JP2002073015A - 調律補助装置、調律方法、及び記憶媒体 - Google Patents
調律補助装置、調律方法、及び記憶媒体Info
- Publication number
- JP2002073015A JP2002073015A JP2000263852A JP2000263852A JP2002073015A JP 2002073015 A JP2002073015 A JP 2002073015A JP 2000263852 A JP2000263852 A JP 2000263852A JP 2000263852 A JP2000263852 A JP 2000263852A JP 2002073015 A JP2002073015 A JP 2002073015A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waveform data
- tuning
- waveform
- pitch
- harmonic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Auxiliary Devices For Music (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 熟練していないユーザであっても楽器におけ
る調律を容易に且つ正確に行える調律補助装置を提供す
る。 【解決手段】 波形取得手段102は、楽器200で発
音された基準音及び調律対象音の波形データを取得す
る。入力手段109は、基準音及び調律対象音に対する
任意の倍音の次数を入力する。倍音波形取得手段104
は、上記基準波形データに対する上記入力次数の倍音の
波形データを取得し、上記調律対象波形データに対する
上記入力次数の倍音の波形データを取得する。出力手段
106は、基準音及び調律対象音のそれぞれについての
上記倍音の波形データのピッチに関する情報を視覚的に
認識可能に出力する。
る調律を容易に且つ正確に行える調律補助装置を提供す
る。 【解決手段】 波形取得手段102は、楽器200で発
音された基準音及び調律対象音の波形データを取得す
る。入力手段109は、基準音及び調律対象音に対する
任意の倍音の次数を入力する。倍音波形取得手段104
は、上記基準波形データに対する上記入力次数の倍音の
波形データを取得し、上記調律対象波形データに対する
上記入力次数の倍音の波形データを取得する。出力手段
106は、基準音及び調律対象音のそれぞれについての
上記倍音の波形データのピッチに関する情報を視覚的に
認識可能に出力する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ピアノ等
の楽音を発音する楽器の当該楽音のピッチを調律するた
めの装置或いはシステムに用いられる、調律補助装置、
調律方法、及びそれを実施するための処理ステップをコ
ンピュータが読出可能に格納した記憶媒体に関するもの
である。
の楽音を発音する楽器の当該楽音のピッチを調律するた
めの装置或いはシステムに用いられる、調律補助装置、
調律方法、及びそれを実施するための処理ステップをコ
ンピュータが読出可能に格納した記憶媒体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、ピアノ等の楽器における調律
には様々な方法が用いられており、この方法は曲によっ
て、或いは調律師によって、或いは時代によって変化す
る。
には様々な方法が用いられており、この方法は曲によっ
て、或いは調律師によって、或いは時代によって変化す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、何れの
従来の調律方法であっても、どのキーの音高に対応する
ピッチを基準ピッチとし、その基準ピッチと、調律した
いどのキーの音高に対応するピッチとの組み合わせで何
倍音が1秒間に何回うなるか、といったある程度の方法
は決まっており、調律師は倍音を敏感に聞き分けること
によって調律を行うが、例えば、素人が調律を行う場
合、素人は、調律師のように熟練しているわけでなく、
聴感によって倍音を聞き分けることができない。したが
って、従来では、楽器における調律を調律師以外のユー
ザが行うことは非常に困難な作業であった。
従来の調律方法であっても、どのキーの音高に対応する
ピッチを基準ピッチとし、その基準ピッチと、調律した
いどのキーの音高に対応するピッチとの組み合わせで何
倍音が1秒間に何回うなるか、といったある程度の方法
は決まっており、調律師は倍音を敏感に聞き分けること
によって調律を行うが、例えば、素人が調律を行う場
合、素人は、調律師のように熟練しているわけでなく、
聴感によって倍音を聞き分けることができない。したが
って、従来では、楽器における調律を調律師以外のユー
ザが行うことは非常に困難な作業であった。
【0004】また、例えば、ピアノやハープシコード等
の撥弦楽器は、倍音(高調波)の周波数が基音の整数倍
より少し高めにずれることが知られている。その高調波
の周波数Fnは、高調波の次数を“n”、非調和がない
ときの基音の周波数を“F0”、非調和度を“B”とす
ると、 Fn=F0*n*(1+B*n*n)1/2 …(1) なる式(1)で表される。したがって、撥弦楽器では、
基音のピッチを平均律にしても、オクターブでうなりを
生じてしまうことがある。
の撥弦楽器は、倍音(高調波)の周波数が基音の整数倍
より少し高めにずれることが知られている。その高調波
の周波数Fnは、高調波の次数を“n”、非調和がない
ときの基音の周波数を“F0”、非調和度を“B”とす
ると、 Fn=F0*n*(1+B*n*n)1/2 …(1) なる式(1)で表される。したがって、撥弦楽器では、
基音のピッチを平均律にしても、オクターブでうなりを
生じてしまうことがある。
【0005】例えば、ピアノにおいて、A4(440H
z)とA5(880Hz)を同時に弾いたとき、C4の
2倍音のピッチは、C4の基音のピッチより少し高めに
なるため(例えば、880.2Hzになる)、A4の2
倍音とA5の基音が重なると、0.2Hzでうなりが生
じることになる。これを回避するために、ピアノにおい
ては、A5のピッチを少しあげてうなりが生じないよう
に、或いは緩やかにうなるようにする手法がとられてい
る。
z)とA5(880Hz)を同時に弾いたとき、C4の
2倍音のピッチは、C4の基音のピッチより少し高めに
なるため(例えば、880.2Hzになる)、A4の2
倍音とA5の基音が重なると、0.2Hzでうなりが生
じることになる。これを回避するために、ピアノにおい
ては、A5のピッチを少しあげてうなりが生じないよう
に、或いは緩やかにうなるようにする手法がとられてい
る。
【0006】しかしながら、実際の撥弦楽器では、巻線
弦の巻き方のむらや、材質の不均一等の要因によって、
上記式(1)からはずれた周波数であったり、レベルが
小さく聞き取りにくい高調波が存在する。このため、例
えば、5倍音のピッチが上記式(1)からはずれた周波
数である場合、3倍音を第1のキーの第1の倍音に合わ
せて、5倍音を第2のキーの第2の倍音と合わせようと
すると、第2のキーの基音や倍音が周りのキーと調和し
なくなり、矛盾が生じる。したがって、従来では、この
ような場合調律師は、できるだけ不自然に聞こえないよ
うに、周りのキーのピッチを微調整する必要があった。
弦の巻き方のむらや、材質の不均一等の要因によって、
上記式(1)からはずれた周波数であったり、レベルが
小さく聞き取りにくい高調波が存在する。このため、例
えば、5倍音のピッチが上記式(1)からはずれた周波
数である場合、3倍音を第1のキーの第1の倍音に合わ
せて、5倍音を第2のキーの第2の倍音と合わせようと
すると、第2のキーの基音や倍音が周りのキーと調和し
なくなり、矛盾が生じる。したがって、従来では、この
ような場合調律師は、できるだけ不自然に聞こえないよ
うに、周りのキーのピッチを微調整する必要があった。
【0007】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、熟練していないユーザであって
も楽器における調律を容易に且つ正確に行える、調律補
助装置、調律方法、及びそれを実施するための処理ステ
ップをコンピュータが読出可能に格納した記憶媒体を提
供することを目的とする。
ために成されたもので、熟練していないユーザであって
も楽器における調律を容易に且つ正確に行える、調律補
助装置、調律方法、及びそれを実施するための処理ステ
ップをコンピュータが読出可能に格納した記憶媒体を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
楽音を発音する任意の楽器の調律を行う際に用いる調律
補助装置であって、上記楽器で発音された基準音の波形
データを取得する基準波形取得手段と、上記基準音に対
する任意の倍音の次数を入力するための第1の入力手段
と、上記基準波形取得手段で得られた基準波形データに
