JP2002107825A - 光源装置 - Google Patents

光源装置

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JP2002107825A
JP2002107825A JP2000295022A JP2000295022A JP2002107825A JP 2002107825 A JP2002107825 A JP 2002107825A JP 2000295022 A JP2000295022 A JP 2000295022A JP 2000295022 A JP2000295022 A JP 2000295022A JP 2002107825 A JP2002107825 A JP 2002107825A
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container
source device
heat
refrigerant
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JP2000295022A
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English (en)
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Makoto Ijiri
良 井尻
Yuka Nakahito
由佳 中人
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投影型表示装置のランプの明るさや画質を損
なうことなく、高効率に冷却することができる光源装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 光源装置21は、光源22、集熱部材2
3および密閉容器24を含んで構成される。密閉容器2
4には、冷媒27が充填される。光源22のリフレクタ
25から透過した光線による熱が集熱部材23によって
集熱され、集熱部材23周辺の冷媒27が高温になり相
変化して気化して膨張し、冷媒27は密閉容器24内を
上昇して、密閉容器24の上部の放熱面28に達して放
熱面28において冷却され液化し、密閉容器24内を下
降する。これによって、光源装置21を冷却することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影型表示装置に
用いられる光源装置の冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】投影型表示装置として一般的な液晶プロ
ジェクタは、ランプから出射した光をコンデンサレンズ
で集光後、入射側偏向部材を経て、液晶パネルおよび出
射側偏向部材を通り、投影レンズを通って投影面に画像
を表示する。
【0003】この液晶プロジェクタは、近年小型化、高
輝度化が図られており、ランプも小型で高輝度なラン
プ、たとえば高圧水銀ランプなどが用いられるようにな
った。このようなランプが、本来の性能を維持して長時
間発光し、プロジェクタとして機能するためには、ラン
プ発光部の温度を適正温度に保ちながら、ランプ熱が他
の部品に伝播することを防止しなければならない。しか
し、ランプの小型化、高輝度化によって発生する熱も増
大してきており、特に高圧水銀ランプの場合、発光部を
1000℃程度に維持しつつ、ランプ外部を60℃程度
に抑えなければならないなど、ますます使用条件が厳し
くなってきている。このため、従来の送風機を用いた単
純な強制空冷方式では、冷却が難しくなってきている。
【0004】また、冷媒を用いて冷却する方法として
は、たとえば以下のような方法が提案されている。液晶
表示装置用光源の冷却システムの従来技術として、特表
平10−505195号公報にLCDモニタ用光源冷却
器が開示されている。図8は、従来技術の液晶表示装置
(略称:LCD)1を示す斜視図である。LCD1にお
いて、冷却器は光源5に接触する2つの可撓性袋状容器
2,3を使用し、袋状容器2,3は蒸気圧の低い冷媒4
を収容する。前記冷媒4は、容器内で液体相および蒸気
相の両方で存在し、冷媒の相変化をによって光源5から
の熱伝達を向上させる。袋状容器2,3は、可視光に対
して半透明材料で作られ、光源5とLCDスクリーン6
および反射板7との間の、光源5からの光によって照ら
される対象物の間に設置される。容器2は光源5のLD
Cスクリーン側に配置され、容器3は光源5の反射板7
側に配置され、光源5に接触している。冷媒4は、ペル
フルオロカーボンのような比較的低沸点を有する液体を
