JP2002102844A - 海水淡水化装置 - Google Patents

海水淡水化装置

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JP2002102844A
JP2002102844A JP2000298050A JP2000298050A JP2002102844A JP 2002102844 A JP2002102844 A JP 2002102844A JP 2000298050 A JP2000298050 A JP 2000298050A JP 2000298050 A JP2000298050 A JP 2000298050A JP 2002102844 A JP2002102844 A JP 2002102844A
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wick
seawater
still
plate
water
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JP2000298050A
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English (en)
Inventor
Katsumi Yoshida
勝巳 吉田
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Nihon Kentetsu Co Ltd
Original Assignee
Nihon Kentetsu Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/124Water desalination

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  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、多重効用(Malti-Wick)型蒸留器
(マルチウィック蒸留器)を適用した海水淡水化装置に
関し、特に、多重効用型蒸留器に用いるウィック板の改
良に関する。 【解決手段】 ウィック板の水滴滑落方向に直交する方
向の両端部を折り曲げて曲折部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海水淡水化装置の
改良に係り、特に、その海水淡水化装置の心臓部である
多重効用(Multi-Wick)型蒸留器(以下、マルチウィッ
ク蒸留器という。)の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】海岸線に近い砂漠地帯などでは、海水は
容易に入手できるものの、飲料用となる淡水(真水)を
得ることは困難である場合が多い。そのような地域にお
いて用いられる海水淡水化装置としては、半透膜法を適
用した装置等、各種の装置がすでに実用化されている。
【0003】一方、最近、簡易的に淡水化を行うことの
できる装置として、多重効用型のマルチウィック蒸留器
を用いた海水淡水化装置が実用化されている。図4に基
づき、このマルチウィック蒸留器の原理を説明する。耐
海水性の薄鋼板等の薄板13の片面に、ネル布地等の布地
12を貼り付けた板をウィック板14とよび、複数枚のウィ
ック板14を一定間隔で重ねて並べマルチウィック蒸留器
10を形成する。
【0004】布地12の上端は、ウィック板14の上部に設
置された海水供給槽20に浸されており、布地12には常に
海水が供給され湿潤している。この布地12を湿潤する海
水は、加熱によって蒸発し、水蒸気21となって隣接する
ウィック板14で凝縮して水滴22となる。このとき、水蒸
気が凝縮して水滴となる際に発生する凝縮熱(水蒸気の
潜熱)で隣接するウィック板14が加熱され、裏面の布地
12に含まれる海水を蒸発させる。このように、並設され
たウィック板14が順次熱せられ、海水の蒸留が行われ
る。ここで、ウィック板14に凝縮した水滴22は、ウィッ
ク板を滑面としておくことで、容易に重力で滑落し、下
部の淡水回収槽23に貯留することができる。貯留した淡
水24は、ここでは図示しない淡水回収配管を介して回収
し、飲料水等として利用することができる。
【0005】ここで、ウィック板14の水滴が凝縮し滑落
する面を水滴凝縮面14a とし、裏面側の布地12を貼付し
て海水を湿潤させる面を海水湿潤面14b とする。従来
