JP2002083640A

JP2002083640A - コネクタ、接続装置および記録装置

Info

Publication number: JP2002083640A
Application number: JP2000269941A
Authority: JP
Inventors: Fusahiko Hasegawa; 房彦長谷川; Hajime Nose; 肇野瀬; Masahiro Kojima; 雅広小島
Original assignee: ADTEX KK; IBM Japan Ltd; Adtex Inc
Current assignee: ADTEX KK; IBM Japan Ltd; Adtex Inc
Priority date: 2000-09-06
Filing date: 2000-09-06
Publication date: 2002-03-22

Abstract

(57)【要約】【課題】電源ピンの接続抵抗を低下させたコネクタを
提供する。【解決手段】本発明によるコネクタ５０は、電源ピン
９１及び信号ピン１０１を電源用スプリングコネクタ９
０及び信号用スプリングコネクタ１００の一部として有
する。電源用スプリングコネクタ及び信号用スプリング
コネクタ１００は、電源ピン９１及び信号ピン１０１を
当該ピンの長手方向に付勢し、コンタクトピンが接触子
に押下される際にコンタクトピンと接触子との間に接触
圧力を生じさせるバネ（図示せず）を内蔵する。これら
バネのバネ定数を変えたり、あるいは各ピンの押下量を
変えて、電源ピン９１と接触子との接触圧力を、信号ピ
ン１０１と接触子との接触圧力より大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタ、接続装
置及び記録装置に関し、特に、電源ピンの接続抵抗を低
下させたコネクタ、接続装置及び記録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ハードディスク装置を脱着可能に備えた
記録装置において、記録装置本体とハードディスク装置
の接続作業を簡便にするために、電力供給用の導線と信
号送信用の導線を一個の接続装置を用いて接続するもの
がある。この接続装置は、複数のコンタクトピンを有す
る第１コネクタと、複数の接触子を有する第２コネクタ
を備える。これらコンタクトピンと接触子を接触させる
ことで、第１コネクタと第２コネクタの間の電気的また
は機械的な接続が確立される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】電力供給用の導線を流
れる電流量及び電圧は、信号送信用の導線を流れる電流
量及び電圧と比べて大きい。従って、電力供給用のコン
タクトピンと接触子との接続抵抗を下げて電力ロスを抑
える必要がある。しかし、従来のコネクタ接続による接
続装置は、電力供給用のコンタクトピンと接触子との接
触圧力を特段に強くしていなかった。このため、電力供
給用のコンタクトピンと接触子との接続抵抗が十分に下
がらないという事態が生じうる。

【０００４】そこで本発明は、上記課題を解決すること
のできる接続装置および記録装置を提供することを目的
とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記
載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は
本発明の更なる有利な具体例を規定する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第１の形態は、複数の接触子にそれぞれ押
下される、電源ピン及び信号ピンを含む複数のコンタク
トピンと、コンタクトピンを当該コンタクトピンの長手
方向に付勢し、コンタクトピンが接触子に押下される際
にコンタクトピンと接触子との間に接触圧力を生じさせ
るバネを備え、電源ピンと接触子との接触圧力が、信号
ピンと接触子との接触圧力より大きいことを特徴とする
コネクタを提供する。

【０００６】電源ピンを付勢するバネのバネ定数は、信
号ピンを付勢するバネのバネ定数より大きくてもよい。
電源ピンの押下量は、信号ピンの押下量より大きくても
よい。接地ピンを更に備え、接地ピンは、電源ピンより
先に接触子に接触するように電源ピンより長く、接地ピ
ンを付勢するバネのバネ定数は、電力ピンを付勢するバ
ネのバネ定数より小さく、接地ピンの接触圧力は電力ピ
ンの接触圧力に概略等しくてもよい。接触子との接触圧
力が大きなコンタクトピンが、接触子との接触圧力が小
さなコンタクトピンより、コネクタにおける端側にある
ことが好ましい。

【０００７】本発明の第２の形態は、複数のコンタクト
ピンに電気的に接続し、コンタクトピンとの接続面と概
略面一である複数の接触子を備えることを特徴とするコ
ネクタを提供する。

