JP2002079728A - プリンタ、プリンタの制御方法、及び、そのための処理を記録した情報記録媒体 - Google Patents

プリンタ、プリンタの制御方法、及び、そのための処理を記録した情報記録媒体

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JP2002079728A
JP2002079728A JP2000272020A JP2000272020A JP2002079728A JP 2002079728 A JP2002079728 A JP 2002079728A JP 2000272020 A JP2000272020 A JP 2000272020A JP 2000272020 A JP2000272020 A JP 2000272020A JP 2002079728 A JP2002079728 A JP 2002079728A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1個の発光ダイオードで様々なプリンタ状態
をユーザに通知する。 【解決手段】 プリンタ10は、黒のインクカートリッ
ジ24と、カラーのインクカートリッジ26とを、有す
る。インクの残量に関するエラーが発生した第1段階で
は、インクローとインクエンドの場合とで発光ダイオー
ド30を異なる表示態様にする。その後、ユーザが何ら
かのアクションを起こしてキャリッジ22をホームポジ
ションに移動させた後の第2段階では、さらに、黒のイ
ンクカートリッジ24でインクの残量エラーの発生した
場合と、カラーのインクカートリッジ26でインクの残
量エラーが発生した場合とで、発光ダイオード30を異
なる表示態様にする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、プリン
タの制御方法、及び、そのための処理を記録した情報記
録媒体に関し、特に、プリンタ状態の表示手法に工夫を
凝らしたプリンタ、プリンタの制御方法、及び、そのた
めの処理を記録した情報記録媒体に関する。 【0002】 【従来の技術】現在のインクジェットプリンタ等のプリ
ンタは、プリンタの状態を表示するためのプリンタ状態
表示装置として、発光ダイオード(LED:light emit
ting diode)を使用している。すなわち、複数の発光ダ
イオードをプリンタに設け、いずれか1つの発光ダイオ
ードを点灯させたり、点滅させたりすることにより、プ
リンタの様々な状態をユーザに知らせている。プリンタ
がユーザに知らせる状態には、例えば、黒インクが残り
少なくなっていることを示す黒インクローの状態や、黒
インクがもうほとんど無いことを示す黒インクエンドの
状態などがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリン
タの製造コスト低減の観点から、プリンタに設ける発光
ダイオードの数を、できるだけ少なくしたいという要望
がある。無論、プリンタをパーソナルコンピュータ等の
コンピュータに接続して使用することを前提とすれば、
プリンタの状態はコンピュータ側の画面に表示すれば足
りるかもしれない。しかし、プリンタはコンピュータに
接続されて使用されるとは限られない。 【0004】例えば、最近のプリンタは、PCカードに
記録された画像データを読み取るためのPCカードスロ
ットがプリンタに搭載されている機種もあり、このよう
な機種では、プリンタはコンピュータに接続されないま
ま、PCカードに記録されている画像データを読み出し
て印刷を行うことが可能である。したがって、何らかの
手段で、黒インクローなどのプリンタの状態を、ユーザ
にプリンタ本体側から知らせる必要がある。つまり、プ
リンタ本体だけによるプリンタの状態表示は、必要不可
欠なものであると考えられる。 【0005】しかも、プリンタの状態を表示するのに発
光ダイオードを使用する場合、少ない発光ダイオードの
数であっても、プリンタの状態をできるだけ分かりやす
くユーザに知らせることが必要である。 【0006】本発明は、前記課題に鑑みてなされたもの
であり、できるだけ少ないプリンタ状態表示装置を用い
て、プリンタに発生する種々の状態をプリンタ本体側か
らユーザに知らせることを可能にしたプリンタを提供す
ることを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るプリンタは、プリンタにおいて生じる
複数のプリンタ状態を表示するための、プリンタ状態表
示装置と、前記複数のプリンタ状態を上位の概念で分類
し、この分類した上位の概念毎に異なる態様で、前記プ
リンタ状態表示装置を表示させる、第1制御手段と、ユ
ーザが所定のトリガー入力をしたかどうかを判断する、
トリガー入力判断手段と、前記トリガー入力判断手段で
ユーザが所定のトリガーを入力したと判断した場合に、
前記複数のプリンタ状態の上位の概念をさらに下位の概
念に分類し、この分類した下位の概念毎に異なる態様
で、前記プリンタ状態表示装置を表示させる、第2制御
手段と、を備えることを特徴とする。このようにトリガ
ー入力の前であるか又は後であるかにより、プリンタ状
態表示装置の表示の態様に異なる意味合いを持たせたの
で、複雑なプリンタ状態であっても、プリンタ状態表示
装置を用いて、ユーザに知らせることができる。 【0008】この場合、前記第1制御手段による前記プ
リンタ状態表示装置の表示の態様と、前記第2制御手段
による前記プリンタ状態表示装置の表示の態様とで、前
記複数のプリンタ状態のうち、当該プリンタがどの状態
になっているのかを、ユーザが把握できるように、前記
第1制御手段及び前記第2制御手段は、前記複数のプリ
ンタ状態を分類するようにしてもよい。これにより、ユ
ーザはプリンタ状態表示装置を用いて、的確にプリンタ
状態を把握することができる。 【0009】前記プリンタ状態表示装置は、1個だけ設
けるようにしてもよい。すなわち、本発明によれば、1
個のプリンタ状態表示装置であっても、実に多様なプリ
ンタ状態をユーザに知らせることができる。 【0010】具体的には、前記プリンタ状態表示装置が
表示する前記複数のプリンタ状態は、複数の記録媒体用
カートリッジに関するエラーの種別であり、前記第1制
御手段は、前記記録媒体用カートリッジに関するエラー
を、前記記録媒体用カートリッジの記録媒体の残量が少
なくなったことを示す記録媒体ローの状態と、前記記録
媒体用カートリッジの記録媒体の残量がほとんどなくな
ったことを示す記録媒体エンドの状態とに、分類し、前
記第2制御手段は、前記記録媒体用カートリッジに関す
るエラーを、前記複数の記録媒体用カートリッジ毎に分
類するようにしてもよい。これにより、第1制御手段に
よるプリンタ状態表示装置の表示の態様により、ユーザ
は、記録媒体ローのエラーが発生したのか、又は、記録
媒体エンドのエラーが発生したのかを知ることができ、
さらに、第2制御手段によるプリンタ状態表示装置の表
示の態様により、ユーザは、どの記録媒体用カートリッ
ジにエラーが発生したのかを知ることができる。つま
り、どの記録媒体用カートリッジにどのようなエラーが
発生したのかを知ることができる。 【0011】一方、前記プリンタ状態表示装置が表示す
る前記複数のプリンタ状態は、印刷用紙に関するエラー
の種別と記録媒体用カートリッジに関するエラーの種別
とに関するものであり、前記第1制御手段は、発生した
エラーを、前記印刷用紙に関するエラーと、前記記録媒
体用カートリッジに関するエラーとに、分類し、前記第
2制御手段は、前記印刷用紙に関するエラーを、印刷用
紙が詰まった紙詰まりエラーと、印刷用紙がなくなった
紙なしエラーとに、分類し、前記記録媒体用カートリッ
ジに関するエラーを、前記記録媒体用カートリッジの記
録媒体の残量が少なくなったことを示す記録媒体ローの
状態と、前記記録媒体用カートリッジの記録媒体の残量
がほとんどなくなったことを示す記録媒体エンドの状態
とに、分類するようにしてもよい。これにより、第1制
御手段によるプリンタ状態表示装置の表示の態様によ
り、ユーザは、印刷用紙に関するエラーが発生したの
か、又は、記録媒体用カートリッジに関するエラーが発
生したのかを知ることができる。さらには、第2制御手
段によるプリンタ状態表示装置の表示の態様により、ユ
ーザは、印刷用紙に関するエラーの場合には、紙詰まり
エラーが発生したのか、又は、紙なしエラーが発生した
のかを知ることができ、記録媒体用カートリッジに関す
るエラーの場合には、記録媒体ローのエラーが発生した
のか、記録媒体エンドのエラーが発生したのかを知るこ
とができる。 【0012】この場合、前記トリガー入力判断手段でユ
ーザが何らかのトリガーを入力したと判断した場合に、
エラーが発生した前記記録媒体用カートリッジ毎に異な
る位置へ、前記記録媒体用カートリッジを搭載している
キャリッジを移動させるようにしてもよい。これによ
り、複数の記録媒体用カートリッジのうち、どの記録媒
体用カートリッジにエラーが発生したのかをユーザは知
ることができる。 【0013】また、前記トリガーは、ユーザがキャリッ
