JP2002073981A - 顧客信用度審査システムおよび方法ならびに顧客信用度審査プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

顧客信用度審査システムおよび方法ならびに顧客信用度審査プログラムを記録した記録媒体

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JP2002073981A
JP2002073981A JP2000263882A JP2000263882A JP2002073981A JP 2002073981 A JP2002073981 A JP 2002073981A JP 2000263882 A JP2000263882 A JP 2000263882A JP 2000263882 A JP2000263882 A JP 2000263882A JP 2002073981 A JP2002073981 A JP 2002073981A
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山 秀 雄 平
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金融やリース/レンタル業界で熟練を要とす
る顧客信用度の審査と判定を簡易・迅速にでき、また審
査結果への信頼性も担保することができる。 【解決手段】 資産と借入金から得たバランス点、平均
的月間売上と従業員数を点数化した業績点と、融資/物
品貸与金額の最低限度を点数化したランク点、このラン
ク点と月間売上を含む資金力とを対比して算出した限度
金額とをそれぞれテーブルで記憶し、特定顧客の実際の
資産と借入金をそれぞれバランス点テーブルに当嵌め実
際のバランス点を求め、実際の月間売り上げ金額と従業
員数を業績点テーブルに当嵌め営業規模を借入金に置換
した基準借入金を業績点として求め、求めたバランス点
に求めた業績点を加算/減算し、資金力が一定金額に満
たない場合に所定のカット率を乗算して実際のランク点
を求め、実際の月間売上金額と求められたランク点とか
ら実際の融資/貸与物品の限度金額を求め、この融資/
貸与物品限度額とランク点に基づき融資/貸与の可能性
を審査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顧客信用度審査シ
ステムおよび方法に係り、特に熟練度の低い担当者であ
っても顧客信用度や融資金額または機器貸与限度額を短
時間で容易に決定することができるように、顧客信用度
審査のプログラムを携帯用の計算機等に組み込むように
した顧客信用度審査システムおよび方法ならびにその顧
客信用度審査プログラムを記録した記録媒体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、金融市場に見られた大きな混乱の
ため、大手銀行や信用金庫等の大資本による金融機関か
ら商工ローン等の中規模の金融業者および個人に対する
融資を行なうサラリーマン金融や街金融に至るまで、金
融機関が貸付業務を行なう際の顧客に対する審査が極め
て難しくなってきている。このような貸付業務は、顧客
の希望融資金額と信用度の判定を行なうのに長年の経験
を必要とし、また、非常に広範囲で専門的な知識と鋭い
洞察力をも必要としているために、熟練度の低い融資担
当者が単独で顧客に面接して短時間のうちに融資を決定
することは殆どの金融機関において不可能なことであ
る。
【0003】上述した大手の金融機関においては、融資
の申し込みから、資産や業績の証明等の提出を経て融資
を決定するまでの間にかなりの日数を要するが、融資の
相手先が大企業等であり、また、融資金額が大きいこと
などから、融資の審査における問題はそれほど大きくは
ない。また、大企業が緊急の融資を希望したり中小企業
が融資を申し込んだりする中規模の商工金融業者は、融
資を希望する企業に対して工場・社屋・店舗等について
担保権を設定したり、親会社や系列企業に保証契約を締
結させたりしてから融資を行なっているため、ある程度
の継続的な取引関係を前提として融資を行なっている。
また、個人を融資対象とするサラリーマン金融等の金融
業者は、融資先が個人であるため1度に融資する金額に
上限を設けたり、融資金額の合計金額が所定額を超えた
りした場合には自宅の土地・家屋等に担保権を設定した
りしているので、初めての顧客が即決で融資を受けるに
は適しておらず、纏まった金額の融資を受けたり継続的
に融資を受けるには担保権の設定や保証人による保証等
の煩雑な手続が必要であった。
【0004】上述したように、大規模な金融機関から小
規模の貸し金業者に至るまで、融資金額と顧客の種類に
応じて様々な融資が行なわれているが、何れのものも原
則として融資条件の中に担保権の設定や保証人による保
証を求めることが多いため、何れのものも融資の審査の
ためにある程度の日数が必要であった。特に、小規模の
飲食店や町工場等のような2〜3人程度の従業員を雇用
する零細な事業主等においては、従業員の給料や原材料
費の支払い等の資金繰りのために数十万円から数百万円
程度の当座の資金が急遽不足した場合であっても、煩雑
な手続と纏まった時間を要する通常の融資を受けざるを
得ないという状況にあった。この状況は所謂「バブル景
気」が落ち込んでからは顕著であり、融資希望者本人の
事業は比較的好調であってもその取引先が破産・倒産す
る虞れもあり、例えば手形や小切手が不渡りとなるなど
のために予定していた資金繰りに行き詰まるという場合
もあった。
【0005】一方、例えば事務系の会社におけるコピー
機等の事務機器や、建設業界における建設機械や、オー
トドライブイン等における自動販売機等の種々の装置や
機械は、近年、これらの営業主体が購入して資産として
保有するのではなく、リースやレンタル等によりリース
業者より借り入れて使用することも多くなってきてい
る。このような種々の機器のリースないしはレンタル業
務においても、経済情勢の逼迫によりこれらの機器のリ
ースやレンタルを受け入れている顧客の倒産等が多発し
ている。
【0006】この場合、上述した金融機関における顧客
信用度の審査と同様に、種々のリースないしはレンタル
機器の貸与を受ける顧客の業務成績を素早くかつ客観的
に審査することができれば、熟練度の低い貸与判定者で
あっても容易に正確な貸与上限金額を算出してこの金額
以下の装置や機器を顧客に対して貸し出すことが可能と
なる。従来のリースないしはレンタル業界においては、
契約の対象になる機器や装置の金額は顧客の希望により
決定されており、著しく業績が悪化していて倒産の危険
性のある顧客に対しても支払不能な程度の高額の装置や
機器を貸与してしまうこともあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
融資審査システムによれば金融機関の規模等に応じて顧
客の信用度の審査がまちまちであるが、何れの業態の金
融機関であっても顧客の信用度を判定するためにはかな
りの時間を要するか、または短時間で信用度を判定した
場合にはいわゆる貸し倒れ等の危険を負うという問題が
あった。このような時間的な迅速性と、信用度判定の確
実性とは相反する特徴であるために、両者を兼ね備えて
短時間で確実な顧客信用度の判定を行なうことは金融機
関等における積年の要望であった。
【0008】また、リース/レンタル業界においても、
近年の経済不況の悪影響により機器や装置等を貸与した
顧客の倒産等によりリース/レンタル代金の徴収が不可
能になったり、最悪の場合には顧客の夜逃げ等によりリ
ース/レンタルの対象であった装置や機器等が顧客の資
産と共に処分されてしまうような不具合もあった。この
ようなリース/レンタル業界においても、顧客のリース
/レンタル代金支払い能力を顧客信用度として審査して
簡易・迅速に判定することが望まれていた。
【0009】本発明は、電子卓上計算機(以下、電卓と
も言う)に搭載された一連の審査プログラムに所定のデ
ータを入力して演算させることにより、金融機関やリー
ス/レンタル業界において熟練度を必要とする顧客の信
用度の審査とその判定を簡易・迅速に行なうことができ
る顧客信用度審査システムおよび方法ならびに顧客信用
度審査プログラムを記録した記録媒体を提供することを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の基本構成に係る顧客信用度審査シス
テムは、顧客の資産と借入金とに基づいて予め算出され
たバランス点を記憶する第1の記憶手段と、顧客の平均
的な月間売上および従業員数を点数化した業績点を記憶
する第2の記憶手段と、顧客に対する融資または物品貸
与の最低限度を点数化したランク点を記憶する第3の記
憶手段と、顧客の月間売上金額を含む資金力と前記ラン
ク点とを対比して融資または貸与物品の限度金額を記憶
する第4の記憶手段と、特定顧客の実際の資産と借入金
とをそれぞれ入力して、前記第1の記憶手段に記憶され
た前記バランス点に基づいて該特定顧客のバランス点を
算出する第1の算出手段と、前記特定顧客の実際の月間
売り上げ金額と実際の雇用従業員数とをそれぞれ入力し
て、前記第2の記憶手段に記憶された前記業績点に基づ
いて該特定顧客の営業規模を借入金に置き換えた基準借
入金を業績点として算出する第2の算出部と、前記第1
の算出手段により算出された前記特定顧客のバランス点
から、前記第2の算出手段により算出された該特定顧客
の業績点を加算または減算して該特定顧客に対する融資
または物品貸与の安全性の最低限度を点数化したランク
点を算出する第3の算出手段と、前記第2の算出手段に
入力された前記特定顧客の月間売り上げ金額を、前記第
3の記憶手段に記憶された前記資金力に当て嵌めると共
に、前記第3の算出手段により算出された該特定顧客の
ランク点を前記第3の記憶手段に記憶された前記ランク
点に当て嵌めることにより前記特定顧客に対する実際の
融資または貸与物品の限度金額を算出する第4の算出手
段と、を備えることを特徴としている。
【0011】上記第1の基本構成に係る顧客信用度審査
システムにおいて、金銭の融資を希望する特定の顧客の
信用度を審査するために用いられるシステムは、一般的
な顧客の資産と借入金との金額に基づいて予め算出され
たバランス点をバランス点テーブルとして予め記憶する
第1の記憶手段としてのバランス点記憶部と、一般的な
顧客の平均的な月間売り上げと雇用従業員数を点数化し
て業績点を算出し、これを業績点テーブルとして予め記
憶する第2の記憶手段としての業績点記憶部と、一般的
な顧客の借入金の借入件数と借入金額に基づいて顧客の
借入金全体の状況をテーブル化した高利減点テーブルを
