JP2002105459A - ピッチ粉粒体含有スラリーの脱水方法および脱水設備並びにピッチの製造方法 - Google Patents

ピッチ粉粒体含有スラリーの脱水方法および脱水設備並びにピッチの製造方法

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JP2002105459A
JP2002105459A JP2000303410A JP2000303410A JP2002105459A JP 2002105459 A JP2002105459 A JP 2002105459A JP 2000303410 A JP2000303410 A JP 2000303410A JP 2000303410 A JP2000303410 A JP 2000303410A JP 2002105459 A JP2002105459 A JP 2002105459A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピッチ粉塵による環境上の問題を生じること
なく、ピッチ粉粒体含有スラリーを十分に脱水すること
が可能なピッチ粉粒体含有スラリーの脱水方法および脱
水設備並びにピッチの製造方法の提供。 【解決手段】 ピッチ粉粒体含有スラリーを、遠心力=
490〜 19600N、遠心分離時間≧ 0.2秒の条件下、遠心
分離するピッチ粉粒体含有スラリーの脱水方法、およ
び、ピッチ粉粒体含有スラリー槽1と、スラリー槽1に
付設したピッチ粉粒体含有スラリー攪拌機7と、スラリ
ー希釈用水供給配管5と、ピッチ粉粒体含有スラリー槽
1から供給されるピッチ粉粒体含有スラリーを脱水する
遠心分離機3と、ピッチ粉粒体含有スラリー槽1と遠心
分離機3との間のスラリー輸送配管系統8に設けられた
容積式ポンプ2を有するピッチ粉粒体含有スラリーの脱
水設備、並びに、前記脱水方法または脱水設備で得られ
た脱水ピッチ粉粒体を用いたピッチの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水スラリー状態の
ピッチ粉粒体含有スラリーの脱水方法および脱水設備並
びにピッチの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】製鋼用鉛電極や機械用・化学構造用カー
ボン、炭素耐火物などの炭素製品は、一般に石油コーク
スやピッチコークスなどの骨材コークスをバインダーピ
ッチなどの結合材で固め、焼成、黒鉛化して製造され
る。このような炭素製品の製造に用いられるピッチは、
主としてコールタール蒸留で得られる残渣を、熱化学反
応により成分調整して製造される。
【0003】また、このようにして得られたピッチは、
溶融状態のままタンクに貯蔵するか、冷却固化後、倉庫
に山積みしたりサイロに貯蔵するが、取扱いの容易さの
面から、ピッチの大部分は冷却固化し、固体の状態でハ
ンドリングされている。溶融ピッチを冷却固化する方法
としては、溶融ピッチ搬送コンベアに水を噴霧して固化
させる方法、あるいは冷却水槽に溶融ピッチを流し込む
方法など、溶融ピッチを直接水に接触させる方法が広く
採用されている。
【0004】この場合、得られるピッチ含有スラリー中
には粉状のピッチが混入する。一方、上記した溶融ピッ
チの冷却固化で得られる例えば直径が10mm程度の棒状
(円柱状)のピッチは、ハンドリングの過程で破壊さ
れ、例えば粒径が数μm 〜数mmと広い粒度分布を有する
ピッチ粉粒体(以下、破壊ピッチ粉粒体とも記す)が発
生する。
【0005】また、固体ピッチを倉庫やサイロで取り扱
う場合、破壊ピッチ粉粒体が取扱い場所、取扱い用の機
器、車両などにおいて堆積、付着する。このため、倉庫
のような作業場所には空気浄化装置を設置して破壊ピッ
チ粉粒体を回収している。このように、破壊ピッチ粉粒
体は、ピッチ製造工程、ピッチ貯蔵工程、ピッチハンド
リング工程における様々な箇所で発生しており、それら
の回収方法としては、発塵による環境上の問題を解決す
るために、水洗による回収法が一般的に採用されてい
る。
【0006】この結果、ピッチ粉粒体スラリーが発生す
るが、該スラリーは赤熱コークスの冷却水として使用す
るか、篩によって水と分離した後、石炭に混合して乾留
することによって処理される。これに対して、ピッチ粉
粒体スラリーからピッチ粉粒体を回収できれば、ピッチ
粉粒体を再溶融、成形することによって、バインダーピ
