JP2002105572A - ダイカスト用アルミニウム合金、自動車用サブフレーム及びダイカスト法 - Google Patents

ダイカスト用アルミニウム合金、自動車用サブフレーム及びダイカスト法

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JP2002105572A
JP2002105572A JP2000293086A JP2000293086A JP2002105572A JP 2002105572 A JP2002105572 A JP 2002105572A JP 2000293086 A JP2000293086 A JP 2000293086A JP 2000293086 A JP2000293086 A JP 2000293086A JP 2002105572 A JP2002105572 A JP 2002105572A
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alloy
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Toru Komazaki
徹 駒崎
Hideto Sasaki
英人 佐々木
Naomi Nishi
直美 西
Fumiaki Fukuchi
文亮 福地
Tetsuo Mikasa
哲雄 三笠
Nobuo Kubo
信夫 久保
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Honda Motor Co Ltd
Ryobi Ltd
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Honda Motor Co Ltd
Ryobi Ltd
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    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C21/00Alloys based on aluminium
    • C22C21/02Alloys based on aluminium with silicon as the next major constituent
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D17/00Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧ダイカスト法による鋳造が可能であり、
鋳造後にT6処理を行わずとも十分に高い強度や伸びを
有し、腐食環境下における使用にも耐えるダイカスト用
Al合金、その合金により製造されるサブフレーム及び
かかる鋳造品を製造するためのダイカスト法の提供。 【解決手段】 サブフレーム用ダイカスト用Al合金
は、Siが8.0〜9.0重量%、Mgが0.35〜
0.45重量%、Mnが0.3〜0.4重量%、Beが
0.002〜0.008重量%、Feが0.20重量%
未満、Cuが0.2重量%以下、Znが0.05重量%
以下、Niが0.03重量%以下、Snが0.1重量%
以下で、残部Al及び不可避的な不純物よりなる。この
合金を用い、リング付きチップ11、液状ガスケット
7、9、シールゴム15、押出しピンシールプレート1
8によりキャビティ内が密封され高真空にすることが可
能である鋳造装置1で高速かつ高圧のダイカストにより
鋳造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイカスト用アルミニウ
ム合金(以下、Al合金と称す)、自動車用サブフレー
ム及びダイカスト法に関し、特に金型に焼き付くことな
く高圧ダイカスト法による鋳造が可能であるダイカスト
用Al合金、その合金によりダイカスト製造される自動
車用サブフレーム及びその合金を用いたダイカスト法に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の足廻り部品や自動車の構造部材
に使用されるサブフレームの原料たるAl合金は、比較
的高い強度や伸びを要求される。さらに、サブフレーム
は低温で腐食環境下にあるため、これに耐えられる材料
でなければならない。従来より、このような条件を満た
す材料としてJIS−AC4CH合金がサブフレームの
鋳造に用いられていた。さらに、自動車の足廻り部品で
あるサブフレームの鋳造方法としては欠陥の少ない鋳造
