JP2002094534A - データ通信システム - Google Patents

データ通信システム

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JP2002094534A
JP2002094534A JP2000281276A JP2000281276A JP2002094534A JP 2002094534 A JP2002094534 A JP 2002094534A JP 2000281276 A JP2000281276 A JP 2000281276A JP 2000281276 A JP2000281276 A JP 2000281276A JP 2002094534 A JP2002094534 A JP 2002094534A
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slave station
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Haruto Yui
晴人 油井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチドロップ方式の主局/従局システムに
おいて、複数の従局のうち情報変化が発生した従局番号
を主局が高速に判定する。 【解決手段】 主局1側に従局からの応答待ちを監視す
る従局待ちタイマ14を備え、従局2〜n側に状態変化
を通知するまでのブレーク送出待ちタイマ22を備え
る。ブレーク送出待ちタイマ22の設定値は従局番号に
より定める。主局1は、割込みを受けつけることができ
る状態になると、そのことを通知するために、割込みイ
ネーブル信号生成部11が生成した割込みイネーブル信
号を全ての従局2〜nに送出する。従局側では、コマン
ド解析部21が割込みイネーブル信号を識別すると、状
態変化のあった従局は、ブレーク送出待ちタイマ14の
満了とともにブレーク信号を主局へ送出する。主局の従
局判定部15はブレーク信号を受信した時の従局待ちタ
イマ14のタイマ値により、従局番号を識別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ通信システ
ムに関し、特にマルチドロップ方式により、主局が複数
の従局からデータを受信するデータ通信システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術の一例が特開平09−26
6489号公報に「データ通信システム」として記載されて
いる(従来技術1)。このデータ通信システムは、セン
タ装置から伝送路に接続されている全端末装置に対し
て、データ送信の要求を問い合わせる問合データを一斉
に送信し、端末装置はこの問合データに応答してデータ
を送信する。問合データに対して最先に応答する端末装
置に0、他の端末装置に1から順に増加する自然数から
成る識別番号kを割り付け、センタ装置と識別番号kの
端末装置との間の伝送遅延時間をα(k)、問合データ
の時間長をd、応答データの時間長をrとする。
【0003】各端末装置とセンタ装置との間で信号の折
返し伝送をすることでα(k)が測定され、測定後、各
端末装置にα(0)およびα(k)を設定すると共に、
センタ装置にα(0)が設定される。そして、識別番号
kの端末装置は、問合データの受信完了後、2α(0)
+k(r+δ)−2α(k)+s 後に、応答データを
送信する。上式は、伝送路の伝送遅延時間も考慮して、
各端末装置から送信される応答データが衝突を生じない
条件を示す。ここで、δは、応答データの重なりを防止
する余裕と、センタ装置において1つの応答データの受
信が完了してから、次の応答データの受信が可能な状態
となるまでの準備等のために必要となる時間である。
【0004】センタ装置は、問合データの送信開始後、
β(=d+2α(0))経過後の基準時からn(r+
δ)(nは自然数)の時間間隔で時刻区間を設定し、応
答データが受信される時刻区間により送信した端末装置
を特定する。sの値は、0≦s≦δを満たす任意の値
で、各時刻区間の応答データが衝突を生じないように設
定すればよい。図5は、左上隅を原点とし、右方向に端
末装置のセンタ装置からの位置、下方向に時間をとっ
て、問合データと応答データの伝送の様子を示す。
