JP2002088565A - 光輝性繊維、光輝性混紡繊維、光輝性撚糸、編物、織物、組物、不織布及び光輝性繊維の製造方法。 - Google Patents

光輝性繊維、光輝性混紡繊維、光輝性撚糸、編物、織物、組物、不織布及び光輝性繊維の製造方法。

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JP2002088565A
JP2002088565A JP2000281498A JP2000281498A JP2002088565A JP 2002088565 A JP2002088565 A JP 2002088565A JP 2000281498 A JP2000281498 A JP 2000281498A JP 2000281498 A JP2000281498 A JP 2000281498A JP 2002088565 A JP2002088565 A JP 2002088565A
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fibers
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fabric
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Mitsuo Mitsusaka
光夫 三坂
Riichi Nishide
利一 西出
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦により暗所における光反射作
用が低下することがなく、織布の織り方に関係なく高い
光反射作用を有する繊維又は繊維の製造方法を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 合成樹脂と光輝性物質の粉体とを
含有する光輝性繊維。前記光輝性繊維と他の繊維とを混
紡した光輝性混紡繊維。光輝性繊維及び光輝性混紡繊維
のいずれかを複数より合わせた光輝性撚糸。光輝性繊維
及び光輝性混紡繊維のいずれかと他の紡糸とをより合わ
せた光輝性撚糸。光輝性繊維、光輝性混紡繊維及び光輝
性撚糸のいずれかを使用した編物、織物、組物、不織
布、布製品及び皮製品。合成樹脂の溶融液に光輝性物質
の粉体を混合し、紡糸する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光輝性繊維、光輝
性混紡繊維、光輝性撚糸並びにこれらを用いた編物、織
物、組物、不織布及び光輝性繊維の製造方法に関し、さ
らに詳しくは暗所における視認性の高い、光輝性繊維、
光輝性混紡繊維、光輝性撚糸並びにこれらを用いた編
物、織物、不織布及び光輝性繊維の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】夜間におけるドライバーに対する歩行者
の視認性を高めるための反射布が開発され、特開平10
−280249号公報に開示されている。この反射布を
用いた服を着ることにより、暗がりにいても、ライトが
当たったときの再帰反射作用によって、車のドライバー
にいち早くその存在を認めてもらうことができ、道路作
業者や歩行者の安全が確保される。
【0003】しかし、この反射布は着用時又は洗濯時等
の摩擦により布の表面から再帰反射作用を生じさせる透
明微球が脱落することで、再帰反射作用が早期に悪化す
るという欠点を有する。また、摩擦による透明微球の脱
落を軽減するためには、公報に記載されているように、
透明微球が織物の凹部に露出するように特殊な織り方を
する必要があるが、この特殊な織り方をすることで、反
射布の奥まった部分に透明微球が位置することになり、
かえって再帰反射作用が劣り、視認性が悪化するという
欠点を有する。さらに、公報に係る発明についての新聞
発表によると、この反射布は「反射材シートを細かく裂
いて糸状により合わせ、合繊糸を交ぜて織る」ものであ
り、透明微球が表面に付着したシートを切断して用いて
おり、糸を用いるものではない。糸を用いず、織り方に
も制限があるので、この反射布は用途も限定される。実
際上、暗所における作業者や歩行者の安全確保のために
は、様々な用途で使用することができる反射布が望まれ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、暗
所における光反射作用が、摩擦により低下しにくく、織
布の織り方を制限されることなく、自由に選択すること
ができ、暗所における高い光反射作用を有する繊維を提
供することを目的とする。
【0005】また、本発明は、さらに繊維自体の強度が
強く、暗所における高い光反射作用を有する繊維を提供
することを目的とする。
【0006】また、本発明は、日中における光反射作用
が弱く、見た目の風合が一般の布地と変わらない、暗所
