JP2002077262A - 情報中継装置 - Google Patents

情報中継装置

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JP2002077262A
JP2002077262A JP2000266303A JP2000266303A JP2002077262A JP 2002077262 A JP2002077262 A JP 2002077262A JP 2000266303 A JP2000266303 A JP 2000266303A JP 2000266303 A JP2000266303 A JP 2000266303A JP 2002077262 A JP2002077262 A JP 2002077262A
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relay
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mac
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Hideo Odaka
英男 小高
Tatsuya Watanuki
達哉 綿貫
Riichi Yasue
利一 安江
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中継テーブルに格納するエントリ数を抑える
と共に、必要とされるメモリ容量を削減し、中継テーブ
ルの検索処理をハードウェアで容易に行う。 【解決手段】 情報中継装置20は、例えば、LANに
対してパケットの送受信制御を行う通信制御部22と、
受信したパケットに含まれるヘッダ情報を抽出するヘッ
ダ抽出部23と、この抽出されたヘッダ情報からパケッ
トの中継先を決定するヘッダ解析部24と、MACアド
レスを元に中継先情報を検索するMACアドレス検索部
26と、IPv6アドレスに基づいて中継先情報を検索
するIPv6アドレス検索部27と、ヘッダ解析部24
の指示に従ってパケットの中継を行う中継処理部28と
を備える。IPv6アドレス検索部27は、第1及び第
2領域にそれぞれ分割されたネットワーク層プロトコル
のアドレスを記憶する複数の中継テーブルを備え、受信
したパケットの宛先アドレスに基づいて該中継テーブル
を検索すると共に、この検索結果に従ってパケットの中
継を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報中継装置に係
り、特に、ネットワーク層(OSI参照モデルの第3
層)レベルでのパケット中継を行うルータ等のネットワ
ーク機器であって、パケットの中継先を決定する情報中
継装置に関する。
【0002】
【従来の技術】OSI(Open System Interconnectio
n)参照モデルの第3層(ネットワーク層)でのパケッ
ト中継を行うネットワーク機器としては、例えば、ルー
タ等が知られている。ルータは、パケットの中継先を示
す情報を記憶する中継テーブルを備え、受信したパケッ
ト内の宛先アドレス情報に基づいて中継テーブルを検索
し、パケットの送信先を決定すると共に、このパケット
を決定された送信先に中継する。
【0003】この中継テーブルを検索する際のアルゴリ
ズムとしては、例えば、「A Tree-Based Packet Routin
g Table for Berkley UNIX」(USENIX 1991)記載のR
adix Treeアルゴリズム、「Radish-A simple R
outing Table Structure forCIDR」(A technical memo
of WIDE project、1995)記載のRadish Tree
アルゴリズム等が挙げられる。これらのアルゴリズム
は、ソフトウェアによる実装が容易であり、例えば、F
reeBSD等のPC(Personal Computer)Unix
に実装されている。このFreeBSD等で動作し、こ
れらのアルゴリズムをソフトウェアで実装したPCは、
ソフトウェアベースのルータとして利用可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ソフト
ウェアベースのルータでは、検索処理が遅くなってしま
うことが想定される。そこで、上述のアルゴリズムによ
る検索処理のハードウェア化を可能にする実装方式とし
て、例えば、特開平11−191781号公報「経路検
索回路及び通信制御装置」に記載された方式等が挙げら
れる。この公知方式を適用することで、高速な検索処理
を可能とするハードウェアベースのルータを構築するこ
とができる。
【0005】ここで、上述の実装方式では、ネットワー
ク層プロトコルとしてIPv4(Internet Protocol ve
rsion4)を使用することが前提となっている。このIP
v4で用いられるアドレスの長さ(以後、アドレス長と
呼ぶ)は、32ビットであるため、中継テーブルのエン
トリ数を比較的少なく抑えることができる。このため、
上述の実装方式等を適用することによって、アルゴリズ
ムによる検索処理のハードウェア化が可能となる。
【0006】しかしながら、RFC(Request For Comm
ent)2374、2460等に記載されている次世代ネ
ットワーク層プロトコルであるIPv6(Internet Pro
tocol version6)で用いるアドレス長は、128ビット
に拡大されている。したがって、例えば、Radish
Treeアルゴリズムを用いると、中継テーブルにお
ける最大エントリ数は、IPv4の232個に対し、2
128個と膨大な数になる。このため、中継テーブルに
は、大容量のメモリが必要であって、上述のハードウェ
ア実装方式では、中継テーブルの検索処理のハードウェ
ア化が極めて困難となってしまう。本発明は、以上の点
に鑑み、中継テーブルのメモリ容量を減らし、中継テー
ブルの検索処理をハードウェアで容易に行うことができ
る情報中継装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の解決手段による
と、ネットワークを介して接続され、該ネットワークか
らの情報の中継を行う情報中継装置であって、該情報に
含まれる宛先アドレス情報の第1領域に対応する中継先
情報を記憶する第1テーブルと、該宛先アドレス情報の
第2領域に対応する中継先情報を記憶する第2テーブル
