JP2002092185A - 医療情報伝送システム - Google Patents

医療情報伝送システム

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JP2002092185A
JP2002092185A JP2000285987A JP2000285987A JP2002092185A JP 2002092185 A JP2002092185 A JP 2002092185A JP 2000285987 A JP2000285987 A JP 2000285987A JP 2000285987 A JP2000285987 A JP 2000285987A JP 2002092185 A JP2002092185 A JP 2002092185A
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JP2000285987A
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Isao Nishimura
勲 西村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者が医療機関などに足を運ばなくとも検査
結果情報、または、医師の診断結果、もしくは、その後
の処置に関する情報を知ることができ、その結果、通院
の手間や長時間の待ち時間を軽減することができる医療
情報伝送システムを提供する。 【解決手段】 患者(22)の個々の検査結果情報、ま
たは、医師の診断結果、もしくは、その後の処置に関す
る情報のうち少なくとも1つを管理蓄積しているサーバ
ーコンピュータと、前記患者(22)の端末と、前記サ
ーバーコンピュータに保持された情報を前記患者(2
2)の端末に自動的に伝送する転送するプログラムとを
有する医療情報伝送システムを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者が通院せずと
も、医療機関において検査した検査結果や、医師の診
断、その後の処置などを、情報伝送を通じて知ることが
できるシステムに係り、特に、通院の手間や長時間の待
ち時間を軽減することができる医療情報伝送システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療において従来は、患者が病院を訪
ね、医師と対面してサービスを受けるという形態に限定
されている。
【0003】例えば、初回の通院時に、何らかの検査、
例えば、血液検査等をしたとすれば、その結果の善し悪
しに係わらず、医師からその結果や診断、その後の処置
などを聞くために、再度通院する場合が多い。
【0004】またその通院の際には、ある時間待った後
で診療を行なっている。
【0005】さらに、医療機関によっては、直接通院し
て受け付けする前に、予め予約をとらなければいけない
ことがある。しかし、その予約可能時間は患者自身が電
話等で医療機関に問い合わせをしなければ知り得ない。
【0006】特に上記医療機関と患者との情報伝達を用
いたシステムには、次の特開平9−311902号公報
の先行例がある。前記特開平9−311902号公報に
おいては、各種臨床結果データを情報提供端末機に伝送
する手段としては、電話回線を介する電気信号・光信
号、電波を使用しており本発明と同様である。
【0007】しかし、上記情報提供端末機は病院の玄関
や、待合室に設置されており、患者は情報を得たい場合
にはその情報提供端末機の設置されているところまで足
を運ぶ必要があり、さらに、患者自ら閲覧しなければ検
査結果等の情報が得られたか否か知ることができない。
【0008】つまり、手元に自動的に送られてきた情報
を閲覧して情報を知るというわけではない。また、各種
臨床結果データ(特に血液検査データ)のみを情報提供
端末機に配信するというものであり、医師の診断・処置
を知り得るものではない。さらに、前記特開平9−31
1902号公報は、自己の健康管理に役立てることを目
的としているものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】医療において従来は、
患者が病院を訪ね、医師と対面してサービスを受けると
いう形態に限定されていることは先に述べたが、従来の
システムでは次のような課題がある。
【0010】患者側においては、検査結果及び、医師の
診断を聞くために再度通院する(足を運ぶ)手間があ
る。幸いにも、その後の治療が必要でない場合であって
も、結果を聞きに行かなければならず患者にとって、肉
