JP2002101860A - フィルムまたはシート、およびそれを用いた生鮮品の鮮度保持方法 - Google Patents

フィルムまたはシート、およびそれを用いた生鮮品の鮮度保持方法

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JP2002101860A
JP2002101860A JP2000297207A JP2000297207A JP2002101860A JP 2002101860 A JP2002101860 A JP 2002101860A JP 2000297207 A JP2000297207 A JP 2000297207A JP 2000297207 A JP2000297207 A JP 2000297207A JP 2002101860 A JP2002101860 A JP 2002101860A
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sheet
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Takashi Ito
敬史 伊藤
Kenji Arakawa
健司 荒川
Jun Hiraki
純 平木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安全且つ長期にわたって生鮮品の鮮度を維持す
ることが可能な包装材料、生鮮品の鮮度保持方法の提
供。 【解決手段】ε−ポリリジンおよび/またはその塩を含
有するフィルムまたはシートの作製、および該フィルム
またはシートを用いて生鮮品を包装または被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムまたはシ
ート、およびそれを用いた生鮮品の鮮度保持方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】多くの食品がプラスチック製のフィルム
またはシートからなる包装材料によって包装されて流通
している。該包装材料は包装することにより商品外観を
美しく飾ることで消費者の購買意欲を刺激したり、内容
物への異物混入を防止し清潔に保つ目的から使用されて
いる。しかしながら、該包装材料の多くは抗菌効果を有
していないため、内容物とフィルムとの界面にて繁殖し
た微生物による内容物の劣化・腐敗が生じる場合があっ
た。該包装材料に抗菌効果を付与する試みとして、例え
ば、特開平02−255844号公報には抗菌性ゼオラ
イトを添加・混練した抗菌フィルムが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、該抗菌
性ゼオライトは工業用抗菌剤であるため食品衛生法にお
ける食品添加物として認められていない。このため、該
抗菌フィルムを食品包装材用途には使用することは困難
であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記従来技
術の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、ε
−ポリリジンおよび/またはその塩を含有するフィルム
またはシートを用いて生鮮品を包装すれば、安全且つ長
期にわたって生鮮品の鮮度を維持することが可能である
ことを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させ
た。
【0005】以上の記述から明らかなように、本発明の
目的は安全且つ長期にわたって食品の鮮度を維持するこ
とが可能なフィルムまたはシート、および生鮮品の鮮度
保持方法を提供することにある。
【0006】本発明は、下記(1)〜(4)で示され
る。 (1)ε−ポリリジンおよび/またはその塩を含有する
フィルムまたはシート。
【0007】(2)複数の層を有するフィルムまたはシ
ートであって、ε−ポリリジンおよび/またはその塩を
最表面層に含有するフィルムまたはシート。
【0008】(3)その用途が生鮮品の鮮度保持用であ
る前記第1項または第2項記載のフィルムまたはシー
ト。
【0009】(4)前記第1項または第2項記載のフィ
ルムまたはシートを用いて生鮮品を包装または被覆する
ことを特徴とする生鮮品の鮮度保持方法。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき詳細に説明す
