JP2002070980A - 回転抵抗手段を具備した回転動力伝達機構 - Google Patents

回転抵抗手段を具備した回転動力伝達機構

Info

Publication number
JP2002070980A
JP2002070980A JP2000304198A JP2000304198A JP2002070980A JP 2002070980 A JP2002070980 A JP 2002070980A JP 2000304198 A JP2000304198 A JP 2000304198A JP 2000304198 A JP2000304198 A JP 2000304198A JP 2002070980 A JP2002070980 A JP 2002070980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
rotation center
center axis
teeth
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000304198A
Other languages
English (en)
Inventor
Shizuo Mishima
静雄 三島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000304198A priority Critical patent/JP2002070980A/ja
Publication of JP2002070980A publication Critical patent/JP2002070980A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)
  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力回転体から伝達される回転動力の範囲を
越えて出力回転体が回転される事を防止する事のできる
回転抵抗手段から成るセルフロック機能を具備しなが
ら、前記入力と出力を同一速度比率又は増速比率又は僅
かな減速比率をも可能にし耐久性と安全性を叶える事の
できる回転動力伝達機構を目的としている。 【解決手段】次々に噛み合い位置を移動しながら噛み合
う歯によって相対的な回転動力を伝達する事のできる複
数の歯同士が歯の高低方向で相対的に向き合わないよう
に配置されて構成される歯付き駆動手段であって、歯付
き駆動手段10と歯付き駆動手段12の歯同士を噛み合
わせて前記回転抵抗手段の少なくても1つの要素として
用い、回動自在に軸支されるキャリア50に対して歯付
き駆動手段12を相対的に回転自在に軸支させ、歯付き
駆動手段12と相対的に回転伝達自在に接続される回転
体30を設けて構成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転動力を入力さ
れる入力回転体と回転伝達自在に接続される出力回転体
とを設けられて構成される回転動力伝達機構に関する。
又、前記出力回転体は、入力回転体側から伝達される回
転動力の範囲で少なくても正方向に回転する事を自在に
しながら出力回転体側から出力回転体を前記正方向に回
転させようとする回転動力が加わる場合においては出力
回転体側から前記入力回転体を回転させることを防止又
は制限される事の出来る回転動力伝達機構に関する。
又、前記回転動力伝達機構の構成を可能にする為に用い
た構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術において、回転動力を入力さ
れる入力回転体から伝達される回転動力の範囲で出力回
転体を少なくても正方向に回転運動させる事を自在にし
前記入力回転体の回転動力を除いた他の回転動力で前記
出力回転体を前記正方向に回転させようとしても入力回
転体から伝達される回転動力の範囲を越えて出力回転体
を前記正方向に回転させる事を阻止又は制限する事の出
来る回転動力伝達機構はセルフロック機能を具備したセ
ルフロック機構又は減速機構として呼称され活用されて
いる。
【0003】この既存の技術から成る呼称セルフロック
機構は、外歯車から成るねじれ角度の強いねじれ歯を具
備したウオームギヤと、外歯車から成るねじれ角度の弱
いねじれ歯を具備したウオームホイールの双方のねじれ
歯を噛み合わせて構成され、例えば入力回転体から成る
ウオームギヤを20回転させると出力回転体から成るウ
オームギヤが1回転程度回転される減速比率の減速機構
としても活用されている。又、減速比率を設けられた減
速機構の為に用途によっては、ウオームホイール側から
ウオームギヤに対して回転動力を伝えると減速比率が増
速比率に変化されてウオームギヤは増速回転される増速
機構と成る事が考えられるが、此れを増速機構として活
用する場合は他の減速機構や増速機構とは異なりウオー
ムギヤとウオームホイールの歯同士の噛み合い部には変
速比を越える非常に大きい回転抵抗が生じる為に、構成
によってはウオームホイール側からウオームギヤに対し
て回転運動を伝達する事を困難にさせる事もできる。こ
の困難にする現象を活用してウオームホイール側からウ
オームギヤを回転させる事を阻止又は制限する手段とし
て活用されている。又、ウオームギヤとウオームホイー
ルとは異なる歯車構造の減速機構においては例えば1/
10の減速比の場合は1/10の増速比の増速機構とし
ての活用は可能であるが、相対的な減速比率或いは増速
比率が増加しても変速比率以上の回転抵抗やセルフロッ
ク機能を得る事が出来ないものが大勢であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のウオームギヤと
ウオームホイールから成る回転動力伝達機構の場合は、
ウオームギヤを例えば1回転から10回転未満の回転を
させた時にウオームホイールが1回転程度の減速比とな
る様に構成されている場合は、ウオームホイール側から
ウオームギヤを回転させる事は回転抵抗を伴うものの比
較的容易に回転運動を伝達できる為に増速比率の増速機
が成立されて前記従来の技術記載のセルフロック機能を
得る事は困難となっているのが現状であり改善すべき課
題としている。
【0005】又、ウオームギヤとウオームホイールを用
いた構成は、ウオームギヤとウオームホイールの双方の
回転中心軸は相対的な角度を有した食い違い軸の構造と
なっている為にウオームギヤとウオームホイール間の噛
み合わせ及び組み立てや、ウオームギヤ(入力回転体)
やウオームホイール(出力回転体)と他の駆動手段間を
回転伝達自在に接続する為の位置設定が容易と成らない
面があり改善すべき課題としている。又、ウオームギヤ
とウオームホイールの双方の歯車の歯は他の歯車を用い
た減速機構や増速機構と比べて歯の消耗が激しく高速回
転伝達や耐久性には不向きな要素があり改善すべき課題
としている。本発明は此れらの少なくてもいずれかを改
善できるセルフロック機能を内在した回転動力伝達機構
を成立させる事を目的としている。更に、前記目的を達
成させながら他の多様な機能を内在した回転動力伝達機
構の成立を目的としている。
【0006】
【課題を解決する為の手段】前記目的を達成し、セルフ
ロック機能を内在した回転動力伝達機構を構成する為に
本発明は少なくても以下の手段を用いて構成させる事が
出来る。
【0007】第1手段として、回転中心軸を中心に回転
自在に軸支される入力回転体と出力回転体とを少なくて
も具備し、入力回転体の回転動力によって出力回転体を
少なくても正方向に回転させる事を自在に接続されて構
成され、出力回転体側からの回転動力で出力回転体が少
なくても前記正方向に対して回転される事を防止できる
回転抵抗手段から成るセルフロック機能を具備して成る
回転動力伝達機構において、次々に噛み合い位置を移動
しながら噛み合う歯によって相対的な回転運動を伝達す
る事のできる複数の歯同士が歯の高低方向で相対的に向
き合わないように配置されて構成される歯付き駆動手段
であって、該歯付き駆動手段から成る第1歯付き駆動手
段と第2歯付き駆動手段と、可動自在に軸支されるキャ
リアとを少なくても具備し、第1歯付き駆動手段を相対
的に固定するか又は回転中心軸を中心に回転自在に軸支
させ、第2歯付き駆動手段を前記キャリアに対して相対
的に回転自在に軸支させ、前記第1歯付き駆動手段に具
備される歯と第2歯付き駆動手段に具備される歯同士を
噛み合わせて成る構造を前記回転抵抗手段の少なくても
1つの要素として用いた事によって本発明の回転動力伝
達機構を構成させる事が出来る。
【0008】尚、前記回転抵抗手段を構成する前記歯付
き駆動手段は、前記主旨の歯を設けられて相対的に固定
されるか或いは回転自在に軸支されるギヤ(歯車)又は
ラック歯又は面粗さ状の不規則又は規則的な微細な凹凸
を歯として具備される駆動手段等自在に用いる事が出来
る。従って目視できないほどの微細な凹凸を歯として相
対的な加圧によって噛み合い回転伝達可能な駆動手段あ
るいは相対的な加圧によって凹凸を生じさせて噛み合う
事のできる駆動手段でもよい。又、可動自在に軸支され
るキャリアは、回転自在に軸支または回動自在に軸支ま
たは揺動自在に軸支またはスライド自在に軸支または移
動自在に軸支などを含めて部材に対して相対的に可動自
在に軸支される構成を用いる事ができる。又、前記回転
抵抗手段は前記要素以外の他の要素を併用して用いる事
も出来る。更に、前記第1手段の構成に対して相対的に
以下の手段を用ちいて構成させる事も自在である。
【0009】第2手段として、 前記第1手段記載の入
力回転体の回転中心軸に対して出力回転体の回転中心軸
を相対的に略平行にする回転中心軸構造を設ける事によ
って構成させる事も出来る。
【0010】第3手段として、 入力回転体の回転動力
によって出力回転体を少なくても正方向に回転させる事
を自在に接続されて構成され出力回転体側からの回転動
力で出力回転体が少なくても前記正方向に対して回転さ
れる事を防止できる回転抵抗手段から成るセルフロック
機能と、正方向には回転自在であって相対的な逆方向に
は回転抵抗によって回転を阻止されるか或いは回転伝達
をせしめられるか或いは他の回転体に対して回転伝達を
する事を自在にされるバックストップ機能を相対的に内
在せしめて構成し、前記セルフロック機能とバックスト
ップ機能の少なくても何れかの機能を活用自在に構成さ
せる事も出来る。
【0011】第4手段として、 第1回転中心軸を中心
に回転自在に軸支されるキヤリアと、前記第1手段記載
の歯付き駆動手段であって相対的に固定される第1歯付
き駆動手段と、前記第1回転中心軸とは略平行な距離を
有した回転中心軸を中心にキヤリアに対して相対的に回
転自在に軸支される第2歯付き駆動手段と、前記第1回
転中心軸を中心に回転自在に軸支される第3歯付き駆動
手段とを少なくても具備し、前記第1歯付き駆動手段と
第2歯付き駆動手段と第3歯付き駆動手段とキャリア間
で相対的に回転伝達可能に接続して成る回転運動伝達機
構を用いて成立させる事が出来る。
【0012】第5手段として、 回転中心軸を中心に
軸支手段に対して相対的に回転自在に軸支されるべき入
力回転体と出力回転体間で回転伝達自在に接続されると
共に、前記入力回転体と出力回転体間の回転中心軸位置
を同一中心軸位置から相対的に異なる位置に移動しなが
らも回転伝達自在であり且つ前記回転中心軸の相対位置
を移動する事の出来る回転中心軸位置移動手段を具備し
て成る回転運動伝達機構であって、前記入力回転体と出
力回転体の回転中心軸の相対位置を移動する事によって
摩擦抵抗又は加圧力を増加又は減少させ、前記入力回転
体と出力回転体の少なくても何れかの回転体に対して回
転抵抗を増加又は減少自在にする事のできる回転運動伝
達機構を用いて構成させる事も出来る。又、この構成は
相対的な凹凸の部材間で係合且つ回転伝達のできる歯付
き駆動手段を含めて多様な駆動手段間の噛み合わせや組
み合わせによる構造を用いて構成させる事もできる。従
って回転伝達自在継ぎ手等を用いて回転抵抗手段として
構成させる事もできる。
【0013】第6手段として、 略平行な複数のラック
歯を具備されて相対的に固定されるラック盤と、回転中
心軸を中心に回転自在に軸支される第1キャリアと、前
記回転中心軸とは異なる回転中心軸を中心に第1キャリ
アに対して回転自在に軸支される第2キャリアと、前記