【０００８】本発明の第３の形態は、接触子にそれぞれ
押下される、電源ピン及び信号ピンを含む複数のコンタ
クトピンと、コンタクトピンを当該コンタクトピンの長
手方向に付勢し、コンタクトピンが接触子に押下される
際にコンタクトピンと接触子との間に接触圧力を生じさ
せるバネを備え、電源ピンと接触子との接触圧力が、信
号ピンと接触子との接触圧力より大きい第１コネクタ
と、第１コネクタのコンタクトピンに接続し、コンタク
トピンとの接続面と概略面一である複数の接触子を備え
る第２コネクタと、を備えることを特徴とする接続装置
を提供する。

【０００９】本発明の第４の形態は、記録装置本体と、
記録装置本体に脱着可能に取り付けられるハードディス
ク装置を備える記録装置であって、記録装置本体は、接
触子にそれぞれ押下される、電源ピン及び信号ピンを含
む複数のコンタクトピンと、コンタクトピンを長手方向
に付勢し、コンタクトピンが接触子に押下される際にコ
ンタクトピンと接触子との間に接触圧力を生じさせるバ
ネを備え、電源ピンと接触子との接触圧力が、信号ピン
と接触子との接触圧力より大きい第１コネクタを有し、
ハードディスク装置は、複数のコンタクトピンに電気的
に接続し、コンタクトピンとの接続面と概略面一である
複数の接触子を備える第２コネクタと、信号ピンを介し
てデータを書き込まれ又は読み出されるハードディスク
本体を有することを特徴とする記録装置を提供する。

【００１０】電源ピンを付勢するバネのバネ定数は、信
号ピンを付勢するバネのバネ定数より大きくてもよい。
電源ピンの押下量は、信号ピンの押下量より大きくても
よい。第１コネクタは接地ピンを更に備え、接地ピン
は、電源ピンより先に接触子に接触するように電源ピン
より長く、接地ピンを付勢するバネのバネ定数は、電力
ピンを付勢するバネのバネ定数より小さく、接地ピンの
接触圧力は電力ピンの接触圧力に概略等しくてもよい。
接触子との接触圧力が大きなコンタクトピンが、接触子
との接触圧力が小さなコンタクトピンより、コネクタに
おける端側にあることが好ましい。ハードディスク装置
及び記録装置本体の一方に設けられ設けられ、コンタク
トピンの押下方向に対して垂直方向の突出成分を含む突
起と、ハードディスク装置及び記録装置本体の他方に設
けられ、ハードディスク装置を記録装置本体に装着する
際に、コンタクトピンと接触子とが接触する位置で突起
を、少なくともコンタクトピンの押下方向に対して垂直
方向にずらす凹部とを備えてもよい。

【００１１】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションも又発明となりうる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲
にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中
で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決
手段に必須であるとは限らない。

【００１３】図１は、本発明の一実施形態である記録装
置１０と、その周辺機器との接続例を示す。例えば、デ
ジタルビデオカメラ２１などにより撮影されたデジタル
画像データが、記録装置１０に伝送される。このとき、
ＩＥＥＥ１３９４デジタルインターフェースを利用し
て、ＭＰＥＧ圧縮などの動画圧縮を施されていないデジ
タル画像データが、高速で記録装置１０に伝送されても
よい。また、別の例では、他の高速インターフェースを
利用して画像データが伝送されてもよい。記録装置１０
は、リアルタイムで、伝送されるデジタル画像データを
記録する。

【００１４】記録装置１０は、記録装置本体と、記録装
置本体に着脱可能に取り付けられる記録部であるハード
ディスク装置とを備える。記録装置本体は、ＩＥＥＥ１
３９４端子において伝送されるデジタル画像データを受
け取り、ハードディスク装置に供給する。ハードディス
ク装置は、記録装置本体から受け取ったデータを格納す
るハードディスク本体を内部に有する。データが伝送さ
れる間、ハードディスク本体には、リアルタイムで連続
したデジタル画像データが書き込まれる。

