ
    プは、前記使用者のゴルフに取り組む基本姿勢に関する
    データを入力するステップを含む、コンピュータ読み取
    り可能な記憶媒体。
  22. 【請求項22】 請求項21において、前記ゴルフに取
    り組む基本姿勢に関するデータは、打球指向、現有技術
    力または向上意欲により得られると予想される技術力、
    及びクラブに対する価格指向についてのデータである、
    コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  23. 【請求項23】 請求項21または22において、前記
    クラブヘッドの仕様データは、前記使用者のゴルフに取
    り組む基本姿勢と関連付けられたユーティリティークラ
    ブヘッドを含むウッドタイプ、アイアンタイプ、また
    は、前記ウッドタイプと前記アイアンタイプを混合した
    組み合わせタイプのタイプ別データを含む、コンピュー
    タ読み取り可能な記憶媒体。
  24. 【請求項24】 請求項20ないし23のいずれかにお
    いて、前記クラブヘッドの仕様データが、前記使用者の
    体力、技術レベル及びスイング特性と関連付けられたロ
    フト角のデータと、前記使用者の体型と関連付けられた
    ライ角のデータを含み、一方、前記クラブシャフトの仕
    様データは、前記使用者の体型、体力、技術レベル及び
    スイング特性と関連付けられたシャフトの長さのデータ
    と、前記使用者の体力及び技術レベルと関連付けられた
    シャフトの硬さのデータと、前記使用者の体力、技術レ
    ベル及びスイング特性と関連付けられたシャフトのトル
    ク角のデータと、前記使用者の体力及び技術レベルと関
    連付けられたシャフトの重量のデータとを含み、また、
    前記グリップの仕様データは、前記使用者の体型と関連
    付けられたグリップの太さのデータを含んでなるゴルフ
    クラブセットの診断方法を、コンピュータに実行させる
    ためのプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可
    能な記憶媒体。
  25. 【請求項25】 請求項24において、前記クラブヘッ
    ドの仕様データが、前記使用者のスイング特性と関連付
    けられたクラブヘッドのフェースアングルのデータを更
    に含み、一方、前記グリップの仕様データは、前記使用
    者の体力及び技術レベルと関連付けられたグリップの重
    量のデータを更に含んでなるゴルフクラブセットの診断
    方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムを
    記憶した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  26. 【請求項26】 請求項24または25において、前記
    モジュールの標準化データが、少なくとも所定の番手数
    と前記使用者の所定の技術レベル区分に相応する数の、
    異なるロフト角の標準化データから構成され、当該異な
    る推奨ロフト角の標準化データは、クラブの番手が小さ
    いものから大きいものに向かうに従ってロフト角の値が
    小さいものから大きいものに順に変化するように、かつ
    同一の番手におけるロフト角の値が、前記使用者の技術
    レベルの上昇に従い小さくなるように、前記使用者の技
    術レベルに応じて区分して配列されてなるゴルフクラブ
    セットの診断方法を、コンピュータに実行させるための
    プログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な記
    憶媒体。
  27. 【請求項27】 請求項26において、前記ロフト角の
    標準化データの範囲は、8度から60度までの範囲であ
    り、前記所定の番手数については、4以上の番手総数で
    ある、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  28. 【請求項28】 請求項26または27において、前記
    モジュールの標準化データは、クラブシャフトの硬さの
    標準化データと、クラブシャフトのトルク角の標準化デ
    ータを更に含み、前記クラブシャフトの硬さの標準化デ
    ータは、前記使用者の技術レベルの上昇に従い軟らかい
    ものから硬いものになるよう区分されており、かつ前記
    クラブシャフトのトルク角の標準化データは、前記使用
    者の技術レベルの上昇に従い大きいものから小さいもの
    になるよう少なくとも3段階以上に区分されてなるゴル
    フクラブセットの診断方法を、コンピュータに実行させ
    るためのプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り
    可能な記憶媒体。
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