は、このウィック板の間隔を一定に保持して組み立てる
ため、図5に模式的に示すように、ウィック板14の間に
スペーサ15を挟み込み、ねじ止め等で接合して組み立
て、マルチウィック蒸留器を製造していた。スペーサ15
の材質は、耐熱樹脂を好適とするが、セラミック、金属
等が利用されることもある。
【0006】このマルチウィック蒸留器を適用した海水
淡水化装置の例として、例えば、特開平11-156341 号公
報に、太陽光を利用して海水の蒸留を行う太陽熱蒸留装
置(海水淡水化装置)が開示されている。マルチウィッ
ク蒸留器の加熱に太陽熱を利用するためには、上方から
降り注ぐ太陽光を反射させることが必要となる。そのた
め、太陽熱を利用する場合は、図3に示すように、ペア
ガラス2を通過した太陽光を水盤(Basin )3で受けて
海水の蒸発を行わせるベイスン型蒸留器9とマルチウィ
ック蒸留器10を組み合わせて構成した太陽熱蒸留装置1
が好適とされる。
【0007】ベイスン型蒸留器9は、太陽光で熱せられ
て水盤3から蒸発した水蒸気21をペアガラス2の内面に
凝縮させ、その凝縮した水滴を回収する装置である。こ
のとき、水盤3から蒸発した水蒸気21は、マルチウィッ
ク蒸留器10の一段目のウィック板にも到達し、凝縮して
水滴となって回収されるとともに、入射した太陽光は、
水盤3で反射されてマルチウィック蒸留器10の加熱も同
時に行うことになる。なお、このベイスン型蒸留器9を
用いないでマルチウィック蒸留器10のみとする場合は、
水盤3の位置に鏡等の反射板を敷設する。
【0008】この太陽熱蒸留装置1は、海水を海水タン
ク4に溜めておけば、他には動力を必要とせずに海水の
淡水化を行うことができる。すなわち、海水タンク4に
溜められた海水は、海水供給配管5を介して、ベイスン
型蒸留器9の水盤3とマルチウィック蒸留器10の海水供
給槽20に重力を利用した供給を行うことができ、蒸留さ
れた淡水は、ベイスン型蒸留器9とマルチウィック蒸留
器10それぞれの淡水回収槽23で回収され、淡水(蒸留
水)回収配管6を介して飲料水として利用することがで
きる。ここで、各蒸留器で一部蒸発されて濃縮した濃縮
海水は、濃縮海水回収配管7を介して、ベイスン型蒸留
器9の水盤3から回収され、また、マルチウィック蒸留
器10の濃縮海水回収槽25から回収される。なお、回収し
た濃縮海水は、再利用してもよいが、通常は、そのまま
排水する。
【0009】このように、太陽熱蒸留装置は、海水を導
入し、蒸留して淡水と濃縮海水に分離して回収する設備
であり、海水を完全に蒸発させるものではないため、装
置内部に塩分が析出することもなく、ほとんどメンテナ
ンスフリーで稼働させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のウィック板は、
スペーサを挟み込み、ねじ止め等で接合して組み立てる
構造となっており、マルチウィック蒸留器の組立に多大
の製作コストと製作工数を要していた。そのため、この
マルチウィック蒸留器を適用する海水淡水化装置につい
ても製作コストがかかり、かつ、製作工数を要すること
になるため、コスト面、納期面で極めて不利な状況にあ
った。
【0011】本発明は、マルチウィック蒸留器の製作コ
ストと製作工数の削減を実現し、安価で短納期を実現し
た海水淡水化装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、水蒸気を凝縮
し水滴として付着させ滑落させる水滴凝縮面と、その裏
面側にあって、海水を湿潤した布地を貼付し、前記水蒸
気の凝縮熱を利用して該布地に湿潤した海水を蒸発させ
る海水湿潤面を有し、海水淡水化に用いられるウィック
板であって、該ウィック板の水滴滑落方向に直交する方
向の両端部を折り曲げて曲折部を形成したことを特徴と
するウィック板によって上記課題を解決した。
【0013】また、本発明は、上記ウィック板を複数枚
適用し、隣接するウィック板に曲折部を当接して重ね合
わせ、ウィック板の間隔を一定間隔に保持するようにし
たことを特徴とするマルチウィック蒸留器を適用するこ
とが好適であることを見いだしたのである。さらに、本
発明は、上記マルチウィック蒸留器を具備することを特
徴とする海水淡水化装置を好適とする。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、本発明のウィック板の好適
な実施の形態を図1に示す。本発明のウィック板14は、
布地12を片面に貼付しており、図の左右側の両端部、す
