JP2002089649A - スライド搬送装置 - Google Patents

スライド搬送装置

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JP2002089649A
JP2002089649A JP2000281489A JP2000281489A JP2002089649A JP 2002089649 A JP2002089649 A JP 2002089649A JP 2000281489 A JP2000281489 A JP 2000281489A JP 2000281489 A JP2000281489 A JP 2000281489A JP 2002089649 A JP2002089649 A JP 2002089649A
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JP
Japan
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magnetic screw
male
screw
slider
female
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JP2000281489A
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English (en)
Inventor
Daisuke Emura
大助 恵村
Katayuki Endo
方志 遠藤
Osamichi Yamada
修道 山田
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーティクルの発生を抑えたスライド搬送装
置を提供すること。 【解決手段】 テーブル52上を往復直線運動するスラ
イダ56上に更に別のテーブル60を固定し、その上テ
ーブル60上にも更に別のスライダ63が往復直線運動
するように設けられたものであって、各テーブル52,
60上のスライダ56,63が往復直線運動するための
推進力を、一つのモータ73からの出力を各テーブル5
2,60上に設けられた磁気ネジ53,57/54,5
8/61,59によって伝達し、発生させるようにした
スライド搬送装置51

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ネジを使用す
ることにより、パーティクルの発生を抑えて多段スライ
ド搬送を行うようことを可能にしたスライド搬送装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】スライド搬送装置は、例えば図17に示
すようなマルチチャンバ装置200に使われる。このマ
ルチチャンバ装置200は、ウェハカセット室201と
第1乃至第3チャンバ室202,202,202とが搬
送室203を間に介して配置され、ウェハカセット室2
01には、処理対象物であるウェハWが何段かに重ねて
入れられ、各チャンバ室202には、ゲート弁205に
よって搬送室203との隔離が可能となった室内にそれ
ぞれの処理装置が備えられている。そして、こうしたウ
ェハカセット室201と各チャンバ室202との間でウ
ェハWを出し入れするため、搬送室203には搬送ロボ
ット300が設けられている。
【0003】こうした搬送ロボット300は、スライド
搬送装置を回転及び昇降可能な基台上に取り付けるなど
し、そのスライド搬送装置にウェハWを把持するための
チャックを装着するようにしている。そして、回転及び
昇降してウェハカセット室201やチャンバ室202に
対応する位置で、そのスライド搬送装置のスライド動作
により水平移動したチャンバが、そこでウェハWを把持
し又は解放する。スライド搬送装置は、従来からこうし
た搬送ロボットなど様々な分野で考えられており、例え
ば実開昭62−77193号にて多段スライド装置が提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来の各種スライド搬送装置は、モータなどの動力を
スライダの水平移動に変換して伝達させるためにラック
ピニオンなどが動力伝達手段として用いられ、その動力
伝達部分に当たりや擦れが生じるために微細な埃や塵な
ど、パーティクルの発生が避けられなかった。そして、
こうしたパーティクルの発生は半導体生産における歩留
まりを低下させ、クリーンルーム内で使用されるスライ
ド搬送装置の大きな問題点であった。
【0005】そこで、本発明は、パーティクルの発生を
抑えたスライド搬送装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のスライド搬送装
置は、テーブル上を往復直線運動するスライダ上に更に
別のテーブルを固定し、その上テーブル上にも更に別の
スライダが往復直線運動するように設けられたものであ
って、各テーブル上のスライダが往復直線運動するため
の推進力を、一つのモータからの出力を各テーブル上に