使用し、各袋状容器2,3の冷媒4の上部には、狭い蒸
気空間が存在する。各袋状容器2,3は、容器2,3の
上端において蒸気供給管8と液体帰還管9とによって連
通されている。蒸気供給管8および液体帰還管9は、凝
縮器10に接続されている。
【0005】光源5から発せられる熱は、容器2,3内
の冷媒4によって吸収される。このとき冷媒4は、熱に
よって液体から気体に相変化し、蒸気になった冷媒4は
蒸気供給管8を通って凝縮器10に流入し冷却され、冷
却されて液化した冷媒4は、液体帰還管9を通って容器
2,3に流入する。これによって、LCD1は冷却され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来技術では、以下の問題点を有する。 (1)光源からの光は、容器および冷媒を通過するた
め、投影型表示装置の場合は、容器や冷媒の光透過率の
影響を受けて数%減光し、投影される画像が暗くなる。 (2)容器および冷媒は光を屈折させるので、屈折を補
正する必要が生じる。 (3)投影した画像に、冷媒の流れが揺らぎとして映
り、画質を低下させる。 (4)投影型表示装置に用いる光源の反射板は、可視光
以外を反射させずに透過させる反射鏡を用いている場合
が多い。その結果、反射鏡側から漏れた光が熱となっ
て、ランプ近傍の部品を加熱し故障の原因となる。 (5)可視光の一部は反射鏡を通過するため、鎧戸など
の部材を用いて漏洩光が使用者の目に直接入らない工夫
が必要である。
【0007】したがって本発明の目的は、投影型表示装
置のランプの明るさや画質を損なうことなく、高効率に
冷却することができる光源装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、投影型表示装
置用の光源装置において、光線出射面から前方に光線を
出射する光源と、前記光源の、光線出射面以外の部分か
ら発生する熱を吸収する集熱部材と、前記集熱部材を構
成部材の一部とする密閉容器と、前記密閉容器に充填さ
れる冷媒とを含むことを特徴とする光源装置である。
【0009】本発明に従えば、光源からの熱を集熱部材
で吸収し、集熱部材を含んで構成される密閉容器に充填
された冷媒が、集熱部材で吸収した熱を密閉容器の放熱
面まで運ぶので、放熱面において冷媒を冷却することに
よって、光源装置を冷却することができる。本発明で
は、光線出射面以外で集熱し、出射される光線を妨げな
いので、投影される画像が暗くなったり、画質を低下さ
せるといったことが防ぐことができる。
【0010】また本発明は、放熱板および送風機の少な
くともいずれか一方を備えることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、密閉容器の放熱面に放熱
板を設けることによって、放熱面積が増加するので、放
熱面の冷却が促進され、光源装置の冷却も促進される。
また、密閉容器の放熱面に送風機によって空気が送られ
ることによって、放熱面が強制的に冷却され、光源装置
の冷却が促進される。放熱板と送風機を組合わせること
によって、さらに光源装置の冷却が促進される。
【0012】また本発明は、前記密閉容器は、前記集熱
部材を有し、充填される冷媒を気化させる気化容器と、
前記気化容器で気化された気体が導かれ、該気体を冷却
して液化させ、液化した冷媒を前記気化容器に戻す液化
容器とを有することを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、密閉容器を冷媒の気化容
器と液化容器に分離して、液化容器において放熱を行
い、気化容器において吸熱を行うことによって、冷媒の
冷却を効率良く行うことができる。これによって、光源
装置の冷却を効率良く行うことができる。
【0014】また本発明は、前記液化容器は、送風機お
よび放熱板の少なくともいずれか一方を備えることを特
徴とする。
【0015】本発明に従えば、液化容器に放熱板を設け
ることによって、放熱面積が増加するので、液化容器に
おける冷媒の冷却が促進され、光源装置の冷却も促進さ
れる。また、液化容器に送風機によって空気が送られる
ことによって、液化容器が強制的に冷却され、光源装置
の冷却が促進される。
【0016】また本発明は、前記密閉容器内に配置さ
れ、気化容器から液化容器に導かれる気体の流れによっ
て回転する第1回転翼と、前記密閉容器外に配置され、
前記第1回転翼からの回転力が伝達されて回転する第2
回転翼とを有することを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、気化容器から液化容器に
流れる冷媒によって第1回転翼が回転し、第1回転翼の
