JP2002092600A - 道路監視装置 - Google Patents

道路監視装置

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JP2002092600A
JP2002092600A JP2000283402A JP2000283402A JP2002092600A JP 2002092600 A JP2002092600 A JP 2002092600A JP 2000283402 A JP2000283402 A JP 2000283402A JP 2000283402 A JP2000283402 A JP 2000283402A JP 2002092600 A JP2002092600 A JP 2002092600A
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low
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memory area
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JP2000283402A
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Naohiro Amamoto
直弘 天本
Makoto Masuda
誠 増田
Toshihiko Miyazaki
敏彦 宮崎
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】TVカメラの視野内に存在するすべての物体の
二次元の位置情報を得るようにして、道路の管理者等に
通報することができるようにする。 【解決手段】ITVカメラ101からの画像から背景の
みの画像を減算して差分画像を形成する手段と、前記差
分画像の画像信号を二値化する手段と、画像信号を受信
する度に、該画像信号中で1の値が付与された画素に対
応するカウントバッファ116のメモリ領域に1をイン
クリメントし、前記画像信号中で0の値が付与された画
素に対応する前記カウントバッファ116のメモリ領域
を0にリセットするとともに、前記カウントバッファ1
16のメモリ領域の数値を読み出して、該数値が所定の
値以上であるメモリ領域の範囲を検出する停止・低速移
動物体検出手段115とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路監視装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、有料道路、高速道路等の道路にお
いて、TVカメラを用いて、道路を走行する車両の走行
状態を監視し、特に、交通の障害となる停止車両、低速
移動車両等を自動的に検出して、前記道路の管理者等に
通報する道路監視装置が提供されている。
【0003】前記従来の道路監視装置においては、前記
道路の監視すべき区間の道路上方に、前記区間を視野と
するTVカメラを配設して、前記区間を走行する車両を
撮影する。そして、前記区間内に車両の存在領域を設定
し、前記領域内での車両を撮影した画像データを画像フ
レーム毎に抽出する。次に、前記抽出された画像データ
を時系列的に蓄積して蓄積画像データを作成し、該蓄積
画像データを二値化する。さらに、二値化した前記蓄積
画像データを一次元に投影して投影データを作成し、該
投影データの面積を算出する。
【0004】これにより、車両の時間的変化を検出して
交通の障害となる停止車両、低速移動車両等を自動的に
見つけ出し、見つけ出した場合は警報を発生するなどし
て、道路の管理者等に通報するようになっている(特開
平4−313198号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の道路監視装置においては、道路の車線毎に車両の存
在領域を設定し、道路の進行方向と垂直な方向に積算し
た一次元の投影データを用いているので、道路の進行方
向に関する位置情報しか得ることができず、道路の幅方
向に関する位置情報を得ることができなくなってしま
う。
【0006】このため、例えば、片側二車線や三車線の
道路のような複数車線の道路において、車両が複数の車
線に跨って走行している場合、同一の車両が両方の車線
におぃて検出されてしまう。
【0007】また、道路の幅方向に関する位置情報を得
ることができないので、停止した車両や落下物などの停
止物体が路上にある場合、前記停止物体の大きさを把握
することができず、道路の通行不能範囲を把握すること
が不可能である。
【0008】本発明は、上記従来の道路監視装置の問題
点を解決して、存在領域を設定せずに、TVカメラの視
野内に存在するすべての物体の二次元の位置情報を得る
ようにして、道路の情報を的確に把握し、道路の管理者
等に通報することができる道路監視装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の道
路監視装置においては、道路の監視すべき区間を撮影す
るITVカメラと、該ITVカメラからの画像から背景
のみの画像を減算して差分画像を形成する手段と、前記
差分画像の画像信号を二値化する手段と、前記画像の各
画素に対応するメモリ領域を有するカウントバッファ
と、前記二値化した画像信号を受信する度に前記カウン
トバッファにアクセスして、前記二値化した画像信号中
で1の値が付与された画素に対応する前記カウントバッ
ファのメモリ領域に1をインクリメントし、前記二値化
した画像信号中で0の値が付与された画素に対応する前
記カウントバッファのメモリ領域を0にリセットすると
ともに、一定時間経過後、前記カウントバッファにアク
