JP2002101264A - イメージセンサチップ、及びそれを用いた画像読み取り装置 - Google Patents

イメージセンサチップ、及びそれを用いた画像読み取り装置

Info

Publication number
JP2002101264A
JP2002101264A JP2000290614A JP2000290614A JP2002101264A JP 2002101264 A JP2002101264 A JP 2002101264A JP 2000290614 A JP2000290614 A JP 2000290614A JP 2000290614 A JP2000290614 A JP 2000290614A JP 2002101264 A JP2002101264 A JP 2002101264A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image sensor
circuit
reference potential
output
input terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000290614A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiraki Kozuka
開 小塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000290614A priority Critical patent/JP2002101264A/ja
Publication of JP2002101264A publication Critical patent/JP2002101264A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 直線状に配列したイメージセンサチップ毎に
クランプレベルが変動することによって発生する画像上
の濃淡を低減した密着型イメージセンサ用イメージセン
サチップを提供する。 【解決手段】 光電変換手段からの信号を増幅する増幅
器7−1の出力をクランプするクランプ回路4−1に、
容量C1とスイッチSW2に加え、スイッチSW4に直
列に接続される抵抗16−1を備えさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿読み取り装
置、画像入力装置等に用いられる1次元、又は2次元の
イメージセンサチップ、及び複数のイメージセンサチッ
プを1次元状に複数個配置して構成される密着型イメー
ジセンサに関し、特におのおののイメージセンサチップ
単位で発生するランダムノイズ低減に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、フォトダイオード等の受光素子で
ある受光要素を線(ライン)上に配列して、原稿等の画
像情報を直接読み取る密着型イメージセンサ(リニアイ
メージセンサ)は、ファクシミリや、デジタル複写機、
スキャナ等の画像読み取り装置に多く利用されている。
該密着型イメージセンサに複数個直列に用いるイメージ
センサチップは、シリコンウェハから作られる為に、セ
ンサ長はウェハサイズにより制限を受け、読み取り原稿
幅と同一の長さのイメージセンサチップを作ることは容
易ではない。この為、従来は結像光学系を用い読み取り
原稿を縮小結像させて、原稿の保持する画像を読み取っ
ていた。しかし、このような縮小結像光学系を利用する
ものは、光学系の配置の為のスペースが必要になるの
で、小型化が困難であり、また解像度を十分なものにす
ることが困難である。
【0003】そこで、イメージセンサチップを複数個直
線状に配列した、いわゆる密着型イメージセンサが用い
られるようになっている。従来の前記密着型イメージセ
ンサとして、これまでに特開平2−210947号公
報、特開平2−210948号公報、特開平2−210
949号公報、特開平2−210950号公報、及び1
992年9月25日テレビジョン学会技術報告Vol.
16,No.58に発表の論文「高速・高階調密着型リ
ニアセンサ−(BASIS型)マルチチップコンタクト
センサ−」などで報告されている。
【0004】図6は従来の前記密着型イメージセンサの
1例を示す概略構成図である。
【0005】図6において、1−1〜1−mはイメージ
センサチップであり、該チップにはx方向に1列に配置
されたn個の受光要素2−1−1〜2−1−nが形成さ
れている。また、チップ1−1には、各受光要素2−1
−1〜2−1−nの出力を順次選択する、つまり該受光
要素による光信号の読み出し動作を行う選択回路3−1
が形成されている。
【0006】また、前記チップ1−1には前記受光要素
の読み出し動作のスタート信号を遅延させる遅延回路1
1−1が形成されている。また、前記チップ1−1には
前記スタート信号が入力されてから前記選択回路3−1
が前記受光要素2−1−1〜2−1−nによる光信号の
読み出し動作をスタートするまでの期間において、該選
択回路3−1の出力信号線を基準電位Vref にクランプ
