JP2002095680A - 歯冠の製造方法及びその製造に用いるトレ−パタ−ン - Google Patents
歯冠の製造方法及びその製造に用いるトレ−パタ−ンInfo
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Abstract
とができ、作業性がよくて作り易く、しかも経済的に作
ることができる歯冠の製造方法及びその製造に利便なト
レ−パタ−ンを提供する。 【解決手段】 加熱により焼却可能であると共に拡開収
縮可能な材料で形成された筒状のトレ−パタ−ン(8)
を用いる。トレ−パタ−ン(8)は外周部にこれに付設
する印象材(16)に対し相対的な移動を阻止する面(13)を
有し、下部の解放部に掛部(14)を備えている。この掛部
(14)をフィクスチャ−の上部に嵌合させた状態で印象を
採り、印象材を付設したトレ−パタ−ンの下にインプラ
ントアナログ(17)を用いて仮座(21)を形成する。この仮
座(21)のインプラントアナログ(17)にトレ−パタ−ンを
嵌合し、このトレ−パタ−ンにワックスアップする。ワ
ックスアップしたトレ−パタ−ンを鋳型内で焼却し、焼
却して形成される空洞部に歯科用金属を注入し鋳造して
歯冠を製造する。
Description
トの歯冠の製造方法及びその製造に用いるトレ−パタ−
ンに関する。
フィクスチャ−にアバットメントを嵌合し、このアバッ
トメントの周囲に印象材を当てて印象を採り、この採取
した印象を基に型を作りこの型によって歯冠を鋳造する
という方法が知られている。
コトレ−を用いて印象材をアバットメントに当て手で軽
く押え、これを歯で噛んで保持しておき、印象材がある
程度の硬さに硬まったときに印象材を外しているので、
印象材を軽く噛み過ぎて押えが十分でなかったり、噛ん
でいる最中に噛み加減が分からず強く噛んだり弱く噛ん
だりしてその噛み具合に変化を与えたりし、印象材とア
バットメント及びフィクスチャ−との間にわずかなクリ
アランスが生じ正確な印象を採ることができなかった。
る際に、嵌合部の心がずれて嵌合できなかったり、嵌合
部にクリアランスが生じガタついたりすることがあっ
た。
ャ−と歯冠の結合を正確に行うようにし、しかも作業性
がよく、作り易く、かつ経済的に作ることができる歯冠
の製造方法及びその方法を利便に行うことができるトレ
−パタ−ンを提供しようとするものである。
却可能であると共に拡開収縮可能であり一端に閉鎖部を
有する筒状体に形成したトレ−パタ−ンを用い、トレ−
パタ−ンは内面にアバットメントに対し回転を阻止する
阻止面を有すると共に閉鎖部の外面に印象材との相対的
な移動を阻止する断面非円形のフランジ状の移動阻止面
を有し、筒状体の開放端部に掛部を備え、この掛部を、
アバットメントを装着したフィクスチャ−の上端部に拡
開収縮させて嵌合させ、この状態で印象を採り、印象材
を付けた状態でトレ−パタ−ンの下にインプラントアナ
ログを用いこれを石膏等で固めて仮座を形成し、トレ−
パタ−ンの閉鎖部を切除した後にトレ−パタ−ンの外周
部にワックスアップし、ワックスアップしたトレ−パタ
−ンを鋳型内で焼却し、焼却して形成される空洞部に歯
科用金属を注入して歯冠を鋳造するようにしたものであ
る。
開収縮可能であり閉鎖部を有し若しくは有さない筒状体
を備えたトレ−パタ−ンを用い、トレ−パタ−ンは内面
にアバットメントに対し回転を阻止する阻止面を有する
と共に外面に印象材との相対的な移動を阻止する面を有
し、筒状体の開放端部に掛部を備え、この掛部を、アバ
ットメントを装着したフィクスチャ−の上端部に拡開収
縮させて嵌合させ、この状態で印象を採り、印象材を付
けたトレ−パタ−ンの下にインプラントアナログを用い
これを石膏等で固めて仮座を形成し、トレ−パタ−ンの
外周部にワックスアップし、ワックスアップしたトレ−
