JP2002066687A - 多工程鍛造プレスにおけるシャットハイト調整装置および調整方法 - Google Patents

多工程鍛造プレスにおけるシャットハイト調整装置および調整方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】検知誤差が生じず、工程数が多くても確実に適
正な追込み量を設定できる多工程鍛造プレスにおけるシ
ャットハイト調整装置を提供する。 【解決手段】多工程金型を備えた鍛造プレス5におい
て、多工程金型間で材料を順次送り込むトランスファフ
ィーダ4と、トランスファフィーダ4に加熱炉で加熱さ
れた材料を送り込む入側搬送装置3と、入側搬送装置3
が材料を供給したか否かを検知する材料検知器6と、プ
レスのシャットハイト量を演算する制御装置7と、制御
装置7の信号に基づきスライドの追込み量を調整する調
整手段とからなり、制御装置7は、材料検知器6からの
信号とトランスファフィーダ4の動作信号に基づき、多
工程金型における材料の分布状態を求める材料分布判定
手段と、材料分布判定手段の演算結果に基づき各ストロ
ーク毎のスライド追込み量を演算する追込み量演算手段
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多工程鍛造プレス
におけるシャットハイト調整装置に関する。1台のプレ
スに多工程金型を備え、トランスファフィーダにより材
料を順次金型に供給していってプレスし、1台のプレス
で素材から完成品に成形する自動プレスが、近年用いら
れている。この多工程金型を用いたプレスにあっては、
全ての金型内に材料が有る場合と、いずれかの金型内で
材料が欠けている場合とでは、必要なプレス荷重の差は
数倍にも達する。一般的には、全ての金型内に1個づつ
材料が有る場合を定常状態として、適正なプレス荷重を
設定し、そのプレス荷重を発生しうるようにシャットハ
イト量を設定している。ところが、プレスの運転開始時
には後工程金型には材料が入っておらず、運転終了時に
は前工程金型には材料が抜けている。また運転中にも、
材料を加熱炉からプレスに送り込む間の機構上のトラブ
ル等で、いずれかの金型に材料が供給されていない歯抜
けが生ずることがある。このような場合、シャットハイ
ト量を基準値のままにしてプレスを運転すると、成形品
の厚みが不定するような不良品が発生する。このため、
金型の歯抜け状態に応じて、各ストローク毎にシャット
ハイト量を調整することが行われている。本発明は、こ
のようなシャットハイト量を調整する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシャットハイト調整装置として、
特開平2-75500 号公報に記載された技術(従来例I)が
ある。この従来例Iは、トランスファフィーダの送りビ
ームに、金型内に材料が有るか否かを検知する成形品検
知部を取付け、この成形品検知部の信号に基づいて金型
内での材料の分布状態を把握し、予め記憶させてある分
布状態と照合して対応する追込み量の実行命令を出すよ
うに構成されている。
【0003】しかるに、前記従来例Iでは、成形品検知
部が高熱の材料に近接した場所に設けられているため、
熱やスケールの影響を受け、検知誤差を生じやすい。ま
た、材料の分布状態も追込み量も予めパターン化したも
のを用いるので、工程数が多くなるとパターン数が異常
に多くなり、現実的には対応が困難となる。また、パタ
ーンから外れている場合には、対応することができな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情に
鑑み、検知誤差が生じず、工程数が多くても確実に適正
な追込み量を設定できる多工程鍛造プレスにおけるシャ
ットハイト調整装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1のシャットハイ
ト調整装置は、多工程金型を備えた鍛造プレスにおい
て、前記多工程金型間で材料を順次送り込むトランスフ
ァフィーダと、該トランスファフィーダに加熱炉で加熱
された材料を送り込む入側搬送装置と、前記入側搬送装
置が材料を供給したか否かを検知する材料検知器と、前
記プレスのシャットハイト量を演算する制御装置と、前
記制御装置の信号に基づきスライドの追込み量を調整す
る調整手段とからなり、前記制御装置は、材料検知器か
らの信号とトランスファフィーダの動作信号に基づき、
前記多工程金型における材料の分布状態を求める材料分
布判定手段と、該材料分布判定手段の演算結果に基づき
各ストローク毎のスライド追込み量を演算する追込み量
演算手段を備えていることを特徴とする。請求項2のシ
ャットハイト調整装置は、多工程金型と、前記多工程金