セスして、前記カウントバッファのメモリ領域の数値を
読み出して、前記数値が所定の値以上であるメモリ領域
の範囲を停止物体範囲又は低速移動物体範囲として検出
する停止・低速移動物体検出手段と、前記停止物体範囲
又は低速移動物体範囲を表示する画像表示手段とを有す
る。
【0010】本発明の他の道路監視装置においては、道
路の監視すべき区間を撮影するITVカメラと、該IT
Vカメラからの画像から背景のみの画像を減算して差分
画像を形成する手段と、前記差分画像の画像信号を二値
化する手段と、前記画像の各画素に対応するメモリ領域
を有する画像蓄積手段と、前記二値化した画像信号を受
信する度に前記画像蓄積手段にアクセスして、前記画像
の各画素に対応する前記画像蓄積手段のメモリ領域を更
新するとともに、前記画像蓄積手段にアクセスして、前
記画像蓄積手段のメモリ領域の数値を読み出して、前記
数値が所定の値以上であるメモリ領域の範囲を停止物体
範囲又は低速移動物体範囲として検出する停止・低速移
動物体検出手段と、前記停止物体範囲又は低速移動物体
範囲を表示する画像表示手段とを有する。
【0011】本発明の更に他の道路監視装置において
は、さらに、前記数値が低速移動物体を検出するための
閾値以上である場合は、前記数値が所定の値以上である
メモリ領域の範囲を低速移動物体範囲として検出し、前
記数値が停止物体を検出するための閾値以上である場合
は、前記数値が所定の値以上であるメモリ領域の範囲を
停止物体範囲として検出した後、前記停止物体範囲を低
速移動物体範囲で除した値が所定の値を超えている場合
には、前記数値が所定の値以上であるメモリ領域の範囲
を停止物体範囲として識別し、超えていない場合には、
前記数値が所定の値以上であるメモリ領域の範囲を低速
移動物体範囲として識別する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
る道路監視装置の構成を示す図である。
【0014】本実施の形態において、道路監視装置は、
ITVカメラ101、画像処理装置100及び画像表示
手段102を有する。ここで、前記道路監視装置は、有
料道路、高速道路、橋、トンネル等車両が通行する道路
において、道路を走行する車両の走行状態を監視し、特
に、交通の障害となる停止している車両や落下物などの
停止物体、及び、低速で移動している車両や落下物など
の低速移動物体を自動的に検出して、前記道路の管理者
等に停止物体及び低速移動物体の情報を提供するための
ものである。
【0015】ここで、前記ITVカメラ101として
は、一般的に、工業用テレビカメラを使用するが、動画
を撮影する機能を有するものであれば、放送局用のテレ
ビカメラであっても、家庭用のテレビカメラであっても
よく、いかなる形態のものであってもよい。そして、前
記ITVカメラ101は、前記道路の監視すべき区間を
上方から撮影するために、道路脇に設置された柱等に取
り付けられ、前記画像処理装置100のA/Dコンバー
タ110に通信可能に接続される。
【0016】また、前記画像表示手段102は、CR
T、液晶ディスプレー等の画像表示装置から成り、前記
画像処理装置100の画像合成手段117に通信可能に
接続されており、前記画像処理装置100から送信され
た画像を表示する。そして、前記画像表示手段102
は、道路管理事務所、交通管理センター等に配設される
ので、道路を管理したり交通状況を監視する者は、前記
表示された画像によって、前記ITVカメラ101の視
野内に存在するすべての物体の二次元の位置情報を得る
ことができる。
【0017】そして、前記画像処理装置100は、A/
Dコンバータ110、入力画像記憶手段111、背景画
像記憶手段112、二値化手段113、背景画像更新手
段114、停止・低速移動物体検出手段115、カウン
トバッファ116、画像合成手段117及び差分器11
8を有するものである。
【0018】ここで、前記A/Dコンバータ110は、
前記ITVカメラ101に通信可能に接続され、前記I
TVカメラ101から送信された画像のアナログ信号を
デジタル信号に変換して、前記入力画像記憶手段111
及び二値化手段113に送信する。
【0019】次に、前記入力画像記憶手段111は、前
記A/Dコンバータ110から送信された画像を格納す
る記憶手段である。なお、前記入力画像記憶手段111
から読み出された画像は、前記背景画像更新手段114
及び画像合成手段117に送信される。
【0020】また、前記差分器118は、前記前記A/
Dコンバータ110から送信された画像から、前記背景
画像記憶手段112から送信された背景画像を減算する
手段、すなわち、差分処理を行う手段である。さらに、
前記二値化手段は前記差分処理が行われた画像の画像信
号を、適当な閾値を基準にして、1又は0に二値化し
て、二値化された画像信号を作成する手段である。そし
て、前記二値化された画像信号は、前記背景画像更新手
段114及び停止・低速移動物体検出手段115に送信
される。
【0021】そして、前記背景画像更新手段114は、
前記入力画像記憶手段111から送信された画像及び前
記二値化手段113から送信された二値化された画像信
号に基づいて、次に前記A/Dコンバータ110から送
信される画像に対応する背景画像を推定して更新する手
段である。前記更新された背景画像は、前記背景画像記
憶手段112に送信されて格納される。
【0022】一方、前記停止・低速移動物体検出手段1
15は、前記二値化手段113から送信された二値化さ
れた画像信号を記憶手段である前記カウントバッファ1
16に送信して、格納し、蓄積させる手段である。そし
て、前記停止・低速移動物体検出手段115は、一定期
間毎に前記カウントバッファ116にアクセスして、一