パタ−ンを鋳型内で焼却し、焼却して形成される空洞部
に歯科用金属を注入し歯冠を鋳造するようにした。
タ−ンの掛部に相当する部分を切除するようにした。
これによって歯冠を簡便に、しかも能率よく経済的に得
るようにした。
示すように歯肉(2)内の顎骨(3)に植立されてい
て、このフィクスチャ−(1)の上部に形成した孔部
(4)に、図2に示すアバットメント(5)の下部を挿
入し、アバットメントのネジ部(6)をフィクスチャ−
(1)に形成したネジ孔(7)に係合する。
パタ−ン(8)を装着する。このトレ−パタ−ン(8)
は、鋳造の際に加熱によって焼却可能であると共に拡開
収縮可能な材料で形成されているもので、例えばアクリ
ル樹脂やポリプロピレン、ポリメチルメタクリレ−ト
(PMMA)等のメタクリル樹脂、AS樹脂、ポリエチ
レン(LDPE)等のプラスチック材等が用いられる。
を開放し他端に閉鎖部(9)を有する筒状体(10)を備え
ている。筒状体(10)の内面には、上記アバットメント
(5)の表面に形成した凹溝(11)に嵌合する凸部(12)が
設けられており、これによってアバットメントとの相対
的な回転を阻止している。なお、アバットメントの表面
に凸部(12)を設けた場合は、筒状体の内面に凹溝(11)を
設けるようにする。
ジ状に形成されると共にその外周部が断面四角形に形成
されており、印象材との間の相対的な移動(筒状体の軸
方向及び回転方向)を阻止する移動阻止面(13)を構成し
ている。
形、五角形、六角形等の多角形や楕円その他の非円形に
形成することができる。
られており、トレ−パタ−ン(8)をアバットメント
(5)に装着した際に、図14に示すように、上記掛部
(14)が拡開収縮してフィクスチャ−(1)の上端部に嵌
合する。
−パタ−ン(8)の周囲に、カッコトレ−(15)を用いて
印象材(16)を付設し印象を採得する(図4)。その際、
印象材(16)は、上記移動阻止面(13)によりトレ−パタ−
ン(8)との相対的な移動が阻止される。
−パタ−ン(8)をアバットメント(5)から取り出す
(図5)。
示すインプラントアナログ(17)に装着する。なお、イン
プラントアナログ(17)は、フィクスチャ−に相当する部
分(18)とアバットメントに相当する部分(19)が一体に結
合したような形態になっており、そのフィクスチャ−に
相当する部分(18)の上部にトレ−パタ−ン(8)の掛部
(14)を嵌合する。
を石膏、石灰、白亜等の支持体(20)で固め、図8に示す
ような仮座(21)を形成する(図7)。
部外周部には、溝(22)や平面部(23)が設けられており、
これによってインプラントアナログの移動が阻止され
る。なお、上記インプラントアナログ(17)は、フィクス
チャ−相当部分(18)とアバットメント相当部分(19)を別
体に形成してもよく、その際上記フィクスチャ−(1)
とアバットメント(5)を代用するようにしてもよい。
(8)より印象材(16)を取り除き、トレ−パタ−ンの閉
鎖部(9)を切除し、このトレ−パタ−ンの外周部に、
ろう材等を用いて歯冠状にワックスアップ(24)する(図
9)。なお、上記閉鎖部(9)がワックスアップする際
に邪魔にならなければ閉鎖部を切除しなくてもよい。
レ−パタ−ンを仮座(21)から取り出す(図10)。
(25)に埋設し、これを加熱してトレ−パタ−ン(8)と
ワックスアップした部分(24)を焼却し、焼却によって形
成された空洞部に湯口(26)より溶融した白金加金合金、
銀パラジウム合金、ゴバルトクロム合金等の歯科用金属
を注入して鋳造し(図11)、歯冠体(27)を作る(図1
2)。
されている上記トレ−パタ−ンの掛部に相当する部分を
ヤスリやグラインダ−等を用いて切除しているが、その
掛部に相当する部分が拡開収縮することができる程度の
弾性を有する場合には、掛部に相当する部分を切除しな
くてもよい。