設けられた磁気ネジによって伝達し、発生させるように
したものであることを特徴とする。
【0007】また、本発明のスライド搬送装置は、前記
下テーブル上には、雄磁気ネジが回転自在に支持されて
雌磁気ネジが下スライダに固定された駆動用磁気ネジ
と、雄磁気ネジが両端固定されて雌磁気ネジが下スライ
ダに従って移動する回転自在な駆動伝達用磁気ネジとが
設けられ、前記上テーブル上には、雄磁気ネジが回転自
在に支持されて雌磁気ネジが上スライダに固定された搬
送用磁気ネジが設けられ、前記モータの回転軸と前記駆
動用磁気ネジの雄磁気ネジ、前記駆動伝達用磁気ネジの
雌磁気ネジと前記搬送用磁気ネジの雄磁気ネジとがベル
トによって回転伝達可能に連結されたものあることが望
ましい。
【0008】そこで、本発明のスライド搬送装置によれ
ば、例えば下テーブル上では、モータの回転を受けた駆
動用磁気ネジによって下スライダに推進力が発生し、そ
れにより往復直線運動する下スライダによって駆動伝達
用磁気ネジの雌磁気ネジに回転が発生し、更に下スライ
ダとともに移動する上テーブルではその回転を受けた搬
送用磁気ネジによって推進力が発生して上スライダが往
復直線運動する。従って、本発明によれば、こうした上
下スライダによる直線運動を磁気ネジによって実現した
ので、従来のような機械的な当たりや擦れによる微細な
埃や塵などの発生をなくし、装置全体でパーティクルの
発生を抑えることができた。
【0009】本発明のスライド搬送装置は、テーブル上
を往復直線運動するスライダ上に更に別のテーブルを固
定し、その上テーブル上にも更に別のスライダが往復直
線運動するように設けられたものであって、前記上テー
ブル上のスライダが移動するための推進力を、前記下ス
ライダの往復直線運動から当該上テーブル上に設けられ
た磁気ネジによって発生させるようにしたものであるこ
とを特徴とする。
【0010】また、本発明のスライド搬送装置は、前記
上テーブルには、 右ネジ用及び左ネジ用の着磁帯が重
ねて着磁された搬送用雄磁気ネジが回転自在に支持さ
れ、上スライダに固定された搬送用雌磁気ネジと、前記
下テーブル側に固定された不動状態の回転発生用雌磁気
ネジとが、搬送用雌磁気ネジを挟んで両側に配置され、
それぞれ逆向きのネジであることが望ましい。また、本
発明のスライド搬送装置は、前記上テーブルには、雄磁
気ネジが回転自在に支持されて雌磁気ネジは前記下テー
ブル側に固定された不動状態の駆動伝達用磁気ネジと、
雄磁気ネジが回転自在に支持されて雌磁気ネジが上スラ
イダに固定された搬送用磁気ネジとが設けられ、前記駆
動伝達用磁気ネジの雄磁気ネジと前記搬送用磁気ネジの
雄磁気ネジとが回転伝達可能に連結されたものあること
が望ましい。
【0011】更に、本発明のスライド搬送装置は、前記
下テーブルには、連結されたモータの回転出力を受けて
回転する駆動用雄磁気ネジが軸支され、前記下スライダ
には、駆動用雄磁気ネジに対応する駆動用雌磁気ネジが
設けられたものであって、前記下スライダが、その駆動
用雄磁気ネジが回転することにより駆動用雌磁気ネジに
発生する推進力によって、前記下テーブル上を往復直線
運動させるものであることが望ましい。
【0012】そこで、本発明のスライド搬送装置によれ
ば、下スライダの往復直線運動によって移動する上テー
ブル上では、例えば回転発生用雌磁気ネジによって移動
する搬送用雄磁気ネジに回転が発生し、その回転によっ
て搬送用雌磁気ネジを介して上スライダに推進力が発生
して往復直線運動する。また、例えば移動する駆動用雄
磁気ネジが駆動用雌磁気ネジによって回転が発生し、そ
の回転を受けた搬送用磁気ネジによって推進力が発生し
て上スライダが往復直線運動する。そして、こうした下
スライダの往復直線運動にも磁気ネジを使用し、一つの
モータからの出力によって推進力を発生させる。従っ
て、本発明によれば、こうした上下スライダによる直線
運動を磁気ネジによって実現したので、従来のような機
械的な当たりや擦れによる微細な埃や塵などの発生をな
くし、装置全体でパーティクルの発生を抑えることがで
きた。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るスライド搬送
装置の一実施形態について図面を参照して説明する。先
ず、本発明に係るスライド搬送装置の第1実施形態につ
いて説明する。これは、図1及び図2は、第1実施形態
のスライド搬送装置を角度を変えて示した外観斜視図で
ある。スライド搬送装置1は、磁気ネジを利用して2段
階スライド機構を実現したものであるが、先ず簡単にそ
の全体的な構成について説明する。スライド搬送装置1
には2本の雄磁気ネジが使用され、モータに連結された
駆動用雄磁気ネジ2が下テーブル3に対して回転自在に
軸支され、この駆動用雄磁気ネジ2に対応する駆動用雌
磁気ネジ4を備えた下スライダ5が、その駆動用雄磁気
ネジ2に沿って設けられたレール6を移動するよう構成
されている。
【0014】下スライダ5の上には上テーブル7が固定
され、下スライダ5と一体になって移動する上テーブル
7に、搬送用雄磁気ネジ8がその移動方向に沿って回転
