JP2002106493A - 送風機 - Google Patents

送風機

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JP2002106493A
JP2002106493A JP2000299006A JP2000299006A JP2002106493A JP 2002106493 A JP2002106493 A JP 2002106493A JP 2000299006 A JP2000299006 A JP 2000299006A JP 2000299006 A JP2000299006 A JP 2000299006A JP 2002106493 A JP2002106493 A JP 2002106493A
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bearing
motor
blower
rotor
shaft
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JP2000299006A
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Takeshi Ezaki
猛 江碕
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高静圧且つ偏流での低騒音化について優位な
特性を有しながら、更に全体寸法の小形化ができて、窮
屈な空間に配置するという制約にも適合するようにす
る。 【解決手段】 羽根車に斜流羽根車28を用いることに
より、高静圧及び吸込み偏流での低騒音化について軸流
羽根車よりも優位な特性が得られるようにした。又、そ
の斜流羽根車28の中空状を成すボス29の内部にモー
タ1を配設することにより、スラスト方向に送風機の全
体寸法を小さくすることを可能とした。更に、モータ1
がアウターロータ形で、そのロータ2を斜流羽根車28
のボス29と一体にすることにより、ロータ2とボス2
9との合計肉厚を小さくできて、ボス29をラジアル方
向に小さくでき、ひいては斜流羽根車の直径を小さくす
ることができて、ラジアル方向に送風機の全体寸法を小
さくすることを可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は羽根車に斜流羽根車
を用いた送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば冷蔵庫のうちで、冷却器で
生成した冷気を送風機により冷凍室や冷蔵室等の冷却室
に強制的に送り込むファンクール形の冷蔵庫において
は、送風機に、軸流羽根車を用いた送風機、すなわち軸
流送風機を使用しているのが一般的である。
【0003】上記軸流送風機は、羽根車がスラスト方向
に吸込んだ空気をそのままスラスト方向に吐出するもの
で、風量に対して高静圧な送風負荷条件においては、羽
根車の翼面での気流剥離が生じやすく、吸込み偏流の条
件においては、翼振動が生じやすい。従って、低静圧で
一様な送風負荷条件にて使用しなければ騒音が著しく大
きくなってしまうという特性を有する。特に、冷蔵庫に
おいては、近年の有効容積競争を背景にして、窮屈な空
間(一般に庫内の後側部)に送風機と送風路を設ける傾
向が強まり、実際の送風負荷条件が高静圧且つ偏流にな
りつつあるために、冷蔵庫の全体騒音において送風音が
支配的な要因の一つになっている。
【0004】この状況を打破すべく、例えば特開平7−
119685号公報に示されているように、高静圧及び
吸込み偏流での低騒音化について、一般的に軸流羽根車
よりも優れている斜流羽根車を用いた送風機、すなわち
斜流送風機で庫内の冷却をすることが考えられている。
この斜流送風機は、羽根車がスラスト方向に吸込んだ空
気をスラスト方向とラジアル方向の中間の傾斜方向に吐
出するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
斜流送風機は、斜流羽根車の中心部のボスの吸込み側の
外部にモータを具え、このモータのシャフトをボスに嵌
