JP2002073439A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム格納媒体並びに情報処理システム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム格納媒体並びに情報処理システム

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JP2002073439A
JP2002073439A JP2000264241A JP2000264241A JP2002073439A JP 2002073439 A JP2002073439 A JP 2002073439A JP 2000264241 A JP2000264241 A JP 2000264241A JP 2000264241 A JP2000264241 A JP 2000264241A JP 2002073439 A JP2002073439 A JP 2002073439A
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data
dsp
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Yoshiyuki Kobayashi
由幸 小林
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、情報処理装置の機能を自在に拡張で
きるようにする。 【解決手段】本発明は、互いにインターネット2を介し
て接続された情報処理装置のDSPプラグイン33と他
の情報処理装置のDSPプラグイン233との間でデー
タ通信を行う際のデータ構造をパケット単位とすること
だけに規定したことにより、OSの異なる他の情報処理
装置との間でもネットワークを跨いだ複数のDSPプラ
グイン33及びDSPプラグイン233の組み合わせに
よってデータをやりとりすることができるので機能拡張
を自在に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置、情
報処理方法及びプログラム格納媒体並びに情報処理シス
テムに関し、例えばパーソナルコンピュータに適用して
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータにおいて
は、処理能力の向上に伴ってユーザ所望の処理を容易に
実現し得るようになされている。またパーソナルコンピ
ュータは、画像処理やWebページ閲覧等の特定の目的
に対する機能をアプリケーションソフトウェアに拡張し
得るようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
パーソナルコンピュータにおいては、アプリケーション
ソフトウェアによって機能拡張する範囲は限られている
と共に、当該パーソナルコンピュータのOS(Operatin
g System)に対応したアプリケーションソフトウェアに
よって機能拡張するようになされているため、ネットワ
ークを介して接続された他のパーソナルコンピュータと
OSが異なっていた場合には組み合わせによる機能拡張
が図れず、使い勝手が悪いという問題があった。
【0004】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、自在に機能拡張し得ると共に使い勝手の優れた情報
処理装置、情報処理方法及びプログラム格納媒体並びに
情報処理システムを提案しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、自身が保持する各種機能に対応し
て設けられた自オブジェクトと、他の情報処理装置が保
持する各種機能に対応して設けられた他オブジェクトと
をネットワークを介して接続し組み合わせることにより
所望のシステムを構築し、ネットワークを介して組み合
わされた自オブジェクト及び他オブジェクト間のデータ
通信を所定パケット単位でのみ行うように制御するよう
にした。
【0006】自オブジェクトと他オブジェクトとの間で
データ通信を行う際のデータ構造をパケット単位とする
ことだけに規定したことにより、OSの異なる他の情報
処理装置との間でもネットワークを跨いだオブジェクト
の組み合わせによってデータをやりとりすることができ
るので機能拡張を自在に行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0008】(1)遠隔地間レコーディングシステムの
全体構成 図1において、1は全体として遠隔地間レコーディング
システムを示し、例えば東京に設置されたパーソナルコ
ンピュータ3に対して、遠隔地であるニューヨークに設
置されたパーソナルコンピュータ4がインターネット2
を介して互いに接続されている。
【0009】この場合、東京のパーソナルコンピュータ
3とニューヨークのパーソナルコンピュータ4とは、イ
ンターネット2を介して互いにTCP/IP(Transmis
sionControl Protocol/Internet Protocol )のプロト
コルでデータ通信を行うようになされており、オーディ
オデータやビデオデータ等のリアルタイム性が要求され
るコンテンツデータをパケット単位で互いに送受信し得
るようになされている。
【0010】この遠隔地間レコーディングシステム1で
は、音楽制作環境においてオーディオデータに関するレ
コーディング編集処理を東京のパーソナルコンピュータ
3及びニューヨークのパーソナルコンピュータ4間で実
行する場合を一例として以下説明する。
【0011】東京のパーソナルコンピュータ3は、例え
ばドラムのオーディオデータ及びピアノのオーディオデ
ータを予め内蔵のハードディスク(図示せず)に記憶し
ており、当該ドラム及びピアノのオーディオデータを読
み出し、インターネット2を介してニューヨークのパー
ソナルコンピュータ4へ伝送する。
【0012】ニューヨークのパーソナルコンピュータ4
は、インターネット2を介して東京のパーソナルコンピ
ュータ3から伝送されたドラム及びピアノのオーディオ
データに基づいてドラム再生音及びピアノ再生音を生成
し、これをスピーカ4Cから出力する。
【0013】このときニューヨークのパーソナルコンピ
ュータ4は、演奏者(図示せず)によりドラム及びピア
ノの再生音に合わせて演奏されたギターのオーディオ信
号をマイク4A及び4Bを介して取り込んだ後にディジ
タルのオーディオデータに変換し、これをインターネッ
ト2を介して東京のパーソナルコンピュータ3へ伝送す
る。
【0014】東京のパーソナルコンピュータ3は、ニュ
ーヨークのパーソナルコンピュータ4から伝送されてき
たギターのオーディオデータを、ドラム及びピアノのオ
ーディオデータに自動的にタイミングを合わせて一旦記
憶した後、ミキシングすることにより例えばCD(Comp
act Disc)に記録するための2ch(Lチャンネル及び
Rチャンネル)の録音用データを生成するようになされ
ている。
【0015】ところで、実際にドラム及びピアノのオー
ディオデータがニューヨークのパーソナルコンピュータ
4に到達した時点で、東京のパーソナルコンピュータ3
がドラム及びピアノのオーディオデータを送信した時か
ら伝送路上での遅延が既に発生し、パーソナルコンピュ
ータ4から伝送されたギターのオーディオデータが東京
のパーソナルコンピュータ3に到達した時点でも伝送路
上での遅延が発生しており、さらにパーソナルコンピュ
ータ4における信号処理時間分の遅延も発生している。
【0016】従って東京のパーソナルコンピュータ3
は、ニューヨークのパーソナルコンピュータ4からギタ
ーのオーディオデータを受信した時点で、既にドラム及
びピアノのオーディオデータを伝送したときから往復分
の伝送路遅延と信号処理時間分の遅延が生じているの
で、当該遅延によるタイミングのずれを補正することに
より、遠隔地間においても同時並行的にレコーディング
処理を実行してCDに記録するための2chの録音用デ
ータを生成し得るようになされている。以下、遅延のタ
イミング補正を含めた遠隔地間レコーディングシステム
1について詳述する。
【0017】(1−1)パーソナルコンピュータの回路
構成 図2に示すように、パーソナルコンピュータ3は当該パ
ーソナルコンピュータ3を統括的に制御すると共に各楽
器毎のオーディオデータを編集して2chの録音用デー
タを生成するCPU(Central Processing Unit )10
に対して、ハードディスクドライブ(HDD)11、R
AM(Random Access Memory)12、TCP/IPのプ
ロトコルでニューヨークのパーソナルコンピュータ4と
インターネット2を介してデータ通信を行うための通信
インターフェース13、外部入力端子14、外部出力端
子15及びモニタ16がバス17を介して接続されてい
る。
【0018】この場合、外部入力端子14には例えばマ
イク3A及び3B(図1)が接続され、外部出力端子1
5には例えばスピーカ3Cが接続される。従ってパーソ
ナルコンピュータ3は、マイク3A及び3Bを介してボ
ーカルの音声を集音し、録音用データに重ねて再度録音
することも可能である。
【0019】ハードディスクドライブ11には、例えば
Windows98( Microsoft社、商標)等のオペレ
ーティングシステムプログラムや、本発明における遠隔
地間レコーディング処理を実行するためのレコーディン
グ処理プログラム(後述する)等の各種アプリケーショ
ンプログラムが格納されている。
【0020】CPU10は、ハードディスクドライブ1
1に格納された各種プログラムを適宜読み出し、これを
RAM12に展開して実行することにより種々の処理を
実行し、当該処理結果をモニタ16に表示するようにな
されている。
【0021】なおパーソナルコンピュータ4について
も、パーソナルコンピュータ3と同様の回路構成であ
り、付加された番号(210〜217)がパーソナルコ
ンピュータ3とは異なるだけなので、ここでは説明を省
略する。
【0022】(2)遠隔地間レコーディング処理 この場合の遠隔地間レコーディングシステム1(図1)
においては、主に東京のパーソナルコンピュータ3を中
心として遠隔地間レコーディング処理を制御する場合を
一例として説明する。
【0023】因みに遠隔地間レコーディングシステム1
では、東京のパーソナルコンピュータ3ではなくニュー
ヨークに設置されたパーソナルコンピュータ4によって
も遠隔地間レコーディング処理を制御することが可能な
システムであり、いずれがマスタで、いずれがスレーブ
となっても差し支えない。
【0024】(2−1)遠隔地間接続処理 まず東京のパーソナルコンピュータ3(図2)は、電源
