JP2002069300A - 防振性シリコーンコンパウンド - Google Patents

防振性シリコーンコンパウンド

Info

Publication number
JP2002069300A
JP2002069300A JP2000262108A JP2000262108A JP2002069300A JP 2002069300 A JP2002069300 A JP 2002069300A JP 2000262108 A JP2000262108 A JP 2000262108A JP 2000262108 A JP2000262108 A JP 2000262108A JP 2002069300 A JP2002069300 A JP 2002069300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
vibration
calcium carbonate
silicone compound
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000262108A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Kobayashi
秀樹 小林
Masayuki Hayashi
正之 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Corning Toray Silicone Co Ltd filed Critical Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
Priority to JP2000262108A priority Critical patent/JP2002069300A/ja
Priority to US09/915,845 priority patent/US6498211B2/en
Priority to MYPI20013857A priority patent/MY128948A/en
Priority to EP01307135A priority patent/EP1184420B1/en
Priority to AT01307135T priority patent/ATE364064T1/de
Priority to DE60128758T priority patent/DE60128758T2/de
Priority to CNB011252154A priority patent/CN1191306C/zh
Publication of JP2002069300A publication Critical patent/JP2002069300A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/09Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/18Oxygen-containing compounds, e.g. metal carbonyls
    • C08K3/24Acids; Salts thereof
    • C08K3/26Carbonates; Bicarbonates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/04Polysiloxanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/18Oxygen-containing compounds, e.g. metal carbonyls
    • C08K3/24Acids; Salts thereof
    • C08K3/26Carbonates; Bicarbonates
    • C08K2003/265Calcium, strontium or barium carbonate
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K2201/00Specific properties of additives
    • C08K2201/014Additives containing two or more different additives of the same subgroup in C08K
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/29Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
    • Y10T428/2982Particulate matter [e.g., sphere, flake, etc.]
    • Y10T428/2991Coated

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期の貯蔵安定性および防振性に優れる防振
性シリコーンコンパウンドを提供する。 【解決手段】 (A)シリコーンオイル、(B)重質炭
酸カルシウム粉末、(C)軽質炭酸カルシウム粉末およ
び(D)脂肪酸もしくは脂肪酸誘導体からなることを特
徴とする防振性シリコーンコンパウンド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防振性シリコーンコ
ンパウンドに関し、詳しくは、貯蔵安定性および防振性
に優れた防振性シリコーンコンパウンドに関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーンオイルと充填剤から構成され
るシリコーンコンパウンドは、シリコーンオイルの粘度
−温度依存性が小さいことや圧縮率が大きい点などか
ら、防振性材料として知られている。従来、コンパクト
ディスク,レーザーディスク(登録商標)等の光学信号
読み取り装置、磁気ディスク,光磁気ディスク等の磁気
信号読み取り装置、精密測定装置等の精密機器の防振部
材として使用されている。このようなシリコーンコンパ
ウンドとして、例えば、シリコーンオイルにシリコーン
レジンパウダーと炭酸カルシウム粉末を配合したコンパ
ウンドが提案されている(特開2000−80277号