定期間の間に蓄積された二値化された画像信号を読み出
し、停止物体及び低速移動物体を検出する。なお、前記
検出された停止物体及び低速移動物体の情報は、前記画
像合成手段117に送信される。
【0023】ここで、前記画像合成手段117は、前記
入力画像記憶手段111から送信された画像及び前記停
止・低速移動物体検出手段115から送信された前記停
止物体及び低速移動物体の情報に基づいて、合成画像を
作成する手段である。そして、前記合成画像を前記画像
表示手段102に送信する。すると、前記画像表示手段
102は前記合成画像に基づいて、画像を表示して、前
記道路の管理者等に停止物体及び低速移動物体の情報を
提供する。
【0024】これにより、前記道路監視装置は、有料道
路、高速道路、橋、トンネル等車両が通行する道路にお
いて、道路を走行する車両の走行状態等を監視し、特
に、交通の障害となる停止している車両や落下物などの
停止物体、及び、低速で移動している車両や落下物など
の低速移動物体を自動的に検出して、前記道路の管理者
等に停止物体及び低速移動物体の情報を理解しやすい形
態で提供することができる。
【0025】次に、前記道路監視装置の動作について説
明する。
【0026】図2は物体検出の処理手順を示す図、図3
はカウントバッファを更新する1例を示す図、図4は低
速移動物体の検出手順を示す図、図5は低速移動物体を
識別する手順を示す図、図6は停止物体を識別する手順
を示す図、図7は画像表示手段に表示される画像の1例
を示す図である。
【0027】まず、ITVカメラ101は、背景として
の道路や道路周辺及び走行物体としての前記道路上を走
行する車両等を撮影する。そして、図2(a)に示され
るような撮影された前記背景及び走行物体の画像のアナ
ログ信号は、A/Dコンバータ110に送信されて、デ
ジタル信号に変換される。さらに、前記画像は、入力画
像記憶手段111に送信されて格納されるとともに、二
値化手段113に送信される。
【0028】ここで、背景画像記憶手段112には、あ
らかじめ前記ITVカメラ101で撮影された、走行物
体が存在しない背景のみの画像である背景画像が、格納
されている。そして、前記背景画像は前記二値化手段1
13に送信される。
【0029】すると、差分器118において、前記A/
Dコンバータ110から送信された画像と前記背景のみ
の画像との間で差分処理が行われ、差分画像が形成され
る。すなわち、前記前記A/Dコンバータ110から送
信された画像から、前記背景画像記憶手段112から送
信された背景画像が減算されて、差分画像が形成され
る。
【0030】そして、前記二値化手段113において、
前記差分画像の画像信号が適当な閾値で二値化される。
すなわち、画像中の各画素において、前記差分画像の信
号の値が所定の値を超えている場合、前記画素に1の値
を付与し、超えていない場合は0を付与する。これによ
り、図2(b)に示されるような二値化した画像信号が
作成される。なお、図2(b)において黒色の領域は1
が付与された画素であり、白色の領域は0が付与された
画素である。
【0031】次に、背景画像更新手段114において、
前記背景画像が更新される。すなわち、天候の変化や時
間の経過等により、撮影された前記背景及び走行物体の
画像の明るさが変化するので、正確な差分信号を作成す
るためには、前記背景画像を更新することが必要であ
る。そして、前記背景画像を更新するには、天候の変化
や時間の経過等による明るさの変化、ビルや雲などの影
の変化等を反映する必要があるが、一方、走行物体の影
響を排除する必要がある。このため、図2(b)に示さ
れるような差分画像信号を二値化した画像信号が、前記
背景画像を更新するためのマスク画像として使用され
る。
【0032】この場合、前記二値化した画像信号中で1
の値が付与された画素に対応する領域(図2(b)にお
いて黒色の領域)では、前記背景画像記憶手段112に
既に格納されている過去の背景画像のデジタル画像信号
を維持する。
【0033】一方、前記二値化した画像信号中で0の値
が付与された画素に対応する領域(図2(b)において
白色の領域)では、前記背景画像記憶手段112に既に
格納されている過去の背景画像の画像信号と、前記入力
画像記憶手段111に格納されたITVカメラ101で
撮影された背景及び走行物体の画像信号とを所定の比率
で合成して、新たな背景画像の画像信号を形成する。す
なわち、画像中の各画素に対応する前記過去の背景画像
の画像信号の値と、前記背景及び走行物体の画像信号の
値とを所定の比率で合算し、この合算値を新たな背景画
像における各画素に対応する画像信号の値とする。
【0034】そして、前記二値化した画像信号中で1の
値が付与された画素に対応する領域の過去の背景画像の
画像信号と、二値化した画像信号中で0の値が付与され
た画素に対応する領域での新たな背景画像の画像信号と
を組み合わせた背景画像を、更新された背景画像とし
て、前記背景画像記憶手段112に格納し、既に格納さ
れていた過去の背景画像と置き換える。
【0035】このように、前記ITVカメラ101から
新しい画像信号が送信される度に前記背景画像記憶手段
112に格納される背景画像が更新されるので、前記背
景画像記憶手段112には常に新しい背景画像が格納さ
れる。
【0036】なお、背景画像を更新する方法としては、
過去の背景画像を所定の期間蓄積した後で加算平均を取
ることによって背景画像を更新する方法もある。また、
A.Mecocci、”Moving Object
Recognition And Classific
ation In External Environ
ments”、Signal Processing