における高い光反射作用を有する繊維を提供することを
目的とする。
【0007】また、本発明は、人が着用したときに暗所
における視認性が良い、前記繊維を用いた編物、織物、
組物及び不織布を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、布製品及び皮製品の一部
に前記繊維を用いるだけで、暗所における視認性が高め
られる布製品又は皮製品を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の手段は、合成樹脂と光輝性物質の粉体とを含
有することを特徴とする光輝性繊維であり、また、他の
手段は、前記光輝性繊維と他の繊維とを混紡することを
特徴とする光輝性混紡繊維であり、さらに、他の手段
は、前記光輝性繊維及び前記光輝性混紡繊維のいずれか
を複数より合わせたことを特徴とする光輝性撚糸であ
り、さらに、他の手段は、前記光輝性繊維及び前記光輝
性混紡繊維のいずれかと他の繊維とをより合わせたこと
を特徴とする光輝性撚糸であり、さらに、他の手段は、
前記光輝性繊維、光輝性混紡繊維、又は光輝性撚糸の少
なくともいずれかを使用することを特徴とする編物、織
物、組物及び不織布であり、さらに、他の手段は、前記
光輝性繊維、光輝性混紡繊維、又は光輝性撚糸の少なく
ともいずれかを縫糸として使用して成ることを特徴とす
る布製品及び皮製品であり、さらに、合成樹脂の溶融液
及び合成樹脂を溶媒に溶解した溶解液のいずれかに光輝
性物質の粉体を混合し、紡糸することを特徴とする光輝
性繊維の製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の光輝性繊維は、合成樹脂
と光輝性物質の粉体とを含有する。
【0011】合成樹脂としては、例えば、ポリエステル
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹
脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、ポリクラ−ル樹脂、タンパク
−アクリロニトリル共重合系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ
グリコール樹脂、及びフェノール系樹脂等が挙げられ、
繊維を形成することのできる合成樹脂であればいずれの
合成樹脂をも使用することができる。
【0012】暗所における光反射作用を考慮すると、透
明性の高い繊維が好ましく、中でも、ポリアクリロニト
リル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂が
好ましい。
【0013】光輝性物質は、受けた光を反射する物質で
あればよく、例えば、ガラス、マイカ、シリカ等の無機
物、アルミニウム等の金属粉、金剛石、合成ダイヤモン
ド、真珠、及び貝殻等が挙げられる。中でも、マイカ、
真珠が好ましい。これらは層状構造を有し、暗所におけ
る光反射作用が高いからである。
【0014】光輝性物質は公知の粉砕機等によって粉体
にされる。粉体の粒子の形状は、球状、板状のいずれで
もよい。光輝性物質の粉体の径は、繊維の太さに応じて
適宜決定されるが、およそ0.01〜20μmの平均粒
径が好ましく、中でも0.01〜10μmが好ましい。
粉体の平均粒径は、例えば電子顕微鏡を用いた画像解析
法によって直接観察によって求められる。
【0015】合成樹脂に対する光輝性物質の割合は、1
〜15重量%が好ましく、特に3〜10重量%であるこ
とが好ましい。この割合にすることにより、選択的に反
射するという利点がある。すなわち、日中は太陽光を反
射しすぎることがないので不自然に目立つことがなく、
夜間は、自動車のライト等の光を反射して光るので、視
認性を高めることができる。
【0016】本発明の光輝性繊維は、一般的な合成繊維
の製造方法により作製することができる。光輝性物質
は、合成繊維の繊維工程における溶融合成樹脂又は合成
樹脂液中に添加される。合成繊維の繊維方法には、溶融
紡糸方法(1)、乾式紡糸方法(2)、及び湿式紡糸方
法(3)とがあるが、いずれの方法でも作製することが
できる。
【0017】溶融紡糸方法(1)の場合、重合された合
成樹脂を溶融し、溶融体を口金より吐出して冷却し、糸
条構造を形成する。光輝性物質は、合成樹脂が溶融され
る溶融槽において添加し、混合し、攪拌を行うのが望ま
しい。混合には公知の混合機を用いることができる。溶
融温度は、合成樹脂の種類によって異なるが、およそ2
00℃〜250℃である。
【0018】溶融槽に送られる合成樹脂は、合成直後の
溶融した状態のものでもよいし、一旦冷却されチップ状
になったものでもよい。溶融槽において溶融温度に加温
され溶融状態になった合成樹脂に、光輝性物質が添加さ
れ、混合攪拌される。続いて、この混合溶融液が連続的