にポ−セレン焼き付け等の仕上げ加工を施して歯冠(28)
を形成する。
スチャ−(1)に係合したアバットメント(5)に接合
材を介して結合される。
3に示すような閉鎖部(9)を有さないものであって、
筒状体(10)の外面に凸部(29)や溝(30)及び平面部(31)を
形成し、これによって印象材との相対的な移動を阻止し
ている。
は、上記閉鎖部(9)を備えており、筒状体(10)の外面
に溝(30)及び平面部(31)を設けているものである。
断続的な周溝とし上記平面部(31)を省略したりその他適
宜の手段を用いることができる。
やワックスアップをする際に、フィクスチャ−やインプ
ラントアナログに、トレ−パタ−ンに設けた掛部を拡開
収縮させて結合するようにしたものであるから、トレ−
パタ−ンをフィクスチャ−やインプラントアナログにし
っかりと、かつ簡便に装着することができ、しかも印象
の採得の際やワックスアップの際にトレ−パタ−ンが軸
方向や回転方向に動いたり前後左右に傾いたりすること
がなく、これによって印象やワックスアップを正確に行
うことができ、鋳造された歯冠とフィクスチャ−の間に
心ずれが生じて歯冠が嵌入しにくかったり、嵌合部にガ
タが生じたり、歯の噛合いが悪くなったりすることがな
く、歯冠をフィクスチャ−にぴったりと嵌合させること
ができ良好な歯の噛合い状態を得ることができる。
が形成されているので、トレ−パタ−ンに付設する印象
材との相対的移動を阻止することができる。
歯冠を効率よく、かつ経済的に作ることができる。
断面図である。
である。
る。
る。
断面図である。
態を示す拡大概略断面図である。
る。
である。
トレ−パタ−ン 9 閉鎖部 13 移動阻止面 14 掛部 16 印
象材 17 インプラントアナログ 21 仮座 24
ワックスアップ 28 歯冠
Claims (5)
- 【請求項1】 顎骨に植立されるフィクスチャ−に嵌合
したアバットメントにトレ−パタ−ンを装着し、トレ−
パタ−ンは、加熱によって焼却可能であると共に拡開収
縮可能であり一端に閉鎖部を有する筒状体を備え、この
筒状体の内面にアバットメントに対し回転が阻止される
阻止面を有すると共に閉鎖部の外面に印象材との相対的
移動を阻止する断面非円形のフランジ状の移動阻止面を
有し、その筒状体の開放端部に掛部を設け、この掛部
を、上記トレ−パタ−ンをアバットメントに装着する際
にフィクスチャ−の上端部に拡開収縮させて嵌合させ、
このトレ−パタ−ンの外周部に印象材を付設して印象を
採り、印象材を付設した状態でトレ−パタ−ンをアバッ
トメントより取り外し、トレ−パタ−ンを、フィクスチ
ャ−とアバットメントを結合した場合と同様の形態を有
するインプラントアナログの上部に装着し、インプラン
トアナログの下部外周部を石膏等で形成した支持体で固
めて仮座を形成し、トレ−パタ−ンに付設してある印象
材を取り除き、トレ−パタ−ンの閉鎖部を切除し、その
トレ−パタ−ンの外周部に歯冠状にワックスアップし、
ワックスアップしたトレ−パタ−ンを仮座より取り外し
て鋳型内で焼却し、焼却して形成された空洞部に歯科用
金属を注入して鋳造することを特徴とする歯冠の製造方
法。 - 【請求項2】 顎骨に植立されるフィクスチャ−に嵌合
したアバットメントにトレ−パタ−ンを装着し、トレ−
パタ−ンは、加熱によって焼却可能であると共に拡開収
縮可能であり一端に閉鎖部を有し、もしくは有さない筒
状体を備え、この筒状体の内面にアバットメントに対し
回転が阻止される阻止面を有すると共に筒状体の外面に
印象材との相対的移動を阻止する移動阻止面を有し、筒
状体の端部に掛部を設け、この掛部を、上記トレ−パタ
−ンをアバットメントに装着する際にフィクスチャ−の
上端部に拡開収縮させて嵌合させ、このトレ−パタ−ン
の外周部に印象材を付設して印象を採り、印象材を付設
した状態でトレ−パタ−ンをアバットメントより取り外
