JP2002064819A - 画像信号処理装置、画像信号処理方法、学習装置、学習方法及び記録媒体 - Google Patents

画像信号処理装置、画像信号処理方法、学習装置、学習方法及び記録媒体

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JP2002064819A
JP2002064819A JP2000251496A JP2000251496A JP2002064819A JP 2002064819 A JP2002064819 A JP 2002064819A JP 2000251496 A JP2000251496 A JP 2000251496A JP 2000251496 A JP2000251496 A JP 2000251496A JP 2002064819 A JP2002064819 A JP 2002064819A
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Hideo Nakaya
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補間処理の破綻を回避し、色再現性の向上を
図り、解像度が高く、滑らかで且つ自然な色の変化を再
現できる画像信号を単板式カメラのCCD出力から得ら
れるようにする。 【解決手段】 クラスタップ抽出回路31により、入力
画像信号の注目画素毎に、上記注目画素近傍の複数の画
素を抽出し、上記注目画素近傍に位置する各色成分の複
数の画素の信号値に基づいて色空間内におけるベクトル
量子化をベクトル量子化回路32により行い、そのベク
トル量子化の結果に基づいて1つのクラスをクラス分類
回路33により決定し、そのクラスに基づいて、少なく
とも上記注目画素が持つ色成分と異なる色成分を持つ画
素を適応処理回路36により生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像信号処理装置、
画像信号処理方法、学習装置、学習方法及び記録媒体に
関し、特に、1つの固体イメージセンサにより得られる
画像に対し、その画像信号の1画素が赤(R:Red) 成
分、緑(G:Green) 成分及び青(B:Blue)成分をもつよ
うに、クラス分類適応処理を用いて色成分を補間する画
像信号処理装置、画像信号処理方法、学習装置、学習方
法及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】CCD(Charge Coupled Device) イメー
ジセンサなどの固体イメージセンサを用いた撮像装置に
は、主に、1つのCCDイメージセンサを用いた単板方
式のもの(以後、単板式カメラという)と、3つのCC
Dイメージセンサを用いた3板方式のもの(以後、3板
式カメラという)とがある。
【0003】3板式カメラでは、例えばR信号用、G信
号用及びB信号用の3つのCCDイメージセンサを用い
て、その3つのCCDイメージセンサにより3原色信号
を得る。そして、この3原色信号から生成されるカラー
画像信号が記録媒体に記録される。
【0004】単板式カメラでは、1画素毎に割り当てら
れた色フィルタアレイからなる色コーディングフィルタ
が前面に設置された1つのCCDイメージセンサを用い
て、上記色コーディングフィルタにより色コーディング
された色成分の信号を1画素毎に得る。上記色コーディ
ングフィルタを構成する色フィルタアレイとしては、例
えば、R(Red) ,G(Green) ,B(Blue) の原色フィル
タアレイや、Ye(Yellow) ,Cy(Cyanogen),Mg(Ma
genta) の補色フィルタアレイが用いられている。そし
て、単板式カメラにおいては、CCDイメージセンサに
より1画素毎に1つの色成分の信号を得て、各画素が持
っている色成分の信号以外の色信号を線形補間処理によ
り生成して、3板式カメラにより得られる画像に近い画
像を得るようにしていた。ビデオカメラなどにおいて、
小型化、軽量化を図る場合に、単板式が採用されてい
る。
【0005】単板式カメラにおいて、例えば図22の
(A)に示すような色配列の色フィルタアレイにより構
成された色コーディングフィルタが設けられたCCDイ
メージセンサは、R,G,Bの3原色のうちの1つの色
のフィルタが配置された各画素から、そのフィルタの色
に対応する画像信号のみが出力される。すなわち、Rの
色フィルタが配置された画素からは、R成分の画像信号
は出力されるが、G成分及びB成分の画像信号は出力さ
れない。同様に、Gの画素からは、G成分の画像信号の
みが出力され、R成分及びB成分の画像信号は出力され
ず、Bの画素からは、B成分の画像信号のみが出力さ
れ、R成分及びG成分の画像信号は出力されない。
【0006】ここで、図22の(A)に示す色フィルタ
アレイの色配列は、ベイヤー配列と称される。この場合
においては、Gの色フィルタが市松状に配され、残った
部分にRとBが一列毎に交互に配されている。
【0007】しかしながら、後段において各画素の信号
を処理する際、各画素毎にR成分,G成分及びB成分の
画像信号が必要となる。そこで、従来、n×m(n及び
mは正の整数)個の画素で構成されるCCDイメージセ
ンサの出力から、図22の(B)に示すように、n×m
個のR画素の画像信号、n×m個のG画素の画像信号及
びn×m個のB画素の画像信号、すなわち、3板式カメ
ラのCCD出力相当の画像信号が、それぞれ補間演算に
より求められ、それらの画像信号が後段に出力される。
【0008】そして、さらに、例えば4倍密度の画像信
号を生成する場合、図22の(C)に示すように、n×
m個のR画素の画像信号から2n×2m個のR画素の画
像信号が補間演算により求められ、n×m個のG画素の
画像信号から2n×2m個のG画素の画像信号が補間演
算により求められ、さらに、n×m個のB画素の画像信
号から、2n×2m個のB画素の画像信号が補間演算に
より求められる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】CCDイメージセンサ
により1画素毎に1つの色成分の信号を得て、各画素が
持っている色成分の信号以外の色信号を線形補間処理に
より生成する単板式カメラにおいては、画像の斜め線や
細線の部分で上記線形補間処理に破綻を生じ易いという
問題点がある。また、線形処理を行うことにより色信号
の補間を行っているので、画像の波形が鈍つてしまい、
画像全体が不鮮明となってしまうので、輪郭強調処理等
の処理を行って、見掛けの解像度を上げる処理が必要で
あった。また、その撮像出力として得られる画像信号に
よる画像の解像度が、3板式カメラの撮像出力として得
られる画像信号による画像と比較して低く、上記線形処
理の影響により全体的にぼやけた画像となってしまうと
いった問題点があった。
【0010】また、単板式カメラのCCDイメージセン
サの出力から、同一解像度の3原色の成分を各画素毎に
生成し、その画像信号から、さらにより高密度の画像信
号を演算することにより、画素密度を大きくしたとして
も、十分な精細度を得ることができないという問題点が
あった。
【0011】さらに、線形補間と異なる処理方法とし
て、単板式カメラのCCD出力から、R,G,Bの3原
色の各画像信号毎に独立にクラス分類適応処理を行うこ
とよって3板式カメラのCCD出力に相当する画像信号
を生成することが提案されている(国際公開番号:WO
96/07275)。しかしながら、クラス分類適応処
理においても、基本的に波形によるクラス分類を行って
いるため、色信号間の波形に違いが見られる箇所では破
綻を招くことが確認されている。本発明は、このような
状況に鑑みてなされたものであり、補間処理の破綻を回
避し、色再現性の向上を図り、解像度が高く、滑らかで
且つ自然な色の変化を再現できる画像信号を単板式カメ
ラのCCD出力から得られるようにすることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、画素位置毎に