ッチなどの製品とすることが可能となる。
【0007】しかし、一旦水スラリー状態となったピッ
チは、前記した篩分離による脱水では十分に水分が低下
せず、このようなピッチはハンドリング時に粘土状とな
ってハンドリングが困難である。また、篩分離によって
得られる水分の分離が不十分なピッチ粉粒体を再溶融す
る場合、ピッチ粉粒体が溶融槽で発泡して溢れ出たり、
水分揮散に伴う水蒸気蒸留効果で軟化点が上昇するな
ど、所定の品質のピッチを得ることが困難で、製品とす
ることはできなかった。
【0008】一方、特公昭59− 10718号公報では、湿潤
ピッチを熱風で乾燥する方法が提案されている。しかし
ながら、上記した方法においては、熱風温度はピッチの
軟化点付近の135 ℃前後が上限であり、乾燥のために多
量の熱風が必要となる。このため、上記プロセスでは、
熱風の排気ラインにサイクロンを設置し、ピッチ粉塵を
捕集するが、原理的にピッチ粉塵を100 %回収すること
はできず、サイクロン出側の排ガス中にピッチ粉塵が同
伴するため、環境上の問題が残されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ピッチ粉塵
による環境上の問題を生じることなくピッチ粉粒体含有
スラリーを十分に脱水することが可能なピッチ粉粒体含
有スラリーの脱水方法および脱水設備並びに該脱水方法
または脱水設備で得られた脱水ピッチ粉粒体を用いたピ
ッチの製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記した課
題を解決するために鋭意検討した結果、下記知見(1)、
(2) を見出し、本発明に至った。 (1) ピッチ粉粒体含有スラリー中のピッチは撥水性を有
するため、遠心場で脱水することが比較的容易であり、
しかも遠心場で脱水後のピッチは発塵せず環境上の問題
を生じることなくハンドリング可能であること。
【0011】(2) 遠心場で脱水したピッチ粉粒体を溶
融、冷却・成形することによって、製造上および品質上
の問題を生じることなくバインダーピッチなどとして用
いられる製品ピッチを製造することが可能であること。
すなわち、第1の発明は、ピッチ粉粒体含有スラリー
を、遠心力= 490〜 19600N、遠心分離時間≧ 0.2秒、
より好ましくは遠心力= 490〜 19600N、遠心分離時間
=0.2 〜120 秒の条件下で遠心分離することを特徴とす
るピッチ粉粒体含有スラリーの脱水方法である。
【0012】なお、本発明における遠心力は、ピッチ粉
粒体含有スラリー1kg当たりの遠心力を示す。上記した
第1の発明においては、前記ピッチ粉粒体含有スラリー
のピッチ粉粒体含有量が30質量%以下であることが好ま
しい(第1の発明の第1の好適態様)。
【0013】また、上記した第1の発明、第1の発明の
第1の好適態様においては、前記した遠心分離に供する
ピッチ粉粒体含有スラリー中のピッチ粉粒体の粒径が10
mm以下であることが好ましい(第1の発明の第2の好適
態様、第3の好適態様)。第2の発明は、ピッチ粉粒体
含有スラリー槽1と、該ピッチ粉粒体含有スラリー槽1
に付設したピッチ粉粒体含有スラリー攪拌機7と、ピッ
チ粉粒体含有スラリー槽1へのスラリー希釈用水供給配
管5と、ピッチ粉粒体含有スラリー槽1から供給される
ピッチ粉粒体含有スラリーを脱水する遠心分離機3と、
ピッチ粉粒体含有スラリー槽1と遠心分離機3との間に
設けられたスラリー輸送配管系統8と、該スラリー輸送
配管系統8に設けられたピッチ粉粒体含有スラリー輸送
用の容積式ポンプ2を有することを特徴とするピッチ粉
粒体含有スラリーの脱水設備である。
【0014】上記した第2の発明においては、上記遠心
分離機3が、ピッチ粉粒体含有スラリー1kg当たり、遠
心力= 490〜 19600Nの能力を有することが好ましい。
第3の発明は、前記した第1の発明、第1の発明の第1
の好適態様〜第3の好適態様いずれかに記載のピッチ粉
粒体含有スラリーの脱水方法または第2の発明に記載の
脱水設備で得られた脱水ピッチ粉粒体を含有する固形ピ
ッチを、溶融後、冷却・成形することを特徴とするピッ
チの製造方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、I.ピッチ粉粒体
含有スラリーの脱水方法(第1の発明)、II. ピッチ粉
粒体含有スラリーの脱水設備(第2の発明)およびIII.