ジ移動スイッチを押下することにより、入力されるよう
にしてもよい。これにより、トリガーの入力を、ユーザ
は明確な意思をもって容易に行うことができる。 【0014】さらに、前記プリンタ状態表示装置は、発
光ダイオードでもよい。発光ダイオードを用いることに
より、小型で小電力のプリンタ状態表示装置を実現する
ことができる。 【0015】また、前記第1制御手段及び前記第2制御
手段は、前記複数のプリンタ状態の分類毎に、発光ダイ
オードの明滅の態様を変えるようにしてもよい。これに
より、ユーザに複数のプリンタ状態の分類を明確に区別
し得る態様で、知らせることができる。 【0016】さらに、データ記録媒体に記録されている
印刷用のデータを読み出す、データ読み出し装置を備え
るようにしてもよい。このようにコンピュータに接続さ
れずに使用されることがあるプリンタの場合、プリンタ
自体でそのプリンタ状態をユーザに的確に知らせる必要
性がより高いといえる。 【0017】なお、本発明は、上述したプリンタを実現
するための制御方法として実現することもでき、さら
に、そのための処理を記録した情報記録媒体として実現
することもできる。 【0018】 【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕本発明の第1実
施形態は、黒のインクカートリッジとカラーのインクカ
ートリッジと有するとともに、インク量のエラー状態と
してインクローとインクエンドがあるプリンタにおい
て、発光ダイオードを1つだけ設ける。このプリンタ
に、インク量エラーが発生した第1段階では、インクロ
ーとインクエンドの場合とで発光ダイオードを異なる表
示態様にする。その後、ユーザが何らかのアクションを
起こしてキャリッジをホームポジションに移動させた後
の第2段階では、さらに、黒のインクカートリッジでイ
ンク量エラーの発生した場合と、カラーのインクカート
リッジでインク量エラーが発生した場合と、両方のイン
クカートリッジでインク量エラーが発生した場合とで、
発光ダイオードを異なる表示態様にしたものである。そ
して、これにより、1つの発光ダイオードでプリンタに
発生する様々なインク量エラーの状態を、ユーザに知ら
せることができるようにしたものである。より詳しく
を、以下に説明する。 【0019】図1は、本実施形態に係るプリンタ10の
概略的構成を説明するためにプリンタカバーを一部切り
欠いて示す平面図である。この図1に示すように、プリ
ンタ10は、プリンタ本体部12と、プリンタカバー1
4とを、備えている。 【0020】プリンタ本体部12の内部には、ガイドレ
ール20と、このガイドレール20上を主走査方向に移
動するキャリッジ22が、設けられている。このキャリ
ッジ22の移動は、図示しないキャリッジモータを駆動
し、この駆動力をタイミングベルトを介してキャリッジ
22に伝達することにより行われる。 【0021】キャリッジ22には、黒のインクカートリ
ッジ24とカラーのインクカートリッジ26とが搭載さ
れている。また、図1からは明らかでないが、黒のイン
クカートリッジ24の下側位置には、この黒のインクカ
ートリッジ24に対応する黒の印刷ヘッドが設けられて
おり、カラーのインクカートリッジ24の下側位置に
は、このカラーのインクカートリッジ26に対応するカ
ラーの印刷ヘッドが設けられている。本実施形態では、
このカラーのインクカートリッジ26には、シアン、マ
ゼンタ、イエローの3色のインクが個別に充填されてい
る。但し、本実施形態では、これら3色は1つのインク
カートリッジ26内に充填されているので、いずれか1
色のインクがなくなった場合でも、インクカートリッジ
26全体を交換する必要がある。これらインクカートリ
ッジ24、26は、本実施形態における記録媒体用カー
トリッジを構成し、その各インクは、本実施形態におけ
る記録媒体を構成する。 【0022】プリンタ本体部12の表面側には、発光ダ
イオード30と、キャリッジ移動スイッチ32とが、設
けられている。詳しくは後述するが、発光ダイオード3
0はプリンタ10の状態を表示するための手段であり、
本実施形態におけるプリンタ状態表示装置を構成する。
キャリッジ移動スイッチ32は、キャリッジ22をイン
ク交換位置に移動させる際に、ユーザが押下するスイッ
チである。図1は、キャリッジ22がインク交換位置
(ホームポジションともいう)にある場合を示してい
る。 【0023】プリンタカバー14は、開閉可能にプリン
タ本体部12に取り付けられており、プリンタカバー1
4を閉じることにより、上述したガイドレール20とキ
ャリッジ22は、外部から観察できないようになる。反
対に、プリンタカバー14を開くことにより、ガイドレ
ール20とキャリッジ22は、外部から観察することが
できるようになるとともに、キャリッジ22の黒のイン
クカートリッジ24やカラーのインクカートリッジ26
の交換をすることができるようになる。 【0024】また、この図1から分かるように、プリン
タカバー14を閉じた状態のままでも、ユーザは、上述
した発光ダイオード30を観察することができ、キャリ
ッジ移動スイッチ32を操作することができる。 【0025】さらに、プリンタ10は、PCカードスロ
ット40を備えている。PCカードスロット40にPC
カードを挿入することにより、プリンタ10はPCカー
ドに記録されているデータを読み出すことができる。こ
のため、ユーザは、例えば、PCカードに記録されてい
る画像データを、このプリンタ10をコンピュータ等に
接続しない状態で、プリンタ10で印刷することが可能
である。このPCカードスロットは、本実施形態に係る
データ読み出し装置を構成し、PCカードは、本実施形
態に係るデータ記録媒体を構成する。 【0026】次に、図2に基づいて、このプリンタ10
の内部処理を説明する。この図2は、プリンタ10が印
刷をする際の内部処理を説明するブロック図である。 【0027】図2に示すように、プリンタ10は、デー
タ受信部50と、コマンド解析部51と、イメージ生成
部52と、エンジン制御部53と、印刷エンジン54
と、インクカートリッジ情報部55とを、備えている。 【0028】データ受信部50には、印刷用のデータが
入力される。この印刷用のデータは、PCカードスロッ
ト40に挿入されているPCカードから取得される場合
もあるし、プリンタ10にコンピュータが接続されてい
る場合には、そのコンピュータから送信されてくる場合
もある。データ受信部50で受信された印刷用のデータ
は、コマンド解析部51に送信される。 【0029】この印刷用のデータを受信したコマンド解
析部51は、そのデータを解析して、必要な言語解釈を
行い、プリンタ10で印刷可能なデータ形式に変換す
る。この変換された印刷用のデータは、イメージ生成部
52に送信される。 【0030】この変換された印刷用のデータを受信した
イメージ生成部52は、このデータに基づいてイメージ
データを生成する。生成されたイメージデータは、印刷
要求として、エンジン制御部53に送信される。エンジ
ン制御部53では、受信した印刷要求をキューを用いて
管理し、印刷エンジン54の処理が空いたタイミング
で、順次、印刷要求を印刷エンジン54に送信する。印
刷エンジン54は、エンジン制御部53の制御の下、印
刷用紙に実際に印刷を行う。 【0031】さらに、エンジン制御部53には、インク
カートリッジ情報部55から、インク量に関する情報が
入力される。具体的には、インクカートリッジ情報部5
5は、黒のインクカートリッジ24のインク量が少なく
なった場合に黒インクローを情報信号として出力し、黒
のインクカートリッジ24のインク量がほとんどなくな
った場合に黒インクエンドを情報信号として出力し、カ
ラーのインクカートリッジ26のインク量が少なくなっ
た場合にカラーインクローを情報信号として出力し、カ
ラーのインクカートリッジ26のインク量がほとんどな
くなった場合にカラーインクエンドを情報信号として出
力する。なお、本実施形態においては、上述したように
カラーのインクカートリッジ26は、シアン、マゼン
タ、イエローの3色のインクが充填されているが、これ
ら3色のインクのうち、いずれか1つについてインクロ
ー又はインクエンドになった場合に、それに対応する情
報信号が出力される。 【0032】このインクカートリッジ情報部55から出
力された情報信号に基づいて、エンジン制御部53は、
後述する印刷処理を実行する。 【0033】次に、図3及び図4に基づいて、このプリ
ンタ10でインクローエラーやインクエンドエラーが発
生した場合に、ユーザに、1個の発光ダイオード30を
用いて、そのエラー内容を如何にして知らせるかを説明
する。 【0034】図3は、インクに関するエラーが発生した
直後における発光ダイオード30の点灯状態を表にまと
めて示す図である。本実施形態では、これを第1段階と
いうこととする。図4は、この第1段階の状態でユーザ
がキャリッジ移動スイッチ32を押下して、キャリッジ
22をインク交換位置に移動した場合における、発光ダ
