JP2002093044A - 情報記録媒体、識別データ書込装置、識別データ読取装置 - Google Patents

情報記録媒体、識別データ書込装置、識別データ読取装置

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JP2002093044A
JP2002093044A JP2000277795A JP2000277795A JP2002093044A JP 2002093044 A JP2002093044 A JP 2002093044A JP 2000277795 A JP2000277795 A JP 2000277795A JP 2000277795 A JP2000277795 A JP 2000277795A JP 2002093044 A JP2002093044 A JP 2002093044A
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JP2000277795A
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Hirotoshi Ono
浩利 大野
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エラー訂正不可能でかつ視認不可能な真贋判
定用識別データを記録しておくことにより、不正なディ
スク複製を防止するディスクを提供する。 【解決手段】 CD−ROMディスクで採用されている
CIRC、付加ECCを用いてエラー訂正が可能なデー
タが記録され、かつCIRC、付加ECCを用いてエラ
ー訂正が不能である識別データが特定アドレスのセクタ
に予め記録されてなる光ディスクを、CD−Rディスク
への複製を防止するための光ディスク複製判別方法であ
って、識別データが確認可能であれば再生しているディ
スクを真正と判別し、 識別データが確認不能であれば
再生しているディスクを不正な複製ディスクと判別す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体複製
防止確認用の識別データを備えた情報記録媒体、その識
別データを書き込む識別データ書込装置、記録済の識別
データを読み取る識別データ読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータソフト配布用の媒体とし
て、大量生産に適しかつ安価な再生専用型コンパクトデ
ィスク(以下「CD−ROMディスク」と記す)が多用
されている。ところが昨今、このCD−ROMディスク
に記録されているソフトと同一のCD記録フォーマット
で、光ディスクが製作できる追記型コンパクトディスク
(以下「CD−Rディスク」と記す)記録機が安価に入
手可能になった。このため、CD−ROMディスクに記
録してあるソフトを著作権者の許諾を得ずに違法コピー
して使用する被害が発生している。
【0003】このCD−ROMディスクの記録フォーマ
ットには、サブコードQチャンネルデータでコピー禁止
するフラグが定義してあるが、コピー禁止フラグを無視
してソフトの違法コピーが行われているのが現状であ
る。
【0004】こうしたソフトの違法コピー防止技術とし
ては、下記する[第1の方法]〜[第3の方法]があ
る。
【0005】[第1の方法]第1の方法は、いわゆるゲ
ームディスクに採用されている違法コピー防止方法であ
る。ゲームディスクは専用ゲーム機でしか再生しないと
いう特性を活かし、通常のCD−ROMディスクには記
録しない特殊セキュリティ信号をゲームディスク原盤を
製作する過程で、CD−ROMディスクの記録信号に重
畳記録する。ゲーム機はディスクから上記特殊セキュリ
ティ信号が検出できれば、このディスクを真正なゲーム
ディスクとして判定して、ゲームディスクの読み出しを
開始する。この第1の方法によれば、ゲームディスクを
CD−R記録機でコピーしても、特殊セキュリティ信号
を検出する機能がこのCD−R記録機にはないために、
ゲームディスクをCD−Rディスクに違法コピーしたと
しても、このディスクには特殊セキュリティ信号が記録
されず、ゲームディスクとして再生できない。
【0006】[第2の方法]第2の方法は、コンピュー
タソフト用CD−ROMディスクに採用されている違法
コピー防止方法である。このCD−ROMディスクに記
録されているコンピュータソフトをファイル単位でCD
−Rディスクに違法コピーする場合に効果的である。
【0007】具体的には、コンピュータソフト用CD−
Rディスクから読み出したファイルをパソコンのHD
(ハードディスクドライブ)に所定のファイル形式で一
旦記録した後、このHDから読み出したファイルをCD
−Rディスクに記録することを防止するために、コンピ
ュータソフト用CD−ROMディスクに複数記録してあ
るユーザ記録ファイルのうち、任意の2ファイル間に通
常のファイルサーチでは検出できない特殊セクタを介挿
する方法をとっている。ディスクの真贋の判定は、この
特殊セクタの有無を使用する。
【0008】換言すれば、第2の方法は、前記したコン
ピュータソフト用CD−ROMディスクの物理構造はコ
ピーできないことに着目してなされたものである。即
ち、元々、コンピュータソフト用CD−ROMディスク
にはディスクの物理構造を規定する物理セクタで管理さ
れるレベルと、この物理セクタ上のファイル構造を規定
する論理構造のレベルとの2層で構成されている。そし
て、こうした2層構造のコンピュータソフト用CD−R
OMディスクから読み出したデータを前記したHDにフ
ァイル単位で記録すると、このCD−ROMディスクの
論理構造のみのデータが継承(記録)されるが、このC
D−ROMディスクの物理構造は全く記録されない。つ
まり、ディスク記録に必要な物理セクタ構造に関する、
例えばセクタアドレス、セクタID、エラー訂正情報
は、HD側にはコピーされないのである。
【0009】一旦、HD側に記録された論理構造ファイ
ルをCD−R記録機を介してCD−Rへコピーする際に
は、HD上のファイルには存在しないが、このCD−R
ディスクに必要なディスクの物理構造は、CD−R記録
機内蔵のハードウエアで再生成して、CD−Rディスク
側に記録する仕組みである。従って、前記したコンピュ
ータソフト用CD−ROMディスクに記録されている物
理構造である前記した特殊セクタは、CD−Rディスク
側にコピーされないから、ディスクの真贋の判定は、こ
の特殊セクタの有無を使うのである(例えば特開平4-
119561号公報)。
【0010】[第3の方法]第3の方法は、市販レベル
の完成ディスクの特定の場所を、レーザーで物理的に破
壊し、破壊した箇所のアドレスをセキュリティのキー情
報とする方法である(例えば特開平8-124219号
公報、特許第2994042号公報)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記した第1の方法
は、コピー防止ディスクとしては理想的な手段である。
しかし、この方法は再生機として、ディスクに記録した
コピー防止信号を検出する専用ゲーム機であることが必
要であり、この機能を持たないパソコンに付属する一般
的なCD−ROMドライブには、適用できない方法であ
る。
【0012】また前記した第2の方法は、パソコンのH
Dへファイル形式でコピーし、この後にHDからCD−
Rディスクに記録する手法のときのみ有力な手段であ
る。しかし、ディスクの物理セクタ構造をその先頭から
順番にCD−Rディスクにコピーするセクタコピー方式
で容易に破られるから、現状では有効な方法とは言えな
い。
【0013】さらに前記した第3の方法は、ディスクの
特定場所をレーザーで破壊し、その場所のアドレスをキ
ー情報として使用する手法である。しかし、対象ディス
クの特定場所をどのように検出し、記録ピットをどのよ
うに破壊し、破壊した場所をどのように読み出すか等は
具体的に開示されていない。
【0014】前記第3の方法を実際のCD−ROMディ
スクを例にとって、コピー防止について検討すると、C
Dのエラー訂正C1,C2系列ではイレージャ方式で最
大4シンボル訂正が出来、それは14フレーム長の2.
