JP2002082675A - 携帯電話への音コンテンツサービスシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話による音コンテンツ要求のアクセス
に対して要求された音コンテンツを迅速に提供し、当該
サービスシステムをモジュール化し、安価にシステム構
築できる携帯電話への音コンテンツサービスシステムを
提供する。 【解決手段】 インターネット端末としての携帯電話１
１，１２，１３と、ＣＴＩサーバ２３Ｂとを含んで構成
される。携帯電話１１は、専用キャリア網１４とインタ
ーネット網１５を経由してウェブサイト２３へアクセス
する。音コンテンツを閲覧させるウェブサーバ２３Ａに
アクセスしてその表示画面に複数の音情報項目を表示さ
せる。携帯電話は、表示画面に表示された複数の音情報
項目からいずれかを選択する選択操作部と選択された音
情報項目の配信要求を行う要求操作部を有する。ＣＩＴ
サーバは、携帯電話から送信されてくる配信要求に係る
音情報項目を判別し、この音情報項目のデータをデータ
ベース２３Ｃから取り出して携帯電話へ返信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットを
経由した携帯電話による音コンテンツ要求のアクセスに
対して要求された音コンテンツを提供する携帯電話への
音コンテンツサービスシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】ＮＴＴドコモのｉモード携帯電話のよう
に携帯電話によってインターネットにアクセスできるこ
とが知られている。当該携帯電話はインターネット端末
（携帯端末）として利用される。ｉモードの携帯電話の
場合にはドコモ（Docomo）網という専用のキャリア網を
経由してインターネット網に通じ、当該インターネット
網を経由して各種のウェブサイト（コンテンツ・プロバ
イダ）にアクセスし、それぞれのホームページを閲覧す
ることができる。携帯電話には、その他に、例えばＪフ
ォーン系やワップ（ＷＡＰ）系が存在する。これらの場
合において、Ｊフォーン系ではＪフォーン網を経由し
て、ワップ系（ＩＤＯ（登録商標））ではＥｚ網を経由
して、それぞれインターネット網に入ることができる。

【０００３】ここでｉモード携帯電話等に関して音コン
テンツ提供サービスを行うウェブについて説明する。ｉ
モード携帯電話等のインターネット端末とインターネッ
ト網とを利用して音コンテンツを提供する既存のサービ
スは、携帯電話でアクセスし、これに対する返信として
音コンテンツを得ることのできるＣＴＩリンクによるサ
ービスとして知られている。この「ＣＴＩ」は、コンピ
ュータ・テレフォニー・インテグレーション(computer
telephony integration)を意味する。携帯電話でアクセ
スすると、ＣＴＩサーバが当該アクセスを受け付け、要
求された音コンテンツを上記携帯電話に返信する。ＣＴ
Ｉリンクを利用した音コンテンツ提供サービスを行うウ
ェブは、従来、顧客の各々の注文に応じた個別のインテ
グレーションとして構築されていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のごとくインター
ネットを利用した従来の音コンテンツ提供サービスは、
システム要望に応じて個別にウェブのシステム構築を行
っていたため、製作費用がかかるものであった。他方、
携帯電話によるアクセスに対応し得るウェブ（オフィシ
ャル・インターネット・プロバイダ）において、顧客サ
ービスの向上や他のウェブによるサービスとの差別化の
観点から、ＣＴＩを応用したシステムの構築の要望があ
る。このシステム構築は、事業として成り立ち得るもの
である。そこで、ＣＴＩ応用のサービス提供システムで
あって、安価に製作することができるシステムが望まれ
ている。

【０００５】以上のごとく、音を聞かせることによって
何らかのサービスを提供することを希望する企業・事業
体に対して、ウェブの構築から音を聞かせるサービスの
形態までを１つのシステムとして作ることは、マーケッ
トとして十分な需要があると考えられる。また当該シス
テムをモジュール化し、１つのパッケージとして提供し
得るようにし、ＡＳＰ（アプリケーション・サービス・
プロバイダ）によるサービスとして確立することが望ま
れる。

【０００６】本発明の目的は、上記の要望に応えること
にあり、インターネット端末としての携帯電話による音
コンテンツ要求のアクセスに対して要求された音コンテ
ンツを迅速に提供し、さらに、当該サービスシステムを
モジュール化し、安価にシステム構築できる携帯電話へ
の音コンテンツサービスシステムを提供することにあ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段および作用】本発明に係る
携帯電話への音コンテンツサービスシステムは、上記目
的を達成するために、次のように構成される。