輝度あるいは複数の色のうちのいずれか1つを表す成分
を持つ入力画像信号を処理する画像信号処理装置におい
て、上記入力画像信号の注目画素毎に、上記注目画素近
傍の複数の画素を抽出する抽出手段と、上記画素抽出手
段で抽出された上記注目画素近傍に位置する複数の画素
それぞれの色成分の信号値に基づいて、複数の色成分に
よって表される色空間内におけるベクトル量子化を行う
ベクトル量子化手段と、上記ベクトル量子化手段による
ベクトル量子化の結果に基づいて1つのクラスを決定す
るクラス決定手段と、上記クラス決定手段で決定された
クラスに基づいて、少なくとも上記注目画素が持つ色成
分と異なる色成分を持つ画素を生成する画素生成手段と
を備えることを特徴とする。
【0013】また、本発明は、画素位置毎に輝度あるい
は複数の色のうちのいずれか1つを表す成分を持つ入力
画像信号を処理する画像信号処理方法において、上記入
力画像信号の注目画素毎に、上記注目画素近傍の複数の
画素を抽出する抽出ステップと、上記画素抽出手段で抽
出された上記注目画素近傍に位置する複数の画素それぞ
れの色成分の信号値に基づいて、複数の色成分によって
表される色空間内におけるベクトル量子化を行うベクト
ル量子化ステップと、上記ベクトル量子化の結果に基づ
いて1つのクラスを決定するクラス決定ステップと、上
記クラス決定ステップで決定されたクラスに基づいて、
少なくとも上記注目画素が持つ色成分と異なる色成分を
持つ画素を生成する画素生成ステップとを備えることを
特徴とする。
【0014】また、本発明は、画素位置毎に複数のうち
の何れか一つを表す色成分を持つ入力画像信号を処理す
る画像信号処理を行うコンピュータ制御可能なプログラ
ムが記録された記録媒体において、上記プログラムは、
上記入力画像信号の注目画素毎に、上記注目画素近傍の
複数の画素を抽出する抽出ステップと、上記画素抽出手
段で抽出された上記注目画素近傍に位置する複数の画素
それぞれの色成分の信号値に基づいて、複数の色成分に
よって表される色空間内におけるベクトル量子化を行う
ベクトル量子化ステップと、上記ベクトル量子化の結果
に基づいて1つのクラスを決定するクラス決定ステップ
と、上記クラス決定ステップで決定されたクラスに基づ
いて、少なくとも上記注目画素が持つ色成分と異なる色
成分を持つ画素を生成する画素生成ステップとを備える
ことを特徴とする。
【0015】また、本発明に係る学習装置は、画素位置
毎に輝度あるいは複数の色のうちのいずれか1つを表す
成分を持つ生徒画像信号の注目画素の近傍の複数の画素
を抽出する第1の画素抽出手段と、上記第1の画素抽出
手段で抽出された上記注目画素近傍に位置する複数の画
素それぞれの色成分の信号値に基づいて、複数の色成分
で表される色空間内におけるベクトル量子化を行うベク
トル量子化手段と、上記ベクトル量子化手段によるベク
トル量子化の結果に基づいて1つのクラスを決定するク
ラス決定手段と、上記生徒画像信号と対応する画像信号
であり、画素位置毎に輝度あるいは複数の色のうちのい
ずれか1つを表す成分を持つ教師画像信号から、上記生
徒画像信号の注目画素の位置に相当する位置の近傍の複
数の画素を抽出する第2の画素抽出手段と、上記第1及
び第2の画素抽出手段で抽出された複数の画素の画素値
に基づいて、上記クラス毎に、上記生徒画像信号に相当
する画像信号から上記教師画像信号に相当する画像信号
を生成するための予測演算に用いる予測係数セットを生
成する予測係数生成手段とを備えることを特徴とする。
【0016】また、本発明に係る学習方法は、画素位置
毎に輝度あるいは複数の色のうちのいずれか1つを表す
成分を持つ生徒画像信号の注目画素の近傍の複数の画素
を抽出する第1の画素抽出ステップと、上記第1の画素
抽出ステップで抽出された上記注目画素近傍に位置する
複数の画素それぞれの色成分の信号値に基づいて、複数
の色成分によって表される色空間内におけるベクトル量
子化を行うベクトル量子化ステップと、上記ベクトル量
子化ステップにおけるベクトル量子化の結果に基づいて
1つのクラスを決定するクラス決定ステップと、上記生
徒画像信号と対応する画像信号であり、画素位置毎に輝
度あるいは複数の色のうちのいずれか1つを表す成分を
持つ教師画像信号から、上記生徒画像信号の注目画素の
位置に相当する位置の近傍の複数の画素を抽出する第2
の画素抽出ステップと、上記第1及び第2の画素抽出ス
テップで抽出された複数の画素の画素値に基づいて、上
記クラス毎に、上記生徒画像信号に相当する画像信号か
ら上記教師画像信号に相当する画像信号を生成するため
の予測演算に用いる予測係数セットを生成する予測係数
生成ステップとを有することを特徴とする。
【0017】さらに、本発明は、クラスに応じた予測係
数セットを生成するための学習処理を行うコンピュータ
制御可能なプログラムが記録された記録媒体において、
上記プログラムは、画素位置毎に輝度あるいは複数の色
のうちのいずれか1つを表す成分を持つ生徒画像信号の
注目画素の近傍の複数の画素を抽出する第1の画素抽出
ステップと、上記第1の画素抽出ステップで抽出された
上記注目画素近傍に位置する複数の画素それぞれの色成
分の信号値に基づいて、複数の色成分によって表される
色空間内におけるベクトル量子化を行うベクトル量子化
ステップと、上記ベクトル量子化ステップにおけるベク
トル量子化の結果に基づいて1つのクラスを決定するク
ラス決定ステップと、上記生徒画像信号と対応する画像
信号であり、画素位置毎に輝度あるいは複数の色のうち
のいずれか1つを表す成分を持つ教師画像信号から、上
記生徒画像信号の注目画素の位置に相当する位置の近傍
の複数の画素を抽出する第2の画素抽出ステップと、上
記第1及び第2の画素抽出ステップで抽出された複数の
画素の画素値に基づいて、上記クラス毎に、上記生徒画
像信号に相当する画像信号から上記教師画像信号に相当
する画像信号を生成するための予測演算に用いる予測係
数セットを生成する予測係数生成ステップとを有するこ
とを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】本発明は、例えば図1に示すような構成の
デジタルスチルカメラ1に適用される。このデジタルス
チルカメラ1は、1画素毎に割り当てられたベイヤ配列
などの色フィルタからなる色コーディングフィルタ4が
前面に設置された1つのCCDイメージセンサ5を用い
てカラー撮像を行う単板式カメラであって、被写体から
の入射光が、レンズ2により集光され、アイリス3及び
色コーディングフィルタ4を介してCCDイメージセン
サ5に入射されるようになっている。上記CCDイメー
ジセンサ5の撮像面上には、上記アイリス3により所定
レベルの光量とされた入射光により被写体像が結像され
る。なお、このデジタルスチルカメラ1においては、色
コーディングフィルタ4とCCDイメージセンサ5は別
体としたが、一体化した構造とすることができる。
【0020】上記CCDイメージセンサ5は、タイミン
グジェネレータ9からのタイミング信号により制御され
る電子シャッタに応じて所定時間にわたって露光を行
い、色コーディングフィルタ4を透過した入射光の光量
に応じた信号電荷(アナログ量)を画素毎に発生するこ
とにより、上記入射光により結像された被写体像を撮像
して、その撮像出力として得られる画像信号を信号調整
部6に供給する。
【0021】信号調整部6は、画像信号の信号レベルが
一定となるようにゲインを調整するAGC(Automatic G
ain Contorol) 回路と、CCDイメージセンサ5が発生
する1/fのノイズを除去するCDS(Correiated Doub
le Sampling)回路からなる。
【0022】上記信号調整部6から出力される画像信号
は、A/D変換部7によりアナログ信号からデジタル信
号に変換されて、画像信号処理部8に供給される。上記
A/D変換部7では、タイミングジェネレータ9からの
タイミング信号に応じて、例えば1サンプル10ビット
のディジタル撮像信号を生成する。
【0023】このデジタルスチルカメラ1において、タ
イミングジェネレータ9は、CCDイメージセンサ5、