合して斜流羽根車を回転駆動する構成であり、スラスト
方向に送風機の全体寸法が大きくなる欠点を有する。こ
のため、前述の窮屈な空間に配置するという根源的な制
約に適合するものではなかった。
【0006】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、高静圧且つ偏流での低騒音
化について優位な特性を有しながら、更に全体寸法の小
形化ができて、窮屈な空間に配置するという制約にも適
合する送風機を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の送風機は、モータと、これにより回転駆動
される斜流羽根車とを具えるものにおいて、前記斜流羽
根車の中心部のボスが中空状を成し、このボスの内部に
前記モータを配設すると共に、そのモータがアウターロ
ータ形で、そのロータの内周部に永久磁石を具え、この
ロータを斜流羽根車のボスと一体にしたことを特徴とす
る(請求項1の発明)。
【0008】このものによれば、羽根車が斜流羽根車で
あるため、高静圧及び吸込み偏流での低騒音化について
軸流羽根車よりも優位な特性が得られる。又、モータが
斜流羽根車の中空状のボスの内部に配設される分、スラ
スト方向に送風機の全体寸法を小さくすることが可能で
ある。更に、ロータと斜流羽根車のボスとが一体である
ことから、ロータと斜流羽根車のボスとの合計肉厚を小
さくすることが可能で、その分、斜流羽根車のボスをラ
ジアル方向に小さくでき、ひいては斜流羽根車の直径を
小さくすることが可能であるから、ラジアル方向に送風
機の全体寸法を小さくすることが可能となる。
【0009】この場合、斜流羽根車を囲繞するハウジン
グを、モータのステータを保持する保持部材から延ばし
た複数本のスポークにより支持するようにすると良い
(請求項2の発明)。このものでは、ハウジングと斜流
羽根車との関係位置を高精度にできることにより、それ
らの間隔を小さくすることが可能で、ハウジングを斜流
羽根車側に寄せることができ、その分、ハウジングの直
径を小さくすることが可能で、ラジアル方向に送風機の
全体寸法を一層小さくすることが可能となる。
【0010】又、筒状で内径をスラスト方向の両端部よ
りその間の中間部で大きくした単一の軸受を、モータの
ステータに固定する一方、軸受の内部にモータのシャフ
トを嵌挿し、該シャフトのラジアル方向の外周面を、軸
受の前記両端部の内周面に接触させて支承すると良い
(請求項3の発明)。このものでは、球形の軸受を二つ
用いてモータのシャフトを支承するのが一般的であるの
に対して、単一の軸受でモータのシャフトを支承できる
ことにより、その分、スラスト方向に送風機の全体寸法
を一層小さくすることが可能となる。
【0011】更に、内外周に段差のあるシースを具え、
このシースを軸受の外周に被装し、該シース外周面の大
径の部分をモータのステータコアに接触させ、該シース
内周面の小径の部分を、軸受の、内周面がモータのシャ
フトに接触しない中間部の外周面に接触させると良い
(請求項4の発明)。このものでは、単一の筒状軸受の
保持が、軸受のシャフト支承面に支障を与えることなく
一つのシースでできることにより、軸受の保持構造が小
形になり、その分、スラスト方向に送風機の全体寸法を
一層小さくすることが可能となる。
【0012】加えて、軸受は含油軸受であって、この軸
受に潤滑油を補充する補油タンクを軸受のスラスト方向
の片側のみに配設するのも良い(請求項5の発明)。こ
のものでは、補油タンクが分散されず一つで済まされ、
補油タンクの無効容積の合計を最小限にできるので、ス
ラスト方向に送風機の全体寸法を一層小さくすることが
可能となる。
【0013】一方、ロータが具備する永久磁石は、プラ
スチックマグネットを材料として、それを複数極で構成
される磁場を印加しながら円筒状に射出成形することで
該プラスチックマグネットの磁性体粒子の配向を極異方
性にした成形品から成ると良い(請求項6の発明)。こ
のものでは、一般的に使用されるラバー磁石の場合よ
り、永久磁石から発する単位体積当たりの磁束数が多く
なるので、永久磁石を小さくすることが可能で、その
分、スラスト方向に、あるいはラジアル方向に送風機の