体的、時間的、及び費用的にも負担となっている。さら
に、通院した時に大抵の医療機関等においては、長時間
待たされることが多く、ただ結果を聞きに来る場合のみ
であっても、患者に時間的な負担を強いることになって
いる。また、予約を取る場合でも、患者には医療機関の
空き時間が分からず、現在のほとんどの医療機関等では
予約を適当に取るため、目安にしかなってない。したが
って予約したにもかかわらず、通院した際に待たされる
ことが多い。さらに、診察後、処方薬をもらうため、会
計をするため、さらには、次回の予約のためにさらに待
たされることがしばしばあり、さらに患者側に負担を強
いる事になっている。また大抵の場合は、よほど重要な
ことでない限り、医師から診断結果について、言葉で伝
達されるのみであり、具体的な検査結果や今までの蓄積
されたカルテ、病状、および治療(進行状況も含め)に
ついて正確に把握することができない(言葉での診断説
明や、その場限りの検査結果等の参照であるため、記憶
や認識が曖昧となる)。また、通院している病院が変わ
った際でも、これまでのデータ(検査結果や診断結果)
を活かすことができず、再度同じ検査を繰り返すことが
珍しくなく、患者側に、さらに、時間的、費用的負担を
強いることになっている。
【0011】このように、患者に対しての負担が多い状
況下で、通院や長時間の待ち時間、無駄な医療代の負担
を強いられており、課題となっている。
【0012】また病院側では、検査・診断結果を聞きに
来るだけの患者(診療のいらない患者)や薬をもらうだ
けの患者も通院してくるため、混雑の原因となってい
る。さらに、混雑すると言うことは、一人一人の患者に
対して行なう医療サービスが不十分になる可能性があ
り、サービスの質も低下にもなり得る。さらには、これ
が悪循環となり効率が低下し、経営の悪化につながる可
能性もある。
【0013】本発明の目的は、患者の端末装置に、検査
結果情報または医師の診断、もしくは、その後の処置に
関する情報を伝送し、患者は、医療機関などに足を運ば
なくともそれらの情報を知ることができ、その結果、通
院の手間や長時間の待ち時間を軽減することができる医
療情報伝送システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の医療情報伝送システムは、患者の個々の
検査結果情報、または前記患者毎の医師の診断、もしく
はその後の処置に関する情報のうち少なくとも一つを管
理蓄積している情報サーバーと、前記患者の端末と、前
記情報サーバーに保持された情報を、前記管理蓄積され
る情報が得られた後に、契約に基づき前記患者の個々の
端末に伝送する転送手段とを有することを特徴とする。
【0015】また、前記情報サーバーは、前記患者の端
末が前記情報サーバーにアクセスする際に、登録された
患者であることを照合する照合手段を用い、登録されて
いる内容と相違があった場合には警告を出すことを特徴
とする。
【0016】また、前記情報サーバーは、前記患者の処
方箋を、前記患者と薬剤を扱う機関の双方または何れか
一方に伝送し、さらに前記患者と処方箋を処方された者
とが同じ者であることを照合する機能を備えていること
を特徴とし、前記情報サーバーは、前記患者から前記伝
送された情報の内容に関する応答を受ける手段を有する
ことを特徴とする。
【0017】また、前記情報サーバーは、前記応答に応
じて、前記患者の端末上に予約スケジュールの空きを表
示し、予約された後に、予約された時間帯を予約済みの
表示に変えることを特徴とし、前記情報サーバーは、管
理蓄積されている情報を、前記情報サーバーに書き込み
権限を持っている者以外が、その内容を書き換えること
ができないような手段を講じていることを特徴とし、前
記患者の端末に伝送される情報は、さらに、前記患者の
検査結果または医師の診断に応じた広告またはリンクで
あることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を用いて説明する。
【0019】図1に示すように、ネットワーク10を介
して、医療機関20、サプライヤー(スポンサー)2
1、患者22、及び、薬剤を扱う機関23が接続されて
いる。このときの医療機関20、サプライヤー(スポン
サー)21、患者22、及び、薬剤を扱う機関23は、
医療機関20であれば、医療機関20の前記ネットワー
ク10に接続可能なパーソナルコンピュータのような端
末が前記ネットワーク10と接続されているものであ
り、また、患者22であれば、この患者22が扱える、
やはり前記ネットワーク10に接続可能なパーソナルコ