対する上記第1の入力手段により入力された次数の倍音
の波形データを取得する第1の倍音波形取得手段と、上
記楽器で発音された調律対象音の波形データを取得する
調律対象波形取得手段と、上記調律対象音に対する任意
の倍音の次数を入力するための第2の入力手段と、上記
調律対象波形取得手段で得られた調律対象波形データに
対する上記第2の入力手段により入力された次数の倍音
の波形データを取得する第2の倍音波形取得手段と、上
記第1の倍音波形取得手段で得られた波形データのピッ
チ、及び上記第2の倍音波形取得手段で得られた波形デ
ータのピッチに関する情報を視覚的に認識可能に出力す
る出力手段とを備えることを特徴とする。
楽音を発音する任意の楽器の調律を行う際に用いる調律
補助装置であって、上記楽器で発音された基準音の波形
データを取得する基準波形取得手段と、上記基準音に対
する任意の倍音の次数を入力するための第1の入力手段
と、上記基準波形取得手段で得られた基準波形データに
対する上記第1の入力手段により入力された次数の倍音
の波形データを取得する第1の倍音波形取得手段と、上
記楽器で発音された調律対象音の波形データを取得する
調律対象波形取得手段と、上記調律対象音に対する任意
の倍音の次数を入力するための第2の入力手段と、上記
調律対象波形取得手段で得られた調律対象波形データに
対する上記第2の入力手段により入力された次数の倍音
の波形データを取得する第2の倍音波形取得手段と、上
記第1の倍音波形取得手段で得られた波形データのピッ
チ、及び上記第2の倍音波形取得手段で得られた波形デ
ータのピッチに関する情報を視覚的に認識可能に出力す
る出力手段とを備えることを特徴とする。
【0009】第2の発明は、上記第1の発明において、
上記第1の倍音波形取得手段及び上記第2の倍音波形取
得手段はそれぞれ、処理対象の波形データをフィルタリ
ングすることで、目的とする倍音の波形データを取得す
ることを特徴とする。
上記第1の倍音波形取得手段及び上記第2の倍音波形取
得手段はそれぞれ、処理対象の波形データをフィルタリ
ングすることで、目的とする倍音の波形データを取得す
ることを特徴とする。
【0010】第3の発明は、楽音を発音する任意の楽器
の調律を行う際に用いる調律補助装置であって、上記楽
器で発音された基準音の波形データを取得する基準波形
取得手段と、上記基準波形取得手段で得られた基準波形
データについて所定数の倍音の波形データを取得する第
1の倍音波形取得手段と、上記第1の倍音波形取得手段
で得られた各倍音の波形データに基づいて、非調和がな
いときの基音の周波数及び当該非調和度を含むパラメー
タを推定して取得する第1のパラメータ取得手段と、上
記楽器で発音された調律対象音の波形データを取得する
調律対象波形取得手段と、上記調律対象波形取得手段で
得られた調律対象波形データについて所定数の倍音の波
形データを取得する第2の倍音波形取得手段と、上記第
2の倍音波形取得手段で得られた各倍音の波形データに
基づいて、非調和がないときの基音の周波数及び当該非
調和度を含むパラメータを推定して取得する第2のパラ
メータ取得手段と、上記基準音及び上記調律対象音のそ
れぞれに対する任意の倍音の次数を入力するための入力
手段と、上記第1のパラメータ取得手段及び上記第2の
パラメータ取得手段のそれぞれで得られた各パラメータ
と、上記入力手段により入力された上記基準音及び上記
調律対象音のそれぞれに対する次数の倍音とに基づい
て、上記基準波形データのピッチ、及び上記調律対象波
形データのピッチを取得するピッチ取得手段と、上記ピ
ッチ取得手段で得られたピッチに関する情報を視覚的に
認識可能に出力する出力手段とを備えることを特徴とす
る。
の調律を行う際に用いる調律補助装置であって、上記楽
器で発音された基準音の波形データを取得する基準波形
取得手段と、上記基準波形取得手段で得られた基準波形
データについて所定数の倍音の波形データを取得する第
1の倍音波形取得手段と、上記第1の倍音波形取得手段
で得られた各倍音の波形データに基づいて、非調和がな
いときの基音の周波数及び当該非調和度を含むパラメー
タを推定して取得する第1のパラメータ取得手段と、上
記楽器で発音された調律対象音の波形データを取得する
調律対象波形取得手段と、上記調律対象波形取得手段で
得られた調律対象波形データについて所定数の倍音の波
形データを取得する第2の倍音波形取得手段と、上記第
2の倍音波形取得手段で得られた各倍音の波形データに
基づいて、非調和がないときの基音の周波数及び当該非
調和度を含むパラメータを推定して取得する第2のパラ
メータ取得手段と、上記基準音及び上記調律対象音のそ
れぞれに対する任意の倍音の次数を入力するための入力
手段と、上記第1のパラメータ取得手段及び上記第2の
パラメータ取得手段のそれぞれで得られた各パラメータ
と、上記入力手段により入力された上記基準音及び上記
調律対象音のそれぞれに対する次数の倍音とに基づい
て、上記基準波形データのピッチ、及び上記調律対象波
形データのピッチを取得するピッチ取得手段と、上記ピ
ッチ取得手段で得られたピッチに関する情報を視覚的に
認識可能に出力する出力手段とを備えることを特徴とす
る。
【0011】第4の発明は、上記第3の発明において、
上記第1のパラメータ取得手段及び上記第2のパラメー
タ取得手段はそれぞれ、倍数nの周波数Fn、非調和が
ないときの基音の周波数F0、及び非調和度Bを以っ
た、 Fn=F0*n*(1+B*n*n)1/2 なる演算式におけるパラメータF0及びBを推定して取
得し、上記ピッチ取得手段は、上記演算式に基づきピッ
チを取得することを特徴とする。
上記第1のパラメータ取得手段及び上記第2のパラメー
タ取得手段はそれぞれ、倍数nの周波数Fn、非調和が
ないときの基音の周波数F0、及び非調和度Bを以っ
た、 Fn=F0*n*(1+B*n*n)1/2 なる演算式におけるパラメータF0及びBを推定して取
得し、上記ピッチ取得手段は、上記演算式に基づきピッ
チを取得することを特徴とする。
【0012】第5の発明は、楽音を発音する任意の楽器
における調律を補助するための調律方法であって、上記
楽器で発音された基準音の波形データから、ユーザから
指示された倍音の波形データを取得する第1の倍音波形
取得ステップと、上記楽器で発音された調律対象音の波
形データから、ユーザから指示された倍音の波形データ
を取得する第2の倍音波形取得ステップと、上記第1の
倍音波形取得ステップで得られた波形データのピッチ、
及び上記第2の倍音波形取得ステップで得られた波形デ
ータのピッチに関する情報を視覚的に認識可能に出力す
る出力ステップとを含むことを特徴とする。
における調律を補助するための調律方法であって、上記
楽器で発音された基準音の波形データから、ユーザから
指示された倍音の波形データを取得する第1の倍音波形
取得ステップと、上記楽器で発音された調律対象音の波
形データから、ユーザから指示された倍音の波形データ
を取得する第2の倍音波形取得ステップと、上記第1の
倍音波形取得ステップで得られた波形データのピッチ、
及び上記第2の倍音波形取得ステップで得られた波形デ
ータのピッチに関する情報を視覚的に認識可能に出力す
る出力ステップとを含むことを特徴とする。
【0013】第6の発明は、楽音を発音する任意の楽器
における調律を補助するための調律方法であって、上記
楽器で発音された基準音の波形データについて全ての倍
音の波形データを取得する第1の倍音波形取得ステップ
と、上記第1の倍音波形取得ステップで得られた全ての
倍音の波形データに基づいて、非調和がないときの基準
音のピッチ及び当該非調和度を含むパラメータを推定し
て取得する第1のパラメータ取得ステップと、上記楽器
で発音された調律対象音の波形データについて全ての倍
音の波形データを取得する第2の倍音波形取得ステップ
と、上記第2の倍音波形取得ステップで得られた全ての
倍音の波形データに基づいて、非調和がないときの基準
音のピッチ及び当該非調和度を含むパラメータを推定し
て取得する第2のパラメータ取得ステップと、上記第1
のパラメータ取得ステップ及び上記第2のパラメータ取
得ステップのそれぞれで得られた各パラメータと、ユー
ザから指示された上記基準音及び上記調律対象音のそれ
ぞれに対する次数の倍音とに基づいて、上記基準波形デ
ータのピッチ、及び上記調律対象波形データのピッチを
取得するピッチ取得ステップと、上記ピッチ取得ステッ
プで得られた各ピッチに関する情報を視覚的に認識可能
に出力する出力ステップとを含むことを特徴とする。
における調律を補助するための調律方法であって、上記
楽器で発音された基準音の波形データについて全ての倍
音の波形データを取得する第1の倍音波形取得ステップ
と、上記第1の倍音波形取得ステップで得られた全ての
倍音の波形データに基づいて、非調和がないときの基準
音のピッチ及び当該非調和度を含むパラメータを推定し
て取得する第1のパラメータ取得ステップと、上記楽器
で発音された調律対象音の波形データについて全ての倍
音の波形データを取得する第2の倍音波形取得ステップ