イオード30の点灯状態を表にまとめて示す図である。
本実施形態では、これを第2段階ということとする。 【0035】図3に示すように、黒のインクエンドのエ
ラーが発生した場合には、プリンタ10は、発光ダイオ
ード30を点灯させる。すなわち、発光ダイオード30
を継続的に点灯させる。また、黒のインクローのエラー
が発生した場合には、プリンタ10は、発光ダイオード
30を点滅させる。すなわち、発光ダイオード30を一
定時間点灯させたのち、一定時間消灯し、この点灯及び
消灯を繰り返す。 【0036】一方、カラーのインクエンドのエラーが発
生した場合には、プリンタ10は、発光ダイオード30
を点灯させる。すなわち、発光ダイオード30を継続的
に点灯させる。また、カラーのインクローのエラーが発
生した場合には、プリンタ10は、発光ダイオード30
を点滅させる。すなわち、発光ダイオード30を一定時
間点灯させたのち、一定時間消灯し、この点灯及び消灯
を繰り返す。 【0037】このことから分かるように、プリンタ10
において、発光ダイオード30が点灯した場合には、ユ
ーザは、黒インクかカラーインクかは分からないが、イ
ンクエンドエラーが発生したことをまず知ることができ
る。一方、プリンタ10において、発光ダイオード30
が点滅した場合には、ユーザは、黒インクかカラーイン
クかは分からないが、インクローエラーが発生したこと
をまず知ることができる。 【0038】ここで、ユーザはキャリッジ移動スイッチ
32を押下する。すると、キャリッジ22は、図1に示
すインク交換位置に移動する。つまり、上述した第1段
階から第2段階に移行する。 【0039】第2段階になると、プリンタ10は、黒の
インクカートリッジ24の黒インクに関するエラーのみ
である場合には、発光ダイオード30を点滅させる。一
方、プリンタ10は、カラーのインクカートリッジ26
のカラーインクに関するエラーのみである場合には、発
光ダイオード30を点灯させる。また、黒のインクカー
トリッジ24とカラーのインクカートリッジ26の双方
に関するエラーである場合には、発光ダイオード30を
消灯させる。 【0040】このことから分かるように、ユーザは、第
2段階で発光ダイオード30が点滅した場合には、黒イ
ンクに関するエラーが発生たことを知ることができ、発
光ダイオード30が点灯した場合にはカラーインクに関
するエラーが発生したことを知ることができ、発光ダイ
オード30が消灯してしまった場合には、黒インクとカ
ラーインクの双方に関するエラーが発生したことを知る
ことができる。 【0041】つまり、第1段階の発光ダイオード30の
表示態様と、第2段階の発光ダイオード30の表示態様
とを組み合わせることにより、ユーザは、どのインクに
どのようなエラーが発生したのかを知ることができる。
例えば、第1段階で発光ダイオード30が点滅し、第2
段階で発光ダイオード30が点灯した場合には、カラー
インクについてインクローのエラーが発生したと、特定
することができる。 【0042】なお、図4に示す第2段階の発光ダイオー
ド30の表示態様については、両方のインクカートリッ
ジ24、26についてインク量に関するエラーが発生し
た場合も想定して、発光ダイオード30を消灯する表示
態様も設けたが、この表示態様は必ずしも必要なもので
はない。すなわち、両方のインクカートリッジ24、2
6についてインク量に関するエラーが発生した場合で
も、どちらかを優先して発光ダイオード30を点滅させ
又は点灯させるようにしてもよい。 【0043】これまで述べたような発光ダイオード30
の明滅制御を行うために、エンジン制御部53は、次の
ような印刷処理を行っている。図5及び図6は、エンジ
ン制御部53が行う印刷処理を説明するフローチャート
を示す図である。この印刷処理は、エンジン制御部53
のキューに印刷要求が存在する場合に、実行される処理
である。 【0044】図5に示すように、エンジン制御部53
は、まず、印刷処理を行う(ステップS10)。本実施
形態では、このステップS10において、エンジン制御
部53は、1ラスターライン分の印刷処理を行う。 【0045】次に、エンジン制御部53は、インクの残
量がローであるかどうかを判断する(ステップS1
1)。具体的には、インクカートリッジ情報部55か
ら、黒インクロー及び/又はカラーインクローの情報信
号が入力されているかどうかを判断する。 【0046】インクの残量がローでない場合(ステップ
S11:No)には、エンジン制御部53は、インクの
残量がエンドであるかどうかを判断する(ステップS1
2)。具体的には、インクカートリッジ情報部55か
ら、黒インクエンド及び/又はカラーインクエンドの情
報が入力されているかどうかを判断する。 【0047】インクの残量がエンドでない場合(ステッ
プS12:No)には、図6に示すように、エンジン制
御部53は、キャリッジ移動スイッチ32が押されたか
どうかを判断する(ステップS13)。キャリッジ移動
スイッチ32が押されていない場合(ステップS13:
No)には、印刷が終了したかどうかを判断する(ステ
ップS14)。具体的には、エンジン制御部53は、こ
の印刷要求の最後のラスターラインまで、印刷を終えた
かどうかを判断する。 【0048】印刷が終了していないと判断した場合(ス
テップS14:No)には、上述したステップS10か
らの処理を繰り返す。一方、印刷が終了したと判断した
場合(ステップS14:Yes)には、プリンタ10を
待機状態にして(ステップS15)、この印刷処理を終
了する。 【0049】ここまで述べたステップS10〜ステップ
S15までが、インクの残量に関するエラーが発生しな
かった場合の処理、つまり正常な処理である。 【0050】これに対して、インクの残量に関するエラ
ーが発生した場合、つまり、上述した図5のステップS
11で、インクの残量がローであると判断した場合(ス
テップS11:Yes)には、エンジン制御部53は、
発光ダイオード30を点灯させる(ステップS16)。 【0051】また、上述したステップS12で、インク
の残量がエンドであると判断した場合(ステップS1
2:Yes)には、エンジン制御部53は、発光ダイオ
ード30を点滅させる(ステップS17)。 【0052】そして、これらステップS16及びステッ
プS17に続いて、キャリッジ22の位置が特定の位置
であるかどうかを判断する(ステップS18)。この特
定の位置とは、本実施形態においては、図1に示したイ
ンク交換位置である。インクに関するエラーが発生した
直後は、ユーザはまだキャリッジ移動スイッチ32を操
作していないので、キャリッジ22はこのインク交換位
置に移動していない。このため、エンジン制御部53
は、キャリッジ22が特定位置にないと判断し(ステッ
プS18:No)、上述したステップS13以降の処理
を繰り返して行う。この状態が、図3を用いて説明した
第1段階である。したがって、この第1段階では、印刷
は継続して行われていることになる。 【0053】この第1段階で、発光ダイオード30が点
灯又は点滅していることに気づいたユーザは、キャリッ
ジ移動スイッチ32を押す。これにより、図6に示すよ
うに、エンジン制御部53が上記ステップS13を実行
した際に、キャリッジ移動スイッチ32が押されたと判
断する(ステップS13:Yes)。この場合、エンジ
ン制御部53は、キャリッジ22を、図1に示すインク
交換位置に移動する。つまり、特定位置に移動する。そ
して、上記ステップS14からの処理を繰り返す。 【0054】キャリッジ22が特定位置に移動した後
に、エンジン制御部53が上記図5のステップS18を
実行した際に、キャリッジ22の位置が特定位置である
と判断する(ステップS18:Yes)。 【0055】この場合、エンジン制御部53は、黒のイ
ンクカートリッジ24でのみインクエラーが発生してい
るかどうかを判断する(ステップS20)。具体的に
は、エンジン制御部53は、インクカートリッジ情報部
55から、黒インクロー又は黒インクエンドの情報信号
が出力され、且つ、カラーインクロー及びカラーインク
エンドの情報信号が出力されていないかどうかを判断す
る。黒のインクカートリッジ24でのみインクエラーが
発生していると判断した場合(ステップS20:Ye
s)には、発光ダイオード30を点滅させる(ステップ
S21)。 【0056】一方、黒のインクカートリッジ24でのみ
インクエラーが発生していると判断しなかった場合(ス
テップS20:No)には、カラーのインクカートリッ
ジ26でのみインクエラーが発生しているかどうかを判
断する(ステップS22)。具体的には、エンジン制御
部53は、インクカートリッジ情報部55から、カラー
インクロー又はカラーインクエンドの情報信号が出力さ
れ、且つ、黒インクロー及び黒インクエンドの情報信号
が出力されていないかどうかを判断する。カラーのイン
クカートリッジ26でのみインクエラーが発生している
と判断した場合(ステップS22:Yes)には、発光
ダイオード30を点灯させる(ステップS23)。 【0057】一方、カラーのインクカートリッジ26で