自在に軸支されている。搬送用雄磁気ネジ8には動力源
が直接連結されていないので、これを回転させるために
下テーブル3に立設されたブロック44に回転発生用雌
磁気ネジ9が形成されている。また、上テーブル7上に
は、搬送用雄磁気ネジ8を挟んで回転発生用雌磁気ネジ
9の反対側に搬送用雌磁気ネジ10が設けられている。
上テーブル7には、搬送用雄磁気ネジ8に沿ってレール
11が設けられており、搬送用雌磁気ネジ10は、それ
に従って移動する上スライダ12に形成されている。な
お、搬送ロボットを構成する場合には、この上スライダ
12にチャックが取り付けられる。
【0015】こうしてスライド搬送装置1は、下スライ
ダ5が駆動用雄磁気ネジ2に沿って移動する下部の動力
側と、上スライダ12が搬送用雄磁気ネジ8に沿って移
動する上部の搬送側とから構成されている。続いて、ス
ライド搬送装置1の構成について更に図面を追加して詳
細に説明する。ここで、図3は、図1のA−A矢視にお
けるスライド搬送装置1の断面図であり、図4は、図3
のB−B矢視におけるスライド搬送装置1の断面図であ
る。また、図5は、スライド搬送装置1下部の下テーブ
ル3上の構成を示した平面図である。
【0016】先ず、下テーブル3は、箱体をなす基台1
5(図1参照)の天井面であり、その両端に駆動用雄磁
気ネジ2を回転支持するための支持ブロック21,22
が立設されている。一方、駆動用雄磁気ネジ2は、2本
の雄磁気ネジが同軸に連結されたものであり、その両端
が支持ブロック21,22内に挿入され、軸受を介して
回転自在に支持されている。また、下テーブル3の底面
には、図3に示すようにこのスライド搬送装置1の動力
源となるモータ13がブラケット23を介して固定さ
れ、基台15内に格納されている。そして、駆動用雄磁
気ネジ2は、中央の連結部分が撓み防止の支持ブラケッ
ト24によって回転支持され、その連結部分とモータ1
3のモータ軸とのプーリ間に破線で示すようにベルト2
5が掛け渡たされている。
【0017】駆動用雄磁気ネジ2は、図4に示すように
芯材のロッド31に強磁性材からなる円筒体32がはめ
合わされ、その表面に、図5に示すような帯状のN極着
磁帯2NとS極着磁帯2Sとが交互に位置するようにし
て螺旋状に着磁されている。一方、下スライダ5に設け
られた雌磁気ネジ4は、図4に示すように下スライダ5
に形成された溝に合うように強磁性体からなる半円筒体
33がはめ込まれ、その内周側表面に、図3に示すよう
に駆動用雄磁気ネジ2と同ピッチでN極着磁帯4NとS
極着磁帯4Sとが交互に着磁されている。また、下テー
ブル3には、駆動用雄磁気ネジ2と平行にレール6が設
けられている。下スライダ5は、このレール6に摺動可
能に嵌合した摺動プレート26が底面に固着されて一体
になったものであり、その上面には上テーブル7が固定
されている。
【0018】続いて図6は、スライド搬送装置1下部の
上テーブル7上の構成を示した平面図である。下スライ
ダ5に固定された上テーブル7には、両端に搬送用雄磁
気ネジ8を支持するための支持ブロック41,42が立
設されている。搬送用雄磁気ネジ8は、両端部がその支
持ブロック41,42内に挿入され、軸受をを介して回
転自在に支持されており、駆動用雄磁気ネジ2と同様に
2本の雄磁気ネジが同軸に連結され、その中央の連結部
分で撓み防止の支持ブラケット43,43によって回転
支持されている。
【0019】そして、搬送用雄磁気ネジ8には、駆動用
雄磁気ネジ2に対するモータ13のように直接回転を与
えるための動力源が設けられていないため、このスライ
ド搬送装置1に、搬送用雄磁気ネジ8が軸方向への移動
する際に回転が生じるようにするための回転発生用雌磁
気ネジ9が設けられている。回転発生用雌磁気ネジ9
は、下テーブル3に立設されたブロック44に設けら
れ、移動する搬送用雄磁気ネジ8に対して不動であり、
相対的に後退するようにしたものである。
【0020】この回転発生用雌磁気ネジ9を備えたブロ
ック44は、逆L字形をした段付きのブロック体であっ
て、図4に示すように搬送用雄磁気ネジ8側に突き出し
た側面に、その搬送用雄磁気ネジ8に沿うように溝が形
成され、そこに強磁性体からなる半円筒体35がはめ込
まれている。そして、半円筒体35の内周側表面には、
図6に示すようにN極着磁帯9NとS極着磁帯9Sとが
交互に着磁された回転発生用雌磁気ネジ9が形成されて
いる。
【0021】一方、上テーブル7には、搬送用雄磁気ネ
ジ8と平行にレール11が固定され、そこを上スライダ
12が摺動するように設けられている。上スライダ12
は、図4に示すようにこのレール11に摺動可能に嵌合
した摺動プレート45が底面に固着されて一体になった
ものであり、その上面に把持手段であるチャックが取り
付けられるようになっている。そして、この上スライダ
12に搬送用雄磁気ネジ8に対応した搬送用雌磁気ネジ
10が設けられている。
【0022】上スライダ12は、図4に示すように搬送
用雄磁気ネジ8側に突き出した側面に、その搬送用雄磁
気ネジ8に沿うように溝が形成され、そこに強磁性体か