(1989)Vol.18、No.2、pp.183−
194、において用いられる方法に、前述したようにし
て作成した背景画像を適用することもできる。
【0037】次に、停止・低速移動物体検出手段115
においては、図2(b)に示されるような差分画像信号
を二値化した画像信号に基づいて、走行物体である停止
物体又は低速移動物体を検出する。
【0038】まず、前記停止・低速移動物体検出手段1
15は、カウントバッファ116にアクセスして、該カ
ウントバッファ116に格納されているデータの更新を
行う。なお、前記カウントバッファ116は、画像中の
すべての画素にそれぞれ一対一で対応するメモリ領域を
有し、前記画像処理装置100の起動時には初期化され
る。すなわち、前記画像処理装置100の起動時には、
すべての前記メモリ領域の値は0となる。
【0039】ここで、前記停止・低速移動物体検出手段
115は、差分画像信号を二値化した画像信号を受信す
る度に、前記カウントバッファ116にアクセスして、
前記二値化した画像信号中で1の値が付与された画素に
対応する前記カウントバッファ116のメモリ領域に1
をインクリメントし、前記二値化した画像信号中で0の
値が付与された画素に対応する前記カウントバッファ1
16のメモリ領域を0にリセットする。
【0040】例えば、ある時刻tにおける画像フレーム
の差分画像信号を二値化した画像信号が、図3(a)に
示されるものであり、前記時刻tにおける前記図3
(a)中の破線で囲まれた範囲に対応する前記カウント
バッファ116のメモリ領域の数値が、図3(b)に示
されるものであると仮定する。そして、次の画像フレー
ム、すなわち時刻t+1における画像フレームの差分画
像信号を二値化した画像信号が、図3(c)に示される
ものであると、前記時刻t+1における前記図3(c)
中の破線で囲まれた範囲に対応する前記カウントバッフ
ァ116のメモリ領域の数値は、図3(d)に示される
ようになる。
【0041】これにより、一定期間経過した時点の前記
カウントバッファ116のメモリ領域の数値は、対応す
る画素において、走行物体が前記一定期間経過した時点
までに、連続して検出された画像フレームの数を表すこ
とになる。そして、画像フレームの入力周期が分かれ
ば、前記ITVカメラ101が撮影した画像の各画素に
おいて前記走行物体が連続して検出された時間を求める
ことができる。
【0042】すなわち、ある時点において、大きな数値
を有するメモリ領域に対応する画素には、走行物体が過
去から前記時点まで長時間存在していたことが分かり、
小さな数値を有するメモリ領域に対応する画素には、走
行物体が過去から前記時点までの短時間だけ存在してい
たことが分かり、数値が0のメモリ領域に対応する画素
には、走行物体が前記時点では存在していないというこ
とがわかる。
【0043】また、走行物体が高速で移動している場合
は、大きい数値を有するメモリ領域は少ないことが分か
り、走行物体が低速で移動している場合は、大きい数値
を有するメモリ領域が多いことが分かり、走行物体が停
止している場合は、大きい数値を有するメモリ領域が多
く、しかもその数値は全体として、走行物体が低速で移
動している場合よりも大きいことが分かる。
【0044】次に、前記停止・低速移動物体検出手段1
15は、前記カウントバッファ116の各メモリ領域の
数値を読み出して、所定の時間又は所定のフレーム数以
上連続して走行物体が検出されたメモリ領域の範囲を停
止・低速移動物体範囲として検出する。この場合、前記
各メモリ領域の数値は前記所定の時間又は所定のフレー
ム数を表すので、低速移動物体及び停止物体を検出する
ための各メモリ領域の数値の閾値をそれぞれ設定し、該
閾値以上の数値を有するメモリ領域の範囲を検出するよ
うにする。なお、低速移動物体を検出するための各メモ
リ領域の数値の閾値をslow_thlとし、停止物体
を検出するための各メモリ領域の数値の閾値をstop
_thlとすると、slow_thl≦stop_th
lとなるように設定される。
【0045】ここで、ある時刻tからt+nまでの期
間、低速で移動する低速移動物体が撮影された画像フレ
ームの差分画像の画像信号を二値化した画像信号は、図
4(a)〜(c)に示されるようになると仮定する。こ
の場合、時刻t+nにおいて1以上の数値を有する前記
カウントバッファ116のメモリ領域の範囲は、図4
(d)に示されるようになる。そして、前記閾値slo
w_thl以上の数値を有するメモリ領域の範囲、すな
わち、低速移動物体範囲として検出される範囲は、図4
(e)に示されるようになる。
【0046】なお、このようにして検出された図4
(e)に示される低速移動物体範囲は、撮影された画像
において低速移動物体が占める範囲の一部分であって、
図4(c)に示される差分画像の画像信号を二値化した
画像信号における低速移動物体の占める範囲が、時刻t
+nにおいて撮影された画像における低速移動物体が占
める範囲である。したがって、前記停止・低速移動物体
検出手段115は、低速移動物体範囲(図4(e)に示
される範囲)を検出すると、時刻t+nにおける画像フ
レームの差分画像の画像信号を二値化した画像信号か
ら、低速移動物体の占める範囲(図4(c)に示される
範囲)を正確に検出することができる。
【0047】また、閾値をstop_thlと設定すれ
ば、同様にして、停止物体範囲を検出することができ
る。しかし、同じカウントバッファ116の各メモリ領
域の数値を読み出して、2種類の閾値を基準に検出して
いるので、前記停止物体範囲は、同時に前記低速移動物
体範囲としても検出されることになる。したがって、前
記走行物体は、停止しているのか、低速で移動している
のかを識別する必要がある。
