JP2002101132A - Atm−ponにおいて粒度を改良するマルチテーブルベースグラント発生器 - Google Patents
Atm−ponにおいて粒度を改良するマルチテーブルベースグラント発生器Info
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Abstract
ト発生器は、テーブルを使用する方法の簡易性を維持し
ながら帯域幅粒度の問題を解決する。 【解決手段】 本発明によるグラント発生器は、ATM
PONにおけるセルの上り伝送の調整に対し細粒度の
グラントを提供する。異なる帯域幅粒度を有する複数の
グラントテーブルは、簡単なグラント分配機構によって
互いに連結される。多数の異なる粒度を達成するため
に、グラントテーブルおよびグラント分配機構を再帰的
にリンクすることができる。本発明のグラント発生器
は、マルチプレクサ、分周器およびアドレスカウンタの
組合せを有する複数のグラントテーブルに基づく。より
詳細には、細粒度をもたらすために必要であると通常考
えられる過度に大きいグラントテーブルを必要とするこ
となく、より細かい粒度のグラントを発行することがで
きる。
Description
モード(Asynchronous Transfer Mode(ATM))通信
システムに関し、特に、受動光ネットワーク(Passive
Optical Network(PON))を採用するATM通信シ
ステムに関する。
(Asynchronous Transfer Mode-Passive Optical Netwo
rks(ATM−PON))は、ファイバ・ツー・ザ・ホ
ーム(Fiber-To-The-Home(FTTH))/ファイバ・
ツー・ザ・ビルディング(Fiber-To-The-Building(F
TTB))環境において、エンドユーザに対するファイ
バベースアクセスネットワークの将来有望な解決法と考
えられている。ATM−PONは、受動光スプリッタ/
マージャ(merger)が、下り方向に同報通信(broadcas
ting)を提供し上り方向に併合処理(merging)を提供
するツリートポロジを利用する。一般に、スプリッタ/
マージャは、上り方向には単一の光加入者線端局装置
(Optical Line Termination unit(OLT))に、下
り方向には複数の光ネットワーク終端装置(Optical Ne
twork Termination unit(ONT))に連結することに
より、ツリートポロジを提供する。OLTは、光アクセ
スネットワークのネットワーク側インタフェースを提供
し、ONTは光アクセスネットワークに顧客側インタフ
ェースを提供する。ONTからのすべての着信ATMセ
ルは、OLTへの途中で光マージャにより結合されて1
つのセルストリームになるため、適当な予防的機構が採
用されない限り、異なるONTからの上流(ONTから
OLT)セル間に衝突が起こる可能性がある。
NTからの上りセル転送を制御するために、グラント
(grant)割付技術が使用される。グラントは、指定さ
れたスロットで1上りセルを送信する、ONTに対する
OLTからの許可(permission)である。グラントは、
下り方向の物理レイヤ保守運用(Physical Layer Opera
tion and Maintenance(PLOAM))セルで運ばれ
る。この機構により、OLTは、上りセル伝送において
ONTに対し完全な制御を有し、すべてのONTがレン
ジング(ranging)後に同じ論理距離に配置されると、
それらの間の衝突が発生するのを防止する。標準15
5.52/155.52メガビット/秒PONの下りフ
レームフォーマットは、2つのPLOAMセルを備えた
56のATMセルを含み、フレーム毎に合計53の上り
グラントに対し、第1のPLOAMセルは27の上りグ
ラントを有し、第2のPLOAMセルは26の上りグラ
ントを有する。上りフレームフォーマットは、セル毎に
3オーバヘッドバイトを備えた53のセルを含む。
(PON)においてグラントを生成する1つの方法は、
