JP2002111779A - データ伝送方法及びデータ伝送システム - Google Patents

データ伝送方法及びデータ伝送システム

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JP2002111779A
JP2002111779A JP2000294752A JP2000294752A JP2002111779A JP 2002111779 A JP2002111779 A JP 2002111779A JP 2000294752 A JP2000294752 A JP 2000294752A JP 2000294752 A JP2000294752 A JP 2000294752A JP 2002111779 A JP2002111779 A JP 2002111779A
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Takao Fukushige
貴雄 福重
Akio Uesugi
明夫 上杉
Takashi Ishida
隆 石田
Terunori Niki
輝記 仁木
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ伝送に要する時間を短縮することがで
きるデータ伝送方法を提供する。 【解決手段】 データを送信するサーバ115とデータを
受信するクライアント101との間でデータの送受信を行
うデータ伝送方法において、伝送速度は小さいが遅延の
少ない第1のデータ伝送手段112と、伝送速度は大きい
が遅延も大きい第2のデータ伝送手段114とを用意し、
個々のデータの送受信に際し、当該データのサイズをデ
ータサイズ評価部105で評価し、評価結果に従って、サ
イズの小さいデータは第1のデータ伝送手段を選択し、
サイズの大きいデータは第2のデータ伝送手段を選択し
て伝送する。サイズの大きいデータは、衛星回線などの
第2のデータ伝送手段を用いることにより、従来の電話
回線のみを使う伝送システムに比べて、より短い伝送時
間で伝送でき、サイズの小さいデータは、電話回線など
の第1のデータ伝送手段を用いることにより、衛星回線
利用により発生する伝送遅延を避けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを通
じてデータを伝送するデータ伝送システムと、そのデー
タ伝送方法に関し、特に、データ伝送に要する時間の短
縮を可能にしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットが普及し、音声や
動画などのサイズの大きいマルチメディアデータをイン
ターネットを通じて送りたいという要求が高まってい
る。ところが、電話回線に代表される地上回線での通信
では、回線の伝送速度の制約のため、データ伝送に時間
が掛かり過ぎるという問題がある。
【0003】この問題を解決するため、昨今、通信衛星
を使ったデータ伝送システムが提案されている。このシ
ステムでは、クライアントとサーバとの通信において、
電話回線に代表される地上回線と、通信衛星を使う衛星
回線との二つの回線を用意し、クライアントからサーバ
へのデータ伝送時には、伝送速度の小さい地上回線を用
い、サーバからクライアントへのデータ伝送時には、伝
送速度の大きい衛星回線を使う、という方法が採られて
いる。
【0004】図16は、このデータ伝送システムの構成
を示している。このシステムは、WWWブラウザ2を有
するクライアント側のパーソナルコンピュータ(PC)
1と、クライアント側のデータを送信するために地上回
線への中継経路を設定し、衛星回線からデータを受信し
たときはクライアント側PC1にデータを中継する衛星
ルータ3と、伝送速度の小さい地上回線を構成する公衆
回線4と、サーバ側のデータを送信するために衛星回線
への中継経路を設定し、地上回線からデータを受信した
ときはサーバ側にデータを中継する基地局ルータ10と、
格納されたWWWコンテンツ8とこのWWWコンテンツ
を衛星回線を用いて提供する衛星用サーバ9とを有する
サーバ側ワークステーション(WS)7と、衛星回線を
構成する送信装置11、通信衛星6及び受信装置113とを
備えている。
【0005】図17は、このシステムの動作手順を示し
ている。
【0006】ステップ1701:WWWブラウザ2は、衛星
用サーバ9を宛先としてコンテンツのリクエストを発行
する。 ステップ1702:このリクエストを受けた衛星ルータ3
は、リクエストに含まれるリクエスト送信元のIPアド
レスをクライアント側PC1の衛星通信用のIPアドレ
スに変換し、 ステップ1703:このリクエストを地上回線を通じて中継
する。
【0007】ステップ1704:これを受けた基地局ルータ
10は、リクエストを宛先の衛星用サーバ9に中継する。 ステップ1705:衛星用サーバ9は、格納されたWWWコ
ンテンツ8の中から送信用データを取得し、 ステップ1706:リクエストの送信元を示すPC1の衛星
通信用IPアドレスを宛先に設定してデータを送信す
る。
【0008】ステップ1707:基地局ルータ10は、宛先に
従って、衛星回線を通じてデータを中継する。 ステップ1708:衛星ルータ3は、衛星回線を通じて受信
したデータの宛先のIPアドレスをクライアント側PC
1の本来のIPアドレスに逆変換し、 ステップ1709:クライアント側PC1にデータを中継す
る。 ステップ1710:WWWブラウザ2はデータを取得して表
示する。
【0009】図18は、このときの衛星ルータ3の動作
フローを示している。 ステップ1801:クライアント側からの送信時には、 ステップ1802:リクエストの宛先が衛星回線使用として
登録されているかどうか(即ち、宛先が衛星回線を使用
する衛星サーバかどうか)を識別し、衛星回線使用とし
て登録されているときは、 ステップ1803:このリクエストの送信元のIPアドレス
を、送信元の衛星通信用IPアドレスに変換し、 ステップ1804:リクエストを地上回線を通じて中継す
る。
【0010】また、ステップ1802において、衛星回線使
用が登録されていないときは、そのままリクエストを地
上回線を通じて中継する(ステップ1804)。
【0011】一方、ステップ1801において、クライアン
ト側からの送信でないときは、 ステップ1805:衛星回線からの受信かどうかを識別し、
衛星回線からの受信のときは、 ステップ1806:宛先のIPアドレスを、本来のIPアド
レスに戻し、 ステップ1807:受信データを中継する。 また、ステップ1805において、衛星回線からの受信でな
いときは、そのまま受信データを中継する(ステップ18
07)。
【0012】また、図19は、基地局ルータ10の動作フ
ローを示している。 ステップ1901:サーバ側からのデータ送信時には、 ステップ1902:データの宛先が衛星回線使用として登録