に紡糸機に送られ、紡糸機の先端にある紡糸口金から糸
状に吐出されると同時に冷風により冷却され、巻き取り
装置により繊維として巻き取られる。ここでは、連続的
に繊維を製造する方法を説明したが、光輝性物質を添加
した混合溶融液を一旦冷却して、チップ状の混合体にし
て保管し、紡糸前に、このチップ状の混合体を再び溶融
してから紡糸することもできる。
【0019】乾式紡糸方法(2)の場合は、重合された
合成樹脂を揮発性の溶媒に溶解し、溶融体を口金より高
温の不活性ガス又は空気中に押出、紡糸延伸しながら溶
媒を拡散することで糸条を形成する。合成樹脂を溶かし
こむ溶媒槽に、光輝性物質を添加し、混合攪拌を行うの
が望ましい。溶媒に対する合成樹脂濃度は、例えば20
〜30重量%である。乾式紡糸方法で用いられる代表的
な溶媒としては、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、アセトン、ジクロロメタンとアルコールとの
混合物、アセトンとベンゼンとの混合物、及びアセトン
と二硫化炭素との混合物等が挙げられる。
【0020】湿式紡糸方法(3)の場合は、重合された
合成樹脂を揮発性の溶媒に溶解し、溶融体を口金より他
の溶媒液中に押出、拡散させながら樹脂を凝固すること
で糸条を形成する。この場合も、合成樹脂を溶かしこむ
溶媒槽に、光輝性物質を添加し、混合攪拌を行うのが望
ましい。溶解用溶媒に対する合成樹脂濃度は、例えば1
0〜25重量%である。湿式紡糸方法で用いられる代表
的な溶解用溶媒としては、ジメチルアセトアミド、ジメ
チルスルホキシド、アセトン、ロダンソーダ水溶液、塩
化亜鉛水溶液、及び硝酸水溶液等が挙げられる。湿式紡
糸方法で用いられる代表的な凝固用溶媒としては、前記
溶媒の水溶液の他、硫酸ナトリウム水溶液等が挙げられ
る。
【0021】他の紡糸方法でも同様に紡糸工程前の合成
樹脂溶液中に光輝性物質を添加することができる。
【0022】光輝性繊維は長繊維であるフィラメント又
は短繊維であるステープルとして製造される。フィラメ
ント繊維は、そのまま単独でも原糸として、織物に使用
することもできるが、集束性をあたえるために、複数本
より合わせて、加撚処理を行い撚糸とする。よりかけ方
法は片より、諸よりのいずれの方法であってもよい。フ
ィラメント繊維同士でよりあわせた光輝性繊維撚糸は、
暗所における高い光反射作用が得られる。他の繊維と光
輝性繊維とをより合わせた光輝性繊維撚糸は、独特の風
合、強度、耐熱性等、他の繊維の持つ特性を付加させる
ことができる。組み合わせる他の繊維として、前記合成
樹脂からなる合成繊維だけでなく、木綿、絹等の天然繊
維を紡いだ天然紡績繊維も挙げることができる。加撚処
理した光輝性撚糸の太さは、用途により異なるが、衣料
用では一般に20〜250デニールである。
【0023】ステープル繊維は、綿、毛、麻等の天然繊
維、レーヨン・ポリノジックスフ等の化学繊維等の他の
短繊維と混紡して混紡繊維とすることができる。混紡に
より、合成繊維及び天然繊維等の他繊維の種類、及び混
紡の比率を変化させることで、得られた光輝性混紡繊維
の繊維強度、風合い等の外観を調節することができる。
この光輝性混紡繊維も前記フィラメント繊維と同様に、
光輝性混紡繊維同士を複数本より合わせて撚糸とした
り、他の繊維とより合わせて撚糸とすることもできる。
他の繊維とより合わせて撚糸とすることで、より強度が
得られ、自然な風合いとすることができる。図1に他の
繊維と混紡した光輝性混紡繊維1を示す。白い繊維が光
輝性繊維2であり、黒い繊維が天然繊維3である。図1
では省略しているが、光輝性繊維1の表面の他、繊維の
内部にも、光輝性物質が存在する。ステープル繊維は、
混紡繊維とするだけでなく、接着剤等を用いて不織布と
することもできる。
【0024】前記光輝性繊維、光輝性混紡繊維又は光輝
性撚糸を組み合わせることで、織物、編物、組物、及び
不織布等の布製品が形成される。
【0025】組物は、仮想円柱面上に平行したS字らせ
んを描く一群の糸と同じ仮想円柱面上に平行したZ字ら
せんを描く他群の糸とを組み合わせたり、互いに平行な
一群の糸を製品の耳に対して正反射状に射行させながら
互いに組み合わせたりして、ひも状物を構成した布であ
り、平織、斜文織、朱子織を基本パターンとするが、本
発明においては、いずれの織り方も適用することができ
る。全ての縦糸及び横糸に光輝性繊維又は光輝性撚糸を
用いることで、布全体が暗所における光反射作用を有
し、暗所における視認性が高められる。また、光輝性繊
維又は光輝性撚糸を織物の縦糸又は横糸の一部に使用し
て、縦線、横線、又は格子等の模様等を布上に形成する
こともできる。この場合、光が当たったときに、布に線
や格子等の規則性のある模様や形状が浮かび上がること
により暗所における視認性が高められる。本発明の光輝
