JP2002069717A - 車輌用着衣 - Google Patents

車輌用着衣

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JP2002069717A
JP2002069717A JP2000268759A JP2000268759A JP2002069717A JP 2002069717 A JP2002069717 A JP 2002069717A JP 2000268759 A JP2000268759 A JP 2000268759A JP 2000268759 A JP2000268759 A JP 2000268759A JP 2002069717 A JP2002069717 A JP 2002069717A
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JP
Japan
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belt
horizontal
reinforcement
sewn
reinforcing
Prior art date
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JP2000268759A
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English (en)
Inventor
Mitsunori Masuda
光則 増田
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HUMAN AP KK
Original Assignee
HUMAN AP KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】糸の太さを特に変えることなく、水平補強ベル
トの下縫い部分にほつれを生じさせることがない車輌用
着衣を提供することを目的とする。 【構成】後身頃2に重ね身頃3がシートベルト10通過
可能に重設され、且つシートベルト10通過余地14の
上方および下方において水平補強ベルト7が水平方向に
細い糸で下縫い5されており、また、重ね身頃3の両側
には肩部11から腰部12にかけて垂直補強ベルト6が
縫着されて、水平補強ベルト7と垂直補強ベルト6の交
点に後身頃2と一体化させるための補強縫い4が太い丈
夫な糸で行われ、この補強縫い4は、水平補強ベルト7
と垂直補強ベルト6の交差部分の縁近くまでの領域に形
成される一方、前記水平補強ベルト7の下縫い5が、補
強縫い4に掛かる重ね身頃3の力の作用点を結んだ水平
レベルの外側に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輌乗車の際に事故の
衝撃から身体を保護する車輌用着衣に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術と問題点】現在、車輌に乗車する6歳以下の
子供は、チャイルドシートや車輌用着衣等によって乗車
中の安全が確保されている。それらの中では、安全性に
優れ、且つ安価に購入することができる車輌用着衣がよ
り多く使用されており、その車輌用着衣も、着衣の後身
頃に背ベルトや重ね身頃を設けて、後身頃と背ベルトま
たは重ね身頃の間に車輌に備えるシートベルトを挿通さ
せて着衣と共に着用者をホールドするタイプの車輌用着
衣が多く用いられている。
【0003】この車輌用着衣の重ね身頃は、シートベル
ト通過可能に両側を開口させて所定の太さの糸によって
適宜縫着されており、その通過する部分に隣り合う上方
および下方には水平補強ベルトが縫着され、また、重ね
身頃の両側には肩から腰にかけて垂直補強ベルトが縫着
されている。そして、図5に示すように水平補強ベルト
7と垂直補強ベルト6の交点には太い糸によって補強縫
い42が行われることが多々あり、重ね身頃3に係合す
るシートベルトによって着用者の前方飛び出しが止めら
れるときの縫着部分の強度を高めるようにしている。ま
た、水平補強ベルトは下縫い52が行われており、普通
は細い糸によってベルトの横幅両端を縫着している。
【0004】しかし、衝突の強さによっては、水平補強
ベルトの下縫いの部分がほつれてしまうこともあり、そ
のほつれが不慮の事故時に障害物となる危険が予想さ
れ、また、車輌用着衣を使い続ける場合、多くのユーザ
ーは、ほつれを修理してから使用せねばならないが、き
わめて面倒な作業である。このことから、水平補強ベル
トの下縫いの部分に使用する糸を補強縫いに使用する糸
と同じ太さの糸に変えることによってほつれはなくなる
のであるが、下縫いの工程が1工程増えることになり、
それにより作業効率は低下し、更には製造経費の増加を
も招くのである。
【0005】
【目的】本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもの
で、糸の太さを特に変えることなく、水平補強ベルトの
下縫い部分にほつれを生じさせることがない車輌用着衣
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、後身頃に重ね身頃がシートベルト通過可能に重設
