JP2002080989A - Mg電解槽 - Google Patents

Mg電解槽

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属Mgの製造に使用されるMg電解槽の耐
用期間を延長する。 【解決手段】 電解室とMg回収室の液面近傍からその
上方の空間にかけての部分を分離するカーテンウォール
11を、耐火物からなる複数のブロック12を横に並べ
て形成し、隣接するブロック12の接合部を奥行き方向
で重なりをもつ嵌合構造とする。隣接するブロック12
の接合端面に高アルミナ質セラミックを溶射する。ブロ
ック12の長さLを大きくして、接合部の数を減らす。
或いは、カーテンウォール11を、全幅にわたって連続
する耐火物の一体成形物により形成する。目地の損傷に
起因する電流効率の経時的な低下が抑制されることによ
り、Mg電解槽の耐用期間が延長される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属Mgの製造に
使用されるMg電解槽に関する。
【0002】
【従来の技術】金属Mgを工業的に製造する場合、Mg
Cl2 を含む溶融浴塩をMgの融点以上の温度で電気分
解する電解法が多用されている。この電解法による金属
Mgの製造方法を図6により説明する。
【0003】電解法による金属Mgの製造には、電解槽
1が使用される。電解槽1は内部にMgCl2 を含む溶
融浴塩2を収容しており、その内部は、隔壁3によって
電解室4とMg回収室5に分離されている。電解室4に
は、炭素からなる平板状の陽極6と陰極7が交互に配置
されている。隔壁3には、電解室4とMg回収室5の間
で溶融浴塩2を循環させるために、上下2段の開口部
8,9が設けられている。
【0004】電解操業では、電解室4内の陽極6と陰極
7の間に直流電流が流される。これにより、溶融浴塩2
中のMgCl2 が電気分解し、金属Mgが生成される。
電解室4で生成された溶融状態の金属Mgは、溶融浴塩
2の循環対流によってMg回収室5に運ばれ、Mg回収
室5内の溶融浴塩2上に浮上して溜まる。Mg回収室5
内の溶融浴塩2上に浮上した金属Mg10を取り出すた
めに、Mg回収室5内の気圧は大気圧とされる。
【0005】一方、電解室4では、溶融浴塩2中のMg
Cl2 の電気分解に伴って、塩素ガスを主体とするガス
が発生する。塩素ガスは電解室4から外部へ漏洩すると
環境汚染等の原因になる。このため、塩素ガスを電解室
4外へ強制的に吸引排出することが行われており、この
排気に伴って電解室4は大気圧より低い負圧状態に維持
される。
【0006】このため、電解室4内とMg回収室5内の
間に圧力差が生じ、この圧力差によるガスの往来を防ぐ
ために、各室内の液面近傍からその上方にかけての部分
が、カーテンウォールと呼ばれる隔壁3の上部11によ
って気密に分離されている。そして、このカーテンウォ
ール11は、従来は図7に示すように、長さが800〜
850mm程度の横に長い直方体状の耐火物からなるブ
ロック12,12・・を横に並べることで形成されてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電解槽1の
耐用期間は電流効率で評価される。即ち、電解槽1の使
用を続けると、その経時的な劣化に伴って電流効率が徐
々に低下し、下限値まで下がった時点が、電解槽1の使
用限界となる。
【0008】しかしながら、電解槽1の様々な劣化が一
様に耐用期間に影響するとは思われず、むしろ特定部分
の劣化が電解槽1の寿命を支配していると考えられる。
この観点にたって、本発明者らは、電解槽1の耐用期間
を支配する劣化について詳細な調査を行った。その結
果、上述したカーテンウォール11の構造、特に隣接す
るブロック12,12同士の接合部であるいわゆる目地
13の部分の劣化が電解槽1の耐用期間を支配してお
り、この部分に工夫を講じることにより、その耐用期間
を僅かのコストアップで大幅に延長できることが判明し
た。
【0009】本発明の目的は、耐用期間が長く、しかも