法であることが好ましい。この条件を満たす方法とし
て、重力鋳造法、低圧鋳造法、スクイズ鋳造法など低速
充填の鋳造法が用いられてきた。さらに、サブフレーム
に必要とされる強度等を具備するようにするため、鋳造
後、T6処理を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、自動車の燃費
規制による軽量化のため、サブフレームのさらなる薄肉
化が求められてきている。薄肉製品の作製には、高速充
填による高圧ダイカスト法が最適であるが、AC4CH
合金はFeの成分が少なく金型に焼き付くため、高圧ダ
イカスト法により鋳造を行うことが不可能であった。ま
た、重力鋳造法等によって製造されたサブフレームは、
鋳造後にT6処理を行う必要があり、生産性が悪かっ
た。
【0004】高圧ダイカスト法による鋳造が可能な合金
として、特公昭59−43539号に記載されている高
靭性合金が挙げられる。しかし、この合金は、Feの重
量比が0.2質量%〜0.4質量%と高すぎるため、腐
食環境下において使用する部材であるサブフレームの鋳
造に使用するには好適ではなかった。
【0005】そこで本発明は、高速充填による高圧ダイ
カスト法による鋳造が可能であり、鋳造後にT6処理を
行わずとも十分に高い強度や伸びを有し、腐食環境下に
おける使用にも耐えるダイカスト用Al合金、その合金
で高速充填による高圧ダイカスト法により製造されるサ
ブフレーム及びかかる鋳造品を製造するためのダイカス
ト法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、Siが8.0質量%〜9.0質量%、M
gが0.35質量%〜0.45質量%、Mnが0.3質
量%〜0.4質量%、Beが0.002質量%〜0.0
08質量%、Feが0.20質量%未満、Cuが0.2
質量%以下、Znが0.1質量%以下、Niが0.1質
量%以下、Snが0.1質量%以下で、残部Alと不可
避的な不純物を含むことを特徴とする高圧ダイカスト用
アルミニウム合金を提供している。
【0007】また、Siが8.0質量%〜9.0質量
%、Mgが0.35質量%〜0.45質量%、Mnが
0.3質量%〜0.4質量%、Beが0.002質量%
〜0.008質量%、Feが0.20質量%未満、Cu
が0.2質量%以下、Znが0.1質量%以下、Niが
0.1質量%以下、Snが0.1質量%以下で、残部A
lと不可避的な不純物を含むアルミニウム合金を原料と
し、高速かつ高圧のダイカストにより製造される自動車
用サブフレームを提供している。
【0008】さらに、Siが8.0質量%〜9.0質量
%、Mgが0.35質量%〜0.45質量%、Mnが
0.3質量%〜0.4質量%、Beが0.002質量%
〜0.008質量%、Feが0.20質量%未満、Cu
が0.2質量%以下、Znが0.1質量%以下、Niが
0.1質量%以下、Snが0.1質量%以下で、残部A
lと不可避的な不純物を含むアルミニウム合金を原料と
する高速かつ高圧のダイカスト法であって、高真空排気
手段を用いて金型キャビティ内を10kPa以下に真空
引きする工程を含むダイカスト法を提供している。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態による自動車
用サブフレームについて説明する。自動車用サブフレー
ムは、サスペンションが取付けられた部位の剛性を向上
させることを目的として、ボディを部分的に補強するた
め、自動車のボディに連結される。本実施の形態の自動
車用サブフレームによれば、その原料となるAl合金を
適正な組成比としたので、ダイカスト法による鋳造が可
能となる。そして、高速充填による高圧ダイカスト法に
より鋳造を行うので、鋳造後にT6処理を行わずとも自
動車用サブフレームに要求される高い強度や伸びを有
し、製品の薄肉化が可能であるとともに、生産性がよく
コストを低下させることができる。
【0010】本発明の実施の形態によるサブフレームの
原料となるダイカスト用Al合金について説明する。本
実施の形態のダイカスト用Al合金は、Si(シリコ
ン)が8.0質量%〜9.0質量%、Mg(マグネシウ
ム)が0.35質量%〜0.45質量%、Mn(マンガ
ン)が0.3質量%〜0.4質量%、Be(ベリリウ
ム)が0.002質量%〜0.008質量%、Fe
(鉄)が0.20質量%未満、Cu(銅)が0.2質量
%以下、Zn(亜鉛)が0.1質量%以下、Ni(ニッ
ケル)が0.1質量%以下、Sn(錫)が0.1質量%