38mmのバーストエラーが訂正できることになる。ま
た、訂正機能を強めたCD−ROMのC3系列の訂正で
は、CDのCIRC(Cross Interleaved Reed-So
lomon Code)が訂正不能となるC2エラーをフラグに
することで、最大26〜28フレーム長の4.42〜4.
76mmのバーストエラーが訂正できる。このような、
バーストエラー訂正機能をもつCD−ROMディスク
に、前記第3の方法のレーザーによる2〜5mm程度の
局部的な破壊を試みても、通常はエラー訂正され、さら
に、大きな破壊は、その特定場所を容易に目視で判別し
やすくなるばかりでなく、データの読出し前に、ディス
クのトラッキングサーボが外れるのが現状であった。
【0015】一方、CDディスクのディフェクト、エラ
ーレートおよびバーストエラー長の各値は規格で規定さ
れている。即ち、ディフェクトサイズは100μm以
下、10秒間のエラーレート(C1)は3%以下、バー
ストエラー長は7フレームの1.2mm未満が必要であ
る。このような規格を満足するレーザー照射による破壊
は、前記理由からも困難であった。このため、CD−R
OMディスクで、トラッキング等の正常再生ができ、し
かも特定アドレスが読めない方式の光ディスクが切望さ
れていた。
【0016】そこで本発明は、予め記録されている情報
記録媒体複製防止確認用の識別データが確認できれば真
正な情報記録媒体と判別し、前記識別データが確認でき
なければ不正な情報記録媒体と判別する情報記録媒体複
製判定システムに用いられる情報記録媒体であって、所
定のエラー訂正アルゴリズムを用いてもエラー訂正が不
可能な前記識別データが、所定アドレスのセクタに予め
記録されていることによって、前記所定アドレスのセク
タに予め記録してある前記識別データは特定の少数デー
タであるから、エラーレート、バーストエラー長は情報
記録媒体の規格内とすることができ、また、前記識別デ
ータはデータ値変更による記録によるものであり、物理
的ディフェクト記録でないため、トラッキング等のサー
ボ特性の悪化は一切発生せず、さらに、前記識別データ
は視覚的にも記録箇所の目視識別は不能であるから、デ
ィスクの真贋の判定が効果的に行うことができる情報記
録媒体、識別データ書込装置、識別データ読取装置を提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は、下記する(1)〜(6)の光ディス
ク複製判別方法、光ディスクを提供する。 (1) 所定のインターリーブを含むエラー訂正アルゴ
リズム(例えばCD−ROMディスクで採用されている
エラー訂正アルゴリズム(CIRC、付加ECC))を
用いてもエラー訂正が不可能な前記識別データ(図6、
図9、図10に示す「×」印データ)を用いてエラー訂
正が可能なデータが記録され、かつ前記エラー訂正アル
ゴリズムを用いて前記インターリーブ上の複数のデータ
を改竄することによりエラー訂正が不能である識別デー
タ(図6、図9、図10に示す「×」印データ)が特定
アドレスのセクタに予め記録されていることを特徴とす
る情報記録媒体。 (2) 請求項1記載の情報記録媒体であって、前記エ
ラー訂正が可能なデータと前記識別データとのうち、少
なくとも前記識別データを所定の識別情報とすることを
特徴とする情報記録媒体。 (3) 請求項2記載の情報記録媒体であって、前記エ
ラー訂正が可能なデータの複製を防止するために、前記
識別情報を記録することを特徴とする情報記録媒体。 (4) 図6、図9、図10に示すように、予め記録さ
れている情報記録媒体複製防止確認用の識別データが確
認できれば真正な情報記録媒体と判別し、前記識別デー
タが確認できなければ不正な情報記録媒体と判別する情
報記録媒体複製判定システムに用いられる情報記録媒体
であって、所定のエラー訂正アルゴリズム(例えばCD
−ROMディスクで採用されているエラー訂正アルゴリ
ズム(CIRC、付加ECC))を用いてもエラー訂正
が不可能な前記識別データ(図6、図9、図10に示す
「×」印データ)が、所定アドレスのセクタに予め記録
されていることを特徴とする情報記録媒体。 (5) 請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載の情
報記録媒体の前記特定アドレスのセクタに、前記識別デ
ータを書き込む書込手段を備えたことを特徴とする識別
データ書込装置。 (6) 請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載の情
報記録媒体の前記特定アドレスのセクタに予め記録され
ている前記識別データを読み取る読取手段を備えたこと
を特徴とする識別データ読取装置。
【0018】
【発明の実施の態様】以下、本発明の実施の態様につき
その好ましい実施例について、図1〜図12を用いて説
明する。図1はCD−ROMディスクに採用されている
CIRCエンコードを示す図、図2は図1で示したCI
RCエンコードのブロック構成図、図3はCD−ROM
ディスクに採用されているCIRCデコードを示す図、
図4は図3で示したCIRCデコードのブロック構成
図、図5はCD−ROMディスクに採用されているCI
RCを用いたエラー訂正機能の概念を説明するための
図、図6は本発明の情報記録媒体の第1実施例に適用さ
れる改竄防止法を説明するための図、図7はCD−RO
Mディスクのmode1のセクタフォーマット図、図8
はCD−ROMディスクのmode1に採用されている
付加ECCインターリーブを用いたエラー訂正機能の概
念を説明するための図、図9は本発明の情報記録媒体の
