JP2002101918A - スライドファスナーにおけるスライダーの留め構造 - Google Patents

スライドファスナーにおけるスライダーの留め構造

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JP2002101918A
JP2002101918A JP2000294891A JP2000294891A JP2002101918A JP 2002101918 A JP2002101918 A JP 2002101918A JP 2000294891 A JP2000294891 A JP 2000294891A JP 2000294891 A JP2000294891 A JP 2000294891A JP 2002101918 A JP2002101918 A JP 2002101918A
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engaging
slider
engagement
slide fastener
opening
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Masanori Sato
雅則 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成によって、スライダーが移動され
ない構成としたスライドファスナーにおけるスライダー
の留め構造の提供。 【解決手段】 開口縁部Bに備え付けられて開口Baを
開閉するスライドファスナーAにおけるスライダー10
に一方係合具Cが、このスライダー10を前記スライド
ファスナーAの務歯11を噛み合わせるように移動して
前記開口Baを閉じ合わせ状態とした位置の前方の開口
縁部Bに他方係合具Cが設けてあると共に、前記スライ
ドファスナーAの務歯11を噛み合わせるように移動し
て前記開口Baを閉じ合わせ状態とした前記スライダー
10の係合具Cを前記開口縁部Bの係合具Cに係脱可能
に係合し得るように構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スライドファス
ナーを閉じ合わせ状態にしたスライダーを、当該スライ
ドファスナーによって閉じ合わせられている開口縁部に
対して係合状態として、当該スライダーの予期しない移
動によるスライドファスナーの開き出しを効果的に防ぐ
ようにしたスライドファスナーにおけるスライダーの留
め構造の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の開口部を容易に閉じ合わせ、且
つ、この閉じ合わせの状態にある開口部を容易に開き出
す手段として、各種のスライドファスナーが用いられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のスライドファスナーは、そのスライダーを、当該スラ
イドファスナーにおける各務歯を解き放す向きに、単に
引くことのみによって、僅かな、引っ張り力で、容易に
開き出されることから、予期せずに、当該スライドファ
スナーが開き出され、その内容物を散失する虞があっ
た。また、かかるスライドファスナーは、各務歯を解き
放す向きに力が作用した場合に、予期せずにスライダー
が移動して当該スライドファスナーが開き出される不具
合があった。
【0004】また、かかるスライドファスナーにあって
は、当該スライドファスナーにおけるスライダーを引っ
張られた際にあっても、このスライダーの引っ張りに気
付くことがなく、バッグやポケットなどから、その収納
物などを掏り取られることに効果的に対応しきれない不
具合があった。
【0005】また、この種のスライドファスナーは、こ
れが、容易に開き出し得ることから、短い時間で、各種
スーツケースや旅行鞄などから、その内容物を容易に盗
み出される不具合があった。
【0006】この発明は、かかるスライドファスナーに
おける不具合を解消するものであって、簡易な構成によ
って、このスライダーが移動されない構成とし、スライ
ドファスナーの予期しない開き出しや、収納物品の散失
や、掏摸、空き巣などによる被害などを効果的に回避し
得るようにしたスライドファスナーにおけるスライダー
の留め構造の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、請求項1に記載の発明を、開口縁部に
備え付けられて開口を開閉するスライドファスナーにお
けるスライダーに一方係合具が、このスライダーを前記
スライドファスナーの務歯を噛み合わせるように移動し
て前記開口を閉じ合わせ状態とした位置の前方の開口縁
部に他方係合具が設けてあると共に、前記スライドファ
スナーの務歯を噛み合わせるように移動して前記開口を
閉じ合わせ状態とした前記スライダーの係合具を前記開
口縁部の係合具に係脱可能に係合し得るようにしてある
ことを特徴とするスライドファスナーにおけるスライダ
ーの留め構造としてある。
【0008】このように構成されるスライドファスナー
におけるスライダーの留め構造にあっては、前記スライ
ドファスナーを閉じ合わせの状態にしたスライダーの係
合具を、開口縁部に備えられている係合具に係合状態に
することによって、当該スライダーの移動が効果的に阻
止され、予期しないスライダーの移動に伴うスライドフ
ァスナーの開き出しや、当該開き出されるスライドファ
スナーの開口部分からの収納物の散失を防止するように
機能し、また、当該スライドファスナーを開き出して、
その内部から各種物品などを所有者の意に反して密かに
取り出し、あるいは、短い時間内に、所有者の意に反し
て取り出そうとする行為を効果的に阻止するように機能
する。
【0009】また、前記目的を達成するために、請求項
2に記載のスライドファスナーにおけるスライダーの留
め構造を、前記請求項1に記載のスライドファスナーに
おけるスライダーの留め構造において、前記スライダー
に備えられる引手が、前記開口縁部に備えられる係合具
に係合される係合具としてあることを特徴とするスライ
ドファスナーにおけるスライダーの留め構造としてあ
る。
【0010】このように構成されるスライドファスナー
におけるスライダーの留め構造にあっては、前記特長に
併せて、前記引手を、前記開口縁部に備えられている係
合具に係合される係合具として用いる構成としてあるこ
とから、この係合具としての引手以外に、当該スライダ
ーに別段に係合具を設ける必要がなく、また、この開口
縁部の係合具に係合さる係合具としての引手が、当該係
合によって、引手として引っ張り得ない状態とされる。
【0011】また、前記目的を達成するために、請求項
3に記載のスライドファスナーにおけるスライダーの留
め構造を、前記請求項1又は請求項2に記載のスライド
ファスナーにおけるスライダーの留め構造において、前
記係合具を、筒状部を備えた係合雌具と、この係合雌具
における筒状部内に差入れられて該係合雌具に係脱可能
に係合される係合雄具としてあることを特徴とするスラ
イドファスナーにおけるスライダーの留め構造としてあ
る。
【0012】このように構成されるスライドファスナー
におけるスライダーの留め構造にあっては、前記特長に
併せて、スライダーに備えられる係合具と、開口縁部に
備えられる係合具とを、典型的な係合状態に係合維持さ
せることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の典型的な各実施の
形態に係るスライドファスナーにおけるスライダーの留
め構造について詳細に説明する。
【0014】図1〜図5は、典型的な第1の実施の形態
に係るスライドファスナーにおけるスライダーの留め構
造を示すものであって、図1では、このスライドファス
ナーにおけるスライダーの留め構造においてスライドフ
ァスナーAを一部開いている状態を上方から見て、図2
では、このスライドファスナーにおけるスライダーの留
め構造においてスライドファスナーAの務歯11をスラ
イダー10によって閉じ合わせた状態を上方から見て示
しており、図3では、このスライダー10によってスラ
イドファスナーAにおける務歯11を閉じ合わせた状態
の要部を拡大して、これを上方から見て、また、図4で
は、これを縦方向で断面して示している。また、図5で
は、当該スライドファスナーにおけるスライダーの留め
構造を構成する要部部品を斜め上方から見て示してい
る。
【0015】図6〜図8は、典型的な第2の実施の形態
に係るスライドファスナーにおけるスライダーの留め構
造を示すものであって、図6では、スライダー10によ
ってスライドファスナーAにおける務歯11を閉じ合わ
せた状態の要部を拡大して、これを上方から見て、ま
た、図7では、これを縦方向で断面して、更に、図8で
は、当該スライドファスナーにおけるスライダーの留め
構造を構成する要部部品を斜め上方から見て示してい
る。
【0016】図9及び図10は、典型的な第3の実施の
形態に係るスライドファスナーにおけるスライダーの留
め構造を示すものであって、図9では、スライダー10
によってスライドファスナーAにおける務歯11を閉じ
合わせた状態の要部を拡大し、且つ、一部を破断して、
これを上方から見て、また、図10では、当該スライド
ファスナーにおけるスライダーの留め構造を構成する要
部部品を斜め上方から見て示している。
【0017】図11及び図12は、典型的な第4の実施
の形態に係るスライドファスナーにおけるスライダーの
留め構造を示すものであって、図11では、スライダー
10によってスライドファスナーAにおける務歯11を
閉じ合わせた状態の要部を拡大し、且つ、一部を破断し
て、これを上方から見て、また、図12では、当該スラ
イドファスナーにおけるスライダーの留め構造を構成す
る要部部品を斜め上方から見て示している。
【0018】図13及び図14は、典型的な第5の実施
の形態に係るスライドファスナーにおけるスライダーの
留め構造を示すものであって、図13では、スライダー
10によってスライドファスナーAにおける務歯11を
閉じ合わせた状態の要部を拡大し、且つ、一部を破断し
て、これを上方から見て、また、図14では、当該スラ
イドファスナーにおけるスライダーの留め構造を構成す
る要部部品を斜め上方から見て示している。
【0019】図15〜図17は、典型的な第6の実施の
形態に係るスライドファスナーにおけるスライダーの留
め構造を示すものであって、図15では、スライダー1
0によってスライドファスナーAにおける務歯11を閉