ピッチの製造方法(第3の発明)の順に、さらに詳細に
説明する。 〔I.ピッチ粉粒体含有スラリーの脱水方法(第1の発
明):〕前記したように、第1の発明は、ピッチ粉粒体
含有スラリーを、遠心力= 490〜 19600N、遠心分離時
間≧ 0.2秒、より好ましくは遠心力= 490〜 19600N、
遠心分離時間=0.2 〜120 秒の条件下、遠心分離するピ
ッチ粉粒体含有スラリーの脱水方法である。
【0016】本発明では、ピッチ粉粒体含有スラリーの
水分除去方法として、遠心分離を用いる。遠心分離の条
件としては、遠心力= 490〜 19600N(:50〜2000
G)、遠心分離時間≧ 0.2秒、より好ましくは遠心分離
時間=0.2 〜120 秒と規定する。ピッチ粉粒体含有スラ
リーの遠心分離においては、遠心力の設定が遠心分離機
の連続運転にとって極めて重要となる。
【0017】すなわち、遠心力が 490N未満の場合、ピ
ッチ粉粒体の水分含有量が増加するばかりでなく、ピッ
チが団子状となって遠心分離機を閉塞し連続運転が不可
能となり、逆に、遠心力が 19600Nを超える場合、水分
分離の力は大となるが、遠心分離機内における遠心分離
機壁面とピッチ粉粒体との摩擦によって、ピッチ粉粒体
がさらに粉化し、ピッチ粉粒体の表面積の増大によって
水分分離が阻害され、遠心力が小さい場合と同様に、ピ
ッチが団子状となって遠心分離機を閉塞し連続運転が不
可能となる。
【0018】すなわち、ピッチ粉粒体含有スラリーが脱
水可能な遠心分離条件は、遠心分離機が閉塞しない条件
となる。なお、遠心力の増加は所要エネルギーの増加を
招くため、遠心力は 490〜9800N(:50〜1000G)であ
ることがより好ましい。また、前記したように、本発明
においては、遠心分離時間≧ 0.2秒、より好ましくは遠
心分離時間=0.2 〜120 秒と規定する。
【0019】これは、遠心分離時間が 0.2秒未満の場
合、ピッチ粉粒体の脱水が不十分となり、また、遠心分
離時間が120 秒を超える場合、ピッチ粉粒体の脱水効果
が実用上飽和し、生産性および経済性の面から好ましく
ないためである。なお、本発明における遠心分離時間と
は、連続式遠心分離機を用いる場合は、ピッチ粉粒体含
有スラリーの遠心分離機内における滞留時間を示す。
【0020】さらに、本発明においては、前記ピッチ粉
粒体含有スラリーのピッチ粉粒体含有量が30質量%以下
であることが好ましい。これは、ピッチ粉粒体含有量
は、脱水効率にはほとんど影響を及ぼさないが、ピッチ
粉粒体含有量が30質量%を超える場合、設備を停止した
場合に、ピッチ粉粒体が配管中で沈降し、再運転時にピ
ッチ粉粒体含有スラリーの輸送が不可能となるためであ
る。
【0021】また、本発明においては、粒径が10mmを超
えるピッチ粉粒体を含有するスラリーを脱水する場合
は、ピッチ粉粒体含有スラリーの遠心分離に先立って、
ピッチ粉粒体含有スラリーを所定の目開きの金網などを
通し、粒径が10mm以下のピッチ粉粒体を含有するスラリ
ーを遠心分離することが好ましい。これは、粒径が10mm
を超えるピッチ粉粒体は遠心分離機を閉塞する可能性が
あるためである。
【0022】なお、上記した粒径が10mm以下のピッチ粉
粒体とは、JIS Z 8801-1987 において呼び寸法:10mm
(ふるいの目開き:10.0)の角孔板ふるいを通過するピ
ッチ粉粒体を示す。本発明において用いる遠心分離機の
型式は制限を受けるものではなく、濾材を用いた遠心濾
過機または水平型連続式デカンターなどの遠心沈降機を
例示することができる。
【0023】遠心濾過機の場合、濾材の平均目開きは30
μm 〜1mmであることが好ましい。濾材の平均目開きが
30μm 未満の場合は、濾材の目詰まりが生じ易く、しか