するクランプ回路24−1が形成されている。また、前
記スタート信号により動作状態とされ、前記クランプ回
路24−1の出力を増幅するバッファ回路12−1が形
成され、該バッファ回路12−1の出力は出力信号線5
−1からチップ外へと出力される。
【0007】前記遅延回路11−1は入力信号線8−1
を介して外部駆動回路により駆動される。
【0008】前記クランプ回路24−1に対し、動作状
態及び非動作状態の切替制御信号を出力する制御回路6
−1は、入力信号線8−1を介して外部駆動回路により
駆動される。
【0009】前記バッファ回路12−1に対し、動作状
態及び非動作状態の切替制御信号を出力する制御回路1
3−1は、入力信号線8−1を介して外部駆動回路によ
り駆動される。
【0010】前記基準電圧Vref は基準電圧入力線10
−1を介して外部バイアス回路によって供給される。
【0011】基準電圧入力線10−1〜10−mはチッ
プ外にて短絡接続されており、各チップに共通の基準電
圧Vref が供給される。
【0012】イメージセンサチップ1−2〜1−mは前
記イメージセンサチップ1−1と同様の構成を有するチ
ップであり、対応する部分には対応する同様な符号が付
されている。
【0013】イメージセンサチップ1−1から1−m
は、x方向に1列に配列されており、従って、(nx
m)個の全受光要素がx方向に1列に配列されて、密着
型イメージセンサを構成している。そして、画像読み取
りの際には、読み取り画像を保持している原稿を1ライ
ンずつ受光要素に対応させつつ、密着型イメージセンサ
に対して相対的にy方向に搬送する。
【0014】イメージセンサチップ1−1の全受光要素
からの出力が選択回路3−1により順次選択され、クラ
ンプ回路24−1と増幅回路12−1を介して、出力信
号線5−1から外部へと出力され、次いでチップ1−2
の全受光要素からの出力が選択回路3−2により順次選
択され、同様に出力信号線5−2から外部へと出力さ
れ、以下同様にして全受光要素の出力が時系列的に出力
される。
【0015】しかし、以上のようなイメージセンサチッ
プを複数個直線状に配列した、いわゆる密着型イメージ
センサにおいては、各チップにおいて受光要素からクラ
ンプ回路の間でランダムノイズを発生し、直線状に配列
したイメージセンサチップ毎にクランプレベルが変動す
ることによって画像上の濃淡として現れてくるという問
題点があった。
【0016】この問題点に対して、本発明者らにより特
開平11−220570号公報にイメージセンサチップ
ごとのクランプレベル変動を抑制した、イメージセンサ
チップ及びそれを用いた密着型イメージセンサ及びそれ
らの駆動方法が提案されている。
【0017】図7に上記特開平11−220570公報
に開示されているイメージセンサチップの構成を示す。
図7においては、クランプ回路24−1の前段にノイズ
低減回路7−1を設け、クランプ回路動作時にクランプ
回路に入力されるノイズを低減することにより、上記問
題の解決を図ったものである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術においてもイメージセンサチップごとのクランプレベ
ル変動を抑制するには不十分であった。
【0019】そこで本発明は前記従来技術に鑑み、直線
状に配列したイメージセンサチップ毎にクランプレベル
が変動することによって発生する画像上の濃淡を、さら
に低減した密着型イメージセンサ用イメージセンサチッ
プを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明によるイメージセ
ンサチップは、入射した光を電気的な出力信号に変換し
て出力する複数の光電変換手段と、前記光電変換手段の
出力信号を、基準電位入力端子より供給される基準電位
を基準としてクランプするクランプ手段と、前記クラン
プ手段の出力信号をインピーダンス変換するバッファ手
段と、を有するイメージセンサチップにおいて、前記ク
ランプ手段は、前記光電変換手段の出力端子と前記バッ
ファ手段の入力端子の間に接続された容量と、前記バッ
ファ手段の入力端子と前記基準電位入力端子の間に接続
されたスイッチと、前記バッファ手段の入力端子と前記
基準電位入力端子の間に前記スイッチと直列に接続され
た抵抗とを備えることを特徴とする。
【0021】また、本発明によるイメージセンサチップ
は、上記のイメージセンサチップにおいて、前記複数の
光電変換手段と前記クランプ手段との間に前記複数の光
電変換手段の出力信号を増幅して前記クランプ手段に供
給する増幅手段を有することを特徴とする。
【0022】更に、本発明によるイメージセンサチップ
は、上記のイメージセンサチップにおいて、前記増幅手
段は、前記基準電位入力端子より供給される前記基準電
位を基準電圧とし、前記光電変換手段の信号を出力する
動作状態と、前記光電変換手段の信号を出力せずに前記
動作状態より消費電流を低減する非動作状態との2つの
動作モードを有し、前記非動作状態における前記増幅手
段の出力電位が実質的に前記基準電位と等しいことを特
徴とする。