【００１５】読み出し時において、ハードディスク本体
に格納されたデータが、コンバータ２４を介して、再生
装置２９に伝送される。再生装置２９は、テレビであっ
てもよく、またユーザが画像を編集可能なコンピュータ
であってもよい。コンバータ２４は、例えば、ＩＥＥＥ
１３９４により伝送されたデータを、再生装置２６の処
理形式に適合するように変換する。記録装置１０から伝
送されるデジタル画像データが動画圧縮されていない場
合には、ユーザは、再生装置２９に映し出される映像を
見ながら、簡単にビデオ編集を行うことが可能となる。

【００１６】図２は、記録装置１０の一実施形態である
内部構成の概念図である。記録装置１０は、記録装置本
体２０およびハードディスク装置３０を備える。記録装
置本体２０およびハードディスク装置３０は、別ユニッ
トとして製造され、ハードディスク装置３０は、記録装
置本体２０に対して取外し可能に取り付けられる。記録
装置本体２０は、入出力端子２２、コンバータ２４、イ
ンターフェース回路２６、およびバッファ２８を有す
る。入出力端子２２は、高速伝送を可能とするＩＥＥＥ
１３９４端子であってもよい。ハードディスク装置３０
は、記録装置本体２０から受け取ったデータを格納する
ハードディスク本体４０を有する。

【００１７】外部から伝送されてきたデータが、入出力
端子２２から入力される。コンバータ２４は、データを
処理可能な形式に変換する。インターフェース回路２６
は、変換されたデータをバッファ２８に供給する。バッ
ファ２８に所定のデータが蓄積されると、インターフェ
ース回路２６は、該データを取り出して、ハードディス
ク本体４０に書き込む。例えば、データが動画圧縮を施
されてないデジタル動画データである場合、インターフ
ェース回路２６は、バッファ２８に画像一枚分のデータ
が蓄積されると、そのデータをハードディスク本体４０
に書き込んでもよい。

【００１８】一方、ハードディスク本体４０に格納され
たデータを読み出す場合には、インターフェース回路２
６が、ハードディスク本体４０からバッファ２８に所定
のデータを蓄積させ、該データをコンバータ２４に供給
する。コンバータ２４は、データを伝送する形式に変換
して、変換したデータを、入出力端子２２から出力させ
る。

【００１９】図３は、記録装置１０を構成するハードデ
ィスク装置３０の外部構成の一例を示す。ハードディス
ク装置３０は、内部を保護及び格納するケース３２と、
雄型のコネクタ７０とを有する。ケース３２は、凹部３
３を例えば側面に有する。内部のハードディスク本体
は、コネクタ７０を介してデータを書き込まれ又は読み
出されることが可能である。

【００２０】図４は、ハードディスク装置３０の底面３
４の構成を示す。底面３４は凹部３５を有する。

【００２１】図５は、記録装置１０を構成する記録装置
本体６０の構成を示す。記録装置本体６０は、ハードデ
ィスク装置３０を収納するためのハードディスク装置収
納領域６２を有する。ハードディスク装置収納領域６２
は、ハードディスク装置３０の凹部３３に填まる突起６
３を内側面に有し、ハードディスク装置３０の凹部３５
に填まる突起６４を底面に有する。また、記録装置本体
６０は、雌型のコネクタ５０を有する。ハードディスク
装置３０がハードディスク装置収納領域６２に載置さ
れ、矢印Ａで示される方向に押されて凹部３３に突起７
３が填め込まれ、凹部３５に突起６４が填め込まれる
と、ハードディスク装置３０は記録装置本体６０に固定
されて収納される。この際、コネクタ５０とコネクタ７
０とが電気的に接続する。

【００２２】図６は、コネクタ５０の一部破断の平面図
であり、図７はコネクタ５０の正面図である。コネクタ
５０は、複数の接地用スプリングコネクタ８０、複数の
電源用スプリングコネクタ９０及び複数の信号用スプリ
ングコネクタ１００を有する。接地用スプリングコネク
タ８０はコネクタ５０における両側の端部にそれぞれ設
けられる。電源用スプリングコネクタ９０はコネクタ５
０における接地用スプリングコネクタ８０の内側にそれ
ぞれ設けられる。信号用スプリングコネクタ１００はコ
ネクタ５０における電源用スプリングコネクタ９０の内
側に設けられる。また、コネクタ５０のケース５１は、
コネクタ５０の位置決め用の切り欠き５２を有する。