【０００８】本発明に係る第１の携帯電話への音コンテ
ンツサービスシステム（請求項１に対応）は、インター
ネット端末としての携帯電話と、判別・返信サーバとを
含んで構成される。携帯電話は、多数のユーザのそれぞ
れに所有されるものである。この携帯電話は、専用キャ
リア網とインターネット網を経由して各種ウェブサーバ
へのアクセスを可能する機能部を含み、さらに音コンテ
ンツを閲覧させるウェブサーバにアクセスしてその表示
画面に複数の音情報項目を表示させる機能を有する。ま
た携帯電話は、表示画面に表示された複数の音情報項目
（曲目一覧等）からいずれかを選択する選択操作部と選
択された音情報項目の配信要求（１つの曲目の音楽デー
タ等の配信）を行う要求操作部を有している。判別・返
信サーバは、音コンテンツが容易されたウェブサイトに
おいて、上記の音コンテンツを閲覧させるウェブサーバ
と関連づけて設けられている。当該判別・返信サーバは
好ましくはＣＴＩサーバである。しかし、判別・返信サ
ーバはＣＴＩサーバに限定されるものではなく、将来に
おいて実現可能なシステムも概念的に含むものである。
判別・返信サーバは、上記携帯電話から送信されてくる
配信要求に係る音情報項目を判別し、この音情報項目の
データをデータ記録部（音コンテンツ用データベース）
から取り出して携帯電話へ返信する。上記の構成によっ
て、携帯電話で配信要求を実行すると、配信要求に係る
指令信号は公衆回線網を経由して判別・返信サーバに送
信される。配信要求に係る指令信号を受け取った判別・
返信サーバは、配信要求された音情報項目のデータ（音
コンテンツ）をデータ記憶部から取り出して、携帯電話
へ送信する。携帯電話において音コンテンツの配信を受
けたユーザは当該音コンテンツを楽しむことができる。

【０００９】また本発明に係る第２の携帯電話への音コ
ンテンツサービスシステム（請求項２に対応）は、上記
の第１の構成において、携帯電話から判別・返信サーバ
に対して送信される配信要求に係る指令信号が発信者電
話番号通知を含んでいる。判別・返信サーバは、通知さ
れた電話番号に基づいて、配信要求を行った携帯電話に
対して音コンテンツの配信を行うようにする。

【００１０】本発明に係る第３の携帯電話への音コンテ
ンツサービスシステム（請求項３に対応）は、上記の第
１の構成において、音情報項目は曲目である。特に本発
明によるサービスを受けるユーザの層は若年層であるこ
とから、音コンテンツとして若者向けの音楽曲目が好ま
しい。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を添付図面に基づいて説明する。

【００１２】図１は、本発明に係る携帯電話への音コン
テンツサービスシステムの代表的実施形態を示し、音コ
ンテンツサービスシステムの全体的な構成を関係図とし
て示している。

【００１３】図１では、携帯電話としてｉモード端末１
１とＪフォーン端末１２とワップ端末１３の例が示され
ている。ｉモード端末１１はその専用の第１キャリア網
（Docomo網）１４を経由してインターネット網１５に接
続される。同様にＪフォーン端末１２は専用の第２キャ
リア網（J-Phone網）１６を通してインターネット網１
５に接続され、ワップ端末１３はその専用の第３キャリ
ア網（Ez網）１７を経由してインターネット網１５に接
続される。携帯電話によるインターネット網１５を経由
したウェブサイトへのアクセスの関する基本的動作は、
どの端末でも同じであるので、以下の説明ではｉモード
端末１１に限って説明する。

【００１４】ドコモ系のｉモード端末１１では現在のと
ころオフィシャルＩＰとして約６００ほどのアクセス可
能なウェブサイトがインターネット上に設けられてい
る。図１では一例として３つのウェブサイト２１，２
２，２３が示されている。かかるウェブサイトに対して
は、そのＵＲＬを指定してアクセス起動すると、当該ウ
ェブサイトのホームページに接続することができる。

