JP2002117163A - 車両の板金修理発注方法、受注作業管理方法および受発注システム - Google Patents

車両の板金修理発注方法、受注作業管理方法および受発注システム

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JP2002117163A
JP2002117163A JP2000308603A JP2000308603A JP2002117163A JP 2002117163 A JP2002117163 A JP 2002117163A JP 2000308603 A JP2000308603 A JP 2000308603A JP 2000308603 A JP2000308603 A JP 2000308603A JP 2002117163 A JP2002117163 A JP 2002117163A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 損傷した車両の所有者および板金修理業者の
双方にとって利便性の大きな車両の板金修理発注方法、
受注作業管理方法および受発注システムを提供する。 【解決手段】 車両の板金修理受発注システムは、受注
者側に備えられたコンピュータ10および発注者側に備
えられたコンピュータ12、12と、回線網14によっ
て構成される。パネルに損傷を生じた車両16の所有者
は、仲介業者に車両16を持ち込む。仲介業者は、車両
の損傷状態および損傷程度を定量的に測定・評価する。
得られた板金損傷情報を入力し、必要な修理費用を確認
し、回線を介して発注する。このとき、修復程度の異な
る複数の修理条件に対する複数の修理費用の情報を得、
複数の修理条件のなかから所望の修理条件を決定して、
発注する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の板金修理発
注方法、受注作業管理方法および受発注システムに関
し、特に、通信回線を用いた車両の板金修理発注方法、
受注作業管理方法および受発注システムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のパネルに損傷が発生した場合、
修理費用を設定するための見積もりが行われる。この見
積もりは、主にパネルに発生した傷や凹凸の程度を診断
し、評価した結果に基づいて行われる。
【0003】従来、このような自動車のパネル(以下、
必要に応じて車両の板金という。)の損傷の評価を評価
する方法は標準化されておらず、評価基準は様々であ
り、主に評価者の主観に基づいて行われているのが実情
であった。このため、同一の車両のパネルの損傷を評価
しても、評価者の経験の程度によって評価結果が異なる
不具合を完全に排除することができない。
【0004】また、車両修理工場やカーディーラーによ
っては、経験に頼ることなく画一的な損傷評価を行うこ
とを可能とするために、損傷評価マニュアルを作成して
いるところもある。この場合、例えば、損傷箇所の面
積、折れ、潰れ、延び等の損傷の程度、パネル裏面から
ハンマ等を用いて作業が可能かどうか等の評価項目、評
価尺度に基づいて評価が行われる。しかしながら、この
場合においても、上記の評価項目、評価尺度による評価
結果は評価者の主観によって左右される不具合を完全に
排除することはできない。
【0005】上記のように、車両のパネルの損傷評価は
難しく、したがって、修理費用も見積もりも困難を伴う
ものであるが、いずれにしろ、従来の車両の板金修理の
受発注システムは、車両のパネルに損傷が発生した場
合、車両の所有者が、車両修理工場やカーディーラーに
その車両を持ち込んで修理依頼を行い、原則的にその場
で修理条件および修理費用(見積もり)を確定した後、
車両が車両修理工場やカーディーラーから板金修理業者
に回送されて板金修理業者によって修理されているのが
実情である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の車両の板金修理の受発注システムの場合、車両
の所有者側および板金修理業者側からみてそれぞれ以下
の課題がある。
【0007】車両の所有者側に関して、車両のパネルの
損傷評価が難しいことから、同一の修理内容に対する修
理費用が異なることがあるため、車両を持ち込んだ車両
修理工場等にそのまま修理依頼を行うことがためらわれ
る。車両修理工場等に修理依頼を行う場合、車両の損傷
箇所あるいは損傷程度に関わらず損傷発生前の原形状に
戻す、完全修理を行うことが基本であるため、修理費用
との関係で軽微な損傷箇所についての修理を望まずある
いは原形状に戻す完全を修理を望まない場合であって
も、自らの意向が反映されにくい。車両のパネルの損傷
が発生した場合、車両を車両修理工場等にわざわざ持ち
込む必要があり、また、この場合、所定に地域における
車両修理工場等の数には限りがあるため、車両の持ち込
みに伴う手間がかかりまた時間的なロスが大きい。
【0008】車両の板金修理業者側に関して、上記の車
両の所有者側の各課題は、いずれも受注機会損失をもた
らす。車両の所有者の要望に応じた修理条件の設定等の
きめこまかな修理サービスの提示を、少なくとも受注の
際にリアルタイムで実現することが難しい。修理費用を
含めたきめこまかな修理サービス体制を備えていること
を車両の所有者に訴えかつそれを実現する機会が乏し
い。修理依頼はスポット的にいわば飛び込みの形で持ち
込まれるのが大半であるため、能率的、経済的な板金修
理作業計画を立案し、実行することが困難であり、この