それぞれの回転中心軸とは異なる回転中心軸を中心に第
2キャリアに対して回転自在に軸支されると共に前記ラ
ック盤のラック歯と噛み合い相対的に回転伝達されるべ
き外歯車とを具備し、前記ラック盤に具備されるラック
歯と前記外歯車間を噛み合わせた状態で第1キャリアを
少なくても1回転させる事を可能に構成させた駆動手段
を用いて構成させる事も出来る。
【0014】第7手段として、 前記歯付き駆動手段
は、他の外歯車の歯と噛み合うべき複数の第1ラック歯
を略平行に具備されて回転中心軸を中心に回転されるべ
きラック盤に対して前記第1ラック歯の歯並び方向とは
異なる歯並び方向の複数の第2ラック歯を略平行に具備
させて構成して成る駆動手段を用いて構成させる事も出
来る。
【0015】第8手段として、 回転中心軸を中心に回
転自在に軸支される第1キャリアと第2キャリアと、前
記回転中心軸に対して相対角度を有する回転中心軸を中
心に第1キャリアに対して回転自在に軸支される第1外
歯車と、第2キャリアの回転中心軸に対して相対角度を
有する回転中心軸を中心に第2キャリアに対して回転自
在に軸支される第2外歯車とを具備し、第1外歯車と第
2外歯車の双方の歯同士を噛み合わせて構成した事で第
1キャリアと第2キャリア間の回転伝達を可能にして成
る駆動手段を用いて構成させる事も出来る。
【0016】第9手段として、回転中心軸を中心に回転
自在に軸支されるべきキャリアと、前記回転中心軸とは
相対角度を有すべき一つの回転中心軸を中心に前記キャ
リアに対してそれぞれ独立回転自在に軸支される複数の
外歯車を設けて構成される駆動手段を用いて構成させる
事が出来る。
【0017】
【発明の実施形態】本発明の実施形態を実施例と図面を
基に以下に説明する。本発明の回転動力伝達機構は、こ
れまでの常識的な技術知識では理解しにくい機構であり
構成の条件や形態も限定的に解釈するものではなく多種
多様な構成が可能である。従って本発明の回転動力伝達
機構の構成を限定する為に共通する構成の主旨を基にし
て実施形態別に説明する。又、記載される全ての説明は
既に製作した本発明の回転動力伝達機構の実機によって
証明できる主旨である。
【0018】先ず、以下の本発明の回転動力伝達機構の
実施形態の理解を容易にする為と、該回転動力伝達機構
に具備される共通される回転抵抗手段の構成に用いる歯
付き駆動手段及び歯付き駆動手段に具備される歯につい
て説明する。以下の図示及び実施形態に用いる歯付き駆
動手段に具備される歯(ギヤまたはラック)の大きさは
モジュール1とし、歯形の形状はインボリュート曲線に
よる歯とし、歯の圧力角は20°のものを用いて統一的
に説明するが、歯付き駆動手段は外歯車(平歯車,ヘリ
カル歯車,ねじ歯車,やまば歯車,丸歯車,はすば歯
車,ウォームギヤ,ウォームホイル等を含む)又は傘歯
車又は傘形ねじれ歯車又はラック又はフエースギヤ又は
ゼネバギヤ又は他の歯車又は微細な凹凸から成る面粗さ
を相対的な凹凸の歯として加圧によって噛み合い回転伝
達される駆動手段であっても良い。
【0019】図1,図2,図3,図4は本発明の回転動
力伝達機構の回転抵抗手段に用いる事のできる歯付き駆
動手段の構成を示す一実施形態である。前記各図に共通
される歯付き駆動手段の特徴は、歯付き駆動手段に具備
されべき複数の歯1(山形状と谷形状の歯を含む)同士
が歯の高さ方向A(低さ方向を含む)で相対的に向き合
わないように配置されて構成されている点である。
【0020】図1は、前記歯付き駆動手段を示す実施形
態であり、同図(a)は正面図、同図(b)は右側面図
である。この実施形態においては、円筒状の部材の外側
の円周上の面に山形と谷形から成る複数の略平行な歯1
を、中心9に対して外側に向かって配置させて構成させ
た外歯車から成る平歯車である。矢印Aは歯1の高さ方
向を示している。
【0021】図2は、前記歯付き駆動手段を示す実施形
態であり、同図(a)は正面図、同図(b)は右側面図
である。この実施形態においては略円錐形の部材の傾斜
面Bに対して山形と谷形から成る複数の歯1を、中心9
に対して斜め外側に向かって配置させて構成させた傘歯
車である。矢印Aは歯1の高さ方向を示している。
【0022】図3は、前記歯付き駆動手段を示す実施形
態であり、同図(a)は正面図、同図(b)は右側面図
である。この実施形態においては略平面上の面に山形と
谷形から成る複数のラック歯1を略平行に並べて配置さ
せ、更に中心9を中心にして矢印で示す歯筋方向Eと歯
並び方向Fの外形を略円形に構成させたラック盤であ
る。従ってラック盤を円形の中心9を軸として回転させ
ても鋭角部がなく安全な形状である。又、矢印Aは歯1
の高さ方向を示している。
【0023】図4は、前記歯付き駆動手段を示す実施形
態であり、同図(a)は正面図、同図(b)は右側面図
である。この実施形態においては略円筒状の部材の外側
の円周上の面に複数のねじれ角度を有する山形と谷形か
ら成る複数の歯1を略平行に配置させて構成させた外歯
車から成るヘルカル歯車である。矢印Aは歯1の高さ方
向を示している。
【0024】次に本発明の回転動力伝達機構に具備され
るべき回転抵抗手段の構成から除外される他の歯付き駆
動手段から成る内歯車(インターナルギヤ)について説
明する。図5は、内歯車を示す図であり、同図(a)は
正面図、同図(b)は右側面図である。同図に示す内歯
車に具備されるべき山形と谷形から成る複数の歯1の特
徴は内歯車の内周の面に歯1の高さ方向で相対的に向き
合うように配置されて構成されている点である。矢印A
は歯1の高さ方向を示している。
【0025】次に、回転抵抗手段に用いる複数の歯付き
駆動手段に具備される相互の歯同士を噛み合わて両者間
で回転伝達自在に接続させ、歯同士の噛み合わせによっ
て回転抵抗を生じさせる事のできる本発明の回転動力伝
達機構に具備される回転抵抗手段の第1要素の一実施形
態を説明する。
【0026】図6は、それぞれの回転中心軸100,1
11を中心に回転自在に図示を省いた軸支手段に軸支さ
れる2つの外歯車10,11を設けて相対的に噛み合わ
せて回転伝達自在に接続した構成略図である。外歯車1
0,11は前記図1で示した平歯車である。外歯車10
の歯1の山形の頂点付近は回転中心軸100に対して大
きな距離aを設けられ歯1の谷形状の底付近は回転中心
軸100に対して小さな距離bで設けられている。一
方、外歯車11の歯2の山形の頂点付近は回転中心軸1
11対して大きな距離aを設けられ歯2の谷形状の底付
近は回転中心軸111に対して小さな距離bで設けられ
ている。
【0027】同図の外歯車10と11間で回転伝達され
る時は相対的に山形と谷形の歯間での噛み合いによる回
転伝達又は転がり伝達となる為に、回転中心軸を支点と
して噛み合い位置を力点又は作用点とした時は噛み合い
位置は山形方向と谷形方向に相対的に滑り合いを生じな
がら移動されることになる。この移動中に一方の外歯車
の支点と力点間の距離が増加されると他方の外歯車の支
点と作用点間の距離が減少し、一方の外歯車の支点と力
点間の距離が減少されると他方の外歯車の支点と作用点
間の距離が増加される状態が交互に継続的に生じ、外歯
車10と外歯車11間では前記距離aとbとの相対的な
比率の変化が比較的大きく生じられて噛み合い位置では
常に相互歯間に及ぼす加圧力の大きさが継続的に変化さ
れる事と噛み合い位置の移動によって滑り合い摩擦と摩
擦抵抗が継続的に生じられ、加圧力と滑り摩擦抵抗の少
なくても何れかが相対的に増加されると回転抵抗が増加
される構成である。更に外歯車10の1回転に対して外
歯車11が50回転される増速比率の相対的な増減速機
として構成させた場合は特に回転抵抗も増加される事に
なる。従って回転抵抗段の第1要素として外歯車を用い
る事は適している。
【0028】図7は、前記図3で示したラック盤40の
ラック歯2と噛み合う外歯車10をラック盤40に対し
て相対的に転がり回転自在に接続させた例である。この
場合は前記図6で示した構成とは異なるものの外歯車1
0に具備される歯1とラック盤40に具備されるラック
歯間では山形と谷形の歯同士が相対的に噛み合い位置を
移動しながら加圧力と滑り合い摩擦による回転抵抗が比
較的生じやく、従って回転抵抗段の前記第1要素として
用いるには適している。
【0029】図8は回転中心軸100を中心に図示を省
いた軸支手段に対して相対的に回転自在に軸支される外
歯車10と、回転中心軸999を中心に図示を省いた軸
支手段に対して相対的に回転自在に軸支される内歯車9
9を設けて両者の歯同士を噛み合わせ回転伝達自在に接
続した構成略図である。外歯車10と内歯車99間の回
転伝達で回転中心軸を支点として歯同士の噛み合い位置
を力点又は作用点とした時は噛み合い位置における歯の
山形方向と谷形方向に相対的に僅かに滑り合いながら移
動されることになる。しかし、前記図6と7記載の歯の
噛み合いとは異なり、例えば外歯車10の歯1の山形の
頂点付近と噛み合う内歯車99の歯2の谷形の底付近の
両方は内歯車99の回転中心軸999に対して大きな距
離aに当たり、外歯車10の歯1の谷形の底付近と噛み
合う内歯車99の歯2の山形の頂点付近は内歯車99の
回転中心軸999に対して小さな距離bに当たる。従っ
て、外歯車10と内歯車99の相互の歯は大きな距離a
同士と小さな距離b同士で噛み合い回転伝達される為に
支点と力点間の距離と、支点と作用点間の距離の比率の
変化は前記図6と図7で示した構成に対して非常に小さ
くなる。その為に歯同士の歯面における相互間の滑り合
い摩擦による回転抵抗は前記図6と図7記載の構成に対
して非常に小さくなり回転抵抗手段として用いるには非
効率となる。
【0030】本発明の回転動力伝達機構に具備される回
転抵抗手段の第1要素には少なくても内歯車とは異なる
歯付き駆動手段を用いて構成させ、従来のセルフロック
機構に比べて耐久性と共に効率的な回転抵抗をも生じさ
せるものである。更に本発明は、前記回転抵抗手段の第
1要素とは異なる他の回転抵抗の要素を併用して用いる
事によって更なる回転抵抗を生じさせるものである。
【0031】以下は、前記回転抵抗手段の第1要素から
成る主旨の歯付き駆動手段を用いた本発明の回転動力伝
達機構の実施形態について説明するが、前記第1要素は
本発明の回転動力伝達機構の回転抵抗として常に生じら
れるべき要素であり以下の個々の実施形態についての第
1要素の説明は前記説明を代用して理解するものとし省
略する。以下については回転抵抗手段の他の要素と構成
を基に説明する。
【0032】図9は本発明の回転動力伝達機構の第1実
施形態を示す略図である。又、前記回転抵抗手段の第1
要素を用いたことにはかわりない。同図おいては、軸支
手段90(軸支手段90以外の部材でもよい。)に対し
て相対的に固定される平歯車10と、回転中心軸100
を中心に平歯車10に対して相対的に回転自在に軸支さ
れる平歯車11と回転軸32とキャリア50と回転軸3
0とを設け、平歯車11と回転軸32間,キャリア50
と回転軸30間とをそれぞれ相対的に固定し、更に回転
中心軸100とは異なる回転中心軸であって回転中心軸
100とは略平行な距離を設けられた回転中心軸311
を中心にキャリア50に対して相対的に回転自在に軸支
される回転軸31と平歯車12と平歯車13を複数設
け、回転軸31と平歯車12と平歯車13間を固定し、
平歯車10と平歯車12とを噛み合わせ、平歯車11と
平歯車13とを噛み合わせて構成した実施形態である。
【0033】同図において例えば各平歯車の歯数を同一
歯数に構成させてキャリア50を入力回転体として回転
中心軸100を中心にキャリア50を正方向に1回転さ
せた場合は、キャリア50の回転に対して平歯車10と
平歯車11は回転伝達比率が成立されていない構成のた
めに平歯車10と平歯車11には回転運動が伝達されず
平歯車10と平歯車11は回転されない。又、平歯車1
1を出力回転体としながら回転中心軸100を中心に平
歯車11を正方向に回転させようとした場合は平歯車1
0は平歯車11と同一方向に同一回転角速度で回転され
る可能性がある。しかし平歯車10を絶対的な固定歯車
とした場合は平歯車11と10は回転されないと仮定し
ておく。この説明で意味させたことは入力回転体から成
るキャリア50は回転できるが出力回転体からなる平歯
車11は回転できないと仮定したものである。
【0034】なぜ平歯車11(出力回転体)が回転でき
ないかを解析すると平歯車11を時計回りに回転させよ
