JP2002094885A - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

撮像装置及び撮像方法

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JP2002094885A
JP2002094885A JP2000277490A JP2000277490A JP2002094885A JP 2002094885 A JP2002094885 A JP 2002094885A JP 2000277490 A JP2000277490 A JP 2000277490A JP 2000277490 A JP2000277490 A JP 2000277490A JP 2002094885 A JP2002094885 A JP 2002094885A
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temperature
image pickup
noise
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noise reduction
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Application number
JP2000277490A
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English (en)
Inventor
Keiichi Nitta
啓一 新田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大きな温度変動があった場合でも、雑音振幅を
大幅に、かつ速やかに低減させることができる撮像装置
及び撮像方法を提供する。 【解決手段】撮像素子と、撮像素子から読み出した画像
データを(K)倍したものと、過去の画像データを(1
−K)倍したものとを順次巡回加算する信号処理手段
と、撮像素子の温度を検出する温度検出手段と、温度検
出手段により検出される温度に対応して(K)の値を設
定する制御手段とを有することを特徴とする。本発明に
よれば、撮像素子の温度を検出する温度検出手段と、温
度に対応して係数(K)を設定する制御手段とを有する
ので、撮像素子の温度に応じて係数(K)を最適値に設
定できる。従って、撮像素子の温度が大きく変化した場
合でも、画像データの雑音を大幅に低減させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置及び撮像
方法に関し、特に、撮像の際の雑音を低減する雑音低減
手段を有する撮像装置及び雑音を低減する撮像方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】電荷結合素子(CCD:Charge Coupled
Device)を用いた撮像素子は、光が入射していない時
にもわずかな電流が流れる。この電流は暗電流と呼ば
れ、その大きさは、8℃乃至10℃の温度上昇につき約
2倍の割合で増加する。この暗電流は、画像データの雑
音となって画質を低下させる。
【0003】この場合、撮像素子の温度を低くすれば、
暗電流を小さくすることができるので、撮像時の雑音を
低減するため、例えば、ファン、ペルチェ素子等の冷却
手段で撮像素子を冷却する撮像装置がある。
【0004】このような撮像装置において、撮像素子の
温度を一定にすれば、所定の雑音性能を得ることができ
る。そのため、撮像素子の温度を検出して検出結果を冷
却手段にフィードバックし、撮像素子の温度が一定にな
るように冷却能力を変更する。
【0005】一方、本発明者は、特開平5-344390号公報
において、フレームメモリにより画像データを一時記憶
し、過去のフレームと現在のフレームの画像データを所
定の比率で順次加算して、静止画像又は動画中の静止領
域の雑音を低減する巡回型雑音低減装置を提案してい
る。
【0006】この巡回型雑音低減装置は、雑音低減係数
をKとした場合に、現在のフレームの画像データのK倍
と、1フレーム前の画像データの(1−K)倍を巡回加
算し、静止画像等の雑音を低減するものである。この場
合、静止画像等における同一画素の雑音は各フレーム間
で無相関であるため、上記動作を繰り返すことにより雑
音成分が平均化され、画像データの雑音成分が低減され
る。