(静的)グラントテーブルを使用するというものであ
る。この技術では、各PLOAMセルは、逐次、グラン
トテーブルからの次の27/26エントリを下り方向に
ONTに分配する。理解されるように、上り帯域幅が可
能にする各テーブルエントリは、次のように計算するこ
とができる。すなわち、(総上り帯域幅)/(テーブル
サイズ)である。また、ソフトウェア制御およびコンピ
ュータロジック制御技術等、グラント生成の他の方法も
ある。ソフトウェア制御によるグラント生成の欠点は、
それに関連してCPUオーバヘッドが比較的大きいとい
うことである。更に、コンピュータロジック制御による
グラント生成技術は、実現が過度に複雑であるとみなさ
れるか、または不適当に低い性能を提供するとみなされ
る。したがって、コンピュータロジック制御技術は、ま
だPONにおけるグラント生成の実行可能な選択肢では
ない。上記方法の中で、単一のグラントテーブルを使用
する方法は、任意に細かい粒度(granularity)を有
し、一定のソフトウェアオーバヘッドを必要としないた
め、最も魅力的である。しかしながら、細粒度を達成す
るために過度に大きいサイズのグラントテーブルが必要
であるという重大な欠点がある。細粒度は、たとえばP
LOAMグラントに有効に適応するために望ましい。し
たがって、細粒度グラントもまた提供することができる
受動光ネットワークで使用するための簡易グラント生成
技術を提供する必要がある。
ブルベースのグラント発生器は、テーブルを用いる方法
の簡易性を維持しながら、帯域幅粒度の問題を解決す
る。本発明によるグラント発生器は、ATM PONに
おけるセルの上り伝送の調整に対し、細粒度のグラント
を提供する。異なる帯域幅粒度を有する複数のグラント
テーブルは、簡単なグラント分配機構によって互いに連
結される。多数の異なる粒度を達成するために、グラン
トテーブルおよびグラント分配機構を再帰的にリンクす
ることができる。
サ、クロック分周器およびアドレスカウンタの組合せを
有する複数のグラントテーブルに基づく。グラント発生
器は、サイズの大きいグラントテーブル無しに、データ
グラントおよびPLOAMグラントに対し、大きい方の
帯域幅と小さい方の帯域幅とを共に提供する。本発明の
例示的な実施の形態では、1つのサイズの帯域幅グラン
ト、たとえばデータグラントに対し第1のグラントテー
ブルが使用され、他のサイズの帯域幅グラント、たとえ
ば低帯域幅データグラントおよびPLOAMグラントに
対し第2のグラントテーブルが使用されることによっ
て、粒度が改良される。クロック分周器は、対応するア
ドレスカウンタを介してグラントテーブルの各々に連結
する。クロック分周器は、1つの完全なサイクルに亙っ
て各テーブルから一定数の帯域幅グラントを提供する。
また、クロック分周器は、マルチプレクサの適当な入力
ポートを選択し、各グラントテーブルからのグラント
は、それぞれそれを介して伝送される。可変サイズの帯
域幅グラントを発行する能力を有することにより、粒度
が大幅に改良され、それによって帯域幅のより有効な使
用が可能になる。より詳細には、細粒度をもたらすため
に必要であると通常考えられる過度に大きいグラントテ
ーブルを必要とすることなく、より細かい粒度のグラン
トを発行することができる。
とともに、本発明の以下の詳細な説明を考慮することに
より、本発明をより完全に理解することができる。
ber-To-The-Home(FTTH))/ファイバ・ツー・ザ
・ビルディング(Fiber-To-The-Building(FTT
B))環境でエンドユーザと通信するために使用される
ファイバベースアクセスネットワークでは、非同期転送
モード−受動光ネットワーク(Asynchronous Transfer
Mode-Passive Optical Network(ATM−PON))が
使用されている。図1は、基本的なツリートポロジで構
成される例示的なATM−PON10を示す。受動光ス
プリッタ/マージャ12は、上り方向には単一の光加入
者線端局(Optical Line Termination(OLT))装置