以下で、残部Al(アルミニウム)及び不可避的な不純
物よりなる。
【0011】ここで、Siの添加量が8.0質量%より
も少ないと、合金の流動性が低下し湯回り不良の原因と
なる。従って、Siの添加量は8.0質量%以上とし
た。一方で、Siの添加量が9.0質量%よりも多い
と、合金の伸び及び靭性が低下する。従って、Siの添
加量は9.0質量%以下とした。Siの添加量を8.0
質量%〜9.0質量%とすることにより、鋳造性を高め
ることができ、薄い肉厚でも対応することができるよう
になる。
【0012】Mgの添加量が0.35質量%よりも少な
いと、強度及び0.2%耐力が低くなり、サブフレーム
に必要とされるスペックを満たすことができない。従っ
て、Mgの添加量は0.35質量%以上とした。一方
で、Mgの添加量が0.45質量%よりも多いと、伸び
が減少し、サブフレームに必要とされる強度特性スペッ
クを満たすことができない。従って、Mgの添加量は
0.45質量%以下とした。
【0013】Mnについては後述する。
【0014】Beは、溶解及び保持時のMgの酸化によ
る合金内のMg濃度の低下を防止する働きがある。しか
し、Beの添加量が0.002質量%よりも少ないと、
これらの効果を期待することができない。従って、Be
の添加量は0.002質量%以上とした。一方で、Be
の添加量が0.008質量%よりも多いと、不要な化合
物が晶出してしまい、強度低下の原因になるという不具
合がある。従って、Beの添加量は0.008質量%以
下とした。
【0015】Feの含有量が0.20質量%以上である
と、合金の耐食性が低下してしまうので、Feの含有量
は0.20質量%未満とした。また、Cuの含有量が
0.2質量%よりも多いと、合金の耐食性が低下してし
まうので、Cuの含有量は0.2質量%以下とした。ま
た、Znの含有量が0.1質量%よりも多いと、合金の
耐食性が低下してしまうので、Znの含有量は0.1質
量%以下とした。また、Niの含有量が0.1質量%よ
りも多いと、不要な化合物が晶出してしまい、強度低下
の原因となるので、Niの含有量は0.1質量%以下と
した。また、Snの含有量が0.1質量%よりも多い
と、鋳造物が熱間割れしてしまう危険性があるので、S
nの含有量は0.1質量%以下とした。なお、Fe、C
u、Zn、Ni、Snは不純物であり、合金内に不可避
的に存在する。従って、これらの金属は合金内に存在し
なくても差し支えない。
【0016】次に、Mnの添加量について説明する。本
実施の形態のダイカスト用Al合金においては、上述の
ように、Feの含有量が合金の耐食性向上のために0.
20質量%未満と低く抑えられている。Feの含有量が
少ないにもかかわらず、合金が金型に焼き付かないよう
にするために、合金の鋳造物の表面にスラッジ(Al−
Si−Fe−Mn系の合金)を晶出させる方法がある。
しかし、Mnの添加量が0.3質量%よりも少ないと、
合金の表面にスラッジが晶出せず、合金の金型への焼き
付きを阻止することができない。従って、Mnの添加量
は0.3質量%以上とした。一方で、Mnの添加量が
0.4質量%よりも多いと、スラッジの晶出量が多くな
り過ぎ、合金の鋳造物の内部にまでスラッジが発生す
る。スラッジは硬質な粒子であり、鋳造物の内部に晶出
すると、鋳造物の強度低下の原因となるので、晶出量を
少なくする方が好ましい。従って、Mnの添加量を0.
4質量%以下とした。
【0017】以下、Mnの添加量とスラッジの晶出の関
係について詳細に説明する。
【0018】合金の鋳造時にスラッジが晶出するか否か
を知るためには、以下の式(1)で求められるSF値
(スラッジファクター)を求める。
【0019】
【数1】 SF=%Fe+{3.34−(T−630)/714}%Mn (1)
【0020】ここで、%Feは合金中のFeの添加量
(質量%)、%Mnは合金中のMnの添加量(質量
%)、Tは鋳造温度(℃)である。このスラッジファク
ターがスラッジ発生限界SFHを超えると、スラッジが
晶出する。スラッジ発生限界SFH求める式は以下の通
りである。
【0021】
【数2】 SFH=2.39+(T−630)/152 (2)
【0022】式(1)により本実施の形態のAl合金を
鋳造温度680℃で鋳造した場合のスラッジファクター
を求めると表1のようになる。表1に示される数値の単
位は質量%である。ここで、鋳造温度680℃の場合の
スラッジ発生限界SFHは、式(2)より2.72質量
%であるから、合金中のMn添加量が0.6質量%であ