【0005】また、図6はこの種の従来技術2を示し、
主局10と、4つの従局20,30,40および50は
ワイヤードOR接続されている。各従局は、電源ダウ
ン,MT切れ,プリンタ用紙切れ等の状態変化が発生す
ると、それを1本の割込み線を用いて主局10に通知す
る。すると、主局10は、各従局20,30,40およ
び50の状態を順次に読み出し、変化のあった従局を検
索して、その従局の内部状態を処理する。
【0006】いま、4つの従局の内、従局50に状態変
化が発生し、処理要求している場合の動作を説明する。 従局50は、状態変化内容を主局10へ通知する準備
を行う。 主局10は、状態変化があった従局に対してブレーク
信号の受付けを開始することを通知するために割込みイ
ネーブル信号を送出する。割込みイネーブル信号はワイ
ヤードOR接続の故に、全ての従局20,30,40お
よび50へ届く。 状態変化のあった従局50は、ブレーク信号を送出し
て割込み要求をする。 主局10は、ブレーク信号に応答して最初に従局20
の状態を読み出す。 その結果、主局10は、従局20には処理要求が無い
ことを知り、次に従局30を読み出し、以下、従局40
および50を順次に読み出す。 主局10は、従局50を読み出した結果により、従局
50の処理要求を認識して、従局50の処理を実行す
る。 上記から繰り返す。
【0007】このように、従来技術2では、各従局内の
状態読出しを最大で従局の数だけ繰り返して、処理要求
の有無を判定している。したがって、この従来の方式で
は、従局Dで状態変化が発生したときに、主局は従局D
の状態情報を取得するまでに、割込みが通知されてから
従局AからCまでの状態情報を空読みすることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術1で
は、識別番号kの端末装置は、状態変化の有無に関わら
ず問合データの受信完了後、2α(0)+k(r+δ)
−2α(k)+s 時間後に応答データを送信するた
め、センタ装置は、状態変化が無い端末装置が応答デー
タを転送する時間も常に待っているので、転送時間は長
くなってしまうという第1の問題点がある。
【0009】また、端末装置の台数が増大した場合に
は、台数に比例しただけ転送時間がかかることになり、
優先させたい処理が大幅に遅れてしまうことがあるとい
う第2の問題点がある。
【0010】更に、端末装置がデータを送出する間隔を
短くすると、データの衝突が発生し正しく伝達すること
ができないので、送信間隔計測には十分な精度を要し、
またはデータ送出間隔を確保する技術を要するという第
3の問題点がある。
【0011】また、従来技術2では、主局と状態変化が
発生した従局との間に他の従局が存在する場合に、割込
みが通知されても、主局は、その他の全ての従局の状態
情報を空読みしてからでないと、状態変化が発生した従
局の状態情報を読み出せないので、状態情報刈取り時間
が増大するという問題がある。
【0012】本発明の第1の目的は、主局が従局の最新
の状態情報を読み出すまでの時間を高速化したデータ通
信システムを提供することにある。
【0013】また、本発明の第2の目的は、従局に対す
る処理に優先度を付けることができるデータ通信システ
ムを提供することにある。
【0014】更に、本発明の第3の目的は、従局の数が
増えても状態情報刈取り時間を抑制できるデータ通信シ
ステムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の本発明のデータ通
信システムは、複数の従局(2〜n)と従局(2〜n)
の状態を監視する主局(1)とをマルチドロップ方式で
接続したデータ通信システムに関する。主局(1)から
は全ての従局(2〜n)に割込みイネーブル信号を送出
する。内部に状態変化のある従局は、割込みイネーブル
信号に応答して、予め定められた従局番号に比例するブ
レーク送出待ち時間の経過とともに順次にブレーク信号
を主局に送出して割込みを要求する。主局(1)は割込
みイネーブル信号送出後の一定時間内に受信したブレー
ク信号の応答時間からブレーク信号を送出した従局を特
定して、その従局に状態読出しコマンドを送出する。こ
のように、状態変化のあった従局に対してのみ状態読出
しコマンドを送出することとしたため、状態情報刈取り
時間を短縮化できる。
【0016】第2の本発明のデータ通信システムも、グ