第2実施例に適用される改竄防止法を説明するための
図、図10は本発明の情報記録媒体の第3実施例に適用
される改竄防止法を説明するための図、図11は本発明
の情報記録媒体の製作方法を示すブロック図、図12は
本発明の情報記録媒体の複製判別方法の判別手順を説明
するための図である。
【0019】例えば、本発明は、CD−R記録機でのデ
ィスクコピーができない光ディスクの複製判別方法であ
り、そのディスクの真贋検出は特殊な検出機能をもたな
い、PC(バソコン)付属の一般的なCD−ROMディ
スクドライブでの対応が可能な光ディスク(CD−RO
Mディスク)を提供するものである。その手法の一つと
しては、光ディスクのレーザー光を用いたマスタリング
時に、所定の記録データをCD−ROMディスクのエラ
ー訂正アルゴリズムに基づき改竄することで実現する。
この完成ディスクは特定アドレスのセクタにおいて、C
1,C2,C3のエラー訂正不能が発生し、読取不能す
るものである。
【0020】この光ディスクは特定の少数データを改竄
するため、エラーレート、バーストエラー長はCD−R
OMディスクの規格内とすることができる。また、デー
タ値変更による改竄の記録であり、物理的ディフェクト
記録でないために、トラッキング等のサーボ特性の悪化
は一切発生しない。さらに、視覚的にも、改竄箇所の目
視識別は不能である。その結果、この光ディスクは、特
定の読出し不能セクタを持つことが特徴であり、これを
CD―Rディスクにコピーすると、読出し不能セクタの
再現ができず、これを持ってディスクの真贋の判定がで
きるコピー防止法を提供できるものである。
【0021】以下、本発明を述べるために、CD−RO
Mディスクを例にとり、エラー訂正機能について説明す
る。CD−ROMディスクのエラー訂正機能は、下記す
る第1層、第2層の2層構造である。
【0022】前記した第1層は、オーディオCD(CD
−DA)のエラー訂正機能に用いるCIRCである。こ
のCIRCは最小距離5のリードソロモン符号をC1、
C2の2系列クロスインターリーブしたものである。C
1系列は(32,28)、C2系列は(28,24)の
構成である。C1,C2系列はそれぞれ、誤り検出4バ
イト、誤り訂正2バイト、消失訂正4バイトの能力を有
している。誤り訂正のみでは、C1,C2系列で各々2
バイト訂正が限界である。
【0023】前記した第2層は、付加ECC(Layerd
ECC)である。この付加ECCは最小距離3のリー
ドソロモン符号をP,Qの2系列にセクタ完結クロスイ
ンターリーブしたものである。P系列は(26,2
4)、Q系列では(45,43)の構成である。この付
加ECC(以下「C3」と記す)はバースト誤り訂正能力
を上げるために、CIRC復号結果による訂正不能フラ
グをエラーポイントとして消失訂正を行い、P,Q各系
列の2バイト訂正に加え、さらにP,Q各系列の繰返し
復号により、誤り訂正を行っている。
【0024】図1はCD−ROMディスクに採用されて
いるCIRCエンコードを示す図、図2は図1で示した
CIRCエンコードのブロック構成図である。図2に
〜で示す各ブロックは、CIRCエンコードの各段階
の機能を示しており、図1の〜で示す部分に対応す
る。このCIRCエンコードの概略動作は、ユーザデー
タが24シンボル単位で入力して(デジタルデータ入
力)、所定のスクランブルとインターリーブを施すと共
に(スクランブル、インターリーブ)、C1,C2
エラー訂正符号の各4シンボルを生成し(C2エンコ
ード、C1エンコード)、計32シンボルの変換デー
タを出力する(CIRC出力)。
【0025】図3はCD−ROMディスクに採用されて
いるCIRCデコードを示す図、図4は図3で示したC
IRCデコードのブロック構成図である。図4に’〜
’で示す各ブロックは、CIRCデコードの各段階の
機能を示しており、図3の’〜’で示す部分に対応
する。このCIRCデコードの概略動作は、変換データ
32シンボル単位で入力して(’CIRC入力)、所
定のデスクランブルとデインターリーブを施すと共に
(デインターリーブ、’デスクランブル)、C1,
C2エラー訂正符号で復号し(’C1デコード、’
C2デコード)計24シンボルのユーザデータを出力す
る(’デジタルデータ出力)。
【0026】図5はCD−ROMディスクに採用されて
いるCIRCを用いたエラー訂正機能の概念を説明する
ための図であり、図3の’C1デコードの入力と、
’C2デコード出力との関係を表したものである。図
5中、「○」は記録データが正しいことを示し、「×」は誤
って記録されたことを示す。図5の横軸はCD−ROM
ディスクのCIRC記録単位である1フレームを示し、
1フレームはユーザーデータ24シンボルとC1データ
4シンボル、C2データ4シンボルの計32シンボルで
構成する。
【0027】図5の縦軸はフレーム番号を示し、フレー
ム番号1からフレーム番号の増加の順に連続してCD−
ROMディスクに記録データ及びエラー訂正符号が記録
される。なお図5中の表示しないデータは全て誤りのな
いものとする。フレーム番号1,5,9,13,17の
C1系列をJ1,J2,J3,J4,J5とし、横軸方
向の点線で表す。また、フレーム番号1〜18を含むC
2系列をK1〜K7とし、斜め方向の点線で表す。
【0028】CIRCにおけるエラー訂正は、C1系列
とC2系列との組合せで行う。C1,C2の訂正能力は
それぞれの訂正能力をどのように使うかにより異なる。
C1のみの訂正では最大2個までのエラーシンボルは訂
正可能であり、C2はC1で誤りの箇所を示すフラグを
立てることで、最大4個までのエラーシンボルが訂正可
能である。