も水分の通過速度が低下し、処理量の低下を招く。逆
に、濾材の平均目開きが1mmを超える場合は、ピッチ粉
粒体と水との分離効率が低下する。
【0024】遠心沈降機の場合は、遠心分離条件を前記
した条件とすることによって、容易にピッチ粉粒体含有
スラリーを脱水することができる。また、本発明におい
てピッチ粉粒体含有スラリーを輸送するポンプとして
は、ベーン式や偏心ネジ式などの容積式ポンプ、すなわ
ち、ケーシングとそれに内接する可動部材などとの間に
生じる密閉空間の移動または密閉空間容積の変化によっ
て液体を吸込み側から吐出側に押し出す形式のポンプを
用いることが好ましい。
【0025】これは、上記した容積式ポンプを用いるこ
とによって、ピッチ粉粒体の粉砕が防止でき、遠心分離
機内のピッチ粉粒体の表面積の増大による残留水分の増
加、これに伴う遠心分離機の閉塞を防止できるためであ
る。 〔II. ピッチ粉粒体含有スラリーの脱水設備(第2の発
明):〕図1に、本発明のピッチ粉粒体含有スラリーの
脱水設備の一例を示す。
【0026】なお、図1において、1はピッチ粉粒体含
有スラリー槽、2は容積式ポンプであるポンプ、3は遠
心分離機、4は金網、5はスラリー希釈用水供給配管、
6は液面計(液面指示計)、7はピッチ粉粒体含有スラ
リー攪拌機、8はスラリー輸送配管系統、9はスラリー
希釈用水、10は原スラリーであるピッチ粉粒体含有スラ
リー、10a 、10b はピッチ粉粒体含有スラリー、11は脱
水ピッチ粉粒体、12は分離水、Vは弁を示す。
【0027】すなわち、本発明のピッチ粉粒体含有スラ
リーの脱水設備は、ピッチ粉粒体含有スラリー槽1と、
該ピッチ粉粒体含有スラリー槽1に付設したピッチ粉粒
体含有スラリー攪拌機7と、ピッチ粉粒体含有スラリー
槽1へのスラリー希釈用水供給配管5と、ピッチ粉粒体
含有スラリー槽1から供給されるピッチ粉粒体含有スラ
リーを脱水するための遠心分離機3と、ピッチ粉粒体含
有スラリー槽1と遠心分離機3との間に設けられたスラ
リー輸送配管系統8と、該スラリー輸送配管系統8に設
けられピッチ粉粒体含有スラリー槽1から遠心分離機3
にピッチ粉粒体含有スラリーを輸送するための容積式ポ
ンプ2を有するピッチ粉粒体含有スラリーの脱水設備で
ある。
【0028】なお、上記した本発明のピッチ粉粒体含有
スラリーの脱水設備においては、遠心分離機3として
は、遠心濾過機または遠心沈降機を用いることが好まし
く、また、ポンプ2としては容積式ポンプを用いる。図
1に示すピッチ粉粒体含有スラリーの脱水設備において
は、先ず、ピッチ製造工程、ピッチ貯蔵工程、ピッチハ
ンドリング工程などにおいて水洗浄によって回収したピ
ッチ粉粒体含有スラリーなどのピッチ粉粒体含有スラリ
ー(原スラリー)10を、ピッチ粉粒体含有スラリー槽1
に送給する。
【0029】ピッチ粉粒体含有スラリー槽1において
は、ピッチ粉粒体含有スラリー10(10a) を、例えば目開
き10mm角の金網4を通過せしめ、粒径の大きなピッチ粒
子を除去する。金網4を通過したピッチ粉粒体含有スラ
リーは、ピッチ粉粒体含有スラリー槽1において攪拌さ
れ、ピッチ粉粒体含有量が均一化されたピッチ粉粒体含
有スラリー10b が、ポンプ(容積式ポンプ)2によって
遠心分離機3に供給される。
【0030】なお、ピッチ粉粒体含有スラリー槽1内の
ピッチ粉粒体含有スラリーのピッチ粉粒体含有量が30質
量%を超える場合は、前記したように設備停止時にピッ
チ粉粒体がスラリー輸送配管系統8中で沈降し、再運転
時にピッチ粉粒体スラリーの輸送が不可能となるため、
スラリー希釈用水供給配管5によってピッチ粉粒体含有
スラリー槽1へスラリー希釈用水9を供給する。