回転が第2回転翼に伝達されて第2回転翼が回転し、こ
の第2回転翼の回転によって液化容器に空気が送られ、
液化容器の冷却が促進される。これによって、光源装置
の冷却も促進される。
【0018】また本発明は、気化容器と液化容器とを連
通し、気化容器から液化容器への気体を導く連通部材
が、気化容器側が高く、液化容器側が低くなるように配
設されることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、連通部材が気化容器側が
高く、液化容器側が低くなるように配設されるので、冷
媒の気化容器から液化容器への移動が促進される。
【0020】また本発明は、前記集熱部材に、吸熱処理
を施したことを特徴とする。本発明に従えば、集熱部材
に吸熱処理を施すことによって、光源からの輻射熱を効
率良く吸収することができる。
【0021】また本発明は、光源および集熱部材に接触
する熱伝導性の良い接触部材を有することを特徴とす
る。
【0022】本発明に従えば、光源および集熱部材に接
触する熱伝導性の良い接触部材を有することによって、
光源と集熱部材の隙間がなくなり、光源からの熱を効率
よく吸収することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態である光源装置21を示す断面図である。図2は、光
源装置21を示す正面図である。光源装置21は、液晶
プロジェクタなどの投影型表示装置に用いられる。光源
装置21は、光源22、集熱部材23を有する密閉容器
24を含んで構成される。光源22は、発光管22a
と、発光管22aから発せられる光線を反射する半楕円
錐形状のリフレクタ25と、光線を出射するレンズ26
とを含んで成る。投影型表示装置において、光源装置2
1から発せられた光線は、入射側偏向部材、液晶パネル
および出射側偏向部材を通過して、投影レンズを通過し
て投影面に画像を表示する。密閉容器24には、冷媒2
7が充填される。集熱部材23は、密閉容器24の一部
であって、半楕円錐形状のリフレクタ25を収容し、リ
フレクタ25に対向して配置され、密閉容器24を保持
する。また集熱部材23は、リフレクタ25を透過する
光による熱を吸収して、その熱を密閉容器24内の冷媒
27に与える熱交換を行う。密閉容器24には、密閉容
器24内の冷媒27を冷却する放熱面28が設けられ
る。
【0024】本実施の形態において、光源22は、高圧
水銀ランプである。集熱部材23はアルミニウム製であ
る。冷媒27は水である。
【0025】発光管22aが点灯すると、直接光および
リフレクタ25で反射した反射光は、光源22の前方
(図1の右方)のレンズ26から出射する。リフレクタ
25で反射されずにリフレクタ25を透過した光は、リ
フレクタ25において熱に変わり、その熱は集熱部材2
3に伝えられる。さらにその熱は、密閉容器24に充填
される冷媒27に伝達する。集熱部材23の表面付近の
冷媒27は、高温になり気化して膨張して、密閉容器2
4の上部の放熱面28に到達する。冷媒27が液体から
気体に相変化するときに、大量の熱を吸収する。放熱面
28に到達した冷媒27は、放熱面28において冷却さ
れて液化した後、密閉容器24内を下降する。冷媒27
が気体から液体に相変化するときに、大量の熱を放出す
る。放熱面28が受け取った熱は、密閉容器24の外部
に接している面から放出される。このようにして光源装
置21の冷却が行われる。
【0026】本実施の形態によれば、光源22のリフレ
クタ25を集熱部材23で覆うことによって、リフレク
タ25を透過した光線が集熱部材23によって遮られ、
リフレクタ25から漏れる光線による人体への影響をな
くすことができる。また、強制空冷方式の光源装置に
は、装置内に空気を通過させ、かつ光線の漏れを防ぐた
めに鎧戸が必要であったが、本発明では鎧戸は必要な
く、光源装置の小型化および製造の際のコスト低減が可
能になる。また、冷却作業にモータなどの動力を必要と
しないので、省エネルギに貢献できる。
【0027】図3は、本発明の第2の実施の形態である
光源装置21Aを示す断面図である。光源装置21Aは
光源装置21に、冷却フィン29および送風機30を備
えた構成となっている。光源装置21Aにおいて冷媒2
7の挙動は、光源装置21における挙動と同様である。
冷却フィン29は、放熱面28の上部の密閉容器24の
外表面に取付けられ、密閉容器24の放熱面28の放熱
面積を数倍に拡張する、アルミニウム製の放熱板であ
る。送風機30は、密閉容器24の外部に配置され、冷
却フィン29に送風し、冷却フィン29を強制的に冷却
する。
【0028】放熱面28が冷媒27から受け取った熱