されているかどうか(即ち、宛先が衛星通信用IPアド
レスかどうか)を識別し、衛星回線使用として登録され
ているときは、 ステップ1903:リクエストを衛星通信送信装置11に中継
する。 また、ステップ1902において、衛星回線使用として登録
されていないときは、リクエストを地上回線を通じて中
継する。一方、ステップ1901において、サーバ側からの
送信でないときは、リクエストを宛先に中継する。
【0013】このように、このデータ伝送システムで
は、サーバからクライアントにデータが送られるとき
は、衛星回線を使うので、サイズの大きいデータを地上
回線で通信する場合に比べて、短い時間で伝送すること
ができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通信衛星を使
用する通信では、通信衛星までの往復距離が長いために
通信の遅延が発生する。上記のようなデータ伝送システ
ムでは、サーバからクライアントにデータを送る際、デ
ータサイズの小さいデータについてもすべて衛星回線を
使うため、場合によっては、衛星利用による遅延の影響
で、地上回線を使うときよりも伝送時間が長くなってし
まうと云う問題点がある。
【0015】具体的には、衛星を使った場合の遅延は、
約0.25秒ほどであるので、地上回線の通信速度が例
えば64Kbpsの場合には、データのサイズが64×
0.25=16キロビット、すなわち、2キロバイト以
下のときは、地上回線を使っても0.25秒以下で伝送
でき、そのため、衛星回線を使うことにより、かえって
伝送時間が長くなってしまう。
【0016】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、データ伝送に要する時間を短縮すること
ができるデータ伝送システムと、そのデータ伝送方法と
を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、デ
ータを送信するサーバとデータを受信するクライアント
との間でデータの送受信を行うデータ伝送方法におい
て、伝送速度は小さいが遅延の少ない第1のデータ伝送
手段と、伝送速度は大きいが遅延も大きい第2のデータ
伝送手段とを含む少なくとも二つの伝送手段を用意し、
個々のデータの送受信を行う際に、当該データのサイズ
を評価し、評価結果に従って、サイズの小さいデータに
対しては、前記第1のデータ伝送手段を選択し、サイズ
の大きいデータに対しては、前記第2のデータ伝送手段
を選択して当該データの伝送を行うようにしている。
【0018】また、データを送信するサーバとデータを
受信するクライアントとの間でデータの送受信を行うデ
ータ伝送システムにおいて、伝送速度は小さいが遅延の
少ない第1のデータ伝送手段と、伝送速度は大きいが遅
延も大きい第2のデータ伝送手段と、個々のデータの送
受信を行う際に当該データのサイズを評価するデータサ
イズ評価手段と、前記データサイズ評価手段の評価結果
に従って、サイズの小さいデータに対しては、前記第1
のデータ伝送手段を選択し、サイズの大きいデータに対
しては、前記第2のデータ伝送手段を選択する伝送手段
選択手段とを設け、前記伝送手段選択手段によって選択
されたデータ伝送手段により当該データを伝送するよう
に構成している。
【0019】また、伝送速度は小さいが遅延の少ない第
1のデータ伝送手段と、伝送速度は大きいが遅延も大き
い第2のデータ伝送手段と、データを指定する識別子の
一部にサーバを指定するサーバ指定部が設けられたUR
Lを発行するクライアントと、前記URLのサーバ指定
部で指定されたときに前記第1のデータ伝送手段を使用
して前記URLで指定されたデータを送信する第1のサ
ーバと、前記URLのサーバ指定部で指定されたときに
前記第2のデータ伝送手段を使用して前記URLで指定
されたデータを送信する第2のサーバと、前記クライア
ントが発行したURLの識別子で指定されたデータのデ
ータサイズを評価するデータサイズ評価手段と、前記デ
ータサイズ評価手段の評価結果に従って、サイズの小さ
いデータに対しては、前記第1のデータ伝送手段を選択
し、サイズの大きいデータに対しては、前記第2のデー
タ伝送手段を選択する伝送手段選択手段と、前記伝送手
段選択手段の選択結果に基づいて前記URLのサーバ指
定部で指定されたサーバを変更するURL変更手段とを
設け、前記URL変更手段によって変更された後のUR
Lで指定された前記第1のサーバまたは第2のサーバが
前記URLで指定されたデータを送信するように構成し
ている。
【0020】これにより、サイズの大きいデータについ
ては、遅延は大きくても伝送速度の大きい衛星回線など
の第2のデータ伝送手段を用いて伝送することにより、
従来の電話回線のみを使った伝送システムに比べて、よ
り短い伝送時間で伝送を行うことができる。また、サイ
ズの小さいデータについては、伝送速度は小さいが遅延
の少ない電話回線などの第1のデータ伝送手段を用いて
伝送することにより、衛星回線利用により発生する伝送
遅延を避けることができ、サーバからクライアントへの
データ伝送において常に衛星回線を使う従来の伝送シス
テムに比べて、より短い伝送時間で伝送を行うことがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)第1の実施形
態のデータ伝送システムでは、クライアント側が、サー
バから受け取るデータの伝送経路を、そのデータサイズ
に応じて衛星回線または地上回線に設定する。
【0022】このシステムは、図1に示すように、クラ
イアント側には、WWWブラウザ102を有するPC101
と、WWWブラウザ102からリクエストされたコンテン
ツのデータサイズに応じてリクエストの宛先を書き換え
るクライアント側ワークステーション(WS)103と、
クライアント側の送信データを地上回線112に中継し、
衛星通信送信装置121、通信衛星114及び衛星通信受信装
置113を経由する衛星回線からの受信データをクライア
ント側PC101に中継する衛星ルータ111とを備えてい
る。
【0023】クライアント側WS103は、インターネッ
トのサービスへのアクセスを中継するプロキシサーバ10
4と、拡張子とサイズグループとの対応関係が記述され
た拡張子−サイズグループ対応テーブル106と、この拡
張子−サイズグループ対応テーブル106を用いてサーバ
から送信されるべきデータのデータサイズを評価するデ
ータサイズ評価部105と、各回線の使用に適するデータ
サイズグループが記述された伝送手段テーブル108と、
評価されたデータサイズに適合する伝送手段を伝送手段
テーブル108から選択する伝送手段選択部107と、伝送手
段とサーバ名との対応関係が記述された伝送手段−サー
バ名対応テーブル110と、伝送手段−サーバ名対応テー