【0007】また、同公報には、雑音低減係数Kをパラ
メータとした場合に、初期状態からN回目の巡回加算時
の雑音振幅Vbと巡回加算開始前の雑音振幅Vaの比Vb
/Va(雑音振幅比)のグラフが記載されている。この
場合、巡回加算回数Nを無限大にした場合の雑音振幅比
Vb/Vaの収束値Sは、 S={K/(2−K)}1/2 (式1) で表される。
【0008】また、同公報には、初期状態からN回目の
巡回加算時の雑音低減係数Kを、 K=1/N (式2) として巡回加算毎に変更し、雑音振幅が収束するまでの
時間を短縮する巡回型雑音低減装置が記載されている。
この場合、初期状態からN回目の巡回加算時の雑音振幅
比Vb/Vaは、 Vb/Va=1/(N)1/2 (式3) となる。なお、式3は、N枚の画像データの加算平均を
取ることと同等である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冷却手
段の能力を変更して撮像素子の温度を一定にする方法
は、撮像素子の温度を測定した後、冷却手段により撮像
素子を間接的に冷却するため、温度変化から撮像素子の
温度が一定になるまでに、ある程度の時間が必要とな
る。従って、温度変化の激しい場所で撮像装置を使用す
ると、温度変化により画像データの雑音が大きくなり、
画質を低下させていた。
【0010】また、前記公報の巡回型雑音低減装置は、
雑音低減係数Kを所定の値に設定して巡回加算を行い、
画像データの雑音振幅を低減することができる。しかし
ながら、撮像素子の温度により雑音振幅の大きさが異な
るため、大きな温度変動があった場合に雑音振幅を速や
かに低減させることができない。
【0011】そこで、本発明の目的は、大きな温度変動
があった場合でも、雑音振幅を大幅に、かつ、速やかに
低減させることができる撮像装置及び撮像方法を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の一つの側面は、撮像素子と、撮像素子か
ら読み出した画像データを(K)倍したものと、過去の
画像データを(1−K)倍したものとを順次巡回加算す
る信号処理手段と、撮像素子の温度を検出する温度検出
手段と、温度検出手段により検出される温度に対応して
(K)の値を設定する制御手段とを有することを特徴と
する。
【0013】本発明によれば、撮像素子の温度を検出す
る温度検出手段と、温度に対応して係数(K)を設定す
る制御手段とを有するので、撮像素子の温度に応じて係
数(K)を最適値に設定できる。従って、撮像素子の温
度が大きく変化した場合でも、画像データの雑音を大幅
に低減させることができる。
【0014】また、上記の発明における好ましい態様と
して、(K)の値は、初期状態からの巡回加算回数をN
とした場合に、1/Nに設定され、(K)の値の変更の
停止時のNの値は、温度に対応して設定されることを特
徴とする。
【0015】本発明によれば、係数(K)は、初期状態
からの巡回加算回数をNとした場合に、1/Nに設定さ
れ、(K)の値の変更は、撮像素子の温度に対応して停
止されるので、撮像素子の温度が大きく変化した場合で
も、雑音振幅を速やかに低減させることができ、雑音の
多い見苦しい画像が出力されることを防止することがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形
態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0017】図1は、本発明の実施の形態の撮像装置の
概略ブロック図である。本実施の形態の撮像装置は、図
示しない被写体の像を結像するレンズ2と、結像した像
を光電変換して画像信号を生成する撮像素子1と、画像
信号に相関2重サンプリング等の処理を行う処理部3
と、処理部3から出力される画像信号をディジタル信号
の画像データに変換するA/D変換回路4とを有する。
【0018】更に、巡回加算により画像データの雑音成
分を低減する雑音低減部5と、雑音成分が低減された画
像データをアナログ信号に変換し、出力端子8から図示
しない表示機器等に出力するD/A変換回路7と、撮像
素子1等にタイミングパルスを供給する制御回路9と、
撮像素子1の温度を検出する温度検出部10とを有す
る。
【0019】本実施の形態の撮像装置では、図示しない
被写体の像はレンズ2によって撮像素子1の撮像面上に
結像し、光電変換された画像信号が、制御回路9から出
力されるタイミングパルスに同期して読み出される。