のみインクエラーが発生していると判断しなかった場合
(ステップS22:No)には、黒のインクカートリッ
ジ24とカラーのインクカートリッジ26との双方でイ
ンクエラーが発生しているかどうかを判断する(ステッ
プS24)。具体的には、エンジン制御部53は、イン
クカートリッジ情報部55から、黒インクロー又は黒イ
ンクエンドの情報信号が出力され、且つ、カラーインク
ロー又はカラーインクエンドの情報信号が出力されてい
るかどうかを判断する。黒のインクカートリッジ24と
カラーのインクカートリッジ26の双方でインクエラー
が発生していると判断した場合(ステップS24:Ye
s)には、発光ダイオード30を消灯させる(ステップ
S25)。 【0058】このステップS24又はステップS25の
処理の後は、上述したステップS13以降の処理を繰り
返して行う。この状態が、図4を用いて説明した第2段
階である。したがって、この第2段階でも、第1段階と
同様に、印刷は継続して行われていることになる。 【0059】以上のように、本実施形態に係るプリンタ
10によれば、プリンタ10のインクの残量に関するエ
ラー表示の段階として、第1段階と第2段階とを設け、
この第1段階と第2段階とにより、発光ダイオード30
の表示の意味を異ならせることとしたので、1個の発光
ダイオード30を用いて、多数のエラー状態をユーザに
知らせることができる。 【0060】すなわち、第1段階では、発光ダイオード
30を用いて、インクローのエラーが発生したのか、又
は、インクエンドのエラーが発生したのかを、ユーザに
知らしめ、第2段階では、黒のインクカートリッジ24
にエラーが発生したのか、又は、カラーのインクカート
リッジ26にエラーが発生のか、さらには双方でエラー
が発生したのかを、ユーザに知らしめることとした。こ
のように1個の発光ダイオードの表示状態に、複数の段
階を設け、その段階毎に同じ表示態様でも異なる意味合
いを持たせることにより、複雑なエラー状態でもユーザ
に知らせることができる。 【0061】〔第2実施形態〕上述した第1実施形態
は、インクの残量に関するエラー状態表示に発光ダイオ
ード30を用いる場合を説明したが、第2実施形態で
は、印刷用紙に関するエラー状態表示に発光ダイオード
30を用いる場合を説明する。なお、第2実施形態にお
けるプリンタ10の外観的構成は、上述した第1実施形
態における図1と同様であるので、ここではその詳しい
説明は省略する。 【0062】まず、図7に基づいて、このプリンタ10
の内部処理を説明する。この図7は、プリンタ10が印
刷をする際の内部処理を説明するブロック図であり、上
述した第1実施形態の図2に相当する図である。 【0063】本実施形態に係るプリンタ10において
は、エンジン制御部53に、印刷用紙情報部56からの
情報信号が入力されている。この印刷用紙情報部56
は、印刷用紙がプリンタ10内で詰まってしまった場合
に、紙詰まりエラーの情報信号をエンジン制御部53に
出力し、印刷用紙がなくなってしまった場合に、紙なし
エラーの情報信号をエンジン制御部53に出力する。そ
れ以外の部分は、上述した第1実施形態と同様である。 【0064】次に、図8に基づいて、このプリンタ10
で印刷用紙に関するエラーが発生した場合に、ユーザ
に、1個の発光ダイオード30を用いて、そのエラー内
容を如何にして知らせるかを説明する。 【0065】本実施形態においては、印刷用紙に関する
エラーが発生した場合には、発光ダイオード30が点灯
する。この発光ダイオード30の点灯により、ユーザに
印刷用紙に関するエラーが発生したことを知らせること
ができる。これが、本実施形態における第1段階に相当
する。 【0066】この第1段階で、ユーザがキャリッジ移動
スイッチ32を押下した場合には、プリンタ10は第2
段階に移行する。図8は、この第2段階における発光ダ
イオード30の点灯状態を表にまとめて示す図である。 【0067】図8に示すように、第2段階においては、
プリンタ10は、紙詰まりエラーが発生している場合に
は、発光ダイオード30を点滅させる。一方、紙なしエ
ラーが発生している場合には、発光ダイオード30を点
灯させる。したがって、ユーザは、第2段階で発光ダイ
オード30が点滅している場合には、紙詰まりエラーが
発生していると判断することができ、発光ダイオード3
0が点灯している場合には、紙なしエラーが発生してい
ると判断することができる。 【0068】このような発光ダイオード30の明滅制御
を行うために、エンジン制御部53は、次のような印刷
処理を行っている。図9は、エンジン制御部53が行う
印刷処理を説明するフローチャートを示す図である。こ
の印刷処理は、エンジン制御部53のキューに印刷要求
が存在する場合に、実行される処理である。 【0069】図9に示すように、エンジン制御部53
は、まず、印刷処理を行う(ステップS30)。本実施
形態では、このステップS30において、エンジン制御
部53は、1ラスターライン分の印刷処理を行う。 【0070】次に、エンジン制御部53は、印刷用紙に
関するエラーが発生したかどうかを判断する(ステップ
S31)。具体的には、印刷用紙情報部56から、紙詰
まりエラー情報及び/又は紙なしエラー情報が入力され
ているかどうかを判断する。 【0071】印刷用紙に関するエラーが発生していない
場合(ステップS31:No)には、エンジン制御部5
3は、印刷が終了したかどうかを判断する(ステップS
32)。具体的には、エンジン制御部53は、この印刷
要求の最後のラスターラインまで、印刷を終えたかどう
かを判断する。 【0072】印刷が終了していないと判断した場合(ス
テップS32:No)には、上述したステップS30か
らの処理を繰り返す。一方、印刷が終了したと判断した
場合(ステップS32:Yes)には、プリンタ10を
待機状態にして(ステップS33)、この印刷処理を終
了する。 【0073】ここまで述べたステップS30〜ステップ
S33までが、印刷用紙に関するエラーが発生しなかっ
た場合の処理、つまり正常な処理である。 【0074】これに対して、印刷用紙に関するエラーが
発生した場合、つまり、上述したステップS31で、印
刷用紙に関するエラーが発生したと判断した場合(ステ
ップS31:Yes)には、エンジン制御部53は、発
光ダイオード30を点灯させる(ステップS34)。こ
れが本実施形態における第1段階である。 【0075】この第1段階で、発光ダイオード30が点
灯していることに気づいたユーザは、キャリッジ移動ス
イッチ32を押す。したがって、エンジン制御部53
は、キャリッジ移動スイッチ32が押されたかどうかを
判断し(ステップS35)、キャリッジ移動スイッチ3
2が押されていない場合(ステップS35:No)に
は、このステップS35の処理を繰り返して待機する。 【0076】キャリッジ移動スイッチ32が押されたと
判断した場合(ステップS35:Yes)には、エンジ
ン制御部53は、キャリッジ22を、図1に示すホーム
ポジションに移動する(ステップS36)。つまり、特
定位置に移動する。 【0077】次に、エンジン制御部53は、印刷用紙に
関するエラーが紙詰まりエラーであるかどうかを判断す
る(ステップS37)。具体的には、エンジン制御部5
3は、印刷用紙情報部56から、紙詰まりエラーの情報
信号が出力されているかどうかを判断する。印刷用紙に
関するエラーが紙詰まりエラーであると判断した場合
(ステップS37:Yes)には、発光ダイオード30
を点滅させる(ステップS38)。 【0078】一方、印刷用紙に関するエラーが紙詰まり
エラーでないと判断した場合(ステップS37:No)
には、エンジン制御部53は、印刷用紙に関するエラー
が、紙なしエラーであるかどうかを判断する(ステップ
S39)。具体的には、エンジン制御部53は、印刷用
紙情報部56から、紙なしエラーの情報信号が出力され
ているかどうかを判断する。印刷用紙に関するエラーが
紙なしエラーであると判断した場合(ステップS39:
Yes)には、発光ダイオード30を点灯させる(ステ
ップS40)。 【0079】次に、エンジン制御部53は、印刷用紙に
関するエラーが復旧したかどうかを判断し(ステップS
41)、復旧していない場合(ステップS41:No)
には、このステップS41の処理を繰り返して待機す
る。すなわち、発光ダイオード30が点滅しているか又
は点灯しているかで、ユーザは、それぞれ、紙詰まりエ
ラーが発生したのか、又は、紙なしエラーが発生したの
かを、知ることができる。そして、紙詰まりエラーであ
ればユーザは詰まった印刷用紙を取り除き、紙なしエラ
ーであれば給紙トレイに新しい印刷用紙を補充する。 【0080】印刷用紙に関するエラーが復旧したと判断
した場合(ステップS41:Yes)には、エンジン制
御部53は、上述したステップS32の処理に戻り、印
刷処理を再開する。 【0081】以上のように、本実施形態に係るプリンタ
10によれば、プリンタ10の印刷用紙に関するエラー
表示の段階として、第1段階と第2段階とを設け、この
第1段階と第2段階とにより、発光ダイオード30の表
