JP2002078715A - 超音波手術システム - Google Patents

超音波手術システム

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JP2002078715A
JP2002078715A JP2000270623A JP2000270623A JP2002078715A JP 2002078715 A JP2002078715 A JP 2002078715A JP 2000270623 A JP2000270623 A JP 2000270623A JP 2000270623 A JP2000270623 A JP 2000270623A JP 2002078715 A JP2002078715 A JP 2002078715A
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Tomohisa Sakurai
友尚 櫻井
Yoshitaka Honda
吉隆 本田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハンドピースの故障状態や異常を早期に調べ
る。 【解決手段】装置本体2の信号発生部24、アンプ25
及び出力トランス27は、前記超音波振動子を駆動する
駆動信号を発生する発振手段となっている。駆動制御部
30は、信号発生部24を制御して、前記発生した駆動
信号の周波数を所定の周波数範囲で掃引する。検出部2
6及び振動子状態検知制御部31は、前記駆動信号の駆
動周波数を変化させたときに前記超音波振動子のインピ
ーダンスを検出し、このインピーダンスの検出結果のピ
ーク値を状態表示部22に表示する。スタートスイッチ
23は、このような超音波振動子の状態をチェックする
動作をスタートさせるためのスイッチとなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波振動によっ
て生体組織を処置する超音波手術システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来から超音波振動を利用して
生体組織を凝固しながら切開する超音波手術装置が実用
化されている。この種の超音波手術装置では、生体組織
を処置する処置部を備えたハンドピースの内部に、超音
波振動を発生する超音波振動子と、この超音波振動子か
らの超音波振動を前記処置部に伝達するプローブとを内
蔵した構造になっている。そして、超音波手術装置は、
内視鏡下手術に応用されており、ハンドピースに設けら
れたハンドルの操作によって、ハンドピース先端に設け
られている組織把持具であるジョーが超音波振動してい
るプローブに向かって閉じるように動作し、プローブと
ジョーとの間に生体組織を挟み込んで超音波振動エネル
ギーを与えることで、該組織を凝固切開する。
【0003】このような超音波手術装置においては、プ
ローブとジョーの間の把持力が過大であったり、プロー
プとジョーの根元部分に組織が詰まってしまい、プロー
ブの超音波振動に対する負荷が過大になってしまうと、
超音波振動の出力が行われなくなってしまう。
【0004】このことに対応して、例えば、本件出願人
による特願平10−168651号には、超音波振動を
出力して処置を行っている間、超音波振動に対する負荷
状態を検出してそれをバーグラフで表示する超音波手術
装置が開示されている。この超音波手術装置では、状態
を利用者に告知することで、把持力を適切にするか、ま
たはハンドピース先端部の洗浄を促すことで、手術をス
ムーズに進行することを可能にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
超音波手術装置では、ハンドピースは洗浄、滅菌を行っ
て繰り返して使用する事が出来るが、洗浄やオートクレ
ーブ滅菌等を行なった場合、ケーブルや水密構造部分に
傷がついて超音波振動子を内蔵するハンドピースのケー
ス内部に蒸気や水分が僅かづつ浸入したり、ケーブルが
断線したり、或いは短絡するなどの故障状態となる可能
性がある。また長期間に亘って繰り返して使用していく
うちに、超音波振動子が劣化していく場合がある。さら
に、ハンドピースのケース内部への水分の浸入等による
特性の変化は、それがわずかな場合には特に支障は無い
が、あるレベル以上浸入すると超音波振動子での振動が
十分発生せず動作が不安定になる虞がある。しかしなが
ら、前述の超音波手術装置では、超音波振動を出力して
処置を行っている間しか超音波振動子に対する負荷状態
をモニターできず、ハンドピースの故障状態や異常を早
く知ることができなかった。
【0006】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
