JP2002069434A - Cmp用スラリーおよびその形成方法、ならびに半導体装置の製造方法 - Google Patents

Cmp用スラリーおよびその形成方法、ならびに半導体装置の製造方法

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JP2002069434A
JP2002069434A JP2000264383A JP2000264383A JP2002069434A JP 2002069434 A JP2002069434 A JP 2002069434A JP 2000264383 A JP2000264383 A JP 2000264383A JP 2000264383 A JP2000264383 A JP 2000264383A JP 2002069434 A JP2002069434 A JP 2002069434A
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abrasive particles
cmp
film
abrasive
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JP2000264383A
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English (en)
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Fukugaku Minami
学 南幅
Hiroyuki Yano
博之 矢野
Yukiteru Matsui
之輝 松井
Masaru Fukushima
大 福島
Nobuo Kawahashi
信夫 川橋
Masayuki Hattori
雅幸 服部
Kiyonobu Kubota
清信 窪田
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Toshiba Corp
JSR Corp
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Toshiba Corp
JSR Corp
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高研磨速度かつ低エロージョンのメタルCMP
を実現する。 【解決手段】アルミナとシリカとを乾燥粉体の状態で混
合したものを溶液中に添加して形成したスラリーを用い
たCMPにより、配線溝3の外部の不要なAl膜4を除
去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CMP(Chemical
Mechanical Polishing)用スラリーおよびその製造方
法、ならびにCMP工程を有する半導体装置の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の製造分野において、
半導体装置の高密度化や、半導体素子の微細化に伴い、
種々の微細加工技術が開発されている。その中でもCM
P技術は、ダマシン配線を形成する上で欠かすことので
きない重要技術となっている。
【0003】現在のメタルダマシン配線プロセスでは、
高研磨速度および低エロージョン(erosion)が得られ
るCMPが望まれている。また、CMPの安定性という
観点からは、特にスラリーの安定性(分散性)が高いレ
ベルで要求されているが、これらを満足するようなプロ
セスは今のところ困難である。
【0004】一般に、研磨速度、エロージョン等のCM
P特性は、研磨粒子の粒子間引力によって変化する。粒
子間引力が弱い場合、研磨速度は遅くなる。これに対し
て粒子間引力が強すぎる場合、研磨速度は速くなる。し
かし、エロージョンを抑制することはできない。粒子間
引力が強い場合、さらに以下のような問題もある。すな
わち、研磨粒子が粗大粒子のような振る舞いをするた
め、スクラッチが生じる。さらに、スラリーの安定性
(分散性)にもよるが、研磨粒子が群(粒子群)となっ
て沈殿し易くなる問題もある。
【0005】従来のスラリーは、1種類の研磨粒子だけ
が分散された状態のため、同電位の研磨粒子しか存在せ
ず、研磨粒子の粒子間引力は弱い。粒子間引力を強める
方法の一つとして、スラリー中のイオン濃度を高めて塩
析により粒子間距離を縮める方法がある。これにより、
粒子単体ではなく粒子群で研磨を行えるようになり、研
磨速度は速くなる。