らなる半円筒体36がはめ込まれている。そして、その
半円筒体36の内周側表面に、図6に示すようなN極着
磁帯10NとS極着磁帯10Sとが交互に着磁された搬
送用雌磁気ネジ10が形成されている。
【0023】こうして、スライド搬送装置1には、1本
の搬送用雄磁気ネジ8と、それを挟んで向かい合うよう
にした2つの雌磁気ネジ9,10が設けられている。こ
れらは、下スライダ5に伴って搬送用雄磁気ネジ8が一
方へ移動する場合、例えば図6に示すR方向へ移動する
場合、搬送用雄磁気ネジ8に対し不動の回転発生用雌磁
気ネジ9は相対的に後退(L方向へ移動)し、搬送用雌
磁気ネジ10が上テーブル7上を同方向に前進(R方向
へ移動)するように構成されている。こうした関係によ
る搬送用雄磁気ネジ8の回転によって、搬送用雌磁気ネ
ジ10に推進力を発生させるようしている。
【0024】そのため、搬送用雄磁気ネジ8と回転発生
用雌磁気ネジ9との間では推進力を回転力に、そして搬
送用雄磁気ネジ8と搬送用雌磁気ネジ10との間では回
転力を推進力に、それぞれ力の変換が行われる。また、
このとき推進力の方向と回転力の方向とは共に逆向きに
なる必要があるため、回転発生用雌磁気ネジ9と搬送用
雌磁気ネジ10とは、互いに逆向きのネジによって形成
され、両方に関係する搬送用雄磁気ネジ8は、右ネジ及
び左ネジ用の着磁帯が重ねて着磁されている。具体的に
は、図4に示すように芯材のロッド37に強磁性材から
なる円筒体38がはめ合わされ、その円筒体38の表面
に、図6に示すような回転発生用雌磁気ネジ9に対応し
たN極着磁帯8NaとS極着磁帯8Saとからなる一の
雄磁気ネジ8Aと、搬送用雌磁気ネジ10に対応したN
極着磁帯8NbとS極着磁帯8Sbとからなる他の雄磁
気ネジ8Bとが重ねて着磁されている。
【0025】次に、こうした構成の本実施形態のスライ
ド搬送装置1は、モータ13の起動によって以下のよう
な搬送動作が行われる。モータ13の起動により回転運
動が出力されると、そのモータ軸の回転はベルト25を
介して駆動用雄磁気ネジ2へと伝達され、回転支持され
たその駆動用雄磁気ネジ2に回転が生じる。そして、駆
動用雄磁気ネジ2と駆動用雌磁気ネジ4とは、互いに異
なる極性の着磁帯(2N/4S,2S/4N)同士で吸
引し合っているため、駆動用雄磁気ネジ2の回転が生じ
ると、吸引力によって駆動用雌磁気ネジ4に回転に追随
しようとする力が作用するが、回転が制限されているた
め、駆動用雌磁気ネジ4が設けられた下スライダ5に推
進力が作用することになる。
【0026】従って、モータ13が駆動用雄磁気ネジ2
を回転させることによって下スライダ5に推進力が働
き、その下スライダ5がレール6に沿って移動すること
となる。また、このとき下スライダ5上には上テーブル
7が固定されているため、下スライダ5の移動によっ
て、上テーブル7上に設けられた搬送用雄磁気ネジ8や
上スライダ12が同方向に同時に移動することとなる。
【0027】そこで、搬送用雄磁気ネジ8が下テーブル
3側に固定して設けられた回転発生用雌磁気ネジ9の横
を通って移動すると、互いに異なる極性の着磁帯(8N
a/9S,8Sa/9N)同士で吸引し合っている両磁
気ネジ8A/9によって、搬送用雄磁気ネジ8に回転が
発生する。即ち、固定された回転発生用雌磁気ネジ9に
対して搬送用雄磁気ネジ8がR方向(図6参照)に移動
すると、先の駆動用雄磁気ネジ2と駆動用雌磁気ネジ4
とは逆の関係になり、自らの直線運動によって搬送用雄
磁気ネジ8が回転することとなる。従って、搬送用雄磁
気ネジ8は、回転しながら軸方向に直進することにな
る。
【0028】そして、搬送用雄磁気ネジ8に回転が発生
すれば、その搬送用雄磁気ネジ8には搬送用雌磁気ネジ
10が互いに異なる極性の着磁帯(8Nb/10S,8
Sb/10N)同士で吸引し合っているため、先に説明
した駆動用雄磁気ネジ2と駆動用雌磁気ネジ4との関係
と同様、上スライダ12にも推進力が働き、レール11
に沿って移動することとなる。
【0029】また、モータ13に逆回転が与えられれば
駆動用雄磁気ネジ2が逆方向に回転し、下スライダ5に
は駆動用雌磁気ネジ4を介して逆向きの推進力が働く。
そのため、下スライダ5は後退し、それに伴って上テー
ブル7上に設けられた搬送用雄磁気ネジ8や上スライダ
12も同方向に移動(後退)する。そして、搬送用雄磁
気ネジ8は、回転発生用雌磁気ネジ9によって逆方向に
回転し、それによって上スライダ12が、搬送用雌磁気
ネジ10を介して働く推進力によって後退することとな
る。
【0030】従って、このスライド搬送装置1では、例
えば図6に示すR方向に上テーブル7が移動すれば、上
スライダ12がその上を更に同方向に移動する。そのた
め、上スライダ12のストロークは、駆動用雄磁気ネジ
2に対して下スライダ5が移動する距離に加え、搬送用
雄磁気ネジ8に対して上スライダ12自身が移動する距
離となり、また上スライダ12の速度についても、下ス
ライダ5の移動速度に上スライダ12自身の移動速度が
上乗せされたものとなる。よって、スライド搬送装置1