と、上記第2の倍音波形取得ステップで得られた全ての
倍音の波形データに基づいて、非調和がないときの基準
音のピッチ及び当該非調和度を含むパラメータを推定し
て取得する第2のパラメータ取得ステップと、上記第1
のパラメータ取得ステップ及び上記第2のパラメータ取
得ステップのそれぞれで得られた各パラメータと、ユー
ザから指示された上記基準音及び上記調律対象音のそれ
ぞれに対する次数の倍音とに基づいて、上記基準波形デ
ータのピッチ、及び上記調律対象波形データのピッチを
取得するピッチ取得ステップと、上記ピッチ取得ステッ
プで得られた各ピッチに関する情報を視覚的に認識可能
に出力する出力ステップとを含むことを特徴とする。
【0014】第7の発明は、請求項1〜4の何れかに記
載の調律補助装置の機能を実施するための処理プログラ
ムを、コンピュータが読出可能に格納した記憶媒体であ
ることを特徴とする。
載の調律補助装置の機能を実施するための処理プログラ
ムを、コンピュータが読出可能に格納した記憶媒体であ
ることを特徴とする。
【0015】第8の発明は、請求項5又は6記載の調律
方法の処理ステップを、コンピュータが読出可能に格納
した記憶媒体であることを特徴とする。
方法の処理ステップを、コンピュータが読出可能に格納
した記憶媒体であることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
て図面を用いて説明する。
【0017】(第1の実施の形態)本発明は、例えば、
図1に示すような調律補助装置100に適用される。本
実施の形態での調律補助装置100は、トランペットや
ピアノ等の楽器200(ここでは説明の簡単のためピア
ノとする)における調律を行う際に用いられるものであ
り、上記図1に示すように、楽器200での発音を取り
込むマイク101と、マイク101からの音信号をディ
ジタル化してPCMの波形データを生成するアナログ/
ディジタル(A/D)変換部102と、A/D変換部1
02で得られた波形データを記憶する波形メモリ103
と、波形メモリ103に記憶された波形データをフィル
タリングするバンドパスフィルタ(BPF)104と、
バンドパスフィルタ(BPF)104でのフィルタリン
グ後の波形データのピッチを抽出するピッチ抽出部10
5と、ピッチ抽出部105で得られたピッチ等の情報を
表示する表示部106と、調律補助装置100全体の動
作制御を司るCPU107と、CPU107での動作制
御を実施するための処理プログラムや各種データ等が記
憶されるメモリ108と、ユーザが調律補助装置100
に対して動作指示等を入力するための入力部109とを
備えている。
図1に示すような調律補助装置100に適用される。本
実施の形態での調律補助装置100は、トランペットや
ピアノ等の楽器200(ここでは説明の簡単のためピア
ノとする)における調律を行う際に用いられるものであ
り、上記図1に示すように、楽器200での発音を取り
込むマイク101と、マイク101からの音信号をディ
ジタル化してPCMの波形データを生成するアナログ/
ディジタル(A/D)変換部102と、A/D変換部1
02で得られた波形データを記憶する波形メモリ103
と、波形メモリ103に記憶された波形データをフィル
タリングするバンドパスフィルタ(BPF)104と、
バンドパスフィルタ(BPF)104でのフィルタリン
グ後の波形データのピッチを抽出するピッチ抽出部10
5と、ピッチ抽出部105で得られたピッチ等の情報を
表示する表示部106と、調律補助装置100全体の動
作制御を司るCPU107と、CPU107での動作制
御を実施するための処理プログラムや各種データ等が記
憶されるメモリ108と、ユーザが調律補助装置100
に対して動作指示等を入力するための入力部109とを
備えている。
【0018】図2は、調律補助装置100の動作を示し
たものである。例えば、CPU107は、メモリ108
に予め記憶された上記図2のフローチャートに従った処
理プログラムを読み出して実行する。これにより、調律
補助装置100は、以下に説明するように動作する。
たものである。例えば、CPU107は、メモリ108
に予め記憶された上記図2のフローチャートに従った処
理プログラムを読み出して実行する。これにより、調律
補助装置100は、以下に説明するように動作する。
【0019】ステップS301:ユーザは、ピアノ20
0の鍵盤201の任意の鍵(キーナンバKyNoの鍵)
を押下して、そのキーの音(基準音)をマイク101で
収音する。マイク101により取り込まれた基準音信号
は、A/D変換部102に供給される。A/D変換部1
02は、マイク101からの基準音信号をディジタル化
して、PCM(pulse code modulat
ion)の基準波形データを生成して波形メモリ103
へ一旦記憶する。
0の鍵盤201の任意の鍵(キーナンバKyNoの鍵)
を押下して、そのキーの音(基準音)をマイク101で
収音する。マイク101により取り込まれた基準音信号
は、A/D変換部102に供給される。A/D変換部1
02は、マイク101からの基準音信号をディジタル化
して、PCM(pulse code modulat
ion)の基準波形データを生成して波形メモリ103
へ一旦記憶する。
【0020】ステップS302:ユーザは、基準キーの
合わせたい倍音の次数nを、入力部109から入力す
る。CPU107は、入力部109から入力された次数
nに基づいて、次数nの倍音を抜き出すようなバンドパ
スフィルタ104を設計し、波形メモリ103に記憶さ
れた基準波形データをフィルタリングする。
合わせたい倍音の次数nを、入力部109から入力す
る。CPU107は、入力部109から入力された次数
nに基づいて、次数nの倍音を抜き出すようなバンドパ
スフィルタ104を設計し、波形メモリ103に記憶さ
れた基準波形データをフィルタリングする。
【0021】具体的には例えば、キーナンバがMIDI
(Musical Instrument Digit
al Interface)規格に従うものとすると、
バンドパスフィルタ104を、 中心周波数=440*2^((KyNo―69)/1
2)*n バンド幅 =440*2^((KyNo―69)/1
2) n:基準音(ここではA4)の倍音の次数(n倍音) なる式で示されるバンドパスフィルタ104を設計す
る。これにより、基準波形データに対してn倍音に対応
する波成分が抽出されることになる。
(Musical Instrument Digit
al Interface)規格に従うものとすると、
バンドパスフィルタ104を、 中心周波数=440*2^((KyNo―69)/1
2)*n バンド幅 =440*2^((KyNo―69)/1
2) n:基準音(ここではA4)の倍音の次数(n倍音) なる式で示されるバンドパスフィルタ104を設計す
る。これにより、基準波形データに対してn倍音に対応
する波成分が抽出されることになる。
【0022】ステップS303:ピッチ抽出部105
は、バンドパスフィルタ104でのフィルタリングによ
って得られたn倍音の波成分のピッチPを抽出する。
は、バンドパスフィルタ104でのフィルタリングによ
って得られたn倍音の波成分のピッチPを抽出する。
【0023】ステップS304:ユーザは、ピアノ20
0の鍵盤201の調律したい鍵(キーナンバKyNo´
の鍵)を押下して、そのキー(調律対象キー)の音をマ
イク101で収音する。マイク101により取り込まれ
た音信号は、A/D変換部102に供給される。A/D
変換部102は、マイク101からの音信号(調律対象
音信号)をディジタル化して、PCMの調律対象波形デ
ータを生成して波形メモリ103へ一旦記憶する。
0の鍵盤201の調律したい鍵(キーナンバKyNo´
の鍵)を押下して、そのキー(調律対象キー)の音をマ
イク101で収音する。マイク101により取り込まれ
た音信号は、A/D変換部102に供給される。A/D
変換部102は、マイク101からの音信号(調律対象
音信号)をディジタル化して、PCMの調律対象波形デ
ータを生成して波形メモリ103へ一旦記憶する。
【0024】ステップS305:ユーザは、調律対象キ
ーのピッチに合わせたい倍音の次数n´を、入力部10
9から入力する。CPU107は、入力部109から入
力された次数n´に基づいて、次数n´の倍音を抜き出
すようなバンドパスフィルタ104を設計し、波形メモ
リ103に記憶された調律対象波形データをフィルタリ
ングする。具体的には、上述したステップS302と同
様に、キーナンバがMIDI規格に従うものとすると、 中心周波数=440*2^((KyNo´―69)/1
2)*n´ バンド幅 =440*2^((KyNo´―69)/1
2) なる式で示されるバンドパスフィルタ104を設計す
る。これにより、調律対象波形データに対してn´倍音
に対応する波成分が抽出されることになる。
ーのピッチに合わせたい倍音の次数n´を、入力部10
9から入力する。CPU107は、入力部109から入
力された次数n´に基づいて、次数n´の倍音を抜き出
すようなバンドパスフィルタ104を設計し、波形メモ