全体寸法を一層小さくすることが可能となる。
【0014】又、永久磁石の上記成形品は、モータのロ
ータと一体に射出成形されていると良い(請求項7の発
明)。このものでは、永久磁石の成形と併せてモータの
ロータの成形ができ、それらを別途接合する手間も必要
ない。
【0015】そして、モータのシャフトを支承する軸受
は含油軸受であって、この軸受に潤滑油を補充する補油
タンクが収容部を有し、この収容部に少なくとも一部が
収容されたカラーによりモータのシャフトの抜止めをし
ていると良い(請求項8の発明)。このものでは、カラ
ーを補油タンクに極力入り込ませてモータのシャフトの
抜止めができ、その分、スラスト方向に送風機の全体寸
法を一層小さくすることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につ
き、図1ないし図3を参照して説明する。まず、図1に
は、送風機の全体構成を示しており、中央部にモータ1
を有している。このモータ1は、例えばブラシレス直流
モータであって、更に、ロータ2がステータ3の外周に
位置するアウターロータ形で、ステータ3は、分極した
例えば電磁鋼板製のステータコア4と、ボビン5に分相
巻きしてステータコア4に装設した電線コイル6から成
っており、これらを給電接続用のコネクタ7と共にモー
ルド層8で示す合成樹脂モールドをしている。
【0017】ステータコア4の中心部にはスラスト方向
に貫通孔9が存し、これにシース10を嵌挿している。
このシース10は、鋼板に潤滑油をコーティングした、
いわゆる潤滑鋼板製で、図中右側の一端がほゞ閉塞され
た筒部11を主体として、これの図中左側の他端部の外
周にフランジ部12を設けて成るものである。
【0018】ここで、図2は、シース10、特にこれの
筒部11の内外周に形成した段差を詳細に示しており、
この段差によって、筒部11は、外周の一端部側(図中
右側)を小径部11aと成し、他端部側(図中左側)を
大径部11bと成している。又、筒部11の内周も、一
端部側(図中右側)を小径部11cと成し、他端部側
(図中左側)を大径部11dと成している。この構成
で、シース10は、筒部11の外周の大径部11bを前
記ステータコア4の貫通孔9内周面に加圧接触させてい
る。
【0019】上記シース10の筒部11内には単一の軸
受13を挿入している。この軸受13は、含油軸受、特
には焼結金属に潤滑油を含有せしめた焼結含油軸受であ
って、筒状を成している。この軸受13にも、外周には
段差があり、それによって、一端部(図中右側端部)を
小径部13aと成し、そのほかの部分を大径部13bと
成している。更に、この軸受13は、内径をスラスト方
向の両端部よりその間の中間部で大きくしており、これ
によって、内周の両端部を小径部13cと成し、中間部
を大径部13dと成している。又、この場合、外周の小
径部13aと大径部13bとの境界部分(段部)は、内
周の図中右側の小径部13cと大径部13dとの境界部
分(段部)とそのスラスト方向の位置をほゞ合致させて
いる。
【0020】この構成で、軸受13は、外周の大径部1
3b中、内周の大径部13dの外側に対応して位置する
部分(図中、右側の小径部13aに近い部分)13b1
を、シース10の内周の小径部11cに加圧接触させて
いる。又、その軸受13をシース10内に挿入したこと
により、軸受13の外周にシース10を被装した形態と
なっている。なお、図1に示すように、シース10の筒
部11内奥端部には、例えば合成樹脂製の摩擦係数の小
さなスラスト受け板14をあらかじめ配設している。
【0021】一方、軸受13のスラスト方向の片側であ
る他端部側(図中左側)に位置して、シース10のフラ
ンジ部12には、補油タンク15を結合している。この
補油タンク15は、軸受13に潤滑油を補充するための
もので、内部に、潤滑油を含んだ例えばフェルト製の補
油材16,17を有しており、そのうちの補油材16は
軸受13との間にスペース18を有するものの、補油材
17は、その補油材16と軸受13の他端部(図中左側
端部)の外周面とに接触しており、従って、補油材16
から補油材17を経て軸受13に潤滑油が補充されるよ
うになっている。
