JP2002116288A - 原子炉の燃料棒及びその製作方法 - Google Patents

原子炉の燃料棒及びその製作方法

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JP2002116288A
JP2002116288A JP2000313109A JP2000313109A JP2002116288A JP 2002116288 A JP2002116288 A JP 2002116288A JP 2000313109 A JP2000313109 A JP 2000313109A JP 2000313109 A JP2000313109 A JP 2000313109A JP 2002116288 A JP2002116288 A JP 2002116288A
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Norihiko Konuki
徳彦 小貫
Masanori Takahashi
正典 高橋
Tetsuo Fukazawa
哲生 深澤
Akira Sasahira
朗 笹平
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粒子燃料を充填し振動を加えることにより軸方
向に多領域の燃料棒を製作するための製作工程を低減す
る。 【解決手段】軸方向に組成が別れた燃料棒を振動充填法
により製作する方法において、大粒径粒子の組成として
下部用及び上部用の大粒径粒子10−1と中間部用の大
粒径粒子10−2の2種類を、小粒径粒子11の組成は
1種類を採用する。被覆管1の下部から大粒径粒子10
−1,大粒径粒子10−2,大粒径粒子10−1及び小
粒径粒子11を順次充填する。次に、振動発生機3によ
り振動を加えて小粒径粒子11を下部へ浸透させること
により、軸方向の密度は均一で組成が別れている燃料領
域を一度の粒子燃料の充填及び振動の工程で製作でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉に使用され
る燃料棒に関わり、特に粒子燃料を充填する燃料棒及び
その製作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉に装荷する核燃料棒の一つとして
振動充填燃料棒があり、この燃料棒は被覆管内に粒径及
び組成の異なる粒子燃料を充填し、一定時間の振動を加
えることにより高密度に粒子燃料を充填するものであ
る。このような、燃料棒の製作方法は、特開平12−1
99794号公報にて公開されている。
【0003】燃料熱伝導度の向上及び燃料装荷量の増大
のためには充填密度は大きい方が望ましい。被覆管に充
填する球状の粒子燃料の粒径が1種類のときは充填密度
は60%程度であり、2種類の時は小さい粒子が大きい
粒子間の間隙に充填されるため充填密度は増加し、同様
に更に粒子径の種類が増加すると理論的に充填密度は増
加することが分かっている。
【0004】燃料棒の軸方向の燃料領域については、組
成について数種類の燃料領域に区分することで軸方向の
出力分布の調整を可能とする設計や、高速炉用燃料棒の
ように燃料棒の上部及び下部は炉心から漏れ出る中性子
を捕獲するためのブランケット燃料領域とした設計等が
ある。そのような例が特開平10−104379号広報
に掲載されている。
【0005】燃料棒の軸方向に組成(核分裂性物質濃
度,核分裂生成物等)が異なる燃料の製作方法として
は、予め種々の組成または粒径の粒子燃料を配合し所定
の組成とし軸方向に充填する方法がある。また、他の方
法として、始めに燃料棒下部の燃料領域を形成するため
に下部から1番目領域用の粒子の充填及び振動を行い、
順次2番目領域用,3番目領域用,最上部領域用の粒子
燃料の充填及び振動を繰り返して軸方向に組成が異なる
燃料棒を製作する方法がある。
【0006】また、粒子燃料の振動前の充填密度は振動
後の充填密度に比べ30%程度小さいため、燃料領域部