ボタンの投入に応じて起動した後に遠隔地間レコーディ
ング処理を行うための命令が与えられると、CPU10
の制御によりHDD11のハードディスクからレコーデ
ィング処理プログラムを読み出してRAM12に展開す
る。
【0025】ここで、図3に示すようにレコーディング
処理プログラム30は、ワークスペース31、IO(In
-Out)マネージャ32、DSP(Digital Signal Proce
ssor)プラグイン33A〜33N及びGUI(Graphica
l User Interface)プラグイン34A〜34Nと呼ばれ
る4種類のオブジェクトが階層的に互いに連携して構成
されている。
【0026】従ってパーソナルコンピュータ3は、ワー
クスペース31、IOマネージャ32、DSPプラグイ
ン33A〜33N及びGUIプラグイン34A〜34N
の各オブジェクトが所定の処理を実行し、その処理結果
をモニタ16に表示するようになされている。
【0027】なおニューヨークのパーソナルコンピュー
タ4についても、同様にレコーディング処理プログラム
230を有しており、ワークスペース231、IOマネ
ージャ232、DSPプラグイン233A〜233N及
びGUIプラグイン234A〜234Nと呼ばれる4種
類のオブジェクトが階層的に互いに連携して構成されて
いる。
【0028】因みにDSPプラグイン33A〜33N及
び233A〜233Nは、パーソナルコンピュータ3及
び4が保持しているディジタル信号処理機能の数にそれ
ぞれ対応しており、GUIプラグイン34A〜34N及
び234A〜234NはDSPプラグイン33A〜33
N及び233A〜233Nの各パラメータを調整するた
めのオブジェクトであり、それぞれ1対1に対応してい
る。
【0029】ここで本実施の形態においては、以降の説
明を各オブジェクト同志の係わり合いとして説明するた
めに、便宜上ワークスペース31及び231、IOマネ
ージャ32及び232、DSPプラグイン33A〜33
N及び233A〜233N、GUIプラグイン34A〜
34N及び234A〜234Nを主体として説明する
が、実際には全てCPU10及び210が各種処理を実
行しているものである。
【0030】ワークスペース31は、DSPプラグイン
33A〜33Nのロード及びアンロードを制御し、当該
DSPプラグイン33A〜33N同志又はDSPプラグ
イン33A〜33Nとニューヨークのパーソナルコンピ
ュータ4が保持するDSPプラグイン233A〜233
Nとの接続管理を行い、GUIプラグイン34A〜34
Nのロード及びアンロードを制御し、DSPプラグイン
33A〜33N及びDSPプラグイン233A〜233
N全体のDSPプラグイン同志の接続状態を表示制御す
るようになされている。
【0031】すなわちワークスペース31は、現在ロー
ド中のDSPプラグイン33A〜33Nに関するプラグ
インリスト、IOマネージャ32及び232に対する問
い合わせ結果に基づいて作成したDSPプラグイン33
A〜33N及びDSPプラグイン233A〜233N全
体の接続状態を表す接続状態データ及び当該ワークスペ
ース31自身固有のワークスペースID(Identificati
on)を保持し、これら各種データに基づいて上述の表示
制御を行うようになされている。
【0032】IOマネージャ32は、ロード中のDSP
プラグイン33A〜33Nに対する個々のプラグインデ
ータと、IOマネージャ32自身固有のIOマネージャ
IDを有し、DSPプラグイン33A〜33Nの接続管
理と当該DSPプラグイン33A〜33Nによってそれ
ぞれ処理されるパケット単位のデータ管理を行い、ワー
クスペース31に対してDSPプラグイン33A〜33
Nに関する接続管理状態を所定時間間隔毎に通知するよ
うになされている。
【0033】この場合のプラグインデータには、ロード
されているDSPプラグインのメーカー名や予め当該D
SPプラグインに対応付けられたデフォルトのGUIプ
ラグイン等を表す種類識別情報、DSPプラグイン自身
に割り当てられたプラグインID、当該DSPプラグイ
ン自身の階層レベル(最上位から順に0、1、2、…
…)、DSPプラグインの出力先を示す出力先リスト、
当該DSPプラグインに対する入力先を示す入力先リス
トが含まれている。
【0034】さらに出力先リストには、DSPプラグイ
ンの出力端子に対応した出力ID、出力端子階層レベル
(最上位から順に0、1、2、……)及び接続先情報
(ハードウェアID、プラグインID及び入力端子に対
応した入力ID)が含まれると共に、入力先リストに
は、DSPプラグインの入力端子に対応した入力ID、
入力端子階層レベル(最上位から順に0、1、2、…
…)及び入力に対する有効又は無効を表す有効フラグが
含まれている。
【0035】このようにIOマネージャ32は、プラグ
インデータを保持することにより、DSPプラグイン3
3A〜33Nの接続管理状態を詳細に認識し得ると共
に、パケット単位のオーディオデータの入出力先を各D
SPプラグイン33A〜33Nに対して正確に指示し得
るようになされている。
【0036】DSPプラグイン33A〜33Nは、ワー
クスペース31によってロード又はアンロードされ、接
続されている前段のDSPプラグインから供給されたパ
ケット単位のオーディオデータに対して所定のディジタ
ル信号処理を施し、その結果得られる処理データをIO
マネージャ32の指示に従って所定の送信先である後段
のDSPプラグインに対して送信するようになされてい
る。
【0037】ここでDSPプラグイン33A〜33N
は、それぞれが独立したメモリ空間上で動作するように
なされており、これによりあるメモリ空間上で動作して
いたDSPプラグイン33Aが機能しなくなった場合で
も、その影響が他のDSPプラグイン33B〜33Nに
与えられることはない。
【0038】GUIプラグイン34A〜34Nは、1対
1にそれぞれ対応するDSPプラグインの下位DSPプ
ラグインにおけるリスト及び当該下位DSPプラグイン
における接続状態データリスト、当該DSPプラグイン
のパラメータに関するパラメータ調整データ及びGUI
プラグイン自身のGUIプラグインIDを有し、ワーク
スペース31によってロード又はアンロードされ、DS
Pプラグイン33A〜33Nにおける各種機能に関する
パラメータを調整し得るようになされている。
【0039】なお、DSPプラグイン33A〜33Nが
下位階層に位置する複数の下位DSPプラグインによっ
て構成されている場合、当該下位GUIプラグインは上
位のGUIプラグイン34A〜34Nによってロード又
はアンロードされるようになされている。
【0040】実際上、DSPプラグイン33A〜33N
としては、外部入力端子14を介して接続されたマイク
3A及び3Bにより集音されたオーディオ信号に対する
アナログディジタル変換処理機能としての音声入力プラ
グイン、外部出力端子15を介して接続されたスピーカ
3Cを介して演奏音を出力するためのオーディオデータ
のディジタルアナログ変換処理機能としての音声出力プ
ラグイン、オーディオデータに対して所定の音質効果を
与えるエフェクタ機能としてのエフェクタプラグイン、
オーディオデータの再生及び録音を行うレコーダ機能と
してのレコーダプラグイン及びミキシングを行うミキサ
機能としてのミキサプラグイン等が存在する。
【0041】ワークスペース31は、これらの各種DS
Pプラグイン33A〜33Nにそれぞれ対応するプラグ
インアイコン(後述する)をモニタ16に表示するよう
になされており、当該モニタ16の画面上でそれぞれの
プラグインアイコンをユーザの指定に従って接続するこ
とにより、複数のDSPプラグイン33A〜33N及び
233A〜233Nにおける各種機能を組み合わせて所
望音質の録音用データを編集して生成し得るようになさ
れている。
【0042】すなわちレコーディング処理プログラム3
0においてワークスペース31は、まず図4に示すよう
なワークスペース画面20をモニタ16に表示する。こ
のワークスペース画面20には、ほぼ中央のIOマネー
ジャ表示部21、複数の各種DSPプラグイン33A〜
33Nのプラグインリストを表示したツールボックス2
2及び再生、停止、早戻し、早送り、一時停止等の各種
操作を行うためのトランスポートウィンドウ23がそれ
ぞれ設けられている。
【0043】因みに、このときのワークスペース画面2
0には、IOマネージャ表示部21に何も表示されてお
らず、DSPプラグイン33A〜33Nのいずれも選択
されていない状態であることを示している。
【0044】ユーザが、ワークスペース画面20のツー
ルボックス22の中からセレクトボタン22Xと、ロー
ドを希望するものとして例えば図3に示したDSPプラ
グイン33A及び33B(以下、これをレコーダプラグ
イン33A及びミキサプラグイン33Bと呼ぶ)に対応
するプラグインボタン22A及び22Bとをクリックし
た後、IOマネージャ表示部21をクリックすると、ワ
ークスペース31はHDD11のハードディスクからレ
コーダプラグイン33A及びミキサプラグイン33Bを
読み出してロードすると共に、図5に示すように当該レ
コーダプラグイン33A及びミキサプラグイン33Bに
対応するレコーダプラグインアイコン40A及びミキサ
プラグインアイコン40BをIOマネージャ表示部21
に表示する。
【0045】この場合のレコーダプラグインアイコン4
0Aには、左側に6ch分の入力端子(○印で示す)と
右側に6ch分の出力端子(○印で示す)とが設けら
れ、ミキサプラグインアイコン40Bにはレコーダプラ
グインアイコン40Aの出力端子に対応した6ch分の
入力端子(○印で示す)と、最終的な2chの録音用デ
ータを出力するための2ch分の出力端子(○印で示
す)とが設けられている。
【0046】次にユーザが、ワークスペース画面20の
ツールボックス22の中からコネクトボタン22Yをク
リックし、レコーダプラグインアイコン40Aの出力端
子からミキサプラグインアイコン40Bの入力端子へド
ラッグアンドドロップすると、IOマネージャ32はレ
コーダプラグイン33Aの出力とミキサプラグイン33
Bの入力とを接続すると共に、IOマネージャ表示部2
1のレコーダプラグインアイコン40Aの接続元出力端
子(○印で示す)とミキサプラグインアイコン40Bの
接続先入力端子(○印で示す)とを画面上で接続して表
示する。
【0047】ここでレコーダプラグイン33Aとは、H
DD11のハードディスクに記録されたドラム及びピア
ノのオーディオデータに対する再生処理を行う再生系
と、外部のニューヨークのパーソナルコンピュータ4か
ら伝送されてくるギターのオーディオデータに対する記
録処理を行う記録系とを有している。
【0048】この場合、レコーダプラグイン33Aは、
