JP2002111033A - 太陽電池装置 - Google Patents

太陽電池装置

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JP2002111033A
JP2002111033A JP2000293275A JP2000293275A JP2002111033A JP 2002111033 A JP2002111033 A JP 2002111033A JP 2000293275 A JP2000293275 A JP 2000293275A JP 2000293275 A JP2000293275 A JP 2000293275A JP 2002111033 A JP2002111033 A JP 2002111033A
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solar cell
cell device
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veranda
fixing contact
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JP2000293275A
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Masahiro Mori
昌宏 森
Yoshitaka Nagao
吉孝 長尾
Yuji Inoue
裕二 井上
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Canon Inc
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S25/00Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules
    • F24S25/70Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules with means for adjusting the final position or orientation of supporting elements in relation to each other or to a mounting surface; with means for compensating mounting tolerances
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S25/00Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules
    • F24S25/10Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules extending in directions away from a supporting surface
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
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    • F24S25/00Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules
    • F24S25/60Fixation means, e.g. fasteners, specially adapted for supporting solar heat collector modules
    • F24S25/61Fixation means, e.g. fasteners, specially adapted for supporting solar heat collector modules for fixing to the ground or to building structures
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に安全確実にベランダの腰壁、柵等の上
端部に開放された空間を有する壁体に太陽電池を載置す
ることのできる、太陽電池装置を提供する。 【解決手段】 太陽電池1の側部より外側に延出した
後、U字状に非受光面側に折り返してこの太陽電池の背
面まで延出された支持材6を有し、壁体7と太陽電池1
の間の空間上部に、支持材6の存在しない空気流通口4
6を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物のベランダ腰
壁等の上端部に開放された空間を有する壁体に取付ける
ことのできる太陽電池装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、太陽電池に代表される光起電
力素子は、クリーンで非枯渇性のエネルギー供給源とし
て使用されており、また、それ自体の開発研究も多種多
様に行われているが、なかでも、地上及び屋根上等への
設置にうまく適合するための太陽電池の開発は、近年、
盛んに行われている。
【0003】このような太陽電池は、多様な用途に多様
な形状で使われ始めており、その結果、様々な要望が挙
がっている。
【0004】例えばその一つとして、マンションベラン
ダの柵、腰壁に設置するに適した太陽電池が求められて
いる。マンションベランダの柵、腰壁を利用して100
W前後の小規模の太陽光発電装置を作る場合には、機器
購入資金も小額で済むため、多くの需要が期待できる。
【0005】このような太陽電池装置の例として、以下