は、冷却フィン29に伝わり、冷却フィン29において
放熱されるとともに、送風機30によって放熱が促進さ
れる。このようにして光源装置21Aの冷却が行われ
る。
【0029】本実施の形態によれば、冷却フィン29に
よって放熱面積を十分に大きくできるので、送風機30
を高出力のものにする必要がなく、送風機30を動かす
電力を小さくすることができるとともに、送風機30が
発生する騒音を小さくすることができる。
【0030】本実施の形態において、冷却フィン29と
送風機30とを同時に用いたが、冷却フィン29のみで
自然対流による冷却を行ってもよいし、送風機30のみ
を用いて密閉容器24の放熱面28を直接冷却してもよ
い。
【0031】図4は、本発明の第3の実施の形態である
光源装置21Bを示す断面図である。光源装置21B
は、光源装置21と同様の構成である。光源装置21B
における密閉容器24は、冷媒27を気化する気化容器
31、および冷媒27を液化する液化容器32に分割さ
れ、気化容器31の上部と液化容器32の上部とを連通
する上部連通部材33と、気化容器31の下部と液化容
器32の下部とを連通する下部連通部材34とが設けら
れる。
【0032】気化容器31内の集熱部材23の表面付近
の冷媒27は、高温になり気化して膨張して、気化容器
31の上部へ移動する。気化容器31は、気化した冷媒
27によって液化容器32よりも高圧になり、これによ
って気化した冷媒27は、気化容器31の上部から上部
連通部材33に流出し、上部連通部材33に沿って気化
容器31から液化容器32に向かう矢符A方向に流れ、
上部連通部材33を通過しながら徐々に冷却され、気化
容器31より低圧の液化容器32の上部に流入し放熱面
28に到達する。液化容器32の上部の放熱面28に到
達した冷媒27は、放熱面28において冷却されて液化
した後、液化容器32内を下降し、液化容器32に貯留
される。放熱面28が受け取った熱は、放熱面28の外
部に接している面から放出される。
【0033】気化容器31から液化容器32への冷媒2
7の流入が進むと、液化容器32内の冷媒27の量が気
化容器31内の冷媒27の量より多くなるため、液化容
器32の底面にかかる圧力が上昇する。これによって液
化した冷媒27は、液化容器32の下部から下部連通部
材34に流出し、下部連通部材34に沿って液化容器3
2から気化容器31に向かう矢符B方向に流れ、気化容
器31の下部へ流入する。このように、冷媒27が光源
装置21B内で循環することによって、光源装置21B
の冷却が行われる。
【0034】本実施の形態によれば、放熱面積を大きく
することができ、また、液化容器32が高温となる光源
22と離れているため、冷媒27の温度を低く保つこと
ができる。
【0035】図5は、本発明の第4の実施の形態である
光源装置21Cを示す断面図である。光源装置21C
は、光源装置21Bと同様の構成である。光源装置21
Cにおいて、上部連通部材33Cは、気化容器31から
液化容器32に向かうにつれて下方に傾斜するように配
設される。光源装置21Cにおける冷媒27の挙動は、
光源装置21Bにおける挙動と同様である。
【0036】本実施の形態によれば、上部連通部材33
Cにおいて冷却されて液化した冷媒27を、可及的に早
く液化容器32に流入させることができ、冷媒27の循
環を早め、冷却速度を上げることができる。
【0037】図6は、本発明の第5の実施の形態である
光源装置21Dを示す断面図である。光源装置21D
は、光源装置21Bと同様の構成である。光源装置21
Dにおける冷媒27の挙動は、光源装置21Bにおける
挙動と同様である。光源装置21Dは光源装置21B
に、冷却フィン29Dおよび送風機30を備えた構成と
なっている。冷却フィン29Dは、液化容器32の上部
に設けられる放熱面28の上部の液化容器32の外表
面、および上部連通部材33の外表面に取付けられ、液
化容器32の放熱面28の放熱面積を数倍に拡張する、
アルミニウム製の放熱板である。送風機30は、気化容
器31および液化容器32の外部に配置され、冷却フィ
ン29Dに送風し、冷却フィン29Dを強制的に冷却す
る。
【0038】放熱面28が冷媒27から受け取った熱
は、冷却フィン29Dに伝わり、冷却フィン29Dにお
いて放熱されるとともに、送風機30によって放熱が促
進される。このようにして光源装置21Dの冷却が行わ
れる。
【0039】本実施の形態において、冷却フィン29D
と送風機30とを同時に用いたが、冷却フィン29Dの
みで自然対流による冷却を行っても良いし、送風機30
のみを用いて液化容器32の放熱面28を直接冷却して
も良い。
【0040】また、光源装置21Dの上部連通部材33