【0022】又、この補油タンク15の外側部(図中左
側部)の中心部には、孔19を形成すると共に、その周
囲に位置して外側に収容部としての凹部20を形成して
いる。そして、その孔19から凹部20にはカラー21
を装着している。このカラー21は、主板22の中心部
に孔23を有すると共に、その周囲部に中心側ほど薄肉
なひれ部24を有し、裏面に複数の取付爪25を有して
いて、この取付爪25を上記補油タンク15の孔19に
挿通してその裏側に係合させており、この状態で、主板
22の全部が凹部20に収容されている。
【0023】これらに対して、ロータ2は、磁気ヨーク
として機能させるために例えば鉄製で、ドーム形のカッ
プ状を成し、その端縁部の内周に永久磁石26を接合し
て設けている。この永久磁石26は、この場合、帯状の
ラバーマグネットをリング状に曲げてその両端を突き合
わせ接合した上で着磁したものである。又、ロータ2の
中心部には筒部2aを形成し、これにシャフト27を嵌
着している。なお、シャフト27はロータ2の中心部近
くの部分に小径部27aを有している。
【0024】そして、以上のモータ2に対しては、斜流
羽根車28が存している。この斜流羽根車28は、中心
部にボス29を有し、その周囲部に複数の送風翼30を
有するもので、ボス29を中心に回転駆動されることに
よって、送風翼30が、図に矢印で示すように、スラス
ト方向に吸込んだ空気をスラスト方向とラジアル方向の
中間の傾斜方向に吐出するようになっている。
【0025】又、この斜流羽根車28は全部を合成樹脂
により射出成形しており、その折り、図示しない金型内
に上述のロータ2及びシャフト27をインサートしてボ
ス29を成形することにより、ロータ2及びシャフト2
7をボス29と一体にしている。更に、この場合、ボス
29はロータ2よりも一周り大きなドーム形のカップ
状、すなわち中空状を成しており、その内側にロータ2
が位置している。
【0026】しかして、この状態で、シャフト27をロ
ータ2側とは反対側の端部(図中右側端部)を先方にし
て、前記カラー21のひれ部24を弾性変形させつつ孔
23に通し、更に軸受13に嵌挿して、その先端を前記
スラスト受け板14に近接又は当接させている。
【0027】この結果、軸受13部分では、図2に示す
ように、シャフト27のラジアル方向の外周面が、軸受
13の前記両端部の内周面(小径部13c)に圧入接触
して支承されている。従って、軸受13の前記両小径部
13cは、シャフト27が回転により摺動する摺動面で
あり、この摺動面のピッチP(両摺動面のスラスト方向
の中心部の相互距離)は例えば15〔mm〕としてい
る。又、前記シース10は、軸受13のうちの、内周面
がシャフト27に接触しない中間部の外周面(前述の、
大径部13b中、内周の大径部13dの外側に対応して
位置する部分13b1 )に小径部11cを接触させてい
る。
【0028】更に、シャフト27の先端をスラスト受け
板14に近接又は当接させた段階では、図1に示すよう
に、カラー21のひれ部24にシャフト27の小径部2
7aが合致することにより、ひれ部24が上述の弾性変
形状態から復元するものであり、これによってシャフト
27が抜け止めされている。
【0029】そして、このように組立てた状態では、モ
ータ1のロータ2のみならず、補油タンク15及びステ
ータ3も、前記モールド層8の図中右側端部8aを除い
て、斜流羽根車28のボス29の内部に位置するもので
あり、かくして、斜流羽根車28のボス29の内部にモ
ータ1を配設している。
【0030】ここで、上記モータ1のモールド層8の図
中右側端部8aは、ステータ3の取付部であり、この取
付部8aを、ステータ用の保持部材であるステータベー
ス31に、複数の凹部32に対する凸部33の組合わせ
嵌着により取付け保持させている。
【0031】上記ステータベース31は合成樹脂製であ
り、これには複数本のスポーク34を例えば放射状に延
ばして一体に形成し、更に、そのスポーク34の先端部
にハウジング35を一体に形成している。このハウジン
グ35は、斜流羽根車28を囲繞するもので、前部に吸
気口36を、後部に吐気口37を有しており、その吐気