と、前記第1及び2テーブルに含まれる中継先情報を、
前記宛先アドレス情報に基づいて、検索するアドレス検
索部とを備え、前記第1テーブルに中継先情報が記憶さ
れていない場合、該情報を隣接するルータ等のネットワ
ーク機器に中継し、前記第1テーブルに中継先情報が記
憶されている場合、前記第2テーブルに従い、該情報を
ネットワーク機器を介さない他のネットワークに中継す
るようにした情報中継装置を提供する。
【0008】本発明の特徴のひとつとしては、複数のネ
ットワークを接続し、該ネットワークからの情報の中継
を行う中継手段を備える情報中継装置であって、該情報
に含まれる宛先アドレス情報の前半部分に関する中継先
情報を記憶する前半部アドレス情報記憶手段と、宛先ア
ドレス情報の後半部分に関する中継先情報を記憶する後
半部アドレス情報記憶手段と、宛先アドレス情報を基
に、該前半部アドレス情報記憶手段、および該後半部ア
ドレス情報記憶手段に対する検索を行う検索手段とを備
える。
【0009】本発明の他の特徴としては、前半部アドレ
ス情報記憶手段、および後半部アドレス情報記憶手段
は、OSI参照モデルの第3層(ネットワーク層)のネ
ットワーク層プロトコルであるIPv6やIPv4等で
用いる宛先アドレス情報に関する中継先情報を記憶す
る。
【0010】本発明の他の特徴としては、検索手段は、
受信した情報の前半部宛先アドレス情報を基に前半部ア
ドレス情報記憶手段を検索し、検索の結果、中継先情報
が登録されていない場合、検索を終了し結果を中継手段
へ返し、一方、中継先情報が登録されている場合、該情
報の後半部宛先アドレス情報を基に後半部アドレス情報
記憶手段を検索し、結果を中継手段へ返す。
【0011】本発明の他の特徴としては、中継手段は、
検索手段から受信した結果に基づき情報を中継するもの
であるが、検索結果が前半部宛先アドレス情報に対する
中継先情報が登録されていない場合、IPv6を実装し
たルータ等へ該情報を転送する。
【0012】本発明の他の特徴としては、ネットワーク
層プロトコルの宛先アドレス情報の長さがN(Nは整
数)ビットであるとした場合、前半部アドレス情報記憶
手段は、宛先アドレス情報の前半部M(Mは整数)ビッ
トに関する中継先情報を記憶し、後半部アドレス情報記
憶手段は、宛先アドレス情報の後半部(N−M)ビット
に関する中継先情報を記憶する。
【0013】本発明の他の特徴としては、ネットワーク
層プロトコルがIPv6であるとした場合、前半部アド
レス情報記憶手段は、宛先アドレス情報の前半48ビッ
トに関する中継先情報を記憶し、前記後半部アドレス情
報記憶手段は、後半80ビットに関する中継先情報を記
憶する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に関する情報
中継装置20を含むネットワーク111の構成図であ
る。なお、ここでは、ネットワーク層プロトコルとして
IPv6を使用することを前提とし、IPv6を用いた
パケットを情報中継装置20で中継処理する場合につい
て説明する。
【0015】ネットワーク111は、例えば、情報中継
装置20、IPv6を実装した複数の端末装置10a〜
10e及びIPv6ルータ11を備え、情報中継装置2
0と、端末装置10a〜10d及びIPv6ルータ11
との間は、ローカルエリアネットワーク(LAN)1a
〜1eで接続され、さらに、IPv6ルータ11は、ワ
イドエリアネットワーク(WAN)2を介して端末装置
10eに接続されている。なお、端末装置10a、10
bと、端末装置10c、10dとは、それぞれ同一サブ
ネットワーク内に所属している。また、ここで、LAN
とは、例えば、イーサネット(登録商標)等のことをい
う。
【0016】ここで、イーサネットでIPv6を用いた
パケット(IPv6パケット)について説明する。図2
は、IPv6パケット300のフォーマットの説明図で
ある。IPv6パケット300は、OSI参照モデルの
第2層(データリンク層)等で使用されるMAC(Medi
a Access Control)ヘッダ310と、ネットワーク層等
で使用されるIPv6ヘッダ320と、MACヘッダ3
10及びIPv6ヘッダ320以外のデータを格納する
データ301とを含む。
【0017】図3は、MACヘッダ310の説明図であ
る。MACヘッダ310は、宛先MACアドレス(以
後、MAC DA(Desitination Address)と呼ぶ)で
あるMAC DA311と、送信元MACアドレス(以
後、MAC SA(Source Address)と呼ぶ)であるM
AC SA312と、ネットワーク層のプロトコル種別
を示すプロトコルタイプ313とを含む。
【0018】図4は、IPv6ヘッダ320の説明図で
ある。IPv6ヘッダ320は、IPのバージョン番号
を示すバージョン321、パケットの優先度を指定する
優先度322、特定のトラフィックに属するパケットで
あることを識別するフローラベル323、IPv6ヘッ
ダの後に続くデータの長さを示すペイロード長324、
上位層のプロトコルタイプや拡張ヘッダを示す次ヘッダ
番号325、ルータによる中継回数の上限を示すホップ
リミット326、IPv6の送信元アドレス(以後、I
Pv6SAと呼ぶ)であるIP SA327及びIPv
6の宛先アドレス(以後、IPv6DAと呼ぶ)である
IP DA328とを含む。
【0019】つぎに、ネットワーク111に含まれる情
報中継装置20について説明する。情報中継装置20
は、例えば、LANを接続する物理ポート21a〜21
e(OSI参照モデルの物理層に相当)と、LANに対
してパケットの送受信制御を行う通信制御部22と、受
信したパケットに含まれるヘッダ情報を抽出するヘッダ
抽出部23と、この抽出されたヘッダ情報からパケット
の中継先を決定するヘッダ解析部24と、パケットを格
納するバッファメモリ25と、MACアドレスを元に中
継先情報を検索するMACアドレス検索部26と、IP
v6アドレスに基づいて中継先情報を検索するIPv6
アドレス検索部27と、ヘッダ解析部24で指示された
後述する中継方法に従いパケットの中継を行う中継処理
部28と、装置管理や後述するメモリ30内のソフトウ
ェアプログラムを実行するCPU29と、メモリ30と
を備えており、それぞれがバス31により接続されてい
る。
【0020】メモリ30は、RFC2080等に記載の
RIPNG(Routing InformationProtocol next gener