【0020】また、A/D変換回路4においてディジタ
ル信号に変換された画像データAは、雑音低減部5にお
いて巡回加算され、雑音成分が低減された画像データB
に変換される。雑音低減部5には、制御回路9から、加
算を行う場合の画像データの係数である雑音低減係数K
及び(1−K)が供給される。また、制御回路9は、温
度検出部10により検出した撮像素子1の温度Tに対応
して、雑音低減に最も適した雑音低減係数Kを設定す
る。
【0021】なお、図1では、D/A変換回路7により
ディジタル信号をアナログ信号に変換して出力する例を
示したが、例えば、雑音低減部5により雑音成分を低減
した画像データに対してデータ圧縮を施し、これを図示
しない記憶媒体に記憶したり、又は、通信ポートを介し
て外部に伝送することもできる。
【0022】図2は、本発明の実施の形態における雑音
低減部5の概略構成図である。雑音低減部5は、画像デ
ータAと雑音低減係数Kを乗算する乗算器11と、(1
−K)の値とフレームメモリ14に記憶された1フレー
ム前の画像データを乗算する乗算器12と、乗算器11
の出力と乗算器12の出力を加算する加算器13と、加
算器13で加算された画像データを1フレーム期間記憶
するフレームメモリ14とを有する。
【0023】なお、乗算器11、12及び加算器13
は、デュアルポートRAMなどの記憶素子をルックアッ
プテーブル(LUT)として使用することにより構成し
てもよい。また、フレームメモリ14は、1フレーム期
間画像データを遅延させる遅延素子に置き換えることも
できる。
【0024】図1に示したA/D変換回路4から供給さ
れる画像データAは、乗算器11でK倍(但し、0≦K
≦1)された後、加算器13で乗算器12の出力と加算
され、フレームメモリ14に供給される。ここで、加算
器13で加算される画像データは、撮像素子1における
同じ画素位置の画像データである。
【0025】フレームメモリ14に供給された画像デー
タは、1フレーム期間遅れて乗算器12に供給され、乗
算器12で(1−K)倍されて、加算器13に供給され
る。雑音低減部5は、上記の巡回加算を繰り返すことに
よりランダムに発生する画像データの雑音を平均化し、
静止画像等の雑音を低減した画像データBを出力する。
【0026】また、本実施の形態の撮像装置では、撮像
素子1の温度に応じて雑音低減係数Kを最適値に設定で
きるので、撮像素子1の温度が大きく変化した場合で
も、画像データの雑音を大幅に、かつ速やかに低減させ
ることができる。
【0027】次に、雑音低減係数Kと雑音振幅の関係に
ついて説明する。巡回加算による雑音低減動作を行った
後の画像データBの雑音振幅Vbと、巡回加算開始前の
画像データAの雑音振幅Vaの比Vb/Vaの収束値S
は、前述のように、式1で表される。
【0028】式1に示されるように、雑音振幅比の収束
値Sは、雑音低減係数Kが、0≦K≦1の範囲で変化し
た場合に、0≦S≦1の範囲で変化する。また、雑音低
減係数Kが小さいほど収束値Sが小さくなり、画像デー
タBの雑音振幅Vbが小さくなる。例えば、K=0.5
の時S=0.58となり、K=0.25の時S=0.3
8となる。
【0029】このように、雑音低減係数Kを小さく設定
するほど収束値Sが小さくなり、画像データBの雑音振
幅Vbも小さくなるが、前記公報に記載したように、雑
音低減係数Kを小さく設定すると、雑音振幅比が収束値
Sに収束するまでの時間が長くなる。また、撮像素子1
の温度により雑音振幅の大きさが変化するため、温度に
応じて雑音低減係数Kを適切に設定する必要がある。
【0030】ここで、画像データの雑音振幅の温度特性
について説明する。前述のように、撮像素子1の暗電流
は、8℃乃至10℃の温度上昇につき約2倍の割合で増
加する。そこで、温度検出部10の検出温度Tが0℃の
時の雑音振幅を基準とすると、検出温度Tが10℃、2
0℃の時の雑音振幅は、0℃の時の各々約2倍、約4倍
になると仮定する。
【0031】従って、温度検出部10の検出温度Tが1
0℃、20℃の時に、雑音低減部5における雑音振幅比
の収束値Sを各々1/2、1/4とすることにより、検
出温度Tが0℃の時の雑音特性と同等の特性を得ること
ができる。
【0032】この場合、雑音振幅比の収束値Sに対応す
る雑音低減係数Kの値は、式1より求めることができ
る。例えば、検出温度Tが10℃の時、0℃と同じ雑音
振幅にするためにはS=1/2とする必要があるためK