うとすると、その回転力は平歯車12と13に対して回
転中心軸311を中心に反時計回りに回転させる回転力
が働き、更に平歯車12は平歯車10に対して時計回り
に回転させようとする回転力が働くと同時に平歯車12
は平歯車10の外周を回転中心軸100を中心に反時計
回りに転がり回転しようとする回転力が働いてキャリア
50を回転中心軸100を中心に反時計回りに回転させ
ようとする第1回転力が働く。しかし一方では平歯車1
1の時計回りの回転力は平歯車12と13を経由しなが
らキャリア50を回転中心軸100を中心に時計回りに
回転させようとす第2回転力が働く。従ってキャリア5
0には回転中心軸100を中心に反時計回りの第1回転
力と時計回りの第2回転力の相反する方向の回転力が働
き、前記第1回転力と第2回転力が完全に等分比率で均
衡する大きさの回転力の場合は回転抵抗は最大限とな
り、少なくてもキャリア50の回転は完全に阻止され、
平歯車11(出力回転体)側からキャリア50(入力回
転体)を回転させる事は不可能と理解(仮定)する。
又、平歯車の歯数を相対的に変化させて前記第1回転力
と第2回転力の均衡を変化させて僅かに非等分比率の状
態を構成させた場合であっても回転抵抗を比較的大きい
状態にする事が可能と理解しておく。この第1回転力と
第2回転力との均衡及び僅かな不均衡を回転抵抗手段の
第2要素としておく。
【0035】また前記のように平歯車10,11,1
2,13の歯数を同一にした構成の場合にはキャリア5
0と平歯車10間又はキャリア50と平歯車11間には
減速比率と増速比率を含めた回転伝達比率が生じていな
いが、前記それぞれの平歯車の歯数を僅かに異ならせて
相対的な歯数比率を設けて、キャリア50と平歯車10
間,又はキャリア50と平歯車11間,又は平歯車10
と平歯車11間に対して回転伝達比率を僅かに設ける事
によって少なくてもキャリア50(入力回転体)を回転
させる事によって平歯車11(出力回転体)を回転させ
る事ができると理解すると同時に回転伝達比率を僅かに
設けた構成にあっても平歯車11(出力回転体)側から
キャリア50(入力回転体)を回転させる場合は回転抵
抗は比較的大きい状態にする事が可能と理解しておく、
この回転伝達比率の無い構成と回転伝達比率を僅かに設
けた構成を増減速機から成る回転抵抗手段の第3要素と
しておく。
【0036】次に前記9図を用いた本発明の回転動力伝
達機構の第1実施形態を用いた第1構成例を説明する。
同図の平歯車10の歯数を30,平歯車11の歯数を3
2,平歯車12の歯数を32,平歯車13の歯数を30
として構成させた場合で、キャリア50(入力回転体)
を時計回りに1回転させると、軸支手段90と平歯車1
0に対して平歯車11(出力回転体)は同一方向の時計
回りに31/256回転(1/9回転にも満たない減速
比率)で回転伝達される減速機が成立される。更に平歯
車11を時計回り又は反時計回りに回転させようとして
も回転される事のないセルフロック機能のと同様の現象
を生じさせる事ができる。
【0037】この現象は前記回転抵抗手段の第2要素か
らなる均衡比率が1:1とは異なりながらも均衡に対し
て接近した状態になった事と前記回転抵抗手段の第3要
素から成る回転伝達比率が相対的に大きな比率の増減速
比となった事と前記回転抵抗手段の第1要素とを相対的
に設けて構成させた事によってセルフロック機能をも得
る事が可能となっている。この構成を利用すると、平歯
車11を時計回りに1回転させるとキャリア50は時計
回りに増速比率で回転される増速機を成立させる事も第
2要素と第3要素の設定の仕方によっては可能となるが
回転抵抗はやや大きくなる。
【0038】次に同図を用いた本発明の回転動力伝達機
構の第2構成例を説明する。前記第1構成例と異なる所
は同図の平歯車10の歯数を32,平歯車11の歯数を
30,平歯車12の歯数を30,平歯車13の歯数を3
2として構成させたところである。(前記第1構成例記
載の平歯車の歯数を用いた場合は平歯車10を回転中心
軸100を中心に回転自在に軸支させ平歯車11を相対
的に固定させて構成させたものと同一となる。) この場合はキャリア50(入力回転体)を時計回りに1
回転させると、軸支手段90と平歯車10に対して平歯
車11は反時計回りに31/225回転(1/8回転に
も満たない減速比率)で回転伝達される減速機が成立さ
れる。更に平歯車11(出力回転体)を時計回り又は反
時計回りに回転させようとしても回転される事のないセ
ルフロック機能と同様の現象を生じさせる事ができる。
【0039】又、この構成を利用すると、平歯車11を
時計回りに1回転させてキャリア50を反時計回りに増
速比率で回転させる増速機を成立させる事も前記第2要
素と第3要素の設定の仕方によっては可能となるが回転
抵抗はやや大きくなる。前記第1構成例と第2構成例の
説明により本発明の回転動力伝達機構の構成の第1実施
形態については回転抵抗手段の第1要素と第2要素と第
3要素によって少なくても構成されている主旨である。
【0040】次に同図を用いた本発明の回転動力伝達機
構の第3構成例を説明する。前記第1構成例と異なると
ころは平歯車10の歯数を28,平歯車11の歯数を3
2,平歯車12の歯数を32,平歯車13の歯数を28
として構成させた所であり、キャリア50(入力回転
体)を時計回りに1回転させると、軸支手段90と平歯
車10に対して平歯車11(出力回転体)は同一時計回
りに15/64回転(1/5回転にも満たない減速比
率)で回転伝達される減速機が成立される。更に平歯車
11を時計回り又は反時計回りに回転させようとしても
回転される事のないセルフロック機能と同様の現象を生
じさせる事ができる。
【0041】次に同図を用いた本発明の回転動力伝達機
構の第4構成例を説明する。前記第3構成例と異なると
ころは平歯車10の歯数を32,平歯車11の歯数を2
8,平歯車12の歯数を28,平歯車13の歯数を32
として構成させた所であり、キャリア50(入力回転
体)を時計回りに1回転させると、軸支手段90と平歯
車10に対して平歯車11(出力回転体)は反時計回り
に15/49回転(1/4回転にも満たない減速比率)
で回転伝達される減速機が成立される。更に平歯車11
を時計回り又は反時計回りに回転させようとしても回転
されないセルフロック機能と同様の現象を生じさせる事
ができる。
【0042】次に同図を用いた本発明の回転動力伝達機
構の第5構成例を説明する。前記第1構成例と異なると
ころは平歯車10の歯数を16,平歯車11の歯数を1
8,平歯車12の歯数を18,平歯車13の歯数を16
として構成させた所であり、キャリア50(入力回転
体)を時計回りに1回転させると、軸支手段90と平歯
車10に対して平歯車11(出力回転体)は同一時計回
りに17/81回転(1/5回転にも満たない減速比
率)で回転伝達される減速機が成立される更に平歯車1
1を同一時計回り又は反時計回りに回転させようとして
も回転される事のないセルフロック機能と同様の現象を
生じさせる事ができる。
【0043】次に同図を用いた本発明の回転動力伝達機
構の第6構成例を説明する。前記第4構成例と異なると
ころは平歯車10の歯数を18,平歯車11の歯数を1
6,平歯車12の歯数を16,平歯車13の歯数を18
として構成させた所であり、キャリア50(入力回転
体)を時計回りに1回転させると、軸支手段90と平歯
車10に対して平歯車11(出力回転体)は反時計回り
に17/64回転(1/4回転にも満たない減速比率)
で回転伝達される減速機が成立される。更に平歯車11
を時計回り又は同一反時計回りに回転させようとしても
回転される事のないセルフロック機能と同様の現象を生
じさせる事ができる。
【0044】次に同図を用いた本発明の回転動力伝達機
構の第7構成例を説明する。前記第1構成例と異なると
ころは同図の平歯車10の歯数を30,平歯車11の歯
数を31,平歯車12の歯数を30,平歯車13の歯数
を30として構成させた場合であり、此の場合は、平歯
車12と平歯車13は同一歯数の為に1つの歯車として
構成させる事もできる。また平歯車10と平歯車11の
何れか又は他の歯車を転位歯車として構成すれば歯車間
での噛み合いは自在となる。此の場合もキャリア50
(入力回転体)を時計回りに1回転させると、軸支手段
90と平歯車10に対して平歯車11(出力回転体)は
時計回りに減速比率で減速回転される減速機が成立され
る。更に平歯車11を同一時計回り又は反時計回りに回
転させようとしても回転される事のないセルフロック機
能と同様の現象を生じさせる事ができる。
【0045】次に前記図9の第1実施形態を活用した本
発明の回転動力伝達機構の第2実施形態について説明す
る。図10は本発明の回転動力伝達機構の構成を示す第
2実施形態の略図である。同図の第2実施形態において
も前記図9の第1実施形態で説明した回転抵抗手段の第
1,第2,第3要素を活用した所は同一であり、前記図
9の第1実施形態と異なるところは、前記図9の構成に
対して更に回転中心軸100と311とは異なる回転中
心軸であって回転中心軸100と311とは略平行な距
離を設けられた回転中心軸141を中心にキャリア50
に対してそれぞれ相対的に独立回転自在に軸支される複
数の平歯車14と複数の平歯車15とを設け、平歯車1
0と平歯車14間,平歯車14と平歯車12間,平歯車
11と平歯車15間,平歯車13と平歯車15間をそれ
ぞれ噛み合わせて構成させた点である。
【0046】同図において、平歯車10の歯数を40,
平歯車11の歯数を32,平歯車12の歯数を20,平
歯車13の歯数を12,平歯車14の歯数を12,平歯
車15の歯数を20として構成させた場合は、キャリア
50(入力回転体)を回転中心軸100を中心に時計回
りに1回転させると、軸支手段90と平歯車10に対し
て平歯車11(出力回転体)は同一時計回りに略1/4
回転の減速比率で減速回転される減速機となる。更に平
歯車11を同一時計回り又は反時計回りに回転させよう
としても回転される事のないセルフロック機能と同様の
現象を生じさせる事ができる。また、前記第2実施形態
の構造を変化させて平歯車10を回転中心軸100を中
心に回転自在に軸支させ平歯車11を軸支手段90に対
して相対的に固定させて構成させ、キャリア50(入力
回転体)を回転中心軸100を中心に時計回りに1回転
させると、軸支手段90と平歯車11に対して平歯車1
0(出力回転体)は反時計回りに減速比率で減速回転さ
れる減速機となる。更に平歯車10を時計回り又は同一
反時計回りに回転させようとしても回転される事のない
セルフロック機能と同様の現象を生じさせる事ができ
る。
【0047】次に前記図10の第2実施形態の他の実施
形態について説明する。図11は本発明の回転動力伝達
機構の他の第2実施形態を示す略図である。同図におい
ても前記回転抵抗手段の第1,第2,第3要素を活用し
た所は同一であり、前記図10の第2実施形態と異なる
ところは、前記図10の構成に対して回転中心軸100
と311とは異なる回転中心軸であって回転中心軸10
0と311とは略平行な距離を設けられた回転中心軸1
51を新たに設け、回転中心軸151を中心にキャリア
50に対して回転自在に平歯車15を軸支させて構成さ
せた点である。
【0048】同図において平歯車10の歯数を35,平
歯車11の歯数を24,平歯車12の歯数を18,平歯
車13の歯数を18,平歯車14の歯数を20,平歯車
15の歯数を16として構成させ、キャリア50(入力
回転体)を回転中心軸100を中心に時計回りに1回転
させると、軸支手段90と平歯車10に対して平歯車1
1(出力回転体)は反時計回りに11/24回転(1/
3にも満たない減速比率)の減速比率で減速回転される
減速機となる。更に平歯車11を時計回り又は同一反時
計回りに回転させようとしても回転される事のないセル
フロック機能と同様の現象を生じさせる事ができる。
又、前記構造を変化させて平歯車10を回転中心軸10
0を中心に回転自在に軸支させ平歯車11を軸支手段9
0に固定させて構成させ、キャリア50(入力回転体)
を回転中心軸100を中心に時計回りに1回転させる
と、軸支手段90と平歯車11に対して平歯車10(出
力回転体)は時計回りに減速比率で減速回転される減速
機となる。更に平歯車10を同一時計回り又は反時計回
りに回転させようとしても回転される事のないセルフロ
