JP2002112523A - リニアモータの可動コイル - Google Patents

リニアモータの可動コイル

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JP2002112523A
JP2002112523A JP2000299684A JP2000299684A JP2002112523A JP 2002112523 A JP2002112523 A JP 2002112523A JP 2000299684 A JP2000299684 A JP 2000299684A JP 2000299684 A JP2000299684 A JP 2000299684A JP 2002112523 A JP2002112523 A JP 2002112523A
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JP
Japan
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coil
heat
linear motor
coils
movable coil
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Tatsuya Uematsu
辰哉 上松
Toshihiko Yoshida
稔彦 吉田
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可動コイルの放熱効果を高めることである。 【解決手段】2個のコイル12の端部12a、12b及
びそれらのコイル12の片側の巻線が内側に配置されて
いるコイル12の端部の側面と接触するように熱伝導体
14が配置されている。コイル12で発生する熱は、熱
伝導体14に伝わり、熱伝導体14から直接熱が放散さ
れ、あるいは空気の対流により放散される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアモータの可
動コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】リニアモータは、可動側に扁平状に巻回
されたコイルを複数並列に配置し、固定側にそのコイル
と所定の間隔を空けて永久磁石を並列に配置し、コイル
に交流電流を供給することで直線運動を行うようになっ
ている。
【0003】可動側のコイルの構造の一例として、例え
ば、特開平2000−92812号公報に、線材を扁平
状に巻回して形成したコイルをベース板の上に並列に配
列したものが開示されている。この発明は、可動コイル
の放熱効果を高めるために、可動コイルを載せるベース
板を2枚に分割し、可動コイルを2枚のベース板に架け
渡すようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分割し
たベース板に可動コイルを取り付ける方法は、可動コイ
ルをベース板に取り付けた状態での機械的強度が可動コ
イルの強度に依存することになるので、1枚のベース板
に可動コイルが固定されているものに比べて機械的強度
が低下する。
【0005】また、可動コイルの一部を露出させること
により可動コイルの放熱面積を広くできるが、可動コイ
ルは固定子を構成する永久磁石に囲まれた構造となって
いるので、可動コイルの露出面積を増やしても放射や対
流による放熱効果はあまり期待できない。
【0006】本発明の課題は、可動コイルの放熱効果を
高めることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の可
動コイルは、絶縁体上に並列に配置された複数のコイル
と、コイルのリニアモータの動作方向と直交する方向の
端部と接触するように配置した熱伝導体とを備える。
【0008】この発明によれば、コイルに通電したとき
に発生する熱がコイルの端部に接触する熱伝導体に伝わ
り、その熱伝導体自身の放射、空気による対流による放
熱、あるいは熱伝導体が接触する他の部材を介しての放
熱により、コイルの熱を効率良く放熱させることができ
る。
【0009】上記の発明において、熱伝導体がコイルの
端部の上面及び側面と接触するようにしても良い。熱伝
導体をこのような構造とすることで、コイルの端部と熱
伝導体との接触面積が増えるので放熱効果をより高める
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施
の形態のリニアモータの可動コイル11の構造を示す図
である。可動コイル11は、並列に配置された複数のコ
イル12と、ガラスエポキシ樹脂等からなる2個の絶縁
体枠13と、コイル12の放熱のための2個の熱伝導体
14とからなる。
【0011】複数のコイル12は、2個の絶縁体枠13
に挟まれて固定されている。コイル12は、それぞれの
巻線の内側に両隣のコイル12の片側の巻線が配置され
た分布巻により作成されており、それぞれのコイル12
の左右方向(図1の)の端部において、内側に巻かれた
一方のコイル12の端部が上方向に曲げられ、他方のコ
イル12の端部が下方向に曲げられている。
【0012】熱伝導体14は、アルミ等の熱伝導性の高
い材料からなり、図1の断面図に示すようにコイル12
の端部12a、12bの側面と接触するように配置され
ている。図2は、可動コイル11を、絶縁体枠13を通
り、かつ図1に矢印で示す可動コイル11の動作方向と
直交する面で切断したときの断面を示している。
【0013】絶縁体枠13のコイル12の左右両端部1
2bの近傍には穴13aが設けられている。この穴13
aは、コイル12を分布巻きしたときに、コイル12の
内側に配置される他のコイル12の端部が重なるので、
例えば、内側の一方のコイル12の端部12aを上方向
に曲げ、他方のコイル12の端部12bを下方向に曲げ
られるように穴を空けたものである。
【0014】2個のコイル12の端部12a、12b及
びそれらのコイル12の片側の巻線が内側に配置されて
いるコイル12の端部(図示せず)の側面と接触するよ
うに熱伝導体14が配置されている。次に、図3は、リ
ニアモータ21の断面図である。リニアモータ21は、
回転子を構成する可動コイル11と、固定子を構成する
永久磁石22及び永久磁石22が固定される固定子ヨー
ク23とからなる。
【0015】2個のコイル12の左右方向の端部12