=0.4となる。また、検出温度Tが20℃の時は、S
=1/4とする必要があるためK=0.12となる。
【0033】図3は、このようにして求めた温度変化量
ΔTと雑音低減係数Kの関係を示すグラフである。な
お、図3の横軸は、基準温度からの温度変化量ΔTであ
る。従って、雑音低減係数Kを図3に示す値に設定する
ことにより、雑音振幅を基準温度における値に抑えるこ
とができる。
【0034】図3に示した温度変化量ΔTと雑音低減係
数Kの関係は、制御回路9の中のルックアップテーブル
等に記憶される。従って、本実施の形態の撮像装置は、
温度検出部10により撮像素子1の温度Tを検出し、ル
ックアップテーブルを参照して雑音低減係数Kを設定す
る。従って、この雑音低減係数Kにより雑音低減部5に
おいて巡回加算を行うことにより、温度が高い場合で
も、静止画像等の雑音振幅を基準温度における値に抑え
ることができる。
【0035】このように静止画像等に対しては、温度が
高い場合でも、雑音低減係数Kの値を小さく設定するこ
とにより、雑音振幅比の収束値Sを小さくすることがで
きる。しかしながら、雑音低減係数Kの値を小さく設定
すると、撮像素子1と被写体との間の相対的な位置関係
に変化がある場合、即ち、撮像素子1で撮像される画像
が動く場合は、巡回加算による残像の影響が大きくな
る。このため、撮像素子の温度が低く、元々雑音振幅が
小さい場合に、雑音低減係数Kの値を小さく設定するこ
とは好ましくない。
【0036】一方、本発明者は、前記公報において、初
期状態からN回目の巡回加算時における雑音低減係数K
の値を1/Nとする(式2参照)ことにより、雑音振幅
比が収束するまでの時間を短縮し、効率的な雑音低減が
行える旨を開示している。
【0037】従って、本実施の形態の撮像装置では、雑
音低減係数Kが図3に示す温度変化量ΔTに対応する値
になるまで、初期状態からN回目の巡回加算時における
雑音低減係数Kを1/Nで変化させ、雑音低減係数Kが
温度変化量ΔTに対応する値になった時に雑音低減係数
Kの値の変更を停止する。
【0038】これにより、温度が大きく変化した場合で
も、雑音振幅を大幅にかつ速やかに低減させることがで
き、温度の変動に伴って雑音の多い見苦しい画像が出力
されることを防止することができると同時に、雑音低減
係数Kの値の変更を継続した場合に比較して、撮像素子
1と被写体との相対的な位置関係の変化があった場合の
残像の影響を軽減することができる。
【0039】例えば、撮像素子1の温度が急に0℃から
20℃に上昇した場合は、図3に示すように、雑音低減
係数Kの値を0.12にする必要があるが、初期状態か
らN回目の巡回加算時の雑音低減係数Kの値を1/Nと
し、 巡回加算回数N 雑音低減係数K 1 1 2 1/2 3 1/3 4 1/4 5 1/5 6 1/6 7 1/7 8 1/8 9 1/9=0.11<0.12 のように変更していくことで、雑音振幅比を速やかに収
束値に収束させることができ、急激な温度変化があった
場合にも、雑音の多い見苦しい画像が出力される時間を
短くすることができる。上記の場合、撮像素子1の走査
のフレーム周期を1/30秒とすれば、9回の巡回加算は約
4/15秒で終了する。
【0040】図4は、初期状態からN回目の巡回加算時
における雑音低減係数Kの値を1/Nにする場合に、温
度変化量ΔTと巡回加算停止時の雑音低減係数Kの関係
を示すグラフである。横軸は温度変化量ΔTであり、縦
軸は、温度変化が検出されたことに基づいて雑音低減係
数Kの値を順次変更し、その変更を停止する場合の雑音
低減係数Kの値を示す。
【0041】この場合、制御回路9は、温度検出部10
により撮像素子1の温度Tを検出し、所定の基準温度
(例えば、0℃)からの温度変化量ΔTによって、雑音
低減部5の雑音低減係数Kを、巡回加算回数Nに応じて
順次変更する。そして、温度変化量ΔT(この場合は、
20℃−0℃=20℃)によって変更停止時の雑音低減
係数Kの値を0.12に決定し、雑音低減係数Kがその
値より小さくなった時に、雑音低減係数Kの値の変更を
停止する。
【0042】次に、初期状態からN回目の巡回加算にお
ける雑音低減係数Kを1/Nとする場合に、温度検出部
10において行われる温度検出周期について説明する。
ここで、温度検出部10がX秒毎に撮像素子1の温度を
検出し、撮像素子1の走査におけるフレーム周期が1/30
秒の場合は、X秒の間に(30×X)回の雑音低減係数
Kの変更が可能となる。従って、雑音振幅比は、式3に