公報参照)。しかしながら工業的には、高価なシリコー
ンレジンパウダーを使用しなくても同等の優れた防振特
性を有する防振性シリコーンコンパウンドが求められて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。即
ち、本発明の目的は、貯蔵安定性および防振性に優れた
防振性シリコーンコンパウンドを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明は、(A)シリコーンオイル 100重量部、 (B)重質炭酸カルシウム粉末 20〜250重量部、 (C)軽質炭酸カルシウム粉末 10〜100重量部 および (D)脂肪酸もしくは脂肪酸誘導体 0.01〜20重量部 からなることを特徴とする防振性シリコーンコンパウン
ドに関する。
【0005】
【発明の実施の形態】(A)成分のシリコーンオイル
は、(B)成分や(C)成分の微粉末を分散させるため
の媒体であり、一般に、常温で液状のオルガノポリシロ
キサンである。このオルガノポリシロキサン中、ケイ素
原子に結合する基としては、メチル基,エチル基,プロ
ピル基等のアルキル基;ビニル基,アリル基,ブテニル
基等のアルケニル基;フェニル基,トリル基等のアリー
ル基等の一価炭化水素基や、3,3,3−トリフロロプロ
ピル基等のハロゲン化アルキル基が例示される。これら
の基の一部が、水酸基やメトキシ基、エトキシ基等のア
ルコキシ基で置換されていてもよい。これらの中でも、
粘度変化の温度依存性が小さく、本発明コンパウンドの
保存安定性が良好であることから、アルキル基であるこ
とが好ましく、メチル基であることがより好ましい。ま
た、このオルガノポリシロキサンの分子構造としては、
直鎖状,一部分枝を有する直鎖状,分枝鎖状,環状が例
示されるが、直鎖状であることが望ましい。(A)成分
の25℃における動粘度は、100〜1,000,000mm2/sの
範囲であることが好ましく、500〜500,000mm2/sの
範囲であることがより好ましい。これは、25℃における
動粘度が100mm2/s未満であると(A)成分中に
(B)成分と(C)成分が均一に分散された状態で保持
されなくなる傾向があり、一方、1,000,000mm2/sを
超えると取扱作業性が低下して(A)成分に(B)成分
と(C)成分を分散させることが困難となる傾向がある
からである。このような(A)成分としては、トリメチ
ルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、ジメチルビ
ニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、シラノー
ル基封鎖ジメチルポリシロキサン、トリメチルシロキシ
基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン
共重合体が例示される。
【0006】また、(A)成分は、長期間の貯蔵安定性
と信頼性の向上のために、(A)成分中に含まれるケイ
素原子数20以下のオルガノシロキサンオリゴマー(以
下、オリゴマー)量が1,000ppm以下であることが
好ましい。このようなオリゴマー量を低減したシリコー
ンオイルは、通常の平衡重合の後にストリッピングして
得られたオリゴマー含有量10,000〜40,000p
pmのシリコーンオイルを、さらにオリゴマー低減処理
することによって得られる。例えば、270〜350
℃、0.1〜15mmHgの条件下で薄膜蒸発機により
オリゴマーを除去する方法、メタノール,エタノール,
プロパノール,ブタノールのようなアルコール;アセト
ン,メチルエチルケトンのようなケトンやその他の有機
溶剤で抽出除去する方法、または再沈殿法などによっ
て、製造することができる。
【0007】(B)成分の重質炭酸カルシウム粉末は、
本発明の防振性シリコーンコンパウンドの充填剤であ
り、粉砕炭酸カルシウムとも呼ばれ、一般に、白色石灰
石の粉砕物を分級することによって製造されたものであ
る。このような重質炭酸カルシウム粉末は、例えば、
「ホワイトンP−30、P−305(東洋ファインケミ
カル株式会社製)」や「ナノックス#30(丸尾カルシ
ウム株式会社製)」という商品名で市販されている。特
には、表面が脂肪酸もしくは脂肪酸誘導体で処理された
重質炭酸カルシウム粉末が、(A)成分に対する分散安
定性に優れているために好適に使用される。脂肪酸とし
て具体的には、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノー
ル酸、セロチン酸、ベヘリン酸、エライジン酸、アラキ
ン酸が挙げられる。脂肪酸誘導体としては、これら脂肪
酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩もしくは金属
塩が例示される。このような重質炭酸カルシウム粉末の
平均粒径は、0.01〜300μmの範囲が好ましく、
0.01〜100μmの範囲がより好ましい。(B)成
分の配合量は、(A)成分100重量部に対して20〜
250重量部であり、50〜200重量部であることが
好ましい。これは、(B)成分が20重量部未満である
と本発明コンパウンドの防振特性が低下し、また、25
0重量部を超えると作業性が低下するためである。
【0008】(C)成分の軽質炭酸カルシウム粉末は、
(B)成分と共に使用される充填剤である。この軽質炭
酸カルシウム粉末は沈降炭酸カルシウムとも呼ばれ、一
般に、緻密質石灰石を炭酸ガスと反応させて得られた軽
質炭酸カルシウムスラリを脱水・乾燥して製造されたも
のである。特にその表面が脂肪酸もしくは脂肪酸誘導体
で処理されたものが、(A)成分に対する分散安定性に
優れているために好適に使用される。脂肪酸として具体
的には、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、セ
ロチン酸、ベヘリン酸、エライジン酸、アラキン酸が挙
げられる。脂肪酸誘導体としては、これら脂肪酸のアル
カリ金属塩、アルカリ土類金属塩もしくは金属塩が例示
される。このような軽質炭酸カルシウム粉末は、例え
ば、「白艶華CC(白石カルシウム株式会社製)」や「カ
ルファイン200(丸尾カルシウム株式会社製)」とい
う商品名で市販されている。またその平均粒径は、0.