ック機能と同様の現象を生じさせる事ができる。
【0049】次に前記図9の第1実施形態を活用した本
発明の回転動力伝達機構の第3実施形態について説明す
る。図12は本発明の回転動力伝達機構の構成を示す第
3実施形態の略図である。第3実施形態においても前記
回転抵抗手段の第1,第2,第3要素を活用した所は同
一であり、前記図9の第1実施形態と異なるところは、
前記図9の構成に対して、更に回転中心軸100を中心
に回転自在に軸支される平歯車16と回転軸34と、回
転中心軸100と311とは異なる回転中心軸であって
回転中心軸100と311とは略平行な距離を設けられ
た回転中心軸141を中心にキャリア50に対して相対
的に回転自在に軸支される複数の回転軸33と複数の平
歯車14と複数平歯車15とを設け、回転軸33と平歯
車14と平歯車15間を相対的に固定し、平歯車16と
回転軸34間を相対的に固定し、平歯車11と平歯車1
4間,平歯車15と平歯車16間をそれぞれ噛み合わせ
て構成させた点である。
【0050】同図において、平歯車10の歯数を30,
平歯車11の歯数を20,平歯車12の歯数を20,平
歯車13の歯数を30,平歯車14の歯数を25,平歯
車15の歯数を20,平歯車16の歯数を25として構
成させ、キャリア50(入力回転体)を回転中心軸10
0を中心に時計回りに1回転させると、軸支手段90と
平歯車10に対して平歯車16(出力回転体)は反時計
回りに1/3回転にも満たない減速比率で減速回転され
る減速機となる。更に平歯車16を時計回り又は同一反
時計回りに回転させようとしても回転される事のないセ
ルフロック機能と同様の現象を生じさせる事ができる。
但しこの歯数比率による構成の場合は平歯車11はセル
フロックされず正逆いずれに回すこともできるため平歯
車11を入力回転体として構成させる事もできる。ま
た、前記第3実施形態の構造を変化させて平歯車10を
回転中心軸100を中心に回転自在に軸支させ平歯車1
6を軸支手段90に対して相対的に固定させて、キャリ
ア50(入力回転体)を回転中心軸100を中心に時計
回りに1回転させると、軸支手段90と平歯車16に対
して平歯車10(出力回転体)は同一時計回りに減速比
率で減速回転される減速機となる。更に平歯車10を同
一時計回り又は反時計回りに回転させようとしても回転
される事のないセルフロック機能と同様の現象を生じさ
せる事ができる。
【0051】次に前記図9の第1実施形態を活用した本
発明の回転動力伝達機構の第4実施形態について説明す
る。図13は本発明の回転動力伝達機構の構成を示す第
4実施形態の略図である。第4実施形態においても前記
回転抵抗手段の第1,第2,第3要素を活用した所は同
一であり、前記図9の第1実施形態と異なるところは、
前記図9の構成に対して、更に回転中心軸100を中心
に回転自在に軸支される平歯車16と平歯車17と、回
転中心軸100と311とは異なる回転中心軸であって
回転中心軸100と311とは略平行な距離を設けられ
た回転中心軸141を中心にキャリア50に対して回転
自在に軸支される複数の回転軸33と複数の平歯車14
と複数平歯車15とを設け、更に回転軸33と平歯車1
4と平歯車15とを相対的に固定し、平歯車11と平歯
車17間を固定し、平歯車17と平歯車14間及び平歯
車15と平歯車16間をそれぞれ噛み合わせて構成させ
た点である。
【0052】同図において平歯車10の歯数を24,平
歯車11の歯数を25,平歯車12の歯数を16,平歯
車13の歯数を15,平歯車14の歯数を16,平歯車
15の歯数を24,平歯車16の歯数を16,平歯車1
7の歯数を24として構成させ、キャリア50(入力回
転体)を回転中心軸100を中心に時計回りに1回転さ
せると、軸支手段90と平歯車10に対して平歯車16
(出力回転体)は反時計回りに1回転を越える増速比率
で増速回転される増速機となる。更に平歯車16を時計
回り又は同一反時計回りに回転させようとしても回転さ
れる事のないセルフロック機能と同様の現象を生じさせ
る事ができる。また、前記第4実施形態の構造を変化さ
せて平歯車10を回転中心軸100を中心に回転自在に
軸支させ平歯車16を軸支手段90に対して相対的に固
定させて、キャリア50(入力回転体)を回転中心軸1
00を中心に時計回りに1回転させると、軸支手段90
と平歯車16に対して平歯車10(出力回転体)は同一
時計回りに僅かな減速比率で減速回転される減速機とな
る。更に、平歯車10を同一時計回り又は反時計回りに
回転させようとしても回転される事のないセルフロック
機能と同様の現象を生じさせる事ができる。
【0053】次に前記図9の第1実施形態を活用した本
発明の回転動力伝達機構の第5実施形態について説明す
る。図14は本発明の回転動力伝達機構の構成を示す第
5実施形態の略図である。第5実施形態においても前記
回転抵抗手段の第1,第2,第3要素を活用した所は同
一であり、前記図9の第1実施形態と異なるところは前
記図9の構成に対して更に回転中心軸100を中心に回
転自在に軸支される傘歯車20と傘歯車21とキャリア
51と回転軸35と、回転中心軸100とは異なる回転
中心軸であって回転中心軸100に対して相対角度を有
する回転中心軸221を中心にキャリア51に対して相
対的に独立回転自在に軸支される傘歯車22と傘歯車2
3とを設け、傘歯車20と平歯車11間,キャリア51
と回転軸35間を固定し、傘歯車22と傘歯車23に対
して傘歯車20と傘歯車21とを噛み合わせて構成させ
た点である。
【0054】同図において、平歯車10の歯数を20,
平歯車11の歯数を12,平歯車12の歯数を12,平
歯車13の歯数を20,傘歯車20と21と22と23
の歯数を20として構成させ、キャリア50(入力回転
体)を回転中心軸100を中心に時計回りに1回転させ
ると、軸支手段90と平歯車10に対してキャリア51
(出力回転体)は反時計回りに1/3回転に近い減速比
率で減速回転される減速機となる。更にキャリア51を
時計回り又は同一反時計回りに回転させようとしても回
転される事のないセルフロック機能と同様の現象を生じ
させる事ができる。 但し、この歯数比率の構成の場合
は平歯車11,傘歯車20,21はセルフロックせれず
正方向にも逆方向にも回転自在であり従って平歯車11
又は傘歯車20又は21を入力回転体として構成させる
事もできる。また、前記第5実施形態の構造を変化させ
て平歯車10を回転中心軸100を中心に回転自在に軸
支させキャリア51を軸支手段90に対して相対的に固
定させ、キャリア50(入力回転体)を回転中心軸10
0を中心に時計回りに1回転させると、軸支手段90と
キャリア51に対して平歯車10(出力回転体)は同一
時計回りに僅かな減速比率で減速回転される減速機とな
る。更に平歯車10を同一時計回り又は反時計回りに回
転させようとしても回転される事のないセルフロック機
能と同様の現象を生じさせる事ができる。
【0055】次に前記図9の第1実施形態を活用した本
発明の回転動力伝達機構の第6実施形態について説明す
る。図15は本発明の回転動力伝達機構の構成を示す第
6実施形態の略図である。第6実施形態においても前記
回転抵抗手段の第1,第2,第3要素を活用した所は同
一であり、前記図9の第1実施形態と異なるところは前
記図9の構成の固定される平歯車10の代替えとして前
記図3に示したラック盤40を軸支手段90に対して相
対的に固定して設け、回転中心軸311を中心に回転自
在であると共に回転軸31に対して相対的に固定される
キャリア52を設け、平歯車12を回転中心軸311と
は異なる回転中心軸であって回転中心軸311とは相対
角度を有する回転中心軸121を中心にキャリア52に
対して相対的に回転自在に軸支させ、ラック盤40のラ
ック歯1と平歯車12とを噛み合わせて構成させ、更に
回転中心軸100とは略平行な距離を有した回転中心軸
151を中心にキャリア50に対して相対的に回転自在
に軸支される平歯車15を設け、平歯車11と平歯車1
2の双方に対して平歯車15を噛み合わせて構成させた
点である。
【0056】同図の構成において平歯車12と13と1
5の歯数を12,平歯車11の歯数を16として構成さ
せ、キャリア50(入力回転体)を時計回りに1回転さ
せると、軸支手段90とに対してラック盤40のラック
歯1に対して平歯車12は噛み合いを保ちながら相対的
に揺動運動から成る往復スライド運動(回転抵抗手段の
第1要素に含まれる滑り摩擦抵抗を伴う滑り運動を意味
している)と回転中心軸121を中心に揺動運動から成
る往復回転運動(回転抵抗手段の第1要素に含まれる回
転運動を意味している。)され、回転中心軸311を中
心にキャリア50に対してキャリア52と回転軸31と
平歯車13は相対的な方向(例えば相対的な反時計回
り)に回転され平歯車13の回転伝達を受ける平歯車1
5は回転中心軸151を中心にキャリア50に対して相
対的に時計回りに回転され平歯車15の回転伝達を受け
る平歯車11(出力回転体)は回転中心軸100を中心
に軸支手段90とラック盤40に対して時計回りに1/
7付近の減速比率で減速回転される減速機となる。更に
平歯車11側から平歯車11を同一時計回り又は反時計
回りに回転させようとしても回転される事のないセルフ
ロック機能と同様の現象を生じさせる事ができる。
【0057】特に同図の構成で平歯車11側から平歯車
11を回転させようとする場合はその回転力はラック盤
40に対して回転中心軸311を中心にキャリア52を
回転させようとする力が生じるがラック盤40が固定さ
せている事とラック盤40に噛み合う平歯車12の歯を
例えばマイナス(−)形状の手回しドライバーと仮定し
た場合はラック盤40のラック歯1に対して平歯車12
の歯でねじれ方向に回転させようとする力が働き相互の
歯間では大きな加圧力が生じるだけでありラック盤40
を回転させる事が出来ない状態が生じる。このねじれ方
向に回転させようとする力及び回転抵抗を回転抵抗手段
の第4要素と理解する事も出来る。
【0058】また、前記第6実施形態の構造を変化させ
てラック盤40を回転中心軸100を中心に回転自在に
軸支させ平歯車11を軸支手段90に対して相対的に固
定させて構成させた場合は、キャリア50(入力回転
体)を回転中心軸100を中心に時計回りに1回転させ
ると、軸支手段90と平歯車11に対してラック盤40
(出力回転体)は反時計回りに僅かな減速比率で減速回
転される減速機となる。更にラック盤40を時計回り又
は同一反時計回りに回転させようとしても回転される事
のないセルフロック機能と同様の現象を生じさせる事が
できる。
【0059】次に本発明の回転動力伝達機構の第7実施
形態について説明する。図16は本発明の回転動力伝達
機構の構成を示す第7実施形態の略図である。同図に示
す第7実施形態においても前記回転抵抗手段の第1要素
と第4要素を活用した所は同一である。同図において
は、回転中心軸100を中心に軸支手段90に対して相
対的に回転自在に軸支される前記図3記載のラック盤4
0と回転軸30と、回転中心軸100とは異なる回転中
心軸であって略平行な距離を設けられた回転中心軸31
1を中心に軸支手段91に対して相対的に回転自在に軸
支されるキャリア52と回転軸31と、ラック盤40の
ラック歯1と噛み合い回転伝達自在に接続され回転中心
軸311とは異なる回転中心軸であって回転中心軸31
1に対して相対角度を有した回転中心軸121を中心に
キャリア52に具備される両端のアーム75と76の間
でキャリア52に対して相対的にそれぞれ独立回転自在
に軸支される複数の歯車から成る平歯車12と平歯車1
3とを具備させ、ラック盤40と回転軸30間,キャリ
ア52と回転軸31間を固定して構成させ、平歯車12
と13間は接触されるか又は僅かなクリアランスを設け
て接近される位置構成にさせて平歯車12と13の双方
の歯の幅は6mm程度とし双方の歯数は20としたもの
である。又、回転中心軸100と回転中心軸311間の
距離を30mm程度とした構成である。
【0060】此の構成の場合は、ラック盤40(入力回
転体)を時計回りに1回転させると軸支手段90に対し
てキャリア52(出力回転体)は同一時計回りに1回転
され1分の1の回転伝達比率となりながら、キャリア5
2側から正方向又は逆方向に回転させようとしても回転
される事のないセルフロック機能と同様の現象を生じさ