経済性に優れたMg電解槽を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】電解槽の耐用期間を支配
する劣化について、本発明者らの調査結果から判明した
事項は以下のとおりである。
【0011】上述したように、電解室内とMg回収室内
の間を、液面近傍からその上方にかけての部分で分離す
るカーテンウォールは、横に長い直方体状の耐火物から
なるブロックを横に並べることで形成されている。耐火
物のブロックは高アルミナ質(Al2 3 )からなり、
比較的高い気孔率を有している。電解室内で生成される
金属Mgは、耐火物の隙間に侵入する性質があり、カー
テンウォールのなかでは、多孔質の端面が突き合わされ
た目地、特にその気液界面の近傍部分を比較的早期に損
傷させる。
【0012】このような目地の損傷が発生すると、電解
室内とMg回収室内の間でガスの往来が始まる。具体的
には、大気圧に開放されている電解室内から負圧状態の
Mg回収室内へ、目地の破損部分を通して空気が侵入す
る。そうすると、空気中の酸素により、電解室内でMg
Oが生成され、生成したMgOは電解室内の炭素電極と
反応してMgCl2 を再発生させる。このため、電流効
率が低下する。また、この再反応に伴って炭素電極が消
耗し、電解電圧か上がるため、使用電力量が多くなり、
この点からも電流効率が低下する。
【0013】電解室内は常時負圧に吸引されているわけ
ではなく、運転条件の変動によっては一時的に大気圧よ
り高い加圧状態になる。そうなると、目地の破損部分を
通して電解室内からMg回収室内へ塩素ガスが侵入す
る。Mg回収室内へ侵入した塩素ガスは、Mg回収室内
の大気に含まれる水分と反応して塩酸を生じる。この塩
酸はMg回収室内にある温度コントロール用熱交換器等
を腐食させ、やはり電流効率の悪化を引き起こす。ま
た、熱交換器等の取り替えによる補修コストの上昇を招
く。
【0014】目地の損傷が進んで貫通孔に至ると、Mg
回収室内から電解室内へ金属Mgが逆流し、隣接する炭
素電極間或いは両端の炭素電極とその外側の金属電極の
間が、金属Mgによって短絡し、この場合も電流効率が
低下する。
【0015】これらの事実を総合すると、カーテンウォ
ールの目地の損傷による電流効率の経時的な低下を抑制
することにより、電解槽の耐用期間が延長されることに
なる。
【0016】本発明のMg電解槽は、かかる知見を基礎
にして開発されたものである。上記目的を達成するため
に、本発明のMg電解槽で採用される構成は、大きく分
けると次の2つである。
【0017】一つは、カーテンウォールの目地を強化し
て、目地への金属Mgの侵入を抑制することである。い
ま一つは、目地の数を少なくして、目地の損傷による電
流効率への影響度を低減することである。
【0018】目地を強化する具体的な手段としては、隣
接するブロックの接合部を奥行き方向で重なりをもつ嵌
合構造とすること、また隣接するブロックの接合端面
に、端面の気孔率が下がるようにセラミックを被覆する
ことがある。
【0019】前者の場合は、目地への金属Mgの侵入そ
のものが抑制されることにより、目地の損傷(金属Mg
による接合端面の浸食)が抑制される。後者の場合は、
金属Mgによるブロック端面の浸食が直接抑制される。
接合端面に被覆するセラミックとしては、アルミナ含有
量が95%以上で、気孔率が20%以下のものが好まし
い。
【0020】目地の数を少なくするための具体的手段と
しては、ブロックの横方向の長さを1000mm以上に
延長すること、またカーテンウォールを、全幅にわたっ
て連続する耐火物の一体成形物により形成することがあ
る。カーテンウォールを耐火物の一体成形体により形成
すると、目地そのものがなくなり、その作用効果は目地
を強化した場合に準じるものになる。耐火物の一体成形
物は、建設現場での鋳込み施工により簡単に形成するこ
とができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0022】図1は本発明の第1実施形態を示すカーテ