っても鋳造物内部にはスラッジは発生しないことにな
る。
【0023】
【表1】
【0024】しかし、高圧ダイカストの場合、鋳造物表
面にて逆偏析が起こり、表面におけるFe及びMnの濃
度は鋳造物内部に比べ2倍〜3倍の濃度になることがわ
かっている。そこで、鋳造物の表面においてスラッジが
晶出するかどうかを調べるため、表面におけるFe及び
Mnの含有量が内部の2倍となったときの表面のスラッ
ジファクターを表2、内部の3倍となったときの表面の
スラッジファクターを表3に示す。表2、表3に示す数
値の単位は質量%である。ここで、表2の場合のスラッ
ジファクターは式(3)、表3の場合のスラッジファク
ターは式(4)により求めたものである。
【0025】
【数3】 SF=%Fe×2+{3.34−(T−630)/714}%Mn×2 (3)
【0026】
【数4】 SF=%Fe×3+{3.34−(T−630)/714}%Mn×3 (4)
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】鋳造温度680℃の場合のスラッジ発生限
界SFHは、上述のように2.72質量%である。表
2、3より、鋳造温度680℃のとき、鋳造物表面にお
けるFe及びMnの偏析が2倍になった場合には、スラ
ッジファクターが2.72質量%を超えるのは、Mnの
添加量が0.4質量%を超えたときである。また、同じ
く鋳造温度680℃のとき、鋳造物表面におけるFe及
びMnの偏析が3倍になった場合には、スラッジファク
ターが2.72質量%を超えるのは、Mnの添加量が
0.3質量%を超えたときである。
【0030】鋳造物表面においてスラッジが晶出するた
めには、スラッジファクターがスラッジ発生限界SFH
を超える必要があるから、Mnの添加量はスラッジファ
クターがスラッジ発生限界SFHを超えるように設定さ
れなければならない。一方で、Mnを添加しすぎると、
スラッジの晶出量が多くなりすぎ、鋳造物内部にまでス
ラッジを発生してしまうので、好ましくない。そこで、
Mnの添加量を、スラッジファクターがスラッジ発生限
界SFHを超えるぎりぎりの量、即ち、0.3質量%〜
0.4質量%とした。
【0031】なお、スラッジファクターは式(1)に示
されるように、合金中のMnの含有量のみならず、Fe
の含有量にも依存している。しかし、表2、3に示され
るように、鋳造温度が680℃の場合を例に取ると、ス
ラッジファクターがスラッジ発生限界SFH即ち2.7
2質量%を超えるのは、合金中のFeの含有量が0.2
0質量%未満の範囲内では、Feの含有量によらず、F
e及びMnの鋳造物表面の偏析が鋳造物内部の2倍にな
った場合では、合金中のMn添加量が0.4質量%以上
となったとき、Fe及びMnの鋳造物表面の偏析が鋳造
物内部の3倍になった場合では、合金中のMn添加量が
0.3質量%以上となったときである。よって、Feの
含有量が0.20質量%未満のときは、Mnの含有量が
スラッジファクターをほぼ決定する。
【0032】図1に、鋳造温度680℃のとき、鋳造物
表面におけるFe及びMnの偏析が鋳造物内部の3倍に
なった場合の合金中のMn含有量によるスラッジファク
ターの変化を示す。Feの含有量が0.10質量%、
0.15質量%、0.20質量%の場合はほぼ重なって
おり、スラッジファクターがFeの含有量にはあまり依
存していないことがわかる。Mnの含有量が0.2質量
%以下の場合、Feの含有量が0.20質量%であって
もスラッジファクターはスラッジ発生限界SFHを超え
ないことがわかる。また、Mnの含有量が0.3質量%
以上の場合、Feの含有量が0.10質量%であって
も、スラッジファクターはスラッジ発生限界SFHを超
えることがわかる。従って、合金中のFeの含有量によ
らないことは図1からも明らかであり、合金中のMnの
含有量の好適値は0.3質量%〜0.4質量%である。
なお、スラッジはAl−Si−Fe−Mn系の合金であ
るが、合金中にFeが含有されない場合であっても、A
l−Si−Mn系の合金として晶出するので、合金中に
Feが含有されていなくても問題はない。これは、理論
式(1)で%Feをゼロとした場合である。
【0033】また、スラッジファクターは式(1)に示
されるように、鋳造温度Tにも依存している。しかし、
ダイカストを行うための好適な鋳造温度660℃〜70
0℃の範囲においては、鋳造温度Tが変化しても、スラ
ッジファクターはあまり変化しない。合金中のFeの添
加量が0.15質量%のとき、鋳造物の表面にFe及び