ことが修理コスト低減の支障となる。また、修理後の納
車日等の情報を少なくとも受注の際にリアルタイムで車
両の所有者に提供するサービスを行うことが難しい。
【0009】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、損傷した車両の所有者および板金修理業者の
双方にとって利便性の大きな車両の板金修理発注方法、
受注作業管理方法および受発注システムを提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両の板金
修理発注方法は、車両の板金損傷情報を入力し、該板金
損傷情報および該板金損傷情報に応じて設定された修理
費用情報を有する板金修理費用情報を参照して必要な修
理費用を確認し、回線を介して発注することを特徴とす
る。
【0011】ここで、車両の板金損傷情報を入力して発
注作業を行う者は、車両の所有者であってもよいが、円
滑な発注処理を行う観点からは板金修理業者と例えば仲
介契約を結んだ仲介業者であることがより好ましい。ま
た、発注情報は、車両の板金修理を行う板金修理業者が
直接受けることが望ましい。また、車両の板金損傷情報
および修理費用情報は、変形したパネルの形状を修復す
るためのパネルの形状に関する情報(狭義の板金修理情
報)および形状を修復した後、塗装するための塗装に関
する情報(塗装情報)を含む。また、通信回線を介して
発注者側および受注者側に備える通信手段は、双方とも
コンピュータであってもよく、または端末とホストの関
係であってもよく、さらには、LANシステムにおける
クライアントとサーバの関係であってもよい。また、板
金損傷情報および板金損傷情報に応じて設定された修理
費用情報は、修理費用情報参照テーブルとして、発注者
側および受注者側のいずれかのコンピュータに備えるこ
とができる。
【0012】これにより、車両の所有者は、車両の損傷
程度に対する修理費用について所定の算出方法に基づい
た統一された情報を得ることがでできるため、安心して
修理依頼を行うことができ、一方、板金修理業者は受注
機会の増大を期待し得る。
【0013】また、板金修理業者は、車両の損傷程度に
対する修理費用の情報をきめこまかく車両の所有者に提
供することができる。
【0014】この場合、前記板金修理費用情報に基づい
て修復程度の異なる複数の修理条件に対する複数の修理
費用の情報を得、該複数の修理条件のなかから所望の修
理条件を決定して、発注すると、車両の所有者はコスト
パフォーマンスの良好な所望の修理条件による修理依頼
を行うことができる。また、一般に、修復率100%か
ら一定の範囲内では修復程度の低減率よりも修復コスト
の低減率の方が大きいため、予算内に修理費用を収めよ
うとする車両の所有者は割安感を得ることができる。こ
れら車両の所有者に対する発注の動機付けによって、板
金修理業者は、受注機会の増大を期待し得る。
【0015】このとき、修復程度は、例えば、複数ある
修理箇所全体について一括して設定したのものであって
もよく、あるいはまた、複数の修理箇所について修理箇
所、さらにはその修理箇所の損傷程度に応じて個別に設
定したものであってもよい。
【0016】また、この場合、板金損傷測定装置を用い
て前記板金損傷程度を測定した測定データおよび前記板
金損傷程度を損傷評価システムを用いて評価した評価デ
ータのうちの少なくともいずれか一方のデータに基づい
て前記板金損傷情報を入力すると、板金損傷の程度およ
び板金損傷の程度に基づいた損傷評価結果は客観的かつ
定量的であるため、また、車両の所有者自身が板金損傷
の程度および損傷評価結果を具体的に確認することがで
きるため、車両の所有者は、安心して修理依頼を行うこ
とができる。
【0017】また、この場合、予め前記板金損傷情報を
送信し、車の入庫および納車を含む修理作業日程情報を
受信し、所望の修理作業日程であることを確認した後、
発注すると、車両の所有者は発注時に納車日等を迅速に
確認することができて、好ましい。
【0018】このとき、修理作業日程情報は、受注者側
のコンピュータに設けられた修理作業日程情報データフ
ァイルに基づいて自動的に受注者より送信されるもので
あってもよく、また、発注者と受注者が対話しながら設
定されたものであってもよい。
【0019】また、この場合、発注者は、ガソリンスタ
ンド業者、カーディーラー、中古車販売業者または自動
車整備業者のいずれかであり、車両の所有者の要請に応
じて発注すると、車両の所有者にとっては、板金修理業
者の工場に車両を持ち込む必要がなく、複数存在するこ
れらの仲介業者のいずれかに車両を持ち込むことによっ
て修理依頼を容易に行うことができて便利であり、ま
た、板金修理業者にとっては、複数の仲介業者ルートを
介して受注活動を行うことができて便利である。特に、
仲介業者がガソリンスタンド業者であると、ガソリンス
タンド業者は無数有り、また、車両の所有者はガソリン
スタンド業者と日常的にかつ気軽に接触する機会が多い
ため、車両の所有者にとってより利便性がより大きく、
また、ガソリンスタンド業者にとっても、広範なサービ
ス業務の一環として板金修理の仲介を行っていることを
車両の所有者に訴えることができて好ましい。
【0020】なお、本発明で言う発注者としての対応が
可能である限り、発注者は、例えば、コンビニエンスス
トア等であってもよい。
【0021】また、本発明に係る車両の板金修理受注作
業管理方法は、回線を介して車両の板金損傷情報を含む
板金修理受注情報を受信し、該板金損傷情報に応じて作
業者および作業ラインを含む作業日程計画を策定し、車
の入庫および納車を含む修理作業日程情報を板金修理受