全長を形成するための粒子燃料を被覆管内へ一度に充填
することが困難であり、数回に分けて充填及び振動を繰
り返す必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】軸方向に組成の異なる
領域がある振動充填燃料の製作において、種々の方法が
考えられてきたが、次の点で課題がある。
【0008】予め種々の組成または粒径の粒子燃料を配
合し所定の組成とし軸方向に充填する方法は、振動を加
えている最中に大きい粒子が浮き上がる現象(偏析)を
生じ易く、充填率が軸方向に均一にならない可能性があ
る。
【0009】各軸方向燃料領域毎に粒子燃料の充填及び
振動を領域の数だけ繰り返す場合は、燃料棒製造の工程
の増加及び振動時間の増加に課題がある。
【0010】軸方向燃料領域の区分方法として領域の境
界に混合セラミックス燃料体を使用する方法も特開平9
−251089号公報にて提案されているが、工程の増
加及び混合セラミックス燃料体等の使用部材の増加に課
題がある。
【0011】また、被覆管内に粒子燃料を充填する工程
においては、粒子燃料は被覆管上部より自由落下により
充填されるが、充填時は充填密度が小さいため燃料棒の
軸方向の全領域分の粒子燃料を一度に充填することが不
可能な燃料棒仕様が生じ、充填及び振動の繰り返し工程
が増加する課題がある。
【0012】本発明の目的は、製作工程を短縮及び使用
部材の低減に好適な燃料棒及びその製作方法を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、被覆管内に種
々の粒径及び組成の異なる粒子燃料を充填し、振動を加
えることにより軸方向に組成が異なる高密度の燃料領域
を有する燃料棒の製作方法である。2種類の粒径の粒子
燃料を用いる場合は、始めに組成の異なる大粒径粒子を
被覆管下部より順次に充填することにより燃料棒の軸方
向に組成の異なる燃料領域を形成し、続いて同一組成の
小粒径粒子を大粒径粒子の上部に充填し、振動を加える
ことにより小粒径粒子は大粒径粒子間の間隙を通って被
覆管下部より順次充填されていく。一定時間の振動を加
えて小粒径粒子を軸方向の全燃料領域に亘って浸透させ
ることにより、軸方向に組成分布を有した高密度の燃料
棒を一度の粒子燃料の充填及び振動の工程で製作でき
る。
【0014】3種類の粒径からなり、n種類の組成の大
粒径粒子を用いて軸方向の燃料領域が燃料組成の違いに
よりn領域に分割されている燃料棒の製作においては、
始めに大粒径粒子について1種類目,2種類目、と順次
n種類目まで充填し、最上部に同一組成の小粒径粒子を
充填し、1回目の振動充填を行い、次に、振動後の燃料
最上部に同一組成の最小粒径粒子を充填し2回目の振動
充填を行うことにより燃料棒を製作することができる。
【0015】振動時間の短縮方法としては、組成の異な
る各軸方向の燃料領域の長さが、最小領域の長さの整数
倍となるように、各領域の最小領域の長さ毎に下部から
大粒径粒子と小粒径粒子を充填する充填方法により、最
小領域の長さを振動充填するための最短の振動時間で、
軸方向の全ての領域の充填が完了することができる。
【0016】本発明では、軸方向に多領域の組成分布を
有する燃料棒製作においても粒子燃料充填及び振動の工
程は最小で1回である。また、振動前の粒子充填密度は
小さいため、燃料棒軸方向の全領域の粒子燃料を一度で
充填することが不可能な場合、粒子充填補助器を被覆管
上部に取り付け、被覆管内及び粒子充填補助器内に粒子
燃料を充填し、振動を加え、振動充填の終了後は、粒子
充填補助器を被覆管から取り外す。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の各実施例を図1か
ら図5に基づいて説明する。第1実施例である図1は軸
方向に3領域の燃料領域を有する燃料棒の製作方法を示
したものである。
【0018】粒子燃料領域部は、核分裂性物質濃度が小
さい組成で構成される下部ブランケット燃料領域部2
0,核分裂性物質濃度が大きい組成で構成される炉心燃