ループ分けされた複数の従局(2〜n)と従局(2〜
n)の状態を監視する主局(1)とをマルチドロップ方
式で接続したデータ通信システムに関するが、複数の従
局(2〜n)をグループ分けしておく。主局(1)から
は全ての従局(2〜n)に割込みイネーブル信号を送出
する。内部に状態変化のある従局は、割込みイネーブル
信号に応答して、その属するグループ対応の従局グルー
プ番号に比例する予め定められたブレーク送出待ち時間
の経過とともに順次にブレーク信号を前記主局に送出し
て割込みを要求する。主局(1)は割込みイネーブル信
号を送出後の一定時間内に受信したブレーク信号の応答
時間からブレーク信号を送出した従局グループを特定し
て、その従局グループに属する全ての従局に順次に状態
読出しコマンドを送出することを特徴とする。このよう
に、ブレーク送出待ち時間を従局グループごとに設定す
ることとしたため、従局の数が増加しても、状態情報刈
取り時間を抑止できる。
【0017】また、主局(1)は、割込みイネーブル信
号を送出後、ブレーク信号を受信するごとに、受信した
ブレーク信号の応答時間からブレーク信号を送出した従
局または従局グループを特定して、従局または従局グル
ープに属する全ての従局に状態読出しコマンドを送出す
るようにしてもよい。これにより、状態変化に対する処
理を優先させたい従局には、短いブレーク信号待ち時間
を設定すれば、他の従局に対して優先的に対応できるよ
うになる。
【0018】上述のデータ通信システムに使用される本
発明の主局(1)は、内部処理が終了すると、従局にブ
レーク信号の受付けを開始することを通知するための割
込みイネーブルコマンドを生成する割込みイネーブルコ
マンド生成部(11)と、ブレーク信号を受信すると、
当該従局の状態情報を読み出すための状態情報読出しコ
マンドを生成する従局状態読出しコマンド生成部(1
2)と、生成された割込みイネーブルコマンドを全ての
従局に、また従局状態読出しコマンドを該当する従局に
送出するコマンド送出部(13)と、割込みイネーブル
コマンド送出からブレーク信号の応答時間を計測する従
局待ちタイマ(14)と、従局待ちタイマによる計測値
から前記従局状態読出しコマンドを送出するための従局
番号または従局グループ番号を判定する従局判定部(1
5)とを備えたことを特徴とする。
【0019】上述のデータ通信システムに使用される本
発明の従局(2〜n)は、主局(1)から送出されてく
るコマンドを解析するコマンド解析部(21)と、解析
の結果が割込みイネーブルコマンドであり、かつ内部に
状態変化があるときは、予め定められた従局番号または
従局グループ番号に比例するブレーク送出待ち時間を計
測するブレーク送出待ちタイマ(22)と、ブレーク送
出待ちタイマの満了とともにブレーク信号を主局へ送出
するブレーク送出部(23)と、解析の結果が状態情報
読出しコマンドである場合は、内部の状態情報を前記主
局へ送出するデータ送出部(24)とを備えたことを特
徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して詳細に説明する。
【0021】図1を参照するとこのデータ通信システム
は、主局1と(n−1)個の従局2〜nを接続し、マル
チドロップ方式によるシリアル伝送を行う。
【0022】主局1は、割込みイネーブルコマンドを生
成する割込みイネーブルコマンド生成部11と、従局状
態読出しコマンド生成部12と、割込みイネーブルコマ
ンドまたは従局状態読出しコマンドを従局2〜nに送出
するコマンド送出部13と、割込みイネーブルコマンド
送出から従局2〜nによるブレーク信号応答までの応答
時間を計測する従局待ちタイマ14と、従局待ちタイマ
14により計測値から従局2〜nの識別番号を判定する
従局判定部15とを備えている。
【0023】一方、従局2〜nそれぞれは、主局1から
送出されてきたコマンドを解析するコマンド解析部21
と、ブレーク信号を送出するまでの時間を計測するブレ
ーク送出待ちタイマ22と、ブレーク信号を送出するブ
レーク送出部23と、従局の状態情報を送出するデータ
送出部24とを備えてる。
【0024】従局2〜nは端末装置として機能する。主
局1は、従局2〜nに対するセンタ装置として機能し、
従局2〜nから送られてくるデータを内部で処理してい
る。従局2〜nは、状態変化、例えば電源がダウンした