ものであり、ハンドピースの故障状態や異常を早期に調
べることが可能な超音波手術システムの提供を目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の請求項1記載の超音波手術システムは、超音波
振動子を駆動する駆動信号を発生する発振手段と、前記
発振手段の周波数を所定の周波数範囲で掃引する掃引手
段と、前記掃引手段により前記駆動信号の駆動周波数を
変化させたときに前記超音波振動子のインピーダンスを
検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果を告知す
る告知手段と、を具備したことを特徴とする。
【0008】この構成により、ハンドピースの故障状態
や異常を早期に調べることが可能となる。
【0009】本発明の請求項2に記載の超音波手術シス
テムは、請求項1記載の超音波手術システムであって、
前記掃引手段の掃引範囲が前記超音波振動子の共振周波
数を含む周波数範囲であることを特徴とする。
【0010】この構成により、より効率的にハンドピー
スの故障状態や異常を調べることが可能となる。
【0011】本発明の請求項3に記載の超音波手術シス
テムは、請求項1記載の超音波手術システムであって、
前記検出手段の検出結果の最大値を保持する保持手段を
具備したことを特徴とする。
【0012】この構成により、ハンドピースの故障状態
や異常を判りやすく表示することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1及び図2は本発明に係る超音
波手術システムの第1の実施の形態を超音波凝固切開装
置に適用したものを示し、図1はシステム全体を示す説
明図、図2は第2の超音波処置具を示す説明図である。
【0014】図1において、超音波手術システム1に
は、装置本体2と、この装置本体2に接続されたフット
スイッチ3と、第1の超音波処置具100Aのハンドピ
ース4Aとがそれぞれ設けられている。また、ハンドピ
ース4Aには接続ケーブル5の基端部が接続されてい
る。この接続ケーブル5の先端部にはコネクタ6が接続
されている。ここで、装置本体2のフロントパネル7に
は超音波処量具接続部8が設けられている。そして、こ
の接続部8には第1の超音波処量具100Aのコネクタ
6が着脱自在に連結されるようになっている。
【0015】なお、本発明で使用される超音波処置具と
しては、図1に示す第1の超音波処置具100Aや、図
2に示す第2の超音波処置具100Bなどがある。ここ
で、図1の第1の超音波処置具100Aのハンドピース
4Aには、細長いシース9と、このシース9の基端部に
連結された手元側の操作部10と、シース9の先端部に
設置された処置部11とがある。またハンドピース4A
の内部には超音波振動を発生する超音波振動子と、この
超音波振動子からの超音波振動を処置部11に伝達する
プローブ12とが含まれる。さらに処置部11にはシー
ス9の先端部に回転可能な把持部(ジョー)13が設け
られている。この把持部13はプローブ12の先端部に
対して接離可能になっている。
【0016】またハンドピース4Aの手元側の操作部1
0には固定ハンドル14aと可動バンドル14bとが設
けられている。そして固定ハンドル14aに対して可動
ハンドル14bを開閉動作することによって処置部11
の把持部13をプローブ12の先端部に対して接離させ
ることができる。このような構造により処置部11は、
生体組織を処置するようになっている。
【0017】一方、第2の超音波処置具100Bのハン
ドピース4Bには第1の超音波処置具100Aと異なる
構成の処置部15が設けられている。この処置部15に
はシース9の先端部に固定された略L字状の受け部16
とシース9内に軸方向にスライド可能な突き当て部17
とが設けられている。ここで受け部16または突き当て
部材17のいずれか一方には超音波振動するプローブ1
2が連結されている。
【0018】このような第1及び第2の超音波処置具1
00Bのいずれにおいても、固定ハンドル14aと可動
バンドル14bを開閉操作することで生体組織が先端処
置部に把持され、フットスイッチ3を操作することで超
音波振動が発生し組織を凝固切開することが可能とな
る。
【0019】図3は図1の装置本体2をさらに詳細に示
す斜視図である。また装置本体2のフロントパネル7に
は、図3に示すように、電源スイッチ18と表示パネル
19とが設けられている。さらに表示パネル19の中に
は超音波振動の大きさ(振幅の大きさ)を設定した値を
示す設定表示部20と超音波振動子の状態を表示するバ
ーグラフ表示部22が設けられている。また設定部21
には設定を行うためのアップスイッチ21aとダウンス
イッチ21bがある。またフロントパネル7には、超音