注情報の発信者に提供し、受注が確定したときには、該
作業日程計画についての情報を出力することを特徴とす
る。
【0022】ここで、作業ラインとは、板金形状修復作
業や塗装作業等の作業内容、さらには、車種等に応じて
複数設けられた作業工程をいう。
【0023】これにより、板金修理業者は、車両の所有
者にリアルタイムで納車等の情報を提供できる。また、
板金修理業者は、能率的、経済的な作業日程計画をリア
ルタイムに立案し、実行することができ、さらには、修
理コスト低減の結果として安価な修理費用を車両の所有
者に提示することができる。
【0024】この場合、受注が確定したときには、前記
板金損傷情報に応じて作成した修理費用見積もりについ
ての情報を出力すると、リアルタイムで受注処理を完結
することができ、車両の所有者および板金修理業者の双
方にとって便利である。
【0025】また、この場合、受注が確定したときに
は、前記板金損傷情報に応じて作成し、修理要領を表示
した修理作業メニューについての情報を出力すると、リ
アルタイムで必要な修理作業メニューを得て、迅速かつ
的確な修理作業を行うことができる。
【0026】上記の修理費用見積もりについての情報お
よび修理作業メニューについての情報の出力形式は、画
面への表示であってもよいが、帳票を発行する形式の方
が便利である。なお、修理作業メニューは、修理項目と
その修理項目に応じた修理作業の要点説明からなる修理
作業メニュー参照ファイルとして準備される。
【0027】上記の車両の板金修理発注方法および受注
作業管理方法を実現するために、本発明に係る車両の板
金修理受発注システムは、車両の板金損傷情報を含む板
金修理発注情報を入力する第1のコンピュータと該板金
修理発注情報を受信して板金修理受注処理情報を発生す
る第2のコンピュータとを備え、修復程度の異なる複数
の修理条件に対する複数の修理費用の情報を該第1のコ
ンピュータに表示する修理条件選択情報提供手段と、該
複数の修理条件のなかから所望の修理条件を決定して発
注する発注手段とを有すると、好適である。
【0028】また、本発明に係る車両の板金修理発注シ
ステムは、車両の板金損傷情報を含む板金修理発注情報
を入力するコンピュータを備え、修復程度の異なる複数
の修理条件に対する複数の修理費用の情報を表示する修
理条件選択情報提供手段と、該複数の修理条件のなかか
ら所望の修理条件を決定して発注する発注手段とを有す
ると、好適である。
【0029】また、本発明に係る車両の板金修理受注シ
ステムは、車両の板金修理発注情報を受信して板金修理
受注処理情報を発生するコンピュータを備え、修復程度
の異なる複数の修理条件に対する複数の修理費用の情報
を発注側に提供する修理条件選択情報提供手段と、該複
数の修理条件のなかから所望の修理条件を決定して発注
された該板金修理発注情報受けて板金修理受注処理情報
を発生する板金修理受注処理情報発生手段とを有する
と、好適である。
【0030】この場合、双方のコンピュータは、一般の
あるいは専用の通信回線で接続されたものであってもよ
く、インターネット回線で接続されたものであってもよ
い。また、双方のコンピュータは、LANを通信回線と
して用いる場合のクライアントおよびサーバであっても
よく、さらにまた、いわゆる端末とホストの関係であっ
てもよい。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明に係る車両の板金修理発注
方法、受注作業管理方法および受発注システムの好適な
実施の形態(以下、本実施の形態例という。)につい
て、図を参照して、以下に説明する。 (車両の板金修理受発注システムの概略構成および概略
処理フロー)まず、本実施の形態例に係る車両の板金修
理受発注システムの概略構成を図1の概略構成図および
図2の概略処理フロー図を参照して説明する。
【0032】本実施の形態例に係る車両の板金修理受発
注システムは、受注者側に備えられたコンピュータ10
および発注者側に備えられたコンピュータ12、12
と、これらのコンピュータ10およびコンピュータ12
間を接続する一般の通信回線あるいはインターネット回
線等の回線網14によって構成される。
【0033】パネルに損傷を生じた車両16の所有者
は、ガソリンスタンド業者、カーディーラー、中古車販
売業者または自動車整備業者等の複数の仲介業者のいず
れかのもとに車両16を持ち込む(S10)。このと
き、仲介業者がカーディーラー、中古車販売業者または
自動車整備業者の場合は、車両16の所有者は、比較的
数の少ないこれらの業者を探してわざわざ車両16を持
ち込むことになるが、仲介業者がガソリンスタンド業者
の場合は、数が多く、また、日ごろから接触の多いガソ
リンスタンド業者に気軽に相談することができる。
【0034】仲介業者は、豊富な経験によって、車両の
形状変化等の損傷状態を把握した後、損傷程度を評価
し、あるいは、後述する測定ゲージ18等を用いて車両
の損傷状態を定量的に測定し(S12)、測定結果に基
づいて後述する損傷評価システム20に基づいて損傷程
度を定量的に評価する(S14)。後者の場合、損傷状
態の定量的測定および損傷程度の定量的評価はいずれか
一方のみを行ってもよいが、双方とも行うと、より精密
に損傷評価を行うことができる。なお、これら損傷状態
の定量的測定および損傷程度の定量的評価は車両の所有
者がその内容を確認しながら進められる。また、以下に
説明する発注処理についても、車両の所有者の確認をと
りながら進められる。
【0035】仲介業者、あるいは、希望等があれば車両
の所有者自身(以下、発注者という。)は、損傷評価デ