せる事ができる。
【0061】此のセルフロック機能を得る事の出来る理
由は、ラックギヤ40が回転される事によって、平歯車
12と13は回転中心軸121を中心に正方向と逆方向
に往復回転運動されると共にラック盤40のラック歯1
の矢印で示す歯筋E方向に相対的に往復スライド運動を
繰り返されながらキャリア52はラック盤40のラック
歯1と噛み合う平歯車12と13によって回転伝達を受
けて回転中心軸311を中心に回転される事になる。ま
た、平歯車12と13を回転中心軸121を中心にそれ
ぞれ独立回転自在にさせた事と接近させた事によってキ
ャリア52側からキャリア52を回転させようとすると
ラック盤40のラック歯1に対して平歯車12と13は
回転中心軸121を中心に一方は正方向に他の一方は逆
方向にそれぞれ相反する方向に回転しようとする回転力
が働きラック盤40のラック歯1を平歯車12と13で
挟み込む方向に加圧力を働かせる事が出来る。即ちラッ
ク歯1と平歯車12と13の歯同士が噛み合い位置で相
対的に加圧力が増加され、噛み合い位置における回転と
スライドの往復運動を阻止しようとする摩擦力となる。
従って噛み合い位置を移動しながら相対的に回転伝達さ
れるべき歯間では移動出来ないほどの加圧力と摩擦力に
よる抵抗が生じる為にセルフロック機能として現れる事
になる。此の相対的に挟み込む事によって回転抵抗を生
じさせる回転抵抗手段を第5要素としておく。
【0062】又、同図の構成は、回転中心軸100と回
転中心軸311間に距離を設けずに同一軸上にした場合
はラック盤40とキャリア52のいずれからでも回転抵
抗を伴わずに回転伝達が出来る事になる。又、回転中心
軸100と回転中心軸311を同一軸上にした状態から
同図の矢印で示した略平行な方向Gに対して回転中心軸
100と回転中心軸311の少なくてもいずれかの回転
中心軸を移動させ両軸間の相対距離を増加又は減少自在
な回転中心軸位置移動手段を設ける事によってラック盤
40を回転させる事を自在にしながらキャリア52側か
らの回転入力に対して回転抵抗を自在に増減出来る回転
動力伝達機構とする事もできる。要するにセルフロック
機能と回転抵抗を無段階に増減させる事が可能となる。
【0063】次に本発明の回転動力伝達機構の前記第7
実施形態を基にした他の実施形態について説明する。図
17は本発明の回転動力伝達機構の構成を示す実施形態
の略図である。同図に示す実施形態においては前記図1
6及び第7実施形態で示した回転抵抗手段の第5要素を
含めて前記第1要素と第4要素を用いた構成にはかわり
はなくセルフロック機能も同様であり前記図16で示し
た構成と略同一である。図17において前記図16に示
した構成と異なるところは、ラック歯1を複数平行に設
けられて構成される前記図3記載のラック盤40に対し
て、更にラック歯1の歯並び方向とは異なる歯並び方向
であってラック歯1の歯並び方向に対して略90°異な
る方向(角度)にラック歯2を複数平行に並べて設け前
記ラック歯1とラック歯2を具備して構成させたラック
盤40と、ラック盤40のラック歯2と噛み合い回転伝
達自在に接続され回転中心軸311と121とは異なる
回転中心軸であって回転中心軸311と121に対して
相対角度を有した回転中心軸141を中心にキャリア5
2に対して相対的にそれぞれ独立回転自在に軸支される
複数の歯車から成る平歯車14と平歯車15とを具備さ
せ、ラック盤40に具備されるラック歯2に対して平歯
車14と平歯車15とを更に噛み合わせて構成させた点
である。
【0064】此の構成の場合も、ラック盤40(入力回
転体)を時計回りに1回転させるとキャリア52(出力
回転体)は同一時計回りに1回転され1分の1の回転伝
達比率となりながら、キャリア52側から正方向又は逆
方向に回転させようとしても回転される事のないセルフ
ロック機能と同様の現象を生じさせる事ができる。此の
機構の特徴は前記図3と図16で示したラック盤40に
対して、更に複数のラック歯2を設けた事と、ラック歯
2に噛み合う平歯車14,15とを設けた事によってラ
ック盤40(入力回転体)から伝達される回転力を平歯
車12,13,14,15の4つの平歯車で分割して受
ける事が出来る。またキャリア52(出力回転体)側か
ら伝達される回転力に対しても平歯車12,13,1
4,15と噛み合うラック盤40のラック歯1とラック
歯2が分割して受ける事が出来るために回転伝達とセル
フロック機能の両方の機能を保ちながら強度と耐久性を
高める事が可能となる点である。
【0065】又、前記図17に示したラック盤40に具
備されるラック歯1は回転中心軸121に対して矢印で
示す略平行な歯筋Eとし、ラック歯2は回転中心軸14
1に対して矢印で示す略平行な歯筋Dと成るように構成
させたが、図17記載の平歯車12,13,14,15
のそれぞれを前記図4で示したヘリカル歯車(例えば、
右又は左ねじれ角度の歯を具備した歯車)で構成させ、
ラック盤40に具備されるラック歯1とラック歯2を前
記ヘリカル歯車に噛み合うように配置させる事も出来る
が、この場合の歯筋は前記歯筋E又はDとは異なる方向
となる。
【0066】図18は、前記図17で示した実施形態の
ラック歯1とラック歯2を具備したラック盤40の一実
施形態である。同図においては、回転中心軸100を中
心に回転自在に軸支にされる円盤状の外形を有する回転
体80に対して円盤状の外形を有する複数のラック歯1
を有するラック盤45と、ラック歯1の歯並び方向とは
異なる歯並び方向の複数のラック歯2を有するラック盤
46とを設けて回転体80に対してラック盤45とラッ
ク盤46とを具備させて全体としてラック盤40を構成
させたものである。この構成は回転体80に複数のラッ
ク歯1と複数のラック歯2とを成形させてラック盤40
を構成させたり、回転体80に対してラック盤45とラ
ック盤46を固定又は回転中心軸100とは異なる中心
軸Jを中心に回転体80に対して回動自在に軸支させて
ラック盤40を構成させる事も出来る。図18で示すラ
ック盤40を前記図17記載のラック盤40に用いる事
も出来る。
【0067】図19は、前記図18で示した実施形態の
ラック歯1とラック歯2をヘリカル歯車に噛み合うラッ
ク歯とした構成であり前記図18で示したラック歯1と
ラック歯2の歯筋方向を更に45°傾けて、ヘリカル歯
車と噛み合わせる事も可能に構成させた点である。
【0068】次に本発明の回転動力伝達機構の第8実施
形態について説明する。図20は本発明の回転動力伝達
機構の構成を示す第8実施形態の略図である。同図に示
す第8実施形態においても前記回転抵抗手段の第1要素
と第4要素を活用した所は同一である。同図において
は、回転中心軸100を中心に軸支手段90に対して相
対的に回転自在に軸支される前記図3で示したラック盤
40と回転軸30と、回転中心軸100とは異なる回転
中心軸であって略平行な距離を設けられた回転中心軸3
11を中心に軸支手段91に対して相対的に回転自在に
軸支されるキャリア52と回転軸31と、ラック盤40
のラック歯1と噛み合い回転伝達自在に接続され回転中
心軸311とは異なる回転中心軸であって回転中心軸3
11に対して相対角度を有した回転中心軸601を中心
にキャリア52に対して回転自在に軸支されるヘリカル
歯車(右ねじれ角度の歯を具備した外歯歯車)60を具
備し、ラック盤40と回転軸30間,キャリア52と回
転軸31間を固定して構成される第1機構と、回転中心
軸311を中心に軸支手段91に対して相対的に回転自
在に軸支される前記図3で示したラック盤41と、回転
中心軸311とは異なる回転中心軸であって略平行な距
離を設けられた回転中心軸366を中心に軸支手段92
に対して相対的に回転自在に軸支されるキャリア53と
回転軸36と、ラック盤41のラック歯1と噛み合い回
転伝達自在に接続され回転中心軸366とは異なる回転
中心軸であって回転中心軸366に対して相対角度を有
した回転中心軸611を中心にキャリア53に対して回
転自在に軸支されるヘリカル歯車(右ねじれ角度の歯を
具備した外歯歯車)61を具備し、キャリア53と回転
軸36間を固定して構成される第2機構とを相対的に具
備し、 ラック盤40に具備されるラック歯1の歯並び
方向に対してラック盤41に具備されるラック歯1の歯
並び方向を相対的に90°異ならせて位置させ、回転軸
31とラック盤41間を回転伝達自在に固定して接続さ
せ、回転中心軸100と311間及び回転中心軸311
と366間のそれぞれの相対距離を30mm程にした構
成である。
【0069】此の構成の場合はラック盤40(入力回転
体)を時計回りに1回転させると、軸支手段92に対し
てキャリア53(出力回転体)は同一時計回りに1回転
され1/1の回転伝達比率となりながら、キャリア53
側から正方向又は逆方向に回転させようとしても回転さ
れる事のないセルフロック機能と同様の現象を生じさせ
る事ができる。
【0070】此のセルフロック機能を得る事の出来る理
由は、前記第6,第7実施形態で説明したようにラック
盤40とヘリカル歯車60間と、ラック盤41とヘリカ
ル歯車61間で相対的に往復スライド運動と往復回転運
動される事は同一であるが、この運動はラック盤の1回
転されるうちにヘリカル歯車はスライド速度の加速減速
と回転運動の加速減速を繰り返される。又スライド速度
が最高速度に達する時は回転運動はゼロとなり、回転速
度が最高速度に達する時はスライド速度はゼロとなる。
スライド速度と回転速度のいずれかが最高速度となる噛
み合い位置の前後付近にあってはスライドと回転の両方
の運動が生じられ相互に噛み合う歯間ではスライドと回
転の相互作用による摩擦抵抗が相乗的に大きくなり、此
の相互作用による摩擦抵抗を回転抵抗手段の第6要素と
して用いる事が出来る。
【0071】更に、スライド速度が最高速度に成る位置
の場合は前記第6実施形態で説明されるようにラック盤
と噛み合うヘリカル歯車がマイナス(−)ドライバーに
似た働きとなって前記回転抵抗手段の第4要素を用いた
構成が成立される。同図の構成においては、ラック盤4
0とヘリカル歯車60間の回転伝達で前記第4要素又は
第6要素の生じてない時はラック盤41とヘリカル歯車
61間の回転伝達で第4要素又は第6要素による回転抵
抗が増加され、ラック盤41とヘリカル歯車61間の回
転伝達で前記第4又は第6要素が生じない時はラック盤
40とヘリカル歯車60間の回転伝達で第4又は第6要
素による回転抵抗が増加される。従って交互に第4要素
又は第6要素による回転抵抗が増加されてラック盤40
とキャリア53間の回転伝達では常に回転抵抗を生じさ
せる事を可能にしている。更に平歯車とは異なるヘリカ
ル歯車を用いた事によって複数のラック歯1に対してヘ
リカル歯車の複数の歯を同時に噛み合わせる事が出来る
ため摩擦抵抗を増加させる用途では回転抵抗を増加させ
る事の出来る回転抵抗手段の第7要素とする事が出来
る。
【0072】又、ラック盤40からキャリア53に回転
力を伝達する場合はヘリカル歯車60と61はスライド
も回転も自在であるが、キャリア53からラック盤40
に回転力を伝達する場合は特に前記第4要素と第6要素
と第7要素による摩擦抵抗が大きくなりセルフロック機
能を得る事が可能となりやすい。又、同図の構成におい
てラック盤40とラック盤41に具備されるラック歯1
の歯並び方向を同一にし、ラック盤40のラック歯1に
対して噛み合うヘリカル歯車60だけを左ねじれ歯を具
備したヘリカル歯車として構成させても同一の機能を得
る事が出来る。又、同図の構成においても前記第7実施
形態と同様に回転中心軸の相対位置を略平行移動自在に
する回転中心軸位置移動手段を設けて構成させる事によ
っても前記第7実施形態で示した回転抵抗を増減自在に
する事も出来る。
【0073】次に本発明の回転動力伝達機構の第9実施
形態について説明する。図21と図22は本発明の回転
動力伝達機構の構成を示す第9実施形態の略図である。
図21と図22に示す第9実施形態においても前記回転
抵抗手段の第1要素と第4要素を活用した所は同一であ
る。図21,22においては、軸支手段90に対して相
対的に固定される傘歯車20と、回転中心軸100を中
心に軸支手段90と傘歯車20に対して相対的に回転自
在に軸支されるキャリア51と、回転中心軸100とは
異なる回転中心軸であって相対角度を有する回転中心軸
601を中心にキャリア51に対して回転自在に軸支さ