り、MT切れが発生したり、プリンタ用紙切れが発生し
たりすると、主局1に割り込んで、その処理を要求す
る。しかし、主局1は内部処理を行っているので、その
途中では割込みを受け付けることができない。そこで、
内部処理が終わって、従局2〜nの状態変化に対応する
処理が行える状態になると、割込みイネーブルコマンド
生成部11は、従局2〜nに対してブレーク信号の受付
けを開始することを通知するための割込みイネーブルコ
マンドを生成する。
【0025】割込みイネーブルコマンドは、全ての従局
2〜nに対して送出されるので、その応答が返ってきて
も、応答した従局を特定するための手段が必要となる。
そこで、従局の識別番号(以下、「従局番号」という)
を主局1に近い従局から昇順に付け、従局待ちタイマ1
4が局番号に比例したブレーク待ち時間を監視すること
によって、応答してきた従局を割り出すようにした。従
局待ちタイマ14は、割込みイネーブルコマンドを従局
2〜nへ送出した時から刻時を開始し、従局からブレー
ク信号の応答があるまでの時間を計測する。従局判定部
15は、従局待ちタイマ14で計測したタイマ値を受
け、ブレーク信号を生成・応答した従局番号を算出す
る。従局状態読出しコマンド生成部12は、ブレーク応
答のあった従局の従局番号に対する従局の状態情報を読
み出す従局状態読出しコマンドを生成し、コマンド送出
部13は当該従局へ従局状態読出しコマンドを送出す
る。これにより、従局番号の一致する従局の状態変化を
刈り取ることができるようになる。
【0026】一方、コマンド従局2〜n(以下、従局の
内部を説明するときは従局2で代表する)では、割込み
イネーブルを受信したときに、従局2内の状態に変化を
検出していれば、主局1へそれを通知する動作に移るた
めにブレーク送出待ちタイマ22を起動する。ブレーク
送出待ちタイマ22は、従局番号に比例した時間の経過
を待つタイマである。主局1は、前述のように、全従局
2〜nに対して1つの割込みイネーブルコマンドを送出
するので、状態変化のあった従局から主局1への応答の
識別のために、ブレーク送出待ちタイマ22の従局ごと
に異なる経過時間の差を利用するのである。ブレーク送
出部23は、シリアル伝送手順RS232Cによる割込
み通知に用いるブレーク信号を生成し送出する。ブレー
ク信号は、2キャラクタ時間以上連続したアクティブ状
態のパルス信号である。データ送出部24は、主局1か
ら従局状態読出しコマンドを受信したときに、従局2の
状態情報を生成し送出する。主局1は、全従局2〜nの
データ送出部24から応答される従局2〜nの状態情報
の内容を解析することによって、本データ通信システム
全体の監視を行うことができるのである。
【0027】次に、図2および図3のフローチャート
と、図4のタイムチャートを参照しながら本実施例の動
作について説明する。
【0028】図2は、システム監視に関する主局1の処
理を示すフローチャートである。主局1が内部処理を行
っている場合は、その内部処理が終わるまで主局1はそ
の動作を続ける。主局1において、従局2からの状態変
化に対応する処理が行える状態になると、割込みイネー
ブルコマンド生成部11は割込みイネーブルコマンドを
生成し、コマンド送出部13により全ての従局2〜nに
対して割込みイネーブルコマンドを発行する(図2のス
テップS1)。このとき、主局1は従局待ちタイマー1
4を起動して状態変化のあった従局からの応答時間を計
測し始める(ステップS2)。
【0029】一方、従局2では、図3に示すフローチャ
ートに従った処理が行われる。コマンド解析部21は、
主局1からコマンドを受信すると(図3のステップJ
1)、そのコマンドは割込みイネーブルコマンドか否か
を調べる(ステップJ2)。個の場合は、受信したコマ
ンドは割込みイネーブルコマンドであるので、状態変化
(割込み要因)がある場合は、ブレーク送出待ちタイマ
22が起動される(ステップJ3)。そして、ブレーク
送出待ちタイマ22のタイマ値が規定値に達すると(ス
テップJ4)、ブレーク送出部23はブレーク信号を主
局1へ送出する(ステップJ5)。
【0030】ここで、ステップJ3において、割込み要
因が無い場合には、ブレーク送出待ちタイマ22が起動
されないことに留意する必要がある。すなわち、ブレー
ク送出待ちタイマ22が満了すると、直ちに主局1へブ
レーク信号を通知するが、コマンド解析部21で割込み
