JP2002064836A - 画像信号処理装置、画像信号処理方法、学習装置、学習方法及び記録媒体 - Google Patents

画像信号処理装置、画像信号処理方法、学習装置、学習方法及び記録媒体

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JP2002064836A JP2000246516A JP2000246516A JP2002064836A JP 2002064836 A JP2002064836 A JP 2002064836A JP 2000246516 A JP2000246516 A JP 2000246516A JP 2000246516 A JP2000246516 A JP 2000246516A JP 2002064836 A JP2002064836 A JP 2002064836A
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Hideo Nakaya
秀雄 中屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単板CCDイメージセンサ出力から精度の良
い3板CCDイメージセンサ出力を得るようにする。 【解決手段】 ブロック化部28により、画素位置毎に
複数の色のうちのいずれか1つを表す色成分を持つ入力
画像信号の注目画素毎に、上記注目画素近傍の複数の画
素を抽出し、上記複数の色成分のうち最も高密度である
色成分を有する複数の画素の各信号値から第1の特徴情
報を第1のADRC処理部29Aで生成するとともに、
上記注目画素近傍に位置する各色成分の複数の画素の各
信号値から各色信号間の関係を示す第2の特徴情報を第
2のADRC処理部29Bで生成し、第1及び第2の特
徴情報に基づいてクラス分類部30により1つのクラス
を決定し、そのクラスに基づいて、少なくとも上記注目
画素が持つ色成分と異なる色成分を持つ画素を適応処理
部31により生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像信号処理装置、
画像信号処理方法、学習装置、学習方法及び記録媒体に
関し、特に、1つの固体イメージセンサにより得られる
画像に対し、その画像信号の1画素が赤(R:Red) 成
分、緑(G:Green) 成分及び青(B:Blue)成分をもつよ
うに、クラス分類適応処理を用いて色成分を補間する画
像信号処理装置、画像信号処理方法、学習装置、学習方
法及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】CCD(Charge Coupled Device) イメー
ジセンサなどの固体イメージセンサを用いた撮像装置に
は、主に、1つのCCDイメージセンサを用いた単板方
式のもの(以後、単板式カメラという)と、3つのCC
Dイメージセンサを用いた3板方式のもの(以後、3板
式カメラという)とがある。
【0003】3板式カメラでは、例えばR信号用、G信
号用及びB信号用の3つのCCDイメージセンサを用い
て、その3つのCCDイメージセンサにより3原色信号
を得る。そして、この3原色信号から生成されるカラー
画像信号が記録媒体に記録される。
【0004】単板式カメラでは、1画素毎に割り当てら
れた色フィルタアレイからなる色コーディングフィルタ
が前面に設置された1つのCCDイメージセンサを用い
て、上記色コーディングフィルタにより色コーディング
された色成分の信号を1画素毎に得る。上記色コーディ
ングフィルタを構成する色フィルタアレイとしては、例
えば、R(Red) ,G(Green) ,B(Blue) の原色フィル
タアレイや、Ye(Yellow) ,Cy(Cyanogen),Mg(Ma
genta) の補色フィルタアレイが用いられている。そし
て、単板式カメラにおいては、CCDイメージセンサに
より1画素毎に1つの色成分の信号を得て、各画素が持
っている色成分の信号以外の色信号を線形補間処理によ
り生成して、3板式カメラにより得られる画像に近い画
像を得るようしていた。ビデオカメラなどにおいて、小
型化、軽量化を図る場合に、単板式が採用されている。
【0005】単板式カメラにおいて、例えば図21の
(A)に示すような色配列の色フィルタアレイにより構
成された色コーディングフィルタが設けられたCCDイ
メージセンサは、R,G,Bの3原色のうちの1つの色
のフィルタが配置された各画素から、そのフィルタの色
に対応する画像信号のみが出力される。すなわち、Rの
色フィルタが配置された画素からは、R成分の画像信号
は出力されるが、G成分及びB成分の画像信号は出力さ
れない。同様に、Gの画素からは、G成分の画像信号の
みが出力され、R成分及びB成分の画像信号は出力され
ず、Bの画素からは、B成分の画像信号のみが出力さ
れ、R成分及びG成分の画像信号は出力されない。
【0006】ここで、図21の(A)に示す色フィルタ
アレイの色配列は、ベイヤー配列と称される。この場合
においては、Gの色フィルタが市松状に配され、残った
部分にRとBが一列毎に交互に配されている。
【0007】しかしながら、後段において各画素の信号
を処理する際、各画素毎にR成分,G成分及びB成分の
画像信号が必要となる。そこで、従来、n×m(n及び
mは正の整数)個の画素で構成されるCCDイメージセ
ンサの出力から、図21の(B)に示すように、n×m
個のR画素の画像信号、n×m個のG画素の画像信号及
びn×m個のB画素の画像信号、すなわち、3板式カメ
ラのCCD出力相当の画像信号が、それぞれ補間演算に
より求められ、それらの画像信号が後段に出力される。
【0008】そして、さらに、例えば4倍密度の画像信
号を生成する場合、図21の(C)に示すように、n×
m個のR画素の画像信号から2n×2m個のR画素の画
像信号が補間演算により求められ、n×m個のG画素の
画像信号から2n×2m個のG画素の画像信号が補間演
算により求められ、さらに、n×m個のB画素の画像信
号から、2n×2m個のB画素の画像信号が補間演算に
より求められる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た単板式カメラでは、線形処理を行うことにより色信号
の補間を行っているので、画像の波形が鈍ってしまい、
画像全体が不鮮明となってしまうので、輪郭強調処理等
の処理を行って、見掛けの解像度を上げる処理が必要で
あった。また、その撮像出力として得られる画像信号に
よる画像の解像度が、3板式カメラの撮像出力として得
られる画像信号による画像と比較して低く、上記線形処
理の影響により全体的にぼやけた画像となってしまうと
いった問題点があった。
【0010】また、単板式カメラのCCDイメージセン
サの出力から、同一解像度の3原色の成分を各画素毎に
生成し、その画像信号から、さらにより高密度の画像信
号を演算することにより、画素密度を大きくしたとして
も、十分な精細度を得ることができないという問題点が
あった。
【0011】さらに、線形補間と異なる処理方法とし
て、単板式カメラのCCD出力から、R,G,Bの3原
色の各画像信号毎に独立にクラス分類適応処理を行うこ
とよって3板式カメラのCCD出力に相当する画像信号
を生成することが提案されている(国際公開番号:WO
96/07275)。しかしながら、R,G,Bの各色
信号毎に独立にクラス分類適応処理を行ったのでは、図
21の(A)、(B)からわかるように、ベイヤー配列
の色フィルタアレイが用いられる場合、m×n(m及び
nは正の整数)個の画素のうちR画素とB画素に関して
は4画素に1個の割合でしか存在しないにも拘わらずG
(4画素に2個の割合で存在する)と同様の処理がなさ
れることになる。このため、R成分の画像信号とB成分
の画像信号に関しては精度の良い予測処理を行うことが
できない。
【0012】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、確実に且つ効率よく高精細度の画像信号
を得ることができるようにすることを目的とするもので
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、画素位置毎に
複数の色のうちのいずれか1つを表す色成分を持つ入力
画像信号を処理する画像信号処理装置において、上記入
力画像信号の注目画素毎に、上記注目画素近傍の複数の
画素を抽出する抽出手段と、上記画素抽出手段で抽出さ
れた上記複数の色成分のうち最も高密度である色成分を
有する複数の画素の各信号値から第1の特徴情報を生成
する第1の特徴情報生成手段と、上記画素抽出手段で抽
出された上記注目画素近傍に位置する各色成分の複数の
画素の各信号値から各色信号間の関係を示す第2の特徴
情報を生成する第2の特徴情報生成手段と、上記第1及
び第2の特徴情報生成手段により生成された第1及び第
2の特徴情報に基づいて1つのクラスを決定するクラス
決定手段と、上記クラス決定手段で決定されたクラスに
基づいて、少なくとも上記注目画素が持つ色成分と異な
る色成分を持つ画素を生成する画素生成手段とを備える
ことを特徴とする。
【0014】また、本発明は、画素位置毎に複数の色の
うちのいずれか1つを表す色成分を持つ入力画像信号を
処理する画像信号処理方法において、上記入力画像信号
の注目画素毎に、上記注目画素近傍の複数の画素を抽出
する抽出ステップと、上記画素抽出ステップで抽出され
た上記複数の色成分のうち最も高密度である色成分を有
する複数の画素の各信号値から第1の特徴情報を生成す
る第1の特徴情報生成ステップと、上記画素抽出ステッ
プで抽出された上記注目画素近傍に位置する各色成分の
複数の画素の各信号値から各色信号間の関係を示す第2
の特徴情報を生成する第2の特徴情報生成ステップと、
上記第1及び第2の特徴情報生成ステップで生成された
第1及び第2の特徴情報に基づいて1つのクラスを決定
するクラス決定ステップと、上記クラス決定ステップで