じ合わせた状態の要部を拡大して、これを上方から見
て、また、図16では、これを縦方向で断面して、更
に、図17では、当該スライドファスナーにおけるスラ
イダーの留め構造を構成する要部部品を斜め上方から見
て示している。
【0020】図18〜図20は、典型的な第7の実施の
形態に係るスライドファスナーにおけるスライダーの留
め構造を示すものであって、図18では、スライダー1
0によってスライドファスナーAにおける務歯11を閉
じ合わせた状態の要部を拡大して、これを上方から見
て、また、図19では、これを縦方向で断面して、更
に、図20では、当該スライドファスナーにおけるスラ
イダーの留め構造を構成する要部部品を斜め上方から見
て示している。
【0021】この図示例にかかる典型的なスライドファ
スナーにおけるスライダーの留め構造は、開口縁部Bに
備え付けられて開口Baを開閉するスライドファスナー
Aにおけるスライダー10に一方係合具Cが、このスラ
イダー10を前記スライドファスナーAの務歯11を噛
み合わせるように移動して前記開口Baを閉じ合わせ状
態とした位置の前方の開口縁部Bに他方係合具Cが設け
てあると共に、前記スライドファスナーAの務歯11を
噛み合わせるように移動して前記開口Baを閉じ合わせ
状態とした前記スライダー10の係合具Cを前記開口縁
部Bの係合具Cに係脱可能に係合し得るように構成して
ある。かかるスライドファスナーにおけるスライダーの
留め構造は、これを各種の開口縁部B、例えば、各種の
鞄や袋物類や各種ケース類などの各種収納手段における
開口Baの開口縁部Bや、これらに備えられているポケ
ットなどの各種収納部における開口Baの開口縁部B
や、各種衣服などにおける開口Baの開口縁部Bや、こ
の各種衣服などに備えられているポケットなどの各種収
納部における開口Baの開口縁部Bなど、スライドファ
スナーAによって開閉される開口Baを備える全ての物
品に備え設けることができる。
【0022】かかるスライドファスナーにおけるスライ
ダーの留め構造は、前記スライドファスナーAを閉じ合
わせの状態にしたスライダー10の係合具Cを、開口縁
部Bに備えられている係合具Cに係合状態にすることに
よって、当該スライダー10の移動を効果的に阻止し、
予期しないスライダー10の移動に伴って開き出される
スライドファスナーAの開口部分からの収納物の散失を
防止し、また、当該スライドファスナーAを開き出し
て、その内部から各種物品などを所有者の意に反して密
かに取り出し、あるいは、短い時間内に、所有者の意に
反して取り出そうとする行為などを効果的に阻止でき
る。また、衣服などの開口縁部に備えられる前記スライ
ドファスナーAを閉じ合わせの状態にしたスライダー1
0の係合具Cを、開口縁部Bに備えられている係合具C
に係合状態とすることによって、当該スライドファスナ
ーAを備えた衣服などの開口、例えば、ズボンの前面側
の上端から股側に向けて備えられている開口や、ワンピ
ースの背面側の上端からウエスト側に向けて備えられて
いる開口などの予期しない開き出しを効果的に防止でき
る。
【0023】前記スライダー10に備えられる係合具C
及び開口縁部Bに備えられる係合具Cは、相互に、係脱
可能に係合され得る係合具であれば、いかなる形態の係
合具であってもよく、また、いかなる素材によって構成
してあってもよい。
【0024】また、かかるスライダー10を開口縁部B
に係合状態に維持する係合具C、Cに対して、更に、各
種のロック機構を設けるようにしてあってもよい。
【0025】また、かかるスライダー10に備えられ
て、開口縁部Bにおける係合具Cに係脱可能に係合され
る係合具Cは、該スライダー10に一体に構成されてい
ても、また、このスライダー10と別体に構成されて該
スライダー10に対して回動可能、揺動可能など適宜の
形態で組み付けられていてもよく、また、このスライダ
ー10を構成する部材、例えば、当該スライダー10に
おける引手を、当該係合具Cとして構成するようにして
あってもよい。
【0026】このように、前記スライダー10に備えら
れる引手を、前記開口縁部Bに備えられる係合具Cに係
合される係合具Cとすることによって、前記特長に併せ
て、この係合具として用いられる引手以外に、当該スラ
イダー10に別段に係合具を設ける必要がなく、また、
この開口縁部Bの係合具Cに係合さる係合具Cとしての
引手が、当該係合によって、引手として引っ張り得ない
状態におくことができる。
【0027】また、前記構成に係るスライドファスナー
におけるスライダーの留め構造において、前記係合具C
を、筒状部を備えた係合雌具と、この係合雌具における
筒状部内に差入れられて該係合雌具に係脱可能に係合さ
れる係合雄具とすることによって、前記特長に併せて、
スライダー10に備えられる係合具Cと、開口縁部Bに
備えられる係合具Cとを、典型的な係合状態に係合維持
させ得るようになすことができる。
【0028】なお、この係合具Cを構成する係合雄具及
び係合雌具は、そのいずれか一方を前記スライドファス
ナーAにおけるスライダー10に設け、且つ、他方を、
前記開口縁部Bに設けてあればよい。
【0029】(1) 第1の実施の形態に係るスライド
ファスナーにおけるスライダーの留め構造 先ず、図1〜図5で示される第1の実施の形態に係るス
ライドファスナーにおけるスライダーの留め構造につい
て具体的に説明する。この第1の実施の形態に係るスラ
イドファスナーにおけるスライダーの留め構造は、開口
縁部Bに備え付けられて開口Baを開閉するスライドフ
ァスナーAにおけるスライダー10に一方係合具Cが、
このスライダー10を前記スライドファスナーAの務歯
11を噛み合わせるように移動して前記開口Baを閉じ
合わせ状態とした位置の前方の開口縁部Bに他方係合具
Cが設けてあると共に、前記スライドファスナーAの務
歯11を噛み合わせるように移動して前記開口Baを閉
じ合わせ状態とした前記スライダー10の係合具Cを前
記開口縁部Bの係合具Cに係脱可能に係合し得るように
構成してある。
【0030】かかるスライドファスナーにおけるスライ
ダーの留め構造を構成するスライドファスナーAは、通
例用いられているスライドファスナーAであって、互い
に向き合う縁に、互いに噛み合う務歯11を備えた一対
のテープ12と、このテープ12に備えられている各務
歯11を噛み合わせ、又は、当該噛合を解き放すスライ
ダー10とを備えた構成としてあり、この各務歯11に
おける一端側に設けた下止11bで、当該テープ12相
互を一体に連結してあり、前記スライダー10による、
当該務歯11の開け止まりを構成するようにしてある。
【0031】また、このスライドファスナーAにおける
各務歯11の噛み合わせ係合と、当該噛み合わせ係合を
解くスライダー10は、該各務歯11相互を噛み合わ
せ、且つ、当該噛み合わせを解く案内孔10bを備えた
胴体10aと、この胴体10a上に備えられて引手10
dの組み付けに用いられる柱部10cと、この柱部10
cに対して移動可能且つ回動可能に備えられた引手10
dとを備えた構成としてある。
【0032】かかるスライドファスナーAを、各種の開
口縁部B、例えば、各種の鞄や袋物類や各種ケース類な
どの各種収納手段における開口Baの開口縁部Bや、こ
れらに備えられているポケットなどの各種収納部におけ
る開口Baの開口縁部Bや、各種衣服などにおける開口
Baの開口縁部Bや、この各種衣服などに備えられてい
るポケットなどの各種収納部における開口Baの開口縁
部Bなど、スライドファスナーAによって開閉される開
口Baにおける互いに向き合った各開口縁Bbに、該ス
ライドファスナーAを構成する前記テープ12を縫着や
接着などの適宜の方法で止め付けて備え付け、当該鞄
や、各種袋物などの収納手段に備えられる開口Baや、
各種衣服などのポケットを構成する開口Baなどを、該
スライドファスナーAに備えられたスライダー10によ
る前記務歯11の噛み合わせと、当該噛み合わせの解放
とで開閉するようにしてあり、この図示例にあっては、
該スライドファスナーAにおける務歯11の上止11a
を互いに近接するように、当該スライドファスナーAを
開口縁部Bに備えた構成としてある。
【0033】かかるスライドファスナーAにおけるスラ
イダー10と、前記各務歯11を噛み合わせて前記開口
Baを閉じるように移動された前記スライダー10の前
方にある開口縁部B、この図示例にあっては、前記スラ
イドファスナーAにおける務歯11の上止11bの側方
にある開口縁部Bとに、互いに係脱可能に係合される一
組の係合具Cを備えた構成としてある。
【0034】かかる開口縁部Bに備えられて、前記スラ
イダー10に備えられる係合具Cに係合される係合具C
は、この図示例にあっては、該開口縁部Bに備え付けら
れる係合雌具30によって構成してあり、この図示例に
おいては、当該係合雌具30を、前記スライダー10に
備えられる係合具Cの側に開口する筒状部31と、この
筒状部31を当該開口縁部Bに備え付ける耳部32と、
係合ピン33とを備えた構成としてある。
【0035】かかる係合雌具30を構成する筒状部31
は、前記スライドファスナーAにおけるスライダー10
に向き合う側に開口する構成としてあり、互いに向き合
う平行な上面板31a及び下面板31bと、互いに向き
合う平行な一対の側面板31cと、背面板31dとによ
って構成される長方体状の箱状に構成してあり、その開
口縁の上縁の両側部に、下方に突き出す係合鍔31eを
備えた構成とし、この両側部に備えられている各係合鍔
31e間が、追って説明される係合雄具20における細
幅板部21cの収め入れられる凹部31fとしてある。
【0036】かかる構成の筒状部31における前記側面
板31cの下部側に、該側面板31cから側方に突き出
すように孔32aを備えた耳部32が、該筒状部31に
一体に設けてあると共に、この側面板31cから、先端
を膨大頭部33aとした係合ピン33が、該筒状部31
に一体に突設してあり、当該係合雌具30を、この係合
雌具30における筒状部31の開口を、前記スライダー
10の側に向けるようにして、前記スライドファスナー
Aの側方にある開口縁部Bに添装状態になすと共に、こ
の開口縁部Bに対して、前記耳部32の孔32aから該
開口縁部Bにおける生地などの本体側構成材Dに挿通さ
れるリベット34のカシメ付けなどによって取り付けて
ある。
【0037】次いで、前記スライダー10に備えられる
係合具Cは、この図示例にあっては、屈曲弾性板21を
備えた係合雄具20として構成してある。
【0038】この係合具Cを構成する係合雄具20は、
前記スライダー10における胴体10aに一体に備えら