イネーブルコマンドを受信した時には、まだ従局内部に
状態変化が無く、その後に状態変化が発生した場合に
は、ブレーク送出タイマ22を起動せず主局1への通知
もせず、次に再び主局1から割込みイネーブルコマンド
が発行される(ステップS1)まで待ち続ける。
【0031】また、他の従局においても同時に内部の状
態が変化し、主局1へ状態変化通知を行う従局kが存在
し得る。そこで、従局kでは、従局番号kに比例した時
間Tr*k(Tr単位時間)のタイマ値をブレーク送出
待ちタイマ22に設定する。そして、ブレーク送出待ち
タイマ22が満了すると直ちに主局1へブレーク信号を
主局1へ通知するという動作を、従局nまで行う。これ
によって、2つ以上の従局から時間差を付けてブレーク
信号が主局1へ通知されることとなる。
【0032】主局1では、従局2からブレーク信号の応
答があるかを監視しており(ステップS3)、応答を検
出すると従局判定部15が従局待ちタイマ14を参照し
て、その経過時間から従局番号を算出する(ステップS
4)。そして、ステップS3でブレーク信号を検出しな
い場合と同様に、従局待ちタイマ14における一定時間
の経過を待つ(ステップS5)。この一定時間には、主
局1から最も遠い従局nからのブレーク信号が主局1に
到達し得る時間を充足することが必要とされる。
【0033】従局待ちタイマ14において一定時間が経
過すると(ステップS5)、従局待ちタイマ14は刻時
を止める(ステップS6)。この一定時間内にブレーク
応答した従局が1つも無い場合にはステップS1に戻
り、ステップS7までの処理を再び行う。この場合は、
従局2〜nの全てに状態変化がなく割込み要因が発生し
ていないことになるので、再び主局1はコマンド送出部
13により従局2〜nに対して割込みイネーブルコマン
ドを発行し(ステップS1)、従局待ちタイマ14を起
動して従局2〜nからの応答時間を計測し始める(ステ
ップS2)。
【0034】ステップS7において、ブレーク応答した
従局が少なくとも1つある場合には、従局状態読出しコ
マンド生成部12は従局状態読出しコマンドを生成し、
コマンド送出部13は、該当する従局へ従局状態読出し
コマンドを送出することによって従局の状態情報を取得
する(ステップS8)。ここで、該当する従局とは、ブ
レーク応答してきた従局であり、ステップS4において
算出した従局番号から自明である。
【0035】従局状態読出しを受信した(ステップJ
1)従局では、この場合には、割込みイネーブルコマン
ドでなく(ステップJ2)、従局読出しコマンドである
ので(ステップJ6)、状態情報を生成し、主局1へ送出
する(ステップJ7)。
【0036】主局1は、状態情報を受信すると、システ
ムの監視制御部(図示省略)に渡し(ステップS9)、
これによって必要なシステムの制御を行う。
【0037】図4は、従局2と従局kに状態変化がある
場合の割込みイネーブルコマンド,ブレークコマンドお
よび従局状態読出しの様子を示したタイムチャートであ
る。従局2のブレーク送出完了時間はTr、従局kのブ
レーク送出完了時間はTr×kであり、これらの値が従
局2、従局kのブレーク待ちタイマ22にそれぞれ設定
される。
【0038】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。
【0039】図2のステップS5における一定時間と
は、前述のように、主局1から最も遠い従局nからのブ
レーク信号が主局1に到達し得る時間を充足するのに足
りる時間であった。これに対して、主局1が、最初に受
信したブレーク信号(従局kから送出されたとする)を
認識した時に、開始しておいた従局待ちタイマ14を停
止するようにした実施例も考えられる。
【0040】この実施例では、応答時間Tr×kを検出
し、主局1の従局判定部15により、応答時間から最初
に応答した従局番号=kであることを判定して、主局1
が最優先に処理するべき従局番号kを取得し、主局1
は、直ちに従局状態読出しコマンドをコマンド送出部3
へ設定し、従局kに対して従局状態読出しコマンドを送
出する。そして、従局kのデータ送出部24から従局k
の状態情報を刈り取るという一連の動作を完了した後
に、主局1は割込みイネーブルコマンドを送出すること
から、以上の動作を繰り返して従局1から従局nまでの
状態変化に対する処理を行う。