ブル110を用いてリクエストの宛先を書き換えるURL
変換部109とを備えている。
【0024】また、サーバ側には、格納されたWWWコ
ンテンツ118と、衛星回線を用いてWWWコンテンツを
提供する衛星用サーバ116と、地上回線を用いてWWW
コンテンツを提供する地上用サーバ(メインサーバ)11
7と、衛星回線を用いて伝送する一般サーバのコンテン
ツを中継する中継部119とから成るサーバ側WS115と、
クライアント側から送られたデータをその宛先に中継
し、クライアント側に送るデータをその宛先に従って衛
星回線または地上回線で中継する基地局ルータ120とを
備えている。
【0025】また、地上回線112には、一般サーバルー
タ125を介して、WWWコンテンツ124を提供する一般W
WWサーバ123の一般サーバWS122が接続している。
【0026】このシステムでは、WWWブラウザ102を
有するPC101が、WS103上のプロキシサーバ104を通
じてインターネットに接続している。WWWブラウザ10
2としては、マイクロソフト社のインターネットエクス
プローラや、ネットスケープ社のネットスケープナビゲ
ータなどが使用できる。また、プロキシサーバ104は、
インターネット上の通信を中継するプログラムであり、
フリーウェアのApacheなどが用いられる。
【0027】WWWブラウザ102は、インターネット上
の情報を取得するため、URLによるリクエストを発行
する。URLは、例えば、 http://www.panas.ac.jp/top.htm のように記述される。このうち“http”は通信プロトコ
ル名を表し、“www.panas.ac.jp”は宛先のサーバ名を
表し、また、“top.htm”はサーバが蓄積しているファ
イル名(パス名)を表している。
【0028】WWWブラウザ102がサーバ側WS115のW
WWコンテンツ118を取得する場合、URLのサーバ名
にサーバ側WS115のメインサーバ117(サーバ名を“ww
w.panas.ac.jp”とする)または衛星用サーバ116(サー
バ名を“www_sat.panas.ac.jp”とする)を指定し、パ
ス名に目的のコンテンツが格納されたファイルを指定し
たリクエストを発行する。
【0029】このリクエストを受けたクライアント側W
S103では、プロキシサーバ104がリクエストを解析し、
データサイズ評価部105が、リクエストのパス名から抽
出した拡張子を基に、拡張子−サイズグループ対応テー
ブル106を用いて、取得しようとするコンテンツのサイ
ズグループを識別する。
【0030】拡張子−サイズグループ対応テーブル106
には、図2に示すように、各拡張子と、大小に分けたサ
イズグループとの対応関係が記述されている。ここでは
サイズグループの大小を、データサイズが2キロバイト
を超えるかどうかにより区分しており、衛星回線を利用
する方がデータ伝送時間が短い2キロバイトを超えるデ
ータを“大”、地上回線を利用する方がデータ伝送時間
が短い2キロバイト以下のデータを“小”としている。
テキスト(txt、htm)や静止画(jpg)の拡張
子を持つデータは小のサイズグループに分類され、動画
(asx)や音楽(au)の拡張子を持つデータは大の
サイズグループに分類される。
【0031】クライアント側WS103の伝送手段選択部1
07は、データサイズ評価部105が識別したコンテンツの
サイズグループに基づいて、伝送手段テーブル108か
ら、コンテンツを伝送するための伝送手段を選択する。
伝送手段テーブル108には、図3に示すように、各伝送
手段に適合するサイズグループが記述されている。
【0032】URL変換部109は、伝送手段選択部107が
選択した伝送手段によりコンテンツのデータ伝送を行う
場合に、リクエストのサーバ名を変える必要があるかど
うかを伝送手段−サーバ名対応テーブル110を用いて調
べ、伝送手段−サーバ名対応テーブル110から求めたサ
ーバ名(実サーバ名)がリクエストのサーバ名と異なる
場合に、それを書き換える。
【0033】伝送手段−サーバ名対応テーブル110に
は、図4に示すように、リクエストのサーバ名に対応付
けて、各伝送手段ごとの実サーバ名が記述されている。
このテーブルに従って、リクエストのサーバ名が“www.
panas.ac.jp”の場合には、選択された伝送手段が衛星
回線のとき、“www_sat.panas.ac.jp”と書き換えられ
る。また、選択された伝送手段が地上回線のときは、リ
クエストのサーバ名“www.panas.ac.jp”がそのまま使
用される。また、リクエストのサーバ名が“www_sat.pa
nas.ac.jp”の場合には、選択された伝送手段が衛星回
線のときは、リクエストのサーバ名“www_sat.panas.a
c.jp”がそのまま使用され、選択された伝送手段が地上
回線のとき、“www.panas.ac.jp”と書き換えられる。
【0034】図7は、クライアント側WS103によるリ
クエストの変換例を示しており、例えば、「http://ww
w.panas.ac.jp/live.asx」と云うリクエストが「http:/
/www_sat.panas.ac.jp/live.asx」に変換される。な
お、サーバ側WS115において、衛星用サーバ116及びメ
インサーバ117はWWWコンテンツ118を共通に使用する
ため、リクエストのサーバ名を変更した場合でも、リク
エストのパス名は変わらない。
【0035】クライアント側WS103は、このリクエス
トを衛星ルータ111に送る。衛星ルータ111は、リクエス
トの宛先を示すサーバ名が衛星用サーバ116のときは、
リクエストの送信元のIPアドレスをクライアント側W
S103の衛星通信用IPアドレスに変換し、また、リク
エストの宛先がメインサーバ117であるときは、リクエ
ストの送信元のIPアドレスをクライアント側WS103
の本来のIPアドレスのままに保って、このリクエスト
を地上回線112を通じて基地局ルータ120に中継する。
【0036】リクエストを受けた基地局ルータ120は、
リクエストを、その宛先に従って衛星用サーバ116また
はメインサーバ117に中継する。リクエストを受け取っ
た衛星用サーバ116またはメインサーバ117は、リクエス
トのパス名に記されたファイルのデータをWWWコンテ
ンツ118から取得し、リクエストの送信元を示すIPア
ドレスを宛先に設定してデータを送信する。従って、衛
星用サーバ116から送出される送信データの宛先はクラ
イアント側WS103の衛星通信用IPアドレスとなり、
また、メインサーバ117から送出される送信データの宛
先はクライアント側WS103の本来のIPアドレスとな
る。
【0037】衛星用サーバ116またはメインサーバ117か
ら送信データを受け取った基地局ルータ120は、送信デ
ータの宛先のIPアドレスが衛星通信用の場合には、衛