口37の周縁部にスポーク34の先端部を連設して、該
スポーク34により支持されるようになっている。
【0032】なお、このほか、モータ1には、図示しな
い電源スイッチング回路を内蔵又は外付けしていて、こ
の電源スイッチング回路から電線コイル6に電流の相と
向きを順次切り替えて給電することにより、ロータ2
を、ひいてはそれと一体の斜流羽根車28を回転駆動す
る回転磁界を発生させるようになっている。又、この場
合、電流の切り替えタイミングは、ロータ2の回転位置
を検知するロータ位置検知手段を用いることで一義的に
決定することができる。更に、この場合、送風機全体と
しては、例えば、冷却器で生成した冷気を送風機により
冷凍室や冷蔵室等の冷却室に強制的に送り込むファンク
ール形の冷蔵庫に使用するものとしている。
【0033】このように本構成の送風機においては、羽
根車に斜流羽根車28を使用しており、それによって、
高静圧及び吸込み偏流での低騒音化について軸流羽根車
よりも優位な特性を得ることができる。又、斜流羽根車
28のボス29は中空状で、その内部にモータ1を配設
しているため、スラスト方向に送風機の全体寸法を小さ
くすることができる。更に、モータ1のロータ2と斜流
羽根車28のボス29とを一体にしており、それによっ
て、ロータ2とボス29との合計肉厚を小さくできるか
ら、その分、ボス29をラジアル方向に小さくでき、ひ
いては斜流羽根車29の直径を小さくすることができ
て、ラジアル方向に送風機の全体寸法を小さくすること
ができる。よって、冷蔵庫のような、窮屈な空間に配置
するという制約にも適合するようにできる。
【0034】しかも、この場合、斜流羽根車28を囲繞
するハウジング35を、モータ1のステータ3を保持す
る保持部材であるステータベース31から延ばした複数
本のスポーク34により支持しており、それによって、
ハウジング35と斜流羽根車28との関係位置を高精度
にできるから、それらの間隔を小さくすることができ
て、ハウジング35を斜流羽根車28側に寄せることが
でき、その分、ハウジング35の直径を小さくすること
が可能で、ラジアル方向に送風機の全体寸法を一層小さ
くすることができる。
【0035】又、筒状で内径をスラスト方向の両端部よ
りその間の中間部で大きくした単一の軸受13を、モー
タ1のステータ3に固定する一方、軸受13の内部にモ
ータ1のシャフト27を嵌挿し、該シャフト27のラジ
アル方向の外周面を、軸受13の上記両端部の内周面に
接触させて支承するようにしている。
【0036】この場合、一般的には、前記冷蔵庫に使用
する送風機のロータ2と羽根車28の合計重量は、概ね
0.1〔kg〕であり、これを長期間具合良く支承する
には、ロータ2のスラスト荷重を分散すべく、シャフト
27を2点支持する必要がある。図3は、そのものを示
しており、外周面が球面状を成す軸受41,42により
シャフト27を離間した2点で支持している。なお、4
3,44は軸受41,42に個々に被装したシースを示
している。これに対して、本構成のものでは、単一の軸
受13でシャフト27を2点支持して長期間具合良く支
承できるものであり、その分、スラスト方向に送風機の
全体寸法を一層小さくすることができる。
【0037】更に、内外周に段差のあるシース10を具
え、このシース10を軸受13の外周に被装し、該シー
ス10外周面の大径の部分(大径部11b)をモータ1
のステータコア4に接触させ、該シース10内周面の小
径の部分(小径部11c)を、軸受13の、内周面がモ
ータ1のシャフト27に接触しない中間部の外周面(大
径部13b中、内周の大径部13dの外側に対応して位
置する部分13b1)に接触させている。
【0038】これにより、単一の筒状軸受13の保持
が、軸受13のシャフト支承面である小径部13cにこ
れをシース10で直接的に圧することによるような支障
を与えることなく一つのシース10でできることにな
り、軸受13の保持構造が小形になって、スラスト方向
に送風機の全体寸法を一層小さくすることができる。
【0039】加えて、軸受13は含油軸受であって、こ
の軸受13に潤滑油を補充する補油タンク15を軸受1
3のスラスト方向の片側のみに配設している。これによ