れている屈曲弾性板21と、この屈曲弾性板21に対し
て突き出し板部22を介して組み付けられている弾性係
合環状体23とを備えた構成としてある。
【0039】かかる屈曲弾性板21は、前記スライダー
10における胴体10aの上端面に一体に備えられてい
ると共に、該胴体10aから前方に向けて突き出すよう
に備えられている差し込み板部21aと、この差し込み
板部21aの先端側から該差し込み板部21aの上面上
に延びるように屈曲反転されている屈曲板部21bと、
この屈曲板部21bから同面状態に延設されている該屈
曲板部21bよりも板幅の狭い細幅板部21cと、この
細幅板部21cから上方に傾斜状に延設されている傾斜
板部21dと、この傾斜板部21dから延設されている
前記差し込み板部21aにほぼ平行な操作板部21eと
を備えた構成としてあり、前記屈曲板部21bと前記細
幅板部21cとの間に、該屈曲板部21bの板縁として
の係合縁21fが設けられている。
【0040】かかる係合雄具20を構成する屈曲弾性板
21は、この屈曲弾性板21が、前記係合雌具30を構
成する筒状部31における開口側から、この筒状部31
内に差入れられる構成としてあり、より具体的には、こ
の筒状部31を構成する前記側面板31c、31c間
に、該屈曲弾性板21における板幅が収まると共に、こ
の筒状部31内における前記下面板31bに該屈曲弾性
板21における差し込み板部21aを接した状態で、こ
の屈曲弾性板21における屈曲板部21bを弾性的に撓
めながら、これを該筒状部31における前記係合鍔31
eの下面に摺接させるようにして、該屈曲板部21b
が、該係合鍔31eを通り越して該筒状部31内に押し
入れられる構成としてあり、この係合鍔31eに摺接し
ている当該屈曲板部21bを、該係合鍔31eよりも該
筒状部31の内方に押し入れることによって、この屈曲
板部21bの前記係合鍔31eに対する接触が解かれ、
前記凹部31f内に、該屈曲板部21bに連続して備え
られている細幅板部21cが、該屈曲弾性板21の弾性
復帰によって落とし込まれ、同時に、前記屈曲板部21
bが、該屈曲弾性板21の弾性復帰によって、前記係合
鍔31eの内方において、この係合鍔31eの内側面
に、該屈曲板部21bにおける係合縁21fを係合させ
るように前記上面板31aに密着される構成としてあ
る。
【0041】また、このように前記筒状部31に差入れ
られる屈曲弾性板21における前記操作板部21eは、
前記屈曲板部21bにおける係合縁21fを、前記係合
鍔31eに係合させるように、当該屈曲弾性板21を前
記筒状部31内に差し入れた際に、この筒状部31にお
ける上面板31aの面から上方に突き出す構成としてあ
り、この、操作板部21eを下方に押すことによって、
前記係合鍔31eに対する該屈曲板部21bにおける係
合縁21fの係合を解いて、当該屈曲弾性板21を前記
筒状部31から抜き出し、係合雄具20の係合雌具30
に対する係合状態を解除することができるようにしてあ
る。
【0042】また、このように構成される屈曲弾性板2
1における前記差し込み板部21aには、この差し込み
板部21aから側方に突き出すように突き出し板部22
が備えられている。
【0043】この差し込み板部21aに備えられる突き
出し板部22は、長方形状板としてあると共に、その板
幅側を上下方向に向けて、長さ方向の側端を該差し込み
板部21aに溶着して備えられており、前記屈曲板部2
1bや細幅板部21cの動作の妨げとならない位置、こ
の図示例にあっては、前記操作板部21eの下方にある
差し込み板部21aの上面側に設けてあり、該差し込み
板部21aから一旦側方に突き出すと共に、該屈曲弾性
板21における先端側に向けて湾曲するように設けてあ
る。
【0044】このように突き出し湾曲状に設けられてい
る突き出し板部22の先端部が筒状に巻き込まれた軸支
部22aとしてあり、この縦方向に孔を有する軸支部2
2aに弾性線材からなる環状係合体23を回動可能に枢
着してある。
【0045】この環状係合体23は、前記孔に差し入れ
られている線材部分から先端側に向けて、該線材を、一
旦、互いに近接させた後、これを前記係合ピン33を受
け入れ得るように離すと共に、先端に向けて、再度、該
線材相互が近接するように漸次窄まり、先端で互いに連
続した構成としてあり、前記、係合雌具30に備えられ
ている係合ピン33の膨大頭部33aを、弾性変形しな
がら受け入れると共に、この膨大頭部33aの通り越し
に伴って弾性復帰し、この膨大頭部33aを備えた該係
合ピン33に係脱可能に係合される構成としてある。
【0046】かかる係合雄具20をスライダー10に備
えたスライドファスナーAにおいて、当該スライダー1
0を用いて、該スライドファスナーAにおける各務歯1
1を噛合させて開口Baを閉じ合わせ状態になすと共
に、このスライダー10に備え付けられている該係合雄
具20における屈曲弾性板21を、この務歯11を噛み
合わせるように移動されたスライダー10の前方の開口
縁部Bに備えられている係合雌具30の筒状部31に差
し入れ、この屈曲弾性板21における細幅板部21cを
前記筒状部31の凹部31fに納め入れるようにして、
該屈曲板部21bの係合縁21fを、該筒状部31にお
ける係合鍔31eに係合させ、また、必要に応じて、前
記環状係合体23を前記筒状部31の側面板31c側に
回動して、この環状係合体23内に前記係合ピン33を
受け入れ係合状態として、該スライダー10の移動を阻
止した状態とする。
【0047】また、このスライダー10によるスライド
ファスナーAの開き出しは、前記環状係合体23の係合
ピン33に対する係合を解くと共に、前記操作板部21
eを下方に押し下げて、屈曲板部21bにおける係合縁
21fの係合鍔31eに対する係合を解いて、筒状部3
1から屈曲弾性板21を引き抜くことによって、当該係
合雄具20と係合雌具30相互の係合を解いてなされ
る。
【0048】(2) 第2の実施の形態に係るスライド
ファスナーにおけるスライダーの留め構造 次いで、図6〜図8で示される第2の実施の形態に係る
スライドファスナーにおけるスライダーの留め構造につ
いて具体的に説明する。この第2の実施の形態に係るス
ライドファスナーにおけるスライダーの留め構造は、開
口縁部Bに備え付けられて開口Baを開閉するスライド
ファスナーAにおけるスライダー10に一方係合具C
が、このスライダー10を前記スライドファスナーAの
務歯11を噛み合わせるように移動して前記開口Baを
閉じ合わせ状態とした位置の前方の開口縁部Bに他方係
合具Cが設けてあると共に、前記スライドファスナーA
の務歯11を噛み合わせるように移動して前記開口Ba
を閉じ合わせ状態とした前記スライダー10の係合具C
を前記開口縁部Bの係合具Cに係脱可能に係合し得るよ
うに構成してある。
【0049】この実施の形態に係るスライドファスナー
におけるスライダーの留め構造は、スライドファスナー
Aのスライダー10に備え付けられる係合雄具120、
及び、この係合雄具120の差し入れ係合されるように
開口縁部Bに備え付けられる係合雌具130以外の構成
を前記第1の実施の形態に係るスライドファスナーにお
けるスライダーの留め構造の構成と同一又は実質的に同
一の構成としてある。従って、前記第1の実施の形態に
係るスライドファスナーにおけるスライダーの留め構造
の構成と同一又は実質的に同一の構成部分には、同一の
番号を付して、その説明を省略する。
【0050】この実施の形態に係るスライドファスナー
におけるスライダーの留め構造において、開口縁部Bに
備えられて、前記スライダー10に備えられる係合具C
に係合される係合具Cは、該開口縁部Bに備え付けられ
る係合雌具130によって構成してあり、この図示例に
おいては、当該係合雌具130を、前記スライダー10
に備えられる係合具Cの側に開口する筒状部131と、
この筒状部131を当該開口縁部Bに備え付ける耳部1
32とを備えた構成としてある。
【0051】かかる係合雌具130を構成する筒状部1
31は、前記スライドファスナーAにおけるスライダー
10に向き合う側に開口する構成としてあり、互いに向
き合う平行な上面板131a及び下面板131bと、互
いに向き合う平行な一対の側面板131cと、背面板1
31dとによって構成される長方体状の箱状に構成して
あり、その上面板131aに係合穴131eが設けてあ
り、追って説明される係合雄具120における係合突部
121cが入り込み係合される係合穴縁131e’を備
えた構成としてある。
【0052】かかる構成の筒状部131における前記側
面板131cの下部側に、該側面板131cから側方に
突き出すように孔132aを備えた耳部132が、該筒
状部131に一体に設けてあり、当該係合雌具130
を、この係合雌具130における筒状部131の開口
を、前記スライダー10の側に向けるようにして、前記
スライドファスナーAの側方にある開口縁部Bに添装状
態になすと共に、この開口縁部Bに対して、前記耳部1
32の孔132aから該開口縁部Bにおける生地などの
本体側構成材Dに挿通されるリベット133のカシメ付
けなどによって取り付けてある。
【0053】次いで、前記スライダー10に備えられる
係合具Cは、この図示例にあっては、屈曲弾性板121
で構成される係合雄具120として構成してある。
【0054】この係合具Cを構成する係合雄具120
は、前記スライダー10における胴体10aに一体に備
えられた屈曲弾性板121によって構成してある。この
屈曲弾性板121は、前記スライダー10における胴体
10aの上端面に一体に備えられていると共に、該胴体
10aから前方に向けて突き出すように備えられている
差し込み板部121aと、この差し込み板部121aの
先端側から該差し込み板部121aの上面上に延びるよ
うに屈曲反転されている屈曲板部121bと、この屈曲
板部121bから上方に傾斜状に延設されている傾斜板
部121dと、この傾斜板部121dから延設されてい
る前記差し込み板部121aにほぼ平行な操作板部12
1eとを備えた構成としてあり、前記屈曲板部121b
に、この屈曲板部121bから上方に突き出すように備
えられた係合突部121cを備えた構成としてある。な
お、この係合突部121cは、該屈曲弾性板121にお
ける先端側から該操作板部121eに向けて傾斜状に突
き出す傾斜面121c’と、この傾斜面121c’の突
き出し頂端から屈曲して該屈曲板部121bに直角に連
続するように備えられている係合面121c”とを有す
る構成としてある。
【0055】かかる係合雄具120を構成する屈曲弾性