ation)等のルーティングプロトコルの処理を行うルー
ティング処理プログラム60と、RFC2461等に記
載のIPv6アドレスに対応するMACアドレスを求め
るNDP(Neighbor Discovery Protocol)処理を行う
NDP処理プログラム61とを含む。中継処理部28
は、例えば、デフォルトルート管理テーブル70と、後
述する中継処理部28の処理フロー(ステップ1300
〜1308)によって、パケットを中継処理するハード
ウェア等とを含む。
【0021】図5は、デフォルトルート管理テーブル7
0の説明図である。デフォルトルート管理テーブル70
は、例えば、隣接するIPv6ルータ(例えば、IPv
6ルータ11)のアドレスを示す次ホップIPアドレス
71と、パケット中継時に書き換えるMACヘッダ情報
であるMAC SA72及びMACDA73と、パケッ
トの中継先である物理ポート番号74とを含む。なお、
デフォルトルート管理テーブル70は、初期時、保守
時、障害時等の適宜の設定時に、ネットワーク管理者等
によって、手動で設定される。MACアドレス検索部2
6は、例えば、MACアドレス管理テーブル40と、物
理ポート管理テーブル50と、後述するMACアドレス
検索部26の処理フロー(ステップ1100〜110
7)によって、MACアドレスに基づきテーブル検索を
実行するハードウェア等とを含む。
【0022】図6は、MACアドレス管理テーブル40
の説明図である。MACアドレス管理テーブル40は、
例えば、MACアドレス41と、物理ポート21を識別
する物理ポート番号42とを含む。なお、ここで、物理
ポート番号42が「0」であるMACアドレスを、情報
中継装置20自身が保持するアドレスとするため、本実
施の形態では、「v」、「w」、「x」が情報中継装置2
0自身の保有するMACアドレスとなる。
【0023】また、MACアドレス管理テーブル40に
は、パケットを受信した際、このパケットを受信した物
理ポート番号42と、このパケットに含まれるMAC
SA312との組がヘッダ解析部24によって学習さ
れ、この組が登録される。なお、MACアドレス管理テ
ーブル40には、初期時、保守時、障害時等の適宜の設
定時に、情報中継装置20自身が保持するMACアドレ
スのみが登録される。
【0024】図7は、物理ポート管理テーブル50の説
明図である。物理ポート管理テーブル50は、例えば、
物理ポート番号51とサブネットアドレス52とを含
む。なお、物理ポート管理テーブル50には、初期時、
保守時、障害時等の適宜の設定時に、ネットワーク管理
者等が、物理ポート番号51とサブネットアドレス52
との組を手動で登録する。
【0025】図8は、IPv6アドレス検索部27の説
明図である。IPv6アドレス検索部27は、Pref
ixアドレス管理テーブル90を含むPrefixアド
レス検索部80と、Suffixアドレス管理テーブル
100を含むSuffixアドレス検索部81と、後述
するIPv6アドレス検索部27の処理フロー(ステッ
プ1200〜1210)によって、IPv6DAに対す
る検索を行うハードウェア等とを含む。
【0026】ここで、IPv6アドレスのアドレス体系
と、Prefixアドレス及びSuffixアドレスと
の対応について説明する。図9は、IPv6アドレスの
アドレス体系、Prefixアドレス及びSuffix
アドレスの説明図である。IPv6のユニキャストアド
レスには、その利用の仕方に応じて、グローバルユニキ
ャストアドレス250、リンクローカルアドレス26
0、サイトローカルアドレス270等の複数のアドレス
体系が存在する。本実施の形態では、IPv6アドレス
を論理的に二分割し、前半部分をPrefixアドレス
241、後半部分をSuffixアドレス242とそれ
ぞれ定義する。
【0027】グローバルユニキャストアドレス250
は、例えば、大規模インターネットサービスプロバイダ
で利用するアドレスブロックである24ビットのTLA
(Top-Level Aggregation Identifier)251と、TL
Aの下位層に位置するアドレスブロックである24ビッ
トのNLA(Next-Level Aggregation Identifier)2
52と、企業等で利用するアドレスブロックである16
ビットのSLA(Site-Level Aggregation Identifie
r)253と、端末装置を識別する64ビットのIF I
D(Interface Identifier)254とを含む。ここで
は、TLA251、NLA252がPrefixアドレ
ス241に該当し、SLA253、IF ID254が
Suffixアドレス242に該当する。
【0028】リンクローカルアドレス260は、例え
ば、上位64ビットの固定のアドレスである「FE8
0::」261と、下位64ビットのIF ID262
とを含む。ここでは、「FE80::」261の一部が
Prefixアドレス241に該当し、残りの部分がS
uffixアドレス242に該当する。サイトローカル
アドレス270は、例えば、上位48ビットの固定のア
ドレス「FEC0::」271と、16ビットのSub
(Subnet Identifier)272と、64ビットのIF I
D273とを含む。ここでは、上位のアドレスである
「FEC0::」271がPrefixアドレス241
に該当し、Sub272、IF ID273がSuff
ix242アドレスに該当する。
【0029】図10は、Prefixアドレス管理テー
ブル90の説明図である。Prefixアドレス管理テ
ーブル90は、例えば、Prefixアドレス91を含
む。なお、Prefixアドレス管理テーブル90は、
初期時、保守時、障害時等の適宜の設定時に、ネットワ
ーク管理者等により、上述のグローバルユニキャストア
ドレス250、リンクローカルアドレス260及びサイ
トローカルアドレス270のPrefixアドレス91
が設定される。本実施の形態では、グローバルユニキャ
ストアドレス250、リンクローカルアドレス260及
びサイトローカルアドレス270として、例えば、「3
FFE:1:1」、「FE80::」及び「FEC
0::」がそれぞれ設定されているとする。なお、この
Prefixアドレス管理テーブル90は、CAM(Co
ntent Addressable Memory)等のハードウェアをさらに
含む。
【0030】図11は、Suffixアドレス管理テー