【００２３】図８は、図７の一部破断のＡ−Ａ断面図で
あり、接地用スプリングコネクタ８０の構成を示す。接
地用スプリングコネクタ８０は、コンタクトピンの一例
である接地ピン８１、ホルダ８２及びバネ８３を有す
る。バネ８３は、一端が接地ピン８１に固定され、他端
がホルダ８２の内面に固定されており、接地ピン８１を
接地ピン８１長手方向すなわちコネクタ７０に向けて付
勢する。

【００２４】図９は、図７の一部破断のＢ−Ｂ断面図で
あり、電源用スプリングコネクタ９０の構成を示す。電
源用スプリングコネクタ９０は、コンタクトピンの一例
である電源ピン９１、ホルダ９２及びバネ９３を有す
る。バネ９３は、一端が電源ピン９１に固定され、他端
がホルダ９２の内面に固定されており、電源ピン９１を
電源ピン９１長手方向すなわちコネクタ７０に向けて付
勢する。

【００２５】図１０は、図７の一部破断のＣ−Ｃ断面図
であり、信号用スプリングコネクタ１００の構成を示
す。信号用スプリングコネクタ１００は、コンタクトピ
ンの一例である信号ピン１０１、ホルダ１０２及びバネ
１０３を有する。バネ１０３は、一端が信号ピン１０１
に固定され、他端がホルダ１０２の内面に固定されるこ
とで、信号ピン１０１を信号ピン１０１長手方向すなわ
ちコネクタ７０に向けて付勢する。

【００２６】また、コネクタ５０とコネクタ７０とを接
続する際、接地ピン８１、電源ピン９１及び信号ピン１
０１の順にコネクタ７０に接続させて、コネクタ同士を
安定に接続するのが好ましい。その構造の一例として、
電源ピン９１を信号ピン１０１より長くし、接地ピン８
１を電源ピン９１より長くする。

【００２７】図１１は、ハードディスク装置３０のコネ
クタ７０側の端面図であり、図１２は図１１におけるコ
ネクタ７０のＤ−Ｄ断面図である。コネクタ７０は、複
数の接地用接触子１１０、複数の電源用接触子１１０及
び複数の信号用接触子１３０を有する。接地用接触子１
１０の位置は接地用スプリングコネクタ８０の位置に対
応しており、コネクタ７０における両端側にそれぞれ設
けられる。電源用接触子１１０の位置は電源用スプリン
グコネクタ９０に対応しており、コネクタ７０における
接地用接触子１１０の内側に設けられる。信号用接触子
１３０の位置は信号用スプリングコネクタ１００の位置
に対応しており、コネクタ７０における電源用接触子１
２０の内側に設けられる。コネクタ５０の中央部に設け
られる。接地用接触子１１０、電源用接触子１１０及び
信号用接触子１３０の接続側の端面は、本実施例のよう
にコネクタ７０の接続面７１と概略面一とするのが好ま
しい。この場合、接続面７１のクリーニングが容易にな
り、コネクタ５０とコネクタ７０の接触抵抗は低くなっ
て接続不良は生じにくくなる。

【００２８】また、コネクタ７０のケース７２は、切り
欠き５１に対応した位置決め用の突起７３を有する。コ
ネクタ５０をコネクタ７０に接続する際、切り欠き５１
に突起７３を填め込む。これにより、コネクタ５０とコ
ネクタ７０の相対位置は決定され、接地用スプリングコ
ネクタ８０は接地用接触子１１０に接続し、電源用スプ
リングコネクタ９０は電源用接触子１１０に接続し、信
号用スプリングコネクタ１００は信号用接触子１３０に
接続する。