予め記憶する高利減点記憶部と、一般的な顧客の月間売
上金額を含む資金力と、前記一般的な顧客に対する融資
安全性の最低限度を所定の数値に点数化して表示したラ
ンク点と、を対比させて所定の交差する欄に一般的な顧
客の信用貸付限度金額を貸付金額テーブルとして予め記
憶する第3の記憶手段としての貸付金額記憶部と、特定
顧客の実際の資産と借入金とをそれぞれ入力して、前記
バランス点記憶部に記憶された前記バランス点テーブル
に当て嵌めることにより資産および借入金を対比させた
前記特定顧客のバランス点を算出する第1の算出手段と
してのバランス点算出部と、前記特定顧客の実際の月間
売り上げ金額と実際の雇用従業員数とをそれぞれ入力し
て、前記業績点記憶部に記憶された前記業績点テーブル
に当て嵌めることにより、前記特定顧客の営業規模を借
入金に置き換えた基準借入金を業績点として算出する第
2の算出手段としての業績点算出部と、前記特定顧客の
実際の他の借入金の借入件数と借入金額とを入力して、
前記高利減点記憶部に記憶された前記高利減点テーブル
にこれらを当て嵌めることにより前記特定顧客の借入金
全体の状況を高利減点として算出する高利減点算出部
と、前記バランス点算出部により算出された前記特定顧
客のバランス点から、前記業績点算出部により算出され
た前記特定顧客の業績点を加算または減算し、さらに前
記高利減点算出部により算出された前記特定顧客の高利
減点がある場合にはこの高利減点を減算することによ
り、前記特定顧客に対する融資安全性の最低限度を特定
の数値に点数化して表示したランク点を算出する第3の
算出手段としてのランク点算出部と、前記業績点算出部
に対して入力した前記特定顧客の月間売り上げ金額を、
前記貸付金額テーブル記憶部に記憶された前記信用貸付
限度金額テーブルの前記資金力に当て嵌めると共に、前
記ランク点算出部により算出された前記特定顧客のラン
ク点を前記信用貸付金額テーブルの前記ランク点に当て
嵌め、さらに前記資金力が一定金額に満たない場合には
所定のカット率を乗算することにより前記特定顧客に対
する実際の信用貸付限度金額を算出する第4の算出手段
としての信用貸付限度算出部と、を備えることを特徴と
する。
【0012】また、上記第1の基本構成に係る顧客信用
度審査システムにおいて、物品の貸与を希望する特定の
顧客の信用度を審査するために用いられるシステムは、
一般的な顧客の資産と借入金との金額に基づいて予め算
出されたバランス点をバランス点テーブルとして予め記
憶する第1の記憶手段としてのバランス点記憶部と、一
般的な顧客の平均的な月間売り上げと雇用従業員数を点
数化して業績点を算出し、これを業績点テーブルとして
予め記憶する第2の記憶手段としての業績点記憶部と、
一般的な顧客の月間売上金額を含む資金力と、前記一般
的な顧客に対する物品貸与の安全性の最低限度を所定の
数値に点数化して表示したランク点と、を対比させて所
定の交差する欄に一般的な顧客の物品貸与限度金額を物
品貸与限度額テーブルとして予め記憶する第3の記憶手
段としての物品貸与額記憶部と、特定顧客の実際の資産
と借入金とをそれぞれ入力して、前記バランス点記憶部
に記憶された前記バランス点テーブルに当て嵌めること
により資産および借入金を対比させた前記特定顧客のバ
ランス点を算出する第1の算出手段としてのバランス点
算出部と、前記特定顧客の実際の月間売り上げ金額と実
際の雇用従業員数とをそれぞれ入力して、前記業績点記
憶部に記憶された前記業績点テーブルに当て嵌めること
により、前記特定顧客の営業規模を借入金に置き換えた
基準借入金を業績点として算出する第2の算出手段とし
ての業績点算出部と、前記バランス点算出部により算出
された前記特定顧客のバランス点から、前記業績点算出
部により算出された前記特定顧客の業績点を加算または
減算し、前記特定顧客に対する物品貸与の安全性の最低
限度を特定の数値に点数化して表示したランク点を算出
する第3の算出手段としてのランク点算出部と、前記業
績点算出部に対して入力した前記特定顧客の月間売り上
げ金額を、前記物品貸与限度額テーブル記憶部に記憶さ
れた前記物品貸与限度額テーブルの前記資金力に当て嵌
めると共に、前記ランク点算出部により算出された前記
特定顧客のランク点を前記物品貸与限度額テーブルの前
記ランク点に当て嵌め、さらに前記資金力が一定金額に
満たない場合には所定のカット率を乗算することにより
前記特定顧客に対する実際の物品貸与限度金額を算出す
る第4の算出手段としての物品貸与限度額算出部と、を
備えることを特徴とする。
【0013】また、本発明の第2の基本構成に係る顧客
信用度審査方法は、顧客の資産と借入金とに対応して予
め算出したバランス点をテーブルとして記憶させる第1
の記憶ステップと、顧客の平均的な月間売上および従業
員数に基づいて、前記資産に対する前記借入金の割合に
応じた加減点数である業績点を記憶させる第2の記憶ス
テップと、顧客の月間売上金額を含む資金力と、顧客に
対する融資または物品貸与の最低限度を点数化したラン
ク点と、を対比して融資または貸与物品の限度金額を記
憶させる第3の記憶ステップと、特定顧客の実際の資産
と借入金とをそれぞれ入力して、前記第1の記憶ステッ
プで記憶された前記バランス点に基づいて該特定顧客の
バランス点を算出する第1の算出ステップと、前記特定
顧客の実際の月間売り上げ金額と実際の雇用従業員数と
をそれぞれ入力して、前記第2の記憶ステップで記憶さ
れた前記業績点に基づいて該特定顧客の営業規模を借入
金に置き換えた基準借入金を実際の業績点として算出す
る第2の算出ステップと、前記第1の算出ステップによ
り算出された前記特定顧客のバランス点から、前記第2
の算出ステップにより算出された該特定顧客の業績点を
加算または減算して該特定顧客に対する融資または物品
貸与の安全性の最低限度を点数化したランク点を算出す
る第3の算出ステップと、前記第2の算出ステップで入
力された前記特定顧客の月間売り上げ金額を、前記第3
の記憶ステップで記憶された前記資金力に当て嵌めると
共に、前記第3の算出ステップにより算出された該特定
顧客のランク点を前記第3の記憶ステップで記憶された
前記ランク点に当て嵌めることにより前記特定顧客に対
する実際の融資または貸与物品の限度金額を算出する第
4の算出ステップと、を備えることを特徴としている。
【0014】上記第2の基本構成に係る顧客信用度審査
方法において、金銭の融資を希望する特定の顧客の信用
度を審査するために用いられる顧客信用度審査方法は、
一般的な顧客の資産と借入金との金額に基づいて予め算
出されたバランス点をバランス点テーブルとして予め記
憶する前記第1の記憶ステップとしてのバランス点記憶
ステップと、一般的な顧客の平均的な月間売り上げと雇
用従業員数を点数化して業績点を算出し、これを業績点
テーブルとして予め記憶する前記第2の記憶ステップ手
段としての業績点記憶ステップと、一般的な顧客の借入
金の借入件数と借入金額に基づいて顧客の借入金全体の
状況をテーブル化した高利減点テーブルを予め記憶する
高利減点記憶ステップと、一般的な顧客の月間売上金額
を含む資金力と、前記一般的な顧客に対する融資安全性
の最低限度を所定の数値に点数化して表示したランク点
と、を対比させて所定の交差する欄に一般的な顧客の信
用貸付限度金額を貸付金額テーブルとして予め記憶する
前記第3の記憶ステップとしての貸付金額記憶ステップ
と、特定顧客の実際の資産と借入金とがそれぞれ入力さ
れて、前記バランス点記憶ステップで記憶された前記バ
ランス点テーブルに当て嵌めることにより資産および借
入金を対比させた前記特定顧客のバランス点を算出する
前記第1の算出ステップとしてのバランス点算出ステッ
プと、前記特定顧客の実際の月間売り上げ金額と実際の
雇用従業員数とをそれぞれ入力して、前記業績点記憶ス
テップで記憶された前記業績点テーブルに当て嵌めるこ
とにより、前記特定顧客の営業規模を借入金に置き換え
た基準借入金を業績点として算出する前記第2の算出ス
テップとしての業績点算出ステップと、前記特定顧客の
実際の他の借入金の借入件数と借入金額とを入力して、
前記高利減点記憶ステップで記憶された前記高利減点テ
ーブルにこれらを当て嵌めることにより前記特定顧客の
借入金全体の状況を高利減点として算出する高利減点算
出ステップと、前記バランス点算出ステップで算出され
た前記特定顧客のバランス点から、前記業績点算出ステ
ップで算出された前記特定顧客の業績点を加算または減
算し、さらに前記高利減点算出ステップで算出された前
記特定顧客の高利減点がある場合にはこの高利減点を減
算することにより、前記特定顧客に対する融資安全性の
最低限度を特定の数値に点数化して表示したランク点を
算出する前記第3の算出ステップとしてのランク点算出
ステップと、前記業績点算出ステップで入力された前記
特定顧客の月間売り上げ金額を、前記貸付金額テーブル
記憶ステップで記憶された前記信用貸付限度金額テーブ
ルの前記資金力に当て嵌めると共に、前記ランク点算出
部により算出された前記特定顧客のランク点を前記信用
貸付金額テーブルの前記ランク点に当て嵌め、さらに前
記資金力が一定金額に満たない場合には所定のカット率
を乗算することにより前記特定顧客に対する実際の信用
貸付限度金額を算出する前記第4の算出ステップとして
の信用貸付限度算出ステップと、を備えることを特徴と
している。
【0015】また、上記本発明の第2の基本構成に係る
顧客信用度審査方法において、物品の貸与を希望する特
定の顧客の信用度を審査するために用いられる顧客信用
度審査方法は、一般的な顧客の資産と借入金との金額に
基づいて予め算出されたバランス点をバランス点テーブ
ルとして予め記憶する前記第1の記憶ステップとしての
バランス点記憶ステップと、一般的な顧客の平均的な月
間売り上げと雇用従業員数を点数化して業績点を算出
し、これを業績点テーブルとして予め記憶する第2の記
憶ステップとしての業績点記憶ステップと、一般的な顧
客の月間売上金額を含む資金力と、前記一般的な顧客に
対する物品貸与の安全性の最低限度を所定の数値に点数
化して表示したランク点と、を対比させて所定の交差す
る欄に一般的な顧客の物品貸与限度額を物品貸与限度額
テーブルとして予め記憶する前記第3の記憶ステップと
しての物品貸与限度額記憶ステップと、特定顧客の実際
の資産と借入金とをそれぞれ入力して、前記バランス点
記憶部に記憶された前記バランス点テーブルに当て嵌め
ることにより資産および借入金を対比させた前記特定顧
客のバランス点を算出する前記第1の算出ステップとし
てのバランス点算出ステップと、前記特定顧客の実際の
月間売り上げ金額と実際の雇用従業員数とをそれぞれ入