【0029】図5の例でC1,C2系列の各エラー訂正
の仕組みを述べる。C1系列はフレーム完結の方式で、
合計24シンボルより生成する。図5の場合、例として
フレーム番号1,5,9,13,17のC1系列をJ
1,J2,J3,J4,J5で表す。これらC1系列の
中で、J2,J3,J4,J5のシンボル番号1〜32
には記録不良シンボルがないため、C1系列J2,J
3,J4,J5のエラー訂正結果は訂正可能「○」にな
る。一方、C1系列J1の場合には、シンボル番号1〜
32中、シンボル番号1,3,4,6,7の5シンボル
が記録不良シンボルとして記録されているために、C1
系列の誤り訂正可能なエラーシンボル数2を超えるた
め、J1のエラー訂正結果は訂正不能(「×」と表示)に
なる。
【0030】次に、C2系列でのエラー訂正について述
べる。C2系列は4フレーム毎のシンボルで、合計28
フレーム分より生成する。図5の場合、C2系列の例と
してK1,K2,K3,K4,K5,K6,K7で表
す。前記フレーム番号1のC1系列J1をC2系列で見
ると、記録不良シンボル(シンボル番号1,3,4,
6,7)のC2系列はK1,K3,K4,K6,K7で
あり、それぞれのエラーシンボル数は1シンボルであ
る。このため、C2系列の消失訂正可能なエラーシンボ
ル数4を超えないため訂正可能となる。この結果、この
訂正結果はエラーシンボルのないK2,K5と同様に、
訂正可能(「○」と表示)になる。
【0031】このように、CD−ROMディスクのC
1,C2系列のエラー訂正方式は各フレーム内のエラー
シンボル数が2個以内であればC1系列でエラー訂正を
行い、また、エラー数がそれ以上であれば当該フレーム
のデータ(シンボル)にはエラー不良になる可能性が高
いとの、エラーフラグを当該フレームのデータに付け
る。次に、4フレーム毎に分散しているC2系列では、
C1系列の前記したエラーフラグを識別して、前述した
ように最大4個までのエラーシンボルの消失訂正ができ
る。
【0032】つまり、CD−ROMディスクは製造工程
中におけるディフェクトはおよそ1フレーム長の160
μm以下のランダムエラーであることを前提としてい
る。また、CD−ROMディスク販売後の使用上発生す
る擦り傷は1〜2mm程度のものであると考え、この擦
り傷によるバーストエラーはCIRCのインターリーブ
により分散され、ランダムエラーに変換してエラー訂正
を行う仕組みにより解決できるとしている。このため、
CD−ROMディスクの規格ではC1系列のエラーレー
トを3%以下、連続バーストエラーで発生するフレーム
長を7個未満にすることが決まっている。
【0033】図6は本発明の情報記録媒体の第1実施例
に適用される改竄防止法を説明するための図である。図
5に示したものと同一部分には同一符号を付す。なお図
6中の表示しないデータは全て誤りのないものとする。
図6のフレーム内データは、予め図5と同様に記録すべ
きデータからCIRCによるエラー訂正符号C1,C2
を算出後、C1,C2系列の2系列の組合せで訂正を試
みても、エラー訂正不能になるだけのデータ数を改竄す
るものであり、改竄データは「×」で表す。
【0034】以下、詳細に説明する。図6において、改
竄によるエラーシンボルを含むフレームはフレーム番号
1,5,9,13,17の5フレームである。これらの
各フレームには、改竄によるエラーシンボルが5個存在
し、フレーム番号1の例ではシンボル番号1,3,4,
6,7が該当する。各フレーム(フレーム番号1,5,
9,13,17)のC1系列はJ10,J20,J3
0,J40,J50であり、各フレームのC1エラー訂
正能力以上のエラーシンボル数5のため、C1エラー訂
正の計算結果は訂正不能の「×」となる。
【0035】次に、C2系列で検証する。フレーム番号
1のエラーシンボルである、シンボル番号1,3,4,
6,7を含むC2系列は、K10,K30,K40,K
60,K70で表す。これらC2系列には、全てエラー
シンボル数が5個存在するため、各C2系列エラー訂正
能力以上のエラーシンボル数となり、エラー訂正不能に
陥り訂正結果は「×」となる。しかしC2エラー訂正可能
なK20、K50の訂正結果は「○」となる。
【0036】この改竄データ付加のCD−ROMディス
クを、CD−ROMディスクの規格からみると、フレー
ムエラー数の増加は5フレームであり、C1系列のエラ
ーレートの規格(3%以下)に対し、この改竄データ付
加によってもエラーレートが、5/73,500=0.0
07%の増加にしかならない。このことは、CD−RO
Mディスクの再生において、RF信号等には一切悪影響
を与えず、C2エラー訂正不能を発生させることができ
ることを示している。図6の例によれば、CD−ROM
ディスク上のデータを読取不能にするには、1フレーム
上に5個のエラーシンボルを5フレーム分、CIRCの
インターリーブに基づいて改竄すればよいことがわか
る。
【0037】図7はCD−ROMディスクのmode1
のセクタフォーマットである。各セクタの先頭より同
期、ヘッダ、データ、C3の計2352バイトより構成
する。同期はセクタを物理的に認識するデータの特定パ
ターンを記録し、ヘッダはセクタを論理的に識別できる
セクタアドレス信号を記録する。データはセクタ内に記
録するユーザデータ領域であり、C3は付加ECCイン
ターリーブを記録する領域であり、ヘッダとデータの計
2340バイトによりC3のエラー訂正符号を生成し記
録する。
【0038】図8は図7のセクタ構成のC3によるエラ
ー訂正機能の概念を説明するための図である。C3はC
D−ROMディスクの同期を除くセクタ構成データ23