14に、下り方向には複数の光ネットワーク終端(Optic
al Network Termination(ONT))装置16に連結す
る。受動光スプリッタ/マージャ12は、下り方向に同
報通信(broadcasting)を提供し、上り方向に併合処理
(merging)を提供する。図1に示す例示的なATM−
PONにおいて、およびフルサービスアクセスネットワ
ーク(Full Service Access Network(FSAN))イ
ニシアティブの一部であるITU−T勧告G.983−
1および983−2によれば、OLT14は光アクセス
ネットワークのネットワーク側インタフェースを提供
し、ONT16は光アクセスネットワークに対する顧客
側インタフェースを提供する。
機能ブロック図が示されている。OLT14は、一般
に、標準化されたインタフェース22(たとえば、VB
5.x.、V5.x、NNI)を介して交換ネットワー
ク20に連結されている。その分配側24では、OLT
は、合意された要件に従って、たとえばビットレートま
たはパワーバジェットという点で、光アクセスを提供す
る。高レベルから見ると、OLT14は、電源および保
守運用管理機能32とともに、概してサービスポート2
6、光分配ネットワーク(ODN)インタフェース28
およびVP/VC管理用のMUX30からなる。
ークのサービスノードにインタフェースする。サービス
ポートは、上り同期デジタルハイアラキ(synchronous
digital hierarchy(SDH))ペイロードにATMセ
ルを挿入し、下りSDHペイロードからATMセルを抽
出する。MUX30は、サービスポート26とODNイ
ンタフェース28との間のVP(仮想経路)接続を提供
し、異なるサービスには、異なるVPが割当てられる。
メインコンテンツ、シグナリングおよびOAMフロー等
の情報は、VPのVC(仮想チャネル)を使用すること
によって交換される。ODNインタフェース28では、
PON加入者線端局は、光電子変換プロセスを処理す
る。ODNインタフェース28は、下りPONペイロー
ドにATMセルを挿入し、上りPONペイロードからA
TMセルを抽出する。
ラント(grant)を発行することによってONTの上り
トラフィックに対する完全な制御を有する。ONT16
からOLT14への上りセル転送を制御するために、グ
ラント割付技術が使用される。グラント割付は、ONT
からのセルの上り伝送を調整するために使用される。理
解されるように、グラントは、ONTに対する指定され
たスロットで1つの上りセルを送信する許可(permissi
on)である。グラントは、下り方向の物理レイヤ保守運
用(Physical Layer Operation and Maintenance(PL
OAM))セルで運ばれる。現ITU勧告は、ONT毎
に一度に1データグラントを指定する。
2.08メガビット/秒両方のATM−PONチャネル
に対する下りインタフェース構造は、タイムスロットの
連続したストリームからなり、各タイムスロットは、5
3オクテットのATMセルかまたはPLOAMセルを含
む。図3に示すように、下りフレーム20は、2つのP
LOAMセル22を含み、下り155メガビット/秒の
場合56スロット長である。28タイムスロット毎に、
PLOAMセルが挿入される。622メガビット/秒の
場合、フレームは8つのPLOAMセルを含み、224
スロット長である(図示せず)。
タイムスロットを53含む。述べたように、OLTはO
NT(総称的に、光ネットワーク装置(optical networ
k unit(ONU))と呼ぶ)に対し、下りPLOAMセ
ルで運ばれるグラントを介してATMセルを伝送するよ
う要求する。いかなるタイムスロットも、ATMセル
か、PLOAMセルかまたは分割スロットを含むことが
できる。プログラム可能なレートで、OLTはONUに
対しPLOAMセルかまたはミニスロットを伝送するよ
う要求する。上りPLOAMレートは、これらPLOA
Mセルに含まれる必要な機能によって決まる。ONU毎
の最小PLOAMレートは、100ミリ秒毎に1PLO
AMセルである。