ブル100の説明図である。Suffixアドレス管理
テーブル100は、例えば、Suffixアドレス10
1と、受信パケットのIPv6DA Suffixアド
レスをマスクするビット長を示すネットマスク102
と、受信パケットを中継する際、このパケットのMAC
ヘッダ310を書き換える際に用いるMAC SA10
3、MAC DA104と、このパケットの中継先ポー
トである物理ポートを示す物理ポート番号105とを含
む。なお、物理ポート番号105が「0」であるSuf
fixアドレス101は、情報中継装置20自身のアド
レスであることを意味する。
【0031】また、Suffixアドレス管理テーブル
100には、初期時、保守時、障害時等の適宜の設定時
に、ネットワーク管理者等が手動、又は、CPU29の
実行するルーティング処理プログラム60によって、中
継先情報が設定される。また、Suffixアドレス管
理テーブル100には、CPU29の実行するNDP処
理プログラム61によって、IPv6アドレスからMA
Cアドレスを求めた場合、その情報が登録される。ここ
では、Suffixアドレス101が「A::」、
「B::」である中継先情報が、ルーティング処理プロ
グラム60により設定され、また、「A::10」、
「B::10」が、NDP処理プログラム61により設
定された情報である。ここで、上述したヘッダ解析部2
4、MACアドレス検索部26、IPv6アドレス検索
部27及び中継処理部28間では、ディスクリプタ20
0により受信パケットに関する制御情報が交換される。
【0032】図12は、ディスクリプタ200のフォー
マットの説明図である。ディスクリプタ200は、例え
ば、ヘッダ抽出部23が受信IPv6パケットから抽出
したMACヘッダを書き込むためのMACヘッダ310
と、IPv6ヘッダを書き込むためのIPv6ヘッダ3
20と、受信した物理ポート番号を記録する受信物理ポ
ート番号201と、MAC DAが情報中継装置20自
身宛であるか否かを示すMAC DA自宛フラグ202
と、ネットワーク層レベルでのパケット中継(以後、L
3中継と呼ぶ)を行うことを示すL3中継フラグ203
と、L3中継を行うべきパケットであるが、デフォルト
ルート管理テーブル70を検索して中継先を決定するこ
とを要求するL3中継デフォルトフラグ204と、デー
タリンク層レベルでのパケット中継(L2中継と呼ぶ)
を行うことを示すL2中継フラグ205と、MACアド
レス管理テーブル40に登録されていないMAC DA
を含むパケットを受信したことを示すMAC DAミス
ヒットフラグ206と、CPU29に送信すべきパケッ
トであることを示すCPU送信フラグ207と、L3中
継を行うパケットのMACヘッダを書き換える際に用い
る書き換え用MAC DA208、書き換え用MAC S
A209と、パケットの中継先を示す宛先物理ポート番
号210とを含む。
【0033】つぎに、本実施の形態の動作概要について
説明する。図13は、ヘッダ解析部24の処理を示すフ
ローチャートである。まず、ヘッダ解析部24は、ヘッ
ダ抽出部23の抽出した受信パケットのヘッダ情報であ
るMACヘッダ310、IPv6ヘッダ320と、受信
した物理ポート番号とを、新たに作成したディスクリプ
タ200内のMACヘッダ310、IPv6ヘッダ32
0及び受信物理ポート番号201に設定し(ステップ1
001)、MACアドレス検索部26にこのディスクリ
プタ200を渡し、ディスクリプタ200のMACヘッ
ダ310内に記録したMAC DA311に対する検索
を要求する(ステップ1002)。
【0034】つぎに、ヘッダ解析部24は、MACアド
レス検索部26での検索完了後(ステップ1003)、
ディスクリプタ200内のMAC DA自宛フラグ20
2の値が「1」であるか否かを調べ(ステップ100
4)、「1」以外の値の場合、中継処理部28にディス
クリプタ200を渡し(ステップ1007)、処理を完
了する。
【0035】一方、ステップ1004で、このMAC
DA自宛フラグ202の値が「1」である場合、IPv
6アドレス検索部27にこのディスクリプタ200を渡
し、ディスクリプタ200のIPv6ヘッダ320内に
記録したIP DA328に対する検索を要求する(ス
テップ1005)。つぎに、ヘッダ解析部24は、IP
v6アドレス検索部27での検索完了後(ステップ10
06)、中継処理部28にディスクリプタ200を渡し
(ステップ1007)、処理を完了する。
【0036】ここで、ステップ1002に対応するMA
C DA自宛フラグ202の値(「1」あるいは
「0」)がMACアドレス検索部26によって設定され
る際の動作について説明する。図14は、MACアドレ
ス検索部26の処理を示すフローチャートである。ま
ず、MACアドレス検索部26は、ディスクリプタ20
0のMACヘッダ310内のMAC DA311を検索
キーにして、MACアドレス管理テーブル40を検索し
(ステップ1101)、このMAC DA311がMA
Cアドレス管理テーブル40に登録されているか否かを
調べる(ステップ1102)。
【0037】ステップ1102による検索の結果、MA
C DA311が登録されていない場合、MACアドレ
ス検索部26は、物理ポート管理テーブル50から受信
物理ポート番号201に該当するサブネットアドレス5
2を検索し、このサブネットアドレス52に対応する物
理ポート番号51を全て求め、ディスクリプタ200内
の宛先物理ポート番号210に、求めた全物理ポート番
号51のうち、受信物理ポート番号201以外のポート
番号を書き込み、さらに、ディスクリプタ200内のM
AC DAミスヒットフラグ206を「1」にセットし
(ステップ1103)、ヘッダ解析部24にこのディス
クリプタ200を戻し(ステップ1107)、処理を完
了する。
【0038】一方、ステップ1102による検索の結
果、MAC DA311が登録されている場合、このM
AC DA311に対する物理ポート番号42を調べ
(ステップ1104)、値が「0」以外の場合、ディス
クリプタ200内の宛先物理ポート番号210に検索結
果の物理ポート番号42を書き込み、更に、L2中継フ
ラグ205を「1」にセットし(ステップ1105)、
ヘッダ解析部24にこのディスクリプタ200を戻し
(ステップ1107)、処理を完了する。
【0039】ステップ1104で、物理ポート番号が
「0」である場合、ディスクリプタ200内のMAC
DA自宛フラグ202を「1」にセットし、ヘッダ解析