【0031】なお、スラリー希釈用水供給配管は、必要
に応じてピッチ粉粒体含有スラリー槽1の上流側のスラ
リー輸送配管系統にも設けてもよい。遠心分離機3にお
いては、ピッチ粉粒体含有スラリーを、遠心力= 490〜
19600N、遠心分離時間≧ 0.2秒の条件下で遠心分離
し、ピッチ粉粒体の水分を除去し、脱水ピッチ粉粒体11
を得る。
【0032】〔III.ピッチの製造方法(第3の発
明):〕前記した本発明(第1の発明、第2の発明)に
よって得られる脱水後のピッチ粉粒体は水分含有量が十
分少ないため、溶融時の溶融槽における発泡の問題およ
び溶融、固化後に得られるピッチの軟化点の上昇の問題
を生じることがない。このため、前記した本発明によっ
て得られる脱水後のピッチ粉粒体を溶融、冷却・成形す
ることによってバインダーピッチなどの製品を得ること
ができる。
【0033】すなわち、本発明のピッチの製造方法は、
前記した本発明によって得られる脱水ピッチ粉粒体を含
有する固形ピッチを、溶融後、冷却・成形するピッチの
製造方法である。脱水後のピッチ粉粒体を溶融する溶融
槽としては、ピッチ製造時の成分調整用の反応槽に限定
されることはなく、ピッチを軟化点以上に加熱して溶融
することが可能な装置であればその方式、型式に制限を
受けるものではなく、また、溶融ピッチ貯蔵用のタンク
などを用いることもできる。
【0034】また、脱水後のピッチ粉粒体は単独で溶融
してもよく、また他の供給源からの固形ピッチと共に溶
融してもよい。溶融後のピッチの冷却・成形法としては
特に制限を受けるものではなく、例えば下記方式(1) 〜
(4) を用いることができ、本発明における冷却・成形と
は、溶融ピッチの単なる水との接触による冷却固化・粒
状化をも含む。
【0035】(1) 水樋式: 一定温度まで冷却した溶融ピッチを、傾斜を有する長
い溝の水流中に飛沫的に、または薄層状に流れさせ、冷
却固化したピッチを格子で水中からすくい取る。 分配管の多数の小孔から溶融ピッチを細流として製品
ピッチ(円柱状)の直径に応じた所定幅に仕切られた多
数の樋に流出させる。
【0036】(2) コンベア方式:散水装置を有するコン
ベアもしくは水中コンベアの上に溶融ピッチを薄層状に
流下させ、水冷によってピッチを冷却、固化(成形)す
る。 (3) 回転ドラム式:鋼製円筒の湾曲表面に所定間隔で所
定高さの仕切りを取付けた回転ドラムを用い、水を吹き
付けて湿らせた表面に溶融ピッチを流出させ回転途中で
固化したピッチを固定されたスクレーパでかき落とす。
【0037】(4) 垂直冷却槽式:冷却水槽へ多数のノズ
ルから溶融ピッチを細流として落下させ、冷却固化した
ピッチをスクリューおよびバスケットコンベアで取出
す。以上、本発明について述べたが、本発明によれば、
下記の実施例に示されるように、ピッチ粉粒体含有スラ
リーを極めて短時間の処理で十分に脱水することが可能
となった。
【0038】また、本発明によれば、脱水後のピッチ粉
粒体が適度の水分を有しているため、得られた脱水ピッ
チ粉粒体のハンドリング時にピッチ粉塵による環境問題
を生じることがない。また、本発明によれば、スラリー
輸送配管系統におけるピッチ粉粒体の沈降および遠心分
離機の閉塞を防止し、脱水設備の連続運転を行うことが
可能となった。
【0039】さらに、本発明によれば、本発明によって
得られる脱水後のピッチ粉粒体を溶融、冷却・成形する
ことによって、製造上、品質上の問題を生じることな
く、バインダーピッチなどの製品を得ることができる。
【0040】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明する。 〔実施例1〕前記した図1に示すピッチ粉粒体含有スラ
リーの脱水設備を用いて、コールタール蒸留残渣を原料