波振動子の状態をチェックする動作をスタートさせるた
めのスタートスイッチ23が設けられている。
【0020】図4は装置本体2の回路構成を示すブロッ
ク図である。図4において、装置本体2内部には、超音
波振動子の駆動周波数を発生する信号発生部24と、信
号発生部24で発生させた信号を増幅するアンプ25
と、アンプ25から出力される駆動信号の電圧と電流を
検出する検出部26と、超音波振動子と駆動装置とを絶
縁分離する出力トランス27とが設けられている。
【0021】ハンドピース4Aの内部にはそのハンドピ
ースの種類を示すID手段28が設けられている。一
方、装置本体2には、ハンドピース種類判別手段29が
設けられている。ハンドピース種類判別手段29は、前
記ID手段28の読み取りを行うことにより、ハンドピ
ースの種類を判別する。その結果は駆動制御部30に伝
えられて、駆動制御部30は、各ハンドピースの種類に
従った駆動パラメータ(基本周波数や電流値、最大連続
出力時間等)を設定し、前記超音波振動子の駆動信号の
電圧と電流の検出結果に基づいて信号発生部24に駆動
開始周波数と超音波出力の大きさに関連する信号を伝達
して、フットスイッチ3の操作によって超音波振動出力
を行わせるようになっている。
【0022】なお超音波出力の大きさは設定表示部20
に表示される。また、超音波出力の大きさは設定部21
によって設定が可能になっている。
【0023】装置本体2には、さらに振動子状態検知制
御部31が設けられており、ハンドピース種類判別手段
29の結果を受けて、各ハンドピース毎の状態検出を電
圧電流の検出結果を基に行う。この場合、装置本体2
は、スタートスイッチ23を操作することで振動子状態
検知制御部31が駆動制御部30に、振動子の状態を検
出するのに必要な周波数と超音波出力の大きさの指示信
号を送出し、得られた結果を状態表示部22に表示する
ようになっている。
【0024】このような構成により、信号発生部24、
アンプ25及び出力トランス27は、前記超音波振動子
を駆動する駆動信号を発生する発振手段となっている。
駆動制御部30は、この発振手段の周波数を所定の周波
数範囲で掃引する掃引手段となっている。検出部26及
び振動子状態検知制御部31は、この掃引手段により前
記駆動信号の駆動周波数を変化させたときに前記超音波
振動子のインピーダンスを検出する検出手段となってい
る。状態表示部22は、この検出手段の検出結果を告知
する告知手段となっている。また、前記掃引手段の掃引
範囲は、前記超音波振動子の共振周波数を含む周波数範
囲としている。さらに、振動子状態検知制御部31は、
前記検出手段の検出結果の最大値を保持する保持手段を
具備している。
【0025】(作用)ここで、図5を用いてハンドピー
スの内部の超音波振動子の特性について説明する。図5
は一般的な超音波振動子の電気的特性を説明する説明図
であり、図5(a)は超音波振動子を電気回路記号で示
し、図5(b)は図5(a)の超音波振動子を電気的等
価回路で示している。
【0026】一般に図5(a)に示す超音波振動子41
は、図5(b)に示すインダクタンス成分L、キャパシ
タンス成分C、及び抵抗成分Rの直列共振部と、物理的
キャパシタンス成分(制動キャパシタンス)Cbとの並
列回路で示される。
【0027】図6は図5に比べて効率化を図った超音波
振動子の電気的特性を説明する説明図であり、図6
(a)は超音波振動子を電気回路記号で示し、図6
(b)は図6(a)の超音波振動子を電気的等価回路で
示している。
【0028】超音波振動子41を効率よく駆動するため
には、図6(a)に示すように並列にインダクタンスL
mを挿入する。これにより図6(b)に示すようにLm
とCbが共振周波数で並列共振をおこさせて、実質的に
これらに流れるエネルギーをキャンセルする。
【0029】図7は図6(b)の状態で超音波振動子の
インピーダンス特性による動作を説明する説明図であ
る。図7(a)は図6(b)の状態でのインピーダンス
特性を示している。
【0030】超音波振動子41とインダクタンスLmの
並列接続は、極小値(=R)となる共振周波数frを中
心として周波数fが変化すると、図7(a)のインピー
ダンス特性を示す。この場合、flとf2は反共振周波
数であり、この2か所でインピーダンス|Z|は極大値
をとる。超音波振動子41が正常な場合は図における実
線のような変化を示すが、もし超音波振動子41を内蔵
するハンドピース内部に水分が多量に浸入した場合、図
における破線のような変化を示す。
【0031】図7(b)は、振動子状態検知制御部3に
検知したインピーダンス|Z|のピークをホールドする
機能を動作させて振動子に印可する周波数fをfl側か
らf2側に変化させた場合の検出結果を示したものであ