り、補油タンク15が分散されず一つで済まされ、補油
タンク15の無効容積であるスペース18の合計を最小
限にできるので、スラスト方向に送風機の全体寸法を一
層小さくすることができる。
【0040】そして、補油タンク15は収容部としての
凹部20を有し、この凹部20に主板22の全部が収容
されたカラー21によりモータ1のシャフト27の抜止
めをしている。これにより、カラー21を補油タンク1
5に極力入り込ませてシャフト27の抜止めができ、そ
の分、スラスト方向に送風機の全体寸法を一層小さくす
ることができる。
【0041】なお、この場合、カラー21は、主板22
の全部でなく、一部が凹部20に収容されていても良
い。又、補油タンク15の収容部はタンク15内のスペ
ース18であっても良いもので、このスペース18にカ
ラー21の例えば主板22の一部など、少なくとも一部
が収容されていても良い。もちろん、カラー21は全部
がスペース18に収容されていても良い。
【0042】以上に対して、図4及び図5は本発明の第
2及び第3実施例を示すもので、それぞれ、第1実施例
と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異
なる部分についてのみ述べる。
【0043】[第2実施例]図4に示す第2実施例にお
いては、モータ1のロータ2が前述の永久磁石26に代
わって具備する永久磁石51の材料を、プラスチックマ
グネットとしている。このプラスチックマグネットは、
プラスチックをバインダとして、それと磁性体粒子とを
混合したもので、それを複数極で構成される磁場を印加
しながら円筒状に射出成形することで磁性体粒子の配向
を極異方性にした成形品により、永久磁石51を構成し
ている。
【0044】このようにすることにより、一般的に使用
されるラバー磁石の場合(永久磁石26)より、永久磁
石51から発する単位体積当たりの磁束数が多くなるの
で、永久磁石51を小さくすることができ、その分、ス
ラスト方向に、あるいはラジアル方向に送風機の全体寸
法を一層小さくすることができる。なお、この場合、永
久磁石51は、上述の成形品を当初スラスト方向に長く
成形しておいて、それを必要長さに輪切りすることで構
成するようにすると、製造性を良くできる。
【0045】[第3実施例]図5に示す第3実施例にお
いては、永久磁石61を、上述の永久磁石51と同様
に、プラスチックマグネットを材料として、それを複数
極で構成される磁場を印加しながら円筒状に射出成形す
ることで該プラスチックマグネットの磁性体粒子の配向
を極異方性にした成形品により構成すると共に、その成
形品を、モータ1のロータ62と一体に射出成形してい
る。
【0046】このようにすることにより、永久磁石61
の成形と併せてモータ1のロータ62の成形ができ、そ
れらを別途接合する手間を不要ならしめることができ
る。なお、この場合、モータ1のシャフト27は、ロー
タ62を成形する際にインサートするようにすると良
い。このほか、本発明は上記し且つ図面に示した各実施
例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範
囲内で適宜変更して実施し得る。
【0047】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおりのもので、
下記の効果を奏する。請求項1の送風機によれば、高静
圧且つ偏流での低騒音化について優位な特性を有しなが
ら、更にスラスト方向及びラジアル方向に全体寸法の小
形化ができて、窮屈な空間に配置するという制約にも適
合するようにできる。請求項2の送風機によれば、全体
寸法をラジアル方向に一層小さくすることができる。
【0048】請求項3の送風機によれば、全体寸法をス
ラスト方向に一層小さくすることができる。請求項4の
送風機によっても、全体寸法をスラスト方向に一層小さ
くすることができる。請求項5の送風機によっても、全
体寸法をスラスト方向に一層小さくすることができる。
【0049】請求項6の送風機によれば、全体寸法をス
ラスト方向に、あるいはラジアル方向に一層小さくする
ことができる。請求項7の送風機によれば、モータのロ