決定されたクラスに基づいて、少なくとも上記注目画素
が持つ色成分と異なる色成分を持つ画素を生成する画素
生成ステップとを備えることを特徴とする。
【0015】また、本発明は、画素位置毎に複数のうち
の何れか一つを表す色成分を持つ入力画像信号を処理す
る画像信号処理を行うコンピュータ制御可能なプログラ
ムが記録された記録媒体において、上記プログラムは、
上記入力画像信号の注目画素毎に、上記注目画素近傍の
複数の画素を抽出する抽出ステップと、上記画素抽出ス
テップで抽出された上記複数の色成分のうち最も高密度
である色成分を有する複数の画素の各信号値から第1の
特徴情報を生成する第1の特徴情報生成ステップと、上
記画素抽出ステップで抽出された上記注目画素近傍に位
置する各色成分の複数の画素の各信号値から各色信号間
の関係を示す第2の特徴情報を生成する第2の特徴情報
生成ステップと、上記第1及び第2の特徴情報生成ステ
ップで生成された第1及び第2の特徴情報に基づいて1
つのクラスを決定するクラス決定ステップと、上記クラ
ス決定ステップで決定されたクラスに基づいて、少なく
とも上記注目画素が持つ色成分と異なる色成分を持つ画
素を生成する画素生成ステップとを備えることを特徴と
する。
【0016】また、本発明に係る学習装置は、画素位置
毎に一つの色成分を持つ生徒画像信号の注目画素の近傍
の複数の画素を抽出する第1の画素抽出手段と、上記第
1の画素抽出手段で抽出された上記複数の色成分のうち
最も高密度である色成分を有する複数の画素の各信号値
から第1の特徴情報を生成する第1の特徴情報生成手段
と、上記第1の画素抽出手段で抽出された上記注目画素
近傍に位置する各色成分の複数の画素の各信号値から各
色信号間の関係を示す第2の特徴情報を生成する第2の
特徴情報生成手段と、上記第1及び第2の特徴情報生成
手段により生成された第1及び第2の特徴情報に基づい
て1つのクラスを決定するクラス決定手段と、上記生徒
画像信号と対応する画像信号であり、画素位置毎に複数
の色成分を持つ教師画像信号から、上記生徒画像信号の
注目画素の位置に相当する位置の近傍の複数の画素を抽
出する第2の画素抽出手段と、上記第1及び第2の画素
抽出手段で抽出された複数の画素の画素値に基づいて、
上記クラス毎に、上記生徒画像信号に相当する画像信号
から上記教師画像信号に相当する画像信号を生成するた
めの予測演算に用いる予測係数セットを生成する予測係
数生成手段とを備えることを特徴とする。
【0017】また、本発明に係る学習方法は、画素位置
毎に一つの色成分を持つ生徒画像信号の注目画素の近傍
の複数の画素を抽出する第1の画素抽出ステップと、上
記第1の画素抽出ステップで抽出された上記複数の色成
分のうち最も高密度である色成分を有する複数の画素の
各信号値から第1の特徴情報を生成する第1の特徴情報
生成ステップと、上記第1の画素抽出ステップで抽出さ
れた上記注目画素近傍に位置する各色成分の複数の画素
の各信号値から各色信号間の関係を示す第2の特徴情報
を生成する第2の特徴情報生成ステップと、上記第1及
び第2の特徴情報生成ステップで生成された第1及び第
2の特徴情報に基づいて1つのクラスを決定するクラス
決定ステップと、上記生徒画像信号と対応する画像信号
であり、画素位置毎に複数の色成分を持つ教師画像信号
から、上記生徒画像信号の注目画素の位置に相当する位
置の近傍の複数の画素を抽出する第2の画素抽出ステッ
プと、上記第1及び第2の画素抽出ステップで抽出され
た複数の画素の画素値に基づいて、上記クラス毎に、上
記生徒画像信号に相当する画像信号から上記教師画像信
号に相当する画像信号を生成するための予測演算に用い
る予測係数セットを生成する予測係数生成ステップとを
備えることを特徴とする。
【0018】さらに、本発明は、クラスに応じた予測係
数セットを生成するための学習処理を行うコンピュータ
制御可能なプログラムが記録された記録媒体において、
上記プログラムは、画素位置毎に一つの色成分を持つ生
徒画像信号の注目画素の近傍の複数の画素を抽出する第
1の画素抽出ステップと、上記第1の画素抽出ステップ
で抽出された上記複数の色成分のうち最も高密度である
色成分を有する複数の画素の各信号値から第1の特徴情
報を生成する第1の特徴情報生成ステップと、上記第1
の画素抽出ステップで抽出された上記注目画素近傍に位
置する各色成分の複数の画素の各信号値から各色信号間
の関係を示す第2の特徴情報を生成する第2の特徴情報
生成ステップと、上記第1及び第2の特徴情報生成ステ
ップで生成された第1及び第2の特徴情報に基づいて1
つのクラスを決定するクラス決定ステップと、上記生徒
画像信号と対応する画像信号であり、画素位置毎に複数
の色成分を持つ教師画像信号から、上記生徒画像信号の
注目画素の位置に相当する位置の近傍の複数の画素を抽
出する第2の画素抽出ステップと、上記第1及び第2の
画素抽出ステップで抽出された複数の画素の画素値に基
づいて、上記クラス毎に、上記生徒画像信号に相当する
画像信号から上記教師画像信号に相当する画像信号を生
成するための予測演算に用いる予測係数セットを生成す
る予測係数生成ステップとを備えることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0020】本発明は、例えば図1に示すような構成の
デジタルスチルカメラ1に適用される。このデジタルス
チルカメラ1は、1画素毎に割り当てられた色フィルタ
からなる色コーディングフィルタ4が前面に設置された
1つのCCDイメージセンサ5を用いてカラー撮像を行
う単板式カメラであって、被写体からの入射光が、レン
ズ2により集光され、アイリス3及び色コーディングフ
ィルタ4を介してCCDイメージセンサ5に入射される
ようになっている。上記CCDイメージセンサ5の撮像
面上には、上記アイリス3により所定レベルの光量とさ
れた入射光により被写体像が結像される。なお、このデ
ジタルスチルカメラ1においては、色コーディングフィ
ルタ4とCCDイメージセンサ5は別体としたが、一体
化した構造とすることができる。
【0021】上記CCDイメージセンサ5は、タイミン
グジェネレータ9からのタイミング信号により制御され
る電子シャッタに応じて所定時間にわたって露光を行
い、色コーディングフィルタ4を透過した入射光の光量
に応じた信号電荷(アナログ量)を画素毎に発生するこ
とにより、上記入射光により結像された被写体像を撮像
して、その撮像出力として得られる画像信号を信号調整
部6に供給する。
【0022】信号調整部6は、画像信号の信号レベルが
一定となるようにゲインを調整するAGC(Automatic G
ain Contorol) 回路と、CCDイメージセンサ5が発生
する1/fのノイズを除去するCDS(Correiated Doub
le Sampling)回路からなる。
【0023】上記信号調整部6から出力される画像信号
は、A/D変換部7によりアナログ信号からデジタル信
号に変換されて、画像信号処理部8に供給される。上記
A/D変換部7では、タイミングジェネレータ9からの
タイミング信号に応じて、例えば1サンプル10ビット
のディジタル撮像信号を生成する。
【0024】このデジタルスチルカメラ1において、タ
イミングジェネレータ9は、CCDイメージセンサ5、
信号調整部6、A/D変換部7及びCPU(Central Pro
cessing Unit) 10に各種タイミング信号を供給する。
CPU10は、モータ11を駆動することにより、アイ
リス3を制御する。また、CPU10は、モータ12を
駆動することにより、レンズ2などを移動させ、ズーム
やオートフォーカスなどの制御をする。さらに、CPU
10は、必要に応じ、フラッシュ13により閃光を発す
る制御を行うようにされている。
【0025】画像信号処理部8は、A/D変換部7から
供給された画像信号に対し、欠陥補正処理、ディジタル
クランプ処理、ホワイトバランス調整処理、ガンマ補正
処理、クラス分類適応処理を用いた予測処理等の処理を
行う。
【0026】この画像信号処理部8に接続されたメモリ
15は、例えば、RAM(Random Access Memory)で構成
され、画像信号処理部8が画像処理を行う際に必要な信
号を記憶する。画像信号処理部8により処理された画像
信号は、インタフェース14を介してメモリ16に記憶
される。このメモリ16に記憶された画像信号は、イン
タフェース14を介してデジタルスチルカメラ1に対し
て着脱可能な記録媒体17に記録される。
【0027】なお、モータ11は、CPU10からの制
御情報に基づいてアイリス3を駆動し、レンズ2を介し
て入射される光の量を制御する。また、モータ12は、
CPU10からの制御情報に基づいてレンズ2のCCD
イメージセンサ2に対するフォーカス状態を制御する。
これにより、自動絞り制御動作や自動焦点制御動作が実
現される。また、フラッシュ13は、CPU10による
制御の下で、被写体に対して所定の閃光を照射する。
【0028】また、インターフェース14は、画像信号
処理部8からの画像信号を必要に応じてメモリ16に記
憶し、所定のインターフェース処理を実行した後、記録
媒体17に供給し、記憶させる。記録媒体17として
は、デジタルスチルカメラ1の本体に対して着脱可能な
記録媒体、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハ
ードディスク等のディスク記録媒体、メモリカード等の
フラッシュメモリ等を用いることができる。
【0029】コントローラ18は、CPU10の制御の
下で、画像信号処理部8及びインターフェース14に制
御情報を供給してそれぞれを制御する。CPU10に
は、シャッタボタンやズームボタンなどの操作ボタンか
ら構成される操作部20からユーザによる操作情報が入
力される。CPU10は、入力された操作情報を基に、
上述した各部を制御する。電源部19は、バッテリ19
AとDC/DCコンバータ19Bなどを有する。DC/
DCコンバータ19Bは、バッテリ19Aからの電力を