【0048】そこで、1以上の数値を有する前記カウン
トバッファ116のメモリ領域の範囲から、前記閾値s
top_thlと前記閾値slow_thlとをそれぞ
れ基準にして検出した範囲の大きさに基づいて、前記停
止物体範囲と前記低速移動物体範囲とを識別する。
【0049】まず、ある時刻において、1以上の数値を
有する前記カウントバッファ116のメモリ領域の範囲
が図5(a)に示されるような場合、図5(a)におけ
る破線上の各メモリ領域の数値の分布が図5(b)に示
されるようになると仮定する。この場合、前記閾値sl
ow_thlを基準にして検出した範囲である低速移動
物体範囲は、図5(c)に示されるようになる。一方、
前記閾値stop_thlを基準にして検出した範囲で
ある停止物体範囲は、図5(d)に示されるようにな
る。ここでは、前記低速移動物体範囲の面積が前記停止
物体範囲の面積よりも相当大きいことがわかる。
【0050】次に、ある時刻において、1以上の数値を
有する前記カウントバッファ116のメモリ領域の範囲
が図6(a)に示されるような場合、図6(a)におけ
る破線上の各メモリ領域の数値の分布が図6(b)に示
されるようになると仮定する。この場合、前記閾値sl
ow_thlを基準にして検出した範囲である低速移動
物体範囲は、図6(c)に示されるようになる。一方、
前記閾値stop_thlを基準にして検出した範囲で
ある停止物体範囲は、図6(d)に示されるようにな
る。ここでは、前記低速移動物体範囲の面積と前記停止
物体範囲の面積とがほぼ等しいことがわかる。
【0051】したがって、ひとつの移動物体に関して、
停止物体範囲と低速移動物体範囲とが検出された場合に
は、停止物体範囲の面積/低速移動物体範囲の面積>a
rea_thlの条件を満たす場合には、前記移動物体
は停止物体であり、満たしていない場合には、前記移動
物体は低速移動物体であると識別する。ただし、前記閾
値area_thlは、0≦area_thl≦1.0
の任意の値である。
【0052】このようにして、前記停止・低速移動物体
検出手段115は、差分画像の画像信号を二値化した画
像信号に基づいて、走行物体である停止物体又は低速移
動物体を検出すると、検出した前記停止物体又は低速移
動物体の範囲を画像合成手段117に送信する。する
と、前記画像合成手段117は、前記入力画像記憶手段
から送信された画像と、前記停止物体又は低速移動物体
の範囲とを合成して合成画像を作成し、前記画像表示手
段102に送信する。
【0053】すると、前記画像表示手段102は合成さ
れた前記合成画像の画像信号にしたがって、例えば、図
7に示されるような、画像を表示する。ここで、図7
は、前記停止物体又は低速移動物体の外接矩(く)形を
視認性のよい色で表示し、さらに「停止」という文字を
点滅表示させた表示の1例である。
【0054】このように、本実施の形態において、停止
・低速移動物体検出手段115は、差分画像信号を二値
化した画像信号を受信する毎に、カウントバッファ11
6にアクセスして、前記二値化した画像信号中で1の値
が付与された画素に対応する前記カウントバッファ11
6のメモリ領域に1をインクリメントし、前記二値化し
た画像信号中で0の値が付与された画素に対応する前記
カウントバッファ116のメモリ領域を0にリセットす
ることによって、前記カウントバッファ116を更新す
る。そして、前記カウントバッファ116の各メモリ領
域の数値を読み出して、所定の時間又は所定のフレーム
数以上連続して走行物体が検出されたメモリ領域の範囲
を停止・低速移動物体範囲として検出する。
【0055】したがって、停止物体又は低速移動物体の
みを正確に検出することができる。また、所定の時間又
は所定のフレーム数以上連続して走行物体が検出された
メモリ領域の範囲だけを検出するので、ノイズの影響を
受けにくく、ロバストな検出が可能となる。
【0056】さらに、前記停止物体又は低速移動物体の
完全なシルエットを得ることができるので、前記停止物
体又は低速移動物体の大きさや位置を容易にかつ正確に
把握することが可能となる。
【0057】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、前記第1の実施の形態と同じ構造のも
の及び同じ動作についてはその説明を省略する。
【0058】図8は本発明の第2の実施の形態における
道路監視装置の構成を示す図である。
【0059】本実施の形態における画像処理装置100
は、前記第1の実施の形態におけるカウントバッファ1
16に代えて、画像蓄積手段119を有する。ここで、
該画像蓄積手段119は、二値化手段113から停止・
低速移動物体検出手段115に送信された二値化した画
像信号を格納して蓄積する記憶手段である。そして、前
記停止・低速移動物体検出手段115は、一定期間毎に
前記画像蓄積手段119にアクセスして、一定期間の間
に蓄積された二値化された画像信号を読み出し、停止物
体及び低速移動物体を検出するようになっている。
【0060】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。
【0061】図9は低速移動物体の検出手順を示す図、
図10は低速移動物体を識別する手順を示す図、図11
は停止物体を識別する手順を示す図である。
【0062】なお、ITVカメラ101、A/Dコンバ
ータ110、差分器118、入力画像記憶手段111、
背景画像記憶手段112、二値化手段113、背景画像
更新手段114、画像合成手段117及び画像表示手段
102の動作は、前記第1の実施の形態と同じなので、
説明を省略する。
【0063】ここで、停止・低速移動物体検出手段11
5においては、差分画像の画像信号を二値化した画像信