のような技術が提案されている。 ベランダの庇部分に固定部材を取付け、太陽電池の上
部をこの固定部材に係合させた後、太陽電池の下部はベ
ランダの柵上部に固定するもの(実開平7−3149号
公報)。 ベランダの腰壁の外側に、連結部材を用いて太陽電池
パネルの枠体を固定するもの(特開平7−279240
号公報)。 太陽電池裏面の中央部にポール材を支持して、このポ
ール材をベランダの柵に強固に固定するもの(特開20
00−28176号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
技術においては、それぞれ以下のような課題を有してい
る。
【0007】実開平7−3149号公報に記載の技術に
おいては、ベランダの庇部分に固定部材を取付けるの
に、十分な固定強度を発揮して取付けることが難しい。
庇部分が木材であれば、釘、ドリルビス等を用いて工事
作業の専門家でない素人が固定することは可能であるか
もしれない。しかし、その作業は煩雑でありワンタッチ
であるとはいえない。また、太陽電池の下部をベランダ
の柵上部に固定する作業も同様に煩雑である。
【0008】その上、太陽電池の上部を係合させるため
に持ち上げる作業は危険である。この時に突風が吹いた
りすれば、太陽電池が風を受けて大きな力が働き、手で
支えきれなくて落としてしまう可能性も考えられる。
【0009】さらに太陽電池の非受光面側から風を受け
た際に、太陽電池の他にも例えば係合金具等が風を受け
てしまう形状になっているため、太陽電池の上部係合部
がはずれる可能性は否定できない。
【0010】また、特開平7−279240号公報に記
載の技術では、ベランダ内からだけでの作業では取付け
が不可能であると考えられる。太陽電池パネル枠体の下
部を連結部材によって固定する作業は、ベランダの腰壁
もしくは柵の上から手を伸ばしただけの作業では実施不
可能であると考えられる。よって、素人が容易に設置固
定できる方法ではなく、工事作業の専門家がベランダ外
側に足場を組んだりした上で行う必要があると考えられ
る。
【0011】さらに、特開2000−28176号公報
に記載の技術では、太陽電池がベランダの柵の外側に取
付けられているので、取付け作業時に誤って落下させて
しまう可能性は否定できない。
【0012】ここで、このような従来の設置固定方法に
おいて、太陽電池がより多くの太陽光を受けてより多く
の発電をする可能性のあるものは、特開平7−2792
40号公報及び特開2000−28176号公報に記載
のような技術である。これらは、ベランダの柵、腰壁の
外側で太陽電池を設置しているため、太陽光を遮る物体
が無いためである。一方、ベランダの柵、腰壁の内側に
設置固定する技術では、上階のベランダによって太陽光
を遮られる可能性がある。特に、太陽が高くなる夏にお
いては、ベランダの柵、腰壁の内側で太陽電池に十分な
太陽光を受けることは困難になる可能性が高い。
【0013】つまり、ベランダの柵、腰壁の内側に太陽
電池を設置固定する場合は、設置作業時に太陽電池を誤
って落下させる懸念は小さくなるが、設置後に太陽光を
十分に受けられない可能性があるという課題がある。一
方、ベランダの柵、腰壁の外側に太陽電池を設置固定す
る場合は、設置後に太陽光を十分に受けられる可能性が
高いが、設置作業を工事作業の専門家でない素人が行っ
た時には、太陽電池を誤って落下させる懸念はより大き
くなる。
【0014】このように、ベランダの柵、腰壁の外側に
太陽電池を設置固定して十分な太陽光を受けられ、か
つ、その設置固定作業において太陽電池を落下させる懸
念をなくした技術が提案されていない。
【0015】つまり以上説明したように、太陽電池をベ
ランダの腰壁もしくは柵に設置固定する方法について、
ベランダの腰壁、柵の外側への太陽電池の設置を工事作
業の専門家でない素人がベランダ内側だけの作業で済ま
すことができ、太陽電池を誤って落下させてしまう懸念
がなく、安全に確実に固定する方法は提案されていな
い。
【0016】また、従来の設置固定方法では、太陽電池
を設置した状態で風によって力を受けないような工夫が
されていないため、太陽電池が外れてしまうことと、必
ずしも十分な機械構造強度を有しているとは言えない光
起電力素子及び電気配線部品が損傷することを懸念しな
ければならない。
【0017】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑み、誰でもが簡単に安全確実にベランダの腰壁、柵等
の上端部に開放された空間を有する壁体に太陽電池を載
置することのできる、太陽電池装置を提供することを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
成された本発明の太陽電池装置の構成は、以下の通りで
ある。
【0019】即ち、本発明の太陽電池装置は、上端部が
開放された壁体に、これを挟持するようにして設置され
る太陽電池装置であって、太陽電池の側部より外側に延
出した後、U字状に非受光面側に折り返して該太陽電池
の背面まで延出された支持材を有し、前記壁体と前記太
陽電池の間の空間上部に、前記支持材の存在しない空気
流通口を設けたことを特徴とする。
【0020】かかる構成によれば、上端部が開放された
壁体を太陽電池と支持材で挟むように上から被せて置く
ことができ、特に太陽電池と上端部が開放された壁体
(例えばベランダの腰壁、柵等)との間に風が下から上
に向かって吹き込んできて、太陽電池を上に吹きあげよ
うとしても、壁体と太陽電池の間の空間上部には支持材
の存在しない空気流通口があるため、そこから風が抜け
てしまうことで、太陽電池が上に吹き上げられる力は大
きく低減する。
【0021】太陽電池が上に吹き上げられることを防止