所定の値の直流電圧に変換し、装置内の各構成要素に供
給する。充電可能なバッテリ19Aは、デジタルスチル
カメラ1の本体に着脱可能とされている。
【0030】次に、図2のフローチャートを参照し、図
1に示したデジタルスチルカメラ1の動作について説明
する。このデジタルスチルカメラ1は、ステップS1に
おいて、電源がオンされることにより、被写体の撮像を
開始する。すなわち、CPU10は、モータ11及びモ
ータ12を駆動し、焦点を合わせたりアイリス3を調整
することにより、レンズ2を介してCCDイメージセン
サ5上に被写体像を結像させる。
【0031】ステップS2では、結像された像をCCD
イメージセンサ5により撮像した画像信号が、信号調整
部6において、信号レベルが一定となるようにゲイン調
整され、さらにノイズが除去され、さらに、A/D変換
部7によりデジタル化される。
【0032】また、ステップS3では、上記A/D変換
部7によりデジタル化された画像信号に対して、画像信
号処理部8によりクラス分類適応処理を含む画像信号処
理を行う。
【0033】ここで、被写体像は、CCDイメージセン
サ5の撮像出力として得られる画像信号を電子ビューフ
ァインダに表示するよりユーザが確認できるようになっ
ている。なお、被写体像は、光学的ビューファインダに
よりユーザが確認できるようにすることもできる。
【0034】そして、ユーザは、ビューファインダによ
り確認した被写体像の画像を記録媒体17に記録したい
場合、操作部20のシャッタボタンを操作する。デジタ
ルスチルカメラ1のCPU10は、ステップS4におい
て、シャッタボタンが操作されたか否かを判断する。デ
ジタルスチルカメラ1は、シャッタボタンが操作された
と判断するまで、ステップS2〜S3の処理を繰り返
し、シャッタボタンが操作されたと判断すると、ステッ
プS5に進む。
【0035】そして、ステップS5では、画像信号処理
部8による画像信号処理が施された画像信号をインター
フェース14を介して記録媒体17に記録する。
【0036】次に、図3を参照して画像信号処理部8に
ついて説明する。
【0037】この画像信号処理部8は、上記A/D変換
部7によりデジタル化された画像信号が供給される欠陥
補正部21を備える。CCDイメージセンサ5の画素の
中で、何らかの原因により入射光に反応しない画素や、
入射光に依存せず、電荷が常に蓄えられている画素、換
言すれば、欠陥がある画素を検出し、その検出結果に従
って、それらの欠陥画素の影響が露呈しないように、画
像信号を補正する処理を行う。
【0038】A/D変換部7では、負の値がカットされ
るのを防ぐため、一般に信号値を若干正の方向ヘシフト
させた状態でA/D変換が行われている。クランプ部2
2は、欠陥補正部21により欠陥補正された画像信号に
対し、上述したシフト量がなくなるようにクランプす
る。
【0039】クランプ部22によりクランプされた画像
信号は、ホワイトバランス調整部23に供給される。ホ
ワイトバランス調整部23は、クランプ部22から供給
された画像信号のゲインを補正することにより、ホワイ
トバランスを調整する。このホワイトバランス調整部2
3によりホワイトバランスが調整された画像信号は、ガ
ンマ補正部24に供給される。ガンマ補正部24は、ホ
ワイトバランス調整部23によりホワイトバランスが調
整された画像信号の信号レベルをガンマ曲線に従って補
正する。このガンマ補正部24によりガンマ補正された
画像信号は、予測処理部25に供給される。
【0040】予測処理部25は、クラス分類適応処理を
行うことによってガンマ補正部24の出力を例えば3板
式カメラのCCD出力相当の画像信号に変換して、補正
部26に供給する。上記予測処理部25は、ブロック化
部28、第1及び第2のADRC(Adaptive Dynamic Ra
nge Coding) 処理部29A,29B、クラス分類部3
0、適応処理部31、係数メモリ32等からなる。
【0041】ブロック化部28は、後述するクラスタッ
プの画像信号として複数の色成分のうち最も高密度であ
る色成分を有する複数の画素の各信号値を第1のADR
C処理部29Aに供給するとともに各色成分の信号値を
第2のADRC処理部29Bに供給し、また、予測タッ
プの画像信号を適応処理部31に供給する。
【0042】第1のADRC処理部29Aは、クラスタ
ップの画像信号として入力される複数の色成分のうち最
も高密度である色成分を有する複数の画素の各信号値に
対してADRC処理を行って再量子化コードを生成し、
この再量子化コードを第1の特徴情報としてクラス分類
部30に供給する。また、第2のADRC処理部29B
は、入力された各色成分の画像信号の平均値に対して各
色成分毎にADRC処理を行って各色信号間のレベルの
相関関係を示す再量子化コードを生成し、この再量子化
コードを第2の特徴情報としてクラス分類部30に供給
する。
【0043】クラス分類部30は、第1及び第2のAD
RC処理部29A,29Bから供給される第1及び第2
の特徴情報に基づいて、画像信号パターンの分類を行
い、分類結果を示すクラス番号(クラスコード)を生成
する。係数メモリ32は、クラス分類部30により分類
されたクラス番号に対応する係数セットを適応処理部3
1に供給する。適応処理部31は、係数セットメモリ3
2から供給された係数セットを用いて、ブロック化部2
8から供給された予測タップの画像信号から予測画素値
を求める処理を行う。
【0044】補正部26は、上記予測処理部25により
処理された画像信号に対してエッジ強調等の画像を視覚
的に良く見せるために必要ないわゆる画作りのための処
理を行う。
【0045】そして、色空間変換部27は、補正部26
によりエッジ強調などの処理が施された画像信号(RG
B信号)をマトリクス変換してYUV(輝度Yと色差
U,Vとでなる信号)などの所定の信号フォーマットの
画像信号に変換する。ただし、マトリクス変換処理を行
わず、色空間変換部27からRGB信号をそのまま出力
させても良い。この発明の一実施形態では、例えばユー
ザの操作によって、YUV信号、RGB信号の何れを出
力するかを切り換えることが可能とされている。色空間
変換部27により変換された画像信号は、上述のインタ
フェース14に供給される。
【0046】ここで、上記図2に示したフローチャート
のステップS3において、画像信号処理部8により行わ
れる画像信号処理について、図4のフローチャートを参
照して説明する。
【0047】すなわち、画像信号処理部8では、A/D
変換部7によりデジタル化された画像信号に対する画像
信号処理を開始すると、先ず、ステップS11におい
て、CCDイメージセンサ5の欠陥の影響が出ないよう
に、欠陥補正部21により画像信号の欠陥補正を行う。
そして、次のステップS12では、欠陥補正部21によ
り欠陥補正された画像信号に対して、正の方向にシフト
されていた量をもとに戻すクランプ処理をクランプ部2
2により行う。
【0048】次のステップS13では、クランプ部22
によりクランプされた画像信号に対して、ホワイトバラ
ンス調整部23によりホワイトバランスの調整を行い各
色信号間のゲインを調整する。さらに、ステップS14
では、ホワイトバランスが調整された画像信号に対し
て、ガンマ補正部24によりガンマ曲線に従った補正を
施す。
【0049】ステップS15では、クラス分類適応処理
を用いた予測処理を行う。かかる処理は、ステップS1
51〜ステップS155までのステップからなる。
【0050】ステップS151では、ガンマ補正部24
によりガンマ補正された画像信号に対してブロック化部
28によりブロック化、すなわち、クラスタップ及び予
測タップの切り出しを行う。ここで、クラスタップは、
複数種類の色信号に対応する画素を含む。
【0051】ステップS152では、ブロック化部28
によりクラスタップの画像信号として抽出された注目画
素近傍の各画素により得られた画像信号の信号値につい
て、第1のADRC処理部29AによりADRC処理を
行い、第1の特徴情報を生成する。ここで、第1のAD
RC処理部29Aにより生成される第1の特徴情報は、
注目画素近傍における複数の色成分のうち最も高密度で
ある色成分を有する複数の画素により得られる色信号の
波形分類情報である。
【0052】また、ステップS152Aでは、ブロック
化部28によりクラスタップの画像信号として抽出され
た注目画素近傍の各画素により得られた各色信号の信号
レベルの平均値を各色信号毎に求める。そして、ステッ
プS152Bでは、上記ステップS152Aで求められ
た各色信号の信号レベルの平均値に対して第2のADR
C処理部29BによりADRC処理を行い、第2の特徴
情報を生成する。ここで、第2のADRC処理部29B
により生成される第2の特徴情報は、注目画素近傍にお
ける複数の色成分画素により得られる各色信号間のレベ
ルの相関関係を示す指標情報である。
【0053】ステップS153では、クラス分類部30
において上記第1及び第2の特徴情報に基づいてクラス
を分類するクラス分類処理を行う。そして、分類された
クラスに対応するクラス番号を適応処理部31に与え
る。
【0054】ステップS154において、適応処理部3
1は、クラス分類部30より与えられたクラス番号に対
応する予測係数セットを係数メモリ32から読み出し、
その予測係数セットを対応する予測タップの画像信号に
乗算し、それらの総和をとることで、予測画素値を演算
する。
【0055】ステップS155では、すべての領域に対
して処理が行われたか否かを判定する。すべての領域に
対して処理が行われたと判定される場合にはステップS
16に移行し、それ以外の場合にはステップS151に
移行し、次の領域に対する処理を行う。
【0056】ステップS16では、ステップS15によ
って得られた3板式カメラのCCD出力相当の画像に対
して、視覚的に良く見せるための補正処理(いわゆる画
作り)を行う。ステップS17では、ステップS16に
よって得られた画像に例えばRGB信号をYUV信号に
