JP2002119142A - 飾り鉢 - Google Patents

飾り鉢

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JP2002119142A
JP2002119142A JP2001237730A JP2001237730A JP2002119142A JP 2002119142 A JP2002119142 A JP 2002119142A JP 2001237730 A JP2001237730 A JP 2001237730A JP 2001237730 A JP2001237730 A JP 2001237730A JP 2002119142 A JP2002119142 A JP 2002119142A
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water
pump
pot
storage chamber
decorative
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Yutaka Noumatsu
豊 能松
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KAISUI MAREN KK
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KAISUI MAREN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観が良くて、しかも植物の種類に応じて自
動潅水し得る飾り鉢を提供することにある。 【解決手段】 既存植木鉢Aを出し入れ自在に収める鉢
収容部4と、鉢収容部4に収めた既存植木鉢Aに水Wを
供給する潅水手段Fとを備え、鉢収容部4は内容器1と
外容器2とから成る二重壁構造に構成され、内外容器
1,2間に少なくとも貯水室3を備えており、潅水手段
Fは貯水室3の水Wを植木鉢Aに送水する電動ポンプ5
と、該ポンプ5の電気制御部8と、電気制御部8の操作
盤18と、電源Eとを備え、給水量と給水時間をコント
ロールするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この本発明は、自動潅水手段
を備えた飾り鉢に関する。
【0002】
【従来の技術】植物を植木鉢やプランター(以後、総称
して植木鉢とする)に植えて販売する場合、販売価格が
高くならないよう比較的安価な植木鉢を用いている。こ
れを購入した顧客は、そのまま展示すると、安価な植木
鉢で体裁を損なうため、外観の良い高級植木鉢に植物を
植え替えるか、植木鉢を飾り鉢に入れて体裁を保つ等し
ていた。
【0003】植木鉢は植物を手軽に栽培する手段として
多用されているが、地植え植物と違い、潅水や採光等に
手数がかかり、採光は別にして、潅水は日々の管理とし
て欠かすことが出来ない作業である。この潅水作業を自
動化するための提案として、例えば二重容器貯水プラン
ターや自動潅水式プランターに関する特許がある。これ
らの潅水装置は、水源が近くにあって、常時管理者が近
くにいる場合は便利に利用しうる構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】プランターに潅水機能
を備えたとしても、管理者が長期不在の場合は潅水が出
来ないという問題、飾り鉢としての一体性に欠けること
による外観上の問題、及び自動化の不完全さという問題
がある。そこでこの発明は、従来技術の有するこのよう
な問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とする
ところは、外観が良くて、しかも植物の種類に応じて自
動潅水し得る飾り鉢を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の飾り鉢は、請求項1として、既存植木鉢を
出し入れ自在に収める鉢収容部と、鉢収容部に収めた既
存植木鉢に水を供給する潅水手段とを備え、鉢収容部は
内容器と外容器とから成る二重壁構造に構成され、内外
容器間に少なくとも貯水室を備えており、潅水手段は貯
水室の水を植木鉢まで送水する電動ポンプと、該ポンプ
の電気制御部と、電気制御部の操作盤と、電源とを備