できれば、支持材はU字状に非受光面側に折り返して太
陽電池の背面まで延出されているので、これがストッパ
ーとなって、太陽電池装置がベランダの腰壁、柵等から
外れて落下することを防止できる。
【0022】本発明の太陽電池装置においては、前記太
陽電池の前記支持材が延出している側部に相対するもう
一方の側部の近傍に、非受光面側に突出した第一の固定
用当接部を有し、且つ、前記支持材の該太陽電池の背面
まで延出された部分に、該支持材に対して受光面側への
突出量が調節可能である第二の固定用当接部を有するこ
とが好ましい。
【0023】かかる構成によれば、上端部が開放された
壁体を太陽電池と支持材で挟み続けた状態で太陽電池装
置を設置固定することができ、より太陽電池装置が外れ
る可能性が小さくなる。
【0024】さらに、太陽電池装置をしっかり固定する
作業は、第二の固定用当接部を支持材に対して受光面側
に突出させて、前記壁体に当接させるだけなので、例え
ばベランダ内側の作業だけで設置固定作業を完了でき
る。これらの作業は、工事の専門家ではない素人が簡単
にできる作業である。
【0025】このとき、第一の固定用当接部があること
によって、太陽電池の発電部は垂直面に対して角度を保
って設置することができる。これによって、発電部が垂
直に設置されている状態に比べ、より多くの太陽光を受
けることができ、より多くの発電が期待できるので有用
である。
【0026】ここで、第一の固定用当接部が太陽電池よ
り非受光面側に突出する長さを、最適な長さ調節可能な
構造とすることによって、最適な設置角度を得ることが
でき、さらに有用である。
【0027】また、前記支持材は、前記第二の固定用当
接部を有する部分において、該支持材と前記太陽電池と
の間に前記壁体を介在させることのできる間隔を広げる
方向に開口変位可能であり、該支持材を初期状態より開
口変位させた状態では、該支持材が閉口するように動こ
うとする力が発生するように作製されていることが好ま
しい。
【0028】かかる構成によれば、太陽電池装置をより
強固に壁体に設置・固定できることを期待できる。支持
材が常に閉口するように力が働き続けることで、第一の
固定用当接部と第二の固定用当接部で壁体をより強固に
挟み、太陽電池装置はしっかり固定できる。
【0029】また、前記支持材と前記第一の固定用当接
部は、1本の金属製棒材で一体的に成形されていること
が好ましい。
【0030】かかる構成によれば、金属製棒材の弾性力
を利用して、上記のように支持材が閉口するように力が
働き続ける構造を容易に作り出すことができる。また、
支持材と第一の固定用当接部が一つの部材であることに
より、力が加わり続けた時に強度的に弱点である部材の
接続部分をなくすことができ、より大きな力で壁体を挟
むことができる。さらに、この金属製棒材を支持材とし
て用いることで、隣接する支持材間がそのまま空気流通
口となり得るので、太陽電池装置の作製が簡単で有用で
ある。
【0031】また、前記金属製棒材は中空であり、前記
太陽電池からの電気出力線がこの金属製棒材の中空部に
配置されていることが好ましい。
【0032】かかる構成によれば、電気出力線は金属製
棒材によって外部環境より守られることになり、電気出
力線の導線の被覆材自体が十分な耐候性を持つ材料であ
る必要がなくなる可能性がある。
【0033】そのため、耐候性に特別には優れていない
通常の導線の被覆材を有した安価な電気出力線を採用
し、太陽電池装置の価格を低下させることができる可能
性が高い。
【0034】また、前記第一の固定用当接部は、前記太
陽電池の発電部に対して非受光面側に突出する角度及び
突出する長さを調節することができることが好ましい。
【0035】かかる構成によれば、上記の調節量を所望
の値に調節することにより、ベランダの腰壁、柵などの
壁体に対して所望の角度で太陽電池を設置固定すること
が可能になる。よって、各季節、各月等で太陽光を受け
るに最適な角度に、太陽電池(発電部)の設置固定角度
を調節することができる。
【0036】また、前記支持材の先端部に、若しくは、
前記支持材の先端部に繋ぎ部材を連結した場合には、こ
の繋ぎ部材の先端部に、水平面に当接する部分を有する
着座部材を該支持材の伸長方向に変位自在に取付けるこ
とが好ましい。
【0037】かかる構成によれば、着座部材の位置を調
整して、地面もしくは床面に着座するようにすること
で、より確実に太陽電池装置を安定して固定することが
できる。さらには、地面もしくは床面にまで達した着座
部材の上に錘となるような物を載せることによって、太
陽電池装置がより一層確実に固定されることを期待でき
る。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施形態の一例を説明する。
【0039】図1は、本発明の太陽電池装置をベランダ
の腰壁に設置固定した様子を示す斜視図であり、図2は
同様子を横から見た図である。
【0040】太陽電池1は、アルミ製のフレーム材2を
有した従来からの太陽電池を用いて作製したものであ
る。この太陽電池1を構成要素である光起電力素子3と
してはアモルファスシリコン光起電力素子を用い、14
枚の素子を直列接続して本太陽電池を作製している。
【0041】本太陽電池1の被覆材としては、最表面に
厚さ50μmのフッ素樹脂フィルムを、裏面に厚さ0.
4mmの塗装亜鉛めっき鋼鈑を用いて、EVA樹脂(エ
チレン−ビニル酢酸共重合体)によって一体的に接着封
止するものである。
【0042】アルミ製のフレーム材2の内側にはスリッ
ト状の受け部が形成されており、上記一体的に接着封止
した物の端部がこのスリット状の受け部に挿入されシー
ラント材で接着固定されている。また、4辺のフレーム
2は互いにドリルビスでネジ固定されている。