【0023】本発明による画像読取装置は、上記のイメ
ージセンサチップと、前記複数のイメージセンサチップ
の前記基準電位入力端子に前記基準電位を供給する手段
と、を備えることを特徴とする。
【0024】また、本発明による画像読取装置は、上記
の画像読取装置において、原稿を照射する光源と、前記
複数のイメージセンサチップからの出力信号を処理する
処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0025】本発明によるクランプ回路は、入力端子と
出力端子の間に接続された容量と、前記出力端子と基準
電位入力端子の間に接続されたスイッチと、前記出力端
子と前記基準電位入力端子の間に前記スイッチと直列に
接続された抵抗と、を備えることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、実施形態を用いて本発明の
具体的な構成、及び作用効果について、図面を参照しな
がら説明する。
【0027】[実施形態]図1は本発明の密着型イメー
ジセンサ用イメージセンサチップの第1の実施形態を示
す概略構成図である。
【0028】図1において、1−1はイメージセンサチ
ップであり、該チップにはx方向に1列に配置されたn
個のフォトダイオードやフォトトランジスタ等の光電変
換素子である受光要素2−1−1〜2−1−nが形成さ
れている。また、前記チップ1−1には各受光要素2−
1−1〜2−1−nの出力を順次時系列的に選択する、
つまり該受光要素による光信号の読み出し動作を行う選
択回路3−1が形成されている。この各受光要素から選
択回路に至る経路には、例えば、受光要素で発生した光
電荷を電荷/電圧変換して選択回路に出力するソースフ
ォロワ回路と、該ソースフォロワ回路をアクティブにし
て選択出力する選択スイッチ等が構成され、各受光要素
の光電荷に応じた信号電圧を選択回路3−1に出力す
る。また、選択回路3−1には、一時的に信号電圧を蓄
積するキャパシタを用いて、不図示のシフトレジスタに
より信号出力線に出力する走査スイッチによって、時系
列的な信号電圧を得ることができる。
【0029】また、イメージセンサチップ1−1には前
記受光要素の読み出し動作のスタート信号を遅延させる
遅延回路11−1が形成されている。このスタート信号
から遅延する遅延時間は、ノイズを低減してクランプす
るレベルを検出するまでの時間である。また、前記チッ
プ1−1には前記スタート信号が入力されてから前記選
択回路3−1が前記受光要素による光信号の読み出し動
作をスタートするまでの期間において、前記選択回路3
−1の出力信号線に含まれるランダムノイズを低減せし
めるノイズ低減回路7−1が形成されている。
【0030】尚、ノイズ低減回路7−1は、光信号の増
幅を行う増幅回路を含んでいる。
【0031】また、前記ノイズ低減回路7−1の動作期
間内において、前記ノイズ低減回路7−1に接続される
出力用の出力信号線の信号電圧を、チップ外より供給さ
れる基準電位Vref にクランプするクランプ回路4−1
が形成されている。
【0032】また、前記スタート信号により動作状態と
され、前記クランプ回路4−1の出力を増幅するバッフ
ァ回路12−1が形成され、バッファ回路の出力は出力
信号線5−1からチップ外へと出力される。
【0033】前記遅延回路11−1は入力信号線8−1
を介して外部駆動回路により駆動される。また、ノイズ
低減回路7−1に対し、動作状態及び非動作状態の切替
制御信号を出力する制御回路9−1は、入力信号線8−
1を介して外部駆動回路により駆動される。
【0034】また、クランプ回路4−1に対し、動作状
態及び非動作状態の切替制御信号を出力する制御回路6
−1は、入力信号線8−1を介して外部駆動回路により
駆動される。また、バッファ回路12−1、及びノイズ
低減回路7−1中の増幅回路に対し、動作状態及び非動
作状態の切替制御信号を出力する制御回路13−1は入
力信号線8−1を介して外部駆動回路により駆動され
る。
【0035】前記基準電圧Vref は基準電圧入力線10
−1及び基準電圧入力端子17−1を介して外部バイア
ス回路によってイメージセンサチップ1−1に供給され
る。基準電圧Vrefが供給される基準電圧入力線10−
1〜10−mはチップ外にて短絡されており、基準電圧
入力端子17−1〜17−mを介して各チップに共通の
基準電圧Vref が供給される。
【0036】また、基準電圧入力端子17−1から供給
される基準電圧Vrefは、抵抗16−1を介して前記クラ
ンプ回路4−1に供給される。
【0037】尚、イメージセンサチップ1−2〜1−m
は前記イメージセンサチップ1−1と同様の構成を有す
るチップであり、対応する部分には対応する符号が付さ
れている。
【0038】イメージセンサチップ1−1から1−m
は、x方向に1列に配列されており、従って、(nx
m)個の全受光要素がx方向に1列に配列されているこ
とになる。そして、画像読み取りの際には読み取り画像
を保持している原稿を1ラインずつ受光要素に対応させ
つつ、密着型イメージセンサに対して相対的にy方向に