号に基づいて、走行物体である停止物体又は低速移動物
体を検出する。そして、前記停止・低速移動物体検出手
段115は、画像蓄積手段119にアクセスして、該画
像蓄積手段119に格納されているデータの更新を行
う。なお、前記画像蓄積手段119は、画像中のすべて
の画素にそれぞれ一対一で対応するメモリ領域を有し、
前記画像処理装置100の起動時には初期化される。す
なわち、前記画像処理装置100の起動時には、すべて
の前記メモリ領域の値は0となる。
【0064】ここで、前記停止・低速移動物体検出手段
115は、差分画像の画像信号を二値化した画像信号を
受信する度に、前記画像蓄積手段119にアクセスし
て、前記二値化した画像信号中での画素に対応する前記
画像蓄積手段119のメモリ領域を次の式(1)にした
がって更新する。
【0065】 g(x,y,t)=α×s(x,y,t)+(1−α)×g(x,y,t−1 )・・・(1) ただし、g(x,y,t)は、蓄積画像手段119のア
ドレス(x,y)におけるメモリ領域が有する時刻tで
の数値、s(x,y,t)は、前記アドレス(x,y)
に対応する画素における前記二値化した画像信号の時刻
tでの数値、αは合成比(定数)である。
【0066】これにより、一定期間経過した時点の前記
画像蓄積手段119のメモリ領域の数値は、対応する画
素において、走行物体が前記一定期間経過した時点まで
に、連続して検出された画像フレームの数に応じて変化
することになる。
【0067】すなわち、ある時点において、大きな数値
を有するメモリ領域に対応する画素には、走行物体が長
時間存在していたことがわかり、小さな数値を有するメ
モリ領域に対応する画素には、走行物体が短時間だけ存
在していたことがわかる。
【0068】また、走行物体が高速で移動している場合
は、大きい数値を有するメモリ領域は少ないことが分か
り、走行物体が低速で移動している場合は、大きい数値
を有するメモリ領域が多いことが分かり、走行物体が停
止している場合は、大きい数値を有するメモリ領域が多
く、しかもその数値は全体として、走行物体が低速で移
動している場合よりも大きいことが分かる。
【0069】次に、前記停止・低速移動物体検出手段1
15は、前記画像蓄積手段119の各メモリ領域の数値
を読み出して、所定の数値、すなわち、閾値以上の数値
を有するメモリ領域の範囲を停止・低速移動物体範囲と
して検出する。この場合、低速移動物体及び停止物体を
検出するための各メモリ領域の数値の閾値をそれぞれ設
定し、該閾値以上の数値を有するメモリ領域の範囲を検
出するようにする。なお、低速移動物体を検出するため
の各メモリ領域の数値の閾値をslow_thlとし、
停止物体を検出するための各メモリ領域の数値の閾値を
stop_thlとすると、slow_thl≦sto
p_thlとなるように設定される。
【0070】ここで、ある時刻tからt+nまでの期
間、低速で移動する低速移動物体が撮影された画像フレ
ームの差分画像信号を二値化した画像信号は、図9
(a)及び図9(b)に示されるようになると仮定す
る。
【0071】この場合、時刻t−1において1以上の数
値を有する前記画像蓄積手段119のメモリ領域の範囲
は図9(c)に示されるようになっており、図9(a)
に示される二値化した画像信号に基づき、前記式(1)
にしたがって更新されると、時刻tにおいて1以上の数
値を有する前記画像蓄積手段119のメモリ領域の範囲
は、図9(d)に示されるようになる。同様に、時刻t
+n−1において1以上の数値を有する前記画像蓄積手
段119のメモリ領域の範囲は図9(e)に示されるよ
うになっており、図9(b)に示される二値化した画像
信号に基づき、前記式(1)にしたがって更新される
と、時刻t+nにおいて1以上の数値を有する前記画像
蓄積手段119のメモリ領域の範囲は、図9(f)に示
されるようになる。そして、時刻t+nにおいて、前記
閾値slow_thl以上の数値を有するメモリ領域の
範囲、すなわち、低速移動物体範囲として検出される範
囲は、図9(g)に示されるようになる。
【0072】なお、このようにして検出された図9
(g)に示される低速移動物体範囲は、撮影された画像
において低速移動物体が占める範囲の一部分であって、
図9(b)に示される差分画像信号を二値化した画像信
号における低速移動物体の占める範囲が、時刻t+nに
おいて撮影された画像において低速移動物体が占める範
囲である。したがって、前記停止・低速移動物体検出手
段115は、低速移動物体範囲(図9(g)に示される
範囲)を検出すると、時刻t+nにおける画像フレーム
の差分画像の画像信号を二値化した画像信号から、低速
移動物体の占める範囲(図9(b)に示される範囲)を
正確に検出することができる。
【0073】また、閾値をstop_thlと設定すれ
ば、同様にして、停止物体範囲を検出することができ
る。しかし、同じ画像蓄積手段119の各メモリ領域の
数値を読み出して2種類の閾値を基準に検出しているの
で、前記停止物体範囲は、同時に前記低速移動物体範囲
としても検出されることになる。したがって、前記走行
物体は、停止しているのか、低速で移動しているのかを
識別する必要がある。
【0074】そこで、1以上の数値を有する前記画像蓄
積手段119のメモリ領域の範囲から、前記閾値sto
p_thlと前記閾値slow_thlとをそれぞれ基
準にして検出した範囲の大きさに基づいて、前記停止物
体範囲と前記低速移動物体範囲とを識別する。
【0075】まず、ある時刻において、1以上の数値を
有する前記画像蓄積手段119のメモリ領域の範囲が図
10(a)に示されるような場合、図10(a)におけ
る破線上の各メモリ領域の数値の分布が図10(b)に