【００１５】図１において、ウェブサイト２３は、本発
明の特徴である音コンテンツサービスシステムとして構
築されたウェブサイトである。このウェブサイト２３は
携帯電話であるｉモード端末１１に対して音コンテンツ
を提供するサービスを実行するように構成されている。
ウェブサイト２３にはウェブサーバ（Ｗｅｂ）２３Ａと
ＣＴＩサーバ（ＣＴＩ）２３Ｂとデータベース（ＤＢ）
２３Ｃが含まれている。ウェブサイト２３ＡとＣＴＩサ
ーバ２３Ｂとデータベース２３Ｃは、ラン（ＬＡＮ）２
３Ｄで接続されている。

【００１６】ウェブサイト２３では、ｉモード端末１１
から、第１キャリア網１４とインターネット網１５を経
由してアクセスがあると、ウェブサーバ２３Ａがこれを
受けてｉモード端末１１に対してホームページを示して
接続を開始する。ウェブサイト２３は音コンテンツ、例
えば音楽曲目を提供するサービスを行うサイトであるの
で、ウェブサーバ２３Ａはそのホームページにおいて聴
くことのできる曲目の一覧を表示する。すなわち、ユー
ザのｉモード端末１１の表示画面において音コンテンツ
を閲覧させる。ｉモード端末１１とウェブサイト２３と
の間の特徴的な要求・応答のやり取りの詳細については
後述される。

【００１７】ＣＴＩサーバ２３Ｂは、後述するごとく、
ｉモード端末１１から、第１キャリア網１４、交換機２
４、インターネット網１５、電話回線、および公衆回線
網２５を経由して送られてくる要求に応答し、その要求
内容を判別し、その要求に応えるべくデータベース２３
Ｃに必要な音コンテンツ（曲データ）を取出しに行き、
その後に、得られた音コンテンツを反対方向のルートを
通ってｉモード端末１１に返送する。

【００１８】ウェブサイト２３におけるウェブサーバ２
３Ａ、ＣＴＩサーバ２３Ｂ、データベース２３Ｃの構成
および関係を示すと図２に示すごとくなる。またｉモー
ド端末１１とウェブサイト２３の間における要求と応答
のやり取り、およびウェブサイト２３における処理は図
３に示される。図２と図３を参照して音コンテンツのサ
ービスについて説明する。

【００１９】ｉモード端末１１において例えばＵＲＬを
入力し、第１キャリア網１４とインターネット網１５を
経由してウェブサイト２３にアクセスする（手続きＰ１
１）。このアクセス（手続きＰ１１）はウェブサイト２
３のウェブサーバ２３Ａに対して行われる。このアクセ
スを受けると、音コンテンツを閲覧させるウェブサーバ
２３Ａは、データベース２３Ｃに記憶される曲目の関す
る一覧データ、すなわち曲目一覧３１を読みに行き（処
理ステップＳ１１）、これを取出し（処理ステップＳ１
２）、アクセスを行ったｉモード端末１１に対して曲目
一覧を表示する（手続きＰ１２）。ユーザにおいては、
ｉモード端末１１の表示画面１１ａに表示された曲目の
一覧を見て、表示画面に表示された指定カーソルを動か
して自分の好きな曲目を選択することができる。そこ
で、ユーザがｉモード端末１１においてカーソルキー１
１ｃ等を用いて曲目を選択し、切換ボタン１１ｂによっ
て選択を確定する（操作ステップＳ１３）と、ｉモード
端末１１による接続状態は一端切れる。その後に、電話
が自動的にかかり、第１キャリア網１４、交換機２４、
インターネット網１５、さらに公衆回線網２５を経由し
てＣＴＩサーバ２３Ｂに対して電話呼出しが行われる。
電話回線を利用した電話呼出しに基づいて、選択した曲
目の配信が要求される（手続きＰ１３）。この配信要求
はＣＴＩサーバ２３Ｂに対して行われ、ＣＴＩサーバ２
３Ｂの受信部４１が配信要求を受信する。受信部４１は
受信した配信要求を要求内容判別部４２に送る。要求内
容判別部４２は配信要求された曲目を判別する（処理ス
テップＳ１４）。判別された曲目情報は、要求内容判別
部４２から取出し部４３に与えられる。取出し部４３
は、与えられた曲目情報に基づいてデータベース２３Ｃ
に記憶された曲データ３２を読出しにいき（処理ステッ
プＳ１５）、曲目情報に係る曲データを取出す（処理ス
テップＳ１６）。取出し部４３は、取り出した曲データ
を返信部４４へ送る。返信部４４は受け取った曲データ
を公衆回線網２５、インターネット網１５、交換機２
４、第１キャリア網１４を経由してｉモード端末１１へ
返信する（手続きＰ１４）。曲データを受信したｉモー
ド端末では、選択した曲目に係る音楽情報を得ることが
でき、これを聴くことができる。