バにおけるアクセスのために使用される。フレーム毎に
53のグラントがある。53のグラントは、下りフレー
ムの最初の2つのPLOAMセルにおいて、第1のセル
に27、第2のセルに26がマップされる。非対称(6
22メガビット/秒)の場合の6つの残りのPLOAM
セルのグラントフィールドはすべて、アイドルグラント
で充填されており、このためONUによって使用されな
い。グラントの長さは8ビットである。
定のグラントタイプは、データグラントとPLOAMグ
ラントである。データグラントは、データセルの伝送の
ために特定の上りスロットを特定のONUに割当てるた
めに使用される。データグラントの値またはアドレス
は、グラント割付メッセージを使用してレンジングプロ
トコル中にONUに割当てられる。ONUは、データセ
ルか、またはいずれのデータセルも入手できない場合は
アイドルセルを送信することができる。PLOAMグラ
ントは、特定のONUに対しPLOAMグラント用の特
定のスロットを割当てるために使用される。また、PL
OAMグラントの値は、グラント割付メッセージを使用
してレンジングプロトコル中にONUに割当てられる。
ONUは、常にこのグラントに応じてPLOAMセルを
送信する。OLTは、同時に32のONUをアドレス指
定することができ、任意に、64までのONUをアドレ
ス指定してよい。
(ONT)毎の上り最小PLOAMセルレートが、10
0ミリ秒毎に1PLOAMセルであるように指定する。
上り方向において、各セルは3オーバヘッドバイトを含
んで配信されるため、155.52メガビット/秒イン
タフェースに対し1セルを伝送するためにかかる時間
は、2.88マイクロ秒となる。最小PLOAMセルレ
ートに基づいて、1PLOAMグラントは、34714
(=100ミリ秒/2.88マイクロ秒)セルごとに生
成されなければならない。したがって、グラント発生器
が単一のグラントテーブルに基づいて(動的コンテント
更新をせずに)実現される場合、テーブルは、PLOA
Mセルに対するこの最小帯域幅粒度を提供するために少
なくとも34714のエントリを保持する必要がある。
テーブルサイズがより小さい場合、対応する帯域幅粒度
は、最小PLOAMセルレートよりずっと高くなり、帯
域幅が無駄にされPLOAMセルを処理するために余分
のソフトウェアオーバヘッドがもたらされる。この帯域
幅粒度の問題は、同様に低ビットレートのユーザATM
セルにもあてはまる。
ントテーブルが大きいほど、細かい粒度を達成すること
ができる。言換えれば、粒度は、グラントテーブルのサ
イズyに反比例し、(総帯域幅)×(1/y)は粒度を
示す。しかしながら、より小さい帯域幅の粒度を達成す
るために必要なグラントテーブルのサイズが大きいとい
うことは問題である。OLTおよびONTを採用する受
動光ネットワークでは、PON関連の機能はFPGAま
たはASICチップで実現されるものであり、したがっ
てメモリ割付が制限されるためである。チップ上のメモ
リ割付を節約するために、初期の大抵のOLTの実現
は、3メガビット/秒のオーダで非常に大きい帯域幅粒
度を提供する。
単一グラントテーブル割付技術を使用してATM−PO
Nにおいて細粒度グラントを達成する障害は、単一グラ
ントテーブルのサイズが過度に大きいと考えられる、と
いうことである。本発明は、複数グラントテーブルに基
づくグラント発生器であり、マルチプレクサ、クロック
分周器およびアドレスカウンタの組合せを含む。このマ
ルチテーブルベースのグラント発生器は、テーブルを用
いる方法の簡易性を維持しながら、帯域幅粒度の問題を
解決する。本発明のグラント発生器を用いて、サイズの
大きいテーブル無しに、データグラントおよびPLOA
Mグラントに対し大きい方の帯域幅と小さい方の帯域幅
との両方を容易に提供することができる。本発明によ
り、ATMPONにおけるセルの上り伝送に対し、細粒
度のグラントを生成することができる。異なる帯域幅粒
度を有する複数のグラントテーブルは、簡単なグラント
分配機構を介して互いにリンクされる。グラントテーブ
ルおよびグラント分配機構は、多数の異なる粒度を達成