【0043】第一の固定用当接部4はアルミ製であり、
上記アルミ製のフレーム材2に溶接しているもので、そ
の先端にはゴム材5を被せているものである。
【0044】支持材6もアルミ製の中空の棒材であり、
同様にフレーム材2に溶接している。図2を見てわかる
ように、支持材6は第一の固定用当接部4を設ける側部
に相対する側部より一旦外側に延出した後、発電部(太
陽電池1)との間に固定対象物であるマンションベラン
ダの腰壁7を介在させることのできる間隔を有して非受
光面側に折り返して、太陽電池1の背面まで延出され
る。そして、支持材6の太陽電池1の背面まで延出され
た部分に第二の固定用当接部8を設ける。
【0045】この第二の固定用当接部8は、調節ネジ部
9とその先端のゴム材10より形成される。調節ネジ部
9は支持材6の先端部に設けられた雌ネジ部に螺合する
ものである。このとき、この調節ネジ部9を利用してイ
ンバーター支持材11を支持材6の先端に取付けている
ものである。
【0046】図3は上記インバーター支持材11を示す
斜視図である。このインバーター支持材11は、アルミ
製の中空の丸棒材12と中空の角棒材13を溶接するこ
とによって成形している。インバーター19はこのイン
バーター支持材11にネジ止めしているもので、太陽電
池1からの電気出力線14をつなぐための電気入力線1
5はインバーター19から出てインバーター支持材11
の中空部を通り上部に出ている。その先端にはコネクタ
16が予め設けられている。
【0047】インバーター支持材11の上部先端には貫
通孔17が設けられ、この貫通孔17に上記調節ネジ部
9を通すことによって支持材6の先端部にインバーター
支持材11を取付けるものである。
【0048】ここで、本実施形態例におけるインバータ
ー19は小型なものを用いている。本例の太陽電池1は
70W程度の定格出力のものであり、インバーターは8
0W程度までの電力変換能力を有している。光起電力素
子3で発電された直流電力は電気出力線14を流れ、こ
れに接続されたコネクタ21及び16、インバーター1
9の電気入力線15を経由してインバーター19に入力
される。
【0049】インバーター19では、最大出力を得られ
る条件で直流電力を交流電力に変換する。変換された電
力はインバーター19からの電気出力線20により出力
される。電気出力線20の先端には通常のプラグ(不図
示)を設け、このプラグは屋内の通常のAC100Vコ
ンセントに差し込まれる。このように電気接続すること
で、太陽電池1で発電された電力は系統に逆潮流接続す
ることができる。
【0050】このように、本例では支持材6としてアル
ミ製の中空の棒材を側部に2本のみ設けているので、そ
の支持材間がそのまま空気流通口46(図1参照)とな
る。図1及び図2からわかるように、太陽電池1とベラ
ンダの腰壁7の間に、風が下から上に吹き上げるように
入ってきても、空気流通口46から風が抜けてしまうの
で、面状の太陽電池1が上に吹き上げられる力を大きく
低減させることができる。よって、太陽電池装置がベラ
ンダの腰壁7から外れてしまう可能性をさらに小さくす
ることができる。
【0051】これに対して例えば、もし支持材6を鋼鈑
を用いて作製した場合には、参考例として示す図9の領
域47の場所に空気流通口を得ることができない可能性
がある。そうであれば、面状の太陽電池1は上記本発明
の実施形態例に比べて風による大きな吹き上げられる力
を受けてしまうと考えられ好ましくない。
【0052】また、太陽電池装置が外れる、外れないの
観点以外にも、太陽電池1が受ける外力は小さいほうが
好ましいのはいうまでもない。太陽電池1が風を受ける
ことで常に力を受け続けるとしたら、必ずしも十分な機
械構造強度を有しているとは言えない光起電力素子及び
電気配線部品等は、長期間の使用の間には徐々に損傷し
て、発電性能の低下に至る可能性があるかもしれない。
よって、太陽電池1が風による力を受けない工夫をして
いる本発明の太陽電池装置は、太陽電池の性能低下の懸
念をなくすためには非常に有用である。
【0053】以上説明したように、小規模の発電能力を
有した太陽電池を、その発電力に見合ったインバーター
を用意して接続することによって、小規模で安価な太陽
光発電システムを構築することができる。これによっ
て、マンションに居住しているユーザーにおいても、小
額の投資で太陽光発電システムを構築できるので、多く
の需要を期待できる。
【0054】以下に、図4をもとに本実施形態例の太陽
電池装置を固定する手順を簡単に説明する。
【0055】まず、第一の固定用当接部4がベランダの
腰壁7を越えて外側にくるように、太陽電池装置を持ち
上げて置く(図4(a))。
【0056】次に、ベランダの腰壁7の頂部18を回転
の中心として、ベランダの内側にある部分を持ち上げる
ように太陽電池装置を徐々に回転させる。それと同時に
太陽電池1を外側に滑らせていく。この作業中に太陽電
池装置の重心はベランダの外側に移動する。よって、ベ
ランダの内側で太陽電池装置を支えていると急に重みを
感じることになる。この時にもし、手を滑らせるような
ことがあったしても、支持材6がストッパーとなってく
れるので、太陽電池装置がベランダの外側に落下するこ
とを防止できる(図4(b))。
【0057】以上のようにベランダ上に被せて置いた太
陽電池装置にインバーター支持材11を取付ける。まず
コネクタ16及び21によって、太陽電池1からの電気
出力線14とインバーターの電気入力線15を接続す
る。そしてコネクタ16及び21をアルミ製の棒材の中
空部に納めながら、支持材6の先端部をインバーター支
持材11の上部先端の中空部に挿入する。この両部材の
固定は、第二の固定用当接部8を構成する調整ネジ9
を、インバーター支持材11の貫通孔17(図3参照)