変換するなどの色空間の変換処理を施す。これにより、
例えば記録信号として好適な信号フォーマットを有する
出力画像が生成される。
【0057】ここで、クラス分類適応処理について説明
する。クラス分類適応処理を用いた予測演算を行うため
の一般的な構成例を図5に示す。入力画像信号が領域切
り出し部101、102に供給される。領域切り出し部
101は、入力画像信号から所定の画像領域(クラスタ
ップと称される)を抽出し、クラスタップの信号をAD
RC処理部103に供給する。ADRC処理部103
は、供給される信号にADRC処理を施すことにより、
再量子化コードを生成する。なお、再量子化コードを生
成する方法として、ADRC以外の方法を用いても良
い。
【0058】ADRCは、信号レベルの局所的なパター
ンを短い語調で効率的に表現できるという特徴を有す
る。このため、クラス分類のコードを発生するための、
画像信号の時空間内でのパターンすなわち空間アクティ
ビティの検出に使用することができる。ADRC処理部
103では、以下の式(1)により、クラスタップとし
て切り出される領域内の最大値MAXと最小値MINと
の間を指定されたビット数で均等に分割して再量子化す
る。
【0059】 DR=MAX−MIN+1 Q=〔(L−MIN+0.5)×2n /DR〕 (1) ここで、DRは領域内のダイナミックレンジである。ま
た、nはビット割当て数であり、例えばn=2とするこ
とができる。また、Lは領域内画素の信号レベルであ
り、Qが再量子化コードである。ただし、大かっこ
(〔・・・〕)は小数点以下を切り捨てる処理を意味す
る。
【0060】これにより、1画素当たり例えば8ビット
からなるクラスタップの画像信号が例えば2ビットの再
量子化コード値に変換される。このようにして生成され
る再量子化コード値により、クラスタップの信号におけ
るレベル分布のパターンがより少ない情報量によって表
現される。例えば7画素からなるクラスタップ構造を用
いる場合、上述したような処理により、各画素に対応す
る7個の再量子化コードq1〜q7が生成される。クラ
スコードclass は、次の式(2)のようなものである。
【0061】
【数1】
【0062】ここで、nはクラスタップとして切り出さ
れる画素の数である。また、pの値としては、例えばp
=2とすることができる。
【0063】クラスコードclass は、時空間内での画像
信号のレベル分布のパターンすなわち空間アクティビテ
ィを特徴情報として分類してなるクラスを表現してい
る。クラスコードclass は、予測係数メモリ104に供
給される。予測係数メモリ104は、後述するようにし
て予め決定されたクラス毎の予測係数セットを記憶して
おり、供給される再量子化コードによって表現されるク
ラスの予測係数セットを出力する。一方、領域切り出し
部102は、入力画像から所定の画像領域(予測タップ
と称される)を抽出し、予測タップの画像信号を予測演
算部105に供給する。予測演算部105は、領域切り
出し部102の出力と、予測係数メモリ104から供給
される予測係数セットとに基づいて以下の式(3)のよ
うな演算を行うことにより、出力画像信号yを生成す
る。
【0064】 y=w1×x1+w2×x2+・・・+wn×xn (3) ここで、x1 ,・・・,xn が各予測タップの画素値で
あり、w1 ,・・・,wn が各予測係数である。
【0065】また、予測係数セットを決定するための処
理について図6を参照して説明する。出力画像信号と同
一の画像信号形式を有するHD(High Definition) 画像
信号がHD−SD変換部201と画素抽出部208に供
給される。HD−SD変換部201は、間引き処理等を
行うことにより、HD画像信号を入力画像信号と同等の
解像度(画素数)の画像信号(以下、SD(Standard De
finition) 画像信号という)に変換する。このSD画像
信号が領域切り出し部202、203に供給される。領
域切り出し部202は、上記領域切り出し部101と同
様に、SD画像信号からクラスタップを切り出し、クラ
スタップの画像信号をADRC処理部204に供給す
る。
【0066】ADRC処理部204は、図5中のADR
C処理部103と同様なADRC処理を行い、供給され
る信号に基づく再量子化コードを生成する。再量子化コ
ードは、クラスコード生成部205に供給される。クラ
スコード生成部205は、供給される再量子化コードに
対応するクラスを示すクラスコードを生成し、クラスコ
ードを正規方程式加算部206に供給する。一方、領域
切り出し部203は、図6中の領域切り出し部102と
同様に、供給されるSD画像信号から予測タップを切り
出し、切り出した予測タップの画像信号を正規方程式加
算部206に供給する。
【0067】正規方程式加算部206は、領域切り出し
部203から供給される画像信号と画素抽出部208か
ら供給される画像信号について、クラスコード生成部2
05から供給されるクラスコード毎に加算し、加算した
各クラス毎の信号を予測係数決定部207に供給する。
予測係数決定部207は、供給される各クラス毎の信号
に基づいて各クラス毎に予測係数セットを決定する。
【0068】さらに、予測係数セットを決定するための
演算について説明する。予測係数w i は、図6に示した
ような構成に対し、HD画像信号として複数種類の画像
信号を供給することにより、次のよう演算される。これ
らの画像信号の種類数をmと表記する場合、式(3)か
ら、以下の式(4)が設定される。
【0069】 yk =w1 ×xk1+w2 ×xk2+・・・+wn ×xkn (4) (k=1,2,・・・,m) m>nの場合には、w1 ,・・・,wn は一意に決まら
ないので、誤差ベクトルeの要素ekを以下の式(5)
で定義して、式(6)によって定義される誤差ベクトル
eの2乗を最小とするように予測係数セットを定めるよ
うにする。すなわち、いわゆる最小2乗法によって予測
係数セットを一意に定める。
【0070】 ek =yk−{w1 ×xk1+w2 ×k2 +・・・+wn ×kn } (5) (k=1,2,・・・m)
【0071】
【数2】
【0072】式(6)のe2 を最小とする予測係数セッ
トを求めるための実際的な計算方法としては、e2 を予
測係数wi (i=1,2,・・・)で偏微分し(式
(7))、iの各値について偏微分値が0となるように
各予測係数wi を決定すればよい。
【0073】
【数3】
【0074】式(7)から各予測係数wi を決定する具
体的な手順について説明する。式(8),(9)のよう
にXji,Yi を定義すると、式(7)は、式(10)の
行列式の形に書くことができる。
【0075】
【数4】
【0076】
【数5】
【0077】
【数6】
【0078】式(10)が一般に正規方程式と呼ばれる
ものである。正規方程式加算部205は、供給される信
号に基づいて式(8),(9)に示すような演算を行う
ことにより、Xji,Yi (i=1,2,・・・,n)を
それぞれ計算する。予測係数決定部207は、掃き出し
法等の一般的な行列解法に従って正規方程式(10)を
解くことにより、予測係数wi (i=1,2,・・・)
を算出する。
【0079】ここでは、注目画素の特徴情報に対応した
予測係数セットと予測タップを用いて、上述の式(3)
における線形1次結合モデルの演算を行うことにより、
適応処理を行う。なお、適応処理に用いる注目画素の特
徴情報に対応した予測係数セットは、学習により得る
が、クラス対応の画素値を用いたり、非線形モデルの演
算により適応処理を行うこともできる。
【0080】上述したようなクラス分類適応処理によ
り、入力画像信号から、例えばノイズが除去された画像
信号、走査線構造が変換されてなる画像信号等を出力画
像信号として生成する種々の画像信号変換処理が実現さ
れる。
【0081】このデジタルスチルカメラ1では、例え
ば、単板式カメラのCCDイメージセンサによって生成
される画素位置毎に複数のうちの何れか一つを表す色成
分を持つ入力画像信号から、入力画像信号の注目画素毎
に、上記注目画素近傍の複数の画素を抽出し、抽出され
た複数の画素のうち最も高密度の画素の色の成分の色信
号の波形分類情報である第1の特徴情報と、各色信号間
のレベルの相関関係を示す指標情報である第2の特徴情
報を組み合わせたクラス分類適応処理によりクラスを決
定し、決定されたクラスに基づいて、上記注目画素の位
置に、上記注目画素が持つ色成分と異なる色成分を持つ
画素を生成するクラス分類適応処理を上記予測処理部2
5で行うことによって、3板式カメラのCCD出力相当
の画像信号を得る。
【0082】すなわち、上記デジタルスチルカメラ1の
CCDイメージセンサ5にCCDイメージセンサ5に用
いることのできる色コーディングフィルタ4を構成する
色フィルタアレイの構成は、各種存在するが、色フィル
タアレイの中で各信号値が有する情報の密度に差がある
場合、各色信号毎に独立にクラス分類適応処理を行った
のでは、情報の密度差により予測精度に差が生じる。例
えば、ベイヤー配列の色フィルタアレイが用いられる場
合に、R,G、Bの各色信号毎に独立にクラス分類適応
処理を行ったのでは、m×n(m及びnは正の整数)個
の画素のうちR画素とB画素に関しては4画素に1個の
割合でしか存在しないにも拘わらずG(4画素に2個の
割合で存在する)と同様の処理がなされることになる。
このため、RとBに関してはGと比較して精度の良い予
測処理を行うことができない。
【0083】そこで、本発明では、情報の密度に差があ
る場合に、最も高密度に配置されている色成分のみを利
用して、画素位置毎に複数の色のうちのいずれか1つを
表す色成分を持つ入力画像信号の注目画素毎に、上記複
数の色成分のうち最も高密度である色成分を有し、上記
注目画素近傍に位置する複数の画素を抽出し、抽出され
た複数の画素により得られる色信号の波形分類情報であ
る第1の特徴情報と、各色信号間のレベルの相関関係を
示す指標情報である第2の特徴情報を組み合わせたクラ