レコーダプラグインアイコン40Aにおける6chの入
力端子のうち最も下方に位置する2chを介して、ニュ
ーヨークのパーソナルコンピュータ4からインターネッ
ト2を介して伝送されるLチャンネル及びRチャンネル
のギターのオーディオデータを入力して録音処理し得る
ようになされている。
【0049】またミキサプラグイン33Bは、ミキサプ
ラグインアイコン40Bで示されている通り、レコーダ
プラグイン33Aから出力された合計6ch分のオーデ
ィオデータを入力してミキシングすることにより最終的
な2chの録音用データを出力し得るようになされてい
る。
【0050】次に、ユーザがワークスペース画面20の
左上端部に設けられた接続ボタン25をクリックする
と、ワークスペース31は接続先のIP(Internet Pro
tocol)アドレスを入力するためのIPアドレス入力画
面(図示せず)をワークスペース画面20に重ねて表示
する。
【0051】そして、ユーザがIPアドレス入力画面に
接続を希望するニューヨークのパーソナルコンピュータ
4のIPアドレスを入力すると、ワークスペース31は
東京のパーソナルコンピュータ3とニューヨークのパー
ソナルコンピュータ4とをインターネット2を介してネ
ットワーク接続し、図6に示すようにIOマネージャ表
示部21に重ねてニューヨークのパーソナルコンピュー
タ4に対応したIOマネージャ表示部27を表示する。
【0052】この結果ワークスペース31(図3)は、
ニューヨークのパーソナルコンピュータ4におけるレコ
ーディング処理プログラム230のIOマネージャ23
2とインターネット2を介してネットワーク接続された
ことになる。
【0053】なお、この状態のワークスペース画面20
では、IOマネージャ表示部27が現在アクティブなウ
ィンドウであり、IOマネージャ表示部21が非アクテ
ィブなウィンドウとなっている。
【0054】続いて、ユーザがワークスペース画面20
のツールボックス22の中からセレクトボタン22X
と、ロードを希望するものとして例えば音声出力プラグ
イン233A及び音声入力プラグイン233B(図3)
に対応するプラグインボタン22C及び22Dとをクリ
ックした後、IOマネージャ表示部27をクリックする
と、ワークスペース31はニューヨークのパーソナルコ
ンピュータ4におけるIOマネージャ232に対して音
声出力プラグイン233A及び音声入力プラグイン23
3Bを当該パーソナルコンピュータ4側で立ち上げる起
動命令をインターネット2を介して送信する。
【0055】これによりワークスペース31は、ニュー
ヨークのパーソナルコンピュータ4側で音声出力プラグ
イン233A及び音声入力プラグイン233Bを起動さ
せると共に、当該音声出力プラグイン233A及び音声
入力プラグイン233Bに対応する音声出力プラグイン
アイコン41A及び音声入力プラグインアイコン41B
をIOマネージャ表示部27に表示する。
【0056】この後ユーザが、ツールボックス22の中
からコネクトボタン22Yをクリックし、音声入力プラ
グインアイコン41Bの接続元出力端子(○印で示す)
からレコーダプラグインアイコン40Aの最も下方に位
置する2ch分の接続先入力端子(○印で示す)へドラ
ッグアンドドロップし、ミキサプラグインアイコン40
Bの接続元出力端子(○印で示す)から音声出力プラグ
インアイコン41Aの接続先入力端子(○印で示す)へ
ドラッグアンドドロップすると、IOマネージャ32は
レコーダプラグイン33A及びミキサプラグイン33B
と、音声出力プラグイン233A及び音声入力プラグイ
ン233Bとをインターネット2を介して遠隔地間接続
するようになされている。
【0057】このときワークスペース31は、図7に示
すようにIOマネージャ表示部21のレコーダプラグイ
ンアイコン40A及びミキサプラグインアイコン40B
と、IOマネージャ表示部27の音声出力プラグインア
イコン41A及び音声入力プラグインアイコン41Bと
をワークスペース画面20上で接続して表示することに
より、東京のパーソナルコンピュータ3が持つレコーダ
プラグイン33A及びミキサプラグイン33Bと、ニュ
ーヨークのパーソナルコンピュータ4が持つ音声出力プ
ラグイン233A及び音声入力プラグイン233Bとが
遠隔地間接続されたことをユーザに対して視覚的に認識
させ得るようになされている。
【0058】この結果、レコーダプラグイン33Aの最
も下方に位置する2chの入力端子には、ニューヨーク
のパーソナルコンピュータ4における音声入力プラグイ
ン233Bからインターネット2を介して伝送される2
chのギターのオーディオデータが入力され、ミキサプ
ラグイン33Bの2chの出力端子には音声出力プラグ
イン233Aの2chの入力端子が接続されることにな
る。
【0059】これにより遠隔地間レコーディングシステ
ム1は、東京のパーソナルコンピュータ3におけるレコ
ーダプラグイン33Aで再生し、ミキサプラグイン33
Bでミキシングしたドラム及びピアノのオーディオデー
タを、ニューヨークのパーソナルコンピュータ4におけ
る音声出力プラグイン233Aに送信し、当該音声出力
プラグイン233Aを介してスピーカ(図示せず)から
ドラム及びピアノの演奏音として出力することができ
る。
【0060】そして遠隔地間レコーディングシステム1
は、ニューヨークのパーソナルコンピュータ4でドラム
及びピアノの演奏音に合わせて演奏されたギターのオー
ディオ信号をマイク4A及び4Bを介して音声入力プラ
グイン233Bに取り込み、当該音声入力プラグイン2
33Bを介してギターのオーディオデータとして東京の
パーソナルコンピュータ3におけるレコーダプラグイン
33Aに返信する。
【0061】東京のパーソナルコンピュータ3は、レコ
ーダプラグイン33Aの再生系によってHDD11のハ
ードディスクから読み出して再生したドラム及びピアノ
のオーディオデータと同期するように、当該レコーダプ
ラグイン33Aの記録系によってギターのオーディオデ
ータを記憶することにより、結果的に遠隔地間の伝送路
遅延等によるレコーダプラグイン33Aの再生タイミン
グと記録タイミングのずれを補正した記憶処理を実行し
得るようになされている。
【0062】また遠隔地間レコーディングシステム1
は、東京のパーソナルコンピュータ3におけるレコーダ
プラグイン33A及びミキサプラグイン33Bと、ニュ
ーヨークのパーソナルコンピュータ4で立ち上げられた
音声出力プラグイン233A及び音声入力プラグイン2
33Bとを遠隔地間接続することにより、システム全体
として見たときにレコーダ機能及びミキサ機能と音声出
力機能及び音声入力機能とを東京のパーソナルコンピュ
ータ3とニューヨークのパーソナルコンピュータ4とに
分散したことになる。
【0063】かくして遠隔地間レコーディングシステム
1は、東京のパーソナルコンピュータ3又はニューヨー
クのパーソナルコンピュータ4のいずれか一方だけでは
CPU10及び210の処理能力の限界から処理し得な
かったことであっても、各種機能を分散して全体として
の処理能力を向上し得たことにより、システム全体とし
て実行することが可能となった。
【0064】なおIOマネージャ32は、レコーダプラ
グイン33Aによるオーディオデータの再生中でも、ミ
キサプラグイン33Bやニューヨークのパーソナルコン
ピュータ4で立ち上げた音声出力プラグイン233A及
び音声入力プラグイン233Bのロード又はアンロード
を動的に実行し得るようになされており、これにより各
種プラグインの組み合わせを何時でも自由に変更してユ
ーザ所望の機能を組み合わせた遠隔地間レコーディング
システム1を構築し得るようになされている。
【0065】(2−2)タイミング補正処理 次に、遠隔地間レコーディングシステム1における遠隔
地間の伝送路遅延等によるレコーダプラグイン33Aの
再生タイミングと記録タイミングとのずれを補正するタ
イミング補正処理について詳述する。
【0066】(2−2−1)伝送路遅延に対するタイミ
ング補正処理 上述の遠隔地間レコーディングシステム1においては、
東京のパーソナルコンピュータ3とニューヨークのパー
ソナルコンピュータ4とがインターネット2を介してネ
ットワーク接続された場合、ネットワーク間で伝送路間
遅延が必ず発生するので、ニューヨークのパーソナルコ
ンピュータ4から送られてくるギターのオーディオデー
タをドラム及びピアノのオーディオデータと同期するよ
うにHDD11のハードディスクに記憶するためには伝
送路間遅延によるタイミングのずれを補正する必要があ
る。
【0067】実際上、図8に示すようにレコーダプラグ
イン33A及びミキサプラグイン33Bには、内部のリ
アルタイムクロックによって生成されたマスタークロッ
クMCLK1がIOマネージャ32からパケット周期毎
に供給されていると共に、音声出力プラグイン233A
及び音声出力プラグイン233Bにも、内部のリアルタ
イムクロックによって生成されたマスタークロックMC
LK2がIOマネージャ232からパケット周期毎に供
給されている。
【0068】この場合、IOマネージャ32がレコーダ
プラグイン33A及びミキサプラグイン33Bに供給す
るマスタークロックMCLK1と、IOマネージャ23
2が音声出力プラグイン233A及び音声出力プラグイ
ン233Bに供給するマスタークロックMCLK2とは
互いに同期した状態に設定され、遠隔地間で同時に共通
のマスタークロックMCLK1及びMCLK2が供給さ
れるようになされている。
【0069】すなわちレコーダプラグイン33Aは、そ
の再生系を用いてドラム及びピアノのオーディオデータ
を再生し、当該再生した結果得られる2ch(Lチャン
ネル及びRチャンネル)のドラムパケットデータDrP
D1(L)、DrPD2(R)及びピアノパケットデー
タPiPD1(L)、PiPD2(R)に対してマスタ
ークロックMCLK1に基づくタイムスタンプ(TS)
「0000」をIOマネージャ32の制御の基にそれぞ
れ付加し、次のドラムパケットデータDrPD1、Dr
PD2及びピアノパケットデータPiPD1、PiPD
2に対してはタイムスタンプ「0001」を付加し、順
次パケット単位でタイムスタンプの値をインクリメント
して付加することにより、タイムスタンプの付加された
ドラムパケットデータDrPD1、DrPD2及びピア
ノパケットデータPiPD1、PiPD2を生成し、こ
れを順次ミキサプラグイン33Bへ出力する。
【0070】なおIOマネージャ32は、レコーダプラ
グイン33A、ミキサプラグイン33B、音声出力プラ
グイン233A及び音声入力プラグイン233Bに対す
る接続状態をプラグインデータに基づいて認識してお
り、ドラムパケットデータDrPD1、DrPD2及び
ピアノパケットデータPiPD1、PiPD2に対して