る。この場合、この図から分かるように、ハンドピース
が正常の場合はインピーダンス|Z|の大きさのピーク
は高いのでその結果に基づいてインジケータ22が高い
レベルの表示を行い、故障状態の場合はインピーダンス
|Z|の大きさのピークが低下するのでその結果をイン
ジケータ22で示すことで、ハンドピースの状態を告知
することが可能である。
【0032】図8はこのような超音波手術システムの動
作を示すフローチャートである。図8に示すように、ま
ず、装置本体2は、ステップS1において、電源スイッ
チ18がオンされると、ステップS2において、ハンド
ピース種類判別手段29がハンドピースの接続状態を確
認し、接続された場合には、ステップS3において、ハ
ンドピースの種類を判別して、その結果によって各種パ
ラメーターをセットする。この後、ステップS4におい
て、ハンドピースチェックのスタートスイッチ23が押
されたら、駆動制御部30はステップS5の処理に移行
して信号発生部24が発生する信号に対して本駆動時
(超音波振動を出力して処置を行っている状態)より小
さいチェック用の信号レベルにセットし、ステップS6
の処理に移行して信号発生部24に対して周波数fを各
ハンドピースに従ったスキャン範囲にセットし、ステッ
プS7において、振動子状態検知制御部31はスキャン
を開始してインピーダンス|Z|の大きさをピークホー
ルドし、ステップS8において、その結果を状態表示部
22のインジケータに表示させる。
【0033】ここで、著しくインピーダンス|Z|が低
下している場合はステップS9において故障と判断し、
ステップS10に移行して超音波出力を行わずにその旨
を告知するようにする。この場合、インジケータ22に
もその状態は表示される。インピーダンス|Z|があま
り低下していない場合は、ステップS9において問題無
しと判断し、ステップS11の超音波処置のための超音
波出力を行う処理に進む。
【0034】図9はハンドピースの各種状態におけるイ
ンピーダンス|Z|のスキャンの結果を示すグラフであ
り、Aはハンドピースが正常な場合、Bは水分浸入など
故障の場合、Cはハンドピースへのコードが断線してい
る場合、Dはショートしている場合を示している。
【0035】Aの状態は図5(a)の実戦の状態、Bの
状態は図5(b)の破線の状態と同様である。Cのハン
ドピースへのコードが断線している状態では、周波数f
に関係なく測定上の最大値の状態を示している。Dのシ
ョートしている状態では、インピーダンス|Z|が0の
状態を示している。
【0036】図10はインジケータ22によるインピー
ダンス表示を示す説明図であり、図10(a)は図9の
Aの状態、図10(b)は図9のBの状態、図10
(c)は図9のCの状態、図10(d)は図9のDの状
態における表示を示している。
【0037】図10において、インジケータ22はイン
ピーダンス|Z|の大きさをバーグラフ式で表示するも
のであり、複数の発光ダイオード(LED)の発光部4
4,44…を横に並べている。この場合、発光している
発光部44を斜線で示している。
【0038】図10(a)では、発光部44を左から8
5%を点灯させ、インピーダンス|Z|が大きめの状態
(測定上の最大値の85%程度)を示している。図10
(b)は、発光部44の左から40%を点灯させ、イン
ピーダンス|Z|が小さめ状態(測定上の最大値の40
%程度)を示している。図10(c)は発光部44の全
てを点灯させ、インピーダンス|Z|が測定上の最大値
の状態を示している。図10(d)は発光部44の全て
を消灯させ、インピーダンス|Z|が0の状態を示して
いる。
【0039】インジケータ22は、図10(a)〜
(d)に示すように表示することで、故障状態や異常を
告知することが可能である。なお図10(c)や図10
(d)のように、断線やショートと明確に判別できる状
態の場合には別の表示手段で異常状態を告知しても構わ
ない。
【0040】(効果)この実施の形態によれば、スター
トスイッチ23により超音波振動子の状態をチェックす
る動作をスタートさせるので、本駆動時でなくても、イ
ンジケータ22のインピーダンス|Z|の表示によっ
て、ハンドピースの故障状態、例えばハンドピースへの
水分の浸入や経年変化、及び断線やショートを使用前に
確認できる。またその異常のレベルを知ることができ
る。これにより、ハンドピースの故障状態や異常を早期
に調べることが可能で、ハンドピースを適切な時期に交
換したり修理することができる。
【0041】図11は図1の装置本体2の変形例を示す
斜視図である。図11に示すように、この変形例の装置
本体2には、インピーダンス|Z|の周波数fに対する
変化の様子をグラフ状に示す表示手段(例えば液晶表示
パネル)32を設けている。
【0042】本変形例では、このような表示手段32で