搬送する。例えば、1ラインをA4サイズの横幅210
mmとし、画像読み取り解像度を600ドット/イン
チ、チップ数を15個とすると、1受光要素は42.3
μmの幅内にあり、1チップ幅14mmには約334個
の受光要素を有していることになる。
【0039】イメージセンサチップ1−1の全受光要素
からの出力が、選択回路3−1により順次1受光要素毎
に1個ずつ選択され、出力信号線5−1から外部へと出
力され、次いで次のチップのチップ1−2の全受光要素
からの出力が、選択回路3−2により順次1受光要素毎
に1個ずつ選択され、出力信号線5−2から外部へと出
力され、以下同様にして1列の全受光要素の出力が時系
列的に出力される構成となっている。
【0040】図2は図1のI部分に示すノイズ低減回路
7−1、クランプ回路4−1、バッファ回路12−1の
構成を示す回路ブロック図である。
【0041】図2において、ノイズ低減回路7−1は光
信号を増幅する増幅回路18−1、前記増幅回路18−
1の出力に含まれるノイズを低減するローパスフィルタ
ー回路14−1、増幅回路18−1の出力を、ローパス
フィルタ回路(LPF)を介するパスとそのままスルー
するパスを切り替えるスイッチSW1、スイッチSW
2、スイッチSW3で構成されている。
【0042】ここで、増幅回路18−1は基準電位入力
端子17−1より供給されるVrefを基準電位とした増幅
回路となっている。
【0043】ここで、選択回路3−1から出力される各
受光要素の時系列的な出力信号は、前記スイッチSW2
及びスイッチSW3によって該ノイズ低減回路内の伝達
経路を制御される。つまり、スイッチSW1及びスイッ
チSW2が導通状態(ON状態)であり、且つスイッチ
SW3が非導通状態(OFF状態)においては選択回路
3−1から出力される出力信号は、ローパスフィルター
回路(LPF)を伝達して前記ノイズ低減回路7−1よ
り出力される。一方、スイッチSW1及びスイッチSW
2が非導通状態(OFF状態)であり、且つスイッチS
W3が導通状態(ON状態)においては選択回路から出
力される出力信号はスイッチSW3を介して未処理で前
記ノイズ低減回路7−1より出力される。
【0044】また、クランプ回路4−1はカップリング
容量C1、スイッチSW4及び基準電圧入力端子17−
1と前記スイッチSW4との間に設けられた抵抗16−
1によって形成される。また、クランプ回路4−1の出
力はバッファ回路12−1を介してインピーダンス変換
されて出力される。
【0045】ここで、スイッチSW4が導通状態(ON
状態)においてB点の電位は基準電位Vref に抵抗16
−1を介して接続され、スイッチSW4が非導通状態
(OFF状態)においてB点は基準電位Vref に対して
開放される。つまり、B点の電位はスイッチSW4をま
ずON状態とし、続いてスイッチSW4をOFF状態と
することによって、B点を前記基準電位Vref にクラン
プすることができる。
【0046】しかしながら、問題となっているイメージ
センサチップごとのクランプレベルの変動は、上記クラ
ンプ動作を行うごとに、図2のA点とB点の電位差が変
動するところにあるため、図2に示すように、基準電位
入力端子17−1とスイッチとの間に抵抗を設けること
によってスイッチSW4が導通状態においてA点からB
点に対してカップリング容量C1と抵抗16−1により
ハイパスフィルタが構成されるため、A点とB点の電位
差の変動をより低減することが可能となる。
【0047】つまり、直流的には、B点の電位を基準電
位VREFにクランプするが、クランプ解除後にB点の電
位がA点にあるノイズ成分の電位の分だけ変動してしま
うのを防止するために、カップリング容量C1と抵抗1
6−1によるハイパスフィルタにより、交流的にはA点
の電位をB点の電位と等しくしておく。
【0048】なお、B点の電位をクランプしている期間
では、A点には受光要素からのビデオ信号成分が入力さ
れないので、カップリング容量C1と抵抗16−1によ
るハイパスフィルタのカットオフ周波数は、ビデオ信号
の帯域に入っていても良い。
【0049】図3は、図2における増幅回路18−1の
回路図である。
【0050】図3において、本実施形態に用いている増
幅回路は、イメージセンサチップが光信号を出力する動
作状態とそれ以外の非動作状態とを切り替えるスイッチ
SW5が設けられている。
【0051】該スイッチSW5がローレベルのとき増幅
回路は動作状態、該スイッチSW5がハイレベルの時
は、M1、M6がONとなり、非動作状態となる。この
非動作状態においては、M14及びM8がほぼオフ状態
となり増幅回路の出力部がハイインピーダンス状態とな
るため、増幅回路の出力OUTの電位は基準電位近傍に
設定することが可能となる。なお、非動作状態における
消費電流は、動作状態における消費電流よりも少ない。
【0052】また、該スイッチSW5がローレベルのと
き増幅回路は動作状態となるが、このとき出力は基準電
圧にオフセットが加味された出力となるため、該スイッ
チSW5によって増幅回路の動作を切り替えても出力電
位は実質的に基準電圧近傍となり、B点の電位を速やか