部24にこのディスクリプタ200を戻し(ステップ1
107)、処理を完了する。
【0040】つぎに、上述のステップ1005に対応す
るIPv6アドレス検索部27の動作について説明す
る。図15は、IPv6アドレス検索部27の処理を示
すフローチャートである。まず、IPv6アドレス検索
部27は、ディスクリプタ200のIPv6ヘッダ32
0内に記録されているIP DA328のPrefix
アドレスを検索キーにして、Prefixアドレス管理
テーブル90を検索し(ステップ1201)、このPr
efixアドレスが登録されているか否かを調べる(ス
テップ1202)。
【0041】ステップ1202による検索の結果、Pr
efixアドレスが登録されていない場合、IPv6ア
ドレス検索部27は、ディスクリプタ200内のL3中
継デフォルトフラグ204を「1」にセットし(ステッ
プ1203)、ヘッダ解析部24にディスクリプタ20
0を戻し(ステップ1210)、処理を完了する。
【0042】一方、ステップ1202による検索の結
果、Prefixアドレスが登録されている場合、IP
v6アドレス検索部27は、さらに、ディスクリプタ2
00内のIP DA328のSuffixアドレスを検
索キーにして、Suffixアドレス管理テーブル10
0を検索し(ステップ1204)、このSuffixア
ドレスが登録されているか否かを調べる(ステップ12
05)。
【0043】ステップ1205によるSuffixアド
レス管理テーブル100の検索の結果、Suffixア
ドレスが登録されていない場合、IPv6アドレス検索
部27は、ディスクリプタ200内のCPU送信フラグ
207を「1」にセットし(ステップ1206)、ヘッ
ダ解析部24にディスクリプタ200を戻し(ステップ
1210)、処理を完了する。これにより、受信パケッ
トの中継処理をCPU29に要求する。CPU29は、
ルーティング処理プログラム60等により、このパケッ
トの中継を行う。
【0044】ステップ1205によるSuffixアド
レス管理テーブル100の検索の結果、Suffixア
ドレスが登録されている場合、IPv6アドレス検索部
27は、Suffixアドレス管理テーブル100でS
uffixアドレスに対する物理ポート番号105を調
べ(ステップ1207)、物理ポート番号105の値が
「0」の場合、ディスクリプタ200内のCPU送信フ
ラグ207を「1」にセットし(ステップ1206)、
ヘッダ解析部24にディスクリプタ200を戻し(ステ
ップ1210)、処理を完了する。
【0045】また、ステップ1207で物理ポート番号
105が「0」以外の場合、Suffixアドレスに対
応するMAC DA104がSuffixアドレス管理
テーブル100に登録されているか否かを調べ(ステッ
プ1208)、登録されていない場合、ディスクリプタ
200内のCPU送信フラグ207を「1」に設定し
(ステップ1206)、ヘッダ解析部24にディスクリ
プタ200を戻し(ステップ1210)、処理を完了す
る。これにより、CPU29にNDP処理プログラム6
1の実行を要求することができる。
【0046】一方、ステップ1208でMAC DA1
04が登録されている場合、IPv6アドレス検索部2
7は、ディスクリプタ200内の書き換え用MAC D
A208、書き換え用MAC SA209及び宛先物理
ポート番号210に検索結果を書き込み、L3中継フラ
グ203を「1」に設定した後(ステップ1209)、
ヘッダ解析部24にディスクリプタ200を戻し(ステ
ップ1210)、処理を完了する。
【0047】つぎに、上述のステップ1007に対応す
る中継処理部28の動作について説明する。図16は、
中継処理部28の処理を示すフローチャートである。ま
ず、中継処理部28は、ヘッダ解析部24から受信した
ディスクリプタ200を元に、L3中継フラグ203が
「1」であるか否かを調べ(ステップ1301)、値が
「1」の場合、バッファメモリ25に格納された受信パ
ケットのMACヘッダ310内のMAC DA311及
びMAC SA312を、ディスクリプタ200内の書
き換え用MAC DA208及び書き換え用MAC SA
209にそれぞれ書き換え、IPv6ヘッダ320内の
ホップリミット326を1減算し、宛先物理ポート番号
210で指定されたポートにパケットを転送し(ステッ
プ1302)、処理を完了する。
【0048】つぎに、ステップ1301でL3中継フラ
グ203が「1」以外の場合、中継処理部28は、L3
中継デフォルトフラグ204を調べ(ステップ130
3)、L3中継デフォルトフラグが「1」である場合に
は、デフォルトルートテーブル70に登録された宛先情
報に基づき、バッファメモリ25に格納された受信パケ
ットのMACヘッダ310内のMAC DA311及び
MAC SA312を、ディスクリプタ内の書き換え用
MAC DA208及び書き換え用MAC SA209に
書き換え、IPv6ヘッダ320内のホップリミット3
26を1減算し、宛先物理ポート番号210で指定され
たポートにパケットを転送し(ステップ1304)、処
理を完了する。
【0049】また、ステップ1303でL3中継デフォ
ルトフラグ204が「1」以外の場合、中継処理部28
は、L2中継フラグ205を調べ(ステップ130
5)、このL2中継フラグが「1」である場合には、デ
ィスクリプタ200内の宛先物理ポート番号210で指
定されたポートにバッファメモリ25内に格納されたパ
ケットを転送し(ステップ1306)、処理を完了す
る。
【0050】一方、ステップ1305でL2中継フラグ
205が「1」以外の場合、中継処理部28は、MAC
DAミスヒットフラグ206を調べ(ステップ130
7)、このMAC DAミスヒットフラグが「1」であ
る場合、ディスクリプタ200内の宛先物理ポート番号
210で指定されたポートにバッファメモリ25内に格
納されたパケットを転送し(ステップ1306)、処理
を完了する。
【0051】また、ステップ1307でMAC DAミ
スヒットフラグ206が「1」以外の場合、中継処理部
28は、CPU29にパケットを転送し(ステップ13
08)、処理を完了する。ここで、このパケットは中継
処理装置20自身宛てのパケットであり、CPU29に
処理を委ねる。
【0052】ここで、情報中継装置20がIPv6パケ
ットを中継する場合についての具体的な動作を説明す
る。ここでは、端末装置10a、10b、10c、10