【0006】しかし、上述したように、粒子間引力が強
い場合、エロージョンを抑制することはできない。さら
に上記イオン濃度を高くする方法は、被研磨対象がメタ
ルの場合、その腐食が問題となる。メタルの腐食はスラ
リーのpHを制御することで防げる。しかし、実用的な
スラリーとして使用できるpHでメタルの腐食を防ぐこ
とは困難である。以上のことから、イオン濃度を高める
方法は実用的な方法ではないといえる。
【0007】他の方法としては、互いに電位が異なる粒
子を含む二つのスラリーを混合して形成したスラリーを
用いる方法がある。各スラリー中の粒子すなわち分散液
中の粒子は、粒子間引力により弱い凝集体を既に形成し
ている。二つのスラリー中の粒子は互いに電位が異なる
ので、二つのスラリー中の凝集体も互いに電位が異な
る。その結果、二つのスラリーを混ぜると、電位の異な
る凝集体同士が一つの凝集体となり、より大きな凝集体
が形成されるために、研磨速度を速くすることが可能と
なる。しかし、この方法でも、エロージョンを抑制する
ことはできない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、メタルダ
マシン配線プロセスでは、高研磨速度かつ低エロージョ
ンのCMPが望まれているが、従来のCMPではそれら
の両立が困難であるという問題があった。
【0009】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、高研磨速度かつ低エロ
ージョンのCMPを実現するために有効なCMP用スラ
リおよびその形成方法、ならびに高研磨速度かつ低エロ
ージョンのCMPを実現できるCMP工程を有する半導
体装置の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の根底となる技術
思想は、図6に示すように、研磨速度、研磨速度、エロ
ージョン等のCMP特性が、研磨粒子の粒子間引力によ
って変化する現象を積極的に利用することにある。すな
わち、本発明は、適度の粒子間引力を有するスラリーを
用いることで、高研磨速度かつ低エロージョンのCMP
を実現するというものである。
【0011】適度の粒子間引力を有するスラリーを実現
するために、本発明では、少なくとも種類の異なる第1
および第2の研磨粒子(例えばアルミナとシリカ)を乾
燥粉体の状態で混合したものを薬液や水等の液体中に添
加するという形成方法を採用する。
【0012】このようにして形成したスラリーを調べた
ところ、第1および第2の研磨粒子からなるネットワー
クが確認された。具体的には、第1の研磨粒子と第2の
研磨粒子とが交互に繋がったネットワーク、第1の研磨
粒子の凝集体と第2の研磨粒子の凝集体とからなるネー
トワーク、またはこれらの二つのネットワークを含むネ
ットワークが確認された。三つ以上の種類の研磨粒子を
乾燥粉体で状態で混合してスラリーを形成した場合にも
同様のネットワークが確認された。
【0013】図7に、研磨粒子の粒子間引力の違いによ
る、研磨速度の荷重依存性を示す。図から、粒子間引力
が弱い場合(従来)、研磨速度は遅く、また研磨速度の
荷重依存性は低いことが分かる。粒子間引力が強い場合
(従来)、研磨速度は速いが、研磨速度の荷重依存性は
低いことが分かる。これに対して、粒子間引力が適当の
場合(本発明)、研磨速度の荷重依存性は高く、かつ実
用上必要な研磨速度も確保できることが分かる。
【0014】本発明の上記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記載および添付図面によって明ら
かになるであろう。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下、実施形態という。)を説明する。
【0016】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係るAlダマシン配線の形成方法を示す工
程断面図である。上記Alダマシン配線は、例えばDR
AMや高速ロジックLSIに用いるものである。
【0017】まず、図1(a)に示すように、シリコン
基板1上にSiO2 系の層間絶縁膜2を堆積する。シリ
コン基板1には図示しない素子が集積形成されている。
シリコン基板1はバルク基板でもSOI基板でも良い。
【0018】次に図1(b)に示すように、層間絶縁膜
2の表面に深さ400nmの配線溝3を形成した後、ス
パッタリング法により厚さ600nmのAl膜4を全面