に基準電位に初期化することが可能となる。
【0053】本実施形態における密着型イメージセンサ
においては前述の遅延回路13−1によって、実際に光
信号を出力する前に増幅回路を動作状態にし、光信号を
出力するまでの限られた期間で前述のクランプ動作を行
う。従って、その期間内にB点の電位を基準電位にする
必要が生じるが、本実施形態に示すように、非動作状態
及び動作状態において増幅回路の出力が実質的に基準電
位近傍であれば、カップリング容量C1の両端の電位が
動作状態の所望の電位に至るまでの時間を短縮すること
が可能となる。従って、抵抗16−1の値をより大きく
設定することが可能となり、より大きなノイズ低減効果
を得ることができる。
【0054】尚、図2においてスイッチSW4とB点の
間に抵抗16−1を設けても本実施形態と同様の効果は
得られるが、抵抗16−1形成時の寄生容量等によるゲ
イン低下、光入射によって抵抗16−1で発生する光キ
ャリア等がB点に蓄積されることによる出力変動、等を
考慮すると、抵抗16−1は基準電位入力端子17−1
とスイッチSW4との間に設けるのがより好ましい。
【0055】尚、カップリング容量C1を50pF、抵
抗16−1を20kΩに設定した本実施形態のイメージ
センサチップと、図2の抵抗16−1を短絡した従来技
術のイメージセンサチップのチップごとのランダムノイ
ズを評価した結果、従来技術に対して、本実施形態は約
30%のノイズ低減効果が得られた。
【0056】尚、上記のイメージセンサチップを複数個
1次元上に配置した密着型イメージセンサを用いて画像
読み取り装置であるイメージスキャナを構成し、一様な
黒原稿、及び灰色原稿を読み取って画像を評価した結
果、イメージセンサチップ単位ごとのノイズによる画像
の濃淡ムラをほとんど認識できないレベルまで改良する
ことができた。このとき、画像読み取り装置内でイメー
ジセンサに供給する5V電源と抵抗素子とダイオード素
子を用いて約1.4Vの基準電圧源を構成し、密着型イ
メージセンサの基準電圧として供給するとともに、密着
型イメージセンサの出力信号を処理するための基準電圧
としても用いている。
【0057】上記構成により、基準電圧源で発生するノ
イズを除去して信号処理を行うことが可能となり、より
高品質な画像を得ることができる。
【0058】この様にして、カップリング容量C1の両
端の電位差を低減した状態でクランプ動作を行う構成を
実現したことにより、イメージセンサチップ毎にクラン
プレベルが変動することを低減させることができる。こ
れにより、チップごとの画像信号の濃淡差が縮小され
て、1ライン中、均一な画像信号を得ることができ、密
着型イメージセンサによる2次元画像全体としても、ム
ラのない高品質な画像信号を得ることができる。
【0059】尚、本実施形態は密着型イメージセンサ用
イメージセンサチップについて示したが、本発明は、例
えば複数ラインを有し、各ライン毎にクランプ回路を有
するイメージセンサや、RGB毎にクランプ回路を有す
る2次元イメージセンサ等に本発明を適用してもクラン
プ動作毎に発生するランダムノイズの低減効果が得られ
る。
【0060】次に、図4、5に基づいて、本発明の密着
型イメージセンサをシートフィード式の原稿画像読み取
り装置に適用した場合の一実施形態について詳述する。
【0061】図4は、原稿画像を読み取る原稿画像読み
取り装置の概略図である。101は密着型のイメージセ
ンサ(以下“CIS”とも呼ぶ)であり、密着型イメー
ジセンサ102、セルフォックレンズ103、LEDア
レイ104及びコンタクトガラス105から構成されて
いる。搬送ローラ106は、CIS101の前後に配置
されており、原稿を配置させるために使用される。コン
タクトシート107は、原稿をCIS101に接触させ
るために使用される。110は制御回路であり、CIS
101からの信号の処理等を行う。
【0062】原稿検知レバー108は、原稿が差し込ま
れたことを検知するためのレバーであり、原稿が差し込
まれたことを検知すると、原稿検知レバー108が傾く
ことにより、原稿検知センサ109の出力が変化するこ
とにより、その状態を制御回路110内のCPU215
に伝達することにより、原稿が差し込まれたと判断し
て、原稿搬送ローラ106駆動用モータ(図示せず)を
駆動させることにより、原稿搬送を開始させ読み取り動
作を行う。
【0063】図5は、図4の制御回路110を詳細に説
明するための電気的構成を示すブロック図である。以下
に図5を用いて、その回路動作を説明する。
【0064】図5において、CIS101は、光源であ
る各色R,G,BのLED202を含むLEDアレイ1
04も一体化されており、CIS101のコンタクトガ
ラス105上を原稿を搬送させながら、LED制御(ド
ライブ)回路203にて1ライン毎に各色R,G,Bの
LED202を切り替えて点灯させることにより、R,
G,B線順次のカラー画像を読み取ることが可能であ
る。
【0065】AMP204は、CIS101より出力さ
れた信号を増幅させる増幅器であり、205はこの増幅
出力のA/D変換を行って、例えば8ビットのディジタ