リ103に記憶された調律対象波形データをフィルタリ
ングする。具体的には、上述したステップS302と同
様に、キーナンバがMIDI規格に従うものとすると、 中心周波数=440*2^((KyNo´―69)/1
2)*n´ バンド幅 =440*2^((KyNo´―69)/1
2) なる式で示されるバンドパスフィルタ104を設計す
る。これにより、調律対象波形データに対してn´倍音
に対応する波成分が抽出されることになる。
【0025】ステップS306:ピッチ抽出部105
は、バンドパスフィルタ104でのフィルタリングによ
って得られたn´倍音の波成分のピッチP´を抽出す
る。
は、バンドパスフィルタ104でのフィルタリングによ
って得られたn´倍音の波成分のピッチP´を抽出す
る。
【0026】ステップS307:表示部106は、ピッ
チ抽出部105で得られた、基準波形データのn倍音の
ピッチPと、調律対象波形データのn´倍音のピッチP
´とをそれぞれ表示する。このとき、それぞれの周波数
の差や、何セント(Cent=1200×log 2(P
/P´))異なるか等の情報をも表示部106で表示す
るようにしてもよい。これにより、ユーザは、聴感にた
よることなく、表示部106での表示により視覚的に基
準音と調律対象音のピッチの違いを認識することができ
る。そして、ユーザは、表示部106での表示情報に基
づき調律を行う。また、ユーザは、この調律により、こ
のまま基準音を変えずに調律を続けるか、或いは基準音
を変えて調律を行うか、或いは調律を終了するか等を入
力部109から指示する。
チ抽出部105で得られた、基準波形データのn倍音の
ピッチPと、調律対象波形データのn´倍音のピッチP
´とをそれぞれ表示する。このとき、それぞれの周波数
の差や、何セント(Cent=1200×log 2(P
/P´))異なるか等の情報をも表示部106で表示す
るようにしてもよい。これにより、ユーザは、聴感にた
よることなく、表示部106での表示により視覚的に基
準音と調律対象音のピッチの違いを認識することができ
る。そして、ユーザは、表示部106での表示情報に基
づき調律を行う。また、ユーザは、この調律により、こ
のまま基準音を変えずに調律を続けるか、或いは基準音
を変えて調律を行うか、或いは調律を終了するか等を入
力部109から指示する。
【0027】ステップS308:CPU107は、入力
部109からの指示により、基準音(基準キー)の変更
がユーザから指示されたか否かを判別する。この判別の
結果、基準キーの変更の指示がなされた場合、CPU1
07は、再びステップS301へ戻り、以降の処理ステ
ップを繰り返し実行する。
部109からの指示により、基準音(基準キー)の変更
がユーザから指示されたか否かを判別する。この判別の
結果、基準キーの変更の指示がなされた場合、CPU1
07は、再びステップS301へ戻り、以降の処理ステ
ップを繰り返し実行する。
【0028】ステップS309:ステップS308の判
別の結果、基準キーの変更の指示がなされていない場
合、CPU107は、調律の終了をユーザから指示され
たか否かを判別する。この判別の結果、調律終了の指示
がなされた場合にはCPU107は本処理終了とし、調
律終了の指示がなされていない場合にはCPU107は
再びステップS304へ戻り以降の処理ステップを繰り
返し実行する。
別の結果、基準キーの変更の指示がなされていない場
合、CPU107は、調律の終了をユーザから指示され
たか否かを判別する。この判別の結果、調律終了の指示
がなされた場合にはCPU107は本処理終了とし、調
律終了の指示がなされていない場合にはCPU107は
再びステップS304へ戻り以降の処理ステップを繰り
返し実行する。
【0029】上述のように、本実施の形態では、バンド
パスフィルタ104により、基準音のユーザから指示さ
れた倍音nと、調律対象音のユーザから指示された倍音
n´とを取得し、それらのピッチの違いを表示部106
で表示するように構成したので、ユーザは、聴感に頼る
ことなく、熟練していなくても、調律のルールさえ認識
していれば、容易に且つ正確な調律を行うことができ
る。また、ピッチ抽出部105で必要な倍音のピッチの
みを抽出して、これを表示部106で表示するように構
成したので、ユーザは、オクターブを間違えることな
く、他の倍音の影響を受けていない正確な倍音の周波数
を視覚的に認識することができる。
パスフィルタ104により、基準音のユーザから指示さ
れた倍音nと、調律対象音のユーザから指示された倍音
n´とを取得し、それらのピッチの違いを表示部106
で表示するように構成したので、ユーザは、聴感に頼る
ことなく、熟練していなくても、調律のルールさえ認識
していれば、容易に且つ正確な調律を行うことができ
る。また、ピッチ抽出部105で必要な倍音のピッチの
みを抽出して、これを表示部106で表示するように構
成したので、ユーザは、オクターブを間違えることな
く、他の倍音の影響を受けていない正確な倍音の周波数
を視覚的に認識することができる。
【0030】尚、調律補助装置100を、楽音波形の指
定した次数の倍音の周波数のみを表示部106で表示す
るように構成しても、ユーザにとって非常に有効な補助
具となる。また、波形データをA/D変換してからバン
ドパスフィルタをかけるのではなく、例えば、入力部1
09によりユーザから予め入力されたパラメータ(キー
ナンバ、倍音の次数等)に基づき所望のバンドパスフィ
ルタ104を設計し、バンドパスフィルタ104を介し
た波形データをA/D変換するように構成してもよい。
この場合、A/D変換せずにフィルタリングした波形デ
ータのピッチを、アナログチューナで表示するようにし
てもよい。本実施の形態において、先にA/D変換する
構成とした理由としたのは、バンドパスフィルタ104
を設計する際に、高次のFIRフィルタを設計すること
で、倍音の間隔がかなり密になっているところからでも
所望の倍音が取り出せるようにしたいためである。
定した次数の倍音の周波数のみを表示部106で表示す
るように構成しても、ユーザにとって非常に有効な補助
具となる。また、波形データをA/D変換してからバン
ドパスフィルタをかけるのではなく、例えば、入力部1
09によりユーザから予め入力されたパラメータ(キー
ナンバ、倍音の次数等)に基づき所望のバンドパスフィ
ルタ104を設計し、バンドパスフィルタ104を介し
た波形データをA/D変換するように構成してもよい。
この場合、A/D変換せずにフィルタリングした波形デ
ータのピッチを、アナログチューナで表示するようにし
てもよい。本実施の形態において、先にA/D変換する
構成とした理由としたのは、バンドパスフィルタ104
を設計する際に、高次のFIRフィルタを設計すること
で、倍音の間隔がかなり密になっているところからでも
所望の倍音が取り出せるようにしたいためである。
【0031】(第2の実施の形態)本実施の形態では、
例えば、ピアノやハープシコード等の撥弦楽器におい
て、巻線弦の巻き方のむらや材質の不均一等の要因によ
り、倍音のピッチが理論値よりも大きくずれる楽器や、
倍音が聞き取りにくい楽器であっても、すなわち倍音が
正確な整数倍の関係にない楽器であっても、容易に且つ
正確な調律を行える構成を実施する。
例えば、ピアノやハープシコード等の撥弦楽器におい
て、巻線弦の巻き方のむらや材質の不均一等の要因によ
り、倍音のピッチが理論値よりも大きくずれる楽器や、
倍音が聞き取りにくい楽器であっても、すなわち倍音が
正確な整数倍の関係にない楽器であっても、容易に且つ
正確な調律を行える構成を実施する。
【0032】図3は、本実施の形態の調律補助装置40
0の構成を示したものである。調律補助装置400は、
ピアノやハープシコード等の楽器500(ここでは説明
の簡単のためピアノとする)における調律を行う際に用
いられるものであり、上記図3に示すように、楽器50
0での発音を取り込むマイク401と、マイク401か
らの音信号をディジタル化してPCMの波形データを生
成するアナログ/ディジタル(A/D)変換部402
と、A/D変換部402で得られた波形データを記憶す
る波形メモリ403と、波形メモリ403に記憶された
波形データのピッチを抽出するピッチ抽出部405と、
ピッチ抽出部405で得られたピッチ情報を記憶するピ
ッチメモリ410と、ピッチメモリ410内のピッチ情
報からパラメータを算出するパラメータ算出部411
と、パラメータ算出部411での算出結果等の情報を表
示する表示部406と、調律補助装置400全体の動作
制御を司るCPU407と、CPU407での動作制御
を実施するための処理プログラムや各種データ等が記憶
されるメモリ408と、ユーザが調律補助装置400に
対して動作指示等を入力するための入力部409とを備
えている。
0の構成を示したものである。調律補助装置400は、
ピアノやハープシコード等の楽器500(ここでは説明
の簡単のためピアノとする)における調律を行う際に用
いられるものであり、上記図3に示すように、楽器50
0での発音を取り込むマイク401と、マイク401か