によれば、上スライダ12に載せた被搬送物を、こうし
た2段階スライドによって水平方向に長いストロークを
高速搬送させることができる。
【0031】また、スライド搬送装置1では、モータ1
3からの回転を下スライダ5及び上スライダ12を直線
運動させるための推進力に変換して伝達するが、そのた
めの手段として磁気ネジを使用しているので、動力伝達
部分が非接触構造となっている。そのため、ギヤなど従
来の機械的な動力伝達のように当たりや擦れによる微細
な埃や塵などが出ないため、パーティクルの発生を大幅
に抑えることができた。また、スライド搬送装置1で
は、駆動用雄磁気ネジ2及び搬送用雄磁気ネジ8は、軸
方向に2分割し、連結した中央部分で回転支持するよう
にしたので、雌磁気ネジとの引きつけ合いによって生じ
得る撓みを防止し、非接触による動力伝達を確実なもの
としている。
【0032】次に、本発明に係るスライド搬送装置の第
2実施形態について説明する。図7及び図8は、第2実
施形態のスライド搬送装置を示した外観斜視図であり、
図9は、そのスライド搬送装置の駆動伝達部分を示した
外観斜視図である。スライド搬送装置51は、前記第1
実施形態と同様磁気ネジを利用して2段階スライド機構
を実現したものであり、先ずその全体的な構成について
簡単に説明する。スライド搬送装置51は、下テーブル
52に駆動用雄磁気ネジ53が回転自在に支持され、駆
動伝達用雄磁気ネジ54が非回転となるよう両端固定さ
れ、更にレール(不図示)が取り付けられている。そし
て、このレールに沿って移動する下スライダが設けら
れ、その上に上テーブル60が固定されている。
【0033】上テーブル60の下側には、駆動用雄磁気
ネジ53に対する固定された駆動用雌磁気ネジと、駆動
伝達用雄磁気ネジ54に対する回転自在な駆動伝達用雌
磁気ネジとが設けられている。一方、上テーブル60上
には、搬送用雄磁気ネジ61が回転自在に支持され、レ
ール62に沿って移動する上スライダ63には、搬送用
雄磁気ネジ61に対する搬送用雌磁気ネジが固定されて
いる。そして、上スライダ63にはチャックを取り付け
るための取付けアーム65が固定され、これにチャック
を取り付けることにより、スライド搬送装置51を利用
した搬送ロボットを構成することができる。
【0034】こうして本実施形態のスライド搬送装置5
1は、上テーブル60を移動させる下部の動力側と、そ
の搬送テーブル60上で上スライダ63が移動する上部
の搬送側とが構成されている。続いて、スライド搬送装
置51の構成を更に図面を追加して詳細に説明する。こ
こで、図10は、図7のC−C矢視部におけるスライド
搬送装置51の断面図であり、図11は、図10のD−
D矢視における下テーブル52上の構成を示した平面
図、更に図12は、図10のD−D矢視における上テー
ブル60上の構成を示した平面図である。
【0035】下テーブル52には、図11に示すように
駆動用雄磁気ネジ53、駆動伝達用雄磁気ネジ54、そ
してレール55が平行に設けられ、両端に立設された支
持ブロック71,72に、駆動用雄磁気ネジ53がベア
リングを介して回転自在に軸支され、駆動伝達用雄磁気
ネジ54は回転しないように両端がネジ止めされてい
る。こうした雄磁気ネジ53,54は、第1実施形態の
ものと同様、回転軸となるロッドに強磁性材からなる円
筒体がはめ合わされ、その表面に帯状のN極着磁帯とS
極着磁帯とが交互に位置するようにして螺旋状に着磁さ
れて構成されたものである。
【0036】一方、下テーブル52の底面には、図10
に示すようにこのスライド搬送装置51の動力源となる
モータ73がブラケット74を介して固定され、そのモ
ータ73の回転軸と駆動用雄磁気ネジ53の端部に設け
られた各プーリ53a,73aにベルト75が掛け渡た
されている(図9参照)。そして、下テーブル52上に
は、下スライダ56がレール55に沿って摺動可能に取
り付けられている。ここで、図13は、図10のF−F
矢視におけるスライド搬送装置51の断面図である。下
スライダ56は、このレール55に摺動可能に嵌合した
摺動プレート76が底面に固着されて一体になったもの
であり、その上面には上テーブル60が固定されてい
る。
【0037】そうした下スライダ56には、図13に示
すよう穿設された貫通孔に強磁性体からなる円筒体がは
め込まれ、その内周側表面にN極着磁帯とS極着磁帯と
が交互に着磁された駆動用雌磁気ネジ57が形成されて
いる。上テーブル60の底面には、下スライダ56と並
んで雌ネジブロック78が固定され、回転自在な駆動伝
達用雌磁気ネジ58が設けられている。図12には、上
テーブル60に取り付けた雌ネジブロック78内の構造
を透視断面で示している。雌ネジブロック78内には、
ベアリング81を介して回転円筒体82がはめ込まれ、
その回転円筒体82に、強磁性円筒体の内周側表面に駆
動伝達用雌磁気ネジ58と、突出した円筒状のプーリ8
3がはめ込まれている。
【0038】次に、上テーブル60には、図12に示す
ように支持ブロック85,86が立設され、それに搬送