え、給水量と給水時間をコントロールし得るようにして
いる。
【0006】ここで飾り鉢とは、植木鉢の底部から外周
囲までを隠蔽するもので、外観と体裁が良く、高級感の
あるものを言い、鉢収容部とは、植物を植え付けた植木
鉢と、植木鉢の下に置く鉢受け皿とをそのまま出し入れ
するこのとできる空間を言う。ここで潅水手段とは、飾
り鉢に設けた貯水室から植木鉢の土や植物に水を供給す
る手段を言い、電気制御部とは、給水量と給水時間に合
わせて電動ポンプの作動をコントロールするものを言
い、操作盤とは、電気制御部に制御指示を与えるものを
言う。
【0007】請求項2として、請求項1の飾り鉢におい
て、電動ポンプは、隔壁によって仕切られた駆動部とポ
ンプ部とを備え、駆動部とポンプ部とは相対向側に磁石
を各々備え、駆動部は水に触れずに磁石を介してポンプ
部に回転を伝える。請求項3として、請求項1,2の飾
り鉢において、外容器の底壁を上げ底に形成し、外容器
底壁の下方に機材取付空間部を備え、該空間部に少なく
とも電動ポンプを取付けている。請求項4として、請求
項1,2,3の飾り鉢において、電気制御部に貯水室の
水位センサーと、水位レベルの一定以下を知らせる警報
部とを備えている。請求項5として、請求項1,2,
3,4の飾り鉢において、電気制御部に既存植木鉢の土
中の湿り気を検出する湿度センサーを備えている。
【0008】ここで電動ポンプの隔壁とは、駆動部とポ
ンプ部との間に介在し、ポンプ部に水が浸入しないよう
にするものを言い、ポンプ部とは、貯水室に連通する給
水口と、ホース接続用の吐出口とを備え、駆動部により
間接的に回転するものを言う。ここで機材取付空間部と
は、電動ポンプを取付けたり、更に電気制御部の一部、
例えばICボックスや電池ケースを取付けたりする空間
を言う。ここで水位センサーとは、貯水室の水位を測定
し、水位が一定以下になったら電気信号を電気制御部に
送るもの言い、それにより警報部を作動する。ここで湿
度センサーとは、既存植木鉢の土中の湿り具合を計測
し、土中の水分がが一定以下になったら電気信号を電気
制御部に送るもの言い、それにより警報部を作動する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明による飾り鉢の第一実施形
態を図1に基づき説明すれば、飾り鉢Dは既存植木鉢A
を出し入れ自在に収める鉢収容部4と、鉢収容部4に収
めた植木鉢Aに水Wを供給する潅水手段Fとを備え、鉢
収容部4は内容器1と、該内容器1より一回り大きい外
容器2とから成る二重壁構造に構成され、内外容器1,
2間に少なくとも貯水室3を備え、且つ外容器2の底壁
2bを上げ底に形成し、外容器底壁2bの下方に機材取
付空間部13を備えており、潅水手段Fは貯水室3の水
Wを植木鉢Aに送水する電動ポンプ5と、該ポンプ5の
電気制御部8と、電気制御部8の操作盤18と、電源E
とを備え、給水量と給水時間をコントロールし得るよう
にしている。
【0010】電動ポンプ5は図5の如く、隔壁17によ
って仕切られた駆動部6とポンプ部7とを備え、駆動部
6はケーシング6aの内部にモーター6bと、モーター
6bにて回転する回転板6cとを備え、ポンプ部7はケ
ーシング7aに貯水室3の水Wを吸い込む給水口7b
と、給水口7bより吸い込んだ水Wを送り出す吐出口7
cとを設け、ケーシング7aの内部に羽根車7dを回転
自在に備え、駆動部6の回転板6cとポンプ部7の羽根
車7dとの相対向側に磁石26,27を各々備え、吐出
口7cに飾り鉢Dの上方まで達するホースHを接続し、
機材取付空間部13に取付け、駆動部6は水Wに触れず
に磁石26,27を介してポンプ部7に回転を伝える。
【0011】電気制御部8は図6の如く、電動ポンプ5
をコントロールするICボックス8aと、外容器2の外
表側に設置する操作盤18と、貯水室3の水位センサー
9とを備え、操作盤18に給水時間の設定用スイッチ8
bや、水位下限を知らせる警報部8c等を備えるもの
で、ICボックス8aを機材取付空間部13に、操作盤
18を図7の如く外容器2の外面側上部に取付け、IC
ボックス8aと操作盤18とを繋ぐ線10を貯水室3に
配線し、水位センサー9を電動ポンプ5の給水口7bに
合わせて取付ける。
【0012】本発明による飾り鉢は上記構造であるか