らの音信号をディジタル化してPCMの波形データを生
成するアナログ/ディジタル(A/D)変換部402
と、A/D変換部402で得られた波形データを記憶す
る波形メモリ403と、波形メモリ403に記憶された
波形データのピッチを抽出するピッチ抽出部405と、
ピッチ抽出部405で得られたピッチ情報を記憶するピ
ッチメモリ410と、ピッチメモリ410内のピッチ情
報からパラメータを算出するパラメータ算出部411
と、パラメータ算出部411での算出結果等の情報を表
示する表示部406と、調律補助装置400全体の動作
制御を司るCPU407と、CPU407での動作制御
を実施するための処理プログラムや各種データ等が記憶
されるメモリ408と、ユーザが調律補助装置400に
対して動作指示等を入力するための入力部409とを備
えている。
【0033】図4は、調律補助装置400の動作を示し
たものである。例えば、CPU407は、メモリ408
に予め記憶された上記図4のフローチャートに従った処
理プログラムを読み出して実行する。これにより、調律
補助装置400は、以下に説明するように動作する。
たものである。例えば、CPU407は、メモリ408
に予め記憶された上記図4のフローチャートに従った処
理プログラムを読み出して実行する。これにより、調律
補助装置400は、以下に説明するように動作する。
【0034】ステップS601:ユーザは、ピアノ50
0の鍵盤501の任意の鍵を押下して、そのキーの音
(基準音)をマイク401で収音する。マイク401に
より取り込まれた基準音信号は、A/D変換部402に
供給される。A/D変換部402は、マイク401から
の基準音信号をディジタル化して、PCMの基準波形デ
ータを生成して波形メモリ403へ一旦記憶する。
0の鍵盤501の任意の鍵を押下して、そのキーの音
(基準音)をマイク401で収音する。マイク401に
より取り込まれた基準音信号は、A/D変換部402に
供給される。A/D変換部402は、マイク401から
の基準音信号をディジタル化して、PCMの基準波形デ
ータを生成して波形メモリ403へ一旦記憶する。
【0035】ステップS602:本ステップS602で
は、図5に示すフローチャートに従った処理が実行され
る。すなわち、先ず、CPU407は、波形メモリ40
3へ記憶された基準波形データの全ての倍音(高調波)
についてのピッチを抽出するために、ここでの処理での
倍音の次数を示すカウンタCを初期化(C=1)する
(ステップS701)。ピッチ抽出部405は、波形メ
モリ403へ記憶された基準波形データについて、カウ
ンタCで示される倍音(C倍音)のピッチを抽出してピ
ッチメモリ410へ記憶する(ステップS702)。C
PU407は、カウンタCをインクリメントする(ステ
ップS703)。CPU407は、カウンタCの値が倍
音の総数を超えたか否かを判別し(ステップS70
4)、超えていない場合には再びステップS702へ戻
り以降の処理ステップを繰り返し実行し、超えた場合に
は次のステップS705へ進む。したがって、次のステ
ップS705の処理時には、ピッチメモリ410へ基準
波形データの全ての倍音についてのピッチ情報が記憶さ
れた状態にある。パラメータ算出部411は、高調波の
周波数を“Fn”、高調波の次数を“n”、非調和がな
いときの基音の周波数を“F0”、非調和度を“B”と
した、 Fn=F0*n*(1+B*n*n)1/2 …(1) なる式(1)において、ピッチメモリ410に記憶され
た各倍音のピッチができるだけ近くなるような、パラメ
ータF0及びBを決定する(ステップS705)。尚、
パラメータF0及びBを決定する際、最小自乗法等を適
用可能である。
は、図5に示すフローチャートに従った処理が実行され
る。すなわち、先ず、CPU407は、波形メモリ40
3へ記憶された基準波形データの全ての倍音(高調波)
についてのピッチを抽出するために、ここでの処理での
倍音の次数を示すカウンタCを初期化(C=1)する
(ステップS701)。ピッチ抽出部405は、波形メ
モリ403へ記憶された基準波形データについて、カウ
ンタCで示される倍音(C倍音)のピッチを抽出してピ
ッチメモリ410へ記憶する(ステップS702)。C
PU407は、カウンタCをインクリメントする(ステ
ップS703)。CPU407は、カウンタCの値が倍
音の総数を超えたか否かを判別し(ステップS70
4)、超えていない場合には再びステップS702へ戻
り以降の処理ステップを繰り返し実行し、超えた場合に
は次のステップS705へ進む。したがって、次のステ
ップS705の処理時には、ピッチメモリ410へ基準
波形データの全ての倍音についてのピッチ情報が記憶さ
れた状態にある。パラメータ算出部411は、高調波の
周波数を“Fn”、高調波の次数を“n”、非調和がな
いときの基音の周波数を“F0”、非調和度を“B”と
した、 Fn=F0*n*(1+B*n*n)1/2 …(1) なる式(1)において、ピッチメモリ410に記憶され
た各倍音のピッチができるだけ近くなるような、パラメ
ータF0及びBを決定する(ステップS705)。尚、
パラメータF0及びBを決定する際、最小自乗法等を適
用可能である。
【0036】ステップS603:上記図4に戻って参照 ユーザは、ピアノ500の鍵盤501の調律したい鍵を
押下して、そのキー(調律対象キー)の音をマイク40
1で収音する。マイク401により取り込まれた音信号
は、A/D変換部402に供給される。A/D変換部4
02は、マイク401からの音信号(調律対象音信号)
をディジタル化して、PCMの調律対象波形データを生
成して波形メモリ403へ一旦記憶する。
押下して、そのキー(調律対象キー)の音をマイク40
1で収音する。マイク401により取り込まれた音信号
は、A/D変換部402に供給される。A/D変換部4
02は、マイク401からの音信号(調律対象音信号)
をディジタル化して、PCMの調律対象波形データを生
成して波形メモリ403へ一旦記憶する。
【0037】ステップS604:本ステップS604で
は、上述したステップS602と同様に、上記図5に示
したフローチャートに従った処理が実行される。すなわ
ち、先ず、CPU407は、波形メモリ403へ記憶さ
れた調律対象波形データの全ての倍音(高調波)につい
てのピッチを抽出するために、ここでの処理での倍音の
次数を示すカウンタCを初期化(C=1)する(ステッ
プS701)。ピッチ抽出部405は、波形メモリ40
3へ記憶された調律対象波形データについて、カウンタ
Cで示される倍音(C倍音)のピッチを抽出してピッチ
メモリ410へ記憶する(ステップS702)。CPU
407は、カウンタCをインクリメントする(ステップ
S703)。CPU407は、カウンタCの値が倍音の
総数を超えたか否かを判別し(ステップS704)、超
えていない場合には再びステップS702へ戻り以降の
処理ステップを繰り返し実行し、超えた場合には次のス
テップS705へ進む。したがって、次のステップS7
05の処理時には、ピッチメモリ410へ調律対象波形
データの全ての倍音についてのピッチ情報が記憶された
状態にある。パラメータ算出部411は、上記式(1)
において、ピッチメモリ410に記憶された各倍音のピ
ッチができるだけ近くなるような、パラメータF0´及
びB´を決定する(ステップS705)。尚、パラメー
タF0´及びB´を決定する際、最小自乗法等を適用可
能である。
は、上述したステップS602と同様に、上記図5に示
したフローチャートに従った処理が実行される。すなわ
ち、先ず、CPU407は、波形メモリ403へ記憶さ
れた調律対象波形データの全ての倍音(高調波)につい
てのピッチを抽出するために、ここでの処理での倍音の
次数を示すカウンタCを初期化(C=1)する(ステッ
プS701)。ピッチ抽出部405は、波形メモリ40
3へ記憶された調律対象波形データについて、カウンタ
Cで示される倍音(C倍音)のピッチを抽出してピッチ
メモリ410へ記憶する(ステップS702)。CPU
407は、カウンタCをインクリメントする(ステップ
S703)。CPU407は、カウンタCの値が倍音の
総数を超えたか否かを判別し(ステップS704)、超
えていない場合には再びステップS702へ戻り以降の
処理ステップを繰り返し実行し、超えた場合には次のス
テップS705へ進む。したがって、次のステップS7
05の処理時には、ピッチメモリ410へ調律対象波形
データの全ての倍音についてのピッチ情報が記憶された
状態にある。パラメータ算出部411は、上記式(1)
において、ピッチメモリ410に記憶された各倍音のピ
ッチができるだけ近くなるような、パラメータF0´及
びB´を決定する(ステップS705)。尚、パラメー
タF0´及びB´を決定する際、最小自乗法等を適用可
能である。
【0038】ステップS605:ユーザは、基準キーの
何倍音(n)と、調律対象キーの何倍音(n‘)とを合
わせたいかを指示するために、当該次数n及びn´を入
力部409により入力する。CPU407は、パラメー