板121は、この屈曲弾性板121が、前記係合雌具1
30を構成する筒状部131における開口側から、この
筒状部131内に差入れられる構成としてあり、より具
体的には、この筒状部131を構成する前記側面板13
1c、131c間に、該屈曲弾性板121における板幅
が収まると共に、この筒状部131内における前記下面
板131bに該屈曲弾性板121における差し込み板部
121aを接した状態で、この屈曲弾性板121におけ
る屈曲板部121bを弾性的に撓めながら、これを該筒
状部131における前記上面板131aの下面に摺接さ
せるようにして、該筒状部131内に押し入れられる構
成としてあり、この屈曲弾性板121の当該筒状部13
1に対する差し入れに伴って、この屈曲板部121に備
えられている前記係合突部121cにおける傾斜面12
1c’が前記上面板131aに接して、該屈曲板部12
1bを弾性的に撓み状態になすと共に、この係合突部1
21cの前記係合穴131e内への落ち込みによる該屈
曲板部121bの弾性的な復帰によって、この係合穴1
31e内に突き出された係合突部121cの係合面12
1c”が、該係合穴131eの穴縁131e’に係合さ
れる構成としてある。
【0056】また、このように前記筒状部131に差入
れられる屈曲弾性板121における前記操作板部121
eは、前記屈曲板部121bにおける係合突部121c
を、前記係合穴131eの穴縁131e’に係合させる
ように、当該屈曲弾性板121を前記筒状部131内に
差し入れた際に、この筒状部131における上面板13
1aの面から上方に突き出す構成としてあり、この、操
作板部121eを下方に押すことによって、前記係合穴
131eの穴縁131e’に対する該屈曲板部121b
における係合突部121cの係合を解いて、当該屈曲弾
性板121を前記筒状部131から抜き出し、係合雄具
120の係合雌具130に対する係合状態を解除するよ
うにしてある。
【0057】かかる係合雄具120をスライダー10に
備えたスライドファスナーAにおいて、当該スライダー
10を用いて、該スライドファスナーAにおける各務歯
11を噛合さて開口Baを閉じ合わせ状態になすと共
に、このスライダー10に備え付けられている該係合雄
具120における屈曲弾性板121を、この務歯11を
噛み合わせるように移動されたスライダー10の前方の
開口縁部Bに備えられている係合雌具130の筒状部1
31に差し入れ、この屈曲弾性板121における係合突
部121cを前記筒状部131の係合穴131eに納め
入れるようにして、該係合突部121cの係合面121
c”を該係合穴131eの穴縁131e’に係合させて
該スライダー10の移動を阻止した状態とする。
【0058】また、このスライダー10によるスライド
ファスナーAの開き出しは、前記操作板部121eを下
方に押し下げて、屈曲板部121bにおける係合突部1
21cの係合面121c”と前記係合穴131eの穴縁
131e’との係合を解くと共に、筒状部131から屈
曲弾性板121を引き抜き、当該スライダー10の係合
雄具120と開口縁部Bの係合雌具130相互の係合を
解いてなされる。
【0059】(3) 第3の実施の形態に係るスライド
ファスナーにおけるスライダーの留め構造 次いで、図9及び図10で示される第3の実施の形態に
係るスライドファスナーにおけるスライダーの留め構造
について具体的に説明する。この第3の実施の形態に係
るスライドファスナーにおけるスライダーの留め構造
は、開口縁部Bに備え付けられて開口Baを開閉するス
ライドファスナーAにおけるスライダー10に一方係合
具Cが、このスライダー10を前記スライドファスナー
Aの務歯11を噛み合わせるように移動して前記開口B
aを閉じ合わせ状態とした位置の前方の開口縁部Bに他
方係合具Cが設けてあると共に、前記スライドファスナ
ーAの務歯11を噛み合わせるように移動して前記開口
Baを閉じ合わせ状態とした前記スライダー10の係合
具Cを前記開口縁部Bの係合具Cに係脱可能に係合し得
るように構成してある。
【0060】この実施の形態に係るスライドファスナー
におけるスライダーの留め構造は、スライドファスナー
Aのスライダー10に備え付けられる係合雄具220、
及び、この係合雄具220の差し入れ係合されるように
開口縁部Bに備え付けられる係合雌具230以外の構成
を前記各実施の形態に係るスライドファスナーにおける
スライダーの留め構造の構成と同一又は実質的に同一の
構成としてある。従って、前記各実施の形態に係るスラ
イドファスナーにおけるスライダーの留め構造の構成と
同一又は実質的に同一の構成部分には、同一の番号を付
して、その説明を省略する。
【0061】この実施の形態に係るスライドファスナー
におけるスライダーの留め構造において、開口縁部Bに
備えられて、前記スライダー10に備えられる係合具C
に係合される係合具Cは、該開口縁部Bに備え付けられ
る係合雌具230によって構成してあり、この図示例に
おいては、当該係合雌具230を、前記スライダー10
に備えられる係合具Cの側に開口する筒状部231と、
この筒状部231を当該開口縁部Bに備え付ける耳部2
32とを備えた構成としてある。
【0062】かかる係合雌具230を構成する筒状部2
31は、前記スライドファスナーAにおけるスライダー
10に向き合う側に開口する構成としてあり、互いに向
き合う平行な上面板231a及び下面板231bと、互
いに向き合う平行な一対の側面板231cと、背面板2
31dとによって構成される長方体状の箱状に構成して
あり、その向き合った夫々の側面板231cに、その開
口端から該筒状部231の内奥側に向けて備えられる割
り溝231eと、この割り溝231eとの間に備えられ
る係合板部231gを介して、該割り溝231eの延長
線上に備えられる細長状孔231fとを有する構成とし
てあり、追って説明される係合雄具220における係合
突部221cが該割り溝231eから前記細長状孔23
1fに案内係合される構成としてある。
【0063】かかる構成の筒状部231における前記側
面板231cの下部側に、該側面板231cから側方に
突き出すように孔232aを備えた耳部232が、該筒
状部231に一体に設けてあり、当該係合雌具230
を、この係合雌具230における筒状部231の開口
を、前記スライダー10の側に向けるようにして、前記
スライドファスナーAの側方にある開口縁部Bに添装状
態になすと共に、この開口縁部Bに対して、前記耳部2
32の孔232aから該開口縁部Bにおける生地などの
本体側構成材Dに挿通されるリベット233のカシメ付
けなどによって取り付けてある。
【0064】次いで、前記スライダー10に備えられる
係合具Cは、この図示例にあっては、弾性U字状体22
1で構成される係合雄具220として構成してある。
【0065】この係合具Cを構成する係合雄具220
は、前記スライダー10における胴体10aに回動可能
に取り付けられた弾性U字状体221によって構成して
ある。この弾性U字状体221は、互いに向き合う平行
な杆部を有するU字状体部221aと、このU字状体部
221aの各端部側の外側に備えられる張り出し部22
1dと、この張り出し部221dに向き合うように該U
字状体部221aの外側に備えられる係合突部221c
と、前記一方の張り出し部221dから他方の張り出し
部221d側に湾曲して突き出す湾曲取付け部221b
を有し、この湾曲取付け部221b端に備えられている
取付け部221fの縦方向の孔221gに挿通される軸
ピン222によって、前記スライダー10の胴体10a
に回動可能に組み付けてある。
【0066】このように構成される弾性U字状体221
は、これを構成する各杆部端間を互いに近付けるように
弾性的に撓め、且つ、この撓みを解いて弾性復帰させ得
る構成としてあり、また、前記係合突部221cが、前
記U字状体部221aの先端側から前記張り出し部22
1d側に向けて漸次突き出す傾斜面221c’と、この
傾斜面221c’の頂端から該U字状体部221aに直
角に交わるように設けられている係合面221c”とを
有する構成としてあって、この係合突部221cと前記
張り出し部221dとの間が係合凹部221eを構成す
るようにしてある。
【0067】かかる係合雄具220を構成する弾性U字
状体221は、この弾性U字状体221が、前記係合雌
具230を構成する筒状部231における開口側から、
この筒状部231内に差入れられる構成としてあり、よ
り具体的には、この筒状部231を構成する前記側面板
231c、231cの内側面に、該弾性U字状体221
におけるU字状体221aにおける前記張り出し部22
1dよりも先端側が、その幅側の側面を接するように納
め入れられると共に、その厚さ側が、該筒状部231に
おける前記下面板231bと上面板231aとの間に、
ほぼ、がたなく納め入れられる構成としてある。
【0068】かかる弾性U字状体221は、前記U字状
体部221aの側端面を前記筒状部231の各側面板2
31cの内側に接しさせて、これを前記係合雌具230
における筒状部231内に押し入れることによって、前
記割り溝231eに位置付けられる前記係合突部221
cが、前記係合板部231gの内側面に沿って該U字状
体部221aを撓めながら内方に移動され、該係合板部
231gを越えて前記細長状孔231f内に弾み出され
て、この細長状孔231fにおける係合板部231g側
の縁に、該係合突部221cの係合面221c”が係合
される構成としてある。また、この細長状孔231f内
に弾み出される係合突部221cと前記張り出し部22
1dとの間で、前記係合板部231gを挟む構成、即
ち、前記係合凹部221e内に、該係合板部231gが
納め入れられる構成としてあり、前記筒状部231に対
して、該弾性U字状体221を、その抜き差し方向にお
ける移動を阻止した状態に差し込み係合し得る構成とし
てある。
【0069】また、このように前記筒状部231に差入
れられる弾性U字状体221における前記張り出し部2
21dは、前記筒状部231に対して該弾性U字状体2
21を差し入れた際に、該筒状部231から外方に突き
出す構成としてあり、この各張り出し部221dが互い
に近付くように、前記U字状体部221aを弾性変形さ
せることによって、前記細長状孔231fの係合板部2
31g面に係合されている前記係合突部221cの係合
を解いて、当該弾性U字状体221を前記筒状部231
から抜き出し、係合雄具220の係合雌具230に対す
る係合状態を解除するようにしてある。
【0070】かかる係合雄具220をスライダー10に