ル出力を得るA/D変換器である。シェーディングRA
M206には、キャリブレーション用のシートを予め読
み取ることにより、シェーディング補正用のデータが記
憶されており、シェーディング補正回路207は、前記
シェーディングRAM206のデータに基づいて読み取
られた画像信号のシェーディング補正を行う。ピーク検
知回路208は、読み取られた画像データにおけるピー
ク値を、ライン毎に検知する回路であり、原稿の先端を
検知するために使用される。
【0066】ガンマ変換回路209は、ホストコンピュ
ータより予め設定されたガンマカーブに従って、読み取
られた画像データのガンマ変換を行う。
【0067】バッファRAM210は、実際の読み取り
動作とホストコンピュータとの通信におけるタイミング
を合わせるために、画像データを一時的に記憶させるた
めのRAMであり、パッキング/バッファRAM制御回
路211は、ホストコンピュータより予め設定された画
像出力モード(2値,4ビット多値,8ビット多値,2
4ビット多値)に従ったパッキング処理を行った後に、
そのデータをバッファRAM210に書き込む処理と、
インタフェース回路212にバッファRAM210から
画像データを読み込んで出力する。
【0068】インタフェース回路212は、パーソナル
コンピュータなどの本実施形態に係る画像読み取り装置
のホスト装置となる外部装置との間でコントロール信号
の送受信や画像信号の出力を行う。
【0069】215は、例えばマイクロコンピュータ形
態のCPUであり、処理手順を格納したROM215A
及び作業用のRAM215Bを有し、ROM215Aに
格納された手順に従って、各部の制御を行う。
【0070】216は、例えば水晶発振器、214は、
CPU215の設定に応じて発振器216の出力を分周
して動作の基準となる各種タイミング信号を発生するタ
イミング信号発生回路である。213はインタフェース
回路213を介して制御回路と接続される外部装置であ
り、外部装置の1例としてはパーソナルコンピュータ等
があげられる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各イメージセンサチップに内蔵される受光要素の出力信
号を基準電位にクランプするクランプ回路において、基
準電圧入力端子と信号出力端子との間に抵抗を設けるこ
とによってクランプ容量の両端のノードの電位差変動を
抑制することが可能となる。従って、直線状に配列した
イメージセンサチップ毎にクランプレベルが変動するこ
とによって発生する画像上の濃淡を低減させることがで
き、チップごとの画像信号の濃淡差が縮小されて、複数
個のチップを直線状に配置したイメージセンサチップ列
においても1ライン中に均一な画像信号を得ることがで
き、密着型イメージセンサによる2次元画像全体として
も、ムラのない高品質な画像信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図2】図1中のI部分(ノイズ低減回路、クランプ回
路、バッファ回路)の構成を示す回路ブロック図であ
る。
【図3】図2中の増幅回路の回路図である。
【図4】本発明の実施形態による画像読み取り装置の構
成を示す概念図である。
【図5】図4に示す制御回路とその周辺部を示すブロッ
ク図である。
【図6】従来の密着型イメージセンサ、及び密着型イメ
ージセンサ用イメージセンサの第1の例を示す概略構成
図である。
【図7】従来の密着型イメージセンサ、及び密着型イメ
ージセンサ用イメージセンサの第2の例を示す概略構成
図である。
【符号の説明】
1−1〜1−m イメージセンサチップ 2−1−1〜2−m−n 受光要素 3−1〜3−m 選択回路 4−1〜4−m クランプ回路 5−1〜5−m 出力線 6−1〜6−m 第2の制御回路 7−1〜7−m ノイズ低減回路 8−1〜8−m 入力線 9−1〜9−m 第1の制御回路 10−1〜10−m 基準電圧入力線 11−1〜11−m 遅延回路 12−1〜12−m バッファ回路 13−1〜13−m 第3の制御回路 14−1〜14−m ローパスフィルター回路 16−1〜16−m 抵抗 17−1〜17−m 基準電圧入力端子 18−1〜18−m 増幅回路 101 密着型イメージセンサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/335 H01L 27/14 A 5C072 H04N 1/04 103E Fターム(参考) 4M118 AA04 AA05 AB01 CA02 CA09 DD10 FA08 FA42 GA03 5B047 AA01 AB04 BA01 BB02 BC01 BC05 BC11 CB16 CB18 DA01 DA04 DB01 5C021 PA02 PA33 PA34 PA44 PA62 PA93 PA95 PA96 XA19 XA43 XA57 YA01 5C024 CX03 EX01 GX03 GX04 HX05 HX06 HX09 HX17 HX23 HX35 HX50 HX57 HX59 5C051 AA01 BA04 DA03 DB01 DB14 DB15 DB22 DB29 DC03 DC07 DE13 DE15 DE17 DE18 EA01 FA01 5C072 BA11 CA05 DA02 EA07 QA11 UA02 UA05 UA06 XA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射した光を電気的な出力信号に変換し
