JP2002073270A - スティック・スイッチ - Google Patents

スティック・スイッチ

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JP2002073270A
JP2002073270A JP2000257289A JP2000257289A JP2002073270A JP 2002073270 A JP2002073270 A JP 2002073270A JP 2000257289 A JP2000257289 A JP 2000257289A JP 2000257289 A JP2000257289 A JP 2000257289A JP 2002073270 A JP2002073270 A JP 2002073270A
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switch
stick
knob
tilted
directions
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JP2000257289A
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Kazumi Sano
和美 佐野
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NEC AccessTechnica Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構造のみで確実にスティック・スイッ
チの傾倒方向をガイド,規制し、端末装置の小型化,薄
型化と、スイッチの操作性の向上を図る。 【解決手段】 ポインティング・デバイスとして用いら
れるスティック・スイッチ10であって、端末装置1内
部の基板7に接続され、所定の方向に押圧,傾倒操作さ
れて位置情報信号を出力するスイッチ部20と、スイッ
チ部20のスティック22に取り付けられ、端末装置の
筐体2から突出して任意の方向に押圧,傾倒操作可能な
つまみ部30と、筐体2に形成された、つまみ部30の
凸部31が突出する開口部40と、つまみ部30及び開
口部40に形成された、互いにスライド自在に係合し、
スティック22の傾倒を90度間隔で隣接する四方向の
みにガイドする突起34及びガイド溝41を備え、突起
34及びガイド溝41によりガイドされる四方向を除
き、スティック22の傾倒が規制される構成としてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置にお
いて、位置情報を指定,入力するためのポインティング
・デバイスに用いられるスティック・スイッチに関し、
特に、スティック・スイッチのつまみ部と端末装置の筐
体間に、互いにスライド自在に係合する係合ガイド手段
を設けることにより、きわめて簡易な構造のみによっ
て、確実にスティック・スイッチの傾倒方向をガイド,
規制して、ポインティング・デバイス及び装置全体の小
型化,薄型化を可能とするとともに、スイッチの操作性
の向上を図り、さらに誤動作等が生ずるおそれもない、
携帯電話機等の小型の情報処理端末に好適なスティック
・スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機に代表される移動体携
帯端末は急速に普及し、その性能,機能も格段に向上し
ており、特に最近では、基本的な通信機能に加えて、種
々の付加機能が備えられた端末装置(情報処理装置)が
一般的となっている。このような端末装置の付加機能と
しては、例えば、端末装置の液晶表示部に電話番号のリ
ストを表示させ、利用者がそのリストの中から電話番号
を選択するだけで発信が行われる自動発信機能や、表示
部において時刻やデータ、その他必要な情報等を表示す
る表示機能、アラームを好みの態様に切り換えるモード
切換機能、呼出音(着信音)を任意のメロディ音等に設
定,変更する機能等、種々のものがある。
【0003】ここで、このような携帯電話機等における
各種機能を使用したり設定する際には、端末装置の表示
部に表示されるカーソルを画面表示に沿って移動させる
ことにより各種機能の選択,設定等が行なえるようにな
っている。例えば、端末装置の表示部に各機能に対応す
るアイコンを表示させ、利用者が表示部に表示された所
定のカーソルを所望のアイコンまで移動させることによ
り、利用者が使用したい機能を選択することができる。
また、表示部に電話番号リストを表示させて、そのリス
トの中から電話番号を選択する場合にも、所望の電話番
号の位置にカーソルを移動させることで、その電話番号
を選択することができる。
【0004】そして、この種の端末装置におけるカーソ
ルの移動は、通常、スティック・スイッチと呼ばれるポ
インティング・デバイス(方向指示装置)を操作するこ
とにより行われている。以下、従来のスティック・スイ
ッチについて、図面を参照しつつ説明する。図13は、
従来のスティック・スイッチを示す断面正面図で、
(a)はスティックの傾倒前の状態、(b)は傾倒時の
状態を示している。同図に示すように、従来のスティッ
ク・スイッチは、端末装置の筐体102の開口部140
から突出するスティック130が備えられており、ステ
ィック130の根元側が、筐体102の内部に備えられ
たスイッチ本体120に接続,支持されるようになって
いる。
【0005】そして、スティック130を所定の方向に
傾倒させることにより、スイッチ本体120からスティ
ック130の傾倒方向に対応する位置情報が出力され、
端末装置の表示部に表示されているカーソル(図示せ
ず)が、その位置情報に基づいて移動することになる。