備えたスライドファスナーAにおいて、当該スライダー
10を用いて、該スライドファスナーAにおける各務歯
11を噛合さて開口Baを閉じ合わせ状態になすと共
に、このスライダー10に備え付けられている該係合雄
具220における弾性U字状体221を、この務歯11
を噛み合わせるように移動されたスライダー10の前方
の開口縁部Bに備えられている係合雌具230の筒状部
231に差し入れ、この弾性U字状体221における係
合突部221cを前記筒状部231の細長状孔231f
に納め入れるようにして、該係合突部221cの係合面
221c”を該細長状孔231fの孔縁である係合板部
231gに係合させて該スライダー10の移動を阻止し
た状態とする。
【0071】また、このスライダー10によるスライド
ファスナーAの開き出しは、前記張り出し部221dを
互いに近付かせるように前記U字状体部221aを弾性
変形させて、該U字状体部221aにおける係合突部2
21cの係合面221c”と前記細長状孔231fの孔
縁である係合板部231gとの係合を解くと共に、筒状
部231から弾性U字状体221を引き抜き、当該スラ
イダー10の係合雄具220と開口縁部Bの係合雌具2
30相互の係合を解いてなされる。
【0072】(4) 第4の実施の形態に係るスライド
ファスナーにおけるスライダーの留め構造 次いで、図11及び図12で示される第4の実施の形態
に係るスライドファスナーにおけるスライダーの留め構
造について具体的に説明する。この第4の実施の形態に
係るスライドファスナーにおけるスライダーの留め構造
は、開口縁部Bに備え付けられて開口Baを開閉するス
ライドファスナーAにおけるスライダー10に一方係合
具Cが、このスライダー10を前記スライドファスナー
Aの務歯11を噛み合わせるように移動して前記開口B
aを閉じ合わせ状態とした位置の前方の開口縁部Bに他
方係合具Cが設けてあると共に、前記スライドファスナ
ーAの務歯11を噛み合わせるように移動して前記開口
Baを閉じ合わせ状態とした前記スライダー10の係合
具Cを前記開口縁部Bの係合具Cに係脱可能に係合し得
るように構成してある。
【0073】この実施の形態に係るスライドファスナー
におけるスライダーの留め構造は、スライドファスナー
Aのスライダー10に備え付けられる係合雄具320、
及び、この係合雄具320の差し入れ係合されるように
開口縁部Bに備え付けられる係合雌具330以外の構成
を前記各実施の形態に係るスライドファスナーにおける
スライダーの留め構造の構成と同一又は実質的に同一の
構成としてある。従って、前記各実施の形態に係るスラ
イドファスナーにおけるスライダーの留め構造の構成と
同一又は実質的に同一の構成部分には、同一の番号を付
して、その説明を省略する。
【0074】この実施の形態に係るスライドファスナー
におけるスライダーの留め構造において、開口縁部Bに
備えられて、前記スライダー10に備えられる係合具C
に係合される係合具Cは、該開口縁部Bに備え付けられ
る係合雌具330によって構成してあり、この図示例に
おいては、当該係合雌具330を、前記スライダー10
に備えられる係合具Cの側に開口する筒状部331と、
この筒状部331を当該開口縁部Bに備え付ける耳部3
32とを備えた構成としてある。
【0075】かかる係合雌具330を構成する筒状部3
31は、前記スライドファスナーAにおけるスライダー
10に向き合う側に開口する構成としてあり、互いに向
き合う平行な上面板331a及び下面板331bと、互
いに向き合う平行な一対の側面板331cとによって構
成される長方体状の筒体状に構成してあり、その向き合
った夫々の側面板331cに、その一方開口端から該筒
状部331の他方側に向けて割り溝状にスリット331
dを有する構成としてあると共に、このスリット331
dよりも前方側、即ち、該スリット331dの割設され
ている開口端と反対側の開口端側にある側面板331c
の内側面に係合突部331eを有する構成としてあり、
追って説明される係合雄具320における弾性係合片3
21の操作突片321cを該スリット331dに受け入
れるようにして当該弾性係合片321を該筒状部331
内に受け入れ、且つ、この筒状部331内に差し入れら
れる弾性係合片321の係合凹部321bと前記係合突
部331eとが係合される構成としてある。この筒状部
331における側面板331cに備えられる係合突部3
31eは、前記弾性係合片321の差し込み側から、そ
の内奥側に向けて漸次隆起する傾斜面331e’と、こ
の傾斜面331e’の頂端から該側面板331c面に直
角に交差するように設けられている係合面331e”と
を備えた構成としてある。
【0076】かかる構成の筒状部331における前記側
面板331cの下部側に、該側面板331cから側方に
突き出すように孔332aを備えた耳部332が、該筒
状部331に一体に設けてあり、当該係合雌具330
を、この係合雌具330における筒状部331の開口
を、前記スライダー10の側に向けるようにして、前記
スライドファスナーAの側方にある開口縁部Bに添装状
態になすと共に、この開口縁部Bに対して、前記耳部3
32の孔332aから該開口縁部Bにおける生地などの
本体側構成材Dに挿通されるリベット333のカシメ付
けなどによって取り付けてある。
【0077】次いで、前記スライダー10に備えられる
係合具Cは、この図示例にあっては、弾性係合片321
で構成される係合雄具320として構成してある。
【0078】この係合具Cを構成する係合雄具320
は、前記スライダー10における胴体10aに固着され
ている弾性係合片321によって構成してある。この弾
性係合片321は、互いに向き合う平行な一対の弾性片
321aを一体に連続して備えたU字状体として構成し
てあり、このU字状連接部において前記胴体10a上に
固着してあり、この胴体10aから、該スライダー10
の前方に向けて、ほぼ平行に突設されている一対の弾性
片321aを、その先端側を互いに近付かせ得るように
弾性変形可能に構成してある。かかる構成の弾性係合片
321における各弾性片321aは、その先端側の外側
面に係合凹部321bを有していると共に、この係合凹
部321bよりも先端側の当該弾性片321aの外側部
分を先端に向けて漸次内側に傾斜する傾斜面321dと
してあり、また、この係合凹部321bよりも該弾性片
321aの基部方位置の外側面に該面から側方に突き出
すように操作突片321cを設けた構成としてある。ま
た、前記係合凹部321bは、前記弾性片321aの先
端側に向けて漸次深くなる傾斜凹面321b’と、この
傾斜凹面321b’の底から該弾性片321aに直角に
交わるように起立される係合面321b”とを有する構
成としてある。
【0079】かかる係合雄具320を構成する弾性係合
片321は、この弾性係合片321が、前記係合雌具3
30を構成する筒状部331における開口側から、この
筒状部331内に差入れられる構成としてあり、より具
体的には、この筒状部331を構成する前記側面板33
1c、331cの内側面に、該弾性係合片321におけ
る夫々の弾性片321aの外側面を接するように納め入
れられると共に、その厚さ側が、該筒状部331におけ
る前記下面板331bと上面板331aとの間に、ほ
ぼ、がたなく納め入れられる構成としてある。
【0080】かかる弾性係合片321は、前記弾性片3
21aの側端面を前記筒状部331の各側面板331c
の内側に接しさせ、且つ、前記操作突片321cを前記
スリット331dから外方に突き出させるようにして、
これを前記係合雌具330における筒状部331内に押
し入れることによって、前記弾性片321aの先端側に
ある傾斜面321dが前記筒状部331内の係合突部3
31eの傾斜面331e’に案内されて該弾性片321
aに弾性変形をもたらし、且つ、この傾斜面331e’
を該弾性片321aの傾斜面321dが通り過ぎること
によって、該弾性片321aが弾性復帰されて、該弾性
片321aの係合凹部321b内に前記係合突部331
eが入れ込まれ係合される。
【0081】また、このように前記筒状部331に差入
れられる弾性係合片321における前記操作突片321
cは、前記前記筒状部331に対して該弾性係合片32
1を差し入れた際に、該筒状部331から外方に突き出
す構成としてあり、この各操作突片321cを筒状部3
31の内方に向けて押圧することによって、前記弾性片
321aを弾性変形させ、この弾性片321aにおける
係合凹部321bの係合面321b”に係合されている
前記筒状部331の係合突部331eの係合面331
e”の係合を解いて、当該弾性係合片321を前記筒状
部331から抜き出し、係合雄具320の係合雌具33
0に対する係合状態を解除するようにしてある。
【0082】かかる係合雄具320をスライダー10に
備えたスライドファスナーAにおいて、当該スライダー
10を用いて、該スライドファスナーAにおける各務歯
11を噛合さて開口Baを閉じ合わせ状態になすと共
に、このスライダー10に備え付けられている該係合雄
具320における弾性係合片321を、この務歯11を
噛み合わせるように移動されたスライダー10の前方の
開口縁部Bに備えられている係合雌具330の筒状部3
31に差し入れ、この弾性係合片321における係合凹
部321b内に前記筒状部331の係合突部331eを
受け入れ、この係合凹部321bの係合面321b”に
該係合突部331eの係合面331e”を係合させて該
スライダー10の移動を阻止状態とする。
【0083】また、このスライダー10によるスライド
ファスナーAの開き出しは、前記操作突片321cを前
記筒状部331内に向けて押圧して、該操作突片321
cの備えられている各弾性片321aを互いに近付かせ
るように弾性変形させて、この各弾性片321aの係合
凹部321bの係合面321b”と、前記筒状部331
の係合突部331eの係合面331e”との係合を解く
と共に、筒状部331から弾性係合片321を引き抜
き、当該スライダー10の係合雄具320と開口縁部B
の係合雌具330相互の係合を解いてなされる。
【0084】(5) 第5の実施の形態に係るスライド
ファスナーにおけるスライダーの留め構造 次いで、図13及び図14で示される第5の実施の形態
に係るスライドファスナーにおけるスライダーの留め構
造について具体的に説明する。この第5の実施の形態に
係るスライドファスナーにおけるスライダーの留め構造
は、開口縁部Bに備え付けられて開口Baを開閉するス
ライドファスナーAにおけるスライダー10に一方係合