示の意味を異ならせることとしたので、1個の発光ダイ
オード30を用いて、多数のエラー状態をユーザに知ら
せることができる。 【0082】すなわち、第1段階では、発光ダイオード
30を用いて、印刷用紙に関するエラーが発生したこと
を、ユーザに知らしめ、第2段階では、紙詰まりエラー
が発生したのか、又は、紙なしエラーが発生のかを、ユ
ーザに知らしめることとした。このように1個の発光ダ
イオードの表示状態に、複数の段階を設け、その段階毎
に同じ表示態様でも異なる意味合いを持たせることによ
り、複雑なエラー状態でもユーザに知らせることができ
る。 【0083】〔第3実施形態〕本発明の第3実施形態
は、1個の発光ダイオード30と、キャリッジの停止位
置との組み合わせにより、印刷用紙に関するエラーとイ
ンクに関するエラーについての詳細な情報を、ユーザに
知らせるようにしたものである。より詳しくを、以下に
説明する。 【0084】まず、図10に基づいて、本実施形態に係
るキャリッジ60とエラー発生状態におけるその停止位
置について説明する。この図10は、本実施形態に係る
プリンタ10のキャリッジ60とガイドレール70のみ
を模式的に示す図である。 【0085】図10に示すように、本実施形態に係るキ
ャリッジ60は、6個のインクカートリッジ61〜66
を搭載している。すなわち、キャリッジ60には、黒の
インクカートリッジ61と、イエローのインクカートリ
ッジ62と、マゼンタのインクカートリッジ63と、シ
アンのインクカートリッジ64と、ライトシアンのイン
クカートリッジ65と、ライトマゼンタのインクカート
リッジ66とが、搭載されている。したがって、本実施
形態においては、これら6色のインクカートリッジ毎
に、インクの交換をすることができるようになってい
る。このため、インクロー及びインクエンドのエラー
も、6色毎に区別してユーザに知らせる必要がある。 【0086】このプリンタ10においては、インクに関
するエラーが発生した場合の第2段階において、キャリ
ッジ60の停止位置は、位置A〜位置Fの6通りがあ
る。この6通りの停止位置と、発光ダイオード30の明
滅状態とを組み合わせることにより、ユーザにより多く
のエラー状態を知らせることができるようにしている。 【0087】図11は、本実施形態に係るプリンタ10
の内部処理を説明するブロック図である。この図11か
らわかるように、本実施形態においては、インクカート
リッジ情報部57と印刷用紙情報部56とから出力され
た情報信号が、エンジン制御部53に入力されている。
このインクカートリッジ情報部57から出力される情報
信号は、6色分のインクロー及びインクエンドに関する
エラー情報信号を出力する点を除いて、上述した第1実
施形態のインクカートリッジ情報部55と同様である。
印刷用紙情報部56から出力される情報信号は、上述し
た第2実施形態と同様である。 【0088】次に、図12及び図13に基づいて、この
プリンタ10で印刷用紙に関するエラー及びインクに関
するエラーが発生した場合に、ユーザに、1個の発光ダ
イオード30とキャリッジ60の停止位置とを用いて、
そのエラー内容を如何にして知らせるかを説明する。 【0089】図12は、印刷用紙に関するエラー及びイ
ンクに関するエラーが発生した直後における発光ダイオ
ード30の点灯状態を表にまとめて示す図である。本実
施形態では、これが第1段階に相当する。図13は、イ
ンクに関するエラーが発生している際の第1段階におい
て、ユーザがキャリッジ移動スイッチ32を押下した場
合における、発光ダイオード30の点灯状態とキャリッ
ジ60の停止位置とを表にまとめて示す図である。本実
施形態では、これが第2段階に相当する。 【0090】図12に示すように、印刷用紙に関するエ
ラーが発生した場合には、プリンタ10は、発光ダイオ
ード30を点滅させる。一方、インクに関するエラーが
発生した場合には、プリンタ10は、発光ダイオード3
0を点灯させる。 【0091】このことから分かるように、プリンタ10
において、発光ダイオード30が点滅した場合には、ユ
ーザは、紙詰まりエラーなのか紙なしエラーなのかは分
からないが、とりあえず印刷用紙に関するエラーが発生
したことを知ることができる。一方、プリンタ10にお
いて、発光ダイオード30が点灯した場合には、ユーザ
は、どのインクのどのようなエラーなのかは分からない
が、とりあえずインクに関するエラーが発生したことを
知ることができる。 【0092】ここで、ユーザはキャリッジ移動スイッチ
32を押下する。すると、印刷用紙に関するエラーが発
生している場合、キャリッジ60は、図1に示すホーム
ポジションに移動する。これが、本実施形態における第
2段階に相当する。この場合、上述した第2実施形態に
おける図8と同様に、紙詰まりエラーの際には発光ダイ
オード30が点滅し、紙なしエラーの際には発光ダイオ
ード30が点灯する。 【0093】一方、インクに関するエラーが発生してい
る状態で、ユーザがキャリッジ移動スイッチ32を押下
すると、発光ダイオード30とキャリッジ60は、図1
3に示すような動作をする。 【0094】すなわち、イエローのインクカートリッジ
62に関するインクエラーが発生している場合、キャリ
ッジ60は停止位置Aに移動する。マゼンタのインクカ
ートリッジ63に関するインクエラーが発生している場
合、キャリッジ60は停止位置Bに移動する。シアンの
インクカートリッジ64に関するインクエラーが発生し
ている場合、キャリッジ60は停止位置Cに移動する。
ライトシアンのインクカートリッジ65に関するインク
エラーが発生している場合、キャリッジ60は停止位置
Dに移動する。ライトマゼンタのインクカートリッジ6
6に関するインクエラーが発生している場合、キャリッ
ジ60は停止位置Eに移動する。黒のインクカートリッ
ジ61に関するインクエラーが発生している場合、キャ
リッジ60は停止位置Fに移動する。 【0095】さらに、本実施形態においては、インクロ
ーのエラーである場合には、発光ダイオード30は点滅
し、インクエンドのエラーである場合には、発光ダイオ
ード30は点灯する。 【0096】このことから分かるように、ユーザは、キ
ャリッジ60の停止位置と発光ダイオード30の点灯状
態とを組み合わせて確認することにより、どのインクで
どのようなエラーが発生しているのかを、把握すること
ができる。例えば、キャリッジ60が停止位置Aに移動
して、発光ダイオード30が点灯している場合には、イ
エローのインクカートリッジ62のインクがエンドであ
ると、把握することができる。 【0097】このような制御を行うために、エンジン制
御部53は、次のような印刷処理を行っている。図14
乃至図17は、エンジン制御部53が行う印刷処理を説
明するフローチャートを示す図である。この印刷処理
は、エンジン制御部53のキューに印刷要求が存在する
場合に、実行される処理である。 【0098】図14に示すように、エンジン制御部53
は、まず、印刷処理を行う(ステップS50)。本実施
形態では、このステップS50において、エンジン制御
部53は、1ラスターライン分の印刷処理を行う。 【0099】次に、エンジン制御部53は、印刷用紙に
関するエラーが発生したかどうかを判断する(ステップ
S51)。具体的には、印刷用紙情報部56から、紙詰
まりエラー情報及び/又は紙なしエラー情報が入力され
ているかどうかを判断する。 【0100】印刷用紙に関するエラーが発生していない
場合(ステップS51:No)には、図15に示すよう
に、エンジン制御部53は、インクに関するエラーが発
生したかどうかを判断する(ステップS52)。具体的
には、インクカートリッジ情報部57から、いずれかの
色のインクのインクロー又はインクエンドのエラー情報
が入力されているかどうかを判断する。 【0101】インクに関するエラーが発生していない場
合(ステップS52:No)には、エンジン制御部53
は、図17に示すように、印刷が終了したかどうかを判
断する(ステップS53)。具体的には、エンジン制御
部53は、この印刷要求の最後のラスターラインまで、
印刷を終えたかどうかを判断する。 【0102】印刷が終了していないと判断した場合(ス
テップS53:No)には、上述したステップS50か
らの処理を繰り返す。一方、印刷が終了したと判断した
場合(ステップS53:Yes)には、プリンタ10を
待機状態にして(ステップS54)、この印刷処理を終
了する。 【0103】ここまで述べたステップS50〜ステップ
S54までが、印刷用紙に関するエラーもインクの残量
に関するエラーも発生しなかった場合の処理、つまり正
常な処理である。 【0104】これに対して、上述した図14のステップ
S51で、印刷用紙に関するエラーが発生したと判断し
た場合(ステップS51:Yes)には、エンジン制御
部53は、発光ダイオード30を点滅させる(ステップ
S60)。これが本実施形態における第1段階である。 【0105】この第1段階で、発光ダイオード30が点
滅していることに気づいたユーザは、キャリッジ移動ス
イッチ32を押す。したがって、エンジン制御部53