なわち、ウィック板面に凝縮した水滴の滑落方向と直交
する方向の両端部に曲折部14c を有した構造とする。な
お、布地12を貼付した側が海水湿潤面12b であり、その
裏面側が水滴凝縮面14a である。
【0015】ウィック板14の両端部を曲げて曲折部14c
を形成する角度は、直角よりも鋭角とすることを好適と
し、同じ幅のウィック板同士を重ねて配置できるように
しておくことが好ましい。なお、図1では図示を省略し
ているが、ウィック板14の上部には海水供給槽を付設
し、布地14c の上端部を浸漬しておくことが好ましい。
ただし、海水供給槽を設けずに、スプレーノズル等を用
いて布地14c の上端部に直接海水をスプレーするように
しても良いことは言うまでもない。
【0016】一方、同様に図示を省略するが、ウィック
板14の下端部には、ウィック板面に凝縮して滑落する水
滴を回収するための淡水回収槽を設けることを好適とす
る。この淡水回収槽は、裏面側の布地12から滴下する濃
縮海水が混入することのないように分離しておくことが
必要である。そして、図2に示すように、上記で説明し
たウィック板14を重ね、ウィック板固定パッキン16を用
いてウィック板固定枠17に固定する。なお、図2では、
ウィック板の固定に関係しない布地等の記載を省略して
いる。
【0017】このようにしてウィック板を固定するよう
にしたので、極めて容易にマルチウィック蒸留器10を形
成することが可能となった。そのため、このマルチウィ
ック蒸留器10を有する海水淡水化装置の組立に要するコ
ストと工期を大幅に削減することができるようになっ
た。
【0018】
【発明の効果】本発明によって、従来、コスト面と納期
面でネックとなっていたマルチウィック蒸留器の組立を
極めて容易に行うことが可能となり、海水淡水化装置を
安価に供給することが可能となり、また、納期を大幅に
短縮できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウィック板の構造を示す斜視図(a)
と平面図(b)である。
【図2】本発明のウィック板の組立方について説明する
平面図である。
【図3】淡水化装置の全体構成例を示す模式図である。
【図4】マルチウィック蒸留器の原理を説明する模式図
である。
【図5】従来のウィック板の構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 太陽熱蒸留装置(海水淡水化装置) 2 ペアガラス(2層ガラス) 3 水盤 4 海水タンク 5 海水供給配管 6 淡水(蒸留水)回収配管 7 濃縮海水回収配管 9 ベイスン蒸留器 10 マルチウィック蒸留器(多重効用型蒸留器) 12 布地(ネル布地) 13 薄板(薄鋼板) 14 ウィック板 14a 水滴凝縮面 14b 海水湿潤面 14c 曲折部 15 スペーサ 16 ウィック板固定パッキン 17 ウィック板固定枠 20 海水供給槽 21 水蒸気 22 水滴 23 淡水回収槽 24 淡水(蒸留水) 25 濃縮海水回収槽

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水蒸気を凝縮し水滴として付着させ滑落
    させる水滴凝縮面と、その裏面側にあって、海水を湿潤
    した布地を貼付し、前記水蒸気の凝縮熱を利用して該布
    地に湿潤した海水を蒸発させる海水湿潤面を有し、海水
    淡水化に用いられるウィック板であって、該ウィック板
    の水滴滑落方向に直交する方向の両端部を折り曲げて曲
    折部を形成したことを特徴とするウィック板。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のウィック板を複数枚適用
    し、隣接するウィック板に曲折部を当接して重ね合わ
    せ、ウィック板の間隔を一定間隔に保持するようにした
    ことを特徴とするマルチウィック蒸留器。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のマルチウィック蒸留器を
    具備することを特徴とする海水淡水化装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101415627B1 (ko) 2006-06-08 2014-07-11 예일 유니버시티 삼투성 용질 회수를 위한 다단 컬럼 증류(mscd) 방법
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