Mnが鋳造物内部の2倍偏析した場合であって、鋳造温
度Tを660℃、680℃、700℃と変化させたとき
のそれぞれのスラッジファクターを表4に、Feの添加
量が0.15質量%のとき、鋳造物の表面にFe及びM
nが鋳造物内部の3倍偏析した場合であって、鋳造温度
Tを660℃、680℃、700℃と変化させたときの
それぞれのスラッジファクターを表5に示す。表4、表
5に示した数値の単位は質量%である。
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
【0036】スラッジ発生限界SFHは、式(2)から
求めると、鋳造温度が660℃のときには2.59質量
%、680℃のときには2.72質量%、700℃のと
きには2.85質量%と多少変化する。しかし、表4、
表5からわかるように、スラッジファクターがそれぞれ
のスラッジ発生限界SFHを超えるのは、Fe及びMn
の鋳造物表面の偏析が鋳造物内部の2倍になった場合で
は、合金中のMn添加量が0.4質量%以上となったと
き、Fe及びMnの鋳造物表面の偏析が鋳造物内部の3
倍になった場合では、合金中のMn添加量が0.3質量
%以上となったときである。
【0037】図2に、Fe添加量が0.15質量%のと
き、鋳造物表面におけるFe及びMnの偏析が鋳造物内
部の3倍になった場合の合金中のMn含有量によるスラ
ッジファクターの変化を示す。鋳造温度を660℃にし
た場合、680℃にした場合、700℃にした場合のス
ラッジファクターの値はほぼ重なっており、スラッジフ
ァクターが鋳造温度Tにはほとんど依存しないことがわ
かる。また、スラッジ発生限界SFHは鋳造温度Tによ
り少々変化しているが、Mnの含有量が0.2質量%以
下の場合、スラッジ発生限界SFHが最小となる鋳造温
度が660℃の場合であっても、スラッジファクターは
鋳造温度が660℃のときのスラッジ発生限界SFH
超えないことがわかる。また、Mnの含有量が0.3質
量%以上の場合、スラッジ発生限界SFHが最大となる
鋳造温度が700℃の場合であっても、スラッジファク
ターは鋳造温度が700℃のときのスラッジ発生限界S
Hを超えることがわかる。従って、鋳造温度Tによら
ず、合金中のMnの含有量の好適値は0.3質量%〜
0.4質量%である。
【0038】本実施の形態のAl合金Xと本実施の形態
のAl合金よりもMnを多く添加した合金Yを用いてA
STM規格の引張試験片の鋳造を行い、試料1(本実施
の形態のAl合金X)、試料2(本実施の形態のAl合
金よりもMnを多く添加した合金Y)、試料3(試料1
と同じ合金X)、試料4(試料2と同じ合金Y)を作成
した。表6に合金X及び合金Yの組成比を示す。試料
1、試料2、試料3、試料4の鋳造において、ASTM
規格の引張試験片と衝撃試験片の2個取りの金型を使用
し、鋳造機は90トンのコールドチャンバー型のダイカ
ストマシンを使用した。溶湯温度700℃、射出速度
1.2m/sで鋳造を行った。試料3及び試料4につい
ては、鋳造後180℃で3時間T5処理を行った。
【0039】
【表6】
【0040】表7に、試料1、試料2、試料3、試料4
について引張試験を行った結果を示す。合金Yで鋳造さ
れた試料2は、合金Xで鋳造された試料1に比べ強度及
び0.2%耐力は高いが伸びが低い。これより、試料2
においては、スラッジが試料内部にまで晶出し、スラッ
ジを起点として破壊しやすくなってしまっていると考え
られる。自動車用サブフレーム等の足廻り部品の材料に
おいては、高い伸びを示すことが高い強度及び0.2%
耐力を示すことよりも重要であるので、合金Xの方が合
金Yよりも自動車用サブフレーム等の足廻り部品の材料
に適しているといえる。なお、試料1(合金X)は、試
料2(合金Y)よりも強度及び0.2%耐力は低いもの
の、自動車用サブフレーム等の足廻り部品に必要とされ
る強度及び0.2%耐力の条件はほぼ満たしている。ま
た、強度及び0.2%耐力の更なる向上を要するような
場合、T5処理を行うことが考えられるが、T5処理を
行った試料3及び試料4を比較すると、合金Xを鋳造し
た試料3では伸びの低下をある程度低く抑えられている
が、合金Yを鋳造した試料4では伸びが著しく低下して
いる。従って、やはり合金Xの方が合金Yよりも自動車
用サブフレーム等の足廻り部品の材料に適しているとい
える。
【0041】
【表7】
【0042】試料1及び試料2を内部が観察できるよう
に切断し、試料1の切断面のミクロ組織及び試料2の切
断面のミクロ組織を顕微鏡で観察した様子を図3に示