ータに基づいて板金損傷情報(以下、単に損傷情報とい
う。)を仮決定した後(S16)、仮決定した損傷情報
をコンピュータ12に入力する(S18)。
【0036】損傷情報に対して、板金修理業者(以下、
受注者という。)は、修復程度の異なる複数の修理条件
に対する複数の修理費用情報を準備している(修理条件
選択情報提供手段)。すなわち、損傷前の完全な状態ま
で修復する修復度100%に対して所定の修理費用を設
定するとともに、修復程度が軽度になるにつれて所定値
から順次軽減した修理費用を設定する。この複数の修理
費用情報は、マンツーマンによる対話形式により発注者
(コンピュータ12)に提示され、あるいは、修復程度
の異なる複数の修理条件に対する複数の修理費用情報を
有する板金修理費用参照テーブル108(図10参照)
としてコンピュータ10あるいはコンピュータ12に設
けられ、コンピュータ12で参照することができる(S
20)。よりきめこまかな修理費用情報を提供する観点
からは前者のマンツーマンによる対話形式が好ましい
が、迅速性の観点からは後者の参照テーブル方式が好ま
しい。
【0037】そして、発注者は、複数の修理条件に対す
る複数の修理費用情報のなかから修復度100%のある
いはコストパフォーマンス等のよい所望の修復度と修理
費用を得ることができる修理条件を選択し、決定する
(S22)。ついで、確定した修理条件(確定した損傷
情報)をコンピュータ12に入力する(S24)。
【0038】確定した修理条件についての情報に対する
受注者側の対応は、上記修理費用提示の場合のようにマ
ンツーマンによる対話形式で行ってもよいが、好ましく
は、コンピュータに後述する作業日程計画ファイル11
4を備え、この作業日程計画ファイル114を更新する
ことによって、作業者あるいは作業ラインの空き時間に
受注予定の修理作業を組み込んで作業日程を仮決定し、
また、その結果として納車日等の情報を仮決定する(S
26)。納車日あるいは必要な入庫日等の修理作業日程
の情報は、リアルタイムでコンピュータ12に提供され
る。
【0039】ついで、発注者は、受注者から提示された
納車日等の修理作業日程の諾否を決定する(S28)。
発注者は、提示された納車日等が不都合な場合は、再
度、納車日等の調整を受注者に要請する。そして、受注
者は、修正した納車日等を再提示する(S26)。一
方、発注者は、提示された納車日が支障ない場合は、上
記の確定した修理条件についての情報に車両所有者の氏
名等の必要な付帯情報を付加した発注情報をコンピュー
タ12に入力する(S30 発注手段)。
【0040】発注情報を受けた受注者は、作業者、作業
ライン、納車日等を確定する(S32 )。
【0041】さらに、受注者は、修理費用の見積もりを
コンピュータ12に表示し、あるいは、修理費用の見積
もり伝票を発行する(S34)。一方、コンピュータ1
0に備えられた、確定した修理条件についての情報(板
金損傷情報)に応じた修理作業要領情報を有する修理作
業メニュー参照ファイルに基づいて板金修理受注情報に
対応した修理作業メニューが設定される(S36 受注
処理情報発生手段)。
【0042】発注者側の発注作業は見積もり伝票を受領
した段階(S38)で終了し、以後、仲介業者または車
両の所有者は受注者の指示する所定の日時に車両を受注
者の修理工場22に搬入(入庫)する(S40)。
【0043】コンピュータ10は、作業者、作業ライ
ン、納車日等の確定情報に基づいて能率的、経済的な作
業計画を具体的に立案して日程管理表を画面に表示し、
あるいは、帳票を発行し、また、リアルタイムで必要な
修理作業メニューを作業指示書として画面に表示し、あ
るいは、帳票を発行する(S42)。板金修理業者の所
定の作業者は、所定の作業ラインで修理作業を行う(S
44)。
【0044】車両の所有者の要求に沿った修復程度の形
状修復(板金修理)および塗装仕上げ(塗装)が完了
し、所定の検査を終えた後、所定の納車日に仲介業者あ
るいは車両の所有者に納車し、併せて修理費用請求書を
発行する(S46)。
【0045】車両の所有者は、修理の仕上がり状態を確
認した後、修理費用を支払う(S48)。 (車両の板金損傷状態の測定方法および損傷評価方法)
つぎに、本実施の形態例に係る車両の板金修理受発注シ
ステムにおいて車両の損傷情報を得るための車両の板金
損傷状態の測定方法および損傷評価方法について、図3
〜図9を参照して順次説明する。
【0046】例えば、図3に示すように、車両16のパ
ネル16aに損傷箇所A(図4参照)を生じた場合、車
両16が所有者によって仲介業者に持ち込まれる。
【0047】車両16の板金損傷状態の測定は、仲介業
者が備える図4に示す測定ゲージ18を用いて行われ
る。
【0048】測定ゲージ18は、奥行き寸法測定部24
と幅寸法測定部25とを有する。奥行き寸法測定部24
は、接触子26aを有するピストン部26が固定部28
に対して上下動可能であり、また、ピストン部26を収
容したシリンダ部30には奥行き寸法目盛りM1が設け
られている。幅寸法測定部25は、脚部32a、32b
が固定部28に対して水平方向に移動可能であり、ま
た、固定部28には幅寸法目盛りM2が設けられてい
る。
【0049】測定ゲージ18を用いて損傷状態を測定す
るとき、まず、損傷箇所Aを生じた車両16のパネル1
6aに測定ゲージ18を当てて、損傷箇所Aを含む任意
の幅W1に脚部32a、32bを位置決めし、固定部2
8に固定する。ついで、損傷箇所Aを生じた車両16の
パネル16aと対称の位置にある損傷のない正常なパネ
ル16b(図3参照)の損傷箇所Aに相当する位置に測