る。本発明において使用されるε−ポリリジンは、例え
ば特許第1245361号明細書に記載のε−ポリリジ
ン生産菌である、ストレプトマイセス属に属するストレ
プトマイセス・アルプラス・サブスピーシーズ・リジノ
ポリメラスを培地に培養し、得られた培養物からε−ポ
リリジンを分離、採取することによって得ることができ
る。ε−ポリリジンは厚生省の既存添加物名簿にも記載
されている物質であり、食品保存料等に利用されてい
る。
【0011】本発明においてε−ポリリジンは遊離の形
で用いることができるが、塩酸、硫酸、およびリン酸等
の無機酸、酢酸、プロピオン酸、フマル酸、リンゴ酸、
クエン酸、マレイン酸、アジピン酸、グルコン酸、およ
び乳酸等の有機酸、カプロン酸、ラウリン酸、ステアリ
ン酸等の中鎖および長鎖の飽和脂肪酸、オレイン酸、リ
ノール酸、アラキドン酸等の中鎖および長鎖の不飽和脂
肪酸などと塩を形成したものであっても使用することが
できる。これ以降ε−ポリリジンとその塩をあわせて
「EPL」と記述する。
【0012】本発明のフィルムまたはシートは合成樹脂
をその原料とするものである。該合成樹脂としては、ポ
リプロピレンおよびプロピレンと他のα−オレフィンと
の二元もしくは三元共重合体、低密度ポリエチレン、線
状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等のポリオ
レフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、共重合ポリエステル等の熱可塑
性ポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66等の
ポリアミド系樹脂、ポリスチレン、アクリルニトリル−
ブタジエン−スチレン共重合体等のポリスチレン系樹
脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂の熱可塑
性樹脂、エチレン−プロピレン−ゴム共重合体、スチレ
ン−ブタジエン−ゴム共重合体等の熱可塑性エラストマ
ーおよびこれらの混合物等を挙げることができる。
【0013】本発明のフィルムまたはシートにおけるE
PLの含有割合は特に限定されるものではないが、フィ
ルムまたはシートに対して0.005〜10重量%の割
合であることが好ましい。
【0014】また、本発明のフィルムまたはシートは、
本発明の効果を損なわない範囲であれば、通常のフィル
ムまたはシート組成物に広く使用されている各種添加剤
を配合してもよい。各種添加剤としては、耐熱安定性、
耐熱劣化防止性、耐熱性付加のための熱安定剤、耐候性
付加のための耐候剤、耐光性付加のための耐光剤、機能
性付加のための各種安定剤、中和剤、添加剤、界面活性
剤、有機系もしくは無機系の顔料、成形品の機械強度の
向上、機能性付与のための有機系もしくは無機系フィラ
ーを挙げることができる。また、EPLの抗菌性を増す
ために抗菌助長物質や、フィルムまたはシートにおける
EPL分散性を向上させる分散剤を用いてもよい。
【0015】本発明のフィルムまたはシートの製造方法
は特に限定されるものではない。具体的には、Tダイ押
出法やカレンダーロール法等の、汎用のフィルムまたは
シートの加工方法により製造できる。また、EPLを添
加するタイミングやその方法は特に限定されるものでは
ない。
【0016】また、本発明のフィルムまたはシートは、
単一の合成樹脂による単層構造、あるいは一種類以上の
合成樹脂による多層構造の何れでも構わない。特に、複
数の層を有するフィルムまたはシートであれば、EPL
をその最表層にのみ添加することにより実用上充分な抗
菌効果を有するフィルムまたはシートを得ることができ
ることから、フィルムまたはシートへのEPLの添加量
を低減することができ、低コストで抗菌効果を有するフ
ィルムまたはシートを得ることができ好ましい。
【0017】また、本発明のフィルムまたはシートにお
いては、必要に応じてその表面に、コロナ処理、プラズ
マ処理、火炎処理等の表面処理を施しても構わない。
【0018】本発明のフィルムまたはシートの用途は特
に限定されるものではないが、該フィルムまたはシート
の有する抗菌効果を有効に発揮させる用途として、生鮮
品の鮮度保持を挙げることができる。
【0019】本発明の包装材料による生鮮品の包装方法