星回線を通じてデータを中継し、送信データの宛先のI
Pアドレスが衛星通信用で無い場合には、地上回線を通
じてデータを中継する。
【0038】衛星ルータ111は、データを衛星回線から
受信した場合には、そのデータの宛先をクライアント側
WS103の本来のIPアドレスに逆変換し、また、デー
タを地上回線から受信した場合には、データの宛先をそ
のままに保って、受信データをクライアント側WS103
に送出する。クライアント側WS103のプロキシサーバ1
04は、受信したデータをWWWブラウザ102に中継し、
WWWブラウザ102がデータを取得する。
【0039】こうして、WWWブラウザ102がサーバ側
WS115から取得しようとするデータが、2キロバイト
を超えるデータサイズの場合には、衛星回線を使ってデ
ータ伝送が行われ、2キロバイト以下のデータサイズの
場合には、地上回線を使ってデータ伝送が行われる。
【0040】次に、WWWブラウザ102が一般サーバW
S122のWWWコンテンツ124を取得する場合の動作につ
いて説明する。
【0041】WWWブラウザ102が、一般サーバWS122
の一般WWWサーバ123(サーバ名を“www.onic.ac.j
p”とする)を宛先とするリクエスト「http://www.oni
c.ac.jp/top.htm」をクライアント側WS103に出力した
とする。
【0042】クライアント側WS103のデータサイズ評
価部105は、拡張子−サイズグループ対応テーブル106
(図2)から、取得しようとするデータのサイズグルー
プを小と識別し、伝送手段選択部107は、伝送手段テー
ブル108(図3)から、伝送手段として地上回線を選択
する。また、URL変換部109は、伝送手段−サーバ名
対応テーブル110(図4)に、リクエストのサーバ名を
変える必要が無い(「サーバ名に同じ」)ことが示され
ているため、URLの変更を行わない。
【0043】その結果、クライアント側WS103からは
リクエスト「http://www.onic.ac.jp/top.htm」がその
まま出力され、衛星ルータ111は、送信元のクライアン
ト側WS103のIPアドレスを変換すること無く、リク
エストを地上回線を介して一般サーバルータ125に中継
する。リクエストを受信した一般サーバルータ125は、
それを宛先の一般WWWサーバ123に送る。一般WWW
サーバ123は、リクエストのパス名で指定されたファイ
ルのデータをWWWコンテンツ124から取得し、リクエ
ストの送信元のIPアドレスを宛先に指定して、そのデ
ータを送信する。一般サーバルータ125は、この送信デ
ータを地上回線を使って中継する。
【0044】この送信データは、衛星ルータ111、プロ
キシサーバ104を介してWWWブラウザ102に送られる。
【0045】一方、WWWブラウザ102の一般WWWサ
ーバ123を宛先とするリクエストが「http://www.onic.a
c.jp/bgm.au」である場合には、クライアント側WS103
のデータサイズ評価部105は、拡張子−サイズグループ
対応テーブル106(図2)から、取得しようとするデー
タのサイズグループを大と識別し、伝送手段選択部107
は、伝送手段テーブル108(図3)から、伝送手段とし
て衛星回線を選択する。また、URL変換部109は、伝
送手段−サーバ名対応テーブル110(図4)に、サーバ
名“www.onic.ac.jp”(その他)が対応する衛星回線の
実サーバ名として“www_sat.panas.ac.jp”が指定され
ているため、図7に示すように、リクエストを「http:/
/www_sat.panas.ac.jp/relay.cgi?org=http%3a%2f%2fww
w%2fonic.ac.jp%2fbgm.au」に変換する。ここで、パス
名に設定した“relay.cgi?org=http%3a%2f%2fwww%2foni
c.ac.jp%2fbgm.au”のうち、“relay.cgi”は、サーバ
側WS115の中継部119の呼び出しパスを表し、また、
“?org=http%3a%2f%2fwww%2fonic.ac.jp%2fbgm.au”
は、本来のリクエスト「http://www.onic.ac.jp/bgm.a
u」を引数で表している。“%3a”は「:」、“%2f”は
「/」を意味している。
【0046】このリクエストを受けた衛星ルータ111
は、リクエストの送信元のクライアント側WS103のI
Pアドレスを衛星通信用のIPアドレスに変換し、この
リクエストを地上回線を介して基地局ルータ120に中継
する。基地局ルータ120は、リクエストを宛先の衛星用
サーバ116に中継する。衛星用サーバ116は、リクエスト
のパス名に従って中継部119を呼び出す。中継部119は、
パス名の引数から本来のリクエスト「http://www.onic.
ac.jp/bgm.au」を取り出し、本来のリクエストの宛先
“www.onic.ac.jp”に、このリクエストを送信する。
【0047】このリクエストを受信した一般サーバルー
タ125は、リクエストを宛先の一般WWWサーバ123に送
る。一般WWWサーバ123は、リクエストのパス名で指
定されたファイルのデータをWWWコンテンツ124から
取得し、リクエストの送信元の中継部119を宛先に指定
して、そのデータを送信する。この送信データは、一般
サーバルータ125、地上回線112及び基地局ルータ120を
介して、サーバ側WS115の中継部119に送られ、中継部
119は、受信データを衛星用サーバ116に送る。衛星用サ
ーバ116は、中継部119を介して取得したデータを送信用
データとし、このデータの宛先をクライアント側WS10
3の衛星通信用IPアドレスに指定して送信する。
【0048】衛星用サーバ116から送信データを受け取
った基地局ルータ120は、衛星回線を通じてデータを中
継し、データを衛星回線から受信した衛星ルータ111
は、そのデータの宛先をクライアント側WS103の本来
のIPアドレスに逆変換して受信データをクライアント
側WS103に送出する。クライアント側WS103のプロキ
シサーバ104は、受信したデータをWWWブラウザ102に
中継し、WWWブラウザ102がデータを取得する。
【0049】このように、WWWブラウザ102は、一般
サーバから取得するデータのデータサイズが大きい場合
に、クライアント側WS115を介在させることにより、
そのデータを衛星回線で受信することが可能になる。
【0050】図5は、このシステムの全体的な動作手順
を示している。 ステップ501:PC101のWWWブラウザ102は、クライ
アントとサーバ間の転送プロトコルであるHTTPに基
づいてリクエストを発行する。 ステップ502:クライアント側WS103は、このリクエス
トの宛先を、サーバから受け取るデータのデータサイズ
に応じて変換する。