ンウォールの斜視図である。
【0023】Mg電解槽の基本構造は、図6に示した従
来のMg電解槽と実質同一である。従来のMg電解槽と
相違するのは、電解室とMg回収室を仕切る隔壁の特に
カーテンウォールの構造である。カーテンウォールは、
前述したとおり、電解室内とMg回収室内の圧力差によ
るガスの往来を防ぐために、各室内の液面近傍からその
上方にかけての部分を気密に分離する、耐火物からなる
隔壁の最上部分である。
【0024】第1実施形態のMg電解槽では、このカー
テンウォール11は、横に長い直方体状の耐火物からな
るブロック12,12・・を横に並べることにより形成
されている。各ブロック12の長さLは従来より長い1
000mm以上に設定さている。より具体的には、電解
槽の横幅W(約5m)に対し、長さLを1250mmと
した。これにより、ブロック12,12・・の個数は4
となる。ちなみに、従来の電解槽では、約5mの槽幅に
対し、ブロック長を約830mmとして、6個のブロッ
クを並べていた(図7参照)。
【0025】隣接するブロック12,12の接合部は、
横断面において相互嵌合するように、それぞれの端面に
切り込み13,13が設けられている。即ち、一方の切
り込み13によって形成された凸部14が他方の切り込
み13に、また他方の切り込み13によって形成された
凸部14が一方の切り込み13にそれぞれ嵌合する。こ
れにより、ブロック12,12の接合部は、横断面にお
いて2ヵ所で直角に屈曲し、奥行きDの方向で重なりm
をもつインターロックと呼ばれる嵌合構造になる。
【0026】ブロック12,12の接合部が奥行きDの
方向で重なりmをもつと、横断面における接合線の長さ
が、ブロック12,12の各奥行きDに比して十分に大
きな寸法となり、金属Mgの侵入が抑制される。
【0027】隣接するブロック12,12のそれぞれの
接合端面には、高アルミナ質のセラミックが溶射されて
いる。高アルミナ質のセラミック、特にアルミナを95
%以上含むものをブロック12,12の接合端面に溶射
することにより、その端面の気孔率が大幅に下がる。ち
なみに、ブロック自体の気孔率は15〜18%程度であ
る。
【0028】第1実施形態のMg電解槽では、隣接する
ブロック12,12が横断面において嵌合することによ
り、接合線の長さがブロック12,12の各奥行きDに
比して十分に大きな寸法となっているので、目地への金
属Mgの侵入が抑制される。しかも、ブロック12,1
2の各接合端面に高アルミナ質のセラミックが溶射され
ることにより、各端面の気孔率は10〜14%となり、
ブロック自体の気孔率15〜18%より小さくなる。こ
れらにより、金属Mgによる各端面の浸食が抑制され
る。
【0029】また、各ブロック12の長さLを大きくす
ることにより、目地の数が少なくなっている。このた
め、目地の損傷による電流効率への影響度が低減され
る。目地の数が半減すれば、各目地が従来と同様に損傷
しても、その損傷による電流効率の低下は半減する。
【0030】以上により、目地の損傷による電流効率の
経時的な低下が抑制され、その下限値に到達するまでの
期間が長くなることにより、電解槽の耐用期間が延長さ
れる。
【0031】図2は本発明の第2実施形態を示すカーテ
ンウォールの斜視図である。
【0032】本実施形態のMg電解槽に使用されるカー
テンウォール11は、図1のカーテンウォール11と比
べて、隣接するブロック12,12の接合部の構造のみ
が相違する。ここでの接合部は、横断面において接合線
が傾斜した構造になっている。即ち、両方の突き合わせ
端面を横断面において1方向に傾斜させることにより、
奥行き方向で重なりをもつ嵌合構造が実現されている。
この構造においても、横断面における接合線の長さがブ
ロック12,12の各奥行きに比して十分に大きな寸法
となる。
【0033】図3は本発明の第3実施形態を示すカーテ
ンウォールの斜視図である。
【0034】ここでは、隣接するブロック12,12の
接合部は、横断面において一方の端面が三角形の凸形に
形成され、その凸形の端面が、三角形の凹形に形成され