型間で材料を順次送り込むトランスファフィーダと、該
トランスファフィーダに加熱炉で加熱された材料を送り
込む入側搬送装置と、前記入側搬送装置が材料を供給し
たか否かを検知する材料検知器とを備える多工程鍛造プ
レスにおいて、前記材料検知器の信号とトランスファフ
ィーダの動作に基づき、前記多工程金型における材料の
分布状態を求め、その材料分布状態に基づき各ストロー
ク毎のスライド追込み量を演算し、スライドの追込み量
を調整することを特徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、プレスの外側に
ある入側搬送装置の外側に材料検知器が設けられるの
で、金型内の材料から熱やスケールの影響を受けないの
で、検知誤差が生ずることはない。また、制御装置はパ
ターン化された情報を用いることなく、各ストローク毎
に必要とされるスライド追込み量を、そのつど演算する
ので、工程数が多くなっても対応可能であり、パターン
外のような対応不能な状態も発生しない。請求項2の発
明によれば、パターン化された情報を用いることなく、
各ストローク毎に必要とされるスライド追込み量を、そ
のつど演算するので、工程数が多くなっても対応可能で
あり、パターン外のような対応不能な状態も発生せず、
寸法精度の高い鍛造が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本発明が適用される鍛造プレ
スと、その周辺装置の概略平面図、図2は追込み量と金
型内における材料分布状態の関連図、図3はスライド調
整機構の一例を示す斜視図、図4は同スライド調整機構
の一部断面正面図、図5はスライド調整機構の他の例を
示す側面図である。
【0008】図1において、1は材料を加熱するインダ
クションヒータ等の加熱炉、2は加熱された材料を加熱
炉1から入側搬送装置3へ搬送する搬送コンベヤ、3は
材料を後記トランスファフィーダ4に送り込む入側搬送
装置、4は材料を鍛造プレス5内の多工程金型間で順送
り搬送するトランスファフィーダ、5Aは鍛造プレス5
のフレームである。なお、材料Wは多くは丸形断面の鍛
造用素材であり、多くは長さの長いビレットであるが、
長さの短いビレットも、その概念に含まれる。
【0009】前記搬送コンベヤ2には、ストッパ21,
22とプッシャー23が設けられており、ストッパ2
1,22が交互に作動して材料供給のタイミングをと
り、プッシャー23で入側搬送装置3の入側に材料Wを
送り込むようになっている。前記入側搬送装置3は、エ
ンドレスベルト31をモータ32で駆動する公知の装置
である。
【0010】前記トランスファフィーダ4は、2本の平
行に配置した送り桿41,41に、複数(例えば、各5
個)のつかみ爪42を取付けて、搬送動作するように構
成された公知のものである。5対のつかみ爪42は、鍛
造プレスのプレス作業4工程と1工程の手前で金型に材
料を受け渡す0工程に対応させたものである。このトラ
ンスファフィーダ4は、2本の送り桿41,41を、ク
ランプ→リフト→アドバンス→ダウン→アンクランプ→
リターンの順で動作させて、鍛造プレス5の型打ち工程
に同調させて、材料を鍛造プレス5の0工程から1工程
金型に、1工程金型から2工程金型に、2工程金型から
3工程金型に、3工程金型から4工程金型に、順送りす
るものである。上記の構成要素は公知の鍛造プレスに共
通のものである。
【0011】図1において、6は材料検知器であり、前
記入側搬送装置3の入側に材料Wが供給されたことを検
知するものである。この材料検知器6は、例えば、公知
のホットメタルデテクターなど設定値以上の温度を検知
するものとか、物体の存否を光で検知する光検出器など
の非接触式検出器で構成される。
【0012】7は制御装置で、後述するスライド調整機
構に動作指令信号を発する装置であって、公知のマイク
ロコンピュータ等の情報処理装置で構成されている。こ
の制御装置7は、前記材料検知器6よりの検知信号と、
前記トランスファフィーダ4の動作確認信号を受取り、
材料分布判定手段によって各金型内における材料の分布
状態を定め、追込み量演算手段によって、各ストローク
毎のスライド追込み量を演算し、制御信号として出力す
る。なお、トランスファフィーダ4の動作確認はトラン
スファフィーダ4自体が1サイクルのモーションを行っ
た時点で検知されるようになっている。
【0013】つぎに、スライド調整機構の一例を説明す
る。図3はスライド調整機構50の斜視図、図4は同ス
ライド調整機構50の一部断面正面図である。このスラ
イド調整装置50は、前記偏心リストピン45を回転さ
せ、鍛造プレス1のシャットハイトを調整するものであ
る。図3〜図4に示すように、スライド調整機構50