タ算出部411で得られたパラメータF0,B,F0
´,B´、及び入力部409から入力された倍音の次数
n,n´を、上記式(1)へ代入することで、それぞれ
のキーの合わせる倍音のピッチを取得する。表示部40
6は、CPU407で得られた基準キーと調律対象キー
の各倍音のピッチを表示する。このとき、それぞれの周
波数の差や、何セント(Cent=1200×log 2
(P/P´))異なるか等の情報をも表示部406で表
示するようにしてもよい。これにより、調律する楽器5
00が、倍音が正確な整数倍の関係にない楽器であって
も、ユーザは、聴感にたよることなく、表示部406で
の表示により視覚的に基準音と調律対象音のピッチの違
いを認識することができる。そして、ユーザは、表示部
406での表示情報に基づき調律を行う。また、ユーザ
は、この調律により、このまま基準音を変えずに調律を
続けるか、或いは基準音を変えて調律を行うか、或いは
調律を終了するか等を入力部409から指示する。
何倍音(n)と、調律対象キーの何倍音(n‘)とを合
わせたいかを指示するために、当該次数n及びn´を入
力部409により入力する。CPU407は、パラメー
タ算出部411で得られたパラメータF0,B,F0
´,B´、及び入力部409から入力された倍音の次数
n,n´を、上記式(1)へ代入することで、それぞれ
のキーの合わせる倍音のピッチを取得する。表示部40
6は、CPU407で得られた基準キーと調律対象キー
の各倍音のピッチを表示する。このとき、それぞれの周
波数の差や、何セント(Cent=1200×log 2
(P/P´))異なるか等の情報をも表示部406で表
示するようにしてもよい。これにより、調律する楽器5
00が、倍音が正確な整数倍の関係にない楽器であって
も、ユーザは、聴感にたよることなく、表示部406で
の表示により視覚的に基準音と調律対象音のピッチの違
いを認識することができる。そして、ユーザは、表示部
406での表示情報に基づき調律を行う。また、ユーザ
は、この調律により、このまま基準音を変えずに調律を
続けるか、或いは基準音を変えて調律を行うか、或いは
調律を終了するか等を入力部409から指示する。
【0039】ステップS606:CPU407は、入力
部409からの指示により、基準音(基準キー)の変更
がユーザから指示されたか否かを判別する。この判別の
結果、基準キーの変更の指示がなされた場合、CPU4
07は、再びステップS601へ戻り、以降の処理ステ
ップを繰り返し実行する。
部409からの指示により、基準音(基準キー)の変更
がユーザから指示されたか否かを判別する。この判別の
結果、基準キーの変更の指示がなされた場合、CPU4
07は、再びステップS601へ戻り、以降の処理ステ
ップを繰り返し実行する。
【0040】ステップS607:ステップS606の判
別の結果、基準キーの変更の指示がなされていない場
合、CPU407は、調律の終了をユーザから指示され
たか否かを判別する。この判別の結果、調律終了の指示
がなされた場合にはCPU407は本処理終了とし、調
律終了の指示がなされていない場合にはCPU407は
再びステップS603へ戻り以降の処理ステップを繰り
返し実行する。
別の結果、基準キーの変更の指示がなされていない場
合、CPU407は、調律の終了をユーザから指示され
たか否かを判別する。この判別の結果、調律終了の指示
がなされた場合にはCPU407は本処理終了とし、調
律終了の指示がなされていない場合にはCPU407は
再びステップS603へ戻り以降の処理ステップを繰り
返し実行する。
【0041】上述のように、本実施の形態では、基準音
と調律対象音のそれぞれについて全倍音のピッチを取得
し、当該ピッチ情報から上記式(1)におけるパラメー
タF0,B,F0´,B´を推定し、当該パラメータF
0,B,F0´,B´と、ユーザから指示された基準音
の倍音n及び調律対象音の倍音n´とから、基準音と調
律対象音のピッチの違いを表示部406で表示するよう
に構成したので、調律する楽器500が、倍音が正確な
整数倍の関係にない楽器であっても、ユーザは、聴感に
頼ることなく、熟練していなくても、容易に且つ正確な
調律を行うことができる。
と調律対象音のそれぞれについて全倍音のピッチを取得
し、当該ピッチ情報から上記式(1)におけるパラメー
タF0,B,F0´,B´を推定し、当該パラメータF
0,B,F0´,B´と、ユーザから指示された基準音
の倍音n及び調律対象音の倍音n´とから、基準音と調
律対象音のピッチの違いを表示部406で表示するよう
に構成したので、調律する楽器500が、倍音が正確な
整数倍の関係にない楽器であっても、ユーザは、聴感に
頼ることなく、熟練していなくても、容易に且つ正確な
調律を行うことができる。
【0042】尚、第1及び第2の実施の形態では、表示
部106,406で基準音と調律対象音のピッチの違い
を表示出力するようにしたが、これに限られることはな
く、例えば、印刷出力するようにしてもよい。
部106,406で基準音と調律対象音のピッチの違い
を表示出力するようにしたが、これに限られることはな
く、例えば、印刷出力するようにしてもよい。
【0043】また、本発明の目的は、第1及び第2の実
施の形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェ
アのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム
或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピ
ュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読みだして実行することによって
も、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶
媒体から読み出されたプログラムコード自体が第1及び
第2の実施の形態の機能を実現することとなり、そのプ
ログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する
こととなる。プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、ROM、フロッピー(登録商標)ディス
ク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、C
D−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ
カード等を用いることができる。また、コンピュータが
読みだしたプログラムコードを実行することにより、第
1及び第2の実施の形態の機能が実現されるだけでな
く、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュー
タ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部
を行い、その処理によって第1及び第2の実施の形態の
機能が実現される場合も含まれることは言うまでもな
い。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコー
ドが、コンピュータに挿入された拡張機能ボードやコン
ピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリ
に書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づ
き、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるC
PUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理
によって第1及び第2の実施の形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
施の形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェ
アのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム
或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピ
ュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読みだして実行することによって
も、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶
媒体から読み出されたプログラムコード自体が第1及び
第2の実施の形態の機能を実現することとなり、そのプ
ログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する
こととなる。プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、ROM、フロッピー(登録商標)ディス