定ゲージ18を当てて、接触子26aをパネル16bに
当接して奥行き寸法目盛りM1を零点調整する。つい
で、再度、損傷箇所Aを生じた車両16のパネル16a
に測定ゲージ18を当てて、接触子26aを昇降して損
傷箇所Aの底面aに当接することにより損傷箇所Aの奥
行き寸法Dを測定する。一方、脚部32a、32bを水
平方向に移動して調整し、損傷箇所Aの幅寸法W2を測
定する。
【0050】以上説明した測定作業を損傷箇所Aの異な
る方向等から複数回繰り返して行うことにより、所望の
精度で損傷箇所Aの面積S(以下、矩形領域面積とい
う。)および損傷箇所Aの奥行き寸法D(以下、損傷深
さという。)のデータを得る(図2中S12)。このよ
うにして測定された損傷状態の測定データは、損傷状態
判断者の経験や主観によらず客観的かつ定量的に算出さ
れ、また、車両16の所有者は、測定作業工程を確認で
き、あるいは、必要に応じて自ら測定することができる
ため、車両16の所有者にとって納得感のある結果を得
ることができる。なお、測定ゲージ18に代えて一般的
なデプスゲージを用いてもよい。
【0051】上記の損傷状態の測定データは、コンピュ
ータ12に入力され、以下の手順で、コンピュータ12
の本体あるいは補助記憶装置に備えた図5〜図7、図9
の損傷評価のための各参照テーブル(損傷評価システム
20)によって処理され、損傷評価結果が得られる。
【0052】図5に示す参照テーブル100は、矩形領
域面積Sに応じた損傷箇所Aの修理の基本難易度Yを設
定したものである。矩形領域面積Sが大きいほど基本難
易度はY1からY2、Y3と大きな値に設定される。
【0053】図6に示す参照テーブル102は、損傷深
さDと損傷箇所Aにおいて最も幅寸法の小さい短辺長L
1との比の値に応じた基本難易度Yの補正値A1を設定
したものである。この場合、損傷深さー短辺長比D/L
1の値が大きいほど、すなわち、損傷箇所Aの傷が幅狭
で奥深いほど修理作業の難度が増すため、補正値A1は
大きな値に設定される。
【0054】図7に示す参照テーブル104は、プレス
面数に応じて基本難易度Yの補正値A2を設定したもの
である。ここで、プレス面数とは、図8に示すように、
損傷箇所Aが跨るプレス面Pの数をいい、図8(a)か
ら図8(e)にかけてプレス面数は、1から5に増加す
る。この場合、プレス面数が多いほど、修理作業の難度
が増すため、補正値A2は大きな値に設定される。
【0055】図9に示す参照テーブル106は、車両の
塗装種別に応じて基本難易度Yの補正値A3を設定した
ものである。塗装種別によって再塗装仕上げを行うとき
の塗装作業の難度および作業時間が異なるため、ノーマ
ルに比べて、メタリック、マイカ等の各塗装種別につい
ては補正値A3が大きな値に設定される。
【0056】上記の各補正値のうち、矩形面積、損傷深
さー短辺長比は主に形状修復(板金修理)の為の費用算
出の際に考慮され、塗装種別は、主に再塗装(塗装)の
為の費用算出の際に考慮され、プレス面数は、形状修復
および再塗装双方の費用算出の際に考慮され、それぞれ
の補正値A1〜A4の比率が設定される。なお、後述す
るように、車種や年式等も形状修復および再塗装双方の
費用算出の際に考慮される。
【0057】以上説明した参照テーブル100、10
2、104、106を有する損傷評価システム20に基
づいて、損傷評価結果として、修正難易度MY(図10
参照)がMY(g)=Y(h)×{1+(A1(i)+
A2(j)+A3(k))/100}の算出式から得ら
れる(図2中S14に対応)。
【0058】上記の損傷評価システム20に基づく損傷
評価データは、評価者の経験や主観が排除された、統一
性のある評価方法によって得られた結果であり、また、
車両16の所有者自身が評価根拠および評価過程を確認
することができるため、車両16の所有者にとって納得
感のある評価結果を得ることができる。
【0059】以上説明した車両の損傷状態の測定データ
および損傷程度の評価データが損傷情報とされる。この
損傷情報の修正難易度MYは、損傷程度に完全に対応し
たもの、いいかえれば、修理費用を見積もる際に損傷発
生前の完全な状態に修復させることを前提とした修理の
難易度を設定したものである。
【0060】上記の損傷情報は仮の値、すなわち、10
0%完全修復する修理条件として(図2中S16に対
応)、コンピュータ12に入力される(図2中S18に
対応)。 (修理条件選択方法)コンピュータ12あるいはコンピ
ュータ10は、上記した修正難易度MYとその修正難易
度MYに対応した修理費用MFの修理費用参照テーブル
を有する。すなわち、図10に示す修理費用参照テーブ
ル108は、修正難易度MYの各レベル毎に100%完
全修復する修理条件に対する修理費用を示す。修正難易
度MYがMY(1)からMY(2)へ、さらにそれ以上
に高くなるにつれ、修理費用MFがMF(1)からFM
(2)へ、さらにそれ以上に増額されるように設定され
ている。
【0061】コンピュータ12あるいはコンピュータ1
0は、さらに、図11に示す損傷箇所Aの修復程度、す
なわち、修理の仕上がりレベルLとその仕上がりレベル
Lにおける修復箇所の目視による観察状態(仕上がり状
態)Vを対比して示す仕上がりレベルファイル110を
有する。仕上がりレベルファイル110は、仕上がりレ
ベルLのランク(%表示)に応じて、技術者または一般
の平均的ユーザー(車両の所有者)が板金の修復程度お
よび塗装の仕上がり状態を目視観察したときの観察状態
Vが目安として示されている。なお、必要に応じて、仲
介業者は、上記の各仕上がり状態を示す見本写真あるい