ここで、従来のスティック・スイッチでは、図13に示
すように、端末装置内のスイッチ本体120が、スティ
ック130の支持手段としても機能しており、スティッ
ク130が所定方向以外の方向に傾倒しないよう、特定
方向のみに傾倒を規制する構造となっている。
【0006】通常は、この種のスティック・スイッチで
は、スティック130は、スティック130を中心とし
た東西南北の四方向(スティックを中心として90度間
隔で隣接する四方向)のみに傾倒可能となっており、そ
の他の方向には傾倒しないよう、スイッチ本体120に
よって支持,規制されている。これにより、利用者は確
実なポインティング操作を簡単に行えるようになってい
る。このような従来のスティックスイッチに関する技術
としては、例えば、特開2000−123690号公報
に記載された「複合スイッチ」や、特開2000−14
8358号公報に記載された「携帯端末用日本語入力装
置と文字入力方法」などがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のスティック・スイッチ構造では、端末装置の小型
化,薄型化に対応できないという問題が発生した。上述
したように、従来のスティック・スイッチでは、スティ
ックを所定方向にのみ傾倒可能に支持する支持構造をス
イッチ本体に備えるようになっていたため、スイッチ本
体についてある程度の厚み(高さ)を確保する必要があ
った。このため、スイッチ本体の薄型化には一定の限界
があり、スイッチ本体を薄型化しようとすれば、もはや
スティックの傾倒を規制する支持構造を備えることは困
難であった。
【0008】情報処理装置の小型軽量化は各種装置の構
造や機能によって一定の制約が存在するが、特に最近の
携帯電話機等の移動体端末では、可能な限りの小型軽量
化,薄型化が図られるようになってきており、スイッチ
本体を薄型化できない従来のスティック・スイッチ構造
は、薄型化された端末装置には適用できないという問題
が生じた。そこで、このような従来のスティック・スイ
ッチの構造上の問題を解消するために、スイッチ本体に
スティックの支持構造を備えないスティック・スイッチ
が提案されている。
【0009】図14は、スイッチ本体にスティックの支
持構造を備えない従来のスティック・スイッチを示す一
部断面正面図である。図15は、図14に示すスティッ
ク・スイッチのつまみ部を示す断面図である。また、図
16は、図14に示すスティック・スイッチの操作状態
を示す概略平面図で、(a)はスティックの傾倒前の状
態、(b)はスティックを傾倒させた状態を示してい
る。これらの図に示すように、このスティック・スイッ
チは、本体221とスティック222からなるスイッチ
部220と、スティック222に上方から取り付けられ
る操作用のつまみ部230を備えている。
【0010】そして、つまみ部230の上端の凸部23
1が端末装置の筐体202に形成した開口部240から
装置外部に突出し、この凸部231を利用者が指先で傾
倒,押圧操作することにより、所定のポインティング動
作が行えるようになっている。このスティック・スイッ
チでは、スイッチ部220の本体221に、スティック
222の傾倒方向を規制する構造を備えていないので、
図14に示すように、スイッチ部220を薄型化するこ
とが可能となり、携帯電話機等の薄型化された端末装置
にも適用することが可能であった。
【0011】ところが、このように、単にスティックの
傾倒支持構造を省略しただけのスティック・スイッチで
は、スティックの傾倒方向を規制するものが存在しない
ため、スティック(つまみ部)が任意の方向に傾倒可能
となってしまうという問題が発生した。図16(a)に
示すように、通常のスティック・スイッチでは、スティ
ックを中心とした四方向(図16(a)中の矢印で示す
A,B,C,Dの四方向)に傾倒させることにより所定
の位置情報を出力するようになっているが、スティック
の傾倒規制構造を単に省略しただけのスイッチでは、こ
れら四方向以外の方向にもスティックを傾倒させること
が可能となってしまった。図16(b)は、A方向とB
方向の中間の斜め45度方向に傾倒させた状態を示して
いる。
【0012】このように所定方向以外へもスティックが
傾倒可能なスイッチでは、本来の方向以外にもスティッ
クが動いてしまうことから、利用者にとっては操作が難
しくなり、違和感を与える可能性もあった。通常、携帯
電話機等に備えられるスティック・スイッチでは、つま
み部が突出する筐体開口部に、所定の傾倒方向を示す表
示、例えば、矢印表示やA,B,C,Dの表示(図16
参照)が付されているが、このような表示で示される方
向以外にもスティック(つまみ部)が傾倒することにな
ると、利用者にとっては違和感が生じたり、操作自体も
困難のものとなるという問題が発生した。
【0013】さらに、このように所定の方向以外にもス
ティックが傾倒可能なスイッチでは、誤動作が発生しや
すくなり、製品の信頼性が損なわれるおそれがあるとと
もに、そのような誤動作に対するソフト上の対策等も必
要となって、その分、製造コストが上昇するという問題
も生じた。一般に、スティック・スイッチ内部に備えら
れる電極端子は、ある程度の広がりを持つため、例え
ば、A,B,C,Dの四方向に対応する四つの接点があ
る場合に、スティックがA方向とB方向の中間方向に傾
倒されると、A方向,B方向にそれぞれ対応する第一接
点と第二接点とを同時にオンしてしまうという事態が発
生するおそれがあった。
【0014】このような場合、ソフト上の対応がなされ
ていないと、誤動作が発生する原因となり、通話や表示
部の表示等の機能に支障が生じるという問題があった。
このため、このようなスティック・スイッチでは、誤動
作に対応するためのソフト等の構成が別途必要となり、