力して、前記業績点記憶ステップで記憶された前記業績
点テーブルに当て嵌めることにより、前記特定顧客の営
業規模を借入金に置き換えた基準借入金を業績点として
算出する前記第2の算出ステップとしての業績点算出ス
テップと、前記バランス点算出ステップで算出された前
記特定顧客のバランス点から、前記業績点算出ステップ
で算出された前記特定顧客の業績点を加算または減算
し、前記特定顧客に対する物品貸与の安全性の最低限度
を特定の数値に点数化して表示した前記ランク点を算出
する前記第3の算出手段としてのランク点算出ステップ
と、前記業績点算出ステップで入力された前記特定顧客
の月間売り上げ金額を、前記物品貸与限度額テーブル記
憶ステップで記憶された前記物品貸与限度額テーブルの
前記資金力に当て嵌めると共に、前記ランク点算出部に
より算出された前記特定顧客のランク点を前記信用貸付
金額テーブルの前記ランク点に当て嵌め、さらに前記資
金力が一定金額に満たない場合には所定のカット率を乗
算することにより前記特定顧客に対する実際の物品貸与
限度金額を算出する前記第4の算出ステップとしての物
品貸与限度額算出ステップと、を備えることを特徴とし
ている。
【0016】また、本発明の第3の基本構成に係る顧客
信用度審査プログラムを記録した記録媒体は、金銭消費
貸借または物品貸与における顧客の信用度を審査するた
めにコンピュータに記憶され、かつ、実行される顧客信
用度審査プログラムを記録した記録媒体であって、顧客
の資産と借入金とに対応して予め算出したバランス点を
テーブルとして記憶させる第1の記憶手順と、顧客の平
均的な月間売上および従業員数に基づいて、前記資産に
対する前記借入金の割合に応じた加減点数である業績点
を記憶させる第2の記憶手順と、顧客の月間売上金額を
含む資金力と、顧客に対する融資または物品貸与の最低
限度を点数化したランク点と、を対比して融資または貸
与物品の限度金額を記憶させる第3の記憶手順と、特定
顧客の実際の資産と借入金とをそれぞれ入力して、前記
第1の記憶手順で記憶された前記バランス点に基づいて
該特定顧客のバランス点を算出する第1の算出手順と、
前記特定顧客の実際の月間売り上げ金額と実際の雇用従
業員数とをそれぞれ入力して、前記第2の記憶手順で記
憶された前記業績点に基づいて該特定顧客の営業規模を
借入金に置き換えた基準借入金を実際の業績点として算
出する第2の算出手順と、前記第1の算出手順で算出さ
れた前記特定顧客のバランス点から、前記第2の算出手
順で算出された該特定顧客の業績点を加算または減算し
て該特定顧客に対する融資または物品貸与の安全性の最
低限度を点数化したランク点を算出する第3の算出手順
と、前記第2の算出手順で入力された前記特定顧客の月
間売り上げ金額を前記第3の記憶手順で記憶された前記
資金力に当て嵌めると共に、前記第3の算出手順で算出
された該特定顧客のランク点を前記第3の記憶手順で記
憶された前記ランク点に当て嵌めることにより前記特定
顧客に対する実際の融資または貸与物品の限度金額を算
出する第4の算出手順と、を記録したことを特徴として
いる。
【0017】この第3の基本構成に係る顧客信用度審査
プログラムを記録した記録媒体においても、第1の基本
構成および第2の基本構成と同様に、金銭消費貸借また
は物品貸与のそれぞれについてそれぞれ対応するプログ
ラムを作成して適用できることは説明するまでもない。
【0018】以上のように構成することにより、本発明
に係る顧客信用度審査システムおよび方法ならびに顧客
信用度審査プログラムを記録した記録媒体によれば、熟
練度の少ない者が金銭消費貸借や物品のリース/レンタ
ルの顧客に対応する場合であっても、例えば持ち運びに
便利な電子卓上計算機等に搭載された本発明の顧客信用
度審査システムに所定の顧客データを入力することによ
り、その顧客の信用度と融資または物品貸与の限度額が
直ちに算出されるので、融資の審査に迅速性および即決
性を与えることができる。また同時に、本発明に係る顧
客信用度審査システムおよび方法並びに記録媒体に備え
られている審査条件は予め膨大な一般的顧客データに基
づいて算出記憶されている信頼性の高い審査基準データ
であるので、迅速かつ即決性を有するにも拘わらず確実
性をも備えており、従来の審査システムや方法のように
審査結果を即決できても拙速であったり、審査結果はあ
る程度の信頼性があっても多大な審査期間を要するとい
う問題を全て解消することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る顧客信用度審
査システムおよび方法ならびに顧客信用度審査プログラ
ムを記録した記録媒体の好適な実施形態について、添付
図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】図1には、本発明の第1の基本概念として
の第1実施形態に係る顧客信用度審査システムの構成が
示されている。図1において、第1実施形態に係る顧客
信用度審査システムは、一般的な顧客より求めた平均的
な種々のデータを記憶する記憶手段2と、例えば中央処
理装置(以下、CPU―Central Processing Unit―と
略記する。)やマイクロプロセッサユニット(MPU)
等よりなり入力された特定の顧客のデータに基づいて種
々の演算を行なう演算処理手段10と、例えば10キー
や機能キー等の複数の入力キーを備えた入力手段20
と、例えば液晶ディスプレイ等のような文字や画像を表
示可能な表示手段30と、を基本的備えている。
【0021】記憶手段2は、顧客の資産と借入金とに基
づいて予め算出されたバランス点を記憶する第1の記憶
手段3と、顧客の平均的な月間売上および従業員数を点
数化した業績点を記憶する第2の記憶手段5と、顧客に
対する融資または物品貸与の最低限度を点数化したラン
ク点を記憶する第3の記憶手段6と、顧客の月間売上金
額を含む資金力と前記ランク点とを対比して融資または
貸与物品の限度金額を記憶する第4の記憶手段7と、を
備えている。
【0022】演算処理手段10は、特定顧客の実際の資
産と借入金とをそれぞれ入力して、前記第1の記憶手段
に記憶された前記バランス点に基づいて該特定顧客のバ
ランス点を算出する第1の算出手段11と、前記特定顧
客の実際の月間売り上げ金額と実際の雇用従業員数とを
それぞれ入力して、前記第2の記憶手段5に記憶された
前記業績点に基づいて該特定顧客の営業規模を借入金に
置き換えた基準借入金を業績点として算出する第2の算
出部13と、前記第1の算出手段11により算出された
前記特定顧客のバランス点から、前記第2の算出手段1
3により算出された該特定顧客の業績点を加算または減
算して該特定顧客に対する融資または物品貸与の安全性
の最低限度を点数化したランク点を算出する第3の算出
手段14と、前記第2の算出手段13入力された前記特
定顧客の月間売り上げ金額を、前記第4の記憶手段7に
記憶された前記資金力の欄に当て嵌めると共に、前記第
3の算出手段14により算出された該特定顧客のランク
点を前記第4の記憶手段7に記憶された前記ランク点の
欄に当て嵌めることにより前記特定顧客に対する実際の
融資または貸与物品の限度金額を算出する第4の算出手
段15と、を備えている。
【0023】入力手段20は、上述したように例えば1
0キー等により構成されているが、実際の入力としては
資産21、借入金22,従業員数25、月間売上26等
がある。また、表示手段30は、上述したように例えば
液晶ディスプレイ等により構成されているが、最終的に
表示される審査結果としては前記第3の算出手段14に
より算出されたランク点31と、前記第4の算出手段1
5により算出された限度金額32である。
【0024】次に、本発明に係る顧客信用度審査システ
ムのより具体的な実施形態としての第2実施形態に係る
審査システムについて、図2ないし図5および表1ない
し表9を参照しながら詳細に説明する。この第2実施形
態に係る顧客信用度審査システムは、金銭の融資を希望
する特定の顧客の信用度を審査するために用いられるも
のである。具体的には、図3に示される電卓形状の「ポ
ケットコンピュータ」と呼称されるシステムに組み込ま
れている。
【0025】図2に示すように、第2実施形態に係る顧
客信用度審査システムは、第1実施形態と同様に幾つか
の構成要素より成り立っているが、この第2実施形態も
含めて以下の実施形態においては同一または相当する構
成要素には同一符号を付し、場合によっては重複説明を
省略する。
【0026】図2において、ポケットコンピュータ1A
は、記憶部2と、演算処理部(CPU)10と、入力部
20と、表示部30とを概略備えている。図2の構成要
素において、その符号が図1の第2実施形態における各
手段の符号と同一であるものはそれぞれの構成要素と同
一または相当する構成要素を示している。
【0027】記憶部2は、一般的な顧客の資産と借入金
との金額に基づいて予め算出されたバランス点をバラン
ス点テーブルとして予め記憶する前記第1の記憶手段と
してのバランス点記憶部3と、一般的な顧客の借入金の
借入件数と借入金額に基づいて顧客の借入金全体の状況
をテーブル化した高利減点テーブルを予め記憶する高利
減点記憶部4と、一般的な顧客の平均的な月間売り上げ
と雇用従業員数を点数化して業績点を算出し、これを業
績点テーブルとして予め記憶する前記第2の記憶手段と
しての業績点記憶部5と、前記一般的な顧客に対する融
資安全性の最低限度を所定の数値に点数化して表示した
ランク点をランク点テーブルとして記憶する前記第3の
記憶手段としてのランク点テーブル記憶部6と、一般的
な顧客の月間売上金額を含む資金力と前記ランク点とを
対比させて所定の交差する欄に一般的な顧客の信用貸付
限度金額を貸付金額テーブルとして予め記憶する第4の
記憶手段としての貸付金額記憶部7と、顧客の資金力が
所定の基準に達しない場合に貸付限度額に修正を加える
ためのカット率を予め記憶するカット率記憶部8とを備
えている。
【0028】演算処理部(CPU)10は、特定顧客の
実際の資産と借入金とをそれぞれ入力して、前記バラン
ス点記憶部3に記憶された前記バランス点テーブルに当
て嵌めることにより資産および借入金を対比させた前記
特定顧客のバランス点を算出する第1の算出手段として
のバランス点算出部11と、前記特定顧客の実際の他の
借入金の借入件数と借入金額とを入力して、前記高利減
点記憶部4に記憶された前記高利減点テーブルにこれら
を当て嵌めることによって前記特定顧客の借入金全体の
状況を高利減点として算出する高利減点算出部12と、
前記特定顧客の実際の月間売り上げ金額と実際の雇用従
業員数とをそれぞれ入力して、前記業績点記憶部5に記
憶された前記業績点テーブルに当て嵌めることにより、