は、板金見本を準備しておき、車両16の所有者に提示
する。
【0062】この仕上がりレベルファイル110はコン
ピュータ12に表示可能であるとともに、修理費用参照
テーブル108にリンクして演算処理され、仕上がりレ
ベルLに応じた修理費用を参照できる。
【0063】ここで、仕上がりレベルLのランク(10
0〜60〜)と仕上がり状態Vの程度とは、略比例する
イメージで設定されているが、仕上がりレベルLのラン
クと図示しない修理コストとは一般的に比例関係にはな
い。例えば、修理コストとして修理作業に要する修理時
間に着目すると、仕上がりレベルLが100%のときの
修理時間を100としたとき、仕上がりレベルLが90
%のときの修理時間が70程度、仕上がりレベルLが8
0%のときの修理時間が50程度になる。但し、仕上が
りレベルLが80%以下となっても、修理時間が50を
大きく下回ることはない。
【0064】したがって、この作業時間に関わる人件費
等を基礎とし、この人件費等にその他の諸経費や固定費
等を加味し、一方、本発明を実施することによって得ら
れる作業能率の向上によるコストダウン代を差し引きし
て、上記した仕上がりレベルlに応じた修理費用を策定
する。以上の手順は、図2のステップ20(S20)に
相当する。したがって、仕上がりレベルLが100%の
ときの修理費用に対して仕上がりレベルLが80%のと
きは半額の修理費用を車両16の所有者に提示すること
も可能である。
【0065】なお、修理費用参照テーブル108および
仕上がりレベルファイル110は修理依頼一件について
1種類、すなわち、複数の損傷箇所があるときであって
も、一括して取り扱うように設定してもよいし、また、
修理の難易度が異なる複数の損傷箇所毎に個別の修理費
用参照テーブル108および仕上がりレベルファイル1
10を設けてもよい。
【0066】コンピュータ12に損傷情報を入力すると
(図2中S18に対応)、修理費用参照テーブル108
に基づいて、完全に修復する修理条件、すなわち、仕上
がりレベルLが100%に対する修理費用が、画面に表
示される。
【0067】さらに、仕上がりレベルファイル110を
参照して、所望の仕上がりレベルLのランク、例えば、
80%の数値を入力すると、80%の仕上がりレベルに
応じた修理費用が画面に表示される。仕上がりレベルL
を適宜変更して入力することにより、修理条件の差に応
じた修理費用が画面に表示される。
【0068】このとき、上記したように、仕上がりレベ
ルLの低下代に比べ、修理費用の低下代はより大きく表
示される。したがって、発注者は、修理費用を念頭に置
きながら、修理条件の差すなわち仕上がりレベルの変化
に対する修理費用の変化を確認することにより、割安感
を感じながら、修理予算に応じた、あるいは、コストパ
フォーマンスのよい仕上がりレベルを選択することがで
きる。 (画面および帳票を参照した受発注システムの処理手順
の説明)以上の説明と、さらに図12〜図18のコンピ
ュータ12若しくはコンピュータ10の画面または修理
費用見積書若しくは修理費用請求書を参照して、損傷情
報が仮決定した(図2中S16に対応)以降の受発注シ
ステムの処理手順を具体的に説明する。
【0069】発注者は、図12に示す見積もり画面11
2に「得意先名」(発注者の氏名)および「住所」等の
情報とともに、損傷情報として、「損傷部位」、「選
択」(左右の別)、「縦」(寸法)・「横」(寸法)・
「深さ」(寸法)からなる「サイズ」、「面の構成
数」、「ダメージ係数」等の数値を入力する。「縦」・
「横」は、矩形領域面積Sを算出するための原始データ
であり、「深さ」は、損傷深さDに対応し、「面の構成
数」は、プレス面数に対応し、「ダメージ係数」は、個
々の損傷部位についての修正難易度MYに対応する。
【0070】さらに、上記の損傷情報以外の修理費用を
算出するうえで必要な、最終的な発注情報の一部とし
て、図13の選択画面に示す「車種の設定」(車種)、
「車名」、「年式」、図14の選択画面に示す「色分
類」の各情報を入力する。「色分類」は、図9の塗装種
別に対応する。
【0071】以上の入力データ、すなわち、これらの費
用積算条件に基づいて、損傷部位毎のダメージ係数を合
計した「ダメージ係数合計」、すなわち、修正難易度M
Yが表示されるとともに、後述する「見積もり合計金
額」の前提となる「仕上げレベル係数」(一律に1.0
となる。)、仕上げレベル100%のときの「塗装額合
計」、「板金料合計」、「他作業料合計」、「部品
代」、「塗装額合計」および「板金料合計」の総計であ
る「見積もり合計金額」、「見積もり金額合計」に「消
費税額」を加えた「見積もり合計金額」が表示される。
【0072】ここで、「他作業料合計」とは、修理の付
帯作業として発生する作業についての費用であり、発注
者は、「他作業時間」の項目を参照することにより、付
属品作業の内容および作業時間等を確認することができ
る(図15参照)。
【0073】つぎに、仕上がりレベルファイル110を
参照して、「仕上げレベル」として、例えば、80%の
数値を入力すると、仕上げレベル80%に対応する減額
した修理費用が「変更見積り合計合計金額」として表示
される。
【0074】さらに、異なる仕上げレベルの数値を入力
すれば、異なる変更見積り合計合計金額が表示される。
【0075】これらの表示データに基づいて、所望の仕
上げレベルを選択、決定し(図2中S22に対応)、
「確定」することにより、確定した修理条件が入力され
る(図2中S24に対応)。
【0076】コンピュータ10は、入力された修理条件
の情報を受けて、以下の要領で、作業者、作業ライン、