【００２９】図１３は、ハードディスク装置３０がハー
ドディスク装置収納領域６２に載置されてコネクタ５０
とコネクタ７０とを電気的に接続したときの、コネクタ
５０及びコネクタ７０の端面図である。図１４は、図１
３のＥ−Ｅ断面図である。コネクタ５０とコネクタ７０
を填め合うと、接地用接触子１１０は接地ピン８１をホ
ルダ８２内部側に押下し、電源用接触子１１０は電源ピ
ン９１をホルダ９２内部側に押下し、信号用接触子１３
０は信号ピン１０１をホルダ１０２内部側に押下する。
この際、バネ８３、バネ９３及びバネ１０３は縮まって
各ピンと各接触子の接触圧力を生む。バネ８３、バネ９
３及びバネ１０３による接触圧力の反力は、ハードディ
スク装置３０の凹部３３及びハードディスク収納装置６
２の突起６３の填り合いによって生じる。

【００３０】また、図４に示した凹部３５の位置と図５
に示した突起６４の位置は、以下のようにすることが好
ましい。すなわち、ハードディスク装置３０を記録装置
本体６０に装着する際に、接地用接触子１１０が接地ピ
ン８１に接触し、電源用接触子１１０が電源ピン９１に
接触し、さらに信号用接触子１３０が信号ピン１０１に
接触している位置で突起６４が凹部３５に填り込むよう
にする。さらに、突起６４の突出方向を、接地ピン８
１、電源ピン９１及び信号ピン１０１の押下方向に対し
て垂直方向の成分を含むようにするのが好ましい。この
場合、凹部３５に突起６４が填り込む際、ハードディス
ク装置３０は接地用接触子１１０、電源用接触子１１０
及び信号用接触子１３０と共に、少なくとも、接地ピン
８１、電源ピン９１及び信号ピン１０１の押下方向に対
して垂直方向（図５においては下方）にずれる。この
際、接地用接触子１１０と接地ピン８１、電源用接触子
１１０と電源ピン９１、及び信号用接触子１３０と信号
ピン１０１は互いにこすり合ってクリーニングしあう。

【００３１】図１５は、バネ８３の押下量と荷重の関係
すなわちバネ８３のバネ定数の一例を示すグラフであ
る。図１６は、バネ９３の押下量と荷重の関係すなわち
バネ９３のバネ定数の一例を示すグラフである。図１７
は、バネ１０３の押下量と荷重の関係すなわちバネ１０
３のバネ定数の一例を示すグラフである。

【００３２】図１４，図１５、図１６に示した例におい
ては、バネ８３のバネ定数及びバネ９３のバネ定数は、
バネ１０３のバネ定数より大きい。このため、接地ピン
８１と接地用接触子１１０の接触圧力及び電源ピン９１
と電源用接触子１１０の接触圧力は、信号ピン１０１と
信号用接触子１３０の接触圧力より大きく、接地ピン８
１と接地用接触子１１０の接触抵抗及び電源ピン９１と
電源用接触子１１０の接触抵抗は低くなる。また、上述
したように電源ピン９１を信号ピン１０１より長くし、
接地ピン８１を電源ピン９１より長くした場合、接地ピ
ン８１の押下量及び電源ピン９１の押下量は、信号ピン
１０１の押下量と比べて大きいため、接地ピン８１と接
地用接触子１１０の接触圧力及び電源ピン９１と電源用
接触子１１０の接触圧力は、信号ピン１０１と信号用接
触子１３０の接触圧力と比べて大きい。このため、接地
ピン８１と接地用接触子１１０の接触抵抗及び電源ピン
９１と電源用接触子１１０の接触抵抗は低くなる。

【００３３】また、接触圧力がより大きな接地ピン８１
及び電源ピン９１を信号ピン１０１の外側に配置したた
め、接地ピン８１及び電源ピン９１接触圧力によってコ
ネクタ５０の接続面に生じるそりは小さくなる。この場
合、接続面に生じるそりに起因した信号ピン１０１の位
置ずれは生じにくくなり、信号ピン１０１は所定の信号
用接触子１３０に接続しやすくなる。