    て出力する複数の光電変換手段と、 前記光電変換手段の出力信号を、基準電位入力端子より
    供給される基準電位を基準としてクランプするクランプ
    手段と、 前記クランプ手段の出力信号をインピーダンス変換する
    バッファ手段と、 を有するイメージセンサチップにおいて、 前記クランプ手段は、 前記光電変換手段の出力端子と前記バッファ手段の入力
    端子の間に接続された容量と、 前記バッファ手段の入力端子と前記基準電位入力端子の
    間に接続されたスイッチと、 前記バッファ手段の入力端子と前記基準電位入力端子の
    間に前記スイッチと直列に接続された抵抗とを備えるこ
    とを特徴とするイメージセンサチップ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のイメージセンサチップ
    において、前記複数の光電変換手段と前記クランプ手段
    との間に前記複数の光電変換手段の出力信号を増幅して
    前記クランプ手段に供給する増幅手段を有することを特
    徴とするイメージセンサチップ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のイメージセンサチップ
    において、 前記増幅手段は、 前記基準電位入力端子より供給される前記基準電位を基
    準電圧とし、 前記光電変換手段の信号を出力する動作状態と、前記光
    電変換手段の信号を出力せずに前記動作状態より消費電
    流を低減する非動作状態との2つの動作モードを有し、 前記非動作状態における前記増幅手段の出力電位が実質
    的に前記基準電位と等しいことを特徴とするイメージセ
    ンサチップ。
  4. 【請求項4】 複数の請求項1乃至3のいずれか1項に
    記載のイメージセンサチップと、 前記複数のイメージセンサチップの前記基準電位入力端
    子に前記基準電位を供給する手段と、 を備えることを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像読取装置におい
    て、 原稿を照射する光源と、 前記複数のイメージセンサチップからの出力信号を処理
    する処理手段と、 を備えることを特徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 入力端子と出力端子の間に接続された容
    量と、 前記出力端子と基準電位入力端子の間に接続されたスイ
    ッチと、 前記出力端子と前記基準電位入力端子の間に前記スイッ
    チと直列に接続された抵抗と、 を備えることを特徴とするクランプ回路。
JP2000290614A 2000-09-25 2000-09-25 イメージセンサチップ、及びそれを用いた画像読み取り装置 Pending JP2002101264A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000290614A JP2002101264A (ja) 2000-09-25 2000-09-25 イメージセンサチップ、及びそれを用いた画像読み取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000290614A JP2002101264A (ja) 2000-09-25 2000-09-25 イメージセンサチップ、及びそれを用いた画像読み取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002101264A true JP2002101264A (ja) 2002-04-05

Family

ID=18773818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000290614A Pending JP2002101264A (ja) 2000-09-25 2000-09-25 イメージセンサチップ、及びそれを用いた画像読み取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002101264A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7608810B2 (en) 2005-07-22 2009-10-27 Rohm Co., Ltd. Semiconductor device, module, and electronic device including a conversion circuit having a second switch rendered conductive together with a first switch