より、1/(30×X)1/2となる。
【0043】例えば、X=1秒とした場合は、1秒後の
雑音振幅比は1/301/2=約0.182となる。この
雑音振幅比は、前述した温度変化量ΔTが20℃の場合
の雑音振幅比の収束値S=0.25より小さい。
【0044】従って、フレーム周期を1/30秒として、初
期状態からN回目の巡回加算における雑音低減係数Kを
1/Nとし、温度検出部10により1秒毎に温度検出を
行って巡回加算を行えば、20℃以上の温度変化がある
場合でも、画像データの雑音振幅を基準温度に対応する
値まで低減することができる。
【0045】次に、巡回加算における雑音低減係数Kの
値を一定とした場合に、温度検出部10において行われ
る温度検出間隔について説明する。例えば、温度検出部
10において温度変化量ΔT=20℃を検出した場合
は、雑音振幅比を1/4にする必要が生じるため、制御
回路9は、式1に従って、雑音低減係数Kの値を0.1
2に設定する。
【0046】この場合、各巡回加算毎の雑音振幅比は、
図2に示した雑音低減部5において、雑音低減動作前の
初期状態の雑音振幅を1とし、雑音低減係数K=0.1
2して計算すると、 巡回加算回数N 雑音低減比 1 1 2 1/1.123=0.89 3 1/1.259=0.79 4 1/1.407=0.71 5 1/1.568=0.64 6 1/1.739=0.58 7 1/1.920=0.52 8 1/2.108=0.47 9 1/2.300=0.43 10 1/2.492=0.40 11 1/2.680=0.37 12 1/2.860=0.35 13 1/3.029=0.33 14 1/3.183=0.31 ・ ・ となる。この様子を図5に示す。この場合、雑音振幅比
の収束値Sは、式1より1/4=0.25である。従って、図5
より、巡回加算回数N=18程度で、ほぼ雑音振幅比は
収束値まで低減されているものとみなすことができる。
【0047】一方、雑音低減動作の開始後、雑音振幅比
が収束する前に温度検出を行った場合は、その雑音低減
動作は収束状態に達しておらず、雑音低減部5におい
て、温度検出結果を雑音低減動作に反映することができ
ない。
【0048】従って,温度検出部10による温度検出間
隔は、雑音低減動作を開始してから、雑音低減動作がほ
ぼ収束状態となる時間以上に設定する必要がある。例え
ば、図5においては、巡回加算回数N=18程度で収束
状態とみなせるので、フィールド周期を1/30秒とした場
合、温度検出間隔は18×1/30=0.6秒以上に設定されれば
よい。
【0049】もちろん、温度検出間隔は、一定の周期で
ある必要はなく、周期を順次変えていくものであっても
よい。間隔が一定周期、変動周期を含めて本明細書では
所定期間と呼ぶ。
【0050】尚、上記の実施の形態の説明において、雑
音低減部5において巡回加算を行い、画像データの雑音
を低減する場合について説明したが、巡回加算による雑
音低減を撮像素子1の冷却による雑音低減と併用するこ
とにより、画像データの雑音を更に効果的に低減するこ
とができる。
【0051】上記説明は、画面を構成する各画素のノイ
ズを低減する例を用いて説明したが、例えば、特表平9-
508252号公報に開示されるような画面内のブロックのノ
イズを低減する場合にも適用できることはいうまでもな
い。
【0052】本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に
限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均
等物に及ぶものである。
【0053】
【発明の効果】以上、本発明によれば、撮像素子の温度
を検出する温度検出手段と、温度に対応して係数(K)
を設定する制御手段とを有するので、撮像素子の温度に
応じて係数(K)を最適値に設定できる。従って、撮像
素子の温度が大きく変化した場合でも、画像データの雑
音を大幅に低減させることができる。
【0054】また、係数(K)は、初期状態からの巡回
加算回数をNとした場合に、1/Nに設定され、雑音低
減係数Kの値の変更は、撮像素子の温度に対応して停止
されるので、撮像素子の温度が大きく変化した場合で
も、雑音振幅を速やかに低減させることができ、雑音の
多い見苦しい画像が出力されることを防止することがで
きる。
【0055】尚、上記雑音低減係数Kの値の変更は、巡
回加算の停止としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の撮像装置の概略ブロック