最終的には、端末装置の製造コストを上昇させるという
問題が発生した。このような誤動作の発生と、それにと
もなう製造コストの上昇は、特に製品の信頼性とともに
低コスト化,低価格化が強く要請さる携帯電話機等の小
型の情報処理装置にとって、きわめて深刻な問題であっ
た。
【0015】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、スティッ
ク・スイッチのつまみ部と端末装置の筐体間に、互いに
スライド自在に係合する係合ガイド手段を設けることに
より、きわめて簡易な構造のみによって、確実にスティ
ック・スイッチの傾倒方向をガイド,規制することがで
き、ポインティング・デバイス及び情報処理装置全体の
小型化,薄型化を図るとともに、スイッチの操作性を向
上させ、さらに、誤動作等の生じるおそれもない、特
に、携帯電話機等の小型の情報処理端末に好適なスティ
ック・スイッチの提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載のスティック・スイッチは、情報
処理装置に備えられる、位置情報入力用のポインティン
グ・デバイスとして用いられるスティック・スイッチで
あって、前記情報処理装置の内部回路に接続され、所定
の方向に押圧,傾倒されることにより所定の位置情報信
号を出力するスイッチ部と、このスイッチ部に取り付け
られるとともに、前記情報処理装置の筐体表面から突出
して任意の方向に押圧,傾倒操作可能なつまみ部と、前
記情報処理装置の筐体に形成された、前記つまみ部が突
出する開口部と、を備えるとともに、前記つまみ部と開
口部に、互いにスライド自在に係合し、前記スイッチ部
の傾倒を特定方向にガイドする係合ガイド手段を備え、
前記係合ガイド手段によりガイドされる方向を除き、前
記スイッチ部の傾倒が規制される構成としてある。
【0017】特に、請求項2記載のスティック・スイッ
チでは、前記係合ガイド手段が、前記スイッチ部の傾倒
を、当該スイッチ部を中心として90度間隔で隣接する
四方向にガイドする構成としてある。
【0018】このような構成からなる本発明のスティッ
ク・スイッチによれば、スティック・スイッチを構成す
るつまみ部と端末装置の筐体間に、互いにスライド自在
に係合する係合ガイド手段を設けることにより、スティ
ック・スイッチの傾倒方向を、例えばスイッチ部を中心
として直交する四方向等、所定方向のみに、確実に規制
することができる。これにより、凹凸構造等のきわめて
簡易な構造のみによって、確実にスティック・スイッチ
の傾倒方向をガイド,規制することが可能となり、スイ
ッチの薄型化、ひいては、ポインティング・デバイス及
び情報処理装置全体の小型化,薄型化を図ることが可能
となる。
【0019】また、このような係合ガイド手段によっ
て、スイッチの傾倒方向は所定方向のみに確実にガイド
されることになるので、スイッチの操作性も向上し、利
用者が違和感等を覚えることなく、容易かつ確実なポイ
ンティング動作が行えるようになる。さらに、このよう
にスイッチの傾倒方向が正確にガイドされる本発明で
は、従来のように、中間方向等にスイッチが傾倒されて
誤動作が生ずるようなことも確実に防止でき、装置の信
頼性の向上を図ることができるとともに、誤動作に対す
るソフト設計等も不要となり、端末装置の製造コストの
上昇を押さえることができる。
【0020】また、請求項3記載のスティック・スイッ
チは、前記係合ガイド手段が、前記つまみ部に突設され
た突起と、前記開口部に形成された、前記突起とスライ
ド自在に係合するガイド溝とからなる構成としてある。
【0021】一方、請求項4記載のスティック・スイッ
チは、前記係合ガイド手段が、前記開口部に突設された
突起と、前記つまみ部に形成された、前記突起とスライ
ド自在に係合するガイド溝とからなる構成としてある。
【0022】このような構成からなる本発明のスティッ
ク・スイッチによれば、つまみ部と筐体の開口部のう
ち、一方に突起を、もう一方にこの突起が係合するガイ
ド溝を設けることにより、係合ガイド手段を構成するこ
とができる。このように、本発明では、突起とガイド溝
という、きわめて簡易な構造のみによってスイッチの傾
倒規制手段を実現することができるので、特に装置の小
型軽量化,薄型化,低価格化等が要請される携帯電話機
等の移動体端末のポインティング・デバイスとして好適
である。
【0023】また、請求項5記載のスティック・スイッ
チでは、前記つまみ部が、前記スイッチ部に着脱可能に
取り付けられる別体に形成された構成としてある。
【0024】このような構成からなる本発明のスティッ
ク・スイッチによれば、つまみ部とスイッチ部が別体に
構成されているので、各部の製造,加工が容易である一
方、組立工程も複雑とならず、修理や部品交換も容易に
行え、汎用性の高いスイッチを提供することができる。
【0025】さらに、請求項6記載のスティック・スイ
ッチは、前記開口部の周縁に、前記つまみ部に向かって
すり鉢状に傾斜するざぐり部を形成した構成としてあ
る。
【0026】このような構成からなる本発明のスティッ
ク・スイッチによれば、筐体の開口部周縁にざぐり部を
形成することにより、つまみ部の周囲がすり鉢状に窪む
ようになるので、つまみ部の傾倒,押圧操作がきわめて
行いやすくなり、より操作性のよいスティック・スイッ
チを実現することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
にかかるスティック・スイッチの好ましい実施形態につ
いて説明する。 [第一実施形態]まず、本発明のスティック・スイッチ
の第一実施形態について、図1〜図10を参照して説明
する。図1は、本発明の第一実施形態にかかるスティッ