に堆積する。
【0019】最後に、図1(c)に示すように、配線溝
3の外部の不要なAl膜4を本発明のスラリーを用いた
CMP法により除去し、配線溝3内にAl膜4が埋め込
まれてなるAlダマシン配線が完成する。
【0020】本発明のスラリーは、アルミナとシリカと
を乾燥粉体の状態で混合(粉体混合)したものを薬液や
水等の液体中に添加して形成したものである。本発明の
方法で形成したスラリーと、従来の方法で形成したスラ
リー、すなわちアルミナとシリカとを液体の状態で混合
(水分散体混合)して形成したスラリー、言い換えれば
アルミナ分散液とシリカ分散液とを混合して形成したス
ラリーとのそれぞれについて、Al研磨速度とアルミナ
濃度との関係を図2に、エロージョンとアルミナ濃度と
の関係を図3に示す。アルミナ濃度は、アルミナおよび
シリカに対するアルミナの質量百分率(アルミナの合計
質量×100/(アルミナの合計質量+シリカの合計質
量))である。
【0021】図2から、従来のスラリーでは、Al研磨
速度のアルミナ濃度の依存性が小さく、実用的な研磨速
度が得られないが、本発明のスラリーでは、全砥粒中の
アルミナの割合が10〜90%の領域で実用的な研磨速
度が得られることが分かる。
【0022】一方、図3から、従来のスラリーでは溝
(深さ400nm、幅100μm)の内部のAlが無く
なってしまい、エロージョンを抑制できないが、本発明
のスラリーでは、エロージョンを100nm以下に抑制
できることが分かる。このように本発明によればエロー
ジョンを100nm以下にできるが、実用的には150
nm以下であれば良い。
【0023】本発明のスラリーの形成方法の具体例は、
以下の通りである。まず、アルミナとシリカとを1:1
の割合で乾燥粉体の状態で混合し、アルミナとシリカと
の混合粉体を形成する。混合粉体の量は、スラリー中の
トータル粒子濃度が3%となるように選ぶ。次に酸化剤
の役割を果たす過硫酸アンモニウムを1%、酸化抑制剤
などの役割を果たすキノリン化合物を0.02%含む溶
液に上記混合粉体を添加し、さらにスラリーpHをKO
Hにより5に制御する。
【0024】上記スラリーを用いた場合の研磨条件は、
例えば研磨パッドにIC1000/SUBA400、荷
重(DF):300g/cm2 、トップリング(TR)
回転数:80rpm、ターンテーブル(TT)回転数:
80rpmである。これにより、Al膜4を300nm
/minの研磨速度で研磨でき、156秒の研磨時間で
オーバーポリッシング(ジャスト+30%)を行える。
同じオーバーポリッシングを従来のスラリーを用いたC
MPで行うと、本実施形態の約2倍の315秒もかか
る。一方、エロージョンは先に説明したように100n
m以下に抑制できる。
【0025】したがって、本実施形態によれば、高研磨
速度かつ低エロージョンのメタルCMPを実現でき、従
来よりもスループット、信頼性等の点で優れたAlダマ
シン配線プロセスおよびAlダマシン配線を実現できる
ようになる。
【0026】(第2の実施形態)図4は、本発明の第2
の実施形態に係るCuダマシン配線の形成方法を示す工
程断面図である。上記Cuダマシン配線は、例えばDR
AMや高速ロジックLSIに用いるものである。
【0027】まず、図4(a)に示すように、シリコン
基板11上にSiO2 系の層間絶縁膜12を堆積する。
第1の実施形態と同様に、シリコン基板11には図示し
ない素子が集積形成され、またシリコン基板11はバル
ク基板でもSOI基板でも良い。
【0028】次に図4(b)に示すように、層間絶縁膜
12の表面に深さ400nmの配線溝13を形成し、次
にスパッタリング法により厚さ30nmのTaNライナ
ー膜14を堆積し、続いてスパッタリング法を用いてシ
ード層としてのCu膜を形成した後、メッキ法を用いて
配線本体としてのCu膜を形成し、合計膜厚が800n
mのCu膜15をTaNライナー膜14上に形成する。
【0029】次に図4(c)に示すように、配線溝13
の外部の不要なCu膜15を本発明のCu−CMP用の
スラリーを用いたCMP法により除去する(ファースト
ポリッシング)。
【0030】本発明のCu−CMP用のスラリーの形成
方法の具体例は、以下の通りである。まず、アルミナと
シリカとを8:2の割合で乾燥粉体の状態で混合し、ア
ルミナとシリカとの混合粉体を形成する。混合粉体の量
は、スラリー中のトータル粒子濃度が1%となるように
選ぶ。次に酸化剤の役割を果たす過硫酸アンモニウムを
1%、酸化抑制剤の役割を果たすピコリン酸などを0.