料領域部21及び下部ブランケット領域部20と同組成
の上部ブランケット燃料領域部22を有する設計であ
る。
【0019】下部端栓2が溶接されている円筒状の被覆
管1は振動充填機3にセットされ、上部から粒子燃料供
給機等により粒子燃料が充填される。
【0020】被覆管1は、下部端栓2と充填燃料の間
に、核分裂生成ガスを溜めるための下部プレナム4が設
けられる構造となっている。核分裂生成ガスを溜めるた
めの空間として燃料棒上部にプレナム5を設ける設計や
ブランケット燃料領域用としてペレット燃料を挿入する
設計もある。
【0021】被覆管1は、粒子燃料を振動充填した後、
スペーサ6等の内部挿入物が挿入され、上部端栓7が被
覆管1の上端に溶接される。
【0022】粒子燃料領域部において、粒子燃料の充填
密度を大きくするために、粒子燃料は大粒径及び小粒径
の2種類を充填する。ここで、大粒径の粒子は3個の大
粒径で形成される粒子間の隙間を通過できない粒径の粒
子燃料からなり、小粒径の粒子は3個の大粒径で形成さ
れる粒子間の隙間を通過できる粒径の粒子燃料からな
る。
【0023】大粒径粒子の粒子燃料の組成は下部ブラン
ケット燃料領域用及び上部ブランケット燃料領域用のブ
ランケット燃料から成る大粒径粒子10−1の粒子燃料
(以下、単に大粒径粒子10−1という。)と炉心燃料
領域部用の炉心燃料から成る大粒径粒子10−2の粒子
燃料の(以下、単に大粒径粒子10−2という。)2種
類があり、小粒径粒子11の粒子燃料(以下、単に小粒
径粒子11という。)の組成は一例としてブランケット
燃料の1種類である。
【0024】図1(a)に示すように被覆管1に粒子燃
料を充填する方法として、被覆管下部から大粒径粒子1
0−1,大粒径粒子10−2,大粒径粒子10−1及び
小粒径粒子11を順次充填する。各粒子燃料の振動前の
充填量は振動後の充填密度及び各燃料領域長さから計算
される。
【0025】各粒子燃料を充填した後、振動発生機3に
より被覆管を振動させると、その振動は各粒子燃料に加
わる。そのため、大粒径粒子は被覆管1内に密に充填さ
れると同時に小粒径粒子11は大粒径粒子10−1や大
粒径粒子10−2間の空隙を通って下部方向へ浸透す
る。
【0026】以上のように一定時間の振動を加えること
により図2(b)に示すように軸方向に組成分布がある
大粒径粒子10−1,大粒径粒子10−2と軸方向に同
一組成の小粒径粒子11が密に充填された下部ブランケ
ット燃料領域部20,炉心燃料領域部21及び上部ブラ
ンケット燃料領域部22を有する燃料棒を製作すること
ができる。
【0027】前述の振動を加える一定時間は、予め、実
験等により小粒径粒子11が大粒径粒子10−1,大粒
径粒子10−2の領域に均等に分布する為に必要な時間
として把握しておく。また、振動発生機3が加振速度や
加振振幅を調整出来るものにあっては、その調整条件も
実験で最も良い分布状態となる条件を把握しておき、前
述の振動を加える際に調整を行うようにしてもよい。
【0028】第2実施例である図2は大粒径粒子及び小
粒径粒子の2種類の粒径からなり、被覆管1の軸方向に
おける大粒径粒子の組成がn種類である燃料棒を製作す
る方法を示したものである。
【0029】図2(a)に示すように被覆管1の下部か
ら1種類目の組成の大粒径粒子10−1,2種類目の組
成の大粒径粒子10−2、と順次n種類目までの大粒径
粒子10−nの粒子燃料(以下、単に大粒径粒子10−
nという。)を充填し、最上部に同一組成の小粒径粒子
11を充填する。
【0030】次に、振動発生機3で一定時間の振動を被
覆管1に加えて粒子燃料を振動させて図2(b)に示す
ように軸方向にn種類の組成領域,1領域目から上方へ
n領域目まで、を有する燃料棒を製作する。この場合
も、予め振動時間など、n種類の組成領域に小粒径粒子
11をできるだけ均等に分布させるに適切な条件を実験
等で求めておき、その条件で振動を粒子燃料に加える。
【0031】第3実施例である図3は3種類の粒径の粒