ス分類適応処理により決定されたクラスに基づいて、上
記注目画素が持つ色成分と異なる色成分を持つ画素を生
成することにより予測精度を向上させることができる。
【0084】この場合のベイヤー配列の色フィルタアレ
イにより色コーディングされた画像信号に対するクラス
タップと予測タップの具体例について説明する。例えば
図7に示すように、B画素を予測画素位置とする場合、
図8に示すように、その予測画素位置にあるB画素の上
下左右に隣接する4個のG画素、左側に隣接するG画素
の左上と左下に隣接する2個のG画素、さらに、予測画
素位置にあるB画素の右側に隣接するG画素の右上と右
下に隣接する2個のG画素の合計8個のG画素がクラス
タップとされる。そして、この場合における予測タップ
としては、図9に示すように、中央のB画素を中心とす
る5×5個のRGBの各成分を含む画素が用いられる。
【0085】また、図10に示すように、R画素が予測
画素位置とされる場合、図11に示すように、その予測
画素位置にあるR画素の上下左右に隣接する4個のG画
素、左側に隣接するG画素の左上と左下に隣接する2個
のG画素、さらに、右側に隣接するG画素の右上と右下
に隣接する2個の画素の合計8個のG画素がクラスタッ
プとされる。この場合における予測タップとしては、図
12に示すように、予測画素にあるR画素を中心とする
5×5個のRGBの各色成分を含む25個の画素が用い
られる。
【0086】さらに、図13に示すように、G画素が予
測画素位置とされる場合、予測画素位置にあるG画素と
隣接する画素の色の違いに対応して図14に示すような
画素がクラスタップとして用いられる。すなわち、図1
4の(A)に示すクラスタップは、予測画素位置にある
G画素の左上、左下、右上及び右下に隣接する4個のG
画素、予測画素位置にあるG画素のから上下方向にR画
素を介して隣接する2個のG画素、及び水平方向にB画
素を介して隣接する2個のG画素、並びに自分自身を含
む合計9個のG画素により構成されている。また、図1
4の(B)に示すクラスタップは、予測画素位置にある
G画素の左上、左下、右上及び右下に隣接する4個のG
画素、予測画素位置にあるG画素のから上下方向にB画
素を介して隣接する2個のG画素、及び水平方向にR画
素を介して隣接する2個のG画素、並びに自分自身を含
む合計9個のG画素により構成されている。さらに、こ
の場合における予測タップとしては、図15の(A),
(B)に示すように、予測画素位置にある画素を含む、
その周囲の5×5個のRGBの各色成分を含む画素が用
いられる。
【0087】RGBの各信号値から、輝度信号Yは、次
式に従って演算される。
【0088】 Y=0.59G+0.30R+0.11B このように、輝度信号に与える影響はG成分が最も大き
く、したがって、図7に示すように、ベイヤー配列の場
合においても、G成分の画素が最も高密度に配置されて
いる。輝度信号Yは、人間の視覚特性、解像度に影響す
る情報を多量に含んでいる。
【0089】そこで、クラスタップをG成分の画像信号
をG画素のみから構成すれば、より精度良く、クラスを
決定することができ、精度の良いクラス分類適応処理が
可能となる。
【0090】上記予測係数セットは、予め学習により得
られるもので、上記係数メモリ32に記憶されている。
【0091】ここで、この学習について説明する。図1
6は、予測係数セットを学習により得る学習装置40の
構成を示すブロック図である。
【0092】この学習装置40では、クラス分類適応処
理の結果として生成されるべき出力画像信号、すなわち
3板式カメラのCCD出力相当の画像信号と同一の信号
形式を有する画像信号が教師画像信号として間引き部4
1及び教師画像ブロック化部45に供給される。間引き
部41は、教師画像信号から、色フィルタアレイの各色
の配置に従って画素を間引く。間引き処理は、CCDイ
メージセンサ5に対して着される光学ローパスフィルタ
を想定したフィルタをかけることによって行う。すなわ
ち、実際の光学系を想定した間引き処理を行う。間引き
部41の出力が生徒画像信号として生徒画像ブロック化
部42に供給される。
【0093】生徒画像ブロック化部42は、間引き部4
1により生成された生徒信号から、ブロック毎に教師画
像信号の予測画素との対応を取りながら、注目画素に基
づくクラスタップ及び予測タップを抽出することによ
り、生徒画像信号をブロック化して第1及び射第2のA
DRC処理部43A,43Bと演算部46に供給する。
【0094】第1のADRC処理部43Aは、クラスタ
ップの画像信号として入力される複数の色成分のうち最
も高密度である色成分を有する複数の画素の各信号値に
対してADRC処理を行って再量子化コードを生成し、
この再量子化コードを第1の特徴情報としてクラス分類
部44に供給する。また、第2のADRC処理部43B
は、入力された各色成分の画像信号の平均値に対して各
色成分毎にADRC処理を行って各色信号間のレベルの
相関関係を示す再量子化コードを生成し、この再量子化
コードを第2の特徴情報としてクラス分類部44に供給
する。クラス分類部44は、入力された第1及び第2の
特徴情報からクラスコードを発生し、演算部46に出力
する。
【0095】ここでは、教師画像信号は、3板式カメラ
のCCD出力相当の解像度をもつ画像信号であり、生徒
画像信号は、単板式カメラのCCD出力相当の解像度を
もつ画像信号、換言すれば、3板式カメラより解像度の
低い画像信号である。さらに換言するに、教師画像信号
は、1画素がR成分,G成分及びB成分すなわち3原色
成分をもつ画像信号であり、生徒画像信号は、1画素が
R成分,G成分又はB成分のうちの1つの色成分のみを
もつ画像信号である。
【0096】一方、教師画像ブロック化部45は、生徒
画像信号におけるクラスタップとの対応を取りながら、
教師画像信号から予測画素の画像信号を切り出し、切り
出した予測画像信号を演算部46に供給する。演算部4
6は、生徒画像ブロック化部42から供給される予測タ
ップの画像信号と、教師画像ブロック化部45より供給
される予測画画像信号との対応を取りながら、クラス分
類部44より供給されるクラス番号に従って、予測係数
セットを解とする方程式である正規方程式のデータを生
成する演算を行う。上記演算部46によって生成される
正規方程式のデータが学習データメモリ47に逐次読み
込まれ、記憶される。
【0097】演算部48は、学習データメモリ47に蓄
積された正規方程式のデータを用いて正規方程式を解く
処理を実行する。これにより、クラス毎の予測係数セッ
トが算出される。算出された予測係数セットは、クラス
に対応させて係数メモリ49に記憶される。係数メモリ
49の記憶内容は、上述の係数メモリ32にロードさ
れ、クラス分類適応処理を行う際に使用される。
【0098】次に、図17のフローチャートを参照し
て、学習装置40の動作について説明する。
【0099】この学習装置40に入力されるデジタル画
像信号は、3板式カメラで撮像された画像に相当する画
質が得られる画像信号である。なお、3板式カメラで得
られる画像信号(教師画像信号)は、1画素の画像信号
としてR,G,Bの3原色信号を含んでいるのに対し、
単板式カメラで得られる画像信号(生徒画像信号)は、
1画素の画像信号としてR,G,Bの3原色信号の内の
1つの色信号のみを含んでいる。例えば図18の(A)
に示すように3板式カメラで撮像されたHD画像信号を
フィルタリングして図18の(B)に示すように1/4
サイズのSD画像信号に変換した教師画像信号が、この
学習装置40に入力される。
【0100】ステップS31では、教師画像ブロック化
部45において、入力された教師画像信号をブロック化
し、入力された教師画像信号から生徒画像ブロック化部
42が注目画素として設定する画素に対応する位置に位
置する予測画素の画素値を抽出して、演算部46に出力
する。
【0101】また、ステップS32では、3板式カメラ
で撮像された画像に相当する画質が得られる教師画像信
号に対して間引き部41により単板カメラのCCDイメ
ージセンサ5に用いられる色コーディングフィルタ4に
相当するフィルタをかける間引き処理を実行すること
で、図18の(C)に示すように単板式カメラのCCD
イメージセンサ5が出力する画像信号に対応する生徒画
像信号を教師画像信号から生成し、生成した生徒画像信
号を生徒画像ブロック化部42に出力する。
【0102】ステップS33では、生徒画像ブロック化
部42において、入力された生徒画像信号のブロック化
を行い、各ブロック毎に、注目画素に基づいて、クラス
タップと予測タップを生成する。
【0103】ステップS34では、生徒画像ブロック化
部42により生徒画像信号から切り出されたクラスタッ
プの信号として抽出された注目画素近傍の各画素により
得られた画像信号の信号値について、第1のADRC処
理部43AによりADRC処理を行い、第1の特徴情報
を生成する。ここで、第1のADRC処理部43Aによ
り生成される第1の特徴情報は、注目画素近傍における
複数の色成分のうち最も高密度である色成分を有する複
数の画素により得られる色信号の波形分類情報である。
【0104】また、ステップS34Aでは、生徒画像ブ
ロック化部42により生徒画像信号から切り出されたク
ラスタップの信号として抽出された注目画素近傍の注目
画素近傍の各画素により得られた各色信号の信号レベル
の平均値を各色信号毎に求める。そして、ステップS3
4Bでは、上記ステップS34Aで求められた各色信号
の信号レベルの平均値に対して第2のADRC処理部4
3BによりADRC処理を行い、第2の特徴情報を生成
する。ここで、第2のADRC処理部43Bにより生成
される第2の特徴情報は、注目画素近傍における複数の
色成分画素により得られる各色信号間のレベルの相関関
係を示す指標情報である。
【0105】ステップS35では、クラス分類部44に
おいて、ステップS34及びステップS34Bにおける
ADRC処理の結果として得られる第1及び第2の特徴