ら、鉢収容部4に図2の如く既存植木鉢Aを直接収める
か、或は先に鉢水受け皿Cを入れ、その鉢水受け皿Cの
上に既存植木鉢Aを収めた後、貯水室3に水Wを蓄え、
ホースHの先に散水口Sを接続し、散水口Sを例えば補
助具Jを用いて植物Bや土に向け、電気制御部8の操作
盤18に設けたスイッチ8bを給水量と給水時間に合わ
せて一度セットすれば、セットされた時間に電動ポンプ
5が自動的に作動し、貯水室3から既存植木鉢Aに水W
を供給する。貯水室3の水位レベルが一定以下になった
ら、水位センサー9が作動して信号をICボックス8a
に送り、警報部8cの点滅ランプやブザー等を作動し、
水位の低下を知らせる。
【0013】本発明による飾り鉢の第二実施形態を、第
一実施形態と相違する点について説明すれば、第二実施
形態の飾り鉢Dは図3の如く、内容器1の底壁1bに、
外容器2側に食い込む機材取付凹部14を設け、該凹部
14に少なくとも電動ポンプ5、又は電動ポンプ5と電
気制御部8の一部を取付けるもので、機材取付凹部14
に取付けた電動ポンプ5が内容器底壁1bより鉢収容部
4側に突出しなるようにすることが望ましい。
【0014】本発明による飾り鉢の第三実施形態を、第
一及び第二実施形態と相違する点について説明すれば、
第三実施形態の飾り鉢Dは図4の如く、内外容器1,2
間の上側に機材取付側空部15を設け、該空部15に少
なくとも電動ポンプ5、又は電動ポンプ5と電気制御部
8の一部を取付けるものである。この場合、電動ポンプ
5に吸引式ポンプ部7を用い、給水口7bを貯水室3内
の下側まで延長するか、給水口7bに貯水室3内の下側
まで達するホースHを接続しておく。
【0015】
【実施例】飾り鉢Dを構成する内容器1と外容器2は、
合成樹脂にて別個に形成され、組み立てて一体化するも
のであり、例えば図8の如く外容器側壁2aの上端部外
周側に、側壁2aに連続した折返部12を設け、内容器
側壁1aの上端部外周側に、外容器2の折返部12まで
達する上縁壁1cを設け、該上縁壁1cに外容器2の折
返部12に外側から強く弾性係合する係止部11を備
え、折返部12と係止部11の弾性係合により、内容器
1と外容器2とを一体化している。電動ポンプ5と電気
制御部8とを、内容器1と外容器2の分離状態で取付け
ると、取付けが簡単容易になるし、電動ポンプ5と電気
制御部8とを修理点検する場合、折返部12と係止部1
1との弾性係合を強い力で解除し、内容器1と外容器2
とを分離すれば、修理点検も簡単容易になる。
【0016】吐出口7cに接続するホースHは、内容器
1の内面側に沿って配置したり、内容器1の内面側に底
部から上縁部まで達する縦溝21を設け、該縦溝21に
収めたり、貯水室3の底部から上部まで導き、貯水室3
の上部から鉢収納部4内に露出し、その先に散水口Sを
接続する。貯水室3の上方に、貯水室3に連通する注水
口31と、該注水口31の開閉部32を設けておく。
【0017】電気制御部8に既存植木鉢Aの土中Gに差
込む湿度センサー19を備えておけば、更に自動潅水が
容易になる。電源Eとして屋内配電線を利用することも
可能であるが、バッテリーや乾電池を用いると、飾り鉢
Dの配置に制限を受けない利点がある。特に、乾電池を
用いる場合、電池ケースを機材取付空間部13や機材取
付凹部14、或は機材取付空部15に取付け得るように
し、操作盤18に電池容量が一定水準以下になった時に
作動する点滅ランプやブザー等の警報部8d等を備えて
おおけば、体裁も良いし、更に電池切れも防止し得る。
【0018】機材取付空間部13と機材取付凹部14
は、蓋23で塞いでおくことも可能であるし、図9の如
く内容器1の内面側に縦溝21を設け、或いは外容器2
の外面側に縦溝21を設け、縦溝21を利用して電気制
御部8の線10を配線することことも可能である。第三
実施形態の飾り鉢にあっては、電気制御部8のICボッ
クス8aと操作盤18とを一体化することも可能であ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明による飾り鉢は上記構造のとおり
であるから、次に記載する効果を奏する。請求項1記載
の飾り鉢は、植物を植えた植木鉢をそのまま収容し、そ
の植木鉢に対して、定期的に自動潅水することができる
ので、2ケ月程度の旅行や出張が可能になる。しかも植