は、キャリッジ移動スイッチ32が押されたかどうかを
判断し(ステップS61)、キャリッジ移動スイッチ3
2が押されていない場合(ステップS61:No)に
は、このステップS61の処理を繰り返して待機する。 【0106】キャリッジ移動スイッチ32が押されたと
判断した場合(ステップS61:Yes)には、エンジ
ン制御部53は、キャリッジ60を、図1に示すホーム
ポジションに移動する(ステップS62)。つまり、特
定位置に移動する。 【0107】次に、エンジン制御部53は、印刷用紙に
関するエラーが紙詰まりエラーであるかどうかを判断す
る(ステップS63)。具体的には、エンジン制御部5
3は、印刷用紙情報部56から、紙詰まりエラーの情報
信号が出力されているかどうかを判断する。印刷用紙に
関するエラーが紙詰まりエラーであると判断した場合
(ステップS63:Yes)には、発光ダイオード30
を点滅させる(ステップS64)。 【0108】一方、印刷用紙に関するエラーが紙詰まり
エラーでないと判断した場合(ステップS63:No)
には、エンジン制御部53は、印刷用紙に関するエラー
が、紙なしエラーであるかどうかを判断する(ステップ
S65)。具体的には、エンジン制御部53は、印刷用
紙情報部56から、紙なしエラー情報が出力されている
かどうかを判断する。印刷用紙に関するエラーが紙なし
エラーであると判断した場合(ステップS65:Ye
s)には、発光ダイオード30を点灯させる(ステップ
S66)。 【0109】次に、エンジン制御部53は、印刷用紙に
関するエラーが復旧したかどうかを判断し(ステップS
67)、復旧していない場合(ステップS67:No)
には、このステップS67の処理を繰り返して待機す
る。すなわち、発光ダイオード30が点滅しているか又
は点灯しているかで、ユーザは、それぞれ、紙詰まりエ
ラーが発生したのか、又は、紙なしエラーが発生したの
かを、知ることができる。そして、紙詰まりエラーであ
ればユーザは詰まった印刷用紙を取り除き、紙なしエラ
ーであれば給紙トレイに新しい印刷用紙を補充する。 【0110】印刷用紙に関するエラーが復旧したと判断
した場合(ステップS67:Yes)には、エンジン制
御部53は、上述した図15のステップS52の処理に
戻り、印刷処理を再開する。 【0111】これに対して、このステップS52におい
て、インクに関するエラーが発生したと判断した場合
(ステップS52:Yes)、エンジン制御部53は、
発光ダイオード30を点灯させる(ステップS70)。
そして、キャリッジ移動スイッチ32が押されたかどう
かを判断する(ステップS71)。キャリッジ移動スイ
ッチ32が押されていない場合(ステップS71:N
o)には、上述した図17のステップS53に戻り、印
刷を継続する。 【0112】一方、図15のステップS71において、
発光ダイオード30が点灯したことに、ユーザが気づい
て、キャリッジ移動スイッチ32を押した場合(ステッ
プS71:Yes)には、エンジン制御部53は、その
インクに関するエラーが、イエローのインクカートリッ
ジ62に関するエラーであるかどうかを判断する(ステ
ップS72)。具体的には、インクカートリッジ情報部
57から、イエローインクについてのインクローのエラ
ー情報信号又はインクエンドのエラー情報信号が、出力
されているかどうかを判断する。 【0113】インクに関するエラーが、イエローのイン
クカートリッジ62に関するエラーである場合(ステッ
プS72:Yes)には、エンジン制御部53は、キャ
リッジ60を、図10に示した位置Aに移動する(ステ
ップS73)。続いて、エンジン制御部53は、イエロ
ーのインクカートリッジ62のエラーが、インクローの
エラーであるかどうかを判断する(ステップS74)。 【0114】イエローのインクカートリッジ62のエラ
ーがインクローのエラーである場合(ステップS74:
Yes)には、発光ダイオード30を点滅させる(ステ
ップS75)。一方、イエローのインクカートリッジ6
2のエラーがインクローのエラーでない場合(ステップ
S74:No)、つまり、インクエンドのエラーである
場合には、発光ダイオード30を点灯させる(ステップ
S76)。そして、後述する図17のステップS115
の処理に飛ぶ。 【0115】上記ステップS72で、インクに関するエ
ラーが、イエローのインクカートリッジ62に関するエ
ラーでない場合(ステップS72:No)には、エンジ
ン制御部53は、そのインクに関するエラーが、マゼン
タのインクカートリッジ63に関するエラーであるかど
うかを判断する(ステップS77)。具体的には、イン
クカートリッジ情報部57から、マゼンタインクについ
てのインクローのエラー情報信号又はインクエンドのエ
ラー情報信号が、出力されているかどうかを判断する。 【0116】インクに関するエラーが、マゼンタのイン
クカートリッジ63に関するエラーである場合(ステッ
プS77:Yes)には、エンジン制御部53は、キャ
リッジ60を、図10に示した位置Bに移動する(ステ
ップS78)。続いて、エンジン制御部53は、マゼン
タのインクカートリッジ63のエラーが、インクローの
エラーであるかどうかを判断する(ステップS79)。 【0117】マゼンタのインクカートリッジ63のエラ
ーがインクローのエラーである場合(ステップS79:
Yes)には、発光ダイオード30を点滅させる(ステ
ップS80)。一方、マゼンタのインクカートリッジ6
3のエラーがインクローのエラーでない場合(ステップ
S79:No)、つまり、インクエンドのエラーである
場合には、発光ダイオード30を点灯させる(ステップ
S81)。そして、後述する図17のステップS115
の処理に飛ぶ。 【0118】上記ステップS77で、インクに関するエ
ラーが、マゼンタのインクカートリッジ63に関するエ
ラーでない場合(ステップS77:No)には、図16
に示すように、エンジン制御部53は、そのインクに関
するエラーが、シアンのインクカートリッジ64に関す
るエラーであるかどうかを判断する(ステップS9
0)。具体的には、インクカートリッジ情報部57か
ら、シアンインクについてのインクローのエラー情報信
号又はインクエンドのエラー情報信号が、出力されてい
るかどうかを判断する。 【0119】インクに関するエラーが、シアンのインク
カートリッジ64に関するエラーである場合(ステップ
S90:Yes)には、エンジン制御部53は、キャリ
ッジ60を、図10に示した位置Cに移動する(ステッ
プS91)。続いて、エンジン制御部53は、シアンの
インクカートリッジ64のエラーが、インクローのエラ
ーであるかどうかを判断する(ステップS92)。 【0120】シアンのインクカートリッジ64のエラー
がインクローのエラーである場合(ステップS92:Y
es)には、発光ダイオード30を点滅させる(ステッ
プS93)。一方、シアンのインクカートリッジ64の
エラーがインクローのエラーでない場合(ステップS9
2:No)、つまり、インクエンドのエラーである場合
には、発光ダイオード30を点灯させる(ステップS9
4)。そして、後述する図17のステップS115の処
理に飛ぶ。 【0121】上記ステップS90で、インクに関するエ
ラーが、シアンのインクカートリッジ64に関するエラ
ーでない場合(ステップS90:No)には、エンジン
制御部53は、そのインクに関するエラーが、ライトシ
アンのインクカートリッジ65に関するエラーであるか
どうかを判断する(ステップS95)。具体的には、イ
ンクカートリッジ情報部57から、ライトシアンインク
についてのインクローのエラー情報信号又はインクエン
ドのエラー情報信号が、出力されているかどうかを判断
する。 【0122】インクに関するエラーが、ライトシアンの
インクカートリッジ65に関するエラーである場合(ス
テップS95:Yes)には、エンジン制御部53は、
キャリッジ60を、図10に示した位置Dに移動する
(ステップS96)。続いて、エンジン制御部53は、
ライトシアンのインクカートリッジ65のエラーが、イ
ンクローのエラーであるかどうかを判断する(ステップ
S97)。 【0123】ライトシアンのインクカートリッジ65の
エラーがインクローのエラーである場合(ステップS9
7:Yes)には、発光ダイオード30を点滅させる
(ステップS98)。一方、ライトシアンのインクカー
トリッジ64のエラーがインクローのエラーでない場合
(ステップS97:No)、つまり、インクエンドのエ
ラーである場合には、発光ダイオード30を点灯させる
(ステップS99)。そして、後述する図17のステッ
プS115の処理に飛ぶ。 【0124】上記ステップS95で、インクに関するエ
ラーが、ライトシアンのインクカートリッジ65に関す
るエラーでない場合(ステップS95:No)には、エ
ンジン制御部53は、そのインクに関するエラーが、ラ
イトマゼンタのインクカートリッジ66に関するエラー
であるかどうかを判断する(ステップS100)。具体
的には、インクカートリッジ情報部57から、ライトマ
ゼンタインクについてのインクローのエラー情報信号又