するために再帰的にリンクすることができる。
ト発生器40の一般化した実現のブロック図を示す。図
4は、可変サイズのNグラントテーブル42を備えてい
る提案されたマルチテーブルベースのグラント発生器の
再帰的実現を示す。利用されるグラントテーブルの実際
の数は、そのPONの特定のアプリケーションによって
決まる。ti(i=1、2、3、…、N)として図に示
す各グラントテーブル42は、niのグラントを保持す
ることができる。グラントテーブル42の各々は、対応
するアドレスカウンタ44に連結する。アドレスカウン
タは、グラントテーブルのアドレスに対応するアドレス
を出力する。したがって、アドレスカウンタは、インク
リメントされると、それらの対応するグラントテーブル
42のエントリの各々を逐次アドレス指定する。
のクロック分周器46と(N−1)のマルチプレクサ4
8とを含む。クロック分周器46は、カウントの第1の
数に対し対応するアドレスカウンタ44をトリガし、ま
たカウントの第2の数に対し後続するクロック分周器4
6(またはアドレスカウンタ)をトリガする。細かい帯
域幅粒度は、示されている再帰的構造に従って互いに連
結された複数のグラントテーブルを使用することによっ
て達成することができる。理解されるように、グラント
テーブルの各々からのグラントの数は、クロック分周器
46からのクロックの分配を変更することによって制御
することができる。また、マルチプレクサ48の入力チ
ャネル50も、クロック分周器46の分配により対応し
て変更され、それによりグラントテーブルの出力に従っ
て適当な第1または第2の入力チャネルが選択される。
して達成される帯域幅粒度は、下の方程式1に従って計
算することができる。方程式1において、Nはグラント
テーブルの数に等しく、各テーブルti(i=1、2、
3、…、N)はniのグラントを保持することができ
る。クロック分周器iは、Ci,1:Ci,2の比で入力クロ
ックパルスをその2つの出力に分周する。図5Aのクロ
ック分周器52の例示的なタイミング図を図5Bに示
す。示されているように、クロック分周器52は、入力
クロック信号i(t)に基づいて、それぞれその出力信
号(O2(t)、O1(t))に対し5:2の分周比を有
する。また、式1の第1式では、総帯域幅(155メガ
ビット/秒)が53/56で乗算される、ということが
留意されなければならない。各上りフレームが3セルの
オーバヘッドの等値を含むため、これが使用可能な帯域
幅を表す。式1は、テーブルtiの1エントリに対応す
るメガビット/秒の上り帯域幅(粒度、Gi)を表す。
するグラント発生器の例示的な実現に関して更に説明す
る。図6を参照すると、例示的なグラント発生器60
は、第1のグラントテーブル62(テーブルA)と第2
のグラントテーブル64(テーブルB)とを含む。示さ
れているように、第1のグラントテーブル62は512
×8ビットグラントテーブルであり、第2のグラントテ
ーブル64は64×8ビットグラントテーブルである。
明らかとなるように、グラントテーブルは、例示的な実
施の形態で示されるものとは異なるサイズとすることが
できる。
レスカウンタ68とは、それぞれ第1および第2のグラ
ントテーブル62、64に連結することにより、対応す
るグラントテーブルのグラントテーブル位置を逐次アド
レス指定しそれにアクセスする。たとえば、第1のグラ
ントテーブル62の場合、512のグラントテーブル位
置(29=512)の各々を逐次アドレス指定するため
に、9ビットカウンタが設けられている。第2のテーブ
ル64の場合、64のグラントテーブル位置(26=6
4)の各々をアドレス指定するために、6ビットカウン
タが設けられている。分周比52:1のクロック分周器
70は、クロック分周器70からの53の出力パルスま
たはカウントのうちの52が第1のカウンタ66に入力
され、53カウントのうちの1つが第2のカウンタ68
に入力されるように、第1および第2のアドレスカウン
タ66,68に連結する。カウンタ66、68の各々
は、テーブルAかまたはテーブルBの適当なグラントを