木鉢の維持管理が困難な場所や、維持管理を忘れ勝ちな
場所等において、極めて効果的である。
【0020】請求項2記載の飾り鉢は、駆動部とポンプ
部と隔壁によって仕切り、駆動部を水に触れないように
取付けるので、長期間の使用にも耐える。請求項3記載
の飾り鉢は、外容器底壁の下方に機材取付空間部を備え
ているので、潅水機材の取付けや取外し、或は修理点検
が簡単容易になるし、潅水機材の主要部が外部から見え
ないので体裁もよい。請求項4記載の飾り鉢は、水位セ
ンサーを備えているので、貯水室の水が空になる前に補
充することができる。その結果、植物に対する給水が滞
ることはない。請求項5記載の飾り鉢は、湿度センサー
を備えているので、最適な条件で給水することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による飾り鉢の第一実施形態を示す概略
断面図である。
【図2】本発明による飾り鉢の使用例を示す概略断面図
である。
【図3】第二実施形態の概略断面図である。
【図4】第三実施形態の概略断面図である。
【図5】電動ポンプの基本構造を示す断面図である。
【図6】電気制御部の展開図である。
【図7】(イ)(ロ)操作盤の取付例を示す正面図とそ
の要部縦断面図である。
【図8】内容器と外容器の係合状態を示す要部拡大断面
図である。
【図9】縦溝の形状を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
D 飾り鉢 1 内容器 2 外容器 1a,2a 側壁、1b,2b 底壁、1c 上縁壁 3 貯水室 4 鉢収容部 F 潅水手段 5 電動ポンプ、17 隔壁 6 駆動部 6a ケーシング、6b モーター、6c 回転板 7 ポンプ部 7a ケーシング、7b 給水口、7c 吐出口、7d
羽根車 8 電気制御部、8a ICボックス 18 操作盤、8b スイッチ、8c,8d 警報部、
8e 線 9 水位センサー、19 湿度センサー 11 係止部、12 折返部 13 機材取付空間部 14 機材取付凹部 15 機材取付側空部 21 縦溝、23 蓋、26,27 磁石 31 給水口、32 開閉部 E 電源 H ホース A 植木鉢、B 植物、G 土中 C 鉢受け皿、J 補助具 W 水
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月9日(2001.10.
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この本発明は、自動潅水手段
を備えた飾り鉢に関する。
【0002】
【従来の技術】植物(草花や木)を植木鉢やプランター
(以後、総称して植木鉢とする)に植えて販売する場
合、販売価格が高くならないよう比較的安価な植木鉢を
用いている。これを購入した顧客は、そのまま室内や建
物の周囲に展示すると、安価な植木鉢で体裁を損なうた
め、外観の良い高級植木鉢に植物を植え替えるか、植木
鉢を飾り鉢に入れて体裁を保つ等していた。
【0003】植木鉢は植物を手軽に栽培する手段として
多用されているが、地植え植物と違い、潅水や採光等に
手数がかかり、採光は別にしても、潅水は日々の管理と
して欠かすことが出来ない作業である。この潅水作業を
自動化するための提案として、例えば二重容器貯水プラ
ンターや自動潅水式プランターに関する特許がある。こ
れらの潅水装置は、水源が近くにあって、常時管理者が
近くにいる場合は便利に利用し得る構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】プランターに潅水機能
を備えたとしても、管理者が1週間以上も不在の場合は
潅水が出来ないという問題点、周囲との一体性に欠ける
ことによる外観上の問題点、及び自動化の不完全さとい
う問題点がある。そこでこの発明は、従来技術の有する
このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、外観が良くて、しかも植物の種類に
応じて自動潅水し得る飾り鉢を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の飾り鉢は、請求項1として、既存植木鉢を
出し入れ自在に収める鉢収容部と、鉢収容部に収めた既
存植木鉢に水を供給する潅水手段とを備え、鉢収容部は