信号調整部6、A/D変換部7及びCPU(Central Pro
cessing Unit) 10に各種タイミング信号を供給する。
CPU10は、モータ11を駆動することにより、アイ
リス3を制御する。また、CPU10は、モータ12を
駆動することにより、レンズ2などを移動させ、ズーム
やオートフォーカスなどの制御をする。さらに、CPU
10は、必要に応じ、フラッシュ13により閃光を発す
る制御を行うようにされている。
【0024】画像信号処理部8は、A/D変換部7から
供給された画像信号に対し、欠陥補正処理、ディジタル
クランプ処理、ホワイトバランス調整処理、ガンマ補正
処理、クラス分類適応処理を用いた予測処理等の処理を
行う。
【0025】この画像信号処理部8に接続されたメモリ
15は、例えば、RAM(Random Access Memory)で構成
され、画像信号処理部8が画像処理を行う際に必要な信
号を記憶する。画像信号処理部8により処理された画像
信号は、インタフェース14を介してメモリ16に記憶
される。このメモリ16に記憶された画像信号は、イン
タフェース14を介してデジタルスチルカメラ1に対し
て着脱可能な記録媒体17に記録される。
【0026】なお、モータ11は、CPU10からの制
御情報に基づいてアイリス3を駆動し、レンズ2を介し
て入射される光の量を制御する。また、モータ12は、
CPU10からの制御情報に基づいてレンズ2のCCD
イメージセンサ2に対するフォーカス状態を制御する。
これにより、自動絞り制御動作や自動焦点制御動作が実
現される。また、フラッシュ13は、CPU10による
制御の下で、被写体に対して所定の閃光を照射する。
【0027】また、インターフェース14は、画像信号
処理部8からの画像信号を必要に応じてメモリ16に記
憶し、所定のインターフェース処理を実行した後、記録
媒体17に供給し、記憶させる。記録媒体17として
は、デジタルスチルカメラ1の本体に対して着脱可能な
記録媒体、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハ
ードディスク等のディスク記録媒体、メモリカード等の
フラッシュメモリ等を用いることができる。
【0028】コントローラ18は、CPU10の制御の
下で、画像信号処理部8及びインターフェース14に制
御情報を供給してそれぞれを制御する。CPU10に
は、シャッタボタンやズームボタンなどの操作ボタンか
ら構成される操作部20からユーザによる操作情報が入
力される。CPU10は、入力された操作情報を基に、
上述した各部を制御する。電源部19は、バッテリ19
AとDC/DCコンバータ19Bなどを有する。DC/
DCコンバータ19Bは、バッテリ19Aからの電力を
所定の値の直流電圧に変換し、装置内の各構成要素に供
給する。充電可能なバッテリ19Aは、デジタルスチル
カメラ1の本体に着脱可能とされている。
【0029】次に、図2のフローチャートを参照し、図
1に示したデジタルスチルカメラ1の動作について説明
する。このデジタルスチルカメラ1は、ステップS1に
おいて、電源がオンされることにより、被写体の撮像を
開始する。すなわち、CPU10は、モータ11及びモ
ータ12を駆動し、焦点を合わせたりアイリス3を調整
することにより、レンズ2を介してCCDイメージセン
サ5上に被写体像を結像させる。
【0030】ステップS2では、結像された像をCCD
イメージセンサ5により撮像した画像信号が、信号調整
部6において、信号レベルが一定となるようにゲイン調
整され、さらにノイズが除去され、さらに、A/D変換
部7によりデジタル化される。
【0031】また、ステップS3では、上記A/D変換
部7によりデジタル化された画像信号に対して、画像信
号処理部8によりクラス分類適応処理を含む画像信号処
理を行う。
【0032】ここで、被写体像は、CCDイメージセン
サ5の撮像出力として得られる画像信号を電子ビューフ
ァインダに表示するよりユーザが確認できるようになっ
ている。なお、被写体像は、光学的ビューファインダに
よりユーザが確認できるようにすることもできる。
【0033】そして、ユーザは、ビューファインダによ
り確認した被写体像の画像を記録媒体17に記録したい
場合、操作部20のシャッタボタンを操作する。デジタ
ルスチルカメラ1のCPU10は、ステップS4におい
て、シャッタボタンが操作されたか否かを判断する。デ
ジタルスチルカメラ1は、シャッタボタンが操作された
と判断するまで、ステップS2〜S3の処理を繰り返
し、シャッタボタンが操作されたと判断すると、ステッ
プS5に進む。
【0034】そして、ステップS5では、画像信号処理
部8による画像信号処理が施された画像信号をインター
フェース14を介して記録媒体17に記録する。
【0035】次に、図3を参照して画像信号処理部8に
ついて説明する。
【0036】この画像信号処理部8は、上記A/D変換
部7によりデジタル化された画像信号が供給される欠陥
補正部21を備える。CCDイメージセンサ5の画素の
中で、何らかの原因により入射光に反応しない画素や、
入射光に依存せず、電荷が常に蓄えられている画素、換
言すれば、欠陥がある画素を検出し、その検出結果に従
って、それらの欠陥画素の影響が露呈しないように、画
像信号を補正する処理を行う。
【0037】A/D変換部7では、負の値がカットされ
るのを防ぐため、一般に信号値を若干正の方向ヘシフト
させた状態でA/D変換が行われている。クランプ部2
2は、欠陥補正部21により欠陥補正された画像信号に
対し、上述したシフト量がなくなるようにクランプす
る。
【0038】クランプ部22によりクランプされた画像
信号は、ホワイトバランス調整部23に供給される。ホ
ワイトバランス調整部23は、クランプ部22から供給
された画像信号のゲインを補正することにより、ホワイ
トバランスを調整する。このホワイトバランス調整部2
3によりホワイトバランスが調整された画像信号は、ク
ラス分類適応処理24に供給される。
【0039】クラス分類適応処理24では、ホワイトバ
ランス調整部23によりホワイトバランスが調整された
画像信号について、局所的な画像の特徴量を抽出し、各
特徴に基づいてクラスを作成して、クラス毎の処理を行
う。具体的な処理としては、単板画像から3板相当画像
の変換、任意の画素数への変換、又はそれらの処理を同
時に行うなどの各種処理が可能である。ここでは、斜め
線や細線に対して特別なクラスを用意することにより、
斜め線や細線部分における処理の破綻に対処することが
できる。このクラス分類適応処理24によりクラス分類
適応処理された画像信号は、ガンマ補正部25に供給さ
れる。
【0040】ガンマ補正部25は、クラス分類適応処理
された画像信号の信号レベルをガンマ曲線に従って補正
する。このガンマ補正部25によりガンマ補正された画
像信号は、補正部26に供給される。
【0041】補正部26は、上記ガンマ補正部25によ
りガンマ補正された画像信号に対してエッジ強調等の画
像を視覚的に良く見せるために必要ないわゆる画作りの
ための処理を行う。
【0042】そして、色空間変換部27は、補正部26
によりエッジ強調などの処理が施された画像信号(RG
B信号)をマトリクス変換してYUV(輝度Yと色差
U,Vとでなる信号)などの所定の信号フォーマットの
画像信号に変換する。ただし、マトリクス変換処理を行
わず、色空間変換部27からRGB信号をそのまま出力
させても良い。この発明の一実施形態では、例えばユー
ザの操作によって、YUV信号、RGB信号の何れを出
力するかを切り換えることが可能とされている。色空間
変換部27により変換された画像信号は、上述のインタ
フェース14に供給される。
【0043】ここで、上記図2に示したフローチャート
のステップS3において、画像信号処理部8により行わ
れる画像信号処理について、図4のフローチャートを参
照して説明する。
【0044】すなわち、画像信号処理部8では、A/D
変換部7によりデジタル化された画像信号に対する画像
信号処理を開始すると、先ず、ステップS11におい