に挿入して、支持材6の先端部に設けられた不図示の雌
ネジに螺合することによって行う。ゴム材10には不図
示の凹部が設けられてあり、調整ネジ9の先端部をこの
凹部に入れて、ネジ込むことでゴム材10をベランダの
腰壁7に当接させるものである(図4(c))。
【0058】この第二の固定用当接部を腰壁7に当接さ
せた後も、さらに調整ネジ9をネジ込むことで支持材6
の先端部を開口させる、即ち、U字状の支持材6が開く
方向に力を加えることで図2に示すように太陽電池装置
を設置固定する。図4(c)と設置完了を示す図2を比
較すれば理解できるように、支持材6の先端部は図4
(c)よりも図2のほうが腰壁7から離れている。
【0059】またこのとき、支持材6の湾曲部内側はベ
ランダの腰壁の頂部18に接しているが、調整ネジ9を
ネジ込んで支持材6の先端部を開口させると同時に、支
持材6とベランダの腰壁の頂部18の間は隙間があいて
くる。これも、図4(c)と設置完了を示す図2を比較
すれば理解できる。
【0060】ここで、支持材6はアルミ製の中空部を有
した棒材で成形されているので、バネのように、変形さ
せる力に反発する力が発生する。よって上記のように設
置固定することで、支持材6の閉口しようとする力によ
って第一及び第二の固定用当接部が強固に腰壁に当接
し、強い力で腰壁7を挟持することなる。
【0061】以上説明した太陽電池装置の設置固定方法
により、ベランダ内側からの作業のみで、太陽電池装置
をベランダの外側に落下させる懸念のない安全確実な方
法で、強固に設置固定することができる。
【0062】次に、本発明の太陽電池装置及びこれに用
いられる各要素について、詳しく説明する。
【0063】〔太陽電池装置〕本発明の太陽電池装置
は、太陽電池の側部より外側に延出した後、U字状に非
受光面側に折り返してこの太陽電池の背面まで延出され
た支持材が取り付けられており、壁体と太陽電池の間の
空間上部に、支持材の存在しない空気流通口を設けるこ
と以外、特に限定するものではない。
【0064】ここで、支持材6を折り返す部分をU字状
と表現しているが、必ずしも滑らかに湾曲している必要
はない。折れ角を有していても良い。例えば、コの字状
に形成されていても良いし、90度より大きな角度で幾
度も折れ曲がっていても良い。
【0065】加えて、太陽電池1の支持材6を有する側
部に相対するもう一方の側部に、非受光面側に突出した
第一の固定用当接部4を設け、また、支持材6の太陽電
池の背面まで延出された部分に、支持材6に対して受光
面側への突出量が調節可能である第二の固定用当接部8
を設けることがより好ましい。
【0066】一方、実施例で後述するように、支持材6
と第一の固定用当接部4を例えば金属製棒材のような一
つの部材で一体的に成形して、その棒材に太陽電池1を
取付けて作製することも考えられる。
【0067】〔太陽電池〕上記の第一及び第二の固定用
当接部及び支持材を除いた部分の太陽電池1は、光起電
力素子3を有している。この光起電力素子3が設けられ
た発電部は、太陽光に相対して設置されるべき部分であ
る。
【0068】かかる発電部は、光起電力素子3を外部環
境から保護するために、光起電力素子を被覆材で接着封
止することが一般的である。この製造工程では接着封止
する部材は小さく少ない方が、製造工程が簡単で安価に
製造できる。よって、この接着封止する製造工程で一体
的に作られる部材を発電部の基本構成物とする。
【0069】上記の太陽電池1は、十分な機械構造強度
を有していることが好ましい。太陽電池1は構造上の観
点から第一の固定用当接部4と支持材6を接続する役割
を果たすため、この部分が脆弱である場合は、第一の固
定用当接部4と、支持材6に設けられる第二の固定用当
接部8で強固に挟持固定することができない。
【0070】そこで、太陽電池1が十分な強度を発揮す
るためには、例えば以下のような構造が考えられるがこ
れに限るものではない。
【0071】一例としては、上記したように発電部の周
囲には十分な構造強度を有したフレーム材2を設ける方
法がある。
【0072】また、非受光面側に金属製補強板を設け
る、もしくは、非受光面側に金属製補強板を設けた上で
この金属製補強板の周縁部を折り曲げてフレーム材の役
割を兼用する方法がある。
【0073】あるいは、非受光面側に発泡コンクリー
ト、カーボンなどの材料で成形した変形が極少ない剛体
板を用いることも考えられる。このとき、ガラス板であ
れば透光性を有しているので非受光面側ではなく受光面
側にも用いることができる。
【0074】〔壁体〕本発明の太陽電池装置が設置固定
される壁体は、上端部に開放された空間を有したもので
あれば、特に限定されるものではない。人工のもの、自
然のもの、建物に係わるもの、機械装置に係わるものな
ど、いろいろなものを例示できるが、特に本発明が有用
なのは住居のベランダの腰壁、柵を挙げることができ
る。
【0075】〔空気流通口〕本発明に係わる空気流通口
は、その形状寸法を特に限定するものではないが、支持
材6がその機能を十分に果たすための強度を維持できる
ようにした上、できるだけ大きい方が好ましい。
【0076】上記した例のように、支持材6として棒材
を用いた時は、設けた支持材同士の間の領域がそのまま
空気流通口46となる。もし図9に示すように、支持材
として板材を用いた場合には、この板材が必要とされる
構造強度を維持できる範囲で、穴をあけることも考えら
れる。
【0077】〔第一の固定用当接部〕本発明に係わる第
一の固定用当接部4は、ベランダの腰壁等の壁体に当接
して太陽電池を支持するだけの十分な構造強度を有して
いること以外に特に限定するものではない。
【0078】その形状寸法についても、上記機能を果た
すものであれば何ら制約されるものではない。例えば、