内容器と外容器とから成る二重壁構造に構成され、内外
容器間に少なくとも貯水室を備えており、潅水手段は貯
水室の水を植木鉢まで送水する電動ポンプと、該ポンプ
の電気制御部と、電気制御部の操作盤と、電源とを備
え、給水量と給水時間をコントロールし得るようにして
いる。
【0006】ここで飾り鉢とは、植物を植えつけた植木
鉢の底部から外周囲までを隠蔽するもので、外観と体裁
が良く、高級感のあるものを言い、鉢収容部とは、植物
を植え付けた植木鉢と、植木鉢の下に置く鉢受け皿とを
そのまま出し入れするこのとできる空間を言う。ここで
潅水手段とは、飾り鉢に設けた貯水室から植木鉢の土や
植物に水を供給する手段を言い、電気制御部とは、給水
量と給水時間に合わせて電動ポンプの作動をコントロー
ルするものを言い、操作盤とは、電気制御部に制御指示
を与えるものを言う。
【0007】請求項2として、請求項1の飾り鉢におい
て、電動ポンプは、隔壁によって仕切られた駆動部とポ
ンプ部とを備え、駆動部とポンプ部とは相対向側に磁石
を各々備え、駆動部は水に触れずに磁石を介してポンプ
部に回転を伝える。請求項3として、請求項1,2の飾
り鉢において、外容器の底壁を上げ底に形成し、外容器
底壁の下方に機材取付空間部を備え、該空間部に少なく
とも電動ポンプを取付けている。請求項4として、請求
項1,2,3の飾り鉢において、電気制御部に貯水室の
水位センサーと、水位レベルの一定以下を知らせる警報
部とを備えている。請求項5として、請求項1,2,
3,4の飾り鉢において、電気制御部に既存植木鉢の土
中の湿り気を検出する湿度センサーを備えている。
【0008】ここで電動ポンプの隔壁とは、駆動部とポ
ンプ部との間に介在し、ポンプ部に水が浸入しないよう
にするものを言い、ポンプ部とは、貯水室に連通する給
水口と、給水口より吸引した水を送り出す吐出口とを備
え、駆動部により間接的に回転するものを言う。ここで
機材取付空間部とは、電動ポンプを取付けたり、更に電
気制御部の一部、例えばICボックスや電池ケースを取
付けたりする空間を言う。ここで水位センサーとは、貯
水室の水位を測定し、水位が一定以下になったら電気信
号を電気制御部に送るもの言い、それにより警報部を作
動する。ここで湿度センサーとは、既存植木鉢の土中の
湿り具合を計測し、土中の水分がが一定以下になったら
電気信号を電気制御部に送るもの言い、それにより警報
部を作動する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明による飾り鉢の第一実施形
態を図1に基づき説明すれば、飾り鉢Dは既存植木鉢A
を出し入れ自在に収める鉢収容部4と、鉢収容部4に収
めた植木鉢Aに水Wを供給する潅水手段Fとを備え、鉢
収容部4は内容器1と、該内容器1より一回り大きい外
容器2とから成る二重壁構造に構成され、内外容器1,
2間の底部から側部に至る貯水室3を備え、且つ外容器
2の底壁2bを上げ底に形成し、外容器底壁2bの下方
に機材取付空間部13を備えており、潅水手段Fは貯水
室3の水Wを植木鉢Aに送水する電動ポンプ5と、該ポ
ンプ5の電気制御部8と、電気制御部8の操作盤18
と、電源Eとを備え、給水量と給水時間をコントロール
し得るようにしている。
【0010】電動ポンプ5は図5の如く、駆動部6とポ
ンプ部7とを隔壁17によって仕切るものであり、駆動
部6はケーシング6aの内部にモーター6bと、モータ
ー6bにて回転する回転板6cとを備え、ポンプ部7は
ケーシング7aに貯水室3の水Wを吸い込む給水口7b
と、給水口7bより吸い込んだ水Wを送り出す吐出口7
cとを設け、且つケーシング7aの内部に羽根車7dを
回転自在に備え、駆動部6の回転板6cとポンプ部7の
羽根車7dとの相対向側に磁石26,27を各々備え、
吐出口7cに飾り鉢Dの上方まで達するホースHを接続
し、機材取付空間部13に取付け、駆動部6の回転を水
Wに触れずに磁石26,27を介してポンプ部7に伝え
る。
【0011】電気制御部8は図6の如く、電動ポンプ5
をコントロールするICボックス8aと、ICボックス
8aに電気接続する操作盤18と、貯水室3の水位セン
サー9とを備え、操作盤18に給水時間の設定用スイッ
チ8bや、水位下限を知らせる警報部8c等を備えるも
ので、ICボックス8aを機材取付空間部13に、操作