子燃料を用いて燃料棒を製作する実施例である。図3
(a)は、大粒径粒子10−1,10−2,10−n及
び小粒径粒子11を用いて図2を用いて説明した実施例
と同様に被覆管1にそれらの各粒子を振動にて充填す
る。その次に、その充填にて形成した燃料領域部30の
上部に最小粒径粒子12の粒子燃料(以下、単に最小粒
径粒子12という。)を充填したものである。ここで、
最小粒径粒子12の組成はブランケット燃料であって、
その粒径は3個の小粒径粒子11で形成される隙間を通
過できる粒径を有する。
【0032】図3(a)の被覆管1を振動発生機3で振
動させて被覆管内の各燃料粒子に振動を加える。このこ
とにより最小粒径粒子12は大粒径粒子10−1,10
−2,10−nや小粒径粒子11の間隙を通って下部へ
浸透する。
【0033】その結果、図3(b)に示すように、図2
(b)よりも高密度で被覆管1の軸方向にn領域の粒子
燃料の組成分布を有する燃料棒を製作することができ
る。粒子燃料の粒径が4種類以上の場合も前記と同様な
粒子燃料の充填及び振動を加える方法により、さらに高
密度の充填燃料領域を得ることができる。この例でも、
各粒子燃料の組成領域に小粒径粒子11や最小粒径粒子
12をできるだけ均等に分布させるに適切な条件を実験
等で求めておき、その条件で振動を粒子燃料に加える。
【0034】第4実施例である図4の実施例は、図4
(b)に示すように組成の異なる各軸方向の燃料領域の
長さが、最小燃料領域の長さAの整数倍となるような燃
料棒の設計例及びその設計による燃料棒の製作方法であ
る。
【0035】各粒子燃料を振動により高密度に被覆管1
内に充填する工程において、大粒径粒子を下部に小粒径
粒子を上部に充填し振動を加える場合、燃料領域が長い
程小粒径の粒子が大粒径粒子間の間隙を通って下部まで
浸透するのに要する時間が長いため振動時間は長くな
る。
【0036】そこで、この実施例では、最小燃料領域A
を形成するのに必要な大粒径粒子10−1と小粒径粒子
11又は大粒径粒子10−2と小粒径粒子11の組み合
わせをを1充填単位40とし、図4(a)に示すように
各領域の粒子燃料充填状態を1充填単位40の整数倍で
構成されるように粒子燃料を充填する。
【0037】これにより、図4(a)のように、各充填
単位40毎に、大粒径粒子燃料の上に小粒径粒子燃料が
配置された状態となる。この状態で被覆管1を振動発生
機3で振動させることで、被覆管内の各粒子燃料に振動
を加えて図4(a)のように被覆管1内に各粒子燃料を
高密度に充填する。
【0038】各充填単位40毎の各粒子燃料の充填条件
は同じであるから、各充填単位40毎の小粒径粒子11
の大粒径粒子10−1又は10−2の層内への浸透時間
は同一となり、最小燃料領域を高密度に振動充填する最
短の振動時間で全ての領域の振動充填が同時に完了する
ことができる。
【0039】また、この方法により各最小領域の振動時
間が同一のため、軸方向に燃料領域長さが異なる燃料棒
の粒子の充填状態を均一にすることができる。
【0040】第5実施例である図5の実施例は、各粒子
燃料を被覆管1内へ充填する工程において、粒子燃料の
振動前の充填密度が振動後の振動充填後に比べ小さいた
め、被覆管1内に1本の燃料棒製作に必要な粒子量を1
回で充填できない場合、被覆管1上部に粒子充填補助器
8を取り付けて振動充填を行う。
【0041】振動後の燃料充填領域の全長がA、振動前
の燃料粒子充填領域の平均充填率がB0、振動後の平均
充填率がB1、粒子充填可能な被覆管長さがCの燃料棒
において、被覆管1と同一内径の粒子充填補助器8を用
いた場合、粒子充填補助器8の長さDは下記の条件を満
たす構造とする。
【0042】粒子燃料の振動充填は通常工程において常
温及び不活性ガス雰囲気で行われるため、粒子充填補助
器8の材質はゴム製,プラスチック製または金属製とす
ることができる。粒子充填補助器8は、嵌め込み又はね
じ止め構造で被覆管1に粒子燃料の充填前に取り付けら
れ、振動終了時に取り外す。粒子充填補助器8は、軸方