示されるようになると仮定する。この場合、前記閾値s
low_thlを基準にして検出した範囲である低速移
動物体範囲は、図10(c)に示されるようになる。一
方、前記閾値stop_thlを基準にして検出した範
囲である停止物体範囲は、図10(d)に示されるよう
になる。ここでは、前記低速移動物体範囲の面積が前記
停止物体範囲の面積よりも相当大きいことがわかる。
【0076】次に、ある時刻において、1以上の数値を
有する前記画像蓄積手段119のメモリ領域の範囲が図
11(a)に示されるような場合、図11(a)におけ
る破線上の各メモリ領域の数値の分布が図11(b)に
示されるようになると仮定する。この場合、前記閾値s
low_thlを基準にして検出した範囲である低速移
動物体範囲は、図11(c)に示されるようになる。一
方、前記閾値stop_thlを基準にして検出した範
囲である停止物体範囲は、図11(d)に示されるよう
になる。ここでは、前記低速移動物体範囲の面積と前記
停止物体範囲の面積とがほぼ等しいことがわかる。
【0077】したがって、ひとつの移動物体に関して、
停止物体範囲と低速移動物体範囲とが検出された場合に
は、停止物体範囲の面積/低速移動物体範囲の面積>a
rea_thlの条件を満たす場合には、前記移動物体
は停止物体であり、満たしていない場合には、前記移動
物体は低速移動物体であると識別する。従って、図10
の例は低速移動物体、図11の例は停止物体であると識
別される。ただし、前記閾値area_thlは、0≦
area_thl≦1.0の任意の値である。
【0078】このように、本実施の形態において、停止
・低速移動物体検出手段115は、差分画像信号を二値
化した画像信号を受信する度に、画像蓄積手段119に
アクセスして、前記二値化した画像信号中での画素に対
応する前記画像蓄積手段119のメモリ領域を式(1)
にしたがって更新する。そして、前記画像蓄積手段11
9の各メモリ領域の数値を読み出して、所定の閾値以上
の数値を有するメモリ領域の範囲を停止・低速移動物体
範囲として検出する。
【0079】したがって、停止物体又は低速移動物体の
みを正確に検出することができる。また、過去の差分画
像の画像信号を二値化した画像信号も蓄積されているの
で、環境の変動等によって一時的に差分画像信号が得ら
れなくなった場合も、走行物体を見失うことなく検出す
るので、ノイズの影響を受けにくく、ロバストな検出が
可能となる。
【0080】さらに、前記停止物体又は低速移動物体の
完全なシルエットを得ることができるので、前記停止物
体又は低速移動物体の大きさや位置を容易にかつ正確に
把握することが可能となる。
【0081】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0082】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にお
いて、道路監視装置は、道路の監視すべき区間を撮影す
るITVカメラと、該ITVカメラからの画像から背景
のみの画像を減算して差分画像を形成する手段と、前記
差分画像の画像信号を二値化する手段と、前記画像の各
画素に対応するメモリ領域を有するカウントバッファ
と、前記二値化した画像信号を受信する度に前記カウン
トバッファにアクセスして、前記二値化した画像信号中
で1の値が付与された画素に対応する前記カウントバッ
ファのメモリ領域に1をインクリメントし、前記二値化
した画像信号中で0の値が付与された画素に対応する前
記カウントバッファのメモリ領域を0にリセットすると
ともに、前記カウントバッファにアクセスして、前記カ
ウントバッファのメモリ領域の数値を読み出して、前記
数値が所定の値以上であるメモリ領域の範囲を停止物体
範囲又は低速移動物体範囲として検出する停止・低速移
動物体検出手段と、前記停止物体範囲又は低速移動物体
範囲を表示する画像表示手段とを有する。
【0083】この場合、停止物体又は低速移動物体のみ
を正確に検出することができる。また、所定の時間又は
所定のフレーム数以上連続して走行物体が検出されたメ
モリ領域の範囲のみを検出するので、ノイズの影響を受
けにくく、ロバストな検出が可能となる。
【0084】さらに、前記停止物体又は低速移動物体の
完全なシルエットを得ることができるので、前記停止物
体又は低速移動物体の大きさや位置を容易にかつ正確に
把握することが可能となる。
【0085】他の道路監視装置においては、道路の監視
すべき区間を撮影するITVカメラと、該ITVカメラ
からの画像から背景のみの画像を減算して差分画像を形
成する手段と、前記差分画像の画像信号を二値化する手
段と、前記画像の各画素に対応するメモリ領域を有する
画像蓄積手段と、前記二値化した画像信号を受信する度
に前記画像蓄積手段にアクセスして、前記画像の各画素
に対応する前記画像蓄積手段のメモリ領域を更新すると
ともに、前記画像蓄積手段にアクセスして、前記画像蓄
積手段のメモリ領域の数値を読み出して、前記数値が所
定の値以上であるメモリ領域の範囲を停止物体範囲又は
低速移動物体範囲として検出する停止・低速移動物体検
出手段と、前記停止物体範囲又は低速移動物体範囲を表
示する画像表示手段とを有する。
【0086】この場合、停止物体又は低速移動物体のみ
を正確に検出することができる。また、過去の差分画像
信号を二値化した画像信号も蓄積されているので、環境
の変動等によって一時的に差分画像信号が得られなくな
った場合も、走行物体を見失うことなく検出するので、
ノイズの影響を受けにくく、ロバストな検出が可能とな
る。
【0087】さらに、前記停止物体又は低速移動物体の
完全なシルエットを得ることができるので、前記停止物
体又は低速移動物体の大きさや位置を容易にかつ正確に