【0051】このクライアント側WS103の具体的動作
手順は、図6のフロー図に示している。 ステップ601:WS103のプロキシサーバ104は、WWW
ブラウザ102が発行したHTTPリクエストを解析して
サーバ名を取得し、 ステップ602:また、リクエスト中のパス名を抽出し、 ステップ603:パス名から拡張子を抽出する。
【0052】ステップ604:データサイズ評価部105は、
拡張子からリクエストするデータのサイズグループを推
定し、 ステップ605:伝送手段選択部107が、そのサイズグルー
プから伝送路を選択する。
【0053】ステップ606:URL変換部109は、伝送手
段−サーバ名対応テーブル110から伝送路に対する実サ
ーバ名を求める。 ステップ607:この実サーバ名がメインサーバ名または
衛星用サーバ名のいずれかであり、 ステップ609:リクエスト中のサーバ名がメインサーバ
名または衛星用サーバ名のいずれかであるときは、 ステップ610:リクエスト中のサーバ名を、実サーバ名
に置き換える。
【0054】また、ステップ609において、リクエスト
中のサーバ名がメインサーバ名または衛星用サーバ名の
いずれでも無いときは、 ステップ612:リクエスト中のパス名を、中継部119の呼
び出しパスにし、その後に本来のリクエストを引数とし
て追加した後、リクエスト中のサーバ名を、実サーバ名
に置き換える(ステップ610)。 ステップ611:ステップ610で置き換えた結果を変換結果
とする。
【0055】また、ステップ607において、実サーバ名
がメインサーバ名または衛星用サーバ名のいずれでも無
いときは、 ステップ608:与えられたリクエストをそのまま変換結
果とする。 、経路を決定するサーバ指定部であり、宛先のサーバ名
が記述される。
【0056】図5に戻って、 ステップ503:クライアント側WS103のプロキシサーバ
104は、変換後のリクエストを衛星ルータ111に送る。 ステップ504:リクエストの宛先が衛星用サーバ116であ
るときは、 ステップ505:衛星ルータ111は、リクエスト送信元のI
Pアドレスをクライアント側WS103の衛星通信用のI
Pアドレスに変換し、 ステップ506:地上回線を通じてリクエストを中継す
る。
【0057】ステップ507:基地局ルータ120は、このリ
クエストを衛星用サーバ116に中継し、 ステップ508:リクエストを受信した衛星用サーバ116
は、 ステップ509:送信用データを取得する。
【0058】一方、ステップ504において、リクエスト
の宛先が衛星用サーバ116では無く、 ステップ517:メインサーバ117を宛先としているとき
は、 ステップ518:衛星ルータ111は、地上回線を通じてリク
エストを中継し、 ステップ519:基地局ルータ120は、このリクエストをメ
インサーバ117に中継し、 ステップ520:リクエストを受信したメインサーバ117
は、 ステップ521:送信用データを取得する。
【0059】図8には、ステップ509及びステップ521に
おいて、送信用データを取得する具体的手順を示してい
る。 ステップ801:リクエストのパス名が中継部119を呼び出
すもので無いときは、 ステップ802:リクエストに従って、WWWコンテンツ1
18から送信用データを取得する。ステップ521は、この
処理だけになる。ステップ801において、リクエストの
パス名が中継部119を呼び出すものであるときは、 ステップ803:中継部119を呼び出す。
【0060】ステップ804:中継部119は、引数から本来
のリクエストを取り出し、 ステップ805:本来のリクエストから本来の宛先を得
て、 ステップ806:本来のリクエストを本来の宛先に送信す
る。 ステップ807:本来の宛先からリクエスト結果のデータ
を受け取ると、 ステップ808:受け取ったデータを送信用データとす
る。
【0061】図5に戻って、 ステップ510:衛星用サーバ116は、ステップ509で取得
したデータを送信し、 ステップ522:メインサーバ117は、ステップ521で取得
したデータを送信する。 ステップ511:送信用データの宛先を示すリクエスト送
信元のIPアドレスが衛星通信用の場合には、 ステップ512:基地局ルータ120は、衛星回線を通じてデ
ータを中継し、 ステップ513:衛星ルータ111は、データの宛先のIPア
ドレスをクライアント側WS103の本来のIPアドレス
に逆変換して、 ステップ514:クライアント側WS103にデータを中継す
る。
【0062】また、ステップ511において、送信用デー
タの宛先を示すリクエスト送信元のIPアドレスが衛星
通信用で無い場合は、 ステップ523:基地局ルータ120は、地上回線を通じてデ
ータを中継し、衛星ルータ111は、クライアント側WS1
03にデータを中継する(ステップ514)。
【0063】ステップ515:プロキシサーバ104は、衛星
ルータ111から送られたデータをWWWブラウザ102にデ
ータ中継し、 ステップ516:WWブラウザ102は、データを取得する。
また、ステップ517において、リクエストの宛先が衛星
用サーバでも、メインサーバでも無いときは、 ステップ524:一般WWWサーバ123用の処理を行う。
【0064】図9は、ステップ524の具体的手順を示し
ている。 ステップ901:衛星ルータ111は、地上回線を通じてリク
エストを中継し、 ステップ902:一般サーバルータ125は、一般WWWサー
バ123にリクエストを中継し、 ステップ903:リクエストを受信した一般WWWサーバ1
23は、 ステップ904:WWWコンテンツ124からデータを取得し
て送信し、 ステップ905:一般サーバルータ125は、地上回線を通じ
てデータを中継し、 ステップ906:衛星ルータ111は、クライアント側WS10
3にデータを中継し、 ステップ907:プロキシサーバ104は、WWWブラウザ10
2にデータを中継し、 ステップ908:WWWブラウザ102は、データを取得す
る。
【0065】このように、このデータ伝送システムで
は、サーバから受信するデータのデータサイズが大きい
場合には衛星回線を利用して、また、データサイズが小
さい場合には地上回線を利用してデータを取得すること
ができ、データの伝送時間を出来る限り短縮することが
できる。
【0066】なお、この実施形態では、プロキシサーバ
が、変換後のリクエストを衛星ルータを通じて送出し、
そのリクエストに従って取得したデータをWWWブラウ
ザに返しているが、そうする代わりに、変換後のリクエ
ストをWWWブラウザに一旦返し、これを受けてWWW
ブラウザが、変換後のリクエストを送信し直すようにし
ても良い。
【0067】また、この実施形態では、データサイズ評
価部が、拡張子のみによってデータのサイズグループを
評価する場合について説明したが、リクエスト全体やパ
ス名全体などを手掛かりに使用したり、あるいは、それ