ク・スイッチの分解斜視図である。図2は、本実施形態
にかかるスティック・スイッチのスイッチ部及びつまみ
部を示す一部断面分解正面図である。図3は、本実施形
態にかかるスイッチ部の内部回路を示す説明図である。
図4は、本実施形態にかかるつまみ部の断面図である。
図5は、本実施形態にかかるスティック・スイッチを適
用した携帯電話機の斜視図である。
【0028】図6は、本実施形態にかかるスティック・
スイッチの、図5に示すF−F線における一部断面図で
ある。図7は、本実施形態にかかるつまみ部の突起と開
口部のガイド溝の係合状態を説明する斜視図である。図
8及び図9は、図6に示すスティック・スイッチの操作
状態を示す説明図で、図8はつまみ部を押圧した状態、
図9はつまみ部を一方向に傾倒させた状態を示してい
る。さらに、図10は、本発明の第一実施形態にかかる
つまみ部の突起と開口部のガイド溝の係合状態を説明す
る一部断面平面図で、(a)はつまみ部を押圧した状
態、(b)はつまみ部を傾倒させた状態、(c)はつま
み部の傾倒が規制されている状態を示している。
【0029】本実施形態のスティック・スイッチ10
は、情報処理装置に備えられる、位置情報入力用のポイ
ンティング・デバイスとして用いられるスティック・ス
イッチであり、本実施形態では、図5に示すように、携
帯電話機に適用した場合を例にとって説明する。ただ
し、本発明にかかるスティック・スイッチ10は、ポイ
ンティング・デバイスとして用いられる限り、例えば、
本実施形態に示す携帯電話機の他、PHS端末,PDA
端末,パーソナル・コンピュータ等、どのような情報処
理装置,端末装置にも適用できることは勿論である。
【0030】本実施形態のスティック・スイッチ10を
備えた携帯電話機は、図5に示すように、端末装置1を
構成する筐体2の表面に、電話番号等の必要な情報やデ
ータを入力するためのキー部3が備えられ、キー部3の
上方には、表示部4が備えられている。表示部4は、入
力された電話番号や、電話番号リスト,アイコン等の所
定の情報やデータが表示されるようになっており、本実
施形態にかかるスティック・スイッチ10によって移動
されるカーソルも、表示部4に表示されるようになって
いる。筐体2のキー部3側の端部(装置下側)には、マ
イクにより構成された送話部5が、また、筐体2の表示
部4側の端部(装置上側)には、スピーカにより構成さ
れた受話部6が備えられている。
【0031】そして、キー部3と表示部4の間には、筐
体2のほぼ中心に位置するように、本実施形態にかかる
スティック・スイッチ10が備えられている。スティッ
ク・スイッチ10は、表示部4に表示されるカーソルを
移動させるためのポインティング・デバイスとなってお
り、図1に示すように、スイッチ部20とつまみ部30
及び開口部40を備えている。
【0032】スイッチ部20は、図1に示すように、本
体21とスティック22とからなっている。本体21
は、端末装置1の筐体2内に備えられた基板7に接続,
実装されるようになっており、図3に示すようなスイッ
チ回路を備えている。スティック22は、本体21から
端末装置1の正面側に向かって立設された棒状部材とな
っており、後述するつまみ部30を介して、押圧,傾倒
操作されるようになっている。
【0033】そして、スティック22が所定の方向(図
1中の矢印A,B,C,D,E方向)に押圧及び傾倒さ
れることにより、本体21のスイッチ回路(図3参照)
がオン/オフされ、所定の位置情報信号が出力され、こ
の信号に基づいて、表示部4のカーソルが所定方向に移
動されるようになっている。本実施形態にかかるスイッ
チ部20の本体21のスイッチ回路は、図3に示すよう
に、一つの共通端子23と、五つの接続端子、すなわ
ち、第一接続端子23a,第二接続端子23b,第三接
続端子23c,第四接続端子23d及び第五接続端子2
3eを備えている。これら各接続端子が、スティック2
2が所定方向に傾倒又は押圧されることにより、共通端
子23と電気的に接続されるようになっている。
【0034】具体的には、スティック22が図1中の矢
印A方向(端末装置の上方向)に傾倒されると、共通端
子23は第一接続端子23aと接続され、スティック2
2が矢印C方向(端末装置の下方向)に傾倒されると、
共通端子23は第三接続端子23cと接続される。同様
に、スティック22が矢印B方向(端末装置の正面左方
向)に傾倒されると、共通端子23は第二接続端子23
bと接続され、スティック22が矢印D方向(端末装置
の正面右方向)に傾倒されると、共通端子23は第四接
続端子23dと接続される。さらに、スティック22が
上方から矢印E方向(端末装置の背面方向)に押圧され
ると、共通端子23が第五接続端子23eと接続される
ようになっている。
【0035】そして、このスイッチ回路の切換えによっ
て、位置情報信号を出力させて表示部4に表示されたカ
ーソルが移動されることになる。具体的には、共通端子
23が第一接続端子23aと接続された場合には、カー
ソルは表示部4内を上方向に移動し、第三接続端子23
cと接続された場合には、カーソルは下方向に移動す
る。また、共通端子23が第二接続端子23bと接続さ
れた場合には、カーソルは表示部4内を画面左方向に移
動し、第四接続端子23dと接続された場合には、カー
ソルは画面右方向に移動する。
【0036】そして、共通端子23が第五接続端子23
eと接続された場合には、カーソル位置が現在示してい
る機能や電話番号が選択されるようになっている。この
ように、本実施形態のスイッチ回路では、スティック2
2を動かす方向と表示部4内を移動するカーソルの移動
方向とが一致するように信号が出力されるので、利用者
は簡単にカーソルの移動操作が行えることになる。