5%含む溶液に上記混合粉体を添加し、さらにスラリー
pHをKOHにより8に制御する。
【0031】上記Cu−CMP用のスラリーを用いた場
合の研磨条件は、例えば研磨パッドにIC1000/S
UBA400、DF:300g/cm2 、TR回転数:
100rpm、TT回転数:100rpmである。これ
により、Cu膜15を300nm/minの研磨速度で
研磨でき、210秒の研磨時間でオーバーポリッシング
(ジャスト+30%)を行える。
【0032】最後に、図4(d)に示すように、配線溝
13の外部の不要なTaNライナー膜14を本発明のT
aN−CMP用のスラリーを用いたCMP法により除去
する(タッチアップ)。
【0033】本発明のTaN−CMP用のスラリーの形
成方法の具体例は、以下の通りである。まず、アルミナ
とシリカとを1:1の割合で乾燥粉体の状態で混合し、
アルミナとシリカとの顆粒状の混合粉体を形成する。混
合粉体の量は、スラリー中のトータル粒子濃度が3%と
なるように選ぶ。次に使用する直前にエチレンジアミン
0.1%水溶液(pH11)に上記顆粒状の混合粉体を
添加し、分散させる。使用する直前に分散させる理由
は、強アルカリでのシリカ溶解を軽減するためである。
顆粒状にするのは、適度な粒子間引力を容易に得られ、
さらに取り扱いも容易になるからである。顆粒状ではな
い通常の粉体は、パサパサしており、大気中に舞うため
に取り扱いにくい。
【0034】上記TaN−CMP用のスラリーを用いた
場合の研磨条件は、例えば研磨パッドにPolitex
−Pad、DF:300g/cm2 、TR回転数:50
rpm、TT回転数:50rpmである。
【0035】本実施形態によれば、第1の実施形態と同
様に高研磨速度かつ低エロージョンのメタルCMPを実
現でき、その結果として従来よりもスループット、信頼
性等の点で優れたCuダマシン配線プロセスおよびCu
ダマシン配線を実現できるようになる。
【0036】(第3の実施形態)図5は、本発明の第3
の実施形態に係るWダマシン配線の形成方法を示す工程
断面図である。上記Wダマシン配線は、例えばDRAM
や高速ロジックLSIに用いるものである。
【0037】まず、図5(a)に示すように、シリコン
基板21上にSiO2 系の層間絶縁膜22を堆積する。
第1の実施形態と同様に、シリコン基板21には図示し
ない素子が集積形成され、またシリコン基板21はバル
ク基板でもSOI基板でも良い。
【0038】次に図5(b)に示すように、層間絶縁膜
12の表面に深さ400nmの配線溝23を形成した
後、スパッタリング法により第1のライナー膜としての
厚さ30nmのTi膜24を形成し、さらに500℃の
窒素アニールによりTi膜24の表面に第2のライナー
膜としてのTiN膜25を形成する。その後、同図
(b)に示すように、CVD法により厚さ500nmの
W膜26をTiN膜25上に堆積する。
【0039】次に図5(c)に示すように、配線溝23
の外部の不要なW膜26を周知のW−CMP用のスラリ
ー(例えば硝酸第二鉄とアルミナなどを含むもの)を用
いたCMP法により除去する(ファーストポリッシン
グ)。
【0040】最後に、図5(d)に示すように、配線溝
23の外部の不要なTi膜24、TiN膜25を本発明
のTi/TiN−CMP用のスラリーを用いたCMP法
により除去する(タッチアップ)。
【0041】本発明のTi/TiN−CMP用のスラリ
ーの形成方法の具体例は、以下の通りである。まず、ア
ルミナとシリカ1とシリカ2とを3:3:3の割合で乾
燥粉体の状態で混合し、アルミナとシリカとの混合粉体
を形成する。次に酸化剤の役割を果たす過硫酸アンモニ
ウムを0.5%含む溶液に上記混合粉体を添加し、さら
にスラリーpHをアンモニア水により4に制御する。
【0042】上記Ti/TiN−CMP用のスラリーを
用いた場合の研磨条件は、例えばPolitex−Pa
d、DF:300g/cm2 、TR回転数:50rp
m、TT回転数:50rpm、研磨時間100秒であ
る。
【0043】タッチアップでは、W膜26、TiN膜2
5、Ti膜24およびSiO2 系の層間絶縁膜22の研
磨速度がいずれも10〜20nm/minであることが
望ましい。このレートバランスを実現するために、上記
具体例では、アルミナとシリカ1(表面積:50m2
g)でWとSiO2 の研磨速度を制御し、シリカ2(表
面積:300m2 /g)でTiとTiNの研磨速度を制
御している。
【0044】この種のタッチアップ工程では、絶縁膜部
分とメタル部分との間の電位差により、粒子の研磨の寄
与の仕方が異なるため、従来のスラリーを用いたCMP
ではアレイ端などのシニング(thinning)を抑制するこ
とは困難であった。
【0045】これに対して、本発明のスラリーを用いた
CMPでは、スラリー中にプラスの研磨粒子(アルミ
ナ:第1の無機質粒子)とマイナスの研磨粒子(シリ
カ:第2の無機質粒子)が存在するため、絶縁膜部分と
メタル部分との間の電位差の影響を受けず、研磨粒子が
絶縁膜部分およびメタル部分にバランス良く働きかける