ク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、C
D−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ
カード等を用いることができる。また、コンピュータが
読みだしたプログラムコードを実行することにより、第
1及び第2の実施の形態の機能が実現されるだけでな
く、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュー
タ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部
を行い、その処理によって第1及び第2の実施の形態の
機能が実現される場合も含まれることは言うまでもな
い。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコー
ドが、コンピュータに挿入された拡張機能ボードやコン
ピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリ
に書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づ
き、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるC
PUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理
によって第1及び第2の実施の形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、トラン
ペットやピアノ等の楽器において調律を行う際、楽器で
発音された基準音の波形データをフィルタリングする等
して、ユーザから指示された基準音の倍音の波形データ
を取得し、また、楽器で発音された調律対象音の波形デ
ータをフィルタリングする等して、ユーザから指示され
た調律対象音の波形データを取得し、これらの波形デー
タのピッチに関する情報をユーザが視覚的に認識可能な
ように出力(表示出力等)するように構成した。これに
より、ユーザは、従来のように聴感に頼ることなく、ま
た、熟練していなくても、楽器の調律を容易に且つ正確
に行える。また、必要な倍音のみを抽出してそのピッチ
を取得するように構成したので、ユーザは、オクターブ
を間違えることなく、他の倍音の影響を受けていない正
確な倍音のピッチに関する情報を視覚的に認識すること
ができる。
ペットやピアノ等の楽器において調律を行う際、楽器で
発音された基準音の波形データをフィルタリングする等
して、ユーザから指示された基準音の倍音の波形データ
を取得し、また、楽器で発音された調律対象音の波形デ
ータをフィルタリングする等して、ユーザから指示され
た調律対象音の波形データを取得し、これらの波形デー
タのピッチに関する情報をユーザが視覚的に認識可能な
ように出力(表示出力等)するように構成した。これに
より、ユーザは、従来のように聴感に頼ることなく、ま
た、熟練していなくても、楽器の調律を容易に且つ正確
に行える。また、必要な倍音のみを抽出してそのピッチ
を取得するように構成したので、ユーザは、オクターブ
を間違えることなく、他の倍音の影響を受けていない正
確な倍音のピッチに関する情報を視覚的に認識すること
ができる。
【0045】また、本発明では、アコースティックピア
ノやハープシコード等の楽器において調律を行う際、楽
器で発音された基準音の波形データについて全ての倍音
の波形データを取得し、これらの波形データから、非調
和がないときの基準音のピッチ及び当該非調和度を含む
パラメータを推定して取得し、また、楽器で発音された
調律対象音の波形データについて全ての倍音の波形デー
タし、これらの波形データから、非調和がないときの基
準音のピッチ及び当該非調和度を含むパラメータを推定
して取得し、基準音に対するパラメータ(推定パラメー
タ)と、調律対象音に対するパラメータ(推定パラメー
タ)と、ユーザから指示された基準音及び調律対象音の
それぞれに対する次数の倍音とから、基準音及び調律対
象音の各ピッチに関する情報をユーザが視覚的に認識可
能に出力するように構成した。これにより、例えば、調
律する楽器が、巻線弦の巻き方のむらや材質の不均一等
の要因により、倍音のピッチが理論値よりも大きくずれ
る楽器、或いは倍音が聞き取りにくい楽器等であって
も、ユーザは、従来のように聴感に頼ることなく、ま
た、熟練していなくても、容易に且つ正確な調律を行え
る。
ノやハープシコード等の楽器において調律を行う際、楽
器で発音された基準音の波形データについて全ての倍音
の波形データを取得し、これらの波形データから、非調
和がないときの基準音のピッチ及び当該非調和度を含む
パラメータを推定して取得し、また、楽器で発音された
調律対象音の波形データについて全ての倍音の波形デー
タし、これらの波形データから、非調和がないときの基
準音のピッチ及び当該非調和度を含むパラメータを推定
して取得し、基準音に対するパラメータ(推定パラメー
タ)と、調律対象音に対するパラメータ(推定パラメー
タ)と、ユーザから指示された基準音及び調律対象音の
それぞれに対する次数の倍音とから、基準音及び調律対
象音の各ピッチに関する情報をユーザが視覚的に認識可
能に出力するように構成した。これにより、例えば、調
律する楽器が、巻線弦の巻き方のむらや材質の不均一等
の要因により、倍音のピッチが理論値よりも大きくずれ
る楽器、或いは倍音が聞き取りにくい楽器等であって
も、ユーザは、従来のように聴感に頼ることなく、ま
た、熟練していなくても、容易に且つ正確な調律を行え
る。
【図1】第1の実施の形態において、本発明を適用した
楽器の調律補助装置の構成を示すブロック図である。
楽器の調律補助装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記調律補助装置の全体動作を説明するための
フローチャートである。
フローチャートである。
【図3】第2の実施の形態において、本発明を適用した
楽器の調律補助装置の構成を示すブロック図である。
楽器の調律補助装置の構成を示すブロック図である。
【図4】上記調律補助装置の全体動作を説明するための
フローチャートである。
フローチャートである。
【図5】上記調律補助装置の全体動作のパラメータ算出
処理を説明するためのフローチャートである。
処理を説明するためのフローチャートである。
100 調律補助装置 101 マイク 102 A/D変換部 103 波形メモリ 104 バイパスフィルタ 105 ピッチ抽出部 106 表示部 107 CPU 108 メモリ 109 入力部
Claims (8)
- 【請求項1】 楽音を発音する任意の楽器の調律を行う
際に用いる調律補助装置であって、 上記楽器で発音された基準音の波形データを取得する基
準波形取得手段と、 上記基準音に対する任意の倍音の次数を入力するための
第1の入力手段と、 上記基準波形取得手段で得られた基準波形データに対す
る上記第1の入力手段により入力された次数の倍音の波
形データを取得する第1の倍音波形取得手段と、 上記楽器で発音された調律対象音の波形データを取得す
る調律対象波形取得手段と、 上記調律対象音に対する任意の倍音の次数を入力するた
めの第2の入力手段と、 上記調律対象波形取得手段で得られた調律対象波形デー
タに対する上記第2の入力手段により入力された次数の
倍音の波形データを取得する第2の倍音波形取得手段
と、 上記第1の倍音波形取得手段で得られた波形データのピ
ッチ、及び上記第2の倍音波形取得手段で得られた波形
データのピッチに関する情報を視覚的に認識可能に出力
する出力手段とを備えることを特徴とする調律補助装
置。 - 【請求項2】 上記第1の倍音波形取得手段及び上記第
2の倍音波形取得手段はそれぞれ、処理対象の波形デー
タをフィルタリングすることで、目的とする倍音の波形
データを取得することを特徴とする請求項1記載の調律
補助装置。 - 【請求項3】 楽音を発音する任意の楽器の調律を行う
際に用いる調律補助装置であって、 上記楽器で発音された基準音の波形データを取得する基
準波形取得手段と、 上記基準波形取得手段で得られた基準波形データについ
て所定数の倍音の波形データを取得する第1の倍音波形
取得手段と、 上記第1の倍音波形取得手段で得られた各倍音の波形デ
ータに基づいて、非調和がないときの基音の周波数及び
当該非調和度を含むパラメータを推定して取得する第1
のパラメータ取得手段と、 上記楽器で発音された調律対象音の波形データを取得す
る調律対象波形取得手段と、 上記調律対象波形取得手段で得られた調律対象波形デー
タについて所定数の倍音の波形データを取得する第2の
倍音波形取得手段と、 上記第2の倍音波形取得手段で得られた各倍音の波形デ
ータに基づいて、非調和がないときの基音の周波数及び
当該非調和度を含むパラメータを推定して取得する第2
のパラメータ取得手段と、 上記基準音及び上記調律対象音のそれぞれに対する任意