れる回転軸37とヘリカル歯車60(右ねじれ角度45
°の歯を具備するねじれ歯車)と複数の傘歯車22と2
3とを具備し、回転軸37と傘歯車22とヘリカル歯車
60とを固定し、傘歯車20に対して傘歯車22と23
とを噛み合わせ、更に回転中心軸100と同軸上の回転
中心軸521を中心に軸支手段91に対して相対的に回
転自在に軸支されるキャリア52と、回転中心軸521
とは異なる回転中心軸であって相対角度を有する回転中
心軸611を中心にキャリア52に対して回転自在に軸
支されるヘリカル歯車61(右ねじれ角度45°歯を具
備するねじれ歯車)を設けて、ヘリカル歯車60とヘリ
カル歯車61とを噛み合わせて構成し、傘歯車20と2
1と22の歯数を20として構成させた実施形態であ
る。
【0074】此の構成の場合は、キャリア51(入力回
転体)を同図で示す矢印R方向に1回転させるとキャリ
ア52(出力回転体)は同一矢印R方向に1/1の回転
比率で回転される。しかし、キャリア52側から同一矢
印R方向に回転させようとしても回転される事のないセ
ルフロック機能と同様の現象を生じさせることができ
る。このセルフロック機能となり得る理由は、キャリア
51をR方向に1回転させると傘歯車20の回りを傘歯
車22と23が転がり回転されて傘歯車22の回転伝達
を受けてヘリカル歯車60は回転中心軸601を中心に
回転され、ヘリカル歯車61は回転中心軸611を中心
に回転伝達されるがヘリカル歯車60とヘリカル歯車6
1間では相対的に滑り合いによる僅かな回転抵抗を伴う
回転伝達となる。更にヘリカル歯車60とヘリカル歯車
61間の噛み合いによってキャリア52はキャリア51
の回転伝達を受けてキャリア51と同一方向に同一速度
で回転される事になる。
【0075】一方、キャリア52側からキャリア52を
前記R方向に回転させようとするとヘリカル歯車60と
ヘリカル歯車61同士の回転伝達は回転中心軸100と
521を中心に回転伝達される事と、相対的にねじれ合
いによる回転伝達になることと、右ねじれ角度を有した
歯同士の噛み合いの為に噛み合い位置では前記R方向
(右ねじれ歯の方向と同一方向)に回転させようとする
とヘリカル歯車60とヘリカル歯車61の歯同士の噛み
合い部に相対的な加圧力が働いて同図矢印で示すスラス
トS方向に相互に離れようとする現象が生じる。此の現
象を利用し軸支手段90と91によってスラストS方向
に耐えられる構造とさせる事によって相互の歯の噛み合
い部に加圧力を集中させて噛み合い部の滑り摩擦抵抗を
増加させ、回転中心軸601を中心にしたヘリカル歯車
60の回転と回転中心軸611を中心にしたヘリカル歯
車61の回転を阻止する事のできる回転抵抗手段の第7
要素として活用している。
【0076】同図21と22の構成は、セルフロック機
能以外の機能も内在されており、例えばキャリア51を
矢印で示すL方向に回転させてもキャリア52はL方向
に同一速度で回転される。キャリア52側からキャリア
52をL方向に回転させるとキャリア51も同一方向に
同一速度で回転させる事が出来る。従ってL方向にはセ
ルフロック機能を得ることの出来ない機構となる。此の
理由はキャリア52をL方向に回転させるとヘリカル歯
車60とヘリカル歯車61同士は右ねじれ歯車間の噛み
合いの為に噛み合い部分では前記スラストS方向とは反
対方向の相対的に歯同士が食い込み合う方向であって矢
印で示すT方向に加圧力が働いて前記記載のスラストS
方向の加圧が解除され滑らかな回転伝達となるからであ
る。
【0077】此のキャリア52を入力回転体とした場合
はL方向には回転自在でありR方向にはストップされる
為に、正方向には回転自在としながら逆方向には回転不
能とされるラチェットを用いた機構やワンウエイクラッ
チの機能等を含めてバックストップ機構としての機能を
具備した構成としても容易に活用が出来る。又、図21
と22の前記第9実施形態の構造を変化させて傘歯車2
0と軸支手段90を回転中心軸100を中心に他の軸支
手段に対して相対的に回転自在に軸支させて構成させる
事もできる。この場合には、キャリア52を入力回転体
としてR方向に1回転させる事によって傘歯車20も同
一方向に1回転され、更に傘歯車20が同一方向に慣性
回転されている途中にキャリア52の回転を止めた場合
でも傘歯車20はキャリア52に対して回転伝達する事
なく慣性回転を継続する事が出来る。又、傘歯車20を
入力回転体としてR方向に回転させてもキャリア52に
対して回転伝達する事なく自在に回転する事も出来る。
また反対に傘歯車20を入力回転体としてL方向に回転
させるとキャリア52も同一方向に同一速度で回転され
傘歯車20の回転を止めてもキャリア52はL方向への
回転は自在となる。従ってバックストップ機構を活用し
た多様な用途と機能を内在される機構としての活用も自
在となる。
【0078】又、前記ヘリカル歯車60と61を左ねじ
れ歯を具備した歯車として構成させれば前記第9実施形
態で説明したセルフロック機能とバックストップ機能を
得る回転方向は相対的に逆方向とすることが出来る。
又、前記説明される第9実施形態では前記第7実施形態
で説明されるように、回転中心軸100と回転中心軸5
21間の相対距離を増減及び平行移動自在な回転中心軸
位置移動手段を設けて構成させる事も自在である。相対
距離の移動を実施している時でもヘリカル歯車60と6
1間では回転伝達やセルフロック機能やバックストップ
機能も得る事が出来る。
【0079】図23は、前記図21と22の第9実施形
態で説明した回転運動伝達機構の部分的な実施形態であ
り、同図(a)は正面図、同図(c)は立面図である。
この実施形態においては回転中心軸100を中心に軸支
手段90に対して相対的に回転自在に軸支されるキャリ
ア51と、回転中心軸100とは異なる回転中心軸であ
って相対角度を有する回転中心軸601を中心にキャリ
ア51に対して回転自在に軸支されるヘリカル歯車60
(右ねじれ角度45°の歯を具備するねじれ歯車)と、
回転中心軸100と同軸上の回転中心軸521を中心に
軸支手段91に対して相対的に回転自在に軸支されるキ
ャリア52と、回転中心軸521とは異なる回転中心軸
であって回転中心軸521に対して相対角度を有する回
転中心軸611を中心にキャリア52に対して回転自在
に軸支されるヘリカル歯車61(右ねじれ角度45°の
歯を具備するねじれ歯車)を設け、ヘリカル歯車60と
ヘリカル歯車61とを噛み合わせて構成させている。
【0080】図23におけるヘリカル歯車60とヘリカ
ル歯車61の特徴を次にしめす。ヘリカル歯車60,6
1は具備される歯1の矢印で示す歯筋E方向において歯
筋E方向の両端を中程に対してやや突出される凸形状と
し両端に対して中程をややへこんだ凹形状で構成させて
凹んだ円弧状に形成し、ヘリカル歯車60と61の歯同
士の噛み合いを同図に示すように凹凸の形状同士で互い
の歯面を取り囲み合うように係合させる事を可能にさせ
ている。従ってヘリカル歯車60と61を噛み合わせる
事によって歯筋方向の凹形状と凸形状とがしっかり噛み
合うように構成させたものである。此の構成を用いれば
ヘリカル歯車60と61に具備される複数の歯同士の噛
み合い接触部分も増加されるために噛み合い接触部分に
おける加圧力の分割と耐久性を高める事ができ、キャリ
ア51とキャリア52間またはヘリカル歯車60と61
間では特に滑らか且つ強度を保った回転伝達が可能とな
る。またセルフロック機能又はバックストップ機能を得
るための回転抵抗を高める事が出来る点で効果を得られ
る。
【0081】図24は、前記図23で説明したヘリカル
歯車の他の実施形態であり、ヘリカル歯車60(ヘリカ
ル歯車61を含む)は具備される歯1の矢印で示す歯筋
E方向において歯筋Eの両端をやや凸形状とし両端に対
して中程をやや凹形状で構成させた事には変わりない。
また図24の(a)は正面図、同図(c)は立面図であ
る。同図においてはヘリカル歯車60の中程には回転中
心軸601に略平行且つ回転軸38を挿入する事の出来
る円形の穴5を設け、更に歯筋E方向の凹形状部分の中
程には歯1を設けずに滑らかな円形状の外周面Mとして
構成させ、此の外周面Mに対して固定手段から成るネジ
穴7とボルト6を設けて、回転軸38を穴5に挿入し、
回転軸38とヘリカル歯車60間をネジ穴7とボルト6
によって加圧して固定させるように構成させたものであ
る。此のように構成すれば歯に対してネジ穴7を加工す
るよりも円形状の外周面Mに対してネジ穴7を加工する
方が加工しやすくなり効率的となる。
【0082】次に本発明の回転動力伝達機構の第10実
施形態について説明する。図25は本発明の回転動力伝
達機構の構成を示す第10実施形態の略図である。同図
に示す第10実施形態においても前記回転抵抗手段の第
1要素を活用した所は同一であり、前記第9実施形態の
セルフロック機能とバックストップの両方の機能を具備
した回転動力伝達機構である。同図においては、回転中
心軸100を中心に軸支手段90に対して相対的に回転
自在に軸支されるヘリカル歯車60(左ねじれ角度45
°の歯を具備するねじれ歯車)と回転軸30と、回転中
心軸100を中心に軸支手段90に対して相対的に回動
自在(相対的な揺動又は正逆運動自在でもよい。)に軸
支されるキャリア50と、キャリア50に具備されてキ
ャリア50の回動範囲を制限する事の出来るキャリア5
0の外周面をコの字状に切り欠いた形状の複数のストッ
パー70と71と、前記ストッパー70と71に対して
相対的に回動範囲を制限する事ができると共に軸支手段
90対して相対的に固定されるストッパー72と、回転
中心軸100とは異なる回転中心軸であって回転中心軸
100とは略平行な距離を設けられる複数の回転中心軸
611を中心にキャリア50に対して相対的に回転自在
に軸支される複数のヘリカル歯車61(右ねじれ角度4
5°の歯を具備するねじれ歯車)と、回転中心軸100
とは異なる回転中心軸であって回転中心軸100とは略
平行な距離を設けられる複数の回転中心軸621を中心
に軸支手段90に対して相対的に回転自在に軸支される
複数のヘリカル歯車62(左ねじれ角度45°の歯を具
備するねじれ歯車)と回転軸31とを具備し、ヘリカル
歯車60と回転軸30間,ヘリカル歯車62と回転軸3
1間を固定し、ヘリカル歯車61に対してヘリカル歯車
60とヘリカル歯車62とを噛み合わせ、更に回転中心
軸100と回転中心軸621を結ぶ図中の直線N上とは
異なる位置に回転中心軸611を位置させ、キャリア5
0の回動によって回転中心軸611と回転中心軸621
間の距離を増減自在に構成させ、ヘリカル歯車60と6
1と62を同一歯数の歯車として構成させた実施形態で
ある。尚、同図の説明で回動自在に軸支されるキャリア
50は、回転中心軸を移動する前記記載の回転中心軸位
置移動手段と解釈する事もできる。。
【0083】同図において、ヘリカル歯車60と61と
62間で正常な噛み合いピッチ(組み立て距離)に従っ
て噛み合わされている場合は何れからでも回転伝達は自
在である。 例えば同図に直面される位置で、ヘリカル
歯車60(入力回転体)を回転中心軸100を中心に左
方向に1回転させるとヘリカル歯車61は回転中心軸6
11を中心に右方向に1回転されてキャリア50も回転
中心軸100を中心に左方向に僅かに回動されるが、キ
ャリア50はストッパー70と72間での干渉によって
正常な噛み合いピッチを保つ範囲で回動を制限される為
にヘリカル歯車62(出力回転体)は回転中心軸621
を中心に左方向に1回転される。例えば同図に直面され
る位置で、ヘリカル歯車62を入力回転体として回転中
心軸621を中心に右方向に1回転させるとヘリカル歯
車61は回転中心軸611を中心に左方向に1回転され
てキャリア50も回転中心軸100を中心に左方向に僅
かに回動されるがキャリア50はストッパー70と72
間での干渉によって正常な噛み合いピッチを保つ範囲で
回動を制限される為にヘリカル歯車60は回転中心軸1
00を中心に右方向に1回転される。
【0084】又、キャリア50を回転中心軸100を中
心に左方向に回動させてストッパー70を72に押し当
てた場合にヘリカル歯車60と61と62の噛み合いピ
ッチが正常位置になるように構成させればヘリカル歯車
60と61と62の何れを入力回転体又は出力回転体と
して左右の何れの方向に回転させても相互間での回転伝
達は自在となる。
【0085】しかしながら、ヘリカル歯車60を回転中