としたピッチ製造工程、ピッチ貯蔵工程、ピッチハンド
リング工程において水洗浄によって回収したピッチ粉粒
体含有スラリーの脱水試験を行った。
【0041】なお、上記脱水設備においては、遠心分離
機3、ポンプ2および金網4として、下記仕様のものを
用いた。 遠心分離機3:デカンター型遠心沈降機(水平型連続
式) ポンプ2:容積式ポンプ(ベーン式ポンプ) 金網4:目開き10mm角の金網 すなわち、ピッチ粉粒体含有量が5質量%のピッチ粉粒
体含有スラリー(原スラリー)10(10a) を、目開き10mm
角の金網4を通過せしめ、粒径の大きなピッチ粒子を除
去した後、ピッチ粉粒体含有スラリー槽1に供給し、攪
拌によってピッチ粉粒体含有量を均一化したピッチ粉粒
体含有スラリー10b を、ポンプ(容積式ポンプ)2によ
って遠心分離機3に供給した。
【0042】遠心分離機3においては、遠心力: 490N
(50G)、遠心分離時間(脱水時間): 0.2秒の条件下
で遠心分離し、ピッチ粉粒体の水分を除去した。この結
果、得られたピッチ粉粒体(脱水ピッチ粉粒体11)の水
分含有量は5質量%、ピッチ粉粒体の回収率は99.5%で
あった。表1に、本実施例における試験条件および試験
結果を併せて示す。
【0043】〔実施例2〕前記した実施例1において、
遠心分離機における遠心力を4900N( 500G)とした以
外は実施例1と同様の方法、条件でピッチ粉粒体含有ス
ラリーの脱水試験を行った。表1に、本実施例における
試験条件および試験結果を併せて示す。
【0044】〔実施例3〕前記した実施例1において、
遠心分離機における遠心力を 19600N(2000G)とした
以外は実施例1と同様の方法、条件でピッチ粉粒体含有
スラリーの脱水試験を行った。表1に、本実施例におけ
る試験条件および試験結果を併せて示す。
【0045】〔実施例4〕前記した実施例1において、
遠心分離機における遠心力: 19600N(2000G)、遠心
分離時間(脱水時間): 1.0秒とした以外は実施例1と
同様の方法、条件でピッチ粉粒体含有スラリーの脱水試
験を行った。表1に、本実施例における試験条件および
試験結果を併せて示す。
【0046】〔実施例5〕前記した実施例1において、
遠心分離機3として、スリット幅40μm のバスケット型
遠心分離機(遠心濾過機)を用いた以外は実施例1と同
様の方法、条件でピッチ粉粒体含有スラリーの脱水試験
を行った。表1に、本実施例における試験条件および試
験結果を併せて示す。
【0047】〔実施例6〕前記した実施例5において、
遠心分離機における遠心力を4900N( 500G)とした以
外は実施例5と同様の方法、条件でピッチ粉粒体含有ス
ラリーの脱水試験を行った。表1に、本実施例における
試験条件および試験結果を併せて示す。
【0048】〔実施例7〕前記した実施例5において、
遠心分離機における遠心力:9800N(1000G)、遠心分
離時間(脱水時間): 1.0秒とした以外は実施例5と同
様の方法、条件でピッチ粉粒体含有スラリーの脱水試験
を行った。表1に、本実施例における試験条件および試
験結果を併せて示す。
【0049】〔実施例8〕前記した実施例5において、
ピッチ粉粒体含有量が15質量%のピッチ粉粒体含有スラ
リーを用い、遠心分離機における遠心力を9800N(1000
G)とした以外は実施例5と同様の方法、条件でピッチ
粉粒体含有スラリーの脱水試験を行った。表1に、本実
施例における試験条件および試験結果を併せて示す。
【0050】〔実施例9〕前記した図1に示すピッチ粉
粒体含有スラリーの脱水設備を用いて、コールタール蒸
留残渣を原料としたピッチ製造工程、ピッチ貯蔵工程、
ピッチハンドリング工程において水洗浄によって回収し
