JP2002105595A - 伸びフランジ性に優れた高強度熱延鋼板およびその製造方法 - Google Patents
伸びフランジ性に優れた高強度熱延鋼板およびその製造方法Info
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Abstract
えた熱延鋼板およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 mass%で、C:0.01〜0.10%、
Si:1.0%以下、Mn:2.5%以下、P:0.0
8%以下、S:0.005%以下、Al:0.015〜
0.050%、Ti:0.10%〜0.30%および残
部Feを本質的成分とし、フェライトを主体とする組織
を有し、隣接する粒との方位差がすべて15°以上で囲
まれた粒を単位粒とし、その平均粒径dμm を5μm 以
下とする。さらに前記単位粒と隣接する粒との平均境界
長さをLμm としたとき、L/dを4.0以上とするこ
とが好ましい。
Description
ム類などの脚周り部材やシャーシ材料などの自動車部品
用素材等として好適な、伸びフランジ性に優れた高強度
熱延鋼板に関する。
分野では、部材の軽量化が指向されており、これに伴い
高強度の熱延鋼板が使用されている。熱延鋼板が用いら
れる用途においては、プレスにより形状加工とともに穴
拡げ加工が施されるため、優れた伸びフランジ性(局部
延性)が要求されることが多い。
た熱延鋼板としては、例えば特開昭53−88620号
公報、特公昭62−4450号公報、特公昭63−66
367号公報、特公平4−110418号公報、特開平
11−106861号公報に記載されているものが知ら
れている。しかし、それらの先行文献においては、伸び
フランジ性を向上させるために望ましい組織についての
検討はまったくなされていない。
が15°(15度)以上のもので囲まれた粒を単位粒と
し、その大きさが数μm 以下の超細粒組織とする方法が
特開平11−246931号公報、持開平11−246
932号公報などに記載されているように盛んに検討さ
れているが、現在のところ、優れた伸びフランジ性を備
えた微細組織鋼板を得るには至っていない。
鑑みなされたもので、高強度で、しかも優れた伸びフラ
ンジ性を備えた熱延鋼板およびその製造方法を提供する
ものである。
10〜0.30%含有する特定成分の下、フェライト以
外の第2相(主としてマルテンサイトやベイナイトの低
温変態生成相)を本質的に含まず、結晶粒径、粒形態を
コントロールしたフェライト単相組織とすることで、高
強度を損なうことなく、優れた伸びフランジ性を熱延鋼
板に付与することができることを知見し、本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明の高強度熱延鋼板は、
mass%で、C :0.01〜0.10%、Si:1.0
%以下、Mn:2.5%以下、P :0.08%以下、
S :0.005%以下、Al:0.015〜0.05
0%、Ti:0.10%〜0.30%および残部Feを
本質的成分とし、フェライトを主体とする組織を有し、
隣接する粒との方位差がすべて15°以上で囲まれた粒
を単位粒とし、その平均粒径をdμm としたとき、dが
5μm 以下とされたものである。前記単位粒とこれに隣
接する粒との平均境界長さをLμm としたとき、L/d
を4.0以上とすることで、伸びフランジ性がより向上
する。また、前記成分において、さらに、Nb:0.4
0%以下、B:0.0010%以下の内の1種以上、お
よび/またはCa:0.01%以下を含むことができ
る。
は、前記成分を有する鋼を加熱後、圧延し、冷却し、巻
き取る高強度熱延鋼板の製造方法であって、前記鋼の加
熱を1150〜1300℃で行い、前記圧延における仕
上圧延を900〜840℃の温度領域で行い、仕上圧延
における圧下率を70%以上とし、前記冷却を60℃/s
ec以上で行い、前記巻き取りを300〜500℃あるい
は600〜750℃とするものである。前記圧下率は8
0%以上とすることにより、前記L/dを4.0以上と
することができ、より優れた伸びフランジ性を得ること
ができる。
おける化学成分(単位はmass%)の限定理由について説
明する。 C:0.01〜0.10% Cは強度を向上させるのに有効な元素である。しかし、
0.10%超では第2相組織が生じやすくなる。このた
め、C量の下限を0.01%、好ましくは0.02%と
し、一方その上限を0.10%、好ましくは0.08%