向に均一な組成領域を有する燃料棒の製作にも適用でき
る。
【0043】D≧A×(B0/B1)−C また、各大小各粒径の粒子燃料を一度に充填し燃料棒を
製作する方法として、下部プレナム4の長さが上部プレ
ナム5の長さより長い燃料寸法仕様の場合、燃料棒の上
下を反対にして粒子燃料の充填及び振動を加え、最後に
下部端栓を溶接する方法が有効である。
【0044】この場合には、振動させる前の粒子燃料、
図5で例えれば、小粒径粒子11を下部プレナム4に入
れることが出来るので、粒子充填補助機の機能を下部プ
レナム4に代用させることが出来、粒子充填補助機の手
配と採用が不要となり、手間がかからない。
【0045】いずれの実施例も、大粒径粒子10−1,
10−2,10−nは同じ粒径であるから振動を受けて
も大幅に混在し合うことはない。また、大粒径粒子10
−1,10−2,10−nの粒子間に分布させる小粒径
粒子11や最小粒径粒子12は一種類の同一組成である
上、各大粒径粒子10−1,10−2,10−nに小粒
径粒子11や最小粒径粒子12が混在した状態で、所望
する各組成の各粒子燃料領域が得られるように設計して
有る。
【0046】したがって、小粒径粒子11や最小粒径粒
子12の組成を各大粒径粒子10−1,10−2,10
−nに対応して変える場合は、各粒子燃料領域毎に振動
充填を繰り返えさねばならないが、各大粒径粒子10−
1,10−2,10−nに同一組成の小粒径粒子11や
最小粒径粒子12が混在した状態で所望する各組成の各
粒子燃料領域が得られるように設計して充填すれば振動
充填回数が減って燃料棒の製作が容易である。
【0047】いずれの実施例も、被覆管内の粒子燃料の
組成領域数よりも少ない振動作業回数で短時間に高密度
の多数組成領域の燃料領域を有する燃料棒が製作出来
る。その製作にあたっては、各組成領域を区画する手段
を被覆管内に装備する必要も無いので、構造簡単で経済
的である。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、原子炉に装荷する軸方
向に多種類の組成領域を有する燃料棒の製作工程が短縮
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による燃料棒の製作過程を
示した断面図であり、(a)図は振動前の粒子燃料充填
状態を示し、(b)図は振動後の充填状態を示す図であ
る。
【図2】本発明の第2実施例による燃料棒の製作過程を
示した断面図であり、(a)図は振動前の粒子燃料充填
状態を示し、(b)図は振動後の充填状態を示す図であ
る。
【図3】本発明の第3実施例による燃料棒の製作過程を
示した断面図であり、(a)図は振動前の粒子燃料充填
状態を示し、(b)図は振動後の充填状態を示す図であ
る。
【図4】本発明の第4実施例による燃料棒の製作過程を
示した断面図であり、(a)図は振動前の粒子燃料充填
状態を示し、(b)図は振動後の充填状態を示す図であ
る。
【図5】本発明の第5実施例による燃料棒の製作過程を
示した断面図であり、振動前の粒子燃料充填状態を示す
図である。
【符号の説明】
1…被覆管、3…振動発生機、8…粒子充填補助器、1
0…大粒径粒子、11…小粒径粒子、12…最小粒径粒
子、20…下部ブランケット燃料領域部、21…炉心燃
料領域部、22…上部ブランケット燃料領域部、40…
1充填単位。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 正典 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所原子力事業部内 (72)発明者 深澤 哲生 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所原子力事業部内 (72)発明者 笹平 朗 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被覆管内の粒子燃料の組成が前記被覆管の
    軸方向に分布を有し、前記粒子燃料よりも小粒径であっ