心軸100を中心に右方向に回転させようとするとヘリ
カル歯車61は回転中心軸611を中心に左方向に回転
しようとしながらヘリカル歯車62に対して転がり移動
しようとされてキャリア50は回転中心軸100を中心
に右方向に僅かに回動されて、回転中心軸611が回転
中心軸621に対して相対的に接近される方向に位置移
動される。その為にヘリカル歯車61とヘリカル歯車6
2間では正常な噛み合いピッチを逸脱し噛み合う歯間で
は相対的に加圧力と摩擦抵抗が増加されて回転させよう
としても回転される事のないセルフロック機能と同様の
現象を生じさせる事ができる。又、ヘリカル歯車62を
回転中心軸621を中心に左方向に回転させようとする
とヘリカル歯車61は回転中心軸611を中心に右方向
に回転しようとしながらヘリカル歯車60に対して転が
り移動しようとされてキャリア50は回転中心軸100
を中心に右方向に僅かに回動されて、回転中心軸611
が回転中心軸621に対して相対的に接近される方向に
位置移動される。その為にヘリカル歯車61とヘリカル
歯車62間では正常な噛み合いピッチを逸脱し噛み合う
歯間では相対的に加圧力と摩擦抵抗が増加されて回転さ
せようとしても回転される事のないセルフロック機能と
同様の現象を生じさせる事ができる。此の回転中心軸位
置の相対接近による加圧力と摩擦抵抗の増減を回転抵抗
手段の第8要素としておく。
【0086】又、前記第10実施形態の機能を整理する
と入力回転体は正方向には回転と回転伝達自在にしなが
ら逆方向には回転出来ない現象が生じるために、前記第
9実施形態記載のバックストップ機構の機能を内在され
た構成であると理解出来る。又、前記第10実施形態の
構造を変化させて軸支手段90を回転中心軸100を中
心に他の軸支手段に対して相対的に回転自在に軸支させ
て前記セルフロック機能からなるバックストップ機構の
機能を活用する事が出来る。例えば回転中心軸100を
中心にヘリカル歯車60を同図に直面される位置で、右
方向に1回転させれば少なくても軸支手段90とキャリ
ア50は同一右方向に1回転される。またヘリカル歯車
60を停止させても軸支手段90とキャリア50は同一
右方向に回転することが出来る。反対に回転中心軸10
0を中心に軸支手段90を左方向に1回転させればヘリ
カル歯車60は同一左方向に1回転される。また軸支手
段90を停止させてもヘリカル歯車60は同一左方向に
回転することが出来る。従ってバックストップ機構を活
用した多様な用途と機能を内在される機構としての活用
も自在となる。
【0087】又、前記ヘリカル歯車60と61と62の
右又は左ねじれの歯の選択は自在である。また前記スト
ッパー70と71と72は回転中心軸611と621間
の接近の増減範囲を制限する目的で設けており、目的を
逸脱する事を制限させる構成としている。又、ヘリカル
歯車61はヘリカル歯車62に対して接近又は離れる方
向に揺動自在な他の揺動手段(回転中心軸位置移動手
段)を設ける事も出来る。
【0088】以上の各種の実施形態で説明した手段や構
成を用いて本発明の回転運動伝達機構やセルフロック機
構やバックストップ機構を含めて様々に構成させる事が
できる。次に、前記各種実施形態に係わる多様な変形や
他の実施形態を説明する。
【0089】前記各種実施形態に用いた歯付き駆動手段
は、例えば、平歯車を左または右ねじれの歯を具備した
ヘリカル歯車や他のねじれ歯車に代えて構成させたり、
反対にヘリカル歯車を平歯車や他のねじれ歯車に代えて
構成させる事も可能である。又、ヘリカル歯車の歯は実
施形態で示したねじれ方向に限定せずに左右の何れのね
じれ方向であっても左右両方のねじれ歯を具備した歯車
でもよい。また歯のねじれ角度も自在な角度で用いる事
もできる。また歯車やラック盤の代わりに微妙な噛み合
い伝達自在な摩擦車を用いる事もできる。従って前記説
明と図示により示した形状や他の多様な歯付き駆動手段
を前記回転抵抗手段の主旨に従う範囲で用いて構成させ
る事が出来る。又、セルフロック機能を実現できる回転
抵抗手段とは異なる機能の構成に対してはいかなる駆動
手段を用いることも自在である。
【0090】また、前記実施形態で説明される回転軸
(回転体を含む)と歯付き駆動手段間の固定や、歯付き
駆動手段と歯付き駆動手段間の固定や、歯付き駆動手段
と軸支手段間の固定は一体構成,融合固定,ボルトとナ
ットによる固定などを含めた完全な固定であってもよ
く、またバックストップ機構によって両者をロック可能
に接続させて相対的に固定されるような固定手段を用い
る事も出来る。
【0091】また、回転自在に軸支する軸支構成は、転
がり部材を具備して成る転がり軸受けから成るベアリン
グやスラストベアリングや転がり部材を具備しない滑り
軸受けやバックストップ機構によって構成させる事も出
来る。また前記軸支構成の軸受けと回転体間で生じるで
あろう滑り摩擦や加圧力による回転抵抗を本発明の回転
動力伝達機構の回転抵抗手段として用いる事も自在であ
る。また、前記実施形態に具備される回転抵抗手段は、
本発明の回転動力伝達機構の主旨の範囲で記載した前記
歯付き駆動手段や第1,第2,第3,第4,第5,第
6,第7,第8要素を様々に組み合わせて構成させた
り、以外の要素によって構成させる事も自在である。ま
た、ケース内に潤滑油と前記各種の構成を収めて構成さ
せてもよい。潤滑油は摩擦係数の少ない性質や摩擦係数
の大きい性質のものを併用して用いる事も出来る。又、
回転伝達される部材には回転体や歯車や摩擦車や他の回
転伝達自在な回転伝達自在継ぎ手(カップリングやジョ
イント等)や他の駆動手段を用いる事も自在である。
【0092】また、本発明の回転動力伝達機構は、主と
して入力回転体の回転動力によって出力回転体を正方向
に回転させ、出力回転体自体の回転力では前記正方向へ
の回転を防止又は阻止される機構から成るセルフロック
機能を具備した機構である。また、出力回転体自体の回
転力で前記正方向に増速回転される事を防止又は阻止で
きる機構として説明している。しかし、精密に限りなく
完全に防止又は阻止できるセルフロック機能を実現させ
る事を意味しているものではなく、設計と構造と組み立
ての少なくても何れかで生じられるであろう歯同士や軸
支構造等の僅かなクリアランス又はバックラッシ又は滑
り又は振動等によって入力回転体又は出力回転体が僅か
に正逆方向に回動される事もあり得る意味のではおおよ
その回転を防止できると云う主旨である。
【0093】また、前記各実施形態で説明した本発明の
前記回転動力伝達機構は回転動力を入力される入力回転
体と回転動力を出力される出力回転体のそれぞれの回転
中心軸位置を相対的に平行な距離を設けられた平行軸又
は相対的に平行な同一軸上に構成させたものであるが、
設計上の寸法公差や加工や組立ての都合もある為、完全
な平行とすべき主旨ではなく、多少の精度を逸脱しても
略平行と認識できる範囲は略平行として理解すべき主旨
である。
【0094】また、前記回転抵抗手段の構成に制約せず
に出力回転体を自在に回転させたり、全体を増速機や減
速機やバックストップ機構として構成させることも構成
によっては自在となる。
【0095】また、前記説明される実施形態に用いた歯
付き駆動手段の数や歯車列や歯数や歯形を変更させて入
力回転体に対して出力回転体の回転比率を減速比率また
は同一速度比率または増速比率のいずれになるように構
成させる事も出来る。また本発明の回転動力伝達機構の
セルフロック機能の得られる範囲は条件に基づいた算式
や比率によって特定できるように構成させる事も自在で
あるが、全てが必ずしも同一算式に従えるものではない
為にその範囲を特定せずに実地試験によって確認し構成
する事も出来る。
【0096】又、前記主旨の歯付き駆動手段を相対的に
噛み合わせて成る本発明の回転動力伝達機構を単なる回
転抵抗伝達機構又は回転運動伝達機構として理解する事
も自在であり、目的によって選択し多様な用途に用いる
事ができる。
【0097】また、特に本発明のセルフロック機能を内
在した回転動力伝達機構の出力回転体と回転伝達自在に
接続される駆動手段を用いて構成される移動手段(昇降
機,車両,航空機,船舶を含む),発電装置,加工機械
などを含めて各種の駆動機構として構成させる事もでき
る。此の場合はセルフロック機能によって出力回転体と
回転伝達自在に接続される駆動手段は少なくても入力回
転体から伝達される回転動力の範囲を越えて増速回転さ
れる事を阻止されるために極めて安全な状態を維持する
事が出来る。又、本発明は、特に近い将来に到来するで
あろう消費エネルギー不足の時代に対して、新たなエネ
ルギーを生じさせる事のできる必要な機構として開発し
たものである。特に電気エネルギーを発生させる発電装
置(発電機又は発電に必要な周辺装置を含む)、又は出
力軸の回転速度を略無段階に変速する事のできる無段変
速機を含めた各種の変速機、又は新たな回転トルクを発
生させる事のできる回転トルク発生機を含めた相対的な
駆動機構に対して本発明のセルフロック機能(回転抵抗
手段)を具備した回転動力伝達機構の入力回転体と出力
回転体の少なくても何れかと回転動力或いは回転抵抗の
伝達自在に接続させて構成させる事ができる。
【0098】本発明は、記載される主要な主旨や特徴か
ら逸脱する事なく他の様々な形や構成や手段を用いる事
が出来る。従って、記載される事柄は単なる例に過ぎず
限定的に解釈するものではない。本発明の請求範囲は、
特許請求の範囲によって示すものであって明細書本文や
実施例に示した図面に拘束されるものではない。更に特
許請求範囲に属する変形や組み合わせは、全て本発明の
範囲内とする主旨である。
【0099】
【発明の効果】以上の説明によって次の多様な効果を得
る事が出来る。
【0100】特に限定される構造の複数の歯付き駆動手
段の歯同士を噛み合わせた事と、可動(回転又は回動又
は揺動等)自在なキャリアを設けたことによって、回転
伝達と回転抵抗の両方を活用できる多くの種類の回転抵
抗手段を構成させる事ができる。更に、回転抵抗手段の
第1要素と他の要素とを相対的に用いて構成させた事に
よってその相乗効果により更なる回転抵抗を増加させセ
ルフロック機能やバックストップ機能を得る事ができる
上で効率的である。
【0101】また、前記第1実施形態から第10実施形
態で示した回転動力伝達機構に具備される入力回転体を
回転させる事によって少なくても正逆何れかの方向に出
力回転体を回転させる事が出来る。また、入力回転体と
出力回転体間の回転伝達比率を僅かな減速比率や同一速
度比率や増速比率に構成させる事も実施形態の選択によ
って自在となる。また、入力回転体の回転動力によって
出力回転体が回転される方向に対して出力回転体側から
出力回転体を更に増速回転させようとしてもその増速回
転を阻止し、入力回転体の回転動力によって伝達される
範囲の回転速度を維持させる事を可能にしている。また
入力回転体が回転されていない時には出力回転体自体で
は正逆の両方又は正逆何れかの方向への回転を阻止され
ることを可能としている。これらの機能を可能にしなが
ら既存のセルフロック機構に対して歯車の消耗を少なく
し出力回転体の回転速度を高速にする事も耐久力を高め
る事も可能としている。
【0102】また、入力回転体と出力回転体の回転中心
軸位置を相対的に略平行にした事によって外部の駆動機
構に具備される駆動手段と回転伝達自在に接続する場合
においては特に容易となる。更には第9実施形態と第1
0実施形態においてはセルフロック機構の他に多様なバ
ックストップ機構の機能も得る事の出来る機構として活
用自在となる。これらの機能は何れも回転抵抗手段の第
1要素から成る歯付き駆動手段を用いた事によって比較
的に容易に実現させる事ができるものである。これらに
よって様々な活用分野で少なくても安全性と効率化と耐
久性を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歯付き駆動手段の一例を示す図
【図2】歯付き駆動手段の一例を示す図
【図3】歯付き駆動手段の一例を示す図
【図4】歯付き駆動手段の一例を示す図
【図5】内歯車を示す図
【図6】外歯車と外歯車の歯同士の噛み合いを示す略図
【図7】ラック盤のラック歯と外歯車の歯同士の噛み合
いを示す略図
【図8】内歯車と外歯車の歯同士の噛み合いを示す略図
【図9】回転動力伝達機構の第1実施形態を示す略図
【図10】回転動力伝達機構の第2実施形態を示す略図