ータと永久磁石とを別途接合する手間を不要ならしめる
ことができる。請求項8の送風機によれば、全体寸法を
スラスト方向に一層小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体の縦断側面図
【図2】軸受部分の拡大縦断側面図
【図3】モータシャフトの一般的支承構造を示す図2相
当図
【図4】本発明の第2実施例を示す図1部分相当図
【図5】本発明の第3実施例を示す図1部分相当図
【符号の説明】
1はモータ、2はロータ、3はステータ、4はステータ
コア、10はシース、11bはシース外周面の大径部
(大径の部分)、11cはシース内周面の小径部(小径
の部分)、13は軸受、13b1 は軸受の外周の大径部
中の一部分(内周面がモータのシャフトに接触しない中
間部の外周面)、13dは軸受の大径部(軸受内周面の
モータのシャフトに接触しない部分)、15は補油タン
ク、18はスペース(収容部)、20は凹部(収容
部)、21はカラー、26は永久磁石、27はシャフ
ト、28は斜流羽根車、29はボス、31はステータベ
ース(保持部材)、34はスポーク、35はハウジン
グ、51,61は永久磁石、62はロータを示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04D 29/04 F04D 29/04 R 29/38 29/38 D A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、これにより回転駆動される斜
    流羽根車とを具えるものにおいて、前記斜流羽根車の中
    心部のボスが中空状を成し、このボスの内部に前記モー
    タを配設すると共に、そのモータがアウターロータ形
    で、そのロータの内周部に永久磁石を具え、このロータ
    を斜流羽根車のボスと一体にしたことを特徴とする送風
    機。
  2. 【請求項2】 斜流羽根車を囲繞するハウジングを具
    え、このハウジングを、モータのステータを保持する保
    持部材から延ばした複数本のスポークにより支持したこ
    とを特徴とする請求項1記載の送風機。
  3. 【請求項3】 筒状で内径をスラスト方向の両端部より
    その間の中間部で大きくした単一の軸受を具え、この軸
    受をモータのステータに固定し、軸受の内部にモータの
    シャフトを嵌挿し、該シャフトのラジアル方向の外周面
    を、軸受の前記両端部の内周面に接触させて支承したこ
    とを特徴とする請求項1記載の送風機。
  4. 【請求項4】 内外周に段差のあるシースを具え、この
    シースを軸受の外周に被装し、該シース外周面の大径の
    部分をモータのステータコアに接触させ、該シース内周
    面の小径の部分を、軸受の、内周面がモータのシャフト
    に接触しない中間部の外周面に接触させたことを特徴と
    する請求項3記載の送風機。
  5. 【請求項5】 軸受が含油軸受であって、この軸受に潤
    滑油を補充する補油タンクを具え、この補油タンクを軸
    受のスラスト方向の片側のみに配設したことを特徴とす
    る請求項3記載の送風機。
  6. 【請求項6】 ロータが具備する永久磁石が、プラスチ
    ックマグネットを材料として、それを複数極で構成され
    る磁場を印加しながら円筒状に射出成形することで該プ
    ラスチックマグネットの磁性体粒子の配向を極異方性に
    した成形品から成ることを特徴とする請求項1記載の送
    風機。
  7. 【請求項7】 永久磁石の成形品が、モータのロータと
    一体に射出成形されていることを特徴とする請求項6記
    載の送風機。
  8. 【請求項8】 モータのシャフトを支承する軸受が含油
    軸受であって、この軸受に潤滑油を補充する補油タンク
    が収容部を有し、この収容部に少なくとも一部が収容さ
    れたカラーによりモータのシャフトの抜止めをしたこと
    を特徴とする請求項1記載の送風機。
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