納車日等を仮決定する(図2中S26に対応)。
【0077】コンピュータ10は、図16に示す作業日
程計画ファイル114が備えられている。作業日程計画
の内容として、作業者および作業ラインの時間単位の作
業計画が設定されている。
【0078】修理条件の情報(確定した損傷情報)を受
けると、まず、その修理条件の情報に応じて、所要工
数、修理内容に適した作業ラインおよび作業者等が自動
的に算出、検索される。そして、図17に示すように、
作業日程計画の該当する作業ラインおよび作業者の空き
時間(福島好孝、Aライン)に作業が割り当てられる。
この場合、該当する作業ラインおよび作業者にすでに別
の作業が割り当てられているときは、上記の修理内容に
適した他の作業ラインおよび作業者等が再検索され、再
度の作業割り当てが行われる。
【0079】以上の手順で作業者、作業ライン、納車日
等が仮決定されると(図2中S26に対応)、納車日
(納車予定日)、必要な入庫日等が決まり、これら納車
日等の修理作業日程情報が発注者に示され、発注者は納
車日等の日程の諾否を判断する(図2中S28に対
応)。なお、この納車日等が発注者にとって不都合な場
合は、上記した作業日程計画の再度の調整が行われ、あ
るいは、オフラインで日程計画の見直しが行われる。
【0080】発注者が納車日等の日程を了解すると、入
力情報が確定され、発注情報が入力される(図2中S3
0に対応)。この発注情報を受けて、上記作業日程計画
が確定される(図2中S32に対応)。
【0081】そして、図18に示す修理費用の見積りが
コンピュータ12の画面に表示され、修理費用の見積も
り帳票が発行される(図2中S36、S38に対応)。
【0082】コンピュータ10は、修理項目とその修理
項目に応じた修理作業の要点説明のある修理作業メニュ
ー参照ファイル(図示せず。但し、出力例を図19に示
す。)を備えている。受注が確定すると、この修理作業
メニュー参照ファイル参照して、修理作業メニューが画
面に表示され、作業指示書118が発行される。作業指
示書118には、修理箇所、仕上げレベル、納車予定
日、他作業等とともに、修理方法についての注意点やチ
ェックポイントが記載される。また、確定した作業日程
計画が画面に表示され、図20に示す作業日の予定表1
20が発行される(図2中S42に対応)。予定表12
0には、担当者(作業者)の日内作業スケジュールや、
担当する車両、納車日等が記載される。
【0083】車両16が所定の入庫日に修理工場22に
搬入されると(図2中S40に対応)、作業日程計画お
よび修理作業メニューにしたがって、能率的、経済的に
修理が行われる(図2中S44に対応)。
【0084】修理を完了し、所定の検査に合格すると、
所定の納車日に納車され、修理費用の請求書が発行され
る(図2中S46に対応)。
【0085】
【発明の効果】本発明に係る車両の板金修理発注方法、
受注作業管理方法および受発注システムによれば、車両
の所有者は、車両の損傷程度に対する修理費用について
所定の算出方法に基づいた統一された情報を得ることが
でできるため、安心して修理依頼を行うことができ、一
方、板金修理業者は受注機会の増大を期待し得る。
【0086】また、板金修理業者は、車両の損傷程度に
対する修理費用の情報をきめこまかく車両の所有者に提
供することができる。
【0087】また、複数の修理条件のなかから所望の修
理条件を決定して、発注するため、車両の所有者はコス
トパフォーマンスの良好な所望の修理条件による修理依
頼を割安感を持ちながら行うことができる。これら車両
の所有者に対する発注の動機付けによって、板金修理業
者は、受注機会の増大を期待し得る。
【0088】また、板金損傷の程度および板金損傷の程
度に基づいた損傷評価結果は客観的かつ定量的に判断さ
れ、車両の所有者自身が板金損傷の程度および損傷評価
結果を具体的に確認することができるため、車両の所有
者は、安心して修理依頼を行うことができる。
【0089】また、車両の所有者は発注時に納車日等を
迅速に確認することができて、好ましい。
【0090】また、本発明に係る車両の板金修理受注作
業管理方法によれば、板金修理業者は、車両の所有者に
リアルタイムで納車等の情報を提供できる。また、板金
修理業者は、能率的、経済的な作業日程計画をリアルタ
イムに立案し、実行することができ、さらには、修理コ
スト低減の結果として安価な修理費用を車両の所有者に
提示することができる。
【0091】また、受注が確定したときには、リアルタ
イムで受注処理を完結することができ、車両の所有者お
よび板金修理業者の双方にとって便利である。
【0092】また、リアルタイムで必要な修理作業メニ
ューを得て、迅速かつ的確な修理作業を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の板金修理受発注システムの
概略構成図である。
【図2】本発明に係る車両の板金修理受発注システムの
概略処理フロー図である。
【図3】パネルに損傷を生じた車両の平面図である。
【図4】本発明に係る車両の板金修理受発注システムに
おいて用いる測定ゲージの使用方法を説明するための図
である。
【図5】本発明に係る損傷程度を評価するために用いる
基本難易度についての参照テーブルである。
【図6】本発明に係る損傷程度を評価するために用いる
第1の補正値についての参照テーブルである。
【図7】本発明に係る損傷程度を評価するために用いる
第2の補正値についての参照テーブルである。
【図8】プレス面数を説明するための図である。
【図9】本発明に係る損傷程度を評価するために用いる