【0037】つまみ部30は、図2に示すように、スイ
ッチ部20のスティック22に取り付けられるととも
に、端末装置1の筐体2の正面側に突出して任意の方向
に押圧,傾倒操作できる操作手段である。このつまみ部
30は、図1及び図4に示すように、縦断面がほぼ切頭
円錐形状(円錐台形状)となっており、円錐台の頭頂部
(上端部)中心には筐体2の表面に突出する凸部31が
形成してある。凸部31は、利用者が指先50を当てて
つまみ部30を傾倒,押圧する操作部であり(図8,図
9参照)、本実施形態では操作性や指先の当りの柔らか
さ等を考慮して、円筒形状の凸部31を備えている。た
だし、傾倒,押圧操作が可能な限り、凸部31はどのよ
うな形状としてもよい。
【0038】凸部31の反対側(円錐台の底面側)中心
には、図4に示すように、凹部32が形成してあり、こ
の凹部32にスティック22の先端が嵌め込まれること
により(図2参照)、つまみ部30がスイッチ部20の
スティック22に着脱自在に取り付けられるようになっ
ている。すなわち、本実施形態では、つまみ部30をス
イッチ部20のスティック22と、着脱自在に取り付け
られる別体に形成するようにしてある。
【0039】このように、つまみ部30とスイッチ部2
0のスイッチ22を別体に構成することで、各部の製
造,加工が容易となる一方で、組立工程も、つまみ部3
0の凹部32にスティック22を嵌め込むだけなので複
雑とならず、修理や部品交換にも簡単に対応することが
可能となり、汎用性の高いスイッチ構造とすることがで
きる。なお、本実施形態では、つまみ部30に凹部32
を形成し、そこにスティック22を嵌め込むことにより
つまみ部30をスイッチ部20に取り付けるようにして
あるが、これは一例であり、つまみ部30がスティック
22に脱落不能に取り付けられ、傾倒,押圧操作が行え
る限り、つまみ部30とスイッチ部20との取付け態様
をどのような構成とすることもできる。
【0040】つまみ部30の円錐状の斜面部分はスカー
ト部33となっている。このように、つまみ部30を断
面切頭円錐形状(円錐台形状)に形成し、スカート部3
3を備えることにより、凸部31の高さ及び凹部32の
深さを大きく確保しても、スカート部33を薄型化する
ことができ、端末装置1の薄型化を図ることが可能とな
る。そして、本実施形態では、このスカート部33に、
後述するガイド溝41とともに本発明の係合ガイド手段
を構成する突起34を突設してある。
【0041】突起34は、図1に示すように、四つの突
起34が、スカート部33の外縁近傍に形成してある。
この四つの突起34は、上述したスティック22を傾倒
してスイッチ回路がオンとなる方向(図1中の矢印A,
B,C,D方向)に対応して、凸部31を中心とした9
0度間隔で隣接する四方向(東西南北方向)に一つずつ
形成してある。そして、これら四つの各突起34は、つ
まみ部30をA,B,C,Dの四方向に傾倒操作するこ
とによって、後述する開口部40のガイド溝41に係合
し、つまみ部30の傾倒がA,B,C,Dのいずれかの
方向にガイドされるようになっている。
【0042】なお、本実施形態の突起34は、後述する
ガイド溝41への係合が円滑に行われるよう、円筒形状
に形成してあるが、この突起34の形状は、適宜変更す
ることが可能である。すなわち、突起34は、ガイド溝
41に対して係脱自在に係合でき、脱落不能にガイドさ
れる係合構造であれば、どのような形状とすることもで
きる。
【0043】開口部40は、図1及び図6に示すよう
に、端末装置1の筐体2のほぼ中心部に形成された孔部
であり、この開口部40から、スティック22に取り付
けられたつまみ部30の凸部31が筐体正面に突出する
ようになっている。これにより、つまみ部30は筐体2
の外部から利用者が傾倒,押圧操作できるようになって
いる。そして、本実施形態では、この開口部40の筐体
内側の周縁部に、つまみ部30の突起34とともに本発
明の係合ガイド手段を構成するガイド溝41が形成して
ある。
【0044】ガイド溝41は、図6及び図7に示すよう
に、筐体2の内側面に形成されえた溝部であり、開口部
40の縁部から、スティック22を傾倒してスイッチ回
路がオンとなる矢印A,B,C,D方向(図1又は図7
参照)に沿って形成してあり、つまみ部30に突設され
た四つの突起34が、それぞれ対応する方向のガイド溝
41に係合できるようになっている。これによって、つ
まみ部30がA,B,C,Dの四方向に傾倒操作される
と、つまみ部30に突設された突起34が、対応するガ
イド溝41に係合し、つまみ部30の傾倒がA,B,
C,Dのいずれかの方向にガイドされることになる。
【0045】また、開口部40のガイド溝41を筐体内
側の周縁形状は、図7に示すように、各辺が直交する正
方形状となっている。このように開口部40の外形をほ
ぼ正方形状に形成することで、つまみ部30がA,B,
C,Dの四方向以外の方向に傾倒されると、突起34が
開口部40の周縁の正方形状各辺に当接し、つまみ部3
0がそれ以上傾倒できないように規制されることにな
る。これによって、本実施形態の突起34とガイド溝4
1からなる係合ガイド手段によって、つまみ部30(ス
イッチ部20)の傾倒は、A,B,C,Dの四方向のみ
にガイドされ、この四方向を除く方向への傾倒が規制さ
れることになる。
【0046】なお、この開口部40のガイド溝41の長
さや幅,深さ,方向に応じて、つまみ部30の傾倒をガ
イド(規制)することができるので、本発明を適用する
端末装置の機能や特性等に応じて、ガイド溝41を形成
することができる。図10(a)を参照すると、本実施
形態では、ガイド溝41の方向は、端末装置1の正面に
向かって上下及び左右方向に伸びる、互いに直交する四
方向に形成してある。