はインクエンドのエラー情報信号が、出力されているか
どうかを判断する。 【0125】インクに関するエラーが、ライトマゼンタ
のインクカートリッジ66に関するエラーである場合
(ステップS100:Yes)には、エンジン制御部5
3は、キャリッジ60を、図10に示した位置Eに移動
する(ステップS101)。続いて、エンジン制御部5
3は、ライトマゼンタのインクカートリッジ66のエラ
ーが、インクローのエラーであるかどうかを判断する
(ステップS102)。 【0126】ライトマゼンタのインクカートリッジ66
のエラーがインクローのエラーである場合(ステップS
102:Yes)には、発光ダイオード30を点滅させ
る(ステップS103)。一方、ライトシアンのインク
カートリッジ64のエラーがインクローのエラーでない
場合(ステップS102:No)、つまり、インクエン
ドのエラーである場合には、発光ダイオード30を点灯
させる(ステップS104)。そして、後述する図17
のステップS115の処理に飛ぶ。 【0127】上記ステップS100で、インクに関する
エラーが、ライトマゼンタのインクカートリッジ66に
関するエラーでない場合(ステップS100:No)に
は、図17に示すように、エンジン制御部53は、その
インクに関するエラーが、黒のインクカートリッジ61
に関するエラーであるかどうかを判断する(ステップS
110)。具体的には、インクカートリッジ情報部57
から、黒インクについてのインクローのエラー情報信号
又はインクエンドのエラー情報信号が、出力されている
かどうかを判断する。 【0128】インクに関するエラーが、黒のインクカー
トリッジ61に関するエラーである場合(ステップS1
10:Yes)には、エンジン制御部53は、キャリッ
ジ60を、図10に示した位置Fに移動する(ステップ
S111)。続いて、エンジン制御部53は、黒のイン
クカートリッジ61のエラーが、インクローのエラーで
あるかどうかを判断する(ステップS112)。 【0129】黒のインクカートリッジ61のエラーがイ
ンクローのエラーである場合(ステップS112:Ye
s)には、発光ダイオード30を点滅させる(ステップ
S113)。一方、黒のインクカートリッジ61のエラ
ーがインクローのエラーでない場合(ステップS11
2:No)、つまり、インクエンドのエラーである場合
には、発光ダイオード30を点灯させる(ステップS1
14)。 【0130】これらステップS72〜ステップS114
までの状態が、本実施形態における第2段階である。こ
の第2段階において、ユーザは、キャリッジ60の位置
と、発光ダイオード30の点灯状態で、どのインクにど
のようなエラーが発生しているのかを、把握することが
できる。そして、ユーザは該当するインクカートリッジ
の交換等の必要な作業を行う。 【0131】したがって、次にエンジン制御部53は、
インクに関するエラーが復旧したかどうかを判断する
(ステップS115)。インクに関するエラーが復旧し
ていない場合(ステップS115:No)には、このス
テップS115の処理を繰り返して待機する。 【0132】インクに関するエラーが復旧した場合(ス
テップS115:Yes)には、上述したステップS5
3からの印刷処理を再開する。 【0133】以上のように、本実施形態に係るプリンタ
10によれば、プリンタ10の印刷用紙及びインクに関
するエラー表示の段階として、第1段階と第2段階とを
設け、この第1段階と第2段階とにより、発光ダイオー
ド30の表示の意味を異ならせ、且つ、キャリッジ60
の停止位置を異ならせることとしたので、1個の発光ダ
イオード30とキャリッジ60の停止位置との組み合わ
せを用いて、多数のエラー状態をユーザに知らせること
ができる。 【0134】すなわち、第1段階では、発光ダイオード
30を用いて、印刷用紙に関するエラーが発生したの
か、又は、インクに関するエラーが発生したのかを、ユ
ーザに知らしめることができる。印刷用紙に関するエラ
ーの場合は、第2段階では、発光ダイオード30を用い
て、紙詰まりエラーが発生したのか、又は、紙なしエラ
ーが発生のかを、ユーザに知らしめることができる。イ
ンクに関するエラーの場合は、第2段階では、6色ある
インクのうち、どのインクについてエラーが発生したの
かを、キャリッジ60の位置A〜位置Fでユーザに知ら
しめ、インクローであるのか、又は、インクエンドであ
るのかを、発光ダイオード30を用いてユーザに知らし
めることができる。 【0135】このように1個の発光ダイオードの表示状
態に、複数の段階を設け、その段階毎に同じ表示態様で
も異なる意味合いを持たせるとともに、キャリッジ60
の停止位置にも意味合いを持たせることにより、プリン
タ10単体で、複雑なエラー状態でもユーザに知らせる
ことができる。 【0136】なお、本発明は上記実施形態に限定されず
種々に変形可能である。例えば、上述した実施形態にお
いては、プリンタ10に生じるプリンタ状態が、インク
の残量に関するエラーである場合と、印刷用紙に関する
エラーである場合を例として本発明を説明したが、他の
プリンタ状態についても同様に適用できる。例えば、プ
リンタ状態として、ロール紙を印刷するモードであるの
か、A4版の普通紙を印刷するモードであるのかを、ユ
ーザに知らせる手段として、発光ダイオード30を用い
るようにしてもよい。 【0137】さらに、上述した実施形態においては、プ
リンタ状態表示装置として、発光ダイオード30を用い
た場合を説明したが、これに限るものではなく、例え
ば、液晶表示パネルや、小さい電球等を用いてもよい。 【0138】また、上述したプリンタ10は、データ読
み出し装置として、PCカードスロットを装備している
例を説明したが、これに限るものではなく、例えば、C
D−ROMドライブや、フロッピー(登録商標)ディス
クドライブ等を装備させてもよい。この場合、それに応
じて、データ記録媒体としてCD−ROMやフロッピー
ディスク等を使用する。 【0139】さらに、上述した実施形態においては、プ
リンタ10が、プリンタ状態表示の段階として、第1段
階と、第2段階を有する場合を例に説明したが、これ以
上の段階を備えていてもよい。 【0140】また、上述の実施形態で説明した各処理に
ついては、これら各処理を実行するためのプログラムを
フロッピーディスク、CD−ROM(Compact Disc-Rea
d Only Memory)、ROM、メモリカード等の情報記録
媒体に記録して、情報記録媒体の形で頒布することが可
能である。この場合、このプログラムが記録された情報
記録媒体をプリンタ10に読み込ませ、実行させること
により、上述した実施形態を実現することができる。 【0141】また、プリンタ10は、オペレーティング
システムや別のアプリケーションプログラム等の他のプ
ログラムを備える場合がある。この場合、プリンタ10
の備える他のプログラムを活用し、情報記録媒体にはそ
のプリンタ10が備えるプログラムの中から、上述した
実施形態と同等の処理を実現するプログラムを呼び出す
ような命令を記録するようにしてもよい。 【0142】さらに、このようなプログラムは、記録媒
体の形ではなく、ネットワークを通じて搬送波として頒
布することも可能である。ネットワーク上を搬送波の形
で伝送されたプログラムは、プリンタ10に取り込まれ
て、このプログラムを実行することにより上述した実施
形態を実現することができる。 【0143】また、情報記録媒体にプログラムを記録す
る際や、ネットワーク上を搬送波として伝送される際
に、プログラムの暗号化や圧縮化がなされている場合が
ある。この場合には、これら情報記録媒体や搬送波から
プログラムを読み込んだプリンタ10は、そのプログラ
ムの復号化や伸張化を行った上で、実行する必要があ
る。 【0144】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るプリ
ンタは、複数のプリンタ状態を上位の概念で分類し、こ
の分類した上位の概念毎に異なる態様で、プリンタ状態
表示装置を表示させる、第1制御手段と、ユーザが所定
のトリガー入力をした場合に、複数のプリンタ状態の上
位の概念をさらに下位の概念に分類し、この分類した下
位の概念毎に異なる態様で、プリンタ状態を表示させ
る、第2制御手段とを備えるようにしたので、複雑なプ
リンタ状態であっても、プリンタ状態表示装置を用い
て、ユーザに知らせることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態に係るプリンタの構成を、
プリンタカバーを一部切り欠いて示す平面図。 【図2】本発明の第1実施形態に係るプリンタの内部処
理を説明するブロック図。 【図3】本発明の第1実施形態に係るプリンタにおける
第1段階の発光ダイオードの表示態様を表にして示す
図。 【図4】本発明の第1実施形態に係るプリンタにおける
第2段階の発光ダイオードの表示態様を表にして示す
図。 【図5】本発明の第1実施形態に係るプリンタの印刷処
理を説明するフローチャートを示す図(その1)。 【図6】本発明の第1実施形態に係るプリンタの印刷処