情報に基づいてクラス分類し、分類されるクラスに対応
するクラス番号を示す信号を出力する。
【0106】ステップS36では、演算部46におい
て、クラス分類部44より供給されたクラス毎に、生徒
画像ブロック化部42より供給された予測タップと、教
師画像ブロック化部45より供給される予測画像に基づ
いて、上述の式(10)の正規方程式を生成する処理を
実行する。正規方程式は、学習データメモリ47に記憶
される。
【0107】ステップS37では、演算部46によりす
べてのブロックについての処理が終了したか否かを判定
する。まだ処理していないブロックが存在する場合に
は、ステップS36に戻り、それ以降の処理を繰り返し
実行する。そして、ステップS37において、すべての
ブロックについての処理が終了したと判定された場合、
ステップS38に進む。
【0108】ステップS38では、演算部48におい
て、学習データメモリ47に記憶された正規方程式を例
えば掃き出し法(Gauss-Jordan の消去法) やコレスキー
分解法を用いて解く処理を実行することにより、予測係
数セットを算出する。このようにして算出された予測係
数セットはクラス分類部44により出力されたクラスコ
ードと関連付けられ、係数メモリ49に記憶される。
【0109】ステップS39において、演算部48にお
いてすべてのクラスについての正規方程式を解く処理を
実行したか否かを判定し、まだ実行していないクラスが
残っている場合には、ステップS38に戻り、それ以降
の処理を繰り返し実行する。
【0110】ステップS39において、すべてのクラス
についての正規方程式を解く処理が完了したと判定され
た場合、処理は終了される。
【0111】この学習装置40では、注目画素近傍にお
ける複数の色成分のうち最も高密度である色成分を有す
る複数の画素により得られる色信号の波形分類情報であ
る第1の特徴情報と、注目画素近傍における複数の色成
分画素により得られる各色信号間のレベルの相関関係を
示す指標情報である第2の特徴情報に基づいてクラスを
決定することにより、上述のようなクラス適応処理を行
うための予測係数セットを得ることができる。
【0112】このようにしてクラスコードと関連付けら
れて係数メモリ49に記憶された予測係数セットは、図
3に示した画像信号処理部8の係数メモリ32に記憶さ
れることになる。そして、画像信号処理部8の適応処理
部31は、上述したように、係数メモリ32に記憶され
ている予測係数セットを用いて、式(3)に示した線形
1次結合モデルにより、注目画素に対して適応処理を行
う。このように、入力された画像内の注目画素に基づい
て、クラスタップと予測タップを抽出し、抽出されたク
ラスタップからクラスコードを生成し、その生成された
クラスコードに対応する予測係数セットと予測タップを
用いて、注目画素の位置にRGB全ての色信号を生成す
るようにしたので、解像度の高い画像を得ることが可能
となる。そして、上記クラスタップとして、最も高密度
に配置されている色成分の画素のみを利用することによ
り、予測精度を向上させることができる。
【0113】以上の実施の形態の効果を評価するため、
色フィルタアレイとしてベイヤー配列のものを用いた場
合を想定し、ITE(Institute of Television Enginee
rs)のハイビジョン標準画像9枚を使用し、予測係数セ
ットの算出に関してもその9枚を用いてシミュレーショ
ンを行った。3板式カメラのCCD出力相当の画像信号
から、クラス分類適応処理の倍率と画素の位置関係を考
慮した間引き操作により、単板式カメラのCCD出力相
当の画像信号を生成し、学習装置40と同様の処理を行
うアルゴリズムで予測係数セットを生成するとともに、
単板式カメラのCCDイメージセンサの出力に対し、上
述したクラス分類適応処理により予測処理を行い、縦と
横それぞれ2倍ずつの画素数を有する画像信号に変換し
た結果、R(G又はBも同様)の画素を予測する場合の
クラスタップを、RGBが混合する画素としたときよ
り、エッジや細部の鮮鋭度が向上しており、より高い解
像度の画像が得られた。クラス分類適応処理に代えて、
線形補間処理についてもシミュレーションしてみたが、
クラス分類した方が、解像度も、S/N比も良好な結果
が得られた。
【0114】なお、上述した説明では、色コーディング
フィルタ4として、ベイヤー配列のものを用いた場合を
説明したが、他の構成のであっても情報の密度に差があ
る構成の色コーディングフィルタを用いる場合には本発
明を適応するができる。
【0115】ここで、このデジタルスチルカメラ1のC
CDイメージセンサ5に用いることのできる色コーディ
ングフィルタ4を構成する色フィルタアレイの構成例を
図19に示す。
【0116】図19の(A)〜(E)は、原色(R,
G,B)成分を通過させる原色フィルタアレイで構成さ
れた色コーディングフィルタ4における緑(G)・赤
(R)・青(B)の色配列の例を示している。図19の
(A)はベイヤー配列を示し、図19の(B)はインタ
ライン配列を示し、図19の(C)はGストライプRB
市松配列を示し、図19の(D)はGストライプRB完
全市松配列を示し、図19の(E)は原色色差配列を示
す。
【0117】このように、本発明を適用したデジタルス
チルカメラ1においては、注目画素近傍における複数の
色成分のうち最も高密度である色成分を有する複数の画
素により得られる色信号の波形分類情報である第1の特
徴情報と、注目画素近傍における複数の色成分画素によ
り得られる各色信号間のレベルの相関関係を示す指標情
報である第2の特徴情報を組み合わせて決定されたクラ
スに基づいて、各色成分を演算するようにしたので、よ
り精度良く、画像信号を生成することができる。しか
も、クラス分類適応処理により、3板式カメラのCCD
出力相当の各色信号R,G,Bを得るので、エッジ部分
や細部の鮮鋭度が増し、S/N比の評価値も向上する。
すなわち、クラス分類適応処理により単板式カメラのC
CD出力相当の画像信号から得られる3板式カメラのC
CD出力相当の画像信号は、従来の線形補間処理による
場合と比較して、鮮明な画像となる。
【0118】なお、以上においては、画像信号のクラス
削減方式として、ADRCを用いたが、例えば、DCT
(Discrete Cosine Transform) 、VQ(ベクトル量子
化)、DPCM(Differential Pulse Code Modulatio
n)、BTC(Block Trancation Coding) 、非線形量子化
などを用いても良い。
【0119】また、CCDイメージセンサの全画素数に
比べて、RGBの画素が例えば縦横それぞれ2倍で計4
倍の解像度を有するなど、解像度等が異なる画像信号を
生成する場合にも、この発明を適用することができる。
すなわち、生成したい画像信号を教師画像信号とし、デ
ジタルスチルカメラ1に搭載されるCCDイメージセン
サ5からの出力画像信号を生徒画像信号として学習を行
うことによって生成される予測係数セットを使用してク
ラス分類適応処理を行うようにすれば良い。
【0120】また、この発明は、デジタルスチルカメラ
以外に、例えばカメラ一体型VTR等の映像機器や、例
えば放送業務に用いられる画像処理装置、さらには、例
えばプリンタやスキャナ等に対しても適用することがで
きる。
【0121】さらに、上記予測処理部25におけるクラ
ス分類適応処理や、上記学習装置40において予測係数
セットを得るための学習処理は、例えば図20に示すよ
うに、バス311に接続されたCPU(Central Process
ing Unit) 312、メモリ313、入力インターフェー
ス314、ユーザインターフェース315や出力インタ
ーフェース316などにより構成される一般的なコンピ
ュータシステム310により実行することができる。上
記処理を実行するコンピュータプログラムは、記録媒体
に記録されて、画素位置毎に複数のうちの何れか一つを
表す色成分を持つ入力画像信号を処理する画像信号処理
を行うコンピュータ制御可能なプログラムが記録された
記録媒体、又は、クラスに応じた予測係数セットを生成
するための学習処理を行うコンピュータ制御可能なプロ
グラムが記録された記録媒体として、ユーザに提供され
る。上記記録媒体には、磁気ディスク、CD−ROMな
どの情報記録媒体の他、インターネット、デジタル衛星
などのネットワークによる伝送媒体も含まれる。
【0122】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、本発明は、
画素位置毎に複数の色のうちのいずれか1つを表す色成
分を持つ入力画像信号の注目画素毎に、上記注目画素近
傍の複数の画素を抽出し、上記複数の色成分のうち最も
高密度である色成分を有する複数の画素の各信号値から
第1の特徴情報を生成するとともに、上記注目画素近傍
に位置する各色成分の複数の画素の各信号値から各色信
号間の関係を示す第2の特徴情報を生成し、第1及び第
2の特徴情報に基づいて1つのクラスを決定し、そのク
ラスに基づいて、少なくとも上記注目画素が持つ色成分
と異なる色成分を持つ画素を生成することにより、より
精度良く、解像度の高い画像信号を得ることができる。
【0123】また、本発明によれば、画素位置毎に一つ
の色成分を持つ生徒画像信号の注目画素の近傍の複数の
画素を抽出し、抽出された複数の色成分のうち最も高密
度である色成分を有する複数の画素の各信号値から第1
の特徴情報を生成するとともに、上記注目画素近傍に位
置する各色成分の複数の画素の各信号値から各色信号間
の関係を示す第2の特徴情報を生成し、上記第1及び第
2の特徴情報に基づいて1つのクラスを決定し、上記生
徒画像信号と対応する画像信号であり、画素位置毎に複
数の色成分を持つ教師画像信号から、上記生徒画像信号
の注目画素の位置に相当する位置の近傍の複数の画素を
抽出し、抽出された複数の画素の画素値に基づいて、上
記クラス毎に、上記生徒画像信号に相当する画像信号か