らを組み合わせたものを手掛かりに使ってデータサイズ
を評価するようにしても良い。
【0068】また、この実施形態では、データサイズ評
価部が、静的なテーブルを用いてデータサイズを評価す
る場合について説明したが、通信履歴を利用して、サイ
ズ評価に使う基準や規則を動的に更新するようにしても
よい。
【0069】また、データサイズ評価部は、データ取得
先のサーバと通信して、データサイズを直接取得するよ
うにしても良い。
【0070】また、取得するデータの種類がテキスト、
静止画、動画、音楽と云うように分かっている場合に
は、データの種類に基づいてデータサイズを評価するよ
うにしても良い。
【0071】また、過去の通信履歴などから、データを
特定するデータ識別子と、そのデータサイズとの関係が
既知である場合には、データ識別子に基づいてデータサ
イズを評価することができる。また、各データ識別子に
対応するデータサイズを予めサーバ側からクライアント
側に伝えるようにしても良い。
【0072】また、伝送手段選択部は、各伝送手段の伝
送速度や遅延などの情報を監視し、リアルタイムに伝送
手段テーブルの情報を更新するようにしてもよい。
【0073】また、この実施形態では、基地局側の一つ
のワークステーション上に、衛星用サーバ、地上用サー
バ、中継部、及びWWWコンテンツのすべてを実装する
構成を示しているが、それらを別々のワークステーショ
ン上で実現しも良い。
【0074】また、この実施形態では、データサイズ評
価部、伝送手段選択部、及びURL変換部を、別々のモ
ジュールとして説明したが、それらを一つのモジュール
にまとめても良い。また、その場合には、データ識別子
のパタンから変換後のリクエストを生成するパタンマッ
チベースの規則の適用によって、リクエスト変換を行っ
ても良い。
【0075】また、すべてのリクエストを対象として、
データサイズの評価や、その結果に基づく伝送手段選
択、リクエスト変換を行うのでは無く、指定されたリク
エストや、パタンに合致するリクエスト、あるいは、合
致しないリクエストのみに対象を限定するようにしても
よい。こうすることにより、サーバ側WSが中継して衛
星回線の利用を可能にする一般WWWサーバを限定する
ことができる。
【0076】また、この実施形態では、伝送手段の種類
として衛星回線と地上回線との2つを示しているが、こ
れだけに限るものでは無く、また、複数の衛星回線や複
数の地上回線を用いることもできる。
【0077】(第2の実施形態)第2の実施形態のデー
タ伝送システムでは、クライアント側が求めるデータの
サイズをサーバ側で評価する。
【0078】このシステムは、図10に示すように、ク
ライアント側に、WWWブラウザ102を有するPC101
と、衛星ルータ111とを備えている。
【0079】また、サーバ側WS115は、WWWコンテ
ンツ118、衛星用サーバ116、地上用サーバ(メインサー
バ)117の他に、リクエストされたデータのサイズをW
WWコンテンツ118を参照して評価するデータサイズ評
価部1011と、各回線の使用に適するデータサイズグルー
プが記述された伝送手段テーブル1013と、評価されたデ
ータサイズに適合する伝送手段を伝送手段テーブル1013
から選択する伝送手段選択部1012と、伝送手段と実サー
バ名との対応関係が記述された伝送手段−サーバ名対応
テーブル1015と、伝送手段−サーバ名対応テーブル1015
を用いてリクエストの宛先を書き換えるURL変換部10
14とを備えており、URL変換部1014がリクエストを変
換した場合に、メインサーバ117は、変換後のリクエス
トをWWWブラウザ102に返信し、WWWブラウザ102
は、それに基づいてリクエストを再発行する。
【0080】図13は、このシステムの全体的な動作手
順を示している。 ステップ1301:WWWブラウザ102は、サーバ側WS115
のメインサーバ117にリクエストを発行する。 ステップ1302:衛星ルータ111は、地上回線112を通じて
リクエストを中継し、 ステップ1303:基地局ルータ120は、サーバ側WS115の
メインサーバ117にリクエストを中継する。 ステップ1304:サーバ側WS115では、リクエストが求
めるデータのサイズに基づいて、リクエストのサーバ名
を変換する。
【0081】図14は、ステップ1304の具体的手順を示
している。 ステップ1401:メインサーバ117は、リクエスト中のサ
ーバ名を求め、 ステップ1402:リクエスト中のパス名を抽出する。 ステップ1403:データサイズ評価部1011は、パス名から
直接WWWコンテンツ118を参照し、データサイズグル
ープを決定する。 ステップ1404:伝送手段選択部1012は、伝送手段テーブ
ル1013から、サイズグループに対応する伝送手段を選択
する。
【0082】図11は伝送手段テーブル1013を示してい
る。 ステップ1405:URL変換部1014は、伝送手段−サーバ
名対応テーブル1015から、選択された伝送手段に対応す
る実サーバ名を得る。
【0083】図12は伝送手段−サーバ名対応テーブル
1015を示している。 ステップ1406:実サーバ名が衛星用サーバ名であるとき
は、 ステップ1407:URL変換部1014は、リクエスト中のサ
ーバ名を実サーバ名(=衛星用サーバ名)に置き換え、 ステップ1408:置き換えた結果を変換結果とする。
【0084】また、ステップ1406において、実サーバ名
が衛星用サーバ名で無いときは、 ステップ1409:与えられたリクエストをそのまま変換結
果とする。図15は、リクエストの変換例を示してい
る。データサイズが2MB以上であるリクエストは、サ
ーバ名が衛星用サーバ名に置き換えられている。
【0085】図13に戻って、 ステップ1305:変換したリクエストの宛先が衛星用サー
バであるときは、 ステップ1306:メインサーバは、変換後のリクエストを
一旦WWWブラウザ102に返信する。 ステップ1307:WWWブラウザ102は、変換後の(衛星
用サーバを宛先とする)リクエストを発行し直す。
【0086】ステップ1308:衛星ルータ111は、リクエ
スト送信元のIPアドレスをクライアント側PC101の
衛星通信用IPアドレスに変換し、 ステップ1309:地上回線を通じてリクエストを中継す
る。 ステップ1310:基地局ルータ120は、リクエストを宛先
の衛星用サーバ116に中継する。
【0087】ステップ1311:衛星用サーバ116は、WW
Wコンテンツ118から送信用データを取得し、 ステップ1312:データを送信する。 ステップ1313:基地局ルータ120は、衛星回線を通じて
データを中継する。 ステップ1314:衛星ルータ111は、データの宛先のIP
アドレスをクライアント側PC101の本来のIPアドレ
スに逆変換し、 ステップ1315:クライアント側PC101にデータを中継
する。 ステップ1316:WWWブラウザ102はデータを取得す