図である。
【図2】本発明の実施の形態における雑音低減部の概略
構成図である。
【図3】Kの値を固定する場合の温度変化量と雑音低減
係数との関係を示すグラフである。
【図4】温度変化量と巡回加算停止時の雑音低減係数と
の関係を示すグラフである。
【図5】雑音振幅比と巡回加算回数との関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 撮像装置 2 レンズ 3 処理部 4 A/D変換回路 5 雑音低減部 7 D/A変換回路 8 出力端子 9 制御回路 10 温度検出部 11,12 乗算器 13 加算器 14 フレームメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/232 H04N 1/40 101C 5C077 Fターム(参考) 5C021 PA17 PA66 PA67 PA76 PA83 PA85 PA86 PA92 RB00 XA03 YA02 YA08 YC08 5C022 AB37 AB51 AC42 AC69 5C024 AX01 CX32 DX07 EX15 GY01 HX04 HX23 HX28 5C051 AA01 BA03 DA06 DB01 DE04 DE06 DE13 DE15 5C072 AA01 BA11 BA12 EA08 FB16 UA05 UA06 5C077 LL02 MM03 PP48 PP77 PQ12 PQ18 PQ25 SS01 TT09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像素子と、 該撮像素子から読み出した画像データを(K)倍したも
    のと、過去の画像データを(1−K)倍したものとを順
    次巡回加算する信号処理手段と、 前記撮像素子の温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段により検出される温度に対応して前記
    (K)の値を設定する制御手段とを有することを特徴と
    する撮像装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記(K)の値は、前記温度の基準値からの変化量に対
    応して設定されることを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記(K)の値は、前記温度の増加に伴って小さくなる
    ように設定されることを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記(K)の値は、初期状態からの巡回加算回数をNと
    した場合に、1/Nに設定され、 前記(K)の値の変更の停止時の前記Nの値は、前記温
    度に対応して設定されることを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記温度は、所定期間毎に検出されることを特徴とする
    撮像装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記所定期間は、前記画像データの雑音振幅比が所定範
    囲に収束する時間以上に設定されることを特徴とする撮
    像装置。
  7. 【請求項7】撮像素子の温度を検出し、前記温度に対応
    して係数(K)を設定し、前記撮像素子から読み出した
    画像データを前記(K)倍したものと、前記画像データ
    と相関をもつ過去の画像データを(1−K)倍したもの
    とを順次巡回加算することを特徴とする撮像方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007228104A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Casio Comput Co Ltd 画像処理装置及び撮像装置
JP2010098442A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Olympus Corp 撮像装置
JP5019543B2 (ja) * 2006-05-09 2012-09-05 シャープ株式会社 撮像装置

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