ら上記教師画像信号に相当する画像信号を生成するため
の予測演算に用いる予測係数セットを生成するので、解
像度の高い画像信号を得るための処理を行う画像信号処
理装置が用いる予測係数セットを算出することができ
る。
【0124】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデジタルスチルカメラの構成
を示すブロック図である。
【図2】上記デジタルスチルカメラの動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図3】上記デジタルスチルカメラにおける画像信号処
理部の構成を示すブロック図である。
【図4】上記画像信号処理部により行われる画像信号処
理を説明するためのフローチャートである。
【図5】クラス分類適応処理を用いた予測演算を行うた
めの構成例を示す示すブロック図である。
【図6】予測係数セットを決定するための構成例を示す
ブロック図である。
【図7】予測画素を説明する図である。
【図8】クラスタップを説明する図である。
【図9】予測タップを説明する図である。
【図10】予測画素を説明する図である。
【図11】クラスタップを説明する図である。
【図12】予測タップを説明する図である。
【図13】予測画素を説明する図である。
【図14】クラスタップを説明する図である。
【図15】予測タップを説明する図である。
【図16】予測係数セットを学習により得る学習装置の
構成例を示すブロック図である。
【図17】上記学習装置の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図18】上記学習装置による学習処理の一例を模式的
に示す図である。
【図19】上記デジタルスチルカメラのCCDイメージ
センサに用いることのできる色コーディングフィルタの
色フィルタアレイの構成例を模式的に示す図である。
【図20】上記クラス分類適応処理や予測係数セットを
得るための学習処理を行うコンピュータシステムの一般
的な構成を示すブロック図である。
【図21】従来の線形補間による画像信号処理を模式的
に示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルスチルカメラ、5 CCDイメージセン
サ、8 画像信号処理部、25 予測処理部、28 ブ
ロック化部、29A,29B ADRC処理部、30
クラス分類部、31 適応処理部、32 係数セットメ
モリ、40 学習装置、41 間引き部、42 生徒画
像ブロック化部、43A,43B ADRC処理部、4
4 クラス分類部、45 教師画像ブロック化部、46
演算部、47 学習データメモリ、48 演算部、4
9 係数メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/64 H04N 101:00 // H04N 101:00 1/46 Z (72)発明者 沢尾 貴志 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B057 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC02 CE16 DB02 DB06 DB09 DC25 DC40 5C065 AA02 BB02 BB08 BB11 BB12 BB23 BB48 DD02 DD17 EE05 EE12 EE20 FF03 FF05 FF10 GG08 GG13 GG15 GG18 GG29 GG30 GG31 GG49 5C066 AA01 CA05 CA21 EA14 EA19 EC02 EC05 KE07 KE17 KE19 KH00 KM02 KM05 5C079 HB01 JA23 LA02 LA17 MA02 MA11 NA04 NA29 PA00 5J064 AA02 BA15 BB03 BB04 BB12 BC01 BC06 BD03

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素位置毎に複数の色のうちのいずれか
    1つを表す色成分を持つ入力画像信号を処理する画像信
    号処理装置において、 上記入力画像信号の注目画素毎に、上記注目画素近傍の
    複数の画素を抽出する抽出手段と、 上記画素抽出手段で抽出された上記複数の色成分のうち
    最も高密度である色成分を有する複数の画素の各信号値
    から第1の特徴情報を生成する第1の特徴情報生成手段
    と、 上記画素抽出手段で抽出された上記注目画素近傍に位置
    する各色成分の複数の画素の各信号値から各色信号間の
    関係を示す第2の特徴情報を生成する第2の特徴情報生
    成手段と、 上記第1及び第2の特徴情報生成手段により生成された
    第1及び第2の特徴情報に基づいて1つのクラスを決定
    するクラス決定手段と、 上記クラス決定手段で決定されたクラスに基づいて、少
    なくとも上記注目画素が持つ色成分と異なる色成分を持
    つ画素を生成する画素生成手段とを備えることを特徴と
    する画像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 上記画素生成手段は、上記注目画素の位
    置に、すべての色成分を持つ画素を生成することを特徴
    とする請求項1記載の画像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 上記画素生成手段は、各クラス毎の予測
    係数セットを記憶する記憶手段と、上記クラス決定手段
    で決定されたクラスに応じた予測係数セットと、上記画
    素抽出手段によって抽出された上記注目画素近傍の複数
    の画素に基づく演算を行うことにより、上記異なる色成
    分を持つ画素を生成する演算手段とを備える特徴とする
    請求項1記載の画像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 上記演算手段は、上記予測係数セットと
    上記注目画素近傍の複数の画素値との線形一次結合に基
    づく演算を行うことを特徴とする請求項3記載の画像信
    号処理装置。
  5. 【請求項5】 上記画素抽出手段は、上記クラス決定手
    段と上記演算手段に対して、少なくとも1画素は異なる
    画素を抽出することを特徴とする請求項3記載の画像信
    号処理装置。
  6. 【請求項6】 上記第1及び第2の特徴情報生成手段
    は、ADRC(AdaptiveDynamic Range Coding) 処理に
    よって上記第1及び第2の特徴情報を生成することを特
    徴とする請求項1記載の画像信号処理装置。
  7. 【請求項7】 上記色成分で表される色は、赤、青、緑
    の何れかであることを特徴とする請求項1記載の画像信
    号処理装置。
  8. 【請求項8】 画素位置毎に複数の色のうち何れか1つ
    を表す色成分を持つ上記画像信号を取得する取得手段を
    さらに備えることを特徴とする請求項1記載の画像信号
    処理装置。
  9. 【請求項9】 上記取得手段は、固体撮像素子であるこ
    とを特徴とする請求項8記載の画像信号処理装置。
  10. 【請求項10】 上記固体撮像素子は、ベイヤー配列の
    CCDイメージセンサであることを特徴とする請求項9
    記載の画像信号処理装置。
  11. 【請求項11】 画素位置毎に複数の色のうちのいずれ
    か1つを表す色成分を持つ入力画像信号を処理する画像
    信号処理方法において、 上記入力画像信号の注目画素毎に、上記注目画素近傍の
    複数の画素を抽出する抽出ステップと、 上記画素抽出ステップで抽出された上記複数の色成分の
    うち最も高密度である色成分を有する複数の画素の各信
    号値から第1の特徴情報を生成する第1の特徴情報生成
    ステップと、 上記画素抽出ステップで抽出された上記注目画素近傍に
    位置する各色成分の複数の画素の各信号値から各色信号
    間の関係を示す第2の特徴情報を生成する第2の特徴情
    報生成ステップと、 上記第1及び第2の特徴情報生成ステップで生成された
    第1及び第2の特徴情報に基づいて1つのクラスを決定
    するクラス決定ステップと、 上記クラス決定ステップで決定されたクラスに基づい
    て、少なくとも上記注目画素が持つ色成分と異なる色成
    分を持つ画素を生成する画素生成ステップとを備えるこ
    とを特徴とする画像信号処理方法。
  12. 【請求項12】 上記画素生成ステップでは、上記注目
    画素の位置に、すべての色成分を持つ画素を生成するこ
    とを特徴とする請求項11記載の画像信号方法方法。
  13. 【請求項13】 上記画素生成ステップでは、各クラス
    毎の予測係数セットを記憶し、上記クラス決定ステップ
    で決定されたクラスに応じた予測係数セットと、上記画
    素抽出ステップで抽出された上記注目画素近傍の複数の
    画素に基づく演算を行うことにより、上記異なる色成分
    を持つ画素を生成することを特徴とする請求項11記載
    の画像信号処理方法。
  14. 【請求項14】 上記画素生成ステップでは、上記予測
    係数セットと上記注目画素近傍の複数の画素値との線形
    一次結合に基づく演算を行うことを特徴とする請求項1
    3記載の画像信号処理方法。
  15. 【請求項15】 上記画素抽出ステップでは、上記クラ
    ス決定ステップと上記画素生成ステップに対して、少な
    くとも1画素は異なる画素を抽出することを特徴とする
    請求項13記載の画像信号処理方法。
  16. 【請求項16】 上記第1及び第2の特徴情報生成ステ
    ップでは、ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)