具Cが、このスライダー10を前記スライドファスナー
Aの務歯11を噛み合わせるように移動して前記開口B
aを閉じ合わせ状態とした位置の前方の開口縁部Bに他
方係合具Cが設けてあると共に、前記スライドファスナ
ーAの務歯11を噛み合わせるように移動して前記開口
Baを閉じ合わせ状態とした前記スライダー10の係合
具Cを前記開口縁部Bの係合具Cに係脱可能に係合し得
るように構成してある。
【0085】この実施の形態に係るスライドファスナー
におけるスライダーの留め構造は、スライドファスナー
Aのスライダー10に備え付けられる係合雄具420、
及び、この係合雄具420の差し入れ係合されるように
開口縁部Bに備え付けられる係合雌具430以外の構成
を前記各実施の形態に係るスライドファスナーにおける
スライダーの留め構造の構成と同一又は実質的に同一の
構成としてある。従って、前記各実施の形態に係るスラ
イドファスナーにおけるスライダーの留め構造の構成と
同一又は実質的に同一の構成部分には、同一の番号を付
して、その説明を省略する。
【0086】この実施の形態に係るスライドファスナー
におけるスライダーの留め構造において、開口縁部Bに
備えられて、前記スライダー10に備えられる係合具C
に係合される係合具Cは、該開口縁部Bに備え付けられ
る係合雌具430によって構成してあり、この図示例に
おいては、当該係合雌具430を、前記スライダー10
に備えられる係合具Cの側に開口する筒状部431と、
この筒状部431を当該開口縁部Bに備え付ける耳部4
32とを備えた構成としてある。
【0087】かかる係合雌具430を構成する筒状部4
31は、前記スライドファスナーAにおけるスライダー
10に向き合う側に開口する構成としてあり、互いに向
き合う平行な上面板431a及び下面板431bと、互
いに向き合う平行な一対の側面板431cとによって構
成される長方体状の筒体状に構成してあり、その向き合
った側面板131cの一方側の側面板131cに、その
一方開口端から該筒状部431の他方側に向けて割り溝
状にスリット431dを有する構成としてあると共に、
このスリット431dよりも前方側、即ち、該スリット
431dの割設されている開口端と反対側の開口端側に
ある側面板431cの内側面に係合突部431eを有す
る構成としてあり、追って説明される係合雄具420に
おける弾性係合片具421の操作突片421cを該スリ
ット431dに受け入れるようにして当該弾性係合片具
421を該筒状部431内に受け入れ、且つ、この筒状
部431内に差し入れられる弾性係合片具421の係合
突部421bと前記係合突部431eとが係合される構
成としてある。この筒状部431における側面板431
cに備えられる係合突部431eは、前記弾性係合片具
421の差し込み側と反対側に該側面板431cから直
角に起立するよに設けられた係合面431e’を備えた
構成としてある。
【0088】かかる構成の筒状部431における前記側
面板431cの下部側に、該側面板431cから側方に
突き出すように孔432aを備えた耳部432が、該筒
状部431に一体に設けてあり、当該係合雌具430
を、この係合雌具430における筒状部431の開口
を、前記スライダー10の側に向けるようにして、前記
スライドファスナーAの側方にある開口縁部Bに添装状
態になすと共に、この開口縁部Bに対して、前記耳部4
32の孔432aから該開口縁部Bにおける生地などの
本体側構成材Dに挿通されるリベット433のカシメ付
けなどによって取り付けてある。
【0089】次いで、前記スライダー10に備えられる
係合具Cは、この図示例にあっては、弾性係合片具42
1で構成される係合雄具420として構成してある。
【0090】この係合具Cを構成する係合雄具420
は、前記スライダー10における胴体10aに固着され
ている弾性係合片具421によって構成してある。この
弾性係合片具421は、弾性係合片421aとガイド片
421dを一体に連続して備えたU字状体として構成し
てあり、このU字状連接部において前記胴体10a上に
固着してあり、この胴体10aから、該スライダー10
の前方に向けて、当該弾性係合片421aとガイド片4
21dを、ほぼ平行をなすように突設した状態に設けて
あり、少なくとも、前記弾性係合片421aを前記ガイ
ド片421dの側に弾性的に撓め得るように構成してあ
る。
【0091】この弾性係合片具421に備えられる弾性
係合片421aは、その先端外側面に係合突部421b
を有していると共に、この係合突部421bよりも該弾
性係合片421aの基部方位置の外側面に該面から側方
に突き出すように操作突片421cを設けた構成として
ある。また、前記係合突部421bは、前記弾性係合片
421aの先端側から基部方に向けて漸次隆起する傾斜
面421b’と、この傾斜面421b’の頂端から該弾
性係合片421aに直角に交わるように設けられた係合
面421b”とを有する構成としてある。
【0092】また、この弾性係合片421aと共に弾性
係合片具421を構成するガイド片421dは、該弾性
係合片421aに平行に備えられて、該弾性係合片42
1aと共に筒状部431内に差し入れられる構成として
ある。
【0093】かかる係合雄具420を構成する弾性係合
片具421は、この弾性係合片具421が、前記係合雌
具430を構成する筒状部431における開口側から、
この筒状部431内に差入れられる構成としてあり、よ
り具体的には、この筒状部431を構成する前記側面板
431c、431cの内側面に、該弾性係合片具421
における弾性係合片421aとガイド片421dの夫々
の外側面を接するように納め入れられると共に、その厚
さ側が、該筒状部431における前記下面板431bと
上面板431aとの間に、ほぼ、がたなく納め入れられ
る構成としてある。
【0094】かかる弾性係合片具421は、前記弾性係
合片421aの側端面と、ガイド片421dの側端面と
を前記筒状部431の側面板431cの内側に夫々接し
させ、且つ、前記操作突片421cを前記スリット43
1dから外方に突き出させるようにして、これを前記係
合雌具430における筒状部431内に押し入れること
によって、前記弾性係合片421aの先端側にある傾斜
面421b’が前記筒状部431内の係合突部431e
に接触して該弾性係合片421aに弾性変形をもたら
し、且つ、この係合突部431eを該弾性係合片421
aの傾斜面421b’が通り過ぎることによって、該弾
性係合片421aが弾性復帰されて、該弾性係合片42
1aの係合突部421bの係合面421b”が前記係合
突部431eの係合面431e’に係合される。
【0095】また、このように前記筒状部431に差入
れられる弾性係合片具421における前記操作突片42
1cは、前記前記筒状部431に対して該弾性係合片具
421を差し入れた際に、該筒状部431から外方に突
き出す構成としてあり、この各操作突片421cを筒状
部431の内方に向けて押圧することによって、前記弾
性係合片421aを弾性変形させ、この弾性係合片42
1aにおける係合突部421bの係合面421b”に係
合されている前記筒状部431の係合突部431eの係
合面431e’の係合を解いて、当該弾性係合片具42
1を前記筒状部431から抜き出し、係合雄具420の
係合雌具430に対する係合状態を解除するようにして
ある。
【0096】かかる係合雄具420をスライダー10に
備えたスライドファスナーAにおいて、当該スライダー
10を用いて、該スライドファスナーAにおける各務歯
11を噛合さて開口Baを閉じ合わせ状態になすと共
に、このスライダー10に備え付けられている該係合雄
具420における弾性係合片具421を、この務歯11
を噛み合わせるように移動されたスライダー10の前方
の開口縁部Bに備えられている係合雌具430の筒状部
431に差し入れ、この弾性係合片具421の弾性係合
片421aの係合突部421bの係合面421b”に該
係合突部431eの係合面431e’を係合させて該ス
ライダー10の移動を阻止状態とする。
【0097】また、このスライダー10によるスライド
ファスナーAの開き出しは、前記操作突片421cを前
記筒状部431内に向けて押圧して、該操作突片421
cの備えられている弾性係合片421aを該筒状部43
1内に向けて弾性変形させ、この弾性係合片421aの
係合突部421bの係合面421b”と、前記筒状部4
31の係合突部431eの係合面431e’との係合を
解くと共に、筒状部431から弾性係合片具421を引
き抜き、当該スライダー10の係合雄具420と開口縁
部Bの係合雌具430相互の係合を解いてなされる。
【0098】(6) 第6の実施の形態に係るスライド
ファスナーにおけるスライダーの留め構造 次いで、図15〜図17で示される第6の実施の形態に
係るスライドファスナーにおけるスライダーの留め構造
について具体的に説明する。この第6の実施の形態に係
るスライドファスナーにおけるスライダーの留め構造
は、開口縁部Bに備え付けられて開口Baを開閉するス
ライドファスナーAにおけるスライダー10に一方係合
具Cが、このスライダー10を前記スライドファスナー
Aの務歯11を噛み合わせるように移動して前記開口B
aを閉じ合わせ状態とした位置の前方の開口縁部Bに他
方係合具Cが設けてあると共に、前記スライドファスナ
ーAの務歯11を噛み合わせるように移動して前記開口
Baを閉じ合わせ状態とした前記スライダー10の係合
具Cを前記開口縁部Bの係合具Cに係脱可能に係合し得
るように構成してある。
【0099】この実施の形態に係るスライドファスナー
におけるスライダーの留め構造は、スライドファスナー
Aのスライダー10に備え付けられる係合雄具520、
及び、この係合雄具520の差し入れ係合されるように
開口縁部Bに備え付けられる係合雌具530以外の構成
を前記各実施の形態に係るスライドファスナーにおける
スライダーの留め構造の構成と同一又は実質的に同一の
構成としてある。従って、前記各実施の形態に係るスラ
イドファスナーにおけるスライダーの留め構造の構成と
同一又は実質的に同一の構成部分には、同一の番号を付
して、その説明を省略する。
【0100】この実施の形態に係るスライドファスナー
におけるスライダーの留め構造において、開口縁部Bに
備えられて、前記スライダー10に備えられる係合具C
に係合される係合具Cは、該開口縁部Bに備え付けられ
る係合雌具530によって構成してあり、この図示例に
おいては、当該係合雌具530を、前記スライダー10
に備えられる係合具Cの側に開口する筒状部531と、