次に送出する宛て先を示す接続先情報を指示するように
なされている。
【0071】これによりレコーダプラグイン33A、ミ
キサプラグイン33B、音声出力プラグイン233A及
び音声入力プラグイン233Bは、IOマネージャ32
の指示に基づいて接続先情報を付加し、当該接続先情報
に従って所定の接続先のDSPプラグインに対して正確
にパケットデータを送信することができる。
【0072】このとき同時にIOマネージャ32は、レ
コーダプラグイン33Aの出力と接続されているミキサ
プラグイン33Bの4ch分の入力でタイムスタンプ
「0000」の各種パケットデータの入力を待つように
待ちタイムスタンプ「0000」を設定する。
【0073】ミキサプラグイン33Bは、レコーダプラ
グイン33Aからタイムスタンプ「0000」が付加さ
れたドラムパケットデータDrPD1、DrPD2及び
ピアノパケットデータPiPD1、PiPD2が待ちタ
イムスタンプ「0000」の設定された4ch分の入力
に到達すると、全ての入力にデータが到達した時点でミ
キシング処理を開始する。
【0074】そしてミキサプラグイン33Bは、ミキシ
ング処理を行ったことにより生成したミキシングデータ
MIXPD1及びMIXPD2に対してIOマネージャ
32の制御の基にタイムスタンプ「0000」を付加
し、これをタイムスタンプ「0000」のミキシングデ
ータMIXPD1及びMIXPD2としてインターネッ
ト2を介してニューヨークにおけるパーソナルコンピュ
ータ4の音声出力プラグイン233Aへ伝送する。
【0075】このときワークスペース31は、パーソナ
ルコンピュータ4のIOマネージャ232を介して、ミ
キサプラグイン33Bの出力と接続されている音声出力
プラグイン233Aの2ch分の入力でタイムスタンプ
「0000」のミキシングデータMIXPD1及びMI
XPD2の入力を待つように待ちタイムスタンプ「00
00」を設定する。
【0076】この後IOマネージャ32は、ミキサプラ
グイン33Bの4ch分の入力でタイムスタンプ「00
01」の各種パケットデータの入力を待つように待ちタ
イムスタンプ「0001」を設定し、順次レコーダプラ
グイン33Aから出力される各種パケットデータに合わ
せて待ちタイムスタンプの値をインクリメントしていく
ようになされている。
【0077】音声出力プラグイン233Aは、ミキサプ
ラグイン33Bからタイムスタンプ「0000」のミキ
シングデータMIXPD1及びMIXPD2が、待ちタ
イムスタンプ「0000」に設定された入力に到達する
と、当該タイムスタンプ「0000」のミキシングデー
タMIXPD1及びMIXPD2をディジタルアナログ
変換した後にスピーカ(図示せず)を介してドラム及び
ピアノの演奏音として出力する。
【0078】実際上、音声出力プラグイン233Aは、
同一のタイムスタンプが付加されたミキシングデータM
IXPD1及びMIXPD2の入力が揃った時点で順次
バッファリングを行い、IOマネージャ232から供給
されるマスタークロックMCLK2に基づく指定タイミ
ングで順次読み出してディジタルアナログ変換した後に
スピーカを介して出力するようになされている。
【0079】このように音声出力プラグイン233A
は、ミキシングデータMIXPD1及びMIXPD2の
バッファリングを行って指定タイミングで出力すること
により、ミキサプラグイン33Bから供給されるミキシ
ングデータMIXPD1及びMIXPD2の供給間隔が
あいたときでも音楽が途中で途切れることを未然に防止
し得るようになされている。
【0080】この後IOマネージャ232は、音声出力
プラグイン233Aの2ch分の入力で次のタイムスタ
ンプ「0001」の各種パケットデータの入力を待つよ
うに待ちタイムスタンプ「0001」を設定し、順次ミ
キサプラグイン33Bから供給されるミキシングデータ
MIXPD1及びMIXPD2に合わせて待ちタイムス
タンプの値をインクリメントしていくようになされてい
る。
【0081】音声入力プラグイン233Bは、音声出力
プラグイン233Aからスピーカを介して出力されるド
ラム及びピアノの演奏音に合わせて演奏されたギターの
オーディオ信号をディジタルのオーディオデータに変換
すると共にパケット化し、さらにタイムスタンプ「00
00」を付加することによりギターパケットデータGi
PD1及びGiPD2を生成し、これをパーソナルコン
ピュータ3のレコーダプラグイン33Aへ伝送する。
【0082】すなわち音声入力プラグイン233Bは、
レコーダプラグイン33Aからタイムスタンプ「000
0」の最初のドラムパケットデータDrPD1、DrP
D2及びピアノパケットデータPiPD1、PiPD2
が出力された時点からすると、ギターパケットデータG
iPD1及びGiPD2を出力する時点では既に伝送路
遅延分だけ時間的に遅れているので、当該ギターパケッ
トデータGiPD1及びGiPD2にタイムスタンプ
「0000」を付加することにより、タイムスタンプ
「0000」のドラムパケットデータDrPD1、Dr
PD2及びピアノパケットデータPiPD1、PiPD
2とタイムスタンプ「0000」のギターパケットデー
タGiPD1及びGiPD2とが同一タイミングのオー
ディオデータであることを示すようになされている。
【0083】IOマネージャ32は、音声入力プラグイ
ン233Bの出力と接続されたレコーダプラグイン33
Aにおける記録系の入力にタイムスタンプ「0000」
が付加されたギターパケットデータGiPD1及びGi
PD2の入力を待つように待ちタイムスタンプ「000
0」を設定する。
【0084】これによりレコーダプラグイン33Aは、
タイムスタンプ「0000」のギターパケットデータG
iPD1及びGiPD2が待ちタイムスタンプ「000
0」の入力に到達すると、タイムスタンプ「0000」
のドラムパケットデータDrPD1、DrPD2及びピ
アノパケットデータPiPD1、PiPD2と同期すう
ようにタイムスタンプ「0000」のギターパケットデ
ータGiPD1及びGiPD2をHDD11のハードデ
ィスクに記憶制御するようになされている。
【0085】かくしてレコーダプラグイン33Aは、伝
送路遅延によって生じるドラム及びピアノのオーディオ
データとギターのオーディオデータとの間のタイミング
ずれを補正し、当該ドラム及びピアノのオーディオデー
タと同期した状態でギターのオーディオデータを記憶し
得るようになされている。
【0086】(2−2−2)レコーディング処理中に新
たな入力が加わったときのタイミング補正処理 ところで遠隔地間レコーディングシステム1において
は、例えば図9(A)に示すようにIOマネージャ32
によってミキサプラグイン33Bにおける2chの入力
にタイムスタンプ「0002」のドラムパケットデータ
DrPD1及びDrPD2を待つように待ちタイムスタ
ンプ「0002」を設定した状態で、新たに前段のレコ
ーダプラグイン33AからピアノパケットデータPiP
D1及びPiPD2の入力が加えられた場合、新たに加
えられた入力に例えばタイムスタンプ「0006」のピ
アノパケットデータPiPD1及びPiPD2を待つよ
うに待ちタイムスタンプ「0006」を設定する。
【0087】ここで、IOマネージャ32がタイムスタ
ンプ「0006」のピアノパケットデータPiPD1及
びPiPD2の入力を待つように待ちタイムスタンプ
「0006」を設定したのは、ピアノパケットデータP
iPD1及びPiPD2の入力が加えられてから実際に
当該ピアノパケットデータPiPD1及びPiPD2が
到達するまでに要する最大遅れ時間を見込んでのことで
ある。
【0088】すなわちIOマネージャ32は、ミキサプ
ラグイン33Bに対して、前段のレコーダプラグイン3
3Aからタイムスタンプ「0002」のドラムパケット
データDrPD1及びDrPD2が入力されると、図9
(B)に示すようにタイムスタンプ「0002」のミキ
シングデータMIXPD1及びMIXPD2が出力され
るので、ドラムパケットデータDrPD1及びDrPD
2に対する待ちタイムスタンプの値をタイムスタンプ
「0003」にインクリメントする。
【0089】この後IOマネージャ32は、ミキサプラ
グイン33Bに対して、前段のレコーダプラグイン33
Aからタイムスタンプ「0003」のドラムパケットデ
ータDrPD1及びDrPD2が入力されると、タイム
スタンプ「0003」のミキシングデータMIXPD1
及びMIXPD2が出力されるので、ドラムパケットデ
ータDrPD1及びDrPD2に対して待ちタイムスタ
ンプ「0004」にインクリメントし、順次タイムスタ
ンプ「0006」までインクリメントしていく。
【0090】すなわちIOマネージャ32は、ミキサプ
ラグイン33Bの待ちタイムスタンプ「0006」が設
定された入力にタイムスタンプ「0006」のピアノパ
ケットデータPiPD1及びPiPD2が到達するまで
の間、待ちタイムスタンプ「0002」〜「0005」
のドラムパケットデータDrPD1及びDrPD2に対
するミキシング処理を当該ミキサプラグイン33Bで継
続して実行するようになされており、これにより新たな
入力が加えられたことによってドラムパケットデータD
rPD1及びDrPD2に対するミキシング処理が滞る
ことを防止し得るようになされている。
【0091】図9(C)に示すようにIOマネージャ3
2は、やがてミキサプラグイン33Bの入力でドラムパ
ケットデータDrPD1及びDrPD2に対する待ちタ
イムスタンプ「0006」を設定することになったと
き、4ch分の全ての入力でタイムスタンプ「000
6」のドラムパケットデータDrPD1及びDrPD2
と、タイムスタンプ「0006」のピアノパケットデー
タPiPD1及びPiPD2とを待ち受けることにな
る。
【0092】IOマネージャ32は、前段のレコーダプ
ラグイン33Aからタイムスタンプ「0006」のドラ
ムパケットデータDrPD1及びDrPD2と、タイム
スタンプ「0006」のピアノパケットデータPiPD
1及びPiPD2とがミキサプラグイン33Bに入力さ
れ、タイムスタンプ「0006」のミキシングデータM
IXPD1及びMIXPD2が出力されると、図9
(D)に示すように4ch分の入力を待ちタイムスタン
プ「0007」にインクリメントし、以降4ch分の入
力について順次ミキシング処理を実行するようになされ
ている。
【0093】このようにIOマネージャ32は、レコー
ディング処理中に、新たに前段のレコーダプラグイン3
3AからピアノパケットデータPiPD1及びPiPD
2の入力が加えられたとき、新たに加えられた入力に対
して、実際に前段のレコーダプラグイン33Aからピア
ノパケットデータPiPD1及びPiPD2がミキサプ