【0047】ガイド溝41の幅Wは、突起34がスライ
ド可能に係合でき、かつ、がたつきが生じないように、
突起34の幅よりわずかに大きい幅に形成してある。ま
た、開口部40の正方形状の縁部は、対向する二辺の間
隔Lが、突起34の幅が四つ以上入るように設定してあ
り、つまみ部30の傾倒操作が滑らかに行われる大きさ
にしてある。ガイド溝41の深さは、端末装置1の薄型
化の観点からできるだけ浅く形成することが好ましく、
かつ、突起34が脱落不能に係合するのに十分な深さに
形成する。なお、つまみ部30が(E方向に)押圧され
た状態で傾倒操作された場合、突起34も押圧された分
だけ装置内部に沈み込むので、この場合でも突起34が
ガイド溝41から脱落しないよう、つまみ部30のE方
向へのストローク範囲を考慮してガイド溝41の深さを
設定する。
【0048】さらに、本実施形態では、図1及び図6に
示すように、開口部40の周縁に、つまみ部30の凸部
31に向かってすり鉢状に傾斜するざぐり部42を形成
するようにしてある。このように開口部40び周縁にざ
ぐり部42を形成することにより、つまみ部30の凸部
31の周囲がすり鉢状に窪むようになるので、凸部31
の傾倒,押圧操作がきわめて行いやすくなり、より操作
性のよいスティック・スイッチを実現することができ
る。
【0049】次に、以上のような構成からなる本実施形
態のスティック・スイッチの動作について説明する。図
8及び図9に示すように、本実施形態にかかる端末装置
1の利用者は、スティック・スイッチ10を操作する場
合、まず、スティック22に取り付けられたつまみ部3
0の凸部31に指先50を当て、その状態で、つまみ部
30を下向き(E方向)に押圧したり(図8に示す状
態)、A,B,C,Dの四方向のいずれかにつまみ部3
0を傾倒させる(図9に示す状態)ことにより、スイッ
チ回路を切り換えることができ、傾倒又は押圧方向に対
応した位置情報信号を出力させることができる。
【0050】例えば、つまみ部30を、図10に示す矢
印B方向又はD方向に傾倒させた場合には、表示部4に
表示されたカーソルは左右方向に移動し、矢印A方向又
はC方向に傾倒させた場合は、カーソルは上下方向に移
動する。また、つまみ部30を(E方向に)押圧する
と、そのカーソル位置が示す機能や電話番号が選択され
ることになる。このように、本実施形態では、つまみ部
30(スティック22)を動かす方向と表示部4内を移
動するカーソルの移動方向とが一致するように信号が出
力されるので、利用者は簡単にカーソルの移動操作が行
える。
【0051】図10を参照して、つまみ部30の傾倒動
作を説明する。図10(a)は、つまみ部30がA,
B,C,Dのいずれの方向にも傾倒されていない状態で
あり、この状態で、つまみ部30の(E方向への)押圧
動作が行われる。図10(b)は、つまみ部30が矢印
B方向に傾倒された状態であり、B方向に位置する突起
34のみが、B方向に沿ったガイド溝41に入り込んで
ガイドされ、つまみ部30がB方向にのみ傾倒される。
なお、図示しないが、A方向,C方向又はD方向につま
み部30が傾倒される場合も、図10(b)と同様に、
各方向のガイド溝41にガイドされて、つまみ部30は
各方向にのみ傾倒されることになる。
【0052】図10(c)は、つまみ部30が矢印A方
向とB方向の中間方向に傾倒された状態であり、A方向
及びB方向に位置する突起34が、それぞれガイド溝4
1の入り口近傍の角部に当接しており、つまみ部30は
それ以上傾倒できないようになっている。なお、図10
(c)に示す方向以外でも、矢印A,B,C,Dのいず
れかの方向に傾倒されない限り、いずれかの突起34が
開口部40の壁部に当接することになり、傾倒が規制さ
れることになる。これにより、つまみ部30は、矢印
A,B,C,D以外の方向に傾倒された場合には、その
傾倒が規制されるので、従来のように誤動作等が生じる
こともなく、正確に所定方向(A,B,C,D方向)の
みの傾倒操作が行われることになる。
【0053】以上のように、本実施形態にかかるスティ
ック・スイッチによれば、スティック・スイッチ10を
構成するつまみ部30と端末装置1の筐体2の間に、互
いにスライド自在に係合する突起34とガイド溝41か
らなる係合ガイド手段を設けることにより、スティック
・スイッチ10のスティック22の傾倒方向を、例えば
スイッチ部を中心とした東西南北の四方向等、所定方向
のみに、確実に規制することができる。
【0054】これにより、突起34とガイド溝41のよ
うなきわめて簡易な構造のみによって、確実にスティッ
ク・スイッチ10のスティック22の傾倒方向をガイ
ド,規制することが可能となり、スイッチ部20の本体
21の薄型化、ひいては、ポインティング・デバイス及
び情報処理装置全体の小型化,薄型化を図ることが可能
となる。
【0055】また、このような突起34とガイド溝41
からなる係合ガイド手段によって、スティック22の傾
倒方向は所定方向のみに確実にガイドされることになる
ので、スイッチの操作性も向上し、利用者は、操作に違
和感等を覚えることなく、容易かつ確実なポインティン
グ動作が行えるようになる。さらに、このようにスティ
ック22の傾倒方向が正確にガイドされる本実施形態の
スティック・スイッチ10では、例えばA方向とB方向
の中間方向等にスティック22が傾倒されて誤動作が生
ずるようなことも確実に防止することができる。これに
より、装置の信頼性の向上を図ることができるととも
に、誤動作に対するソフト設計等も不要となり、端末装
置の製造コストの上昇を押さえることが可能となり、端
末装置の低価格にも貢献することができる。
【0056】[第二実施形態]次に、図11及び図12
を参照して、本発明のスティック・スイッチの第二実施