し、トレ−パタ−ンを、フィクスチャ−とアバットメン
トを結合した場合と同様の形態を有するインプラントア
ナログの上部に装着し、インプラントアナログの下部外
周部を石膏等で形成した支持体で固めて仮座を形成し、
トレ−パタ−ンに付設してある印象材を取り除き、その
トレ−パタ−ンの外周部に歯冠状にワックスアップし、
ワックスアップしたトレ−パタ−ンを仮座より取り外し
て鋳型内で焼却し、焼却して形成された空洞部に歯科用
金属を注入して鋳造することを特徴とする歯冠の製造方
法。 - 【請求項3】 鋳造後に、歯冠に形成されているトレ−
パタ−ンの掛部に相当する部分を切除する請求項1また
は2に記載の歯冠の製造方法。 - 【請求項4】 顎骨に植立されるフィクスチャ−に嵌合
したアバットメントに装着されるトレ−パタ−ンであっ
て、トレ−パタ−ンは、加熱によって焼却可能であると
共に拡開収縮可能であり一端に閉鎖部を有する筒状体を
備え、この筒状体の内面にアバットメントに対し回転が
阻止される阻止面を有すると共に閉鎖部の外面に印象材
との相対的移動を阻止する断面非円形のフランジ状の移
動阻止面を有し、トレ−パタ−ンをアバットメントに装
着する際にフィクスチャ−の上端部に拡開収縮させて嵌
合し得るよう筒状体の開放端部に掛部を設けた歯冠製造
用のトレ−パタ−ン。 - 【請求項5】 顎骨に植立されるフィクスチャ−に嵌合
したアバットメントに装着されるトレ−パタ−ンであっ
て、トレ−パタ−ンは、加熱によって焼却可能であると
共に拡開収縮可能であり一端に閉鎖部を有し若しくは有
さない筒状体を備え、この筒状体の内面にアバットメン
トに対し回転が阻止される阻止面を有すると共に筒状体
の外面に印象材との相対的移動を阻止する移動阻止面を
有し、トレ−パタ−ンをアバットメントに装着する際に
フィクスチャ−の上端部に拡開収縮させて嵌合し得るよ
う筒状体の端部に掛部を設けた歯冠製造用のトレ−パタ
−ン。
Priority Applications (1)
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JP2000290552A JP3601026B2 (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | 歯冠の製造方法及びその製造に用いるトレ−パタ−ン |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN103126775A (zh) * | 2011-11-28 | 2013-06-05 | 庆达科技股份有限公司 | 植牙牙根及其表面的成型方法 |
KR20140077189A (ko) * | 2011-10-07 | 2014-06-23 | 헤레우스 쿨처 게엠베하 | 일치하는 역-인덱싱을 갖는 플라스틱 모형 내 삽입을 위한 인덱싱을 갖는 랩 임플란트 |
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JP2014528293A (ja) * | 2011-10-07 | 2014-10-27 | ヘレーウス クルツァー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングHeraeus Kulzer GmbH | 対応するカウンターインデクシングを備えたプラスチックモデルに挿入するための、インデクシングを備えたラボアナログ |
KR101668928B1 (ko) | 2011-10-07 | 2016-10-24 | 헤레우스 쿨처 게엠베하 | 일치하는 역-인덱싱을 갖는 플라스틱 모형 내 삽입을 위한 인덱싱을 갖는 랩 임플란트 |
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