【００２０】上記において、ＣＴＩサーバ１３Ｂの返信
部４４からｉモード端末１１に対して曲データの返信
（手続きＰ１４）を行えるようにするために、ｉモード
端末１１からＣＴＩサーバ２３Ｂへの曲目の配信要求に
係る電話呼出し（手続きＰ１３）は、好ましくは、発信
者電話番号通知で行われる。これによって、発信者であ
るｉモード端末１１に対して曲データが返信を行うこと
が可能となる。なお、返信を行得るようにするための通
信原理は、これに限定されるものではないことは勿論で
ある。

【００２１】上記実施形態の説明では、音コンテンツの
サービスとして音楽曲目の選択と選択した音楽を受信し
て聴く例を説明したが、音コンテンツはこれに限定され
ない。サービスの内容に応じて任意に用意することがで
きる。また上記の例ではｉモード端末１１によるアクセ
スに対する音コンテンツのサービスであったが、Ｊフォ
ーン端末１２あるいはワップ端末１３によるアクセスで
あっても同様に音コンテンツサービスを行うことができ
る。

【００２２】前述したウェブサイト２３に基づく音コン
テンツサービスのシステムは、個別のシステムと構築さ
れるものではなく、各種の音コンテンツの提供サービス
を行うことを予定するオフィシャルがインターネットプ
ロバイダに対してパッケージサービスとしてあるいはモ
ジュール化して構成し、提供することができるものであ
る。従って、従来の個別に構築されたシステムに比較し
て、イニシャルコストを下げ、極めて製作コストを安価
にすることができ、さらに汎用性と応用性を高めること
ができる。

【００２３】

【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、携帯電話に対する音コンテンツサービスを実現す
るウェブサイトとしてＣＴＩを利用して構成するように
し、かつモジュール化して音コンテンツサービスシステ
ムを実現するようにしたため、製作コストを低減でき、
汎用性および応用性を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る携帯電話への音コンテンツサービ
スシステムの全体的な関係を示す構成図である。

【図２】音コンテンツサービスシステムに係るウェブサ
イトの内部構成と、その働き、および携帯電話とのやり
取りを示す図である。

【図３】ｉモード端末とウェブサイト２３との間で行わ
れる手続き、操作、処理等のやり取りを示すフローチャ
ートである。

【符号の説明】

１１ ｉモード端末 １２ Ｊフォーン端末 １３ ワップ端末 １４ 第１キャリア網 １５ インターネット網 １６ 第２キャリア網 １７ 第３キャリア網 ２１，２２，２３ ウェブサイト

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 専用キャリア網とインターネット網を経
   由して各種ウェブサーバへのアクセスを可能する機能部
   を含み、音コンテンツを閲覧させるウェブサーバにアク
   セスしてその表示画面に複数の音情報項目を表示させ、
   前記複数の音情報項目からいずれかを選択する選択操作
   部と選択された音情報項目の配信要求を行う要求操作部
   を有する携帯電話と、 前記携帯電話から送信されてくる前記配信要求に係る音
   情報項目を判別し、この音情報項目のデータをデータ記
   録部から取り出して前記携帯電話へ返信する判別・返信
   サーバとを含んでなり、 前記携帯電話で前記配信要求を実行すると、前記配信要
   求に係る指令信号は公衆回線網を経由して前記判別・返
   信サーバに送信されることを特徴とする携帯電話への音
   コンテンツサービスシステム。
2. 【請求項２】 前記携帯電話から送信される前記配信要
   求に係る指令信号は発信者電話番号通知を含むことを特
   徴とする請求項１記載の携帯電話への音コンテンツサー
   ビスシステム。
3. 【請求項３】 前記音情報項目は曲目であることを特徴
   とする請求項１記載の携帯電話への音コンテンツサービ
   スシステム。