す。左上は試料2の表面のミクロ組織を200倍で観察
したもの、右上は試料2の表面のミクロ組織を500倍
で観察したもの、左下は試料1の切断面のミクロ組織を
200倍で観察したもの、右下は試料1の切断面のミク
ロ組織を500倍で観察したものである。左上の図や右
上の図を見ると、試料2の切断面には図に黒く現れたス
ラッジが大量に晶出していることがわかる。一方で、左
下や右下の図を見ると、試料1の切断面にはスラッジが
存在していないことがわかる。
【0043】また、表8に示される組成比で、ASTM
試験片を鋳造した。表に示される数値の単位は質量%で
ある。Mn量が0.3質量%であるが、金型への合金の
焼付きは生じなかった。
【0044】
【表8】
【0045】本発明の実施の形態によるダイカスト法及
びそれを実現するダイカスト用鋳造装置1について図4
に基づき説明する。本実施の形態では、上述の本実施の
形態のAl合金を用いて鋳造を行う。
【0046】鋳造装置1は可動プラテン2と固定プラテ
ン3を有し、可動プラテン2の固定プラテン3に面する
側には可動ホルダ4が固定され、固定プラテン3の可動
プラテン2に面する側には固定ホルダ5が固定されてい
る。
【0047】可動ホルダ4には固定ホルダ5側に開口す
る凹部が形成され、この凹部の内部には可動ダイス6が
固定されている。可動ホルダ4と可動ダイス6との間の
隙間には、固定ホルダ5に面する側からシリコンゴム製
の液状ガスケット7が流し込まれ、気密性が保持されて
いる。可動ダイス6の固定ホルダ5に面する側には凹部
6aが形成され、可動ホルダ4が固定ホルダ5に当接す
ると、凹部6aと固定ホルダ5とにより溶湯をキャビテ
ィへ導くための流路が画成される。
【0048】固定ホルダ5の内部には可動ホルダ4側に
開口する凹部が形成され、この凹部の内部には固定ダイ
ス8が固定されている。固定ホルダ5と固定ダイス8と
の間の隙間には、可動ホルダ4に面する側からシリコン
ゴム製の液状ガスケット9が流し込まれ、気密性が保持
されている。固定ダイス8の可動ホルダ4に面する側に
は凹部8aが形成され、可動ホルダ5が固定ホルダ4に
当接すると、凹部8aと可動ダイス6とによりキャビテ
ィが画成される。なお、図4では溶湯をキャビティへ導
くための流路とキャビティとが連通していないかのよう
に見えるが、これは図4が断面図であるためであり、他
の部分の断面において流路とキャビティは連通してい
る。
【0049】固定プラテン3及び固定ホルダ5には、凹
部6aにより画成される流路へ通じる溶湯導入路10が
形成され、溶湯導入路10には溶湯をキャビティへと押
出すためのリング付きチップ11が摺動可能に設けられ
ている。リング付きチップ11の摺動面にはステンレス
製のリング11Aが備えられ、溶湯導入路10とリング
付きチップ11との間の気密性が保たれている。
【0050】固定プラテン3及び固定ホルダ5には、キ
ャビティ内の空気を排出するため、凹部8aに連通する
吸引路12が形成される。吸引路12は真空タンク13
へ接続され、真空タンク13は真空ポンプ14に接続さ
れ、キャビティ内の空気は吸引路12、真空タンク13
を通じて真空ポンプ14により吸引される。真空ポンプ
14としては、ロータリーポンプ等が用いられる。
【0051】固定ホルダ5の可動ホルダ4に面する面に
は、凹部8a及び可動ホルダ4側の可動ダイス6に形成
された凹部6aに面する部分を取囲む形状に形成された
シールゴム15が取付けられる。シールゴム15はシリ
コンゴム等により構成される。これにより、可動ホルダ
4が固定ホルダ5に当接したとき、キャビティ及びキャ
ビティに連通する吸引路12、流路、溶湯導入路10の
気密性が保たれる。
【0052】可動ホルダ4には、鋳造品を金型から取出
すための押出しピン16が摺動可能に設けられる。押出
しピン16は可動ホルダ4及び可動ダイス6を貫通し、
可動プラテン2側の端部が押出しピン固定板17に固定
されている。また、押出しピン16の固定プラテン3側
の端部は、可動ダイス6の固定ホルダ5側の面から突出
可能となっている。可動ホルダ4の固定ホルダ5に面す
る側とは反対側面には押出しピン16の周囲を取り囲む
ようにして押出しピンシールプレート18が設けられ、
押出しピン16と可動ダイス6との間の隙間の気密性が
保たれる。なお、押出しピン16のうち図の紙面一番下
側に示されるものはキャビティに面していないが、溶湯
をキャビティへ導くための流路に面しており、この部分
に形成されるランナー部を押し出すためのものである。