突出部は棒状のものであっても良いし、板状のものでも
良い。実施例で後述するように、当接部が線状となるよ
うに、隣接する固定用当接部同士を当接部分で連結して
も良い。
【0079】〔支持材〕本発明に係わる支持材6は、ベ
ランダの腰壁等の壁体に対して外側と内側の部材を連結
支持している非常に重要な部材である。そのため、十分
な構造強度を有していることが求められる。
【0080】その寸法形状について、太陽電池1の側部
より外側に延出した後、太陽電池1との間に固定対象物
(腰壁等)を介在させることのできる間隔を有して非受
光面側に折り返して太陽電池の背面まで延出される領域
は長い方が好ましい。太陽電池装置を設置固定する時
に、上記したようにこの領域が長いほど落下防止のスト
ッパーの役割としては有効である。ただし、あまりに長
い場合には逆に、太陽電池1と支持材6の間にベランダ
の腰壁等の固定対象物を入れにくくなるので、設置条件
に最適な長さを選択できるように、調節可能であること
は非常に好ましい。
【0081】また、中空な部材で成形することによっ
て、その中空部に電気出力線14を通すことができるの
で好ましい。
【0082】〔第二の固定用当接部〕本発明に係わる第
二の固定用当接部8は、支持材6の非受光面側に折り返
して太陽電池の背面まで延出された部分に設けられ、支
持材6に対して受光面側への突出量が調節可能であるこ
と以外特に限定されるものではない。
【0083】支持材6に対してその突出量を調節する手
段としては、上記した例のように調節ネジ9を用いても
良いし、例えば、エアバッグのようなものを用いて空気
圧を調整するなど他の方法でもかまわないが、特別な工
具を用いない調節ネジによるものは有用である。
【0084】さらに、第一の固定用当接部と同様に実施
例で後述するように、当接部が線状となるように、隣接
する固定用当接部同士を当接部分で連結しても良い。
【0085】〔着座部材〕本発明に係わる着座部材は、
支持材の先端部に、もしくは、支持材の先端部に新たに
繋ぎ部材を設けた場合はこの繋ぎ部材の先端部に、設け
られるものである。この着座部材については後述の実施
例3(図8参照)にて詳しく述べる。
【0086】着座部材は水平面に当接する部分を有し、
支持材の伸長方向に変位自在に取付けられる。この着座
部材は、その上に錘を載せる、または、建物の一部に固
定するなどして用いることを想定しており、構造強度的
に十分であることが望ましい。
【0087】〔インバーター〕本発明に係わるインバー
ター19は、発電部で発電された直流電力を交流電力に
変換するものであり、一般的に、昇圧回路、インバータ
ー回路、制御回路等から構成される。
【0088】上記実施形態例では、ベランダの内側にく
るように太陽電池装置に取付けたものであるが、取付け
場所はこれに限るものではない。取付けが非常に強固に
行われて、落下の懸念が無い場合には、太陽電池1の非
受光面側に一体的に取付けても良いし、第一の固定用当
接部4に取付けても良い。
【0089】太陽電池1の非受光面側に一体的に取付け
た場合には、発電部で発電された直流電力をインバータ
ーへ導く電気出力線を不要とすることが可能になる。
【0090】また、第一の固定用当接部4に取付けた場
合には、ベランダの腰壁7と太陽電池1の間の広い空間
を利用することができる。
【0091】しかし、上記実施形態例のように取付けた
場合は、ベランダの腰壁によって太陽光から遮られ、イ
ンバーターを高温にさらすことを防止でき、電力変換性
能を低下させる要因が少しでも排除されることになり好
ましい。
【0092】
【実施例】以下、実施例に基づいて、本発明に係わる太
陽電池装置を設置固定する方法を説明する。なお、本発
明に係わる太陽電池装置は、これらの実施例に限定され
るものではない。
【0093】(実施例1)本実施例を図5から図6に示
し、以下その説明を行う。尚、図5は、本実施例の太陽
電池装置をベランダの腰壁に設置固定した様子を横から
見た図であり、図6は、本実施例の太陽電池装置をどの
ように組立てるかを示す斜視図である。
【0094】本実施例は、第一の固定用当接部と支持材
をアルミ製の中空の棒材で一体的に成形したことを特徴
とする。その他特記しない点については、上記発明の実
施の形態と同様である。
【0095】つまり、発明の実施の形態においては、従
来のアルミ製のフレーム材を有した太陽電池を用いて、
それに第一の固定用当接部と支持材を溶接することによ
って本発明の太陽電池装置を作製したが、本実施例にお
いては、まずアルミ製の中空の棒材で第一の固定用当接
部と支持材を一体的に成形した後に、平板状の発電部を
取付けるものである。
【0096】図6に示すように、アルミ製中空の丸棒材
で支持材22と第一の固定用当接部28を一体的に成形
し、これにアルミ製中空の丸棒材31とアルミ製中空の
角棒材32を溶接することによって、太陽電池装置のベ
ースとなる部分を作製する。
【0097】ここで、第一の固定用当接部28の先端に
はゴム材29が、支持材22の先端部には調整ネジを螺
合するための雌ネジ27が設けてある。また、アルミ製
中空の角棒材32には、発電部23(太陽電池)から導
出されている電気出力線14を挿入するための孔26が
ある。
【0098】発電部23は上記発明の実施の形態と同様
に、直列接続した14枚のアモルファスシリコン光起電
力素子を、最表面に厚さ50μmのフッ素樹脂フィル
ム、裏面に厚さ0.4mmの塗装亜鉛めっき鋼鈑を用い
て、EVA樹脂(エチレン−ビニル酢酸共重合体)によ
って一体的に接着封止したものである。
【0099】この発電部23を取付けるために、アルミ
製枠板24を発電部23の周縁部表面にあてがってベー
スとなる部分にまで達する貫通孔をあけた後、ブライン
ドリベット25で強固に固定するものである。