た他方の端面に嵌合する構造になっている。即ち、横断
面における接合線が一か所で屈曲し、その両側で傾斜し
ている。この構造においても、接合部が奥行き方向で重
なりをもち、横断面における接合線の長さがブロック1
2,12の各奥行きDに比して十分に大きな寸法とな
る。
【0035】図4は本発明の第4実施形態を示すカーテ
ンウォールの斜視図である。
【0036】ここでは、隣接するブロック12,12の
接合部は、横断面において相互嵌合するように、一方の
ブロック12の端面に設けられた凸部15が、他方のブ
ロック12の端面に設けられた凹部16に嵌合するイン
ターロック構造になっている。この構造においても、接
合部が奥行き方向で重なりをもち、横断面における接合
線の長さがブロック12,12の各奥行きDに比して十
分に大きな寸法となる。
【0037】第2,3,4実施形態においても、隣接す
るブロック12,12の接合部で接合線の長さが長くな
ること、ブロック12,12の各接合端面への高アルミ
ナ質セラミックの溶射により各端面の気孔率が低下する
こと、及び目地の数が少なくなることにより、目地の損
傷による電流効率の経時的な低下が抑制され、電解槽の
耐用期間が延長される。また、第4実施形態において
は、ブロック12が奥行き方向で固定される効果もあ
る。
【0038】図5は本発明の第5実施形態を示すカーテ
ンウォールの斜視図である。
【0039】第5実施形態のMg電解槽では、カーテン
ウォール11は、全幅にわたって連続する耐火物の一体
成形物により形成されている。耐火物の一体成形物は、
電解槽の建設現場での鋳込み施工により簡単に形成する
ことができる。具体的には、粉状のキャスターを水で練
って型枠に流し込み、これを焼成する。焼成は現場での
バーナー乾燥により行う。
【0040】カーテンウォール11を耐火物の一体成形
体により形成すると、目地そのものがなくなり、目地の
損傷による電流効率の経時的な低下が抑制される。但
し、現場での焼成では、ブロック12を製造する場合の
炉内焼成と比べて、耐火物の気孔率が若干大きくなる。
このため、表面からのMg浸食による損傷が発生し、耐
用期間の延長効果は隣接するブロック12,12を嵌合
させた場合と同程度である。
【0041】
【実施例】次に、本発明の実施例を示し、比較例と対比
することにより、本発明の効果を明らかにする。
【0042】(比較例)図7の構造をもつ従来のカーテ
ンウォール(全幅約5m)を備えたMg電解槽(マルチ
ポーラ型)の耐用期間はおおよそ2年である。このカー
テンウォールは、長さが約830mmのブロック6本を
横方向に並べすることにより形成されている。隣接する
ブロックの接合部は、直角な端面を単に突き合わせた構
造である。各ブロックの高さは410mm、奥行きは2
30mmである。また、ブロック材質はAl2 3 95
%、その気孔率は15〜18%である。
【0043】(実施例1)従来のカーテンウォールにお
いて、隣接するブロックの接合部を図1に示す嵌合構造
とした。接合部におけるブロックの重なり代は50mm
とした。ブロックの長さ及び使用本数は従来と同じであ
る。従来のカーテンウォールを備えたMg電解槽の耐用
期間を100とすると、このカーテンウォールを備えた
Mg電解槽の耐用期間は約130に延長された。
【0044】(実施例2)従来のカーテンウォールにお
いて、隣接するブロックの接合端面に、アルミナを98
%含むセラミックを200μmの厚みに溶射した。溶射
層の気孔率は0%である。ブロックの長さ及び使用本数
は従来と同じである。このカーテンウォールを備えたM
g電解槽の耐用期間は約110に延長された。
【0045】(実施例3)実施例1において、ブロック
の長さを1250mmに延長した。ブロックの本数が6
本から4本に減り、目地数は5から3に減少した。Mg
電解槽の耐用期間は実施例1より更に長い約140に延
長された。
【0046】(実施例4)実施例2において、ブロック
の長さを1250mmに延長した。ブロックの本数が6
本から4本に減り、目地数は5から3に減少した。Mg
電解槽の耐用期間は実施例2より更に長い約130に延