は、偏心機構60、移動量センサ70、リストピンホー
ルドユニット80から基本構成されている。
【0014】まず、偏心機構60を説明する。前記偏心
リストピン45の固定部48の中央下部には、部分ピニ
オン61が取り付けられている。この部分ピニオン61
は、その基礎円の中心が、偏心リストピン45の固定部
48の軸中心と一致するように取り付けられている。
【0015】この部分ピニオン61には、ラック棒62
のラック62r が噛み合っている。このラック棒62は、
ラック62r を軸方向の中央上部に備えた棒であり、前記
スライド40の軸挿入溝40G に水平に挿入されている
(図2参照)。しかも、ラック62r を挟む軸部は、スラ
イド40に摺動自在に支持されている。
【0016】前記ラック棒62の一端は、調整用油圧シ
リンダ63のピストンロッドに取り付けられている。調
整用油圧シリンダ63は、前記スライド40の背面に、
水平に取り付けられている。この調整用油圧シリンダ6
3は、油圧によって、ピストンロッドが前進後退するも
のである。
【0017】よって、偏心機構60によれば、調整用油
圧シリンダ63のピストンロッドが直線運動し、その動
きが直接ラック棒62のラック62r と部分ピニオン61
の噛み合いを介して偏心リストピン45を回転させるの
で、偏心リストピン45を速く回転させることができ
る。このため、高速でシャットハイトの調整をすること
ができるという利点がある。
【0018】なお移動量センサ70を補足的に説明して
おく。前記偏心機構60のラック棒62の一端には、締
結板71の下端が固定されている。この締結板71の上
端には、ガイドロッド72の一端が固定されている。こ
のガイドロッド72は、前記調整用油圧シリンダ63と
平行に設けられており、前記スライド40に摺動自在に
支持されている。このガイドロッド72の他端は、スラ
イド40の背面外方に突出しており、その他端にはラッ
クが形成されている。このガイドロッド72の他端のラ
ックには、ピニオンが噛み合っており、このピニオン
は、公知のロータリエンコーダ73の回転軸に取り付け
られている。
【0019】このため、ガイドロッド72は、締結板7
1によって、偏心機構60のラック棒62と同じだけ同
じ方向に移動され、このガイドロッド72の移動量は、
ラックとピニオンを介して、ロータリエンコーダ73の
回転軸の回転量として検知される。つまり、ラック棒6
2の移動量を、ガイドロッド72を介してロータリエン
コーダ73が回転量として検知することができる。
【0020】したがって、移動量センサ70によれば、
ラック棒62のラック62r の移動量をロータリエンコー
ダ73が回転量として検知することにより、スライドの
シャットハイト調整量を常時把握することができる。
【0021】さらに、リストピンホールドユニット80
を補足的に説明しておく。リストピンホールドユニット
80は、ピン81、ホールドアーム82およびホールド
シリンダ90から基本構成されたものである。
【0022】ホールドシリンダ90に油圧を加えると、
ホールドシリンダ90が伸長し、シリンダボディ91が
下方に移動し、シリンダボディ91によってホールドア
ーム82の他端が下方に押され、ホールドアーム82が
ピン81を支点として下方へ揺動する。すると、ホール
ドアーム82の下面が偏心リストピン45を下方へ押
し、スライド40のコンロッド連結部の上面に強く押し
付けるので、偏心リストピン45の回転を固定すること
ができる。
【0023】逆に、ホールドシリンダ90に油圧を抜く
と、ホールドシリンダ90が収縮し、シリンダボディ9
1がホールドアーム82の他端を下方へ押す力が弱くな
る。すると、ホールドアーム82が偏心リストピン45
を下方へ押し付ける力が小さくなるので、偏心リストピ
ン45が回転可能となる。
【0024】したがって、リストピンホールドユニット
80によれば、ホールドシリンダ90を動作させてホー
ルドアーム82による偏心リストピン45の緊締を解除
すると、偏心リストピン45が回転可能な状態になるの
で、迅速に偏心リストピン45を回転させることがで
き、ホールドシリンダ90でホールドアーム82を緊締
すると偏心リストピン45が回転しなくなるので、調整
されたシャットハイトがプレス動作中に狂うことがな
い。
【0025】さて、ここで、本発明の鍛造プレスにおけ
る多工程金型内における材料の分布状態と必要な追込み
量の関係を説明する。既述のごとく、多工程金型におい
ては材料の有無によって必要な荷重は変動する。例えば
材料の有る場所が荒打ちやバリ抜きを行う金型よりも仕
上げを行う金型の方が必要荷重が多いのであるが、一般
的には金型内に材料が入っている数が多い程、荷重も多
く必要とされる。そして、荷重が多く必要とされるほ