    て組成が均一な他の粒子燃料が前記粒子燃料の組成の各
    分布領域に装荷されている原子炉の燃料棒。
  2. 【請求項2】被覆管内に粒径及び組成の異なる粒子燃料
    を充填し、前記被覆管の軸方向に核燃料物質の組成が異
    なる燃料領域を構成した原子炉の燃料棒において、前記
    粒子燃料は粒径について大粒径と小粒径の2種類あり、
    大粒径の粒子燃料は3個の大粒径の粒子燃料で形成され
    る粒子燃料間の隙間を通過できない粒径の粒子燃料から
    なり、小粒径の粒子燃料は3個の前記大粒径の粒子燃料
    で形成される粒子燃料間の隙間を通過できる粒径の粒子
    燃料からなり、前記大粒径の粒子燃料の組成は前記被覆
    管の軸方向に分布があり、小粒径粒子の組成は軸方向に
    均一であることを特徴とする原子炉の燃料棒。
  3. 【請求項3】被覆管内に複数種類の組成の異なる粒子燃
    料を充填し、前記被覆管の軸方向に核燃料物質の組成が
    異なる燃料領域を構成した原子炉の燃料棒において、前
    記粒子燃料は粒径の大きさが複数種類あり、前記複数種
    の粒子燃料の内での比較上で大粒径の粒子燃料は3個の
    その大粒径の粒子燃料で形成される粒子燃料間の隙間を
    通過できない粒径の粒子燃料からなり、同じく比較上小
    粒径の粒子燃料は3個の前記大粒径の粒子燃料で形成さ
    れる粒子燃料間の隙間を通過できる粒径であって組成が
    一種類の粒子燃料からなり、前記複数種類の組成の大粒
    径の粒子燃料を組成領域の順番に応じて順次前記被覆管
    内に前記組成の種類毎に入れ、その後に前記被覆管内に
    前記小粒径の粒子燃料を入れ、前記各燃料粒子に振動を
    加えて前記大粒径の粒子燃料の領域内に前記小粒径の粒
    子燃料を分布させることを特徴とする原子炉燃料棒の製
    作方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記各粒径の粒子燃料
    に振動を加えた後に、3個の小粒径粒子で形成される隙
    間を通過できる最小粒径を有し且つ同一組成の最小粒径
    の粒子燃料を被覆管内に入れ、再度振動を加えることを
    特徴とする原子炉燃料棒の製作方法。
  5. 【請求項5】被覆管内に複数種類の組成の異なる粒子燃
    料を充填し、前記被覆管の軸方向に核燃料物質の組成が
    異なる燃料領域を構成した原子炉の燃料棒において、前
    記粒子燃料は粒径の大きさが複数種類あり、前記複数種
    の粒子燃料の内での比較上で大粒径の粒子燃料は3個の
    その大粒径の粒子燃料で形成される粒子燃料間の隙間を
    通過できない粒径の粒子燃料からなり、同じく比較上小
    粒径の粒子燃料は3個の前記大粒径の粒子燃料で形成さ
    れる粒子燃料間の隙間を通過できる粒径の粒子燃料から
    なり、前記組成の異なる粒子燃料の前記軸方向の各領域
    の長さが、前記各領域の内の最小の領域の長さの整数倍
    となるように、前記被覆管内に前記各領域の最小領域の
    長さ毎に下部に前記大粒径の粒子燃料をその上部に前記
    小粒径の粒子燃料を入れ、前記各燃料粒子に振動を加え
    て前記大粒径の粒子燃料の領域内に前記小粒径の粒子燃
    料を分布させることを特徴とする原子炉燃料棒の製作方
    法。
  6. 【請求項6】請求項3から請求項5までのいずれか一項
    において、前記被覆管の上部に粒子充填補助器を連通し
    装備させ、前記粒子充填補助器内に前記被覆管内に充填
    すべき粒子燃料を入れた状態で、前記被覆管内と前記粒
    子充填補助器内の各粒子燃料に振動を加えて前記粒子充
    填補助器内の前記粒子燃料を前記被覆管内に充填するこ
    とを特徴とする原子炉燃料棒の製作方法。
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