ことができ、シニングを効果的に抑制することができ
る。さらに、CMP直後、基板上に残留した研磨剤は、
凝集状態を保持しているので、スクライブ洗浄などによ
り容易に除去できる。そのため、本発明のスラリーを用
いることで、ダストの低減化を図れるようになる。その
他、第1の実施形態と同様な効果が得られる。
【0046】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではな
い。例えば、研磨時の荷重、トップリングおよびターン
テーブルの回転数は適宜変更可能である。
【0047】また、研磨粒子となり得る物質は、上記実
施形態で述べたものを含めて、Al、Cu、Si、C
r、Ce、Ti、CおよびFeからなる元素群から選ば
れた少なくとも一つの元素を主成分とする酸化物、炭化
物もしくは窒化物、または上記元素群から選ばれた少な
くとも二つの元素の混合物もしくは混晶物があげられ
る。酸化剤としては、過硫酸アンモニウムの他に、過酸
化水素水、硝酸第二鉄、または硝酸二アンモニウムセリ
ウムが使用可能である。
【0048】また、上記実施形態では説明を簡単にする
ために一つのダマシン配線について説明したが、実プロ
セスでは配線幅の異なる複数のダマシン配線を同一レイ
ヤーの層間絶縁膜中に形成することがある。このような
場合、本発明のスラリーを用いたCMPにより配線溝外
の余剰な金属膜を除去すれば、ディッシングのばらつき
を効果的に抑制することができる。さらに配線密度が異
なる複数のダマシン配線の領域を同一レイヤーの層間絶
縁膜中に形成する場合にも同様な効果が得られる。ま
た、上記実施形態ではいわゆるシングルダマシン配線の
場合について説明したが、本発明はデュアルダマシン配
線にも適用できる。さらにまた、本発明は配線以外に
も、例えばダマシンゲート型MOSトランジスタのメタ
ルゲート電極のCMP工程にも適用できる。
【0049】さらに、上実施形態では、アルミナとシリ
カとなどの複数の種類の異なる無機質粒子を乾燥粉体の
状態で混合したものを液体中に添加したが、混合しない
で各無機質粒子を同時または別々に液体中に添加しても
良い。また、被研磨膜となり得る膜は、上記実施形態で
述べたものを含めて、Cu、Al、W、Ti、Mo、N
b、TaおよびVからなる元素群から選ばれた金属から
なる単層もしくは積層の金属膜、または前記元素群から
選ばれた少なくとも一つの元素を主成分とする合金、窒
化物、ホウ化物もしくは酸化物からなる膜があげられ
る。
【0050】さらにまた、上記実施形態には種々の段階
の発明が含まれており、開示される複数の構成要件にお
ける適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得
る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つか
の構成要件が削除されても、発明の効果の欄で述べられ
ている効果が得られる場合には、この構成要件が削除さ
れた構成が発明として抽出され得る。その他、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施できる。
【0051】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、適
度の粒子間引力を有するスラリーを用いることで、高研
磨速度かつ低エロージョンのCMPを実現することがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るAlダマシン配
線の形成方法を示す工程断面図
【図2】本発明のスラリーを用いたCMPのAl研磨速
度とアルミナ濃度との関係および従来のスラリーを用い
たCMPのそれを示す図
【図3】本発明のスラリーを用いたCMPのエロージョ
ンとアルミナ濃度との関係および従来のスラリーを用い
たCMPのそれを示す図
【図4】本発明の第2の実施形態に係るCuダマシン配
線の形成方法を示す工程断面図
【図5】本発明の第3の実施形態に係るWダマシン配線
の形成方法を示す工程断面図
【図6】CMP特性(研磨速度、研磨速度、エロージョ
ン、スクラッチ)と研磨粒子の粒子間引力との関係を示
す図
【図7】研磨粒子の粒子間引力の違いによる、研磨速度
の荷重依存性を示す図
【符号の説明】