て、CCDイメージセンサ5の欠陥の影響が出ないよう
に、欠陥補正部21により画像信号の欠陥補正を行う。
そして、次のステップS12では、欠陥補正部21によ
り欠陥補正された画像信号に対して、正の方向にシフト
されていた量をもとに戻すクランプ処理をクランプ部2
2により行う。
【0045】次のステップS13では、クランプ部22
によりクランプされた画像信号に対して、ホワイトバラ
ンス調整部23によりホワイトバランスの調整を行い各
色信号間のゲインを調整する。さらに、ステップS14
では、ホワイトバランスが調整された画像信号に対し
て、クラス分類適応処理部24により単板画像から3板
相当画像の変換を含むクラス分類適応処理を行う。
【0046】ステップS15では、クラス分類適応処理
されたステップS15によって得られた3板式カメラの
CCD出力相当の画像信号に対して、ガンマ補正部25
によりガンマ曲線に従った補正を施す。
【0047】ステップS16では、ステップS15でガ
ンマ補正された画像信号に対して、視覚的に良く見せる
ための補正処理(いわゆる画作り)を行う。ステップS
17では、ステップS16によって得られた画像に例え
ばRGB信号をYUV信号に変換するなどの色空間の変
換処理を施す。これにより、例えば記録信号として好適
な信号フォーマットを有する出力画像が生成される。
【0048】この画像信号処理部8におけるクラス分類
適応処理部24は、図5に示すようにクラスタップ抽出
回路31、ベクトル量子化回路32、クラス分類回路3
3、係数メモリ34、予測タップ抽出回路35及び適応
処理回路36からなる。
【0049】クラスタップ抽出回路31は、注目領域か
ら指定されたタップ位置の画素値を抽出してベクトル量
子化回路32に渡す。ベクトル量子化回路32は、クラ
スタップ抽出回路31から渡された画素値がコードブッ
クに書かれた色空間のどの代表点に近いかを評価して最
も近い代表点をクラス分類回路33に出力する。クラス
分類回路33は、ベクトル量子化回路32から受け取っ
たクラスタップの画素値が最も近い代表点の結果からク
ラスを決定してクラス番号を係数メモリ34に出力す
る。係数メモリ34は、クラス分類回路33から受け取
ったクラス番号に対応した予測係数セットを読み出して
適応処理回路36に渡す。また、予測タップ抽出回路3
5は、注目領域から指定されたタップ位置の画素値を抽
出して適応処理回路36に渡す。
【0050】そして、適応処理回路36は、予測タップ
抽出回路35から渡された予測タップの画素値に、係数
メモリ34から読み出されるクラス番号に対応した予測
係数セットを乗算し、線形和をもって予測画素値として
出力する。
【0051】すなわち、クラス分類適応処理部24で
は、図6のフローチャートに示す手順に従ってクラス分
類適応処理を行う。
【0052】ステップS21では、ホワイトバランス調
整部23によりホワイトバランスが調整された画像信号
について、クラスタップ抽出回路31及び予測タップ抽
出回路35によりクラスタップ及び予測タップの画素値
を抽出するブロック化処理を行う。
【0053】次のステップS22では、クラスタップ抽
出回路31により抽出されたクラスタップの画素値に対
して、ベクトル量子化回路32により、色空間内におけ
るベクトル量子化のコードブックから、最も距離の近い
代表点を判別して出力する。
【0054】次のステップS23では、ベクトル量子化
回路32によるベクトル量子化の結果に基づいて、クラ
ス分類回路33によりクラス番号を出力する。
【0055】次のステップS24では、予測タップ抽出
回路35により抽出された予測タップの画素値に、適応
処理回路36によりクラス番号に対応した予測係数セッ
トを乗算し、それらの線形和を予測画素値とする。次の
ステップS25では、全てのブロックについての処理が
終了したか否かを判定し、まだ処理していないブロック
が存在する場合には、ステップS21に戻り、それ以降
の処理を繰り返し実行する。そして、ステップS25に
おいて、全てのブロックについての処理が終了したと判
定された場合には、クラス分類適応処理を終了して、上
述のステップS16に移行する。
【0056】ここで、ベクトル量子化においては、入力
される種々のベクトルの代表的なパターンを予め学習等
によって決定して、それぞれに符号(インデクス)を与
えてコードブックに蓄えておき、入力ベクトルとコード
ブックの各パターン(コードベクトル)との比較、すな
わちパターンマッチングを行い、最も類似度や相関性の
高いパターンの符号を出力する。この類似度や相関性
は、入力ベクトルと各コードベクトルとの間の歪尺度や
誤差エネルギ等を計算することにより求められ、歪や誤
差が小さいほど類似度や相関性が高いことになる。ベク
トル量子化のコードブックの作成アルゴリズムとして
は、リンデ(Linde)、ブゾー(Buzo)、グレイ(Gra
y)によって提案されたLBGアルゴリズムが広く知ら
れている。LBGアルゴリズムは、いわゆるバッチ型学
習アルゴリズムで、学習サンプルとしての特徴ベクトル
とコードベクトル(最初は、適当な初期値が与えられ
る)との距離に対応して、特徴ベクトル空間を最適分割
するボロノイス分割と、ボロノイス分割により得られ
る、特徴ベクトル空間の各部分領域の重心への、コード
ベクトルの更新とを繰り返し行うことにより、コードブ
ックのコードベクトルを、局所的に最適な位置に収束さ
せる。
【0057】上記ベクトル量子化回路32では、色空間
内におけるベクトル量子化のコードブックとして、一般
的なコードブックの作成方法を採用し、注目する領域か
ら量子化を行う画素を抽出し、ベクトル空間内にプロッ
トした結果から、空間内のプロットの頻度に従って代表
点を設定する。このとき、ベクトル空間の次元を多く取
りとり、同一の色信号の軸を複数作ることにより、波形
の特徴も含めることができるようにする。ベクトル量子
化におけるクラスは、クラスタップ数をnとするとn次
元のベクトル空間で色空間を定義してベクトル量子化の
コードブックを作成することができ、例えばクラスタッ
プ数を3とすれば、図7に示すような3次元のベクトル
空間で色空間を定義して各クラスタップの画素値に応じ
て例えばクラス0〜クラス4に分類することができる。
なお、本来、クラスタップ及び予測タップの位置は、そ
れぞれ最も効率のよいように配置される。そして、クラ
スタップ及び予測タップは、数多くする使用する方が、
処理の精度は向上する。
【0058】また、上記予測係数セットは、予め学習に
より得られるもので、上記係数メモリ32に記憶されて
いる。
【0059】ここで、この学習について説明する。図8
は、予測係数セットを学習により得る学習装置40の構
成を示すブロック図である。
【0060】この学習装置40では、クラス分類適応処
理の結果として生成されるべき出力画像信号、すなわち
3板式カメラのCCD出力相当の画像信号と同一の信号
形式を有する高解像度の教師画像信号が間引き回路41
及び予測対象画素抽出回路46に供給される。間引き回
路41は、教師画像信号から、色フィルタアレイの各色
の配置に従つて画素を間引く。間引き処理は、CCDイ
メージセンサ5に対して着される光学ローパスフィルタ
を想定したフィルタをかけることによって行う。すなわ
ち、実際の光学系を想定した間引き処理を行う。間引き
回路41の出力が生徒画像信号としてクラスタップ抽出
回路42及び予測タップ抽出回路45に供給される。な
お、教師画像信号と生徒画像信号を個別に準備しておく
ことにより、上記間引き回路41を省略することもでき
る。
【0061】クラスタップ抽出回路42は、間引き回路
41により生成された生徒画像信号から、クラス分類に
用いるクラスタップを抽出してベクトル量子化回路43
に渡す。
【0062】ベクトル量子化回路43は、クラスタップ
抽出回路31から渡された画素値に基づいて、色空間内
のベクトル量子化を行い、その結果をクラス分類回路4
4に出力する。ベクトル量子化は、基本的には色空間内
の色間の関係のみによって量子化する手法であるが、ク
ラスタップを多く取り、同じ色信号に対して複数のタッ