把握することが可能となる。
【0088】更に他の道路監視装置においては、さら
に、前記数値が低速移動物体を検出するための閾値以上
である場合は、前記数値が所定の値以上であるメモリ領
域の範囲を低速移動物体範囲として検出し、前記数値が
停止物体を検出するための閾値以上である場合は、前記
数値が所定の値以上であるメモリ領域の範囲を停止物体
範囲として検出した後、前記停止物体範囲を低速移動物
体範囲で除した値が所定の値を超えている場合には、前
記数値が所定の値以上であるメモリ領域の範囲を停止物
体範囲として識別し、超えていない場合には、前記数値
が所定の値以上であるメモリ領域の範囲を低速移動物体
範囲として識別する。
【0089】この場合、停止物体と低速移動体とを識別
することができるので、道路通行のより大きな障害であ
る停止物体の存在を明確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における道路監視装
置の構成を示す図である。
【図2】物体検出の処理手順を示す図である。
【図3】カウントバッファを更新する1例を示す図であ
る。
【図4】低速移動物体の検出手順を示す図である。
【図5】低速移動物体を識別する手順を示す図である。
【図6】停止物体を識別する手順を示す図である。
【図7】画像表示手段に表示される画像の1例を示す図
である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における道路監視装
置の構成を示す図である。
【図9】低速移動物体の検出手順を示す図である。
【図10】低速移動物体を識別する手順を示す図であ
る。
【図11】停止物体を識別する手順を示す図である。
【符号の説明】
101 ITVカメラ 102 画像表示手段 115 停止・低速移動物体検出手段 116 カウントバッファ 119 画像蓄積手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 敏彦 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA16 BA02 CA08 CA12 CB06 CB12 CE09 CH01 CH11 DA08 DA16 DB02 DB08 5C054 AA01 CA04 CC02 CE12 CH01 EA05 EB05 ED17 EH01 FC01 FC04 FC05 FC12 FC13 FE13 HA26 5H180 AA01 CC04 EE11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)道路の監視すべき区間を撮影するI
    TVカメラと、(b)該ITVカメラからの画像から背
    景のみの画像を減算して差分画像を形成する手段と、
    (c)前記差分画像の画像信号を二値化する手段と、
    (d)前記画像の各画素に対応するメモリ領域を有する
    カウントバッファと、(e)前記二値化した画像信号を
    受信する度に前記カウントバッファにアクセスして、前
    記二値化した画像信号中で1の値が付与された画素に対
    応する前記カウントバッファのメモリ領域に1をインク
    リメントし、前記二値化した画像信号中で0の値が付与
    された画素に対応する前記カウントバッファのメモリ領
    域を0にリセットするとともに、、前記カウントバッフ
    ァにアクセスして、前記カウントバッファのメモリ領域
    の数値を読み出して、前記数値が所定の値以上であるメ
    モリ領域の範囲を停止物体範囲又は低速移動物体範囲と
    して検出する停止・低速移動物体検出手段と、(f)前
    記停止物体範囲又は低速移動物体範囲を表示する画像表
    示手段とを有することを特徴とする道路監視装置。
  2. 【請求項2】(a)道路の監視すべき区間を撮影するI
    TVカメラと、(b)該ITVカメラからの画像から背
    景のみの画像を減算して差分画像を形成する手段と、
    (c)前記差分画像の画像信号を二値化する手段と、
    (d)前記画像の各画素に対応するメモリ領域を有する
    画像蓄積手段と、(e)前記二値化した画像信号を受信
    する度に前記画像蓄積手段にアクセスして、前記画像の
    各画素に対応する前記画像蓄積手段のメモリ領域を更新
    するとともに、、前記画像蓄積手段にアクセスして、前
    記画像蓄積手段のメモリ領域の数値を読み出して、前記
    数値が所定の値以上であるメモリ領域の範囲を停止物体
    範囲又は低速移動物体範囲として検出する停止・低速移
    動物体検出手段と、(f)前記停止物体範囲又は低速移
    動物体範囲を表示する画像表示手段とを有することを特
    徴とする道路監視装置。
  3. 【請求項3】前記数値が低速移動物体を検出するための
    閾値以上である場合は、前記数値が所定の値以上である
    メモリ領域の範囲を低速移動物体範囲として検出し、前
    記数値が停止物体を検出するための閾値以上である場合
    は、前記数値が所定の値以上であるメモリ領域の範囲を
    停止物体範囲として検出した後、前記停止物体範囲を低
    速移動物体範囲で除した値が所定の値を超えている場合
    には、前記数値が所定の値以上であるメモリ領域の範囲
    を停止物体範囲として識別し、超えていない場合には、
    前記数値が所定の値以上であるメモリ領域の範囲を低速
    移動物体範囲として識別する請求項1又は2に記載の道
    路監視装置。
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