d、10eのIPv6アドレスを、それぞれ「3FF
E:1:1:A:10」「3FFE:1:1:A:1
1」「3FFE:1:1:B:10」「3FFE:1:
1:B:11」「3FFE:2:1:D:10」とし、
MACアドレスを、それぞれ「a」「b」「c」「d」
「e」とする。また、情報中継装置20の物理ポート2
1aと21b、21cと21d、21eのIPv6アド
レスを、それぞれ「3FFE:1:1:A:1」「3F
FE:1:1:B:1」「3FFE:1:1:C:1」
とし、MACアドレスを、それぞれ「v」「w」「x」
「y」「z」とする。さらに、IPv6ルータ11のL
AN1e側のIPv6アドレスを「3FFE:1:1:
C::2」、MACアドレスを「s」とし、WAN2側
のIPv6アドレスを「3FFE:2:1:D::
1」、MACアドレスを「t」とする。
【0053】まず、端末装置10aが端末装置10bに
パケットを送信する場合について説明する。端末装置1
0aが端末装置10bに送信したIPv6パケットは、
情報中継装置20に受信される。このIPv6パケット
のヘッダには、MAC DA=「b」、MAC SA=
「a」、IPv6DA=「3FFE:1:1:A::1
1」、IPv6SA=「3FFE:1:1:A::1
0」がそれぞれ設定されている。
【0054】情報中継装置20では、ヘッダ抽出部23
が受信パケットからヘッダ情報を抽出した後、ヘッダ解
析部24は、このヘッダ情報を新たに作成したディスク
リプタ200内のMACヘッダ310及びIPv6ヘッ
ダ320に設定すると共に、このパケットを受信した物
理ポート番号「1」を受信物理ポート番号201に記録
し(S1001)、MACアドレス検索部26にこのデ
ィスクリプタ200を渡す(S1002)。
【0055】MACアドレス検索部26は、ディスクリ
プタ200内に記録されているMAC DAを検索キー
として、上述のMACアドレス管理テーブル40を検索
する(S1101)。検索の結果、MACアドレス管理
テーブル40に登録されているので(S1102)、パ
ケットのMAC DA=「b」に対する物理ポート番号
は「2」と求まり、この物理ポート番号をディスクリプ
タ200内の宛先物理ポート番号210に記録する。ま
た、MACアドレス検索部26は、物理ポート番号が0
でないので(S1104)、L2中継フラグ205を
「1」にセットした後(S1105)、ヘッダ解析部2
4にこのディスクリプタ200を戻す(S1107)。
【0056】ヘッダ解析部24は、MACアドレス検索
部26より戻されたディスクリプタ200内のMAC
DA自宛フラグ202を調べ、値が「0」であることか
ら(S1004)、中継処理部28にこのディスクリプ
タ200を渡す(S1007)。
【0057】また、中継処理部28は、このディスクリ
プタのフラグを調べた結果、L2中継フラグ205が
「1」であることから(S1305)、宛先物理ポート
番号210に示された物理ポート番号「2」(物理ポー
ト21b)にバッファに格納された受信パケットを転送
し(S1306)、処理を完了する。その結果、このパ
ケットは、LAN1bを経由して端末装置10bに送信
される。なお、上述の動作は、通常のLANスイッチ等
におけるブリッジ処理そのものある。
【0058】つぎに、端末装置10aが、端末装置10
aと異なるサブネットに属する端末装置10cにパケッ
トを送信する場合について説明する。端末装置10aが
端末装置10cに送信したIPv6パケットは、情報中
継装置20に受信される。このIPv6パケットのヘッ
ダには、MAC DA=「v」、MAC SA=「a」、
IPv6DA=「3FFE:1:1:B::10」、I
Pv6SA=「3FFE:1:1:A::10」がそれ
ぞれ設定されている。ここで、MAC DA=「v」と
なるのは、端末装置10aが情報中継装置20に対し
て、L3中継を要求するためである。なお、この動作
は、通常のL3中継処理である。
【0059】情報中継装置20では、パケットを受信す
ると、ヘッダ抽出部23が受信パケットからヘッダ情報
を抽出した後、ヘッダ解析部24は、ヘッダ情報を新た
に作成したディスクリプタ200内のMACヘッダ31
0及びIPv6ヘッダ320に設定すると共に、パケッ
トを受信した物理ポート番号「1」を受信物理ポート番
号201へ記録し(S1001)、MACアドレス検索
部26にこのディスクリプタ200を渡す(S100
2)。
【0060】MACアドレス検索部26は、ディスクリ
プタ200内に記録されているMAC DAを検索キー
として、上述のMACアドレス管理テーブル40を検索
する(S1101)。検索の結果、MACアドレス管理
テーブル40に登録されているので(S1102)、こ
のパケットのMAC DA=「v」に対する物理ポート
番号は「0」と求まるため、MACアドレス検索部26
は、物理ポート番号が0であるので(S1104)、デ
ィスクリプタ200内のMAC DA自宛フラグ202
を「1」にセットし(S1106)、ヘッダ解析部24
にディスクリプタ200を戻す(S1107)。また、
ヘッダ解析部24は、MACアドレス検索部26より戻
されたディスクリプタ200内のMAC DA自宛フラ
グ202を調べた結果、「1」が設定されていることか
ら(S1004)、IPv6アドレス検索部27にこの
ディスクリプタを渡し、検索を要求する(S100
5)。
【0061】IPv6アドレス検索部27は、受信した
ディスクリプタ200に記録されているIP DAのP
refixアドレス「3FFE:1:1」を検索キーに
して、上述のPrefixアドレス管理テーブル90を
検索する(S1201)。検索の結果、このPrefi
xアドレスがPrefixアドレス管理テーブル90に
登録されているため(S1202)、IPv6アドレス
検索部27は、さらにIP DAのSuffixアドレ
ス「B::10」を検索キーにして、上述のSuffi
xアドレス管理テーブル100を検索する(S120
4)。検索の結果、SuffixアドレスはSuffi
xアドレス管理テーブル100に登録されているため
(S1205)、IPv6アドレス検索部27は、Su
ffixアドレスに対する中継先情報であるMAC D
A=「c」、MAC SA=「x」及び物理ポート番号
=「3」を、それぞれディスクリプタ200内の書き換
え用MAC DA208、書き換え用MAC SA209
及び宛先物理ポート番号210に書き込む(S120