ンピュータのような端末が前記ネットワーク10と接続
されているものである。
【0020】また、前記端末とは、パーソナルコンピュ
ータに限定するものではなく、携帯電話、携帯端末、ゲ
ーム機、コンビニエンスストアーに設置された端末等、
前記ネットワーク10に接続可能なものであれば問わな
い。さらに前記ネットワーク10は、例えばインターネ
ット、LAN(Local Area Network)をはじめ、光信号、電
波によるネットワーク、人工衛星などを介してのネット
ワークなど、情報が伝達できる手段であれば形態は問わ
ず、限定されるものではない。また、前記薬剤を扱う機
関23は、今後薬剤を扱うことの認可が下りるすべての
機関を指しており、現在の薬局に限定されるものではな
い。
【0021】次に、前記医療機関20と薬剤を扱う機関
23とは、前記ネットワーク経由以外にも任意に専用回
線12で接続されることもあり得る。同様に、前記サプ
ライヤー21と医療機関20とも専用回線11で任意に
接続されることもあり得る。この専用回線は、WAN(Wide
Area Network)等を用いてもよく、セキュリティが完備
されているものであれば問わない。
【0022】次に、本発明の医療情報伝送システムを使
っての情報の流れや利用の方法を詳しく説明する。
【0023】まず、前記患者22が通常に前記医療機関
20、例えば病院に通院する。そして、前記医療機関2
0では、医師による診察、並びに検査が行われたとす
る。その際、前記患者は、希望により、この医療情報伝
送システムを利用する契約を前記医療機関20と取り交
わす。次に、担当医師は、この前記患者22の診断やコ
メント、及び、その後の処置に関する情報(投薬、精密
検査、再通院指示など)、を患者毎に例えば医療機関2
0内にあるパーソナルコンピュータに入力する(入力す
る者は、必ずしも担当医師である必要はなく、これに限
定されない)。このとき、各種検査測定装置で処理され
た検査結果(臨床検査、血圧検査、心電図、レントゲ
ン、MRI(magnetic resonance imaging)などの各種画
像、など)も、マニュアルやオート(オンラインなど)
で前記患者22毎に入力され、そして、これら入力され
た情報は、情報サーバー(サーバーコンピューター、図
示せず)に保管、蓄積される。
【0024】このようにして、これらの検査結果情報、
診断情報、処置に関する情報などが揃ったところで、前
記契約している前記患者22個々に対して、前記情報サ
ーバーから前記ネットワーク10を介して、前記患者2
2個々の端末にこれらの情報を伝送する。
【0025】前記患者22は、この伝送された情報を閲
覧して、検査結果や医師の診断、及びその後の処置など
を知ることができる。
【0026】骨子は以上のようであるが、前記情報サー
バーは、前記医療機関20内にあってもよく、また、こ
の医療機関20が外部に契約した場所に設置されていて
も構わず、前記情報サーバーの設置場所は前記医療機関
20からデータのやりとりができる場所であれば限定さ
れるものではない。
【0027】さらに、前記情報サーバーは、前記患者2
2の端末から前記ネットワーク10を介して発信、伝送
される受け答え、つまり、応答を受ける手段を有する。
【0028】詳細は次の通りである。
【0029】まず、前記情報サーバーから、前記患者2
2個々の端末に伝送する情報は、上記のように、検査結
果情報、医師の診断情報、処置に関する情報、コメント
などであるが、それ以外にも、例えば、処方箋、カル
テ、診断履歴、検査結果の蓄積データ(ヒストグラムの
ようなグラフィックでも参照可能)、など様々なものが
考えられ、特に限定されるものではない。
【0030】さらに、前記患者22個々の検査結果や、
医師の診断に応じた広告またはリンクを同時に伝送する
ことも可能である。つまりこれは、前記患者22の病状
に応じたということになるが、例えば、前記患者22が
糖尿病の可能性を示唆(診断)されたとすれば、血糖値
などの検査データに関する説明や病気の解説、そして病
状に対して有効な薬情報、更には保険情報などの広告ま
たはリンク、また、前記医療機関20や前記サプライヤ
ー(スポンサー)21からの健康情報や、それらが催す
健康講座案内などの広告またはリンク、である。
【0031】さらに、前記医療機関20の予約リンクを
同時に伝送することも可能である。ここでは、前記医療
機関20の予約状況が見られたり、実際に予約をするこ
とができる。
【0032】これら伝送される先に記した検査結果情
報、医師の診断情報、処置に関する情報、コメント、処
方箋、カルテ、診断履歴、検査結果の蓄積データなどの