とする。
として有効である。しかし、多量に添加するとスケール
傷や表面欠陥が生じるほか、フェライト生成を促進し、
粒径dを粗大化させてL/dを低下させる。このため、
上限を1.0%、好ましくは0.8%とする。
元素である。また、変態を促進させ、グラニュラー・ベ
イニティック・フェライトやベイニティック・フェライ
トを生成させて、粒界の形状を変える働きがある。この
ためには、0.5%以上の添加が好ましいが、過多に添
加すると焼き入れ性が過大となり、変態生成物を多量に
生成し、高い伸びフランジ性を得ることが困難となる。
このため、その上限を2.5%、好ましくは2.0%と
する。
が、過多に添加すると加工後、遷移温度を上昇させるの
で、0.08%以下とする。
化させる介在物を多く生成させるので低いことが望まし
く、本発明では0.005%以下に止める。
酸作用が過小であるほか、Nを多く残存させてTiNな
どの非金属介在物を生成し易くする。一方、0.050
%超ではAl2O3などの非金属介在物を生成し、清浄度
が劣化するようになる。このため、Al量を0.015
〜0.050%とする。
て伸びフランジ性を向上させる作用を有する。このた
め、0.10%以上、好ましくは0.20%以上添加す
る。しかし、多量に添加するとTiNなどの非金属介在
物を多く生成させることになるので、0.30%以下、
好ましくは0.25%以下とする。本発明鋼板を熱間圧
延により製造する場合、後述のように未再結晶オーステ
ナイト域にて圧延を行い、この時に蓄積される加工歪み
エネルギーを利用して、伸びフランジ性に有効な細粒さ
らにはジグザグ粒界の粒を得るのであるが、この未再結
晶オーステナイト域を広げるための効果および上記結晶
粒を得るための効果は、本発明者らが鋭意研究した結
果、Ti添加が最も有効であり、例えばNb単独添加で
は全く効果がないことが確かめられている。Ti量が
0.10%未満と少ない場合には、フェライト生成が促
進され、ジグザグ粒が得られないようになる。
か、残部Feを本質的成分とするものであり、他の成分
として不可避的不純物のほか、上記各成分の作用、効果
を妨げない範囲で適宜の元素を添加することができる。
例えば、下記のNb、Bの1種以上、および/またはC
aを記載した範囲で含有することができる。
径変化による伸びフランジ性向上作用を有するが、多量
に添加しても効果が飽和し、経済的でないのでNbは
0.40%以下、好ましくは0.30%以下、Bは0.
0010%以下、好ましくは0.0005%以下に止め
る。
という球状硫化物にすることによって伸びフランジ性に
無害な形態にすることができる。しかし、0.01%を
越えるとその効果が飽和し、経済的でないので、0.0
1%以下に止める。
明する。本発明鋼板の組織はフェライトを主体とするも
のである。フェライト以外の第2相(主としてベイナイ
ト、マルテンサイトなどの低温変態生成物)が有ると、
フェライトと第2相との境界にこれらの硬度差に起因し
てボイド、クラックが生じて伸びフランジ性が劣化す
る。前記フェライトとは、ポリゴナルフェライトのほ
か、グラニュラー・ベイニティック・フェライト組織や
ベイニティック・フェライト組織を含む。これらのフェ
ライトの典型的な形態は、日本鉄鋼協会基礎研究会発行
「鋼のベイナイト写真集−1」によって知ることができ
る。前記フェライトは、全組織がフェライト単相組織で
あることが好ましいが、面積率で5%未満であれば第2
相を含んでいても伸びフランジ性の劣化は軽微であり、
実用上差し支えない。
の形状は高い塑性変形を得るためには重要な要素であ
り、伸びフランジ性に重要な影響を及ぼす。すなわち、
結晶粒界はクラックの伝播に対して障害として働き、結
晶粒の粒径が細かいほど、クラックが進展する際、数多
くの粒界を伝播していかなければならないため、クラッ
クの進展抑止効果が大きい。さらに結晶粒の外周縁が凹
凸状、ジグザグ状であるほど、ストレート状、平坦状の
粒界より粒界強度が大きくなるため、変形の際に粒界か
らの割れ発生を防止する効果が大きくなる。このため、
本発明では、方位差がすべて15°以上ある粒によって
囲まれた粒を単位粒とし、その平均粒径dを5μm 以下
の微細フェライト組織とする。dが5μm 超では、クラ
ックの進展抑止効果が減少し、優れた伸びフランジ性が
得難くなる。さらに、より優れた伸びフランジ性を得る
には、単に単位粒のサイズを微細化するのみならず、単
位粒とこれに隣接する粒との平均境界長さをL(μm)
としたとき、L/dを4.0以上とするのがよい。4.