【0041】また、各従局に対する主局1における処理
の優先順位は、システムの条件により異なるが、高優先
順位の従局には若い従局番号を付けるようにしてもよ
い。
【0042】また、システムに接続する従局数が増大す
ると、ブレーク送出待ちタイマ値が大きな値となり、そ
の結果により従局状態刈取り時間が大きくなってしまう
場合がある。このようなシステムに対しては、ブレーク
送出待ちタイマ値を従局番号m,m+1,m+2・・・
m+8までを同一のm×Trとするようにグループ化
し、グループ内のいずれかの従局に状態変化があると、
ブレーク送出待ちタイマ値が経過後にブレーク信号を送
出するようにした実施例で対処することができる。この
ようにすれば、ブレーク送出待ちタイマ値の増大を防止
することができる。
【0043】この実施例では、主局1は、従局待ちタイ
マで得られた応答時間から算出した従局番号mに対して
従局状態読出しコマンドを発行する。その結果、読出し
内容に変化が無かった場合には、状態変化があったのは
従局mではなかったことになるので、続けて従局(m+
1)に従局状態読出しコマンドを発行する動作をする。
これを最悪で従局(m+8)まで繰り返す。8回の内に
は、必ず状態変化を検出できる。
【0044】
【発明の効果】本発明の第1の効果は、割込み要求は、
必ず状態変化があった従局または従局グループから送出
されるため、主局が状態変化がしていない従局または従
局グループの状態情報を空読みすることがなく処理要求
している従局を判定し処理できるので、従局状態刈り取
り時間を短縮することが可能になるということである。
【0045】このことを数式で示す。いま、コマンド送
出時間をTc、ブレーク送出時間をTb、従局状態送出
時間をTj、接続従局台数をNとすると、従来技術によ
る従局状態刈り取り時間は、Tc+Tb+Tj×Nとな
る。一方、本発明の従局状態刈り取り時間は、ブレーク
送出待ちタイマの単位時間をTrとすると、Tc+Tb
+Tj+Tr×(1+N)/2となる。Tb>>ブレー
ク送出待ちタイマ値の平均値=Tr×(1+N)/2で
あるため、Tr×(1+N)/2は、Tbに対して無視
できる。よって、本発明によれば、従局状態刈り取り時
間をTj(N−1)だけ高速化できる。
【0046】また、本発明の第2の効果は、状態情報刈
取り時間に優先順位をつけることができるということで
ある。その理由は、転送時間を短縮するためには、コマ
ンド送出からブレーク応答があるまでの時間(Tc+T
b)を短縮する必要があるが、この時間を短縮すると、
従来技術では、データが衝突して正しく伝送できず、こ
れを回避するためには高精度な回路の調整を要する。し
かし、本発明によれば、ブレーク信号の衝突は発生する
が、ワイヤードORで通知されて最優先度の最初にブレ
ーク信号を通知した従局の応答時間が計測されるので、
この従局に対する処理は短縮化した転送時間で行えるか
らである。
【0047】更に、本発明の第3の効果は、従局台数の
増加時には、ブレーク信号をグループ化してブレーク送
出待ち時間の過大な増大を防ぐことがができるというこ
とである。その理由は、同一グループに属する複数の従
局を同一のブレーク送出待ち時間に設定することによ
り、ブレーク信号はOR通知され、主局が従局の状態情
報を読み出しても変化が無い場合には、同一グループの
従局を順次読み出していくようにすることにより、従局
数の増大時にも高速な処理を担保できるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ通信システムの一実施例を示す
ブロック図
【図2】図1における主局の処理フローチャート
【図3】図1における従局の処理フローチャート
【図4】図1のデータ通信システムにおける処理タイム
チャート
【図5】従来技術1におけるセンタ装置からの問合デー
タと、端末装置からの応答データの伝送の様子を示す図
【図6】従来技術2における主局と従局との接続を示す
【符号の説明】
1 主局 2〜n 従局 10 主局 11 割込みイネーブルコマンド生成部 12 従局状態読出しコマンド生成部 13 コマンド送出部 14 従局待ちタイマ 15 従局判定部 20〜50 従局 21 コマンド解析部 22 ブレーク送出待ちタイマ 23 ブレーク送出部 24 データ送出部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の従局と該従局の状態を監視する主