情報、および予約リンクは、当然、前記医療機関20が
発行、提供するものであるが、その他の広告またはリン
クに関しては、前記医療機関20の提供であってもよい
し、前記サプライヤー(スポンサー)21の提供であっ
てもよい。
【0033】特に前記サプライヤー21は、本医療情報
伝送システムを運用するためのスポンサーであり、よっ
て広告またはリンクを提供する機関であるか、または、
単に広告またはリンクを提供する機関である。
【0034】何れにしても、これらの前記医療機関20
や前記サプライヤー21が、様々の情報や広告またはリ
ンクを前記情報サーバーに提供することでこれらが伝送
されることになる。
【0035】前記患者22は、上記のように、診察や検
査の終了後(前でもよい)、希望により、この医療情報
伝送システムを利用する契約を前記医療機関20と取り
交わすが、その際に、個人情報を登録する必要がある。
これは、前記患者22の端末から、ネットワーク10を
介した情報サーバーへのアクセスには、登録された前記
患者22本人であることを照合し、本人のみがアクセス
できるようにするためである。
【0036】登録するものは、氏名や、住所、生年月
日、電話番号、パスワード、ユーザーID、健康保険証番
号、筆跡、指紋、声などで、登録する方法は、前記医療
機関20内で行なうか、または、端末から行なう方法の
いずれかである。アクセスの際には、前記患者22が各
々の端末からそれらの何れか、または複数の組み合わ
せ、または全てを入力し、本人確認を行った後でアクセ
スできるものとする。
【0037】このアクセスに際して、端末に入力された
ものが登録されている内容と相違がある場合には、前記
情報サーバーは、端末にメッセージや警告音などの警告
を出し、アクセスができないような(中に入れないよう
な)措置を講ずる。
【0038】このように、前記患者22は個々の端末に
伝送されてきた、または問い合わせによって伝送されて
きた情報にアクセスし、検査結果や、医師の診断、処置
などを見る。
【0039】この伝送された情報によって、今後通院の
必要がなければ、ここで診療終了となり、前記患者22
が単に結果を聞くためだけに通院する負担は排除され
る。
【0040】不幸にも再度の通院が必要な情報が伝送さ
れてきた場合には、前記患者22は、伝送されてきてい
る予約リンクを利用して次回の通院の予約をすることが
できる。
【0041】前記患者22が、前記医療機関20に診察
等を予約するときは、まず、前記患者22の端末の予約
リンクから前記情報サーバーにアクセスし、前記医療機
関20が前記情報サーバー上に公表しているスケジュー
ルの予約状況、つまり空き状況を見て予約を入れる。
【0042】このときのアクセスにも、先に登録したパ
スワードやIDなどを再入力し、前記患者22が予約する
ということを、前記情報サーバー側が再照合することに
してもよい。
【0043】前記空き状況の表示形式は、患者にとって
分かりやすいものであればこれに限定されないが、例え
ば、一日毎の診察時間で割り振った棒グラフのような表
示で図示され、空いている時間枠が空白になっており、
一日全体を通して空き時間が一目で分かるような表示を
されているようなものが好ましく、前記患者22はこの
様な空き状況を見て予約したい時間を入力する。
【0044】なお、この予約と同時に、前記患者22は
病状に関して、前記医療機関20に状況報告などのコメ
ントを付記することもできる。
【0045】この端末からの予約などの応答(応答と
は、前記患者22の端末からネットワーク10を介して
発信、伝送される情報の受け答え全てを指す。例えば、
ここでいう医療機関の予約や本や薬剤のオーダー、健康
講座の申し込み等である。)を受けて、前記情報サーバ
ー内では、先に調整されている予約状況とこの応答内容
を照合してスケジューリングを行い、空き情報と予約情
報とを合致させる。その結果、合致していれば、端末側
の予約された時間帯の表示を予約済みの表示に変え、例
えば、上記の例によれば、棒グラフの表示の色を予約済
みの色に変え、予約完了の通知を患者に伝送する。も
し、入力ミス等があって合致できない場合にも、その旨
のメッセージを端末に伝送し、表示する。
【0046】以上述べた予約の方法は、診察を受けた後
の再通院に関しての予約方法であるが、もし前記患者2
2が、しばらくした後、別件で前記医療機関20におい
て診察を得たい場合も、この予約リンクから予約をする
ことができるものとする。
【0047】なお、予約の場合に限らず、前記患者22
各々の端末から前記情報サーバーへアクセスする際に
は、セキュリティ保護のために、前記情報サーバーは、