用雄磁気ネジ61がベアリングを介して回転自在に支持
されている。搬送用雄磁気ネジ61は、その端部にプー
リ61aが設けられ、図13に示すように駆動伝達用雌
磁気ネジ58のプーリ83との間に掛け渡されたベルト
88によって回転が伝達されるように構成されている
(図9参照)。上テーブル60には、搬送用雄磁気ネジ
61と平行にレール62が固定され、図13に示すよう
に、摺動プレート87に一体に固着された上スライダ1
2がレール62上を摺動可能に取り付けられている。そ
して、この上スライダ12に搬送用雄磁気ネジ61に対
応した搬送用雌磁気ネジ59が設けられている。
【0039】ところで、ベルト88で連結された駆動側
の駆動伝達用雄磁気ネジ54と被動側の搬送用雄磁気ネ
ジ61とは、互いが逆向きのネジとなる関係にある。こ
れは、同じ向きのネジ(例えば、共に右ネジの場合)だ
と、駆動伝達用雌磁気ネジ58と搬送用雄磁気ネジ61
とが同方向に回転した場合、搬送用雌磁気ネジ59に搬
送方向とは逆向きの推進力が作用してしまうからであ
る。
【0040】次に、こうした構成の本実施形態のスライ
ド搬送装置1は、モータ13の起動によって、図10に
示す状態から下スライダ56と上スライダ63とが同時
に移動し、図7の状態から更にストロークエンドに至る
図8の状態へと変化し、モータ73の逆回転によって図
10に示すもとの状態に戻る。それには先ず、出力され
た所定方向の回転がベルト75を介して伝達され、駆動
用雄磁気ネジ53を回転させる。そして、この駆動用雄
磁気ネジ53が回転すると、回転の制限された駆動用雌
磁気ネジ57に推進力が発生し、レール55を摺動する
下スライダ56によって上テーブル60が所定方向に移
動することとなる。上テーブル60の移動は雌ネジブロ
ック78を同時に移動させ、これによって上テーブル6
0上の上スライダ63を移動させるための駆動力を発生
させる。
【0041】即ち、雌ネジブロック78に移動が生じる
と、そこに設けられた駆動伝達用雌磁気ネジ58には、
固定された駆動伝達用雄磁気ネジ54によって回転が発
生し、その回転がベルト88を介して搬送用雄磁気ネジ
61へ伝達される。そして、モータ73の回転が搬送用
雄磁気ネジ61を回転させると、回転の制限された搬送
用雌磁気ネジ59に推進力が発生し、レール62を摺動
して上スライダ63が上テーブル60と同方向に移動す
ることとなる。一方、モータ73に逆回転を発生させる
と、各部材に生じる回転や移動の方向が逆転し、下スラ
イダ56及び上スライダ63が図10に示す状態に戻
る。
【0042】従って、このスライド搬送装置51もま
た、上スライダ63自身のストロークに下スライダ56
のストロークが加算され、搬送速度も、下スライダ56
の移動速度に上スライダ63自身の移動速度が上乗せさ
れたものとなる。そのため、上スライダ63に載せた被
搬送物を、水平方向に長いストロークを高速搬送させる
ことができる。そして、一つの動力源から磁気ネジによ
って上下2段の位置で搬送のための推進力を別々に発生
させるようにしたので、非接触構造よって機械的な当た
りや擦れによる微細な埃や塵など、パーティクルの発生
を大幅に抑えることができた。
【0043】次に、本発明に係るスライド搬送装置の第
3実施形態について説明する。本実施形態のスライド搬
送装置は、前記第2実施形態のものと同様3つの磁気ネ
ジを使用したものであり、上下2段に設けたテーブル上
を各スライダが直線移動するようにしたものである。こ
こで、図14は、下段の下テーブル上の構成を示した平
面図であり、図15は、上段の上テーブル上の構成を示
した平面図である。また、図16は、図14のG−G矢
視部分でスライド搬送装置を示した断面図である。
【0044】先ず、スライド搬送装置101を構成する
下テーブル102には、図14に示すように(適宜図1
6も参照)支持ブロック103,104に駆動用雄磁気
ネジ105が回転自在に軸支され、レール106が平行
に固着されている。駆動用雄磁気ネジ105の端部には
プーリ107が固定され、前記第2実施形態と同様、下
テーブル102の底面側に取り付けられたモータ(不図
示)の回転軸にベルトが掛け渡されている。レール10
6には摺動可能に下スライダ108が取り付けられ、そ
の下スライダ108に駆動用雌磁気ネジ109が設けら
れている。
【0045】次に、上段の上テーブル111には、図1
5に示すように(適宜図16も参照)支持ブロック11
2,113に駆動伝達用雄磁気ネジ114と搬送用雄磁
気ネジ115とが回転自在に支持され、レール116が
平行に固着されている。両方の雄磁気ネジ114,11
5の端部にはプーリ117,118が固定され、ベルト
119が掛け渡されている。そして、下テーブル102
には、ストロークエンド側に雌ネジブロック120が立
設され、そこに駆動伝達用雄磁気ネジ114に貫かれた
駆動伝達用雌磁気ネジ121が設けられている。また、
レール116には摺動可能に上スライダ122が取り付
けられ、その下スライダ122には、搬送用雄磁気ネジ
115に貫かれた搬送用雌磁気ネジ123が設けられて