盤18を図7の如く外容器2の外面側上部に取付け、I
Cボックス8aと操作盤18とを繋ぐ線8eを貯水室3
に配線し、水位センサー9を電動ポンプ5の給水口7b
に合わせて取付ける。
【0012】本発明による飾り鉢は上記構造であるか
ら、鉢収容部4に既存植木鉢Aを直接収めるか、或は図
2の如く先に鉢水受け皿Cを入れ、その鉢水受け皿Cの
上に既存植木鉢Aを収めた後、貯水室3に水Wを蓄え、
ホースHの先に散水口Sを接続し、散水口Sを例えば補
助具Jを用いて植木鉢Aの植物Bや土に向け、操作盤1
8に設けたスイッチ8bを給水量と給水時間に合わせて
一度セットしておけば、セットされた時間に電動ポンプ
5が自動的に作動し、貯水室3から既存植木鉢Aに水W
を供給する。貯水室3の水位レベルが一定以下になる
と、水位センサー9が作動し、信号をICボックス8a
に送り、警報部8cの点滅ランプやブザー等を作動し、
水位の低下を知らせる。
【0013】本発明による飾り鉢の第二実施形態を、第
一実施形態と相違する点について説明すれば、第二実施
形態の飾り鉢Dは図3の如く、内容器1の底壁1bに、
外容器2側に食い込む機材取付凹部14を設け、該凹部
14に少なくとも電動ポンプ5、又は電動ポンプ5と電
気制御部8のICボックス8a等を取付けるもので、機
材取付凹部14に取付けた電動ポンプ5が内容器底壁1
bより鉢収容部4側に突出しなるようにすることが望ま
しい。
【0014】本発明による飾り鉢の第三実施形態を、第
一及び第二実施形態と相違する点について説明すれば、
第三実施形態の飾り鉢Dは図4の如く、内容器側壁1a
と外容器側壁2aとの間の上側、即ち、貯水室3の上側
に機材取付側空部15を形成し、該空部15に少なくと
も電動ポンプ5、又は電動ポンプ5と電気制御部8のI
Cボックス8a等を取付けるものである。この場合、電
動ポンプ5に吸引式ポンプ部7を用い、給水口7bを貯
水室3内の下側まで延長するか、給水口7bに貯水室3
内の下側まで達するホースHを接続しておく。
【0015】
【実施例】飾り鉢Dを構成する内容器1と外容器2は、
合成樹脂にて別個に形成し、組み立てて一体化するもの
であり、例えば図8の如く外容器側壁2aの上端部外周
側に、側壁2aに連続した折返部12を設け、内容器側
壁1aの上端部外周側に、外容器2の折返部12まで達
する上縁壁1cを設け、該上縁壁1cに外容器2の折返
部12に外側から強く弾性係合する係止部11を備え、
折返部12と係止部11の弾性係合により、内容器1と
外容器2とを一体化している。内容器1と外容器2とを
分離した状態では、電動ポンプ5と電気制御部8との取
付けが簡単容易になる。特に、第三実施形態の飾り鉢D
では、修理点検する場合、折返部12と係止部11との
弾性係合を強い力で解除し、内容器1と外容器2とを分
離する必要がある。
【0016】吐出口7cに接続するホースHは、内容器
1の内面側に沿って配置したり、内容器1の内面側に底
部から上縁部まで達する縦溝21を設け、該縦溝21に
収めたり、貯水室3の底部から側部の上側まで導き、内
容器側壁1aの上部から鉢収納部4内に露出し、その先
に散水口Sを接続する。貯水室3の上方に、貯水室3に
連通する注水口31と、該注水口31の開閉部32を設
けておく。
【0017】電気制御部8に既存植木鉢Aの土中Gに差
込む湿度センサー19を備えておけば、更に自動潅水が
容易になる。電源Eとして屋内配電線を利用することも
可能であるが、バッテリーや乾電池を用いると、飾り鉢
Dの配置に制限を受けない利点がある。特に、乾電池を
用いる場合、電池ケースを機材取付空間部13や機材取
付凹部14、或は機材取付側空部15に取付け得るよう
にし、操作盤18に電池容量が一定水準以下になった時
に作動する点滅ランプやブザー等の警報部8d等を備え
ておおけば、体裁も良いし、更に電池切れも防止し得
る。
【0018】機材取付空間部13と機材取付凹部14
は、蓋23で塞いでおくことも可能であるし、電気制御
部8の線8eは、内容器1の内面側に設けた縦溝21、
或いは図9の如く外容器2の外面側に設けた縦溝21を
利用して配線することことも可能である。第三実施形態
の飾り鉢にあっては、電気制御部8のICボックス8a
と操作盤18とを一体化することも可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明による飾り鉢は上記構造のとおり