性繊維、光輝性混紡繊維又は光輝性撚糸は、糸の表面だ
けでなく、糸の内部にも暗所における光反射性の高い光
輝性物質が含まれているので、摩擦により光輝性物質が
剥離することがない。
【0026】編物は、一本又は一群の糸でループを作
り、それらのループを前後左右に互いに関係させて構成
される布であり、平編、ゴム編、又はパール編等がある
が、本発明は、いずれの編み方も適用することができ
る。編物も、織物同様に全ての糸を光輝性繊維、光輝性
混紡繊維又は光輝性撚糸としてもよいし、一部に光輝性
繊維、光輝性混紡繊維又は光輝性撚糸を使用し、模様や
文字等を表示させてもよい。この場合も模様や文字等を
表示することにより暗所における視認性を高めることが
できる。
【0027】織物は、おおむね平行に配列された一群の
糸に対してこれらの糸にほぼ直角の方向に第二群に属す
る糸を所定の方式で順じ組み合わせ、第2群の糸も相互
に概ね平行関係を保つようにして構成された布であり、
丸打組物又は平打組物等があるが、本発明はいずれの組
み方も適用することができる。組物も、織物同様に全て
の糸を光輝性繊維又は光輝性撚糸としてもよいし、一部
に光輝性繊維又は光輝性撚糸を使用してもよい。
【0028】不織布は、ステープル繊維、あるいはフィ
ラメント繊維を接着剤、溶融繊維または機械的方法によ
り接合した布である。本発明の不織布はいずれの方法で
も作製することができる。不織布も織物同様に全ての糸
を光輝性繊維、光輝性混紡繊維又は光輝性撚糸としても
よいし、糸の一部を光輝性繊維、光輝性混紡繊維又は光
輝性撚糸としてもよい。尚、不織布に暗所における高い
光反射作用を与えることを考慮すると、光透過性の良い
接着剤を用いるか、接着剤を用いない溶融繊維または機
械的方法により不織布が形成されることが望ましい。
【0029】前記光輝性繊維、光輝性混紡繊維及び光輝
性撚糸、並びにこれらの光輝性繊維等を用いた織物、編
物、組物、及び不織布等の布製品は、暗所における光反
射が悪くならない限り、染色することも可能である。
【0030】図2に光輝性繊維等を用いた織物の例を示
す。作業着4には、光輝性混紡繊維1が縦糸及び横糸の
一部として織られており、全体として格子状の模様が形
成されている。光輝性混紡繊維1が織糸の一部にのみ用
いられており、日中は、この格子模様は目立たず、無地
の素材を用いたのと同様の風合いを示す。暗所におい
て、光を受けることにより、図2に示す光輝性混紡繊維
1による格子模様が浮かび上がることによって、暗所に
おいても、ドライバーにいち早く発見される。したがっ
て、本発明の光輝性繊維等を用いた作業服等の衣類を着
用することにより、安全に交通誘導や夜間作業を行うこ
とができ、また、夜間外出する場合も、安全に歩行する
ことができる。
【0031】本発明の光輝性物質を含有した光輝性繊維
等は、暗所における視認性を高める効果だけでなく、光
輝性繊維等を用いた衣服等の布製品に装飾性を与える効
果もある。例えば、イブニングドレス等に光輝性繊維等
で模様を施すと、暗所において、照明が当たった所の
み、模様が浮き出でたり、模様部分がきらきら光ること
により、ドレスの装飾性が高められる。
【0032】本発明の光輝性繊維、光輝性混紡繊維、又
は光輝性撚糸は、縫糸として布製品や皮製品に使用する
こともできる。縫糸としては、ミシン糸、手縫糸、刺し
ゅう糸が挙げられる。布製品には、上記織物等で作られ
た衣類の他、鞄、靴、帽子、傘、袋、風呂敷、タオル、
手ぬぐい等が挙げられる。皮製品には、コート等の衣類
の他、鞄、革靴等が挙げられる。ここで、革製品には、
天然革の他、合成皮革も含まれる。光輝性繊維等を縫糸
に用いることにより、デザイン上、黒や茶色等視認性の
悪い色が一般に用いられるコート、鞄、及び革靴等の革
製品並びに靴、及び傘等の布製品の視認性を高めること
が可能になる。
【0033】縫糸として、光輝性繊維を使用した例を図
3に示す。5は、布製の運動靴である。1が光輝性混紡
繊維等を用いたで縫糸である。縫糸1は、一般的な運動
靴の縫糸と同様に細く目立たないように縫い付けてもよ
いが、図3に示すように何度も縫糸1を巻いて縫糸部分
を太くすることにより、さらに視認性が高められる。ま
た、靴5のかかと部分に集中的に線状の刺しゅう1を設
けることにより、後方からの視認性が高められる。ま
た、靴の側面のロゴマークを光輝性繊維等を用いた布で
作製することにより、視認性が高められる。また布製の
靴5の場合、光輝性繊維等で作った布を使用することに
より、靴5全体について光を反射させることができ、さ
らに視認性を高めることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の光輝性繊維、光輝性混紡繊維、
又は光輝性撚糸は、糸の内部に光輝性物質が含まれてい
るので、前記の繊維又は撚糸を用いた布は、摩擦による