長された。
【0047】(実施例5)実施例1において、隣接する
ブロックの接合端面に、アルミナを98%含むセラミッ
クを200μmの厚みに溶射した。溶射層の気孔率は1
2%である。Mg電解槽の耐用期間は実施例1より更に
長い約140に延長された。
【0048】(実施例6)実施例4において、隣接する
ブロックの接合端面に、アルミナを98%含むセラミッ
クを200μmの厚みに溶射した。溶射層の気孔率は1
2%である。Mg電解槽の耐用期間は実施例4より更に
長い約140に延長された。
【0049】(実施例7)従来のカーテンウォールを、
全幅にわたって連続する耐火物の一体成形物に変更し
た。このカーテンウォールを備えたMg電解槽の耐用期
間は約140に延長された。
【0050】隣接するブロックの接合部が嵌合構造であ
る場合の重なり代は50〜80mmが好ましい。これが
小さすぎると目地への金属Mgの侵入を十分に抑えるこ
とができない。大きすぎる場合は嵌合部での折損、即ち
ブロック端面に形成される突起の折損が生じやすくな
る。
【0051】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明のMg電
解槽は、電解室とMg回収室の間を、液面部分からその
上方の空間部分にかけての部分で分離するカーテンウォ
ールの目地を強化したり、その目地を排除するという、
部分的でかつ簡単な手段により、耐用期間を経済的に延
長できる。従って、Mgの製造コスト低減に大きな効果
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すカーテンウォール
の斜視図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示すカーテンウォール
の斜視図である。
【図3】本発明の第3実施形態を示すカーテンウォール
の斜視図である。
【図4】本発明の第4実施形態を示すカーテンウォール
の斜視図である。
【図5】本発明の第5実施形態を示すカーテンウォール
の斜視図である。
【図6】Mg電解槽の概略構成図である。
【図7】従来のMg電解槽に使用されているカーテンウ
ォールの斜視図である。
【符号の説明】
1 電解槽 2 溶融浴塩 3 隔壁 4 電解室 5 Mg回収室 6 陽極 7 陰極 8,9 開口部 10 金属Mg 11 カーテンウォール 12 ブロック 13 切り込み

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素電極を備えた電解室と、電解室から
    分離されたMg回収室とを備えており、各室の液面部分
    からその上方の空間部分にかけての部分を分離するカー
    テンウォールが、耐火物からなる複数のブロックを横に
    並べることにより形成されると共に、隣接するブロック
    の接合部が奥行き方向で重なりをもつ嵌合構造になって
    いることを特徴とするMg電解槽。
  2. 【請求項2】 炭素電極を備えた電解室と、電解室から
    分離されたMg回収室とを備えており、各室の液面部分
    からその上方の空間部分にかけての部分を分離するカー
    テンウォールが、耐火物からなる複数のブロックを横に
    並べることにより形成されており、隣接するブロックの
    接合端面に、端面の気孔率が下がるようにセラミックが
    被覆されていることを特徴とするMg電解槽。
  3. 【請求項3】 前記ブロックの横方向の長さが1000
    mm以上である請求項1又は2に記載のMg電解槽。
  4. 【請求項4】 炭素電極を備えた電解室と、電解室から
    分離されたMg回収室とを備えており、各室の液面部分
    からその上方の空間部分にかけての部分を分離するカー
    テンウォールが、全幅にわたって連続する耐火物の一体
    成形物により形成されていることを特徴とするMg電解
    槽。
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