ラグイン33Bに到達するまでに要する最大遅れ時間を
見込んだ待ちタイムタンプを設定することにより、最大
遅れ時間経過後には4ch分の入力が確実に全て揃って
4ch分のミキシング処理を実行し得ると共に、4ch
分の入力が揃うまでの間ドラムパケットデータDrPD
1及びDrPD2に対するミキシング処理が滞ることな
く継続して実行し得るようになされている。
【0094】因みにIOマネージャ32は、ミキサプラ
グイン33Bで設定した待ちタイムスタンプ「000
6」の入力で、タイムスタンプ「0005」のピアノパ
ケットデータPiPD1及びPiPD2が到達したとき
でも、当該タイムスタンプ「0005」のピアノパケッ
トデータPiPD1及びPiPD2の入力を受け付ける
ことはなく、あくまでタイムスタンプ「0006」のピ
アノパケットデータPiPD1及びPiPD2が到達す
ることを待ち受けるようになされている。
【0095】すなわちIOマネージャ32は、最大遅れ
時間を見込んだ待ちタイムタンプ「0006」を設定
し、タイムスタンプ「0006」のピアノパケットデー
タPiPD1及びPiPD2を待ち受けるようにしたこ
とにより、仮に最大遅れ時間よりも短い待ちタイムスタ
ンプ「0003」に設定したときにタイムスタンプ「0
006」のピアノパケットデータPiPD1及びPiP
D2が到達して、4ch分の入力が揃わずにミキシング
処理を永遠に実行し得なくなるような事態を未然に防止
し得るようになされている。
【0096】(2−2−3)レコーディング処理中に入
力が解除されたときのタイミング補正処理 一方、遠隔地間レコーディングシステム1においては、
例えば図10(A)に示すように、ミキサプラグイン3
3Bによってタイムスタンプ「0016」のミキシング
データMIXPD1及びMIXPD2を出力中に、前段
のレコーダプラグイン33Aとの一部接続解消によって
ピアノパケットデータPiPD1、PiPD2の入力が
解除された場合のタイミング補正処理について説明す
る。
【0097】この場合IOマネージャ32は、図10
(B)に示すようにレコーダプラグイン33Aとの接続
が解消された時点では当該レコーダプラグイン33Aか
ら既に到達しているタイムスタンプ「0017」のピア
ノパケットデータPiPD1及びPiPD2が存在する
ので、それらをミキシング処理した後、次のピアノパケ
ットデータPiPD1、PiPD2の入力に対する待ち
タイムスタンプ「0018」を「無効」に設定する。
【0098】これによりミキサプラグイン33Bは、次
のタイムスタンプ「0018」のピアノパケットデータ
PiPD1、PiPD2の入力を受け付けることなく無
効にし、タイムスタンプ「0018」のドラムパケット
データDrPD1及びDrPD2に対してのみミキシン
グ処理を行うようになされている。
【0099】従ってIOマネージャ32は、それ以降に
ついては図10(C)に示すようにタイムスタンプ「0
018」のミキシングデータMIXPD1及びMIXP
D2を出力し、ピアノパケットデータPiPD1、Pi
PD2の入力に対する待ちタイムスタンプを「無効」に
設定したまま、ドラムパケットデータDrPD1及びD
rPD2の入力に対する待ちタイムスタンプだけを順次
インクリメントしていく。
【0100】このようにIOマネージャ32は、レコー
ディング処理中に、前段のレコーダプラグイン33Aと
ミキサプラグイン33Bとの間で一部接続解消によりピ
アノパケットデータPiPD1及びPiPD2の入力が
解除されると、その時点でレコーダプラグイン33Aか
ら既にミキサプラグイン33Bに送出されたピアノパケ
ットデータPiPD1及びPiPD2についてはミキシ
ング処理することになるが、それ以降に送られてきたピ
アノパケットデータPiPD1及びPiPD2について
は入力を受け付けることなく無効にすることにより、接
続解消時点から遅滞なくドラムパケットデータDrPD
1及びDrPD2だけに対するミキシング処理に円滑に
移行し得るようになされている。
【0101】(2−2−4)待ちタイムスタンプのパケ
ットデータよりも後のパケットデータが送られてきたと
きのタイミング補正処理 次に遠隔地間レコーディングシステム1においては、例
えば図11(A)に示すように、ミキサプラグイン33
Bでタイムスタンプ「0021」のドラムパケットデー
タDrPD1及びDrPD2を待ち受け中に、一方のチ
ャンネルの入力でタイムスタンプ「0022」のドラム
パケットデータDrPD2が前段のレコーダプラグイン
33Aから送られてきた場合のタイミング補正処理につ
いて説明する。
【0102】この場合ミキサプラグイン33Bは、図1
1(B)に示すように、タイムスタンプ「0021」の
ドラムパケットデータDrPD2については受け取る
が、タイムスタンプ「0022」のドラムパケットデー
タDrPD2については待ちタイムスタンプ「002
1」と一致しないので受け取りを拒否し、IOマネージ
ャ32に送り返すようになされている。
【0103】IOマネージャ32は、タイムスタンプ
「0022」のドラムパケットデータDrPD2を一旦
バッファリングし、タイムスタンプ「0021」のドラ
ムパケットデータDrPD2を新たにミキサプラグイン
33Bに送出した後、タイムスタンプ「0022」のド
ラムパケットデータDrPD2をミキサプラグイン33
Bに再送出するようになされている。
【0104】因みに、このときミキサプラグイン33B
は、タイムスタンプ「0021」のドラムパケットデー
タDrPD1及びDrPD2が揃うまではミキシング処
理を実行することはなく、ドラムパケットデータDrP
D1とドラムパケットデータDrPD2との間でタイミ
ングずれが生じることを確実に防止している。
【0105】このようにIOマネージャ32は、ミキサ
プラグイン33Bで待ちタイムスタンプ「0021」よ
りも後のタイムスタンプ「0022」のドラムパケット
データDrPD2が受け取り拒否されて送り返されたと
きに、当該タイムスタンプ「0022」のドラムパケッ
トデータDrPD2一旦バッファリングし、タイムスタ
ンプ「0021」のドラムパケットデータDrPD2を
ミキサプラグイン33Bに送出した後、タイムスタンプ
「0022」のドラムパケットデータDrPD2をミキ
サプラグイン33Bに再送出することにより、ミキサプ
ラグイン33Bでパケットデータの順番が狂うことなく
ミキシング処理を実行させるように制御し得るようにな
されている。
【0106】(2−2−5)GUIプラグインによるD
SPプラグインのパラメータ調整処理 またワークスペース31は、例えばミキサプラグインア
イコン40Bがダブルクリックされると、ミキサプラグ
イン33Bに対応して設けられたミキサGUIプラグイ
ン34Bをロードし、当該ミキサGUIプラグイン34
Bに基づいて図12に示すようなミキサGUIプラグイ
ン画面50をIOマネージャ表示部21に重ねて表示す
る。
【0107】この場合のミキサGUIプラグイン画面5
0は、ミキサプラグイン33Bに対してそれぞれ楽器毎
に2chずつ入力されるオーディオデータに対する音量
調整を行うためのGUI画面であり、ユーザによる音量
値(「0db」)の設定に応じて操作対象であるミキサ
プラグイン33Bの音量を調整し得るようになされてい
る。
【0108】なおワークスペース31は、音声出力プラ
グインアイコン41Aがダブルクリックされると、ニュ
ーヨークのパーソナルコンピュータ4に対して音声出力
プラグイン233Aに対応する音声出力GUIプラグイ
ン234Aの要求命令をインターネット2を介して送信
し、当該パーソナルコンピュータ4から受信した音声出
力GUIプラグイン234Aに基づいて音声出力GUI
プラグイン画面をIOマネージャ表示部27に重ねて表
示し得るようになされている。
【0109】これによりワークスペース31は、ニュー
ヨークのパーソナルコンピュータ4で起動中の音声出力
プラグイン233Aに関するパラメータを音声出力GU
Iプラグイン画面に基づいて遠隔操作し得るようになさ
れている。
【0110】このように遠隔地間レコーディングシステ
ム1では、パーソナルコンピュータ3及び4でDSPプ
ラグイン33A〜33N及び233A〜233NとGU
Iプラグイン34A〜34N及び234A〜234Nと
を個別に分けて保持することにより、例えばパーソナル
コンピュータ3でパーソナルコンピュータ4のGUIプ
ラグイン234Aを受信し、当該GUIプラグイン23
4Aを介してDSPプラグイン33Aを遠隔操作するこ
とができ、かくしてネットワークを跨いだ遠隔操作を容
易に実行することができる。
【0111】またユーザは、トランスポートウィンドウ
23(図7)を操作することによりオーディオデータの
再生処理や記録処理の処理命令等を入力することがで
き、これによりIOマネージャ32は、入力された処理
命令に応じてレコーダプラグイン33A、ミキサプラグ
イン33B、音声出力プラグイン233A及び音声入力
プラグイン233Bを連動動作して再生処理や記録処理
を実行し得るようになされている。
【0112】(2−3)レコーディング処理手順 次に、パーソナルコンピュータ3がレコーディング処理
プログラム30に従って行う上述のレコーディング処理
手順について図13のフロチャートを用いてまとめる
と、当該パーソナルコンピュータ3はルーチンRT1の
開始ステップから入って、DSPプラグイン33のロー
ドに関するサブルーチンSRT2に移る。
【0113】(2−3−1)DSPプラグインのロード
処理手順 図14及び図15に示すように、サブルーチンSRT2
のステップSP1においてワークスペース31は、ワー
クスペース画面20(図3)のツールボックス22の中
からセレクトボタン22X、プラグインボタン22A及
び22Bがユーザによってクリックされると、DSPプ
ラグイン(レコーダプラグイン)33A及びDSPプラ
グイン(ミキサプラグイン)33Bのロード要求コマン
ドと共にHDD11のハードディスクから読み出した当
該DSPプラグイン33A及び33Bのオブジェクトを
IOマネージャ32に送出し、次のステップSP2に移
る。
【0114】ステップSP2においてIOマネージャ3
2は、DSPプラグイン33A及び33Bのオブジェク
トをRAM12にロードし、次のステップSP3に移
る。
【0115】ステップSP3においてワークスペース3
1は、一定時間間隔毎にIOマネージャ32に対してロ
ード中のDSPプラグイン33の更新状況を調べるため
のIOマネージャ更新チェックコマンドを送出し、次の
ステップSP4に移る。
【0116】ステップSP4においてIOマネージャ3
2は、DSPプラグイン33の更新有無を表す更新結果
メッセージをワークスペース31に送出し、次のステッ
プSP5に移る。