    局とをマルチドロップ方式で接続したデータ通信システ
    ムにおいて、 前記主局から前記全ての従局に割込みイネーブル信号を
    送出し、内部に状態変化のある従局は、前記割込みイネ
    ーブル信号に応答して、予め定められた従局番号に比例
    するブレーク送出待ち時間の経過とともに順次にブレー
    ク信号を前記主局に送出して割込みを要求し、主局は前
    記割込みイネーブル信号送出後の一定時間内に受信した
    前記ブレーク信号の応答時間から前記ブレーク信号を送
    出した従局を特定して、該従局に状態読出しコマンドを
    送出することを特徴とするデータ通信システム。
  2. 【請求項2】 複数の従局と該従局の状態を監視する主
    局とをマルチドロップ方式で接続したデータ通信システ
    ムにおいて、 前記複数の従局をグループ分けしておき、前記主局から
    前記全ての従局に割込みイネーブル信号を送出し、内部
    に状態変化のある従局は、前記割込みイネーブル信号に
    応答して、前記グループ対応の従局グループ番号に比例
    する予め定められたブレーク送出待ち時間の経過ととも
    に順次にブレーク信号を前記主局に送出して割込みを要
    求し、主局は前記割込みイネーブル信号を送出後の一定
    時間内に受信した前記ブレーク信号の応答時間から前記
    ブレーク信号を送出した従局グループを特定して、該従
    局グループに属する全ての従局に順次に状態読出しコマ
    ンドを送出することを特徴とするデータ通信システム。
  3. 【請求項3】 前記主局は、前記割込みイネーブル信号
    を送出後、前記ブレーク信号を受信するごとに、受信し
    たブレーク信号の応答時間から前記ブレーク信号を送出
    した従局または従局グループを特定して、該従局または
    従局グループに属する全ての従局に前記状態読出しコマ
    ンドを送出することを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載のデータ通信システムシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の主局であって、 内部処理が終了すると、前記従局にブレーク信号の受付
    けを開始することを通知するための割込みイネーブルコ
    マンドを生成する割込みイネーブルコマンド生成部と、 前記ブレーク信号を受信すると、当該従局の状態情報を
    読み出すための状態情報読出しコマンドを生成する従局
    状態読出しコマンド生成部と、 前記生成された割込みイネーブルコマンドを全ての前記
    従局に、また従局状態読出しコマンドを該当する従局に
    送出するコマンド送出部と、 前記割込みイネーブルコマンド送出から前記ブレーク信
    号の応答時間を計測する従局待ちタイマと、 前記従局待ちタイマによる計測値から前記従局状態読出
    しコマンドを送出するための従局番号または従局グルー
    プ番号を判定する従局判定部とを備えたことを特徴とす
    る主局。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の従局であって、 前記主局から送出されてくるコマンドを解析するコマン
    ド解析部と、 該解析の結果が割込みイネーブルコマンドであり、かつ
    内部に状態変化があるときは、予め定められた従局番号
    または従局グループ番号に比例するブレーク送出待ち時
    間を計測するブレーク送出待ちタイマと、 前記ブレーク送出待ちタイマの満了とともにブレーク信
    号を前記主局へ送出するブレーク送出部と、 前記解析の結果が状態情報読出しコマンドである場合
    は、内部の状態情報を前記主局へ送出するデータ送出部
    とを備えたことを特徴とする従局。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009255690A (ja) * 2008-04-15 2009-11-05 Yazaki Corp 電気接続箱、データ取得方法およびプログラム

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