9)。さらに、IPv6アドレス検索部27は、L3中
継フラグ203を「1」にセットした後(S120
9)、ヘッダ解析部24にディスクリプタ200を戻す
(S1210)。ヘッダ解析部24では、IPv6アド
レス検索部27より戻されたディスクリプタ200を、
中継処理部28に渡す(S1007)。
【0062】中継処理部28は、このディスクリプタ2
00内の各種フラグを調べ、L3中継フラグ203が
「1」であることから(S1301)、書き換え用MA
C DA208及び書き換え用MAC SA209に基づ
いて、バッファ内に格納されたパケットのMACヘッダ
をMAC DA=「c」、MAC SA=「x」に書き換
え、更に、IPv6ヘッダのホップリミット326を1
減算した後、宛先物理ポート番号210に示された物理
ポート番号「3」である物理ポート21cにパケットを
転送する(S1302)。その結果、このパケットはL
AN1cを経由して、端末装置10cに送信される。こ
れにより、端末装置10aから端末装置10cにIPv
6パケットのL3中継が行われる。
【0063】つぎに、端末装置10aが、WAN2を介
してIPv6ルータ11に接続された端末装置10eに
パケットを送信する場合について説明する。ここでは、
情報中継装置20は、端末装置10eに対するアドレス
情報を保有していないため、外部のIPv6ルータ11
にパケットを中継し、IPv6ルータ11がパケットを
適切に中継することになる。
【0064】まず、端末装置10aが端末装置10eに
送信したIPv6パケットは、情報中継装置20に受信
される。IPv6パケットのヘッダには、MAC DA
=「v」、MAC SA=「a」、IPv6DA=「3
FFE:2:1:D::10」、IPv6SA=「3F
FE:1:1:A::10」がそれぞれ設定されてい
る。なお、MAC DA=「v」となるのは、端末装置
10aが情報中継装置20に対して、L3中継を要求す
るためである。
【0065】情報中継装置20では、このパケットを受
信すると、ヘッダ抽出部23が受信パケットからヘッダ
情報を抽出した後、ヘッダ解析部24は、ヘッダ情報を
新たに作成したディスクリプタ200内のMACヘッダ
310及びIPv6ヘッダ320に設定すると共に、パ
ケットを受信した物理ポート番号「1」を受信物理ポー
ト番号201に記録し(S1001)、MACアドレス
検索部26にディスクリプタ200を渡す(S100
2)。
【0066】MACアドレス検索部26は、ディスクリ
プタ200内に記録されているMAC DAを検索キー
として、上述のMACアドレス管理テーブル40を検索
する(S1101)。検索の結果、MACアドレス管理
テーブル40に登録されているので(S1102)、パ
ケットのMAC DA=「v」に対する物理ポート番号
は「0」と求まるため、MACアドレス検索部26は、
物理ポート番号が0であるので(S1104)、ディス
クリプタ200内のMAC DA自宛フラグ202を
「1」にセットし(S1106)、ヘッダ解析部24に
このディスクリプタ200を戻す(S1107)。ま
た、ヘッダ解析部24は、MACアドレス検索部26よ
り戻されたディスクリプタ200内のMAC DA自宛
フラグ202を調べた結果、「1」が設定されているこ
とから(S1004)、IPv6アドレス検索部27に
ディスクリプタ200を渡し、検索を要求する(S10
05)。
【0067】IPv6アドレス検索部27は、受信した
ディスクリプタ200に記録されているIP DAのP
refixアドレス「3FFE:2:1」を検索キーに
して、上述のPrefixアドレス管理テーブル90を
検索する(S1201)。検索の結果、Prefixア
ドレスが登録されていないため(S1202)、IPv
6アドレス検索部27は、ディスクリプタ200内のL
3中継デフォルトフラグ204を「1」にセットし(S
1203)、ヘッダ解析部24にディスクリプタ200
を戻す(S1210)。ヘッダ解析部24では、IPv
6アドレス検索部27より戻されたディスクリプタ20
0を、中継処理部28に渡す(S1007)。
【0068】中継処理部28は、ディスクリプタ200
内の各種フラグを調べ、L3中継デフォルトフラグ20
4が「1」であることから(S1303)、上述のデフ
ォルトルート管理テーブル70に登録されている中継先
情報に基づいて、MACヘッダをMAC DA=
「s」、MAC SA=「z」にそれぞれ書き換え、I
Pv6ヘッダのホップリミット326を1減算した後、
物理ポート番号「5」である物理ポート21eにパケッ
トを転送する(S1304)。その結果、情報中継措置
20は、隣接するIPv6ルータ11にパケットを一旦
中継する。さらに、IPv6ルータ11は、WAN2経
由でパケットを端末装置10eに中継する。
【0069】このように、情報中継装置20が保持して
いないアドレス宛のパケットは、外部のIPv6ルータ
11に全て中継され、さらに、IPv6ルータ11がパ
ケットを適切に中継する。これにより、情報中継装置2
0を含むネットワーク111は、ネットワークシステム
全体として不都合なく運用することができる。
【0070】また、特に、情報中継装置20をLANス
イッチ等の企業ネットワークで使用する場合、Pref
ixアドレスは固定値になることが多い。したがって、
Prefixアドレス管理テーブル90に必要なメモリ
容量は小さくて済み、例えば、汎用のCAM等を用いる
ことにより、容易に実装可能となる。また、Suffi
xアドレスに対するSuffixアドレス管理テーブル
100は、例えば、検索アルゴリズムとしてRadis
h Treeアルゴリズムを利用する場合、中継テーブ
ルのエントリ数は、従来では最大2128個必要である
のに対し、本実施の形態では、280個に削減すること
ができる。これにより、本実施の形態のIPv6アドレ
ス検索部27をハードウェアで容易に実装可能となる。
【0071】以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細
に説明してきたが、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲で種々の
変更を行うことができる。例えば、本発明は、上述の実
施の形態で説明したIPv6以外のネットワーク層プロ
トコル等にも適用可能である。また、上述の実施の形態
で定義したPrefixアドレスとSuffixアドレ
スは、IPv6のアドレス体系であるグローバルユニキ