る。
【0088】また、ステップ1305において、変換したリ
クエストの宛先がメインサーバ117であるときは、 ステップ1317:メインサーバ117は、WWWコンテンツ1
18から送信用データを取得し、 ステップ1318:データを送信する。 ステップ1319:基地局ルータ120は、地上回線を通じて
データを中継する。 ステップ1315:衛星ルータ111は、クライアント側PC1
01にデータを中継し、 ステップ1316:WWWブラウザ102はデータを取得す
る。
【0089】このように、このデータ伝送システムで
は、第1の実施形態に比べて、クライアント側が大きな
設備を持たなくても良く、伝送路自体に特別の改造を施
す必要も無い。また、このシステムでは、データサイズ
の評価を正確に行うことができるため、伝送手段を的確
に選択できる。
【0090】なお、この実施形態では、基地局側の一つ
のワークステーション上に、衛星用サーバ、地上用サー
バ、中継部、WWWコンテンツを実装する構成を示して
いるが、それらを別々のワークステーション上で実現し
も良い。
【0091】また、伝送手段選択部は、各伝送手段の伝
送速度や遅延などの情報を監視し、リアルタイムに伝送
手段テーブルの情報を更新するようにしてもよい。
【0092】また、データサイズ評価部、伝送手段選択
部、及びURL変換部を一つのモジュールにまとめても
良い。
【0093】また、リクエスト変換の対象とするリクエ
ストを、指定されたリクエストや、パタンに合致するリ
クエスト、あるいは、合致しないリクエストのみに限定
するようにしてもよい。
【0094】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のデータ伝送方法及びデータ伝送システムでは、伝送速
度と遅延時間とが異なる複数の伝送路を、伝送すべきデ
ータのサイズに合わせて有効に使い分けており、従来の
データ伝送方式に比べて、データ伝送に掛かる時間を短
くすることができる。
【0095】また、データのサイズを、データの種類や
データ識別子、あるいはデータ識別子のうちの拡張子部
分により評価するシステムでは、データのサイズをサー
バに問い合わせることなく、効率的に伝送路の選択が可
能になる。
【0096】また、サーバ側にデータサイズ評価部、伝
送手段選択部及びURL変換部を設けたシステムでは、
伝送路自体に特別な改造を施すことなく、データサイズ
に応じた効率的なデータ伝送が可能になる。
【0097】また、サーバ側WSに中継部を設けたシス
テムでは、特別の構成を持たない一般のサーバとのデー
タ伝送においても、衛星回線を利用して、データ伝送に
掛かる時間が短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるデータ伝送システムの
構成を示すブロック図、
【図2】第1の実施形態の拡張子−サイズグループ対応
テーブルを示す図、
【図3】第1の実施形態の伝送手段テーブルを示す図、
【図4】第1の実施形態の伝送手段−サーバ名対応テー
ブルを示す図、
【図5】第1の実施形態におけるデータ伝送システムの
動作手順を示すフロー図、
【図6】第1の実施形態のリクエスト変換手順を示すフ
ロー図、
【図7】第1の実施形態のリクエスト変換例を示す図、
【図8】第1の実施形態の送信データ取得手順を示すフ
ロー図、
【図9】第1の実施形態の一般WWWサーバ用処理手順
を示すフロー図、
【図10】第2の実施形態におけるデータ伝送システム
の構成を示すブロック図、
【図11】第2の実施形態の伝送手段テーブルを示す
図、
【図12】第2の実施形態の伝送手段−サーバ名対応テ
ーブルを示す図、
【図13】第2の実施形態におけるデータ伝送システム
の動作手順を示すフロー図、
【図14】第2の実施形態のリクエスト変換手順を示す
フロー図、
【図15】第2の実施形態のリクエスト変換例を示す
図、
【図16】従来のデータ伝送システムの構成を示すブロ
ック図、
【図17】従来のデータ伝送システムの動作手順を示す
フロー図、
【図18】衛星ルータの動作手順を示すフロー図、
【図19】基地局ルータの動作手順を示すフロー図であ
る。
【符号の説明】
1、101 クライアント側PC 2、102 WWWブラウザ 3、111 衛星ルータ 4、112 地上回線 5、113 衛星通信受信装置 6、114 通信衛星 7、115 サーバ側WS 8、118 WWWコンテンツ 9、116 衛星用サーバ 11、121 衛星通信送信装置 103 クライアント側WS 104 プロキシサーバ 105、1011 データサイズ評価部 106 拡張子−サイズグループ対応テーブル 107、1012 伝送手段選択部 108、1013 伝送手段テーブル 109、1014 URL変換部 110、1015 伝送手段−サーバ名対応テーブル 117 地上用サーバ(メインサーバ) 119 中継部 120 基地局ルータ 122 一般サーバWS 123 一般WWWサーバ 124 WWWコンテンツ 125 一般サーバルータ
フロントページの続き (72)発明者 石田 隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 仁木 輝記 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA02 HA05 HC01 HD03 JL02 LB05 MB11 5K034 AA03 BB06 DD02 EE03 EE10 MM08

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを送信するサーバとデータを受信
    するクライアントとの間でデータの送受信を行うデータ
    伝送方法において、 伝送速度は小さいが遅延の少ない第1のデータ伝送手段
    と、伝送速度は大きいが遅延も大きい第2のデータ伝送
    手段とを含む少なくとも二つの伝送手段を用意し、個々
    のデータの送受信を行う際に、当該データのサイズを評
    価し、評価結果に従って、サイズの小さいデータに対し
    ては、前記第1のデータ伝送手段を選択し、サイズの大
    きいデータに対しては、前記第2のデータ伝送手段を選
    択して当該データの伝送を行うことを特徴とするデータ
    伝送方法。
  2. 【請求項2】 前記データのサイズを評価するデータサ
    イズ評価手段を前記クライアントの側に設けることを特
    徴とする請求項1に記載のデータ伝送方法。
  3. 【請求項3】 前記データサイズ評価手段が、前記サー
    バから、送信されるべきデータのサイズを取得して、前
    記データのサイズを評価することを特徴とする請求項2
    に記載のデータ伝送方法。
  4. 【請求項4】 前記データサイズ評価手段が、前記デー