され、且つシートベルト通過余地の上方および下方にお
いて水平補強ベルトが水平方向に細い糸で下縫いされて
おり、また、重ね身頃の両側には肩から腰にかけて垂直
補強ベルトが縫着されて、水平補強ベルトと垂直補強ベ
ルトの交点に後身頃と一体化させるための補強縫いが太
い丈夫な糸で行われ、この補強縫いは、水平補強ベルト
と垂直補強ベルトの交差部分の縁近くまでの領域に形成
される一方、前記水平補強ベルトの下縫いが、補強縫い
に掛かる重ね身頃の力の作用点を結んだ水平レベルより
外側に設けられていることを特徴とする車輌用着衣であ
る。
【0007】本発明の車輌用着衣をさらに詳しく説明す
ると、重ね身頃が重設されている車輌用着衣は、少なく
とも前身頃と後身頃を有するものであり、具体的には、
前身頃と後身頃からなる前開きするチョッキ、または、
前開きしないベストの形態がある。また、脚部を保持す
る股ベルトを有するものもある。さらに、上記のチョッ
キやベストの形態の車輌用着衣に、袖身頃が付いたブル
ゾン、更に脚部が付設されたつなぎ服などの形態のもの
もある。
【0008】その重ね身頃は、上記のような車輌用着衣
の後身頃に補強縫いと共に下縫いが一部または全体に併
用されて適宜縫着されている。その形態は、後身頃に、
重ね身頃が縫着によりシートベルトを通過可能に重設さ
れ、且つシートベルトが通過する通過余地部の上方およ
び下方において、ほぼ重ね身頃の横幅に等しい長さの水
平補強ベルトが水平方向に細い糸で下縫いされており、
また、重ね身頃の両側の縁またはそこに近接した部位に
肩から腰にかけて垂直補強ベルトが縫着されている。
【0009】そして、水平補強ベルトと垂直補強ベルト
の交点には、糸番手が40番程度の太い丈夫な糸で後身
頃と一体化させるための補強縫いがされており、この補
強縫いは、水平補強ベルトと垂直補強ベルトの交差部分
の縁近くまでの領域に形成されている。また、水平補強
ベルトの下縫いは、糸番手が1番程度の細い糸で、補強
縫いに掛かる重ね身頃の力の作用点を結んだ水平レベル
の外側に設けられている。その作用点の位置は、補強縫
い部のシートベルトが通過する通過余地部に隣り合う所
の縫い付け部分である。
【0010】垂直補強ベルトは、その一端が前身頃また
は後身頃または両身頃にかけての肩部に固定され、他端
が後身頃の腰部に固定されているのが普通であるが、ま
た、その垂直補強ベルトの一端が、肩部から連続して前
身頃側に廻り込んで固定されている場合もあり、その位
置は胸部または腰部まで延長されている。また、他端が
固定される後身頃の腰部には、前身頃と後身頃に廻る腰
ベルトが設けられているのが普通であり、その他端は腰
ベルトと共に固定される。また、前記一端側が前身頃側
の腰部まで延長されている場合は、その一端も腰ベルト
と共に固定される。
【0011】シートベルトの通過余地が形成される部位
は, 具体的には背中央部と腰部との間の部位であり、そ
の通過余地の上方および下方に縫着される水平補強ベル
トも背中央部と腰部とに設けられる。また、水平補強ベ
ルトの下縫いは、補強縫いに掛かる重ね身頃の力の作用
点を結んだ水平レベルより外側に設ける。ここに外側と
は、後身頃または重ね身頃の中央部を起点とするもので
あり、上方の水平補強ベルトにおいては上側が、下方の
水平補強ベルトにおいては下側が、それぞれ外側とな
る。水平補強ベルトの中央を結んだ水平線上またはその
外側の位置でもよい。その下縫いは、直線または曲線で
あってもよいが、曲線とする場合は、補強縫いに掛かる
重ね身頃の力の作用点を結んだ水平レベルの内側に膨ら
まないようにしなければならない。下縫いの本数も特に
限定するものではなく何本でもよい。
【0012】
【作用】本発明の車輌用着衣は以上のように構成されて
いるので、垂直補強ベルトが肩から腰にかけての両側に
縫着された重ね身頃を、シートベルトが通過可能な余地
を残して後身頃に縫着し、重ね身頃のシートベルト通過
余地の上方および下方において水平補強ベルトをその水
平補強ベルトの中央を結んだ水平線上またはそれに近接
する位置の水平方向に1番の糸で下縫いする。そして、
水平補強ベルトと垂直補強ベルトの交差部分を、40番
の糸で補強縫いを行い後身頃と一体化させる。
【0013】このようにして縫製された車輌用着衣を着
用する者が車輌の衝突事故にあったとき、着用者は前方
に飛び出そうとするが、シートベルトの繰り出しがロッ
クされ、そのシートベルトにより車輌用着衣が支持され
て着用者の前方飛び出しが止められる。そのとき、着衣
がシートベルトにより支えられる部位は重ね身頃である
と共に、シートベルトの通過余地部分に隣り合った重ね
身頃の縫着部分である。
【0014】その縫着部分は、水平補強ベルトと垂直補
強ベルトの交差部分の補強縫いの部分と水平補強ベルト
の下縫いの部分である。水平補強ベルトの下縫いは、そ
の水平補強ベルトの中央を結んだ水平線上またはそれに
近接する位置の水平方向に下縫いされているため、重ね
身頃がシートベルトによって支えられてその重ね身頃の
布地が引っ張られたとき、その引っ張り力は、両側の補
強縫いの部分に掛ると共にその間の布地にも作用する。
しかし、水平補強ベルトの下縫いの部分が、引っ張り力
の作用範囲の外側に位置しているので、その下縫いがほ
つれることなく後身頃への縫着を保持することができ