ャストアドレス、リンクローカルアドレス及びサイトロ
ーカルアドレスに限定されものではなく、他のアドレス
体系にも適用できる。
【0072】また、上述の実施の形態では、Prefi
xアドレス及びSuffixアドレスとして、それぞれ
48ビット及び80ビットに分割した例を示したが、本
発明は、N(Nは整数)ビット、(128−N)ビット
のような可変長の分割であっても適用できる。
【0073】
【発明の効果】本発明によると、以上説明した通り、中
継テーブルに格納するエントリ数を抑えると共に、必要
とされるメモリ容量を削減することができる。また、本
発明によれば、中継テーブルの検索処理をハードウェア
で容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する情報中継装置20を含むネット
ワーク111の構成図。
【図2】IPv6パケット300のフォーマットの説明
図。
【図3】MACヘッダ310のフォーマットの説明図。
【図4】IPv6ヘッダ320のフォーマットの説明
図。
【図5】デフォルトルート管理テーブル70の説明図。
【図6】MACアドレス管理テーブル40の説明図。
【図7】物理ポート管理テーブル50の説明図。
【図8】IPv6アドレス検索部27の説明図。
【図9】IPv6アドレスのアドレス体系、Prefi
xアドレス及びSuffixアドレスの説明図。
【図10】Prefixアドレス管理テーブル90の説
明図。
【図11】Suffixアドレス管理テーブル100の
説明図。
【図12】ディスクリプタ200のフォーマットの説明
図。
【図13】ヘッダ解析部24の処理を示すフローチャー
ト。
【図14】MACアドレス検索部26の処理を示すフロ
ーチャート。
【図15】IPv6アドレス検索部27の処理を示すフ
ローチャート。
【図16】中継処理部28の処理を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
1 ローカルエリアネットワーク 2 ワイドエリアネットワーク 10 端末装置 11 IPv6ルータ 20 情報中継装置 21 物理ポート 22 通信制御部 23 ヘッダ抽出部 24 ヘッダ解析部 25 バッファメモリ 26 MACアドレス検索部 27 IPv6アドレス検索部 28 中継処理部 29 CPU 30 メモリ 40 MACアドレス管理テーブル 50 物理ポート管理テーブル 60 ルーティング処理プログラム 61 NDP処理プログラム 70 デフォルトルート管理テーブル 80 Prefixアドレス検索部 81 Suffixアドレス検索部 90 Prefixアドレス管理テーブル 100 Suffixアドレス管理テーブル 111 ネットワーク 200 ディスクリプタ 240 アドレス定義 250 グローバルユニキャストアドレス 260 リンクローカルアドレス 270 サイトローカルアドレス 300 IPv6パケットフォーマット 310 MACヘッダ 320 IPv6ヘッダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安江 利一 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所エンタープライズサーバ事業部内 Fターム(参考) 5K030 GA01 GA05 GA07 HC01 HD03 HD09 JA07 JT02 KA01 KA02 KA05 5K034 AA02 AA07 AA09 AA11 DD03 EE10 FF11 KK27

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワークを介して接続され、該ネット
    ワークからの情報の中継を行う情報中継装置であって、 該情報に含まれる宛先アドレス情報の第1領域に対応す
    る中継先情報を記憶する第1テーブルと、 該宛先アドレス情報の第2領域に対応する中継先情報を
    記憶する第2テーブルと、 前記第1及び2テーブルに含まれる中継先情報を、前記
    宛先アドレス情報に基づいて、検索するアドレス検索部
    とを備え、 前記第1テーブルに中継先情報が記憶されていない場
    合、該情報を隣接するルータ等のネットワーク機器に中
    継し、 前記第1テーブルに中継先情報が記憶されている場合、
    前記第2テーブルに従い、該情報をネットワーク機器を
    介さない他のネットワークに中継するようにした情報中
    継装置。
  2. 【請求項2】受信パケットのヘッダ情報、ネットワーク
    層レベルでの中継に関する第1フラグ、データリンク層
    レベルでの中継に関する第2フラグ、受信及び宛先物理
    ポート番号を含むディスクリプタにより、受信パケット
    に関する制御情報を交換して中継することを特徴とする
    請求項1に記載の情報中継装置。
  3. 【請求項3】前記中継先情報は、ネットワーク層プロト
    コルで用いる宛先アドレス情報を含み、 前記アドレス検索部は、該宛先アドレス情報に基づい
    て、検索を行うようにした請求項1又は2に記載の情報
    中継装置。
  4. 【請求項4】前記ネットワーク層プロトコルは、IPv
    6(Internet Protocol version6)、IPv4(Intern
    et Protocol version4)のいずれかであるようにした請
    求項1乃至3のいずれかに記載の情報中継装置。
  5. 【請求項5】前記第1テーブルは、IPv6の宛先アド
    レス情報の第1領域である48ビットの中継先情報を記
    憶し、 前記第2テーブルは、第2領域である80ビットの中継
    先情報を記憶するようにした請求項1乃至4のいずれか
    に記載の情報中継装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2222049A1 (en) 2009-02-18 2010-08-25 Funai Electric Co., Ltd. Communication Apparatus and Communication System
CN1610338B (zh) * 2003-10-24 2011-04-27 阿尔卡特公司 用于加速分组处理的方法

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