【００３４】また、上述したように電源ピン９１を信号
ピン１０１より長くし、接地ピン８１を電源ピン９１よ
り長くした場合、接地ピン８１の押下量は、電源ピン９
１の押下量と比較して大きくなる。この場合は、図１４
及び図１５の例のように、バネ８３のバネ定数をバネ９
３のバネ定数より小さくして、接地ピン８１と接地用接
触子１１０の接触圧力と、電源ピン９１とコネクタ１２
０の接触圧力を概略等しくするのが好ましい。

【００３５】上記説明から明らかなように、本発明によ
れば、電源ピンの接続抵抗を低下させたコネクタ、接続
装置及び記録装置を提供することができる。以上、本発
明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範
囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上
記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることができ
ることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良
を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれることが、
特許請求の範囲の記載から明らかである。

【００３６】

【発明の効果】本発明によると、電源ピンの接続抵抗を
低下させたコネクタ、接続装置及び記録装置を提供する
ことができる、という効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態である記録装置１０と、そ
の周辺機器との接続例を示す。

【図２】記録装置１０の一実施形態である内部構成の概
念図である。

【図３】記録装置１０を構成するハードディスク装置３
０の外部構成の一例を示す。

【図４】ハードディスク装置３０の底面３４の構成の一
例を示す。

【図５】記録装置１０を構成する記録装置本体６０の構
成を示す。

【図６】記録装置本体６０のコネクタ５０の構成を示
す。

【図７】コネクタ５０の正面図である。

【図８】図７のＡ−Ａ断面図である。

【図９】図７のＢ−Ｂ断面図である。

【図１０】図７のＣ−Ｃ断面図である。

【図１１】ハードディスク装置３０のコネクタ７０側の
端面図である。

【図１２】図１１のＤ−Ｄ断面図である。

【図１３】コネクタ５０とコネクタ７０を接続したとき
の端面図である。

【図１４】図１３のＥ−Ｅ断面図である。

【図１５】バネ８３の押下量と荷重の関係すなわちバネ
８３のバネ定数の一例を示すグラフである。

【図１６】バネ９３の押下量と荷重の関係すなわちバネ
９３のバネ定数の一例を示すグラフである。

【図１７】バネ１０３の押下量と荷重の関係すなわちバ
ネ１０３のバネ定数の一例を示すグラフである。

【符号の説明】

１０・・・記録装置、３０・・・ハードディスク装置、
５０・・・コネクタ、６０・・・ハードディスク装置、
７０・・・コネクタ、８１・・・接地ピン、９１・・・
電源ピン、１０１・・・信号ピン８３，９３，１０３・
・・バネ