a、12bの側面に熱伝導体14が接触しており、その
熱伝導体14は可動コイル11の走行のガイドとなるリ
ニアモータガイド24に取り付けられている。リニアモ
ータガイド24は、直線運動用のベアリングからなる。
【0016】三相交流電流を供給してリニアモータ21
を駆動すると、コイル12が発熱する。その熱はコイル
12の端部12a、12bから熱伝導体14に伝導さ
れ、さらに、その熱伝導体14からリニアモータガイド
24を経て固定子ヨーク23に伝わる。また、コイル1
2から熱伝導体14に伝導された熱は熱伝導体14自身
の熱放散及び空気の対流により放散される。なお、コイ
ル12と熱伝導体14との空気の対流等による熱放散を
比べた場合でも、熱伝導体14と固定子ヨーク23との
間隔が、コイル12と永久磁石22との間隔よりはるか
に広いので、コイル12自身の熱放散やコイル12の近
傍の空気の対流による熱放散に比べて熱伝導体14自身
による熱放散や空気の対流による熱放散の方が大きくな
る。
【0017】次に、図4は、本発明の第2の実施の形態
の可動コイルの断面図である。この第2の実施の形態
は、分布巻きされたコイル12の水平方向に延びる端部
12cの上面及び側面に熱伝導体32を接触させ、コイ
ル12と熱伝導体32の接触面積を増やしたものであ
る。
【0018】図4の例では、分布巻きされた1つのコイ
ル12の端部12cが水平方向に延び、そのコイル12
の内側に配置される別のコイル12の左右方向の端部1
2dが下方向に曲げられている。そして、水平方向に延
びる端部12cの上面及び側面、下方向に曲げられてい
る端部12dの側面が熱伝導体32と接触している。
【0019】従って、可動コイル31に交流電流が供給
され、コイル12が発熱すると、その熱はコイル12の
端部12c、12dから熱伝導体32に伝導され、さら
に、その熱伝導体32からリニアモータガイド等を経て
固定子ヨーク23に伝わり放熱される。
【0020】この第2の実施の形態では、コイル12の
端部12cの側面と上面の両方で熱伝導体32と接触し
接触面積が増えるので、コイル12で発生する熱が熱伝
導体32に効率良く伝わり、その熱が熱伝導体32自体
により放熱されるとともに、リニアモータガイド24を
介して固定子ヨーク23に伝わり固定子ヨーク23から
放熱される。これにより、リニアモータの可動コイル1
1で発生する熱が、さらに効率良く放熱される。
【0021】なお、図4では、下方向に曲げられている
コイル12の端部12dと熱伝導体32との接触面積が
少なくなっているが、絶縁体枠13の存在しない中央部
分における熱伝導体32の厚さを厚くして下方向に曲げ
られたコイル端部12dと熱伝導体32とが十分に接触
するようにすれば、よりコイル12の放熱効果を高める
ことができる。
【0022】上述した実施の形態によれば、固定子側の
永久磁石に挟まれた狭い空間ではなく、それより広い空
間に熱伝導体14,32を配置することができるので可
動コイル11で発生する熱を熱伝導体14,32自身の
熱放散、あるいは空気の対流により効率良く放散させる
ことができる。さらに、熱伝導体14,32に伝わった
熱がリニアモータガイド24を介して固定子ヨーク23
に伝わるので放熱効率をさらに高めることができる。
【0023】なお、熱伝導体14,32は、磁束の通路
からはずれて配置されているので、熱伝導体14,32
の渦電流損等による発熱を防止できる。また、可動コイ
ル11の放熱効率を高めることで可動コイル11に流す
電流を増やすことができるので、その分可動コイル11
の巻数を減らし可動コイル11を軽量化することができ
る。
【0024】上述した実施の形態は、本発明を分布巻き
のコイルに適用した場合であるが、分布巻きに限らず、
集中巻き等のその他の巻き方のコイルにも適用できる。
また、絶縁板でコイルを挟んだ構造のものに限らず、コ
イルをプラスチックで覆った構造のもの、コイルを露出
させた構造のもの等どのような構造であっても良い。
【0025】さらに、熱伝導体の材料はアルミに限ら
ず、熱伝導率の良い金属、セラミック等の他の材料でも
良い。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、コイルの端部に熱伝導
体を接触させることで可動コイルで発生する熱を効率良
く放散させることができる。また、可動コイルの放熱効
果を高めることでコイルに流す電流を増やすことができ
るので、コイルの巻数を減らし可動コイルを軽量化し、
モータの効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可動コイルの構造を示す図である。
【図2】第1の実施の形態の可動コイルの断面図であ
る。
【図3】リニアモータの断面図である。
【図4】第2の実施の形態の可動コイルの断面図であ
る。
【符号の説明】
11 可動コイル 12 コイル 13 絶縁体枠 14 熱伝導体 21 リニアモータ 22 永久磁石 23 固定子ヨーク 24 リニアモータガイド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁体上に並列に配置された複数のコイル
    と、 前記コイルのリニアモータの動作方向と直交する方向の
    端部と接触するように配置した熱伝導体とを備えること
    を特徴とするリニアモータの可動コイル。
  2. 【請求項2】前記熱伝導体は、前記複数のコイルの端部
    の上面及び側面と接触することを特徴とする請求項1記
    載のリニアモータの可動コイル。
  3. 【請求項3】前記複数のコイルは上下を絶縁板により挟
    まれ、該絶縁板は前記コイルの端部が露出するような形
    状であることを特徴とする請求項1または2記載のリニ
    アモータの可動コイル。
JP2000299684A 2000-09-29 2000-09-29 リニアモータの可動コイル Withdrawn JP2002112523A (ja)

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WO2011086724A1 (ja) * 2010-01-18 2011-07-21 株式会社新川 2方向移動テーブル

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