アドレス指定するよう作用する。したがって、クロック
分周器からの53の出力パルスのうちの52は、クロッ
ク分周器70の1つの完全なサイクル中に52回インク
リメントされる第1のアドレスカウンタ66に入力され
る。53の出力パルスのうちの1つは、各サイクルに1
カウントでインクリメントされる第2のカウンタ68に
入力される。理解されるように、カウンタ66、68の
各々からの出力は、特定のアドレスを選択するためにそ
れぞれのグラントテーブル62、64に供給される。
出力は、マルチプレクサ72の別々の入力チャネルに連
結する。クロック分周器70もまた、マルチプレクサ7
2の選択チャネル入力74を介してマルチプレクサ72
に連結される。クロック分周器70からの出力76は、
出力ポート78から出力されるマルチプレクサ72の適
当な入力チャネル(テーブルAおよびB間)を選択する
よう作用する。マルチプレクサ72から出力されるグラ
ント発生器60からのグラントは、PLOAMセルの適
当な位置に供給され、PONにおいて下り方向に伝送さ
れ、指定されたONTによって受信される。理解される
ように、クロック分周器70は、例示的な実施の形態に
おいて、各下りフレームに対し53グラントのフルサイ
クルが完了するように使用される。
512、n2=64で、図4の2つのグラントテーブル
の実施の形態に対し上記方程式を使用すると、グラント
テーブルAおよびグラントテーブルBの各々の単一エン
トリに対応する上り帯域幅は、それぞれ282キロビッ
ト/秒および43キロビット/秒である。これは、3メ
ガビット/秒オーダで最小帯域幅粒度を維持した従来技
術による装置に比べて、帯域幅粒度の大幅な改良であ
る。言及したように、ITU−T G.983.1で指
定されるONU毎の最小PLOAMセルレートは、10
0ミリ秒毎に1PLOAMセルかまたはビットレートで
42.4キロビット/秒である。このため、本発明は、
テーブルBからのグラントを使用してPLOAMセルの
帯域幅(43キロビット/秒)を厳密に追跡する。分か
るように、本発明により低帯域幅グラント(テーブルB
から)を利用する場合、無駄にされる帯域幅が非常に小
さい。
を従来技術の単純な1テーブルを使用する方法と比較す
ることにより、本発明がメモリを大幅に節約することが
分かる。より詳細には、本発明のマルチテーブルグラン
ト生成技術では、その実現のために必要なグラントテー
ブルメモリは、単一テーブル方法の場合の34,714
バイトのメモリに比較して、576バイトである。この
ため、本発明は、必要なメモリのおよそ1/53を使用
して、単一テーブル方法と同様の粒度のレベルに達する
ことができる。PON設備のインスタントアプリケーシ
ョン用のメモリの低減は、OLT回路構成が好ましくは
FPGAまたはASICで実現されるために、重要であ
る。
ズの帯域幅のグラント、たとえばデータグラントに使用
され、第2のグラントテーブル64がもう1つのサイズ
の帯域幅のグラント、たとえば低帯域幅データグラント
およびPLOAMグラントに使用されるため、本発明を
利用して粒度を改善することができる。図6に示すよう
に、グラント発生器60は、テーブルAから52のグラ
ント、テーブルBから1つのグラント、テーブルAから
次の52のグラント、テーブルBから1つのグラント、
等のように分配する。帯域幅のサイズが可変であるグラ
ントを発行する能力を有することにより、粒度が大幅に
改良され、それによって帯域幅をより有効に使用するこ
とができる。より詳細には、細粒度をもたらすために通
常必要であると考えられる過度に大きいグラントテーブ
ルを必要とすることなく、より細かい粒度のグラントを
発行することができる。(これは、単一グラントテーブ
ルのすべてのグラントが最小帯域幅粒度のグラントに使
用された場合である。)このため、本発明のグラント発
生器は、同じグラント発生器を使用して異なる帯域幅の
粒度のグラントが発行されるため、幾分かハイブリッド
であるとみなすことができる。
は、再帰的モデルの場合、第2のアドレスカウンタ66
かまたは他のアドレスカウンタおよび/またはクロック