ど、シャットハイト量、すなわちストローク下限・スラ
イド調整上限の状態で計ったスライド・ベッド間距離を
小さくしなければならないことになる。そして、スライ
ド調整上限の状態から、スライドを下方に下げていく量
を追込み量という。
【0026】図2は、ある6工程金型を有する鍛造プレ
スにおける材料の分布状態とそれに対応する追込み量を
表示している。表中のA欄が追込み量であって、0.1mm
から0.7mmが表示されているが、これは例示であって、
材料の材質や、工程数、プレスの仕様等によって、多く
も少なくも変動する。図2の表の上欄は、追込み量を変
化をさせていった結果得られるシャットハイト位置を図
示している。
【0027】つぎに、本実施形態の鍛造プレスにおける
シャットハイト調整方法を説明する。図2に示すよう
に、型打ち開始時には、材料が0工程金型から最終工程
金型(この例では6工程金型)に順に入っていくので、
順にシャットハイト量を最初は高く、順に低くしなけれ
ばならない。そして6工程分のストロークを終えると、
全ての金型内に材料が有る状態でプレス作業が継続され
る。これが定常状態である。定常状態では普通であると
シャットハイト量を調整しなくてよいのであるが、それ
でも材料搬送系の不調等により、一部の金型内に材料が
存在しない歯抜けが生ずることがある。この場合は、シ
ャットハイトを調整しなければならない。また、型打終
了時では0工程金型から6工程金型にかけて順に材料が
無くなっていく。この場合は、シャットハイト量を低い
状態から順に高くしていかなければならない。
【0028】本実施形態の鍛造プレスでは、図1に示す
材料検知器6からの信号とトランスファフィーダ4の動
作完了信号を取り込むことによって、多工程金型のどれ
に材料が有るか無いかを判断できるので、各ストロー毎
に必要とされる追込み量を毎回演算で求めることがで
き、その演算量を制御信号として出力すれば、スライド
調整機構を作動させて必要な追込み量を実現できる。本
発明では追込み量は毎回演算で求めるので、とくに歯抜
け状態のように材料の抜け状態に様々なパターンがある
場合にも、最適な追込み量を実現できるので、鍛造成型
品の厚みを正確に制御することができる。
【0029】なお、前記スライド調整機構の具体的な調
整動作はつぎのとおりである。まず、スライド40が上
死点で停止すると、リストピンホールドユニット80の
ホールドシリンダ90の油圧の圧力を抜き、ホールドシ
リンダ90を収縮させる。すると、ホールドアーム82
が偏心リストピン45を下方へ押し付ける力が小さくな
り、偏心リストピン45が回転可能となる。ついで、調
整用油圧シリンダ63に油圧を加え、調整用油圧シリン
ダ63を伸長させると、ラック棒62が前進し、ラック
棒62のラック62r が部分ピニオン61を介して偏心リ
ストピン45を回転させる。すると、スライド40とコ
ンロッド30上端との間の距離が長くなり、シャットハ
イトが短くなる。
【0030】このとき、ラック棒62は直線的に移動
し、この直線運動をラック62r と部分ピニオン61によ
って偏心リストピン45の回転運動に変換しているた
め、偏心リストピン45を回転させる動作を速く、スム
ーズに行うことができる。しかも、ラック棒62の移動
量は、締結板71とガイドロッド72を介してロータリ
エンコーダ73に伝達され、ロータリエンコーダ73は
回転軸の回転量として検知される。つまり、移動量セン
サ70によってシャットハイトの調整量を常時把握する
ことができる。したがって、シャットハイトの調整量を
正確に設定できる。
【0031】シャットハイトの変更が終了すると、リス
トピンホールドユニット80のホールドシリンダ90に
は再び油圧が加えられ、ホールドシリンダ90が伸長
し、ホールドアーム82が偏心リストピン45を下方へ
押し付ける力が大きくなる。すると偏心リストピン45
はスライド40のコンロッド連結部上面とホールドアー
ム82の下面との間に挟まれて、回転が固定され、スラ
イド調整機構50によるシャットハイトの調整が終了す
る。上記のごとく、本実施形態のスライド調整機構50
によれば偏心リストピン45の回転を高速動作で行うこ
とができるので、鍛造プレス1を高速運動しても、スラ
イド40が上死点で停止中に、シャットハイトの調整
を、高速かつスムーズに行うことができ、鍛造品の厚み
精度を一定に保つことができる。
【0032】つぎに、本発明に適用可能な他のスライド
調整機構を図5に基づき説明する。同図に示すように、
コンロッド30の下端にリストピン45を偏心的に回転
自在に取付け、このリストピン45にレバー101 の一端
を接続している。レバー101 にはナット102 を回転不能
に取付け、このナット102 にネジ棒103 を通し、モータ