【0053】本実施の形態の鋳造方法では、鋳造装置1
を用い、キャビティ内に溶湯を充填する際に真空ポンプ
14でキャビティ内の空気を吸引する。キャビティ内を
通常の真空ダイカストの場合の1/10以下である4k
Paまで真空度を上げて鋳造を行う。キャビティ内の真
空度は、鋳造品の強度が低下するのを防止するため、1
0kPa以下にする必要がある。鋳造装置1において
は、リング付きチップ11のリング11A、液状ガスケ
ット7、9、シールゴム15、押出しピンシールプレー
ト18によりキャビティの気密性が高められている。こ
れにより、真空度を従来よりも高めることができ、製品
鋳造の際のガス巻込みを防止することができる。請求項
3の高真空排気手段は、リング付きチップ11、液状ガ
スケット7、9、シールゴム15、押出しピンシールプ
レート18、吸引路12、真空タンク13、真空ポンプ
14により構成される。
【0054】上記本実施の形態の鋳造方法により鋳造さ
れたサブフレームを500℃で3時間保持してブリスタ
ー試験を行い、ブリスター(ふくれ)の発生具合を調べ
た。また、上記本実施の形態の鋳造方法に用いたのと同
じ合金を用い、キャビティ内を従来の真空ダイカスト法
における真空度と同じ真空度にして鋳造されたサブフレ
ームについて、同様な試験を行った。図5は上記製造方
法により製造されたサブフレームのブリスター試験後の
表面の様子、図6は従来の真空ダイカスト法における真
空度と同じ真空度で鋳造されたサブフレームのブリスタ
ー試験後の表面の様子を示す。
【0055】従来の真空ダイカスト法における真空度と
同じ真空度で鋳造されたサブフレームの表面にはブリス
ターが発生しているのに対し、本実施の形態の鋳造方法
により製造されたサブフレームでは表面にブリスターが
発生していないことがわかる。これにより、本実施の形
態のダイカスト法によれば、本実施の形態のダイカスト
用Al合金を鋳造しても鋳造中のガス巻込みによるガス
欠陥が非常に少なく、鋳造品の強度ばらつきを大幅に減
少することができる。これに対し、従来の真空ダイカス
ト法における真空度でダイカスト用Al合金を鋳造する
と、鋳造中のガス巻込みによるガス欠陥を生じ、サブフ
レーム等のように厳しい環境下で使用される鋳造品に要
求される強度を十分に達成することができない。
【0056】また、上記製造方法により鋳造されたサブ
フレームについて溶接試験を行った。溶接試験後のサブ
フレームの表面の様子を図7に示す。溶接により生じる
ブリスターはわずかにしか発生しておらず、ガス欠陥に
よる鋳造品の強度ばらつきを大幅に減少することができ
ていることがわかる。また、本実施の形態のダイカスト
法により製造された鋳造品に溶接を行っても問題ないこ
とがわかる。
【0057】本実施の形態のサブフレームが高速充填に
よる高圧ダイカスト法により鋳造されていることによる
利点を説明する。本実施の形態の合金を高速充填による
高圧ダイカスト法で鋳造することにより、切出し加工テ
ストピースとしてJIS7号試験片を作成し、引張試験
を行った。また、従来のAC4CH合金を重力鋳造した
後にT6処理をすることにより、切出し加工テストピー
スとしてJIS7号試験片を作成し、これについても引
張試験を行った。前者を試料5、後者を試料6とする。
なお、ダイカストの特性を生かすため、試料5は黒皮残
りの試験片とした。引張試験の結果を表9に示す。試料
5は、試料6に比べ強度及び0.2%耐力は低いが伸び
はほぼ試料6と同程度である。つまり、本実施の形態の
合金を高速充填による高圧ダイカスト法で鋳造した場
合、T6処理を行うことなく、T6処理を行った従来品
とほぼ同様の伸びを示す。従って、本実施の形態のサブ
フレームによれば、高速充填による高圧ダイカスト法で
鋳造するので、大量生産をすることによるコスト削減が
可能となるのみならず、T6処理が不要になることによ
るコスト削減も可能となる。
【0058】
【表9】
【0059】
【発明の効果】請求項1記載のダイカスト用Al合金に
よれば、従来ダイカストが不可能であったAC4CH合
金に近い組成比であるにもかかわらず、ダイカストを行
うことができる。従って、鋳造後にT6処理を行わずと
も自動車用サブフレーム等のような厳しい環境下で使用
される鋳造物に要求される高い強度や伸びを有し、製品
の薄肉化が可能であるとともに、生産性がよくコストを
低下させることができる。
【0060】請求項2記載の自動車用サブフレームによ
れば、その原料となるAl合金を適正な組成比としたの