プをとることにより、色信号間だけでなく波形の特徴も
クラスに取り込むことができる。
【0063】クラス分類回路44は、ベクトル量子化回
路43から受け取ったクラスタップの画素値に基づく色
空間内のベクトル量子化の結果からクラスを決定してク
ラス番号を第1の演算回路47に出力する。
【0064】予測タップ抽出回路45は、生徒画像にお
けるクラスタップとの対応をとりながら、間引き回路4
1により生成された生徒画像信号から予測タップを抽出
して第1の演算回路47に出力する。ここでは、全色信
号から予測タップを抽出するものとする。
【0065】予測対象画素抽出回路46は、生徒画像か
ら抽出されるクラスタップ及び予測タップとの対応をと
りながら、予測の対象となる画素値を教師画像信号から
抽出して第1の演算回路47に出力する。
【0066】第1の演算回路47は、クラス分類回路4
4から出力されたクラス番号毎に、予測タップの画素値
と予測対象画素の画素値を、最小自乗法を解くための正
規方程式に足し込み、予測係数セットを解とする方程式
である正規方程式のマトリクスの係数を演算する。上記
第1の演算回路47によって生成される正規方程式のマ
トリクスの係数が学習データメモリ48に逐次読み込ま
れ、蓄積される。
【0067】第2の演算回路49は、学習データメモリ
48に蓄積された正規方程式のマトリクスの係数を用い
て、コレスキー分解など手法により正規方程式を解く処
理を実行する。これにより、クラス毎の予測係数セット
が算出される。算出された予測係数セットは、クラスに
対応させて係数メモリ50に記憶される。係数メモリ5
0の記憶内容は、上述の係数メモリ34にロードされ、
クラス分類適応処理を行う際に使用される。
【0068】次に、図9のフローチャートを参照して、
学習装置40の動作について説明する。
【0069】この学習装置40に入力されるデジタル画
像信号は、3板式カメラで撮像された画像に相当する画
質が得られる画像信号である。なお、3板式カメラで得
られる画像信号(教師画像信号)は、1画素の画像信号
としてR,G,Bの3原色信号を含んでいるのに対し、
単板式カメラで得られる画像信号(生徒画像信号)は、
1画素の画像信号としてR,G,Bの3原色信号の内の
1つの色信号のみを含んでいる。例えば図10の(A)
に示すように3板式カメラで撮像されたHD画像信号を
フィルタリングして図10の(B)に示すように1/4
サイズのSD画像信号に変換した教師画像信号が、この
学習装置40に入力される。
【0070】ステップS31では、3板式カメラで撮像
された画像に相当する画質が得られる教師画像信号に対
して間引き回路41により単板カメラのCCDイメージ
センサ5に用いられる色コーディングフィルタ4に相当
するフィルタをかける間引き処理を実行することで、図
10の(C)に示すように単板式カメラのCCDイメー
ジセンサ5が出力する画像信号に対応する生徒画像信号
を教師画像信号から生成し、生成した生徒画像信号をク
ラスタップ抽出回路42及び予測タップ抽出回路45に
供給する。
【0071】ステップS32では、間引き回路41によ
り生成された生徒画像信号から、クラスタップ抽出回路
42及び予測タップ抽出回路45によりクラスタップ及
び予測タップの画素値を抽出するブロック化処理を行
う。また、予測対象画素抽出回路46により、生徒画像
から抽出されるクラスタップ及び予測タップとの対応を
とりながら、予測対象画素の画素値を教師画像信号から
抽出する。
【0072】ステップS33では、ベクトル量子化回路
43により、クラスタップ抽出回路42から渡されたク
ラスタップの画素値に基づいて、色空間内のベクトル量
子化を行う。
【0073】ステップS34では、ベクトル量子化回路
43によるベクトル量子化の結果から、クラス分類回路
44によりクラスを決定してクラス番号を出力する。
【0074】ステップS35では、第1の演算回路47
により、クラス分類回路44から出力されたクラス番号
にしたがって予測タップの画素値と予測対象画素の画素
値を正規方程式に足し込む。
【0075】ステップS36では、第1の演算回路47
による正規方程式への足し込みの処理が、学習の対象画
素の全てに対して行われたか否かを判定する。まだ処理
していない対象画素が存在する場合には、ステップS3
2に戻り、また、全て対象画素についての処理が行われ
ていればステップS37に進む。
【0076】ステップS37では、第2の演算回路49
は、学習データメモリ48に蓄積された正規方程式のマ
トリクスの係数を用いて、コレスキー分解などの手法に
より正規方程式を解く処理を実行する。
【0077】ステップS38では、第2の演算回路49
による正規方程式を解く処理が、全てのクラス番号の正
規方程式について行われたか否かを判定する。まだ処理
していない正規方程式が存在する場合には、ステップS
37に戻り、また、全ての処理が行われていれば、学習
処理を終了する。
【0078】このようにしてクラスコードと関連付けら
れて係数メモリ50に記憶された予測係数セットは、図
5に示したクラス分類適応処理部24の係数メモリ34
に記憶されることになる。そして、画像信号処理部8の
クラス分類適応処理部24は、上述したように、係数メ
モリ34に記憶されている予測係数セットを用いて、線
形1次結合モデルにより、注目画素に対して適応処理を
行う。
【0079】例えば、図11の(A)に示すn×m(n
及びmは正の整数)個の画素で構成されるCCDイメー
ジセンサにより得られるベイヤー配列の色フィルタアレ
イにより色コーディングされた出力画像信号から、図1
1の(B)に示す2n×2m個のR画素の画像信号、2
n×2m個のG画素の画像信号及び2n×2m個のB画
素の画像信号を、それぞれ直接生成する適応処理を行う
ことにより、4倍密度の画像を生成する。この場合、画
像信号処理部8では、クラスタップ抽出部30により入
力画像信号をp×q(p及びqは正の整数)個のブロッ
クに分割し、各ブロック毎にクラスタップを抽出する。
この場合、例えば、図12乃至図15に示すようような
構造のクラスタップ、及び、図16乃至図19に示すよ
うような構造の予測タップが使用される。
【0080】図12の(A)、図13の(A)、図14
の(A)及び図15の(A)に示される注目画素の斜め
方向に隣接する位置に×印で示される予測画素のR信
号、G信号又はB信号を生成する場合、及び、そのため
の予測係数セットを算出する際に、クラスを決定するの
に用いられるにクラスタップの一例の構造を図12の
(B)、図13の(B)、図14の(B)及び図15の
(B)に示す。図12の(B)、図13の(B)、図1
4の(B)及び図15の(B)において、△はB信号の
クラスタップを示し、○はG信号のクラスタップを示
し、さらに、□はR信号のクラスタップを示している。
【0081】また、図16の(A)、図17の(A)、
図18の(A)及び図19の(A)に示される注目画素
の斜め方向に隣接する位置に×印で示される予測画素の
R信号、G信号又はB信号を生成する場合、及び、その
ための予測係数セットを算出する際に用いられるに予測
タップの一例の構造を図16の(B)、図17の
(B)、図18の(B)及び図19の(B)に示す。す
なわち、予測タップは、図16の(B)、図17の
(B)、図18の(B)及び図19の(B)に○を付し
て示すように注目画素を含む5×5の25個の画素にて
構成される。
【0082】なお、本来、クラスタップ及び予測タップ
の位置は、それぞれ最も効率の良いように配置される。
そして、クラスタップ及び予測タップは数多く使用する
方が、処理の精度は向上する。
【0083】なお、この実施の形態では、RGBの3つ
の情報を基にクラス分類を行っているが、YUVの3つ
の情報を基にクラス分類を行うこともできる。
【0084】以上の実施の形態の効果を評価するため、
色フィルタアレイとしてベイヤー配列のものを用いた場
合を想定したシミュレーションを行った。
【0085】学習装置40と同様の処理を行うアルゴリ
ズムで予測係数セットを生成し、3板式カメラのCCD
出力相当の画像信号から、クラス分類適応処理の倍率と