    処理によって上記第1及び第2の特徴情報を生成するこ
    とを特徴とする請求項11記載の画像信号処理方法。
  17. 【請求項17】 上記色成分で表される色は、赤、青、
    緑の何れかであることを特徴とする請求項11記載の画
    像信号処理方法。
  18. 【請求項18】 画素位置毎に複数の色のうち何れか1
    つを表す色成分を持つ上記画像信号を取得する取得ステ
    ップをさらに備えることを特徴とする請求項11記載の
    画像信号処理方法。
  19. 【請求項19】 上記取得ステップでは、固体撮像素子
    により上記画像信号を取得することを特徴とする請求項
    18記載の画像信号処理方法。
  20. 【請求項20】 上記取得ステップでは、ベイヤー配列
    のCCDイメージセンサにより上記画像信号を取得する
    ことを特徴とする請求項9記載の画像信号処理方法。
  21. 【請求項21】 画素位置毎に複数のうちの何れか一つ
    を表す色成分を持つ入力画像信号を処理する画像信号処
    理を行うコンピュータ制御可能なプログラムが記録され
    た記録媒体において、 上記プログラムは、 上記入力画像信号の注目画素毎に、上記注目画素近傍の
    複数の画素を抽出する抽出ステップと、 上記画素抽出ステップで抽出された上記複数の色成分の
    うち最も高密度である色成分を有する複数の画素の各信
    号値から第1の特徴情報を生成する第1の特徴情報生成
    ステップと、 上記画素抽出ステップで抽出された上記注目画素近傍に
    位置する各色成分の複数の画素の各信号値から各色信号
    間の関係を示す第2の特徴情報を生成する第2の特徴情
    報生成ステップと、 上記第1及び第2の特徴情報生成ステップで生成された
    第1及び第2の特徴情報に基づいて1つのクラスを決定
    するクラス決定ステップと、 上記クラス決定ステップで決定されたクラスに基づい
    て、少なくとも上記注目画素が持つ色成分と異なる色成
    分を持つ画素を生成する画素生成ステップとを備えるこ
    とを特徴とする記録媒体。
  22. 【請求項22】 上記画素生成ステップでは、上記注目
    画素の位置に、すべての色成分を持つ画素を生成するこ
    とを特徴とする請求項21記載の記録媒体。
  23. 【請求項23】 上記画素生成ステップでは、各クラス
    毎の予測係数セットを記憶し、上記クラス決定ステップ
    で決定されたクラスに応じた予測係数セットと、上記画
    素抽出ステップで抽出された上記注目画素近傍の複数の
    画素に基づく演算を行うことにより、上記異なる色成分
    を持つ画素を生成することを特徴とする請求項21記載
    の記録媒体。
  24. 【請求項24】 上記画素生成ステップでは、上記予測
    係数セットと上記注目画素近傍の複数の画素値との線形
    一次結合に基づく演算を行うことを特徴とする請求項2
    3記載の記録媒体。
  25. 【請求項25】 上記画素抽出ステップでは、上記クラ
    ス決定ステップと上記画素生成ステップに対して、少な
    くとも1画素は異なる画素を抽出することを特徴とする
    請求項23記載の記録媒体。
  26. 【請求項26】 上記第1及び第2の特徴情報生成ステ
    ップでは、ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)
    処理によって上記第1及び第2の特徴情報を生成するこ
    とを特徴とする請求項21記載の記録媒体。
  27. 【請求項27】 上記色成分で表される色は、赤、青、
    緑の何れかであることを特徴とする請求項21記載の記
    録媒体。
  28. 【請求項28】 画素位置毎に複数の色のうち何れか1
    つを表す色成分を持つ上記画像信号を取得する取得ステ
    ップをさらに備えることを特徴とする請求項21記載の
    記録媒体。
  29. 【請求項29】 上記取得ステップでは、固体撮像素子
    により上記画像信号を取得することを特徴とする請求項
    28記載の記録媒体。
  30. 【請求項30】 上記取得ステップでは、ベイヤー配列
    のCCDイメージセンサにより上記画像信号を取得する
    ことを特徴とする請求項29記載の記録媒体。
  31. 【請求項31】 画素位置毎に一つの色成分を持つ生徒
    画像信号の注目画素の近傍の複数の画素を抽出する第1
    の画素抽出手段と、 上記第1の画素抽出手段で抽出された上記複数の色成分
    のうち最も高密度である色成分を有する複数の画素の各
    信号値から第1の特徴情報を生成する第1の特徴情報生
    成手段と、 上記第1の画素抽出手段で抽出された上記注目画素近傍
    に位置する各色成分の複数の画素の各信号値から各色信
    号間の関係を示す第2の特徴情報を生成する第2の特徴
    情報生成手段と、 上記第1及び第2の特徴情報生成手段により生成された
    第1及び第2の特徴情報に基づいて1つのクラスを決定
    するクラス決定手段と、 上記生徒画像信号と対応する画像信号であり、画素位置
    毎に複数の色成分を持つ教師画像信号から、上記生徒画
    像信号の注目画素の位置に相当する位置の近傍の複数の
    画素を抽出する第2の画素抽出手段と、 上記第1及び第2の画素抽出手段で抽出された複数の画
    素の画素値に基づいて、上記クラス毎に、上記生徒画像
    信号に相当する画像信号から上記教師画像信号に相当す
    る画像信号を生成するための予測演算に用いる予測係数
    セットを生成する予測係数生成手段とを備えることを特
    徴とする学習装置。
  32. 【請求項32】 上記第1及び第2の特徴情報生成手段
    では、ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding) 処理
    によって上記第1及び第2の特徴情報を生成することを
    特徴とする請求項31記載の学習装置。
  33. 【請求項33】 画素位置毎に一つの色成分を持つ生徒
    画像信号の注目画素の近傍の複数の画素を抽出する第1
    の画素抽出ステップと、 上記第1の画素抽出ステップで抽出された上記複数の色
    成分のうち最も高密度である色成分を有する複数の画素
    の各信号値から第1の特徴情報を生成する第1の特徴情
    報生成ステップと、 上記第1の画素抽出ステップで抽出された上記注目画素
    近傍に位置する各色成分の複数の画素の各信号値から各
    色信号間の関係を示す第2の特徴情報を生成する第2の
    特徴情報生成ステップと、 上記第1及び第2の特徴情報生成ステップで生成された
    第1及び第2の特徴情報に基づいて1つのクラスを決定
    するクラス決定ステップと、 上記生徒画像信号と対応する画像信号であり、画素位置
    毎に複数の色成分を持つ教師画像信号から、上記生徒画
    像信号の注目画素の位置に相当する位置の近傍の複数の
    画素を抽出する第2の画素抽出ステップと、 上記第1及び第2の画素抽出ステップで抽出された複数
    の画素の画素値に基づいて、上記クラス毎に、上記生徒
    画像信号に相当する画像信号から上記教師画像信号に相
    当する画像信号を生成するための予測演算に用いる予測
    係数セットを生成する予測係数生成ステップとを備える
    ことを特徴とする学習方法。
  34. 【請求項34】 上記第1及び第2の特徴情報生成ステ
    ップでは、ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)
    処理によって上記第1及び第2の特徴情報を生成するこ
    とを特徴とする請求項31記載の学習方法。
  35. 【請求項35】 クラスに応じた予測係数セットを生成
    するための学習処理を行うコンピュータ制御可能なプロ
    グラムが記録された記録媒体において、 上記プログラムは、 画素位置毎に一つの色成分を持つ生徒画像信号の注目画
    素の近傍の複数の画素を抽出する第1の画素抽出ステッ
    プと、 上記第1の画素抽出ステップで抽出された上記複数の色
    成分のうち最も高密度である色成分を有する複数の画素
    の各信号値から第1の特徴情報を生成する第1の特徴情
    報生成ステップと、 上記第1の画素抽出ステップで抽出された上記注目画素
    近傍に位置する各色成分の複数の画素の各信号値から各
    色信号間の関係を示す第2の特徴情報を生成する第2の
    特徴情報生成ステップと、 上記第1及び第2の特徴情報生成ステップで生成された
    第1及び第2の特徴情報に基づいて1つのクラスを決定
    するクラス決定ステップと、 上記生徒画像信号と対応する画像信号であり、画素位置
    毎に複数の色成分を持つ教師画像信号から、上記生徒画
    像信号の注目画素の位置に相当する位置の近傍の複数の
    画素を抽出する第2の画素抽出ステップと、 上記第1及び第2の画素抽出ステップで抽出された複数
    の画素の画素値に基づいて、上記クラス毎に、上記生徒
    画像信号に相当する画像信号から上記教師画像信号に相
    当する画像信号を生成するための予測演算に用いる予測
    係数セットを生成する予測係数生成ステップとを備える
    ことを特徴とする記録媒体。
  36. 【請求項36】 上記第1及び第2の特徴情報生成ステ
    ップでは、ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)
    処理によって上記第1及び第2の特徴情報を生成するこ
    とを特徴とする請求項36記載の記録媒体。
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