形態について説明する。図11は、本発明の第二実施形
態にかかるスティック・スイッチのつまみ部を示す斜視
図である。図12は、本実施形態にかかるスティック・
スイッチの一部断面正面図である。
【0057】これらの図に示すように、本実施形態のス
ティック・スイッチは、上述した第一実施形態の変更実
施形態であり、第一実施形態では、係合ガイド手段のう
ち、突起をつまみ部側に、ガイド溝を開口部側に設けて
いたものを、本実施形態では、突起を開口部側に、ガイ
ド溝をつまみ部側に設けるようにしたものである。その
他の構成要素については、第一実施形態の場合と同様で
あるので、図面中、同一符号を付し、詳細な説明は省略
する。
【0058】まず、本実施形態のつまみ部30は、第一
実施形態と同様の形状となっており、開口部40から筐
体2の正面側に突出する凸部31と、スティック22に
嵌め込まれる凹部32(図示省略),切頭円錐状に広が
るスカート部33を備えている。そして、本実施形態で
は、図11に示すように、スカート部33に切欠き状の
ガイド溝35が形成してある。このガイド溝35は、ス
カート部33の縁部からつまみ部30に向かって切欠き
状に形成された溝部で、つまみ部30の凸部31を中心
とした東西南北の四方向(凸部31を中心として90度
間隔で隣接する四方向)に沿って、四つのガイド溝35
が形成してある。
【0059】一方、筐体2の開口部40には、突起43
が形成してある。この突起43は、図12に示すよう
に、開口部40の周縁部に、筐体2の内側方向に向かっ
て突設してあり、つまみ部30の四つのガイド溝35に
対応して、四つの突起43が形成してある。そして、つ
まみ部30が傾倒操作されることにより、第一実施形態
の場合と同様に、対応するガイド溝35と突起43とが
スライド自在に係合することによって、つまみ部30及
びスティック22の傾倒が、ガイド溝35の四方向のみ
にガイドされ、その他の方向には傾倒が規制されるよう
になっている。
【0060】このように、本実施形態のスティック・ス
イッチによっても、上述した第一実施形態の場合と同
様、切欠き状のガイド溝35と突起43という、きわめ
て簡易な構造のみで、確実にスティック・スイッチ10
のスティック22の傾倒方向をガイド,規制することが
でき、スイッチ部20の本体21の薄型化と、スイッチ
の操作性の向上、誤動作の発生防止を図ることができ
る。
【0061】なお、本実施形態の場合、ガイド溝35を
つまみ部30側に形成してあり、開口部40側には溝を
形成しないので、第一実施形態の場合と比較して、開口
部40の強度を強く保持することができるという効果が
ある。特に、開口部40の周縁にざぐり部42を形成す
る場合には、筐体2の厚みが薄くなるので、ガイド溝3
5をつまみ部30側に形成する本実施形態は、ざぐり部
42の強度の面で、より好ましい。
【0062】以上のように、本発明のスティック・スイ
ッチは、つまみ部30と筐体2の開口部40のうち、一
方に突起を、もう一方にこの突起が係合するガイド溝を
設けるのみでスイッチの傾倒規制手段を実現することが
できる。従って、本発明は、特に装置の小型軽量化,薄
型化及び低価格化等が要請される携帯電話機等の移動体
端末のポインティング・デバイスとして好適である。
【0063】なお、本発明のスティック・スイッチは、
上述した第一及び第二実施形態に限定されるものではな
く、本発明の要旨の範囲内で適宜変更実施が可能である
ことはいうまでもない。例えば、上述した第一,第二実
施形態では、いずれも、スティック・スイッチは、互い
に直交する四方向(東西南北方向)にのみ傾倒可能な構
成としてあるが、スティック・スイッチとして機能する
限り、特に四方向のみに限定されるものではなく、必要
に応じて、五方向以上の方向に傾倒して位置情報を出力
するものであってもよく、逆に、三方向以下の方向のみ
に傾倒するようにしてもよい。
【0064】また、上述した実施形態においては、つま
み部とスイッチ部とは、製造工程の利便性等を考慮して
別体に構成するようにしてあるが、これを一体化して構
成することもでき、つまみ部をスティックの一部に含ま
せることも可能である。すなわち、スティック自体を筐
体表面から突出させてつまみ部とするとともに、当該ス
ティックに突起等の係合ガイド手段を形成するようにし
てもよい。従って、この場合には、つまみ部を事実上省
略して、スティックのみとすることができるので、部品
点数を減少させることができるという効果がある。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスティック
・スイッチは、スティック・スイッチのつまみ部と端末
装置の筐体間に、互いにスライド自在に係合する係合ガ
イド手段を設けることにより、きわめて簡易な構造のみ
によって、確実にスティック・スイッチの傾倒方向をガ
イド,規制することが可能となる。
【0066】これにより、ポインティング・デバイス及
び情報処理装置全体の小型化,薄型化を図ることができ
るとともに、スイッチの操作性を向上させることができ
る。さらに、誤動作等が生ずるおそれがなくなり、誤動
作に対するソフト設計等も不要となり、端末装置の製造
コストの上昇を押さえることができる。従って、本発明
のスティック・スイッチは、特に小型化,薄型化と低コ
スト化が要請される携帯電話機等の携帯型の情報処理端
末に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかるスティック・ス
イッチの分解斜視図である。
【図2】本発明の第一実施形態にかかるスティック・ス
イッチのスイッチ部及びつまみ部を示す一部断面正面図
である。
【図3】本発明の第一実施形態にかかるスイッチ部の内