画素の位置関係を考慮した間引き操作により、単板式カ
メラのCCD出力相当の画像信号を生成し、上述したク
ラス分類適応処理による補間を行ったところ、従来の線
形補間、また、RGBそれぞれのADRCの波形分類を
組み合わせたクラス分類などとの対比の結果、本発明の
優位性を確認することができた。
【0086】シミュレーションには、ITE(Institute
of Television Engineers) のハイビジョン標準画像9
枚を使用し、予測係数セットの算出に関してもその9枚
を用いてシミュレーションを行った。その結果、線形補
間との比較では、殆どの画像の色の変化部分での滑らか
さが向上し、急峻な色変化部分に見られた破綻もなくす
ことができた。
【0087】なお、上述した説明では、色コーディング
フィルタ4として、ベイヤー配列のものを用いた場合を
説明したが、他の構成のであっても情報の密度に差があ
る構成の色コーディングフィルタを用いる場合には本発
明を適応するができる。
【0088】ここで、このデジタルスチルカメラ1のC
CDイメージセンサ5に用いることのできる色コーディ
ングフィルタ4を構成する色フィルタアレイの構成例を
図20の(A)〜(N)に示す。
【0089】図20の(A)〜(G)は、原色(R,
G,B)成分を通過させる原色フィルタアレイで構成さ
れた色コーディングフィルタ4における緑(G)・赤
(R)・青(B)の色配列の例を示している。
【0090】図20の(A)はベイヤー配列を示し、図
20の(B)はインタライン配列を示し、図20の
(C)はGストライプRB市松配列を示し、図20の
(D)はGストライプRB完全市松配列を示し、図20
の(E)はストライプ配列を示し、図20の(F)は斜
めストライプ配列を示し、図20の(G)は原色色差配
列を示す。
【0091】また、図20の(H)〜(N)は、補色
(M,Y,C,W,G)成分を通過させる補色フィルタ
アレイで構成された色コーディングフィルタ4における
マゼンタ(M)・黄(Y)・シアン(C)・白(W)の
色配列を示す。図20の(H)はフィールド色差順次配
列を示し、図20の(I)がフレーム色差順次配列を示
し、図20の(J)はMOS型配列を示し、図20の
(K)は改良MOS型配列を示し、図20の(L)はフ
レームインターリーブ配列を示し、図19の(M)はフ
ィールドインターリーブ配列を示し、図20の(N)は
ストライプ配列を示す。
【0092】なお、補色(M,Y,C,W,G)成分
は、 Y=G+R M=R+B C=G+B W=R+G+B にて与えられる。また、図20の(I)に示すフレーム
色差順対応の色コーディングフィルタ4を通過する各色
(YM,YG,CM,CG)成分は、 YM=Y+M=2R+G+B CG=C+G=2G+B YG=Y+G=R+2G CM=C+M=R+G+2R にて与えられる。
【0093】また、このデジタルスチルカメラ1では、
単板のCCDイメージセンサ5により撮像された画像信
号から4倍密度の画像信号をクラス分類適応処理により
生成するようにしたが、単板画像から3板相当画像への
変換に限られることなく、任意の画素数への変換をクラ
ス分類適応処理により行うようにすることができ、ま
た、それらの処理を同時に行うなどの各種処理をクラス
分類適応処理により行うようにすることができる。
【0094】さらに、上記クラス分類適応処理部24に
おけるクラス分類適応処理や、上記学習装置40におい
て予測係数セットを得るための学習処理は、例えば図2
1に示すように、バス311に接続されたCPU(Centr
al Processing Unit) 312、メモリ313、入力イン
ターフェース314、ユーザインターフェース315や
出力インターフェース316などにより構成される一般
的なコンピュータシステム310により実行することが
できる。上記処理を実行するコンピュータプログラム
は、記録媒体に記録されて、画素位置毎に複数のうちの
何れか一つを表す色成分を持つ入力画像信号を処理する
画像信号処理を行うコンピュータ制御可能なプログラム
が記録された記録媒体、又は、クラスに応じた予測係数
セットを生成するための学習処理を行うコンピュータ制
御可能なプログラムが記録された記録媒体として、ユー
ザに提供される。上記記録媒体には、磁気ディスク、C
D−ROMなどの情報記録媒体の他、インターネット、
デジタル衛星などのネットワークによる伝送媒体も含ま
れる。
【0095】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、画素位置毎
に輝度あるいは複数の色のうちのいずれか1つを表す成
分を持つ入力画像信号の注目画素毎に、上記注目画素近
傍の複数の画素を抽出し、、上記注目画素近傍に位置す
る複数の画素それぞれの色成分の信号値に基づいて、複
数の色成分によって表される色空間内におけるベクトル
量子化を行い、そのベクトル量子化の結果に基づいて1
つのクラスを決定し、決定されたクラスに基づいて、少
なくとも上記注目画素が持つ色成分と異なる色成分を持
つ画素を生成することにより、補間処理の破綻を回避
し、色再現性の向上を図り、解像度が高く、滑らかで且
つ自然な色の変化を再現できる画像信号を得ることがで
きる。
【0096】また、本発明によれば、画素位置毎に輝度
あるいは複数の色のうちのいずれか1つを表す成分を持
つ生徒画像信号の注目画素の近傍の複数の画素を抽出
し、抽出された上記注目画素近傍に位置する複数の画素
それぞれの色成分の信号値に基づいて、複数の色成分で
表される色空間内におけるベクトル量子化を行い、その
ベクトル量子化の結果に基づいて1つのクラスを決定
し、上記生徒画像信号と対応する画像信号であり、画素
位置毎に輝度あるいは複数の色のうちのいずれか1つを
表す成分を持つ教師画像信号から、上記生徒画像信号の
注目画素の位置に相当する位置の近傍の複数の画素を抽
出し、抽出された複数の画素の画素値に基づいて、上記
クラス毎に、上記生徒画像信号に相当する画像信号から
上記教師画像信号に相当する画像信号を生成するための
予測演算に用いる予測係数セットを生成するので、補間
処理の破綻を回避し、色再現性の向上を図り、解像度が
高く、滑らかで且つ自然な色の変化を再現できる画像信
号を得るための処理行う画像信号処理装置が用いる予測
係数セットを算出することができる。
【0097】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデジタルスチルカメラの構成
を示すブロック図である。
【図2】上記デジタルスチルカメラの動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図3】上記デジタルスチルカメラにおける画像信号処
理部の構成を示すブロック図である。
【図4】上記画像信号処理部により行われる画像信号処
理を説明するためのフローチャートである。
【図5】クラス分類適応処理を行うクラス分類適応処理
部の構成例を示す示すブロック図である。
【図6】上記クラス分類適応処理部により行われるクラ
ス分類適応処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図7】上記クラス分類適応処理部により行われるベク
トル量子化におけるクラスの生成方法を模式的に示す図
である。
【図8】上記クラス分類適応処理部におけるクラス分類
適応処理に用いる予測係数セットを学習により得る学習
装置の構成例を示すブロック図である。
【図9】上記学習装置の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図10】上記学習装置による学習処理の一例を模式的
に示す図である。
【図11】上記画像信号処理部におけるクラス適応処理
による画像信号処理の一例を模式的に示す図である。
【図12】上記クラス適応処理に使用するクラスタップ
の構造を模式的に示す図である。
【図13】上記クラス適応処理に使用するクラスタップ
の構造を模式的に示す図である。
【図14】上記クラス適応処理に使用するクラスタップ
の構造を模式的に示す図である。