であるから、次に記載する効果を奏する。請求項1記載
の飾り鉢は、植物を植えた植木鉢をそのまま鉢収容部に
収容し、その植木鉢に対して、定期的に自動潅水するこ
とができるので、2ケ月程度の旅行や出張が可能にな
る。特に植木鉢の維持管理が困難な場所や、維持管理を
忘れ勝ちな場所等において、極めて効果的である。
【0020】請求項2記載の飾り鉢は、駆動部とポンプ
部と隔壁によって仕切り、駆動部を水に触れないように
取付けるので、長期間の使用にも耐える。請求項3記載
の飾り鉢は、外容器底壁の下方に機材取付空間部を備え
ているので、潅水機材の取付けや取外し、或は修理点検
が簡単容易になるし、潅水機材の主要部が外部から見え
ないので体裁もよい。請求項4記載の飾り鉢は、電気制
御部に水位センサーを備えているので、貯水室の水が空
になる前に補充することができる。その結果、植物に対
する給水が滞ることはない。請求項5記載の飾り鉢は、
電気制御部に湿度センサーを備えているので、最適な条
件で給水することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図9】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01G 27/02 A47G 7/02 E A47G 7/02 A01G 27/00 505B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存植木鉢(A)を出し入れ自在に収め
    る鉢収容部(4)と、鉢収容部(4)に収めた既存植木
    鉢(A)に水(W)を供給する潅水手段(F)とを備
    え、鉢収容部(4)は内容器(1)と外容器(2)とか
    ら成る二重壁構造に構成され、内外容器(1,2)間に
    少なくとも貯水室(3)を備えており、潅水手段(F)
    は貯水室(3)の水(W)を植木鉢(A)に送水する電
    動ポンプ(5)と、該ポンプ(5)の電気制御部(8)
    と、電気制御部(8)の操作盤(18)と、電源(E)
    とを備え、給水量と給水時間をコントロールし得るよう
    にしていることを特長とする請求項1記載の飾り鉢。
  2. 【請求項2】 電動ポンプ(5)は、隔壁(17)によ
    って仕切られた駆動部(6)とポンプ部(7)とを備
    え、駆動部(6)とポンプ部(7)とは相対向側に磁石
    (26,27)を各々備え、駆動部(6)は水(W)に
    触れずに磁石(26,27)を介してポンプ部(7)に
    回転を伝えることを特長とする請求項1記載の飾り鉢。
  3. 【請求項3】 外容器(2)の底壁(2b)を上げ底に
    形成し、外容器底壁(2b)の下方に機材取付空間部
    (13)を備え、該空間部(13)に少なくとも電動ポ
    ンプ(5)を取付けていることを特長とする請求項1又
    は2記載の飾り鉢。
  4. 【請求項4】 電気制御部(8)に貯水室(3)の水位
    センサー(9)と、水位レベルの一定以下を知らせる警
    報部(8c)とを備えていることを特長とする請求項
    1,2又は3記載の飾り鉢。
  5. 【請求項5】 電気制御部(8)に既存植木鉢(A)の
    土中(G)の湿り気を検出する湿度センサー(19)を
    備えていることを特長とする請求項1,2,3又は4記
    載の飾り鉢。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012004589A (ja) * 2002-07-02 2012-01-05 Sony Corp 半導体装置及びその製造方法
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WO2018006502A1 (zh) * 2016-07-07 2018-01-11 东莞市常平长茂工艺制品厂 一种多功能花盆
CN112470764A (zh) * 2020-12-06 2021-03-12 淮北市四季蔬菜种植有限公司 一种火龙果树节水浇灌装置

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