40バイトをMSB側とLSB側で2分割して生成する
誤り訂正方式であり、図8はその2分割した一方を表し
ている。図8中の印「○」は記録データが正しいことを
示し、印「×」は誤って記録されたことを示す。なお図
8中の表示しないデータは全て誤りのないものとする。
C3の積符号はP系列とQ系列との2系統あり、それぞ
れのエラー訂正符号は列番号P0,P1と行番号Q0,
Q1に記録する。P系列は図8の点線で示す縦軸方向で
あり、一例としてT1,T2,T3,T4である。Q系
列は図8の点線で示す斜め方向であり、一例としてW
1,W2,W3,W4である。
【0039】図8の例でC3積符号のP系列、Q系列の
各エラー訂正の仕組みを述べる。図8のP系列の行番号
1には、列番号1,2,3,4,の4個の記録不良シン
ボル「×」がある。このエラーシンボル数4はP系列T1
の消失訂正能力の2シンボルを超えるため、計算による
訂正結果は訂正不能となり、「×」で表す。一方、P系列
のT2、T3、T4はエラーシンボル数0のため訂正可
能となり、「○」で表す。次に、Q系列で前記P系列T1
のエラーシンボルをみると、Q系列のW1,W2,W
3,W4では、それぞれエラーシンボル数は1個のた
め、エラー訂正可能となり、訂正結果を「○」で表す。
【0040】図9は本発明の情報記録媒体の第2実施例
に適用される改竄防止法を説明するための図である。具
体的には、前述したCD−ROMディスクにおけるC
1,C2系統のエラー訂正を行う第1実施例(図6)に
対応した、CD−ROMディスクのmode1における
C3のエラー訂正を行うものである。なお図9中の表示
しないデータは全て誤りのないものとする。図9におい
ては、初めに誤りのない記録データを元に、エラー訂正
信号のP系列およびQ系列を算出後、C3エラー訂正の
インターリーブに基づく、特定箇所のデータを改竄す
る。改竄する箇所は、図9のC3訂正対象の「×」で示す
箇所であり(例えばP系列T10の列番号1,3,5,
7,9など)、改竄後にはP系列とQ系列との2系列で
エラー訂正を試みても、改竄データを訂正することはで
きなくするものである。
【0041】図9を使い、具体的に説明する。行番号
1,2,3,4のP系列はT10,T20,T30,T
40であり、例えばP系列T10は列番号1,2,3,
4の4箇所にエラーシンボルがあり、T20,T30,
T40のP系列にも同様に4箇所のエラーシンボルがあ
る。各P系列は、その消失訂正可能なエラーシンボル数
2を超えるシンボル数4のため、各訂正結果は図9の通
り、訂正不能の「×」となる。また、各P系列のエラーシ
ンボルを含むQ系列はW10,W20,W30,W40
であり、各Q系列のエラーシンボル数4はその消失訂正
可能なエラーシンボル数2を超えるシンボル数4のた
め、訂正結果は図9の通り、訂正不能の「×」となる。こ
のように、図9の第2実施例でも、図6の第1実施例と
同様に、CD−ROMディスクのセクタ構造でも、特定
箇所のデータを改竄することで、データを訂正不能にす
ることができることがわかる。
【0042】一般に、CD−ROMディスクのmode
1のデータ読取りは、まずはCIRCエラー訂正処理で
あるC1,C2系列を用いてエラー訂正を行い、これが
訂正不能になると、C2系列はC1系列のエラー発生箇
所を示すフラグを立てた後に、C3で訂正を行う。この
ため、図9のエラーシンボル16箇所がC3エラー訂正
の対象となるには、C3訂正の前に実施するCIRCエ
ラー訂正でC2訂正不能である必要がある。図9のC3
エラー対象となるデータが、図5、図6のCIRC内で
どの位置になるかは、一義的に決まっている。つまり、
CIRCは入力データを24シンボル単位に構成し、一
方C3はセクタ単位の24シンボル×98回の2352
シンボル単位である。このためCIRCとC3のスター
ト位置を揃えることができれば簡単に位置関係を定義で
きる。
【0043】このCIRCとC3との位置関係を図9と
図10とに示す。図9にはC3でエラー訂正できない1
6個所のエラーシンボルが存在し、その内1つが「Ke
y(n)」であり、これを例に位置関係と手順を述べる。
このエラーシンボル「Key(n)」は、CIRC上の展開
で、C2エラー訂正不能になり、C3訂正の対象とする
ものである。
【0044】図10はエラーシンボル「Key(n)(nは
1以上の正数)」がCIRC上で展開する第3実施例で
あり、図6のエラーシンボルの位置とC1,C2系列の
エラー訂正符号以外は共通である。なお図10中の表示
しないデータは全て誤りのないものとする。
【0045】図10に示すのフレーム番号13、シンボ
ル番号8のエラーシンボル「Key(n)」は、図9のエラ
ーシンボル「Key(n)」を図10に対応させた例であ
る。図10では、このエラーシンボル「Key(n)」がC
2系列でエラー訂正不能になるよう、第1実施例(図
6)の方法でエラーシンボルを追加する。このため、図
10では最初にフレーム番号13にあるエラーシンボル
「Key(n)」を含むC1系列のJ41がC1系列でエラ
ー訂正不能なるよう、シンボル番号7,8,9,10,
11,12,13の7個のシンボルをエラーシンボルに
改竄する。
【0046】次に、C1系列J41の7個のエラーシン
ボルがC2系列でエラー訂正不能になるよう、フレーム
番号1,5,9,17の対応シンボルの各7個を改竄
し、エラーシンボル化する。その結果、C1系列のJ1
1,J21,J31,J41,J51と対応する、C2
系列のK11,K21,K31,K41,K51,K6
1,K71は共に、訂正結果が訂正不能の「×」になり、
エラーシンボル「Key(n)」をC2系列エラー訂正不