フロントページの続き (72)発明者野瀬肇神奈川県横浜市保土ヶ谷区神戸町134横浜ビジネスパークイーストタワー９Ｆ内 (72)発明者小島雅広神奈川県横浜市保土ヶ谷区神戸町134横浜ビジネスパークイーストタワー９Ｆ内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の接触子にそれぞれ押下される、電源
ピン及び信号ピンを含む複数のコンタクトピンと、前記
コンタクトピンを当該コンタクトピンの長手方向に付勢
し、前記コンタクトピンが前記接触子に押下される際に
前記コンタクトピンと前記接触子との間に接触圧力を生
じさせるバネを備え、前記電源ピンと前記接触子との接
触圧力が、前記信号ピンと前記接触子との接触圧力より
大きいことを特徴とするコネクタ。
【請求項２】前記電源ピンを付勢するバネのバネ定数
は、前記信号ピンを付勢するバネのバネ定数より大きい
ことを特徴とする請求項１に記載のコネクタ。
【請求項３】前記電源ピンの押下量は、前記信号ピンの
押下量より大きいことを特徴とする請求項１に記載のコ
ネクタ。
【請求項４】前記電源ピンの押下量は、前記信号ピンの
押下量より大きいことを特徴とする請求項２に記載のコ
ネクタ。
【請求項５】接地ピンを更に備え、前記接地ピンは、前
記電源ピンより先に前記接触子に接触するように前記電
源ピンより長く、前記接地ピンを付勢するバネのバネ定
数は、前記電力ピンを付勢するバネのバネ定数より小さ
く、前記接地ピンの接触圧力は前記電力ピンの接触圧力
に概略等しいことを特徴とする請求項３又は４に記載の
コネクタ。
【請求項６】前記接触子との接触圧力が大きなコンタク
トピンが、前記接触子との接触圧力が小さなコンタクト
ピンより、前記コネクタにおける端側にあることを特徴
とする請求項１から５のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項７】複数のコンタクトピンに電気的に接続し、
前記コンタクトピンとの接続面と概略面一である複数の
接触子を備えることを特徴とするコネクタ。
【請求項８】接触子にそれぞれ押下される、電源ピン及
び信号ピンを含む複数のコンタクトピンと、前記コンタ
クトピンを当該コンタクトピンの長手方向に付勢し、前
記コンタクトピンが前記接触子に押下される際に前記コ
ンタクトピンと前記接触子との間に接触圧力を生じさせ
るバネを備え、前記電源ピンと前記接触子との接触圧力
が、前記信号ピンと前記接触子との接触圧力より大きい
第１コネクタと、前記複数のコンタクトピンに接続し、前記コンタクトピ
ンとの接続面と概略面一である複数の接触子を備える第
２コネクタと、を備えることを特徴とする接続装置。
【請求項９】記録装置本体と、前記記録装置本体に脱着
可能に取り付けられるハードディスク装置を備える記録
装置であって、前記記録装置本体は、接触子にそれぞれ押下される、電源ピン及び信号ピンを
含む複数のコンタクトピンと、前記コンタクトピンを長
手方向に付勢し、前記コンタクトピンが前記接触子に押
下される際に前記コンタクトピンと前記接触子との間に
接触圧力を生じさせるバネを備え、前記電源ピンと前記
接触子との接触圧力が、前記信号ピンと前記接触子との
接触圧力より大きい第１コネクタを有し、前記ハードディスク装置は、前記複数のコンタクトピンに電気的に接続し、前記コン
タクトピンとの接続面と概略面一である複数の接触子を
備える第２コネクタと、前記信号ピンを介してデータを書き込まれ又は読み出さ
れるハードディスク本体をすることを特徴とする記録装
置。
【請求項１０】前記電源ピンを付勢するバネのバネ定数
は、前記信号ピンを付勢するバネのバネ定数より大きい
ことを特徴とする請求項９に記載の記録装置。
【請求項１１】前記電源ピンの押下量は、前記信号ピン
の押下量より大きいことを特徴とする請求項９に記載の
記録装置。
【請求項１２】前記電源ピンの押下量は、前記信号ピン
の押下量より大きいことを特徴とする請求項１０に記載
の記録装置。
【請求項１３】前記第１コネクタは接地ピンを更に備
え、前記接地ピンは、前記電源ピンより先に前記接触子
に接触するように前記電源ピンより長く、前記接地ピン
を付勢するバネのバネ定数は、前記電力ピンを付勢する
バネのバネ定数より大きく、前記接地ピンの接触圧力は
前記電力ピンの接触圧力に概略等しいことを特徴とする
請求項１１又は１２に記載の記録装置。
【請求項１４】前記接触子との接触圧力が大きなコンタ
クトピンが、前記接触子との接触圧力が小さなコンタク
トピンより、前記コネクタにおける端側にあることを特
徴とする請求項９から１３のいずれかに記載の記録装
置。
【請求項１５】前記ハードディスク装置及び前記記録装
置本体の一方に設けられ、前記コンタクトピンの押下方
向に対して垂直方向の突出成分を含む突起と、前記ハー
ドディスク装置及び前記記録装置本体の他方に設けら
れ、前記ハードディスク装置を前記記録装置本体に装着
する際に、前記コンタクトピンと前記接触子とが接触し
ている位置で前記突起を受け入れて前記ハードディスク
装置ごと前記接触子を、少なくとも前記コンタクトピン
の押下方向に対して垂直方向にずらす凹部と、を備える
ことを特徴とする請求項９から１４のいずれかに記載の
記録装置。