【0117】ステップSP5においてワークスペース3
1は、更新結果メッセージの内容に基づいてDSPプラ
グイン33の更新があったか否かを判定する。ここで否
定結果が得られると、このことは新たにロードされたD
SPプラグイン33が存在しておらず、DSPプラグイ
ン33の更新が無かったことを表しており、このときワ
ークスペース31は、次のサブルーチンSRT3へ移
る。
【0118】これに対してステップSP5で肯定結果が
得られると、このことは新たにロードされたDSPプラ
グイン33が存在しており、DSPプラグイン33の更
新があったことを表しており、このときワークスペース
31は次のステップSP6に移る。
【0119】ステップSP6においてワークスペース3
1は、更新された新たなDSPプラグイン33に関する
プラグインデータを要求するためのプラグインデータ要
求コマンドをIOマネージャ32に送出し、次のステッ
プSP7に移る。
【0120】ステップSP7においてIOマネージャ3
2は、更新された新たなDSPプラグイン33に関する
プラグインデータをワークスペース31に送出し、次の
ステップSP8に移る。
【0121】ステップSP8においてワークスペース3
1は、プラグインデータに基づいて、ロードした新たな
DSPプラグイン33A及び33Bに対応する例えばレ
コーダプラグインアイコン40A及びミキサプラグイン
アイコン40BをIOマネージャ表示部21に表示する
ことにより当該IOマネージャ表示部21の画面を新た
に更新し、次のサブルーチンSRT3へ移る。
【0122】(2−3−2)DSPプラグインの接続管
理処理手順 図16及び図17に示すように、サブルーチンSRT3
のステップSP11においてワークスペース31は、ワ
ークスペーシ画面20(図3)のツールボックス22の
中からコネクトボタン22Yがクリックされ、例えばレ
コーダプラグインアイコン40Aの出力端子からミキサ
プラグインアイコン40Bの入力端子へドラッグアンド
ドロップされると、DSPプラグイン(レコーダプラグ
イン)33A及びDSPプラグイン(ミキサプラグイ
ン)33Bの接続要求コマンドと共に、接続元出力、接
続先入力及び接続開始時の接続開始タイムスタンプ等か
らなる種々の接続情報をIOマネージャ32に送出し、
次のステップSP12に移る。
【0123】ステップSP12においてIOマネージャ
32は、DSPプラグイン33A及び33Bの接続処理
を実行し、次のステップSP13に移る。
【0124】ステップSP13においてワークスペース
31は、一定時間間隔毎にIOマネージャ32に対して
ロード中のDSPプラグイン33に対する接続状況を調
べるためのIOマネージャ接続更新チェックコマンドを
送出し、次のステップSP14に移る。
【0125】ステップSP14においてIOマネージャ
32は、DSPプラグイン33A及び33Bに関して接
続更新有無を表す接続更新結果メッセージをワークスペ
ース31に送出し、次のステップSP15に移る。
【0126】ステップSP15においてワークスペース
31は、接続更新結果メッセージの内容に基づいてDS
Pプラグイン33A及び33Bに関して接続状況の更新
があったか否かを判定する。ここで否定結果が得られる
と、このことはDSPプラグイン33A及び33Bに関
する接続状況に何ら変更は無かったことを表しており、
このときワークスペース31は次のサブルーチンSRT
4へ移る。
【0127】これに対してステップSP15で肯定結果
が得られると、このことはDSPプラグイン33A及び
33Bに関する接続状況に何らかの変更があったことを
表しており、このときワークスペース31は次のステッ
プSP16に移る。
【0128】ステップSP16においてワークスペース
31は、接続状況が新たに変更されたDSPプラグイン
33に関するプラグインデータ要求コマンドをIOマネ
ージャ32に送出し、次のステップSP17に移る。
【0129】ステップSP17においてIOマネージャ
32は、接続状況が新たに変更されたDSPプラグイン
33に関するプラグインデータをワークスペース31に
送出し、次のステップSP18に移る。
【0130】ステップSP18においてワークスペース
31は、プラグインデータに基づいて、接続状況が新た
に変更されたプラグインアイコン40A及び40BをI
Oマネージャ表示部21に新たに表示することにより当
該IOマネージャ表示部21の画面を新たに更新し、次
のサブルーチンSRT4へ移る。
【0131】(2−3−3)DSPプラグインのパラメ
ータ調整処理手順 図18及び図19に示すように、サブルーチンSRT4
のステップSP21においてGUIプラグイン34は、
GUIプラグイン画面上でユーザによるパラメータ調整
が行われると、当該パラメータ調整に応じたパラメータ
コントロール情報をDSPプラグイン33に送出し、次
のステップSP22に移る。
【0132】ステップSP22においてDSPプラグイ
ン33は、パラメータコントロール情報に応じてパラメ
ータ(例えば音量)を調整し、次のステップSP23に
移る。
【0133】ステップSP23においてGUIプラグイ
ン34は、一定時間間隔毎に操作対象であるDSPプラ
グイン33に対してパラメータ調整の更新有無を調べる
ためのパラメータ更新チェックコマンドを送出し、次の
ステップSP24に移る。
【0134】ステップSP24においてDSPプラグイ
ン33は、当該DSPプラグイン33に対して変更され
たパラメータ調整の更新有無を表すパラメータ更新結果
メッセージをGUIプラグイン34へ送出し、次のステ
ップSP25に移る。
【0135】ステップSP25においてGUIプラグイ
ン34は、パラメータ更新結果メッセージの内容に基づ
いてDSPプラグイン33に対するパラメータ調整の変
更があったか否かを判定する。ここで否定結果が得られ
ると、このことはDSPプラグイン33に対するパラメ
ータ調整の変更は無かったことを表しており、このとき
GUIプラグイン34は次のサブルーチンSRT5へ移
る。
【0136】これに対してステップSP25で肯定結果
が得られると、このことはDSPプラグイン33に対す
るパラメータ調整の変更があったことを表しており、こ
のときGUIプラグイン34は次のステップSP26に
移る。
【0137】ステップSP26においてGUIプラグイ
ン34は、パラメータ調整の変更があったDSPプラグ
イン33に対してパラメータ調整データ要求コマンドを
送出し、次のステップSP27に移る。
【0138】ステップSP27においてDSPプラグイ
ン33は、パラメータ調整の内容を表すパラメータ調整
データをGUIプラグイン34に送出し、次のステップ
SP28に移る。
【0139】ステップSP28においてCPU10は、
パラメータ調整データに基づいて新たにパラメータが変
更された状態のGUIプラグイン画面を表示することに
より当該GUIプラグイン画面を更新し、次のサブルー
チンSRT5へ移る。
【0140】(2−3−4)タイミング補正処理手順 図20に示すように、サブルーチンSRT5のステップ
SP31においてIOマネージャ32は、図8に示した
ようにレコーダプラグイン33Aの再生系によって再生
したドラムパケットデータDrPD1、DrPD2及び
ピアノパケットデータPiPD1、PiPD2にタイム
スタンプ「0000」を付加して出力すると共に、次段
以降のミキサプラグイン33B、音声出力プラグイン2
33A及びレコーダプラグイン33A(図8)における
記録系の入力に待ちタイムスタンプ「0000」を設定
し、次のステップSP32に移る。
【0141】ステップSP32においてIOマネージャ
32は、次段以降のミキサプラグイン33Bから出力す
るミキシングデータMIXPD1、MIXPD2にタイ
ムスタンプ「0000」を付加し、また音声入力プラグ
イン233Bから出力するギターパケットデータGiP
D1、GiPD2にもタイムスタンプ「0000」を付
加し、次のステップSP33に移る。
【0142】ステップSP33においてIOマネージャ
32は、音声入力プラグイン233Bからレコーダプラ
グイン33Aに入力したタイムスタンプ「0000」の
ギターパケットデータGiPD1、GiPD2を、再生
系で再生したタイムスタンプ「0000」のドラムパケ
ットデータDrPD1、DrPD2及びピアノパケット
データPiPD1、PiPD2と同期するようにタイム
スタンプ「0000」に基づいてHDD11のハードデ
ィスクに記憶制御することにより伝送路遅延によるタイ
ミングのずれを補正し、次のステップSP34に移る。
【0143】ステップSP34においてIOマネージャ
32は、例えば図9に示したようにミキサプラグイン3
3Bに新たな入力が加えられたか否かを判定する。ここ
で否定結果が得られると、このことは新たな入力が加え
られていないことを表しており、このときIOマネージ
ャ32はステップSP40に移ってレコーディング処理
プログラム30によるレコーディング処理手順を全て終
了する。
【0144】これに対してステップSP34で肯定結果
が得られると、このことは新たな入力が加えられたこと
を表しており、このときIOマネージャ32は次のステ
ップSP35に移る
【0145】ステップSP35においてIOマネージャ
32は、新たな入力に対して前段のDSPプラグインか
らパケットデータが到達するまでの最大遅れ時間を考慮
した待ちタイムスタンプを設定することにより、新たな
入力が加えられたことによって既に引き続き入力中のパ
ケットデータに対する処理が滞ることを防止し、次のス
テップSP36に移る
【0146】ステップSP36においてIOマネージャ
32は、例えば図10に示したようにミキサプラグイン
33Bにおけるミキシング処理中にピアノパケットデー
タPiPD1及びPiPD2の入力が解除されたか否か
を判定する。
【0147】ここで否定結果が得られると、このことは
入力が解除されておらず、何ら変更がないことを表して
おり、このときIOマネージャ32はステップSP40
に移ってレコーディング処理プログラム30によるレコ
ーディング処理手順を全て終了する。
【0148】これに対してステップSP36で肯定結果
が得られると、このことは入力が解除されて接続状態に
変更があったことを表しており、このときIOマネージ
ャ32は次のステップSP37に移る
【0149】ステップSP37においてIOマネージャ
32は、ミキサプラグイン33Bの解除された入力の待
ちタイムスタンプ「0000」を「無効」に設定するこ
とにより、入力解除時点から遅滞なく速やかにドラムパ
ケットデータDrPD1及びDrPD2だけに対するミ
キシング処理に移行し、次のステップSP38に移る
【0150】ステップSP38においてIOマネージャ
32は、例えば図11に示したようにミキサプラグイン