0未満では結晶粒が平坦状になり、粒界からの割れ抑制
効果が劣化し、伸びフランジ性の向上作用が望めないよ
うになる。上記のように、単位粒を方位差がすべて15
°以上ある粒によって囲まれた粒とするのは、15°未
満の方位差の結晶粒同士の境界はクラックの進展に対す
る阻止効果が小さく、クラック進展抑止作用の点からは
実質的に一つの粒として取り扱って差し支えないからで
ある。
さは、エッチングした試料に対し、EBSP(Electron
Back Sccatering Pattern)法により鋼板表面の結晶方
位を測定し(測定条件:2000倍に拡大、100μm
を100stepとして測定)、方位差がすべて15°以上
ある粒によって囲まれた粒をマッピング後、画像解析に
より測定することができる。また、前記平均粒径の意味
は次のとおりである。まず、方位差がすべて15°以上
ある粒によって囲まれた粒を単位粒とし、各単位粒の面
積を持つ円を想定し、その想定円の直径を求める。そし
て、その想定円の直径の平均値を求める。この平均値が
平均粒径を意味する。
する鋼を溶製し、そのスラブを加熱後、圧延し、冷却
し、これによって得られた鋼板を巻き取るに際して、仕
上圧延を900〜840℃の温度領域で行い、この仕上
圧延における圧下率を70%以上とし、巻き取り温度を
300〜500℃あるいは600〜750℃以上とする
ことによって製造される。スラブの加熱温度は、Tiを
十分固溶させるように1150〜1300℃とするのが
よい。また、前記900〜840℃における圧延(仕上
圧延)から巻き取りまでの間は、フェライトを生成しな
いように冷却することが好ましく、冷却速度を60℃/s
ec以上、好ましくは80℃/sec以上で冷却し、速やかに
所定温度にて巻き取ることが望ましい。
は、900℃以下の圧延は、通常、粗圧延後の仕上圧延
において、オーステナイト域(γ域)で再結晶をしない
未再結晶オーステナイト域での圧延となる。この温度領
域での圧下率を70%以上とすることにより、未再結晶
オーステナイトに十分な加工歪みを付与することができ
る。もっとも、840℃未満では、フェライト+γ域の
2相域となり、フェライトの加工組織が混在するように
なって、伸びフランジ性が低下するため好ましくない。
一方、900℃超の温度領域での仕上圧延については、
再結晶域における圧延となるため、フェライト粒dが粗
大化し、目的とするL/dが得られないようになる。こ
のため、仕上圧延を900〜840℃の温度領域で行
い、同温度域における圧下率を70%以上とする。この
未再結晶オーステナイトからなる熱延鋼板を後述の巻き
取り温度にて巻き取ることによって、巻き取りの際に結
晶方位の相違した微細フェライトが速やかに生成し、巻
き取り後の熱延鋼板のフェライトの単位粒の平均粒径を
5μm 以下にすることができる。前記圧下率が70%未
満では、未再結晶オーステナイトに蓄積される歪みエネ
ルギーが少ないため、巻き取りの際にフェライトの核生
成サイトが少なく、生成速度も遅くなり、フェライト結
晶粒が粗大化し、所定サイズのフェライト単位粒を得る
ことが困難になる。さらに、圧下率を好ましくは80%