能とすることができる。
【0047】図9、図10の方法によれば、CD−RO
Mディスク上の特定データを読取不能にするには、以下
のステップ(1)〜(5)で行う。 (1)セクタ内の特定データを含むP系列で訂正不能に
なるよう、このP系列内で計4個のシンボルをエラーシ
ンボル化する。 (2)上記P系列の4個のエラーシンボルを含むQ系列
が訂正不能になるよう、各Q系列で計4シンボルをエラ
ーシンボル化する。結果、セクタ内には合計16個のエ
ラーシンボルが設定される。 (3)セクタ内の各エラーシンボルに対応するCIRC
上の位置の確認を行う。 (4)セクタ内のエラーシンボルを含むC1系列で訂正
不能になるよう、各C1系列の計7シンボルをエラーシ
ンボル化する。 (5)上記各C1系列の7エラーシンボルを含むC2系
列で訂正不能になるよう、他の4フレーム内の7シンボ
ルをエラーシンボル化する。結果、CIRC内の合計1
6(シンボル)×5(フレーム)=80フレームがC1
系列の訂正不能となるばかりでなく、各エラーシンボル
はC2系列でもエラー訂正不能となる。
【0048】この改竄エラーシンボル付加のCD−RO
MディスクをCD−ROMディスクの規格からみると、
各セクタ内のエラー数は16個で、CIRC内では各エ
ラーシンボルに対し、5フレーム分のC1エラーが必要
である。これによるC1エラーフレーム数の増加分の8
0フレームはC1系列のエラーレートの規格(3%以
下)に対し、この改竄データ付加によってもエラーレー
トが0.1%の増加である。、このエラーレート増加は
通常のディスク製造レベルに比較してCD−ROMディ
スクの再生上問題にならない。
【0049】また、この計算上のC1エラーフレーム数
の増加分の80フレームは、セクタ内の16個のエラー
シンボルに対応するC1エラー訂正不能の16フレーム
と、これら16フレーム内のエラーシンボルがC2エラ
ー訂正不能になるよう追加するC1エラーフレームの残
り64フレームに分けることができる。後者の64フレ
ームはバーストエラー長が7未満であれば、任意のフレ
ームを選択することができる。このため前者16フレー
ムに対応する後者フレームを適宜に選択することで、C
2エラー発生させる追加フレームを重複設定することが
可能となる。実際に重複設定することで、計算上の80
フレームを20フレームにすることができた。
【0050】また、図10の方法ではフレーム内のエラ
ーシンボル数を7としたが、各フレーム内のエラーシン
ボル数、および、そのエラーシンボルのC2系列を訂正
不能とする対応フレーム数は、規格内であれば限定はな
く、C1とC2による繰返し復号、C3の繰返し復号で
も訂正不能とするようエラーシンボルの数と位置を選択
することは当然応用の範囲である。
【0051】図11は本発明の情報記録媒体の製作方法
を示すブロック図である。本発明の情報記録媒体の製作
方法は、通常のCD−ROMディスクを作る過程で、先
述の第1実施例〜第3実施例の方法によりデータの一部
を改竄するものである。ここでは、情報記録媒体の一例
としてCD−ROMディスクを用いる。このCD−RO
Mディスクの製作は、以下の順番(A)〜(G)で行
う。 (A)改竄データのセクタを含むユーザデータの入力 (B)セクタのROMデ−タ生成(ヘッダ、C3符号) (C)CIRCデータ生成(C1符号、C2符号) (D)読出し不能とするセクタの選択 (E)読出し不能セクタの本発明の実施例による特定箇
所のデータを改竄 (F)チャンネルビット化(ディスク記録信号への変
換) (G)原盤化および成形によるディスク化
【0052】図12は本発明の情報記録媒体の複製判別
方法の判別手順を説明するための図である。ここでは、
情報記録媒体の一例としてCD−ROMディスクを用い
る。具体的には本発明の第2実施例と第3実施例とを組
合せたCD−ROMディスクのmode1に記録されて
いるデータを、一般的な追記可能なCD−Rディスク記
録機でコピー(複製)する場合のプロセスを示す図であ
り、本発明の情報記録媒体が、不法コピーされた場合
に、どのようになるかを開示したものである。
【0053】図12のブロック図について説明する。C
D−Rディスクへのコピーは、初めに、コピー元のCD
−ROMディスクのmode1からデータを読出すプロ
セス(図12の(a)〜(h))と、読出したデータの
CD−Rディスクへ書込むプロセス(図12の(i))
との2段階の手順をとる。ここで、CD−ROMディス
クからのデータ読出しは、パソコンに付属する一般的な
CD−ROMディスクドライブで使用するREAD命令
により行われ、また、CD−Rディスクへの書込みはC
D−R記録機で使用するWRITE命令により行われ
る。
【0054】図12の(a)〜(i)の各段階の機能を
以下説明する。 (a)指定セクタのアドレスによるデータ読出し命令
(READ) (b)CIRCのデコードによるC1,C2エラー訂正 (c)C2エラー訂正結果の確認 (d)C2エラーをフラグとしてC3による消失訂正 (e)C3エラー訂正結果の確認 (f)C3デコーダでエラー訂正でき、書込み用メモリ
にデータ伝送 (g)C3デコードでエラー訂正できず、データの読出
し中止 (h)CIRCデコーダでエラー訂正でき、書込み用メ
モリにデータ伝送 (i)エラー訂正できたデータのみ、CD−Rディスク
へ記録
【0055】次に、本発明のエラーセクタを含むCD−
ROMディスクを種々の方法で、CD−Rディスクにコ
ピーした場合を検証する。一般に、CD−ROMディス
クをCD−Rディスクにコピーする方法は3つ考えられ
る。第1の方法は、ファイル単位でコピーする方法であ