たピッチ粉粒体含有量が40質量%のスラリーの脱水試験
を行った。
【0051】なお、上記脱水設備においては、遠心分離
機3、ポンプ2および金網4として、実施例1と同一仕
様のものを用いた。本実施例においては、設備停止時に
ピッチ粉粒体がスラリー輸送配管系統8中で沈降し、運
転再開時のピッチ粉粒体含有スラリーの輸送を阻害する
ことを防止するために、スラリー希釈用水供給配管5か
らピッチ粉粒体含有スラリー槽1へスラリー希釈用水9
を供給して試験を行った。
【0052】すなわち、ピッチ粉粒体含有量が40質量%
のピッチ粉粒体含有スラリー(原スラリー)10およびス
ラリー希釈用水9の混合物を、目開き10mm角の金網4を
通過せしめ、粒径の大きなピッチ粒子を除去した後、ピ
ッチ粉粒体含有スラリー槽1に供給した。次に、ピッチ
粉粒体含有スラリー槽1において攪拌によってピッチ粉
粒体含有量を均一化したピッチ粉粒体含有量が30質量%
のピッチ粉粒体含有スラリー10bを、ポンプ(容積式ポ
ンプ)2によって遠心分離機3に供給した。
【0053】遠心分離機3においては、遠心力:9800N
(1000G)、遠心分離時間(脱水時間): 0.2秒の条件
下でピッチ粉粒体含有スラリーを遠心分離し、ピッチ粉
粒体の水分を除去した。この結果、得られたピッチ粉粒
体(脱水ピッチ粉粒体11)の水分含有量は 2.5質量%、
ピッチ粉粒体の回収率は99.0%であった。
【0054】なお、本実施例においては、脱水設備の運
転を一時停止した後、運転停止前と同一条件で運転を再
開した結果、スラリー輸送配管系統8などのピッチ粉粒
体による閉塞を生じることなく順調に運転を再開するこ
とができた。表1に、本実施例における試験条件および
試験結果を併せて示す。 〔比較例1〕前記した実施例1において、遠心分離機に
おける遠心力を 294N(30G)とした以外は実施例1と
同様の方法、条件でピッチ粉粒体含有スラリーの脱水試
験を行った。
【0055】表1に、本比較例における試験条件および
試験結果を併せて示す。 〔比較例2〕前記した実施例1において、遠心分離機に
おける遠心分離時間(脱水時間)を0.1秒とした以外は
実施例1と同様の方法、条件でピッチ粉粒体含有スラリ
ーの脱水試験を行った。
【0056】表1に、本比較例における試験条件および
試験結果を併せて示す。 〔比較例3〕前記した実施例1において、遠心分離機に
おける遠心力: 24500N(2500G)、遠心分離時間(脱
水時間): 1.0秒とした以外は実施例1と同様の方法、
条件でピッチ粉粒体含有スラリーの脱水試験を行った。
【0057】表1に、本比較例における試験条件および
試験結果を併せて示す。 〔実施例10〕前記した実施例1で得られた脱水ピッチ粉
粒体の溶融−冷却・成形試験を行った。すなわち、実施
例1で得られた脱水ピッチ粉粒体を、槽内温度:250 ℃
に保持した溶融槽で溶融後、得られた溶融ピッチをノズ
ルから冷却水槽へ細流として流下し、円柱状ピッチを得
た。
【0058】上記した溶融槽における溶融時、発泡現象
は見られず、脱水ピッチ粉粒体を問題なく溶融すること
ができた。また、得られた円柱状ピッチの軟化点を測定
した結果、軟化点は106 ℃であり、溶融前の脱水ピッチ
粉粒体の軟化点:105 ℃とほぼ同一の軟化点を有するこ
とが分かった。
【0059】以上、実施例について述べたが、表1に示
されるように、本発明によれば、ピッチ粉粒体含有スラ
リーを極めて短時間の処理で十分に脱水することが可能
となった。また、本発明によれば、脱水後のピッチ粉粒
体が適度の水分を有しているため、得られた脱水ピッチ
粉粒体のハンドリング時にピッチ粉塵による環境問題を
生じることがなく、さらに、本発明によって得られる脱