および被覆方法は特に限定されるものではないが、例え
ば、袋詰包装、ハンカチ包装、シュリンク包装、箱詰方
法等の公知の方法で行えばよい。
【0020】本発明の生鮮品は特に限定されるものでは
ないが、具体的には、野菜、果物、花卉、畜肉およびそ
の加工品、魚貝類およびその加工品などを挙げることが
できる。
【0021】
【実施例】以下実施例を以て本発明を詳細に説明する。
なお、本実施例において「%」は、特に断りがない限り
「重量%」を意味する。
【0022】1.PPコンパウンドの作製 1)PPコンパウンド−1の作製 ポリプロピレン(230℃メルトフローレイト;10g
/10分)99.7%、イルガノックス1010(Irga
nox 1010 チバ・ガイギー社製)0.1%、ステアリン
酸カルシウム0.1%、EPL0.1%の割合である組
成物をブレンダーで均一混合したのち、単軸押出機にて
押出温度210℃の条件で混練押出した。押出された樹
脂組成物は直ちに冷水中を通過させて冷却したのち、ペ
レット状に切断してPPコンパウンド−1を得た。
【0023】2)PPコンパウンド−2の作製 EPLの代わりにアリルカラシ油を用いた以外は、PP
コンパウンド−1の製造方法に準じてPPコンパウンド
−2を作製した。
【0024】3)PPコンパウンド−3の作製 EPLの代わりにプロタミンを用いた以外は、PPコン
パウンド−1の製造方法に準じてPPコンパウンド−3
を作製した。
【0025】4)PPコンパウンド−4の作製 EPLを添加せず、ポリプロピレン(230℃メルトフ
ローレイト;10g/10分)を99.8%とした以外
は、PPコンパウンド−1の製造方法に準じてPPコン
パウンド−4を作製した。
【0026】5)LLDPEコンパウンド−1の作製 直鎖状低密度ポリエチレン(190℃メルトインデック
ス;6g/10分)99.7%、イルガノックス101
0(Irganox 1010 チバ・ガイギー社製)0.1%、ス
テアリン酸カルシウム0.2%、EPL0.1%の割合
である組成物をブレンダーで均一混合したのち、単軸押
出機にて押出温度190℃の条件で混練押出した。押し
出された樹脂組成物は直ちに冷水中を通過させて冷却し
たのち、ペレット状に切断してLLDPEコンパウンド
−1を得た。
【0027】6)LLDPEコンパウンド−2の作製 EPLの代わりにアリルカラシ油を使用した以外は、L
LDPEコンパウンド−1の製造方法に準じてLLDP
Eコンパウンド−2を作製した。
【0028】7)LLDPEコンパウンド−3の作製 EPLの代わりにプロタミンを使用した以外は、LLD
PEコンパウンド−1の製造方法に準じてLLDPEコ
ンパウンド−3を作製した。
【0029】8)LLDPEコンパウンド−4の作製 EPLを添加せず、直鎖状低密度ポリエチレン(190
℃メルトインデックス;6g/10分)を99.8%と
した以外は、LLDPEコンパウンド−1の製造方法に
準じてLLDPEコンパウンド−4を製造した。
【0030】2.マスターバッチの作製 1)マスターバッチ−1の作製 直鎖状低密度ポリエチレン(190℃メルトインデック
ス;10g/10分)89.8%、イルガノックス10
10(Irganox 1010 チバ・ガイギー社製0.1%、ス
テアリン酸カルシウム0.1%、ステアリン酸亜鉛5
%、EPL5%の割合である組成物をブレンダーで均一
混合したのち、加圧ニーダーを用いて180℃の条件で
5分間混練した。混練終了後直ちに樹脂組成物を取り出
して冷却、固化したのち、粉砕器を用いて粉砕を行い、
マスターバッチ−1を得た。
【0031】2)マスターバッチ−2の作製 EPLの代わりにアリルカラシ油を用いた以外は、マス
ターバッチ−1の製造方法に準じてマスターバッチ−2
を作製した。
【0032】3)マスターバッチ−3の作製 EPLの代わりにプロタミンを用いた以外は、マスター
バッチ−1の製造方法に準じてマスターバッチ−3を作
製した。
【0033】実施例1 単層Tダイ装置を用い、押出温度210℃、ライン速度
20m/分、チルロール温度30℃の条件にてPPコン
パウンド−1を製膜し、フィルム厚み30μmのフィル
ム−1を得た。
【0034】比較例1 PPコンパウンド−2を用いた以外は実施例1の方法に
準じてフィルム−2を作製した。
【0035】比較例2 PPコンパウンド−3を用いた以外は実施例1の方法に