分周器への入力の数を変更することにより、容易に変更
することができる(たとえば、OLTの製造中)。これ
は、帯域幅をより効率的に分配することにより追加の低
帯域幅要求に適応するために、行われてよい。特定の粒
度を達成するように第2のアドレスカウンタへの入力の
数と第2のグラントテーブルのサイズとを変更すること
により、グラントの種々の組合せが可能である。
いて接続の構成が変更される場合に変わる。すなわち、
追加のONTがネットワークを介してエンドユーザとの
間のアクティブな通信を開始する時に、ネットワークの
グラントテーブルがそれらのアクティブなONTを含む
ように更新される。より詳細には、通常の交換接続に対
し、接続セットアップ(接続を生成するため)かまたは
接続テアダウン(teardown)(接続を終了するため)が
ある。これら手続きは、実際の接続生成かまたは接続終
了の前に発生する。これら手続き中に、ONT側のユー
ザとOLT側のネットワークリンクとの間で帯域幅が交
渉され(negotiate)、その時点でグラントテーブルの
内容が更新される。常時接続の場合、かかるセットアッ
プおよびテアダウンの系統的な手続きは行われない。こ
の例では、グラントテーブルの更新が同時かまたはほぼ
同時に達成される場合に、ネットワークオペレータによ
って接続セットアップおよびテアダウンが提供される。
となるものである。当業者は、本明細書では明示的には
示され説明されていないが、本発明の精神および範囲内
にあるそれら原理を具体化する多くの構成を考案するこ
とができよう。たとえば、本発明は、クロック分周器で
駆動されるグラント生成方式として述べられているが、
他の実現もまた可能であるということが理解されてよ
い。たとえば、各グラントテーブルからのグラントの割
当ては、デジタルプロセッサ内に格納されるプログラム
から発生させることができる。更に、本発明のグラント
発生器は、トリガパラメータの受信に基づきいくつかの
スロットをオーバライトする動的帯域幅制御ロジック
(Dynamic Bandwidth Control Logic)を含んでもよ
い。トリガには、たとえば、ミニスロットフィードバッ
クからの待ち行列長さの推定か、または単に受信される
アイドルセルの量を含むことができる。動的帯域幅制御
ロジックを含む本発明の例示的な実施の形態を、図7に
示す。図7のグラント発生器80は、図6に示すグラン
ト発生器と同様であるが、53除算(divide-by-53)カ
ウンタとマルチプレクサとに動的帯域幅マネージャ(Dy
namic Bandwidth Manager(DBWM))機能ブロック
82が連結されるように示されている。DBWM82
は、カウンタの1つ(通常第1)から、使用するために
帯域幅のあるパーセンテージを「盗む(steal)」する
ことができ、あるいは、たとえばテーブルA内に保存さ
れたパターンを使用してDBWMを選択することができ
る。本発明の原理の他の多くの変更および適用は、当業
者には明らかとなろうし、本明細書における教示によっ
て予期される。したがって、本発明の範囲は添付の特許
請求の範囲によってのみ限定される。
トワーク(PON)の例示的な実施の形態である。
局(OLT)装置の例示的なブロック図である。
上りおよび下りフレーム構造の図である。
なブロック図である。
ミング図を示す。
るグラント発生器の例示的な実施の形態である。
理ロジックを使用する本発明によるグラント発生器の他
の例示的な実施の形態である。
Claims (14)
- 【請求項1】 ネットワークにおいて利用可能伝送チャ
ネル帯域幅のグラントを発生するグラント発生装置であ
って、 第1のサイズの前記利用可能伝送チャネル帯域幅に対応
するグラントを格納する第1のグラントテーブルと、 第2のサイズの前記利用可能伝送チャネル帯域幅に対応
するグラントを格納する少なくとも1つの他のグラント
テーブルと、 前記第1および前記少なくとも1つの他のグラントテー
ブルに連結され、予め決められたパターンに従って前記
第1のテーブルからの第1の数のグラントと前記他のグ
ラントテーブルからの少なくとも第2の数のグラントと