【0100】以上説明したように、第一の固定用当接部
28と支持材22を1本のアルミ製中空の丸棒材で成形
したことで、この丸棒材の弾性力を利用して非常に強固
にベランダの腰壁7を挟持し続けることができる。ま
た、強度的に弱点となり得る部材の接続部を無くすこと
ができる。
【0101】(実施例2)本実施例を図7に示し、以下
その説明を行う。尚、図7は、本実施例の太陽電池装置
をベランダの柵に設置固定した様子を示す斜視図であ
る。
【0102】本実施例の太陽電池装置は、第一及び第二
の固定用当接部において、当接部が線状となるように、
隣接する固定用当接部同士を当接部分で連結したことを
特徴とする。その他特記しない点については、上記発明
の実施の形態と同様である。
【0103】つまり、発明の実施の形態においては、第
一及び第二の固定用当接部が当接するのはベランダの腰
壁という面部材であるが、本実施例においては、ベラン
ダの柵に対しても対応できるようにするためのものであ
る。
【0104】本実施例では、隣接する二つの第一の固定
用当接部4の当接部を、アルミ製中空の角棒材を溶接す
ることによって連結し、ゴム材33で覆っている。ま
た、同様に第二の固定用当接部8を構成する調整ネジ9
の先端には、アルミ製中空の角棒材の表面をゴム材で覆
って作製した連結部34を用いる。
【0105】本実施例は以上の特徴を有することによっ
て、ベランダの柵7’に対しても対応できる。上記発明
の実施の形態例及び実施例1では、第一及び第二の固定
用当接部は棒状の部材であるため、隣接する固定用当接
部の間隔とベランダの柵の間隔が偶然一致しない限り、
対応できないという課題がある。しかし本実施例におい
ては、当接部が長尺な部材であるため、ベランダの柵の
間隔がどのようなものであっても対応して設置固定が可
能である。
【0106】(実施例3)本実施例を図8に示し、以下
その説明を行う。尚、図8は、本実施例の太陽電池装置
をベランダの腰壁に設置固定した様子を横から見た図で
ある。
【0107】本実施例の太陽電池装置は、太陽電池に対
して第一の固定用当接部が突出している角度が変位可能
であること、かつ、インバーター支持材の先端に取付け
位置変更可能に着座部材を設けたこと、さらには、支持
材の湾曲部にクッション材を設けたことを特徴とする。
その他特記しない点については、上記発明の実施の形態
と同様である。
【0108】まず、太陽電池1に対して第一の固定用当
接部30が突出している角度が変位可能であることを説
明する。
【0109】第一の固定用当接部30は、太陽電池のア
ルミ製フレーム材2に対して軸35を中心として回動可
能である。角度調節部材36は、第一の連結材37と第
二の連結材38によって構成され、この第一の連結材3
7と第二の連結材38の連結は、ネジ40を螺合させる
ネジ孔39を選択することによって所望の長さにするこ
とができる。
【0110】角度調節部材36の長さを変更することに
よって第一の固定用当接部30の角度を変更する。これ
によって、発電部の角度を季節によって最適な角度に変
更することができる。
【0111】次に、インバーター支持材の先端に取付け
位置変更可能に着座部材を設ける点について説明する。
【0112】インバーター支持材11の下端に、着座部
材41をベランダ床面43にうまく落ち着くように取付
け位置を調整してネジ44で取付ける。この着座部材4
1の上にポリタンク42を載せて水を注入することで太
陽電池装置の錘とすることができる。
【0113】既に、支持材6の先端部がベランダ内側で
下方に伸びていることでベランダ外側への落下防止のス
トッパーとなっていて、落下の懸念が無いのであるが、
上記の錘を用いることでより安心感を得ることができ
る。
【0114】最後に、支持材6の湾曲部にクッション材
45を設ける理由は、ベランダの腰壁の頂点部18と支
持材6が擦れたりして傷つくのを防止するためと、クッ
ション材45を介して支持材6を固定するためである。
【0115】(実施例4)本実施例を図10に示し、以
下その説明を行う。尚、図10は、本実施例の太陽電池
装置をベランダの柵に設置固定した様子を示す斜視図で
ある。
【0116】本実施例の太陽電池装置は、支持材に亜鉛
めっき鋼鈑を用いたことを特徴とする。その他特記しな
い点については、上記発明の実施の形態と同様である。
【0117】本実施例の支持材49は、厚さ0.5mm
の亜鉛めっき鋼鈑を用いて作製した。この支持材49
は、端部にコの字状に折曲げた折曲げ部50を形成して
強度を持たせた上で、空気流通口48をプレス成形であ
けて作製したものである。
【0118】本実施例のように支持材に板材を用いたこ
とで、ベランダの内側ではインバーターを直接この支持
材に取付けることができる。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
太陽電池装置をベランダの腰壁、もしくは柵等に設置固
定する場合に、ベランダの腰壁、柵等の外側への太陽電
池の設置を工事作業の専門家でない素人がベランダ内側
だけの作業で済ますことができると共に、太陽電池装置
を誤って落下させてしまう懸念がなく、安全に確実に固
定することができる。
【0120】さらに、太陽電池装置を設置した状態では
受ける風をうまく逃がすことができるので、風の浮き上
げによる力で太陽電池装置が外れてしまうこと、また、
風による力を常に受け続けることで部材が損傷して発電
性能の低下に至ること、の二つの懸念点をなくすことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる太陽電池装置を設置固定した実
施形態の様子を示す斜視図。
【図2】本発明に係わる太陽電池装置を設置固定した実
施形態の様子を横から見た図。