準じてフィルム−3を作製した。
【0036】比較例3 PPコンパウンド−4を用いた以外は実施例1の方法に
準じてフィルム−4を作製した。
【0037】実施例2 PPコンパウンド−2をコア層、LLDPEコンパウン
ド−1をチルロール層、LLDPEコンパウンド−4を
エアナイフ層に構成した多層Tダイ装置を用いて、押出
温度210℃、ライン速度20m/分、チルロール温度
30℃、チル層:コア層:エア層の構成比率1:4:1
の条件にて製膜し、フィルム厚み30μmのフィルム−
5を得た。
【0038】比較例4 LLDPEコンパウンド−2をチルロール層に構成した
以外は実施例2の方法に準じてフィルム−6を作製し
た。
【0039】比較例5 LLDPEコンパウンド−3をチルロール層に構成した
以外は実施例2の方法に準じてフィルム−7を作製し
た。
【0040】比較例6 LLDPEコンパウンド−4をチルロール層およびエア
ナイフ層に構成した以外は実施例2の方法に準じてフィ
ルム−8を作製した。
【0041】実施例3 LLDPEコンパウンド−4が98%、マスターバッチ
−1が2%の割合である組成物をタンブラーで均一混合
したのち、単層Tダイ装置を用いて、押出温度210
℃、ライン速度20m/分、チルロール温度30℃の条
件にて製膜し、フィルム厚み30μmのフィルム−9を
得た。
【0042】比較例7 マスターバッチ−1の代わりにマスターバッチ−2を使
用した以外は実施例3の方法に準じてフィルム−10を
製造した。
【0043】比較例8 マスターバッチ−1の代わりにマスターバッチ−3を使
用した以外は実施例3の方法に準じてフィルム−11を
製造した。
【0044】比較例9 マスターバッチを使用せず、LLDPEコンパウンド−
4を100%とした以外は実施例3の方法に準じてフィ
ルム−12を製造した。
【0045】3.抗菌性試験 実施例1〜3および比較例1〜9で得られたフィルム−
1〜12について、下記の抗菌性試験方法にて抗菌性試
験を実施した。 抗菌性試験方法(フィルム密着法) “銀等無機抗菌剤研究会 銀等無機抗菌剤の抗菌評価試
験法(1995年)”に定められた合成樹脂抗菌試験法
である“フィルム密着法”に準じて抗菌効果の測定を行
った。試験方法について下記に示す。
【0046】1)接種用菌液の調整 普通ブイヨン培地(栄研化学(株)製)を滅菌精製水で
500倍に希釈し、pHを7.0±0.2に調整した1
/500培地に、滅菌したピペットで大腸菌(Esch
erichia coli、IFO3972)を、培地
中の生菌数が3.0×105個/mLの濃度となるよう
に添加した。
【0047】2)抗菌性試験1 5cm×5cmに切出したフィルム−1〜12につい
て、下記の抗菌性試験方法にて抗菌性試験を実施した。
フィルム−1〜12を各々滅菌シャーレへ入れ、その抗
菌処理面に接種用菌液0.5mLを接種し、さらにその
上に滅菌処理を施したポリエチレン製被覆フィルム
(4.5cm×4.5cm)を被せて蓋をしたのち、温
度35±1℃、相対湿度90%以上の条件で24時間培
養を行った。24時間経過後、各々の試験片、該被覆フ
ィルムに付着している菌をSCDLPブイヨン培地(日
本製薬(株)製)10mLを用いて滅菌シャーレ中に十
分に洗い出し、この洗い出した液1mL中の生菌数を標
準寒天培地法により測定した。試験終了後、下記計算式
により増減値差を算出し、その結果を表1に示した。 増減値差 = Log(B/A)− Log(C/A) 抗菌無加工試料 [A]:接種直後の生菌数 [B]:定時間培養操作後の生菌数 抗菌加工試料 [C]:定時間培養操作後の生菌数
【0048】3)抗菌性試験2 被験フィルムを実施例1〜3および比較例1〜9で得ら
れたフィルム−1〜12とし、接種用菌液の細菌を黄色
ブドウ球菌(Staphylococcusaureu
、IFO12732)とした以外は、抗菌性試験1に
準じて抗菌効果の測定を行った。その結果を表1に示し
た。
【0049】
【表1】
【0050】表1から明らかなように、実施例1のフィ
ルム−1は、比較例1のアリルカラシ油を添加したフィ
ルム−2、比較例2のプロタミンを添加したフィルム−
3、および、比較例3の抗菌剤を添加しないフィルム−
4と比較して大腸菌および黄色ブドウ球菌に対する抗菌
効果が優れていることがわかる。また、実施例2のフィ
ルム−5は、比較例4のアリルカラシ油を添加したフィ