前記ネットワーク10や専用回線11、12、を介して
アクセス状況を随時参照し、その内容や、時間、個人情
報などを履歴として保有するものとする。
【0048】また、前記患者22は、端末に伝送されて
きた処方箋から薬を購入することができる。
【0049】まず、診察の結果、薬が必要な患者に対し
ては前記医療機関20から処方箋が発行される。この処
方箋は、前記情報サーバーから、前記患者22および薬
剤を扱う機関23の双方または何れか一方に伝送され
る。それによって前記患者22は、診察の直後に必ずし
も薬を受け取る必要がなくなり、伝送された処方箋を持
って、当人が希望する薬剤を扱う機関(薬局など)や、
都合のいい日時に薬を受け取ることができるようにな
る。その際に、前記患者22以外の者に薬が渡されない
ように、前記薬剤を扱う機関23は、前記患者22と処
方箋を処方された者とが同じものであることを照合し、
合致していれば処方箋の薬を前記患者22に渡すことと
する。
【0050】具体的には、前記患者22側と薬剤を扱う
機関23の双方の処方箋を紙面で照合してもよいし、先
に前記患者22はパスワード、IDなどを登録しているた
め、前記薬剤を扱う機関23だけに処方箋とそれらの登
録情報を伝送し、前記患者22が提示する登録情報や、
今後普及されると思われるID承認内蔵の携帯端末とを照
合するようにしてもよく、前記患者22と、薬剤を扱う
機関23に伝送された前記患者22の識別情報および処
方箋とが間違わずに照合できる方法であれば、特に限定
されるものではない。
【0051】また、このときの薬を提供する前記薬剤を
扱う機関23は、前記医療機関20が指定した機関でも
よいし、前記患者22が診察時に指定してもよく、さら
に、前記患者22の端末からリクエストすることもでき
る。さらに、前記処方箋に基づいて前記患者22に薬を
受け渡す手段は、国から認可されれば郵送等でもよく、
前記患者22が直接に前記薬剤を扱う機関23に出向く
必要がない方法も実現できる。
【0052】さらに、前記患者22は、各々の端末から
処方箋のリクエストを前記医療機関20に行い、所望の
処方箋を上記と同様の手段で伝送してもらって薬を購入
することもできる。これは特に慢性病で同じ薬を長期服
用する患者にとっては有効である。この際のアクセスに
も、先に登録したパスワードやIDなどを入力し、前記患
者22がリクエストしているということを、前記情報サ
ーバー側が照合することにしてもいい。
【0053】このように、処方箋が前記患者22や薬剤
を扱う機関23に伝送されることによっても、前記患者
22が単に薬を受け取るためだけに通院する負担は排除
される。
【0054】また、前記薬剤を扱う機関23は、伝送さ
れる処方箋に基づいて患者毎に薬歴を管理し、患者の病
状や改善状況、さらには副作用などの、患者と薬のマッ
チングに関する情報を持つことができ、例えば、副作用
が疑われる症状があれば、処方医に相談するなどの、患
者に対して薬を安全に使ってもらうための情報として利
用することもできる。
【0055】先に記すように、前記情報サーバーは前記
患者22の端末に、前記患者22各々の検査結果や医師
の診断に応じた広告またはリンクをも伝送することがで
きるが、前記患者22がそれらにアクセスした際には、
情報の収得や、広告に対する申し込み、物品の購入など
のサービスを受けることができる。
【0056】例えば、可能性が示唆される病気に関する
広告またはリンクでは、その病気の解説や症状、および
併発される病気、注意すべき事項などの情報を知ること
ができたり、また、基準値範囲を外れた検査データに関
しては、検査項目の解説や、考えられる病名、またはそ
の可能性、更には程度に応じた病気への発展性などの様
々な情報を知ることができる。さらには、病状に対して
有効な薬の薬効(処方された薬の薬効であってもよい)
や、危険な飲み合わせ、副作用が疑われる症状、新薬の
紹介などの情報が得られ、同時に、リンク内で販売され
ている本や薬などを端末から購入するサービスが受けら
れる。
【0057】また、患者向けに開催される健康講座など
の広告またはリンクが伝送されてくれば、その開催日や
時間などの内容の詳細を知ることができ、また、端末か
らその講座へ申し込みをして参加し、健康回復に向けた
情報を得ることもできる。
【0058】その他、前記患者22は、伝送される、カ
ルテ、診断履歴、検査結果の蓄積データなどの情報を必
要に応じて参照し、病状の回復具合などを知る情報とし
て知り得ることができる。
【0059】以上記したこれらの伝送される情報や広告
またはリンクは、有料であっても無料であっても構わな