る。第2の方法は、ディスクの物理セクタ単位でコピー
する方法である。第3の方法は、CIRCのC1,C2
エラー訂正のみで、コピーする方法である。
【0056】第1の方法のファイル単位でコピーする場
合について述べる。ファイル単位のコピーは、ファイル
の読出し開始アドレスを指定し、そこからセクタ単位で
読み出す方法のため、本発明のエラーセクタを含むファ
イルの場合、エラーセクタが図12の「(e)C3エラ
ー」でC3エラーを発生し、ファイル読出し不能とな
り、CD−Rディスクへの記録はできない。
【0057】第2の方法のCD−ROMディスクの物理
セクタ単位でコピーする場合について述べる。この方法
は、読出し開始のセクタアドレスを指定し、そこから順
にセクタ単位で読み出す方法である。本発明のエラーセ
クタを読出し対象のセクタ群に含むようにすることで、
エラーセクタが図12の「(e)C3エラー」でC3エラ
ーを発生し、セクタデータの読出し不能となり、エラー
セクタ以降のアドレスのCD−Rディスクへの記録はで
きない。
【0058】第3の方法のCIRCのC1,C2エラー
訂正のみで、コピーする場合について述べる。この方法
では、サブコードアドレスの読出し開始アドレスを指定
し、そこからサブコードアドレス単位で読み出す方法の
ため、本発明のC2エラーが図12の「(c)C2エラ
ー」でC2エラーを発生し、エラー訂正不能となる。
【0059】しかし、オーディオ特有のエラー救済方法
として、CIRCのC2エラー発生によるデータ訂正が
できない場合、その前後のデータから補間データを生成
するため、CD−Rディスクへの記録は可能になる。こ
の場合、補間データだけでなく、補間データを含むC
1、C2の訂正信号も再生成されるため、このコピーデ
ィスクはC1,C2系列のエラーシンボルがないディス
クへ変化する。
【0060】このコピーディスクをCD−ROMディス
クドライブで再生すると、本発明のエラーセクタのエラ
ーデータは、補間データに書き改められたものとなり、
C2エラーが発生せず、図12のフローチャートに従い
C3エラー訂正を必要としない、補間データを正しい値
とするデータを出力する。この結果、このコピーディス
クの本発明のエラーセクタのデータは読めることにな
り、本発明ディスクのデータを読めないエラーセクタと
は異なるものになる。
【0061】また、このコピーディスクを再度、第2の
方法でコピーする場合を検証する。このディスクは、C
2エラーがないため、補間データを正しいデータとし、
C1,C2,C3を再生成しCD−Rディスクへ記録す
る。このため完成ディスクは、エラーシンボルなしの全
無欠ディスクになり、本発明の読取り不能セクタをもつ
ディスクにはなれない。
【0062】このように、本発明の光ディスクは、CD
−R記録機へのコピーにおいて、発明ディスクがもつエ
ラー訂正不能状態を、CD−Rディスクへはコピーでき
ないという性質を利用することで、発明ディスクはファ
イル単位でも、セクター単位でも、CIRC単位でもコ
ピーできないことがわかる。
【0063】また本発明は、インターリーブする記録デ
ータと、該記録データを元に、所定のエラー訂正符号式
により算出される訂正符号データで構成する構造をもつ
情報記録媒体において、該インターリーブに基づき、該
データの一部を異なるデータと置換えることで、該訂正
方式による記録データ再生において、エラー訂正できな
い特定箇所を、少なくとも1ヵ所以上設けることを特徴
とする情報記録媒体であっても良い。この情報記録媒体
は再生専用、記録専用、両者混在のいずれか1つのディ
スク形状あるいはカード形状の情報記録媒体であっても
良い。
【0064】また本発明は、所定のインターリーブを含
むエラー訂正アルゴリズムを用いてエラー訂正が可能な
データが記録され、かつ前記エラー訂正アルゴリズムを
用いて前記インターリーブ上の複数のデータを改竄する
ことによりエラー訂正が不能である識別データが特定ア
ドレスのセクタに予め記録されていることを特徴とする
情報記録媒体であっても良い。この情報記録媒体は再生
専用、記録専用、両者混在のいずれか1つのディスク形
状あるいはカード形状の情報記録媒体であっても良い。
また、前記エラー訂正が可能なデータと前記識別データ
とのうち、少なくとも前記識別データを所定の識別情報
(例えば前記エラー訂正が可能なデータの複製を防止す
るための複製防止用の識別情報)としても良い。
【0065】さらに本発明は、エラー訂正できない特定
箇所のセクタアドレス等の識別情報、または該情報とエ
ラー訂正できる箇所の識別情報との組合せの、少なくと
も一方を識別コードとして使用するコピー防止システム
であっても良い。さらにまた本発明は、前記した記録媒
体のエラー訂正できない特定箇所の総数を、ランダムエ
ラー訂正能力以下のエラーレートにする情報記録媒体
(例えば、CD又はデジタル多用途ディスク(DV
D))であっても良い。
【0066】さらにまた本発明は、情報記録媒体(例え
ばCD−ROMディスク)の特定アドレスのセクタに、
情報記録媒体複製防止確認用等の識別データを書き込む
書込手段を備えた識別データ書込装置である。さらにま
た本発明は、情報記録媒体(例えばCD−ROMディス
ク)の特定アドレスのセクタに予め記録されている情報
記録媒体複製防止確認用等の識別データを読み取る読取
手段を備えた識別データ読取装置である。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、予め記録
されている情報記録媒体複製防止確認用の識別データが
確認できれば真正な情報記録媒体と判別し、前記識別デ
ータが確認できなければ不正な情報記録媒体と判別する