水後のピッチ粉粒体は水分含有量が十分少ないため、脱
水後のピッチ粉粒体を溶融、冷却・成形することによっ
て、製造上および品質上の問題を生じることなくバイン
ダーピッチなどの製品として再利用することが可能とな
った。
【0060】さらに、本発明によれば、スラリー輸送配
管系統におけるピッチ粉粒体の沈降および遠心分離機の
閉塞を防止し、脱水設備の連続運転を行うことが可能と
なった。
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、下記(1) 〜(4) の優れ
た効果を得ることができる。 (1) ピッチ粉粒体含有スラリーを極めて短時間の処理で
十分に脱水することが可能となった。 (2) 脱水後のピッチ粉粒体が適度の水分を有しているた
め、得られる脱水ピッチ粉粒体のハンドリング時にピッ
チ粉塵による環境問題を生じることがない。
【0063】(3) 脱水後のピッチ粉粒体は水分含有量が
十分少ないため、脱水後のピッチ粉粒体を溶融、冷却・
成形することによって、製造上および品質上の問題を生
じることなくバインダーピッチなどの製品として再利用
することが可能となった。 (4) スラリー輸送配管系統におけるピッチ粉粒体の沈降
および遠心分離機の閉塞を防止し、脱水設備の連続運転
を行うことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピッチ粉粒体含有スラリーの脱水設備
の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ピッチ粉粒体含有スラリー槽 2 ポンプ(容積式ポンプ) 3 遠心分離機 4 金網 5 スラリー希釈用水供給配管 6 液面計(液面指示計) 7 ピッチ粉粒体含有スラリー攪拌機 8 スラリー輸送配管系統 9 スラリー希釈用水 10 ピッチ粉粒体含有スラリー(原スラリー) 10a 、10b ピッチ粉粒体含有スラリー 11 脱水ピッチ粉粒体 12 分離水 V 弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピッチ粉粒体含有スラリーを、遠心力=
    490〜 19600N、遠心分離時間≧ 0.2秒の条件下で遠心
    分離することを特徴とするピッチ粉粒体含有スラリーの
    脱水方法。
  2. 【請求項2】 前記ピッチ粉粒体含有スラリーのピッチ
    粉粒体含有量が30質量%以下であることを特徴とする請
    求項1記載のピッチ粉粒体含有スラリーの脱水方法。
  3. 【請求項3】 ピッチ粉粒体含有スラリー槽(1) と、該
    ピッチ粉粒体含有スラリー槽(1) に付設したピッチ粉粒
    体含有スラリー攪拌機(7) と、ピッチ粉粒体含有スラリ
    ー槽(1) へのスラリー希釈用水供給配管(5) と、ピッチ
    粉粒体含有スラリー槽(1) から供給されるピッチ粉粒体
    含有スラリーを脱水する遠心分離機(3) と、ピッチ粉粒
    体含有スラリー槽(1) と遠心分離機(3) との間に設けら
    れたスラリー輸送配管系統(8) と、該スラリー輸送配管
    系統(8) に設けられたピッチ粉粒体含有スラリー輸送用
    の容積式ポンプ(2) を有することを特徴とするピッチ粉
    粒体含有スラリーの脱水設備。
  4. 【請求項4】 前記請求項1または2記載のピッチ粉粒
    体含有スラリーの脱水方法または前記請求項3記載の脱
    水設備で得られた脱水ピッチ粉粒体を含有する固形ピッ
    チを、溶融後、冷却・成形することを特徴とするピッチ
    の製造方法。
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