104 でネジ棒103 を回転させるようにしている。したが
って、ネジ棒103 を回転させると、ナット102 と共にレ
バー101 が若干回転するのでコンロッド30に対するリ
ストピン45の中心位置が変化し、スライド40のシャ
ットハイトを調整することができる。このようなスライ
ド調整機構であっても、制御装置7からの制御信号を与
えてやれば、各サイクル毎にスライド追込み量を調整す
ることができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、プレスの外側
にある入側搬送装置の外側に材料検知器が設けられるの
で、金型内の材料から熱やスケールの影響を受けないの
で、検知誤差が生ずることはない。また、制御装置はパ
ターン化された情報を用いることなく、各ストローク毎
に必要とされるスライド追込み量を、そのつど演算する
ので、工程数が多くなっても対応可能であり、パターン
外のような対応不能な状態も発生しない。請求項2の発
明によれば、パターン化された情報を用いることなく、
各ストローク毎に必要とされるスライド追込み量を、そ
のつど演算するので、工程数が多くなっても対応可能で
あり、パターン外のような対応不能な状態も発生せず、
寸法精度の高い鍛造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される鍛造プレスと、その周辺装
置の概略平面図である。
【図2】追込み量と金型内における材料分布状態の関連
図である。
【図3】スライド調整機構の一例を示す斜視図である。
【図4】同スライド調整機構の一部断面正面図である。
【図5】スライド調整機構の他の例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
3 入側搬送装置 4 トランスファフィーダ 5 鍛造プレス 6 材料検知器 7 制御装置 50 スライド調整機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多工程金型を備えた鍛造プレスにおいて、
    前記多工程金型間で材料を順次送り込むトランスファフ
    ィーダと、該トランスファフィーダに加熱炉で加熱され
    た材料を送り込む入側搬送装置と、前記入側搬送装置が
    材料を供給したか否かを検知する材料検知器と、前記プ
    レスのシャットハイト量を演算する制御装置と、前記制
    御装置からの信号に基づきスライドの追込み量を調整す
    る調整手段とからなり、前記制御装置は、材料検知器の
    信号とトランスファフィーダの動作信号に基づき、前記
    多工程金型における材料の分布状態を求める材料分布判
    定手段と、該材料分布判定手段の演算結果に基づき各ス
    トローク毎のスライド追込み量を演算する追込み量演算
    手段を備えていることを特徴とする多工程鍛造プレスに
    おけるシャットハイト調整装置。
  2. 【請求項2】多工程金型と、前記多工程金型間で材料を
    順次送り込むトランスファフィーダと、該トランスファ
    フィーダに加熱炉で加熱された材料を送り込む入側搬送
    装置と、前記入側搬送装置が材料を供給したか否かを検
    知する材料検知器とを備える多工程鍛造プレスにおい
    て、前記材料検知器の信号とトランスファフィーダの動
    作に基づき、前記多工程金型における材料の分布状態を
    求め、その材料分布状態に基づき各ストローク毎のスラ
    イド追込み量を演算し、スライドの追込み量を調整する
    ことを特徴とする多工程鍛造プレスにおけるシャットハ
    イト調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007319918A (ja) * 2006-06-05 2007-12-13 Sumitomo Heavy Industries Techno-Fort Co Ltd 鍛造方法および鍛造プレス設備
JP2012066296A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Sumitomo Heavy Industries Techno-Fort Co Ltd サーボプレスおよびその運転方法

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JP2007319918A (ja) * 2006-06-05 2007-12-13 Sumitomo Heavy Industries Techno-Fort Co Ltd 鍛造方法および鍛造プレス設備
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