前記特定顧客の営業規模を借入金に置き換えた基準借入
金を業績点として算出する第2の算出手段としての業績
点算出部13と、前記バランス点算出部11により算出
された前記特定顧客のバランス点から、前記業績点算出
部13により算出された前記特定顧客の業績点を加算ま
たは減算し、さらに前記高利減点算出部12により算出
された前記特定顧客の高利減点がある場合にはこの高利
減点を減算することにより、前記特定顧客に対する融資
安全性の最低限度を特定の数値に点数化して表示したラ
ンク点を算出する第3の算出手段としてのランク点算出
部14と、前記業績点算出部13に対して入力した前記
特定顧客の月間売り上げ金額を、前記貸付金額テーブル
記憶部7に記憶された前記信用貸付限度金額テーブルの
前記資金力の欄に当て嵌めると共に、前記ランク点算出
部14により算出された前記特定顧客のランク点を前記
信用貸付金額テーブルの前記ランク点の欄に当て嵌め、
さらに前記資金力が一定金額に満たない場合にはカット
率記憶部8より読み出した所定のカット率を乗算するこ
とにより前記特定顧客に対する実際の信用貸付限度金額
を算出する第4の算出手段としての信用貸付限度算出部
15と、を備えている。
【0029】入力部20からは、資産21、借入金2
2、高利件数23、高利借金額24、従業員数25、月
間売上高26、ランク点増減27等の入力が例えば10
キー等により打ち込まれる。また、表示部30は、最終
的な演算結果であるランク点31と限度額32とを表示
するほか、演算途中の他のデータも表示する。表示部3
0は、例えば電卓等の液晶ディスプレイや、本発明がコ
ンピュータシステムに搭載された場合にはCRT(Cath
ode Ray Tube―陰極線管―)やLCD(liquid Crystal
Display―液晶表示装置―)により実現することができ
る。
【0030】本第2実施形態に係る顧客信用度審査シス
テムは、図2に示されるような機能構成を有する審査シ
ステムを、図3に示すようないわゆる電卓に搭載してい
るものであり、ポケットコンピュータ1Aとしてシステ
ム化されたものである。図3において、ポケットコンピ
ュータ1Aは、10キー等の入力部20と、液晶よりな
る表示部30とを備えており、表示部30にはランク点
表示部31と限度額表示部32とが表示されている。入
力部20は10キーにより殆どの入力データを入力する
ことができるが、4つの機能キー28と演算モードを実
行させるためのエンターキー29とが設けられている。
【0031】例えば商工ローン等の小規模の中小事業者
や零細事業者等への融資を行なう金融機関で用いられる
顧客信用度審査システムは、図2のようなシステム1の
機能構成を有し、図3のようなポケットコンピュータ1
Aを用いて実施されるが、図4および図5ならびに表1
ないし表9を用いて第2実施形態の審査システムの基本
原理について説明する。
【0032】このような顧客信用度審査システム1を用
いて顧客の信用度を判定して融資を実行した場合の貸し
倒れ率は、単なる経験と勘とにより実行した融資に比較
して極めて低い数字となっている。これは、信用度スコ
アリングを用いた信用貸付限度額の算出と、業務マニュ
アルに基づいた営業、審査、債権回収業務の徹底的なマ
ニュアル化により可能となっているが、その基礎となっ
ているのは、信用貸付限度額の算定とランク点の算定で
ある。信用貸付限度額の算定は顧客の有する資産と借入
金額とに基づいて簡易にバランスシートを作成した上で
顧客の月間売上に基づいて信用貸付における返済可能限
度を算定するものであり、さらに、これらのデータの入
力を応用して一定の資産と資金力に雇用従業員数等の事
業主としての信用力等を加味してランク点を算定するよ
うにしている。
【0033】信用貸付限度額は、基本的には顧客の「信
用度」と「支払資金調達力」の2つの要素により決定し
ている。信用度は、顧客の想定自己資本(金額、資産に
対する比率)の大きさとキャッシュフローの余力により
決定するものである。想定自己資本が大きく、キャッシ
ュフローに余力があればあるほど、貸付限度額は大きく
なる。支払資金調達力は、顧客が借入金の返済のために
調達できる資金調達力を意味し、いわば顧客の本源的な
支払い能力を表したものである。顧客の資産と事業活動
から生まれるキャッシュフローに基づいて算出する。支
払い能力が大きければ大きいほど貸付限度額は大きくな
る。
【0034】貸付限度額は、基本的には上述したような
考え方に基づいて計算されるが、顧客が高利の借入金を
抱えている場合にはこれに対して修正が加えられること
になる。資金調達力に比較して高利の借入件数や借入の
合計金額が大きい場合には、一定の計算方法に従って信
用度を減点して貸付限度額を低く査定する。図4は、本
第2実施形態の審査システムの基本概念をブロック化し
たブロック構成図である。図4において、顧客の資産金
額および借入額を入力して想定自己資本が算出される。
また、顧客の借入額と事業規模を入力してキャッシュフ
ロー余力が参集される。高利借入(件数および合計金
額)のデータを入力して高利借入リスクが算出される。
算出された想定自己資本,キャッシュフロー余力および
高利借入リスクの3つのデータに基づいて顧客の信用度
が算出される。一方、想定自己資本を算定する際のデー
タの1つとなった資産金額と、キャッシュフロー余力を
算定する際のデータの1つとなった事業規模とに基づい
て、支払資金調達能力が算定される。前記信用度とこの
支払資金調達能力の2つのデータに基づいて信用貸付限
度額(TP)が決定される。
【0035】信用貸付限度額の計算式は、営業社員が携
帯する上述したポケットコンピュータ1A内にプログラ
ムされている。信用貸付限度額は、コンピュータに資
産、借入金、正社員数、月商、高利借入件数、高利借入
金額の6つの変数を入力することにより、即座に計算で
きるようになっている。正社員数と月商とは、上述した
図4のブロックにおける事業規模の代用変数として用い
られている。貸付実行後の顧客の信用度の管理と資金回
収を行なっていく過程で、顧客の財務状況や事業状況等
に変化が生じた場合には、貸付限度額の計算を再度行な
って早期の資金回収や追加融資の判断を行なっている。
また、計算式そのものについても経済状況の変化や貸し
倒れ率の推移を監視しながら必要に応じて変更してい
る。
【0036】次に、重要な変数と顧客信用度審査枠の関
係について説明する。信用貸付限度額は、独自の計算方
法により算出されている。限度額を決定する重要な変数
についての計算方法や、貸付限度額との関係については
以下の通りである。
【0037】図4に示す想定自己資本金額または想定自
己資本比率は、顧客の信用度を決定する基本変数であ
る。想定自己資本金額は、資産から借入金額を差し引い
た金額となっている。ここでいう資産とは、顧客の保有
する全資産のうちで換金性の高いものの合計金額であ
る。資産の見分け方については、所定の基準に従って資
産種類毎に換算率を乗じてより堅実な評価額を算出して
いる。借入金は、顧客の自己申告額を基本としている
が、各種の信用情報センターに照会することにより可能
な限りの真偽をチェックしている。自己資本金額が±ゼ
ロ(資産と借入金が同額)の場合を50点として、プラ
スであれば加点し、マイナスであれば減点して信用度の
基本点とする。同じ自己資本比率(自己資本金額÷資
産)の場合であっても自己資本が大きい、すなわち資産
金額が大きい顧客に対しては加点幅を大きくすることに
より大きな信用貸付枠を付与するように調整されてい
る。
【0038】キャッシュフロー余力は、顧客の事業規模
に照らし合わせてどのくらいの借入金までならば返済可
能かを把握するために使用されている。上述したところ
により決定された顧客の基本信用度をプラス・マイナス
の両方向で調整している。事業規模は月商および正社員
数より算出する。事業から生み出されるキャッシュフロ
ーによって返済可能と思われる借入金額を算出し、その
上で実際の借入金額がこれを下回る場合には信用度を上
げ、上回る場合には信用度を下げる。
【0039】支払資金調達力は、借入金を返済するため
にどのくらいの資金を調達できるかを表す変数であり、
貸付限度金額の決定に対して大きな影響を及ぼしてい
る。顧客が返済に充てるために調達できる資金は、最終
的には資産の売却によって得られる資金か、事業から得
られる収入しかない。したがって、この2つの要素に基
づいて算出した変数が支払資金調達力であり、いわば顧
客の本源的な支払い能力を表している。
【0040】信用貸付限度額は、基本的には上述した3
つの要素(想定自己資本,キャッシュフロー余力,支払
資金調達力)により決定されるが、顧客の中には他の金
融業者から多額の借入をしている場合もある。このよう
な顧客に対しては、高利借入リスクの変数を求めて貸付
限度額の調整を行なっている。上記支払資金調達力の変
数の説明でも述べたように、支払資金調達力が大きい場
合には高利借入の返済に支障はないはずであるが、支払
資金調達力が少ない場合には返済不能となる虞れもあ
る。支払資金調達力に対する高利借入件数および高利借
入金額のバランスから信用度の減点を行なっており、こ
の場合減点を行なうのみで加点を行なうことはない。所
定の金利、例えば金利15%以上の借入を高利借入と定
義してこの変数の吟味を行なっているが、経済情勢や貸
し倒れ率の変動に基づいて高利として認定すべき借入金
の定義は変更可能である。
【0041】より分かり易い例として、図5および表1
〜表9を参照しながら具体的な数字を例示しつつ、図2
のCPU10の各算出部が算出する要素について説明す
る。図5は、ランク点を算出するために用いられるバラ
ンス点の算出について説明する。「ランク点=バランス
点±業績点−高利減点」という数式に基づいてランク点
が算出されているので、まずバランス点について演算を
行なっている。バランス点は、資産と借金との対比に基
づいて点数を算出する。図5に示すように、資産500
0万円で借金も5000万円の場合はバランス点50点
となり、借金が資産の半分ならばバランス点は67.5
点、借金が1.5倍ならばバランス点は32.5点とさ
れる。また、資産3000万円でも同様に借金が半分の
場合と1.5倍の場合とでそれぞれ同様のバランス点が
つけられる。
【0042】ただし、上述したように資産に対する借金
の割合が同じでも資産の総額が大きい場合には換金によ
る返済能力の確実性の度合いも高いために修正を行な
う。バランス点の調整表について表1に示されているよ
うに、資産がない場合には減点10とし、資産500万
円の場合には7.5点を減点し、資産1000万円の場
合には5点を減点し、資産1500万円の場合には2.