【図3】本発明に係わる太陽電池装置の実施形態に用い
るインバーター支持材を示す斜視図。
【図4】本発明に係わる太陽電池装置を設置固定する実
施形態の手順を示す横から見た図。
【図5】本発明の実施例1に係わる太陽電池装置を設置
固定した様子を横から見た図。
【図6】本発明の実施例1に係わる太陽電池装置を作製
する様子を示す斜視図。
【図7】本発明の実施例2に係わる太陽電池装置を設置
固定した様子を示す斜視図。
【図8】本発明の実施例3に係わる太陽電池装置を設置
固定した様子を横から見た図。
【図9】参考例の太陽電池装置を設置固定した様子を示
す斜視図。
【図10】本発明の実施例4に係わる太陽電池装置を設
置固定した様子を横から見た図。
【符号の説明】
1、23 太陽電池 2 アルミ製フレーム材 3 光起電力素子 4、28 第一の固定用当接部 5、10、29 ゴム材 6、22 支持材 7 ベランダの腰壁 7’ ベランダの柵 8 第二の固定用当接部 9 調整ネジ 11 インバーター支持材 12、31 アルミ製の中空の丸棒材 13、32 アルミ製の中空の角棒材 14、20 電気出力線 15 電気入力線 16、21 コネクタ 17 貫通孔 18 ベランダの腰壁の頂部 19 インバーター 23 発電部 24 アルミ製枠板 25 ブラインドリベット 26 穴 27、39 雌ネジ 34 第二の固定用当接部連結部34 35 軸 36 角度調節部材 37 第一の連結材 38 第二の連結材 40、44 ネジ 41 着座部材 42 ポリタンク 43 ベランダ床面 45 クッション材 46、48 空気流通口 49 支持材 50 折曲げ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 裕二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5F051 BA03 JA02 JA09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部が開放された壁体に、これを挟持
    するようにして設置される太陽電池装置であって、 太陽電池の側部より外側に延出した後、U字状に非受光
    面側に折り返して該太陽電池の背面まで延出された支持
    材を有し、 前記壁体と前記太陽電池の間の空間上部に、前記支持材
    の存在しない空気流通口を設けたことを特徴とする太陽
    電池装置。
  2. 【請求項2】 前記太陽電池の前記支持材が延出してい
    る側部に相対するもう一方の側部の近傍に、非受光面側
    に突出した第一の固定用当接部を有し、且つ、前記支持
    材の該太陽電池の背面まで延出された部分に、該支持材
    に対して受光面側への突出量が調節可能である第二の固
    定用当接部を有することを特徴とする請求項1に記載の
    太陽電池装置。
  3. 【請求項3】 前記支持材は、前記第二の固定用当接部
    を有する部分において、該支持材と前記太陽電池との間
    に前記壁体を介在させることのできる間隔を広げる方向
    に開口変位可能であり、該支持材を初期状態より開口変
    位させた状態では、該支持材が閉口するように動こうと
    する力が発生するように作製されていることを特徴とす
    る請求項2に記載の太陽電池装置。
  4. 【請求項4】 前記支持材は中空の金属製棒材で成形さ
    れており、前記太陽電池からの電気出力線が該金属製棒
    材の中空部に配置されていることを特徴とする請求項1
    に記載の太陽電池装置。
  5. 【請求項5】 前記支持材と前記第一の固定用当接部
    は、1本の金属製棒材で一体的に成形されていることを
    特徴とする請求項2又は3に記載の太陽電池装置。
  6. 【請求項6】 前記金属製棒材は中空であり、前記太陽
    電池からの電気出力線が該金属製棒材の中空部に配置さ
    れていることを特徴とする請求項5に記載の太陽電池装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第一の固定用当接部は、前記太陽電
    池の発電部に対して非受光面側に突出する角度及び突出
    する長さを調節することができることを特徴とする請求
    項2に記載の太陽電池装置。
  8. 【請求項8】 前記支持材の先端部に、水平面に当接す
    る部分を有する着座部材を該支持材の伸長方向に変位自
    在に取付けたことを特徴とする請求項1乃至7に記載の
    太陽電池装置。
  9. 【請求項9】 前記支持材の先端部に繋ぎ部材を連結
    し、該繋ぎ部材の先端部に、水平面に当接する部分を有
    する着座部材を該支持材の伸長方向に変位自在に取付け
    たことを特徴とする請求項1乃至7に記載の太陽電池装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100888407B1 (ko) * 2008-10-13 2009-03-13 제일설계(주) 건물 발코니용 태양광 모듈 장치
WO2010119876A1 (ja) * 2009-04-16 2010-10-21 立川ブラインド工業 株式会社 電動ブラインドの太陽電池パネル取付装置
KR200467590Y1 (ko) 2011-07-27 2013-06-20 김태섭 태양광의 집광 및 제어 기능을 하는 스카이라이트
JP2015017397A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 鹿島建設株式会社 太陽電池モジュールの取付構造および取付方法
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