33Bの入力に対して待ちタイムスタンプよりも後のタ
イムスタンプのパケットデータを送出した結果、当該後
のタイムスタンプのパケットデータの入力が拒否された
か否かを判定する。
【0151】ここで否定結果が得られると、このことは
待ちタイムスタンプよりも後のタイムスタンプのパケッ
トデータの入力が拒否されることはなかった、すなわち
待ちタイムスタンプと同一のタイムスタンプが付加され
たパケットデータがミキサプラグイン33Bに入力され
たことを表しており、このときIOマネージャ32はス
テップSP40に移ってレコーディング処理プログラム
30によるレコーディング処理手順を全て終了する。
【0152】これに対してステップSP38で肯定結果
が得られると、このことは待ちタイムスタンプよりも後
のタイムスタンプのパケットデータの入力がミキサプラ
グイン33Bによって拒否されたことを表しており、こ
のときIOマネージャ32は次のステップSP39に移
る。
【0153】ステップSP39においてIOマネージャ
32は、ミキサプラグイン33Bによって拒否されたパ
ケットデータを一旦バッファリングし、ミキサプラグイ
ン33Bの入力で受け付けてもらえるまで再送出するこ
とにより、ミキサプラグイン33Bでパケットデータの
順番が狂うことなく正確にミキシング処理を実行させた
後、次のステップSP40に移ってレコーディング処理
プログラム30によるレコーディング処理手順を全て終
了する。
【0154】(3)実施の形態における動作及び効果 以上の構成において、遠隔地間レコーディングシステム
1は、東京のパーソナルコンピュータ3及びニューヨー
クのパーソナルコンピュータ4による遠隔地間レコーデ
ィング処理を行うため、各種機能に対応したDSPプラ
グイン33A〜33N及び233A〜233Nをそれぞ
れ組み合わせることによりシステムを構築する。
【0155】このとき遠隔地間レコーディングシステム
1は、遠隔地間レコーディング処理を行うために組み合
わされたDSPプラグイン33A〜33N及び233A
〜233N同志の通信を行う際のデータ構造をパケット
単位で行うことだけに規定したことにより、パーソナル
コンピュータ3のOSがWindows98で、パーソ
ナルコンピュータ4のOSが例えばMacOSで異なっ
ていた場合でも、DSPプラグイン33A〜33N及び
233A〜233Nを接続し得、ネットワークを跨いで
パケットデータを送受信することができる。
【0156】またパーソナルコンピュータ3及び4は、
各DSPプラグイン33A〜33N及び233A〜23
3Nをそれぞれ独立したメモリ空間上で動作させること
により、あるメモリ空間上で動作していたDSPプラグ
インが機能しなくなった場合でも、その影響が他のDS
Pプラグインに生じることはなく、システム全体の信頼
性を大幅に向上している。
【0157】さらに遠隔地間レコーディングシステム1
は、各種機能にそれぞれ対応したDSPプラグイン33
A〜33N及び233A〜233Nを設けてパーソナル
コンピュータ3及び4に振り分けたことにより、コンピ
ュータ1台当たりの処理を分散し得ると共に、システム
全体の処理能力を向上させることができる。
【0158】以上の構成によれば、遠隔地間レコーディ
ングシステム1は、各種機能にそれぞれ対応して設けら
れたDSPプラグイン33A〜33N及び233A〜2
33Nを用い、当該DSPプラグイン33A〜33N及
び233A〜233N同志のデータ通信を行う際にパケ
ット単位でのみ行うようにしたことにより、OSの違い
に係わらずネットワークを跨いでDSPプラグイン33
A〜33N及び233A〜233Nを接続して自在に機
能拡張することができる。
【0159】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、東京のパーソナルコ
ンピュータ3とニューヨークのパーソナルコンピュータ
4との間でレコーディング処理を実行する場合に本発明
を適用するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、例えば同一スタジオ内で伝送ケーブルで
互いに接続されたパーソナルコンピュータ3とパーソナ
ルコンピュータ4との間でレコーディング処理を実行す
る場合に適用するようにしても良い。
【0160】また上述の実施の形態においては、レコー
ダプラグイン33A、ミキサプラグイン33B、音声出
力プラグイン233A及び音声入力プラグイン233B
を組み合わせたことによりレコーディングシステムを構
築するようにした場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、音声入力プラグイン、エフェクタプラグイン
及び音声出力プラグインによるエフェクタシステム、シ
ーケンサプラグイン、シンセサイザプラグイン、ミキサ
プラグイン及び音声出力プラグインによる作曲システム
等の他の種々のシステムを構築するようにしても良い。
【0161】さらに上述の実施の形態においては、東京
のパーソナルコンピュータ3にニューヨークのパーソナ
ルコンピュータ4を接続して拡張するようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、例えばパーソ
ナルコンピュータのディジタル信号処理部分だけを有
し、表示部を持たないようなディジタル信号処理装置に
接続して拡張するようにしても良い。この場合のディジ
タル信号処理装置は、パーソナルコンピュータ3と同様
にIOマネージャが各種処理を実行するようになされて
おり、パーソナルコンピュータに比べて表示制御を行わ
ない分だけ簡素な構成であるために拡張に伴うスペース
の増大化を最小限に抑えることができる。
【0162】さらに上述の実施の形態においては、GU
Iプラグイン34が下位GUIプラグインを含む階層構
造で構成されており、階層毎のGUIプラグイン画面を
表示するようにした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、GUIプラグイン34と下位GUIプラグ
インの操作を一画面で実行し得る単一構造のGUIプラ
グイン画面を表示するようにしても良い。
【0163】さらに上述の実施の形態においては、東京
のパーソナルコンピュータ3とニューヨークのパーソナ
ルコンピュータ4とを互いにインターネットを介して接
続するようにした場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、パーソナルコンピュータ3及び4をイーサネ
ット(登録商標)等のLAN(Local Area Network)を
介して互いにネットワーク接続するようにしても良い。
【0164】さらに上述の実施の形態においては、東京
のパーソナルコンピュータ3とニューヨークのパーソナ
ルコンピュータ4とをインターネット2を介して接続
し、東京及びニューヨークの遠隔地間で同時並行的にレ
コーディング処理を実行するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、ニューヨーク以外のロ
ンドンやパリ等の他の種々の遠隔地ともインターネット
2を介して接続し、同時並行的にレコーディング処理を
実行するようにしても良い。
【0165】さらに上述の実施の形態においては、レコ
ーダプラグインアイコン40A及びミキサプラグインア
イコン40Bと、音声出力プラグインアイコン41A及
び音声入力プラグインアイコン41Bとを入力端子及び
出力端子間で接続することによってDSPプラグイン同
志の接続状況をユーザに対して視覚的に示すようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ロード
したDSPプラグインをマトリクス状に配置して表示す
ることによってDSPプラグイン同志の接続状態を示す
ようにしても良い。
【0166】さらに上述の実施の形態においては、HD
D11のハードディスクから立ち上げたレコーディング
処理プログラム30に基づいて上述のDSPプラグイン
間におけるパケット単位のデータ通信処理を実行するよ
うにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、レコーディング処理プログラム30の格納されたプ
ログラム格納媒体をパーソナルコンピュータ3及び4に
インストールすることにより、DSPプラグイン間にお
けるパケット単位のデータ通信処理を実行するようにし
ても良い。
【0167】このように上述した一連のパケット単位の
データ通信処理を実行するレコーディング処理プログラ
ム30をパーソナルコンピュータ3及び4にインストー
ルし、当該パーソナルコンピュータ3及び4において実
行可能な状態にするために用いられるプログラム格納媒
体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、
CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory )、D
VD(Digital Versatile Disc)等のパッケージメディ
アのみならず、レコーディング処理プログラム30が一
時的もしくは永続的に格納される半導体メモリや磁気デ
ィスク等で実現しても良い。また、これらプログラム格
納媒体にレコーディング処理プログラム30を格納する
手段としては、ローカルエリアネットワークやインター
ネット、ディジタル衛生放送等の有線及び無線通信媒体
を利用しても良く、ルータやモデム等の各種通信インタ
ーフェースを介して格納するようにしても良い。
【0168】さらに上述の実施の形態においては、ネッ
トワークとしてのインターネット2を介して互いに接続
された情報処理装置としてのパーソナルコンピュータ3
及び他の情報処理装置としてのパーソナルコンピュータ
4によって構成される情報処理システムとしての遠隔地
間レコーディングシステム1において、パーソナルコン
ピュータ3は、自身が保持する各種機能に対応して設け
られた自オブジェクトとしてのDSPプラグイン33
と、パーソナルコンピュータ4が保持する各種機能に対
応して設けられた他オブジェクトとしてのDSPプラグ
イン233とをインターネット2を介して接続し組み合
わせることにより所望のシステムを構築する制御手段と
してのIOマネージャ32と、インターネット2を介し
て組み合わされたDSPプラグイン33及びDSPプラ
グイン233間のデータ通信を所定パケット単位でのみ
行うように制御する通信制御手段としてのIOマネージ
ャ32とを具え、パーソナルコンピュータ4は、パーソ
ナルコンピュータ3からの接続命令に従って当該パーソ
ナルコンピュータ3のDSPプラグイン33とDSPプ