以上とすることで、巻き取りの際にフェライト変態が急
速に生じ、しかも結晶粒界が凹凸状になり、L/dを
4.0以上にすることができる。結晶粒界が凹凸状にな
る理由は必ずしも明らかでないが、本発明者は、高圧下
率の下でTiを所定量添加することによって、結晶粒が
整粒化せず、前記現象が顕著に生じることを観察してい
る。かかる観察からTiの存在が重要な作用を及ぼして
いるものと考えられる。
℃(好ましくは320〜480℃)、あるいは600〜
750℃(好ましくは620〜720℃)とする。30
0℃未満ではマルテンサイトのような第2相が生成し易
くなり、一方750℃超ではフェライトの結晶粒径が成
長して大きくなり、フェライト単位粒が5μm を超える
ようになる。また、500℃超〜600℃未満では、T
iCが母相マトリックスに整合析出するようになり、延
性や伸びフランジ性を劣化させるようになるため、この
間での巻き取りを避ける必要がある。巻き取り温度が低
いほど、また未再結晶オーステナイト域での圧下率が高
いほど、フェライト結晶粒の微細化には効果的である。
に説明するが、本発明はかかる実施例によって限定的に
解釈されるものではない。
のスラブを1250℃に加熱し、30分保持後、粗圧
延、仕上圧延を行った。仕上圧延における開始温度(F
ET)、終了温度(FDT)およびその間の圧下率
(R)を表2および表3に示す。仕上圧延終了後、鋼板
温度をミスト冷却(冷却速度65℃/secまたは50℃/s
ec)し、同表に示す巻き取り温度(CT)にて巻き取
り、2.5mm厚の熱延鋼板を得た。
S5号引張試験片を採取して圧延方向の引張試験を行
い、引張強さ(TS)を測定した。また、伸びフランジ
性を評価するため穴拡げ試験を行った。穴拡げ試験は、
径10mmφの打ち抜き穴(初期穴径d0=10mm)に頂
角60°の円錐ポンチを押し込んで初期穴を押し拡げ広
げ、割れが鋼板板厚を貫通した時点での穴径dを測定す
るものであり、伸びフランジ性は下記の穴拡げ率λによ
って評価される。これらの測定結果を表2および表3に
併せて示す。 λ={(d−d0)/d0}×100(%)(d0=1
0mm) また、熱延鋼板から組織観察試験片を採取し、SEMに
て組織の種類およびフェライト面積率を測定した。ま
た、EBSP法により方位差15°の結晶方位マップを
作成し、方位差が15°以下の単位粒の粒径d0とその
粒界の長さL0を測定し、d0の平均値(d)、L0/
d0の平均値(L/d)を求めた。これらの測定結果を
表2および表3に併せて示す。同表中の組織において、
pFはポリゴナルフェライト、bFはベイニティックフ
ェライトである。なお、試料No. 3、10、24および
34は同じものであるが、データの整理上、別の番号を
付して併記した。
足しない鋼種No. 1,4,8,9,10,13,14,
17を用いた試料No. 1,4,8,36,37,40,
41,44では引張強さTSまたはλの低下が著しい。
特に、No. 1ではC量が高いため、フェライトのほかに
マルテンサイトが10%生成し、フェライト主体の組織
が得られず、λの劣化が著しい。また、試料No. 21は
巻き取り温度が高すぎるため、dが粗大化し、またNo.