る。
【0015】
【実施例】本発明の車輌用着衣を以下図面に従って説明
すると、図1は、本発明に係わる車輌用着衣の後面図で
あり、1は車輌用着衣、2は車輌用着衣1の後身頃、3
は後身頃2に本発明の縫着方法により設けられた重ね身
頃である。その重ね身頃3は、補強縫い4また補強縫い
41および下縫い5また下縫い51により後身頃2に縫
着されており、シートベルト10が通過可能に、開口1
3を両側に有する。その内部はシートベルトの通過余地
14の部分として中空となっていて、その隣り合う水平
補強ベルト7の下縫い5の部分が本発明の一構造であ
る。
【0016】6は重ね身頃3の両側端に設けられている
垂直補強ベルト、7は重ね身頃3の背部中央と腰部12
に設けられている水平補強ベルト、8は後身頃2と前身
頃14に廻されている腰ベルト、9は後身頃2と前身頃
14に架け渡されている股ベルトである。11は車輌用
着衣1の肩部、12は腰部である。図2は、車輌用着衣
の側面図であり、10はシートベルト、14はシートベ
ルト10が通過する通過余地、15は車輌用着衣1の前
身頃である。
【0017】図3は、重ね身頃の一部拡大図であり、シ
ートベルト10が通過する開口13内部の通過余地14
の部分と隣接する部位、図では、開口13および通過余
地14の上下に設けられている水平補強ベルト7の部位
であり、通過余地14側に位置する下縫い5を、その水
平補強ベルト7の中央を結んだ水平線上またはそれに近
接する位置の水平方向に下縫いするものである。図4
は、図3のA−A断面図である。また、その断面図の右
に示す図は、平面を示した図である。
【0018】
【効果】本発明の車輌用着衣は以上のように、水平補強
ベルトの下縫いが、補強縫いに掛かる重ね身頃の力の作
用点を結んだ水平レベルより外側に設けられているの
で、車輌の衝突により、ベルトに外力が加えられても、
その外力はベルト交点の補強縫い部分の内側に作用し、
ベルト交点の間に位置する水平補強ベルトの下縫いには
作用しないので、従来のように下縫いの部分がほつれる
ことがない。しかも、下縫いを省いているわけではない
ので、水平補強ベルトが、位置ずれを起こすおそれはな
い。これにより、シートベルトの通過余地部分に隣り合
う水平補強ベルトの下縫いに、従来から用いている糸番
手の細糸を使用することができ、下縫いの工程が増える
こともなく、作業効率の低下や製造経費の増加という不
利も避けることが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる車輌用着衣の後面図
【図2】 車輌用着衣の側面図
【図3】 重ね身頃の一部拡大図
【図4】 図3のA−A断面図
【図5】 従来の車輌用着衣の重ね身頃の一部拡大図
【符号の説明】
1−車輌用着衣,11−肩部,12−腰部,13−開
口,14−通過余地,15−前身頃,2−後身頃,3−
重ね身頃,4−補強縫い,41−補強縫い,42−補強
縫い,5−下縫い,51−下縫い,52−下縫い,6−
垂直補強ベルト,7−水平補強ベルト,8−腰ベルト,
9−股ベルト,10−シートベルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後身頃に重ね身頃がシートベルト通過可能
    に重設され、且つシートベルト通過余地の上方および下
    方において水平補強ベルトが水平方向に細い糸で下縫い
    されており、また、重ね身頃の両側には肩から腰にかけ
    て垂直補強ベルトが縫着されて、水平補強ベルトと垂直
    補強ベルトの交点に後身頃と一体化させるための補強縫
    いが太い丈夫な糸で行われ、この補強縫いは、水平補強
    ベルトと垂直補強ベルトの交差部分の縁近くまでの領域
    に形成される一方、前記水平補強ベルトの下縫いが、補
    強縫いに掛かる重ね身頃の力の作用点を結んだ水平レベ
    ルより外側に設けられていることを特徴とする車輌用着
  2. 【請求項2】前記水平補強ベルトの下縫いが、水平補強
    ベルトの中央を結んだ水平線上またはその外側の位置に
    行われることを特徴とする請求項1の車輌用着衣
JP2000268759A 2000-09-05 2000-09-05 車輌用着衣 Pending JP2002069717A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010138249A2 (en) * 2009-05-27 2010-12-02 Sds Medical Supply Llc Patient assistance device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010138249A2 (en) * 2009-05-27 2010-12-02 Sds Medical Supply Llc Patient assistance device
WO2010138249A3 (en) * 2009-05-27 2011-03-31 Sds Medical Supply Llc Patient assistance device

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