理を説明するフローチャートを示す図(その2)。 【図7】本発明の第2実施形態に係るプリンタの内部処
理を説明するブロック図。 【図8】本発明の第2実施形態に係るプリンタにおける
第2段階の発光ダイオードの表示態様を表にして示す
図。 【図9】本発明の第2実施形態に係るプリンタの印刷処
理を説明するフローチャートを示す図。 【図10】本発明の第3実施形態に係るプリンタにおい
て、インクの残量に関するエラーが発生した場合の第2
段階における、キャリッジの停止位置とその示す意味を
説明する図。 【図11】本発明の第3実施形態に係るプリンタの内部
処理を説明するブロック図。 【図12】本発明の第3実施形態に係るプリンタにおけ
る第1段階の発光ダイオードの表示態様を表にして示す
図。 【図13】本発明の第3実施形態に係るプリンタでイン
クの残量に関するエラーが発生した場合における第2段
階の発光ダイオードの表示態様を表にして示す図。 【図14】本発明の第3実施形態に係るプリンタの印刷
処理を説明するフローチャートを示す図(その1)。 【図15】本発明の第3実施形態に係るプリンタの印刷
処理を説明するフローチャートを示す図(その2)。 【図16】本発明の第3実施形態に係るプリンタの印刷
処理を説明するフローチャートを示す図(その3)。 【図17】本発明の第3実施形態に係るプリンタの印刷
処理を説明するフローチャートを示す図(その4)。 【符号の説明】 10 プリンタ 12 プリンタ本体部 14 プリンタカバー 20 ガイドレール 22 キャリッジ 24 黒のインクカートリッジ 26 カラーのインクカートリッジ 30 発光ダイオード 32 キャリッジ移動スイッチ 40 PCカードスロット 50 データ受信部 51 コマンド解析部 52 イメージ生成部 53 エンジン制御部 54 印刷エンジン 55 インクカートリッジ情報部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 3/12 B41J 3/04 102Z Fターム(参考) 2C056 EA24 EA29 EB13 EB20 EB44 EB51 EC11 EC26 EC34 EC36 EC38 FA10 2C061 AQ05 CQ22 CQ27 CQ29 CQ41 CQ42 HJ05 HV34 5B021 AA01 PP04 5E501 AA06 BA03 CA05 EA32 FA46 FB28 FB30

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1 】プリンタにおいて生じる複数のプリンタ
    状態を表示するための、プリンタ状態表示装置と、 前記複数のプリンタ状態を上位の概念で分類し、この分
    類した上位の概念毎に異なる態様で、前記プリンタ状態
    表示装置を表示させる、第1制御手段と、 ユーザが所定のトリガー入力をしたかどうかを判断す
    る、トリガー入力判断手段と、 前記トリガー入力判断手段でユーザが所定のトリガーを
    入力したと判断した場合に、前記複数のプリンタ状態の
    上位の概念をさらに下位の概念に分類し、この分類した
    下位の概念毎に異なる態様で、前記プリンタ状態表示装
    置を表示させる、第2制御手段と、 を備えることを特徴とするプリンタ。 【請求項2 】前記第1制御手段による前記プリンタ状
    態表示装置の表示の態様と、前記第2制御手段による前
    記プリンタ状態表示装置の表示の態様とで、前記複数の
    プリンタ状態のうち、当該プリンタがどの状態になって
    いるのかを、ユーザが把握できるように、前記第1制御
    手段及び前記第2制御手段は、前記複数のプリンタ状態
    を分類する、ことを特徴とする請求項1に記載のプリン
    タ。 【請求項3 】前記プリンタ状態表示装置は、1個だけ
    設けられている、ことを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載のプリンタ。 【請求項4 】前記プリンタ状態表示装置が表示する前
    記複数のプリンタ状態は、複数の記録媒体用カートリッ
    ジに関するエラーの種別であり、 前記第1制御手段は、前記記録媒体用カートリッジに関
    するエラーを、前記記録媒体用カートリッジの記録媒体
    の残量が少なくなったことを示す記録媒体ローの状態
    と、前記記録媒体用カートリッジの記録媒体の残量がほ
    とんどなくなったことを示す記録媒体エンドの状態と
    に、分類し、 前記第2制御手段は、前記記録媒体用カートリッジに関
    するエラーを、前記複数の記録媒体用カートリッジ毎に
    分類する、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載のプリンタ。 【請求項5 】前記プリンタ状態表示装置が表示する前
    記複数のプリンタ状態は、印刷用紙に関するエラーの種
    別と記録媒体用カートリッジに関するエラーの種別とに
    関するものであり、 前記第1制御手段は、発生したエラーを、前記印刷用紙
    に関するエラーと、前記記録媒体用カートリッジに関す
    るエラーとに、分類し、 前記第2制御手段は、前記印刷用紙に関するエラーを、
    印刷用紙が詰まった紙詰まりエラーと、印刷用紙がなく
    なった紙なしエラーとに、分類し、前記記録媒体用カー
    トリッジに関するエラーを、前記記録媒体用カートリッ
    ジの記録媒体の残量が少なくなったことを示す記録媒体
    ローの状態と、前記記録媒体用カートリッジの記録媒体
    の残量がほとんどなくなったことを示す記録媒体エンド
    の状態とに、分類する、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載のプリンタ。 【請求項6 】前記トリガー入力判断手段でユーザが何
    らかのトリガーを入力したと判断した場合に、エラーが
    発生した前記記録媒体用カートリッジ毎に異なる位置
    へ、前記記録媒体用カートリッジを搭載しているキャリ
    ッジを移動させる、第3制御手段を、さらに備えること
    を特徴とする請求項5に記載のプリンタ。 【請求項7 】前記トリガーは、ユーザがキャリッジ移
    動スイッチを押下することにより、入力される、ことを
    特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のプ
    リンタ。 【請求項8 】前記プリンタ状態表示装置は、発光ダイ
    オードである、ことを特徴とする請求項1乃至請求項7
    のいずれかに記載のプリンタ。 【請求項9 】前記第1制御手段及び前記第2制御手段
    は、前記複数のプリンタ状態の分類毎に、発光ダイオー
    ドの明滅の態様を変える、ことを特徴とする請求項8に
    記載のプリンタ。 【請求項10 】データ記録媒体に記録されている印刷
    用のデータを読み出す、データ読み出し装置を、さらに
    備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のい
    ずれかに記載のプリンタ。 【請求項11 】複数のプリンタ状態を表示するための
    プリンタ状態表示装置を有するプリンタの制御方法であ
    って、 前記複数のプリンタ状態を上位の概念で分類し、この分
    類した上位の概念毎に異なる態様で、前記プリンタ状態
    表示装置を表示させる、第1制御工程と、 ユーザが所定のトリガー入力をしたかどうかを判断す
    る、トリガー入力判断工程と、 前記トリガー入力判断工程でユーザが所定のトリガーを
    入力したと判断した場合に、前記複数のプリンタ状態の
    上位の概念をさらに下位の概念に分類し、この分類した
    下位の概念毎に異なる態様で、前記プリンタ状態表示装
    置を表示させる、第2制御工程と、 を備えることを特徴とするプリンタの制御方法。 【請求項12 】複数のプリンタ状態を表示するための
    プリンタ状態表示装置を有するプリンタを制御するため
    のプログラムが記録された情報記録媒体であって、 前記複数のプリンタ状態を上位の概念で分類し、この分
    類した上位の概念毎に異なる態様で、前記プリンタ状態
    表示装置を表示させる、第1制御ステップと、 ユーザが所定のトリガー入力をしたかどうかを判断す
    る、トリガー入力判断ステップと、 前記トリガー入力判断ステップでユーザが所定のトリガ
    ーを入力したと判断した場合に、前記複数のプリンタ状
    態の上位の概念をさらに下位の概念に分類し、この分類
    した下位の概念毎に異なる態様で、前記プリンタ状態表
    示装置を表示させる、第2制御ステップと、 を備えるプログラムを記録したことを特徴とする情報記
    録媒体。
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