の倍音の次数を入力するための入力手段と、 上記第1のパラメータ取得手段及び上記第2のパラメー
タ取得手段のそれぞれで得られた各パラメータと、上記
入力手段により入力された上記基準音及び上記調律対象
音のそれぞれに対する次数の倍音とに基づいて、上記基
準波形データのピッチ、及び上記調律対象波形データの
ピッチを取得するピッチ取得手段と、 上記ピッチ取得手段で得られたピッチに関する情報を視
覚的に認識可能に出力する出力手段とを備えることを特
徴とする調律補助装置。 - 【請求項4】 上記第1のパラメータ取得手段及び上記
第2のパラメータ取得手段はそれぞれ、倍数nの周波数
Fn、非調和がないときの基音の周波数F0、及び非調
和度Bを以った、 Fn=F0*n*(1+B*n*n)1/2 なる演算式におけるパラメータF0及びBを推定して取
得し、 上記ピッチ取得手段は、上記演算式に基づきピッチを取
得することを特徴とする請求項3記載の調律補助装置。 - 【請求項5】 楽音を発音する任意の楽器における調律
を補助するための調律方法であって、 上記楽器で発音された基準音の波形データから、ユーザ
から指示された倍音の波形データを取得する第1の倍音
波形取得ステップと、 上記楽器で発音された調律対象音の波形データから、ユ
ーザから指示された倍音の波形データを取得する第2の
倍音波形取得ステップと、 上記第1の倍音波形取得ステップで得られた波形データ
のピッチ、及び上記第2の倍音波形取得ステップで得ら
れた波形データのピッチに関する情報を視覚的に認識可
能に出力する出力ステップとを含むことを特徴とする調
律方法。 - 【請求項6】 楽音を発音する任意の楽器における調律
を補助するための調律方法であって、 上記楽器で発音された基準音の波形データについて全て
の倍音の波形データを取得する第1の倍音波形取得ステ
ップと、 上記第1の倍音波形取得ステップで得られた全ての倍音
の波形データに基づいて、非調和がないときの基準音の
ピッチ及び当該非調和度を含むパラメータを推定して取
得する第1のパラメータ取得ステップと、 上記楽器で発音された調律対象音の波形データについて
全ての倍音の波形データを取得する第2の倍音波形取得
ステップと、 上記第2の倍音波形取得ステップで得られた全ての倍音
の波形データに基づいて、非調和がないときの基準音の
ピッチ及び当該非調和度を含むパラメータを推定して取
得する第2のパラメータ取得ステップと、 上記第1のパラメータ取得ステップ及び上記第2のパラ
メータ取得ステップのそれぞれで得られた各パラメータ
と、ユーザから指示された上記基準音及び上記調律対象
音のそれぞれに対する次数の倍音とに基づいて、上記基
準波形データのピッチ、及び上記調律対象波形データの
ピッチを取得するピッチ取得ステップと、 上記ピッチ取得ステップで得られた各ピッチに関する情
報を視覚的に認識可能に出力する出力ステップとを含む
ことを特徴とする調律方法。 - 【請求項7】 請求項1〜4の何れかに記載の調律補助
装置の機能を実施するための処理プログラムを、コンピ
ュータが読出可能に格納したことを特徴とする記憶媒
体。 - 【請求項8】 請求項5又は6記載の調律方法の処理ス
テップを、コンピュータが読出可能に格納したことを特
徴とする記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000263852A JP2002073015A (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | 調律補助装置、調律方法、及び記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000263852A JP2002073015A (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | 調律補助装置、調律方法、及び記憶媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002073015A true JP2002073015A (ja) | 2002-03-12 |
Family
ID=18751346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000263852A Pending JP2002073015A (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | 調律補助装置、調律方法、及び記憶媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002073015A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013140313A (ja) * | 2012-01-06 | 2013-07-18 | Korg Inc | 調律器 |
JP2013242440A (ja) * | 2012-05-21 | 2013-12-05 | Korg Inc | 調律器 |
EP1585106A3 (en) * | 2004-03-11 | 2015-02-25 | Apple Inc. | Mobile communication terminal with audio tunning function |
-
2000
- 2000-08-31 JP JP2000263852A patent/JP2002073015A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1585106A3 (en) * | 2004-03-11 | 2015-02-25 | Apple Inc. | Mobile communication terminal with audio tunning function |
JP2013140313A (ja) * | 2012-01-06 | 2013-07-18 | Korg Inc | 調律器 |
JP2013242440A (ja) * | 2012-05-21 | 2013-12-05 | Korg Inc | 調律器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2022095656A1 (zh) | 一种音频处理方法、装置、设备及介质 | |
JP2008275975A (ja) | リズム検出装置及びリズム検出用コンピュータ・プログラム | |
CN108257588B (zh) | 一种谱曲方法及装置 | |
WO2007010638A1 (ja) | 自動採譜装置及びプログラム | |
WO2023040332A1 (zh) | 一种曲谱生成方法、电子设备及可读存储介质 | |
WO2019180830A1 (ja) | 歌唱評価方法及び装置、プログラム | |
JP2006227452A (ja) | 調律装置および調律装置の制御方法 | |
JP3489503B2 (ja) | 音信号分析装置、音信号分析方法及び記憶媒体 | |
JP2876861B2 (ja) | 自動採譜装置 | |
Traube et al. | Extracting the fingering and the plucking points on a guitar string from a recording | |
JP2002073015A (ja) | 調律補助装置、調律方法、及び記憶媒体 | |
Lattard | Influence of inharmonicity on the tuning of a piano—Measurements and mathematical simulationa | |
KR100803894B1 (ko) | 음계 인식 방법 및 그 장치 | |
Jiolat et al. | Whistling in the clavichord | |
WO2018055892A1 (ja) | 電子打楽器の音源 | |
JP2000293188A (ja) | 和音リアルタイム認識方法及び記憶媒体 | |
JPH01219634A (ja) | 自動採譜方法及び装置 | |
JP5843074B2 (ja) | 弦楽器演奏評価装置及び弦楽器演奏評価プログラム | |
JP5708730B2 (ja) | 楽音演奏装置及び楽音演奏処理プログラム | |
JP6728572B2 (ja) | 撥弦楽器演奏評価装置、楽曲演奏装置及び撥弦楽器演奏評価プログラム | |
JP2015001587A (ja) | 弦楽器演奏評価装置及び弦楽器演奏評価プログラム | |
JP3243856B2 (ja) | ピッチ抽出型電子楽器 | |
JP3526505B2 (ja) | 電子楽器 | |
JP2001202080A (ja) | 調律装置 | |
Molina et al. | Dissonance reduction in polyphonic audio using harmonic reorganization |