01〜300μmの範囲が好ましく、0.01〜100
μmの範囲がより好ましい。(C)成分の配合量は、
(A)成分100重量部に対して10〜100重量部で
あり、15〜80重量部であることが好ましい。これ
は、(C)成分が10重量部未満であると本発明コンパ
ウンドの防振特性が低下し、また、100重量部を超え
ると作業性が低下するためである。
【0009】このような(B)成分と(C)成分の炭酸
カルシウム粉末は、その合計重量が(A)成分100重
量部に対して150重量部を越える量であることが好ま
しく、170重量部以上であることがより好ましい。
【0010】(D)成分の脂肪酸もしくは脂肪酸誘導体
は、本発明の防振性シリコーンコンパウンドの分散性と
貯蔵安定性を向上させる成分である。このような(D)
成分のうち脂肪酸として具体的には、カプリン酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
オレイン酸、リノール酸、セロチン酸、ベヘリン酸、エ
ライジン酸、アラキン酸が挙げられる。また脂肪酸誘導
体としては、これら脂肪酸のアルカリ金属塩、アルカリ
土類金属塩もしくは金属塩が例示される。これらの中で
も炭素原子数6〜31の脂肪酸もしくはその誘導体が好
ましい。(D)成分の配合量は、(A)成分100重量
部に対して0.01〜20重量部であり、0.1〜15
重量部であることが好ましい。これは、(D)成分が
0.01重量部未満であると本発明コンパウンドの貯蔵
安定性が低下し、また、20重量部を超えると防振特性
が低下するためである。
【0011】本発明のシリコーンコンパウンドは、上記
(A)成分〜(D)成分からなるものであるが、これら
に加えて、炭酸カルシウム粉末以外の無機質粉末を添加
してもよい。このような無機質粉末としては、例えば、
シリカ微粉末、ガラス微粉末、クレー、ベントナイト、
珪藻土、石英粉末、タルク、酸化チタン粉末、酸化錫粉
末、酸化アルミ粉末、酸化鉄粉末、金属粉末などが挙げ
られる。さらにその他の任意成分として、酸化防止剤、
防錆剤、難燃性付与剤、顔料、染料等を配合すること
は、本発明の目的を損なわない限り差し支えない。
【0012】本発明のシリコーンコンパウンドは上記
(A)成分〜(D)成分を均一に混合することによって
製造される。混合手段としては、ボールミル,振動ミ
ル,ニーダミキサー,スクリューエクストルーダー,パ
ドルミキサー,リボンミキサー,バンバリーミキサー,
ロスミキサー,ヘンシェルミキサー,フロージェットミ
キサー,ホバートミキサー,ロールミキサー等の周知の
混練装置が挙げられる。また、混合時に加熱してもよ
く、加熱温度は30〜200℃の温度であることが好ま
しい。
【0013】以上のような本発明のシリコーンコンパウ
ンドは貯蔵安定性および防振性に優れ、加えて、温度依
存性が極めて小さいという特徴を有する。このため本発
明のシリコーンコンパウンドは、これをゴム袋やゴム筒
体のような弾性体製容器に封入することにより緩衝体と
して使用され、特に、コンパクトディスクプレーヤー,
コンパクトディスクチェンジャー,ミニディスクプレー
ヤー,カーナビゲーション装置といった温度変化の大き
い環境で使用される電気機器や電子機器の緩衝体として
好適である。
【0014】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳細に説明す
る。実施例中、動粘度は25℃における測定値である。
シリコーンコンパウンドの防振特性は、−20℃、25
℃、60℃における複素弾性率(G*)および損失正接
係数(tanδ)を測定することにより評価した。尚、G*
とtanδは、レオメトリック社製の「ダイナミックアナ
ライザーRDA−700」を用いてプレート法により測
定した。測定条件は、プレート径:20mm,周波数:
10Hz,ストレイン:20%,サンプル厚:1mmで
あった。
【0015】
【実施例1】ミキサーに、動粘度100,000mm2
/sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシ
ロキサン100部、平均粒径4.3μmの重質炭酸カル
シウム粉末157部、表面がステアリン酸で処理された
BET比表面積18m2/gの軽質炭酸カルシウム粉末
(BET比表面積換算平均粒径0.12μm)28部、