【図11】回転動力伝達機構の第2実施形態を示す略図
【図12】回転動力伝達機構の第3実施形態を示す略図
【図13】回転動力伝達機構の第4実施形態を示す略図
【図14】回転動力伝達機構の第5実施形態を示す略図
【図15】回転動力伝達機構の第6実施形態を示す略図
【図16】回転動力伝達機構の第7実施形態を示す略図
【図17】回転動力伝達機構の第7実施形態を基にした
他の実施形態略図
【図18】ラック盤40を示す一実施形態
【図19】ラック盤40を示す一実施形態
【図20】回転動力伝達機構の第8実施形態を示す略図
【図21】回転動力伝達機構の第9実施形態を示す略図
【図22】回転動力伝達機構の第9実施形態を示す略図
【図23】ヘリカル歯車の形状を示す図
【図24】ヘリカル歯車の形状を示す図
【図25】回転動力伝達機構の第10実施形態を示す略
【符号の説明】
1、2 歯付き駆動手段の歯の一実施形態 5 穴 6 ボルト 7 ネジ穴 9 中心 10、11、12、13、14、15、16、17 平
歯車(外歯車) 20、21、22、23 傘歯車 30、31、32、33、34、36、37、38 回
転軸 40、41、45、46、 ラック盤 50、51、52、53 キャリア 60、61、62 ヘリカル歯車(外歯車) 70、71、72 ストッパー 75、76 アーム 80 回転体 90、91、92 軸支手段 99 内歯車 100、111、121、141、151、221、3
11、366、521、601、611、621、99
9 回転中心軸 a 大きな距離 b 小さな距離 A 歯の高低方向 B 傾斜面 D、E 歯筋方向 F 歯並び方向 G 移動方向 L、R 回転方向 M 円形状の外周面 N 直線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転中心軸を中心に回転自在に軸支され
    る入力回転体と出力回転体とを少なくても具備し、入力
    回転体の回転動力によって出力回転体を少なくても正方
    向に回転させる事を自在に接続され、出力回転体側から
    の回転動力で出力回転体が少なくても前記正方向に対し
    て回転される事を防止できる回転抵抗手段から成るセル
    フロック機能を具備して成る回転動力伝達機構におい
    て、 次々に噛み合い位置を移動しながら噛み合う歯によって
    相対的な回転運動を伝達する事のできる複数の歯同士が
    歯の高低方向で相対的に向き合わないように配置されて
    構成される歯付き駆動手段であって、該歯付き駆動手段
    から成る第1歯付き駆動手段と第2歯付き駆動手段と、
    可動自在に軸支されるキャリアとを少なくても具備し、
    第1歯付き駆動手段を相対的に固定するか又は回転中心
    軸を中心に回転自在に軸支させ、第2歯付き駆動手段を
    前記キャリアに対して相対的に回転自在に軸支させ、前
    記第1歯付き駆動手段と第2歯付き駆動手段に具備され
    る歯同士を噛み合わせて成る構造を前記回転抵抗手段の
    少なくても1つの要素として用いて構成した事を特徴と
    する回転動力伝達機構。
  2. 【請求項2】 前記入力回転体の回転中心軸に対して前
    記出力回転体の回転中心軸を相対的に略平行にしたこと
    を特徴とする請求項1記載の回転動力伝達機構。
  3. 【請求項3】 入力回転体の回転動力によって出力回転
    体を少なくても正方向に回転させる事を自在に接続され
    出力回転体側からの回転動力で出力回転体が少なくても
    前記正方向に対して回転される事を防止できる回転抵抗
    手段から成るセルフロック機能と、正方向には回転自在
    であって相対的な逆方向には回転抵抗によって回転を防
    止されるか或いは回転伝達をせしめられるか或いは他の
    回転体に対して回転伝達をする事を自在にされるバック
    ストップ機能とを相対的に内在せしめて構成し、前記セ
    ルフロック機能とバックストップ機能の少なくても何れ
    かの機能を活用自在に構成させた事を特徴とする回転動
    力伝達機構。
  4. 【請求項4】 回転中心軸100を中心に回転自在に軸
    支されるキャリア50と、次々に噛み合い位置を移動し
    ながら噛み合う歯によって相対的な回転運動を伝達する
    事のできる複数の歯同士が歯の高低方向で相対的に向き
    合わないように配置されて構成される歯付き駆動手段で
    あって相対的に固定される第1歯付き駆動手段と、回転
    中心軸100とは略平行な距離を有した回転中心軸31
    1を中心にキヤリア50に対して相対的に回転自在に軸
    支される第2歯付き駆動手段と、回転中心軸100を中
    心に回転自在に軸支される第3歯付き駆動手段とを少な
    くても具備し、第1歯付き駆動手段と第2歯付き駆動手
    段と第3歯付き駆動手段とキャリア間で相対的に回転伝
    達可能に接続して構成させた事を特徴とする回転運動伝
    達機構。
  5. 【請求項5】 回転中心軸を中心に軸支手段に対して相
    対的に回転自在に軸支されるべき入力回転体と出力回転
    体間で回転伝達自在に接続されると共に、前記入力回転
    体と出力回転体間の回転中心軸位置を同一中心軸位置か
    ら相対的に異なる位置に移動しながらも回転伝達自在で
    あって前記回転中心軸の相対位置を移動する事の出来る
    回転中心軸位置移動手段を具備して成る回転運動伝達機
    構において、 前記入力回転体と出力回転体の回転中心軸の相対位置を
    移動する事によって摩擦抵抗又は加圧力を増加又は減少
    させ、前記入力回転体と出力回転体の少なくても何れか
    の回転体に対して回転抵抗を増加又は減少自在に構成し
    た事を特徴とする回転運動伝達機構。
  6. 【請求項6】 略平行な複数のラック歯を具備されて相
    対的に固定されるラック盤40と、回転中心軸100を
    中心に回転自在に軸支されるキャリア50と、前記回転
    中心軸100とは異なる回転中心軸を中心にキャリア5
    0に対して回転自在に軸支されるキャリア52と、前記
    それぞれの回転中心軸とは異なる回転中心軸を中心にキ
    ャリア52に対して回転自在に軸支されると共にラック
    盤40のラック歯と噛み合い相対的に回転伝達されるべ
    き外歯車とを具備し、ラックギヤ40に具備されるラッ
    ク歯と前記外歯車間を噛み合わせた状態でキャリア50
    を少なくても1回転させる事を可能に構成させた事を特
    徴とする駆動手段。
  7. 【請求項7】 他の外歯車の歯と噛み合うべき複数のラ
    ック歯1を略平行に具備されて回転中心軸を中心に回転
    されるべきラック盤40に対して前記ラック歯1の歯並
    び方向とは異なる歯並び方向の他の複数のラック歯2を
    略平行に具備させて構成した事を特徴とする駆動手段。
  8. 【請求項8】 回転中心軸を中心に回転自在に軸支され
    る第1キャリアと第2キャリアと、前記回転中心軸に対
    して相対角度を有する回転中心軸を中心に第1キャリア
    に対して回転自在に軸支される第1外歯車と、第2キャ
    リアの回転中心軸に対して相対角度を有する回転中心軸
    を中心に第2キャリアに対して回転自在に軸支される第
    2外歯車とを具備し、第1外歯車と第2外歯車の双方の
    歯同士を噛み合わせて構成した事で第1キャリアと第2
    キャリア間の回転伝達を可能にした事を特徴とする駆動
    手段。
  9. 【請求項9】 回転中心軸を中心に回転自在に軸支され
    るべきキャリアと、前記回転中心軸とは相対角度を有す
    べき一つの回転中心軸を中心に前記キャリアに対してそ
    れぞれ独立回転自在に軸支される複数の外歯車を設けて
    構成した事を特徴とする駆動手段。
JP2000304198A 2000-08-29 2000-08-29 回転抵抗手段を具備した回転動力伝達機構 Pending JP2002070980A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000304198A JP2002070980A (ja) 2000-08-29 2000-08-29 回転抵抗手段を具備した回転動力伝達機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000304198A JP2002070980A (ja) 2000-08-29 2000-08-29 回転抵抗手段を具備した回転動力伝達機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002070980A true JP2002070980A (ja) 2002-03-08

Family

ID=18785284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000304198A Pending JP2002070980A (ja) 2000-08-29 2000-08-29 回転抵抗手段を具備した回転動力伝達機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002070980A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2449693A (en) * 2007-05-31 2008-12-03 Mars Inc Display unit for retail products

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2449693A (en) * 2007-05-31 2008-12-03 Mars Inc Display unit for retail products
GB2449693A8 (en) * 2007-05-31 2012-01-11 Mars Inc Display unit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7273433B1 (en) Continuously variable transmission
WO2017064549A2 (zh) 内啮合传动机构
CN110848332B (zh) 一种相交轴非圆面齿轮传动机构
US6616564B2 (en) Infinitely variable transmission
US5443428A (en) Gearless mechanical transmission
KR20220039712A (ko) 동축 기어 세트
JP2002070980A (ja) 回転抵抗手段を具備した回転動力伝達機構
CN1054192C (zh) 具有可变传动比的动力传动装置
EP0378978A2 (en) A gear transmission
US2863335A (en) Torque limiter
US3442158A (en) Stepless variable transmission
WO2008114851A1 (ja) 歳差運動歯車減速機
JP5885032B2 (ja) 車両用動力伝達装置
JPH0510400A (ja) 減速機
CN210686894U (zh) 一种无级变速器
JPH10184852A (ja) 変形歯車を用いた伝動装置
EP0760065A1 (en) Variable transmission
CN116075654A (zh) 周摆线齿轮减速器
JP5885034B2 (ja) 車両用動力伝達装置
KR20110139805A (ko) 무단 변속장치
US6550353B2 (en) Geared drive ring coupler
CN112714837A (zh) 具有彼此相对置地布置的并且设有齿部的工作面的齿形带,其中,齿部的倾斜角彼此反向地定向,以及所属的齿形带变速器
TWM573804U (zh) 偏心式減速裝置
RU2708127C1 (ru) Бесступенчатая механическая передача
RU2242654C2 (ru) Высокомоментный вариатор