【図15】上記クラス適応処理に使用するクラスタップ
の構造を模式的に示す図である。
【図16】上記クラス適応処理に使用する予測タップの
構造を模式的に示す図である。
【図17】上記クラス適応処理に使用する予測タップの
構造を模式的に示す図である。
【図18】上記クラス適応処理に使用する予測タップの
構造を模式的に示す図である。
【図19】上記クラス適応処理に使用する予測タップの
構造を模式的に示す図である。
【図20】上記デジタルスチルカメラのCCDイメージ
センサに用いることのできる色コーディングフィルタの
色フィルタアレイの構成例を模式的に示す図である。
【図21】上記クラス分類適応処理や予測係数セットを
得るための学習処理を行うコンピュータシステムの一般
的な構成を示すブロック図である。
【図22】従来の線形補間による画像信号処理を模式的
に示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルスチルカメラ、5 CCDイメージセン
サ、8 画像信号処理部、24 クラス分類適応処理
部、31 クラスタップ抽出回路、32 ベクトル量子
化回路、33 クラス分類回路、34 係数セットメモ
リ、35 予測タップ抽出回路、36 適応処理回路、
40 学習装置、41 間引き部、42 クラスタップ
抽出回路、43 ベクトル量子化回路、44 クラス分
類回路、45予測タップ抽出回路、46 予測対象画素
抽出回路、47 第1の演算回路、48 学習データメ
モリ、49 第2の演算回路、50 係数メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 H04N 7/13 Z (72)発明者 沢尾 貴志 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B057 BA02 CA01 CA08 CA13 CB01 CB08 CB16 CC01 CE16 CE17 CG06 5C059 KK00 LA00 MD07 PP01 SS15 TA09 TB10 TC04 TD13 UA38 5C065 AA03 BB02 BB08 BB11 BB12 BB23 BB48 CC01 DD02 EE03 FF05 GG11 GG13 GG18 GG26 GG32 5J064 BA13 BB03 BB12 BC01 BC06 BC24 BD03

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素位置毎に輝度あるいは複数の色のう
    ちのいずれか1つを表す成分を持つ入力画像信号を処理
    する画像信号処理装置において、 上記入力画像信号の注目画素毎に、上記注目画素近傍の
    複数の画素を抽出する抽出手段と、 上記画素抽出手段で抽出された上記注目画素近傍に位置
    する複数の画素それぞれの色成分の信号値に基づいて、
    複数の色成分によって表される色空間内におけるベクト
    ル量子化を行うベクトル量子化手段と、 上記ベクトル量子化手段によるベクトル量子化の結果に
    基づいて1つのクラスを決定するクラス決定手段と、 上記クラス決定手段で決定されたクラスに基づいて、少
    なくとも上記注目画素が持つ色成分と異なる色成分を持
    つ画素を生成する画素生成手段とを備えることを特徴と
    する画像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 上記画素生成手段は、上記注目画素の位
    置に、すべての色成分を持つ画素を生成することを特徴
    とする請求項1記載の画像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 上記画素生成手段は、各クラス毎の予測
    係数セットを記憶する記憶手段と、上記クラス決定手段
    で決定されたクラスに応じた予測係数セットと、上記画
    素抽出手段によって抽出された上記注目画素近傍の複数
    の画素に基づく演算を行うことにより、上記異なる色成
    分を持つ画素を生成する演算手段とを備える特徴とする
    請求項1記載の画像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 上記演算手段は、上記予測係数セットと
    上記注目画素近傍の複数の画素値との演算を行うことを
    特徴とする請求項3記載の画像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 上記画素抽出手段は、上記クラス決定手
    段と上記演算手段に対して、少なくとも1画素は異なる
    画素を抽出することを特徴とする請求項3記載の画像信
    号処理装置。
  6. 【請求項6】 上記色成分で表される色は、赤、青、緑
    の何れかであることを特徴とする請求項1記載の画像信
    号処理装置。
  7. 【請求項7】 画素位置毎に輝度あるいは複数の色のう
    ちのいずれか1つを表す成分を持つ上記画像信号を取得
    する取得手段をさらに備えることを特徴とする請求項1
    記載の画像信号処理装置。
  8. 【請求項8】 上記取得手段は、固体撮像素子であるこ
    とを特徴とする請求項7記載の画像信号処理装置。
  9. 【請求項9】 上記固体撮像素子は、ベイヤー配列のC
    CDイメージセンサであることを特徴とする請求項8記
    載の画像信号処理装置。
  10. 【請求項10】 画素位置毎に輝度あるいは複数の色の
    うちのいずれか1つを表す成分を持つ入力画像信号を処
    理する画像信号処理方法において、 上記入力画像信号の注目画素毎に、上記注目画素近傍の
    複数の画素を抽出する抽出ステップと、 上記画素抽出ステップで抽出された上記注目画素近傍に
    位置する複数の画素のそれぞれの色成分の信号値に基づ
    いて、複数の色成分によって表される色空間内における
    ベクトル量子化を行うベクトル量子化ステップと、 上記ベクトル量子化ステップにおけるベクトル量子化の
    結果に基づいて1つのクラスを決定するクラス決定ステ
    ップと、 上記クラス決定ステップで決定されたクラスに基づい
    て、少なくとも上記注目画素が持つ色成分と異なる色成
    分を持つ画素を生成する画素生成ステップとを備えるこ
    とを特徴とする画像信号処理方法。
  11. 【請求項11】 上記画素生成ステップでは、上記注目
    画素の位置に、すべての色成分を持つ画素を生成するこ
    とを特徴とする請求項10記載の画像信号処理方法。
  12. 【請求項12】 上記画素生成ステップでは、上記クラ
    ス決定ステップで決定されたクラスに応じた予測係数セ
    ットと上記抽出ステップで抽出された上記注目画素近傍
    の複数の画素に基づく演算を行うことにより、上記異な
    る色成分を持つ画素を生成することを特徴とする請求項
    10記載の画像信号処理方法。
  13. 【請求項13】 上記画素生成ステップでは、上記予測
    係数セットと上記注目画素近傍の複数の画素値との演算
    を行うことを特徴とする請求項12記載の画像信号処理
    方法。
  14. 【請求項14】 上記抽出ステップでは、上記クラス決
    定ステップと上記画素生成ステップに対して、少なくと
    も1画素は異なる画素を抽出することを特徴とする請求
    項12記載の画像信号処理方法。
  15. 【請求項15】 上記色成分で表される色は、赤、青、
    緑の何れかであることを特徴とする請求項10記載の画
    像信号処理方法。
  16. 【請求項16】 画素位置毎に輝度あるいは複数の色の
    うちのいずれか1つを表す成分を持つ上記画像信号を取
    得する取得ステップをさらに有することを特徴とする請
    求項10記載の画像信号処理方法。
  17. 【請求項17】 上記取得ステップでは、固体撮像素子
    により上記画像信号を取得することを特徴とする請求項