ステアリン酸亜鉛0.5部を投入して、これらを低速
(150rpm)で30分毎に掻き落としながら1時間
混練してシリコーンコンパウンドを調製した。得られた
シリコーンコンパウンドの防振特性を測定して、その結
果を表1に示した。また、得られたシリコーンコンパウ
ンドをガラス瓶に保管して1週間放置した後、このコン
パウンドの表面部分と底部の外観を目視にて比較したと
ころ、表面と底部の違いはほとんど認められず、分散安
定性、貯蔵安定性が良好であることが判明した。さらに
このシリコーンコンパウンドを2ケ月間放置して防振特
性を再測定したところ、25℃における損失正接係数
(tanδ)の変化はなく、複素弾性率(G*)の変化率も
+9%であり、防振特性の著しい経時変化は認められな
かった。これより、本発明のシリコーンコンパウンドは
長期間の貯蔵安定性に優れることが判明した。
【0016】
【実施例2】ミキサーに、動粘度100,000mm2
/sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシ
ロキサン100部、表面がステアリン酸で処理された平
均粒径4μmの重質炭酸カルシウム粉末157部、平均
粒径0.12μmの軽質炭酸カルシウム粉末15部、ス
テアリン酸亜鉛0.5部を投入して、これらを低速(1
50rpm)で30分毎に掻き落としながら1時間混練
してシリコーンコンパウンドを調製した。得られたシリ
コーンコンパウンドの防振特性を測定して、その結果を
表1に示した。また、得られたシリコーンコンパウンド
をガラス瓶に保管して1週間放置した後、このコンパウ
ンドの表面部分と底部の外観を目視にて比較したとこ
ろ、表面と底部の違いはほとんど認められず、分散安定
性、貯蔵安定性が良好であることが判明した。
【0017】
【実施例3】ミキサーに、動粘度100,000mm2
/sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシ
ロキサン100部、表面がステアリン酸で処理された平
均粒径4.3μmの重質炭酸カルシウム粉末157部、
表面がステアリン酸で処理されたBET比表面積18m
2/gの軽質炭酸カルシウム粉末(BET比表面積換算
平均粒径0.12μm)28部、ステアリン酸亜鉛1部
を投入して、これらを低速(150rpm)で30分毎
に掻き落としながら1時間混練してシリコーンコンパウ
ンドを調製した。得られたシリコーンコンパウンドの防
振特性を測定して、その結果を表1に示した。また、得
られたシリコーンコンパウンドをガラス瓶に保管して1
週間放置した後、このコンパウンドの表面部分と底部の
外観を目視にて比較したところ、表面と底部の違いはほ
とんど認められず、分散安定性、貯蔵安定性が良好であ
ることが判明した。
【0018】
【実施例4】ミキサーに、動粘度100,000mm2
/sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシ
ロキサン(ガスクロ分析によるケイ素原子数20以下の
シロキサンオリゴマー量は500ppm以下であっ
た。)100部、平均粒径4.3μmの重質炭酸カルシ
ウム粉末157部、表面がステアリン酸で処理されたB
ET比表面積18m2/gの軽質炭酸カルシウム粉末
(BET比表面積換算平均粒径0.12μm)28部、
ステアリン酸亜鉛2部を投入して、これらを低速(15
0rpm)で30分毎に掻き落としながら1時間混練し
てシリコーンコンパウンドを調製した。得られたシリコ
ーンコンパウンドの防振特性を測定して、その結果を表
1に示した。また、得られたシリコーンコンパウンドを
ガラス瓶に保管して1週間放置した後、このコンパウン
ドの表面部分と底部の外観を目視にて比較したところ、
表面と底部の違いはほとんど認められず、分散安定性、
貯蔵安定性が良好であることが判明した。
【0019】
【比較例1】ミキサーに、動粘度100,000mm2
/sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシ
ロキサン100部、BET比表面積3.4m2/gの重
質炭酸カルシウム粉末(平均粒径4.3μm)5部、表
面がステアリン酸で処理されたBET比表面積18m2
/gの軽質炭酸カルシウム粉末(BET比表面積換算平
均粒径0.12μm)5部およびステアリン酸亜鉛0.