第3の補正値についての参照テーブルである。
【図10】本発明に係る修理費用参照テーブルである。
【図11】本発明に係る仕上がりレベルファイルであ
る。
【図12】本発明に係る見積もり画面を示す。
【図13】本発明に係る見積もり画面のなかの車種の選
択画面を示す。
【図14】本発明に係る見積もり画面のなかの色分類の
選択画面を示す。
【図15】本発明に係る見積もり画面のなかの他作業の
表示画面を示す。
【図16】受注分を組み込む前の本発明に係る作業日程
計画の画面を示す。
【図17】受注分を組み込んだ本発明に係る作業日程計
画の画面を示す。
【図18】本発明に係る修理費用の見積もり帳票を示
す。
【図19】本発明に係る作業指示書を示す。
【図20】本発明に係る作業日の予定表を示す。
【符号の説明】
10、12 コンピュータ 14 回線網 18 測定ゲージ 20 損傷評価システム

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の板金損傷情報を入力し、該板金損
    傷情報および該板金損傷情報に応じて設定された修理費
    用情報を有する板金修理費用情報を参照して必要な修理
    費用を確認し、回線を介して発注することを特徴とする
    車両の板金修理発注方法。
  2. 【請求項2】 前記板金修理費用情報に基づいて修復程
    度の異なる複数の修理条件に対する複数の修理費用の情
    報を得、該複数の修理条件のなかから所望の修理条件を
    決定して、発注することを特徴とする請求項1記載の車
    両の板金修理発注方法。
  3. 【請求項3】 板金損傷測定装置を用いて前記板金損傷
    程度を測定した測定データおよび前記板金損傷程度を損
    傷評価システムを用いて評価した評価データのうちの少
    なくともいずれか一方のデータに基づいて前記板金損傷
    情報を入力することを特徴とする請求項1または2に記
    載の車両の板金修理発注方法。
  4. 【請求項4】 予め前記板金損傷情報を送信し、車の入
    庫および納車を含む修理作業日程情報を受信し、所望の
    修理作業日程であることを確認した後、発注することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の
    板金修理発注方法。
  5. 【請求項5】 発注者は、ガソリンスタンド業者、カー
    ディーラー、中古車販売業者または自動車整備業者のい
    ずれかであり、車両の所有者の要請に応じて発注するこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車
    両の板金修理発注方法。
  6. 【請求項6】 回線を介して車両の板金損傷情報を含む
    板金修理受注情報を受信し、 該板金損傷情報に応じて作業者および作業ラインを含む
    作業日程計画を策定し、 車の入庫および納車を含む修理作業日程情報を板金修理
    受注情報の発信者に提供し、 受注が確定したときには、該作業日程計画についての情
    報を出力することを特徴とする車両の板金修理受注作業
    管理方法。
  7. 【請求項7】 受注が確定したときには、前記板金損傷
    情報に応じて作成した修理費用見積もりについての情報
    を出力することを特徴とする請求項6記載の車両の板金
    修理受注作業管理方法。
  8. 【請求項8】 受注が確定したときには、前記板金損傷
    情報に応じて作成し、修理要領を表示した修理作業メニ
    ューについての情報を出力することを特徴とする請求項
    6または7に記載の車両の板金修理受注作業管理方法。
  9. 【請求項9】 車両の板金損傷情報を含む板金修理発注
    情報を入力する第1のコンピュータと該板金修理発注情
    報を受信して板金修理受注処理情報を発生する第2のコ
    ンピュータとを備え、 修復程度の異なる複数の修理条件に対する複数の修理費
    用の情報を該第1のコンピュータに表示する修理条件選
    択情報提供手段と、 該複数の修理条件のなかから所望の修理条件を決定して
    発注する発注手段とを有することを特徴とする車両の板
    金修理受発注システム。
  10. 【請求項10】 車両の板金損傷情報を含む板金修理発
    注情報を入力するコンピュータを備え、 修復程度の異なる複数の修理条件に対する複数の修理費
    用の情報を表示する修理条件選択情報提供手段と、 該複数の修理条件のなかから所望の修理条件を決定して
    発注する発注手段とを有することを特徴とする車両の板
    金修理発注システム。
  11. 【請求項11】 車両の板金修理発注情報を受信して板
    金修理受注処理情報を発生するコンピュータを備え、 修復程度の異なる複数の修理条件に対する複数の修理費
    用の情報を発注側に提供する修理条件選択情報提供手段
    と、 該複数の修理条件のなかから所望の修理条件を決定して
    発注された該板金修理発注情報受けて板金修理受注処理
    情報を発生する板金修理受注処理情報発生手段とを有す
    ることを特徴とする車両の板金修理受注システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108860084A (zh) * 2015-12-18 2018-11-23 张莉 基于通信线缆连接的汽车修理厂智能修车系统

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