US8446181B2 (en) 2010-04-14 2013-05-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Sampling circuit and image signal amplifying circuit each including feedback clamp block and image sensor including the image signal amplifying circuit
JP2020028053A (ja) * 2018-08-14 2020-02-20 株式会社東芝 固体撮像装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7608810B2 (en) 2005-07-22 2009-10-27 Rohm Co., Ltd. Semiconductor device, module, and electronic device including a conversion circuit having a second switch rendered conductive together with a first switch
US8446181B2 (en) 2010-04-14 2013-05-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Sampling circuit and image signal amplifying circuit each including feedback clamp block and image sensor including the image signal amplifying circuit
JP2020028053A (ja) * 2018-08-14 2020-02-20 株式会社東芝 固体撮像装置
JP7048448B2 (ja) 2018-08-14 2022-04-05 株式会社東芝 固体撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5153421A (en) Architecture for analog and digital image sensor arrays
US7349129B2 (en) Controller for photosensor array with multiple different sensor areas
US5654755A (en) System for determining a video offset from dark photosensors in an image sensor array
JPH05145755A (ja) 走査アレイからのアナログデータにおけるピクセル毎のオフセツト及び利得補正
US5784178A (en) High performance contact image sensor
JP3618999B2 (ja) イメージセンサ及びその駆動方法
US6346696B1 (en) Image sensor and method for driving the same
US8174732B2 (en) Apparatus, method, and computer program product for processing image
US6445413B1 (en) System for determining a video offset from dark photosensors in an image sensor array
EP0909086A2 (en) Method of driving image sensor
JP3259975B2 (ja) 画像読取装置
JP2918041B2 (ja) 画像読取り装置
JP2002101264A (ja) イメージセンサチップ、及びそれを用いた画像読み取り装置
JP2003230007A (ja) 画像読取装置、その制御方法、及び制御プログラム
US7327500B2 (en) Image inputting apparatus
JP3494462B2 (ja) 信号処理装置
JP2856940B2 (ja) 画像読取り装置
JP2007006479A (ja) 光センサチップにおける基準電圧を調整するためのシステム
JPH10136154A (ja) カラー画像読取装置
US20050023350A1 (en) Device and method for digitizing a serialized scanner output signal
JP2001245111A (ja) 画像読取装置及び方法
JPH06189132A (ja) 画像読取装置
US6979809B2 (en) Image reading apparatus
JPH09298628A (ja) 画像読取装置
KR100250360B1 (ko) 화상 입력장치의 전처리기 및 이를 이용한 화상왜곡보정방법