この筒状部531を当該開口縁部Bに備え付ける耳部5
32と、係合部534とを備えた構成としてある。
【0101】かかる係合雌具530を構成する筒状部5
31は、前記スライドファスナーAにおけるスライダー
10に向き合う側に開口する構成としてあり、互いに向
き合う平行な上面板531a及び下面板531bと、互
いに向き合う平行な一対の側面板531cと、背面板5
31dとによって構成される長方体状の箱状に構成して
あり、その上面板531aに係合用穴531eが設けて
あり、この係合用穴531eから係合ピン534bが該
筒状部531内に出没されるように、この上面板531
a上に係合部534を設けてある。
【0102】この筒状部531に備えられる係合部53
4は、前記上面板531a上に、前記係合用穴531e
に連通するように固着して備えられる下面開口の、且
つ、円形断面の容器部534aと、この容器部534a
の上面板部534gの孔534f内に上下動可能に挿通
されている係合ピン534bと、該係合ピン534bの
前記容器部534a内にある部分に備えられている中間
鍔534d及び前記上面板部534gの内面との間に介
装されている圧縮コイルバネ534eとを備えた構成と
してあり、前記係合ピン534bは、その先端部が、前
記圧縮コイルバネ534eによって、常時、前記筒状部
531内に突き出す構成としてあると共に、その先端部
における前記係合雄具520の差し込み側に、この係合
雄具520の差し込み側から、その反対側に向けて、漸
次下方に傾斜する傾斜面534b’を備えた構成として
ある。また、この係合ピン534bは、その上端部に摘
み534cを設けてあり、この摘み534cを前記圧縮
コイルバネ534eの付勢に抗して引き上げることによ
って、該係合ピン534bの先端部を、前記筒状部53
1から抜き出し得る構成としてある。
【0103】かかる構成の筒状部531における前記側
面板531cの下部側に、該側面板531cから側方に
突き出すように孔532aを備えた耳部532が、該筒
状部531に一体に設けてあり、当該係合雌具530
を、この係合雌具530における筒状部531の開口
を、前記スライダー10の側に向けるようにして、前記
スライドファスナーAの側方にある開口縁部Bに添装状
態になすと共に、この開口縁部Bに対して、前記耳部5
32の孔532aから該開口縁部Bにおける生地などの
本体側構成材Dに挿通されるリベット533のカシメ付
けなどによって取り付けてある。
【0104】次いで、前記スライダー10に備えられる
係合具Cは、この図示例にあっては、板状係合片521
で構成される係合雄具520として構成してある。
【0105】この係合具Cを構成する係合雄具520
は、前記スライダー10における胴体10aに移動可能
且つ回動可能に備えられた板状係合片521によって構
成してある。この板状係合片521は、一端側に備えら
れた穴521b内に前記スライダー10における柱部1
0cを受け入れるようにして、この柱部10cに対し
て、回動可能に備えられていると共に、該胴体10aか
ら前方に向けて回動突き出し得る構成としてあり、その
先端側に、該板状係合片521の板厚方向に貫通した係
合孔521aを有する構成としてある。
【0106】かかる係合雄具520を構成する板状係合
片521は、この板状係合片521が、前記係合雌具5
30を構成する筒状部531における開口側から、この
筒状部531内に差入れられる構成としてあり、より具
体的には、この筒状部531を構成する前記側面板53
1c、531c間に、該板状係合片521における板幅
が収まると共に、この筒状部531内における前記下面
板531bと前記上面板531aとの間に、がたなく納
め入れられる板厚を備えた構成としてあり、この板状係
合片521の当該筒状部531に対する差し入れに伴っ
て、この板状係合片521の先端が、前記筒状部531
内に突き出している係合ピン534bの前記傾斜面53
4b’に接して、この係合ピン534bを前記圧縮コイ
ルバネ534eの付勢力に抗して、該筒状部531内か
ら上方に浮き上げ、更に、この板状係合片521の当該
筒状部531に対する差し入れに伴って、該係合ピン5
34bが、この差し入れ板状係合片521における係合
孔521a内に、前記圧縮コイルバネ534eの付勢力
によって押し込まれ、この板状係合片521の先端側に
ある係合孔521aの孔縁に係合される構成としてあ
る。
【0107】また、前記係合部534における摘み53
4cを、前記圧縮コイルバネ534eの付勢力に抗して
上方に持ち上げることによって、前記係合孔521aに
対する前記係合ピン534bの係合を解いて、当該板状
係合片521を前記筒状部531から抜き出し、係合雄
具520の係合雌具530に対する係合状態を解除する
ようにしてある。
【0108】かかる係合雄具520をスライダー10に
備えたスライドファスナーAにおいて、当該スライダー
10を用いて、該スライドファスナーAにおける各務歯
11を噛合さて開口Baを閉じ合わせ状態になすと共
に、このスライダー10に備え付けられている該係合雄
具520における板状係合片521を、この務歯11を
噛み合わせるように移動されたスライダー10の前方の
開口縁部Bに備えられている係合雌具530の筒状部5
31に差し入れ、この板状係合片521によって一旦上
方に浮き上げられた係合ピン534bを、該板状係合片
521の係合孔521a内に受け入れ、この係合ピン5
34bに当該係合孔521aの孔縁を係合させて該スラ
イダー10の移動を阻止した状態とする。
【0109】また、このスライダー10によるスライド
ファスナーAの開き出しは、前記摘み534cを前記圧
縮コイルバネ534eの付勢力に抗して上方に引き上
げ、前記係合孔521aに係合している係合ピン534
bを当該係合孔521aの孔縁に対する係合を解くよう
に上方に引き上げると共に、筒状部531から板状係合
片521を引き抜き、当該スライダー10の係合雄具5
20と開口縁部Bの係合雌具530相互の係合を解いて
なされる。
【0110】(7) 第7の実施の形態に係るスライド
ファスナーにおけるスライダーの留め構造 次いで、図18〜図20で示される第7の実施の形態に
係るスライドファスナーにおけるスライダーの留め構造
について具体的に説明する。この第7の実施の形態に係
るスライドファスナーにおけるスライダーの留め構造
は、開口縁部Bに備え付けられて開口Baを開閉するス
ライドファスナーAにおけるスライダー10に一方係合
具Cが、このスライダー10を前記スライドファスナー
Aの務歯11を噛み合わせるように移動して前記開口B
aを閉じ合わせ状態とした位置の前方の開口縁部Bに他
方係合具Cが設けてあると共に、前記スライドファスナ
ーAの務歯11を噛み合わせるように移動して前記開口
Baを閉じ合わせ状態とした前記スライダー10の係合
具Cを前記開口縁部Bの係合具Cに係脱可能に係合し得
るように構成してある。
【0111】この実施の形態に係るスライドファスナー
におけるスライダーの留め構造は、前記各実施の形態に
係るスライドファスナーにおけるスライダーの留め構造
において備えられている引手10dに代えて、スライド
ファスナーAのスライダー10に備え付けられる引手兼
係合雄具620、及び、この引手兼係合雄具620の差
し入れ係合されるように開口縁部Bに備え付けられる係
合雌具630以外の構成を前記各実施の形態に係るスラ
イドファスナーにおけるスライダーの留め構造の構成と
同一又は実質的に同一の構成としてある。従って、前記
各実施の形態に係るスライドファスナーにおけるスライ
ダーの留め構造の構成と同一又は実質的に同一の構成部
分には、同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0112】この実施の形態に係るスライドファスナー
におけるスライダーの留め構造において、開口縁部Bに
備えられて、前記スライダー10に備えられる係合具C
に係合される係合具Cは、該開口縁部Bに備え付けられ
る係合雌具630によって構成してあり、この図示例に
おいては、当該係合雌具630を、前記スライダー10
に備えられる係合具Cの側に開口する筒状部631と、
この筒状部631を当該開口縁部Bに備え付ける耳部6
32と、係合部634とを備えた構成としてある。
【0113】かかる係合雌具630を構成する筒状部6
31は、前記スライドファスナーAにおけるスライダー
10に向き合う側に開口する構成としてあり、互いに向
き合う平行な上面板631a及び下面板631bと、互
いに向き合う平行な一対の側面板631cと、背面板6
31dとによって構成される長方体状の箱状に構成して
あり、その上面板631aに係合用穴631eが設けて
あり、この係合用穴631eから係合ピン634bが該
筒状部631内に出没されるように、この上面板631
a上に係合部634を設けてある。
【0114】この筒状部631に備えられる係合部63
4は、前記上面板631a上に、前記係合用穴631e
に連通するように固着して備えられる下面開口の、且
つ、円形断面の容器部634aと、この容器部634a
の上面板部634gの孔634f内に上下動可能に挿通
されている係合ピン634bと、該係合ピン634bの
前記容器部634a内にある部分に備えられている中間
鍔634d及び前記上面板部634gの内面との間に介
装されている圧縮コイルバネ634eとを備えた構成と
してあり、前記係合ピン634bは、その先端部が、前
記圧縮コイルバネ634eによって、常時、前記筒状部
631内に突き出す構成としてあると共に、その先端部
における前記引手兼係合雄具620の差し込み側に、こ
の引手兼係合雄具620の差し込み側から、その反対側
に向けて、漸次下方に傾斜する傾斜面634b’を備え
た構成としてある。また、この係合ピン634bは、そ
の上端部に摘み634cを設けてあり、この摘み634
cを前記圧縮コイルバネ634eの付勢に抗して引き上
げることによって、該係合ピン634bの先端部を、前
記筒状部631から抜き出し得る構成としてある。
【0115】かかる構成の筒状部631における前記側
面板631cの下部側に、該側面板631cから側方に
突き出すように孔632aを備えた耳部632が、該筒
状部631に一体に設けてあり、当該係合雌具630
を、この係合雌具630における筒状部631の開口
を、前記スライダー10の側に向けるようにして、前記
スライドファスナーAの側方にある開口縁部Bに添装状
態になすと共に、この開口縁部Bに対して、前記耳部6
32の孔632aから該開口縁部Bにおける生地などの