を、光源装置21Cのような気化容器31から液化容器
32に向かうにつれて下方に傾斜して配設される上部連
通部材33Cにしてもよい。これによって、上部連通部
材21Cにおいて冷却されて液化した冷媒27を、可及
的に早く液化容器32に流入させることができ、冷媒2
7の循環を早め、冷却速度を上げることができる。
【0041】図7は、本発明の第6の実施の形態である
光源装置21Eを示す断面図である。光源装置21E
は、光源装置21Bと同様の構成である。光源装置21
Eにおける冷媒27の挙動は、光源装置21Bにおける
挙動と同様である。光源装置21Eにおいて上部連通部
材33Eは、気化容器31から液化容器32に進むにし
たがって、流路断面積が大きく,かつ下方に傾斜するよ
うに形成される。光源装置21Eの上部連通部材33E
の内部に、第1回転翼35が設けられる。上部連通部材
33Eの外部の上部連通部材33の下側の容器31,3
2の外部に第2回転翼36が設けられる。第1回転翼3
5と第2回転翼36とは、回転軸37によって同軸に接
続される。
【0042】第1回転翼35は、気化容器31内で気化
して気化容器31の上部から上部連通部材33Eに流出
し、上部連通部材33Eに沿って気化容器31から液化
容器32に向かう矢符A方向に流れる冷媒27から力を
受けて回転する。第1回転翼35の回転力は、回転軸3
7によって第2回転翼36に伝達し、第2回転翼36は
回転する。第2回転翼36が回転することによって、液
化容器32の外部の空気を撹拌し、液化容器32を外部
から強制的に冷却することができる。
【0043】本発明の実施の形態の光源装置21,21
A〜21Eにおいて、集熱部材23の光源22のリフレ
クタ25側の集熱面は、輻射率を上げるために、黒染め
処理または黒色塗装を施している。これによって、リフ
レクタ25から透過する光源22の輻射熱を効率良く集
熱することができる。
【0044】本発明の実施の形態の光源装置21,21
A〜21Eにおいて、光源22と集熱部材23との間
に、シリコングリスなどの流動性のある良熱伝導体を埋
め込んでもよい。これによって、熱伝導率の低い気体を
介在することなく、リフレクタ25の熱を効率よく集熱
部材23に伝えることができる。
【0045】本実施の形態によれば、光源装置に高輝度
の光源を用いることができ、かつ光源装置の小型化が可
能となるので、本発明の光源装置を用いた液晶プロジェ
クタなどの投影型小型表示装置の小型化および高輝度化
を図ることができる。
【0046】本発明の実施の形態の光源装置21,21
A〜21Eにおいて、光源22として高圧水銀ランプを
用いたが、これに限るものではなく、メタルハライドラ
ンプおよびキセノンランプなどの冷却が必要なランプで
あってもよい。冷媒27として水を用いたが、光源22
が効率よく発光する温度および冷却熱量に応じて冷媒2
7を変更してもよい。集熱部材23および冷却フィン2
9,29Dにはアルミニウムを用いたが、熱伝導性の良
い材質であればよく、これに限るものではない。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光線出射
面以外の部分を熱伝導性の良い集熱部材で保持し、光源
からの熱を光線出射面以外で集熱するので、出射される
光線を妨げることなく、投影される画像が暗くなった
り、画質を低下させるといったことが防ぐことができ
る。また、冷媒の放熱部だけを冷却するので、光源の性
能を維持したまま光源装置を冷却することができる。
【0048】また本発明によれば、密閉容器の放熱面に
放熱板を設けることによって、放熱面積が増加するの
で、放熱面の冷却が促進され、光源装置の冷却も促進さ
れる。また、密閉容器の放熱面に送風機によって空気が
送られることによって、放熱面が強制的に冷却され、光
源装置の冷却が促進される。放熱板と送風機を組合わせ
ることによって、さらに光源装置の冷却が促進される。
【0049】また本発明によれば、密閉容器を冷媒の気
化容器と液化容器に分離して、液化容器において放熱を
行い、気化容器において吸熱を行うことによって、冷媒
の冷却を効率良く行うことができる。これによって、光
源装置の冷却を効率良く行うことができる。
【0050】また本発明によれば、液化容器に放熱板を
設けることによって、放熱面積が増加するので、液化容
器における冷媒の冷却が促進され、光源装置の冷却も促
進される。また、液化容器に送風機によって空気が送ら
れることによって、液化容器が強制的に冷却され、光源
装置の冷却が促進される。
【0051】また本発明によれば、気化容器から液化容
器に流れる冷媒によって第1回転翼が回転し、第1回転