いる。
【0046】次に、こうした構成の本実施形態のスライ
ド搬送装置1は、モータ13の起動によって以下のよう
な搬送動作が行われる。不図示のモータから出力された
所定方向の回転は、ベルトを介して駆動用雄磁気ネジ1
05を回転させ、回転の制限された駆動用雌磁気ネジ1
09に推進力を発生させ、レール106を摺動する下ス
ライダ108によって上テーブル111が所定方向に移
動することとなる。そして、上テーブル111の移動は
雌ネジブロック120に対して駆動伝達用雄磁気ネジ1
14を同時に移動させ、これによって上テーブル111
上の上スライダ122を移動させるための駆動力を発生
させる。
【0047】即ち、駆動伝達用雌磁気ネジ121を貫い
て駆動伝達用雄磁気ネジ114が移動すると、その駆動
駆動伝達用雄磁気ネジ114には回転が発生し、その回
転がベルト118を介して搬送用雄磁気ネジ115を回
転させることになる。そして、この搬送用雄磁気ネジ1
15が回転すれば、回転の制限された搬送用雌磁気ネジ
123に推進力が発生し、レール116を摺動して上ス
ライダ122が上テーブル111と同方向に移動するこ
ととなる。一方、モータに逆回転を発生させると、各部
材に生じる回転や移動が逆転し、下スライダ108及び
上スライダ111が逆方向に移動しもとの状態へと戻
る。
【0048】従って、このスライド搬送装置101もま
た、上スライダ111自身のストロークに下スライダ1
08のストロークが加算され、搬送速度も、下スライダ
108の移動速度に上スライダ111自身の移動速度が
上乗せされたものとなる。そのため、上スライダ111
に載せた被搬送物を、水平方向に長いストロークを高速
搬送させることができる。そして、一つの動力源から磁
気ネジによって上下2段の位置で搬送のための推進力を
別々に発生させるようにしたので、非接触構造よって機
械的な当たりや擦れによる微細な埃や塵など、パーティ
クルの発生を大幅に抑えることができた。
【0049】なお、本発明のスライド搬送装置は、こう
した実施形態のものに限定されることはなく、その趣旨
を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、
前記実施形態では2段階スライド機構として構成した
が、更に3段階、或いはそれ以上にすることも可能であ
る。また、前記実施形態では、モータの回転出力によっ
て下スライダを移動させるようにしたが、例えば動力源
にシリンダを使用し、ロッドレスシリンダなどによって
下スライダを直接移動させるようにしてもよい。また、
例えば第2実施形態では、駆動伝達用雄磁気ネジ54に
対して搬送用雄磁気ネジ61を構成する着磁帯のピッチ
を1/2にすれば、上スライダ63の送りを1/2にす
ることができる。また、このスライド搬送装置は、半導
体製造設備での搬送ロボットに限らず、各種産業分野で
の使用が期待できる。
【0050】
【発明の効果】本発明は、テーブル上を往復直線運動す
るスライダ上に更に別のテーブルを固定し、その上テー
ブル上にも更に別のスライダが往復直線運動するように
設けられたものであって、各テーブル上のスライダが往
復直線運動するための推進力を、一つのモータからの出
力を各テーブル上に設けられた磁気ネジによって伝達
し、発生させるようにしたので、パーティクルの発生を
抑えたスライド搬送装置を提供することが可能となっ
た。また、本発明は、テーブル上を往復直線運動するス
ライダ上に更に別のテーブルを固定し、その上テーブル
上にも更に別のスライダが往復直線運動するように設け
られたものであって、前記上テーブル上のスライダが移
動するための推進力を、前記下スライダの往復直線運動
から当該上テーブル上に設けられた磁気ネジによって発
生させるようにしたので、パーティクルの発生を抑えた
スライド搬送装置を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスライド搬送装置の第1実施形態
を示した外観斜視図である。
【図2】本発明に係るスライド搬送装置の一実施形態を
示した外観斜視図である。
【図3】図1のA−A矢視におけるスライド搬送装置1
の断面図である。
【図4】図3のB−B矢視におけるスライド搬送装置1
の断面図である。
【図5】スライド搬送装置1下部の動力側を示した平面
図である。
【図6】スライド搬送装置1上部の搬送側を示した平面
図である。
【図7】本発明に係るスライド搬送装置の第2実施形態
を示した外観斜視図である。
【図8】本発明に係るスライド搬送装置の第2実施形態
を示した外観斜視図である。
【図9】第2実施形態のスライド搬送装置における駆動
伝達部分を示した外観斜視図である。
【図10】図7のC−C矢視部におけるスライド搬送装
置51の断面図である。
【図11】図10のD−D矢視における下テーブル52
上の構成を示した平面図である。
【図12】図10のD−D矢視における上テーブル60
上の構成を示した平面図である。
【図13】図10のF−F矢視におけるスライド搬送装
置51の断面図である。