5部を投入して、これらを低速(150rpm)で30
分毎に掻き落としながら1時間混練してシリコーンコン
パウンドを調製した。得られたシリコーンコンパウンド
をガラス瓶に保管して1週間放置してその表面部分と底
部の外観を目視にて比較したところ、表面部分は充填剤
が少なく、シリコーンオイルが浮き出ており、表面と底
部に大きな差が認められた。これより、得られたシリコ
ーンコンパウンドは分散安定性、貯蔵安定性が不十分で
あることが判明した。
【0020】
【比較例2】ミキサーに、動粘度100,000mm2
/sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシ
ロキサン100部、BET比表面積3.4m2/gの重
質炭酸カルシウム粉末(平均粒径4.3μm)157
部、表面がステアリン酸で処理されたBET比表面積1
8m2/gの軽質炭酸カルシウム粉末(BET比表面積
換算平均粒径0.12μm)28部を投入して、これら
を低速(150rpm)で30分毎に掻き落としながら
1時間混練してシリコーンコンパウンドを調製した。得
られたシリコーンコンパウンドの調製直後と2ケ月間放
置後の25℃における防振特性を測定したところ、複素
弾性率(G*)の変化率が+20%に上昇しており、防
振特性の著しい経時変化が認められた。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の防振性シリコーンコンパウンド
は上記(A)成分〜(D)成分各所定量からなり、特に
充填剤として(B)成分と(C)成分の2種類の炭酸カ
ルシウム粉末を含み、加えて(D)成分の脂肪酸もしく
は脂肪酸誘導体を含むが故に、長期間の貯蔵安定性およ
び防振性に優れるという特徴を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16F 15/02 F16F 15/02 Q G10K 11/16 G10K 11/16 J Fターム(参考) 3J048 BD04 EA07 4J002 CP031 CP061 CP081 CP131 DE236 DE237 EF058 EG028 EG038 EG048 FD010 FD016 FD017 GS01 GS02 5D061 GG01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)シリコーンオイル 100重量部、 (B)重質炭酸カルシウム粉末 20〜250重量部、 (C)軽質炭酸カルシウム粉末 10〜100重量部 および (D)脂肪酸もしくは脂肪酸誘導体 0.01〜20重量部 からなることを特徴とする防振性シリコーンコンパウン
    ド。
  2. 【請求項2】 (C)成分の軽質炭酸カルシウム粉末が
    表面処理されたものであることを特徴とする請求項1に
    記載の防振性シリコーンコンパウンド。
  3. 【請求項3】 (B)成分と(C)成分の合計量が、
    (A)成分100重量部に対して150重量部を越える
    量であることを特徴とする、請求項1または請求項2に
    記載の防振性シリコーンコンパウンド。
JP2000262108A 2000-08-31 2000-08-31 防振性シリコーンコンパウンド Pending JP2002069300A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000262108A JP2002069300A (ja) 2000-08-31 2000-08-31 防振性シリコーンコンパウンド
US09/915,845 US6498211B2 (en) 2000-08-31 2001-07-26 Vibration damping silicone composition
MYPI20013857A MY128948A (en) 2000-08-31 2001-08-16 Vibration damping silicone composition
EP01307135A EP1184420B1 (en) 2000-08-31 2001-08-22 Vibration damping silicone composition
AT01307135T ATE364064T1 (de) 2000-08-31 2001-08-22 Schwingungsdämpfende silikonzusammensetzung
DE60128758T DE60128758T2 (de) 2000-08-31 2001-08-22 Schwingungsdämpfende Silikonzusammensetzung
CNB011252154A CN1191306C (zh) 2000-08-31 2001-08-31 振动阻尼型硅氧烷组合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000262108A JP2002069300A (ja) 2000-08-31 2000-08-31 防振性シリコーンコンパウンド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002069300A true JP2002069300A (ja) 2002-03-08

Family

ID=18749836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000262108A Pending JP2002069300A (ja) 2000-08-31 2000-08-31 防振性シリコーンコンパウンド

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6498211B2 (ja)
EP (1) EP1184420B1 (ja)
JP (1) JP2002069300A (ja)
CN (1) CN1191306C (ja)
AT (1) ATE364064T1 (ja)
DE (1) DE60128758T2 (ja)
MY (1) MY128948A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005220215A (ja) * 2004-02-05 2005-08-18 Shin Etsu Chem Co Ltd 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP2007321123A (ja) * 2006-06-05 2007-12-13 Shin Etsu Chem Co Ltd 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4723063B2 (ja) * 2000-08-31 2011-07-13 東レ・ダウコーニング株式会社 防振性シリコーンコンパウンド