ルム−6、比較例5のプロタミンを添加したフィルム−
7、および、比較例6の抗菌剤を添加しないフィルム−
8と比較して大腸菌および黄色ブドウ球菌に対する抗菌
効果が優れていることがわかる。さらにまた、実施例3
のフィルム−9は、比較例7のアリルカラシ油を添加し
たフィルム−10、比較例8のプロタミンを添加したフ
ィルム−11、および、比較例9の抗菌剤を添加しない
フィルム−12と比較して大腸菌および黄色ブドウ球菌
に対する抗菌効果が優れていることがわかる。
【0051】4)食品保存性試験 実施例1〜3および比較例1〜9で得られたフィルム−
1〜12について、下記の食品保存性試験を行った。そ
の結果を表2に示した。炊飯直後の米飯100gより作
製したおにぎりに、ハンドスプレーを用いて枯草菌(
acillus subtilis、IFO3134)
を、おにぎり中の生菌数が3個/gとなるように接種し
た。このおにぎりをフィルム−1〜12にて包装したの
ち、25℃の恒温槽に24時間保存し、その生菌数の変
化について測定を行った。
【0052】
【表2】
【0053】表2から明らかなように、本発明の実施例
1のフィルム−1にて包装したおにぎりは、比較例1の
アリルカラシ油を添加したフィルム−2、比較例2のプ
ロタミンをを添加したフィルム−3、および、比較例3
の抗菌剤を添加しないフィルム−4にて包装したおにぎ
りと比較して、24時間後の生菌数が少なく、食品保存
効果が優れていることがわかる。また、実施例2のフィ
ルム−5にて包装したおにぎりは、比較例4のアリルカ
ラシ油を添加したフィルム−6、比較例5のプロタミン
をを添加したフィルム−7、および、比較例6の抗菌剤
を添加しないフィルム−8にて包装したおにぎりと比較
して、24時間後の生菌数が少なく、食品保存効果が優
れていることがわかる。さらにまた、実施例3のフィル
ム−9にて包装したおにぎりは、比較例7のアリルカラ
シ油を添加したフィルム−10、比較例8のプロタミン
をを添加したフィルム−11、および、比較例9の抗菌
剤を添加しないフィルム−12にて包装したおにぎりと
比較して、24時間後の生菌数が少なく、食品保存効果
が優れていることがわかる。
【0054】
【発明の効果】本発明者のフィルムまたはシートを用い
て食品を包装すれば、安全且つ長期にわたって食品の鮮
度を維持することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/18 CEZ C08J 5/18 CEZ // C08L 101:00 C08L 101:00 Fターム(参考) 3E067 AA11 AB04 AB08 AB09 AC01 BA18A BB14A BB25A BB26A FA01 FC01 GA30 GC05 GD01 3E086 AB01 AD13 BA04 BA15 BB90 CA01 CA15 CA21 CA25 4B021 LA15 LA17 LA24 LW02 LW03 LW04 MC01 MK23 MP08 MQ05 4F071 AA15 AA20 AA44 AA54 AA70 AF52 AH04 BB06 BC01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ε−ポリリジンおよび/またはその塩を
    含有するフィルムまたはシート。
  2. 【請求項2】 複数の層を有するフィルムまたはシート
    であって、ε−ポリリジンおよび/またはその塩を最表
    面層に含有するフィルムまたはシート。
  3. 【請求項3】 その用途が生鮮品の鮮度保持用である請
    求項1または請求項2記載のフィルムまたはシート。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のフィルムまたは
    シートを用いて生鮮品を包装または被覆することを特徴
    とする生鮮品の鮮度保持方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2390535A1 (en) 2003-06-10 2011-11-30 Honda Motor Co., Ltd. Apparatus for generating tactile force for a vehicle
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