    タの種類に基づいて前記データのサイズを評価すること
    を特徴とする請求項2に記載のデータ伝送方法。
  5. 【請求項5】 前記データサイズ評価手段が、前記デー
    タの識別子に基づいて、前記データのサイズを評価する
    ことを特徴とする請求項2に記載のデータ伝送方法。
  6. 【請求項6】 前記データサイズ評価手段が、前記デー
    タの識別子のうちの拡張子部分に基づいて、前記データ
    のサイズを評価することを特徴とする請求項2に記載の
    データ伝送方法。
  7. 【請求項7】 前記データのサイズを評価するデータサ
    イズ評価手段を前記サーバの側に設け、前記データサイ
    ズ評価手段が、前記サーバの側に蓄積されている前記デ
    ータにアクセスして、前記データのサイズを評価するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送方法。
  8. 【請求項8】 データを送信するサーバとデータを受信
    するクライアントとの間でデータの送受信を行うデータ
    伝送システムにおいて、 伝送速度は小さいが遅延の少ない第1のデータ伝送手段
    と、 伝送速度は大きいが遅延も大きい第2のデータ伝送手段
    と、 個々のデータの送受信を行う際に当該データのサイズを
    評価するデータサイズ評価手段と、 前記データサイズ評価手段の評価結果に従って、サイズ
    の小さいデータに対しては、前記第1のデータ伝送手段
    を選択し、サイズの大きいデータに対しては、前記第2
    のデータ伝送手段を選択する伝送手段選択手段とを備
    え、前記伝送手段選択手段によって選択されたデータ伝
    送手段により当該データの伝送が行われることを特徴と
    するデータ伝送システム。
  9. 【請求項9】 データを送信するサーバとデータを受信
    するクライアントとの間でデータの送受信を行うデータ
    伝送システムにおいて、 伝送速度は小さいが遅延の少ない第1のデータ伝送手段
    と、 伝送速度は大きいが遅延も大きい第2のデータ伝送手段
    と、 データを指定する識別子の一部にサーバを指定するサー
    バ指定部が設けられたURLを発行するクライアント
    と、 前記URLのサーバ指定部で指定されたときに前記第1
    のデータ伝送手段を使用して前記URLで指定されたデ
    ータを送信する第1のサーバと、 前記URLのサーバ指定部で指定されたときに前記第2
    のデータ伝送手段を使用して前記URLで指定されたデ
    ータを送信する第2のサーバと、 前記クライアントが発行したURLの識別子で指定され
    たデータのデータサイズを評価するデータサイズ評価手
    段と、 前記データサイズ評価手段の評価結果に従って、サイズ
    の小さいデータに対しては、前記第1のデータ伝送手段
    を選択し、サイズの大きいデータに対しては、前記第2
    のデータ伝送手段を選択する伝送手段選択手段と、 前記伝送手段選択手段の選択結果に基づいて前記URL
    のサーバ指定部で指定されたサーバを変更するURL変
    更手段とを備え、前記URL変更手段によって変更され
    た後のURLで指定された前記第1のサーバまたは第2
    のサーバが前記URLで指定されたデータを送信するこ
    とを特徴とするデータ伝送システム。
  10. 【請求項10】 前記クライアントが、前記URL変更
    手段によって変更されたURLを再発行することを特徴
    とする請求項9に記載のデータ伝送システム。
  11. 【請求項11】 前記データサイズ評価手段及び伝送手
    段選択手段が、前記クライアントの側に設けられている
    ことを特徴とする請求項8に記載のデータ伝送システ
    ム。
  12. 【請求項12】 前記データサイズ評価手段、伝送手段
    選択手段及びURL変更手段が、前記クライアントの側
    に設けられていることを特徴とする請求項9に記載のデ
    ータ伝送システム。
  13. 【請求項13】 前記データサイズ評価手段が、前記サ
    ーバから、送信されるべきデータのサイズを取得して、
    前記データのサイズを評価することを特徴とする請求項
    11または12に記載のデータ伝送システム。
  14. 【請求項14】 前記データサイズ評価手段が、前記デ
    ータの種類に基づいて前記データのサイズを評価するこ
    とを特徴とする請求項11または12に記載のデータ伝
    送システム。
  15. 【請求項15】 前記データサイズ評価手段が、前記デ
    ータの識別子に基づいて、前記データのサイズを評価す
    ることを特徴とする請求項11または12に記載のデー
    タ伝送システム。
  16. 【請求項16】 前記データサイズ評価手段が、前記デ
    ータの識別子のうちの拡張子部分に基づいて、前記デー
    タのサイズを評価することを特徴とする請求項11また
    は12に記載のデータ伝送システム。
  17. 【請求項17】 前記データサイズ評価手段及び伝送手
    段選択手段が、前記サーバの側に設けられており、前記
    データサイズ評価手段が、前記サーバの側に蓄積されて
    いる前記データにアクセスして、前記データのサイズを
    評価することを特徴とする請求項8に記載のデータ伝送
    システム。
  18. 【請求項18】 前記データサイズ評価手段、伝送手段
    選択手段及びURL変更手段が、前記サーバの側に設け
    られており、前記データサイズ評価手段が、前記サーバ
    の側に蓄積されている前記データにアクセスして、前記
    データのサイズを評価し、前記URL変更手段によって
    変更されたURLが前記クライアントに返信され、これ
    を受けて前記クライアントがURLを再発行することを
    特徴とする請求項9に記載のデータ伝送システム。
  19. 【請求項19】 前記サーバの側に、前記クライアント
    と他のサーバとの伝送を中継する中継手段を備え、前記
    クライアントが前記サーバ指定部で前記他のサーバを指
    定するURLを発行し、前記データサイズ評価手段が前
    記URLの識別子で指定されたデータのデータサイズを
    大きいと評価したとき、前記URL変更手段が、前記U
    RLのサーバ指定部で指定されたサーバを前記第2のサ
    ーバに変更し、前記中継手段が前記他のサーバから中継
    したデータを前記第2のサーバが前記第2のデータ伝送
    手段を使用して伝送することを特徴とする請求項9に記
    載のデータ伝送システム。
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