    16記載の画像信号処理方法。
  18. 【請求項18】 上記取得ステップでは、ベイヤー配列
    のCCDイメージセンサにより上記画像信号を取得する
    ことを特徴とする請求項17記載の画像信号処理方法。
  19. 【請求項19】 画素位置毎に輝度あるいは複数の色の
    うちのいずれか1つを表す成分を持つ入力画像信号を処
    理する画像信号処理を行うコンピュータ制御可能なプロ
    グラムが記録された記録媒体において、 上記プログラムは、 上記入力画像信号の注目画素毎に、上記注目画素近傍の
    複数の画素を抽出する抽出ステップと、 上記画素抽出手段で抽出された上記注目画素近傍に位置
    する複数の画素それぞれの色成分の信号値に基づいて、
    複数の色成分によって表される色空間内におけるベクト
    ル量子化を行うベクトル量子化ステップと、 上記ベクトル量子化ステップにおけるベクトル量子化の
    結果に基づいて1つのクラスを決定するクラス決定ステ
    ップと、 上記クラス決定ステップで決定されたクラスに基づい
    て、少なくとも上記注目画素が持つ色成分と異なる色成
    分を持つ画素を生成する画素生成ステップとを有するこ
    とを特徴とする記録媒体。
  20. 【請求項20】 上記画素生成ステップでは、上記注目
    画素の位置に、すべての色成分を持つ画素を生成するこ
    とを特徴とする請求項19記載の記録媒体。
  21. 【請求項21】 上記画素生成ステップでは、上記クラ
    ス決定ステップで決定されたクラスに応じた予測係数セ
    ットと、上記抽出ステップで抽出された上記注目画素近
    傍の複数の画素に基づく演算を行うことにより、上記異
    なる色成分を持つ画素を生成する演算手段とを特徴とす
    る請求項19記載の記録媒体。
  22. 【請求項22】 上記画素生成ステップでは、上記予測
    係数セットと上記注目画素近傍の複数の画素値との演算
    を行うことを特徴とする請求項21記載の記録媒体。
  23. 【請求項23】 上記抽出ステップでは、上記クラス決
    定ステップと上記画素生成ステップに対して、少なくと
    も1画素は異なる画素を抽出することを特徴とする請求
    項21記載の記録媒体。
  24. 【請求項24】 上記色成分で表される色は、赤、青、
    緑の何れかであることを特徴とする請求項19記載の記
    録媒体。
  25. 【請求項25】 画素位置毎に輝度あるいは複数の色の
    うちのいずれか1つを表す成分を持つ上記画像信号を取
    得する取得ステップをさらに有することを特徴とする請
    求項19記載の記録媒体。
  26. 【請求項26】 上記取得ステップでは、固体撮像素子
    により上記画像信号を取得することを特徴とする請求項
    25記載の記録媒体。
  27. 【請求項27】 上記取得ステップでは、ベイヤー配列
    のCCDイメージセンサにより上記画像信号を取得する
    ことを特徴とする請求項26記載の記録媒体。
  28. 【請求項28】 画素位置毎に輝度あるいは複数の色の
    うちのいずれか1つを表す成分を持つ生徒画像信号の注
    目画素の近傍の複数の画素を抽出する第1の画素抽出手
    段と、 上記第1の画素抽出手段で抽出された上記注目画素近傍
    に位置する複数の画素それぞれの色成分の信号値に基づ
    いて、複数の色成分で表される色空間内におけるベクト
    ル量子化を行うベクトル量子化手段と、 上記ベクトル量子化手段によるベクトル量子化の結果に
    基づいて1つのクラスを決定するクラス決定手段と、 上記生徒画像信号と対応する画像信号であり、画素位置
    毎に輝度あるいは複数の色のうちのいずれか1つを表す
    成分を持つ教師画像信号から、上記生徒画像信号の注目
    画素の位置に相当する位置の近傍の複数の画素を抽出す
    る第2の画素抽出手段と、 上記第1及び第2の画素抽出手段で抽出された複数の画
    素の画素値に基づいて、上記クラス毎に、上記生徒画像
    信号に相当する画像信号から上記教師画像信号に相当す
    る画像信号を生成するための予測演算に用いる予測係数
    セットを生成する予測係数生成手段とを備えることを特
    徴とする学習装置。
  29. 【請求項29】 上記第1の画素抽出手段は、上記注目
    画素の位置と、上記注目画素が持つ色成分に基づいて、
    上記注目画素の近傍の複数の画素を抽出することを特徴
    とする請求項28記載の学習装置。
  30. 【請求項30】 画素位置毎に輝度あるいは複数の色の
    うちのいずれか1つを表す成分を持つ生徒画像信号の注
    目画素の近傍の複数の画素を抽出する第1の画素抽出ス
    テップと、 上記第1の画素抽出ステップで抽出された上記注目画素
    近傍に位置する複数の画素それぞれの色成分の信号値に
    基づいて、複数の色成分によって表される色空間内にお
    けるベクトル量子化を行うベクトル量子化ステップと、 上記ベクトル量子化ステップにおけるベクトル量子化の
    結果に基づいて1つのクラスを決定するクラス決定ステ
    ップと、 上記生徒画像信号と対応する画像信号であり、画素位置
    毎に輝度あるいは複数の色のうちのいずれか1つを表す
    成分を持つ教師画像信号から、上記生徒画像信号の注目
    画素の位置に相当する位置の近傍の複数の画素を抽出す
    る第2の画素抽出ステップと、 上記第1及び第2の画素抽出ステップで抽出された複数
    の画素の画素値に基づいて、上記クラス毎に、上記生徒
    画像信号に相当する画像信号から上記教師画像信号に相
    当する画像信号を生成するための予測演算に用いる予測
    係数セットを生成する予測係数生成ステップとを有する
    ことを特徴とする学習方法。
  31. 【請求項31】 上記第1の画素抽出ステップでは、上
    記注目画素の位置と、上記注目画素が持つ色成分に基づ
    いて、上記注目画素の近傍の複数の画素を抽出すること
    を特徴とする請求項30記載の学習方法。
  32. 【請求項32】 クラスに応じた予測係数セットを生成
    するための学習処理を行うコンピュータ制御可能なプロ
    グラムが記録された記録媒体において、 上記プログラムは、 画素位置毎に輝度あるいは複数の色のうちのいずれか1
    つを表す成分を持つ生徒画像信号の注目画素の近傍の複
    数の画素を抽出する第1の画素抽出ステップと、 上記第1の画素抽出ステップで抽出された上記注目画素
    近傍に位置する複数の画素それぞれの色成分の信号値に
    基づいて、複数の色成分によって表される色空間内にお
    けるベクトル量子化を行うベクトル量子化ステップと、 上記ベクトル量子化ステップにおけるベクトル量子化の
    結果に基づいて1つのクラスを決定するクラス決定ステ
    ップと、 上記生徒画像信号と対応する画像信号であり、画素位置
    毎に輝度あるいは複数の色のうちのいずれか1つを表す
    成分を持つ教師画像信号から、上記生徒画像信号の注目
    画素の位置に相当する位置の近傍の複数の画素を抽出す
    る第2の画素抽出ステップと、 上記第1及び第2の画素抽出ステップで抽出された複数
    の画素の画素値に基づいて、上記クラス毎に、上記生徒
    画像信号に相当する画像信号から上記教師画像信号に相
    当する画像信号を生成するための予測演算に用いる予測
    係数セットを生成する予測係数生成ステップとを有する
    ことを特徴とする記録媒体。
  33. 【請求項33】 上記第1の画素抽出ステップでは、上
    記注目画素の位置と、上記注目画素が持つ色成分に基づ
    いて、上記注目画素の近傍の複数の画素を抽出すること
    を特徴とする請求項32記載の記録媒体。
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