インピーダンス|Z|の周波数fに対する変化を表示す
ることで、ハンドピースの状態をより正確に把握するこ
とができる。
【0043】(第2の実施の形態)以下、図12及び図
13を用いて第2の実施の形態を説明する。この場合、
回路構成については図1乃至図6を代用して説明する。
【0044】図12は超音波振動子が故障状態となり制
動キャパシタンスCb(図5及び図6参照)が正常状態
より大きくなった場合のインピーダンス|Z|の特性を
示すグラフである。
【0045】図12において、実線には超音波振動子が
正常状態のインピーダンス|Z|の特性を示し、破線に
は超音波振動子が故障状態のインピーダンス|Z|の特
性を示している。超音波振動子のインピーダンス|Z|
の特性は、故障状態するとCb値が大きくなることで、
正常な状態の共振点flとf2がそれぞれ低域側の共振
点f3とf4に移動し、且つインピーダンス|Z|の大
きさがアンバランスとなる。この事を利用して装置本体
2(図4及び図5参照)は、振動子状態検知制御部31
で前記状態を検出し、ハンドピースの故障状態や異常を
告知する。
【0046】(作用)図13にこの第2の実施の形態の
動作を示すフローチャートであり、図8のフローチャー
トと同じ処理部分は説明を省略する。
【0047】図13において、ステップS21より前の
動作は、図8に示すステップS6までの動作と同様であ
る。ステップS21において、周波数のスキャン動作を
開始してインピーダンス|Z|の大きさを第1極大点
(fl)、極小点=共振点(fr)、第2極大点(f
2)の周波数とそのポイントでのインピーダンス|Z|
の大きさを検知しておく。次に、ステップS22におい
て、そしてflからfrまでの周波数差とfrからf2
までの周波数差を比較し、その同等性をステップS23
においてインジケータに表示する。上記2つの差の値が
極端に異なっている場合はハンドピースの故障と判断し
てステップS25において告知を行う。上記2つの差の
値があまり異なっていない場合はハンドピースの正常と
判断して図8に示すステップS11の処理を行い、処理
を終了する。なお、周波数差ではなくflとf2におけ
るレベルの差をもってハンドピースの状態を判断するこ
とも可能である。
【0048】(効果)この実施の形態によれば、超音波
振動子の制動キャパシタンス成分の変化の様子が分かる
ので、ハンドピース内部で超音波振動子に接続されてい
る複数のワイヤの内一部のワイヤが断線またはショート
した状態についても分かり、修理等を迅速に行う事が出
来る。
【0049】(第3の実施の形態)次に、図14から図
15を用いて、第3の実施の形態を説明する。図14は
本発明に係る第3の実施の形態を示すブロック図であ
る。ハンドピース204A,204Bには、個々のハン
ドピース毎に記憶内容が設定されたメモリ手段233
A,233Bが設けられている。装置本体202には、
このメモリー手段233A,233Bの内容を読み書き
する手段234と手段234を制御する制御部231が
設けてある。装置本体202には、図4における超音波
振動子の駆動手段(信号発生部24と、信号発生部2
4、アンプ25、検出部26、出力トランス27、駆動
制御部30)と同等な駆動手段235を設けている。
【0050】ここで、図1乃至図10に示した第1の実
施の形態では、装置本体2によって状態の検知結果を一
時的に保管するようになっていたが、本実施の形態で
は、状態の検知結果をハンドピース204A,204B
側に設けてあるメモリ手段(RAM)233A,233
Bに保管させるようになっている。
【0051】(作用)図15は第3の実施の形態におけ
る動作を説明するフローチャートである。図15におい
て、まず、装置本体202は、ステップS31におい
て、電源スイッチ18がオンされると、ステップS32
において、ハンドピース内のメモリ手段から前回の状態
検知結果を読み出す。この後、ステップS33におい
て、ハンドピースチェックをスタートさせ、駆動時より
小さいチェック用の信号レベルで、また周波数fを各ハ
ンドピースに従ったスキャン範囲で、超音波振動子に印
可し、スキャンを開始してインピーダンス|Z|の大き
さをピークホールドしておく。この場合、第2の実施の
形態のように周波数fの情報を検出しても良い。この
後、ステップS34において、それらのチェック結果と
メモリ手段に記憶されていた前回までのチェック結果と
を比較する。この比較結果をステップS35において参
照して差があるかどうかを判別し、差が大きければ異常
と判定してステップS36において告知する。またその
レベルをインジケーターに表示する。
【0052】ステップS35において、前記差が大きく
なければ正常であると判断してステップS37の超音波