1…シリコン基板 2…層間絶縁膜 3…配線溝 4…Al膜(配線) 11…シリコン基板 12…層間絶縁膜 13…配線溝 14…TaNライナー膜 15…Cu膜(配線) 21…シリコン基板 22…層間絶縁膜 23…配線溝 24…Ti膜 25…TiN膜 26…W膜(配線)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 622 H01L 21/304 622D 622X 21/306 21/306 M (72)発明者 矢野 博之 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 松井 之輝 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 福島 大 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 川橋 信夫 東京都中央区築地2丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 (72)発明者 服部 雅幸 東京都中央区築地2丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 (72)発明者 窪田 清信 東京都中央区築地2丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 Fターム(参考) 3C058 CB03 CB10 DA02 DA12 DA17 5F043 AA24 DD10 DD16 FF07 GG10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】種類の異なる第1および第2の研磨粒子を
    含み、かつ第1および第2の研磨粒子からなるネットワ
    ークを液体中に含むことを特徴とするCMP用スラリ
    ー。
  2. 【請求項2】前記ネットワークは、前記第1の研磨粒子
    と前記第2の研磨粒子とが交互に繋がったネットワー
    ク、前記第1の研磨粒子の凝集体と前記第2の研磨粒子
    の凝集体とからなるネートワーク、またはこれらの二つ
    のネットワークを含むネットワークであることを特徴と
    する請求項1に記載のCMP用スラリー。
  3. 【請求項3】前記第1および第2の研磨粒子に対する前
    記第1の研磨粒子の質量百分率が10〜90%であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のCMP用スラリー。
  4. 【請求項4】前記第1および第2の研磨粒子の他に、こ
    れらとは種類の異なる第3の研磨粒子をさらに含み、前
    記第1、第2および第3の研磨粒子の合計質量に対す
    る、前記第1の研磨粒子、前記第2の研磨粒子および前
    記第3の研磨粒子のそれぞれの質量百分率が全て10%
    以上であることを特徴とする請求項1に記載のCMP用
    スラリー。
  5. 【請求項5】前記第1および第2の研磨粒子は、Al、
    Cu、Si、Cr、Ce、Ti、CおよびFeからなる
    元素群から選ばれた少なくとも一つの元素を主成分とす
    る酸化物、炭化物もしくは窒化物、または前記元素群か
    ら選ばれた少なくとも二つの元素の混合物もしくは混晶
    物であることを特徴とする請求項1に記載のCMP用ス
    ラリー。
  6. 【請求項6】酸化剤をさらに含むことを特徴とする請求
    項1に記載のCMP用スラリー。
  7. 【請求項7】前記酸化剤は、過硫酸アンモニウム、過酸
    化水素水、硝酸第二鉄、または硝酸二アンモニウムセリ
    ウムであることを特徴とする請求項6に記載のCMP用
    スラリー。
  8. 【請求項8】第1の研磨粒子と、この第1の研磨粒子と
    は種類が異なる第2の研磨粒子とを粉体の状態で混合す
    る工程と、 この混合された前記第1および第2の研磨粒子を液体に
    添加する工程とを有することを特徴するCMP用スラリ
    ーの形成方法。
  9. 【請求項9】前記混合された第1および第2の研磨粒子
    は顆粒状であることを特徴とする請求項8に記載のCM
    P用スラリーの形成方法。
  10. 【請求項10】表面に溝を有する絶縁膜上に、前記溝を
    埋め込むように、導電性を有する膜を堆積する工程と、 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のCMP用スラ
    リーを用いたCMP法により、前記溝の外の前記導電性
    を有する膜を除去する工程とを有することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記導電性を有する膜は、Cu、Al、
    W、Ti、Mo、Nb、TaおよびVからなる元素群か
    ら選ばれた金属からなる単層もしくは積層の金属膜、ま
    たは前記元素群から選ばれた少なくとも一つの元素を主
    成分とする合金、窒化物、ホウ化物もしくは酸化物から
    なる膜であることを特徴とする請求項10に記載の半導
    体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100525076B1 (ko) * 2002-12-10 2005-11-02 매그나칩 반도체 유한회사 화학적 기계적 연마용 슬러리
JPWO2008013226A1 (ja) * 2006-07-28 2009-12-17 昭和電工株式会社 研磨組成物
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