ラグイン233とをインターネット2を介して接続する
ことによりシステムを構築する接続手段としてのIOマ
ネージャ232と、IOマネージャ32の制御に基づい
てDSPプラグイン233からDSPプラグイン33へ
データ通信を行う際にパケット単位でのみ行う通信手段
としてのIOマネージャ232とを具えることにより情
報処理システムを構成するようにした場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、他の種々の情報処理装置
及び他の情報処理装置によって情報処理システムを構成
するようにしても良い。
【0169】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、自オブジ
ェクトと他オブジェクトとの間でデータ通信を行う際の
データ構造をパケット単位とすることだけに規定したこ
とにより、OSの異なる他の情報処理装置との間でもネ
ットワークを跨いだオブジェクトの組み合わせによって
データをやりとりすることができるので機能拡張を自在
に行うことができ、かくして自在に機能拡張し得ると共
に使い勝手の優れた情報処理装置、情報処理方法及びプ
ログラム格納媒体並びに情報処理システムを実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における遠隔地間レコー
ディングシステムの全体構成を示す略線的概略図であ
る。
【図2】パーソナルコンピュータの回路構成を示すブロ
ック図である。
【図3】レコーディング処理プログラムの構成を示す略
線図である。
【図4】ワークスペース画面を示す略線図である。
【図5】DSPプラグインがロードされたワークスペー
ス画面を示す略線図である。
【図6】他のパーソナルコンピュータと接続されたとき
のワークスペース画面を示す略線図である。
【図7】他のパーソナルコンピュータのプラグインと接
続されたときのワークスペース画面を示す略線図であ
る。
【図8】タイミング補正処理の説明に供する略線図であ
る。
【図9】レコーディング処理中に新たな入力が加わった
ときのタイミング補正処理の説明に供する略線図であ
る。
【図10】処理中にプラグインの接続が解除されたとき
のタイミング補正処理の説明に供する略線図である。
【図11】待ちタイムスタンプのパケットデータよりも
後のパケットデータが送られてきた時のタイミング補正
処理の説明に供する略線図である。
【図12】ミキサGUIプラグイン画面を示す略線図で
ある。
【図13】レコーディング処理手順を示すフローチャー
トである。
【図14】DSPプラグインのロード処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図15】DSPプラグインのロード処理手順における
ワークスペースとIOマネージャとのやりとりの説明に
供する略線図である。
【図16】DSPプラグインの接続管理処理手順を示す
フローチャートである。
【図17】DSPプラグインの接続管理処理手順におけ
るワークスペースとIOマネージャとのやりとりの説明
に供する略線図である。
【図18】DSPプラグインのパラメータ調整処理手順
を示すフローチャートである。
【図19】DSPプラグインのパラメータ調整処理手順
におけるGUIプラグインとDSPプラグインとのやり
とりの説明に供する略線図である。
【図20】タイミング補正処理手順を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1……遠隔地間レコーディングシステム、2……インタ
ーネット、3、4……パーソナルコンピュータ、10、
210……CPU、11、211……HDD、12、2
12……RAM、30、230……レコーディング処理
プログラム、31、231……ワークスペース、32、
232……IOマネージャ、33、233……DSPプ
ラグイン、34、234……GUIプラグイン、40A
……レコーダプラグインアイコン、40B……ミキサプ
ラグインアイコン、41A……音声出力プラグインアイ
コン、41B……音声入力プラグインアイコン。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自身が保持する各種機能に対応して設けら
    れた自オブジェクトと、他の情報処理装置が保持する各
    種機能に対応して設けられた他オブジェクトとをネット
    ワークを介して接続し組み合わせることにより所望のシ
    ステムを構築する制御手段と、 上記ネットワークを介して組み合わされた上記自オブジ
    ェクト及び上記他オブジェクト間のデータ通信を所定の
    パケット単位でのみ行うように制御する通信制御手段と
    を具えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】上記通信制御手段は、上記自オブジェクト
    間でもデータを上記パケット単位でのみやりとりするよ
    うに制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処
    理装置。
  3. 【請求項3】上記制御手段は、上記自オブジェクト及び
    上記他オブジェクトをそれぞれ独立したメモリ空間上で
    動作させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理
    装置。
  4. 【請求項4】上記通信制御手段は、上記データ通信に用
    いられるデータとしてリアルタイム性が要求されるオー
    ディオデータを用いることを特徴とする請求項1に記載
    の情報処理装置。
  5. 【請求項5】自身が保持する各種機能に対応して設けら
    れた自オブジェクトと、他の情報処理装置が保持する各
    種機能に対応して設けられた他オブジェクトとをネット
    ワークを介して接続し組み合わせることにより所望のシ
    ステムを構築するシステム構築ステップと、 上記ネットワークを介して組み合わされた上記自オブジ
    ェクト及び上記他オブジェクト間のデータ通信を所定の
    パケット単位でのみ行うように制御する通信制御ステッ
    プとを具えることを特徴とする情報処理方法。
  6. 【請求項6】上記通信制御ステップは、上記自オブジェ
    クト間でもデータを上記パケット単位でのみやりとりす
    るように制御することを特徴とする請求項5に記載の情
    報処理方法。
  7. 【請求項7】上記制御ステップでは、上記自オブジェク
    ト及び上記他オブジェクトをそれぞれ独立したメモリ空
    間上で動作させることを特徴とする請求項5に記載の情
    報処理方法。
  8. 【請求項8】上記通信制御ステップでは、上記データ通
    信に用いられるデータとしてリアルタイム性が要求され
    るオーディオデータを用いることを特徴とする請求項5
    に記載の情報処理方法。
  9. 【請求項9】自身が保持する各種機能に対応して設けら
    れた自オブジェクトと、他の情報処理装置が保持する各
    種機能に対応して設けられた他オブジェクトとをネット
    ワークを介して接続し組み合わせることにより所望のシ
    ステムを構築するシステム構築ステップと、 上記ネットワークを介して組み合わされた上記自オブジ
    ェクト及び上記他オブジェクト間のデータ通信を所定の
    パケット単位でのみ行うように制御する通信制御ステッ
    プとを具えることを特徴とするプログラムを情報処理装
    置に実行させるプログラム格納媒体。
  10. 【請求項10】上記通信制御ステップは、上記自オブジ
    ェクト間でもデータを上記パケット単位でのみやりとり
    するように制御することを特徴とする請求項9に記載の
    プログラム格納媒体。
  11. 【請求項11】上記制御ステップでは、上記自オブジェ
    クト及び上記他オブジェクトをそれぞれ独立したメモリ
    空間上で動作させることを特徴とする請求項9に記載の
    プログラム格納媒体。
  12. 【請求項12】上記通信制御ステップでは、上記データ
    通信に用いられるデータとしてリアルタイム性が要求さ
    れるオーディオデータを用いることを特徴とする請求項
    9に記載のプログラム格納媒体。
  13. 【請求項13】ネットワークを介して互いに接続された
    情報処理装置及び他の情報処理装置によって構成される
    情報処理システムにおいて、 上記情報処理装置は、 自身が保持する各種機能に対応して設けられた自オブジ
    ェクトと、上記他の情報処理装置が保持する各種機能に
    対応して設けられた他オブジェクトとをネットワークを
    介して接続し組み合わせることにより所望のシステムを
    構築する制御手段と、 上記ネットワークを介して組み合わされた上記自オブジ
    ェクト及び上記他オブジェクト間のデータ通信を所定の
    パケット単位でのみ行うように制御する通信制御手段と
    を具え、 上記他の情報処理装置は、 上記情報処理装置からの接続命令に従って当該情報処理
    装置の上記自オブジェクトと上記他オブジェクトとを上
    記ネットワークを介して接続することにより上記システ
    ムを構築する接続手段と、 上記通信制御手段の制御に基づいて上記他オブジェクト
    から上記自オブジェクトへ上記データ通信を行う際に上
    記パケット単位でのみ行う通信手段とを具えることを特
    徴とする情報処理システム。
  14. 【請求項14】上記通信制御手段は、上記自オブジェク
    ト間でもデータを上記パケット単位でのみやりとりする
    ように制御することを特徴とする請求項13に記載の情
    報処理システム。
  15. 【請求項15】上記自オブジェクトは上記情報処理装置
    のそれぞれ独立したメモリ空間上で動作し、上記他オブ
    ジェクトは上記他の情報処理装置のそれぞれ独立したメ
    モリ空間上で動作することを特徴とする請求項13に記
    載の情報処理システム。
  16. 【請求項16】上記データ通信に用いられるデータは、
    リアルタイム性が要求されるオーディオデータであるこ
    とを特徴とする請求項13に記載の情報処理システム。
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JP2006268409A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Sony Corp 信号処理装置
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