い。
【0060】前記患者22から、前記医療機関20や前
記薬剤を扱う機関23、または前記サプライヤー(スポ
ンサー)21への支払いは、これまでのように、その場
で現金で支払うこともできるが、前記ネットワーク10
を利用することで、前記患者22の端末から、口座番号
や、クレジットカードの番号を前記情報サーバーに送信
し、引き落とす形で支払うことができる。また、現存の
銀行等のいわゆるネットバンキングシステムや電子マネ
ーの利用、さらには、ID承認内蔵の携帯端末などから払
い込むことができる。
【0061】なお、前記情報サーバーは、管理蓄積され
ている情報を、前記情報サーバーに書き込み権限を持っ
ている者以外が、その内容を書き換えることができない
ような手段が講じられている。例えば、ファイヤーウォ
ール技術、暗号化などで容易に不正アクセスをできない
ようにするが、これらに限定されない。また、前記情報
サーバーに書き込み権限を持っている者とは、サーバー
管理者、及びデータを入力する者(医師など)を指す。
【0062】また、前記患者22に伝送された情報を、
外部記憶装置(フロッピー(登録商標)ディスク、CD-R
(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile D
isc)など)に保存することもできる。この際、前記患者
22側で書き換えられないような手段が講じられている
ものとし、例えば、電子承認などで書き換えられていな
いことが証明できれば、前記患者22が診察を受ける病
院を移ったときなどは、その情報を基に、前の病院の情
報を引く継ぐことができる。
【0063】以上述べてきた、前記情報サーバーに保
持、管理蓄積された情報を、前記患者22の端末に前記
ネットワーク10を介して伝送する伝送手段は、プッシ
ュ型配信や電子メールのような一方通行で伝送されてく
る手段、さらには、テレビ電話、デジタル通信、デジタ
ル放送網などを利用し、双方で画像を見ながら通信する
方法などでもよく、特に限定されるものではない。
【0064】なお、前記専用回線11、12は任意に利
用できるものとする。
【0065】以上、本発明の医療情報伝送システムによ
れば、患者は、医療機関に足を運ばなくても端末に送ら
れてくる情報から、検査結果や医師の診断、及びその後
の処置の内容などを知ることができる。また、検査結果
のデータや、画像が送られてくることから、自分の健康
状態や症状、受けている治療を正確に把握することがで
き、特に検査データなどのヒストグラムでは、過去から
の経緯や経過を知ることもできる。また、患者は、前記
ネットワーク10に接続できる端末があれば、伝送され
てくる情報をいつでもどこででも見ることができる。し
たがって、別の医療機関に移る際にもデータを活かすこ
とができ、さらに、別の医療機関の医師にセカンドオピ
ニオンとして意見を求める際にも利用できる。また、患
者は、予約可能日時が伝送されることにより、伝送され
た情報に関する応答を発信して、効率よく予約を取るこ
とができる。また、医療機関およびサプライヤーは、サ
ービスを患者や薬局に提供することができることから、
さらに患者は、それら医療機関およびサプライヤーの広
告に対し、同様に応答を必要に応じて発信して、それら
からのサービス情報を知り、利用することができる。さ
らに、処方箋が薬局または患者に伝送されることによ
り、患者は必要に応じて薬局に出向き、薬を購入するこ
とができる。
【0066】このようにして患者は、通院の手間や長時
間の待ち時間を軽減することができる。
【0067】また、本発明の医療情報伝送システムによ
れば、伝送されてきた情報を、患者側で書き換えること
ができないようになっていることから、情報を改竄され
ることがなく、さらに、患者識別手段を有していること
から、該患者のみがアクセスでき、第3者がアクセスで
きないというセキュリティを持つことができる。
【0068】また、このような患者への効果により、医
療機関においても、検査・診断結果のみを単に聞きに来
る患者(診療の必要のない患者)や、薬をもらうのみの
患者などの通院が減少するため、混雑の緩和となる。さ
らに、混雑が緩和されるということは医療サービスの向
上にもつながり、ひいては経営の好循環にもつながる。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、患者の端末装置に検査
結果情報、または、医師の診断、もしくは、その後の処
置に関する情報を伝送し、よって患者は、医療機関など
に足を運ばなくとも検査結果情報、または、医師の診断
結果、もしくは、その後の処置に関する情報をいつでも