情報記録媒体複製判定システムに用いられる情報記録媒
体(例えばCD−ROMディスク)であって、所定のエ
ラー訂正アルゴリズムを用いてもエラー訂正が不可能な
前記識別データが、所定アドレスのセクタに予め記録さ
れていることによって、前記所定アドレスのセクタに予
め記録してある前記識別データは特定の少数データであ
るから、エラーレート、バーストエラー長は情報記録媒
体の規格内とすることができ、また、前記識別データは
データ値変更による記録によるものであり、物理的ディ
フェクト記録でないため、トラッキング等のサーボ特性
の悪化は一切発生せず、さらに、前記識別データは視覚
的にも記録箇所の目視識別は不能であるから、ディスク
の真贋の判定が効果的に行うことができる情報記録媒
体、識別データ書込装置、識別データ読取装置を提供す
ることができる。例えば本発明は、ディスクの真贋検出
はPC付属の一般CD−ROMディスクドライブでの対
応が可能な命令で検出可能なCD−ROMディスクを提
供することにある。また、ディスク再生の際におけるR
F信号等には一切悪影響を与えることはない。さらに、
本発明はCD−ROMディスクだけに限定されるもので
なく、インターリーブにより、バーストエラーをランダ
ムエラーに変換してエラー訂正する記録媒体なら、再生
専用だけでなく、記録可能ディスクにも応用は可能であ
り、DVDディスク等にも適用は可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 CD−ROMディスクに採用されているCI
RCエンコードを示す図である。
【図2】 図1で示したCIRCエンコードのブロック
構成図である。
【図3】 CD−ROMディスクに採用されているCI
RCデコードを示す図である。
【図4】 図3で示したCIRCデコードのブロック構
成図である。
【図5】 CD−ROMディスクに採用されているCI
RCを用いたエラー訂正機能の概念を説明するための図
である。
【図6】 本発明の情報記録媒体の第1実施例に適用さ
れる改竄防止法を説明するための図である。
【図7】 CD−ROMディスクのmode1のセクタ
フォーマット図である。
【図8】 CD−ROMディスクのmode1に採用さ
れている付加ECCインターリーブを用いたエラー訂正
機能の概念を説明するための図である。
【図9】 本発明の情報記録媒体の第2実施例に適用さ
れる改竄防止法を説明するための図である。
【図10】 本発明の情報記録媒体の第3実施例に適用
される改竄防止法を説明するための図である。
【図11】 本発明の情報記録媒体の製作方法を示すブ
ロック図である。
【図12】 本発明の情報記録媒体の複製判別方法の判
別手順を説明するための図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のインターリーブを含むエラー訂正
    アルゴリズムを用いてエラー訂正が可能なデータが記録
    され、かつ前記エラー訂正アルゴリズムを用いて前記イ
    ンターリーブ上の複数のデータを改竄することによりエ
    ラー訂正が不能である識別データが特定アドレスのセク
    タに予め記録されていることを特徴とする情報記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報記録媒体であって、 前記エラー訂正が可能なデータと前記識別データとのう
    ち、少なくとも前記識別データを所定の識別情報とする
    ことを特徴とする情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の情報記録媒体であって、 前記エラー訂正が可能なデータの複製を防止するため
    に、前記識別情報を記録することを特徴とする情報記録
    媒体。
  4. 【請求項4】 予め記録されている情報記録媒体複製防
    止確認用の識別データが確認できれば真正な情報記録媒
    体と判別し、前記識別データが確認できなければ不正な
    情報記録媒体と判別する情報記録媒体複製判定システム
    に用いられる情報記録媒体であって、 所定のエラー訂正アルゴリズムを用いてもエラー訂正が
    不可能な前記識別データが、特定アドレスのセクタに予
    め記録されていることを特徴とする情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1に記
    載の情報記録媒体の前記特定アドレスのセクタに、前記
    識別データを書き込む書込手段を備えたことを特徴とす
    る識別データ書込装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれか1に記
    載の情報記録媒体の前記特定アドレスのセクタに予め記
    録されている前記識別データを読み取る読取手段を備え
    たことを特徴とする識別データ読取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003088245A1 (fr) * 2002-04-12 2003-10-23 Takanori Tenjin Disque optique et programme
KR100603230B1 (ko) * 2003-03-25 2006-07-24 가부시키가이샤 리코 기록 매체의 정당성 판단 방법, 시스템 및 프로그램과 이프로그램을 컴퓨터로 판독 가능한 기록 매체

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