5点を減点し、資産2000万円の場合には減点なしと
する。資産が2000万円を超えている場合には減点は
行なわない。
【0043】
【表1】 図5において、資産が5000万円を超えている場合で
もバランス点の比率は同じにしている。資産が1000
万円に満たないときに資産を1000万円と仮定すると
共に、1000万円と実際の資産との差額を求め、この
差額を実際の借金に加算して修正金額を設定しこの集金
額からバランス点を算出するようにしている。例えば、
資産400万円で借金が200万円の顧客の場合、10
00万円から400万円を差し引いた600万円を借金
の200万円に加算して、資産1000万円で借金が8
00万円と仮定しておいてから、図5の最下欄に当て嵌
めて「50+2−5=47点」というバランス点が得ら
れる。
【0044】資産と借金との割合に基づくバランス点
は、下表2により容易に求められる。表2は縦方向に資
産、横方向に資産に対する借金の割合をとり、縦横で検
索して交差した欄に対応するバランス点が記載されてい
る。このバランス点は図2に示されるバランス点テーブ
ル記憶部3に記憶されている。なお、表2に示された数
値はバランス点の調整を行なう前のものである。
【0045】
【表2】 次に業績点は、基準借金と借金との対比により点数とし
て求められる。基準借金は、商売の規模を借金に置き換
えたものであり、商売規模は、上述したように従業員数
と月商とにより定義される。計算上の借金の下限は10
00万円として設定している。業績点の算出は以下のよ
うに行なわれる。
【0046】資産3000万円以上:借金が基準借金の
2倍で7点減点し、4倍で21点減点する。 資産3000万円未満:借金が基準借金の2倍で6点減
点し、4倍で18点減点する(上限なし)。 資産1000万円以上:借金が基準借金の1/2で10
点(上限+20点)する。 資産1000万円未満:借金が基準借金の1/2で7.
5点(上限15点)する。 基準借金の換算は以下のように行なわれる。正社員0人
で基準借金400万円、正社員1人で基準借金600万
円、正社員2人で基準借金1200万円に換算する。ま
た、月商50万円で基準借金300万円、月商100万
円で基準借金600万円、月商200万円で基準借金1
200万円に換算する。実際の借金が求められた基準借
金よりも少なければ加点されるが、基準借金よりも多け
れば減点される。正社員と月商のバランスの悪いもの
は、それぞれの数値を調整して基準借金を算定する。例
えば、正社員数が少ないのに月商が大きい場合、具体的
には正社員0人で月商1000万円であるならば基準借
金を3460万円(未調整の場合には6400万円)と
する。また、正社員数が多い割に月商が少ない場合、具
体的には正社員8人で月商200万円であるならば基準
借金3720万円(未調整の場合には6000万円)と
する。この月商調整早見表が表3に、正社員数調整早見
表が表4に示されている。
【0047】
【表3】
【表4】 高利減点による調整については、高利借入件数と借入金
額の合計金額の大小によって減点数を算出する。まず、
高利件数につき対応表に当て嵌めて減点数を求める。こ
の高利減点を求める対応表については表5に示されてい
る。すなわち、借入件数が4件以上となると表に記載さ
れているような所定の減点がなされる。件数が11件以
上になった場合には1件増える毎に−2点ずつ減点を加
算していく。
【0048】
【表5】 次に、高利金額減点についても表6に当て嵌めて減点数
を求める。借入金額と資金力との対比により減点数が求
められる。資金力は以下の式、 資金力=(資産×A)+(基準借金×0.8) ここで、A=(調整バランス点+50)/100とし、
(資産×A)の上限を800万円とし、(基準借金×
0.8)の上限を5000万円としてその範囲内で資金
力を求めてから表6に当て嵌めている。また、高利金額
減点用の資金力下限は300万円に、高利金額減点用の
資金力の上限は12000万円に設定している。
【0049】
【表6】 次に、信用貸付限度額(TP)の算出について説明す
る。ランク点と資金力の対比で算出したものに月商のカ
ット率を乗じて信用貸付限度額が求められる。 信用貸付限度額(TP)=ランク点と資金力の対比点×
カット率 ランク点と資金力との対比点を求めるためのTP金額早
見表が表7に示されている。
【0050】
【表7】 表7において、貸付限度額を算出するための資金力の下
限は300万円に設定している。まら、資金力の上限は
12000万円に設定されている。ランク点が25点未
満の場合には一律にランク点を25点として貸付限度額
を求めている。ただし、ランク点がマイナスとなってい
る場合には、貸付限度額をゼロと算定されている。
【0051】このようにして求められた貸付限度額に月
商により調整が加えられる。月商は130万円未満の時
に最高5割カットする。このカット率は、 カット率(割) =(130万円 − 月商) ×
0.05 であるが、このカット率を整理すると表8に示す早見表
のようになる。
【0052】
【表8】 最後に、貸付限度額の単位の調整を行なう。この調整
は、貸付限度額が半端な数字となる場合の貸付の煩わし
さを除去するためのもので50万円単位に繰り下げや繰
り上げを行なうことにより、融資しやすい金額に調整し
ている。この貸付限度額の調整表は、表9に示されてい
る。
【0053】
【表9】 なお、上述した第2実施形態に係る顧客信用度審査シス
テムは、例えば商工ローン等の個人事業者に対する融資
の審査において用いられているが、本発明はこれに限定
されず、上述したような各種機器や装置等のレンタルや
リースの際にも用いることができる。近年の経済情勢の
激変により、建設業界においては各種建設機械をリース
により賄ったり、各種業種の事務所等においてはコピー
機やファクシミリ機等をリースにより補ったりしてい
る。このような各種機器やリースやレンタルを行なう際
にも本発明に係る顧客信用度審査システムを適用するこ
とができる。その場合、金銭の融資とは異なりレンタル
料やリース代金の未回収を防止するための審査であるの
で、上述した第2実施形態ほどの審査の厳格性は不要で
あり、例えば図6に示される第3実施形態に係る物品貸
与限度額等を簡易な計算方法により求めて、顧客の信用
度について一応の評価を得てから物品貸与契約を締結す
ればよい。
【0054】図6に示す第3実施形態に係る顧客信用度
審査システム1は、記憶部2と、演算処理部10と、入
力部20と、表示部30とを備えている点は第1および
第2実施形態と同様の構成となっている。この第3実施
形態に係る審査システム1は略々図1に示される第1実
施形態の審査システム1と同一構成を有しているが、カ
ット率記憶部8にカット率が記憶され、延在処理部10
の貸与物品額算出部15がレンタルやリースの対象とし
ての機器や装置の貸与上限金額を算定する際にカット率
の概念が用いられている点のみ第1実施形態と異なって
いる。
【0055】すなわち、記憶部2は、一般的な顧客の資
産と借入金との金額に基づいて予め算出されたバランス
点をバランス点テーブルとして予め記憶する前記第1の
記憶手段としてのバランス点テーブル記憶部3と、一般
的な顧客の平均的な月間売り上げと雇用従業員数を点数
化して業績点を算出し、これを業績点テーブルとして予
め記憶する前記第2の記憶手段としての業績点テーブル
記憶部5と、前記一般的な顧客に対する融資安全性の最
低限度を所定の数値に点数化して表示したランク点をラ
ンク点テーブルとして記憶する前記第3の記憶手段とし
てのランク点テーブル記憶部6と、一般的な顧客の月間
売上金額を含む資金力と前記ランク点とを対比させて所
定の交差する欄に一般的な顧客の貸与物品限度金額を貸
付金額テーブルとして予め記憶する前記第4の記憶手段
としての貸与物品限度額テーブル記憶部7と、カット率
記憶部8とを備えている。
【0056】また、演算処理部10は、特定顧客の実際
の資産と借入金とをそれぞれ入力して、前記バランス点
記憶部に記憶された前記バランス点テーブルに当て嵌め
ることにより資産および借入金を対比させた前記特定顧
客のバランス点を算出する前記第1の算出手段としての
バランス点算出部11と、前記特定顧客の実際の月間売
り上げ金額と実際の雇用従業員数とをそれぞれ入力し
て、前記業績点テーブル記憶部5に記憶された前記業績
点テーブルに当て嵌めることにより、前記特定顧客の営
業規模を借入金に置き換えた基準借入金を業績点として
算出する前記第2の算出手段としての業績点算出部13
と、前記バランス点算出部13により算出された前記特
定顧客のバランス点から、前記業績点算出部により算出
された前記特定顧客の業績点を加算または減算し、前記
特定顧客に対する物品貸与の安全性の最低限度を特定の
数値に点数化して表示したランク点を算出する前記第3
の算出手段としてのランク点算出部14と、前記業績点
算出部13に対して入力した前記特定顧客の月間売り上
げ金額を、前記貸与物品限度額テーブル記憶部7に記憶
された前記貸与物品限度額テーブルの前記資金力の欄に
当て嵌めると共に、前記ランク点算出部14により算出
された前記特定顧客のランク点を前記貸与物品限度額テ
ーブル7の前記ランク点の欄に当て嵌め、さらに前記資
金力が一定金額に満たない場合には所定のカット率を乗
算することにより前記特定顧客に対する実際の物品貸与
限度額を算出する前記第4の算出手段としての物品貸与
限度額算出部15と、を備えている。
【0057】この第3実施形態に係る顧客信用度審査シ
ステムで用いられているアルゴリズムの詳細も上述した
第2実施形態の審査システムと同様であり、上述したと
ころから明らかであろう。
【0058】なお、上述した第1ないし第3実施形態
は、何れも顧客信用度審査システムについてのものであ
ったが、本発明はこれに限定されず顧客信用度審査方法
についても適用可能である。以下、方法に関する第4な
いし第6実施形態について図7ないし図9を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0059】図7に示される第4実施形態に係る顧客信
用度審査方法は、顧客の資産と借入金とに対応して予め
算出したバランス点をテーブルとして記憶させる第1の
記憶ステップST1と、顧客の平均的な月間売上および
従業員数に基づいて、前記資産に対する前記借入金の割
合に応じた加減点数である業績点を記憶させる第2の記
憶ステップST2と、顧客に対する融資または物品貸与
の最低限度を点数化したランク点を記憶させる第3の記
憶ステップST3と、顧客の月間売上金額を含む資金力
と前記ランク点と、を対比して融資または貸与物品の限
度金額を記憶させる第4の記憶ステップST4と、を備
えている。
【0060】また、前記審査方法は、特定顧客の実際の
資産と借入金とをそれぞれ入力して前記第1の記憶ステ
ップで記憶された前記バランス点に基づいて該特定顧客
のバランス点を算出する第1の算出ステップST6と、
前記特定顧客の実際の月間売り上げ金額と実際の雇用従
業員数とをそれぞれ入力して、前記第2の記憶ステップ
で記憶された前記業績点に基づいて該特定顧客の営業規
模を借入金に置き換えた基準借入金を実際の業績点とし
て算出する第2の算出ステップST7と、前記第1の算
出ステップST6により算出された前記特定顧客のバラ
ンス点から、前記第2の算出ステップST7により算出
された該特定顧客の業績点を加算または減算して該特定