翼の回転が第2回転翼に伝達されて第2回転翼が回転す
るので、動力を用いないで光源装置の冷却を行うことが
できる。
【0052】また本発明によれば、連通部材が気化容器
側が高く、液化容器側が低くなるように配設されるの
で、冷媒の気化容器から液化容器への移動が促進され
る。
【0053】また本発明によれば、集熱部材に吸熱処理
を施すことによって、光源からの輻射熱を効率良く吸収
することができる。
【0054】また本発明によれば、光源および集熱部材
に接触する熱伝導性の良い接触部材を有することによっ
て、光源と集熱部材の隙間がなくなり、光源からの熱を
効率よく吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である光源装置21を
示す断面図である。
【図2】光源装置21を示す正面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態である光源装置21
Aを示す断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態である光源装置21
Bを示す断面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態である光源装置21
Cを示す断面図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態である光源装置21
Dを示す断面図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態である光源装置21
Eを示す断面図である。
【図8】従来の技術である液晶表示装置1を示す斜視図
である。
【符号の説明】
21,21A〜21E 光源装置 22 光源 22a 発光管 23 集熱部材 24 密閉容器 25 リフレクタ 26 レンズ 27 冷媒 28 放熱面 29,29D 冷却フィン 30 送風機 31 気化容器 32 液化容器 33,33C,33E 上部連通部材 34 下部連通部材 35 第1回転翼 36 第2回転翼 37 回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C058 AA06 AB03 BA23 EA52 5G435 AA00 AA12 AA18 BB12 BB17 FF00 GG02 GG08 GG23 GG44 LL15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投影型表示装置用の光源装置において、 光線出射面から前方に光線を出射する光源と、 前記光源の、光線出射面以外の部分から発生する熱を吸
    収する集熱部材と、 前記集熱部材を構成部材の一部とする密閉容器と、 前記密閉容器に充填される冷媒とを含むことを特徴とす
    る光源装置。
  2. 【請求項2】 放熱板および送風機の少なくともいずれ
    か一方を備えることを特徴とする請求項1記載の光源装
    置。
  3. 【請求項3】 前記密閉容器は、 前記集熱部材を有し、充填される冷媒を気化させる気化
    容器と、 前記気化容器で気化された気体が導かれ、該気体を冷却
    して液化させ、液化した冷媒を前記気化容器に戻す液化
    容器とを有することを特徴とする請求項1記載の光源装
    置。
  4. 【請求項4】 前記液化容器は、送風機および放熱板の
    少なくともいずれか一方を備えることを特徴とする請求
    項3記載の光源装置。
  5. 【請求項5】 前記密閉容器内に配置され、気化容器か
    ら液化容器に導かれる気体の流れによって回転する第1
    回転翼と、 前記密閉容器外に配置され、前記第1回転翼からの回転
    力が伝達されて回転する第2回転翼とを有することを特
    徴とする請求項3記載の光源装置。
  6. 【請求項6】 気化容器と液化容器とを連通し、気化容
    器から液化容器への気体を導く連通部材が、気化容器側
    が高く、液化容器側が低くなるように配設されることを
    特徴とする請求項3〜5のいずれか1つに記載の光源装
    置。
  7. 【請求項7】 前記集熱部材に、吸熱処理を施したこと
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の光源
    装置。
  8. 【請求項8】 光源および集熱部材に接触する熱伝導性
    の良い接触部材を有することを特徴とする請求項1〜7
    のいずれか1つに記載の光源装置。
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