で、従来ダイカストが不可能であったAC4CH合金に
近い組成比の合金を使用するにもかかわらず、ダイカス
トで製造することができる。そして、AC4CH合金に
近い組成比の合金を使用してダイカストにより製造され
ているので、製品の薄肉化が可能であるとともに、生産
性がよくコストを低下させることができる。
【0061】請求項3記載のダイカスト法によれば、使
用されるAl合金の組成比を適正にしたことにより、従
来ダイカストが不可能であったAC4CH合金に近い組
成比の合金を使用してダイカストを行うことができる。
そして、AC4CH合金に近い組成比の合金を使用する
ダイカスト法であるので、鋳造後にT6処理を行わなく
とも、高い強度や伸びを有する鋳造物を製造することが
できる。また、高真空排気手段を用いて鋳造を行うこと
により低コストかつ安定した品質で鋳造品を供給するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋳造温度680℃のとき、鋳造物表面における
Fe及びMnの偏析が鋳造物内部の3倍になった場合の
合金中のMn含有量によるスラッジファクターの変化を
示すグラフ。
【図2】Fe添加量が0.15質量%のとき、鋳造物表
面におけるFe及びMnの偏析が鋳造物内部の3倍にな
った場合の合金中のMn含有量によるスラッジファクタ
ーの変化を示すグラフ。
【図3】試料1の表面のミクロ組織及び試料2の表面の
ミクロ組織を顕微鏡で観察した様子を示す図。
【図4】本発明の実施の形態によるダイカスト法に使用
される鋳造装置を示す断面図。
【図5】本発明の実施の形態によるダイカスト法により
製造されたサブフレームのプリスター試験後の表面の様
子を示す図。
【図6】従来の真空ダイカスト法における真空度と同じ
真空度で鋳造されたサブフレームのブリスター試験後の
表面の様子を示す図。
【図7】本発明の実施の形態によるダイカスト法により
鋳造されたサブフレームの溶接試験後の表面の様子を示
す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 英人 広島県府中市目崎町762番地 リョービ株 式会社内 (72)発明者 西 直美 東京都北区豊島5丁目2番8号 リョービ 株式会社内 (72)発明者 福地 文亮 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 三笠 哲雄 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 久保 信夫 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Siが8.0質量%〜9.0質量%、M
    gが0.35質量%〜0.45質量%、Mnが0.3質
    量%〜0.4質量%、Beが0.002質量%〜0.0
    08質量%、Feが0.20質量%未満、Cuが0.2
    質量%以下、Znが0.1質量%以下、Niが0.1質
    量%以下、Snが0.1質量%以下で、残部Alと不可
    避的な不純物を含むことを特徴とするダイカスト用アル
    ミニウム合金。
  2. 【請求項2】 Siが8.0質量%〜9.0質量%、M
    gが0.35質量%〜0.45質量%、Mnが0.3質
    量%〜0.4質量%、Beが0.002質量%〜0.0
    08質量%、Feが0.20質量%未満、Cuが0.2
    質量%以下、Znが0.1質量%以下、Niが0.1質
    量%以下、Snが0.1質量%以下で、残部Alと不可
    避的な不純物を含むアルミニウム合金を原料とし、高速
    かつ高圧のダイカストにより製造される自動車用サブフ
    レーム。
  3. 【請求項3】 Siが8.0質量%〜9.0質量%、M
    gが0.35質量%〜0.45質量%、Mnが0.3質
    量%〜0.4質量%、Beが0.002質量%〜0.0
    08質量%、Feが0.20質量%未満、Cuが0.2
    質量%以下、Znが0.1質量%以下、Niが0.1質
    量%以下、Snが0.1質量%以下で、残部Alと不可
    避的な不純物を含むアルミニウム合金を原料とする高速
    かつ高圧のダイカスト法であって、高真空排気手段を用
    いて金型キャビティ内を10kPa以下に真空引きする
    工程を含むことを特徴とするダイカスト法。
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