【図14】第3実施形態のスライド搬送装置における下
テーブル102上の構成を示した平面図である。
【図15】第3実施形態のスライド搬送装置における上
テーブル111上の構成を示した平面図である。
【図16】図14のG−G矢視におけるスライド搬送装
置1011の断面図である。
【図17】搬送ロボットを備えたマルチチャンバ装置を
示した図である。
【符号の説明】
51 スライド搬送装置 52 下テーブル 53 駆動用雄磁気ネジ 54 駆動伝達用雄磁気ネジ 56 下スライダ 57 駆動用雌磁気ネジ 58 駆動伝達用雌磁気ネジ 59 搬送用雌磁気ネジ 60 上テーブル 61 搬送用雄磁気ネジ 63 上スライダ 73 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 修道 愛知県春日井市堀ノ内町850番地 シーケ ーディ株式会社春日井事業所内 Fターム(参考) 5H607 AA06 BB01 CC03 EE26 EE28

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル上を往復直線運動するスライダ
    上に更に別のテーブルを固定し、その上テーブル上にも
    更に別のスライダが往復直線運動するように設けられた
    ものであって、各テーブル上のスライダが往復直線運動
    するための推進力を、一つのモータからの出力を各テー
    ブル上に設けられた磁気ネジによって伝達し、発生させ
    るようにしたものであることを特徴とするスライド搬送
    装置。
  2. 【請求項2】 請求1に記載するスライド搬送装置にお
    いて、 前記下テーブル上には、雄磁気ネジが回転自在に支持さ
    れて雌磁気ネジが下スライダに固定された駆動用磁気ネ
    ジと、雄磁気ネジが両端固定されて雌磁気ネジが下スラ
    イダに従って移動する回転自在な駆動伝達用磁気ネジと
    が設けられ、 前記上テーブル上には、雄磁気ネジが回転自在に支持さ
    れて雌磁気ネジが上スライダに固定された搬送用磁気ネ
    ジが設けられ、 前記モータの回転軸と前記駆動用磁気ネジの雄磁気ネ
    ジ、前記駆動伝達用磁気ネジの雌磁気ネジと前記搬送用
    磁気ネジの雄磁気ネジとがベルトによって回転伝達可能
    に連結されたものあることを特徴とするスライド搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 テーブル上を往復直線運動するスライダ
    上に更に別のテーブルを固定し、その上テーブル上にも
    更に別のスライダが往復直線運動するように設けられた
    ものであって、前記上テーブル上のスライダが移動する
    ための推進力を、前記下スライダの往復直線運動から当
    該上テーブル上に設けられた磁気ネジによって発生させ
    るようにしたものであることを特徴とするスライド搬送
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載するスライド搬送装置に
    おいて、 前記上テーブルには、 右ネジ用及び左ネジ用の着磁帯
    が重ねて着磁された搬送用雄磁気ネジが回転自在に支持
    され、上スライダに固定された搬送用雌磁気ネジと、前
    記下テーブル側に固定された不動状態の回転発生用雌磁
    気ネジとが、搬送用雌磁気ネジを挟んで両側に配置さ
    れ、それぞれ逆向きのネジであることを特徴とするスラ
    イド搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載するスライド搬送装置に
    おいて、 前記上テーブルには、雄磁気ネジが回転自在に支持され
    て雌磁気ネジは前記下テーブル側に固定された不動状態
    の駆動伝達用磁気ネジと、雄磁気ネジが回転自在に支持
    されて雌磁気ネジが上スライダに固定された搬送用磁気
    ネジとが設けられ、 前記駆動伝達用磁気ネジの雄磁気ネジと前記搬送用磁気
    ネジの雄磁気ネジとが回転伝達可能に連結されたものあ
    ることを特徴とするスライド搬送装置。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至請求項5のいずれかに記載
    するスライド搬送装置において、 前記下テーブルには、連結されたモータの回転出力を受
    けて回転する駆動用雄磁気ネジが軸支され、前記下スラ
    イダには、駆動用雄磁気ネジに対応する駆動用雌磁気ネ
    ジが設けられたものであって、 前記下スライダが、その駆動用雄磁気ネジが回転するこ
    とにより駆動用雌磁気ネジに発生する推進力によって、
    前記下テーブル上を往復直線運動させるものであること
    を特徴とするスライド搬送装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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