本体側構成材Dに挿通されるリベット633のカシメ付
けなどによって取り付けてある。
【0116】次いで、前記スライダー10に備えられる
係合具Cは、この図示例にあっては板状の引手兼係合片
621で構成される引手兼係合雄具620として構成し
てあり、通例は、当該スライダー10の引手として用い
られると共に、このスライダー10によって前記スライ
ドファスナーAの務歯11を噛み合わせ状態に閉めた状
態で当該スライダー10を前記係合雌具630に係合す
る係合雄具として用い得るようにしてある。
【0117】この係合具Cを構成する引手兼係合雄具6
20は、前記スライダー10における胴体10aに対し
て、移動可能且つ回動可能に備えられた板状の引手兼係
合片621によって構成してある。この板状の引手兼係
合片621は、一端側に備えられた穴621b内に前記
スライダー10における柱部10cを受け入れるように
して、この柱部10cに対して、移動可能且つ回動可能
に備えられて、引手として用いられると共に、該胴体1
0aから前方に向けて回動突き出し得る構成としてあ
り、その先端側に、該板状の引手兼係合片621の板厚
方向に貫通した係合孔621aを有する構成としてあ
り、前記スライダー10を前記係合雌具630に係合す
る係合具として用いられる。
【0118】かかる引手兼係合雄具620を構成する板
状の引手兼係合片621は、この板状の引手兼係合片6
21が、前記係合雌具630を構成する筒状部631に
おける開口側から、この筒状部631内に差入れられる
構成としてあり、より具体的には、この筒状部631を
構成する前記側面板631c、631c間に、該板状の
引手兼係合片621における板幅が収まると共に、この
筒状部631内における前記下面板631bと前記上面
板631aとの間に、がたなく納め入れられる板厚を備
えた構成としてあり、この板状の引手兼係合片621の
当該筒状部631に対する差し入れに伴って、この板状
の引手兼係合片621の先端が、前記筒状部631内に
突き出している係合ピン634bの前記傾斜面634
b’に接して、この係合ピン634bを前記圧縮コイル
バネ634eの付勢力に抗して、該筒状部631内から
上方に浮き上げ、更に、この板状の引手兼係合片621
の当該筒状部631に対する差し入れに伴って、該係合
ピン634bが、この板状の引手兼係合片621におけ
る係合孔621a内に、前記圧縮コイルバネ634eの
付勢力によって押し込まれ、この板状の引手兼係合片6
21の先端側にある係合孔621aの孔縁に係合される
構成としてある。
【0119】また、前記係合部634における摘み63
4cを、前記圧縮コイルバネ634eの付勢力に抗して
上方に持ち上げることによって、前記係合孔621aに
対する前記係合ピン634bの係合を解いて、当該板状
の引手兼係合片621を前記筒状部631から抜き出
し、引手兼係合雄具620の係合雌具630に対する係
合状態を解除するようにしてある。
【0120】かかる引手兼係合雄具620をスライダー
10に備えたスライドファスナーAにおいて、当該引手
兼係合雄具620を引いてスライダー10を移動し、該
スライドファスナーAにおける各務歯11を噛合さて開
口Baを閉じ合わせ状態になすと共に、このスライダー
10に備え付けられている該引手兼係合雄具620にお
ける板状の引手兼係合片621を、この務歯11を噛み
合わせるように移動されたスライダー10の前方の開口
縁部Bに備えられている係合雌具630の筒状部631
に差し入れ、この板状の引手兼係合片621によって一
旦上方に浮き上げられた係合ピン634bを、該板状の
引手兼係合片621の係合孔621a内に受け入れ、こ
の係合ピン634bに当該係合孔621aの孔縁を係合
させて該スライダー10の移動を阻止した状態とする。
【0121】また、このスライダー10によるスライド
ファスナーAの開き出しは、前記摘み634cを前記圧
縮コイルバネ634eの付勢力に抗して上方に引き上
げ、前記係合孔621aに係合している係合ピン634
bを当該係合孔621aの孔縁に対する係合を解くよう
に上方に引き上げると共に、筒状部631から板状の引
手兼係合片621を引き抜き、当該スライダー10の引
手兼係合雄具620と開口縁部Bの係合雌具630相互
の係合を解くと共に、この引手兼係合雄具620を引っ
張って、該スライダー10を移動することによってなさ
れる。
【0122】なお、前記スライダー10は、このスライ
ダー10を、前記引手兼係合雄具620を前記係合雌具
630に係合させる向きに移動し、あるいは該引手兼係
合雄具620を該係合雌具630との係合を解除する向
きに移動させるのに適した構成を備えたものとすること
が好ましく、例えば、該スライダー10における前記柱
部10cの上面に適宜形状の滑り止め10eなどを設け
るようになすことが好ましい。かかる滑り止め10e
は、手指による当該スライダー10の移動操作に適する
形状のものであれば、いかなる構成の滑り止め10eで
あってもよく、この図示例にあっては前記柱部10cの
上面に、その幅方向を向いた溝を、この柱部10cにお
ける長手方向に亙って列設した構成としてある。
【0123】
【発明の効果】この発明に係るスライドファスナーにお
けるスライダーの留め構造は、開口縁部に備え付けられ
て開口を開閉するスライドファスナーにおけるスライダ
ーに一方係合具が、このスライダーを前記スライドファ
スナーの務歯を噛み合わせるように移動して前記開口を
閉じ合わせ状態とした位置の前方の開口縁部に他方係合
具が設けてあると共に、前記スライドファスナーの務歯
を噛み合わせるように移動して前記開口を閉じ合わせ状
態とした前記スライダーの係合具を前記開口縁部の係合
具に係脱可能に係合し得るようにしてあることから、前
記スライドファスナーを閉じ合わせの状態にしたスライ
ダーの係合具を、開口縁部に備えられている係合具に係
合状態にすることによって、当該スライダーの移動が効
果的に阻止され、予期しないスライダーの移動に伴うス
ライドファスナーの開き出しや、当該開き出されるスラ
イドファスナーの開口縁部分からの収納物の散失を防止
でき、また、当該スライドファスナーを開き出して、そ
の内部から各種物品などを所有者の意に反して密かに取
り出し、あるいは、短い時間内に、所有者の意に反して
取り出そうとする行為を効果的に阻止できる利点を有し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】典型的な第1の実施の形態に係るスライドファ
スナーにおけるスライダーの留め構造を、このスライド
ファスナーを一部開いている状態で示す平面図
【図2】同スライドファスナーを閉じた状態で示す平面
【図3】同要部拡大平面図
【図4】同要部縦断面図
【図5】同要部部品の斜視図
【図6】典型的な第2の実施の形態に係るスライドファ
スナーにおけるスライダーの留め構造を、このスライド
ファスナーを閉じた状態で示す要部拡大平面図
【図7】同要部縦断面図
【図8】同要部部品の斜視図
【図9】典型的な第3の実施の形態に係るスライドファ
スナーにおけるスライダーの留め構造を、このスライド
ファスナーを閉じた状態で示す一部破断の要部拡大平面
【図10】同要部部品の斜視図
【図11】典型的な第4の実施の形態に係るスライドフ
ァスナーにおけるスライダーの留め構造を、このスライ
ドファスナーを閉じた状態で示す一部破断の要部拡大平
面図
【図12】同要部部品の斜視図
【図13】典型的な第5の実施の形態に係るスライドフ
ァスナーにおけるスライダーの留め構造を、このスライ
ドファスナーを閉じた状態で示す一部破断の要部拡大平
面図
【図14】同要部部品の斜視図
【図15】典型的な第6の実施の形態に係るスライドフ
ァスナーにおけるスライダーの留め構造を、このスライ
ドファスナーを閉じた状態で示す要部拡大平面図
【図16】同要部縦断面図
【図17】同要部部品の斜視図
【図18】典型的な第7の実施の形態に係るスライドフ
ァスナーにおけるスライダーの留め構造を、このスライ
ドファスナーを閉じた状態で示す要部拡大平面図
【図19】同要部縦断面図
【図20】同要部部品の斜視図
【符号の説明】
A スライドファスナー B 開口縁部 Ba 開口 C 係合具 10 スライダー 11 務歯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口縁部に備え付けられて開口を開閉す
    るスライドファスナーにおけるスライダーに一方係合具
    が、このスライダーを前記スライドファスナーの務歯を
    噛み合わせるように移動して前記開口を閉じ合わせ状態
    とした位置の前方の開口縁部に他方係合具が設けてある
    と共に、前記スライドファスナーの務歯を噛み合わせる
    ように移動して前記開口を閉じ合わせ状態とした前記ス
    ライダーの係合具を前記開口縁部の係合具に係脱可能に
    係合し得るようにしてあることを特徴とするスライドフ
    ァスナーにおけるスライダーの留め構造。
  2. 【請求項2】 前記スライダーに備えられる引手を、前
    記開口縁部に備えられる係合具に係合される係合具とし
    てあることを特徴とする請求項1に記載のスライドファ
    スナーにおけるスライダーの留め構造。
  3. 【請求項3】 前記係合具を、筒状部を備えた係合雌具
    と、この係合雌具における筒状部内に差入れられて該係
    合雌具に係脱可能に係合される係合雄具としてあること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスライドフ
    ァスナーにおけるスライダーの留め構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1929895A1 (en) * 2006-11-09 2008-06-11 Jenn Yaw J.Y. Enterprises Co., Ltd. Zipper pull tab assembly
JP2012217519A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Myuupakku Ozaki:Kk 固定式ファスナー用スライダおよびそのスライダを用いた袋体
CN104757751A (zh) * 2015-04-01 2015-07-08 谢祥宇 具有自锁防盗功能的拉链装置

Cited By (4)

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