表面の光輝性物質が剥離することがなく、布の織り方に
関係なく長期にわたって、暗所における高い光反射作用
が得られる。
【0035】本発明の光輝性混紡繊維は、他の繊維と混
紡としているので、繊維自体の強度が強化され、日中に
おける光反射作用が弱く、見た目の風合が一般の布地と
変わらない、暗所における高い光反射作用が得られる。
【0036】本発明の光輝性繊維、光輝性混紡繊維のい
ずれかと他の繊維とをより合わせた光輝性撚糸は、他の
繊維と組み合わせることにより、繊維自体の強度が強化
されると共に、日中における光反射作用が弱く、見た目
の風合が一般の布地と変わらない、暗所における高い光
反射作用が得られる。
【0037】また、本発明の光輝性繊維等を用いた編
物、織物、組物は、その一部に光輝性繊維を用いて模様
等を構成することにより、暗所における視認性を高める
ことができる。
【0038】また、本発明の光輝性繊維等を縫糸として
用いた布製品及び皮製品は、布製品、皮製品自体が暗色
であっても、暗所における視認性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光輝性混紡繊維の拡大図である。
【図2】 本発明の一実施形態を示す図である。
【図3】 本発明の他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 光輝性混紡繊維、2 光輝性繊維、3 天然繊維、
4 作業服、5 靴
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D04B 1/16 D04B 1/16 4L047 21/00 21/00 B 4L048 D04C 1/02 D04C 1/02 D04H 13/00 D04H 13/00 Fターム(参考) 4F056 CC62 DD38 GG03 GG10 4L002 AA05 AC00 AC06 EA00 FA01 4L035 BB02 BB03 BB31 EE07 FF05 JJ01 4L036 MA04 MA39 PA21 PA33 UA10 4L046 AA01 AA24 BA00 BB04 4L047 AA29 AB02 AB03 AB10 BA01 BA08 BA12 CB10 CC01 4L048 AA42 AA56 AC01 CA00 DA01 DA07 DA11 DA14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂と光輝性物質の粉体とを含有す
    ることを特徴とする光輝性繊維。
  2. 【請求項2】 前記光輝性繊維と他の繊維とを混紡する
    ことを特徴とする光輝性混紡繊維。
  3. 【請求項3】 前記光輝性繊維及び前記光輝性混紡繊維
    のいずれかを複数より合わせたことを特徴とする光輝性
    撚糸。
  4. 【請求項4】 前記光輝性繊維及び前記光輝性混紡繊維
    のいずれかと他の繊維とをより合わせたことを特徴とす
    る光輝性撚糸。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4に記載された光輝性繊維、
    光輝性混紡繊維及び光輝性撚糸の少なくともいずれかを
    使用することを特徴とする布製品。
  6. 【請求項6】 前記布製品は、編物であることを特徴と
    する請求項5に記載の布製品。
  7. 【請求項7】 前記布製品は、織物であることを特徴と
    する請求項5に記載の布製品。
  8. 【請求項8】 前記布製品は、組物であることを特徴と
    する請求項5に記載の布製品。
  9. 【請求項9】 前記布製品は、不織布であることを特徴
    とする請求項5に記載の布製品。
  10. 【請求項10】 請求項1〜4に記載された光輝性繊
    維、光輝性混紡繊維及び光輝性撚糸の少なくともいずれ
    かを縫糸として使用して成ることを特徴とする布製品。
  11. 【請求項11】 請求項1〜4に記載された光輝性繊
    維、光輝性混紡繊維及び光輝性撚糸の少なくともいずれ
    かを縫糸として使用して成ることを特徴とする革製品。
  12. 【請求項12】 合成樹脂の溶融液及び合成樹脂を溶媒
    に溶解した溶解液のいずれかに光輝性物質の粉体を混合
    し、紡糸することを特徴とする光輝性繊維の製造方法。
JP2000281498A 2000-09-18 2000-09-18 光輝性繊維、光輝性混紡繊維、光輝性撚糸、編物、織物、組物、不織布及び光輝性繊維の製造方法。 Withdrawn JP2002088565A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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