出力の処理に進む。また今回のチェック結果はステップ
S37においてハンドピース204A,204B側のR
AMに書き込んでおく。なお一番最初のチェック結果あ
るいは工場出荷時の結果は消去せずにRAMに残してお
いて、経時的変化を見るようにしても良い。
【0053】(効果)この第3の実施例によれば、個々
のハンドピースのチェック結果がハンドピース自身にデ
ータとして残されるため、このデータを読み出すことで
経歴がわかり、また遠隔地にそのデータを送ることで離
れたところからでもハンドピースの状態を確認すること
が可能となる。
【0054】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施の形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。 (1) 超音波振動を発生する超音波振動子と、前記超
音波振動を処置部に伝達するプローブと、前記超音波振
動子を超音波振動させる駆動信号を発生する駆動手段
と、から成る超音波手術システムにおいて、前記駆動手
段には前記超音波振動子への印加周波数とインピーダン
スの関係を観測するモニタ手段と、前記モニタ手段によ
る結果に基づいて前記超音波振動子の状態を告知する告
知手段と、を具備したことを特徴とする超音波手術シス
テム。
【0055】(2) 前記超音波振動子の共振周波数近
傍の任意の範囲での周波数信号を超音波振動子に印加し
て、該周波数に対するインピーダンス値を測定し、その
値をインジケータ手段に表示することを特徴とする付記
1記載の超音波手術装置。
【0056】(3) 前記超音波振動子の共振周波数近
傍の任意の範囲で連続的に可変した周波数信号を超音波
振動子に印加して、該周波数に対するインピーダンス値
を測定し、その時の最大値をホールドしてその値をイン
ジケータ手段に表示することを特徴とする付記1記載の
超音波手術装置。
【0057】
【発明の効果】以上述べた様に請求項1乃至3に記載の
発明によれば、ハンドピースの故障状態や異常を早期に
調べることが可能で、ハンドピースを適切な時期に交換
したり修理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波手術システムの第1の実施
の形態を示す説明図。
【図2】図1の超音波手術システムに用いることが可能
な第2の超音波処置具を示す説明図。
【図3】図1の装置本体をさらに詳細に示す斜視図。
【図4】図1の装置本体の回路構成を示すブロック図。
【図5】図1の超音波手術システムに用いる一般的な超
音波振動子の電気的特性を説明する説明図。
【図6】図5に比べて効率化を図った超音波振動子の電
気的特性を説明する説明図。
【図7】図6(b)の状態でのインピーダンス特性によ
る動作を説明する説明図。
【図8】図1の超音波手術システムの動作を示すフロー
チャート。
【図9】図1のハンドピースの各種状態におけるインピ
ーダンスのスキャンの結果を示すグラフ。
【図10】図1のインジケータによるインピーダンス表
示を示す説明図。
【図11】図1の装置本体の変形例を示す斜視図。
【図12】本発明に係る第2の実施の形態を説明するた
めのグラフ。
【図13】本発明に係る第2の実施の形態の動作を示す
フローチャート。
【図14】本発明に係る第3の実施の形態を示すブロッ
ク図。
【図15】本発明に係る第3の実施の形態の動作を示す
フローチャート。
【符号の説明】
1…超音波手術システム 2…装置本体 3…フットスイッチ 4A…ハンドピース 11…処置部 12…プローブ 24…信号発生部 25…アンプ 26…検出部 27…出力トランス 30…駆動制御部 31…振動子状態検知制御部 100A…超音波処置具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動子を駆動する駆動信号を発生
    する発振手段と、 前記発振手段の周波数を所定の周波数範囲で掃引する掃
    引手段と、 前記掃引手段により前記駆動信号の駆動周波数を変化さ
    せたときに前記超音波振動子のインピーダンスを検出す
    る検出手段と、 前記検出手段の検出結果を告知する告知手段と、 を具備したことを特徴とする超音波手術システム。
  2. 【請求項2】 前記掃引手段の掃引範囲が前記超音波振
    動子の共振周波数を含む周波数範囲であることを特徴と
    する請求項1記載の超音波手術装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段の検出結果の最大値を保持
    する保持手段を具備したことを特徴とする請求項1記載
    の超音波手術装置。
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