を分配するグラント分配器と、を具備する装置。 - 【請求項2】 前記ネットワークは、受動光ネットワー
ク(PON)である請求項1記載の装置。 - 【請求項3】 前記グラント分配器は、前記第1および
前記少なくとも1つの他のグラントテーブルに連結され
たクロック分周器を含み、該クロック分周器は、第1の
数のグラント選択を前記第1のグラントテーブルに供給
し、少なくとも第2の数のグラント選択を前記他のグラ
ントテーブルに供給し、前記第1および第2の数のグラ
ント選択は、前記第1および第2の数のグラントに対応
する請求項1記載の装置。 - 【請求項4】 前記クロック分周器と前記第1および他
のグラントテーブルそれぞれとの間に連結された第1の
アドレスカウンタと少なくとも第2のアドレスカウンタ
とを更に具備し、該第1および第2のアドレスカウンタ
は、前記クロック分周器からの前記グラントテーブル選
択に従って前記第1および他のグラントテーブルのグラ
ントテーブル位置を逐次選択するよう動作可能である請
求項3記載の装置。 - 【請求項5】 前記第1および他のグラントテーブルの
出力と前記クロック分周器の出力とに連結されたマルチ
プレクサを更に具備し、前記クロック分周期は、該クロ
ック分周器のグラント選択に基づいて前記マルチプレク
サの適当な入力ポートを該マルチプレクサからのグラン
トの出力に対して選択する請求項4記載の装置。 - 【請求項6】 前記グラント発生器は、Nのグラントテ
ーブルとNの対応するアドレスカウンタとを含み、更に
(N−1)のクロック分周器と(N−1)のマルチプレ
クサとを含み、該クロック分周期および該マルチプレク
サは、再帰的構造で前記Nのグラントテーブルおよびア
ドレスカウンタに連結される請求項4記載の装置。 - 【請求項7】 トリガパラメータの受信に基づき、1つ
または複数のグラントテーブルのスロットを変更するよ
う動作可能な動的帯域幅管理制御ロジックを更に具備す
る請求項1記載の装置。 - 【請求項8】 前記グラントテーブルの内容は、ATM
PONネットワークのエンドユーザ接続の変更時に更
新される請求項7記載の装置。 - 【請求項9】 前記予め決められたパターンは、前記ネ
ットワークにおける低帯域幅要求に実質的に適応するよ
う選択される請求項1記載の装置。 - 【請求項10】 前記第1のグラントテーブル、前記少
なくとも1つの他のグラントテーブルおよび前記グラン
ト分配器は、後続するレベルでより細かい粒度のグラン
トを生成するよう再帰的に結合される請求項1記載の装
置。 - 【請求項11】 受動光ネットワークにおいて帯域幅グ
ラントを生成する方法であって、 第1の帯域幅粒度のグラントを格納する第1のグラント
テーブルを提供するステップと、 少なくとも第2の帯域幅のグラントを格納する少なくと
も1つの他のグラントテーブルを提供するステップと、 前記第1のグラントテーブルと前記他のグラントテーブ
ルとから、下り方向に、前記PONに連結されたONT
装置にグラントを分配し、1つの完全なグラントサイク
ルに亙って、前記第1のテーブルから第1の数のグラン
トを分配し、前記第2のテーブルから第2の数のグラン
トを分配し、該グラントサイクルは完了すると繰返すス
テップと、を含む方法。 - 【請求項12】 前記グラントテーブルの内容を、前記
ATM−PONにおけるエンドユーザ接続の変更時に更
新する請求項11記載の方法。 - 【請求項13】 前記分配するステップは、クロック分
周器を利用して第1の数のグラント選択を前記第1のグ
ラントテーブルに供給し、少なくとも第2の数のグラン
ト選択を前記第2のグラントテーブルに供給することを
含み、前記第1および第2の数のグラント選択は、前記
第1および第2の数のグラントに対応する請求項11記
載の方法。 - 【請求項14】 前記第1のグラントテーブル、前記第
2のグラントテーブルおよび前記グラント分配器を、後
続するレベルでより細かい粒度のグラントを生成するよ
う再帰的に連結する請求項12記載の方法。
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