顧客に対する融資または物品貸与の安全性の最低限度を
点数化したランク点を算出する第3の算出ステップST
8と、を備えている。前記第1の算出ステップST6で
入力された前記特定顧客の月間売り上げ金額を、前記第
4の記憶ステップで記憶された前記資金力に当て嵌める
と共に、前記第3の算出ステップにより算出された該特
定顧客のランク点を前記第4の記憶ステップで記憶され
た前記ランク点に当て嵌めることにより前記特定顧客に
対する実際の融資または貸与物品の限度金額を算出する
第4の算出ステップST9と、を備える。以上にように
して求められたランク点と融資限度金額とが表示ステッ
プST10で表示される。
【0061】次に、本発明の審査方法を金銭の融資を希
望する特定の顧客の信用度を審査するために用いるよう
にした第5実施形態に係る顧客信用度審査方法について
図8にしたがって説明する。図8において、第5実施形
態に係る審査方法は、一般的な顧客の資産と借入金との
金額に基づいて予め算出されたバランス点をバランス点
テーブルとして予め記憶する前記第1の記憶ステップと
してのバランス点記憶ステップST1と、一般的な顧客
の平均的な月間売り上げと雇用従業員数を点数化して業
績点を算出し、これを業績点テーブルとして予め記憶す
る前記第2の記憶ステップとしての業績点記憶ステップ
ST2と、一般的な顧客の借入金の借入件数と借入金額
に基づいて顧客の借入金全体の状況をテーブル化した高
利減点テーブルを予め記憶する高利減点記憶ステップS
T5と、前記一般的な顧客に対する融資安全性の最低限
度を所定の数値に点数化して表示したランク点をランク
点テーブルとして記憶する前記第3の記憶ステップとし
てのランク点記憶ステップST3と、一般的な顧客の月
間売上金額を含む資金力と前記ランク点とを対比させて
所定の交差する欄に一般的な顧客の信用貸付限度金額を
貸付金額テーブルとして予め記憶する前記第4の記憶ス
テップとしての貸付金額記憶ステップST4と、を備え
ている。
【0062】第5実施形態に係る審査方法は、さらに、
特定顧客の実際の資産と借入金とがそれぞれ入力され
て、前記バランス点記憶ステップで記憶された前記バラ
ンス点テーブルに当て嵌めることにより資産および借入
金を対比させた前記特定顧客のバランス点を算出する前
記第1の算出ステップとしてのバランス点算出ステップ
ST6と、前記特定顧客の実際の月間売り上げ金額と実
際の雇用従業員数とをそれぞれ入力して、前記業績点記
憶ステップで記憶された前記業績点テーブルに当て嵌め
ることにより、前記特定顧客の営業規模を借入金に置き
換えた基準借入金を業績点として算出する前記第2の算
出ステップとしての業績点算出ステップST7と、前記
特定顧客の実際の他の借入金の借入件数と借入金額とを
入力して、前記高利減点記憶ステップで記憶された前記
高利減点テーブルにこれらを当て嵌めることにより前記
特定顧客の借入金全体の状況を高利減点として算出する
高利減点算出ステップST11と、前記バランス点算出
ステップで算出された前記特定顧客のバランス点から、
前記業績点算出ステップで算出された前記特定顧客の業
績点を加算または減算し、さらに前記高利減点算出ステ
ップで算出された前記特定顧客の高利減点がある場合に
はこの高利減点を減算することにより、前記特定顧客に
対する融資安全性の最低限度を特定の数値に点数化して
表示したランク点を算出する前記第3の算出ステップと
してのランク点算出ステップST8と、前記業績点算出
ステップで入力された前記特定顧客の月間売り上げ金額
を、前記貸付金額テーブル記憶ステップで記憶された前
記信用貸付限度金額テーブルの前記資金力に当て嵌める
と共に、前記ランク点算出部により算出された前記特定
顧客のランク点を前記信用貸付金額テーブルの前記ラン
ク点に当て嵌め、さらに前記資金力が一定金額に満たな
い場合には所定のカット率を乗算することにより前記特
定顧客に対する実際の信用貸付限度金額を算出する前記
第4の算出ステップとしての信用貸付限度算出ステップ
ST9と、ランク点および信用貸付限度額を表示する表
示ステップST10と、を備えている。
【0063】次に、本発明に係る審査方法を装置や機器
の貸与審査の際に適用した第6実施形態に係る貸与物品
の顧客信用度審査方法について、図9に基づいて説明す
る。図9において、物品の貸与を希望する特定の顧客の
信用度を審査するために用いられる方法は、一般的な顧
客の資産と借入金との金額に基づいて予め算出されたバ
ランス点をバランス点テーブルとして予め記憶する前記
第1の記憶ステップとしてのバランス点記憶ステップS
T1と、一般的な顧客の平均的な月間売り上げと雇用従
業員数を点数化して業績点を算出し、これを業績点テー
ブルとして予め記憶する前記第2の記憶ステップとして
の業績点記憶ステップST2と、前記一般的な顧客に対
する物品貸与の安全性の最低限度を所定の数値に点数化
して表示したランク点をランク点テーブルとして記憶す
る前記第3の記憶ステップとしてのランク点記憶ステッ
プST3と、一般的な顧客の月間売上金額を含む資金力
と前記ランク点とを対比させて所定の交差する欄に一般
的な顧客の貸与物品限度額を貸与物品限度額テーブルと
して予め記憶する前記第4の記憶ステップとしての貸付
限度額記憶ステップST4と、を備えている。
【0064】また、この第6実施形態に係る審査方法
は、特定顧客の実際の資産と借入金とをそれぞれ入力し
て、前記バランス点記憶部に記憶された前記バランス点
テーブルに当て嵌めることにより資産および借入金を対
比させた前記特定顧客のバランス点を算出する前記第1
の算出ステップとしてのバランス点算出ステップST6
と、前記特定顧客の実際の月間売り上げ金額と実際の雇
用従業員数とをそれぞれ入力して、前記業績点記憶ステ
ップST2で記憶された前記業績点テーブルに当て嵌め
ることにより、前記特定顧客の営業規模を借入金に置き
換えた基準借入金を業績点として算出する前記第2の算
出ステップとしての業績点算出ステップST7と、前記
バランス点算出ステップST6で算出された前記特定顧
客のバランス点から、前記業績点算出ステップST7で
算出された前記特定顧客の業績点を加算または減算し、
前記特定顧客に対する物品貸与の安全性の最低限度を特
定の数値に点数化して表示した前記ランク点を算出する
前記第3の算出手段としてのランク点算出ステップST
8と、前記業績点算出ステップで入力された前記特定顧
客の月間売り上げ金額を、前記貸付金額テーブル記憶ス
テップで記憶された前記物品貸付限度額テーブルの前記
資金力に当て嵌めると共に、前記ランク点算出部により
算出された前記特定顧客のランク点を前記物品貸与限度
額テーブルの前記ランク点に当て嵌め、さらに前記資金
力が一定金額に満たない場合には所定のカット率を乗算
することにより前記特定顧客に対する実際の物品貸与限
度額を算出する前記第4の算出ステップとしての物品貸
与限度額算出ステップST9と、ステップST8および
ステップST9で求められたランク点および貸与物品限
度額を表示する表示ステップST10と、を備えてい
る。
【0065】最後に、本発明の第7実施形態に係る金銭
消費貸借または物品貸与における顧客の信用度を審査す
るためにコンピュータに記憶され、かつ、実行される顧
客信用度審査プログラムを記録した記録媒体について図
10および図11を参照しながら説明する。図10およ
び図11は、本第7実施形態の審査プログラムを記録し
た記録媒体が用いられるコンピュータシステム130の
一例を示す斜視図およびブロック図である。
【0066】図10において、コンピュータシステム1
30は、CPUを含むコンピュータ本体131と、例え
ばCRT等の表示装置132と、キーボードやマウス等
の入力装置133と、印刷を実行するプリンタ134
と、を備えている。
【0067】コンピュータ本体131は、図11に示す
ように、RAMより構成される内部メモリ135と、内
蔵または外付け可能なメモリユニット136と、を備え
ており、メモリユニット136としてはフレキシブルま
たはフロッピディスク(FD)ドライブ137,CD−
ROMドライブ138,ハードディスクドライブ(H
D)ユニット139が搭載されている。図に示すよう
に、これらのメモリユニット136に用いられる記録媒
体140としては、FDドライブ137のスロットに挿
入されて使用されるフレキシブルディスクまたはフロッ
ピディスク(FD)141と、CD−ROMドライブ1
38に用いられるCD−ROM142等が用いられる。
【0068】図10および図11に示すように、一般的
なコンピュータシステムに用いられる記録媒体140と
しては、FD141やCD−ROM142が考えられる
が、本実施形態は特にプリンタ134の制御プログラム
に関するものであるので、例えばプリンタ134に内蔵
させる不揮発性メモリとしてのROMチップ143に本
発明の制御プログラムを記録させるようにしても良い。
また、記録媒体としては、FD、CD−ROM、MO
(Magneto−Optical)ディスク、DVD
(Digital Versatile Disk
)、その他の光学的記録ディスク、カードメモリ、磁
気テープ等であっても良いことは言うまでもない。
【0069】これらの記録媒体に記録されている審査プ
ログラムは、顧客の資産と借入金とに対応して予め算出
したバランス点をテーブルとして記憶させる第1の記憶
手順と、顧客の平均的な月間売上および従業員数に基づ
いて、前記資産に対する前記借入金の割合に応じた加減
点数である業績点を記憶させる第2の記憶手順と、顧客
に対する融資または物品貸与の最低限度を点数化したラ
ンク点を記憶させる第3の記憶手順と、顧客の月間売上
金額を含む資金力と前記ランク点とを対比して融資また
は貸与物品の限度金額を記憶させる第4の記憶手順と、
特定顧客の実際の資産と借入金とをそれぞれ入力して、
前記第1の記憶手順で記憶された前記バランス点に基づ
いて該特定顧客のバランス点を算出する第1の算出手順
と、前記特定顧客の実際の月間売り上げ金額と実際の雇
用従業員数とをそれぞれ入力して前記第2の記憶手順で
記憶された前記業績点に基づいて該特定顧客の営業規模
を借入金に置き換えた基準借入金を実際の業績点として
算出する第2の算出手順と、前記第1の算出手順で算出
された前記特定顧客のバランス点から、前記第2の算出
手順で算出された該特定顧客の業績点を加算または減算
して該特定顧客に対する融資または物品貸与の安全性の
最低限度を点数化したランク点を算出する第3の算出手
順と、前記第2の算出手順で入力された前記特定顧客の
月間売り上げ金額を、前記第4の記憶手順で記憶された
前記資金力に当て嵌めると共に、前記第4の算出手順で
算出された該特定顧客のランク点を前記第3の記憶手順
で記憶された前記ランク点に当て嵌め、さらに前記資金
力が一定金額に満たない場合には所定のカット率を乗算
することにより前記特定顧客に対する実際の融資または
貸与物品の限度金額を算出する第4の算出手順と、を記
録している。このような審査プログラムを記録した記録
媒体によっても本発明を関連する技術分野において有効
に利用することができる。
【0070】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る顧客信用度審査システムおよび方法ならびに顧客信用
度審査プログラムを記録した記録媒体によれば、熟練度