部回路を示す説明図である。
【図4】本発明の第一実施形態にかかるつまみ部の断面
図である。
【図5】本発明の第一実施形態にかかるスティック・ス
イッチを適用した携帯電話機の斜視図である。
【図6】本発明の第一実施形態にかかるスティック・ス
イッチの、図5に示すF−F線における一部断面図であ
る。
【図7】本発明の第一実施形態にかかるつまみ部の突起
と開口部のガイド溝の係合状態を説明する斜視図であ
る。
【図8】図6に示すスティック・スイッチの操作状態を
示す説明図で、つまみ部を押圧した状態を示している。
【図9】図6に示すスティック・スイッチの操作状態を
示す説明図で、つまみ部を一方向に傾倒させた状態を示
している。
【図10】本発明の第一実施形態にかかるつまみ部の突
起と開口部のガイド溝の係合状態を説明する一部断面平
面図で、(a)はつまみ部を押圧した状態、(b)はつ
まみ部を傾倒させた状態、(c)はつまみ部の傾倒が規
制されている状態を示す。
【図11】本発明の第二実施形態にかかるスティック・
スイッチのつまみ部を示す斜視図である。
【図12】本発明の第二実施形態にかかるスティック・
スイッチの一部断面正面図である。
【図13】従来のスティック・スイッチを示す断面正面
図で、(a)は傾倒前の状態、(b)は傾倒時の状態を
示している。
【図14】従来の他のスティック・スイッチを示す一部
断面正面図である。
【図15】図14に示すスティック・スイッチのつまみ
部を示す断面図である。
【図16】図14に示すスティック・スイッチの操作状
態を示す概略平面図で、(a)はスティックの傾倒前の
状態、(b)はスティックを傾倒させた状態を示してい
る。
【符号の説明】
1 端末装置 2 筐体 10 スティック・スイッチ 20 スイッチ部 21 本体 22 スティック 30 つまみ部 31 凸部 32 凹部 33 スカート部 34 突起 35 ガイド溝 40 開口部 41 ガイド溝 42 ざぐり部 43 突起

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報処理装置に備えられる、位置情報入
    力用のポインティング・デバイスとして用いられるステ
    ィック・スイッチであって、 前記情報処理装置の内部回路に接続され、所定の方向に
    押圧,傾倒されることにより所定の位置情報信号を出力
    するスイッチ部と、 このスイッチ部に取り付けられるとともに、前記情報処
    理装置の筐体表面から突出して任意の方向に押圧,傾倒
    操作可能なつまみ部と、 前記情報処理装置の筐体に形成された、前記つまみ部が
    突出する開口部と、を備えるとともに、 前記つまみ部と開口部に、互いにスライド自在に係合
    し、前記スイッチ部の傾倒を特定方向にガイドする係合
    ガイド手段を備え、 前記係合ガイド手段によりガイドされる方向を除き、前
    記スイッチ部の傾倒が規制されることを特徴とするステ
    ィック・スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記係合ガイド手段が、前記スイッチ部
    の傾倒を、当該スイッチ部を中心として90度間隔で四
    方向にガイドする請求項1記載のスティック・スイッ
    チ。
  3. 【請求項3】 前記係合ガイド手段が、前記つまみ部に
    突設された突起と、前記開口部に形成された、前記突起
    とスライド自在に係合するガイド溝とからなる請求項1
    又は2記載のスティック・スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記係合ガイド手段が、前記開口部に突
    設された突起と、前記つまみ部に形成された、前記突起
    とスライド自在に係合するガイド溝とからなる請求項1
    又は2記載のスティック・スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記つまみ部が、前記スイッチ部に着脱
    可能に取り付けられる別体に形成された請求項1,2,
    3又は4記載のスティック・スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記開口部の周縁に、前記つまみ部に向
    かってすり鉢状に傾斜するざぐり部を形成した請求項
    1,2,3,4又は5記載のスティック・スイッチ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1015349A5 (fr) * 2003-02-06 2005-02-01 Prud Homme Fran Ois Dispositif a saisies combinatoires et ou directes de textes et de donnees par dactylo-entrainements memotechniques sensitifs et secrets sur des touches a multi-directions.
JP2008269958A (ja) * 2007-04-20 2008-11-06 Denso Wave Inc カーソルキー用スイッチ装置
WO2008147266A1 (en) * 2007-05-30 2008-12-04 Neonode Ab Multi-function input device
US7745717B2 (en) 2007-03-16 2010-06-29 Yamaha Corporation Wearable electronic device

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