23は巻き取り温度が不適切であるためTiCが析出
し、ともにλが低下している。また、No. 31,32は
未再結晶オーステナイト域での圧下率が低すぎるため、
巻き取り温度が適正であるにもかかわらず、dが大粒化
し、高いλが得られていない。また、No. 36ではSi
含有量が高いため、フェライトの生成が促進され、L/
dが低下している。また、No. 37ではTi含有量が低
いため、フェライトの生成が促進され、L/dが低下し
ており、一方、No. 40ではTi含有量が高いため、T
iO介在物、TiN介在物が多く生成し、λが低下して
いる。また、No. 41ではAl含有量が低いため、Ti
N介在物が多く生成し、λが低下しており、一方、No.
44ではAl含有量が高いため、Al2O3介在物が生成
し、λが低下している。また、No. 48ではFETが高
いため、dが粗大化し、λが低下しており、一方、No.
49ではFDTが低いため、加工組織となり、λが低下
している。また、No. 50ではCTが低いため、フェラ
イトのほかマルテンサイトが20%生成し、またL/d
が低下している。また、No. 52ではCRが低いため、
dが粗大化し、λが低下している。
条件を満足する実施例(試料No. に*記号が付記されて
いない例)では、570N/mm2 以上の高強度を有し、
しかもλが60%以上であり、優れた伸びフランジ性を
備えている。特に、dが5μm 以下で、かつL/Dが
4.0以上の実施例(No. 3,9〜13,22,24,
34,35,38,39,42,43,45,46,4
7,51)では、λが90%以上で、かつTS×λが7
0000 N/mm2・%以上あり、高強度かつ優れた伸び
フランジ性を備えている。
10〜0.30%含有した特定成分の下、フェライトを
主体とし、クラック進展の抑制能を有するフェライト単
位粒の粒径、あるいはさらにその外周形態を特定したの
で、高強度を損なうことなく、優れた伸びフランジ性を
備えることができる。また、本発明の製造方法によれ
ば、前記高強度熱延鋼板を容易に製造することができ
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 mass%で、C :0.01〜0.10
%、Si:1.0%以下、Mn:2.5%以下、P :
0.08%以下、S :0.005%以下、Al:0.
015〜0.050%、Ti:0.10%〜0.30%
および残部Feを本質的成分とし、フェライトを主体と
する組織を有し、隣接する粒との方位差がすべて15°
以上で囲まれた粒を単位粒とし、その平均粒径をdμm
としたとき、dが5μm 以下である伸びフランジ性に優
れた高強度熱延鋼板。 - 【請求項2】 前記単位粒とこれに隣接する粒との平均
境界長さをLμm としたとき、L/dが4.0以上であ
る請求項1に記載した高強度熱延鋼板。 - 【請求項3】 さらに、Nb:0.40%以下、B :
0.0010%以下の1種以上を含む請求項1または2
に記載した高強度熱延鋼板。 - 【請求項4】 さらに、Ca:0.01%以下を含む請
求項1〜3のいずれか1項に記載した高強度熱延鋼板。 - 【請求項5】 請求項1、3および4のいずれか1項に
記載した成分を有する鋼を加熱後、圧延し、冷却し、巻
き取って得られた高強度熱延鋼板であって、 前記鋼の加熱を1150〜1300℃で行い、前記圧延
における仕上圧延を900〜840℃の温度領域で行
い、仕上圧延における圧下率を70%以上とし、前記冷
却を60℃/sec以上で行い、前記巻き取りを300〜5
00℃あるいは600〜750℃で行う、伸びフランジ
性に優れた高強度熱延鋼板。 - 【請求項6】 請求項1、3および4のいずれか1項に
記載した成分を有する鋼を加熱後、圧延し、冷却し、巻
き取る高強度熱延鋼板の製造方法であって、 前記鋼の加熱を1150〜1300℃で行い、前記圧延
における仕上圧延を900〜840℃の温度領域で行
い、仕上圧延における圧下率を70%以上とし、前記冷
却を60℃/sec以上で行い、前記巻き取りを300〜5
00℃あるいは600〜750℃とする、伸びフランジ
性に優れた高強度熱延鋼板の製造方法。
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