FR2819518B1 (fr) * 2001-01-12 2005-03-11 Omya Ag Procede de traitement d'une charge minerale par un polydialkylsiloxane et un acide gras, charges hydrophobes ainsi obtenues, et leurs applications dans des polymeres pour films "respirables"
JP4208838B2 (ja) * 2002-10-03 2009-01-14 丸尾カルシウム株式会社 表面処理炭酸カルシウム及びそれを含有してなる樹脂組成物
EP1557442A1 (de) 2004-01-23 2005-07-27 SOLVAY (Société Anonyme) Verfahren zur Oberflächenbehandlung von gefälltem Calciumcarbonat
JP2009501350A (ja) * 2005-07-14 2009-01-15 カール・ツァイス・エスエムティー・アーゲー 光学素子
JP6957435B2 (ja) * 2018-10-23 2021-11-02 信越化学工業株式会社 熱伝導性シリコーン組成物及びその硬化物

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5790045A (en) * 1980-10-29 1982-06-04 Toshiba Silicone Co Ltd Adherent polyorganosiloxane composition
FR2740463B1 (fr) * 1995-10-31 1998-01-09 Rhone Poulenc Chimie Pates et graisses organosiliciques
JP2000080277A (ja) 1998-09-04 2000-03-21 Ge Toshiba Silicones Co Ltd シリコーンオイルコンパウンド組成物
EP0990816B1 (en) * 1998-09-30 2004-04-21 Dow Corning Toray Silicone Company, Ltd. Vibration damping composition
JP5101762B2 (ja) * 1999-11-29 2012-12-19 東レ・ダウコーニング株式会社 室温硬化性シリコーンゴム組成物
JP4809518B2 (ja) * 2000-07-31 2011-11-09 東レ・ダウコーニング株式会社 防振性シリコーン組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005220215A (ja) * 2004-02-05 2005-08-18 Shin Etsu Chem Co Ltd 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP2007321123A (ja) * 2006-06-05 2007-12-13 Shin Etsu Chem Co Ltd 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物

Also Published As

Publication number Publication date
CN1191306C (zh) 2005-03-02
CN1340570A (zh) 2002-03-20
US6498211B2 (en) 2002-12-24
DE60128758T2 (de) 2008-02-07
MY128948A (en) 2007-03-30
EP1184420B1 (en) 2007-06-06
DE60128758D1 (de) 2007-07-19
ATE364064T1 (de) 2007-06-15
EP1184420A3 (en) 2003-01-29
US20020045701A1 (en) 2002-04-18
EP1184420A2 (en) 2002-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6114429A (en) Thermally conductive silicone composition
EP0896031B1 (en) Thermally conductive silicone composition
US6136758A (en) Aluminum nitride powder and thermally conductive grease composition using the same
JPS6144998A (ja) 電気粘性液体
JP4809518B2 (ja) 防振性シリコーン組成物
JP4723080B2 (ja) 防振性シリコーンコンパウンド
JP2002069300A (ja) 防振性シリコーンコンパウンド
JP4723063B2 (ja) 防振性シリコーンコンパウンド
JPH04356597A (ja) シリコーン・イオノマー粒子を主成分とした電気レオロジー流体組成物
KR20030080250A (ko) 그리스상 실리콘 조성물
US6627705B2 (en) Vibration damping silicone composition
EP0990816B1 (en) Vibration damping composition
WO2006070674A1 (en) Vibration-damping silicone composition
WO2014002990A1 (ja) 粘性組成物
JPH10251517A (ja) 防振性組成物
US6787057B2 (en) Viscous liquid vibration damping composition
JP2000313806A (ja) 防振性シリコーン組成物
JP2000345038A (ja) 防振性組成物
JP2006206885A (ja) 防振性シリコーンコンパウンド
JP4394214B2 (ja) 防振性組成物
JPS6037824B2 (ja) 防振用ゴム組成物
EP0482663A1 (en) Electroviscous fluid