の少ない者が金銭消費貸借や物品のリース/レンタルの
顧客に対応する場合であっても、例えば持ち運びに便利
な電子卓上計算機等に搭載された本発明の顧客信用度審
査システムに所定の顧客データを入力することにより、
その顧客の信用度と融資または物品貸与の限度額が直ち
に算出されるので、融資の審査に迅速性および即決性を
与えることができる。
【0071】また同時に、本発明に係る顧客信用度審査
システムおよび方法並びに記録媒体に備えられている審
査条件は予め膨大な一般的顧客データに基づいて算出記
憶されている信頼性の高い審査基準データであるので、
迅速かつ即決性を有するにも拘わらず確実性をも備えて
おり、従来の審査システムや方法のように審査結果を即
決できても拙速であったり、審査結果はある程度の信頼
性があっても多大な審査期間を要するという問題を全て
解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の基本概念としての第1実施形態
に係る顧客信用度審査システムの構成を示すブロック構
成図である。
【図2】本発明を金銭融資に適用した第2実施形態に係
る顧客信用度審査システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図3】第2実施形態のシステムを具体的に搭載したポ
ケットコンピュータの外観を示す斜視図である。
【図4】第2実施形態における信用貸付限度額の概念設
定の基礎を示すブロック図である。
【図5】第2実施形態におけるバランス点の概念を説明
するための説明図である。
【図6】本発明を物品貸与に適用した第3実施形態に係
る顧客信用度審査システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図7】本発明の第2の基本概念としての第4実施形態
に係る顧客信用度審査方法を示すフローチャートであ
る。
【図8】本発明を金銭融資に適用した第5実施形態に係
る顧客信用度審査方法を示すフローチャートである。
【図9】本発明を物品貸与に適用した第6実施形態に係
る顧客信用度審査方法を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3の基本概念としての第7実施形
態に係る顧客信用度審査プログラムを記録した記録媒体
が用いられるコンピュータシステムの全体を示す斜視図
である。
【図11】本発明の第7実施形態に係る顧客信用度審査
プログラムを記録した記録媒体が用いられるコンピュー
タシステムの全体を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 顧客信用度審査システム 1A ポケットコンピュータ 2 記憶手段 3 第1の記憶手段(バランス点) 5 第2の記憶手段(業績点) 6 第3の記憶手段(ランク点) 7 第4の記憶手段(限度金額) 10 演算処理手段11 11 第1の算出手段(バランス点) 12 第2の算出手段(業績点) 13 第3の算出手段(ランク点) 14 第4の算出手段(限度金額) 20 入力手段(10キー) 21 資産 22 借入金 25 従業員数 26 月間売上 30 表示手段 31 ランク点 32 限度金額

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顧客の資産と借入金とに基づいて予め算出
    されたバランス点を記憶する第1の記憶手段と、 顧客の平均的な月間売上および従業員数を点数化した業
    績点を記憶する第2の記憶手段と、 顧客に対する融資または物品貸与の最低限度を点数化し
    たランク点を記憶する第3の記憶手段と、 顧客の月間売上金額を含む資金力と前記ランク点とを対
    比して融資または貸与物品の限度金額を記憶する第4の
    記憶手段と、 特定顧客の実際の資産と借入金とをそれぞれ入力して、
    前記第1の記憶手段に記憶された前記バランス点に基づ
    いて該特定顧客のバランス点を算出する第1の算出手段
    と、 前記特定顧客の実際の月間売り上げ金額と実際の雇用従
    業員数とをそれぞれ入力して、前記第2の記憶手段に記
    憶された前記業績点に基づいて該特定顧客の営業規模を
    借入金に置き換えた基準借入金を業績点として算出する
    第2の算出部と、 前記第1の算出手段により算出された前記特定顧客のバ
    ランス点から、前記第2の算出手段により算出された該
    特定顧客の業績点を加算または減算して該特定顧客に対
    する融資または物品貸与の安全性の最低限度を点数化し
    たランク点を算出する第3の算出手段と、 前記第2の算出手段に入力された前記特定顧客の月間売
    り上げ金額を、前記第3の記憶手段に記憶された前記資
    金力に当て嵌めると共に、前記第3の算出手段により算
    出された該特定顧客のランク点を前記第3の記憶手段に
    記憶された前記ランク点に当て嵌めることにより前記特
    定顧客に対する実際の融資または貸与物品の限度金額を
    算出する第4の算出手段と、 を備えることを特徴とする顧客信用度審査システム。
  2. 【請求項2】金銭の融資を希望する特定の顧客の信用度
    を審査するために用いられるものであって、 一般的な顧客の資産と借入金との金額に基づいて予め算
    出されたバランス点をバランス点テーブルとして予め記
    憶する前記第1の記憶手段としてのバランス点記憶部
    と、 一般的な顧客の平均的な月間売り上げと雇用従業員数を
    点数化して業績点を算出し、これを業績点テーブルとし
    て予め記憶する前記第2の記憶手段としての業績点記憶
    部と、 一般的な顧客の借入金の借入件数と借入金額に基づいて
    顧客の借入金全体の状況をテーブル化した高利減点テー
    ブルを予め記憶する高利減点記憶部と、 前記一般的な顧客に対する融資安全性の最低限度を所定
    の数値に点数化して表示したランク点をランク点テーブ
    ルとして記憶する前記第3の記憶手段としてのランク点
    テーブル記憶部と、 一般的な顧客の月間売上金額を含む資金力と前記ランク
    点とを対比させて所定の交差する欄に一般的な顧客の信
    用貸付限度金額を貸付金額テーブルとして予め記憶する
    第4の記憶手段としての貸付金額記憶部と、 特定顧客の実際の資産と借入金とをそれぞれ入力して、
    前記バランス点記憶部に記憶された前記バランス点テー
    ブルに当て嵌めることにより資産および借入金を対比さ
    せた前記特定顧客のバランス点を算出する第1の算出手
    段としてのバランス点算出部と、 前記特定顧客の実際の月間売り上げ金額と実際の雇用従
    業員数とをそれぞれ入力して、前記業績点記憶部に記憶
    された前記業績点テーブルに当て嵌めることにより、前
    記特定顧客の営業規模を借入金に置き換えた基準借入金
    を業績点として算出する第2の算出手段としての業績点
    算出部と、 前記特定顧客の実際の他の借入金の借入件数と借入金額
    とを入力して、前記高利減点記憶部に記憶された前記高
    利減点テーブルにこれらを当て嵌めることによって前記
    特定顧客の借入金全体の状況を高利減点として算出する
    高利減点算出部と、 前記バランス点算出部により算出された前記特定顧客の
    バランス点から、前記業績点算出部により算出された前
    記特定顧客の業績点を加算または減算し、さらに前記高
    利減点算出部により算出された前記特定顧客の高利減点
    がある場合にはこの高利減点を減算することにより、前
    記特定顧客に対する融資安全性の最低限度を特定の数値
    に点数化して表示したランク点を算出する第3の算出手
    段としてのランク点算出部と、 前記業績点算出部に対して入力した前記特定顧客の月間
    売り上げ金額を、前記貸付金額テーブル記憶部に記憶さ
    れた前記信用貸付限度金額テーブルの前記資金力に当て
    嵌めると共に、前記ランク点算出部により算出された前
    記特定顧客のランク点を前記信用貸付金額テーブルの前
    記ランク点に当て嵌め、さらに前記資金力が一定金額に
    満たない場合には所定のカット率を乗算することにより
    前記特定顧客に対する実際の信用貸付限度金額を算出す
    る第4の算出手段としての信用貸付限度算出部と、 を備えることを特徴とする請求項1に記載の顧客信用度
    審査システム。
  3. 【請求項3】物品の貸与を希望する特定の顧客の信用度
    を審査するために用いられるものであって、 一般的な顧客の資産と借入金との金額に基づいて予め算
    出されたバランス点をバランス点テーブルとして予め記
    憶する前記第1の記憶手段としてのバランス点記憶部
    と、 一般的な顧客の平均的な月間売り上げと雇用従業員数を
    点数化して業績点を算出し、これを業績点テーブルとし
    て予め記憶する前記第2の記憶手段としての業績点記憶
    部と、 前記一般的な顧客に対する融資安全性の最低限度を所定
    の数値に点数化して表示したランク点をランク点テーブ
    ルとして記憶する前記第3の記憶手段としてのランク点
    テーブル記憶部と、 一般的な顧客の月間売上金額を含む資金力と前記ランク
    点とを対比させて所定の交差する欄に一般的な顧客の貸
    与物品限度金額を貸付金額テーブルとして予め記憶する
    前記第4の記憶手段としての貸与物品限度額記憶部と、 特定顧客の実際の資産と借入金とをそれぞれ入力して、
    前記バランス点記憶部に記憶された前記バランス点テー
    ブルに当て嵌めることにより資産および借入金を対比さ
    せた前記特定顧客のバランス点を算出する前記第1の算
    出手段としてのバランス点算出部と、 前記特定顧客の実際の月間売り上げ金額と実際の雇用従
    業員数とをそれぞれ入力して、前記業績点記憶部に記憶
    された前記業績点テーブルに当て嵌めることにより、前
    記特定顧客の営業規模を借入金に置き換えた基準借入金
    を業績点として算出する前記第2の算出手段としての業
    績点算出部と、 前記バランス点算出部により算出された前記特定顧客の
    バランス点から、前記業績点算出部により算出された前
    記特定顧客の業績点を加算または減算し、前記特定顧客
    に対する物品貸与の安全性の最低限度を特定の数値に点
    数化して表示したランク点を算出する前記第3の算出手
    段としてのランク点算出部と、 前記業績点算出部に対して入力した前記特定顧客の月間
    売り上げ金額を、前記貸与物品限度額テーブル記憶部に
    記憶された前記貸与物品限度額テーブルの前記資金力の
    欄に当て嵌めると共に、前記ランク点算出部により算出
    された前記特定顧客のランク点を前記貸与物品限度額テ
    ーブルの前記ランク点の欄に当て嵌め、さらに前記資金
    力が一定金額に満たない場合には所定のカット率を乗算
    することにより前記特定顧客に対する実際の物品貸与限
    度額を算出する前記第4の算出手段としての物品貸与限
    度額算出部と、 を備えることを特徴とする請求項1に記載の顧客信用度
    審査システム。
  4. 【請求項4】顧客の資産と借入金とに対応して予め算出