どこでも知ることができる。その結果、通院の手間や長
時間の待ち時間を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る構成を示す概念図。
【符号の説明】
10・・・ネットワーク、11・・・医療機関とサプラ
イヤーとを結ぶ専用回線、12・・・医療機関と薬剤を
扱う機関とを結ぶ専用回線、20・・・医療機関、21
・・・サプライヤー、22・・・患者、23・・・薬剤
を扱う機関

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の個々の検査結果情報、 または前記患者毎の医師の診断、 もしくはその後の処置に関する情報のうち少なくとも一
    つを管理蓄積している情報サーバーと、 前記患者の端末と、 前記情報サーバーに保持された情報を、前記管理蓄積さ
    れる情報が得られた後に、契約に基づき前記患者の個々
    の端末に伝送する転送手段と、を有することを特徴とす
    る医療情報伝送システム。
  2. 【請求項2】 前記情報サーバーは、前記患者の端末が
    前記情報サーバーにアクセスする際に、登録された患者
    であることを照合する照合手段を用い、登録されている
    内容と相違があった場合には警告を出すことを特徴とす
    る請求項1に記載の医療情報伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記情報サーバーは、前記患者の処方箋
    を、前記患者と薬剤を扱う機関の双方または何れか一方
    に伝送し、さらに前記患者と処方箋を処方された者とが
    同じ者であることを照合する機能を備えていることを特
    徴とする請求項1または2に記載の医療情報伝送システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記情報サーバーは、前記患者から前記
    伝送された情報の内容に関する応答を受ける手段を有す
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載
    の医療情報伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記情報サーバーは、前記応答に応じ
    て、前記患者の端末上に医療機関の予約スケジュールの
    空きを表示し、予約された後に、予約された時間帯を予
    約済みの表示に変えることを特徴とする請求項4に記載
    の医療情報伝送システム。
  6. 【請求項6】 前記情報サーバーは、管理蓄積されてい
    る情報を、前記情報サーバーに書き込み権限を持ってい
    る者以外が、その内容を書き換えることができないよう
    な手段を講じていることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれか1に記載の医療情報伝送システム。
  7. 【請求項7】 前記患者の端末に伝送される情報は、さ
    らに、前記患者の検査結果または医師の診断に応じた広
    告またはリンクであることを特徴とする請求項1乃至6
    のいずれか1に記載の医療情報伝送システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CZ297879B6 (cs) * 2002-07-16 2007-03-21 Izip Spol. S R. O. Zpusob shromazdování, evidence a zprístupnení informací o zdravotní péci a jejích výsledcích a jehopouzití
JP2009205456A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Fujifilm Corp 健康疾患管理支援装置及び方法、並びに医用ネットワークシステム
JP2014174635A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Japan Medical Solutions Inc 診療情報表示システム
CN109300538A (zh) * 2018-09-18 2019-02-01 苏州格目软件技术有限公司 一种用于医院门诊的医患信息共享系统及其方法

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Effective date: 20030630