    したバランス点をテーブルとして記憶させる第1の記憶
    ステップと、 顧客の平均的な月間売上および従業員数に基づいて、前
    記資産に対する前記借入金の割合に応じた加減点数であ
    る業績点を記憶させる第2の記憶ステップと、 顧客に対する融資または物品貸与の最低限度を点数化し
    たランク点を記憶させる第3の記憶ステップと、 顧客の月間売上金額を含む資金力と前記ランク点と、を
    対比して融資または貸与物品の限度金額を記憶させる第
    4の記憶ステップと、 特定顧客の実際の資産と借入金とをそれぞれ入力して、
    前記第1の記憶ステップで記憶された前記バランス点に
    基づいて該特定顧客のバランス点を算出する第1の算出
    ステップと、 前記特定顧客の実際の月間売り上げ金額と実際の雇用従
    業員数とをそれぞれ入力して、前記第2の記憶ステップ
    で記憶された前記業績点に基づいて該特定顧客の営業規
    模を借入金に置き換えた基準借入金を実際の業績点とし
    て算出する第2の算出ステップと、 前記第1の算出ステップにより算出された前記特定顧客
    のバランス点から、前記第2の算出ステップにより算出
    された該特定顧客の業績点を加算または減算して該特定
    顧客に対する融資または物品貸与の安全性の最低限度を
    点数化したランク点を算出する第3の算出ステップと、 前記第2の算出ステップで入力された前記特定顧客の月
    間売り上げ金額を、前記第4の記憶ステップで記憶され
    た前記資金力に当て嵌めると共に、前記第3の算出ステ
    ップにより算出された該特定顧客のランク点を前記第4
    の記憶ステップで記憶された前記ランク点に当て嵌める
    ことにより前記特定顧客に対する実際の融資または貸与
    物品の限度金額を算出する第4の算出ステップと、 を備えることを特徴とする顧客信用度審査方法。
  5. 【請求項5】金銭の融資を希望する特定の顧客の信用度
    を審査するために用いられるものであって、 一般的な顧客の資産と借入金との金額に基づいて予め算
    出されたバランス点をバランス点テーブルとして予め記
    憶する前記第1の記憶ステップとしてのバランス点記憶
    ステップと、 一般的な顧客の平均的な月間売り上げと雇用従業員数を
    点数化して業績点を算出し、これを業績点テーブルとし
    て予め記憶する前記第2の記憶ステップとしての業績点
    記憶ステップと、 一般的な顧客の借入金の借入件数と借入金額に基づいて
    顧客の借入金全体の状況をテーブル化した高利減点テー
    ブルを予め記憶する高利減点記憶ステップと、 前記一般的な顧客に対する融資安全性の最低限度を所定
    の数値に点数化して表示したランク点をランク点テーブ
    ルとして記憶する前記第3の記憶ステップとしてのラン
    ク点記憶ステップと、 一般的な顧客の月間売上金額を含む資金力と前記ランク
    点とを対比させて所定の交差する欄に一般的な顧客の信
    用貸付限度金額を貸付金額テーブルとして予め記憶する
    前記第4の記憶ステップとしての貸付金額記憶ステップ
    と、 特定顧客の実際の資産と借入金とがそれぞれ入力され
    て、前記バランス点記憶ステップで記憶された前記バラ
    ンス点テーブルに当て嵌めることにより資産および借入
    金を対比させた前記特定顧客のバランス点を算出する前
    記第1の算出ステップとしてのバランス点算出ステップ
    と、 前記特定顧客の実際の月間売り上げ金額と実際の雇用従
    業員数とをそれぞれ入力して、前記業績点記憶ステップ
    で記憶された前記業績点テーブルに当て嵌めることによ
    り、前記特定顧客の営業規模を借入金に置き換えた基準
    借入金を業績点として算出する前記第2の算出ステップ
    としての業績点算出ステップと、 前記特定顧客の実際の他の借入金の借入件数と借入金額
    とを入力して、前記高利減点記憶ステップで記憶された
    前記高利減点テーブルにこれらを当て嵌めることにより
    前記特定顧客の借入金全体の状況を高利減点として算出
    する高利減点算出ステップと、 前記バランス点算出ステップで算出された前記特定顧客
    のバランス点から、前記業績点算出ステップで算出され
    た前記特定顧客の業績点を加算または減算し、さらに前
    記高利減点算出ステップで算出された前記特定顧客の高
    利減点がある場合にはこの高利減点を減算することによ
    り、前記特定顧客に対する融資安全性の最低限度を特定
    の数値に点数化して表示したランク点を算出する前記第
    3の算出ステップとしてのランク点算出ステップと、 前記業績点算出ステップで入力された前記特定顧客の月
    間売り上げ金額を、前記貸付金額テーブル記憶ステップ
    で記憶された前記信用貸付限度金額テーブルの前記資金
    力に当て嵌めると共に、前記ランク点算出部により算出
    された前記特定顧客のランク点を前記信用貸付金額テー
    ブルの前記ランク点に当て嵌め、さらに前記資金力が一
    定金額に満たない場合には所定のカット率を乗算するこ
    とにより前記特定顧客に対する実際の信用貸付限度金額
    を算出する前記第4の算出ステップとしての信用貸付限
    度算出ステップと、 を備えることを特徴とする請求項4に記載の顧客信用度
    審査方法。
  6. 【請求項6】物品の貸与を希望する特定の顧客の信用度
    を審査するために用いられるものであって、 一般的な顧客の資産と借入金との金額に基づいて予め算
    出されたバランス点をバランス点テーブルとして予め記
    憶する前記第1の記憶ステップとしてのバランス点記憶
    ステップと、 一般的な顧客の平均的な月間売り上げと雇用従業員数を
    点数化して業績点を算出し、これを業績点テーブルとし
    て予め記憶する前記第2の記憶ステップとしての業績点
    記憶ステップと、 前記一般的な顧客に対する物品貸与の安全性の最低限度
    を所定の数値に点数化して表示したランク点をランク点
    テーブルとして記憶する前記第3の記憶ステップとして
    のランク点記憶ステップと、 一般的な顧客の月間売上金額を含む資金力と前記ランク
    点とを対比させて所定の交差する欄に一般的な顧客の貸
    与物品限度額を貸与物品限度額テーブルとして予め記憶
    する前記第4の記憶ステップとしての貸付限度額記憶ス
    テップと、 特定顧客の実際の資産と借入金とをそれぞれ入力して、
    前記バランス点記憶部に記憶された前記バランス点テー
    ブルに当て嵌めることにより資産および借入金を対比さ
    せた前記特定顧客のバランス点を算出する前記第1の算
    出ステップとしてのバランス点算出ステップと、 前記特定顧客の実際の月間売り上げ金額と実際の雇用従
    業員数とをそれぞれ入力して、前記業績点記憶ステップ
    で記憶された前記業績点テーブルに当て嵌めることによ
    り、前記特定顧客の営業規模を借入金に置き換えた基準
    借入金を業績点として算出する前記第2の算出ステップ
    としての業績点算出ステップと、 前記バランス点算出ステップで算出された前記特定顧客
    のバランス点から、前記業績点算出ステップで算出され
    た前記特定顧客の業績点を加算または減算し、前記特定
    顧客に対する物品貸与の安全性の最低限度を特定の数値
    に点数化して表示した前記ランク点を算出する前記第3
    の算出手段としてのランク点算出ステップと、 前記業績点算出ステップで入力された前記特定顧客の月
    間売り上げ金額を、前記貸付金額テーブル記憶ステップ
    で記憶された前記物品貸付限度額テーブルの前記資金力
    に当て嵌めると共に、前記ランク点算出部により算出さ
    れた前記特定顧客のランク点を前記物品貸与限度額テー
    ブルの前記ランク点に当て嵌め、さらに前記資金力が一
    定金額に満たない場合には所定のカット率を乗算するこ
    とにより前記特定顧客に対する実際の物品貸与限度額を
    算出する前記第4の算出ステップとしての物品貸与限度
    額算出ステップと、 を備えることを特徴とする請求項4に記載の顧客信用度
    審査方法。
  7. 【請求項7】金銭消費貸借または物品貸与における顧客
    の信用度を審査するためにコンピュータに記憶され、か
    つ、実行される顧客信用度審査プログラムを記録した記
    録媒体であって、 顧客の資産と借入金とに対応して予め算出したバランス
    点をテーブルとして記憶させる第1の記憶手順と、 顧客の平均的な月間売上および従業員数に基づいて、前
    記資産に対する前記借入金の割合に応じた加減点数であ
    る業績点を記憶させる第2の記憶手順と、 顧客に対する融資または物品貸与の最低限度を点数化し
    たランク点を記憶させる第3の記憶手順と、 顧客の月間売上金額を含む資金力と前記ランク点とを対
    比して融資または貸与物品の限度金額を記憶させる第4
    の記憶手順と、 特定顧客の実際の資産と借入金とをそれぞれ入力して、
    前記第1の記憶手順で記憶された前記バランス点に基づ
    いて該特定顧客のバランス点を算出する第1の算出手順
    と、 前記特定顧客の実際の月間売り上げ金額と実際の雇用従
    業員数とをそれぞれ入力して、前記第2の記憶手順で記
    憶された前記業績点に基づいて該特定顧客の営業規模を
    借入金に置き換えた基準借入金を実際の業績点として算
    出する第2の算出手順と、 前記第1の算出手順で算出された前記特定顧客のバラン
    ス点から、前記第2の算出手順で算出された該特定顧客
    の業績点を加算または減算して該特定顧客に対する融資
    または物品貸与の安全性の最低限度を点数化したランク
    点を算出する第3の算出手順と、 前記第2の算出手順で入力された前記特定顧客の月間売
    り上げ金額を、前記第4の記憶手順で記憶された前記資
    金力に当て嵌めると共に、前記第4の算出手順で算出さ
    れた該特定顧客のランク点を前記第3の記憶手順で記憶
    された前記ランク点に当て嵌め、さらに前記資金力が一
    定金額に満たない場合には所定のカット率を乗算するこ
    とにより前記特定顧客に対する実際の融資または貸与物
    品の限度金額を算出する第4の算出手順と、 を記録したことを特徴とする顧客信用度審査プログラム
    を記録した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008533623A (ja) * 2005-03-24 2008-08-21 アクセンチュア・グローバル・サーヴィシズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング リスクに基づくデータ評価
JP2020057073A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 株式会社オービック 債権管理装置、債権管理方法、及び債権管理プログラム

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